JPH09150267A - 炭酸ガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents
炭酸ガスシールドアーク溶接方法Info
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- JPH09150267A JPH09150267A JP30741995A JP30741995A JPH09150267A JP H09150267 A JPH09150267 A JP H09150267A JP 30741995 A JP30741995 A JP 30741995A JP 30741995 A JP30741995 A JP 30741995A JP H09150267 A JPH09150267 A JP H09150267A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶接状態をパルスアーク溶接状態から短絡移
行アーク溶接状態に切り換える制御を行うことで低溶接
条件にて炭酸ガスパルスアーク溶接を行うときに比べて
スパッタ発生量を減らす。 【解決手段】 予め、パルスアーク溶接条件に関し、ワ
イヤ送給速度下限設定値、平均溶接電流下限設定値及び
平均溶接電圧下限設定値を設定しておき、パルスアーク
溶接状態にて溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検
出値及び平均溶接電圧検出値のうち少なくとも一つがそ
の対応する前記下限設定値を下回ったときに、パルスア
ーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に溶接状態を
切り換える制御を行う。
行アーク溶接状態に切り換える制御を行うことで低溶接
条件にて炭酸ガスパルスアーク溶接を行うときに比べて
スパッタ発生量を減らす。 【解決手段】 予め、パルスアーク溶接条件に関し、ワ
イヤ送給速度下限設定値、平均溶接電流下限設定値及び
平均溶接電圧下限設定値を設定しておき、パルスアーク
溶接状態にて溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検
出値及び平均溶接電圧検出値のうち少なくとも一つがそ
の対応する前記下限設定値を下回ったときに、パルスア
ーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に溶接状態を
切り換える制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭酸ガスシール
ドアーク溶接方法に関し、溶接状態をパルスアーク溶接
状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換える制御を行
うことにより、低ワイヤ送給速度時、ワイヤ突出し長さ
の増加による低溶接電流時、低溶接電圧時等の低溶接条
件にてパルスアーク溶接を行うときに比べてスパッタ発
生量を少なくできるようにした、炭酸ガスシールドアー
ク溶接方法に関するものである。
ドアーク溶接方法に関し、溶接状態をパルスアーク溶接
状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換える制御を行
うことにより、低ワイヤ送給速度時、ワイヤ突出し長さ
の増加による低溶接電流時、低溶接電圧時等の低溶接条
件にてパルスアーク溶接を行うときに比べてスパッタ発
生量を少なくできるようにした、炭酸ガスシールドアー
ク溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、炭酸ガスシールドパルス
アーク溶接(以下、炭酸ガスパルス溶接という)は、シ
ールドガスとして炭酸ガス単体または炭酸ガスを主成分
として含む混合ガスを用い、図8に示すように、溶接ワ
イヤと母材間に、溶接電流としてパルス電流とベース電
流とを交互に繰り返し供給し、パルス電流を流すパルス
期間の前半部にて溶接ワイヤ先端の溶滴をピンチ力によ
って離脱させ、続いてパルス期間の後半部にて溶接ワイ
ヤ先端を溶融して溶滴を形成し、ベース電流を流すベー
ス期間で溶接ワイヤ先端の溶滴の整形を行い、前記パル
ス期間後半部で形成された溶滴を次のパルス期間の前半
部で離脱・移行させるようにしたものである。炭酸ガス
パルス溶接は、このようにして1パルス周期ごとに1個
の溶滴を溶接ワイヤ先端から離脱し移行させる1パルス
1溶滴移行を規則正しく行うことで、パルス電流を流さ
ない通常の溶接に比べてスパッタの発生量を減らすよう
にしている。なお炭酸ガスパルス溶接でのパルス周波数
fは、パルス期間をTP、ベース期間をTBとすると、
f=1/(TP+TB)で表され、パルス電流をIP、
ベース電流をIB とすると、平均溶接電流IAVは、IAV
=(IP ・TP+IB・TB)/(TP+TB)で表さ
れる。
アーク溶接(以下、炭酸ガスパルス溶接という)は、シ
ールドガスとして炭酸ガス単体または炭酸ガスを主成分
として含む混合ガスを用い、図8に示すように、溶接ワ
イヤと母材間に、溶接電流としてパルス電流とベース電
流とを交互に繰り返し供給し、パルス電流を流すパルス
期間の前半部にて溶接ワイヤ先端の溶滴をピンチ力によ
って離脱させ、続いてパルス期間の後半部にて溶接ワイ
ヤ先端を溶融して溶滴を形成し、ベース電流を流すベー
ス期間で溶接ワイヤ先端の溶滴の整形を行い、前記パル
ス期間後半部で形成された溶滴を次のパルス期間の前半
部で離脱・移行させるようにしたものである。炭酸ガス
パルス溶接は、このようにして1パルス周期ごとに1個
の溶滴を溶接ワイヤ先端から離脱し移行させる1パルス
1溶滴移行を規則正しく行うことで、パルス電流を流さ
ない通常の溶接に比べてスパッタの発生量を減らすよう
にしている。なお炭酸ガスパルス溶接でのパルス周波数
fは、パルス期間をTP、ベース期間をTBとすると、
f=1/(TP+TB)で表され、パルス電流をIP、
ベース電流をIB とすると、平均溶接電流IAVは、IAV
=(IP ・TP+IB・TB)/(TP+TB)で表さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし炭酸ガスパルス
溶接では、低溶接条件になるとスパッタ発生量が大幅に
増加するという欠点がある。
溶接では、低溶接条件になるとスパッタ発生量が大幅に
増加するという欠点がある。
【0004】すなわち、炭酸ガスパルス溶接では、ワイ
ヤ送給速度を低下させるに伴い平均溶接電流値を減らす
ためにパルス周波数が低くなるようになされており、図
5に示すようにワイヤ送給速度がある値(図5では7m
/min)を下回ると、パルス周波数の大幅な低下によ
ってベース期間が長くなり過ぎ、このベース期間中に溶
接ワイヤ先端の溶滴と溶融池とが接触短絡し、スパッタ
発生量が多くなる。
ヤ送給速度を低下させるに伴い平均溶接電流値を減らす
ためにパルス周波数が低くなるようになされており、図
5に示すようにワイヤ送給速度がある値(図5では7m
/min)を下回ると、パルス周波数の大幅な低下によ
ってベース期間が長くなり過ぎ、このベース期間中に溶
接ワイヤ先端の溶滴と溶融池とが接触短絡し、スパッタ
発生量が多くなる。
【0005】一方、溶接ワイヤを定速度送給する炭酸ガ
スパルス溶接では、ワイヤ突出し長さが変動すると、通
電チップからのワイヤ突出し部分でのジュール発熱量が
変化してワイヤ溶融速度が変化し、これによってアーク
長が変化するので、ワイヤ突出し長さの変動によるアー
ク長変動を防ぐためのアーク長制御が行われている。例
えばワイヤ突出し長さが設定値より長くなると、ジュー
ル発熱量の増加によってワイヤ溶融速度が大きくなって
ワイヤが溶融しやすくなるので、平均溶接電流値を減少
させることでアーク長を一定に保持するようにしてい
る。そしてこのアーク長制御には、周知のように、パル
ス周波数変調方式によるものと、パルス幅変調方式によ
るものとがある。
スパルス溶接では、ワイヤ突出し長さが変動すると、通
電チップからのワイヤ突出し部分でのジュール発熱量が
変化してワイヤ溶融速度が変化し、これによってアーク
長が変化するので、ワイヤ突出し長さの変動によるアー
ク長変動を防ぐためのアーク長制御が行われている。例
えばワイヤ突出し長さが設定値より長くなると、ジュー
ル発熱量の増加によってワイヤ溶融速度が大きくなって
ワイヤが溶融しやすくなるので、平均溶接電流値を減少
させることでアーク長を一定に保持するようにしてい
る。そしてこのアーク長制御には、周知のように、パル
ス周波数変調方式によるものと、パルス幅変調方式によ
るものとがある。
【0006】パルス周波数変調方式のアーク長制御を実
施すると、パルス期間は一定にし、ベース期間を変えて
パルス周波数を変化させ、これによってワイヤ突出し長
さの変動に対してアーク長が一定に保持されるように平
均溶接電流値を増減制御するようにしたものであるか
ら、図6に示すようにワイヤ突出し長さがある値(図6
では30mm)を超えると、つまり平均溶接電流がある
値(図6では200A)を下回ると、電流値を減らすた
めにパルス周波数が大幅に低下してベース期間が長くな
り過ぎ、このベース期間中に溶接ワイヤ先端の溶滴と溶
融池とが接触短絡し、スパッタ発生量が多くなる。
施すると、パルス期間は一定にし、ベース期間を変えて
パルス周波数を変化させ、これによってワイヤ突出し長
さの変動に対してアーク長が一定に保持されるように平
均溶接電流値を増減制御するようにしたものであるか
ら、図6に示すようにワイヤ突出し長さがある値(図6
では30mm)を超えると、つまり平均溶接電流がある
値(図6では200A)を下回ると、電流値を減らすた
めにパルス周波数が大幅に低下してベース期間が長くな
り過ぎ、このベース期間中に溶接ワイヤ先端の溶滴と溶
融池とが接触短絡し、スパッタ発生量が多くなる。
【0007】またパルス幅変調方式のアーク長制御を実
施すると、パルス周波数は一定にし、パルス期間を変化
させ、これによってワイヤ突出し長さの変動に対してア
ーク長が一定になるように平均溶接電流値を増減制御す
るようにしたものであるから、ワイヤ突出し長さが長く
なって溶接電流がある値(図6では200A)を下回る
と、電流値を減らすためにパルス期間が短くなり過ぎ、
パルス期間において溶滴の離脱と溶滴離脱後の溶滴形成
ができなくなり、1パルス1溶滴移行からはずれて溶滴
移行現象が不安定になり、これによりスパッタ発生量が
多くなる。
施すると、パルス周波数は一定にし、パルス期間を変化
させ、これによってワイヤ突出し長さの変動に対してア
ーク長が一定になるように平均溶接電流値を増減制御す
るようにしたものであるから、ワイヤ突出し長さが長く
なって溶接電流がある値(図6では200A)を下回る
と、電流値を減らすためにパルス期間が短くなり過ぎ、
パルス期間において溶滴の離脱と溶滴離脱後の溶滴形成
ができなくなり、1パルス1溶滴移行からはずれて溶滴
移行現象が不安定になり、これによりスパッタ発生量が
多くなる。
【0008】平均溶接電圧値についても、図7に示すよ
うに平均溶接電圧がある値(図7では29V)を下回る
と、アーク長が短くなり過ぎ、溶接ワイヤ先端の溶滴と
溶融池とが接触短絡し、スパッタ発生量が多くなる。
うに平均溶接電圧がある値(図7では29V)を下回る
と、アーク長が短くなり過ぎ、溶接ワイヤ先端の溶滴と
溶融池とが接触短絡し、スパッタ発生量が多くなる。
【0009】そこでこの発明は、溶接状態をパルスアー
ク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換える制
御を行うことにより低溶接条件にてパルスアーク溶接を
行うときに比べてスパッタの発生量を減らすことがで
き、溶接母材や溶接トーチに付着したスパッタを除去す
る手間が少なくてすむようにした、炭酸ガスシールドア
ーク溶接方法を提供することを目的とする。
ク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換える制
御を行うことにより低溶接条件にてパルスアーク溶接を
行うときに比べてスパッタの発生量を減らすことがで
き、溶接母材や溶接トーチに付着したスパッタを除去す
る手間が少なくてすむようにした、炭酸ガスシールドア
ーク溶接方法を提供することを目的とする。
【0010】
【発明を解決するための手段】請求項1の発明は、炭酸
ガス単体または炭酸ガスを主成分として含む混合ガスを
シールドガスとして用い、定速度送給される溶接ワイヤ
と母材との間にアークを発生させて母材の溶接を行う炭
酸ガスシールドアーク溶接方法において、予め、パルス
アーク溶接条件に関し、ワイヤ送給速度下限設定値、平
均溶接電流下限設定値及び平均溶接電圧下限設定値を設
定しておき、パルスアーク溶接状態にて溶接中にワイヤ
送給速度、平均溶接電流検出値及び平均溶接電圧検出値
のうち少なくとも一つがその対応する前記下限設定値を
下回ったときに、パルスアーク溶接状態から短絡移行ア
ーク溶接状態に溶接状態を切り換える制御を行うことを
特徴とするものである。
ガス単体または炭酸ガスを主成分として含む混合ガスを
シールドガスとして用い、定速度送給される溶接ワイヤ
と母材との間にアークを発生させて母材の溶接を行う炭
酸ガスシールドアーク溶接方法において、予め、パルス
アーク溶接条件に関し、ワイヤ送給速度下限設定値、平
均溶接電流下限設定値及び平均溶接電圧下限設定値を設
定しておき、パルスアーク溶接状態にて溶接中にワイヤ
送給速度、平均溶接電流検出値及び平均溶接電圧検出値
のうち少なくとも一つがその対応する前記下限設定値を
下回ったときに、パルスアーク溶接状態から短絡移行ア
ーク溶接状態に溶接状態を切り換える制御を行うことを
特徴とするものである。
【0011】請求項2の発明は、前記請求項1の炭酸ガ
スシールドアーク溶接方法において、前記ワイヤ送給速
度下限設定値、前記平均溶接電流下限設定値及び前記平
均溶接電圧下限設定値は、ヒステリシス幅を持つもので
あることを特徴とするものである。また、請求項3の発
明は、前記請求項1又は2の炭酸ガスシールドアーク溶
接方法において、前記平均溶接電流下限設定値及び前記
平均溶接電圧下限設定値は、ワイヤ送給速度の増加につ
れて大きくなる関数関係を持つようなワイヤ送給速度の
関数として設定されることを特徴とするものである。
スシールドアーク溶接方法において、前記ワイヤ送給速
度下限設定値、前記平均溶接電流下限設定値及び前記平
均溶接電圧下限設定値は、ヒステリシス幅を持つもので
あることを特徴とするものである。また、請求項3の発
明は、前記請求項1又は2の炭酸ガスシールドアーク溶
接方法において、前記平均溶接電流下限設定値及び前記
平均溶接電圧下限設定値は、ワイヤ送給速度の増加につ
れて大きくなる関数関係を持つようなワイヤ送給速度の
関数として設定されることを特徴とするものである。
【0012】炭酸ガス単体をシールドガスとし、代表的
ワイヤ径である直径1.2mmの溶接ワイヤを使用する
炭酸ガスパルス溶接では、図5〜図7に示すように、ワ
イヤ送給速度が7.5m/minより小の場合、ワイヤ
突出し長さが30mmを超えることによって平均溶接電
流が200Aより低くなる場合(ワイヤ送給速度10m
/minのとき)、平均溶接電圧が29Vより低い場合
(ワイヤ送給速度10m/minのとき)、のいずれか
の場合には、スパッタ発生量が約1g/minより大き
くなり大幅に増大する。一方、炭酸ガスパルス溶接では
スパッタが多発する前記溶接条件領域においては、図5
〜図7に示すように、短絡期間とアーク発生期間とを交
互に繰り返すいわゆる短絡移行アーク溶接(ショートア
ーク溶接)によると、スパッタ発生量は炭酸ガスパルス
溶接に比べて大幅に少ない。
ワイヤ径である直径1.2mmの溶接ワイヤを使用する
炭酸ガスパルス溶接では、図5〜図7に示すように、ワ
イヤ送給速度が7.5m/minより小の場合、ワイヤ
突出し長さが30mmを超えることによって平均溶接電
流が200Aより低くなる場合(ワイヤ送給速度10m
/minのとき)、平均溶接電圧が29Vより低い場合
(ワイヤ送給速度10m/minのとき)、のいずれか
の場合には、スパッタ発生量が約1g/minより大き
くなり大幅に増大する。一方、炭酸ガスパルス溶接では
スパッタが多発する前記溶接条件領域においては、図5
〜図7に示すように、短絡期間とアーク発生期間とを交
互に繰り返すいわゆる短絡移行アーク溶接(ショートア
ーク溶接)によると、スパッタ発生量は炭酸ガスパルス
溶接に比べて大幅に少ない。
【0013】そこで、予め、パルスアーク溶接条件に関
し、ワイヤ送給速度下限設定値、平均溶接電流下限設定
値及び平均溶接電圧下限設定値を設定しておき、パルス
アーク溶接状態にて溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接
電流検出値及び平均溶接電圧検出値のうち少なくとも一
つがその対応する前記下限設定値を下回ったときに、パ
ルスアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に溶接
状態を切り換える制御を行うことで、従来よりスパッタ
発生量を減らすことができる。
し、ワイヤ送給速度下限設定値、平均溶接電流下限設定
値及び平均溶接電圧下限設定値を設定しておき、パルス
アーク溶接状態にて溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接
電流検出値及び平均溶接電圧検出値のうち少なくとも一
つがその対応する前記下限設定値を下回ったときに、パ
ルスアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に溶接
状態を切り換える制御を行うことで、従来よりスパッタ
発生量を減らすことができる。
【0014】そしてパルスアーク溶接状態から短絡移行
アーク溶接状態へ、逆に短絡移行アーク溶接状態から元
のパルスアーク溶接状態に溶接状態を切り換えるための
基準値である前記各下限設定値は、図3及び図4に示す
ように、ヒステリシス幅を持たせるとよい。ワイヤ送給
速度、平均溶接電流及び平均溶接電圧の各下限設定値に
ついて、ヒステリシス幅における上側を上側下限設定値
(図3及び図4ではULで示す)、ヒステリシス幅にお
ける下側を下側下限設定値(図3及び図4ではLLで示
す)と称する。このようなヒステリシス幅を持たせるこ
とにより、例えば平均溶接電流がヒステリシス幅のない
下限設定値を境にして微小増減変動したときにパルスア
ーク溶接状態と短絡移行アーク溶接状態とが微小時間間
隔で頻繁に切り換わって溶接が不安定になることを確実
に防止することができる。
アーク溶接状態へ、逆に短絡移行アーク溶接状態から元
のパルスアーク溶接状態に溶接状態を切り換えるための
基準値である前記各下限設定値は、図3及び図4に示す
ように、ヒステリシス幅を持たせるとよい。ワイヤ送給
速度、平均溶接電流及び平均溶接電圧の各下限設定値に
ついて、ヒステリシス幅における上側を上側下限設定値
(図3及び図4ではULで示す)、ヒステリシス幅にお
ける下側を下側下限設定値(図3及び図4ではLLで示
す)と称する。このようなヒステリシス幅を持たせるこ
とにより、例えば平均溶接電流がヒステリシス幅のない
下限設定値を境にして微小増減変動したときにパルスア
ーク溶接状態と短絡移行アーク溶接状態とが微小時間間
隔で頻繁に切り換わって溶接が不安定になることを確実
に防止することができる。
【0015】前記ヒステリシス幅を持つ各下限設定値の
うち、平均溶接電流下限設定値及び平均溶接電圧下限設
定値については、ワイヤ送給速度の増加に伴いパルスア
ーク溶接条件の適正条件範囲が高溶接電流・高溶接電圧
側にシフトすることから、ワイヤ送給速度の増加につれ
て大きくなる関数関係を持つようなワイヤ送給速度の関
数として設定するとよい。
うち、平均溶接電流下限設定値及び平均溶接電圧下限設
定値については、ワイヤ送給速度の増加に伴いパルスア
ーク溶接条件の適正条件範囲が高溶接電流・高溶接電圧
側にシフトすることから、ワイヤ送給速度の増加につれ
て大きくなる関数関係を持つようなワイヤ送給速度の関
数として設定するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1はこの発明による溶接方法を
実施するための消耗電極式ガスシールド溶接電源の一例
を示すブロック図である。
実施するための消耗電極式ガスシールド溶接電源の一例
を示すブロック図である。
【0017】図1において、1は3相交流電力供給部で
ある。この3相交流電力供給部1から供給される交流電
流は、第1整流回路2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3により平滑される。この直流電流は、トランジス
タをスイッチング素子として用いたインバータ4によっ
て高周波交流電流に変換される。トランス5はインバー
タ4の出力を溶接用電圧に降圧する。トランス5からの
溶接用に降圧された高周波交流電流は第2整流回路6に
より溶接用直流電流に整流される。この直流電流が平滑
用のリアクトル7を介して溶接ワイヤ8と母材9間に供
給されて、アーク溶接が行われるようになっている。
ある。この3相交流電力供給部1から供給される交流電
流は、第1整流回路2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3により平滑される。この直流電流は、トランジス
タをスイッチング素子として用いたインバータ4によっ
て高周波交流電流に変換される。トランス5はインバー
タ4の出力を溶接用電圧に降圧する。トランス5からの
溶接用に降圧された高周波交流電流は第2整流回路6に
より溶接用直流電流に整流される。この直流電流が平滑
用のリアクトル7を介して溶接ワイヤ8と母材9間に供
給されて、アーク溶接が行われるようになっている。
【0018】10は平均溶接電圧を検出するための平均
溶接電圧検出器、11は溶接電流(瞬時値)を検出する
ための溶接電流検出器である。平均溶接電圧検出器10
及び溶接電流検出器11の出力は後述する制御部40に
与えられる。溶接ワイヤ8はワイヤ送給モータ28で駆
動されるワイヤ送給ローラ27によって母材9に向けて
送給され、溶接ワイヤ8と母材9間にアークを発生させ
て溶接が行われる。ワイヤ送給モータ制御回路29は、
ワイヤ送給速度設定器26からのワイヤ送給速度信号E
W に基づき送給モータ28の回転速度を制御するもので
ある。
溶接電圧検出器、11は溶接電流(瞬時値)を検出する
ための溶接電流検出器である。平均溶接電圧検出器10
及び溶接電流検出器11の出力は後述する制御部40に
与えられる。溶接ワイヤ8はワイヤ送給モータ28で駆
動されるワイヤ送給ローラ27によって母材9に向けて
送給され、溶接ワイヤ8と母材9間にアークを発生させ
て溶接が行われる。ワイヤ送給モータ制御回路29は、
ワイヤ送給速度設定器26からのワイヤ送給速度信号E
W に基づき送給モータ28の回転速度を制御するもので
ある。
【0019】制御部40は、後述するパルス溶接指令信
号PSの有無に基づく溶接状態切り換え制御を行い、パ
ルスアーク溶接状態のときには、設定された値のベース
電流及びパルス電流が流れるようにインバータ4のトラ
ンジスタをスイッチング制御し、短絡移行アーク溶接状
態のときには、溶接電源出力特性を定電圧特性とし、設
定された値の短絡移行アーク溶接電圧が得られるように
インバータ4のトランジスタをスイッチング制御するた
めのものである。なおこの例では、パルスアーク溶接時
の溶接電源出力特性は、パルス期間は定電圧特性、ベー
ス期間は定電流特性としている。
号PSの有無に基づく溶接状態切り換え制御を行い、パ
ルスアーク溶接状態のときには、設定された値のベース
電流及びパルス電流が流れるようにインバータ4のトラ
ンジスタをスイッチング制御し、短絡移行アーク溶接状
態のときには、溶接電源出力特性を定電圧特性とし、設
定された値の短絡移行アーク溶接電圧が得られるように
インバータ4のトランジスタをスイッチング制御するた
めのものである。なおこの例では、パルスアーク溶接時
の溶接電源出力特性は、パルス期間は定電圧特性、ベー
ス期間は定電流特性としている。
【0020】前記制御部40について説明する。パルス
電流設定回路12は、ワイヤ送給速度設定器26からワ
イヤ送給速度信号EW が入力され、ワイヤ送給速度の値
に応じて適正なパルス電流値を設定し、このパルス電流
の設定信号を出力波形選択回路23に出力する。
電流設定回路12は、ワイヤ送給速度設定器26からワ
イヤ送給速度信号EW が入力され、ワイヤ送給速度の値
に応じて適正なパルス電流値を設定し、このパルス電流
の設定信号を出力波形選択回路23に出力する。
【0021】同様に、ベース電流設定回路13は、ワイ
ヤ送給速度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が入
力され、ワイヤ送給速度の値に応じてアークを維持する
ために必要なベース電流を設定し、このベース電流の設
定信号を出力波形選択回路23に出力する。また、パル
ス期間設定回路14は、ワイヤ送給速度設定器26から
ワイヤ送給速度信号EW が入力され、ワイヤ送給速度の
値に応じて適正なパルス期間を設定し、このパルス期間
の設定信号を出力波形選択回路23に出力する。
ヤ送給速度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が入
力され、ワイヤ送給速度の値に応じてアークを維持する
ために必要なベース電流を設定し、このベース電流の設
定信号を出力波形選択回路23に出力する。また、パル
ス期間設定回路14は、ワイヤ送給速度設定器26から
ワイヤ送給速度信号EW が入力され、ワイヤ送給速度の
値に応じて適正なパルス期間を設定し、このパルス期間
の設定信号を出力波形選択回路23に出力する。
【0022】周波数設定器15は、ワイヤ送給速度設定
器26からワイヤ送給速度信号EWが入力され、ワイヤ
送給速度の値に応じてパルスアーク溶接時のパルス周波
数を設定し、そのパルス周波数を加算器20に出力す
る。
器26からワイヤ送給速度信号EWが入力され、ワイヤ
送給速度の値に応じてパルスアーク溶接時のパルス周波
数を設定し、そのパルス周波数を加算器20に出力す
る。
【0023】短絡移行アーク溶接電圧設定器16は、ワ
イヤ送給速度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が
入力され、ワイヤ送給速度の値に応じて短絡移行アーク
溶接時の適正な平均溶接電圧を設定し、その短絡移行ア
ーク溶接電圧設定信号を電圧選択回路18に与える。ま
た、パルスアーク溶接電圧設定器17は、ワイヤ送給速
度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が入力され、
ワイヤ送給速度の値に応じてパルスアーク溶接時の適正
な平均溶接電圧を設定し、そのパルスアーク溶接電圧設
定信号を前記電圧選択回路18に与える。
イヤ送給速度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が
入力され、ワイヤ送給速度の値に応じて短絡移行アーク
溶接時の適正な平均溶接電圧を設定し、その短絡移行ア
ーク溶接電圧設定信号を電圧選択回路18に与える。ま
た、パルスアーク溶接電圧設定器17は、ワイヤ送給速
度設定器26からワイヤ送給速度信号EW が入力され、
ワイヤ送給速度の値に応じてパルスアーク溶接時の適正
な平均溶接電圧を設定し、そのパルスアーク溶接電圧設
定信号を前記電圧選択回路18に与える。
【0024】前記電圧選択回路18は、後述するパルス
溶接指令信号PSが入力されているとき、スイッチS2
をオフしスイッチS1をオンさせて、前記パルスアーク
溶接電圧設定信号を誤差増幅器19に出力し、前記信号
PSが入力されていないとき、逆にスイッチS1をオフ
しスイッチS2をオンさせて、前記短絡移行アーク溶接
電圧設定信号を誤差増幅器19に出力する。
溶接指令信号PSが入力されているとき、スイッチS2
をオフしスイッチS1をオンさせて、前記パルスアーク
溶接電圧設定信号を誤差増幅器19に出力し、前記信号
PSが入力されていないとき、逆にスイッチS1をオフ
しスイッチS2をオンさせて、前記短絡移行アーク溶接
電圧設定信号を誤差増幅器19に出力する。
【0025】前記誤差増幅器19は、パルス溶接指令信
号PSが入力されている時には、パルスアーク溶接電圧
設定器17によるパルスアーク溶接電圧設定値と平均溶
接電圧検出器10によって検出された溶接電圧検出値と
が一致するように周波数設定器15で設定されたパルス
周波数を調整すべく、加算器20に電圧偏差信号を出力
する。
号PSが入力されている時には、パルスアーク溶接電圧
設定器17によるパルスアーク溶接電圧設定値と平均溶
接電圧検出器10によって検出された溶接電圧検出値と
が一致するように周波数設定器15で設定されたパルス
周波数を調整すべく、加算器20に電圧偏差信号を出力
する。
【0026】加算器20は、周波数設定器15からのパ
ルス周波数の信号に誤差増幅器19の出力を加算し、そ
の結果をパルス周波数設定回路30に出力する。このよ
うにパルス溶接指令信号PSが入力されているときに
は、パルスアーク溶接電圧設定値と溶接電圧検出値との
差に基づいて周波数設定器15によるパルス周波数を調
整することで、パルス周波数変調方式によるアーク長制
御が行われる。そして、パルス周波数設定回路30は、
加算器20からのパルス周波数に基づきパルス周波数を
決定し、パルス開始信号を1パルス周期ごとに出力波形
選択回路23に出力する。
ルス周波数の信号に誤差増幅器19の出力を加算し、そ
の結果をパルス周波数設定回路30に出力する。このよ
うにパルス溶接指令信号PSが入力されているときに
は、パルスアーク溶接電圧設定値と溶接電圧検出値との
差に基づいて周波数設定器15によるパルス周波数を調
整することで、パルス周波数変調方式によるアーク長制
御が行われる。そして、パルス周波数設定回路30は、
加算器20からのパルス周波数に基づきパルス周波数を
決定し、パルス開始信号を1パルス周期ごとに出力波形
選択回路23に出力する。
【0027】また前記誤差増幅器19は、パルス溶接指
令信号PSが入力されていない時、つまり短絡移行アー
ク溶接時には、短絡移行アーク溶接電圧設定器16によ
る短絡移行アーク溶接電圧設定値と平均溶接電圧検出器
10によって検出された溶接電圧検出値との電圧偏差を
電圧電流変換回路22に出力する。電圧電流変換回路2
2は、前記誤差増幅器19からの前記電圧偏差を解消す
るための溶接電流値信号を出力波形選択回路23に出力
する。これによって短絡移行アーク溶接時のアーク長制
御が行われる。
令信号PSが入力されていない時、つまり短絡移行アー
ク溶接時には、短絡移行アーク溶接電圧設定器16によ
る短絡移行アーク溶接電圧設定値と平均溶接電圧検出器
10によって検出された溶接電圧検出値との電圧偏差を
電圧電流変換回路22に出力する。電圧電流変換回路2
2は、前記誤差増幅器19からの前記電圧偏差を解消す
るための溶接電流値信号を出力波形選択回路23に出力
する。これによって短絡移行アーク溶接時のアーク長制
御が行われる。
【0028】前記出力波形選択回路23は、パルス溶接
指令信号PSが入力されている時には、パルス周波数設
定回路30からパルス開始信号が与えられると、誤差増
幅器24にパルス電流設定信号を出力し、パルス期間設
定回路14で設定されたパルス期間が経過するとベース
電流設定信号を次のパルス開始信号が入力されるまで誤
差増幅器24に出力する。短絡移行アーク溶接時には、
誤差増幅器24に電圧電流変換回路22からの溶接電流
値信号を出力する。
指令信号PSが入力されている時には、パルス周波数設
定回路30からパルス開始信号が与えられると、誤差増
幅器24にパルス電流設定信号を出力し、パルス期間設
定回路14で設定されたパルス期間が経過するとベース
電流設定信号を次のパルス開始信号が入力されるまで誤
差増幅器24に出力する。短絡移行アーク溶接時には、
誤差増幅器24に電圧電流変換回路22からの溶接電流
値信号を出力する。
【0029】誤差増幅器24は、溶接電流検出器11に
よる溶接電流検出値と出力波形選択回路23からの各電
流設定値とを比較し、その偏差を出力制御回路25に出
力する。そして、出力制御回路25は、誤差増幅器24
からの偏差出力に基づいて、溶接電流検出器11を流れ
る電流値が出力波形選択回路23から出力される各電流
設定値に一致すべくインバータ4を制御するように構成
されている。
よる溶接電流検出値と出力波形選択回路23からの各電
流設定値とを比較し、その偏差を出力制御回路25に出
力する。そして、出力制御回路25は、誤差増幅器24
からの偏差出力に基づいて、溶接電流検出器11を流れ
る電流値が出力波形選択回路23から出力される各電流
設定値に一致すべくインバータ4を制御するように構成
されている。
【0030】なお31は平均溶接電流検出器である。こ
の検出器31からの平均溶接電流検出信号EI 、前記平
均溶接電圧検出器10からの平均溶接電圧信号EV 、及
び前記ワイヤ送給速度設定器26からのワイヤ送給速度
信号EW が、後述する溶接状態切り換え用のパルス溶接
指令信号発生回路に入力されるようになっている。
の検出器31からの平均溶接電流検出信号EI 、前記平
均溶接電圧検出器10からの平均溶接電圧信号EV 、及
び前記ワイヤ送給速度設定器26からのワイヤ送給速度
信号EW が、後述する溶接状態切り換え用のパルス溶接
指令信号発生回路に入力されるようになっている。
【0031】図2は図1に示す溶接電源に設けられたパ
ルス溶接指令信号発生回路の回路図である。
ルス溶接指令信号発生回路の回路図である。
【0032】図2において、まず、ワイヤ送給速度とヒ
ステリシス幅を持つワイヤ送給速度下限設定値とを比較
し、比較結果から溶接状態の切り換えを行う構成につい
て説明する。
ステリシス幅を持つワイヤ送給速度下限設定値とを比較
し、比較結果から溶接状態の切り換えを行う構成につい
て説明する。
【0033】51は、ワイヤ送給速度設定器26からの
ワイヤ送給速度信号EW とヒステリシス幅が設けられる
基準電圧EWRとを比較するヒステリシス付き比較器であ
って、基準電圧EWRの値を決める可変抵抗器VRと、比
較器専用演算増幅器IC1 と、ヒステリシス幅を決定す
る抵抗R1 ,R2 により構成される。このヒステリシス
付き比較器51によると、ワイヤ送給速度のヒステリシ
ス上側下限設定値(例えば8m/min)に対応する上
側下限設定信号EWRUの値は、EWRU=EWR+(VOH−
EWR)×(R1 /(R1 +R2 ))となる。またワイヤ
送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例えば7m/
min)に対応する下側下限設定信号E WRLの値は、E
WRL=EWR−EWR×(R1 /(R1 +R2 ))となる。
なお、V OH≒5Vである。
ワイヤ送給速度信号EW とヒステリシス幅が設けられる
基準電圧EWRとを比較するヒステリシス付き比較器であ
って、基準電圧EWRの値を決める可変抵抗器VRと、比
較器専用演算増幅器IC1 と、ヒステリシス幅を決定す
る抵抗R1 ,R2 により構成される。このヒステリシス
付き比較器51によると、ワイヤ送給速度のヒステリシ
ス上側下限設定値(例えば8m/min)に対応する上
側下限設定信号EWRUの値は、EWRU=EWR+(VOH−
EWR)×(R1 /(R1 +R2 ))となる。またワイヤ
送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例えば7m/
min)に対応する下側下限設定信号E WRLの値は、E
WRL=EWR−EWR×(R1 /(R1 +R2 ))となる。
なお、V OH≒5Vである。
【0034】次に動作説明をすると、理解を容易にする
ため、いまパルスアーク溶接中であって、このワイヤ送
給速度とともに、平均溶接電流及び平均溶接電圧につい
てもその各下限設定値より大で、3入力アンドゲートI
C7 の第1から第3の入力端子はいずれもHレベル(ハ
イレベル)で、その結果、3入力アンドゲートIC7か
らHレベル信号としてのパルス溶接指令信号PSが出力
されているものとする。
ため、いまパルスアーク溶接中であって、このワイヤ送
給速度とともに、平均溶接電流及び平均溶接電圧につい
てもその各下限設定値より大で、3入力アンドゲートI
C7 の第1から第3の入力端子はいずれもHレベル(ハ
イレベル)で、その結果、3入力アンドゲートIC7か
らHレベル信号としてのパルス溶接指令信号PSが出力
されているものとする。
【0035】さて、図3に示すように、パルスアーク溶
接中にワイヤ送給速度を低下させてワイヤ送給速度信号
EW が前記下側下限設定信号EWRLの値を下回ると、演
算増幅器IC1 の出力はHレベル(約5V)となり、こ
れがインバータゲートIC4で反転されて3入力アンド
ゲートIC7 の第1入力端子はLレベルとなる。その結
果、3入力アンドゲートIC7 の出力はLレベルとな
り、それまで出力されていたパルス溶接指令信号PSが
オフされて、パルスアーク溶接状態から短絡移行アーク
溶接状態に切り換えられる。
接中にワイヤ送給速度を低下させてワイヤ送給速度信号
EW が前記下側下限設定信号EWRLの値を下回ると、演
算増幅器IC1 の出力はHレベル(約5V)となり、こ
れがインバータゲートIC4で反転されて3入力アンド
ゲートIC7 の第1入力端子はLレベルとなる。その結
果、3入力アンドゲートIC7 の出力はLレベルとな
り、それまで出力されていたパルス溶接指令信号PSが
オフされて、パルスアーク溶接状態から短絡移行アーク
溶接状態に切り換えられる。
【0036】そして、この短絡移行アーク溶接中にワイ
ヤ送給速度を増大させて、図3に示すように、ワイヤ送
給速度信号EW が前記上側下限設定信号EWRUの値を超
えると、演算増幅器IC1 の出力はHレベルからLレベ
ル(約ゼロボルト)となり、これがインバータゲートI
C4 で反転されて3入力アンドゲートIC7 の第1入力
端子はHレベルとなる。その結果、3入力アンドゲート
IC7 の出力はHレベルとなり、再びパルス溶接指令信
号PSが出力されて、短絡移行アーク溶接状態からもと
のパルスアーク溶接状態に切り換えられる。
ヤ送給速度を増大させて、図3に示すように、ワイヤ送
給速度信号EW が前記上側下限設定信号EWRUの値を超
えると、演算増幅器IC1 の出力はHレベルからLレベ
ル(約ゼロボルト)となり、これがインバータゲートI
C4 で反転されて3入力アンドゲートIC7 の第1入力
端子はHレベルとなる。その結果、3入力アンドゲート
IC7 の出力はHレベルとなり、再びパルス溶接指令信
号PSが出力されて、短絡移行アーク溶接状態からもと
のパルスアーク溶接状態に切り換えられる。
【0037】次に、平均溶接電流検出値とヒステリシス
幅を持つ平均溶接電流下限設定値とを比較し、比較結果
から溶接状態の切り換えを行う構成について説明する。
幅を持つ平均溶接電流下限設定値とを比較し、比較結果
から溶接状態の切り換えを行う構成について説明する。
【0038】52は、ワイヤ送給速度設定器26からの
ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例させた基準電圧
EIRを設定するための増幅器である。この増幅器52
は、演算増幅器IC8 と増幅率を決定する抵抗R5 ,R
6 により構成される1段目の増幅器と、演算増幅器IC
9 と抵抗R8 ,R9 により構成され、増幅率1(R8 =
R9 )であって、1段目の増幅器の出力の符号を反転さ
せて正の出力とするための2段目の増幅器とにより構成
されており、ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例し
た基準電圧EIR(EIR=(R6 /R5 )×EW )を出力
する。
ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例させた基準電圧
EIRを設定するための増幅器である。この増幅器52
は、演算増幅器IC8 と増幅率を決定する抵抗R5 ,R
6 により構成される1段目の増幅器と、演算増幅器IC
9 と抵抗R8 ,R9 により構成され、増幅率1(R8 =
R9 )であって、1段目の増幅器の出力の符号を反転さ
せて正の出力とするための2段目の増幅器とにより構成
されており、ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例し
た基準電圧EIR(EIR=(R6 /R5 )×EW )を出力
する。
【0039】53は、前記ヒステリシス付き比較器51
と同構成のもので、検出器31からの平均溶接電流検出
信号EI と、前記増幅器52から出力され、ヒステリシ
ス幅が設けられる前記基準電圧EIRとを比較するヒステ
リシス付き比較器であって、比較器専用演算増幅器IC
2 と、ヒステリシス幅を決定する抵抗R11,R12により
構成される。このヒステリシス付き比較器53による
と、平均溶接電流のヒステリシス上側下限設定値(例え
ばワイヤ送給速度10m/minのとき、210A)に
対応する上側下限設定信号EIRUの値は、EIRU=EIR
+(VOH−EIR)×(R11/(R11+R12))となる。
またワイヤ送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、190A)
に対応する下側下限設定信号EIRLの値は、EIRL=E
IR−EIR×(R11/(R11+R12))となる。
と同構成のもので、検出器31からの平均溶接電流検出
信号EI と、前記増幅器52から出力され、ヒステリシ
ス幅が設けられる前記基準電圧EIRとを比較するヒステ
リシス付き比較器であって、比較器専用演算増幅器IC
2 と、ヒステリシス幅を決定する抵抗R11,R12により
構成される。このヒステリシス付き比較器53による
と、平均溶接電流のヒステリシス上側下限設定値(例え
ばワイヤ送給速度10m/minのとき、210A)に
対応する上側下限設定信号EIRUの値は、EIRU=EIR
+(VOH−EIR)×(R11/(R11+R12))となる。
またワイヤ送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、190A)
に対応する下側下限設定信号EIRLの値は、EIRL=E
IR−EIR×(R11/(R11+R12))となる。
【0040】次に動作説明をすると、理解を容易にする
ため、いまパルスアーク溶接中であって、この平均溶接
電流とともに、ワイヤ送給速度及び平均溶接電圧につい
てもその各下限設定値より大で、3入力アンドゲートI
C7 の全入力端子はいずれもHレベルで、3入力アンド
ゲートIC7 からHレベル信号としてのパルス溶接指令
信号PSが出力されているものとする。
ため、いまパルスアーク溶接中であって、この平均溶接
電流とともに、ワイヤ送給速度及び平均溶接電圧につい
てもその各下限設定値より大で、3入力アンドゲートI
C7 の全入力端子はいずれもHレベルで、3入力アンド
ゲートIC7 からHレベル信号としてのパルス溶接指令
信号PSが出力されているものとする。
【0041】さて、パルスアーク溶接中にワイヤ突出し
長さが基準値より長くなって平均溶接電流が低下し、図
3に示すように、平均溶接電流検出信号EI が前記下側
下限設定信号EIRLの値を下回ると、演算増幅器IC2
の出力はHレベル(約5V)となり、これがインバータ
ゲートIC5 で反転されて3入力アンドゲートIC7の
第1入力端子はLレベルとなる。その結果、3入力アン
ドゲートIC7 の出力はLレベルとなり、それまで出力
されていたパルス溶接指令信号PSがオフされて、パル
スアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換
えられる。
長さが基準値より長くなって平均溶接電流が低下し、図
3に示すように、平均溶接電流検出信号EI が前記下側
下限設定信号EIRLの値を下回ると、演算増幅器IC2
の出力はHレベル(約5V)となり、これがインバータ
ゲートIC5 で反転されて3入力アンドゲートIC7の
第1入力端子はLレベルとなる。その結果、3入力アン
ドゲートIC7 の出力はLレベルとなり、それまで出力
されていたパルス溶接指令信号PSがオフされて、パル
スアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状態に切り換
えられる。
【0042】そして、この短絡移行アーク溶接中にワイ
ヤ突出し長さを基準値に戻すことで平均溶接電流が上昇
し、図3に示すように、平均溶接電流検出信号EI が前
記上側下限設定信号EIRUの値を超えると、演算増幅器
IC2 の出力はHレベルからLレベル(約ゼロボルト)
となり、これがインバータゲートIC5 で反転されて3
入力アンドゲートIC7 の第1入力端子はHレベルとな
る。その結果、3入力アンドゲートIC7 の出力はHレ
ベルとなり、再びパルス溶接指令信号PSが出力され
て、短絡移行アーク溶接状態からもとのパルスアーク溶
接状態に切り換えられる。
ヤ突出し長さを基準値に戻すことで平均溶接電流が上昇
し、図3に示すように、平均溶接電流検出信号EI が前
記上側下限設定信号EIRUの値を超えると、演算増幅器
IC2 の出力はHレベルからLレベル(約ゼロボルト)
となり、これがインバータゲートIC5 で反転されて3
入力アンドゲートIC7 の第1入力端子はHレベルとな
る。その結果、3入力アンドゲートIC7 の出力はHレ
ベルとなり、再びパルス溶接指令信号PSが出力され
て、短絡移行アーク溶接状態からもとのパルスアーク溶
接状態に切り換えられる。
【0043】次に、平均溶接電圧検出値とヒステリシス
幅を持つ平均溶接電圧下限設定値とを比較し、比較結果
から溶接状態の切り換えを行う構成について説明する。
幅を持つ平均溶接電圧下限設定値とを比較し、比較結果
から溶接状態の切り換えを行う構成について説明する。
【0044】54は、ワイヤ送給速度設定器26からの
ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例させた基準電圧
EVRを設定するための増幅器である。この増幅器54
は、前記増幅器52と同構成であり、ワイヤ送給速度信
号EW の大きさに比例した基準電圧EVR(EVR=(R16
/R15)×EW )を出力する。
ワイヤ送給速度信号EW の大きさに比例させた基準電圧
EVRを設定するための増幅器である。この増幅器54
は、前記増幅器52と同構成であり、ワイヤ送給速度信
号EW の大きさに比例した基準電圧EVR(EVR=(R16
/R15)×EW )を出力する。
【0045】55は、前記ヒステリシス付き比較器53
と同構成のもので、平均溶接電圧検出器10からの平均
溶接電圧信号EV と、増幅器54から出力され、ヒステ
リシス幅が設けられる前記基準電圧EVRとを比較するヒ
ステリシス付き比較器であって、比較器専用演算増幅器
IC3 と、ヒステリシス幅を決定する抵抗R21,R22に
より構成される。このヒステリシス付き比較器55によ
ると、平均溶接電圧のヒステリシス上側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、30V)に
対応する上側下限設定信号EVRUの値は、EVRU=EVR
+(VOH−EVR)×(R21/(R21+R22))となる。
またワイヤ送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、28V)に
対応する下側下限設定信号EVRLの値は、EVRL=EVR
−EVR×(R21/(R21+R22))となる。前記増幅器
54、ヒステリシス付き比較器53による動作は、前述
した平均溶接電流についてのものと同様であるから、そ
の説明を省略する。
と同構成のもので、平均溶接電圧検出器10からの平均
溶接電圧信号EV と、増幅器54から出力され、ヒステ
リシス幅が設けられる前記基準電圧EVRとを比較するヒ
ステリシス付き比較器であって、比較器専用演算増幅器
IC3 と、ヒステリシス幅を決定する抵抗R21,R22に
より構成される。このヒステリシス付き比較器55によ
ると、平均溶接電圧のヒステリシス上側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、30V)に
対応する上側下限設定信号EVRUの値は、EVRU=EVR
+(VOH−EVR)×(R21/(R21+R22))となる。
またワイヤ送給速度のヒステリシス下側下限設定値(例
えばワイヤ送給速度10m/minのとき、28V)に
対応する下側下限設定信号EVRLの値は、EVRL=EVR
−EVR×(R21/(R21+R22))となる。前記増幅器
54、ヒステリシス付き比較器53による動作は、前述
した平均溶接電流についてのものと同様であるから、そ
の説明を省略する。
【0046】このようにして、パルスアーク溶接状態に
て溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検出値及び平
均溶接電圧検出値のうち少なくとも一つがその対応する
下限設定値を下回ったときに、パルスアーク溶接状態か
ら短絡移行アーク溶接状態に溶接状態を切り換える制御
が行われるように構成されている。
て溶接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検出値及び平
均溶接電圧検出値のうち少なくとも一つがその対応する
下限設定値を下回ったときに、パルスアーク溶接状態か
ら短絡移行アーク溶接状態に溶接状態を切り換える制御
が行われるように構成されている。
【0047】
【実施例】前記構成になる溶接電源を使用し、試験板
(母材)をビードオンプレートで溶接し、スパッタ発生
量を測定した。基本的溶接条件は、シールドガス:炭酸
ガス、溶接ワイヤ:神戸製鋼所製のMG−50(JIS
のYGW−11相当品),ワイヤ直径1.2mm、母
材:SM400、溶接速度:30cm/min、であ
る。結果を表2〜表4に示す。
(母材)をビードオンプレートで溶接し、スパッタ発生
量を測定した。基本的溶接条件は、シールドガス:炭酸
ガス、溶接ワイヤ:神戸製鋼所製のMG−50(JIS
のYGW−11相当品),ワイヤ直径1.2mm、母
材:SM400、溶接速度:30cm/min、であ
る。結果を表2〜表4に示す。
【0048】なお、実施例1〜3において、ワイヤ送給
速度のヒステリシス上側下限設定値は8m/min、ヒ
ステリシス下側下限設定値は7m/minであり、平均
溶接電流及び平均溶接電圧の各下限設定値については、
図2でも説明したようにワイヤ送給速度に比例してその
値が設定されるようになっており、表1に示す通りであ
る。
速度のヒステリシス上側下限設定値は8m/min、ヒ
ステリシス下側下限設定値は7m/minであり、平均
溶接電流及び平均溶接電圧の各下限設定値については、
図2でも説明したようにワイヤ送給速度に比例してその
値が設定されるようになっており、表1に示す通りであ
る。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】表2に示すように、実施例1では、ワイヤ
送給速度を14m/minから4m/minに段階的に
低下させ、しかる後に元にもどすよう12m/minま
で段階的に増加させ、炭酸ガスパルス溶接の途中で一時
的に短絡移行アーク溶接状態とする溶接状態切り換え制
御を行った。この発明による溶接方法では、実施例1の
(5)〜(7)に示すように、ワイヤ送給速度が4〜6
m/minのような低い範囲では短絡移行アーク溶接状
態としたので、比較例1に示す通常の炭酸ガスパルス溶
接に比べてスパッタ発生量を減らすことができた。な
お、実施例1の(8)のワイヤ送給速度は、厳密には8
m/minをわずかに超える値であり、これによりワイ
ヤ送給速度の上側下限設定値8m/minを超えて炭酸
ガスパルス溶接状態に切り換わったものである。
送給速度を14m/minから4m/minに段階的に
低下させ、しかる後に元にもどすよう12m/minま
で段階的に増加させ、炭酸ガスパルス溶接の途中で一時
的に短絡移行アーク溶接状態とする溶接状態切り換え制
御を行った。この発明による溶接方法では、実施例1の
(5)〜(7)に示すように、ワイヤ送給速度が4〜6
m/minのような低い範囲では短絡移行アーク溶接状
態としたので、比較例1に示す通常の炭酸ガスパルス溶
接に比べてスパッタ発生量を減らすことができた。な
お、実施例1の(8)のワイヤ送給速度は、厳密には8
m/minをわずかに超える値であり、これによりワイ
ヤ送給速度の上側下限設定値8m/minを超えて炭酸
ガスパルス溶接状態に切り換わったものである。
【0054】表3に示すように、実施例2では、ワイヤ
送給速度を一定(10m/min)とし、ワイヤ突出し
長さを15mmから40mmに段階的に長くすることで
平均溶接電流が減少するようにし、しかる後に元の15
mmになるまで段階的に短くすることで平均溶接電流が
増加するようにし、炭酸ガスパルス溶接の途中で一時的
に短絡移行アーク溶接状態とする溶接状態切り換え制御
を行った。この発明による溶接方法では、実施例2の
(5)〜(7)に示すように、ワイヤ突出し長さが長く
なって平均溶接電流が160〜180Aのような低い範
囲では短絡移行アーク溶接状態としたので、比較例2に
示す通常の炭酸ガスパルス溶接に比べてスパッタ発生量
を減らすことができた。
送給速度を一定(10m/min)とし、ワイヤ突出し
長さを15mmから40mmに段階的に長くすることで
平均溶接電流が減少するようにし、しかる後に元の15
mmになるまで段階的に短くすることで平均溶接電流が
増加するようにし、炭酸ガスパルス溶接の途中で一時的
に短絡移行アーク溶接状態とする溶接状態切り換え制御
を行った。この発明による溶接方法では、実施例2の
(5)〜(7)に示すように、ワイヤ突出し長さが長く
なって平均溶接電流が160〜180Aのような低い範
囲では短絡移行アーク溶接状態としたので、比較例2に
示す通常の炭酸ガスパルス溶接に比べてスパッタ発生量
を減らすことができた。
【0055】表4に示すように、実施例3では、ワイヤ
送給速度を一定(10m/min)とし、平均溶接電圧
を36Vから26Vに段階的に低下させ、しかる後に元
にもどすよう34Vまで段階的に増加させ、炭酸ガスパ
ルス溶接の途中で一時的に短絡移行アーク溶接状態とす
る溶接状態切り換え制御を行った。この発明による溶接
方法では、実施例3の(5)〜(7)に示すように、平
均溶接電圧が26〜28Vのような低い範囲では短絡移
行アーク溶接状態としたので、比較例3に示す通常の炭
酸ガスパルス溶接に比べてスパッタ発生量を減らすこと
ができた。なお、実施例3の(5)の平均溶接電圧は、
厳密には28Vよりわずかに小さい値であり、これによ
り平均溶接電圧の下側下限設定値28Vを下回って短絡
移行アーク溶接状態に切り換わったものである。
送給速度を一定(10m/min)とし、平均溶接電圧
を36Vから26Vに段階的に低下させ、しかる後に元
にもどすよう34Vまで段階的に増加させ、炭酸ガスパ
ルス溶接の途中で一時的に短絡移行アーク溶接状態とす
る溶接状態切り換え制御を行った。この発明による溶接
方法では、実施例3の(5)〜(7)に示すように、平
均溶接電圧が26〜28Vのような低い範囲では短絡移
行アーク溶接状態としたので、比較例3に示す通常の炭
酸ガスパルス溶接に比べてスパッタ発生量を減らすこと
ができた。なお、実施例3の(5)の平均溶接電圧は、
厳密には28Vよりわずかに小さい値であり、これによ
り平均溶接電圧の下側下限設定値28Vを下回って短絡
移行アーク溶接状態に切り換わったものである。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による炭酸
ガスシールドアーク溶接方法によると、パルスアーク溶
接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検出値及び平均溶
接電圧検出値のうち少なくとも一つがパルスアーク溶接
について予め設定した下限設定値を下回った場合、溶接
状態をパルスアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状
態に切り換える制御を行うようにしたものであるから、
低ワイヤ送給速度時、ワイヤ突出し長さの増加による低
溶接電流時、低溶接電圧時等の低溶接条件にてパルスア
ーク溶接を行うときに比べてスパッタの発生量を減らす
ことができ、これによってスパッタの発生の少ない溶接
物が得られ、溶接母材や溶接トーチに付着したスパッタ
を除去する手間が少なくてすむ。
ガスシールドアーク溶接方法によると、パルスアーク溶
接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検出値及び平均溶
接電圧検出値のうち少なくとも一つがパルスアーク溶接
について予め設定した下限設定値を下回った場合、溶接
状態をパルスアーク溶接状態から短絡移行アーク溶接状
態に切り換える制御を行うようにしたものであるから、
低ワイヤ送給速度時、ワイヤ突出し長さの増加による低
溶接電流時、低溶接電圧時等の低溶接条件にてパルスア
ーク溶接を行うときに比べてスパッタの発生量を減らす
ことができ、これによってスパッタの発生の少ない溶接
物が得られ、溶接母材や溶接トーチに付着したスパッタ
を除去する手間が少なくてすむ。
【図1】この発明の溶接方法を実施するための消耗電極
式ガスシールド溶接電源の一例を示すブロック図であ
る。
式ガスシールド溶接電源の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す溶接電源に設けられたパルス溶接指
令信号発生回路の回路図である。
令信号発生回路の回路図である。
【図3】この発明の溶接方法に係るヒステリシス幅を有
する下限設定値の説明図である。
する下限設定値の説明図である。
【図4】この発明の溶接方法を平均溶接電圧を例にして
説明するための図である。
説明するための図である。
【図5】炭酸ガスパルス溶接及び短絡移行アーク溶接に
おけるワイヤ送給速度とスパッタ発生量との関係を示す
図である。
おけるワイヤ送給速度とスパッタ発生量との関係を示す
図である。
【図6】炭酸ガスパルス溶接及び短絡移行アーク溶接に
おける平均溶接電流(ワイヤ突出し長さ)とスパッタ発
生量との関係を示す図である。
おける平均溶接電流(ワイヤ突出し長さ)とスパッタ発
生量との関係を示す図である。
【図7】炭酸ガスパルス溶接及び短絡移行アーク溶接に
おける平均溶接電圧とスパッタ発生量との関係を示す図
である。
おける平均溶接電圧とスパッタ発生量との関係を示す図
である。
【図8】炭酸ガスパルス溶接を説明するための図であ
る。
る。
1…3相交流電力供給部 2…第1整流回路 4…イン
バータ 5…トランス 6…第2整流回路 8…溶接ワイヤ 9…母材 10…
平均溶接電圧検出器 11…溶接電流検出器 12…パルス電流設定回路 1
3…ベース電流設定回路 14…パルス期間設定回路 15…周波数設定器 16
…短絡移行アーク溶接電圧設定器 17…パルスアーク
溶接電圧設定器 18…電圧選択回路 19…誤差増幅
器 20…加算器 22…電圧電流変換回路 23…出
力波形選択回路 24…誤差増幅器 25…出力制御回路 26…ワイヤ
送給速度設定器 29…ワイヤ送給モータ制御回路 3
0…パルス周波数設定回路 31…平均溶接電流検出器
40…制御部 51,53,55…ヒステリシス付き
比較器 52,54…増幅器 PS…パルス溶接指令信
号
バータ 5…トランス 6…第2整流回路 8…溶接ワイヤ 9…母材 10…
平均溶接電圧検出器 11…溶接電流検出器 12…パルス電流設定回路 1
3…ベース電流設定回路 14…パルス期間設定回路 15…周波数設定器 16
…短絡移行アーク溶接電圧設定器 17…パルスアーク
溶接電圧設定器 18…電圧選択回路 19…誤差増幅
器 20…加算器 22…電圧電流変換回路 23…出
力波形選択回路 24…誤差増幅器 25…出力制御回路 26…ワイヤ
送給速度設定器 29…ワイヤ送給モータ制御回路 3
0…パルス周波数設定回路 31…平均溶接電流検出器
40…制御部 51,53,55…ヒステリシス付き
比較器 52,54…増幅器 PS…パルス溶接指令信
号
Claims (3)
- 【請求項1】 炭酸ガス単体または炭酸ガスを主成分と
して含む混合ガスをシールドガスとして用い、定速度送
給される溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させて
母材の溶接を行う炭酸ガスシールドアーク溶接方法にお
いて、 予め、パルスアーク溶接条件に関し、ワイヤ送給速度下
限設定値、平均溶接電流下限設定値及び平均溶接電圧下
限設定値を設定しておき、パルスアーク溶接状態にて溶
接中にワイヤ送給速度、平均溶接電流検出値及び平均溶
接電圧検出値のうち少なくとも一つがその対応する前記
下限設定値を下回ったときに、パルスアーク溶接状態か
ら短絡移行アーク溶接状態に溶接状態を切り換える制御
を行うことを特徴とする炭酸ガスシールドアーク溶接方
法。 - 【請求項2】 前記ワイヤ送給速度下限設定値、前記平
均溶接電流下限設定値及び前記平均溶接電圧下限設定値
は、ヒステリシス幅を持つものであることを特徴とする
請求項1記載の炭酸ガスシールドアーク溶接方法。 - 【請求項3】 前記平均溶接電流下限設定値及び前記平
均溶接電圧下限設定値は、ワイヤ送給速度の増加につれ
て大きくなる関数関係を持つようなワイヤ送給速度の関
数として設定されることを特徴とする請求項1又は2記
載の炭酸ガスシールドアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30741995A JPH09150267A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 炭酸ガスシールドアーク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30741995A JPH09150267A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 炭酸ガスシールドアーク溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09150267A true JPH09150267A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=17968837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30741995A Withdrawn JPH09150267A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 炭酸ガスシールドアーク溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09150267A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005523159A (ja) * | 2002-03-06 | 2005-08-04 | リンカーン グローバル インコーポレーテッド | 2段階溶接機及びそれを操作する方法 |
| JP2011224611A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Kobe Steel Ltd | 消耗電極式アーク溶接方法 |
| JP2012040594A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Daihen Corp | アーク溶接方法およびアーク溶接システム |
| JP2015532212A (ja) * | 2012-10-18 | 2015-11-09 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 溶接ビードの外観を実現するための変調方式を提供するシステム及び方法 |
| US10413987B2 (en) | 2014-11-11 | 2019-09-17 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Arc welding control method |
| US10870161B2 (en) | 2014-10-17 | 2020-12-22 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Arc welding control method |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30741995A patent/JPH09150267A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005523159A (ja) * | 2002-03-06 | 2005-08-04 | リンカーン グローバル インコーポレーテッド | 2段階溶接機及びそれを操作する方法 |
| JP2011224611A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Kobe Steel Ltd | 消耗電極式アーク溶接方法 |
| JP2012040594A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Daihen Corp | アーク溶接方法およびアーク溶接システム |
| JP2015532212A (ja) * | 2012-10-18 | 2015-11-09 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 溶接ビードの外観を実現するための変調方式を提供するシステム及び方法 |
| US10870161B2 (en) | 2014-10-17 | 2020-12-22 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Arc welding control method |
| US10413987B2 (en) | 2014-11-11 | 2019-09-17 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Arc welding control method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |