JPH09148452A - 静電放電防護能力を強化したcmos出力バッファ - Google Patents

静電放電防護能力を強化したcmos出力バッファ

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JPH09148452A
JPH09148452A JP7291547A JP29154795A JPH09148452A JP H09148452 A JPH09148452 A JP H09148452A JP 7291547 A JP7291547 A JP 7291547A JP 29154795 A JP29154795 A JP 29154795A JP H09148452 A JPH09148452 A JP H09148452A
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electrostatic discharge
type
scr
output buffer
lateral
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JP7291547A
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Meido Ka
明 道 柯
Tensho Go
添 祥 呉
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に小さい占有面積で非常に高い静電放電
防護能力を提供するCMOS出力バッファの静電放電防
護回路を提供する。 【解決手段】 本静電放電防護回路は、ラテラル半導体
制御整流器(SCR) の構造中に挿入されたチャネル長
の短い薄酸化膜PMOS装置で構成されたPTLSCR
(PMOS−トリガードラテラルSCR) 装置と、ラテ
ラルSCRの構造中に挿入されたチャネル長の短い薄酸
化膜NMOS装置で構成されたNTLSCR(NMOS
−トリガードラテラルSCR) 装置で構成されている。
これらのCMOS装置はラテラルSCRの導通電圧を元
来の開閉電圧からこれらCMOS装置のスナップバック
破壊電圧にまで低下させる。また本静電放電防護回路に
は2個の寄生トランジスタが含まれており、それらは出
力バッファとVDD 間のDp、出力バッファとVSS 間のD
nである。従って静電放電の4 モード:PS, NS,P
D, NDがそれぞれ一対一で対応する形でNTLSC
R, Dn, Dp, PTLSCRにより効果的に保護され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は相補式酸化金属半導
体(CMOS)出力バッファの静電放電防護回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】サブミクロンCMOS半導体集積回路は
静電放電( ESD) 防護能力が不足しているため、しば
しば損害を被むる。CMOS半導体技術が進歩し、サブ
ミクロン段階に達すると、装置の各種構造の製造プロセ
ス、例えば更に薄いゲート酸化膜、更に短いチャネル
長、更に浅いソート/ドレイン接合面、不純物濃度の低
いドレイン構造及び金属シリコン化物の拡散層がCMO
S半導体回路の静電放電防護能力を大幅に低下させてし
まう。これに関しては次の参考文献に記載されている:
C.Duvvury and A.Amerasekera, "ESD:a pervasive reli
ability concern forIC technologie", Proc.of IEEE V
ol.81, no.5, pp.690-702, May 1993, 及びA.Ameraseke
ra and C.Duvvury,"The impact of technology scaling
on ESD robustness and protection circuit design",
1994 EOS/ESD Symp.proc.EOS-16, pp237-245。
【0003】特に、CMOS出力バッファ内のN型酸化
金属半導体( NMOS) とP型酸化金属半導体( PMO
S) のドレインは、通常出力パッドに直接接続され、外
部の負荷を稼働させている。出力バッファが直接外部と
接触しているため、それをサブミクロン技術で製造する
際には、静電放電防護能力は大幅に低下してしまう。C
MOS出力バッファの静電放電防護能力を向上させ、併
せて出力及び外部負荷を稼働させる能力を増加させるた
め、出力バッファ内のNMOSとPMOS装置は非常に
大きな装置サイズを持つよう設計されている。しかした
とえこの様に大きなサイズの装置でも、サブミクロンC
MOS製造技術で製造すれば、出力バッファの静電放電
防護能は依然としてサブミクロン製造技術により低下さ
せられる。これに関しては次の参考文献に記載されてい
る:T.L.Polgreen and A.Chatterjee, "Improving the
ESD failure threshold of silicided NMOS output tra
nsistors by ensuring uniform current flow", IEEE T
rans.Electron Devices, Vol.39, no2, pp.379-388, 19
92;C.Duvvury, C.Diaz,and T.Haddock, "Achievingunif
orm NM0S device power distribution for submicron E
SD reliability",1992 IEDM Technical Digest, pp.131
-134; 及びC.Duvvury and C.Diaz, "Dynamic gate coup
ling of NMOS for efficient output ESD Protection",
Proc.of IRPS, PP.141-150, 1992.サブミクロンCMO
S出力バッファの静電放電防護能力を改善するため、サ
ブミクロンCMOS製造工程に1 層の" ESDインプラ
ント" (静電放電防護キャラクタ濃度値)光マスクを追
加し、比較的強い装置構造を特別にCMOS半導体出力
バッファ内に取付け、静電放電防護能力の向上を図っ
た。しかしこれらの製造工程や光マスクの増加は集積回
路の製造コストを引上げる結果となった。
【0004】もう一つの方法はCMOS出力バッファと
出力パッド間に静電放電防護装置を追加し、サブミクロ
ンCMOS出力バッファの静電放電防護能力を向上させ
ようとするものである。Y.-J.B.Liu及び S.Cagnina,
の"Electrostatic dischage protection devicefor CMO
S Integrared circuit outputs", アメリカ特許第4,73
4,752 号には、フィールド酸化膜(N型) 装置を使用
し、CMOS出力バッファ内のN型トランジスタ( NM
OS) と並列に配置し、CMOS出力バッファの静電放
電防護能力を向上させる試みが記載されている。T.C.Ch
en及び D.S.Culver,の "ESD Protection circuit" アメ
リカ特許第5,329,143 号には、ラテラルN−P−N バ
イポーラトランジスタをCMOS出力バッファ内のN型
トランジスタ( NMOS) と並列に配置し、CMOS出
力バッファの静電放電防護能力を向上させる試みが記載
されている。しかしフィールド酸化膜装置及びラテラル
N−P−Nバイポーラトランジスタの導通電圧は、一般
的に言うと、短チャネル薄酸化膜NMOS装置に比べ共
に高くなっている。従って上記2種の並列装置を使用
し、出力バッファの静電放電防護能力を向上させようと
しても、その効果は非常に小さなものに過ぎないのであ
る。
【0005】またD.B.Scott, P.W.Bosshart,及び I.D.G
allia,の "Circuit to improve electrostatic dischar
ge protection"アメリカ特許第5,019,888 号には、出力
バッファ中のサイズの大きい薄酸化膜NMOS装置を複
数個のサイズの小さなNMOS装置に分解し、相互に並
列配置し、併せて小サイズの各NMOS装置を直列の抵
抗に追加する形で静電放電防護能力の向上を図る試みが
記載されている。K.F.Lee, A.Lee, M.L.Marmet, 及びK.
W.Ouyang, の"Electrostatic Discharge protection ci
rcuit with bimodal resistance characteristics, "ア
メリカ特許第5,270,565 号には、フィールド酸化膜装置
を出力パッドに接続し、それを出力バッファ内の薄酸化
膜NMOS装置と並列に配置し、併せて薄酸化膜NMO
S装置のドレインを一連のN型ウェル(N−Well)
が作る抵抗に追加し、出力パッドに直列で接続する形で
静電放電防護能力の向上を図る試みが記載されている。
G.N.Roberts,の「出力ESD保護回路」アメリカ特許第
5,218,222 号には、横方向N−P−Nバイポーラトラン
ジスタを出力パッドに接続し、出力バッファ内のNMO
S装置と並列に配置し、併せて出力バッファと出力パッ
ド間に直列抵抗を追加し、静電放電防護能力を向上させ
ようとする試みが記載されている。上記の三文献では、
いずれも出力バッファと出力パッド間に直列抵抗を追加
しているが、これら定格外の直列抵抗の増加は、サブミ
クロンCMOS出力バッファの静電放電防護能力を向上
させることはできるが、出力バッファの駆動能力の出力
を制限し、その上出力信号も直列抵抗が原因し、時間の
遅延を招くことになる。従って直列抵抗追加方式は出力
バッファの高速度または重負荷状態での応用に制限を加
える結果となってしまう。
【0006】この他、ラテラル半導体制御整流器( SC
R) 装置も静電放電防護装置として、サブミクロン相補
式集積回路中に使用され、静電放電防護能力の向上が図
られている。ラテラルSCRは最小の占有面積で最高の
静電放電防護能力を発揮することがすでに発見されてい
る。A.Chatterjee及び T.Polgreen,の論文 "A low-volt
age triggering SCR for on-chip ESD protection at
output and input pads", IEEE Electron Device Lette
rs, Vol.12, No.1, pp.21-222, Jan.1991;及びA.Chatte
rjee及び T.Polgreen,の論文 "A low-voltage triggeri
ng SCR for on-chip ESD protection at output and i
nput pads", Proc.of 1990 Symposium on VLSI Technol
ogy, pp.75-76 では、改良型のラテラルSCR 構造を
LVTSCR(低電圧トリガーSCR)と名付け、出力
バッファ内のNMOS装置と並列に配置し、静電放電防
護能力の向上を図っている。この種のLVTSCR装置
はサブミクロンCMOS回路の出力バッファの静電放電
防護能力を効果的に向上させるばかりではなく、直列抵
抗を出力バッファと出力パッド間に追加する必要もない
ものである。
【0007】静電放電(ESD) は、ICのいずれかの
入力ないし出力ピンがおそらくプラスまたはマイナスの
電圧極性をVDD(ICの高電圧源) またはVSS(ICの低電
圧源) ピンに対して印加し、放電している。従ってCM
OS出力バッファの出力ピンについて言うと、四種類の
異なった放電方式があることになる: (1) PSモード:VDD バスが浮いている時に静電放電は
ある出力ピンがVSS バスに対応し、プラスの電圧極性を
持つ。 (2) NSモード:VDD バスが浮いている時に静電放電は
ある出力ピンがVSS バスに対応し、マイナスの電圧極性
を持つ。 (3) PDモード:VSS バスが浮いている時に静電放電は
ある出力ピンがVDD バスに対応し、プラスの電圧極性を
持つ。 (4) NDモード:VSS バスが浮いている時に静電放電は
ある出力ピンがVDD バスに対応し、マイナスの電圧極性
を持つ。
【0008】以上の四種類の放電モードでは出力ピンが
CMOS集積回路(IC) 中の出力バッファ内のN型ト
ランジスタ(NMOS) 及びP型トランジスタ(PMO
S)装置を損傷させてしまう。そして集積回路のあるピ
ンの静電放電故障しきい値は、当該ピンが四種類の静電
放電モード中で耐えられる最低静電放電電圧と定義され
る。例えばある出力ピンはPS, NS, PDモードでは
6000ボルトの静電放電電圧に耐えられるが、NDモード
では1000ボルトの静電放電電圧にしか耐えられない。こ
の場合には、そのピンの静電放電故障しきい値は1000ボ
ルトに過ぎないのである。上記の各種参考文献では、静
電放電防護措置はすべて出力ピンのVSS 端子側に施さ
れ、追加された並列装置もすべて出力パッドとVSS 端子
間に配置されているだけであり、静電放電防護装置は出
力パッドとVDD 端子間には配置されていない。このよう
な出力バッファをNDモードまたはPDモードでその静
電放電を測定する場合、出力バッファ内のPMOS装置
(出力パッドとVDD 端子間に接続)は容易に静電放電に
よって破壊されてしまい、出力ピンのESD故障しきい
値が効果的に増加することはない。従って出力バッファ
の静電放電防護回路は上記の四種類の静電放電モードの
防護能力を共に提供できるものでなければならず、これ
によりはじめて効果的にサブミクロンCMOS集積回路
の静電放電防護能力を向上させることができるのであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記参考文献中の欠点を克服し、全面的にサブミク
ロン相補式出力バッファの静電放電防護能力を向上させ
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、2個の低電
圧トリガーSCRと2個のダイオードを相補式接続方式
で配置し、四種類(PS, NS, PD及びND)のモー
ドの静電放電に対して防護している。またこれらの全面
的静電放電防護回路とCMOS出力バッファ内のNMO
SとPMOS装置を適宜相互に混在する形で配置し、占
有面積を減少させている。本発明では比較的小さい占有
面積(出力バッファと静電放電防護回路を含む)で比較
的高いESD故障しきい値を提供することができ、また
本発明では出力バッファと出力パッド間に直列抵抗を使
用していないため、出力バッファが出力する駆動能力と
出力信号の遅延時間が影響を受けることはない。
【0011】本発明は静電放電防護能力を強化したCM
OS出力バッファに関するものである。CMOS出力バ
ッファは、インバータと接続された回路構造を持ち、そ
の内に薄酸化膜のPMOS装置と薄酸化膜のNMOS装
置を有している。このPMOS装置のソースはVSS に接
続されており、ドレインも出力端子に接続されている。
この共通出力端子はIC接続ピンのパッキング用として
出力パッドに接続されている。このPMOS及びNMO
S装置の入力ゲート電極はIC内部の回路に接続されて
おり、ICの内部回路の制御を受けている。
【0012】静電放電に対して防護するため、本発明で
は2個の寄生ダイオードと、2 個の寄生した低電圧トリ
ガーSCRを静電放電防護装置として使用し、四種類
(PS, NS, PD, ND) のモードの静電放電に対し
て防護している。第一の寄生ダイオードDpと出力バッ
ファのPMOS装置は並列に配置され、Dpの陽極は出
力パッドに接続され、陰極はVDD (第一の供給電圧)に
接続されている。そしてこのDpがPDモードの静電放
電に対して防護している。第二の寄生ダイオードDnと
出力バッファのNMOS装置も並列に配置され、Dnの
陽極はVSS (第二の供給電圧)に接続され、Dnの陰極
が出力パッドに接続されている。そしてこのDnがNS
モードの静電放電に対して防護している。第一の低電圧
トリガーSCRは1個のPMOPSがラテラルSCRを
トリガーするもので、PTLSCR( PMOS−トリガ
ーラテラルSCR) と呼ばれている。このPTLSCR
装置と出力バッファ内のPMOS装置が出力パッドとVD
D 間に並列に配置されており、このPTLSCR装置が
NDモードの静電放電に対して防護している。第二の低
電圧トリガーSCRは1 個のNMOPSがラテラルSC
Rをトリガーするもので、NTLSCR(NMOS−ト
リガーラテラルSCR) と呼ばれている。このNTLS
CR装置と出力バッファ内のNMOS装置が出力パッド
とVSS 間に並列に配置されており、このNTLSCR装
置がPSモードの静電放電に対して防護している。従っ
て出力ピンの四種類の静電放電モードはすべて一対一で
対応する装置によって防護されているため、そのESD
故障しきい値は明らかに増加している。
【0013】このPTLSCR装置は短チャネル薄酸化
膜PMOS装置をラテラルSCRの構造中に組み入れた
ものであり、NTLSCR装置は短チャネル薄酸化膜N
MOS装置をラテラルSCRの構造中に組み入れたもの
である。この薄酸化膜PMOS装置とNTLSCR装置
はラテラルSCRをトリガーするように設計されてい
る。このPTLSCR装置がNDモードの静電放電を受
けると、その中に組込まれたPMOS装置のドレインが
スナップバック破壊し、このPTLSCR装置をトリガ
ーして導通させ、静電放電電流をバイパスに流すのであ
る。NTLSCR装置がPSモードの静電放電を受けた
場合には、その中に組込まれたNMOS装置のドレイン
がスナップバック破壊し、このNTLSCR装置をトリ
ガーして導通させ、静電放電電流をバイパスに流すので
ある。従ってこのPTLSCRとNTLSCRのトリガ
ー電圧はPMOSとNMOS装置のスナップバック破壊
電圧(約13〜15V の間)まで低下し、再び元のSCRの
トリガー電圧(約30〜50V )とはならないため、このP
TLSCRとNTLSCRは、CMOS出力バッファ内
のPMOSとNMOS装置と比べ、より早く導通し、静
電放電による出力バッファの破壊に対して防護するよう
設計することができるのである。
【0014】本発明はどの様なCMOSまたはバイポー
ラCMOS(BiCMOS) 製造工程であっても実現可
能であり、それはN型ウェル/P型基板、P型ウェル/
N型基板であるか、またはバイポーラ製造技術であるか
に拘らずである。本発明ではPTLSCRとNTLSW
CR装置をCMOS出力バッファに追加しているが、そ
のうちの共用できる部分は出力バッファ内の装置と共用
し、占有面積を減少させているので、旧来の設計(また
は過去に提案されたもの)と比べると、本発明は相対的
により少ない占有面積で、CMOS出力バッファのより
高い静電放電防護能力を提供している。
【0015】
【発明の実施の形態】
A.回路の構造 図1はこの発明を応用した回路の見取図である。この図
1は静電放電防護能力を強化したCMOS出力バッファ
10を示している。この出力バッファ10には出力電圧のし
きい値を高くする薄酸化膜PMOS装置12及び出力電圧
のしきい値を低くする薄酸化膜NMOS装置14が含まれ
ている。PMOS装置12のソースはVDD に接続してお
り、NMOS装置14のソースはVSSに接続している。こ
のPMOS装置12とNMOS装置14のドレインは一つに
なって出力端子17を形成している。この出力端子17は接
続ライン18を経由して出力パッド20に接続されている。
前段装置16はIC内部回路で、この出力バッファ10のゲ
ート電極に信号を出力し、出力パッド上の電圧しきい値
を制御している。
【0016】静電放電防護能力を向上させるため、PT
LSCR装置30とPMOS装置12は並列でVDD と接続ラ
イン18の間に接続されており、NTLSCR装置50とN
MOS装置14は並列で接続ライン18とVSS の間に接続さ
れている。このCMOS出力バッファ10内には2 個の寄
生ダイオードDp60とDn70も含まれている。Dp60ダ
イオードはPMOS装置12と並列に配置され、その陽極
が接続ライン18に接続されており、Dn70ダイオードは
NMOS装置14と並列に配置され、その陽極がVSS に接
続されている。
【0017】PTLSCR装置30はNDモードの静電放
電防護用であり、Dpダイオード60がPDモードの静電
放電防護用、NTLSCR装置50がPSモードの静電放
電防護用、Dnダイオード70がNSモードの静電放電防
護用である。従って出力パッド20上で発生する四種類の
静電放電モードはすべて一対一で対応する形で防護され
ており、その上これらのPTLSCR、NTLSCR、
Dn、Dp装置は早急に直接的な静電放電チャネルを提
供し、静電放電電流をバイパスに流すことができるので
ある。
【0018】PTLSCR(NTLSCR) 装置の導通
電圧は、PTLSCR(NTLSCR) 装置に組込まれ
た短チャネル薄酸化膜PMOS( NMOS) 装置のスナ
ップバック破壊電圧に等しく、元のラテラルSCRのト
リガー電圧ではない。この短チャネル薄酸化膜PMOS
及びNMOS装置のスナップバック破壊電圧は製造プロ
セスにより異なっているが、一般的に言って、スナップ
バック破壊電圧は薄酸化膜の破壊電圧に比べ低くなって
いる。またこのスナップバック破壊電圧はチャネル長と
も関連しており、一般的に言うと、チャネル長のより短
いPMOS及びNMOS装置のスナップバック破壊電圧
はより低くなっている。
【0019】従ってPTLSCR装置30(NTLSCR
装置50) によりPMOS装置12( NMOS装置14) を防
護すると、静電放電による破壊から免れるが、PTLS
CR装置(NTLSCR装置) 内に組込まれたPMOS
(NMOS) のチャネル長は出力バッファ中のPMOS
装置12( NMOS装置14) のチャネル長に比べ若干短く
なっている。このようにPTLSCR装置30(NTLS
CR装置50) の導通電圧はPMOS装置12(NMOS装
置14) のスナップバック破壊電圧に比べ低くなっている
ため、まず最初にそれを導通させ、静電放電電流をバイ
パスに流し、出力バッファを保護することができるので
ある。
【0020】半導体制御整流器は元来非常に良好な電気
エネルギー伝導性を有しており、静電放電に対する耐圧
能力は非常に高いため(他の静電放電防護装置と比較し
て)、本発明では出力バッファと出力パットの間に直列
抵抗を追加せずに、効果的に出力バッファの静電放電に
対する防護能力を向上させることが可能であり、出力信
号の遅延時間を増加させることもなく、出力バッファの
出力能力に影響を与えることもないのである。 B.装置の構造 図2は図1のPMOS装置12とPTLSCR装置30の装
置断面図である。図2ではPTLSCR装置30とPMO
S装置12が共存しており、N型ウェル/P型基板として
製造され、占有面積の節減が図られている。
【0021】図2の半導体構造100 が示すように、P型
基板32/N型ウェル34中のPMOS装置12はP型のキャ
リア濃度の高い領域31と33で構成されている。キャリア
濃度の高い領域31はPMOS装置12のソースであり、こ
のソースはVDD に接続されている。キャリア濃度の高い
領域33はPMOS装置のドレインであり、このドレイン
は出力パッド20に接続され、PMOS装置12のゲート電
極35は前段装置16に接続されている。この他N型のキャ
リア濃度の高い領域45と47が同一のN型ウェル34内にあ
り、これらのキャリア濃度の高い領域45と47はVDD に接
続し、N型ウェル34のバイアス電圧を提供し、PMOS
装置12のバルク(bulk)を形成している。
【0022】図2では寄生ダイオードDp60がN型ウェ
ル34とP型のキャリア濃度の高い領域33の接合面を形成
している。この他P型のキャリア濃度の高い領域98がP
型基板32上でラッチアップ(latchup) を防止する保護ル
ープとなっている。この保護ループはレイアウト上でP
MOS装置12とPTLSCR装置30をその中に囲い込む
ことが可能である。このP型のキャリア濃度の高い領域
98はVSS に接続されている。
【0023】PTLSCR装置30には、ラテラルSCR
(P型のキャリア濃度の高い領域70、N型ウェル34、P
型基板32及びこれとは別のN型のキャリア濃度の高い領
域72を含むN型ウェル34とで構成されている)と短チャ
ネル薄酸化膜PMOS装置90が含まれている。PTLS
CR装置30に組入れられたPMOS装置90にはP型のキ
ャリア濃度の高い領域70が含まれており、そのソースは
VDD に接続されている。またP型のキャリア濃度の高い
領域80はN型ウェル34とP型基板32の接合面に跨がり、
PMOS装置90のドレインとなっている。このドレイン
はどこにも接続せず、2 個の接合面の間を跨いでいるだ
けである。この他PMOS装置90のゲート電極82はVDD
に接続している。
【0024】PMOS装置90をラテラルSCRに組入れ
PTLSCR装置30を形成している目的は、PTLSC
R装置30がNDモードの静電放電を受ける際に、PMO
S装置90のドレイン80をスナップバック破壊状態で利用
し、ラテラルSCRをトリガーし導通させることであ
る。このPTLSCR装置30の導通電圧はPMOS装置
90のスナップバック破壊電圧に等しく、元のトリガー電
圧(約30〜50V の間)と同じではない。このPTLSC
R装置が導通すると、その保持電圧は元のラテラルSC
Rの保持電圧と等しくなる(約1V前後)が、導通抵抗は
非常に低くなっている(約2 〜5 オーム)。PMOS装
置90のゲート電極82はVDD に接続され、集積回路が正常
に作動している場合、PMOS装置90がオフ状態を保持
するようになっている。
【0025】図3に示すのは半導体の構造200 、つまり
NMOS装置14とNTLSCR装置50の断面図である。
図3ではNTLSCR装置50とNMOS装置14が共存
し、占有面積の節減が図られている。図3に示している
のはNTLSCR装置50とNMOS装置14がN型ウェル
/P型基板の構造物として製造されたものである。NM
OS装置14ではN型のキャリア濃度の高い領域51と53が
それぞれそのソースとドレインを構成しており、P型基
板32はP型のキャリア濃度の高い領域71と73を経由して
VSS に接続され、NMOS装置14のバルク・バイアス電
圧を提供している。またそのゲート電極52は前段装置16
に接続されている。寄生ダイオードDn70はN型のキャ
リア濃度の高い領域53(つまりNMOS装置14のドレイ
ン)とP型基板32で構成されている。図3ではN型のキ
ャリア濃度の高い領域75がN型ウェル54と58中でラッチ
アップを防止する保護ループを構成しており、このルー
プはレイアウト上でNMOS装置14とNTLSCR装置
50をその中に囲い込んでいる。このN型のキャリア濃度
の高い領域75はVDD に接続されている。
【0026】NTLSCR装置50はラテラルSCRと短
チャネル薄酸化膜NMOS装置98で構成されている。こ
のラテラルSCRはP型のキャリア濃度の高い領域91で
出力パッドに接続され、N型ウェル58、P型基板32及び
これとは別のN型ウェル56(N型のキャリア濃度の高い
領域92がVSS に接続)で構成されている。NMOS装置
98はN型のキャリア濃度の高い領域92がそのソースとな
り、VSS に接続されており、別のN型のキャリア濃度の
高い領域93がドレインとなっている。N型のキャリア濃
度の高い領域92はN型ウェル56を横に跨いでP型基板32
に進入している。別のN型のキャリア濃度の高い領域93
はP型基板32とN型ウェル56の接合面を跨ぎ越している
が、このN型のキャリア濃度の高い領域93は他のどこに
も接続されていない。またNMOS装置98のゲート電極
94はVSS と接続されている。
【0027】短チャネル薄酸化膜NMOS装置98をラテ
ラルSCRの構造中に組入れNTLSCR装置50を形成
している目的は、NTLSCR装置がPSモードの静電
放電を受ける際に、NMOS装置98のドレイン93をスナ
ップバック破壊状態で利用し、このラテラルSCRをト
リガーし導通させることである。従ってこのNTLSC
R装置50の導通電圧はNMOS装置98のスナップバック
破壊電圧に等しく、ラテラルSCRの元のトリガー電圧
(約30〜50V )と同じではない。このNTLSCR装置
が導通すると、その保持電圧は元のラテラルSCRの保
持電圧と等しくなる(約1V前後)が、導通抵抗は非常に
低くなっている(約2 〜5 オーム)。
【0028】図2、図3に示したのはPTLSCR装置
とNTLSCR装置のN型ウェル/P型基板に於ける装
置構造であるが、図4、図5に示しているのはPTLS
CR装置とNTLSCR装置をP型ウェル/N型基板に
作成した場合の装置の構造である。図4と図5中のPT
LSCR装置とNTLSCR装置の作動原理及び設計概
念は共に図2、図3の装置と同様であり、異なった製造
工程でその実現を図ったものである。図4に示している
のは半導体装置構造300 をP型ウェルとN型基板の製造
プロセス中に実現させたものであり、これにはPMOS
装置12とPTLSCR装置30が含まれている。PMOS
装置12はP型のキャリア濃度の高い領域310 と312 で構
成されており、そのソースとドレインはそれぞれVDD と
出力パッド20に接続されている。またPMOS装置12の
ゲート電極は前段装置16に接続されている。PMOS装
置12はラテラルSCR(P型ウェル306 がP型のキャリ
ア濃度の高い領域352 を経由してVDD に接続され、これ
とN型基板302 、P型ウェル308 、及び出力パッド20に
接続されるN型のキャリア濃度の高い領域351 で構成さ
れている)とPMOS装置350 が共存する形で構成され
ている。PMOS装置350 のソース及びドレインはP型
のキャリア濃度の高い領域352 と354 であり、それぞれ
P型ウェル306 及び別のP型ウェル308 とN型基板302
の接合面を跨いでその役割を果たしている。また別のP
型ウェル304 と308 はP型のキャリア濃度の高い領域32
0 を経由してVSS と接続し、PMOS装置12とPTLS
CR装置30全体を取り囲み、ラッチアップを防止する防
護ループを形成している。
【0029】図5で示しているのは半導体構造400 をP
型ウェル/N型基板の製造プロセス中に実現させたもの
であり、これにはNMOS装置14とNTLSCR装置50
が含まれている。NMOS装置14はN型のキャリア濃度
の高い領域420 と422 で構成されており、P型ウェル40
6 内でそのソースとドレインとなっている。またNMO
S装置のゲート電極424 は前段装置16に接続されてい
る。P型ウェル406 はP型のキャリア濃度の高い領域43
0 を経由してVSS に接続し、NMOS装置14のバルク・
バイアス電圧を提供している。NTLSCR装置50はラ
テラルSCRとNMOS装置450 で構成されており、ラ
テラルSCRはP型ウェル408 (P型のキャリア濃度の
高い領域430 を経由して出力パッド20に接続)、N型基
板302 、P型ウェル406 、及びN型のキャリア濃度の高
い領域432(VSS に接続) で構成されている。NMOS装
置450 ではN型のキャリア濃度の高い領域432 と434 が
そのソース及びドレインを構成しており、そのゲート電
極435 はVSS に接続されている。N型のキャリア濃度の
高い領域434 はN型基板302 とP型ウェル406 の接合面
を横に跨いでいるが、どこにも接続されてはいない。ま
た別のN型ウェルのキャリア濃度の高い領域410(VDD に
接続) がN型基板302 上にあり、NMOS装置14とNT
LSCR装置50を取り囲み、ラッチアップを防止する防
護ループを構成している。 C.レイアウトの実施例 図6に示したのは図2の半導体構造100 のレイアウト平
面図600 であり、密なレイアウトとなっている。図6中
の線A−A’は図2の断面図の横断線に対応している。
図6中でPMOS装置12には3 本の互いに平行な指状突
起33があるが、この突起もPMOS装置12のドレインで
ある。PTLSCR装置30は図6の右側である。この他
ラッチアップ防止のためのループ98が最も外縁部分でP
MOS装置12とPTLSCR装置30全体を囲っている。
【0030】図7に示したのは図3の半導体構造200 の
レイアウト平面図700 であり、密なレイアウトとなって
いる。図7中の線B−B’は図3の断面図の横断線に対
応している。図7中でNMOS装置14には3 本の互いに
平行な指状突起53があるが、この突起53もNMOS装置
14のドレインである。NTLSCR装置50は図7の右側
である。この他ラッチアップ防止のためのループ75が最
も外縁部分でNMOS装置14とNTLSCR装置50全体
を囲っている。
【0031】図6と図7はこの発明をN型ウェル/P型
基板の製造工程に適用したレイアウトの実施例である。
照合すると、図4と図5の半導体構造300 と400 のレイ
アウト実施例は図6と図7のレイアウト図600 と700 に
示したものと類似している。これは製造工程をP型ウェ
ル/N型基板製造工程に改めただけだからである。しか
し本発明のレイアウト形式は図6と図7に示した例に止
まらず、その他のレイアウト形式によっても本発明は実
現可能である。 D.回路の動作原理 (1) CMOS半導体集積回路が正常に作動している状
態:集積回路が正常に作動している状態では、VDD は5V
の電源に接続されており、VSS は接地されている。この
場合PMOS装置90とNMOS装置98のゲート電極はそ
れぞれのソースに接続されており、PMOS装置90とN
MOS装置98はオフ状態にあるため、PTLSCR装置
30とNTLSCR装置50もオフ状態にあり、NMOS装
置12とPMOS装置14(図1を参照)で構成される出力
バッファは前段装置16の信号の指示に基づき、出力パッ
ド20に信号を出力している。
【0032】この他、寄生ダイオードDp60とDn70は
信号を出力し、電圧固定(クランピング)作用を発揮す
る。電圧信号が出力パッド20に於いてオーバーレベルま
たはローレベル現象を生じた場合、ダイオードDp60は
高電圧のしきい値を約VDD+0.6Vの最高しきい値に固定
し、ダイオードDn70は低電圧のしきい値を約VSS-0.6V
の最低しきい値に固定する。従って正常に作動している
状態(VDD=5V, VSS=0V)では、出力パッド20の電圧しきい
値約5.6V〜-0.6V の間に固定されている。 (2) 静電放電している状態:集積回路が浮いている場
合、いとも簡単に静電放電によって破壊されてしまう。
集積回路の各ピンに対する静電放電について言うと、四
種類の放電モードが考えられる。PS, NS, PD及び
NDモードである(詳細は従来の技術の項で説明済
み)。この場合本発明で追加されたPTLSCR装置3
0、NTLSCR装置50及び寄生ダイオードDp60とD
n70が保護作用を発揮することになる。
【0033】PSモードの静電放電が出力パッド20で発
生した場合、この静電電圧はまずNTLSCR装置50の
陽極(図3中のP型のキャリア濃度の高い領域91)に導
通し、次いでN型ウェル58を経由してN型のキャリア濃
度の高い領域93に導通する。このN型のキャリア濃度の
高い領域93もNMOS装置98のドレインである。この静
電放電電圧はNMOS装置98のドレインに導かれ、スナ
ップバック破壊状態に陥り、まず出力パッド上の電圧を
固定する。NMOS装置のドレインでスナップバック破
壊が発生すると、この破壊電流はN型ウェル58からP型
基板32に流れ、ラテラルSCRをトリガーして導通さ
せ、またNTLSCR装置50もトリガーされ、導通す
る。導通したNTLSCR装置50の保持電圧は約1 〜2V
の間であり、その導通抵抗は相当に低くなっているた
め、出力パッド20からバイパス経路(NTLSCR装置
経由)が開かれ、静電放電電流はVSS へ流れてゆく。
【0034】このNTLSCR装置50は非常に高い電気
エネルギーの伝導性を備えているため、比較的小さな占
有面積で、相対的に高い静電放電電流を受けることが可
能である。従って出力バッファがPSモードで静電放電
する場合、NTLSCR装置によって効果的に保護する
ことが可能である。NSモードの静電放電が出力パッド
20で発生した場合、このマイナスの静電電圧はNMOS
装置14のドレイン、つまり(図3中)のN型のキャリア
濃度の高い領域53に導通する。そして寄生ダイオードD
n70がプラス方向に導通し、静電放電の電流経路を提供
する。従って出力パッド上の静電電圧はダイオードDn
によって固定され、この出力バッファは保護される。つ
まりダイオードがプラス方向に導通する場合にも、高い
静電放電防護能力を有しているのである。
【0035】PDモードの静電放電が出力パッド20で発
生した場合、このプラスの静電電圧はPMOS装置12の
ドレイン、つまり(図2中)のP型のキャリア濃度の高
い領域33に導通する。そして寄生ダイオードDp60がプ
ラス方向に導通し、静電放電の電流経路を提供する。従
って出力パッド上の静電電圧はダイオードDpによって
固定され、この出力バッファは保護される。つまりDp
がプラス方向に導通する場合にも、高い静電放電防護能
力を有しているのである。
【0036】NDモードの静電放電が出力パッド20で発
生した場合、このマイナスの静電電圧はPTLSCR装
置30の陰極(図3中のN型のキャリア濃度の高い領域7
2)に導通し、次いでP型基板32を経由してP型のキャ
リア濃度の高い領域80に導通する。このP型のキャリア
濃度の高い領域もPMOS装置90のドレインである。こ
のマイナスの静電放電電圧はPMOS装置90のドレイン
に導かれ、スナップバック破壊状態に陥り、まず出力パ
ッド上のマイナス電圧を固定する。PMOS装置90のド
レインでスナップバック破壊が発生すると、この破壊電
流はN型ウェル34からP型基板32に流れ、ラテラルSC
Rをトリガーして導通させ、またPTLSCR装置30も
トリガーされ、導通する。導通したPTLSCR装置30
の保持電圧は約1 〜2Vの間であり、その導通抵抗は相当
に低くなっているため、出力パッド20からバイパス経路
(PTLSCR装置経由)が開かれ、静電放電電流はVD
D へ流れてゆく。このPTLSCR装置30は非常に高い
電気エネルギーの伝導性を備えているため、比較的小さ
な占有面積で、相対的に高い静電放電電流を受けること
が可能である。従って出力バッファがNDモードで静電
放電する場合、PTLSCR装置30によって効果的に保
護することが可能である。 E.結論 本発明では効果的な静電放電防護回路を提案し、CMO
S半導体出力バッファを保護している。この静電放電防
護回路はレイアウト上でCMOS半導体出力バッファと
密接に結合させることができるため、比較的小さな占有
面積で相対的に大きな静電放電防護能力を提供すること
が可能である。
【0037】CMOS半導体出力バッファ内には出力電
圧のしきい値を高くするPMOS装置及び出力電圧のし
きい値を低くするNMOS装置が含まれている。本発明
の静電放電防護回路にはPMOS装置によりトリガーす
る半導体制御整流器PTLSCR装置とNMOS装置に
よりトリガーする半導体制御整流器NTLSCR装置が
含まれている。PTLSCR装置は出力バッファ内のP
MOS装置と一つにすることができ、NTLSCR装置
も出力バッファ内のNMOS装置と一つにすることが可
能である。このPTLSCR装置(NTLSCR装置)
の導通電圧はPMOS装置(NMOS装置) のスナップ
バック破壊電圧と等しく、元の半導体制御整流器のトリ
ガー電圧と同じではないため、PTLSCR装置とNT
LSCR装置はCMOS酸化金属半導体出力バッファ内
のPMOS装置とNMOS装置と比べ、より低い静電放
電電圧として設計することが可能である。従ってPMO
S装置とNMOS装置は効果的にCMOS半導体出力バ
ッファを保護することが可能である。この発明では別途
2 個の寄生ダイオードDpとDnも利用し、静電放電に
対して防護している。
【0038】四種類の静電放電、PS, NS, PD及び
NDモードはすべてNTLSCR装置、Dn、Dp及び
PTLSCR装置によって一対一で防護されている。本
発明ではPTLSCR装置とNTLSCR装置を追加し
ているが、それはこの2 つの装置は元来非常に高い静電
放電受容能力を有しており、あまり大きな装置は必要な
いからである。これに加えレイアウト上で出力バッファ
内の装置と一つにすることができるからである。従って
本発明では比較的小さな占有面積で相対的に高い静電放
電防護能力を提供できるのである。
【0039】本発明の電気回路及び装置構造はいずれの
CMOS及びBiCMOS製造工程にも適合性があり、
N型ウェル/P型基板、P型ウェル/N型基板、または
双ウェルの製造技術に適用し、本発明の応用幅を広げる
ことも可能である。以上に本発明の設計理念及びその実
施例を記載したが、そこで使用したものは本発明に限定
されるわけではないから、当業者が本発明の精神と範囲
から逸脱することなく、より応用性に富んだものを制作
することが可能である。従って本発明の保護範囲は特許
申請範囲にのみ限定され、それを基準とするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路接続を示す図である。
【図2】本発明に基づき、CMOS出力バッファ内のP
MOS装置とPTLSCR装置をP型基板に共存させた
実施例の断面図である。
【図3】本発明に基づき、CMOS出力バッファ内のN
MOS装置とNTLSCR装置をP型基板に共存させた
実施例の断面図である。
【図4】本発明に基づき、CMOS出力バッファ内のP
MOS装置とPTLSCR装置をN型基板に共存させた
実施例の断面図である。
【図5】本発明に基づき、CMOS出力バッファ内のN
MOS装置とNTLSCR装置をN型基板に共存させた
実施例の断面図である。
【図6】図2の平面図である。
【図7】図3の平面図である。
【符号の説明】
10 出力バッファ 12 PMOS装置 14 NMOS装置 16 前段装置 17 出力端子 18 接続ライン 20 出力パッド 30 PTLSCR装置 32 P型基板 34、54、58 N型ウェル 31、33、45、51、53、47、70、71、73、75、80、98、31
0 、312 、320 、350、354 、351 、352 キャリア濃
度の高い領域 35、82 ゲート電極 50 NTLSCR装置 Dp60、Dn70 寄生ダイオード 100 、200 、400 半導体構造 90、350 PMOS装置 300 半導体装置構造 302 N型基板 308 P型ウェル 600 、700 レイアウト平面図 33、53 指状突起 75、95、98 ループ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースがVDD 電源に接続された薄酸化膜
    PMOS装置と、ソースがVSS 電源に接続された薄酸化
    膜NMOS装置と、第一の低電圧トリガーシリコン制御
    整流器(SCR) と、第二の低電圧トリガーSCRと、
    第一の寄生ダイオードと、第二の寄生ダイオードとを含
    み、静電放電保護回路を含む相補式酸化金属半導体(C
    MOS)出力バッファであって、 該PMOS装置及びNMOS装置のドレインは互いにか
    つ出力パッドに接続され、 第一の低電圧トリガーSCRはVDD と出力パッドの間に
    接続され、NDモードの静電放電に対し保護し、 第二の低電圧トリガーSCRは出力パッドとVSS の間に
    接続させ、PSモードの静電放電に対し保護し、 第一の寄生ダイオードはVDD と出力パッドの間に接続さ
    れ、PDモードの静電放電に対して保護し、 第二の寄生ダイオードは出力パッドとVSS の間に接続さ
    れ、NSモードの静電放電に対して保護するCMOS出
    力バッファ。
  2. 【請求項2】 P型ウェル/N型基板構造を有する請求
    項1記載のCMOS出力バッファ。
  3. 【請求項3】 N型ウェル/P型基板構造を有する請求
    項1記載のCMOS出力バッファ。
  4. 【請求項4】 第一の低電圧トリガーSCRは、ラテラ
    ルSCRとPMOS装置とよりなり、ラテラルSCRの
    陽極はVDD に接続され、その陰極は出力パッドに接続さ
    れており、PMOS装置はそのスナップバック破壊電圧
    でラテラルSCRをトリガーする請求項1記載のCMO
    S出力バッファ。
  5. 【請求項5】 第二の低電圧トリガーSCRはラテラル
    SCRとNMOS装置とよりなり、ラテラルSCRの陽
    極は出力パッドに接続され、その陰極はVSSに接続され
    ており、NMOS装置はそのスナップバック破壊電圧で
    ラテラルSCRをトリガーする請求項1記載のCMOS
    出力バッファ。
  6. 【請求項6】 ドレインが出力パッドに接続され、ソー
    スが夫々第1及び第2の電源に接続された第1のPMO
    S及び第1のNMOSと、 陽極が第1の電源に接続され、陰極が出力パッドに接続
    され、そのスナップバック破壊電圧で第1のラテラルS
    CRをトリガーする第2のPMOS装置を含む第1のラ
    テラルSCRと、 陽極が出力パッドに接続され、陰極が第2の電源とその
    スナップバック破壊電圧で第2のラテラルSCRをトリ
    ガーする第2のNMOS装置とに接続された第2のラテ
    ラルSCRとよりなる、 ESD保護回路を有するCMOS出力バッファ。
  7. 【請求項7】 出力パッドと第一の電源との間に接続さ
    れた第一の寄生ダイオードを含む請求項6記載のCMO
    S出力バッファ。
  8. 【請求項8】 出力パッドと第二の電源との間に接続さ
    れた第二の寄生ダイオードを含む請求項6記載のCMO
    S出力バッファ。
  9. 【請求項9】 陽極が第1の電源に接続され陰極が集積
    回路の出力パッドに接続された半導体基板に形成され、
    そのスナップバック破壊電圧でラテラルSCRをトリガ
    ーするPMOS装置を組込んだ第1の低電圧トリガーラ
    テラルSCRよりなる集積回路中の出力バッファにES
    D保護を与える半導体装置。
  10. 【請求項10】 第一のラテラルSCRの陰極は、P型
    基板にあるN型ウェルに形成されたN+ 型ウェルよりな
    る請求項9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 第一のラテラルSCRの陰極は、N型
    基板にあるP型ウェルに形成されたP+ 型ウェルよりな
    る請求項9記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 PMOS装置のドレインは該基板と該
    基板の第一の領域との接合に亘って形成されており、そ
    のソースは半導体基板と第二の領域との接合に亘って形
    成されており、該基板は一つのドーパント型であり、第
    一の領域と第二の領域はポンプのドーパント型である請
    求項9記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 上記ドレインはP+ 型ウェルである請
    求項9記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 薄酸化膜PMOS装置を含み、このP
    MOS装置と第一の低電圧トリガーラテラルSCRは一
    体に形成され、この薄酸化膜PMOS装置のドレインは
    P型のキャリア濃度の高い領域が半導体基板の上に平行
    に配置される形で形成され、この薄酸化膜PMOS装置
    はレイアウト上で第一の低電圧トリガーラテラルSCR
    と平行に配置され、並列に接続されている請求項9記載
    の半導体装置。
  15. 【請求項15】 第二の低電圧トリガーラテラルSCR
    を含み、第一のラテラルSCRと共に同一の半導体基板
    上に配置され、その陽極は出力パッドに接続され、陰極
    は第二の参考電圧に接続され、この第二の低電圧トリガ
    ーラテラルSCR内にはNMOS装置が含まれ、このN
    MOS装置はそのドレインがスナップバック破壊した際
    に第二の低電圧トリガーラテラルSCRを導通させる請
    求項9記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 第二の低電圧トリガーラテラルSCR
    の陽極は、P型のキャリア濃度の高い領域がN型ウェル
    内に存在し、これらが共にP型基板上に存在する形で構
    成されている請求項15記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 第二の低電圧トリガーラテラルSCR
    の陽極は、P型のキャリア濃度の高い領域がP型ウェル
    内に存在し、これらが共にN型基板上に存在する形で構
    成されている請求項15記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 NMOS装置のドレインは当該半導体
    基板と第一の領域の接合面を横に跨ぎ、そのソースは半
    導体基板と第二の領域の接合面を横に跨ぎ、当該半導体
    基板は第一型のキャリア濃度であり、第一の領域と第二
    の領域は第二型のキャリア濃度である請求項15記載の
    半導体装置。
  19. 【請求項19】 NMOS装置のドレインはN型のキャ
    リア濃度の高い領域である請求項15記載の半導体装
    置。
  20. 【請求項20】 薄酸化膜NMOS装置が含まれ、第二
    の低電圧トリガーラテラルSCRと一つにされ占有面積
    の節減が図られ、この薄酸化膜NMOS装置のドレイン
    はN型のキャリア濃度の高い領域が半導体基板の上に平
    行に配置される形で形成され、この薄酸化膜NMOS装
    置はレイアウト上で第二の低電圧トリガーラテラルSC
    Rと平行に配置され、並列に接続される請求項15記載
    の半導体装置。
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