JPH09144152A - 断熱壁の構造 - Google Patents
断熱壁の構造Info
- Publication number
- JPH09144152A JPH09144152A JP31136895A JP31136895A JPH09144152A JP H09144152 A JPH09144152 A JP H09144152A JP 31136895 A JP31136895 A JP 31136895A JP 31136895 A JP31136895 A JP 31136895A JP H09144152 A JPH09144152 A JP H09144152A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- wall
- holding member
- insulating material
- stud
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁内の内部結露の発生を防止し且つ湿気の滞
留しない住宅の断熱壁の構造を提供すること。 【解決手段】 壁下地骨組としての間柱1と、間柱1を
はさんで外装部材2と内装部材3とを有し、前記部材の
中間に断熱材4と防水材5と通気層6とを有する住宅の
断熱壁の構造において、前記断熱材4と防水材5との間
に空気層8を設ける。
留しない住宅の断熱壁の構造を提供すること。 【解決手段】 壁下地骨組としての間柱1と、間柱1を
はさんで外装部材2と内装部材3とを有し、前記部材の
中間に断熱材4と防水材5と通気層6とを有する住宅の
断熱壁の構造において、前記断熱材4と防水材5との間
に空気層8を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁内の湿気による
内部結露の発生を防止して耐久性に優れる、住宅の断熱
壁の構造に関する。
内部結露の発生を防止して耐久性に優れる、住宅の断熱
壁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の、環境との共生による省エネルギ
ーの実現において、住宅の外壁の断熱化は必要不可欠の
条件と言える。この外壁の断熱化は、冬場のカビ発生の
原因である結露即ち外壁の室内側の外部結露の発生の防
止にも必要不可欠であり、さらにこの外壁の壁内におけ
る結露問題(以下内部結露と称す)は、気密化の進んだ
昨今の住宅の耐久性向上における大きな技術課題となり
つつある。すなわち、この外壁は、冬場において住宅内
にて発生する湿気が内装部材を通過して僅かな隙間から
壁内に侵入したり、また、夏場において床下等から湿気
が壁内に侵入したりする。そして、この壁内部へ侵入し
た湿気は内部の断熱材などに滞留することとなり、室内
と屋外との温度差による内部結露発生の原因となる。こ
の内部結露は、上記の外部結露と同様、壁の内部にてカ
ビ等の発生させて住人の健康を害したり、あるいは、住
宅の柱などの躯体部材を腐蝕させて住宅の耐久性を低下
させることとなる。
ーの実現において、住宅の外壁の断熱化は必要不可欠の
条件と言える。この外壁の断熱化は、冬場のカビ発生の
原因である結露即ち外壁の室内側の外部結露の発生の防
止にも必要不可欠であり、さらにこの外壁の壁内におけ
る結露問題(以下内部結露と称す)は、気密化の進んだ
昨今の住宅の耐久性向上における大きな技術課題となり
つつある。すなわち、この外壁は、冬場において住宅内
にて発生する湿気が内装部材を通過して僅かな隙間から
壁内に侵入したり、また、夏場において床下等から湿気
が壁内に侵入したりする。そして、この壁内部へ侵入し
た湿気は内部の断熱材などに滞留することとなり、室内
と屋外との温度差による内部結露発生の原因となる。こ
の内部結露は、上記の外部結露と同様、壁の内部にてカ
ビ等の発生させて住人の健康を害したり、あるいは、住
宅の柱などの躯体部材を腐蝕させて住宅の耐久性を低下
させることとなる。
【0003】外壁における内部結露の発生を防止する断
熱壁の構造としては、壁内に空気の通気する通気層を設
けこの通気層の通気にて壁内の湿気を外に排出する、通
気層工法による構造が一般に知られている。この工法
は、例えば図6に示す構造で、(a)に示す、壁下地骨
組としての間柱1と、間柱1をはさんで外装部材2と内
装部材3とを有し、外装部材2と内装部材3との間に断
熱材4と防水材5と通気層6とを有するものである。断
熱材4は、例えばグラスウールで、間柱1の間に隙間無
く設けられる。この断熱材4の室内側には、室内からの
湿気の進入を防止するためのアルミシート4aを有して
防湿層が形成されている。防水材5は、屋外からの風、
雨などが壁内に進入するのを防止するもので、例えばポ
リエチレンシートが用いられ、胴縁5aにより周囲が押
さえられて間柱1などに貼着される。そして、(b)に
示すように、壁内に侵入した湿気は、防水材5と外装部
材2との間の胴縁5aにより形成される通気層6の矢印
Fに示す方向の通気により、小屋裏を経て屋外に放出さ
れる。
熱壁の構造としては、壁内に空気の通気する通気層を設
けこの通気層の通気にて壁内の湿気を外に排出する、通
気層工法による構造が一般に知られている。この工法
は、例えば図6に示す構造で、(a)に示す、壁下地骨
組としての間柱1と、間柱1をはさんで外装部材2と内
装部材3とを有し、外装部材2と内装部材3との間に断
熱材4と防水材5と通気層6とを有するものである。断
熱材4は、例えばグラスウールで、間柱1の間に隙間無
く設けられる。この断熱材4の室内側には、室内からの
湿気の進入を防止するためのアルミシート4aを有して
防湿層が形成されている。防水材5は、屋外からの風、
雨などが壁内に進入するのを防止するもので、例えばポ
リエチレンシートが用いられ、胴縁5aにより周囲が押
さえられて間柱1などに貼着される。そして、(b)に
示すように、壁内に侵入した湿気は、防水材5と外装部
材2との間の胴縁5aにより形成される通気層6の矢印
Fに示す方向の通気により、小屋裏を経て屋外に放出さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の外壁
の構造において、壁厚は柱の寸法によりほぼ一定である
が、断熱材4の厚さは住宅を建てる地域の年間の平均気
温によりその下限値が決められており大略5cmから1
0cmの範囲で変化する。また、その設置状態も、現場
の作業者の作業の仕方により大きく異なる。そして、図
7に示すように、断熱材4が壁内にて座屈して防水材5
に接触して設置されることがある。その結果、冬場にお
いて、断熱材4の防水材5との接触部Xが通気層6を通
気する屋外の空気により冷却され、断熱材4の内部にて
結露発生することがあった。
の構造において、壁厚は柱の寸法によりほぼ一定である
が、断熱材4の厚さは住宅を建てる地域の年間の平均気
温によりその下限値が決められており大略5cmから1
0cmの範囲で変化する。また、その設置状態も、現場
の作業者の作業の仕方により大きく異なる。そして、図
7に示すように、断熱材4が壁内にて座屈して防水材5
に接触して設置されることがある。その結果、冬場にお
いて、断熱材4の防水材5との接触部Xが通気層6を通
気する屋外の空気により冷却され、断熱材4の内部にて
結露発生することがあった。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、壁内の内部結露の発生を
防止し且つ湿気の滞留しない住宅の断熱壁の構造を提供
することにある。
で、その目的とするところは、壁内の内部結露の発生を
防止し且つ湿気の滞留しない住宅の断熱壁の構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の断熱壁の構造は、壁下地骨組として
の間柱と、間柱をはさんで外装部材と内装部材とを有
し、前記部材の中間に断熱材と防水材と通気層とを有す
る住宅の断熱壁の構造において、前記断熱材と防水材と
の間に空気層を設けることとしている。これにより、断
熱材は空気層を介して通気層を通気する空気に接する。
に、請求項1記載の断熱壁の構造は、壁下地骨組として
の間柱と、間柱をはさんで外装部材と内装部材とを有
し、前記部材の中間に断熱材と防水材と通気層とを有す
る住宅の断熱壁の構造において、前記断熱材と防水材と
の間に空気層を設けることとしている。これにより、断
熱材は空気層を介して通気層を通気する空気に接する。
【0007】また、請求項2記載の断熱壁の構造は、請
求項1記載の断熱材は、保持部材により保持されること
としている。これにより、断熱材が保持部材により保持
されて空気層が形成される。
求項1記載の断熱材は、保持部材により保持されること
としている。これにより、断熱材が保持部材により保持
されて空気層が形成される。
【0008】また、請求項3記載の断熱壁の構造は、請
求項1又は2記載の空気層を、前記間柱の壁厚方向の大
略半分の厚さとしている。これにより、断熱壁は間柱の
壁厚方向の寸法の大略半分の厚さの空気層により断熱さ
れる。
求項1又は2記載の空気層を、前記間柱の壁厚方向の大
略半分の厚さとしている。これにより、断熱壁は間柱の
壁厚方向の寸法の大略半分の厚さの空気層により断熱さ
れる。
【0009】また、請求項4記載の断熱壁の構造は、請
求項2又は3記載の保持部材は、通気性を有する板材と
している。これにより、断熱材に侵入した湿気は保持部
材を通して通気される。
求項2又は3記載の保持部材は、通気性を有する板材と
している。これにより、断熱材に侵入した湿気は保持部
材を通して通気される。
【0010】また、請求項5記載の断熱壁の構造は、請
求項2乃至3記載の保持部材は、桟状を成すこととして
いる。これにより、断熱材が桟によって形成される保持
部材により保持されて設置されるものとなる。
求項2乃至3記載の保持部材は、桟状を成すこととして
いる。これにより、断熱材が桟によって形成される保持
部材により保持されて設置されるものとなる。
【0011】また、請求項6記載の断熱壁の構造は、請
求項2乃至5記載の保持部材は、前記間柱の間に弾性に
より係止されることとしている。これにより、保持部材
は弾性にて断熱材を保持して設置されるものとなる。
求項2乃至5記載の保持部材は、前記間柱の間に弾性に
より係止されることとしている。これにより、保持部材
は弾性にて断熱材を保持して設置されるものとなる。
【0012】また、請求項7記載の断熱壁の構造は、請
求項5記載の保持部材は、吸放湿性を有することとして
いる。これにより、壁内の湿気が保持部材にて吸放湿さ
れる。
求項5記載の保持部材は、吸放湿性を有することとして
いる。これにより、壁内の湿気が保持部材にて吸放湿さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図3に基づいて説明する。この断熱壁の構造
は、壁下地骨組としての間柱1と、間柱1をはさんで外
装部材2と内装部材3と、前記部材の中間に断熱材4と
防水材5と通気層6と、断熱材4を保持する保持部材7
と、を有し、断熱材4と防水材5との間に空気層8を形
成して成る。なお、図1(a)の9は床部材、10は天
井部材を示し、本発明とは特に関係はしない。
図1乃至図3に基づいて説明する。この断熱壁の構造
は、壁下地骨組としての間柱1と、間柱1をはさんで外
装部材2と内装部材3と、前記部材の中間に断熱材4と
防水材5と通気層6と、断熱材4を保持する保持部材7
と、を有し、断熱材4と防水材5との間に空気層8を形
成して成る。なお、図1(a)の9は床部材、10は天
井部材を示し、本発明とは特に関係はしない。
【0014】間柱1は、一般に壁厚方向の寸法が大略1
0cmの壁下地骨組で、その大略中央部分に後述する保
持部材7を保持するための凹部1aが形成されている。
この間柱1は、柱と柱の間に所定の間隔を有して設けら
れ、内装部材3としての内装壁下地材の石膏ボードなど
がこの間柱1にて固定される。
0cmの壁下地骨組で、その大略中央部分に後述する保
持部材7を保持するための凹部1aが形成されている。
この間柱1は、柱と柱の間に所定の間隔を有して設けら
れ、内装部材3としての内装壁下地材の石膏ボードなど
がこの間柱1にて固定される。
【0015】外装部材2は、例えばコンクリート板など
の無機質の多孔質板で、胴縁5aを介して間柱1に固定
される。また、この胴縁5aの厚さに基づいて、後述す
る防水材5と外装部材2との間に通気層6が形成され
る。この通気層6は、従来の技術に示したものと同様
で、壁内に侵入した湿気を通気により放出するためのも
のである。
の無機質の多孔質板で、胴縁5aを介して間柱1に固定
される。また、この胴縁5aの厚さに基づいて、後述す
る防水材5と外装部材2との間に通気層6が形成され
る。この通気層6は、従来の技術に示したものと同様
で、壁内に侵入した湿気を通気により放出するためのも
のである。
【0016】断熱材4は、例えばグラスウールで、一般
に住宅を建てる地域区分に基づく基準値に従い、大略5
cm、7.5cm、10cmのうちいずれかの厚さのも
のが間柱1の間に隙間無く設けられる。この断熱材4の
室内側には、室内からの湿気の進入を防止するための防
湿層としてアルミシート4aを有している。
に住宅を建てる地域区分に基づく基準値に従い、大略5
cm、7.5cm、10cmのうちいずれかの厚さのも
のが間柱1の間に隙間無く設けられる。この断熱材4の
室内側には、室内からの湿気の進入を防止するための防
湿層としてアルミシート4aを有している。
【0017】防水材5は、例えばポリエチレンシート
で、屋外からの風、雨などが壁内に進入するのを防止す
る防風防水層で、胴縁5aにより周囲が押さえられて間
柱1に貼着される。この防水材5により、室内から壁内
部に侵入した湿気は通気層6に排出され、屋外から通気
層6を経て風、雨などが室内に侵入するのが阻止され
る。
で、屋外からの風、雨などが壁内に進入するのを防止す
る防風防水層で、胴縁5aにより周囲が押さえられて間
柱1に貼着される。この防水材5により、室内から壁内
部に侵入した湿気は通気層6に排出され、屋外から通気
層6を経て風、雨などが室内に侵入するのが阻止され
る。
【0018】保持部材7は、例えばロックウール板で、
板状で所定の幅と長さとを有し、断熱性と通気性とを有
し、適度の弾性も有している。この保持部材7は、長手
方向に沿った両端が前述の間柱1の凹部1aに弾性によ
り嵌合して狭持される。前記断熱材4は、この保持部材
7が前記間柱1の壁厚方向の大略中央部分の凹部1aに
配設されることにより保持される。そして、保持部材7
と前記防水材5との間に大略5cmの幅を有する空気層
8が形成される。
板状で所定の幅と長さとを有し、断熱性と通気性とを有
し、適度の弾性も有している。この保持部材7は、長手
方向に沿った両端が前述の間柱1の凹部1aに弾性によ
り嵌合して狭持される。前記断熱材4は、この保持部材
7が前記間柱1の壁厚方向の大略中央部分の凹部1aに
配設されることにより保持される。そして、保持部材7
と前記防水材5との間に大略5cmの幅を有する空気層
8が形成される。
【0019】空気層8は、上記のように形成され、前記
断熱材4と防水材5との間には保持部材7とこの空気層
8が介在することとなる。この空気層8は、間柱1と防
水材5と保持部材7とにより大略密閉された垂直の空気
層で、一般の垂直の空気層の水平方向の厚さと水平方向
の熱流の熱伝導抵抗との関係を図2のグラフに示す。こ
のグラフは、横軸は空気層の厚さ寸法、縦軸は空気層に
よる熱伝導抵抗、パラメータθは空気層間の温度差を示
す。このグラフより、空気層間の温度差のどの条件にお
いても空気層の厚さ寸法が大略5cm以上にて空気層に
よる熱伝導抵抗はほぼ安定したものとなることより、断
熱壁の限られた厚さ寸法の条件において、空気層8の厚
さを大略5cmとすることにて最も効果的に断熱をする
ことができることがわかる。
断熱材4と防水材5との間には保持部材7とこの空気層
8が介在することとなる。この空気層8は、間柱1と防
水材5と保持部材7とにより大略密閉された垂直の空気
層で、一般の垂直の空気層の水平方向の厚さと水平方向
の熱流の熱伝導抵抗との関係を図2のグラフに示す。こ
のグラフは、横軸は空気層の厚さ寸法、縦軸は空気層に
よる熱伝導抵抗、パラメータθは空気層間の温度差を示
す。このグラフより、空気層間の温度差のどの条件にお
いても空気層の厚さ寸法が大略5cm以上にて空気層に
よる熱伝導抵抗はほぼ安定したものとなることより、断
熱壁の限られた厚さ寸法の条件において、空気層8の厚
さを大略5cmとすることにて最も効果的に断熱をする
ことができることがわかる。
【0020】上記のように構成される断熱壁の構造にお
いて、断熱材4は、保持部材7により保持され空気層8
を形成して設置されるものとなる。従って、内装部材3
と防水材5との間で断熱材4が壁内にて座屈し、防水材
5に接触することなく、さらに、保持部材7によって断
熱材4は間柱1の大略中央部分に位置されて大略5cm
の厚さの空気層8を形成するので、断熱壁は、この空気
層8により壁全体の断熱抵抗はより大きいものとなり断
熱性が向上する。そして、壁内に侵入し断熱材4に含ま
れる湿気は、この空気層8を介して通気層6を通気する
屋外からの温度の低い空気と接触することとなる。
いて、断熱材4は、保持部材7により保持され空気層8
を形成して設置されるものとなる。従って、内装部材3
と防水材5との間で断熱材4が壁内にて座屈し、防水材
5に接触することなく、さらに、保持部材7によって断
熱材4は間柱1の大略中央部分に位置されて大略5cm
の厚さの空気層8を形成するので、断熱壁は、この空気
層8により壁全体の断熱抵抗はより大きいものとなり断
熱性が向上する。そして、壁内に侵入し断熱材4に含ま
れる湿気は、この空気層8を介して通気層6を通気する
屋外からの温度の低い空気と接触することとなる。
【0021】以上の構成において内部結露の発生が防止
されることを図3により説明する。図3は、Aは壁内空
気の温度変化による飽和水蒸気量分布の変化、Bは壁内
空気の水蒸気量(絶対湿度)分布の変化を示すグラフ
で、横軸は壁内の対応する位置、縦軸は飽和水蒸気量分
布、及び壁内空気の水蒸気量(絶対湿度)を示すもので
ある。この図3(b)の、断熱材5が壁内にて座屈する
場合、前記のAとBとの関係において、防水材5と接触
するXの部分にて、Bすなわち壁内空気の水蒸気量が、
Aすなわち飽和水蒸気量を越える。そして、このXの部
分にて結露が発生することとなる。これに対し(a)
の、断熱材5が壁内にて保持部材7により保持されて設
置される場合、Bすなわち壁内空気の水蒸気量は、Aす
なわち飽和水蒸気量を壁内のどの位置においても越えな
いものとなり結露の発生は防止される。
されることを図3により説明する。図3は、Aは壁内空
気の温度変化による飽和水蒸気量分布の変化、Bは壁内
空気の水蒸気量(絶対湿度)分布の変化を示すグラフ
で、横軸は壁内の対応する位置、縦軸は飽和水蒸気量分
布、及び壁内空気の水蒸気量(絶対湿度)を示すもので
ある。この図3(b)の、断熱材5が壁内にて座屈する
場合、前記のAとBとの関係において、防水材5と接触
するXの部分にて、Bすなわち壁内空気の水蒸気量が、
Aすなわち飽和水蒸気量を越える。そして、このXの部
分にて結露が発生することとなる。これに対し(a)
の、断熱材5が壁内にて保持部材7により保持されて設
置される場合、Bすなわち壁内空気の水蒸気量は、Aす
なわち飽和水蒸気量を壁内のどの位置においても越えな
いものとなり結露の発生は防止される。
【0022】また、断熱材4に侵入した湿気は、通気性
を有する保持部材7と防水材5を通して通気層6に通気
されて屋外に排出されるので、断熱材4の内部に滞留し
ないこととなる。また、保持部材7は、弾性により間柱
1の壁厚方向の大略中央部分の凹部1aに位置決めされ
て係止されるので、その係止のためにくぎなどの固定手
段を必要とせずその設置は容易なものとなる。
を有する保持部材7と防水材5を通して通気層6に通気
されて屋外に排出されるので、断熱材4の内部に滞留し
ないこととなる。また、保持部材7は、弾性により間柱
1の壁厚方向の大略中央部分の凹部1aに位置決めされ
て係止されるので、その係止のためにくぎなどの固定手
段を必要とせずその設置は容易なものとなる。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を図4、図
5に基づいて説明する。この断熱壁の構造は、第1の実
施形態の保持部材7を桟状を成すものとしたものであ
る。このものの保持部材7は、例えば軟質繊維板材料に
より、所定の間隔を有する複数の桟状を成して形成され
るもので、所定の間隔の開口部7aを有する。軟質繊維
板は、木質繊維、木くず、樹皮などの雑繊維に接着剤、
防水剤、防腐剤などを混ぜて脱水、乾燥したのち板状に
圧縮成形したもので、断熱性に優れ、吸放質性を有し、
適度の弾性も有している。そして、この桟状の保持部材
7により壁内の空気の湿気は、吸放湿されることとなり
壁内の空気が調湿される。
5に基づいて説明する。この断熱壁の構造は、第1の実
施形態の保持部材7を桟状を成すものとしたものであ
る。このものの保持部材7は、例えば軟質繊維板材料に
より、所定の間隔を有する複数の桟状を成して形成され
るもので、所定の間隔の開口部7aを有する。軟質繊維
板は、木質繊維、木くず、樹皮などの雑繊維に接着剤、
防水剤、防腐剤などを混ぜて脱水、乾燥したのち板状に
圧縮成形したもので、断熱性に優れ、吸放質性を有し、
適度の弾性も有している。そして、この桟状の保持部材
7により壁内の空気の湿気は、吸放湿されることとなり
壁内の空気が調湿される。
【0024】上記のように構成される断熱壁の構造は、
断熱材4は、桟よって形成される保持部材7により保持
されて設置されるものとなるので、断熱材4の内部の湿
気は、桟の間から通気されて断熱材4の内部に滞留しな
いこととなる。また、保持部材7の吸放湿性により、防
湿層4aと防水材5により形成される断熱材4を有する
壁内空間が調湿される。その結果、室内と屋外の温度差
が著しく大きい場合においても、防水材5表面における
結露の発生が防止される。また、この調湿作用は、吸放
湿性を有する保持部材7が桟状を形成することより表面
性の大きいものとなり、吸放湿の応答性は板材のものよ
り向上して壁内の調湿効果が向上する。
断熱材4は、桟よって形成される保持部材7により保持
されて設置されるものとなるので、断熱材4の内部の湿
気は、桟の間から通気されて断熱材4の内部に滞留しな
いこととなる。また、保持部材7の吸放湿性により、防
湿層4aと防水材5により形成される断熱材4を有する
壁内空間が調湿される。その結果、室内と屋外の温度差
が著しく大きい場合においても、防水材5表面における
結露の発生が防止される。また、この調湿作用は、吸放
湿性を有する保持部材7が桟状を形成することより表面
性の大きいものとなり、吸放湿の応答性は板材のものよ
り向上して壁内の調湿効果が向上する。
【0025】なお、上記の説明においては、断熱材が保
持部材により保持され空気層を形成する実施形態につい
て説明したが、空気層の形成はそのものに限定するもの
ではない。また、本発明の第1の実施形態の説明におい
ては、保持部材5は、間柱1の壁厚方向の大略中央部分
に位置して有することとしているが、断熱材5の厚さに
より、適宜、位置を変えても良いもので、通気性を有す
る板材に限定されるものでもなく例えば網状のものでも
良い。また、第2の実施形態の説明において、桟状を成
す保持部材5は、吸放湿性を有するものとして説明した
が、材料はそれに限定するものではない。勿論、本発明
の保持部材5は、弾性により係止されるものに限定する
ものでもない。
持部材により保持され空気層を形成する実施形態につい
て説明したが、空気層の形成はそのものに限定するもの
ではない。また、本発明の第1の実施形態の説明におい
ては、保持部材5は、間柱1の壁厚方向の大略中央部分
に位置して有することとしているが、断熱材5の厚さに
より、適宜、位置を変えても良いもので、通気性を有す
る板材に限定されるものでもなく例えば網状のものでも
良い。また、第2の実施形態の説明において、桟状を成
す保持部材5は、吸放湿性を有するものとして説明した
が、材料はそれに限定するものではない。勿論、本発明
の保持部材5は、弾性により係止されるものに限定する
ものでもない。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の断熱壁の構造は、断熱材
は空気層を介して通気層を通気する空気に接するので、
断熱材の内部に含まれる湿気による結露の発生は防止さ
れる。
は空気層を介して通気層を通気する空気に接するので、
断熱材の内部に含まれる湿気による結露の発生は防止さ
れる。
【0027】また、請求項2記載の断熱壁の構造は、請
求項1記載のものの効果に加え断熱材が保持部材により
保持されて空気層が形成されるので、断熱材は確実に位
置決めされて防水材に接触しないものとなり、結露の発
生は確実に防止される。
求項1記載のものの効果に加え断熱材が保持部材により
保持されて空気層が形成されるので、断熱材は確実に位
置決めされて防水材に接触しないものとなり、結露の発
生は確実に防止される。
【0028】また、請求項3記載の断熱壁の構造は、請
求項1又は2記載のものの効果に加え、断熱壁は間柱の
壁厚方向の寸法の大略半分の厚さの空気層により断熱さ
れるので、断熱壁の断熱抵抗はより大きいものとなり断
熱性が向上する。
求項1又は2記載のものの効果に加え、断熱壁は間柱の
壁厚方向の寸法の大略半分の厚さの空気層により断熱さ
れるので、断熱壁の断熱抵抗はより大きいものとなり断
熱性が向上する。
【0029】また、請求項4記載の断熱壁の構造は、請
求項2又は3記載のものの効果に加え、断熱材に侵入し
た湿気は保持部材を通して通気されるので、断熱材の内
部に湿気は滞留しない。
求項2又は3記載のものの効果に加え、断熱材に侵入し
た湿気は保持部材を通して通気されるので、断熱材の内
部に湿気は滞留しない。
【0030】また、請求項5記載の断熱壁の構造は、請
求項2又は3記載のものの効果に加え、断熱材が桟によ
って形成される保持部材により保持されて設置されるも
のとなるので、断熱材の内部の湿気は、桟の間から通気
されて断熱材の内部に滞留しないこととなる。。
求項2又は3記載のものの効果に加え、断熱材が桟によ
って形成される保持部材により保持されて設置されるも
のとなるので、断熱材の内部の湿気は、桟の間から通気
されて断熱材の内部に滞留しないこととなる。。
【0031】また、請求項6記載の断熱壁の構造は、請
求項2乃至5記載のものの効果に加え、保持部材は弾性
にて断熱材を保持して設置されるものとなるので、保持
部材の設置が容易となる。
求項2乃至5記載のものの効果に加え、保持部材は弾性
にて断熱材を保持して設置されるものとなるので、保持
部材の設置が容易となる。
【0032】また、請求項7記載の断熱壁の構造は、請
求項5記載のものの効果に加え、壁内の湿気が保持部材
にて吸放湿されるので、壁内空間が調湿され、室内と屋
外の温度差が著しく大きい場合においても結露の発生が
防止される。
求項5記載のものの効果に加え、壁内の湿気が保持部材
にて吸放湿されるので、壁内空間が調湿され、室内と屋
外の温度差が著しく大きい場合においても結露の発生が
防止される。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す、断熱壁の構造
の(a)縦断面図、及び(b)横断面図である。
の(a)縦断面図、及び(b)横断面図である。
【図2】その説明図の、密閉された垂直の空気層の、水
平方向の厚さと水平方向の熱流の熱伝導抵抗との関係の
グラフである。
平方向の厚さと水平方向の熱流の熱伝導抵抗との関係の
グラフである。
【図3】その説明図の、壁内空気の温度変化による飽和
水蒸気量分布の変化、及び壁内空気の水蒸気量(絶対湿
度)分布の変化を示すグラフで、(a)は第1の実施形
態、(b)は従来例のグラフである。
水蒸気量分布の変化、及び壁内空気の水蒸気量(絶対湿
度)分布の変化を示すグラフで、(a)は第1の実施形
態、(b)は従来例のグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す縦断面図であ
る。
る。
【図5】その要部である、保持部材の斜視図である。
【図6】従来例における、断熱壁の構造の(a)分解斜
視図、及び(b)断面斜視図である。
視図、及び(b)断面斜視図である。
【図7】従来例の説明図である。
1 間柱 2 外装部材 3 内装部材 4 断熱材 5 防水材 6 通気層 7 保持部材 8 空気層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 622 E04B 2/56 622B 632 632B 632C 644 644D 644H 644K 645 645B
Claims (7)
- 【請求項1】 壁下地骨組としての間柱と、間柱をはさ
んで外装部材と内装部材とを有し、前記部材の中間に断
熱材と防水材と通気層とを有する住宅の断熱壁の構造に
おいて、 前記断熱材と防水材との間に空気層を設けることを特徴
とする断熱壁の構造。 - 【請求項2】 前記断熱材は、保持部材により保持され
ることを特徴とする請求項1記載の断熱壁の構造。 - 【請求項3】 前記空気層を、前記間柱の壁厚方向の大
略半分の厚さとすることを特徴とする請求項1又は2記
載の断熱壁の構造。 - 【請求項4】 前記保持部材は、通気性を有する板材と
することを特徴とする請求項2又は3記載の断熱壁の構
造。 - 【請求項5】 前記保持部材は、桟状を成すことを特徴
とする請求項2又は3記載の断熱壁の構造。 - 【請求項6】 前記保持部材は、前記間柱の間に弾性に
より係止されることを特徴とする請求項2乃至5記載の
断熱壁の構造。 - 【請求項7】 前記保持部材は、吸放湿性を有すること
を特徴とする請求項5記載の断熱壁の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31136895A JPH09144152A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 断熱壁の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31136895A JPH09144152A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 断熱壁の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144152A true JPH09144152A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18016338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31136895A Pending JPH09144152A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 断熱壁の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144152A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101748824A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-06-23 | 黄靓 | 一种保温隔热剪力墙体系 |
| CN116517147A (zh) * | 2023-05-04 | 2023-08-01 | 北京城建设计发展集团股份有限公司 | 一种新能源陶瓷砖建筑外墙防水隔热结构 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31136895A patent/JPH09144152A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101748824A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-06-23 | 黄靓 | 一种保温隔热剪力墙体系 |
| CN116517147A (zh) * | 2023-05-04 | 2023-08-01 | 北京城建设计发展集团股份有限公司 | 一种新能源陶瓷砖建筑外墙防水隔热结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN113944266A (zh) | 含湿气管理系统的预制光伏一体板及装配式光伏围护系统 | |
| JP3039924B1 (ja) | 建築物の外断熱構造および外断熱工法 | |
| JPH10205015A (ja) | 通気層を備えた建物 | |
| JPH09151568A (ja) | 建築構造用部材 | |
| JPH1068181A (ja) | 構造用パネル及び建物の防湿構造 | |
| CN216766399U (zh) | 含湿气管理系统的预制光伏一体板及装配式光伏围护系统 | |
| JP2863719B2 (ja) | 家屋の防湿構造と一体パネル工法 | |
| JP4118976B2 (ja) | 木造建造物 | |
| JPH1068175A (ja) | 構造用パネル及び建物の防湿構造 | |
| JP5027954B1 (ja) | 外断熱壁構造 | |
| JPH0567745B2 (ja) | ||
| JP2003138663A (ja) | 建物の躯体構造 | |
| JPH0241207Y2 (ja) | ||
| JPH06322853A (ja) | 木造家屋の断熱構造 | |
| JP2004293132A (ja) | 外壁構造および複合外壁パネル | |
| JPH0797829A (ja) | 密閉式壁構造 | |
| JP3103509B2 (ja) | 断熱材と建築用調湿シート | |
| JPH0714491Y2 (ja) | 換気装置を有する建築物 | |
| JPH0526172Y2 (ja) | ||
| JP3972969B2 (ja) | 壁構造 | |
| JPH0810095Y2 (ja) | 断熱壁パネル | |
| JP2603627Y2 (ja) | 屋根パネル | |
| JP3042032U (ja) | パネル構造体 | |
| JPH0636104Y2 (ja) | 軸組外断熱用複合部材 | |
| JPH0452331Y2 (ja) |