JPH09144217A - 瓦葺き屋根の防水構造 - Google Patents
瓦葺き屋根の防水構造Info
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- JPH09144217A JPH09144217A JP7306139A JP30613995A JPH09144217A JP H09144217 A JPH09144217 A JP H09144217A JP 7306139 A JP7306139 A JP 7306139A JP 30613995 A JP30613995 A JP 30613995A JP H09144217 A JPH09144217 A JP H09144217A
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物躯体の諸性能の低下を防止しつつ、瓦葺
き屋根の防水性を確保し、かつこれを、厚物瓦、配線必
要部材が設置一体化された高機能瓦等による瓦葺き屋根
においても実現可能とする。 【解決手段】 瓦葺き屋根の2枚の瓦(12)が重なり
合う重ね部において、一方の瓦の端部表面上に配置され
る他方の瓦の端部裏面に、溝(21)が切り欠かれ、こ
こに空間が形成される。
き屋根の防水性を確保し、かつこれを、厚物瓦、配線必
要部材が設置一体化された高機能瓦等による瓦葺き屋根
においても実現可能とする。 【解決手段】 瓦葺き屋根の2枚の瓦(12)が重なり
合う重ね部において、一方の瓦の端部表面上に配置され
る他方の瓦の端部裏面に、溝(21)が切り欠かれ、こ
こに空間が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、瓦葺き屋根の防
水構造に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、住宅等の建物躯体の屋根部として施工される瓦葺き
屋根において、防水性を確保しつつ、躯体性能の低下を
防止することのできる、厚物瓦、配線必要部材一体型の
高機能瓦等に特に好適な、改善された瓦葺き屋根の防水
構造に関するものである。
水構造に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、住宅等の建物躯体の屋根部として施工される瓦葺き
屋根において、防水性を確保しつつ、躯体性能の低下を
防止することのできる、厚物瓦、配線必要部材一体型の
高機能瓦等に特に好適な、改善された瓦葺き屋根の防水
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の建物躯体の屋根部に
は、瓦葺き屋根が施工されており、風雨に曝される屋根
部の耐久性を確保するとともに、建物外観に変化を持た
せ、外観意匠性を付与するなどの一役を担っている。こ
のような瓦葺き屋根に使用される瓦については、これま
でにも屋根材として各種のものが開発され、提供されて
いる。中でも、セメント、粘土などの無機質系材料を原
料とする瓦は、耐久性、耐候性、耐熱性、耐火性等の諸
性能に優れており、汎用されているものである。
は、瓦葺き屋根が施工されており、風雨に曝される屋根
部の耐久性を確保するとともに、建物外観に変化を持た
せ、外観意匠性を付与するなどの一役を担っている。こ
のような瓦葺き屋根に使用される瓦については、これま
でにも屋根材として各種のものが開発され、提供されて
いる。中でも、セメント、粘土などの無機質系材料を原
料とする瓦は、耐久性、耐候性、耐熱性、耐火性等の諸
性能に優れており、汎用されているものである。
【0003】従来においては、平板瓦については、図5
に示したような工法により、住宅等の建物躯体の屋根部
に瓦葺き施工され、設置されている。すなわち、屋根部
(1)の軒側(2)から棟側(3)に向かって、屋根面
に敷設された下地材(4)上に平板瓦(5)を葺き、こ
れを屋根部(1)の野地板(6)にビス(7)により接
合し、固定する。瓦葺きにおいては、軒側(2)に配置
される平板瓦(5)には、その上端部表面上に、棟側
(3)に配置される平板瓦(5)の後端部裏面が載置さ
れ、重ね合わされる。このようにして形成される2枚の
平板瓦(5)の重ね部にビス(7)が打ち込まれる。
に示したような工法により、住宅等の建物躯体の屋根部
に瓦葺き施工され、設置されている。すなわち、屋根部
(1)の軒側(2)から棟側(3)に向かって、屋根面
に敷設された下地材(4)上に平板瓦(5)を葺き、こ
れを屋根部(1)の野地板(6)にビス(7)により接
合し、固定する。瓦葺きにおいては、軒側(2)に配置
される平板瓦(5)には、その上端部表面上に、棟側
(3)に配置される平板瓦(5)の後端部裏面が載置さ
れ、重ね合わされる。このようにして形成される2枚の
平板瓦(5)の重ね部にビス(7)が打ち込まれる。
【0004】そして、平板瓦(5)による瓦葺き屋根に
おいては、風雨に対して屋根部(1)の防水性を確保す
るために、防水構造として、平板瓦(5)端部における
重ね部の重ね巾(s)を長く取るようにしている。
おいては、風雨に対して屋根部(1)の防水性を確保す
るために、防水構造として、平板瓦(5)端部における
重ね部の重ね巾(s)を長く取るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、瓦葺き
屋根に使用される瓦については、その種類が多岐にわた
っており、たとえば屋根部、そして躯体全体としての重
量感、高級感などを付与するために、肉厚の厚い厚物瓦
が提供されてもいる。また、最近になって、屋根部の高
度利用などを図るために、太陽電池、平面アンテナ、融
雪器具等の配線必要部材を屋根面に設置することが考え
られ始めており、その一環として、これら太陽電池、平
面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材を一体として設
けた高機能瓦が開発されてもいる。
屋根に使用される瓦については、その種類が多岐にわた
っており、たとえば屋根部、そして躯体全体としての重
量感、高級感などを付与するために、肉厚の厚い厚物瓦
が提供されてもいる。また、最近になって、屋根部の高
度利用などを図るために、太陽電池、平面アンテナ、融
雪器具等の配線必要部材を屋根面に設置することが考え
られ始めており、その一環として、これら太陽電池、平
面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材を一体として設
けた高機能瓦が開発されてもいる。
【0006】このような厚物瓦、高機能瓦等を、たとえ
ば図5に示したような従来工法により施工するのは好ま
しくないのが実際であった。それと言うのも、この工法
においては、瓦葺き屋根の防水性を確保するために、前
述の通りに、2枚の瓦が端部において重なり合う重ね部
の重ね巾(s)を長く取っているため、瓦長が長くなっ
ているからである。厚物瓦、高機能瓦等の場合には、そ
もそもそれ自体、図5に示したような平板瓦(5)より
も重量が増大しており、さらに屋根部(1)の防水性確
保を目的として瓦長を拡大することは、重量増を助長す
ることに他ならない。その結果、屋根部(1)の重量が
増加し、耐震性が劣化するなどの建物躯体への悪影響が
懸念される。
ば図5に示したような従来工法により施工するのは好ま
しくないのが実際であった。それと言うのも、この工法
においては、瓦葺き屋根の防水性を確保するために、前
述の通りに、2枚の瓦が端部において重なり合う重ね部
の重ね巾(s)を長く取っているため、瓦長が長くなっ
ているからである。厚物瓦、高機能瓦等の場合には、そ
もそもそれ自体、図5に示したような平板瓦(5)より
も重量が増大しており、さらに屋根部(1)の防水性確
保を目的として瓦長を拡大することは、重量増を助長す
ることに他ならない。その結果、屋根部(1)の重量が
増加し、耐震性が劣化するなどの建物躯体への悪影響が
懸念される。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、厚物瓦、高機能瓦等の場合にも、建
物躯体への悪影響を与えることなく、瓦葺き屋根の防水
性を良好に確保することのできる、改良された瓦葺き屋
根の防水構造を提供することを目的としている。
されたものであり、厚物瓦、高機能瓦等の場合にも、建
物躯体への悪影響を与えることなく、瓦葺き屋根の防水
性を良好に確保することのできる、改良された瓦葺き屋
根の防水構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、瓦葺き屋根の2枚の瓦が重なり
合う重ね部において、一方の瓦の端部表面上に配置され
る他方の瓦の端部裏面が、溝状に切り欠かれ、ここに空
間が形成されていることを特徴とする瓦葺き屋根の防水
構造を提供する。
を解決するものとして、瓦葺き屋根の2枚の瓦が重なり
合う重ね部において、一方の瓦の端部表面上に配置され
る他方の瓦の端部裏面が、溝状に切り欠かれ、ここに空
間が形成されていることを特徴とする瓦葺き屋根の防水
構造を提供する。
【0009】また、この発明においては、溝状の切欠
が、瓦の肉厚をその全体にわたって均等となるように形
成されること(請求項2)を好ましい態様の一つとして
いる。さらに、配線必要部材を備えた二重瓦と、瓦それ
自体である通常瓦とから瓦葺き屋根を施工し、この瓦葺
き屋根において、通常瓦を二重瓦による瓦葺きの手前に
設置するとともに、二重瓦の端部が重ね合わされる重ね
部の直前に、表面より上方に突出する突起が設けられる
こと(請求項3)を好ましい態様の一つとしてもいる。
が、瓦の肉厚をその全体にわたって均等となるように形
成されること(請求項2)を好ましい態様の一つとして
いる。さらに、配線必要部材を備えた二重瓦と、瓦それ
自体である通常瓦とから瓦葺き屋根を施工し、この瓦葺
き屋根において、通常瓦を二重瓦による瓦葺きの手前に
設置するとともに、二重瓦の端部が重ね合わされる重ね
部の直前に、表面より上方に突出する突起が設けられる
こと(請求項3)を好ましい態様の一つとしてもいる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って実施例を示
し、この発明の瓦葺き屋根の防水構造についての実施の
形態をさらに詳しく説明する。
し、この発明の瓦葺き屋根の防水構造についての実施の
形態をさらに詳しく説明する。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の瓦葺き屋根の防水構造の
好ましい実施の一形態を示した要部断面図である。この
図1に示した瓦葺き屋根においては、屋根部(11)に
設置された瓦(12)は、太陽電池、平面アンテナ、融
雪器具等の配線必要部材(13)を備えた、いわゆる高
機能瓦としている。この配線必要部材(13)の設置は
任意であり、これを設置しない瓦それ自体により瓦葺き
屋根を施工してもこの発明の実施には何ら差し支えな
い。
好ましい実施の一形態を示した要部断面図である。この
図1に示した瓦葺き屋根においては、屋根部(11)に
設置された瓦(12)は、太陽電池、平面アンテナ、融
雪器具等の配線必要部材(13)を備えた、いわゆる高
機能瓦としている。この配線必要部材(13)の設置は
任意であり、これを設置しない瓦それ自体により瓦葺き
屋根を施工してもこの発明の実施には何ら差し支えな
い。
【0012】配線必要部材(13)を備えた瓦(12)
の本体は、たとえばセメントスラリーから押出成形され
て作成される瓦基板(14)からなっている。また、瓦
(12)は、2つの領域に区分することができ、瓦葺き
施工により2枚の瓦(12)がその端部において重なり
合う重ね巾(s)内を非曝露部(15)、それ以外の領
域を曝露部(16)とすることができる。前記の太陽電
池、平面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材(13)
は、この内の曝露部(16)に位置する瓦基板(14)
に収められている。
の本体は、たとえばセメントスラリーから押出成形され
て作成される瓦基板(14)からなっている。また、瓦
(12)は、2つの領域に区分することができ、瓦葺き
施工により2枚の瓦(12)がその端部において重なり
合う重ね巾(s)内を非曝露部(15)、それ以外の領
域を曝露部(16)とすることができる。前記の太陽電
池、平面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材(13)
は、この内の曝露部(16)に位置する瓦基板(14)
に収められている。
【0013】曝露部(16)は、瓦(12)の単体にお
いて、屋根部(11)の軒側(17)に配置される領域
である。一方、非曝露部(15)は、屋根部(11)の
棟側(18)に配置される瓦(12)の端部領域であ
る。この非曝露部(15)には、瓦葺き施工により、別
の瓦(12)の曝露部(15)の端部がその表面上に重
畳され、文字通り、外部に露出することはなく、また、
ここに2枚の瓦(12)の重ね部が形成される。
いて、屋根部(11)の軒側(17)に配置される領域
である。一方、非曝露部(15)は、屋根部(11)の
棟側(18)に配置される瓦(12)の端部領域であ
る。この非曝露部(15)には、瓦葺き施工により、別
の瓦(12)の曝露部(15)の端部がその表面上に重
畳され、文字通り、外部に露出することはなく、また、
ここに2枚の瓦(12)の重ね部が形成される。
【0014】瓦(12)は、その施工に際し、屋根部
(11)の屋根面基部を形成する野地板(19)表面に
敷設した下地材(20)上に配置され、ビス等の適宜な
接合部材によりその野地板(19)に接合され、固定さ
れている。このような瓦葺き屋根においては、屋根部
(11)の防水性を確保するために、瓦(12)の重ね
部において、一方の瓦(12)の非曝露部(15)の表
面上に載置される他方の瓦(12)の曝露部(16)の
端部裏面に、溝(21)を切り欠いて形成している。こ
の溝(21)は、瓦(12)の単体毎に設けられてお
り、瓦(12)の重ね部には、非曝露部(15)と曝露
部(16)との境界部に沿って溝(21)による空間が
形成されている。このようにして形成された空間は、風
雨に曝される瓦葺き屋根の防水性確保に有効に機能す
る。
(11)の屋根面基部を形成する野地板(19)表面に
敷設した下地材(20)上に配置され、ビス等の適宜な
接合部材によりその野地板(19)に接合され、固定さ
れている。このような瓦葺き屋根においては、屋根部
(11)の防水性を確保するために、瓦(12)の重ね
部において、一方の瓦(12)の非曝露部(15)の表
面上に載置される他方の瓦(12)の曝露部(16)の
端部裏面に、溝(21)を切り欠いて形成している。こ
の溝(21)は、瓦(12)の単体毎に設けられてお
り、瓦(12)の重ね部には、非曝露部(15)と曝露
部(16)との境界部に沿って溝(21)による空間が
形成されている。このようにして形成された空間は、風
雨に曝される瓦葺き屋根の防水性確保に有効に機能す
る。
【0015】すなわち、図1図中に重ね部の拡大断面に
示したように、雨水等の水は、瓦(12)の重ね部にお
いて、毛細管現象により非曝露部(15)と曝露部(1
6)との境界部に浸入する。しかしながら、この水の浸
入は、溝(21)により形成された空間によって拡散さ
れ、その結果、屋根部(11)の下地材(20)に達す
ることなく、瓦(12)の曝露部(16)側に排水され
る。瓦(12)上に水が溜まることもない。瓦葺き屋根
の防水性は十分良好に確保される。
示したように、雨水等の水は、瓦(12)の重ね部にお
いて、毛細管現象により非曝露部(15)と曝露部(1
6)との境界部に浸入する。しかしながら、この水の浸
入は、溝(21)により形成された空間によって拡散さ
れ、その結果、屋根部(11)の下地材(20)に達す
ることなく、瓦(12)の曝露部(16)側に排水され
る。瓦(12)上に水が溜まることもない。瓦葺き屋根
の防水性は十分良好に確保される。
【0016】実際に、瓦(12)の重ね部に溝(21)
を形成した瓦葺き屋根とこれを形成しない瓦葺き屋根と
の比較を行ったところ、以下の表1に示されるような結
果が得られた。
を形成した瓦葺き屋根とこれを形成しない瓦葺き屋根と
の比較を行ったところ、以下の表1に示されるような結
果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】この表1からも明らかなように、瓦(1
2)の重ね部における溝(21)による空間の形成によ
って、瓦葺き屋根の防水性が十分良好に確保されるた
め、瓦(12)の重ね部の重ね巾(t)を従来の平板瓦
よりも短くすることが可能となり、瓦(12)の重量を
軽減させることができる。特に、この図1に示した太陽
電池、平面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材(1
3)を備えた高機能瓦や厚物瓦などは、それ自体重量の
重いものであるため、重ね部の重ね巾(t)の短縮は、
瓦(12)単体としての重量の軽減に有効であり、屋根
部(11)全体の重量の軽減も図れる。建物躯体の耐震
性等の諸機能を阻害することなく、厚物瓦、高機能瓦等
を用いて瓦葺き屋根を形成することが可能となる。
2)の重ね部における溝(21)による空間の形成によ
って、瓦葺き屋根の防水性が十分良好に確保されるた
め、瓦(12)の重ね部の重ね巾(t)を従来の平板瓦
よりも短くすることが可能となり、瓦(12)の重量を
軽減させることができる。特に、この図1に示した太陽
電池、平面アンテナ、融雪器具等の配線必要部材(1
3)を備えた高機能瓦や厚物瓦などは、それ自体重量の
重いものであるため、重ね部の重ね巾(t)の短縮は、
瓦(12)単体としての重量の軽減に有効であり、屋根
部(11)全体の重量の軽減も図れる。建物躯体の耐震
性等の諸機能を阻害することなく、厚物瓦、高機能瓦等
を用いて瓦葺き屋根を形成することが可能となる。
【0019】また、溝(21)については、たとえばこ
の図1に示したように、瓦本体としての瓦基板(14)
の肉厚が、その全体にわたって均等となるように形成す
ることができる。こうすることで、瓦基板(14)をた
とえばセメントスラリーから押出成形する場合の製造を
容易とすることができる。この他、瓦(12)の単体に
ついては、非曝露部(15)の裏面を、曝露部(16)
の裏面に対して一定の傾斜角を有する傾斜面状に形成す
ることもできる。この傾斜面は、屋根部(11)の屋根
面基部を形成する野地板(19)表面に倣う平面状とす
ることができ、このような傾斜面の形成によって、瓦
(12)の非曝露部(15)の裏面が、屋根面とその全
ての領域において十分に面接触し、ビス等による打入固
定の際に割れの発生が防止される。
の図1に示したように、瓦本体としての瓦基板(14)
の肉厚が、その全体にわたって均等となるように形成す
ることができる。こうすることで、瓦基板(14)をた
とえばセメントスラリーから押出成形する場合の製造を
容易とすることができる。この他、瓦(12)の単体に
ついては、非曝露部(15)の裏面を、曝露部(16)
の裏面に対して一定の傾斜角を有する傾斜面状に形成す
ることもできる。この傾斜面は、屋根部(11)の屋根
面基部を形成する野地板(19)表面に倣う平面状とす
ることができ、このような傾斜面の形成によって、瓦
(12)の非曝露部(15)の裏面が、屋根面とその全
ての領域において十分に面接触し、ビス等による打入固
定の際に割れの発生が防止される。
【0020】さらに、瓦(12)の単体は、図2に示し
たようなドレインギャップ式の二重瓦とすることもでき
る。この図2は、太陽電池、平面アンテナ、融雪器具等
の配線必要部材(13)を備えた高機能瓦に適用可能
な、ドレインギャップ式の二重瓦に用いられる瓦基板の
一形態を示した断面図である。
たようなドレインギャップ式の二重瓦とすることもでき
る。この図2は、太陽電池、平面アンテナ、融雪器具等
の配線必要部材(13)を備えた高機能瓦に適用可能
な、ドレインギャップ式の二重瓦に用いられる瓦基板の
一形態を示した断面図である。
【0021】この瓦基板(14)においては、溝(2
1)が形成された曝露部(16)端部を若干隆起させ、
これによって、瓦重ね部の雨水等の浸入防止をさらに向
上させている。このような二重瓦では、図1に示した瓦
(12)の重ね部の重ね巾(t)が本来的に短くなって
いる。それというのも、高機能瓦の場合には、配線必要
部材(13)から延びるリード線が、瓦基板(14)の
裏面下方に引き出され、また、そこに収められるように
しているからであり、このリード線の引出し及び収まり
が阻害されることのないように、重ね部の重ね巾は短く
なっているのである。そして、重ね巾の短い二重瓦は、
重量の軽減により一層効果的でもある。
1)が形成された曝露部(16)端部を若干隆起させ、
これによって、瓦重ね部の雨水等の浸入防止をさらに向
上させている。このような二重瓦では、図1に示した瓦
(12)の重ね部の重ね巾(t)が本来的に短くなって
いる。それというのも、高機能瓦の場合には、配線必要
部材(13)から延びるリード線が、瓦基板(14)の
裏面下方に引き出され、また、そこに収められるように
しているからであり、このリード線の引出し及び収まり
が阻害されることのないように、重ね部の重ね巾は短く
なっているのである。そして、重ね巾の短い二重瓦は、
重量の軽減により一層効果的でもある。
【0022】また、この図2に示した二重瓦用瓦基板
(14)においては、非曝露部(15)の表面に数本の
溝(22)が形成されてもいる。この溝(22)の形成
により、前述した曝露部(16)端部の裏面に形成した
溝(21)と同様の効果が発揮され、これらの溝(2
1)(22)の相乗効果として瓦葺き屋根の防水性がさ
らに高められることとなる。
(14)においては、非曝露部(15)の表面に数本の
溝(22)が形成されてもいる。この溝(22)の形成
により、前述した曝露部(16)端部の裏面に形成した
溝(21)と同様の効果が発揮され、これらの溝(2
1)(22)の相乗効果として瓦葺き屋根の防水性がさ
らに高められることとなる。
【0023】その一方で、図2に示した瓦基板(14)
を備えた二重瓦については、これを屋根部(11)の軒
先部には施工することはできないという問題がある。元
来、屋根部(11)の軒先部は、防火・耐火性、強度等
が他の領域よりも特に要求される部分であり、このた
め、配線必要部材(13)の設置は見送らなければなら
ない。それでは、配線必要部材(13)の設置のみを省
略した二重瓦を屋根部(11)の軒先部に施工すること
ができるかというと、そうではないのが実際である。そ
の理由は、屋根部(11)の軒先部は、一般に、風圧が
強くなっているからである。二重瓦では、前述したよう
に、曝露部(16)端部を隆起させている。この曝露部
(16)端部の隆起は、瓦葺き施工により軒側に配置さ
れ、風圧をまともに受けてしまうことになる。
を備えた二重瓦については、これを屋根部(11)の軒
先部には施工することはできないという問題がある。元
来、屋根部(11)の軒先部は、防火・耐火性、強度等
が他の領域よりも特に要求される部分であり、このた
め、配線必要部材(13)の設置は見送らなければなら
ない。それでは、配線必要部材(13)の設置のみを省
略した二重瓦を屋根部(11)の軒先部に施工すること
ができるかというと、そうではないのが実際である。そ
の理由は、屋根部(11)の軒先部は、一般に、風圧が
強くなっているからである。二重瓦では、前述したよう
に、曝露部(16)端部を隆起させている。この曝露部
(16)端部の隆起は、瓦葺き施工により軒側に配置さ
れ、風圧をまともに受けてしまうことになる。
【0024】このため、従来では、図3に示したよう
に、二重瓦(23)により瓦葺き屋根を施工する場合に
は、軒先部(24)には、通常よく用いられている通常
瓦(25)を二重瓦(23)の手前に設置している。し
かしながら、先にも述べた通り、通常瓦(25)では、
屋根部(11)の防水性を良好とするためには、二重瓦
(23)との重ね部の重ね巾(u)を、二重瓦(23)
相互の重ね巾(v)よりも拡大しなければならない。こ
の拡大された重ね巾(u)によって、重量増のみばかり
でなく、特に配線必要部材(13)を備えた二重瓦(2
3)の場合には、配線必要部材(13)から延びるリー
ド線(26)の瓦基板(14)の裏面側への引出し及び
その収まりを阻害することにもなる。
に、二重瓦(23)により瓦葺き屋根を施工する場合に
は、軒先部(24)には、通常よく用いられている通常
瓦(25)を二重瓦(23)の手前に設置している。し
かしながら、先にも述べた通り、通常瓦(25)では、
屋根部(11)の防水性を良好とするためには、二重瓦
(23)との重ね部の重ね巾(u)を、二重瓦(23)
相互の重ね巾(v)よりも拡大しなければならない。こ
の拡大された重ね巾(u)によって、重量増のみばかり
でなく、特に配線必要部材(13)を備えた二重瓦(2
3)の場合には、配線必要部材(13)から延びるリー
ド線(26)の瓦基板(14)の裏面側への引出し及び
その収まりを阻害することにもなる。
【0025】そこで、このような二重瓦(23)を用い
る場合には、この発明では、たとえば図4に示したよう
な防水構造を採用することができる。すなわち、この図
4に示した一形態においては、二重瓦(23)の手前に
設置される通常瓦(25)の表面に、上方に突出する突
起(26)が、二重瓦(23)との重ね部の直前に設け
られている。図4図中にその拡大断面を示したように、
突起(26)は、断面を山型状に成形されている。この
突起(26)の存在によって、軒側(17)の最下位に
配置される二重瓦(23)の端面に吹き付けられる風雨
をはね上げることができ、重ね部に雨水が集中するのを
防止することができる。このため、軒先部(24)にお
ける防水性も良好に確保することができ、重ね部におけ
る重ね巾(u)の短縮が可能となる。さらに、突起(2
6)は、瓦葺き屋根の施工における二重瓦(23)の設
置の位置決めにも役立つこととなる。
る場合には、この発明では、たとえば図4に示したよう
な防水構造を採用することができる。すなわち、この図
4に示した一形態においては、二重瓦(23)の手前に
設置される通常瓦(25)の表面に、上方に突出する突
起(26)が、二重瓦(23)との重ね部の直前に設け
られている。図4図中にその拡大断面を示したように、
突起(26)は、断面を山型状に成形されている。この
突起(26)の存在によって、軒側(17)の最下位に
配置される二重瓦(23)の端面に吹き付けられる風雨
をはね上げることができ、重ね部に雨水が集中するのを
防止することができる。このため、軒先部(24)にお
ける防水性も良好に確保することができ、重ね部におけ
る重ね巾(u)の短縮が可能となる。さらに、突起(2
6)は、瓦葺き屋根の施工における二重瓦(23)の設
置の位置決めにも役立つこととなる。
【0026】なお、以上では、太陽電池、平面アンテ
ナ、融雪器具等の配線必要部材(13)を備えた瓦の場
合について例示したが、もちろん、この発明は、特にこ
れに限定されることはない。配線必要部材(13)を備
えない瓦にも好適に適用することができ、また、肉厚の
厚い厚物瓦にも等しく実施可能である。瓦の種類、形状
及び材質、さらには、配線必要部材の構成及び構造等の
細部については様々な態様が可能であることは言うまで
もない。
ナ、融雪器具等の配線必要部材(13)を備えた瓦の場
合について例示したが、もちろん、この発明は、特にこ
れに限定されることはない。配線必要部材(13)を備
えない瓦にも好適に適用することができ、また、肉厚の
厚い厚物瓦にも等しく実施可能である。瓦の種類、形状
及び材質、さらには、配線必要部材の構成及び構造等の
細部については様々な態様が可能であることは言うまで
もない。
【0027】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、瓦葺き屋根の重量を軽減しつつ、建物躯体の諸機
能に悪影響を与えることなく、瓦葺き屋根の防水性を良
好に確保することができる。この防水構造は、厚物瓦、
配線必要部材を備えた瓦等に好適に適用可能である。
って、瓦葺き屋根の重量を軽減しつつ、建物躯体の諸機
能に悪影響を与えることなく、瓦葺き屋根の防水性を良
好に確保することができる。この防水構造は、厚物瓦、
配線必要部材を備えた瓦等に好適に適用可能である。
【図1】この発明の瓦葺き屋根の防水構造の好ましい実
施の一形態を示した要部断面図である。
施の一形態を示した要部断面図である。
【図2】ドレインギャップ式の二重瓦に用いられる瓦基
板の一形態を示した断面図である。
板の一形態を示した断面図である。
【図3】従来の二重瓦により施工される瓦葺き屋根を示
した要部断面図である。
した要部断面図である。
【図4】この発明の瓦葺き屋根の防水構造の好ましい実
施の別の形態を示した要部断面図である。
施の別の形態を示した要部断面図である。
【図5】従来の平板瓦とこれにより施工される瓦葺き屋
根を示した要部断面図である。
根を示した要部断面図である。
11 屋根部 12 瓦 13 配線必要部材 14 瓦基板 15 非曝露部 16 曝露部 17 軒側 18 棟側 19 野地板 20 下地材 21 溝 22 溝 23 二重瓦 24 軒先部 25 通常瓦 26 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 哲也 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 瓦葺き屋根の2枚の瓦が重なり合う重ね
部において、一方の瓦の端部表面上に配置される他方の
瓦の端部裏面が、溝状に切り欠かれ、ここに空間が形成
されていることを特徴とする瓦葺き屋根の防水構造。 - 【請求項2】 瓦の肉厚が全体にわたって均等となるよ
うに切り欠かれている請求項1記載の瓦葺き屋根の防水
構造。 - 【請求項3】 瓦葺き屋根は、配線必要部材を備えた二
重瓦と、通常瓦とから施工され、通常瓦は、二重瓦によ
る瓦葺きの手前に設置されるとともに、二重瓦の端部が
重ね合わされる通常瓦には、その表面より上方に突出す
る突起が、重ね部の直前に設けられている請求項1又は
2記載の瓦葺き屋根の防水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7306139A JPH09144217A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 瓦葺き屋根の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7306139A JPH09144217A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 瓦葺き屋根の防水構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144217A true JPH09144217A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17953530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7306139A Pending JPH09144217A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 瓦葺き屋根の防水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144217A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012246708A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Kmew Co Ltd | 平板屋根材 |
| JP2017008561A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 株式会社鶴弥 | 平板瓦 |
| JP2022034063A (ja) * | 2017-12-26 | 2022-03-02 | 株式会社鶴弥 | 平板瓦 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP7306139A patent/JPH09144217A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012246708A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Kmew Co Ltd | 平板屋根材 |
| JP2017008561A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 株式会社鶴弥 | 平板瓦 |
| JP2022034063A (ja) * | 2017-12-26 | 2022-03-02 | 株式会社鶴弥 | 平板瓦 |
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