JPH09150231A - Ti合金の鍛造加工方法 - Google Patents
Ti合金の鍛造加工方法Info
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- JPH09150231A JPH09150231A JP33277895A JP33277895A JPH09150231A JP H09150231 A JPH09150231 A JP H09150231A JP 33277895 A JP33277895 A JP 33277895A JP 33277895 A JP33277895 A JP 33277895A JP H09150231 A JPH09150231 A JP H09150231A
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Abstract
(57)【要約】
【解決課題】難加工材であるTi合金をパーツフォーマ
にて押出加工及び据込加工を含む鍛造加工を連続的に実
施できるようにする。 【解決手段】Ti合金から成るコイル若しくはバー材を
切断してスラグを得た後、スラグに対してアルミナ粉を
研磨石として用いたバレル研磨処理を施し、これによっ
てスラグに生じたバリ及び端面エッジの除去を行うと同
時に表面を凹凸形状化し、しかる後スラグ表面に被膜を
形成する。その後スラグを400〜980℃の温度範囲
に加熱した上でパーツフォーマに供給し、鍛造加工を段
階的に且つ連続的に行う。
にて押出加工及び据込加工を含む鍛造加工を連続的に実
施できるようにする。 【解決手段】Ti合金から成るコイル若しくはバー材を
切断してスラグを得た後、スラグに対してアルミナ粉を
研磨石として用いたバレル研磨処理を施し、これによっ
てスラグに生じたバリ及び端面エッジの除去を行うと同
時に表面を凹凸形状化し、しかる後スラグ表面に被膜を
形成する。その後スラグを400〜980℃の温度範囲
に加熱した上でパーツフォーマに供給し、鍛造加工を段
階的に且つ連続的に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はTi合金を鍛造加
工するに際して加工中に金型との焼付きを防止し、パー
ツフォーマ等による連続生産も可能とするTi合金の鍛
造加工方法に関する。
工するに際して加工中に金型との焼付きを防止し、パー
ツフォーマ等による連続生産も可能とするTi合金の鍛
造加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、コイル又はバー材を所定寸法に切断してスラグと
し、パーツフォーマにてパンチとダイスにより連続的に
鍛造加工して材料を段階的に成形し、ボルトその他の部
品を連続的に生産することが行われている。
り、コイル又はバー材を所定寸法に切断してスラグと
し、パーツフォーマにてパンチとダイスにより連続的に
鍛造加工して材料を段階的に成形し、ボルトその他の部
品を連続的に生産することが行われている。
【0003】ところでTi合金をパーツフォーマにて連
続的に鍛造加工することを考えた場合、そのTi合金、
特にα+β型のTi合金は難加工性の材料であって室温
における加工性が低く、変形抵抗が大きいため、パーツ
フォーマによる連続生産は困難であった。具体的に述べ
ると、Ti合金スラグに対して前方或いは後方押出しを
施したときに容易に金型との間で焼付きが生じてしま
い、加工を続行できない状態となる。
続的に鍛造加工することを考えた場合、そのTi合金、
特にα+β型のTi合金は難加工性の材料であって室温
における加工性が低く、変形抵抗が大きいため、パーツ
フォーマによる連続生産は困難であった。具体的に述べ
ると、Ti合金スラグに対して前方或いは後方押出しを
施したときに容易に金型との間で焼付きが生じてしま
い、加工を続行できない状態となる。
【0004】この場合、通常はスラグ表面に被膜形成し
てその被膜により加工時の潤滑を行うが、特にTi合金
の場合、被膜の付着強度が弱いのに加えてスラグ形成の
段階で生じたバリや端面エッジが被膜切れの原因とな
り、加工中に容易に被膜が剥がれたり或いは消失してし
まい、加工を行うことができなくなる。
てその被膜により加工時の潤滑を行うが、特にTi合金
の場合、被膜の付着強度が弱いのに加えてスラグ形成の
段階で生じたバリや端面エッジが被膜切れの原因とな
り、加工中に容易に被膜が剥がれたり或いは消失してし
まい、加工を行うことができなくなる。
【0005】このため、従来にあっては例えばTi合金
にてボルトを製造する場合、黒鉛潤滑を金型に施し、熱
間鍛造により頭部の六角形状を据込加工により成形し、
その後成形時に生じたバリをトリミング或いは機械切削
により取り除くのが限度であり、或いはまた航空機用の
ファスナーの加工に際して、二硫化モリブデンをスラグ
に塗布した状態で400〜600℃の温度に加熱して、
やはり頭部のみを据込みによって成形する程度のことが
限度であった。
にてボルトを製造する場合、黒鉛潤滑を金型に施し、熱
間鍛造により頭部の六角形状を据込加工により成形し、
その後成形時に生じたバリをトリミング或いは機械切削
により取り除くのが限度であり、或いはまた航空機用の
ファスナーの加工に際して、二硫化モリブデンをスラグ
に塗布した状態で400〜600℃の温度に加熱して、
やはり頭部のみを据込みによって成形する程度のことが
限度であった。
【0006】しかしながら同一サイズのスラグより寸
法,形状の異なるボルトを製造する場合は、前方押出し
或いは後方押出しによる穴開け加工等の強加工が不可避
であって、このため従来にあってはTi合金にてボルト
をパーツフォーマにより連続生産するといったことは実
際上実現困難であった。
法,形状の異なるボルトを製造する場合は、前方押出し
或いは後方押出しによる穴開け加工等の強加工が不可避
であって、このため従来にあってはTi合金にてボルト
をパーツフォーマにより連続生産するといったことは実
際上実現困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、Ti合金から成るコイル若しくはバー材を切
断してスラグを得た後、該スラグに対して該Ti合金よ
りも硬質の研磨材を用いた研磨処理による表面肌荒らし
処理を施して、該切断時に該スラグに生じたバリ及び端
面エッジの除去を行うと同時に表面を凹凸形状化し、し
かる後該スラグ表面に被膜を形成して押出及び据込加工
を含む鍛造加工を施すことを特徴とする(請求項1)。
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、Ti合金から成るコイル若しくはバー材を切
断してスラグを得た後、該スラグに対して該Ti合金よ
りも硬質の研磨材を用いた研磨処理による表面肌荒らし
処理を施して、該切断時に該スラグに生じたバリ及び端
面エッジの除去を行うと同時に表面を凹凸形状化し、し
かる後該スラグ表面に被膜を形成して押出及び据込加工
を含む鍛造加工を施すことを特徴とする(請求項1)。
【0008】次に請求項2の加工方法は、請求項1にお
いて、前記表面肌荒らし処理としてTi合金よりも硬質
の研磨石を用いたバレル研磨処理を施すことを特徴とす
る。
いて、前記表面肌荒らし処理としてTi合金よりも硬質
の研磨石を用いたバレル研磨処理を施すことを特徴とす
る。
【0009】請求項3の加工方法は、請求項1又は2に
おいて、前記Ti合金から成るスラグに対して前記被膜
を形成するに際し、該被膜として黒鉛単体若しくは二硫
化モリブデン単体被膜又は硫酸カリを主成分とする無機
塩の下地被膜及び二硫化モリブデン被膜の組合せから成
る二重被膜を形成することを特徴とする。
おいて、前記Ti合金から成るスラグに対して前記被膜
を形成するに際し、該被膜として黒鉛単体若しくは二硫
化モリブデン単体被膜又は硫酸カリを主成分とする無機
塩の下地被膜及び二硫化モリブデン被膜の組合せから成
る二重被膜を形成することを特徴とする。
【0010】請求項4の加工方法は、請求項1,2,3
の何れかにおいて、前記Ti合金がα+β型のTi合金
であって、該α+β型Ti合金を400〜980℃の温
度範囲に加熱し、潤滑油を施した上で該温度範囲内で鍛
造加工を行うことを特徴とする。
の何れかにおいて、前記Ti合金がα+β型のTi合金
であって、該α+β型Ti合金を400〜980℃の温
度範囲に加熱し、潤滑油を施した上で該温度範囲内で鍛
造加工を行うことを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明では、Ti
合金のコイル又はバー材を切断してスラグを得た後、研
磨処理による表面肌荒らし処理を施してスラグのバリ及
び切断端面のエッジの除去を行い、同時に切断端面を含
む表面を凹凸形状化する。しかる後にその凹凸形状化し
た表面に対して被膜形成を行い、その後押出加工及び据
込加工を含む鍛造加工を行う。
合金のコイル又はバー材を切断してスラグを得た後、研
磨処理による表面肌荒らし処理を施してスラグのバリ及
び切断端面のエッジの除去を行い、同時に切断端面を含
む表面を凹凸形状化する。しかる後にその凹凸形状化し
た表面に対して被膜形成を行い、その後押出加工及び据
込加工を含む鍛造加工を行う。
【0012】本発明に従ってスラグ表面に被膜形成した
場合、予めスラグ表面に形成した凹凸によって被膜がス
ラグ表面に強固に密着保持され、しかもバリや端面エッ
ジが除かれているため、加工中に被膜が剥がれたり消失
したりするのが防止される。
場合、予めスラグ表面に形成した凹凸によって被膜がス
ラグ表面に強固に密着保持され、しかもバリや端面エッ
ジが除かれているため、加工中に被膜が剥がれたり消失
したりするのが防止される。
【0013】従ってその後において押出加工等の強加工
を含む鍛造加工を行った場合にも、良好に加工を行うこ
とが可能となる。また押出し等の強加工が可能であるこ
とから、同一サイズのスラグより各種寸法,形状のボル
ト等をパーツフォーマにて連続生産することも可能とな
る。
を含む鍛造加工を行った場合にも、良好に加工を行うこ
とが可能となる。また押出し等の強加工が可能であるこ
とから、同一サイズのスラグより各種寸法,形状のボル
ト等をパーツフォーマにて連続生産することも可能とな
る。
【0014】本発明においては、上記表面肌荒らし処理
として硬質の研磨石(メディア)を用いたバレル研磨処
理を行うことが望ましく、これによりスラグの切断端面
のバリやエッジの除去と表面の凹凸形状化とを良好に行
うことができる(請求項2)。またスラグ表面に形成す
る被膜としては、黒鉛単体若しくは二硫化モリブデン単
体又は硫酸カリを主成分とする無機塩の下地被膜及び二
硫化モリブデン被膜の組合せから成る二重被膜が良好で
ある(請求項3)。
として硬質の研磨石(メディア)を用いたバレル研磨処
理を行うことが望ましく、これによりスラグの切断端面
のバリやエッジの除去と表面の凹凸形状化とを良好に行
うことができる(請求項2)。またスラグ表面に形成す
る被膜としては、黒鉛単体若しくは二硫化モリブデン単
体又は硫酸カリを主成分とする無機塩の下地被膜及び二
硫化モリブデン被膜の組合せから成る二重被膜が良好で
ある(請求項3)。
【0015】上記Ti合金の中でも6Al−4V−Ti
で代表されるα+β型のTi合金は室温における加工性
が劣るものであるが、これを鍛造加工するに際して40
0〜980℃に加熱し、潤滑油を施すことで加工性が上
がり、加工に際して金型の焼付きが生じ難くなって、パ
ーツフォーマ等の連続多段成形機による加工も可能とな
り、Ti合金の生産性を飛躍的に高めることができる。
尚ここで加工温度を400〜980℃としているのは、
400℃よりも低いと変形能が大幅に低下し、また98
0℃を超えると材料の組織が変わってしまうことによ
る。
で代表されるα+β型のTi合金は室温における加工性
が劣るものであるが、これを鍛造加工するに際して40
0〜980℃に加熱し、潤滑油を施すことで加工性が上
がり、加工に際して金型の焼付きが生じ難くなって、パ
ーツフォーマ等の連続多段成形機による加工も可能とな
り、Ti合金の生産性を飛躍的に高めることができる。
尚ここで加工温度を400〜980℃としているのは、
400℃よりも低いと変形能が大幅に低下し、また98
0℃を超えると材料の組織が変わってしまうことによ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明においては、コイル又はバ
ー材を剪断機等にて所定の長さごとに切断し、スラグを
得る。そしてこれを研磨処理により表面肌荒らし処理す
る。その研磨処理としては、アルミナ等の研磨石を用い
たバレル研磨処理を用いることができる。この研磨処理
において、コイル或いはバー材の切断時に生じたバリ及
び切断端面のエッジを同時に除去する。尚この研磨処理
は、一定量のスラグをバレル槽内に投入してバッチ処理
するのが一般的である。
ー材を剪断機等にて所定の長さごとに切断し、スラグを
得る。そしてこれを研磨処理により表面肌荒らし処理す
る。その研磨処理としては、アルミナ等の研磨石を用い
たバレル研磨処理を用いることができる。この研磨処理
において、コイル或いはバー材の切断時に生じたバリ及
び切断端面のエッジを同時に除去する。尚この研磨処理
は、一定量のスラグをバレル槽内に投入してバッチ処理
するのが一般的である。
【0017】次に、表面肌荒らし処理したスラグに対し
て被膜形成処理を行う。この被膜形成処理は例えば次の
ようにして行うことができる。即ち、硫酸カリを主成分
とした無機塩が溶解している処理槽内にスラグをバッチ
にて例えば約10分程度浸漬処理し、そしてこれを乾燥
した後、二硫化モリブデンが溶解してある槽内に数分間
浸漬する。
て被膜形成処理を行う。この被膜形成処理は例えば次の
ようにして行うことができる。即ち、硫酸カリを主成分
とした無機塩が溶解している処理槽内にスラグをバッチ
にて例えば約10分程度浸漬処理し、そしてこれを乾燥
した後、二硫化モリブデンが溶解してある槽内に数分間
浸漬する。
【0018】その後被膜形成したスラグをスラグ供給装
置に装填し、そして鍛造プレスの回転数に同期した送り
機構にてスラグを逐次鍛造機内に送り込むことで、スラ
グに対する逐次的鍛造加工を連続的に行うことができ
る。尚、Ti合金としてα+β型のTi合金、代表的に
は6Al−4V−Ti合金を用いることができ、この場
合において400℃〜980℃の温度範囲に例えば高周
波加熱装置にて加熱した上で鍛造成形を行うことがで
き、その場合金型の潤滑兼冷却を兼ねて潤滑油として鉱
油ベースのオイルを用いることができる。
置に装填し、そして鍛造プレスの回転数に同期した送り
機構にてスラグを逐次鍛造機内に送り込むことで、スラ
グに対する逐次的鍛造加工を連続的に行うことができ
る。尚、Ti合金としてα+β型のTi合金、代表的に
は6Al−4V−Ti合金を用いることができ、この場
合において400℃〜980℃の温度範囲に例えば高周
波加熱装置にて加熱した上で鍛造成形を行うことがで
き、その場合金型の潤滑兼冷却を兼ねて潤滑油として鉱
油ベースのオイルを用いることができる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。表1
に示す成分を有する等軸α+β組織(ASTMB348
−GR5)の棒材を素材として用いた。ここで素材は、
途中の熱処理等による表面の酸化スケールを取り除くた
めにブローチ加工が施してあり、そのため表面は加工の
影響を受けて表2に示す粗さとなっていた。
に示す成分を有する等軸α+β組織(ASTMB348
−GR5)の棒材を素材として用いた。ここで素材は、
途中の熱処理等による表面の酸化スケールを取り除くた
めにブローチ加工が施してあり、そのため表面は加工の
影響を受けて表2に示す粗さとなっていた。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】この素材から以下の工程に従って鍛造用ス
ラグを用意した。即ち、素材をパーツフォーマにて所定
寸法ごとに切断してスラグを得、そしてこれをアルミナ
を研磨石としてバッチ的にバレル研磨処理を行った。尚
このとき、比較のためにショットブラスト処理及び研磨
石を用いないバレル研磨処理、即ちスラグ自体の擦れを
利用したバレル研磨を併せて実施した。
ラグを用意した。即ち、素材をパーツフォーマにて所定
寸法ごとに切断してスラグを得、そしてこれをアルミナ
を研磨石としてバッチ的にバレル研磨処理を行った。尚
このとき、比較のためにショットブラスト処理及び研磨
石を用いないバレル研磨処理、即ちスラグ自体の擦れを
利用したバレル研磨を併せて実施した。
【0023】その際のバレル研磨,ショットブラスト研
磨の条件は表3の通りとした。但し表3中SBはショッ
トブラスト処理を、B1は研磨石を用いないバレル研磨
処理を、B2は研磨石としてアルミナを用いたバレル研
磨処理を示す。
磨の条件は表3の通りとした。但し表3中SBはショッ
トブラスト処理を、B1は研磨石を用いないバレル研磨
処理を、B2は研磨石としてアルミナを用いたバレル研
磨処理を示す。
【0024】
【表3】
【0025】次に表4に示す条件でスラグ表面に被膜形
成処理を施した。尚、表4中C1の黒鉛被膜の場合、5
0℃の湯に溶かした黒鉛にスラグを浸漬することにより
行い、またC3の被膜処理は、硫酸カリを主成分とする
無機塩の被膜溶液を80℃に加熱してそこにスラグを1
0分間浸漬処理したうえ乾燥し、その後二硫化モリブデ
ンのスプレー塗布或いは二硫化モリブデン粉末と研磨石
とともにバレル装置へ装入し、バレル処理することによ
り、最終的に無機塩の被膜と二硫化モリブデンの二重被
膜を形成する方法を採用した。
成処理を施した。尚、表4中C1の黒鉛被膜の場合、5
0℃の湯に溶かした黒鉛にスラグを浸漬することにより
行い、またC3の被膜処理は、硫酸カリを主成分とする
無機塩の被膜溶液を80℃に加熱してそこにスラグを1
0分間浸漬処理したうえ乾燥し、その後二硫化モリブデ
ンのスプレー塗布或いは二硫化モリブデン粉末と研磨石
とともにバレル装置へ装入し、バレル処理することによ
り、最終的に無機塩の被膜と二硫化モリブデンの二重被
膜を形成する方法を採用した。
【0026】
【表4】
【0027】次に、上記にて得たスラグを図1に示す工
程(I),(II),(III)に従い、パーツフォーマ中
にて油潤滑を施して室温にて端面矯正(両端面の平行度
出し)及びコーナーの面取り(通常圧造Rと称し、0.
2−0.4R)を行った。尚、切断ままのスラグを使用
した場合、数個の鍛造でダイス面に焼付きを発生し、連
続の圧造が不可能であった。
程(I),(II),(III)に従い、パーツフォーマ中
にて油潤滑を施して室温にて端面矯正(両端面の平行度
出し)及びコーナーの面取り(通常圧造Rと称し、0.
2−0.4R)を行った。尚、切断ままのスラグを使用
した場合、数個の鍛造でダイス面に焼付きを発生し、連
続の圧造が不可能であった。
【0028】このようにして製造したスラグは、両端面
の平行度が確保されており、またその表面状態は各製造
方法に準拠して表5に示すような表面粗さに変化してい
た。
の平行度が確保されており、またその表面状態は各製造
方法に準拠して表5に示すような表面粗さに変化してい
た。
【0029】
【表5】
【0030】表5に示しているように、アルミナを研磨
石として用いたバレル研磨を施した場合、スラグの表面
が良好に凹凸化していることが分かる(A7〜A9)。
尚、スラグ表面に形成すべき凹凸形状は、平均値Raで
1.5〜5μmが好ましい範囲である。スラグ表面をこ
の範囲内で凹凸化した場合、その表面に被膜を形成した
場合、被膜の密着保持強度が高くなる。
石として用いたバレル研磨を施した場合、スラグの表面
が良好に凹凸化していることが分かる(A7〜A9)。
尚、スラグ表面に形成すべき凹凸形状は、平均値Raで
1.5〜5μmが好ましい範囲である。スラグ表面をこ
の範囲内で凹凸化した場合、その表面に被膜を形成した
場合、被膜の密着保持強度が高くなる。
【0031】尚、図1に示す工程に従ってスラグ成形を
行ったところ、A1,A2,A3,A4,A5,A6の
場合100個以内で全てダイスとの焼付きが発生し、そ
の後の製品の試作工程に進めることができなかった。
行ったところ、A1,A2,A3,A4,A5,A6の
場合100個以内で全てダイスとの焼付きが発生し、そ
の後の製品の試作工程に進めることができなかった。
【0032】次にA7,A8,A9のスラグを用いて量
産ラインにおける被膜の効果を確認した。尚、図1のス
ラグ成形工程にて塗布した被膜は一旦洗浄して洗い流
し、新たに付け直した。結果が表6に示してある。但し
表6中の#2,#3,#4,は図2中の各工程を表わし
ている。ここで図2は、被膜の効果を確認するために行
った製品鍛造工程を示すものである。
産ラインにおける被膜の効果を確認した。尚、図1のス
ラグ成形工程にて塗布した被膜は一旦洗浄して洗い流
し、新たに付け直した。結果が表6に示してある。但し
表6中の#2,#3,#4,は図2中の各工程を表わし
ている。ここで図2は、被膜の効果を確認するために行
った製品鍛造工程を示すものである。
【0033】
【表6】
【0034】この図2に示す製造ラインにおいては、一
旦スラグを表6に示す各加熱温度に高周波誘導加熱にて
加熱後、鍛造直前まで自動的に送給した。この場合、直
前の温度を表6に示している。ここで加熱温度を高めに
保持するのは、スラグの搬送ラインでの温度低下を防ぐ
意味がある。また鍛造直前の温度を高めに設定するほど
連続鍛造時の加工度を上げることが可能である。尚、図
2に示す製造工程において絞り率は51.3%である。
旦スラグを表6に示す各加熱温度に高周波誘導加熱にて
加熱後、鍛造直前まで自動的に送給した。この場合、直
前の温度を表6に示している。ここで加熱温度を高めに
保持するのは、スラグの搬送ラインでの温度低下を防ぐ
意味がある。また鍛造直前の温度を高めに設定するほど
連続鍛造時の加工度を上げることが可能である。尚、図
2に示す製造工程において絞り率は51.3%である。
【0035】以上の結果から、難加工材であるα+β型
Ti合金である6Al−4V−Tiにおいても、スラグ
段階でバレル研磨によりバリ取り及び端面エッジの除去
と同時に表面肌荒らしを行い、しかる後被膜形成した上
で且つ400〜980℃の温度範囲に加熱した上で鍛造
加工を施すことにより、ボルトをパーツフォーマにて連
続的に成形することが可能である。
Ti合金である6Al−4V−Tiにおいても、スラグ
段階でバレル研磨によりバリ取り及び端面エッジの除去
と同時に表面肌荒らしを行い、しかる後被膜形成した上
で且つ400〜980℃の温度範囲に加熱した上で鍛造
加工を施すことにより、ボルトをパーツフォーマにて連
続的に成形することが可能である。
【0036】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図1】本発明の実施例におけるスラグ成形工程の説明
図である。
図である。
【図2】図1で得たスラグからボルトを鍛造成形する際
の工程説明図である。
の工程説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 Ti合金から成るコイル若しくはバー材
を切断してスラグを得た後、該スラグに対して該Ti合
金よりも硬質の研磨材を用いた研磨処理による表面肌荒
らし処理を施して、該切断時に該スラグに生じたバリ及
び端面エッジの除去を行うと同時に表面を凹凸形状化
し、しかる後該スラグ表面に被膜を形成して押出及び据
込加工を含む鍛造加工を施すことを特徴とするTi合金
の鍛造加工方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記表面肌荒らし処
理としてTi合金よりも硬質の研磨石を用いたバレル研
磨処理を施すことを特徴とするTi合金の鍛造加工方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記Ti合金
から成るスラグに対して前記被膜を形成するに際し、該
被膜として黒鉛単体若しくは二硫化モリブデン単体被膜
又は硫酸カリを主成分とする無機塩の下地被膜及び二硫
化モリブデン被膜の組合せから成る二重被膜を形成する
ことを特徴とするTi合金の鍛造加工方法。 - 【請求項4】 請求項1,2,3の何れかにおいて、前
記Ti合金がα+β型のTi合金であって、該α+β型
Ti合金を400〜980℃の温度範囲に加熱し、潤滑
油を施した上で該温度範囲内で鍛造加工を行うことを特
徴とするTi合金の鍛造加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33277895A JP3755174B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | Ti合金の鍛造加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33277895A JP3755174B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | Ti合金の鍛造加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09150231A true JPH09150231A (ja) | 1997-06-10 |
| JP3755174B2 JP3755174B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
ID=18258727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33277895A Expired - Fee Related JP3755174B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | Ti合金の鍛造加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3755174B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003527966A (ja) * | 1999-12-29 | 2003-09-24 | サン・ジャン・インダストリーズ | 軽合金部品を製造するための改良方法 |
| JP2012184331A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 塑性加工用潤滑被膜の形成方法 |
| CN103521670A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-22 | 西北有色金属研究院 | 一种改善钛合金拔长锻造组织均匀性的方法 |
| CN118848451A (zh) * | 2024-09-24 | 2024-10-29 | 贵州航飞精密制造有限公司 | 一种航空航天用tc4钛合金螺栓制造工艺 |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP33277895A patent/JP3755174B2/ja not_active Expired - Fee Related
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