JPH09147063A - 磁気表示消去装置 - Google Patents

磁気表示消去装置

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JPH09147063A
JPH09147063A JP7309480A JP30948095A JPH09147063A JP H09147063 A JPH09147063 A JP H09147063A JP 7309480 A JP7309480 A JP 7309480A JP 30948095 A JP30948095 A JP 30948095A JP H09147063 A JPH09147063 A JP H09147063A
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magnetic display
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の磁石を用いて理想的な消去磁界を実現
できる磁気表示消去装置を提供する。 【解決手段】 磁石20は磁気表示シート10の搬送方
向と垂直方向に、表面がN極、裏面がS極である長方形
の板状磁石を磁気表示シート10を挟んでN極が面対称
で対向するようにU字形に形成したものである。磁気表
示シート10は図示しない搬送手段によって、磁石20
のU字形の空隙空間内を搬送される。磁気表示シート1
0の配置面上では磁界の面対称性のために理想的な平面
磁界が形成され、かつ、磁界がゼロとなる点が存在しな
いので空隙空間内の全領域で消去が可能となり磁石の空
間利用効率が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界に感応して可
視情報を表示する磁気表示シートの磁気表示消去装置に
関する。
【0002】
【従来の枝術】従来から、磁気ストライプが長手方向に
沿って形成された磁気カードが、銀行キャッシュカー
ド、クレジットカード、IDカード等の分野で広く使用
されている。磁気ストライプには、磁化の配向や強弱に
よってカード使用者の識別コード等が記録されている。
【0003】しかし、磁気ストライプに記録されたデー
タは目に見えない不可視情報であるため、記録データを
直接確認するにはカードリーダ等の特別な装置が不可欠
となる。
【0004】そこで、こうした磁気ストライプとは別の
部分に、磁界に感応するマイクロカプセルを封入した磁
気表示シートを形設した磁気カードが知られている(特
開平6―168369等)。
【0005】図12は、磁気表示シートの一例を示す断
面図である。カプセル3には平板状の磁片5がオイル4
とともに封入されており、さらに基材2と保護層6との
間に多数のカプセル3が封入されている。磁片5に対し
て垂直磁界を印加すると磁片5が垂直に配向するため、
光の反射率が減少して暗くなる。一方、磁片5に対して
平面磁界を印加すると磁片5が平行に配向するため、光
の反射率が増加して明るくなる。こうした原理に基づい
て、磁気表示シート1は印加磁界の方向に応じて文字や
記号等の可視情報を表示できるため、磁気カードの使い
勝手が格段に向上する。
【0006】図13は従来の磁気表示消去装置の一例を
示し、図13(a)は平面図、図13(b)は側面図で
ある。こうした構成は、実開平7−6901号や特公昭
54−29895号等に開示されており、カード表面に
形設された磁気表示シート1を挟んで、相対する磁極の
極性が同じになるように所定間隔で1対の磁石7を配置
し、磁気表示シート1を移送して消去動作を実現してい
る。
【0007】この構成において、磁気表示シート1に対
してほぼ完全な平面磁界を作用させることができるた
め、消去品質の向上が期待できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように、同一形状、同一磁石強度、円形で板状の
磁石7を平行に配置したため、磁石7を結んで磁気表示
シート1の中心面上に投影した形状(この場合、磁石7
を正射影した形状に等しい)の重心点A(円の中心)で
は各磁石7からの磁界が磁気表示シートに対して垂直に
作用し、しかも磁界の強さが等しいので互いに打ち消し
合いゼロとなる。そのため磁気表示シート1において点
Aを通過する領域は消去動作が行われず黒線となって残
留してしまう。これは、磁石形状が三角形や四角形、半
円等であっても同様である。さらに、対向する磁極が複
数あると、対向する磁極領域を磁気表示シート1の中心
面上に投影(正射影)した複数の磁極領域形状の重心点
で複数の黒線が残留してしまう。なお、点A近傍以外の
領域は理想的な平面磁界が作用するため、完全な消去が
行われる。
【0009】こうした消去できない領域を回避するに
は、磁気表示シートlが上述の点A近傍を通過しないよ
うに磁石7を配置する必要がある。したがって、図13
のような円形の磁石の場合には、磁石7の形成する磁界
の半分より少ない領域しか消去動作に寄与せず、磁石7
の空間利用効率が悪くなり、その結果、装置全体の小型
化が困難になり、設計上の制約も多くなる。
【0010】本発明の目的は、小型の磁石を用いて理想
的な消去磁界を実現できる磁気表示消去装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気表示シー
トを配置する配置面を挟んで同極を対向配置した磁石対
を有する磁界発生手段を有し、該磁界発生手段によって
前記配置面上に平面磁界を形成し前記磁気表示シートに
磁気的に書き込まれた可視表示を消去する磁気表示消去
装置において、前記磁石対の同極磁束の打ち消しあいに
よって生じる磁界強度がゼロとなる点(磁界死点)を前
記配置面上に前記磁石対を結んで形成した投影図形の重
心位置から偏寄させるように前記磁石対を磁化もしくは
配置することを特徴とする磁気表示消去装置である。 本発明に従えば、磁石が形成する平面磁界のうち消去に
利用できる空隙空間を広くすることができる。また、磁
石の作る空隙空間を効率的に利用できるため、磁石およ
び装置の小型軽量化が図られる。
【0012】また本発明は、磁気表示シートを配置する
配置面を挟んで同極を対向配置した第1、第2の磁石か
らなる磁石対を有する磁界発生手段を有し、該磁界発生
手段によって前記配置面上に平面磁界を形成し前記磁気
表示シートに磁気的に書き込まれた可視表示を消去する
磁気表示消去装量において、配置面側方から前記磁石対
に挟まれた空間へ向けられた磁極を有する第3の磁石を
配置することによって前記第1、第2、第3の磁石に囲
まれた空間内の配置面上のすべての領域を平面磁界で満
たしたことを特徴とする磁気表示消去装置である。 本発明に従えば、磁石に囲まれた空間内の配置面上にお
いて磁界がゼロとなる点が生じないため、空隙空間内の
全ての領域を消去に利用することができる。また、磁石
の作る空隙空間を効率的に利用できるため、磁石および
装置の小型軽量化が図られる。
【0013】また本発明は、磁気表示シートを配置する
配置面を挟んで同極を対向配置した磁極面を有する磁界
発生手段を有し、該磁界発生手段によって前記配置面上
に平面磁界を形成し前記磁気表示シートに磁気的に書き
込まれた可視表示を消去する磁気表示消去装置におい
て、前記磁界発生手段の前記磁極面は前記配置面側方部
を介して連続若しくは連結された磁石体の一部であっ
て、さらに前記磁気表示シートに対向する連続した面は
ほぼ連続的でかつ同極に磁化されていることを特徴とす
る。 本発明に従えば、磁石の作る略U字形の空隙空間内の配
置面上において磁界がゼロとなる点が生じないため、空
隙空間内の全ての領域を消去に利用することができる。
また、磁石の作る空隙空間を効率的に利用できるため、
磁石および装置の小型軽量化が図られる。また、磁石が
一体化されているため取り扱いが容易であり、さらに、
製造も容易で低価格化が期待できる。たとえば可撓性の
ゴム磁石を治具に収めて屈曲させるだけで製造できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図lは本発明の実施の第一の形態
を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は磁気表示シ
ートの搬送方向に垂直な面での磁石等の断面図、図1
(C)は図1(b)における磁石の形成する磁界を示す
磁束線図、図2は類似する他の形態を示す断面図、図3
はさらにその他の例を示す斜視図である。なお、図l
(a)、図3における斜線領域は磁気表示シート10の
中心面上へ正射影した磁石20の投影形状である。ま
た、この中心面を磁気表示シート10を配置する配置面
と呼ぶ。
【0015】磁気表示シート10はプラスチック等から
成る長方形の基材llに形設され、不図示の搬送装置
(例えばベルトコンベヤ等)で長手方向に搬送される。
【0016】同一形状、同一磁石強度、四角形で板状の
磁石20は磁気表示シート10の搬送方向に沿って平行
に、両者を所定間隔だけはなしてハ字状となるように磁
気表示シート10の配置面を挟んで同角度で傾斜させ、
N極が対向するように配置されている。すなわち、磁石
20は磁気表示シート10の配置面を挟んで面対称で配
置されている。磁気表示シート10は図示しない搬送手
段によって、磁石20によって構成される空隙空間内を
搬送される。
【0017】通常、静磁場を考えたとき、電流による磁
界はビオ・サバールの法則によって、磁性体や永久磁石
による磁界は磁気モーメントを用いたクーロンの法則に
よって、さらに両者を足すことによって総合的な磁界が
求められる。このようにして求められた磁石20の形成
する磁界の磁束線図は図l(c)のようになっている。
【0018】磁石20は上述のように磁気表示シート1
0の配置面を挟んで面対称で配置されているため、各々
の磁石20の磁界も磁気表示シート10の配置面に対し
面対称となり、その結果、磁気表示シート10の配置面
上で平面磁界が形成される。したがって、本発明の実施
のこの形態では磁石によって形成された理想的な平面磁
界と磁気表示シートの配置面が一致している。
【0019】図l(a)に示すように、対向する四角形
の磁石20の角どうしを直線で結び、この直線と磁気表
示シート10の配置面の交点を結んで形成される磁石2
0の投影形状は四角形(斜線領域)である。本発明の実
施のこの形態の場合、磁石20は磁気表示シート10の
配置面を挟んで面対称で配置されているため、磁石20
の投影形状は磁石を磁気表示シート10の配置面上に正
射影した形状と一致する。また、この四角形である投影
形状の重心点はGである。
【0020】点Kは各々の磁石20からの磁界がぶつか
り、相殺されて合成磁界の強さがゼロとなる所である。
したがって、点K近傍では消去動作が行われないため、
点K近傍を外した領域が消去可能な領域となる。このよ
うに同極磁束の打ち消しあいによって生じる磁界強度が
ゼロとなる点を磁界死点と呼ぶ。図13に示した磁石を
平行配置する従来の場合には、磁界死点Kと重心点Gが
一致していたため投影形状の半分より少ない領域しか消
去動作に寄与しなかった。これに対し、本発明の実施の
この形態では傾斜して磁気表示シート10を挟んで同極
が対向しているため、磁界死点Kは重心点Gと一致しな
い。磁界死点Kは磁石20を磁気表示シート10の配置
面上に正射影した投影形状の長さLの半分の位置より右
側に移動しており、重心点Gでの磁界はゼロではない。
磁界死点Kの左側部分(長さl側)は長さLの半分以上
となり、磁石20の空間利用効率が増加したことにな
る。また、磁界死点K以外の領域では上述したように理
想的な平面磁界となるため、図1(b)のように、長さ
l側に磁気表示シート10を配置・搬送すれば、磁気表
示シート10の全面を消去することができる。
【0021】また、図2に示す類似する他の形態は、磁
石強度が図中左側に比べ右側の方が強く、同種の磁気モ
ーメントの分布を持つ同一形状の磁石20を平行に配置
した状態の断面図である。この場合も磁石20による合
成磁界の磁界死点Kは磁石の投影形状の重心点Gと一致
せず、磁気表示シート中心面上に正射影した磁石20の
長さLの半分の位置より右側に移動しているため磁石2
0の空間利用効率が増加する。すなわち、上述した例で
も明らかなように、磁石20の形状や磁気モーメントの
分布および磁石20の配置位置は、磁石20によって平
面磁界が形成できれば任意である。
【0022】また、図3に示すその他の例では磁気表示
シート10の搬送方向に、2つの磁極を並設して対向さ
せた磁極を備える磁石20を傾斜配置した例である。こ
の場合、対向する磁極が形成する各々の合成磁界の磁界
死点KN,KSは各磁極領域を投影した形状の重心点G
N,GSと一致しない。したがって、磁気表示シート中
心面上に投影した磁石20の長さLの半分の位置より右
側に移動しているため、やはり磁石20の空間利用効率
が増加する。
【0023】なお、上述の例では磁気表示シート10が
搬送されたが、磁石20が移動しても良いし、相対的に
両者が移動しても良い。また、図1(b)で示した磁石
の断面が磁気表示シート10の搬送方向に対し垂直でな
く、搬送方向に対し所定の角度をなしている場合でも良
い。また、磁気表示シート10は磁石20の投影形状と
重なる位置に配置されていたが、投影形状の外側に配置
されても良い。さらに、図1(a)、図2では磁石20
はN極を対向させていたが、S極を対向させても磁界の
向きが反転するだけで上述の通りの結果となる。
【0024】図4は本発明のさらに異なる形態を示し、
図4(a)は斜視図、図4(b)は磁気表示シートの搬
送方向に垂直な面での磁石等の断面図、図4(c)は図
4(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図、
図5は類似する他の形態を示す斜視図である。
【0025】磁気表示シート10はプラスチック等から
成る長方形の基材11に形設され、不図示の搬送装置
(例えばベルトコンベヤ等)で長手方向に搬送される。
【0026】図4(a)に示すように、磁石20は同一
形状、同一磁石強度、四角形で板状の磁石20a,20
bを磁気表示シート10の搬送方向に沿って平行に、磁
気表示シート10の配置面に対し所定の間隔でN極を平
行に対向させて配置し、板状の磁石20cはその側方
に、磁石20a,20bと垂直で磁気表示シート10の
配置面に対し面対称で交わるように磁石20a,20b
から離れた位置にN極を磁石20a,20bの側に向け
て配置されている。磁石20a,20bを磁気表示シー
ト10の配置面上に投影(正射影)した形状は四角形
(斜線領域)であり、その重心点は点Gである。磁気表
示シート10は図示しない搬送手段によって、磁石20
によって構成される空隙空間内を搬送される。
【0027】磁気表示シート10が搬送される空隙空間
では、図4(b)に示すように、磁気表示シート10を
上下と右側方の三方向からN極で包囲している。このと
き、磁石20a〜20cによって生じる磁界の磁束線図
は図4(c)に示すように、N極から出た磁束は空隙空
間から左方の外部空間へ主に発散する。また、磁気表示
シート10の配置面上では各磁石からの磁界の面対称性
のために理想的な平面磁界となる。磁石20a,20b
の合成磁界を考えた場合には、図13に示す従来例と同
様に重心点Gで磁界死点を生じていたが、磁石20cが
新たに加わったため、磁石20a〜20cの合成磁界で
は磁気表示シート10の配置面上で磁界死点が生じなく
なる。磁石20a,20bと磁石20cの間には空間が
あるため、そこから磁石20a,20bのN極からの磁
界が漏れる。しかし、空間を狭くしたり、磁石20cの
磁石強度を高くすることによってその漏れ量は減少し、
空隙空間内全域での消去が可能となる。したがって、平
面磁界上であれば、磁石20によって構成される空隙空
間内および外部空間においても消去が可能となり、磁石
20の空間利用効率が増す。そして、磁気表示シート1
0を搬送すれば磁気表示シート全面の消去が可能とな
る。
【0028】なお、本発明の実施のこの形態では磁気表
示シート10が搬送されたが、磁石20が移動しても良
いし、相対的に両者が移動しても良い。また、磁石20
の配置は磁気表示シート10の搬送方向に沿わないで、
任意の角度だけずれて配置しても良い。また、磁気表示
シート10は磁石20a,20bの投影形状と重なる位
置に配置されていたが、投影形状の外側に配置されても
良い。また、磁石20a,20bは平行配置されている
が、図1の第1の形態のように傾斜配置しても良い。ま
た、磁石20の形状や磁気モーメントの分布および磁石
の配置位置は、磁石20によって平面磁界が形成できれ
ば任意である。また、図5のように磁気表示シート10
の搬送方向に2つ以上の磁極を並設し同極を対向させた
磁極を備える磁石20でも良い。さらに、図4(a)で
磁石20はN極で磁気表示シート10を包囲していた
が、S極で包囲しても磁界の向きが反転するだけで上述
の通りの結果となる。
【0029】図6は本発明の実施のさらに別の形態を示
し、図6(a)は斜視図、図6(b)は磁気表示シート
の搬送方向に垂直な面での磁石等の断面図、図6(c)
は図6(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線
図、図7は類似する他の形態を示す斜視図である。
【0030】磁気表示シート10はプラスチック等から
成る長方形の基材11に形設され、不図示の搬送装置
(例えばベルトコンベヤ等)で長手方向に搬送される。
【0031】図6(a)に示すように同一形状、同一磁
石強度、四角形で板状の磁石20は磁気表示シート10
の搬送方向に沿って平行に、両者の一端を接触してV字
状となるように磁気表示シート10の配置面を挟んで同
角度で傾斜させ、N極が対向するように配置されてい
る。すなわち、磁石20は2個の磁石で構成されてい
る。磁石20を磁気表示シート10の配置面上に投影
(正射影)した形状は四角形(斜線領域)であり、その
重心点は点Gである。磁気表示シート10は図示しない
搬送手段によって、磁石20によって構成されるV字状
の空隙空間内を搬送される。
【0032】磁気表示シート10が搬送される空隙空間
では、磁気表示シート10の搬送方向に垂直な磁石20
の断面図において、磁気表示シート10をV字状のN極
で包囲している。このとき、磁石20によって生じる磁
界の磁束線図は図6(c)に示すように、N極から出た
磁束は空隙空間から外部空間へ発散する。また、磁気表
示シート10の配置面上では磁界の面対称性のために理
想的な平面磁界となる。磁石20の合成磁界は一端が所
定間隔で離れている図1のような場合には磁気表示シー
ト10の配置面上で磁界死点を生じていた。しかし、各
磁石20のN極が発する右方向への磁束を磁石20の一
端を接触させてせき止めたために、N極が発する磁束の
全てが左方向ヘ向き、磁気表示シート10の配置面上で
磁界死点を生じなくなる。したがって、磁気表示シート
10の配置面において、磁石20によって構成される空
隙空間内および外部空間においても消去が可能となり、
磁石20の空間利用効率が増す。そして、平面磁界上で
磁気表示シート10を搬送すれば磁気表示シート全面の
消去が可能となる。
【0033】なお、本発明の実施のこの形態では磁気表
示シート10が搬送されたが、磁石20が移動しても良
いし、相対的に両者が移動しても良い。また、磁石20
の配置は磁気表示シート10の搬送方向に沿わないで、
任意の角度だけずれて配置しても良い。また、磁気表示
シート10は磁石20の投影形状と重なる位置に配置さ
れていたが、投影形状と重ならない位置に配置されても
良い。また、磁石20の形状や磁気モーメントの分布お
よび磁石の配置位置は、磁石20によって平面磁界が形
成できれば任意である。さらに、図7のように磁気表示
シート10の搬送方向に2つ以上の磁極を並設して対向
させた磁極を備えた磁石20でも良い。
【0034】図8は本発明の実施の別の形態を示し、図
8(a)は斜視図、図8(b)は磁気表示シートの搬送
方向に垂直な面での磁石等の断面図、図8(c)は図8
(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図、図
9(a),(b)は類似する他の形態を示す斜視図であ
る。図10、図11はさらに他の形態を示す斜視図であ
る。
【0035】磁気表示シート10はプラスチック等から
成る長方形の基材11に形設され、不図示の搬送装置
(例えばベルトコンベヤ等)で長手方向に搬送される。
【0036】図8に示すように磁石20は磁気表示シー
ト10の搬送方向と垂直方向に、表面がN極、裏面がS
極である長方形の板状磁石を磁気表示シート10を挟ん
でN極が面対称で対向するようにU字形に形成したもの
である。磁石20を磁気表示シート10の中心面上に投
影(正射影)した形状は四角形(斜線領域)であり、そ
の重心点は点Gである。磁気表示シート10は図示しな
い搬送手段によって、磁石20によって構成されるU字
形の空隙空間内を搬送される。
【0037】磁気表示シート10が搬送される空隙空間
は、磁気表示シート10の搬送方向に垂直な磁石20の
断面図において、磁気表示シート10を上下と右側方の
三方向からN極で包囲している。このとき、磁石20に
よって生じる磁界の磁束線図は図8(c)に示すよう
に、N極から出た磁束は空隙空間から外部空間へ発散す
る。また、磁気表示シート10の配置面上では磁界の面
対称性のために理想的な平面磁界となる。磁石20の合
成磁界は図6に示す形態と同様に磁気表示シート10の
配置面上で磁界死点が生じない。したがって、磁気表示
シート10は平面磁界上であれば、磁石20によって構
成される空隙空間内および外部空間においても消去が可
能となり、磁石20の空間利用効率が増す。また、磁石
20は一体化されているため製造や取り扱いが容易であ
るというメリットも有する。
【0038】なお、本発明の実施のこの形態では磁気表
示シート10が搬送されたが、磁石20が移動しても良
いし、相対的に両者が移動しても良い。また、磁石20
の配置は磁気表示シート10の搬送方向に沿わないで、
任意の角度だけずれて配置しても良い。また、磁気表示
シート10は磁石20の投影形状と重なる位置に配置さ
れていたが、投影形状と重ならない位置に配置されても
良い。また、磁石20の形状はU字形だけでなくコ字
形、一体化されたV字形、馬蹄形等でも良い。また、図
9(a)のように2つ以上の磁極を並設させた磁石20
でも良いし、さらに、図9(b)のように磁石の厚みが
変化するものであっても良い。また、図10のように複
数の磁石によって構成される略U字形の一体磁石であっ
ても良い。また、図11のように同極が対向する磁石部
分が四角形だけでなく、三角形、半円、1/4円等でも
良い。
【0039】なお、上述の全ての実施の形態における磁
石は永久磁石であるが、電磁石で構成しても良い。電磁
石の場合には、消去動作、非消去動作の選択がコイル等
に流す電流の有無によって容易に選択できる。したがっ
て、磁気表示シート10が静止して位置決めされている
状態で電磁石に電流を流して可視情報を消去することも
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、磁
石が形成する平面磁界のうち消去に利用できる空隙空間
を広くすることができ、磁石の空間利用効率が増す。ま
た、磁石が形成する磁界を効率的に利用できるため、磁
石および装置の小型軽量化を図ることができる。また、
磁気表示シートの全面に渡って平面磁界を作用させるこ
とができるとともに、平面磁界上に搬送経路を設定する
ことで未消去領域が現れてこない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の第1の形態を示し、図1
(a)は斜視図、図1(b)は磁気表示シートの搬送方
向に垂直な面での磁石等の断面図、図1(c)は図1
(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図。
【図2】図2は類似する他の形態を示す断面図。
【図3】図3はさらにその他の例を示す斜視図。
【図4】図4は本発明のさらに異なる形態を示し、図4
(a)は斜視図、図4(b)は磁気表示シートの搬送方
向に垂直な面での磁石等の断面図、図4(c)は図4
(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図。
【図5】図5は類似する他の形態を示す斜視図。
【図6】図6は本発明の実施のさらに別の形態を示し、
図6(a)は斜視図、図6(b)は磁気表示シートの搬
送方向に垂直な面での磁石等の断面図、図6(c)は図
6(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図。
【図7】図7は類似する他の形態を示す斜視図。
【図8】図8は本発明の実施の別の形態を示し、図8
(a)は斜視図、図8(b)は磁気表示シートの搬送方
向に垂直な面での磁石等の断面図、図8(c)は図8
(b)における磁石の形成する磁界を示す磁束線図。
【図9】図9は類似する他の形態を示す斜視図。
【図10】図10はさらに他の形態を示す斜視図。
【図11】図11はさらに他の形態を示す斜視図。
【図12】磁気表示シートの一例を示す断面図である。
【図13】従来の磁気表示消去装置の一例を示し、図1
3(a)は平面図、図13(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 磁気表示シート 11 基板 20 磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気表示シートを配置する配置面を挟ん
    で同極を対向配置した磁石対を有する磁界発生手段を有
    し、該磁界発生手段によって前記配置面上に平面磁界を
    形成し前記磁気表示シートに磁気的に書き込まれた可視
    表示を消去する磁気表示消去装置において、 前記磁石対の同極磁束の打ち消しあいによって生じる磁
    界強度がゼロとなる点(磁界死点)を前記配置面上に前
    記磁石対を結んで形成した投影図形の重心位置から偏寄
    させるように前記磁石対を磁化もしくは配置することを
    特徴とする磁気表示消去装置。
  2. 【請求項2】 磁気表示シートを配置する配置面を挟ん
    で同極を対向配置した第1、第2の磁石からなる磁石対
    を有する磁界発生手段を有し、該磁界発生手段によって
    前記配置面上に平面磁界を形成し前記磁気表示シートに
    磁気的に書き込まれた可視表示を消去する磁気表示消去
    装量において、 配置面側方から前記磁石対に挟まれた空間へ向けられた
    磁極を有する第3の磁石を配置することによって前記第
    1、第2、第3の磁石に囲まれた空間内の配置面上のす
    べての領域を平面磁界で満たしたことを特徴とする磁気
    表示消去装置。
  3. 【請求項3】 磁気表示シートを配置する配置面を挟ん
    で同極を対向配置した磁極面を有する磁界発生手段を有
    し、該磁界発生手段によって前記配置面上に平面磁界を
    形成し前記磁気表示シートに磁気的に書き込まれた可視
    表示を消去する磁気表示消去装置において、 前記磁界発生手段の前記磁極面は前記配置面側方部を介
    して連続もしくは連結された磁石体の一部であって、さ
    らに前記磁気表示シートに対向する連続した面はほぼ連
    続的でかつ同極に磁化されていることを特徴とする請求
    項2記載の磁気表示消去装置。
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