JPH09143824A - 炭素繊維、炭素繊維用プリカーサーおよびそれらの製造方法 - Google Patents
炭素繊維、炭素繊維用プリカーサーおよびそれらの製造方法Info
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- JPH09143824A JPH09143824A JP7303002A JP30300295A JPH09143824A JP H09143824 A JPH09143824 A JP H09143824A JP 7303002 A JP7303002 A JP 7303002A JP 30300295 A JP30300295 A JP 30300295A JP H09143824 A JPH09143824 A JP H09143824A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の炭素繊維製造用プリカーサーにより、
強度の高い炭素繊維を効率よく提供する。 【解決手段】本発明の炭素繊維は、破断要因解析におい
てマクロ欠陥率が60%以下であることを特徴とする。
また、本発明の炭素繊維製造用プリカーサーは、繊維に
シリコーンが付与されてなり、かつ、該シリコーンが架
橋していることを特徴とする。さらに、本発明の炭素繊
維製造用プリカーサーの製造方法は、シリコーンを架橋
して後、繊維に付与すること、あるいは、繊維にシリコ
ーンを付与して後、該シリコーンを架橋することを特徴
とする。さらにまた、本発明の炭素繊維の製造方法は、
前記プリカーサーを焼成することを特徴とする炭素繊維
の製造方法、または、シリコーンが付与された繊維を焼
成して炭素繊維を製造するに際して、焼成途中で前記シ
リコーンを架橋することを特徴とする。
強度の高い炭素繊維を効率よく提供する。 【解決手段】本発明の炭素繊維は、破断要因解析におい
てマクロ欠陥率が60%以下であることを特徴とする。
また、本発明の炭素繊維製造用プリカーサーは、繊維に
シリコーンが付与されてなり、かつ、該シリコーンが架
橋していることを特徴とする。さらに、本発明の炭素繊
維製造用プリカーサーの製造方法は、シリコーンを架橋
して後、繊維に付与すること、あるいは、繊維にシリコ
ーンを付与して後、該シリコーンを架橋することを特徴
とする。さらにまた、本発明の炭素繊維の製造方法は、
前記プリカーサーを焼成することを特徴とする炭素繊維
の製造方法、または、シリコーンが付与された繊維を焼
成して炭素繊維を製造するに際して、焼成途中で前記シ
リコーンを架橋することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引張強度の優れた
炭素繊維、炭素繊維製造用プリカーサー、およびそれら
の製造方法に関する。
炭素繊維、炭素繊維製造用プリカーサー、およびそれら
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は他の繊維に比べて優れた比強
度および比弾性率を有するため、その優れた機械的特性
を利用して樹脂との複合材料用の補強繊維として工業的
に広く利用されている。近年、炭素繊維複合材料の優位
性はますます高まり、特にスポーツ、航空宇宙用途にお
いてはこの炭素繊維複合材料に対する高性能化要求が強
い。複合材料としての特性は炭素繊維そのものの特性に
起因するところが大きく、この要求はとりもなおさず炭
素繊維自身への高性能化要求である。
度および比弾性率を有するため、その優れた機械的特性
を利用して樹脂との複合材料用の補強繊維として工業的
に広く利用されている。近年、炭素繊維複合材料の優位
性はますます高まり、特にスポーツ、航空宇宙用途にお
いてはこの炭素繊維複合材料に対する高性能化要求が強
い。複合材料としての特性は炭素繊維そのものの特性に
起因するところが大きく、この要求はとりもなおさず炭
素繊維自身への高性能化要求である。
【0003】このような高性能炭素繊維を製造するため
には、特に破断の開始点となるような欠陥の生成を抑制
することが必要である。特に、炭素繊維の破断は大部分
表面から開始しており、表面欠陥の寄与が大きいことが
わかる。
には、特に破断の開始点となるような欠陥の生成を抑制
することが必要である。特に、炭素繊維の破断は大部分
表面から開始しており、表面欠陥の寄与が大きいことが
わかる。
【0004】それに対して従来、炭素繊維に気相処理、
液相処理、電解処理等種々の後処理を施すことにより、
表層をエッチングして表面欠陥を除去する技術等が提案
されている(たとえば、特開昭58−214527号公
報、特開昭61−225330号公報)。しかし、上記
技術によれば、強度は向上するものの、操作、工程が非
常に煩雑になり、現実の生産技術としては採用が困難、
かつコストが大幅に上昇するという問題点を有してい
た。炭素繊維への高性能化要求は強いが、同時にコスト
意識も強く、コストパフォーマンスの高い炭素繊維でな
いと市場に受け入れられないというのが現状である。
液相処理、電解処理等種々の後処理を施すことにより、
表層をエッチングして表面欠陥を除去する技術等が提案
されている(たとえば、特開昭58−214527号公
報、特開昭61−225330号公報)。しかし、上記
技術によれば、強度は向上するものの、操作、工程が非
常に煩雑になり、現実の生産技術としては採用が困難、
かつコストが大幅に上昇するという問題点を有してい
た。炭素繊維への高性能化要求は強いが、同時にコスト
意識も強く、コストパフォーマンスの高い炭素繊維でな
いと市場に受け入れられないというのが現状である。
【0005】また、特開昭63−165585号公報や
特開昭63−203878号公報には、異なる変性基を
有するシリコーン油剤を組合せて付与することにより、
油剤の樹脂化を促進して熱処理時の単糸間接着を抑制す
るという技術が開示されている。しかし、これらの技術
によれば炭素繊維の強度は向上するものの、油剤の樹脂
化によって、製糸工程の乾燥ドラム等へのガムアップが
発生したり、延伸性が低下する等の問題が発生して生産
性低下を余儀なくされるため、あるレベル以上に油剤の
樹脂化を進行させることができない。また、これらの問
題により、プリカーサーの品位が低下する等かえって炭
素繊維の強度を低下させてしまうことすらある。
特開昭63−203878号公報には、異なる変性基を
有するシリコーン油剤を組合せて付与することにより、
油剤の樹脂化を促進して熱処理時の単糸間接着を抑制す
るという技術が開示されている。しかし、これらの技術
によれば炭素繊維の強度は向上するものの、油剤の樹脂
化によって、製糸工程の乾燥ドラム等へのガムアップが
発生したり、延伸性が低下する等の問題が発生して生産
性低下を余儀なくされるため、あるレベル以上に油剤の
樹脂化を進行させることができない。また、これらの問
題により、プリカーサーの品位が低下する等かえって炭
素繊維の強度を低下させてしまうことすらある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術よりも容易に引張強度の高い炭素繊維、炭素繊
維製造用プリカーサーおよびそれらの製造方法を提供す
ることにある。
従来技術よりも容易に引張強度の高い炭素繊維、炭素繊
維製造用プリカーサーおよびそれらの製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、本発明上記課題を
解決するため次の構成を有する。すなわち、本発明の炭
素繊維は、破断要因解析においてマクロ欠陥率が60%
以下であることを特徴とする。
解決するため次の構成を有する。すなわち、本発明の炭
素繊維は、破断要因解析においてマクロ欠陥率が60%
以下であることを特徴とする。
【0008】また、本発明の炭素繊維製造用プリカーサ
ーは、繊維にシリコーンが付与されてなり、かつ、該シ
リコーンが架橋していることを特徴とする。
ーは、繊維にシリコーンが付与されてなり、かつ、該シ
リコーンが架橋していることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の炭素繊維製造用プリカー
サーの製造方法は、シリコーンを架橋して後、繊維に付
与すること、あるいは、繊維にシリコーンを付与して
後、該シリコーンを架橋することを特徴とする。
サーの製造方法は、シリコーンを架橋して後、繊維に付
与すること、あるいは、繊維にシリコーンを付与して
後、該シリコーンを架橋することを特徴とする。
【0010】さらにまた、本発明の炭素繊維の製造方法
は、前記プリカーサーを焼成することを特徴とする炭素
繊維の製造方法、または、シリコーンが付与された繊維
を焼成して炭素繊維を製造するに際して、焼成途中で前
記シリコーンを架橋することを特徴とする。
は、前記プリカーサーを焼成することを特徴とする炭素
繊維の製造方法、または、シリコーンが付与された繊維
を焼成して炭素繊維を製造するに際して、焼成途中で前
記シリコーンを架橋することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0012】炭素繊維は、単糸引張試験をおこなってそ
の破断面を観察することにより、破断要因を調べること
ができる。破断面にはボイド、欠け傷、表面荒れ、付着
物、筋乱れ、深い亀裂等のマクロ欠陥が認められるもの
が多い。一方、これらマクロ欠陥が認められない破断面
に関しては破断要因はミクロ欠陥であると考えることが
できる。一般に、マクロ欠陥が要因で破断した単糸の強
度は低いものが多く、マクロ欠陥を減少させれば炭素繊
維の強度を向上させることができる。
の破断面を観察することにより、破断要因を調べること
ができる。破断面にはボイド、欠け傷、表面荒れ、付着
物、筋乱れ、深い亀裂等のマクロ欠陥が認められるもの
が多い。一方、これらマクロ欠陥が認められない破断面
に関しては破断要因はミクロ欠陥であると考えることが
できる。一般に、マクロ欠陥が要因で破断した単糸の強
度は低いものが多く、マクロ欠陥を減少させれば炭素繊
維の強度を向上させることができる。
【0013】本発明者らはそのような観察結果に鑑み、
破断要因解析においてマクロ欠陥率が60%以下である
ことを特徴とする炭素繊維を得ることにより、強度の高
い炭素繊維とすることができることを見出した。マクロ
欠陥率は低いほど得られる炭素繊維の強度は高いため、
マクロ欠陥率は50%以下であることが好ましく、40
%以下であることがより好ましく、30%以下であるこ
とがさらに好ましい。マクロ欠陥率を5%以下にするこ
とは工業的生産を前提とする場では困難である。
破断要因解析においてマクロ欠陥率が60%以下である
ことを特徴とする炭素繊維を得ることにより、強度の高
い炭素繊維とすることができることを見出した。マクロ
欠陥率は低いほど得られる炭素繊維の強度は高いため、
マクロ欠陥率は50%以下であることが好ましく、40
%以下であることがより好ましく、30%以下であるこ
とがさらに好ましい。マクロ欠陥率を5%以下にするこ
とは工業的生産を前提とする場では困難である。
【0014】破断要因解析は次のようにしておこなう。
なお、破断要因解析は、破断した単糸をサンプリングし
やすいように、試長を50mmとすること、さらに引張
試験を水中でおこなうこと以外は、JIS R7601
にしたがって引張破断させた単糸を用いる。つまり、ま
ず、20cm程度の炭素繊維の束をアセトン等に浸漬し
ておおまかにサイジング剤を取り除く。その束をほぼ4
等分し、4つの束から順番に単糸をサンプリングして束
全体からできるだけまんべんなくサンプリングする。サ
ンプリングした単糸は、穴あき台紙に接着剤を用いて固
定する。単糸を固定した台紙を引張試験機に取り付け、
単糸を切らないように台紙の穴の両側を切り、台紙全体
を水に漬けた後、試長50mm、歪速度1%/分で引張
試験をおこなう。
なお、破断要因解析は、破断した単糸をサンプリングし
やすいように、試長を50mmとすること、さらに引張
試験を水中でおこなうこと以外は、JIS R7601
にしたがって引張破断させた単糸を用いる。つまり、ま
ず、20cm程度の炭素繊維の束をアセトン等に浸漬し
ておおまかにサイジング剤を取り除く。その束をほぼ4
等分し、4つの束から順番に単糸をサンプリングして束
全体からできるだけまんべんなくサンプリングする。サ
ンプリングした単糸は、穴あき台紙に接着剤を用いて固
定する。単糸を固定した台紙を引張試験機に取り付け、
単糸を切らないように台紙の穴の両側を切り、台紙全体
を水に漬けた後、試長50mm、歪速度1%/分で引張
試験をおこなう。
【0015】単糸が破断した後、水中から慎重に1次破
断面をサンプリングし、SEM試料台に立ててマウント
する。2次破断面は曲げもしくは圧縮モードで破壊して
いるため、破断面の片側半分の破壊の様子が異なること
を参考にして見分けることができる。2次破断(単糸
は、まず、引張試験によって1次破断するが、反跳によ
って生じる圧縮、曲げの力によって2次破断するものが
ある)が多すぎてサンプリングできないときには、浸漬
する液体を水より粘度の高いものにかえるか、試長を長
くすることもできる。
断面をサンプリングし、SEM試料台に立ててマウント
する。2次破断面は曲げもしくは圧縮モードで破壊して
いるため、破断面の片側半分の破壊の様子が異なること
を参考にして見分けることができる。2次破断(単糸
は、まず、引張試験によって1次破断するが、反跳によ
って生じる圧縮、曲げの力によって2次破断するものが
ある)が多すぎてサンプリングできないときには、浸漬
する液体を水より粘度の高いものにかえるか、試長を長
くすることもできる。
【0016】SEMの観察条件は次のとおりである。
【0017】 ・試料マウント:カーボン粘着テープ ・試料コーティング:白金−パラジウム ・加速電圧:20kV ・エミッション電流:10μA ・ワーキングディスタンス:15mm ・倍率:10000倍以上 本発明においてマクロ欠陥とは、破断要因が特定できた
もののうち、欠陥のサイズが0.1μm以上のもののこ
とである。汚れ等によって破断面が観察できなかったも
のを除いて50本以上の単糸について観察をおこない、
破断面が観察ができた単糸の総数に対するマクロ欠陥が
原因で破断した単糸の数の占める割合をマクロ欠陥率と
する。
もののうち、欠陥のサイズが0.1μm以上のもののこ
とである。汚れ等によって破断面が観察できなかったも
のを除いて50本以上の単糸について観察をおこない、
破断面が観察ができた単糸の総数に対するマクロ欠陥が
原因で破断した単糸の数の占める割合をマクロ欠陥率と
する。
【0018】なお、欠陥のサイズとは、その単糸が引張
破壊した原因と考えられる傷、単糸間接着による縦筋、
付着物、ボイドなどの単糸断面内あるいは単糸繊維軸方
向に測定したサイズのうち、最も大きいもののことであ
る。
破壊した原因と考えられる傷、単糸間接着による縦筋、
付着物、ボイドなどの単糸断面内あるいは単糸繊維軸方
向に測定したサイズのうち、最も大きいもののことであ
る。
【0019】本発明において炭素繊維のSi/CはES
CAにより次のとおり測定される。まず、測定する炭素
繊維はサイジング剤等を表面に有していないもので測定
するが、サイジング剤がついている場合には、ジメチル
フォルムアミドを用いてソックスレー抽出器で2時間環
流してサイジング剤を除去する。続いて、以下の条件で
Si/Cを測定する。
CAにより次のとおり測定される。まず、測定する炭素
繊維はサイジング剤等を表面に有していないもので測定
するが、サイジング剤がついている場合には、ジメチル
フォルムアミドを用いてソックスレー抽出器で2時間環
流してサイジング剤を除去する。続いて、以下の条件で
Si/Cを測定する。
【0020】励起X線としてはMgのKα1、2 線を用
い、C1Sメインピークの結合エネルギー値を284.6
eVに合わせ、100eV付近に観察されるSi2Pのと
きのピーク面積比を求める。後述の実施例においては測
定装置として島津製作所製ESCA750を用い、装置
定数として0.814を測定値に乗じて原子数比Si/
Cを得た。
い、C1Sメインピークの結合エネルギー値を284.6
eVに合わせ、100eV付近に観察されるSi2Pのと
きのピーク面積比を求める。後述の実施例においては測
定装置として島津製作所製ESCA750を用い、装置
定数として0.814を測定値に乗じて原子数比Si/
Cを得た。
【0021】本発明において、シリコーン油剤の付着量
が多いと単糸間接着の抑制によりマクロ欠陥が減少して
炭素繊維の強度が向上するため、得られる炭素繊維のS
i/Cの値は0.01以上が好ましく、0.02以上が
より好ましく、0.03以上がさらに好ましい。しか
し、付着量が多すぎるとプロセス性が悪化したり、ま
た、得られる炭素繊維の樹脂との接着特性が低下するこ
とがあるため、0.2以下が好ましく、0.15以下が
より好ましく、0.1以下がさらに好ましい。
が多いと単糸間接着の抑制によりマクロ欠陥が減少して
炭素繊維の強度が向上するため、得られる炭素繊維のS
i/Cの値は0.01以上が好ましく、0.02以上が
より好ましく、0.03以上がさらに好ましい。しか
し、付着量が多すぎるとプロセス性が悪化したり、ま
た、得られる炭素繊維の樹脂との接着特性が低下するこ
とがあるため、0.2以下が好ましく、0.15以下が
より好ましく、0.1以下がさらに好ましい。
【0022】本発明においてシリコーンとは基本骨格に
シロキサン結合(−SiO−)を有するもののことであ
り、このケイ素原子に結合する基は水素原子および/ま
たは炭素数1〜3のアルキル基やフェニル基、またはこ
れらのアルコキシ基等が挙げられる。これらの中で特に
ジメチルシロキサンが基本骨格として好ましい。また、
たとえば幹部分がアクリル系ポリマーで枝部分がシリコ
ーンで構成された櫛型グラフトポリマー(アクリル−シ
リコーン共重合体)のようにその一部のシリコーン部分
が先述の要件を満たしていれば本発明におけるシリコー
ンに含まれる。本発明におけるシリコーンは、シリコー
ン油剤として付与することもできるし、先述のアクリル
−シリコーン共重合体のように従来のシリコーン油剤の
概念をはずれたものを付与することもできる。また、シ
リコーンゴムのようにあらかじめ架橋構造を有している
状態で付与することもできる。
シロキサン結合(−SiO−)を有するもののことであ
り、このケイ素原子に結合する基は水素原子および/ま
たは炭素数1〜3のアルキル基やフェニル基、またはこ
れらのアルコキシ基等が挙げられる。これらの中で特に
ジメチルシロキサンが基本骨格として好ましい。また、
たとえば幹部分がアクリル系ポリマーで枝部分がシリコ
ーンで構成された櫛型グラフトポリマー(アクリル−シ
リコーン共重合体)のようにその一部のシリコーン部分
が先述の要件を満たしていれば本発明におけるシリコー
ンに含まれる。本発明におけるシリコーンは、シリコー
ン油剤として付与することもできるし、先述のアクリル
−シリコーン共重合体のように従来のシリコーン油剤の
概念をはずれたものを付与することもできる。また、シ
リコーンゴムのようにあらかじめ架橋構造を有している
状態で付与することもできる。
【0023】本発明においてシリコーンが架橋している
ことは以下のようにして検出する。まず、次の条件にお
いてモリブデン酸アンモニウムでケイ素を発色させてシ
リコーン含有量S0 (%)を測定する。
ことは以下のようにして検出する。まず、次の条件にお
いてモリブデン酸アンモニウムでケイ素を発色させてシ
リコーン含有量S0 (%)を測定する。
【0024】・波長:420nm ・試料調整条件:なお、後述する実施例においては島津
製作所製分光光度計UV−160を用いてシリコーン含
有量を測定した。
製作所製分光光度計UV−160を用いてシリコーン含
有量を測定した。
【0025】プリカーサーを約10mmに切断して約
0.1gを精秤し、テフロン製の耐圧分解容器に入れて
10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を10ml加えて
密栓する。それから、150℃で3時間加熱分解して室
温まで冷却した後、内容を全量白金皿へ移して蒸発乾
固、さらに強熱溶融させ放冷する。ブランクとしては、
10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を10ml白金皿
に採り、蒸発乾固、さらに強熱溶融させ放冷したものを
用いる。純水を約20ml加えて加熱溶解させ、放冷し
た後、17.5重量%の塩酸を約4.5ml加えてから
濾過する。濾液が90ml程度になるまで純水で洗浄し
た後、17.5重量%の塩酸でpHを1.2〜1.5に
調整する。撹拌しながら10重量%モリブデン酸アンモ
ニウム水溶液を2ml加えて10分間放置し、さらに1
0重量%の酒石酸水溶液を2ml加えてからメスフラス
コで100mlにして、吸光度を測定する。
0.1gを精秤し、テフロン製の耐圧分解容器に入れて
10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を10ml加えて
密栓する。それから、150℃で3時間加熱分解して室
温まで冷却した後、内容を全量白金皿へ移して蒸発乾
固、さらに強熱溶融させ放冷する。ブランクとしては、
10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を10ml白金皿
に採り、蒸発乾固、さらに強熱溶融させ放冷したものを
用いる。純水を約20ml加えて加熱溶解させ、放冷し
た後、17.5重量%の塩酸を約4.5ml加えてから
濾過する。濾液が90ml程度になるまで純水で洗浄し
た後、17.5重量%の塩酸でpHを1.2〜1.5に
調整する。撹拌しながら10重量%モリブデン酸アンモ
ニウム水溶液を2ml加えて10分間放置し、さらに1
0重量%の酒石酸水溶液を2ml加えてからメスフラス
コで100mlにして、吸光度を測定する。
【0026】次に、濃度が既知のシリコーンエマルジョ
ンを用いてシリコーン量が0.15、0.3、0.4
5、0.6×10-3gの場合について上記のとおり試料
を作成する。その吸光度を測定して最少二乗法によって
検量線(y=Kx)(x:シリコーン重量、y:吸光
度)を作成し、それから係数Kを求めて次式によりシリ
コーン付着量S0 (%)を計算する。
ンを用いてシリコーン量が0.15、0.3、0.4
5、0.6×10-3gの場合について上記のとおり試料
を作成する。その吸光度を測定して最少二乗法によって
検量線(y=Kx)(x:シリコーン重量、y:吸光
度)を作成し、それから係数Kを求めて次式によりシリ
コーン付着量S0 (%)を計算する。
【0027】 S0 ={(IS −IB )×K/WS }×100 IS 、IB はそれぞれサンプル、ブランクの吸光度、W
S はプリカーサーの重量(g)である。
S はプリカーサーの重量(g)である。
【0028】次にプリカーサーを精秤してからソックス
レー抽出器を用いてトルエン中で1時間還流して未架橋
のシリコーンを抽出し、不溶分をろ過した後、120℃
で2時間乾燥して未架橋シリコーンを得る。
レー抽出器を用いてトルエン中で1時間還流して未架橋
のシリコーンを抽出し、不溶分をろ過した後、120℃
で2時間乾燥して未架橋シリコーンを得る。
【0029】次式によって未架橋シリコーン付着量S1
(%)を計算する。
(%)を計算する。
【0030】S1 =(WP /WL )×100 WP 、WL はそれぞれプリカーサー、未架橋シリコーン
の重量(g)である。そして、次式によってシリコーン
架橋率CL(%)を計算する。
の重量(g)である。そして、次式によってシリコーン
架橋率CL(%)を計算する。
【0031】CL={1−(S1 /S0 )}×100 実験の誤差からCLの値が100を越えた場合には10
0%、0を下回った場合には0%とする。
0%、0を下回った場合には0%とする。
【0032】本発明においてシリコーンが架橋している
とはシリコーン架橋率CLが10%以上のことである。
架橋率が高いとシリコーンがコーティングとして機能
し、単糸同士の直接接触を抑制する効果が大きいため、
熱処理時の単糸間接着が発生しにくく、強度向上効果が
大きくなるので、CLは20%以上であることが好まし
く、30%以上であることがより好ましく、50%以上
であることがさらに好ましい。
とはシリコーン架橋率CLが10%以上のことである。
架橋率が高いとシリコーンがコーティングとして機能
し、単糸同士の直接接触を抑制する効果が大きいため、
熱処理時の単糸間接着が発生しにくく、強度向上効果が
大きくなるので、CLは20%以上であることが好まし
く、30%以上であることがより好ましく、50%以上
であることがさらに好ましい。
【0033】また、本発明においてはシリコーンがプリ
カーサーの表面をできるだけ多く被覆していることが好
ましい。シリコーンが均一についていると仮定すると、
付着量にもよるが、ESCAの検出深さを考慮すると主
にシリコーンのみが検出されるはずである。よって測定
されたSi/Cの値から以下の方法によって被覆率C
SI/C(%)を計算により求めることができる。また、ポ
リアクリロニトリル系のプリカーサーの場合にはプリカ
ーサーポリマー中のN/Cが判っているため、シリコー
ン中にはほとんど窒素がないことを利用してN/Cから
も被覆率CN/C (%)を計算することができる。
カーサーの表面をできるだけ多く被覆していることが好
ましい。シリコーンが均一についていると仮定すると、
付着量にもよるが、ESCAの検出深さを考慮すると主
にシリコーンのみが検出されるはずである。よって測定
されたSi/Cの値から以下の方法によって被覆率C
SI/C(%)を計算により求めることができる。また、ポ
リアクリロニトリル系のプリカーサーの場合にはプリカ
ーサーポリマー中のN/Cが判っているため、シリコー
ン中にはほとんど窒素がないことを利用してN/Cから
も被覆率CN/C (%)を計算することができる。
【0034】・装置:島津製作所製 ESCA750 ・励起X線:Mg Kα1、2 線 ・エネルギー補正:C1Sメインピークの結合エネルギー
値を284.6eVに合わせる。
値を284.6eVに合わせる。
【0035】・感度補正値:1.7(N/C)、0.8
14(Si/C) CSI/C={(Si/C)/(1/2)}×100 CN/C =[1−{(N/C)/(1/3)}]×100 実験の誤差からCSI/C、CN/C の値が100を越えた場
合には100、0を下回った場合には0とする。
14(Si/C) CSI/C={(Si/C)/(1/2)}×100 CN/C =[1−{(N/C)/(1/3)}]×100 実験の誤差からCSI/C、CN/C の値が100を越えた場
合には100、0を下回った場合には0とする。
【0036】被覆率は高い方が強度向上効果は大きいた
め、CSI/C、CN/C の値は50%以上が好ましく、70
%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
め、CSI/C、CN/C の値は50%以上が好ましく、70
%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
【0037】本発明において高強度の炭素繊維を得るた
めにはシリコーンの耐熱性が重要であり、耐熱残存率r
が20%以上であることが好ましく、30%以上がより
好ましく、40%以上がさらに好ましい。耐熱残存率と
は、シリコーンを240℃の空気中で60分間熱処理し
た後、引き続いて450℃の窒素中で30秒間した後の
残存率のことを言う。詳しくは次の手順により測定す
る。
めにはシリコーンの耐熱性が重要であり、耐熱残存率r
が20%以上であることが好ましく、30%以上がより
好ましく、40%以上がさらに好ましい。耐熱残存率と
は、シリコーンを240℃の空気中で60分間熱処理し
た後、引き続いて450℃の窒素中で30秒間した後の
残存率のことを言う。詳しくは次の手順により測定す
る。
【0038】付与するシリコーンがエマルジョンや溶液
の場合には、直径が約60mm、高さが約20mmのア
ルミ製の容器にエマルジョンまたは溶液約1gを採取
し、オーブンにおいて105℃で5時間乾燥し、得られ
たシリコーンを次の条件でTG(熱天秤)により耐熱残
存率を測定する。
の場合には、直径が約60mm、高さが約20mmのア
ルミ製の容器にエマルジョンまたは溶液約1gを採取
し、オーブンにおいて105℃で5時間乾燥し、得られ
たシリコーンを次の条件でTG(熱天秤)により耐熱残
存率を測定する。
【0039】・サンプルパン:アルミニウム製直径5m
m、高さ5mm ・サンプル量:15〜20mg ・空気中熱処理 空気流量:30ml/分 昇温速度:10℃/分 240℃熱処理時間:60分 ・雰囲気変更 240℃のまま空気から窒素へ変更して5分間保持 ・窒素中熱処理 窒素流量:30ml/分 昇温速度:10℃/分 450℃熱処理時間:30秒 上記熱処理におけるトータルの重量保持率を耐熱残存率
とする。
m、高さ5mm ・サンプル量:15〜20mg ・空気中熱処理 空気流量:30ml/分 昇温速度:10℃/分 240℃熱処理時間:60分 ・雰囲気変更 240℃のまま空気から窒素へ変更して5分間保持 ・窒素中熱処理 窒素流量:30ml/分 昇温速度:10℃/分 450℃熱処理時間:30秒 上記熱処理におけるトータルの重量保持率を耐熱残存率
とする。
【0040】本発明においてはプリカーサーにシリコー
ンを付与する。付与に際しては水分散したエマルジョン
の形で付与することが好ましいが、ストレートオイルと
して付与したり、有機溶媒に溶解させた形で付与しても
よい。また、オイルでなく、微粒子状になったものを水
分散等の形で付与することもできる。
ンを付与する。付与に際しては水分散したエマルジョン
の形で付与することが好ましいが、ストレートオイルと
して付与したり、有機溶媒に溶解させた形で付与しても
よい。また、オイルでなく、微粒子状になったものを水
分散等の形で付与することもできる。
【0041】シリコーンのプリカーサー繊維に対する付
着量は0.01〜5重量%であることが好ましい。0.
01重量%未満では本発明の効果が小さくなることがあ
り、5重量%を越えるとかえって強度が低下することが
ある。
着量は0.01〜5重量%であることが好ましい。0.
01重量%未満では本発明の効果が小さくなることがあ
り、5重量%を越えるとかえって強度が低下することが
ある。
【0042】本発明に適用するシリコーンは変性されて
いるものでも、全く変性されていないものでもよい。オ
イルの場合、25℃における動粘性率は50〜2000
0×10-6m2 /sであることが好ましい。
いるものでも、全く変性されていないものでもよい。オ
イルの場合、25℃における動粘性率は50〜2000
0×10-6m2 /sであることが好ましい。
【0043】変性されているシリコーンを用いる場合、
変性の種類はいずれでもよいが、中でもアミノ変性、エ
ポキシ変性、アルキレンオキサイド変性が好ましい。ま
た、その中から複数の変性のシリコーンを併用すること
がより好ましい。
変性の種類はいずれでもよいが、中でもアミノ変性、エ
ポキシ変性、アルキレンオキサイド変性が好ましい。ま
た、その中から複数の変性のシリコーンを併用すること
がより好ましい。
【0044】アルキレンオキサイド変性シリコーンの場
合、エチレンオキサイド変性、プロピレンオキサイド変
性、あるいは両者で変性されているものが好ましい。こ
れらのアルキレンオキサイドで変性することによってシ
リコーン自身に親水性を付与し、自己乳化性を付与して
界面活性剤のように働かせることができる。このため、
水中での安定性や繊維表面への均一付着性などの好まし
い特性が生じると考えられる。アルキレンオキサイドの
ユニットとしては重合度が25以下のものが好ましい。
25を越えると耐熱性が低下することがある。アルキレ
ンオキサイド変性量は10〜80重量%であることが好
ましく、20〜70重量%がより好ましい。10重量%
未満では先述の自己乳化性が不足することがあり、ま
た、80重量%を越えると耐熱性が低下することがあ
る。 また、25℃における動粘性率は50〜3000
×10-6m2 /sであることが好ましく、75〜200
0×10-6m2 /sであることがより好ましい。50×
10-6m2 /s以下では耐熱性、自己乳化性が低下する
ことがあり、また、3000×10-6m2 /sを越える
と親水性が不足することがある。
合、エチレンオキサイド変性、プロピレンオキサイド変
性、あるいは両者で変性されているものが好ましい。こ
れらのアルキレンオキサイドで変性することによってシ
リコーン自身に親水性を付与し、自己乳化性を付与して
界面活性剤のように働かせることができる。このため、
水中での安定性や繊維表面への均一付着性などの好まし
い特性が生じると考えられる。アルキレンオキサイドの
ユニットとしては重合度が25以下のものが好ましい。
25を越えると耐熱性が低下することがある。アルキレ
ンオキサイド変性量は10〜80重量%であることが好
ましく、20〜70重量%がより好ましい。10重量%
未満では先述の自己乳化性が不足することがあり、ま
た、80重量%を越えると耐熱性が低下することがあ
る。 また、25℃における動粘性率は50〜3000
×10-6m2 /sであることが好ましく、75〜200
0×10-6m2 /sであることがより好ましい。50×
10-6m2 /s以下では耐熱性、自己乳化性が低下する
ことがあり、また、3000×10-6m2 /sを越える
と親水性が不足することがある。
【0045】アミノ変性シリコーンの場合、モノアミン
型でもポリアミン型でもよい。末端アミノ基を−NH2
と換算した変性量は0.05〜10重量%であることが
好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。0.05
重量%未満ではプリカーサーへの親和性が不足すること
があり、10重量%を越えると耐熱性が低下することが
ある。また、25℃における動粘性率は250〜100
00×10-6m2 /sであることが好ましく、500〜
8000×10-6m2 /sがより好ましい。250×1
0-6m2 /s未満では耐熱性が不足することがあり、1
0000×10-6m2 /sを越えると水中に分散させる
ことが困難になる場合がある。
型でもポリアミン型でもよい。末端アミノ基を−NH2
と換算した変性量は0.05〜10重量%であることが
好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。0.05
重量%未満ではプリカーサーへの親和性が不足すること
があり、10重量%を越えると耐熱性が低下することが
ある。また、25℃における動粘性率は250〜100
00×10-6m2 /sであることが好ましく、500〜
8000×10-6m2 /sがより好ましい。250×1
0-6m2 /s未満では耐熱性が不足することがあり、1
0000×10-6m2 /sを越えると水中に分散させる
ことが困難になる場合がある。
【0046】エポキシ変性シリコーンの場合、プリカー
サーへの親和性から1、2−エポキシシクロヘキシル基
や1、2−エポキシシクロペンチル基のような脂環式エ
ポキシ変性が好ましい。エポキシ基を−CHCH2 Oと
換算した変性量は0.05〜10重量%であることが好
ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。0.05重
量%未満ではプリカーサーへの親和性が不足することが
あり、10重量%を越えると耐熱性が低下することがあ
る。また、25℃における動粘性率は1000〜150
00×10-6m2 /sであることが好ましく、2000
〜12000×10-6m2 /sがより好ましい。100
0×10-6m2 /s未満では耐熱性が不足することがあ
り、15000×10-6m2 /sを越えると水中に分散
させるのが困難になることがある。
サーへの親和性から1、2−エポキシシクロヘキシル基
や1、2−エポキシシクロペンチル基のような脂環式エ
ポキシ変性が好ましい。エポキシ基を−CHCH2 Oと
換算した変性量は0.05〜10重量%であることが好
ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。0.05重
量%未満ではプリカーサーへの親和性が不足することが
あり、10重量%を越えると耐熱性が低下することがあ
る。また、25℃における動粘性率は1000〜150
00×10-6m2 /sであることが好ましく、2000
〜12000×10-6m2 /sがより好ましい。100
0×10-6m2 /s未満では耐熱性が不足することがあ
り、15000×10-6m2 /sを越えると水中に分散
させるのが困難になることがある。
【0047】本発明においては付与したシリコーンを架
橋する。架橋の方法は、熱架橋、過酸化物による架橋、
電子線や紫外線照射による架橋いずれでもよい。しか
し、熱による架橋では、製糸工程の乾燥ドラム等へのガ
ムアップ量が多くなることがあるため、過酸化物、電子
線や紫外線照射による架橋が好ましい。また、複数を併
用することもできる。シリコーンをプリカーサーに付与
した後に架橋してもよいし、付与する前に架橋してもよ
い。付与前に架橋してオイルとして付与する場合には、
架橋率が高いとシリコーンが固形化する場合があるの
で、架橋率は低めにしておくことが好ましい。
橋する。架橋の方法は、熱架橋、過酸化物による架橋、
電子線や紫外線照射による架橋いずれでもよい。しか
し、熱による架橋では、製糸工程の乾燥ドラム等へのガ
ムアップ量が多くなることがあるため、過酸化物、電子
線や紫外線照射による架橋が好ましい。また、複数を併
用することもできる。シリコーンをプリカーサーに付与
した後に架橋してもよいし、付与する前に架橋してもよ
い。付与前に架橋してオイルとして付与する場合には、
架橋率が高いとシリコーンが固形化する場合があるの
で、架橋率は低めにしておくことが好ましい。
【0048】過酸化物の具体例としては、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ターシャリーブチルハイドロパーオキサ
イド、1、1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)
3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、ジターシャリ
ーブチルパーオキサイド、2、4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシピバレ
ート等が挙げられるがこれらには限定されない。過酸化
物はシリコーンと同時に付与してもよいし、シリコーン
を付与した後に付与してもよい。また、シリコーン付与
に先立って付与することもできる。さらに、焼成工程で
耐炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリカーサ
ー、あるいは炭化前のプリカーサーへ付与することもで
きる。過酸化物は100%純粋なものとして取り扱うの
は危険なことがあるので、水溶液、有機溶剤溶液、ある
いはシリコーンオイルに溶解させたもの、さらにそれの
水エマルジョンとして付与することが好ましい。過酸化
物の分解温度は適宜選択することができるが、低すぎる
と保存安定性に劣り、プリカーサーの製造工程、プリカ
ーサーの保存安定性等に問題を発生することがある。ま
た、分解温度が高すぎるとプリカーサーの耐熱性が不足
することがあるので1分半減期温度が50〜300℃で
あることが好ましく、100〜250℃がより好まし
い。
ーオキサイド、ターシャリーブチルハイドロパーオキサ
イド、1、1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)
3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、ジターシャリ
ーブチルパーオキサイド、2、4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシピバレ
ート等が挙げられるがこれらには限定されない。過酸化
物はシリコーンと同時に付与してもよいし、シリコーン
を付与した後に付与してもよい。また、シリコーン付与
に先立って付与することもできる。さらに、焼成工程で
耐炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリカーサ
ー、あるいは炭化前のプリカーサーへ付与することもで
きる。過酸化物は100%純粋なものとして取り扱うの
は危険なことがあるので、水溶液、有機溶剤溶液、ある
いはシリコーンオイルに溶解させたもの、さらにそれの
水エマルジョンとして付与することが好ましい。過酸化
物の分解温度は適宜選択することができるが、低すぎる
と保存安定性に劣り、プリカーサーの製造工程、プリカ
ーサーの保存安定性等に問題を発生することがある。ま
た、分解温度が高すぎるとプリカーサーの耐熱性が不足
することがあるので1分半減期温度が50〜300℃で
あることが好ましく、100〜250℃がより好まし
い。
【0049】本発明において高強度の炭素繊維を得るた
めには架橋率が重要であり、この架橋率を高めるために
は、過酸化物の量はシリコーンに対して20重量%以上
が好ましく、50重量%以上がより好ましく、100重
量%以上がさらに好ましい。また、過酸化物が十分分解
してラジカルを生成する熱処理をおこなうことが効率的
にシリコーンを架橋させる観点から好ましい。
めには架橋率が重要であり、この架橋率を高めるために
は、過酸化物の量はシリコーンに対して20重量%以上
が好ましく、50重量%以上がより好ましく、100重
量%以上がさらに好ましい。また、過酸化物が十分分解
してラジカルを生成する熱処理をおこなうことが効率的
にシリコーンを架橋させる観点から好ましい。
【0050】電子線照射の場合には、シリコーンを付与
した後に照射することができる。照射のタイミングはシ
リコーン付与の直後でもよいし、あるいはプリカーサー
を巻き取る直前に照射してもよい。また、焼成工程で耐
炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリカーサ
ー、あるいは炭化前のプリカーサーへ照射することもで
きる。
した後に照射することができる。照射のタイミングはシ
リコーン付与の直後でもよいし、あるいはプリカーサー
を巻き取る直前に照射してもよい。また、焼成工程で耐
炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリカーサ
ー、あるいは炭化前のプリカーサーへ照射することもで
きる。
【0051】照射線量としては架橋率の高い方が好まし
いため、50kGy以上が好ましく、100kGy以上
がより好ましく、300kGy以上がさらに好ましい。
しかし、線量が多すぎると発熱、電子線による分解等プ
リカーサーが劣化することがあり、また、大線量を照射
するのは工業上困難なことがあるため、10MGy以下
にとどめるのが好ましい。また、同様の理由から1回あ
たりの照射線量は500kGy以下であることが好まし
く、300kGy以下がより好ましい。
いため、50kGy以上が好ましく、100kGy以上
がより好ましく、300kGy以上がさらに好ましい。
しかし、線量が多すぎると発熱、電子線による分解等プ
リカーサーが劣化することがあり、また、大線量を照射
するのは工業上困難なことがあるため、10MGy以下
にとどめるのが好ましい。また、同様の理由から1回あ
たりの照射線量は500kGy以下であることが好まし
く、300kGy以下がより好ましい。
【0052】電子線の加速電圧としては、低すぎると透
過力が小さいため処理の均一性が不足し、また、高すぎ
ると一般に得るのが困難になるため、100kV〜10
MVが好ましく、150kV〜5MVがより好ましく、
200kV〜1MVがさらに好ましい。
過力が小さいため処理の均一性が不足し、また、高すぎ
ると一般に得るのが困難になるため、100kV〜10
MVが好ましく、150kV〜5MVがより好ましく、
200kV〜1MVがさらに好ましい。
【0053】紫外線を照射する場合には、シリコーンを
付与した後に照射することができる。照射のタイミング
はシリコーンを付与した直後でもよいし、あるいはプリ
カーサーを巻き取る直前に照射してもよい。また、焼成
工程で耐炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリ
カーサー、あるいは炭化前のプリカーサーへ照射するこ
ともできる。
付与した後に照射することができる。照射のタイミング
はシリコーンを付与した直後でもよいし、あるいはプリ
カーサーを巻き取る直前に照射してもよい。また、焼成
工程で耐炎化する前のプリカーサーや耐炎化途中のプリ
カーサー、あるいは炭化前のプリカーサーへ照射するこ
ともできる。
【0054】また、電子線や紫外線を照射する雰囲気に
ついては特に限定しないが、酸化性雰囲気においては照
射にともなって生成するラジカルが酸素と結合して架橋
率が低下することがあるため、窒素、アルゴン等不活性
雰囲気下での照射が好ましい。
ついては特に限定しないが、酸化性雰囲気においては照
射にともなって生成するラジカルが酸素と結合して架橋
率が低下することがあるため、窒素、アルゴン等不活性
雰囲気下での照射が好ましい。
【0055】照射されるプリカーサーの形態としては、
単繊維状に開繊された状態でも束状に集束された状態で
もよいが、処理の均一性に問題のない限り、束状に集束
し、高密度で処理するのが経済性からみて好ましい。次
式で定義される糸条密度Dは均一性と経済性とのかねあ
いから100〜10000であることが好ましく、30
0〜8000がより好ましく、1000〜6000がさ
らに好ましい。
単繊維状に開繊された状態でも束状に集束された状態で
もよいが、処理の均一性に問題のない限り、束状に集束
し、高密度で処理するのが経済性からみて好ましい。次
式で定義される糸条密度Dは均一性と経済性とのかねあ
いから100〜10000であることが好ましく、30
0〜8000がより好ましく、1000〜6000がさ
らに好ましい。
【0056】D=フィラメント数/糸幅(mm) さらに、糸条の厚み斑を減少して処理の均一性を上げる
方法として、ガイドバーに接触させる方法、振動ガイド
等によって振動を付与する方法を採用することも好まし
い。また、電子線や紫外線は繊維の厚み方向に架橋処理
の程度の分布ができるため、一方向からのみでなく、糸
条の両側から照射をおこなって処理斑を少なくすること
が好ましい。
方法として、ガイドバーに接触させる方法、振動ガイド
等によって振動を付与する方法を採用することも好まし
い。また、電子線や紫外線は繊維の厚み方向に架橋処理
の程度の分布ができるため、一方向からのみでなく、糸
条の両側から照射をおこなって処理斑を少なくすること
が好ましい。
【0057】集束された束は、500フィラメント以上
であることが好ましく、1000フィラメント以上であ
ることがより好ましく、3000フィラメント以上であ
ることがさらに好ましい。高照射量が必要な場合には、
ネルソンローラーにより滞留時間を増すこともできる。
であることが好ましく、1000フィラメント以上であ
ることがより好ましく、3000フィラメント以上であ
ることがさらに好ましい。高照射量が必要な場合には、
ネルソンローラーにより滞留時間を増すこともできる。
【0058】本発明の炭素繊維はアクリル系、ピッチ
系、レーヨン系等いずれでも良いが、アクリル系の製法
例について説明する。
系、レーヨン系等いずれでも良いが、アクリル系の製法
例について説明する。
【0059】アクリル系炭素繊維のプリカーサーを構成
するポリアクリロニトリルとしては、アクリロニトリル
85重量%以上、アクリロニトリルと共重合可能な重合
性不飽和単量体を15重量%以下含む重合体であること
が好ましい。重合性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸およびそれらのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびアルキルエステル類、ア
クリルアミド、メタクリルアミドおよびそれらの誘導
体、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸およびそれ
らの塩類またはアルキルエステル類等をあげることがで
きる。
するポリアクリロニトリルとしては、アクリロニトリル
85重量%以上、アクリロニトリルと共重合可能な重合
性不飽和単量体を15重量%以下含む重合体であること
が好ましい。重合性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸およびそれらのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびアルキルエステル類、ア
クリルアミド、メタクリルアミドおよびそれらの誘導
体、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸およびそれ
らの塩類またはアルキルエステル類等をあげることがで
きる。
【0060】また、不飽和カルボン酸等、耐炎化反応を
促進する重合性不飽和単量体を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。
促進する重合性不飽和単量体を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。
【0061】不飽和カルボン酸の具体例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、シト
ラコン酸、エタクリル酸、マレイン酸、メサコン酸等を
あげることができる。また、高強度の炭素繊維を得るた
めには、不飽和カルボン酸のアルキルエステル、酢酸ビ
ニルから選ばれた1種以上を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。不飽和
カルボン酸のアルキルエステルの具体例としては、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸セカンダリーブチル等を挙げることができ
るが、その中でもアクリル酸、メタクリル酸のプロピ
ル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチルエステル
が好ましい。
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、シト
ラコン酸、エタクリル酸、マレイン酸、メサコン酸等を
あげることができる。また、高強度の炭素繊維を得るた
めには、不飽和カルボン酸のアルキルエステル、酢酸ビ
ニルから選ばれた1種以上を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。不飽和
カルボン酸のアルキルエステルの具体例としては、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸セカンダリーブチル等を挙げることができ
るが、その中でもアクリル酸、メタクリル酸のプロピ
ル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチルエステル
が好ましい。
【0062】重合方法としては、懸濁重合、溶液重合、
乳化重合など従来公知の方法を採用することができる。
重合度としては、極限粘度([η])で好ましくは1.
0以上、より好ましくは1.25以上、さらに好ましく
は1.5以上である。なお、[η]は5.0以下にする
のが紡糸安定性の点から好ましい。
乳化重合など従来公知の方法を採用することができる。
重合度としては、極限粘度([η])で好ましくは1.
0以上、より好ましくは1.25以上、さらに好ましく
は1.5以上である。なお、[η]は5.0以下にする
のが紡糸安定性の点から好ましい。
【0063】溶液紡糸の場合の溶媒は、有機、無機の公
知の溶媒を使用することができ、具体的にはジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、硝酸、ロダンソーダ水溶液および塩化亜鉛水溶液
などを溶媒とするポリマー溶液を紡糸原液とする。
知の溶媒を使用することができ、具体的にはジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、硝酸、ロダンソーダ水溶液および塩化亜鉛水溶液
などを溶媒とするポリマー溶液を紡糸原液とする。
【0064】重合体は公知の方法によってプリカーサー
とすることができる。紡糸は、直接凝固浴中へ紡出する
湿式紡糸法や、一旦空気中へ紡出した後に浴中凝固させ
る乾湿式紡糸法、あるいは乾式紡糸法、溶融紡糸によっ
てもよいが、高強度の炭素繊維を得るためには乾湿式紡
糸が好ましい。
とすることができる。紡糸は、直接凝固浴中へ紡出する
湿式紡糸法や、一旦空気中へ紡出した後に浴中凝固させ
る乾湿式紡糸法、あるいは乾式紡糸法、溶融紡糸によっ
てもよいが、高強度の炭素繊維を得るためには乾湿式紡
糸が好ましい。
【0065】溶媒、可塑剤を使用する紡糸方法による時
には、紡出糸を直接浴中延伸してもよいし、また、水洗
して溶媒、可塑剤を除去した後に浴中延伸してもよい。
浴中延伸の条件は、通常、50〜98℃の延伸浴中で約
2〜6倍に延伸する。浴中延伸後の糸条はホットドラム
などで乾燥することによって乾燥緻密化が達成される。
乾燥温度、時間などは適宜選択することができる。ま
た、必要に応じて乾燥緻密化後の糸条をより高温(たと
えば加圧スチーム中)で延伸することもおこなわれ、こ
れらによって、所定の繊度、配向度を有するプリカーサ
ーとすることができる。
には、紡出糸を直接浴中延伸してもよいし、また、水洗
して溶媒、可塑剤を除去した後に浴中延伸してもよい。
浴中延伸の条件は、通常、50〜98℃の延伸浴中で約
2〜6倍に延伸する。浴中延伸後の糸条はホットドラム
などで乾燥することによって乾燥緻密化が達成される。
乾燥温度、時間などは適宜選択することができる。ま
た、必要に応じて乾燥緻密化後の糸条をより高温(たと
えば加圧スチーム中)で延伸することもおこなわれ、こ
れらによって、所定の繊度、配向度を有するプリカーサ
ーとすることができる。
【0066】また、乾燥緻密化に先立って、耐熱性付与
を目的としてシリコーンを付与することが好ましい。こ
こでシリコーンとは、通常油剤と称されるものでもよい
し、アクリル−シリコーン共重合体、あるいはシリコー
ンゴムの微粒子でもよい。
を目的としてシリコーンを付与することが好ましい。こ
こでシリコーンとは、通常油剤と称されるものでもよい
し、アクリル−シリコーン共重合体、あるいはシリコー
ンゴムの微粒子でもよい。
【0067】シリコーンの付与方法としては、工程油剤
浴中の駆動、非駆動ローラー、あるいは固定、非固定の
ガイドバーへ糸条を掛けて糸条に付与する方法、上方へ
吹き出した工程油剤液中に糸条を走行させて付与する方
法、走行している糸条に上方より油剤液を落下させる方
法、油剤液を噴霧した空間に糸条を走行させる方法等種
々考えられ、適宜選択することができる。このシリコー
ンはすでに架橋していても未架橋でもいずれでもよい。
すでに架橋されている場合には、架橋率の低いオイル
か、シリコーンゴムやシリコーンレジンの微粒子として
付与するのが好ましい。また、乾燥緻密化後にシリコー
ンを付与してもよい。この場合も、先述の付与方法を採
ることができるが、乾燥の不要なストレートオイルを付
与することがよくおこなわれる。
浴中の駆動、非駆動ローラー、あるいは固定、非固定の
ガイドバーへ糸条を掛けて糸条に付与する方法、上方へ
吹き出した工程油剤液中に糸条を走行させて付与する方
法、走行している糸条に上方より油剤液を落下させる方
法、油剤液を噴霧した空間に糸条を走行させる方法等種
々考えられ、適宜選択することができる。このシリコー
ンはすでに架橋していても未架橋でもいずれでもよい。
すでに架橋されている場合には、架橋率の低いオイル
か、シリコーンゴムやシリコーンレジンの微粒子として
付与するのが好ましい。また、乾燥緻密化後にシリコー
ンを付与してもよい。この場合も、先述の付与方法を採
ることができるが、乾燥の不要なストレートオイルを付
与することがよくおこなわれる。
【0068】本発明においては、シリコーンをプリカー
サーに付与した後に架橋することが好ましい。熱架橋の
場合には、乾燥緻密化と同時に架橋させることもできる
し、ワインダーに巻き取る前に熱処理して架橋させるこ
ともできる。また、シリコーン付与と同時に、または付
与前後のプリカーサーに過酸化物を付与して熱処理し、
架橋させることが好ましい。あるいは、シリコーンを付
与した後に電子線や紫外線を照射してシリコーンを架橋
することが好ましい。
サーに付与した後に架橋することが好ましい。熱架橋の
場合には、乾燥緻密化と同時に架橋させることもできる
し、ワインダーに巻き取る前に熱処理して架橋させるこ
ともできる。また、シリコーン付与と同時に、または付
与前後のプリカーサーに過酸化物を付与して熱処理し、
架橋させることが好ましい。あるいは、シリコーンを付
与した後に電子線や紫外線を照射してシリコーンを架橋
することが好ましい。
【0069】強度の高い炭素繊維を得るためには、緻密
性の高いプリカーサーが有効である。緻密性としては、
ヨウ素吸着法による明度差ΔLの値が好ましくは45以
下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは15以
下の緻密なプリカーサーがよい。ΔLが45以下の緻密
なプリカーサーを得るための手段としては、乾湿式紡
糸、紡糸原液の高濃度化、紡糸原液および凝固浴液の低
温化および凝固時の低張力化などにより凝固糸の膨潤度
を低くおさえ、かつ浴延伸時の延伸段数、延伸倍率およ
び延伸温度の最適化により浴延伸糸の膨潤度を低くおさ
えることが有効である。
性の高いプリカーサーが有効である。緻密性としては、
ヨウ素吸着法による明度差ΔLの値が好ましくは45以
下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは15以
下の緻密なプリカーサーがよい。ΔLが45以下の緻密
なプリカーサーを得るための手段としては、乾湿式紡
糸、紡糸原液の高濃度化、紡糸原液および凝固浴液の低
温化および凝固時の低張力化などにより凝固糸の膨潤度
を低くおさえ、かつ浴延伸時の延伸段数、延伸倍率およ
び延伸温度の最適化により浴延伸糸の膨潤度を低くおさ
えることが有効である。
【0070】なお、ΔLは以下の方法により求めた値で
ある。
ある。
【0071】繊維長5〜7cmの乾燥試料を約0.5g
精秤し、200mlの共栓付三角フラスコに採り、これ
にヨウ素溶液(I2 :51g、2、4−ジクロロフェノ
ール10g、酢酸90gおよびヨウ化カリウム100g
を精秤し、1lのメスフラスコに移して水で溶かして定
容とする)100mlを加えて、60℃で50分間振盪
しながら吸着処理をおこなう。ヨウ素を吸着した試料を
流水中で30分間水洗した後、遠心脱水(2000rp
m×1分)してすばやく風乾する。この試料を開繊した
後、ハンター型色差計[カラーマシン(株)製、CM−
25型]で明度(L値)を測定する(L1 )。
精秤し、200mlの共栓付三角フラスコに採り、これ
にヨウ素溶液(I2 :51g、2、4−ジクロロフェノ
ール10g、酢酸90gおよびヨウ化カリウム100g
を精秤し、1lのメスフラスコに移して水で溶かして定
容とする)100mlを加えて、60℃で50分間振盪
しながら吸着処理をおこなう。ヨウ素を吸着した試料を
流水中で30分間水洗した後、遠心脱水(2000rp
m×1分)してすばやく風乾する。この試料を開繊した
後、ハンター型色差計[カラーマシン(株)製、CM−
25型]で明度(L値)を測定する(L1 )。
【0072】一方、ヨウ素の吸着処理をおこなわない対
応の試料を開繊し、同様に前記ハンター型色差計で、明
度(L0 )を測定し、L0 −L1 により明度差ΔLを求
めた。
応の試料を開繊し、同様に前記ハンター型色差計で、明
度(L0 )を測定し、L0 −L1 により明度差ΔLを求
めた。
【0073】プリカーサーの単繊維繊度としては、強度
向上の観点から引き続く耐炎化工程おいて焼成ムラを起
こさないよう細い方が好ましく、好ましくは1.5d以
下、より好ましくは1.0d以下、さらに好ましくは
0.8d以下である。
向上の観点から引き続く耐炎化工程おいて焼成ムラを起
こさないよう細い方が好ましく、好ましくは1.5d以
下、より好ましくは1.0d以下、さらに好ましくは
0.8d以下である。
【0074】かかるプリカーサーを焼成することにより
高性能な炭素繊維とすることができる。耐炎化条件とし
ては、従来公知の方法を採用することができ、酸化性雰
囲気中200〜300℃の範囲で、緊張、あるいは延伸
条件下が好ましく使用され、密度が好ましくは1.25
g/cm3 以上、より好ましくは1.30g/cm3以
上に達するまで加熱処理される。この密度は、1.60
g/cm3 以下にとどめるのが一般的であり、これ以上
にすると、物性が低下することがある。一般に雰囲気に
ついては、公知の空気、酸素、二酸化窒素、塩化水素な
どの酸化性雰囲気を使用できるが、経済性の面から空気
が好ましい。
高性能な炭素繊維とすることができる。耐炎化条件とし
ては、従来公知の方法を採用することができ、酸化性雰
囲気中200〜300℃の範囲で、緊張、あるいは延伸
条件下が好ましく使用され、密度が好ましくは1.25
g/cm3 以上、より好ましくは1.30g/cm3以
上に達するまで加熱処理される。この密度は、1.60
g/cm3 以下にとどめるのが一般的であり、これ以上
にすると、物性が低下することがある。一般に雰囲気に
ついては、公知の空気、酸素、二酸化窒素、塩化水素な
どの酸化性雰囲気を使用できるが、経済性の面から空気
が好ましい。
【0075】本発明においては、プリカーサーに付与さ
れたシリコーンを焼成途中で架橋することが好ましい。
焼成途中とは、耐炎化前、耐炎化途中、あるいは耐炎化
後のことであり、炭化する前であればよい。熱による架
橋の場合には、耐炎化と同時に架橋させることもできる
し、それに先だって200℃以下の温度で熱処理して架
橋させることもできる。また、過酸化物を焼成途中でプ
リカーサーに付与してから熱処理、あるいは耐炎化時に
架橋させることもできる。電子線や紫外線を照射する場
合には、焼成途中の糸条が熱処理炉の外にあるところで
照射して、シリコーンを架橋することが好ましい。
れたシリコーンを焼成途中で架橋することが好ましい。
焼成途中とは、耐炎化前、耐炎化途中、あるいは耐炎化
後のことであり、炭化する前であればよい。熱による架
橋の場合には、耐炎化と同時に架橋させることもできる
し、それに先だって200℃以下の温度で熱処理して架
橋させることもできる。また、過酸化物を焼成途中でプ
リカーサーに付与してから熱処理、あるいは耐炎化時に
架橋させることもできる。電子線や紫外線を照射する場
合には、焼成途中の糸条が熱処理炉の外にあるところで
照射して、シリコーンを架橋することが好ましい。
【0076】耐炎化を完了した糸条は、従来公知の方法
で不活性雰囲気中炭化処理をおこなう。炭化温度として
は、得られる炭素繊維の物性から1000℃以上が好ま
しく、さらに必要に応じて2000℃以上の温度で黒鉛
化することができる。また、350〜500℃および1
000〜1200℃における昇温速度は好ましくは50
0℃/分以下であり、より好ましくは300℃/分以
下、さらに好ましくは150℃/分以下である。これに
より、ボイドなど内部欠陥の少ない緻密な炭素繊維を得
ることができる。なお、この昇温速度が10℃/分以下
では生産性が低くなりすぎる。また、350〜500℃
あるいは2300℃以上において好ましくは1%以上、
より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上
の延伸をおこなうことが緻密性向上の上で重要である。
なお、40%をこえる延伸は毛羽が発生しやすくなるた
め好ましくない。
で不活性雰囲気中炭化処理をおこなう。炭化温度として
は、得られる炭素繊維の物性から1000℃以上が好ま
しく、さらに必要に応じて2000℃以上の温度で黒鉛
化することができる。また、350〜500℃および1
000〜1200℃における昇温速度は好ましくは50
0℃/分以下であり、より好ましくは300℃/分以
下、さらに好ましくは150℃/分以下である。これに
より、ボイドなど内部欠陥の少ない緻密な炭素繊維を得
ることができる。なお、この昇温速度が10℃/分以下
では生産性が低くなりすぎる。また、350〜500℃
あるいは2300℃以上において好ましくは1%以上、
より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上
の延伸をおこなうことが緻密性向上の上で重要である。
なお、40%をこえる延伸は毛羽が発生しやすくなるた
め好ましくない。
【0077】そして、このようにして得られた炭素繊維
は、酸またはアルカリ水溶液からなる電解槽中で電解酸
化処理を施したり、気相または液相での酸化処理を施す
ことにより、複合材料における炭素繊維とマトリックス
樹脂との親和性や接着性を向上させることが好ましい。
は、酸またはアルカリ水溶液からなる電解槽中で電解酸
化処理を施したり、気相または液相での酸化処理を施す
ことにより、複合材料における炭素繊維とマトリックス
樹脂との親和性や接着性を向上させることが好ましい。
【0078】特に、短時間で酸化処理でき、酸化程度の
コントロールが容易であることから電解酸化が好まし
い。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ性いずれ
も採用できる。酸性電解質としては、具体的には硫酸、
硝酸、塩酸、リン酸、ホウ酸、炭酸等の無機酸、酢酸、
酪酸、シュウ酸、アクリル酸、マレイン酸などの有機
酸、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム等の塩が
挙げられる。好ましくは強酸性を示す硫酸、硝酸がよ
い。アルカリ性電解液としては、具体的には水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムなどの水酸化
物、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
などの無機塩類、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム
等の有機塩類、さらにこれらのカリウム塩、バリウム塩
あるいは他の金属塩、およびアンモニウム塩、水酸化テ
トラエチルアンモニウムまたはヒドラジン等の有機化合
物が挙げられるが、好ましくは樹脂の硬化障害をおこす
アルカリ金属を含まない炭酸アンモニウム、炭酸水素ア
ンモニウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム類など
が好ましい。
コントロールが容易であることから電解酸化が好まし
い。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ性いずれ
も採用できる。酸性電解質としては、具体的には硫酸、
硝酸、塩酸、リン酸、ホウ酸、炭酸等の無機酸、酢酸、
酪酸、シュウ酸、アクリル酸、マレイン酸などの有機
酸、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム等の塩が
挙げられる。好ましくは強酸性を示す硫酸、硝酸がよ
い。アルカリ性電解液としては、具体的には水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムなどの水酸化
物、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
などの無機塩類、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム
等の有機塩類、さらにこれらのカリウム塩、バリウム塩
あるいは他の金属塩、およびアンモニウム塩、水酸化テ
トラエチルアンモニウムまたはヒドラジン等の有機化合
物が挙げられるが、好ましくは樹脂の硬化障害をおこす
アルカリ金属を含まない炭酸アンモニウム、炭酸水素ア
ンモニウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム類など
が好ましい。
【0079】電気量は被処理炭素繊維の炭化度に合わせ
て最適化することが好ましい。表層の結晶性の低下を適
度な範囲とする観点からは通電処理の総電気量は5〜1
000クーロン/g、さらには10〜500クーロン/
gの範囲とするのが好ましい。
て最適化することが好ましい。表層の結晶性の低下を適
度な範囲とする観点からは通電処理の総電気量は5〜1
000クーロン/g、さらには10〜500クーロン/
gの範囲とするのが好ましい。
【0080】電解処理または洗浄処理をおこなった後、
水洗および乾燥することが好ましい。この場合、乾燥温
度が高すぎると炭素繊維の再表面に存在する官能基が熱
分解によって消失しやすいため、できる限り低い温度で
乾燥することが望ましく、具体的には乾燥温度が250
℃以下、より好ましくは210℃以下で乾燥することが
好ましい。
水洗および乾燥することが好ましい。この場合、乾燥温
度が高すぎると炭素繊維の再表面に存在する官能基が熱
分解によって消失しやすいため、できる限り低い温度で
乾燥することが望ましく、具体的には乾燥温度が250
℃以下、より好ましくは210℃以下で乾燥することが
好ましい。
【0081】さらに、必要に応じて従来公知の技術によ
りサイジング付与などをおこなうことができる。
りサイジング付与などをおこなうことができる。
【0082】上記のような本発明にかかる炭素繊維製造
用プリカーサーから製造した炭素繊維においては、その
機械的物性としては、樹脂含浸ストランドにおける引張
強度が3000MPa以上である。好ましくは4000
MPa以上、より好ましくは5000MPa以上、さら
に好ましくは6000MPa以上が望ましい。また、炭
素繊維の引張弾性率は200GPa以上、好ましくは2
20GPa以上、より好ましくは240GPa以上、さ
らに好ましくは280GPa以上が望ましい。上記スト
ランド強度あるいは弾性率がそれぞれ3000MPa以
未満、あるいは200GPa未満の炭素繊維の場合に
は、コンポジットとした時に、構造材として所望の特性
が得られない場合がある。
用プリカーサーから製造した炭素繊維においては、その
機械的物性としては、樹脂含浸ストランドにおける引張
強度が3000MPa以上である。好ましくは4000
MPa以上、より好ましくは5000MPa以上、さら
に好ましくは6000MPa以上が望ましい。また、炭
素繊維の引張弾性率は200GPa以上、好ましくは2
20GPa以上、より好ましくは240GPa以上、さ
らに好ましくは280GPa以上が望ましい。上記スト
ランド強度あるいは弾性率がそれぞれ3000MPa以
未満、あるいは200GPa未満の炭素繊維の場合に
は、コンポジットとした時に、構造材として所望の特性
が得られない場合がある。
【0083】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0084】なお、本発明における引張強度、弾性率は
樹脂含浸ストランド法により求めた。
樹脂含浸ストランド法により求めた。
【0085】引張強度、弾性率 “ベークライト”ERL−4221(登録商標、ユニオ
ン・カーバイド(株)製)/三フッ化ホウ素モノエチル
アミン(BF3 ・MEA)/アセトン=100/3/4
部を炭素繊維に含浸し、得られた樹脂含浸ストランドを
130℃で30分間加熱して硬化させ、JIS−R−7
601に規定する樹脂含浸ストランド試験法に従って測
定した。
ン・カーバイド(株)製)/三フッ化ホウ素モノエチル
アミン(BF3 ・MEA)/アセトン=100/3/4
部を炭素繊維に含浸し、得られた樹脂含浸ストランドを
130℃で30分間加熱して硬化させ、JIS−R−7
601に規定する樹脂含浸ストランド試験法に従って測
定した。
【0086】また、アミノ変性シリコーン、エポキシ変
性シリコーン、エチレンオキサイド変性シリコーンとし
てはそれぞれ構造式(1)、(2)、(3)で示した基
本骨格を含むジメチルシロキサン系のシリコーンを用い
た。
性シリコーン、エチレンオキサイド変性シリコーンとし
てはそれぞれ構造式(1)、(2)、(3)で示した基
本骨格を含むジメチルシロキサン系のシリコーンを用い
た。
【0087】
【化1】
【化2】
【化3】 実施例1 ジメチルスルホキシドを溶媒とする溶液重合法により、
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、25℃
における動粘性率が2500×10-6m2 /s、変性量
が1%であるアミノ変性シリコーン油剤2%からなる工
程油剤を付与して乾燥緻密化した。さらに、加圧スチー
ム中で2.5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊度
2400Dのプリカーサーを得た。シリコーン付着量は
0.3重量%であった。
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、25℃
における動粘性率が2500×10-6m2 /s、変性量
が1%であるアミノ変性シリコーン油剤2%からなる工
程油剤を付与して乾燥緻密化した。さらに、加圧スチー
ム中で2.5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊度
2400Dのプリカーサーを得た。シリコーン付着量は
0.3重量%であった。
【0088】得られたプリカーサーへ2、4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイドを未変性のシリコーンで希釈
してさらに水エマルジョンとして繊維重量に対して1%
付与した後、130℃で1分間熱処理してシリコーンを
架橋させた。その後、240〜280℃の空気中で、延
伸比1.05で加熱して密度1.37g/cm3 の耐炎
化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中350〜500℃の
温度領域での昇温速度を200℃/分とし、2%の延伸
をおこなった後、さらに1400℃まで焼成した。
ベンゾイルパーオキサイドを未変性のシリコーンで希釈
してさらに水エマルジョンとして繊維重量に対して1%
付与した後、130℃で1分間熱処理してシリコーンを
架橋させた。その後、240〜280℃の空気中で、延
伸比1.05で加熱して密度1.37g/cm3 の耐炎
化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中350〜500℃の
温度領域での昇温速度を200℃/分とし、2%の延伸
をおこなった後、さらに1400℃まで焼成した。
【0089】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
【0090】架橋処理後のシリコーン油剤の架橋率は5
0%であった。
0%であった。
【0091】比較例1 過酸化物を付与しなかったこと以外は実施例1と同様に
して炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率を表1に示
す。
して炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率を表1に示
す。
【0092】200℃で1分間熱処理した後の油剤架橋
率は5%であった。
率は5%であった。
【0093】実施例2 ジメチルスルホキシドを溶媒とする溶液重合法により、
アクリロニトリル98重量%、イタコン酸1重量%とイ
ソブチルメタクリレート1重量%とからなる[η]が
1.70、重合体濃度20%の紡糸原液を得た。これを
3000フィラメント用の口金を通じて一旦空気中に吐
出して約3mmの空間部分を走行させた後、10℃のジ
メチルスルホキシド30%水溶液中で凝固させ、凝固糸
条を水洗後、4倍まで浴延伸した。25℃における動粘
性率が2500×10-6m2 /s、変性量が1%である
アミノ変性シリコーン油剤1%、25℃における動粘性
率が10000×10-6m2 /s、変性量が1%である
エポキシ変性シリコーン油剤1%、25℃における動粘
性率が500×10-6m2 /s、変性量が50%である
エチレンオキサイド変性シリコーン油剤1%からなる工
程油剤を付与し、ジグザグに配置した直径20mmのフ
リーローラー10個でしごいて油剤を糸条中にマイグレ
ーションさせてから乾燥緻密化した。さらに、加圧スチ
ーム中で2.5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊
度2400Dのプリカーサーを得た。油剤付着量は0.
4重量%であった。
アクリロニトリル98重量%、イタコン酸1重量%とイ
ソブチルメタクリレート1重量%とからなる[η]が
1.70、重合体濃度20%の紡糸原液を得た。これを
3000フィラメント用の口金を通じて一旦空気中に吐
出して約3mmの空間部分を走行させた後、10℃のジ
メチルスルホキシド30%水溶液中で凝固させ、凝固糸
条を水洗後、4倍まで浴延伸した。25℃における動粘
性率が2500×10-6m2 /s、変性量が1%である
アミノ変性シリコーン油剤1%、25℃における動粘性
率が10000×10-6m2 /s、変性量が1%である
エポキシ変性シリコーン油剤1%、25℃における動粘
性率が500×10-6m2 /s、変性量が50%である
エチレンオキサイド変性シリコーン油剤1%からなる工
程油剤を付与し、ジグザグに配置した直径20mmのフ
リーローラー10個でしごいて油剤を糸条中にマイグレ
ーションさせてから乾燥緻密化した。さらに、加圧スチ
ーム中で2.5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊
度2400Dのプリカーサーを得た。油剤付着量は0.
4重量%であった。
【0094】得られたプリカーサーを窒素中で加速電圧
500kV、300kGyの線量で電子線を照射した
後、240〜280℃の空気中で、延伸比1.05で加
熱して密度1.37g/cm3 の耐炎化糸を得た。つい
で、窒素雰囲気中350〜500℃の温度領域での昇温
速度を200℃/分とし、2%の延伸をおこなった後、
さらに1400℃まで焼成した。
500kV、300kGyの線量で電子線を照射した
後、240〜280℃の空気中で、延伸比1.05で加
熱して密度1.37g/cm3 の耐炎化糸を得た。つい
で、窒素雰囲気中350〜500℃の温度領域での昇温
速度を200℃/分とし、2%の延伸をおこなった後、
さらに1400℃まで焼成した。
【0095】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
【0096】電子線照射した直後のプリカーサーの油剤
架橋率は70%であった。
架橋率は70%であった。
【0097】比較例2 電子線を照射しなかったこと以外は実施例2と同様にし
て炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
て炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
【0098】プリカーサーの油剤架橋率は3%であっ
た。
た。
【0099】実施例3 工程油剤を付与した後で、幹がアクリルで枝がシリコー
ンからなる櫛型グラフトポリマーであるアクリル−シリ
コーン共重合体2%の水エマルジョンを糸条の乾燥重量
あたり30%付与して、ジグザグに配置した直径20m
mのフリーローラー10個でしごいて共重合体を糸条中
にマイグレーションさせてから乾燥緻密化したしたこと
以外は実施例2と同様にして炭素繊維を得た。物性、マ
クロ欠陥率を表1に示す。
ンからなる櫛型グラフトポリマーであるアクリル−シリ
コーン共重合体2%の水エマルジョンを糸条の乾燥重量
あたり30%付与して、ジグザグに配置した直径20m
mのフリーローラー10個でしごいて共重合体を糸条中
にマイグレーションさせてから乾燥緻密化したしたこと
以外は実施例2と同様にして炭素繊維を得た。物性、マ
クロ欠陥率を表1に示す。
【0100】シリコーン油剤とアクリル−シリコーン共
重合体との合計の付着量は0.6%、電子線照射した直
後のプリカーサーのシリコーン架橋率は75%であっ
た。
重合体との合計の付着量は0.6%、電子線照射した直
後のプリカーサーのシリコーン架橋率は75%であっ
た。
【0101】実施例4 25℃における動粘性率が2000×10-6m2 /sで
ある未変性シリコーンに、窒素中で加速電圧500k
V、30kGyの線量で電子線を照射したものを2%水
分散させたものを工程油剤として用いたこと以外は実施
例2と同様にして炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率
を表1に示す。
ある未変性シリコーンに、窒素中で加速電圧500k
V、30kGyの線量で電子線を照射したものを2%水
分散させたものを工程油剤として用いたこと以外は実施
例2と同様にして炭素繊維を得た。物性、マクロ欠陥率
を表1に示す。
【0102】油剤付着量は0.5重量%、プリカーサー
の油剤架橋率は11%であった。
の油剤架橋率は11%であった。
【0103】実施例5 実施例2と同様にして得たプリカーサーを240〜26
0℃の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.3
0g/cm3 の耐炎化途中糸を得た。そして、窒素中で
加速電圧500kV、300kGyの線量で電子線を照
射した後、260〜280℃の空気中で、延伸比1.0
0で加熱して密度1.37g/cm3 の耐炎化糸を得
た。ついで、窒素雰囲気中350〜500℃の温度領域
での昇温速度を200℃/分とし、2%の延伸をおこな
った後、さらに1400℃まで焼成した。
0℃の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.3
0g/cm3 の耐炎化途中糸を得た。そして、窒素中で
加速電圧500kV、300kGyの線量で電子線を照
射した後、260〜280℃の空気中で、延伸比1.0
0で加熱して密度1.37g/cm3 の耐炎化糸を得
た。ついで、窒素雰囲気中350〜500℃の温度領域
での昇温速度を200℃/分とし、2%の延伸をおこな
った後、さらに1400℃まで焼成した。
【0104】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
【0105】電子線照射した直後のプリカーサーの油剤
架橋率は85%であった。
架橋率は85%であった。
【0106】実施例6 実施例2と同様にして得たプリカーサーを、窒素中で出
力80W/cmの高圧水銀灯の10cm下を通して紫外
線を照射してシリコーンを架橋した後、240〜280
℃の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37
g/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中3
50〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分
とし、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃ま
で焼成した。
力80W/cmの高圧水銀灯の10cm下を通して紫外
線を照射してシリコーンを架橋した後、240〜280
℃の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37
g/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中3
50〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分
とし、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃ま
で焼成した。
【0107】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性、マクロ欠陥率を表1に示す。
【0108】電子線照射した直後のプリカーサーの油剤
架橋率は60%であった。
架橋率は60%であった。
【0109】
【表1】
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の炭素繊維
製造用プリカーサーにより、強度の高い炭素繊維を効率
よく提供することができる。
製造用プリカーサーにより、強度の高い炭素繊維を効率
よく提供することができる。
Claims (14)
- 【請求項1】破断要因解析においてマクロ欠陥率が60
%以下であることを特徴とする炭素繊維。 - 【請求項2】ESCAにより求めたSi/Cが0.01
以上であることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊
維。 - 【請求項3】繊維にシリコーンが付与されてなり、か
つ、該シリコーンが架橋していることを特徴とする炭素
繊維用プリカーサー。 - 【請求項4】シリコーンの架橋率が20%以上であるこ
とを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維用プリカーサ
ー。 - 【請求項5】シリコーンの繊維重量あたりの付着量が
0.01〜5重量%であることを特徴とする請求項3ま
たは4に記載の炭素繊維用プリカーサー。 - 【請求項6】シリコーンがアルキレンオキサイド変性シ
リコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコ
ーンのいずれかから選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の炭素繊維
用プリカーサー。 - 【請求項7】請求項3〜6のいずれかに記載のプリカー
サーを焼成することを特徴とする炭素繊維の製造方法。 - 【請求項8】シリコーンが付与された繊維を焼成して炭
素繊維を製造するに際して、焼成途中で前記シリコーン
を架橋することを特徴とする炭素繊維の製造方法。 - 【請求項9】シリコーンの架橋が電子線または紫外線を
照射することによりなされることを特徴とする請求項8
に記載の炭素繊維の製造方法。 - 【請求項10】シリコーンに過酸化物が混合されてなる
ことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の炭素
繊維の製造方法。 - 【請求項11】シリコーンを架橋して後、繊維に付与す
ることを特徴とする炭素繊維用プリカーサーの製造方
法。 - 【請求項12】繊維にシリコーンを付与して後、該シリ
コーンを架橋することを特徴とする炭素繊維用プリカー
サーの製造方法。 - 【請求項13】シリコーンの架橋が電子線または紫外線
を照射することによりなされることを特徴とする請求項
11または12に記載の炭素繊維用プリカーサーの製造
方法。 - 【請求項14】シリコーンに過酸化物が混合されてなる
ことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の
炭素繊維用プリカーサーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7303002A JPH09143824A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 炭素繊維、炭素繊維用プリカーサーおよびそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7303002A JPH09143824A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 炭素繊維、炭素繊維用プリカーサーおよびそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143824A true JPH09143824A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17915762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7303002A Pending JPH09143824A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 炭素繊維、炭素繊維用プリカーサーおよびそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09143824A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR20160138776A (ko) * | 2015-05-26 | 2016-12-06 | 한국과학기술연구원 | 초극세 탄소섬유 및 그 제조방법 |
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-
1995
- 1995-11-21 JP JP7303002A patent/JPH09143824A/ja active Pending
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