JPH09145573A - 多ピン測定用引張り試験装置 - Google Patents

多ピン測定用引張り試験装置

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JPH09145573A
JPH09145573A JP30723095A JP30723095A JPH09145573A JP H09145573 A JPH09145573 A JP H09145573A JP 30723095 A JP30723095 A JP 30723095A JP 30723095 A JP30723095 A JP 30723095A JP H09145573 A JPH09145573 A JP H09145573A
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Toru Hara
原  徹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料に多数突出配置されるピン部材を対象と
し、任意の多数のピン部材を選択して、引張り強度と伸
び量の情報を迅速に測定する装置を得る。 【解決手段】 引張り試験装置10の装置本体11に
は、試料1を保持する試料固定治具12を配置してお
り、本体に対して昇降用駆動装置16を介して上下動可
能に設けた移動部材20には、測定部21を介して多数
のホルダー部材29……を配置している。前記ホルダー
部材29は、ピン部材2……の各々に対応するパターン
で配置されており、駆動部材23を作動させてホルダー
部材によるピン部材の把持を行い、ピン部材に加えられ
る荷重をセンサ22により検知する手段を設けている。
そして、前記センサにより得られる情報と、移動部材の
上昇の情報とをコンピュータ30に入力して、引張り強
度と伸び量の情報を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のピンを突出
させて設けた電子回路基板に対して、ピン部材の引張り
強度の試験を行う装置に関し、特に、引張り試験装置本
体に多数のピン部材を設けた電子回路基板を固定保持し
た状態で、移動部材に設けたホルダー部材によりピン部
材のうちの任意のものを同時に把持して、引張り試験を
行う多ピン測定用引張り試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトピン等を多数突出させて構成
する電子回路基板(以下試料と呼ぶ)等においては、図
14に示されるように、非常に多数のコンタクトピンを
設けた試料1に対して、測定用のピン部材2と非測定用
ピン部材3とを指定しておき、前記ピン部材の各々に対
する引張り強度の試験を行うことが行われている。前記
試料に配置するピン部材は、試料1の特定の角の部分を
座標軸の原点5として指定し、前記原点5に対してそれ
ぞれがアドレスを有するものとされ、前記ピン部材2に
対して、図15に示すような引張り試験装置40を用い
て引張り試験を行うもので、前記引張り試験装置40に
おいては、試料1を固定保持するための試料固定治具4
2を、装置本体41に対して昇降式支持部材43を介し
て配置している。また、前記装置本体41の上部に固定
板部材45を固定配置し、前記固定板部材45には荷重
センサ47を介してクリップ状のホルダー部材46を設
けている。さらに、前記引張り試験装置40の装置本体
には、電源スイッチ44、動作のオン・オフ・スイッチ
44a、引張り速度制御用の調整つまみ44bを設け、
荷重センサ47から得られる情報を処理する制御装置4
8と、プリンタおよび、デジタル表示装置49等を接続
して配置している。
【0003】前記引張り試験装置40においては、図1
6に示すように、試料1のピン部材2を把持するホルダ
ー部材46を1個だけ荷重センサ47を介して固定板部
材45に設けており、前記ホルダー部材46によりピン
部材2をつかんだ状態で、昇降式支持部材43を下降さ
せる動作を行って、ピン部材の引張り強度の試験を行
う。また、前記昇降式支持部材43は、速度制御用の調
整つまみ44bに設定する速度で下降させる動作を行
い、ピン部材の引張り強度を測定するものであり、前記
ピン部材を設けた試料1は、試料固定治具42に対して
固定ネジ42a等の固定部材により、座標軸の原点を正
確に位置決めする状態で固定保持される。そして、前述
したようにしてピン部材の引張りの試験を行い、荷重セ
ンサ47から出力される情報を制御装置48に入力し、
表示装置49にデジタル表示を行うことや、プリンタを
用いて試験結果を記録すること等が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図15
に示されるような引張り試験装置においては、ピン部材
を把持するホルダー部材が、1個だけ配置されているも
のであり、そのホルダー部材を手で操作することによ
り、ピン部材を把持する動作を行うように構成している
ために、指定されたピン部材を正確に把持するために、
オペレータに多くの負担を強いるという問題がある。ま
た、多数本のピン部材に対して、1本ずつ試験を行うこ
とは、1個の試料に対する試験時間が非常に長くなると
いうことにもつながり、指定されたもの以外のピン部材
に対する把持を行ったりする誤動作の問題と、試験の作
業能率が良くないという問題もあった。さらに、従来の
引張り試験装置では、ピン部材の破断強度の測定は行い
得るが、ピン部材の伸びの情報を得ることができない等
の欠点があり、測定結果の解析に際して、情報が不足す
るという問題もあった。
【0005】本発明は、前述したような従来の装置の問
題を解消し、試料に配置する多数本のピン部材に対し
て、それぞれのピン部材に対応するホルダー部材により
把持し、多数本のピン部材に対して引張り強度と伸び率
の情報を測定でき、操作の簡単な引張り試験装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
する発明において、多数のピン部材を配置する試料を固
定保持する部材を設けた装置本体と、前記装置本体に対
して離接する方向に移動可能な移動部材とを組み合わせ
て引張り試験装置を構成している。前記引張り試験装置
に配置する移動部材には、試料に設けた多数本のピン部
材を把持する多数のホルダー部材と、前記各ホルダー部
材に配置し、ピン部材の把持と開放を行うためのホルダ
ー駆動部材と、前記ホルダー部材の各々に対応させて配
置する測定部材とを設けている。また、本発明の請求項
2に記載する発明では、前記試料のピン部材の伸びを検
知する手段と、ピン部材の切断を検知する手段とを、各
々のホルダー部材に対応させて配置する移動部材の測定
部と、前記多数のホルダー部材の各々に対して、選択的
にピン部材の把持の動作を行わせる手段とを設けてい
る。
【0007】前述したような装置を構成することによ
り、本発明の引張り試験装置においては、移動部材に配
置する多数のホルダー部材に対して、ピン部材の把持の
動作を行うホルダー駆動部材をそれぞれ配置し、ホルダ
ー部材による把持の動作を自動的に行うので、試料のピ
ン部材のそれぞれを把持する動作を個別にオペレータが
行う必要がなく、測定の動作に間違いが発生することを
防止できる。そして、試料に配置する非常に多数のピン
部材に対して、各々のピン部材の強度を同時に測定する
ことにより、測定の能率を向上させることが可能にな
る。さらに、本発明においては、前記ホルダー部材に対
してそれぞれセンサを配置して、前記センサからの情報
を制御装置に入力することと、移動部材の上昇距離の情
報とを合わせて、引張り強度と伸び率の情報とを容易に
得ることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の多ピン測定用引張り試験装置の構成を説明する。図
1に示す例は、本発明の引張り試験装置の概略の構成を
示しているもので、引張り試験装置10の装置本体11
には試料固定治具12を固定位置に配置して、試料1を
試料固定治具12に固定保持する。また、前記引張り試
験装置本体11の上部には、昇降部材を介して移動部材
20を配置しており、前記移動部材20の下部に設けた
測定部21には、多数のホルダー部材29……をカバー
部材24を介して配置している。そして、前記ホルダー
部材29……により試料1のピン部材2……をそれぞれ
把持して、移動部材20を上昇させることにより、多数
本のピン部材に対する引張り強度の試験を行う装置を構
成している。前記引張り試験装置本体11には、電源ス
イッチ17の他に、前記図15に示したような調整つま
み等を配置して、装置の動作の制御を行うとともに、試
験により得られる情報を伝達して処理するコンピュータ
30を接続している。そして、前記コンピュータ30で
処理した情報は、モニタ31で目視できるとともに、プ
リンタ32を用いて記録できるようにして、多数のピン
部材に対して一度に試験した結果の情報を、コンピュー
タにより容易に処理できるようにする。
【0009】図2に示す例は、前記引張り試験装置10
の試料保持部材と、ピン部材の把持部材の関係を示して
いるもので、試料1を保持する試料固定治具12は、固
定ネジ14を用いて、試料1を正確に位置決めして保持
する手段を設けており、前記試料固定治具12は図1に
示すようにして、引張り試験装置本体の所定の位置に固
定配置されている。また、装置本体11の上部に配置す
る移動部材20では、センサを配置する測定部21に対
して、カバー部材24を介して各々のホルダー部材29
を配置しており、前記ホルダー部材29のそれぞれは、
測定の対象とされるピン部材2に対応させて、所定のパ
ターンにしたがって設けている。前述したような引張り
試験装置による測定の対象とされる試料は、図3に示さ
れるように試料固定治具12に対して固定保持されるも
ので、試料1の座標軸の原点5を、試料固定治具12の
基準マーク13に対して正確に位置決めした状態で、固
定ネジ14を用いて固定保持する。そして、前記図14
に示される例と同様に、非常に多数本のコンタクトピン
を設けた試料に対して、指定するピン部材2……のそれ
ぞれを、移動部材に設けたホルダー部材により把持さ
せ、移動部材を上昇させる動作を行うことにより、ピン
部材の引張り強度と、伸び率の情報を得ることができる
ようにする。
【0010】前記図1に示される引張り試験装置は、具
体的には、図4に示すように構成されるもので、引張り
試験装置本体11の両側部分には、直立部を介して昇降
用駆動装置16、16aを配置して、移動部材20を上
下方向に移動させる動作を行う。また、前記移動部材2
0の本体側には測定部21を介してホルダー部材29…
…を配置し、前記ホルダー部材29に対応させてカバー
部材24をそれぞれ設けており、ホルダー部材29の支
持ロッド26の上部には、ホルダー駆動部材23とセン
サ22とをそれぞれのホルダー部材に対応させて配置
し、前記センサでの検知情報は、信号線33を介してコ
ンピュータ30に伝達する。さらに、電子回路基板等の
試料1にはピン部材に接続される内部配線4が配線され
ており、前記内部配線4に対応させて試料固定治具12
との間に導電性の部材で構成するパッド15を配置し、
前記パッド15とホルダー部材29を支持する支持ロッ
ド26との間を導通させ、ピン部材2の破断の検知を行
う手段を構成している。なお、前記図4に示される引張
り試験装置10の例においては、装置本体11に制御用
のスイッチ部材等を配置することの他に、コンピュータ
30に設けた入力キーを用いて各動作の制御を行うこと
ができ、前記図15に示されたように、各種のボタンを
用いた装置の動作の制御を、装置本体に配置するボタン
や、コンピュータの入力手段を介して行うことが可能で
ある。
【0011】次に、図5、6にしたがって、本発明にお
ける試料とホルダー部材との関係を説明する。図5に示
すように、移動部材20の下部に配置する測定部21に
は、各々のホルダー部材29に対応させて、ホルダー部
材を支持する支持ロッド26を配置し、前記支持ロッド
26を上下動させるために、ホルダー駆動部材23を配
置するとともに、ホルダー部材が支持する荷重の検知を
行うためのセンサ22を配置している。前記ホルダー駆
動部材23は、ホルダー部材を上下動させるための部材
であるから、非常に小型のシリンダ装置、またはソレノ
イド等の部材を用いることができるもので、ホルダー駆
動部材23によりホルダー部材を上下動させる動作によ
り、ホルダー部材によりピン部材2を把持する動作と、
開放の動作とを行うようにする。また、センサ22は、
ストレスゲージ等の部材を用いることができるもので、
ピン部材を引張る動作を行う際に、センサに付与された
歪み等により、電気抵抗値が変化する情報等を用いて、
ピン部材に加えられた引張り強度の検知を行うことがで
きるようにする。なお、前記センサ22とホルダー駆動
部材23とは、前述したような部材の他に、任意の構成
の部材を使用することが可能である。そして、ピン部材
に対して引張り作用を加えている間に、ホルダー部材に
加えられる引張り力は、センサに付加されるので、その
センサの歪み等に対応する電気的な抵抗の変化の情報
を、コンピュータに伝達することにより、コンピュータ
に設定した計算式にもとづいて測定することができる。
【0012】前記引張り試験装置においては、測定部2
1の下部に配置するホルダー部材29と支持ロッド26
を保護するように、円筒形状のカバー部材24を配置し
ており、前記カバー部材24の中央部に支持ロッド26
が配置される。また、前記カバー部材24の下部には、
内部突起部材25を円筒の内部に向けて突出させて設け
ており、前記内部突起部材25は支持ロッド26の端部
でホルダー部材29を取り付けるホルダー基部材27に
対応させて設けている。前述したように構成したことに
より、ホルダー基部材27を内部突起部材25に当接さ
せる状態でホルダー部材29を開き(後で詳細に説明す
る)、ホルダー基部材27が内部突起部材25から離れ
た状態では、ホルダー部材を閉じてピン部材を把持する
動作を行う。前記ホルダー部材29は、2つの交差する
フィンガー部材により構成される例を示しており、前記
フィンガー部材は、図6に示されるように、支軸28を
介してカバー部材24の下部に配置される。
【0013】なお、前記ホルダー部材29のフィンガー
部材を開閉する動作を行うホルダー基部材27は、任意
の構成を有する部材として構成することができるもの
で、例えば、ホルダー基部材27が内部突起部材25に
載る状態で、支持ロッド26により押圧されることによ
り、ホルダー部材のフィンガー部材を自動的に開く動作
を行い、支持ロッドによりホルダー基部材が吊り上げら
れる状態で、ホルダー部材による把持の動作を行うよう
な機構を設けることや、その他に、任意の開閉のための
機構を設けることが可能である。そして、ピン部材を前
記ホルダー部材が把持した状態では、ピン部材に付与さ
れる引張り力の反力の大部分を、カバー部材24を介し
て移動部材20に負担させるが、前記引張り力の一部を
支持ロッド26を介してセンサ22に伝達し、ピン部材
の引張り強度の測定データとして用いることができるよ
うにする。前記図5、6に示す例では、ピン部材2の引
張り強度の試験を行う場合に対応させて説明しているも
のであるから、試料固定治具12に設けた固定ネジ14
により試料1を装置本体に固定保持させるようにしてい
る。
【0014】次に、本発明の引張り試験装置を用いて、
ピン部材の引張り試験を行う際の動作について、図7な
いし図12にしたがって説明する。図7に示す例におい
ては、ホルダー部材29が試料1のピン部材2を把持し
ている状態を示しており、測定部21に配置するセンサ
22とコンピュータ等の情報処理装置との間に信号線3
3を接続して、引張り力の情報の伝達を行うようにす
る。また、支持ロッド26に対しては、ホルダー駆動部
材23を介して電線34を接続し、試料1の内部配線4
と支持ロッド26の間に、前記電線34をパッド15を
介して接続して、ピン部材2の切断の検知を行う手段を
構成している。本発明の引張り試験装置において、試料
1を試料固定治具12に固定保持させるが、ホルダー部
材29によりピン部材の把持を行う前の状態では、図8
に示されているように、支持ロッド26とホルダー部材
29の間に配置するホルダー基部材27は、カバー部材
24の内部突起部材25に載った状態にあり、その状態
では、ホルダー部材29の2つのフィンガー部材が開い
たままであり、その状態で、ホルダー部材29を対応す
るピン部材2に位置決めする。
【0015】前記図8に示すようにしてホルダー部材を
ピン部材に対して位置決めしてから、図9に示すよう
に、ホルダー部材29がピン部材2の上部分を把持する
動作を行う。その際には、ホルダー駆動部材を駆動して
支持ロッド26を上昇させることにより、ホルダー基部
材27が上昇して内部突起部材25から離間し、ホルダ
ー部材のフィンガー部材を閉じる動作を行わせるので、
ピン部材に対する引張り作用は、装置本体と移動部材の
間での引張り作用として行われる。前述したようにし
て、ピン部材に対して引張り作用が行われると、図10
に示すように、最初にピン部材2の弱い部分が伸ばされ
て、符号2Aで示すような変形部が発生する。次いで、
図11に見られるように、符号2Bで示すように、ピン
部材の一部が大きく変形する部分が形成され、最後に
は、図12に示すように、ピン部材2が切断される状態
となる。
【0016】そこで、本発明の引張り試験装置において
は、ピン部材の上下に接続する電線34の間で、電流が
流れなくなる状態を検知することにより、ピン部材の切
断の情報を得て、そのピン部材の切断に至るまでのセン
サから出力される張力の情報を用いて、ピン部材の引張
り強度の情報を得ることができる。また、図9に示すよ
うに、ホルダー部材がピン部材を把持した高さの位置X
と、図11に示すように、ピン部材が切断される直前の
高さの位置X1との差を、ピン部材の伸び量の情報とし
て得ることが可能である。なお、前記ピン部材の伸び率
の情報を得る場合には、ピン部材をホルダー部材が掴ん
でから、移動部材を昇降用駆動装置により上昇させた距
離の情報を用いることが可能である。さらに、ピン部材
が切断されるまでの移動部材の上昇距離、つまり、ピン
部材の伸び量が非常に小さい場合には、昇降用駆動装置
に配置するステッピングモータに対して、印加する駆動
パルスの数の情報を用いて微小な移動距離を測定するこ
と、または、モータの回転数の情報を用いて、移動部材
の上昇距離として換算する等の手段を用いることも可能
である。
【0017】前記引張り試験装置においては、試料に設
けた多数のピン部材の各々に対してホルダー部材を同時
に把持させて、測定の対象とするピン部材の全てについ
て、同時に引張り強度の試験を行うのであるから、各々
のホルダー部材に対応するセンサからの情報と、電線を
介してのピン部材の切断の情報をコンピュータにそれぞ
れ入力して、得られるデータを自動的に処理する。した
がって、移動部材に対して非常に多数のホルダー部材と
測定部材を配置して引張り試験装置を構成した場合で
も、多数のピン部材に対応する測定データの処理は、ピ
ン部材に対応するそれぞれの測定部材からコンピュータ
に向けて個別に入力されるので、そのデータの処理の動
作には支障は生じることがなく、信頼性の高い情報を得
ることが可能である。
【0018】本発明の実施例において、前記図4に示し
た例では、ピン部材の引張り強度を測定するために、測
定部に配置したセンサの情報をコンピュータ30に入力
して、情報の処理を行う場合で示したが、本発明におい
ては、図13に示すように、伸び量の情報を処理する装
置として構成することも可能である。前記図13に示す
引張り試験装置においては、試料1を保持する試料固定
治具12に対してパッド15を配置し、試料1の内部配
線4と装置本体の電気回路の間を導通させる、装置本体
11とコンピュータ30との間を電線34を用いて接続
する。また、前記図7に示したように、測定部21のホ
ルダー駆動部材23と、コンピュータ30の間にも電線
34を接続して、前記コンピュータを介してピン部材2
に対して電流を流す経路を構成する。そして、前記ピン
部材2に対して引張り力を付与した際に、ピン部材の切
断に至るまでの移動部材の上昇量の情報と、各々のピン
部材の切断の情報とを用いて、ピン部材の伸び量のデー
タを得ることができるようにする。なお、前記伸び量の
データを得る場合には、各々のピン部材に対応させて配
置する電線からの情報と、移動部材の上昇距離の情報と
を組み合わせることができる。
【0019】前記図4または図13に示した引張り試験
装置においては、各ピン部材に対応させて、引張り強度
と伸び量との2つのデータを同時に得る装置を構成する
ことも可能であり、その場合には、前記図7に示したよ
うな回路をコンピュータとの間に接続して構成する。前
述したように、引張り試験装置10を用いて試料のピン
部材に対する測定装置を構成する場合に、移動部材20
には、測定するピン部材の全てに対応させたホルダー部
材を配置することができるもので、それぞれの測定用の
ピン部材に対してホルダー部材を正確に位置決めするた
めに、移動部材の位置を微調整する機構を設けることが
可能である。そして、ピン部材に対する測定を行う際に
は、試料固定治具12に対して図3に示したように、試
料1の原点5を基準マーク13に合わせて固定し、その
試料の原点の位置に対して、測定の対象とするピン部材
のそれぞれのアドレスにしたがって、ホルダー部材によ
る把持の動作を行わせるようにする。したがって、移動
部材に配置するホルダー部材の全てがピン部材のそれぞ
れを把持する動作を同時に行うことはなく、任意に設定
したアドレスのピン部材に対してのみ、引張り試験を行
うことができる。
【0020】前記ホルダー部材によるピン部材の把持の
動作は、コンピュータに設けている入力キー等を用いて
行うこと、または、コンピュータにあらかじめセットし
ているパターンを用いて、オペレータが任意の試験のパ
ターンを選択することにより、多数のピン部材に対する
測定の動作を同時に行うことも可能である。そして、指
定されたピン部材に対応するホルダー部材では、それぞ
れのホルダー部材に対応して配置されるホルダー駆動部
材を作動させて、ホルダー部材がピン部材を把持する作
用を行い、移動部材を上昇させる動作によりピン部材を
引張る作用を行う。前述したようにしてピン部材に対す
る試験を行った場合に、全てのピン部材が切断された状
態では、各ホルダー部材にはピン部材の切断片が把持さ
れて残るので、試験の終了後に、図8に示したように、
ホルダー駆動部材を作動させてホルダー基部材27を内
部突起部材25の位置まで下降させ、ホルダー部材29
のフィンガー部材を開かせる動作を行い、ピン部材の切
断片を落下させるようにして処理する。
【0021】なお、本発明の実施例においては、非常に
多数本のピン部材を突出させて設けている電子回路基板
等を対象として、ピン部材の強度等を試験する例で説明
しているが、本発明の引張り試験装置は、電子回路基板
に限定されるものではない。その他に、任意のピン部材
を設けた試験片に対して、ピン部材の強度を調べる場合
や、ピン部材を取り付ける基部部材との間の接続強度、
その他の任意の情報を得るためにも適用することが可能
である。さらに、測定の動作により得られる情報の処理
に際しても、制御装置やコンピュータに対して、任意の
制御プログラムを設定して処理することが可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明の装置は、前述したように構成し
ているものであるから、試料から突出させて設けている
非常に多数のピン部材に対して、複数のピン部材を任意
に選択して引張り試験を行うことができ、ピン部材の引
張り試験を能率良く行うことが可能である。また、本発
明の引張り試験装置においては、移動部材に配置する多
数のホルダー部材に対して、ピン部材の把持の動作を行
うホルダー駆動部材をそれぞれ配置し、ホルダー部材に
よる把持の動作を自動的に行うので、試料のピン部材の
それぞれを把持する動作を個別にオペレータが行う必要
がなく、測定の動作に間違いが発生することを防止でき
る。そして、試料に配置する非常に多数のピン部材に対
して、各々のピン部材の強度を同時に測定することによ
り、測定の能率を向上させることが可能になる。さら
に、本発明においては、前記ホルダー部材に対してそれ
ぞれセンサを配置しているので、前記センサからの情報
を制御装置に入力することと、移動部材の上昇距離の情
報とを合わせて、引張り強度と伸び率の情報とを容易に
得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引張り試験装置の概略の構成を示す説
明図である。
【図2】図1の装置における要部の拡大説明図である。
【図3】試料を試料固定治具に固定する状態の説明図で
ある。
【図4】本発明の引張り試験装置の詳細な構成を示す説
明図である。
【図5】1つのホルダー部材とその周辺の測定部材の関
係を示す説明図である。
【図6】図5の外観の説明図である。
【図7】ピン部材の伸び量と切断の検知機構の構成を示
す説明図である。
【図8】ホルダー部材をピン部材に対して位置決めした
状態の説明図である。
【図9】ホルダー部材によりピン部材を把持した状態の
説明図である。
【図10】ピン部材が引張り作用により少し伸びた状態
の説明図である。
【図11】ピン部材が大きく伸びて切断される直前の状
態を示す説明図である。
【図12】ピン部材が切断された状態の説明図である。
【図13】引張り試験装置によりピン部材の切断のみを
検知する場合の説明図である。
【図14】一般的な試料の平面図である。
【図15】従来の引張り試験装置の構成を示す側面図で
ある。
【図16】図15の装置におけるホルダー部材とピン部
材の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 試料 2 ピン部材 3 非測定用ピン部材 4 内部配線 10 引張り試験装置 11 装置本体 12 試料固定治具 14 固定ネジ 16 昇降用駆動装置 20 移動部材 21 測定部 22 センサ 23 ホルダー駆動部材 24 カバー部材 26 支持ロッド 27 ホルダー基部材 29 ホルダー部材 30 コンピュータ 31 モニタ 32 プリンタ 40 引張り試験装置 42 試料固定治具 43 昇降式支持部材 45 固定板部材 46 ホルダー部材 47 荷重センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のピン部材を配置する試料を固定保
    持する部材を設けた装置本体と、 前記装置本体に対して離接する方向に移動可能な移動部
    材とを組み合わせて引張り試験装置を構成し、 前記引張り試験装置に配置する移動部材には、 試料に設けた多数本のピン部材を把持する多数のホルダ
    ー部材と、 前記各ホルダー部材に配置し、ピン部材の把持と開放を
    行うためのホルダー駆動部材と、 前記ホルダー部材の各々に対応させて配置する測定部材
    と、 を、設けた多ピン測定用引張り試験装置。
  2. 【請求項2】 前記試料のピン部材の伸び量を検知する
    手段と、ピン部材の切断を検知する手段とを、各々のホ
    ルダー部材に対応させて配置する移動部材の測定部と、 前記多数のホルダー部材の各々に対して、選択的にピン
    部材の把持の動作を行わせる手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の多ピン測定用引張り試験装置。
JP30723095A 1995-11-27 1995-11-27 多ピン測定用引張り試験装置 Pending JPH09145573A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101245309B1 (ko) * 2009-07-10 2013-03-19 주식회사 포스코 충격시험편 마킹장치
CN119916157A (zh) * 2025-02-08 2025-05-02 江西明南科技有限公司 一种电解电容器生产用多角度检测设备

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