JPH09148097A - プラズマ生成装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法、半導体素子 - Google Patents

プラズマ生成装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法、半導体素子

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JPH09148097A
JPH09148097A JP7304061A JP30406195A JPH09148097A JP H09148097 A JPH09148097 A JP H09148097A JP 7304061 A JP7304061 A JP 7304061A JP 30406195 A JP30406195 A JP 30406195A JP H09148097 A JPH09148097 A JP H09148097A
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electromagnetic wave
plasma
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dielectric window
container
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JP7304061A
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English (en)
Inventor
Junichi Tanaka
潤一 田中
Ryoji Nishio
良司 西尾
Akira Doi
昭 土居
Tsutomu Tetsuka
勉 手束
Taketo Usui
建人 臼井
Tetsunori Kaji
哲徳 加治
Takeshi Yoshioka
健 吉岡
Saburo Kanai
三郎 金井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大口径の半導体ウエハ表面に均一なプラズマ処
理を行う。 【解決手段】電磁波発生源1で発生した電磁波を第2の
電磁波伝送部4を介して誘電体窓6に入射する。その
後、電磁波を誘電体窓6で拡散させ、誘電体窓6の下部
に設けた電磁波反射板7と補助反射板17間に形成され
たリング状電磁波放射部8から容器16の内部に導く。
電磁波は、容器16内部にガス供給系34から導入した
処理ガスと作用して均一なプラズマを容器16上部に生
成する。このプラズマを容器16内部に配置した大口径
ウエハからなる試料12に照射することによりウエハ面
上に均一なプラズマ処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波発生源を備
えたプラズマ生成装置、およびこのプラズマ生成装置を
用いて製作された半導体素子とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ECRプラズマを用いたドライエッチン
グ装置や化学気相成膜(CVD)装置においては電磁波
発生源で発生した電磁波を放電室に照射してプラズマを
生成し、放電室内部に導入したガスをプラズマにより活
性化してエッチングや成膜を行っていた。ところで、均
一なエッチングや成膜を実現するためには、プラズマと
活性化したガスの分布のバランスが重要である。一般
に、プラズマの分布を制御する方が容易であるので、主
としてプラズマの分布を制御して、エッチングや成膜の
分布の均一化を図っている。
【0003】半導体素子製造プロセス中で用いられる上
記ドライエッチング装置やCVD装置では、ドーナツ状
のプラズマ分布を有するリング状プラズマを生成するプ
ラズマ生成装置が必要となっている。その理由はリング
状に生成されたプラズマは拡散により、処理室内に置か
れたウエハ近傍で均一なプラズマとなり、ウエハに対し
て均一なプラズマ処理が行なえることにある。
【0004】このような均一なプラズマを生成するため
の一方策が、「応用物理学会学術講演会1993年秋期
講演論文集30a-HC-8」(以下文献Aと称す)や「応用物
理学会学術講演会1993年秋期講演論文集30a-HC-9」
(以下文献Bと称す)に記載されている。これら公知例
においては、ウエハ近傍で均一なプラズマを生成するた
めに、電磁波を放電室上部からリング状に導入しリング
状プラズマを生成している。また他の例としては、特開
平6-112161号公報に記載のように、電磁波をテーパー導
波管により拡大し、放電室上面から放射してリング状プ
ラズマを生成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の文献
A、文献Bにおいては、リング状プラズマを生成し均一
な処理が可能となったが、永久磁石をリング状電磁波放
射口に配置しており、構造が複雑になるとともに個々の
半導体素子又はウエハ処理毎に発生するプラズマの分布
が異なるという不具合があった。さらに、これらの装置
においては異物が発生しやすく、異物を嫌う製品処理プ
ロセスには不向きであった。なお、これら公知例ではプ
ラズマの生成を壁の近傍で行うため高いプラズマ密度が
得られないという不具合もあった。
【0006】特開平6-112161号公報においては、同軸導
波管と放電室の間に石英の窓を設けているが、この石英
窓は低圧プロセスにおいては放電室内外の圧力差に耐え
る必要があり、そのため通常10mm以上の厚みとなってい
る。その結果、電磁波が石英窓内部を伝って中央部に回
り込みリング状のプラズマが形成されない恐れがあっ
た。そして、テーパー状に同軸導波管を拡大する必要が
ある場合に、急激な拡大が困難であるので電磁波放射部
が大型化していた。
【0007】本発明の目的は、リング状の電磁波放射手
段によりリング状プラズマを生成し、ウエハ面上でエッ
チングや成膜の処理を均一に行えるプラズマ生成装置を
提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、電磁波が石英窓内部
を伝って放電室中央部に入射した結果、放電室の中心部
に集まったプラズマが生成されるのを防止する手段を提
供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、導波管を伝っ
てきた電磁波を石英窓内部で拡大してリング状に放電室
に入射させることにより、コンパクトなリング状プラズ
マ生成装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、石英板内部で
電磁波を共振させることにより安定したモードの強い電
界を有する電磁波をリング状に放電室内部に導入し、高
密度のプラズマを生成する装置を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、均一なプラズマ
により半導体素子を製造する方法及びその方法により製
造された半導体素子を実現することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は安価で均一なプ
ラズマを生成できるプラズマ処理装置を提供することに
ある。
【0013】本発明の更に他の目的は、大口径のウエハ
を均一なプラズマで処理できるプラズマ処理装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、電磁波発生源と、この電磁波発生源で発生した電磁
波により生じたプラズマを保持する放電室を区画する放
電室容器と、この電磁波発生源と放電室容器間に設けら
れた電磁波伝送部とを備えたプラズマ生成装置におい
て、電磁波伝送部と放電室間を隔離する誘電体窓を電磁
波伝送部に設け、この誘電体窓の放電室側に電磁波反射
板を設けたものである。
【0015】そして、望ましくは、電磁波伝送部を同軸
導波管とする、誘電体窓に貫通穴を設け、この穴に中心
導体を通して電磁波反射板と接続する、同軸導波管と誘
電体窓の接続部に例えば1/4波長導波管結合器のような
伝送路結合器を設ける、電磁波反射板を誘電体窓に埋め
込む、誘電体窓に埋め込まれた電磁波反射板と誘電体窓
の放電室側の面を同一平面とする、電磁波反射板の放電
室側表面を誘電体で覆う、電磁波反射板の放電室側とは
反対側の角に半径0.5mm以上の丸みをつける、電磁
波反射板をアースに導通する、電磁波反射板にガスの吹
き出し口を設ける、電磁波反射板に冷却手段を設ける、
誘電体窓を誘電率の異なる複数の誘電体で構成する、同
軸導波管を電磁波伝送部から放電室に向けてテーパー状
に拡大した形状にする、中心導体と電磁波反射板を接続
する、のいずれかの構成にするか又はそれらの組合せに
したものである。
【0016】さらに望ましくは、誘電体窓の容器内部側
表面の磁場強度を、875ガウスから950ガウスの間
にするものである。
【0017】また、上記目的を達成するために、電磁波
発生源と、この電磁波発生源で発生した電磁波により生
じたプラズマを保持する放電室容器と、該電磁波発生源
と放電室間に設けられた電磁波伝送部とを備え、前記電
磁波伝送部と前記放電室間を隔離する誘電体窓を前記電
磁波伝送部に有し、この誘電体窓の放電室側に電磁波反
射板を取り付けたプラズマ生成装置内に配設され、該装
置が生成したプラズマを半導体素子に照射したものであ
る。
【0018】また本発明は、電磁波により生成されたプ
ラズマを用いて半導体素子の表面を処理する半導体素子
の製造方法において、電磁波発生源で発生した電磁波を
誘電体窓を介して電磁波反射板と容器間に形成された空
隙を通って放電室に導き、前記電磁波により放電室内に
導入した処理ガスからプラズマを生成し、生成されたこ
のプラズマを前記放電室で保持し前記放電室内に配設さ
れた前記半導体素子に処理したものである。
【0019】上記目的を達成するために本発明は、電磁
波発生源と、この電磁波発生源で発生した電磁波により
生じたプラズマを保持する放電室容器と、該電磁波発生
源と該放電室容器間に設けられた電磁波伝送部とを備え
たプラズマ生成装置において、前記電磁波伝送部の一端
部近傍には前記電磁波発生源が、前記電磁波伝送部の他
端部には伝送路結合器がそれぞれ設けられ、前記伝送路
結合器の前記電磁波伝送部とは反対側には前記伝送路結
合器と前記放電室容器間を区画する誘電体窓が配設さ
れ、前記放電室容器には該容器内にガスを導入するガス
導入手段と、該容器には電子サイクロトロン共鳴を形成
する電磁コイルとがそれぞれ設けられ、前記誘電体窓の
放電室容器側にはリング状の電磁波路を形成する電磁波
反射板を該窓のほぼ中心部に設けたものである。
【0020】さらに本発明は、電磁波発生源と、この電
磁波発生源で発生した電磁波により生じたプラズマを保
持する放電室を区画する放電室容器と、該電磁波発生源
と該放電室間に設けた電磁波伝送部とを備えたプラズマ
生成装置において、前記電磁波伝送部と前記放電室間を
隔離し電磁波発生源で発生したマイクロ波を共振させる
誘電体窓を前記電磁波伝送部に設け、この誘電体窓の前
記放電室側にマイクロ波の前記放電室への入射位置を限
定する限定手段を設けたものである。
【0021】さらに本発明は、電磁波発生源と、この電
磁波発生源で発生した電磁波により生じたプラズマを保
持する放電室を区画する放電室容器と、この放電室容器
を真空排気するガス排気手段と、前記電磁波発生源と放
電室容器間に設けられた電磁波伝送部とを備えたプラズ
マ生成装置において、前記電磁波発生源から発生した電
磁波の通路中であって真空排気される前記放電室容器内
に、金属性の板状部材を配設したものである。◆そして
望ましくは、前記板状部材を放電室内に配設する配設手
段をアースに導通させたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したいくつか
の実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明の一実
施例のプラズマ処理装置の縦断面図である。プラズマ処
理装置100は、プラズマ処理を実施する外部容器16
と、この外部容器16に取り付けられ容器16内部を真
空排気するガス排気系35と、容器16内部に処理ガス
を導入するガス供給系34とを備えている。さらに、容
器16内部には被処理材である試料12を載置する試料
保持台11が設けられている。ここで、試料12として
は5インチないし14インチウエハを用いている。
【0023】容器16の上部には、容器16内でプラズ
マを発生させるための電磁波発生源1およびこの電磁波
発生源1で発生した電磁波を容器16内に導く第1、第
2の電磁波伝送部2、4が配設されている。つまり、電
磁波発生源1で発生した電磁波は伝送路を形成する第1
の電磁波伝送部2を経て伝送路変換器3に入射する。そ
して、この伝送路変換器3でほぼ直角にその方向を曲げ
られ、第2の電磁波伝送部4を伝播するモードの電磁波
に変換され、伝送路結合器5を経て誘電体窓6に入射す
る。
【0024】石英からなる誘電体窓6は、容器16の上
部にO−リング等を用いて気密に取り付けられており、
誘電体窓6と容器16とで真空雰囲気が実現できるよう
に構成されている。伝送路変換器3と第2の伝送路4を
省いて、第1の伝送路2を直接伝送路結合器5と接続し
てもよい。伝送路結合器5は、電磁波の進行方向に例え
ば電磁波の管内波長の1/4の長さを有する1/4波長変換器
とする。この伝送路結合器5は誘電体窓の厚さの設計い
かんにより不要の場合もある。ここで、電磁波として2.
45GHzのマイクロ波を用いる場合には、例えば電磁波発
生源にマグネトロンを用い、電磁波伝送路に導波管を用
いる。これ以外の電磁波としては、2.45GHz以外の周波
数のマイクロ波、RF帯域の電磁波、VHF帯域の電磁
波、UHF帯域の電磁波等を利用でき、各電磁波に適合
した同軸伝送路などの電磁波伝送路を用いることにより
本発明が実施可能となる。
【0025】誘電体窓6の伝送路結合器5とは反対側、
すなわち、容器16に面する側には誘電体窓6の内部を
伝播した電磁波が容器16内に入射するのを制限するた
めの電磁波反射板7が設けられている。さらに容器16
の上部には、補助反射板17も設けられており、容器1
6の壁面近傍の誘電体窓6から電磁波が容器16に入射
するのを防止している。つまり、電磁波は誘電体窓6の
内部で径方向に拡大された後、電磁波反射板7と補助反
射板17により形成されたリング状電磁波放射口8から
外部容器16に入射する。ここで、誘電体窓6を所定
値、例えば誘電体窓6を伝播するマイクロ波の1波長の
長さに設定すると、電磁波は誘電体窓の内部で共振す
る。なお、補助反射板17を誘電体窓6の保持手段とし
て利用することも可能である。
【0026】マイクロ波の伝達を制御するため、誘電体
窓6に凹凸や曲面をつけてもよい。また、電磁波反射板
7を容器16内部の放電室9に突出した構造としてもよ
い。リング状電磁波放射口8の大きさは電磁波反射板7
の直径と、外部容器16の一部として形成されることも
ある補助反射板17の内径とから決定される。放電室9
にはガス供給系34により、プラズマ処理に必要なガス
が導入されている。そして、ガス排気系35によりこれ
ら処理ガスが排気される。
【0027】外部容器16の側壁に設けられた電磁コイ
ル10により、放電室9に電子サイクロトロン共鳴(El
ectron Cyclotron Resonance; ECR)面13が形成され
ている。そして、電磁波発生源1で発生した電磁波がこ
のECR面に入射するところにリング状プラズマ14が形
成される。例えば、2.45GHzのマイクロ波を用いると、
ECR面13は875ガウスの等磁場面になり、プラズマ
を生成するのにECRを用いない場合には、磁場は10か
ら100ガウスの弱い磁場になることが多く、コイルは原
則的に不要である。リング状プラズマ放射口8近傍に形
成されたリング状プラズマ14は、拡散して試料保持台
11上に設置された試料12を覆う均一なプラズマ15
となる。その結果、試料12に対して均一なプラズマ処
理が可能になる。ところでECR面を誘電体窓6の放電
室9側表面に形成し、その表面の磁場強度をμ波吸収領
域、つまり、875ガウスと950ガウスの間に設定す
る。この場合、電磁波反射板7とECR面間にすき間が
形成されず、電磁波反射板7下部へのプラズマの回り込
みを防止でき、確実にリング状プラズマを形成できる効
果がある。
【0028】上述した原理に基づき本発明をエッチング
装置に応用して、半導体ウエハを実際に処理するプロセ
スの詳細を以下に述べる。試料である半導体ウエハの大
きさは5インチないし12インチであり、試料台はこの
ウエハの大きさに応じて変えることが多く、通常試料保
持台11とほぼ同じ大きさである。ウエハ12上に半導
体デバイスを形成する過程で、エッチングによりウエハ
上にアルミニウムを配線する場合を考える。このとき、
ガス供給系34からBCl3とCl2を容器16内部に供
給し、ロータリーポンプとターボ分子ポンプを組み合わ
せた排気系35を用いて容器16内部を真空排気する。
そして、容器内部を5mTorrから数100mTor
r程度の圧力に保持し、電磁波発生源1であるマグネト
ロンに1kWないし3kWの電力を印加してμ波を発生
させる。このμ波を第1及び第2の導波管2、4を介し
て放電室9に入射させる。ここで、μ波は放電室9内部
に存在するBCl3とCl2の混合ガスをプラズマ化し、
次いでプラズマ中の電子がBCl3とCl2の混合ガスを
活性化しガスのラジカルを生成する。生成されたラジカ
ルとプラズマ中のイオンをウエハに照射することで、エ
ッチングが実行される。
【0029】図2に本発明の他の実施例の縦断面図を示
す。図1と同一の符号は、同一部品を示す。この図2の
基本的な動作原理は、図1に示した実施例と同じであ
る。本実施例では、第1の電磁波伝送路2を伝播してき
た電磁波が、中心導体20を有する同軸変換器18内で
同軸Transverse Electro-Magneticモード(以下同軸T
EMモードと称す)に変換され、中心導体20周りに形
成された同軸導波管19内の伝達路を伝って誘電体窓6
に入射する。同軸TEMモードは同軸導波管19の中心
軸周りに対称なモードであるから、誘電体窓6中を半径
方向に均一に伝播して、誘電体窓6の下面に設けた電磁
波反射板7と補助反射板17との間に形成されたすき間
8から周方向均一に容器16内部に入射する。本実施例
によれば、リング状プラズマ14が効率良く生成され
る。
【0030】図3は、本発明のさらに他の実施例の縦断
面図である。基本的な動作原理は図2に示した実施例と
同じである。本実施例では誘電体窓6aの中心部に貫通
穴が形成されており、この貫通穴に同軸導波管の中心導
体20aが挿入されている。そして、中心導体20aの
容器16内部側は電磁波反射板7に接続されており、他
端部は第1の電磁波伝送路2とともに同軸変換器18を
形成している。この図3の実施例は図2の実施例と以下
の点が相違している。すなわち、図2の実施例では電磁
波は誘電体窓の内部で一旦同軸モードを失った後にリン
グ状電磁波放射口に入るが、この実施例では電磁波は同
軸導波管19からリング状電磁波放射口8まで同軸モー
ドで伝播する。したがって、電磁波反射板7での電磁波
の反射を減らすことが可能になり、効率的にプラズマを
生成できる。
【0031】図4は、本発明の他の実施例の縦断面図で
ある。基本的な動作原理は図1の実施例と同じである。
本実施例では電磁波反射板7aを誘電体窓6bに埋め込
んでいる。本実施例においては、電磁波反射板7aと誘
電体窓6bの放電室9側の表面を同一平面にしているの
で不要な空隙部を無くし、エッチングガスやプラズマが
入り込むことによる塵埃の停留や堆積を防止し、プラズ
マ処理時のゴミによる汚染を低減できる。
【0032】なお、電磁波反射板7aと誘電体窓6bは
必ずしも同一面上にある必要は無い。例えば、プラズマ
中の電磁波のモードを同軸モードに保つために、電磁波
反射板をプラズマ中に突出して設けても良い。また、電
磁波反射板7の上部端、すなわち誘電体窓6bへの嵌合
部には、伝送路結合器5から誘電体窓6bに入射した電
磁波がなめらかにリング状電磁波放射口8に伝播できる
ように、半径0.5mm以上の丸みをつけて加工しても
良い。。
【0033】図5は本発明のさらに他の実施例の縦断面
図である。図1の実施例と相違する点は、通常、導体で
作られた電磁波反射板7を誘電体カバー21を用いて放
電室9内のプラズマから隔離していることにある。これ
により、プラズマが電磁波反射板7を削ることに起因す
る金属の汚染を防止できる。誘電体カバー21の厚み
は、誘電体カバー21中を伝播する電磁波の波長の1/4
の長さより薄くする。これにより放電室9内に生成され
るプラズマの分布に対し、誘電体カバー21が悪影響を
及ぼすのを防止できる。誘電体カバーは本実施例のよう
に電磁波反射板7と別部品でも良いし、電磁波反射板7
に誘電体の膜をコーティングしたものでも良い。
【0034】図6は本発明の他の実施例の縦断面図であ
る。図1の実施例とは、導体からなる電磁波反射板7を
アース22に電気的に接続している点が相違する。すな
わち、試料保持台13を電極とし、この電極を高周波電
源23に接続することにより、電磁波反射板7と電極の
間に高周波バイアスを加える。これにより、放電室9内
部に磁場が存在しても、試料12上に均一に高周波バイ
アスを加えることができる。
【0035】図7は本発明の他の実施例の縦断面図であ
る。本実施例は、図3に示した実施例を変形したもので
ある。つまり、誘電体窓を誘電率の異なる二つの誘電体
窓A24と誘電体窓B25から構成したものである。例
えば、誘電体窓Aを石英の窓(誘電率が約4)にし、誘
電体窓Bをアルミナの窓(誘電率が約9)とすると伝送
路結合器5から誘電体窓A、誘電体窓Bへと順次伝播し
ていく電磁波の波長が次第に短くなって行き、放電室9
内のプラズマへ電磁波が入射しやすくなる。なお、誘電
体を2種類以上重ねても同様の効果が得られる。
【0036】図8は図3の実施例の変形例で、中心導体
20aと電磁波反射板7を接続し、その接続体に冷却機
能を付加したものである。つまり、この図8は電磁波反
射板7内部に冷却管28を取付け、この冷却管28を同
軸導波管中心導体内部に通して冷却流路を形成したもの
である。この冷却管28の一方を給水管26に、他方を
排水管27に接続することにより、冷却管28内部に例
えば水などの冷媒を循環させることが可能になり、プラ
ズマによって加熱された電磁波反射板7を冷却すること
ができる。この結果、電磁波反射板7の温度を制御で
き、より均一なプラズマを生成できる。なお、本実施例
では電磁波反射板7内部に冷却管を取り付けたが、予め
流路を電磁波反射板7内部に形成しても同様な効果が得
られることは言うまでもない。
【0037】図9は図3の実施例の他の変形例で、図8
の実施例同様に中心導体20aと電磁波反射板7を接続
した接続体の縦断面図である。この変形例では、中心導
体20aと電磁波反射板7に処理ガス噴射機能を付加し
ている。つまり、電磁波反射板7内部にバッファ室30
を設け、このバッファ室30に連通するガス供給管29
を中心導体20a内部に取付けている。そして、ガス供
給管29からプラズマ処理ガスを接続体に導き、電磁波
反射板7の放電室9側に設けた複数の微小な穴からなる
ガス噴射口31から処理ガスを放電室9内部に噴射させ
る。これにより放電室9内部の処理ガスの流れを制御す
ることができ、プラズマ処理の均一性を改善できる。
【0038】図10は本発明のさらに他の実施例の縦断
面図である。本実施例は、図2の実施例の変形例であ
る。つまり、本実施例では電磁波をリング状の電磁波放
射口8の径まで拡大するために、電磁波を初めにテーパ
ー拡大同軸導波管32で拡大し、次いで誘電体窓6内部
で拡大するようにしている。そのため、図2の実施例で
はほぼ円柱状であった同軸導波管を、本実施例では誘電
体窓に近づくに従ってその径が大きくなる切頭円錐状に
形成している。このように段階的に電磁波を拡大してい
くことにより電磁波の反射を少なくすることが可能にな
り、プラズマを効率的に生成できる。また、単にテーパ
ー状に同軸導波管を形成した電磁波の拡大装置に比較し
て、装置の小型化が可能になる。
【0039】図11は本発明のさらに他の実施例であ
り、中心導体33aの他の変形例を示したものである。
つまり、図10では誘電体窓に接続していたテーパー状
に拡大した中心導体を、本実施例では誘電体窓6aに形
成した貫通穴中に挿入して電磁波反射板7に接続してい
る。これにより、図3の実施例と同じ効果を得ることが
できる。
【0040】図12は本発明のさらに他の実施例の縦断
面図である。容器8は直方体または円柱状の密閉容器で
あり、容器の上部には誘電体窓6が容器8と気密に、ま
たは容器8内部に固定されて設けられている。誘電体窓
6の放電室9側表面には電磁波反射板37が取り付けら
れており、容器8壁面と電磁波反射板7間にはリング状
の電磁波放射部38が形成されている。誘電体窓6に関
しこのリング状電磁波放射部38の反対側で、リング状
電磁波放射部38に対応した容器8外部側には電磁波発
生手段が設けられている。容器8の内部であってその下
部には、試料12を載置する試料保持台13が配設され
ている。容器16はガス排気系35により真空排気さ
れ、ガス供給系により処理ガスが供給される。このよう
に構成した本実施例においては、電磁波発生手段36で
発生した電磁波は誘電体窓6に入射した後、導体や強磁
性体などからなる電磁波反射板37で反射し最終的にリ
ング状電磁波放射部38から放電室9に放射される。そ
して、リング状プラズマ14をリング状電磁波放射部3
8の下部に生成する。生成されたリング状プラズマは拡
散して試料保持台13上に配置された試料に均一なプラ
ズマとして入射して均一なプラズマ処理が可能となる。
本実施例によれば、通常用いられるRFプラズマ装置に
おいても、簡単な構成の変化により均一なプラズマを形
成できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、放電室内部の試料台上
方にリング状に電磁波を放射することが可能になり、コ
ンパクトな装置でリング状プラズマを生成できる。ま
た、電磁波を誘電体窓内部で拡大、共振させ、電磁波の
放電室への入射部をリング状に制限しているので、コン
パクトな装置でリング状プラズマを生成できる。さら
に、発生したリング状プラズマが放電室内で拡散し、試
料表面に均一なプラズマとして入射するので、試料に均
一なプラズマ処理を行える。その結果、高い面内の均一
性を有するエッチングや成膜処理が可能になる。なお、
本発明によれば、同軸導波管内部に設けた冷却流路やガ
ス噴出口により、誘電体窓の冷却が可能になり、より均
一なプラズマの生成を可能にする。さらに、処理ガスの
分布の均一化を図ることも可能になる。
【0042】さらにまた、同軸同波管をテーパ状に形成
することにより、電磁波の反射を減らして良好なリング
状のプラズマを生成することが可能になる。さらに、誘
電体窓のほぼ中央部に貫通穴を設け、この穴に同軸同波
管を挿入し、誘電体窓の放電室側に設けた電磁波反射板
と接続することにより、コンパクトな装置でリング状プ
ラズマを生成できる。
【0043】また、本発明によれば均一なプラズマによ
り、高信頼性の半導体素子を得ることができる。さら
に、半導体素子を高精度に製作できる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例の縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例の縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施例の縦断面図である。
【図8】本発明に用いられる中心導体の一実施例の縦断
面図である。
【図9】本発明に用いられる中心導体の他の実施例の縦
断面図である。
【図10】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図11】本発明の更に他の実施例の縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1……電磁波発生源、 2……電磁波伝送路、
3……伝送路変換器、 4……電磁波伝送路、
5……伝送路結合器、 6……誘電体窓、6
a、6b……誘電体窓、 7……電磁波反射板、7
a……電磁波反射板、 8……リング状電磁波放
射口、9……放電室、 10……電磁コ
イル、11……電極、 12……試
料、13……ECR面、 14……リング
状プラズマ、15……均一プラズマ、 16…
…容器、17……補助反射板、 18……同
軸変換器、19……同軸導波管、 20……
中心導体、20a……中心導体、21……誘電体カバ
ー、 22……アース、23……高周波電源、
24……誘電体窓A、25……誘電体窓
B、 26……給水管、27……排水管、
28……冷却管、29……ガス供給管、
30……バッファ室、31……ガス噴射
口、 32……導波管、33……中心導体、
33a……中心導体、34……ガス供給
系、 35……ガス排気系、36……電磁波
発生手段、 37……電磁波反射板、38……リ
ング状電磁波放射口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H01L 21/31 C 21/31 H01P 1/08 H01P 1/08 H01L 21/302 B (72)発明者 手束 勉 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 臼井 建人 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 加治 哲徳 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 吉岡 健 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 金井 三郎 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波発生源と、この電磁波発生源で発生
    した電磁波により生じたプラズマを保持する放電室を区
    画する放電室容器と、該電磁波発生源と放電室容器間に
    設けられた電磁波伝送部とを備えたプラズマ生成装置に
    おいて、 前記電磁波伝送部と前記放電室間を隔離する誘電体窓を
    前記電磁波伝送部に設け、この誘電体窓の放電室側に電
    磁波反射板を設けたことを特徴とするプラズマ生成装
    置。
  2. 【請求項2】前記電磁波伝送部は、中心導体を有する同
    軸導波管を含むことを特徴とする請求項1記載のプラズ
    マ生成装置。
  3. 【請求項3】前記誘電体窓は穴を有し、この穴を貫通し
    て配置した前記中心導体と前記電磁波反射板とを接続し
    たことを特徴とする請求項2記載のプラズマ生成装置。
  4. 【請求項4】前記電磁波伝送路の前記誘電体窓側端部
    に、伝送路結合器を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のプラズマ生成装置。
  5. 【請求項5】前記伝送路結合器は、1/4波長導波管結
    合器であることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ
    生成装置。
  6. 【請求項6】前記電磁波反射板を、前記誘電体窓に設け
    た凹部に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の
    プラズマ生成装置。
  7. 【請求項7】前記電磁波反射板と前記誘電体窓の放電室
    側表面を実質的に同一平面としたことを特徴とする請求
    項6に記載のプラズマ生成装置。
  8. 【請求項8】前記電磁波反射板の放電室側表面が誘電体
    で覆われていることを特徴とする請求項1に記載のプラ
    ズマ生成装置。
  9. 【請求項9】前記電磁波反射板の前記誘電体窓への取付
    け角部に半径0.5mm以上の丸みが形成されているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のプラズマ生成装置。
  10. 【請求項10】前記電磁波反射板をアースに導通したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラズマ生成装置。
  11. 【請求項11】前記電磁波反射板の放電室側に前記電磁
    波伝送部に連通するガスの吹き出し口を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ生成装置。
  12. 【請求項12】前記電磁波反射板は冷却部を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のプラズマ生成装置。
  13. 【請求項13】前記誘電体窓を誘電率の異なる複数の誘
    電体により構成することを特徴とする請求項1に記載の
    プラズマ生成装置。
  14. 【請求項14】前記同軸導波管は、前記電磁波伝送部か
    ら前記放電室に向けてテーパー状に拡大する空間を形成
    していることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ生
    成装置。
  15. 【請求項15】前記中心導体と前記電磁波反射板が接続
    されていることを特徴とする請求項14に記載のプラズ
    マ生成装置。
  16. 【請求項16】電磁波発生源と、この電磁波発生源で発
    生した電磁波により生じたプラズマを保持する放電室容
    器と、該電磁波発生源と放電室間に設けられた電磁波伝
    送部とを備え、前記電磁波伝送部と前記放電室間を隔離
    する誘電体窓を前記電磁波伝送部に有し、この誘電体窓
    の放電室側に電磁波反射板を取り付けたプラズマ生成装
    置内に配設され、該装置が生成したプラズマを照射した
    ことを特徴とする半導体素子。
  17. 【請求項17】電磁波により生成されたプラズマを用い
    て半導体素子の表面を処理する半導体素子の製造方法に
    おいて、 電磁波発生源で発生した電磁波を誘電体窓を介して電磁
    波反射板と容器間に形成された空隙を通って放電室に導
    き、前記電磁波により放電室内に導入した処理ガスから
    プラズマを生成し、生成されたこのプラズマを前記放電
    室で保持し前記放電室内に配設された前記半導体素子に
    処理することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  18. 【請求項18】電磁波発生源と、この電磁波発生源で発
    生した電磁波により生じたプラズマを保持する放電室容
    器と、該電磁波発生源と該放電室容器間に設けられた電
    磁波伝送部とを備えたプラズマ生成装置において、 前記電磁波伝送部の一端部近傍には前記電磁波発生源
    が、前記電磁波伝送部の他端部には伝送路結合器がそれ
    ぞれ設けられ、前記伝送路結合器の前記電磁波伝送部と
    は反対側には前記伝送路結合器と前記放電室容器間を区
    画する誘電体窓が配設され、前記放電室容器には該容器
    内にガスを導入するガス導入手段と、該容器には電子サ
    イクロトロン共鳴を形成する電磁コイルとがそれぞれ設
    けられ、前記誘電体窓の放電室容器側にはリング状の電
    磁波路を形成する電磁波反射板を該窓のほぼ中心部に設
    けたことを特徴とするプラズマ生成装置。
  19. 【請求項19】電磁波発生源と、この電磁波発生源で発
    生した電磁波により生じたプラズマを保持する放電室を
    区画する放電室容器と、該電磁波発生源と該放電室間に
    設けた電磁波伝送部とを備えたプラズマ生成装置におい
    て、 前記電磁波伝送部と前記放電室間を隔離し電磁波発生源
    で発生したマイクロ波を共振させる誘電体窓を前記電磁
    波伝送部に設け、この誘電体窓の前記放電室側にマイク
    ロ波の前記放電室への入射位置を限定する限定手段を設
    けたことを特徴とするプラズマ生成装置。
  20. 【請求項20】前記限定手段はリング状のプラズマを生
    成するものであることを特徴とする請求項19に記載の
    プラズマ生成装置。
  21. 【請求項21】電磁波発生源と、この電磁波発生源で発
    生した電磁波により生じたプラズマを保持する放電室を
    区画する放電室容器と、この放電室容器を真空排気する
    ガス排気手段と、前記電磁波発生源と放電室容器間に設
    けられた電磁波伝送部とを備えたプラズマ生成装置にお
    いて、 前記電磁波発生源から発生した電磁波の通路中であって
    真空排気される前記放電室容器内に、金属性の板状部材
    を配設したことを特徴とするプラズマ生成装置。
  22. 【請求項22】前記板状部材を放電室内に配設する配設
    手段はアースに導通していることを特徴とする請求項2
    1に記載のプラズマ生成装置。
  23. 【請求項23】前記誘電体窓の前記容器内部側表面の磁
    場強度を、875ガウスから950ガウスの間にしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラズマ生成装置。
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