JPH09150367A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents
研磨装置及び研磨方法Info
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- JPH09150367A JPH09150367A JP8174996A JP8174996A JPH09150367A JP H09150367 A JPH09150367 A JP H09150367A JP 8174996 A JP8174996 A JP 8174996A JP 8174996 A JP8174996 A JP 8174996A JP H09150367 A JPH09150367 A JP H09150367A
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Abstract
出して研磨のバラツキを精度良く、しかもリアルタイム
で検出して研磨時間を短縮し、また、ゴミの存在の確認
を容易にするとともに、定盤の振動の伝達を無線で正常
に行うとともに、研磨状態を捉えるために利用される研
磨固有の振動の検出能力を改善すること。 【解決手段】研磨対象物を支持する第1の定盤3を回転
する駆動機構21と、第1の定盤に対向する第2の定盤2
に張付られた研磨布1と、第1又は第2の定盤に取付け
られて研磨時の振動を検出する振動検出器10と、第1の
定盤、第2の定盤の動作を制御する制御部17と、振動検
出器に検出された振動強度を周波数分析し、さらに振動
強度を時間毎に積分し、積分値の時間的変化が基準値を
下回った時、又は積分値が基準値を下回った時の何れか
の時点で、前記第1の定盤、前記第2の定盤を停止する
研磨停止信号を前記制御部に送る信号解析手段15とを含
む。
Description
方法に関し、より詳しくは半導体素子を構成する絶縁膜
や導電膜の表面などの平坦化に用いる研磨装置及び研磨
方法に関する。
集積度が増し、その内部回路の配線の多層化もさらに進
んでいる。その配線の多層化を可能にするために、化学
機械研磨(以下、CMP(chemical mechanical polishi
ng) という)技術を利用して配線上の層間絶縁膜が平坦
化されている。CMP技術では時間的、コスト的な面か
ら研磨の終点検出や自動化が重視されている。
研磨布の劣化などが原因で研磨速度が一定に保てないた
めに、時間的に制御したとしても厳密に決定することは
できなかった。従って、これまでは短時間の研磨を行っ
ては一旦研磨を中止して被研磨物の研磨状態を観察す
る、といった作業を平坦面が得られるまで繰り返してい
た。このような方法では手間や時間もかかるので実用的
でない。
ドともいう)を回転させるモータのトルクの変化を検出
してその変化に基づいて研磨面の摩擦抵抗をモニタする
方法があった。しかし、この方法は高周波成分が皆無の
ため、研磨面の擦り摩擦力の位置的、時間的平均を得る
に過ぎないので、感度が悪く、さらにヘッドの構造によ
っては使用できない場合もある。例えば、ヘッドと筐体
が弾性体で接合されるような構造を有するエアバック方
式では、研磨面の摩擦の影響が回転軸に伝わりにくくな
り、著しく感度が低下して実用にならない。
点を検出する方法もあるが、リアルタイムで検出できな
い。また、窒化シリコン膜とSiO2膜を同時に研磨する場
合には、光学式膜厚計でその研磨膜厚を精度良く測定す
ることができない。そこで、モーターの回転トルクや定
盤の振動の変化に基づいて研磨の終点検出を行うこと
が、特開平6-320416号、特開平6- 45299号公報において
提案されている。しかし、それらの公報では、研磨面が
単に平坦化された否かではなくて、研磨が進んで異質の
材料が研磨面に露出し、これにより研磨面の摩擦抵抗が
変化して振動が変化した時点を終点としている。
の歪みを、歪みセンサで測定する方法が特開平6-320416
号公報に記載されている。
使用する研磨装置では、研磨により生じる振動が小さい
ので、研磨装置のモータ振動などの機械的振動(音)が
バックグラウンドノイズとして混入するので、十分な感
度が得られない。この結果、研磨面の全領域の研磨状態
を精度良く検知したり或いは終点を検出することは難し
く、基本的な研磨を終えた後に、さらに追加の研磨が必
要となる。
るヘッドの歪みを歪みセンサで測定する場合には、その
歪みは歪みセンサに現れるほど大きくはない。しかも、
研磨装置自体の振動をフイルタで低減しても、歪みセン
サによりウェハ表面の凹凸の変化は検出できないのが実
状である。なぜならば歪みセンサは高い振動周波数に感
度が無いからである。
換の時期に関する客観的な指標がないので、それらの作
業を無用に行いがちである。さらに、研磨の際のゴミ
(異物)により研磨面に傷が付いたとしても、研磨終了
後に研磨対象物を取り出してその研磨面を顕微鏡で観察
することにより始めて傷の存在がわかることになる。C
MPによる研磨の際のゴミの発生及び混入に対しては何
等の対策もとられておらず、研磨面の傷を観察すること
で間接的に評価していた。
っているので、1ロット(通常は25枚程度)の初期の
段階でゴミが混入して被研磨物の表面に傷が付きはじめ
ても、その1ロットが終了するまではゴミの混入は気が
つかなかった。このため、研磨面を傷付けるようなゴミ
が入ってから後に研磨される被研磨物には当然に傷が付
くので、半導体ウェハのような研磨対象物が無駄に消費
される。しかも、傷付いた研磨面からその一部が欠落し
てゴミとなり、さらにゴミが増加することもある。
場所が特定できないので、ゴミを除去するために研磨布
全体を交換することもあり、そのような場合には手間が
かかってしまう。さらに、上記した特許公開公報では、
定盤振動検出のための信号を定盤の上から増幅器に伝達
することが記載されているが、その信号伝達を無線で行
おうとする場合には、定盤を回転させるためのモータの
シャフトによって無線信号が一時的に途切れてしまう。
存し、しかも加圧力、回転数、研磨液流量、研磨布の表
面状態などの研磨条件によって大幅に変化する。従っ
て、時間で研磨量を制御する場合には、ロット毎に一旦
試し研磨を行い、研磨速度を確認することを行っている
が、これでは手間がかかってしまう。しかも、パターン
の異なる複数種類のロットについて研磨を行う場合に
は、試し研磨の占める時間が増えてスループットが低下
する。
に検出して研磨のバラツキを精度良く、しかもリアルタ
イムで検出して研磨時間を短縮し、また、ゴミの存在の
確認を容易にするとともに、定盤の振動の伝達を無線で
正常に行うとともに、研磨状態を捉えるために利用され
る研磨固有の振動の検出能力を改善することができる研
磨装置及び研磨方法を提供することを目的とする。
図22等に例示するように、研磨対象物を支持する第1
の定盤3と、前記第1の定盤3を回転させる第1の駆動
機構21と、前記第1の定盤3に対向して配置される第
2の定盤2と、前記第2の定盤2に張り付けられた研磨
布1と、前記第1の定盤3又は前記第2の定盤2に取り
付けられ、研磨時の振動を検出する振動検出器10(1
0A,10B)と、少なくとも前記第1の定盤3と前記
第2の定盤2の一方の研磨動作を制御する制御部17
と、前記振動検出器10により検出された振動強度を周
波数分析し、さらに該振動強度を時間毎に積分し、積分
値の時間的変化が基準値を下回った時、又は該積分値が
基準値を下回った時の何れかの時点で、前記第1の定
盤、前記第2の定盤の少なくとも一方を停止する研磨停
止信号を前記制御部に送る信号解析手段15とを有する
ことを特徴とする研磨装置により解決する。
周囲には弾性体7が形成されていることを特徴とする。
上記研磨装置において、前記研磨布1の表面には溝4又
は孔が形成され、且つ前記研磨布1の内部には該表面の
振動に共振する空洞6が形成されていることを特徴とす
る。
0Aの出力端側には、中心周波数の異なる複数のバンド
パスフィルタ34bが組合わせて接続されていることを
特徴とする。上記研磨装置において、図16に例示する
ように、研磨開始、研磨停止又は研磨条件を満たしたか
否かの判断をする信号解析部33と、前記振動検出器1
0によって検出された研磨の振動情報を無線送信する送
信部13と、前記送信部13から出力された無線信号を
受信し、且つ該無線信号の同調周波数の変動を参照周波
数の範囲内に自動的に保持する自動周波数制御機構を有
するとともに、前記信号解析部34が受信データを要求
する毎に前記送信機13の発振周波数を該自動周波数制
御機構により受信する受信機32とを有することを特徴
とする研磨装置によって解決する。
0は、縦方向又は円周方向の振動を検出する素子である
ことを特徴とする。上記研磨装置において、図22に例
示するように、前記振動検出器10A、10Bは、前記
第1の定盤3の回転中心に対して対象に複数個取り付け
られ、複数の前記振動検出器10A,10Bの出力信号
の和又は差をとる演算器37,38が複数の前記振動検
出器10A,10Bの出力端に接続されていることを特
徴とする。
ように、前記振動検出器10で検出される振動周波数を
前記振動検出器10の共振周波数に変換する振動変換手
段59を、前記振動検出器10に接続したことを特徴と
する。上記研磨装置において、図32に例示するよう
に、被研磨物Wがインナーシート51を介して前記第1
の定盤3に支持され、前記第1の定盤3と前記インナー
シート51に形成された貫通孔54と、前記貫通孔54
内を通して前記被研磨物Wと前記振動検出器10の双方
に接触する振動伝達体55とを有することを特徴とす
る。
には、前記第2の定盤3を回転させる第2の駆動機構M
が接続されており、前記第1の定盤2は、前記振動検出
器10により検出しようとする振動周波数と同じ第1の
固有振動周波数を有するとともに、前記第1の駆動機構
21及び前記第2の駆動機構Mの少なくとも一方が、前
記第1の固有振動周波数と異なった第2の固有振動周波
数を有することを特徴とする。
対象物を支持する第1の定盤3と、前記第1の定盤3を
回転させる駆動機構21と、前記第1の定盤3に対向し
て配置され、且つ内部に空洞2aが形成された第2の定
盤2と、前記第2の定盤2に張り付けられた研磨布1
と、前記第1の定盤3又は前記第2の定盤2に取り付け
られ、研磨時の振動信号を出力する振動検出器10と、
少なくとも前記第1の定盤3と前記第2の定盤2の一方
の研磨動作を制御する制御部17とを有することを特徴
とする研磨装置によって解決する。
物を支持する第一の定盤3と、前記第一の定盤3に対向
して配置される第二の定盤2と、前記第二の定盤2に張
り付けられる研磨布1aと、前記第一の定盤3又は前記
第二の定盤2に取付けられた振動検出器10と、少なく
とも前記第1の定盤3又は前記第2の定盤2を駆動する
駆動機構21と、前記振動検出器10が取付けられた側
の前記第一の定盤3又は前記第二の定盤2に取り付けら
れ、且つ前記振動検出器10によって検出された情報を
無線送信する送信部13と、前記送信部13から出力さ
れた無線信号を受信する受信部14と、前記受信部14
に接続されて、受信した前記無線信号を解析する信号解
析部15と、前記信号解析部15からの信号に基づい
て、研磨停止、研磨条件を変更を指示する信号を少なく
とも前記駆動機構に出力する制御部17と、前記振動検
出器10が取り付けられた前記第一の定盤3又は前記第
二の定盤2の回転軸の周囲に取付けられ且つ前記送信部
13に接続された環状の送信アンテナ25と、前記回転
軸の延長上に取付けられ且つ前記受信部14に接続され
る受信アンテナ26とを有することを特徴とする研磨装
置。
振動検出器10Aの出力に基づく振動信号の振幅レンジ
を広げるための対数アンプ34cと、前記受信部14の
出力側に接続されて前記受信部からの出力信号を変換す
る逆対数アンプ35とを有することを特徴とする。上記
した研磨装置において、図39〜図47に例示するよう
に、研磨対象物を支持する第1の定盤3と、前記第1の
定盤3に対向して配置される第2の定盤2と、前記第2
の定盤2に張り付けられる研磨布1dと、前記第1の定
盤3を前記研磨布1d上の一定範囲内で周期的に移動さ
せる駆動手段8,21と、前記第1の定盤3の振動強度
又は前記駆動手段の駆動トルクの値を、前記第1の定盤
の位置成分を含む関数で割算してその結果を研磨状態信
号として出力し、該研磨状態信号の変化を時間で微分
し、その微分値に基づいて研磨終了を検出する研磨終点
検出手段77とを有することを特徴とする研磨装置によ
って解決する。
に、被研磨物Wを支持する定盤3と、該被研磨物Wを研
磨する研磨布1と、前記研磨布1と前記被研磨物Wの摩
擦によって前記研磨布1の移動方向又は前記定盤の回転
方向に引きずられる前記第定盤3の変位の変化を測定す
る変位検出器61〜63とを有することを特徴とする研
磨装置により解決する。
摩擦によって平坦化される前記被研磨物Wの平坦化速度
と前記変位検出器61〜63の出力信号とを対応させ、
該出力信号の変化が該平坦か速度の所定の範囲内又は所
定の値に達した時を研磨終点として判別する研磨終点判
別手段15を有することを特徴とする。上記した課題
は、図1〜図10に例示するように、研磨対象物を支持
する第1の定盤と、該第1の定盤に対向して配置される
第2の定盤と、該第2の定盤に張り付けられる研磨布と
を使用して、該研磨対象物を前記研磨布により研磨する
研磨方法において、振動検出器によって、前記第1の定
盤又は前記第2の定盤の研磨時の振動を検出し、前記振
動検出器から出力された振動強度を周波数分析し、さら
に該振動強度を時間毎に積分し、積分値の時間的変化が
基準値を下回った時、又は該積分値が基準値を下回った
時の何れかの時点で研磨を停止することを特徴とする研
磨方法によって解決する。
数の振動強度の平均値であることを特徴とする。上記研
磨方法において、前記研磨対象物上に形成されて表面に
凹凸を有する膜を、前記研磨布によって平坦化すること
を特徴とする。上記研磨方法において、研磨開始から研
磨停止までの時間が、設定時間よりも短いか、或いは前
記積分値の時間的変化が指定値を越えて減少したかのい
ずれかにより、研磨布の劣化を認識することを特徴とす
る。
特定の振動周波数の振動強度の減少率が他の振動周波数
の振動強度の減少率に比べて大きいことを検知して研磨
条件を変更することを特徴とする。上記研磨方法におい
て、前記振動検出器から出力された振動強度信号又は振
動スペクトルの変化に基づいて、研磨状態をリアルタイ
ムで分析して研磨終点を検出するか、研磨条件を変更す
ることを特徴とする。
うに、研磨対象物を支持する第1の定盤と、該第1の定
盤に対向して配置される第2の定盤と、該第2の定盤に
張り付けられた研磨布とを備えた研磨装置を用いる研磨
方法において、駆動手段により、前記第1の定盤を前記
研磨布上の一定範囲内で周期的に移動させ、前記第1の
定盤の振動強度又は前記駆動手段の回転トルクの値を、
前記第1の定盤の位置成分を含む関数で割算してその結
果を研磨状態信号とし、該研磨状態信号の変化を時間で
微分し、その微分値に基づいて研磨を終了する工程を含
むことを特徴とする研磨方法により解決する。
研磨布の回転中心からの距離に比例する比例関数である
ことを特徴とする。また、前記研磨布において、略等密
度に溝又は孔が形成されている場合は、前記関数は、前
記研磨布の回転中心からの距離の二乗に比例する関数で
あることを特徴とする。さらに、前記関数には、前記第
2の定盤の回転数が含まれることを特徴とする。
うに、研磨対象物を支持する第1の定盤と、該第1の定
盤に対向して配置される第2の定盤と、該第2の定盤に
張り付けられる研磨布とを使用して、該研磨対象物を前
記研磨布により研磨する研磨方法において、振動検出器
によって、前記第1の定盤又は前記第2の定盤の研磨時
の振動を検出し、前記振動検出器により検出された振動
強度の異常を検出し、該振動強度の異常検出時間が前記
第2の定盤の回転周期よりも短い場合に、前記第1の定
盤と前記第2の定盤の駆動を制御することを有すること
を特徴とする研磨方法によって解決する。
ら得られる振動情報を周波数分析し、その周波数におけ
る振動強度を時間毎に積分し、積分値が基準値を下回っ
た時、又はその積分値の時間的変化が基準値を下回った
時の何れかの時点で、研磨停止の信号を送る信号解析手
段により研磨を停止するようにしたので、研磨の終点検
出が容易になる。
停止までの時間が設定時間よりも短い場合と、前記積分
値の時間的変化が指定値を越えて減少した場合とのいず
れかで、研磨布劣化信号を示す信号を出力するので、研
磨の終了か研磨布の劣化かの判断が容易になり、最適な
研磨作業がなされる。研磨の際に、特定の振動周波数の
振動強度の減少率が他の振動周波数の振動強度に比べて
大きい場合には、研磨が一様に行われていないことが実
験的に確認されているので、そのような振動強度の減衰
を検知して研磨条件を変えて研磨が一様になるように研
磨条件を変えると最適な研磨がなされる。
回転力伝達体機構とを弾性体を介して接続した構造を有
する研磨装置において、第1の定盤に振動検出器を取り
付けたので、回転力伝達機構に固有の振動を弾性体によ
って吸収させ、研磨対象物の振動を検出する場合のノイ
ズが低減する。これにより、研磨の終点検出がより速く
しかも正確に把握することができる。
布に形成するようにしているので、研磨時に生じる振動
の振動強度が大きくなるとともに、振動検出器により検
出できる振動周波数帯域が広くなって、研磨条件の緻密
な制御や、研磨の終点検出を容易にする。そのような機
構としては、研磨布に複数の溝を形成し、その溝に囲ま
れた領域での振動を誘発させるものがある。
成すると、誘発された研磨時の振動が増幅されて、振動
検出の振動強度の変化の把握は容易になる。さらに、研
磨の際の振動検出器による振動の減衰量を実効値として
捉え、この実効値の変化を時間毎に測定してその変化の
積分値又は一定時間の変化量が零又はそれ以上になった
時点を研磨の終点検出としてもよい。
上を移動する動作を伴う場合には交流成分が大きすぎて
終点を判断しにくくなる。この場合には、第1の定盤の
位置を含む関数によって実効値を割ることにより、検出
信号を補正すると、研磨の終点検出が速く且つ正確に検
出できた。また、本発明によれば、研磨時の振動の検出
する振動検出器の出力を無線で外部に送信する場合に、
送信アンテナと受信アンテナを同軸上に配置するように
したので、アンテナが回転したり揺動しても安定な送受
信がなされる。
送信部に電力を供給する場合にはその定盤を回転するシ
ャフトの周囲に環状導電体を取付け、この環状導電体に
接触するブラッシを通して電力を供給するようにしてい
るので、電池交換の手間や電力不足による作業停止とい
った事態が回避される。なお、環状導電体として市販の
スリップリングを用いてもよい。
行い、研磨情報を無線で送受信する場合に自動周波数制
御機構を用いているので、温度変化により送信周波数に
変動が生じても安定した受信状態が得られる。さらに、
本発明によれば、研磨時において、定盤に取付けられた
振動検出器により検出された振動強度の異常を検出し
て、振動強度の異常検出時間が定盤の回転周期よりも短
い場合にゴミの存在を示す信号を出力する信号分析部を
設けるようにしているので、その後に続く被研磨物の研
磨面のゴミによる傷の発生が未然に防止される。
長く発生する場合には、傷以外の原因なので、直ぐに研
磨を停止すると、ゴミ以外の原因による研磨装置の異常
動作を容易に検出できる。さらに別の本発明によれば、
内部が空洞で機密保持される筐体から防振されたエアバ
ック式の上側定盤を有する構造において、円周方向の振
動を検出するような振動検出器を上側定盤に取り付け、
その振動検出器から出力された振動強度又は振動スペク
トルの信号の変化によって研磨の終了などを行わせてい
る。これによれば、エアバック式の上側定盤の回転方向
の振動強度やそのスペクトルの変化を知ることにより、
研磨状態の変化を判断することが容易になる。
フィルタを介して制御部に出力するようにすると、研磨
装置や研磨条件に合わせて、研磨装置固有の周波数の振
動に依存する振動成分を除去して、実際の研磨によって
発生する振動だけを選択することができる。また、振動
検出器により検出した振動信号を無線で制御部に送る場
合に、対数アンプを介して振動信号の振幅レンジを拡大
して無線で送り、受信後に逆対数アンプで振動信号を復
元すると、S/N比が向上する。
場合に、振動検出器を複数接続することにより出力信号
を大きくすることができる。しかも、それら複数の振動
検出器によって検出したくない振動成分も増えるので、
その不要な振動成分が互いに打ち消しあい且つ必要な振
動成分が加算されるように振動検出器の向きや配置を選
択するようにすると、不要な振動成分によるノイズを低
減してS/N比を向上できる。
よって変化する被研磨物支持盤の振動を振動検出器で検
出する場合に、その振動検出器の周囲に防音材を配置し
ているために、モータなどのバックグラウンドノイズの
振動検出器への入力を抑制してS/N比を改善できる。
また、研磨の進行によって変化する被研磨物支持盤の振
動を振動検出器で検出する場合に、検出しようとする振
動の周波数を振動検出器の最大感度周波数に変換するよ
うにしたので、S/N比を改善できる。
物支持盤の振動を振動検出器で検出する場合に、検出し
ようとする振動周波数と同じ周波数の固有振動周波数を
有する振動板を被研磨物支持盤と振動検出器の間に介在
させたので、振動検出器に入力する検出振動を共振させ
て増幅することができ、S/N比が改善される。また、
研磨の進行によって変化する被研磨物支持盤の振動を振
動検出器で検出する場合に、被研磨物支持盤を貫通して
振動検出器と被研磨物に接触する振動伝達体を設けたの
で、被研磨物から振動検出器への振動伝達効率が良くな
ってS/Nを改善できる。
物支持盤の振動を振動検出器で検出する場合に、検出時
において、被研磨物支持盤を駆動するエネルギーの供給
を一時的に停止するようにしたので、バックグラウンド
ノイズを大幅に低減でき、S/N比を改善できる。ま
た、研磨の進行によって変化する被研磨物支持盤の振動
を振動検出器で検出する場合に、検出しようとする振動
周波数とバックグラウンドノイズの振動周波数とを相違
させるとともに、被研磨物支持盤の固有振動周波数と検
出しようとする振動周波数を同じにしたので、S/N比
を改善できる。
物支持盤の振動を振動検出器で検出する場合に、バック
グラウンドノイズと逆位相で振動する振動板を被研磨物
支持盤と振動検出器の間に介在させたので、振動検出器
へのバックグラウンドノイズの入力を排除してS/N比
を改善できる。また、研磨の進行によって変化する被研
磨物支持盤の振動を振動検出器で検出する場合に、比研
磨物支持盤上に振動検出器を複数取り付けて選択可能に
したので、振動検出器の故障による交換の手間が軽減で
きる。
磨の際に被研磨物支持盤の位置を検出する変位検出器を
有しているので、研磨が進むにつれて研磨布と被研磨物
の摩擦力が変化して被研磨物支持盤の位置が変化し、そ
の変位の変化量により研磨の終点等を検出できる。この
場合、被研磨物支持盤の位置の変化量はバックグラウン
ドノイズとは振動周波数帯が異なるので、モータ等の振
動の影響を受けずにS/N比の良い検出が可能になる。
きくしたり、S/N比を改善する等の手法を採用してい
るので、研磨終点検出用の異物を有しないウェハの研磨
終点検出などの判断が容易になる。
を図面に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態の研磨
装置の要部を示す構成図である。研磨装置は、モータM
によって回転される円盤状の下側定盤2と、吸着パッド
(不図示)を介して被研磨物Wを支持する円盤状の上側
定盤3とを有している。下側定盤2と上側定盤3内には
それぞれ1つ又は複数の空洞からなる共振部2a,3a
が形成されている。また、下側定盤2上には、被研磨物
Wと対向接触する研磨布1が張りつけられている。
ので二層構造となっている。研磨布1の上層部には、図
2(a),(b) に示すような深さ2mm程度の第一の溝4が複
数の箇所に形成されている。第一の溝4に囲まれた矩形
状の領域は例えば20mm四方の広さを有し、研磨時に被
研磨物Wに接触して振動を誘発する励振部5となってい
る。また、研磨布1の下層部には、励振部5に重なる第
二の溝(空洞)6が形成され、その第二の溝6は、励振
部5の振動に共振するようになっている。
のではないが、例えば図2(a) 、(b) に示すようなもの
がある。図2(a) に示す第一の溝4は平面が矩形状のも
ので、十字方向に複数本形成されている。また、図2
(b) に示す第一の溝4は、直線状に縦横に複数本形成さ
れたものである。上側定盤3は、図3に示すように、ゴ
ムやバネ等の弾性部7を介して内部空洞の筐体8に支持
されていて、筐体8とは異なる動きをするようになって
いる。筐体8の上部は、シャフト駆動部21によって回
転及び上下動されるシャフト9の下端に固定されてい
る。筐体8と上側定盤3と弾性部7は全体でヘッドとも
呼ばれ、そのヘッド内部の空間は、上側定盤3を研磨布
1に押圧し得るような内部圧力となっている。
子(以下、加速度素子ともいう)10が取り付けられ、
その振動検出素子10の出力端は筐体8に取り付けられ
た送信機13に接続されている。振動検出素子10とし
て、例えば圧電素子加速度センサーが使用される。筐体
8と上側定盤3と弾性部7によって囲まれる空間が所定
の圧力に保持される構造のヘッドは、エアバック式ヘッ
ドと呼ばれる。エアバック式ヘッドでは、上側定盤3が
上にずれると上側定盤3には位置を元に戻す下向きの圧
力が加わる一方、上側定盤3が下にずれると上側定盤3
には位置を元に戻す上向きの圧力が加わるような圧力が
加えられ又はそのような圧力が保持される。その圧力
は、シャフト9内の空洞を通して外部から加えられる。
らの振動周波数、振動強度に関する情報の信号を無線で
受信機14に送信し、受信機14で受けた振動情報を信
号解析部15によって分析し、得られた振動周波数と振
動強度のパワースペクトルから研磨以外の原因による固
有振動成分(例えば、研磨装置固有の振動成分)を差し
引き、その結果を例えば表示部16に表示したり、駆動
制御部17を介してシャフト9やドレッサー12を移動
したり駆動、停止したり、或いは駆動制御部17を介し
てノズル11から供給される研磨液給料量を制御したり
している。
立てされる。ドレッサー12の上下動及び回転動作は、
駆動制御部17によって制御される。下側定盤2を回転
させるモータMの回転数は、駆動制御部17によって制
御される。上述した研磨装置により研磨される被研磨物
Wとしては、例えばシリコン、ゲルマニウムや化合物半
導体などのウェハや、そのようなウェハに形成された導
電膜、絶縁膜、金属膜がある。
に研磨布1に複数の小孔を形成するようにしてもよい。
そこで次に、半導体ウェハの研磨を例に挙げて上記した
研磨装置の動作を説明する。まず、被研磨物Wとして半
導体ウェハWを上側定盤3の下面に貼った後に、かつ駆
動制御部17からの信号により下側定盤2を回転させ
る。さらに、駆動制御部17からの信号によりシャフト
9を回転、下降させて半導体ウェハWを研磨布1に押圧
する。その研磨の際にはノズル11を通して研磨液を研
磨布1に供給する。
布1の摩擦によって半導体ウェハWが振動するので、研
磨布1に形成された振動部5が振動し、その振動は第二
の溝6や下側定盤2及び上側定盤3の共振部2a,3a
の共振によって増幅され、振動検出素子10に伝達され
る。振動検出素子10に入力する振動としては、摩擦に
よる振動成分の他にシャフト9を駆動するシャフト駆動
部21からの振動成分が存在する。シャフト駆動部21
の固有振動は、摩擦振動を検出する振動検出素子10の
ノイズになる。しかし、振動検出素子10は、上側定盤
3に取り付けられているので、シャフト9及び筐体8に
伝達したシャフト駆動部21の固有振動は、弾性体7の
振動吸収によって減衰される。この結果、上側定盤3に
伝わるシャフト駆動部21の固有振動は弱くなるので、
振動検出素子10に入力するノイズが低減する。
周波数や振動強度等の振動情報は、送信機13、受信機
14、信号解析部15を介して表示部16に表示され
る。表示部16では、例えば図4に示すような振動のパ
ワースペクトルが表示される。このパワースペクトル
は、信号解析部15によって研磨以外の原因による固有
振動成分を引いたものである。
凸が存在する状態では、図4に見られるように低周波か
ら高周波までの広い振動周波数帯にわたり振動強度が大
きくなっていることがわかる。研磨が進んで研磨面の一
部が局部的に平坦になると、振動強度が振動周波数全体
で減少するだけでなく、500Hz程度の低い振動周波
数の振動強度の減衰が顕著になる。低周波の減衰は、研
磨面の一部が平坦に研磨されることにより起こる特有の
現象であり、全体が一様に研磨されている場合には10
00Hz前後の高周波の振動強度が減衰する。研磨面の
一部が平坦化されている場合には、駆動制御部17によ
って上側定盤3や下側定盤2の回転数や上側定盤3によ
る圧力などを調整して、研磨のバラツキを少なくする。
生じなくなるので、図4に見られるように振動強度が全
振動周波数帯域でほぼ零になる。このように、研磨布1
に設けた励振部5の振動誘発によって振動周波数帯域が
広くかつ振動強度が大きくなって感度が良くなるばかり
でなく、研磨布1の第二の溝6や上側定盤3及び下側定
盤2の共振部2a,3aによる共振によって振動が増幅
される。
を増幅して検出することが可能になった。その振動の変
化によって研磨状態が研磨面の0.05μm以下の微小
な凹凸でも検出でき、また、研磨面の研磨バラツキの状
況を精度良く把握でき、そのバラツキが低下する方向に
研磨圧力を変えたり上側又は下側定盤2,3の回転数を
変えることにより自動的に修正して研磨バラツキを修正
することができる。これにより、研磨状態を高精度に把
握して、研磨の終了の判断を容易にしたり、追加研磨が
不要になってスループットが向上する。
を信号解析部15により積分すると研磨が進行するにつ
れて積分値は次第に減少するので、積分値の時間的変化
が無くなった場合には研磨が終了したと判断して信号解
析部15から研磨終了の信号を駆動制御部17に送り、
駆動制御部17はシャフト9の回転を停止したり、シャ
フト9を上昇させたりして、半導体ウェハWと研磨布1
の接触を断って研磨を終了させる。
零にならないような場合には、その積分値が予め設定し
た基準値となったり、或いは積分値の時間的変化が予め
設定した基準値よりも小さくなった時点で研磨終了であ
ると判断してもよい。ところで、研磨が終わらない状態
で研磨布1が磨耗すると、被研磨物Wと励振部5との摩
擦が減少して振動が生じなくなり、振動強度が急速に減
衰して研磨終了の状態とほぼ同じ特性に変化する。この
ような急峻な振動強度の減衰は、振動検出素子10、送
信機13、受信機14を介して信号解析部15によって
検出され、信号解析部15により研磨布1の劣化と判断
される。この場合には、駆動制御部17を介して研磨を
中止するとともにドレッサー12を駆動して研磨布1を
目立てすることになる。そして、目立てを終えた後に研
磨を再開する。
は、振動周波数の0〜数百Hzの帯域の振動強度が数d
Bの大きさで存在するので、その振動周波数帯域での振
動強度の存在と振動強度の変化の情報に基づいて研磨布
が磨耗したことを検知してもよい。研磨布の劣化の基準
は、研磨開始から終了までの時間が予め設定した時間よ
りも短い場合や、積分値の時間的変化が指定値を超えて
減少した場合を劣化基準としてもよい。
置の配線を覆う絶縁膜を研磨する工程について説明す
る。半導体装置の配線を形成する場合には、まず、図5
(a) に示すように半導体基板W1 の上に第一の絶縁膜W
2 を形成した後に、第一の絶縁膜W2 上に金属膜を形成
し、ついで、図5(b) に示すようにその金属膜をパター
ニングして配線パターンW3 を形成する。その後に、図
6(a) に示すように、配線パターンW3 を保護するため
の第二の絶縁膜W4 を形成する。配線パターンW3 と第
一の絶縁膜W 2 によって形成される段差は、第二の絶縁
膜W4 の表面に凹凸となって現れる。第二の絶縁膜W4
の表面は、上記した研磨装置によって終点が検出される
まで研磨され、その研磨面は図6(b) に示すように平坦
になった。
用したSiO2膜である場合には、研磨速度が大きいので、
図7(a) に示すように、第二の絶縁膜W4 の上にCVD
により窒化シリコン膜W5 が形成される場合もある。そ
の窒化シリコン膜W5 の表面には凹凸が現れる。第二の
絶縁膜W4 と窒化シリコン膜W5 の表面は本発明の研磨
装置によって終点が検出されるまで研磨され、その研磨
面は図7(b) に示すように平坦になる。窒化シリコンは
SiO2よりも硬いので、窒化シリコン膜W5 が存在する場
合の研磨量は、窒化シリコン膜W5 が存在しない場合の
研磨量よりも少ない。
は、その研磨面は図8(a) 〜(c) のように変化し、これ
らの場合に振動検出素子10に入力する振動の波形は図
10に示すように研磨が進行するにつれて小さくなる。
一方、第二の絶縁膜W4 及び窒化シリコン膜W5 を研磨
する場合には、図9(a),(b) に示すように、初期の状態
で全体を覆っていた窒化シリコン膜W5 は、研磨が進む
につれて一部が消失し、その部分から第二の絶縁膜W4
が露出することになる。さらに窒化シリコン膜W5 と第
一の絶縁膜W4 を研磨すると、研磨面が平坦化した時点
で研磨の終点が検出され、研磨は停止される。その研磨
面には、図9(c) に示すように、第一の絶縁膜W4 のみ
が露出する場合もあるし、一部に窒化シリコン膜W5 が
残っている場合もある。
力する振動の波形はほぼ図10に示すようになる。従っ
て、上記した研磨装置は、特開平6−320416号公
報に記載されているように膜質の変化によって振幅が大
きくなるような状況を捉えるものではなく、研磨面の平
坦性が良くなるにつれて振動強度が減少する事象を捉
え、振動の減少が所定の基準に達した段階で研磨終点を
判断して研磨を停止する構成となっている。
盤3に複数個取り付けてもよい。例えば、縦方向の振動
と横方向の振動を別々に検出して研磨状態をさらに詳細
に検出してもよい。また、振動検出素子10の振動は縦
方向の振動でなく、横方向又は円周方向の振動であって
もよく、円周方向の振動については第8、9実施形態で
詳述する。また、振動検出素子10の取り付け場所を上
側定盤3でなく下側定盤3としてもよい。その取付け箇
所については、以下の実施形態でも同様に適用される。 (第2実施形態)図11は、本発明の第2実施形態を示
す側面図である。
ラミックや水晶等の圧電材料からなる振動検出素子(加
速度素子)18を上側定盤3の中間層に介在させてい
る。これにより、被研磨物Wの研磨面に垂直な振動は勿
論のこと、研磨面の面に沿って生じる捩れ方向の摩擦、
即ち「ずり摩擦力」を検出できる。ずり摩擦力は、研磨
面の一部が局所的に平坦化すると急激に減少するので、
全体的に均一に研磨したい場合には、急激に減少しない
ように研磨条件(例えば研磨圧力、研磨速度)を調整し
て研磨のバラツキを解消させる。
実施形態と同様に送信機13に接続される。また、この
振動検出素子18は、研磨布1に励振部5を有しない研
磨装置にも適用してもよい。 (第3実施形態)図12は、本発明の第3実施形態を示
す側面図である。
みゲージのようなフィルム状の圧力センサ19を被研磨
物Wと上側定盤3の間に介在させている。これにより、
被研磨物Wが研磨面に垂直な方向に受ける圧力変化を電
気抵抗の変化として検出することにより、垂直方向の振
動周波数や振動強度を検出できる。この圧力センサ19
として圧力分布を検出できるタイプのものを用いてもよ
い。
実施形態と同様に送信機13に接続されるが、研磨布に
上記した励振部を有しない研磨装置にも適用できる。 (第4実施形態)上記した実施形態では被研磨物を上側
定盤に取り付け、研磨布を下側定盤に貼り付けるように
したが、図13に示すように、被研磨物Wを下側定盤2
に取り付け、研磨布1を上側定盤3に貼り付けるように
してもよい。
が設けられ、また振動検出素子10及び送信機13が上
側定盤3に取り付けられている。なお、本実施形態でも
研磨布1には第1実施形態と同様に第二の溝6を形成し
たり、上側定盤3や下側定盤2には空洞からなる共振部
2a,3aを設けてもよい。 (第5実施形態)上記した実施形態では、シャフトで上
側定盤を回転する機構となっているが、図14に示すよ
うに、回転機構のない上側定盤20を使用するいわゆる
デッドウェイト型の研磨装置を使用する場合にも、上側
定盤20に振動検出素子10や送信機13を搭載しても
よい。この場合、下側定盤2上の研磨布1に励振部5を
設けたり、上側定盤20や下側定盤2に空洞からなる共
振部を設けてもよい。
同一要素を示している。 (第6実施形態)図15は、本発明の第6実施形態の側
面図である。本実施形態では、電池を使用せずに送信機
に電力を供給する構造と、送信機と受信機を無線で接続
する構造を有する研磨装置を示す。図15において図1
と同一符号は同一要素を示している。
ーターを有するシャフト駆動部21が取り付けられ、こ
のシャフト駆動部21は弾性体22を介して揺動装置2
3に取り付けられている。揺動装置23は、ベルト24
に接続されて研磨布1aの上面に沿って縦横に移動可能
に配置されている。また、上側定盤3には振動検出素子
(例えば加速センサー) 10が、上側定盤3の中心から
定盤半径の1/4〜3/4だけ離れた位置に取り付けら
れている。また送信機13が取付けられた筐体8の外周
面には送信機13に接続された送信用アンテナ25が少
なくとも1周形成されている。また、揺動装置の外周面
には受信用アンテナ26が少なくとも1周形成され、受
信用アンテナ26は弾性体22及びベルト24に沿って
配置された信号線27を介して図1に示した受信機14
に接続される。なお、受信用アンテナ26は、接地され
たシールド線27aに囲まれている。
ら絶縁された環状導体28が形成され、この環状導体2
8には導電性のブラッシ29が接触しており、導電性ブ
ラッシ29は外部に引き出される電力供給用配線に接続
されている。また、環状導体28からはシャフト9の内
部又は外部に沿って電線30が引き出されており、その
電線30は送信機13の電源端子に接続されている。そ
の電線30は絶縁物によって被覆されている。
の弾性部7が絶縁体である場合には、上側定盤3と送信
機13の間にはアース電位を確保するために上側定盤3
を導電体により形成するか或いは上側定盤3の表面に金
属を蒸着してそれらをアース線に接続する必要がある。
これにより接地電位であるシャフト9の長さ方向に引か
れる電線30は1本で足りることになる。
シャフト9により回転する場合でも、送信機13から出
力された信号は上側定盤3の周囲にある略環状の送信用
アンテナ25を通して無線で送信される。その無線信号
は、シャフト駆動部21の周囲の略環状の受信用アンテ
ナ26を介して図1に示す受信機14に入力することに
なるので、無線信号がシャフト9によって妨害されるこ
とがなくなる。この場合、揺動装置23が揺動しても送
信用アンテナ25と受信用アンテナ26は同時に揺動
し、そのうちの送信用アンテナ25が回転する。なお、
受信用アンテナ26は回転することはない。
は、それらのうちの一方をシャフト9の周囲に略環状に
配置すれば送受信が可能になる。しかし、シャフト9の
揺動による送受信状態の不安定性を避けるためには、上
記したように送信用アンテナ25と受信用アンテナ26
の双方を環状にした上で、それらを同軸上に配置するこ
とが好ましい。
ャフト9に沿って配置された電線30を通して供給され
るので、送信機13に電力を供給するための電池の交換
の手間が不用となり、しかも、電力不足による研磨の中
断を回避してスループットを向上することができる。な
お、研磨布1aは、第1実施形態のように励振部が形成
されたものであってもよい。また、電力供給系統及び信
号伝達系統以外は、第1実施に示した構造を採用しても
よい。 (第7実施形態)第1実施形態や第6実施形態に示した
研磨装置を複数台使用して、複数の被研磨物を並行して
研磨する場合に管理システムを構築する必要があるの
で、その実施形態を図16に基づいて説明する。
数の研磨装置m1 〜mn には、周波数の異なる信号f1
〜fn を送信する上記した送信機13が取付けられ、送
信機13にはそれぞれ上記した振動検出素子10が接続
されている。また、それらの送信機13は、フィルター
により特定の振動周波数帯域のみを送信するように構成
されている。
アンテナ25及び受信用アンテナ26を介して無線で伝
搬される。送信用アンテナ25の上方の受信用アンテナ
26に入力した周波数の異なる信号f1 〜fn は合成器
31を介して受信機32に入力するようになっている。
受信機32は、信号解析部33が一定量の受信データを
要求する毎に複数の送信機13の信号f1 〜fn を時分
割で順に同調して、同調した信号を信号解析部33に送
信するとともに、オートチューニング(自動周波数制
御) 機構を有している。オートチューニング機構は、同
調すべき信号の周波数の変動を参照周波数の範囲内に自
動的に保持する機構なので、各信号f1 〜fn の周波数
が温度変化などにより僅かにずれても、受信不能といっ
た不都合が回避される。このため、送信機13の送信周
波数が温度変化などによって変動しても、常に最良の受
信状態で受信される。
か最も近い周波数の信号f1 〜fnとして信号解析部3
3に伝送するので、信号解析部33での信号処理は正常
に行われる。信号解析部33では、時分割された信号f
1 〜fn の情報に基づいて各研磨装置m1 〜mn の駆動
制御部17を制御して定盤の駆動、停止や圧力調整、或
いは定盤の回転数の調整を行ったり、又はドレッサーを
駆動、停止する。
に行ってこれを何度も繰り返す。以上により、複数の研
磨装置を効率良く且つ最適に管理することができる。 (第8実施形態)本実施形態では、研磨面の円周方向
(又は回転方向)の振動によって研磨を制御する研磨装
置について説明する。図17は、第8実施形態を示す研
磨装置の側面図であり、図18は、ヘッドの底面図を示
している。図17において、図1及び図15と同一符号
は同一要素を示し、また、図示しない部分は図1及び図
15の何れかと同じ機構となっている。
8と上側定盤3を接続する弾性体7は特に材料を限定さ
れるものでないが、布を挟み込んだ多層構造のゴムシー
トを使用したり、そのゴムシートを複数枚重ねたものを
使用すれば機械的強度の大きいものが得られる。上側定
盤3の上には振動検出素子10Aが取付けられていて、
図18に示すように上側定盤3の円周方向の微小振動を
検出する向きとなっている。その振動検出素子10A
は、その向きを変えることによって検知すべき振動の方
向を選択できる構造となっている。前述した第1〜第7
の実施形態における振動検出素子10は上下の振動を検
出する向きに配置されている。
8上の送信機13Aに接続されている。送信機13Aの
信号出力端は筐体8外周面の環状の送信用アンテナ25
に接続され、また、送信機13Aの電源端は図15で示
した環状導電体28に接続されている。送信用アンテナ
25から出力される無線信号を受ける側の機構は、図1
5で示した環状の受信用アンテナ26を含む構成となっ
ている。
のアンプ34aとフィルタ34bと第2のアンプ34c
を集積した回路を示している。その送信系と受信系の回
路は図19のようになる。振動検出素子10Aは、第1
のアンプ34aとフィルタ34bと第2のアンプ34c
を介して送信機13Aに有線で接続されている。振動検
出素子10Aは、50mV/G(約50μV/ガル)相
当以上の感度であってノイズレベルが1mG(約1ガ
ル)相当以下のものが使用され、振動検出素子10Aと
して加速度センサを使用する場合には、その共振周波数
が20kHz以上であり、または、研磨の進行に伴って
振動強度が変化する周波数に共振をもつものである。
ルタは10Hz〜30KHzのバンドパス、第2のアン
プ34cは増幅率1/50の特性のものが使用され、送
信機13Aとして例えばFM送信機が用いられる。その
アンプ34a,34cはそれぞれ市販のオペアンプを適
用できる。また、フィルタ34bは、研磨条件や被研磨
物の変化や研磨装置改造による振動モードの変化にすぐ
に対応できるように、グラフィックイコライザのように
中心周波数の異なるバンドパスフィルタを複数個組み合
わせたものを使用したり、或いはプログラマブル・バン
ドパスフィルタを使用し、各振動周波数帯域の透過率を
変えるようにしてもよい。グラフィックイコライザを用
いたフィルタの特性の一例を図20に示す。なお、各バ
ンドパスフィルタは、それぞれ、減衰率が34dB/o
ct以上、帯域幅が中心の周波数と同等以下又は1kH
z程度のものを使用することが好ましい。
接続された受信機14は、図1に示す信号解析部15、
駆動制御部17を有する処理部35を有し、処理部35
はFFTアナライザ又はCPUボード又は所謂パソコン
によって構成される。処理部35は例えば10Hz程度
から30kHz程度までの振動周波数のスペクトルを得
るようにする。
造について説明しているが、実際には、下側定盤2や上
側定盤3を回転するためのモータなどの振動が振動検出
素子10Aに入力する。そこで、研磨装置自体の振動が
原因となる上側定盤3の振動が50mG(約50ガル)
以下になるような構造にすることが好ましい。50mG
以下か否かを判断する方法として、被研磨物Wとして平
坦なウェハを用いた場合に上側定盤3に及ぼす研磨振動
を測定すればよい。
研磨終点を検出することについて説明する。まず、下側
定盤2と上側定盤3を回転させるとともに、下側定盤2
の下に貼り付けた被研磨物Wを下側定盤2上の研磨布1
に押しつけて被研磨物Wの研磨を開始する。研磨布1は
第1実施形態で説明したような格子状の溝4と振動部5
を有している。
振動の周波数とその振動の強度の関係が研磨時間によっ
てどのように変化するかを調べたところ図21のような
結果が得られ、研磨が進むにつれて振動周波数の帯域全
体で振動強度が低下することがわかる。このことから、
振動検出素子10Aによって検出された振動信号は、送
信機13A、受信機14などを介して処理部35に入力
する。処理部35では、基準値であるリファレンススペ
クトルと測定中の振動信号とを比較し、例えば、特定の
周波数域における振動強度の積分値とリファレンススペ
クトルの積分値との比が所定の閾値以下になったとき、
或いは、特定の周波数域の振動強度の積分値の時間変化
量が所定の閾値以下になったときに、研磨の終了と判定
する。
の性能に大きく影響する。第1及び第2のアンプ34
a,34cとフィルタ34bに要求される特性や送信す
る振動信号は次のような手順を踏んで決定される。ま
ず、有線で上側定盤3の振動強度を測定する。次に、振
動強度信号を増幅した電圧がフィルタ34bの許容入力
電圧を越えないような値となるように第1のアンプ34
aの増幅率を決定する。さらに、フィルタ34bを通過
した振動強度信号を増幅して得られる電圧が送信機13
Aの許容入力電圧を越えないような値になるように第2
のアンプ34cの増幅率が決定される。
透過周波数帯域を決定する場合にはまず、実際に研磨を
行いながら無線送信し、研磨が進行しても振動強度が変
化しない振動周波数を調べ、この振動周波数を透過させ
ないような透過周波数帯域を決定する。研磨が進行して
も振動強度が変化しない振動成分は、研磨装置自身に起
因する振動ノイズである。
め測定しておいたスペクトルと実測のスペクトルの形状
を比較することにより知ることができる。これらの情報
が不要であって研磨終点のみを知りたい場合には、送信
機13Aの前段で特定の周波数域の振動強度信号をその
実効値に対応する直流信号に変換し、これを送信機13
Aから受信機14に送るようにしてもよい。
ンジを拡大するために、振動信号を対数アンプ34cで
増幅してから送信機13Aで無線送信し、その無線信号
を受信機14で受信した後にその受信信号を処理部35
内の逆対数アンプで元の信号を再現するようにしてもよ
い。なお、本実施形態では、図15に示すと同じように
環状導電体28を使用して発振器13Aに電力を供給す
る構造となっているが、電池を使用する構造としてもよ
い。また、送信機13Aは、無線でなく、電源供給用に
使用した環状導電体28と同じ構造の信号用環状導電体
を使用して有線で受信機14に送信してもよい。さら
に、送信機13Aは、筐体8の外部に取り付けている
が、振動検出素子10と同様に筐体8内の空洞の内部に
取り付けてもよい。
の上側定盤3を配置したが、1個の下側定盤2の上に複
数個の上側定盤を配置したり、或いは下側定盤2と上側
定盤3の組を複数備えた研磨装置を使用する場合には、
研磨の進行や終了を各ヘッド毎に上記した構成を設け
て、各々独立に研磨を制御するようにする。本実施形態
で説明したアンプやフィルタは、第1〜第7の実施形態
の研磨装置に適用してもよい。 (第9実施形態)上記した第8実施形態では、1つの振
動検出素子10Aを取付ける場合について説明したが、
振動検出素子10Aと同じ重さの錘又は第2の振動検出
素子を上側定盤3の上に振動検出素子10Aと中心対称
にして取付けると、回転する上側定盤3のバランスがよ
くなって回転時の振動が安定する。
と図22のようになり、この構成では以下に示すような
回路構成を採ることによって2つの振動検出素子10
A,10Bの振動ノイズを低減できる。その振動ノイズ
は測定方向に対して直角方向の振動成分によるものであ
る。振動検出素子10A,10Bは、一般に、測定方向
に対して直角方向となる振動成分に数%の感度を有す
る。本実施形態において、その直角方向の振動成分は縦
方向の振動である。
A,10Bにそれぞれ入力する2つの縦方向の振動ノイ
ズは、図23(a),(b) に示すように逆方向の場合と、図
24(a),(b) に示すように同方向の場合がある。図23
に示すような逆方向で縦の振動ノイズが生じる場合には
図25(a) に示すように、振動検出素子10A,10B
の出力端に接続された第1のアンプ34d,34eの出
力端に加算器36を接続し、その加算器36の出力端を
フィルタ34bに接続することになる。この場合、図2
2(a) の実線の矢印で示すように、2つの振動検出素子
10A,10Bはそれぞれ上側定盤3の回転振動を同一
円周方向で検出するように配置する。
配置にして、第1のアンプ34d,34eの出力側に加
算回路36を挿入することによって縦方向の振動ノイズ
を打ち消して低減することができ、しかも、フィルタ3
4bに入力する円周方向の振動強度が2倍になるのでS
/N比が改善される。これに対して、図24(a),(b) に
示すような同方向の縦の振動ノイズが生じる場合には図
25(b) に示すように、振動検出素子10A,10Bの
出力端に接続された第1の増幅器34d,34eの出力
端に減算器38を接続し、その減算器38の出力端をフ
ィルタ34bに接続する。この場合、図22(a) の破線
の矢印で示すように、2つの振動検出素子10A,10
Bはそれぞれ上側定盤3の回転振動を逆方向で検出する
ように配置する。
配置にして、第1のアンプ24d,34eの出力側に減
算器38を挿入することによって逆向きの振動ノイズを
加えて振動ノイズを低減できる。しかも、逆方向に検出
された円周方向の振動強度は、減算器38によって絶対
値が2倍になるので、フィルタ34bに入力する円周方
向の振動強度が2倍になり、S/N比が改善される。
な縦振動となるか或いは図24(a),(b) に示すような縦
振動になるかは研磨装置や研磨条件によって異なるの
で、予めどちらの縦振動をとるかを調査しておく必要が
ある。そのような縦の振動は、2つの振動検出素子10
A,10Bの取付け方向を変えたり、信号の加算器と減
算器を入れ換えて、一番ノイズの少ない構成を選べばよ
い。
分を検出対象とし、縦方向の振動成分を除くようにした
が、縦方向の振動成分を検出対象とする場合には、円周
方向の振動成分を除去対象とするが、この場合には2つ
の振動検出素子の向きを調整する必要がある。 (第10実施形態)図26は、本発明の第10実施形態
を示す側面図である。
が傷つくことを防止するとともに、ゴミの除去を容易に
するものである。研磨面を傷つけるようなゴミとして
は、研磨液に含まれる酸化シリコンが乾燥して固まった
ものや、被研磨物のかけらなどがある。図26におい
て、デッドウェイト型の上側定盤41を使用し、その表
面には加速度検出素子(振動検出素子)42が取り付け
られている。また、上側定盤41の下には被研磨物Wと
して例えば半導体ウェハを張りつけ、これを下側定盤4
3に張り付けられた研磨布44の上に載置する。
高いマーカー45が取付けられ、マーカーが所定位置に
有るか否かは下側定盤43の側方のマーカー位置検出器
46によって検出される。マーカー検出器46は発光素
子と受光素子を有し、マーカー45による反射光により
受光量が増加するので、マーカー45の有無が検出され
る。
は、第1実施形態で示した送信機13、受信機14を介
して信号解析部15に入力される。上記した研磨装置に
おいて、下側定盤43を回転させて研磨布44により被
研磨物Wを研磨する。この場合、被研磨物Wは図示しな
いアームによって一定の方向に移動される。そして、マ
ーカー45が1回転する間に加速度センサー42によっ
て検出された上側定盤41の振動情報を図1に示す送信
機13、受信機14を介して信号処解析部15に少なく
とも1度、或いは連続して入力する。
のような振動周波数と振動強度のスペクトルが得られる
が、研磨布44上のゴミによって被研磨物Wの研磨面が
傷付くと図27(b) のように一部の周波数で振動強度が
増加する。増加の判断基準となるスペクトルは、予め調
べておいてもよいし、傷付く前のスペクトルを用いても
よい。
の存在が明らかになった場合に、駆動制御部17は、ノ
ズル11を通して水を研磨布44に供給させながらドレ
ッサー12を駆動して研磨布44の表面からゴミを下側
定盤43の外部に排出させた後に、再び研磨を再開させ
る、といった制御を行う。ところで、ゴミの位置を特定
したい場合には次のような処理を行う。
信号解析部15に連続して入力すると、マーカー検出器
46によってマーカー43の検出時が分かるので、これ
を時間軸にマーカー位置として記録し、併せて異常信号
を記録してゆくと、例えば図28のような特性が得られ
る。マーカー位置は一定周期で現れるので、研磨面にゴ
ミによる傷が発生した場合には、異常信号の発生時を時
間軸に記録する。これにより、マーカー通過の時間的間
隔とマーカー通過時から異常信号発生までの時間との割
合から、研磨布44の中心からマーカー45を結ぶ線を
基準にしてそこからゴミの発生した角度θが容易に求ま
る。
に駆動信号を送ってドレッサー122を駆動して、少な
くともその角度θの法線に沿って研磨布44の表面をド
レッサー12を駆動させるとゴミの除去が短時間で行わ
れる。また、ドレッサー後にも同じ位置で異常信号が発
生したり、被研磨物Wを交換しても同じ位置で異常信号
が発生するような場合には、研磨を即時停止するととも
に異常信号を発生させて作業員に知らせ、作業員は異常
信号の原因を取り除くことなる。これにより、次の被研
磨物Wの研磨は正常な状態で開始することができるの
で、無駄に消費される被研磨物W、例えば半導体ウェハ
の数が減り、また研磨効率が良くなる。
の1周期以内で異常信号が止まれば異常信号がゴミによ
るものであることがわかる。しかし、1周期以上続く場
合にはゴミ以外の原因による異常信号の発生の可能性が
大きいので、この場合には信号解析部によって研磨を完
全に停止させ構成にし、停止指令と同時に異常信号音を
発するようにして作業員に知らせる必要がある。 (第11実施形態)本実施形態では、振動検出素子の出
力のS/N比や振動検出素子に入力する振動のS/N比
を改善するための装置を図29〜図35に基づいて説明
する。振動検出素子に入力する振動のノイズは、被研磨
物Wと研磨布1の摩擦によって生じる振動以外の振動で
あって主にモータから発生し、このようなノイズを以下
にバックグラウンドノイズという。
素子10を上側定盤(ヘッドの底板)3の上面中央に置
いているのは、被振動検出物Wと研磨布1の相対速度が
安定して検出の誤差が小さくなるなるからである。本実
施形態の基本的な構造は第1又は第7実施形態と同じで
あり、それらの実施形態と同じ符号は、同じ要素を示し
ている。
て、防音/吸音材50により間隙を介して振動検出素子
10を囲む構造を採用したものである。防音/吸音材5
0は、上側定盤3が自由に振動できるような蛇腹式スプ
リング、ゴム等の弾性材や多孔性樹脂などにより構成さ
れている。このような構成を採用することにより、筐体
8内の空間を伝達するバックグラウンドノイズを防音、
吸音して、振動検出素子10に入力するS/N比を向上
することができる。しかも、防音/吸音材50と振動検
出素子10の間に間隙が形成されているので、防音/吸
音材50と振動検出素子10の摩擦による新たなノイズ
が発生することがない。
ウンドノイズの振動周波数とを一致させないようにする
と、さらにS/N比が改善される。なお、図29中符号
51は、被研磨物Wの厚さバラツキを吸収するために上
側定盤3と被研磨物Wの間に介在されたインナーシート
を示している。図30は、図29に示した振動検出素子
10と上側定盤3の間に共振板52を介在させた装置で
ある。共振板52は、測定しようとする特定の振動周波
数で共振するもので、例えばスプリングコイルなどから
形成されている。
相違する周波数のバックグラウンドノイズは、共振板5
2によって遮蔽されて振動検出素子10への入力が妨げ
られるので、振動検出素子10への入力のS/N比は向
上する。図31は、図30に示した共振器10の側方に
アンプ53を取り付けた装置である。
高い場合に、アンプ53との接続配線が長ければ振動検
出素子10の出力信号にノイズが入り易くなるが、共振
器10とアンプ53を上側定盤3上に取り付けることに
よりその接続配線を短くして振動信号に加わるノイズを
大幅に低減でき、これによりS/N比が改善される。図
32に示す研磨装置のヘッドにおいて、上側定盤3とイ
ンナーシート51の双方にはそれらを貫通する孔54が
形成されており、その孔54の中には振動検出素子10
と被検出物Wに接触する振動伝達用針55が挿通されて
いる。研磨布1との摩擦によって被検出物Wに生じた振
動は、インナーシート51によって吸収されずに振動伝
達用針55を介して振動検出素子10に伝達されるの
で、振動検出素子10に入力する振動強度が大きくなっ
てS/N比が向上する。
0と上側定盤3の間に振動板56を介在させ、且つ筐体
8の上にバックグラウンド測定用の第2の振動検出素子
57を搭載した装置である。第2の振動検出素子57か
ら出力されたバックグラウンドノイズの信号は、振動制
御部58によって逆位相に変換された後に、その振動制
御部58によってその逆位相の信号と同じ波形で振動板
56を振動させるようにした装置である。振動板56
は、例えばピエゾ素子などの圧電材料から形成されたも
のがある。
する振動は、振動検出素子10に入力するバックグラウ
ンドノイズを打ち消すので、研磨布1と被研磨物Wによ
り発生する振動を選択的に振動検出素子10に入力する
ことが可能になり、S/N比が大幅に向上する。ところ
で、振動検出素子10の共振周波数f0 はそれ以外の周
波数に比べて5〜10倍の感度がある。しかし、検出し
ようとする振動の周波数f1 がその共振周波数f0 と一
致しない場合がある。この場合には、図34に示すよう
に、検出した周波数f1 の振動を周波数変換回路59に
入力して、この周波数変換回路59により検出した振動
周波数f1 と同じ強度又は比例した強度で振動板56を
周波数f0 で発振させ、その周波数f0 の振動を振動検
出素子10にフィードバックすることにより、高感度な
振動検出が可能になる。この場合、振動数f0 の振動に
ついて第1又は第6実施形態で示したような処理を行
う。
0を上側定盤3の上に複数個配置するとともに、それら
の振動検出素子10と上側定盤3の間に個々に振動板5
2を介在させた装置である。そして、各振動板52に一
定の信号を加えることにより、振動検出素子10の感度
の検査を行って検出しようとする振動の周波数に対し最
も感度が良い振動検出素子10を図示しない選択回路に
より選択するようにしている。
ツキを回避するとともに、劣化した振動検出素子10の
代わりに電気回路によって別なものに選択することがで
き、振動検出素子10の交換作業の手間を軽減すること
ができる。S/N比を改善する上記以外の方法として、
振動検出時に研磨装置の一部又は全てのモータの電源供
給を停止させてもよく、これによれば、バックグラウン
ドノイズは大幅に減少する。その停止時間は数秒以下と
し、この程度の時間であればヘッド及び下側定盤2は慣
性によって回転するので研磨処理は続行される。また、
振動検出には数秒以下の時間あれば十分であり、振動検
出に支障はない。そのモータの電源供給の停止は、図1
に示すような駆動制御部17の制御信号によって行われ
る。
施形態に示したようなアンプ、フィルタを通して外部に
取り出すか、或いはA/D変換してから外部に取り出す
ことにより、信号伝達系で生じるノイズを低減すること
ができる。A/D変換した信号を無線送信する場合に
は、図17に示す発振器13Aと振動検出素子10Aの
間にA/D変換器(不図示)を介在させる。
には、ヘッドの方向が変化する場所ではその揺動による
バックグラウンドノイズが大きくなるので、振動の検知
を避ける。なお、各振動検出素子の一例として米国バイ
ブロメータ社の圧電素子加速センサーの型名CE507M101
、CE507M301 があり、これらのセンサーを使用する場
合には、図36に示すように、高感度が得られる共振周
波数f0 で振動強度を検出するのが好ましい。このこと
は上記した各実施形態についても適用できる。
す。図37は、振動の周波数スペクトルが研磨時間の経
過とともにどのように変化すかを示す一例である。これ
によれば、研磨時間の経過とともに、振動強度が低下す
ることがわかる。図38は、図37のようなスペクトル
において、特定の周波数範囲のスペクトルを積分し、一
定時間経過毎の積分値の差を算出して記載したものであ
る。これによれば、研磨時間経過とともに、積分値の変
化量が小さくなって研磨による平坦化が進行しているこ
とがわかる。積分値の変化が無くなった時が研磨の終点
となる。この終点の判断は上記した各実施形態について
も適用できる。 (第12実施形態)図39(a) は、本発明の第12実施
形態に係る研磨装置の機械部分を示す断面図、図39
(b) は、下側定盤を示す平面図である。図40は、本発
明の第12実施形態に係る研磨装置の信号処理部分を示
す回路図である。なお、これらの図において、図1、図
15と同じ符号は同じ要素を示している。
の側方には上側定盤3の位置を検出する位置検出器61
が配置されている。この位置検出器61は、シャフト駆
動部21に取り付けた検知板62に光を照射する発光素
子61aと、検知板62からの反射光を受光する受光素
子61bを有している。位置検出器61は、受光素子6
1bの入射光量に応じてシャフト駆動部21からの距離
Lを測定し、その測定データを後述するコンピュータ7
7に入力するものである。発光素子61aとしては例え
ば半導体レーザを使用し、受光素子61bとしてはフォ
トダイオードを使用する。
切られている研磨布1dが張り付けられており、研磨布
1dは、下側定盤2とともにモータMによって研磨時に
回転される。その研磨布1d上では、研磨の際に、上側
定盤3が点aと点bの間を往復動し、さらに上側定盤3
は定速で回転するようになっている。その上側定盤3の
往復動及び回転は、弾性体7、筐体8、シャフト9を介
してシャフト駆動部21から伝達される。シャフト駆動
部21の動作は第1実施形態と同様にして駆動制御部1
7によって制御される。
10の出力端は、図40に示すように、整流器63を介
して電圧が印加され、さらにコンデンサ64、アンプ6
5、ローパスフィルタ66及びハイパスフィルター67
を介してFM送信機34Bに接続されている。振動検出
素子10から出力された振動信号は、コンデンサ64で
機械的及び電気的ノイズが除かれ、アンプ65により増
幅された後に、ローパスフィルタ66とハイパスフィル
タ67によって特定振動数帯域に狭められてFM送信機
34Bに入力する。その特定振動数帯域は、例えばロー
パスフィルタ66が18kHz以上の振動信号を除去
し、ハイパスフィルター67が8kHz以下の振動信号
を除去するものである場合には、8kHz〜18kHz
となる。
囲の送信用アンテナ25から無線でFM受信機69へ送
信する。シャフト駆動部21の周囲に取り付けられた受
信アンテナ26に入力した振動信号は、図40に示すよ
うに、FM受信機69で受信される。FM受信機69の
出力端には記録装置70が接続されていて、記録装置7
0に格納された振動信号データは、データライブラリの
作成、周波数解析、処理回路の調整などに利用される。
また、FM受信機69の出力端は、1kHzハイパスフ
ィルター71、第1のアンプ72、整流回路73、0.
5Hzローパスフィルター74、第2のアンプ75、A
/D変換器76を介してコンピュータ77に接続されて
いる。そのハイパスフィルター71は振動信号の直流成
分をカットするもので、また、整流回路73とローパス
フィルター74は振動信号の特定振動数帯域を積分して
振動数の実効値を求めるものである。
図41のフローチャートに従って演算及び表示が行われ
る。まず、上側定盤3の回転中心が研磨布面上を移動せ
ずに、上側定盤3の回転のみによって研磨対象物Wを研
磨する場合について説明する。コンピュータ77では、
連続して入力する振動信号の実効値を1秒間に10個の
割合(10Hz)で順次サンプリングし、ついで、サン
プリングした10個のデータD1 の平均値を計算し、そ
の平均値を1つの点データD2 とする。
像表示すると凹凸の多い線が得られるので、その線を平
滑に表示するために5つの点データD2 の平均値を求め
て点表示データD3 を得る。この場合、演算された順に
1つずつ点データD2 を繰上げながら5つの点データD
2 の平均を求めるようにすると、点表示データD3 は1
秒間に1個得られることになる。このような平均を移動
平均という。
は、順次、コンピュータの画像表示部77Dに描かれ、
点表示データが複数描かれることにより振動強度曲線が
得られる。ところで、サンプリングされたデータD
1 は、上記した実施形態から推測されるように、上側定
盤3が単に回転するだけの場合には研磨に進むにつれて
緩やかに減衰していくことになる。
えば研磨布1d上で往復動作を伴う場合には、点表示デ
ータD3 は図42(a) の一点鎖線で示すように交流成分
を含むようになるので、研磨の終点が検出しにくくな
る。例えば、図42(a) の一点鎖線の曲線を微分すると
図42(b) の一点鎖線のような曲線となるので、その微
分値が零になった時点を研磨の終点として判断すること
はできない。
・点b間で往復動作する場合には、10Hzでサンプリ
ングした実効値のデータD1 をそれぞれ補正係数ηで割
算する補正を行い、その後に点データD2 、点表示デー
タD3 を求め、ついで点表示データD3 を画像表示部7
7Dに表示すると、図42(a) の実線で示す曲線が得ら
れる。そしてその曲線の微分を示す曲線は図42(b) の
実線で示す曲線が得られる。通常、往復動作の周期は数
十秒程度以上なので、点データD2 に対して補正関数で
割算してもよい。
示すように、下側定盤2の回転中心O0 からの直径方向
にある2つの点aと点bの間を往復する場合には、距離
rの時間的変化は図43(a) のようになり、補正係数η
は図43(b) のようなr2 /r1 2となる。例えば、点a
と点b間の距離が32mm、上側定盤3の移動速度vが2
mm/秒である場合には、図43(b) の波形の周期Tは3
2秒となる。この場合のr1 は134mmである。
定される。研磨布1dの回転中心からの距離rにある研
磨対象物Wの研磨面の微小部分Pが角速度ωで回転する
研磨布1dにより擦られることを考えると、微小部分P
と研磨布1dとの相対速度はrωの関数となる。この距
離rは、位置検出器61からの位置データに基づいて求
められる。なお、微小部分Pは上側定盤3の回転中心と
した。
(b) に示すように、一定の密度で溝4e又は小孔4fが
掘ってあるものがあり、この場合には、研磨布1dが1
回転する間に微小部分Pが溝4e又は小孔4fと接触す
る接触回数pはrωの関数となる。また、図44(c),
(d) に示すように、溝4g又は小孔4hが、研磨布1d
の回転中心から放射状に拡がっている場合には、研磨布
1dが1回転する間に微小部分Pが溝4G又は小孔4H
と接触する接触回数pはωの関数となる。なお、溝及び
小孔が形成されていない研磨布を使用する場合には、微
小部分Pの溝及び小孔による影響を考慮する必要がなく
なる。
pとの積を補正関数ηとした。補正関数ηの基本は表1
のようになる。なお、研磨液の種類、研磨布の材料など
の要因は研磨中には殆ど変化しないと考えられるので、
補正係数ηには含めないことにした。また、上側定盤3
が回転以外の動作を伴わない場合にはrは一定であるの
でrを1とし、また、上側定盤3の回転数は研磨中に変
化しないのが一般的であり、ωを1として補正関数ηを
決めてもよい。さらに、補正関数ηは、係数を含むよう
なものであってもよい。例えば、図39(b) 、図43
(b) に示すように、距離rを距離r1 (定数)で割って
もよい。
ータDsは、図41に示すように、10Hzで平均化さ
れた後に、点データD2 に変換され、ついで、点表示デ
ータD3 に変換される。そして、点表示データD3 は、
画像表示部77dにおいて、例えば図42(a) の実線の
ように研磨時間と振動強度の関係で表示される。さら
に、コンピュータ77内では点表示データD3 に基づい
て描かれた曲線の微分値(dV/dt)又は時間変化量
ΔVが演算される。その演算結果は、例えば図42(b)
の実線のように曲線として画像表示部77dに表示され
る。
例えば、現在の点表示データD3 から10個前の点表示
データD3 を差し引いた値で示される。この例の場合、
時間変化量ΔVは、1秒間に1個のデータとなって表示
される。その微分値(dV/dt)又は時間変化量ΔV
が零又はそれ以上になった時点を研磨終点とし、その終
点検出結果は画像表示部77Dに表示される。
ータ77は、第1実施形態で示す駆動制御部17として
機能するので、研磨終点を検出した時点で研磨の停止を
シャフト駆動部21に指令する。ところで、上側定盤3
が研磨布1d上で2点a,b間を往復する軌跡は、研磨
布1dの回転中心00 から直径方向にあるとは限らな
い。例えば図45(a) に示すように、直径方向に直交す
る直線状の軌跡となって存在したり、或いは図46(a)
に示すように、ロボットのアームによって上側定盤3が
揺動されて、上側定盤3の軌跡が円弧状になることもあ
る。
磨布1dの回転中心O0 の間の距離rは、図45(a) に
示す軌跡の場合には図45(b) のように時間的に変化
し、また、図46(a) に示す軌跡の場合には図46(b)
のように時間的に変化する。コンピュータ77において
は、位置検出器61によって検出されたデータに基づい
て実効値測定時の距離rを演算し、補正関数ηとして利
用する。
与した場合には、補正関数ηを考慮する必要はなく、そ
の点表示データによる曲線は図47(a) のようになり、
その微分値を示す曲線は図47(b) のようになる。な
お、図47(a),(b) における曲線Aは、TEOSを使用
して形成されたSiO2膜を研磨した状態を示し、また、曲
線Bは、そのSiO2膜の上にさらに窒化シリコン膜を形成
した後にそれらの膜を研磨した状態を示している。
動強度に基づいて研磨終点を検出することについて説明
した。しかし、研磨の進行状況は、シャフト駆動部21
に内蔵したモータのトルクの変化としても捕らえられ
る。従って、上記したようにトルクの実効値を求めて、
その実効値をサンプリングしたり補正する手段によって
研磨状況を把握したり、終点検出をすることができる。 (第13実施形態)本実施形態では、ヘッドと研磨布の
摩擦による振動(音)を測定するのではなく、ヘッドと
研磨布の摩擦力の変化に基づいて研磨状態や研磨終点を
測定するようにした装置の一例を示す。
面図及び底面図である。図48において、図1、図1
5、図17と同じ符号は同じ要素を示している。図48
(a),(b) において、研磨布1が上面に貼り付けられた下
側定盤2は、シャフト駆動部21によって所定の回転数
によって回転される。また、研磨布1の上面に押しつけ
られて研磨される被研磨物Wは、エアバック式のヘッド
の底部にある金属製の上側定盤3の下面にインナーパッ
ド51を介して貼り付けられている。上側定盤3の周囲
には側壁3bが固定され、その側壁3bとヘッドの筐体
(支持体)8は弾性部7を介して接続されている。筐体
8の中央には、筐体8を回転させるための筒状のシャフ
ト9が取付けられている。また、シャフト9及び筐体8
の周囲には、筒状のヘッドカバー80が回転不可能に取
り付けられており、ヘッドの研磨液による汚染が防止さ
れている。
の変位(ずれ)量を縦方向の変位量に変換するための傾
斜面(不図示)が形成されている。筐体8の底面には、
上側定盤3の側壁3bの変位を検出するための第1の変
位検出器81が取り付けられ、また、ヘッドカバー80
の底面には上側定盤3の側壁3bの変位を検出するため
の第2の変位検出器82が取り付けられ、さらに、上側
定盤3の傾斜面の上方にある筐体8内の天井面には、傾
斜面との距離の変位を検出するための第3の変位検出器
83が取り付けられている。
3は針の伸縮によって変位量を検出する触針式変位計
や、上側定盤側壁3bとの距離の変化によるキャパシタ
の変化量によって変位量を検出する容量式変位計や、上
側定盤側壁3bとの距離の変化による磁束密度の変化量
によって変位量を検出する渦電流変位計、光の反射によ
って距離を検出する光学式変位計などがある。
83は、図48(b) のヘッドの底面図に示すように複数
個配置してもよいし、1つずつ配置してもよい。また、
第1〜第3の変位検出器81〜83は、図48(a),(b)
のように全て設ける必要はなく、少なくとも1つ取り付
ければよい。第1〜第3の変位検出器81〜83の出力
は、図19に示すようなアンプ34a,34c、フィル
タ34bを介して送信機13bに接続され、送信機13
bから発振された検出信号は受信機14を介して処理部
35に入力するように構成され、処理部35は、変位信
号の変化によって研磨終点を判断したり、研磨条件を変
えることになる。
施形態と同様に研磨液供給用ノズルやドレッサが研磨布
1の上方に配置されている。また、第1及び第2の変位
検出器81、82に研磨液や水がかからないように透明
なカバーで保護するようにしてもよい。第3の変位検出
器83は、筐体8内に配置されるのでカバーは不要であ
る。
終点検出について説明する。まず、平坦な標準ウェハを
インナーパッド51の下面に取り付けて研磨動作を行わ
せると、上側定盤3の位置は図49(a) から図49(c)
のように変化する。この時の第1〜第3の変位検出器8
1〜83の変位信号を規準信号として記録する。標準ウ
ェハは規準信号測定後に外される。
たウェハをインナーパッド51の下面に取り付けて研磨
作業を行わせると、図49(a) の位置に存在した上側定
盤3は筐体8の移動にともなって図49(b) のように変
位する。このような上側定盤3な変位が生じるのは、被
研磨物Wと研磨布1との摩擦が大きいので上側定盤3周
囲の弾性体7に加わる応力が大きくくずれるからであ
る。このため、上側定盤3が筐体8の移動方向に引かれ
るように偏ってしまう。これを初期状態とし、このとき
第1〜第3の変位検出器81〜83により検出された変
位量を最大値とする。
に被研磨物Wと研磨布1との摩擦が少しずつ小さくなり
上側定盤3は図49(c) のように筐体8の中央寄りに位
置するようになる。さらに上側定盤3の変化も小さくな
って、図50に示すように、第1〜第3の変位検出器8
1〜83により検出される変位の変化量も徐々に小さく
なり遂には変化量が零又は零に近くなり、この状態で研
磨を停止する。研磨の停止は、筐体3を持ち上げること
により研磨圧力を低減するか被研磨物Wを研磨布1から
離すことで行う。
終点検出がし難い場合には、図51に示すように、変位
量と規準信号を比べて一致した時点あるいは差がほとん
どなくなった時点を研磨の終了点としてもよい。終点検
出がし難い例として、例えば被研磨物W内に終点検出の
ための異物質を形成している場合に、平坦化されてその
異物質が露出したときにさらに変位が増加することがあ
る。
変位検出器81〜83の出力信号の変化は緩やかであっ
て直流成分として測定すればよい。また、筐体8、上側
定盤3及び研磨布1の回転に伴って変位検出器81〜8
3の検出信号が数十Hzの低周波の場合にはその低周波
成分のみを検出信号として抽出すればよい。バックグラ
ウンドノイズのような高周波信号はフィルタによって除
去されるので、変位検出器81〜83の感度は振動検出
素子10に比べて高くなる。そのように検出信号が直流
の場合、或いは周波数帯域が0〜100Hz前後と狭い
場合には、高周波の場合よりも検出器への伝達精度が良
いので、上記した振動測定の場合に比べて高感度測定が
可能になる。
ドと同期して回転しているので、上側定盤3の測定する
範囲が変わらないので上側定盤3の形状のバラツキの影
響を受けない。しかし、第1の変位検出器81は、上側
定盤3が1回転する間に上側定盤3との距離が変化する
ので、変位信号の強度や変位方向が自転周波数に対応し
て周期的に変化する。この自転周波数は、最大でも10
0Hz前後であり、しかもヘッドの回転と同期している
からS/N比を劣化させない。
的に変わらずに上側定盤3の変化量をリニアに検出でき
るが、筐体8や上側定盤3の形状のバラツキの影響を受
けやすい。第3の変位検出器83は、上側定盤3の上に
形成した斜面の上下動を被検出対象としてるが、そのよ
うな斜面をなくして上側定盤3の上面の上下動を被検出
対象としてもよい。
り付けることにより、筐体8や上側定盤3の前後、左右
及び上下の変位を測定することにより、総合的な情報量
が豊富になってが受ける種々の力を総合して、ウェハの
脱落、ウェハの破損、研磨条件(研磨液の供給、研磨布
の異常、圧力の変更、回転数の変更など)についてさら
に多くの情報を得ることができる。
図52(a),(b) に示すような半球形の突起91,92又
は図示しない窪みを形成しておけば、同一場所における
多方向の変位を検出することができる。なお、複数の研
磨対象物Wを同時に研磨する場合には図39に示すヘッ
ドを複数同時に起動させることになる。各ヘッドの下で
の研磨のバラツキが10パーセント以下の場合には、全
てのヘッドで研磨終点を検出する必要はなく一部のヘッ
ド(1つでもよい)に変位検出器81〜83や上記実施
形態の振動検出素子10を取り付けるだけいよい。この
場合には、変位検出器81〜83又は振動検出素子10
を取り付けたヘッドが終点に達したときに、全ヘッドの
研磨を停止することによっても良好な結果がえらる。な
お、その終点に達した後で所定の時間だけ研磨を過剰に
行ってもよい。
検出器を取付けるには、研磨の終点検出を終えた順にヘ
ッド(上側定盤3)を上昇させて研磨を停止させて全て
の研磨が終わるまで待機させるてもよい。複数のヘッド
の研磨の停止指令は、図1や図19に示した制御部1
7,35によって行わせる。
時の振動を誘発する機構を研磨布に形成するようにして
いるので、研磨時に生じる振動の振動強度が大きくなる
とともに、振動検出素子により検出できる振動周波数帯
域が広くなって、研磨条件を緻密に制御でき、また研磨
の終点検出を容易にできる。そのような機構としては、
研磨布に複数の溝を形成し、その溝に囲まれた領域での
振動を誘発させるものがある。
成すると、誘発された研磨時の振動が増幅されて、振動
検出の振動強度の変化の把握を容易にできる。また、振
動検出素子から得られる振動情報を周波数分析し、研磨
以外の原因による固有振動成分を差し引いた振動強度を
時間毎に積分し、積分値が基準値を下回った時、又はそ
の積分値の時間的変化が基準値を下回った時の何れかの
時点で、研磨停止の信号を送る信号解析手段により研磨
を停止するようにしたので、研磨の終点検出が容易にで
きる。
停止までの時間が設定時間よりも短い場合と、前記積分
値の時間的変化が指定値を越えて減少した場合とのいず
れかで、研磨布劣化信号を示す信号を出力するので、研
磨の終了か研磨布の劣化かの判断が容易になり、研磨作
業を最適にできる。研磨の際に、特定の振動周波数の振
動強度の減少率が他の振動周波数のそれに比べて大きい
場合には、研磨が一様に行われていないことが実験的に
確認されているので、そのような振動強度の減衰を検知
して研磨条件を変えて研磨が一様になるように研磨条件
を変えるて研磨を最適にできる。
の減衰量を実効値として捉え、この実効値の変化を時間
毎に測定してその変化の積分値又は一定時間の変化量が
零又はそれ以上になった時点を研磨の終点検出とする場
合であって、第1の定盤が回転の他に研磨布上を移動す
る動作を伴う場合には、第1の定盤の位置を含む関数に
よって実効値を割ることにより検出信号を補正すると、
研磨の終点検出が速く且つ正確に検出できる。
出する振動検出素子の出力を無線で外部に送信する場合
に、送信アンテナと受信アンテナを同軸上に配置するよ
うにしたので、アンテナが回転したり揺動のある状態で
でも送受信を安定にすることができる。さらに、定盤に
取付けられる振動検出素子や送信部に電力を供給する場
合にはその定盤を回転するシャフトの周囲に環状導電体
を取付け、この環状導電体に接触するブラッシを通して
電力を供給するようにしているので、電池交換の手間や
電力不足による作業停止といった事態を回避できる。
行い、研磨情報を無線で送受信する場合に自動周波数制
御機構を用いているので、温度変化による周波数変動が
生じても安定した受信状態にすることができる。さら
に、本発明によれば、研磨時において、定盤に取付けら
れた振動検出素子により検出された振動強度の異常を検
出して、振動強度の異常検出時間が定盤の回転周期より
も短い場合にゴミの存在を示す信号を出力する信号分析
部を設けるようにしているので、その後に続く被研磨物
の研磨面のゴミによる傷の発生を未然に防止できる。
機密保持される筐体から防振されたエアバック式の上側
定盤を有する構造において、円周方向の振動を検出する
ような振動検出素子を上側定盤に取り付け、その振動検
出素子から出力された振動強度又は振動スペクトルの信
号の変化によって研磨の終了などを行わせているので、
エアバック式の上側定盤の回転方向の振動強度やそのス
ペクトルの変化を知ることにより、研磨状態の変化を判
断することが容易になる。
スフィルタを介して制御部に出力するようにすると、研
磨装置や研磨条件に合わせて、研磨装置固有の周波数の
振動に依存する振動成分を除去して、実際の研磨によっ
て発生する振動だけを選択することができる。また、振
動検出素子により検出した振動信号を無線で制御部に送
る場合に、対数アンプを介して振動信号の振幅レンジを
拡大して無線で送り、受信後に逆対数アンプで振動信号
を復元すると、S/N比が向上する。
い場合に、振動検出素子を複数接続することにより出力
信号を大きくすることができる。しかも、それら複数の
振動検出素子によって不要な振動成分も大きくなるの
で、その不要な振動成分が互いに打ち消しあい且つ必要
な振動成分が加算されるように振動検出素子の向きや配
置を選択するようにしているので、不要な振動成分によ
るノイズを低減してS/N比を向上できる。
磨の進行によって変化する被研磨物支持盤の振動を振動
検出素子で検出する場合に、その振動検出素子の周囲に
防音材を配置しているために、モータなどのバックグラ
ウンドノイズの振動検出素子への入力を抑制してS/N
比を改善できる。また、研磨の進行によって変化する被
研磨物支持盤の振動を振動検出素子で検出する場合に、
検出しようとする振動の周波数を振動検出素子の最大感
度周波数に変換するようにしたので、S/N比を改善で
きる。
物支持盤の振動を振動検出素子で検出する場合に、検出
しようとする振動周波数と同じ周波数の固有振動周波数
を有する振動板を被研磨物支持盤と振動検出素子の間に
介在させたので、振動検出素子に入力する検出振動を共
振させて増幅することができ、S/N比が改善される。
物支持盤の振動を振動検出素子で検出する場合に、被研
磨物支持盤を貫通して振動検出素子と被研磨物に接触す
る振動伝達体を設けたので、被研磨物から振動検出素子
への振動伝達効率が良くなってS/Nを改善できる。ま
た、研磨の進行によって変化する被研磨物支持盤の振動
を振動検出素子で検出する場合に、検出時において、被
研磨物支持盤を駆動するエネルギーの供給を一時的に停
止するようにしたので、バックグラウンドノイズを大幅
に低減でき、S/N比を改善できる。
物支持盤の振動を振動検出素子で検出する場合に、検出
しようとする振動周波数とバックグラウンドノイズの振
動周波数とを相違させるとともに、被研磨物支持盤の固
有振動周波数と検出しようとする振動周波数を同じにし
たので、S/N比を改善できる。また、研磨の進行によ
って変化する被研磨物支持盤の振動を振動検出素子で検
出する場合に、バックグラウンドノイズと逆位相で振動
する振動板を被研磨物支持盤と振動検出素子の間に介在
させたので、振動検出素子へのバックグラウンドノイズ
の入力を排除してS/N比を改善できる。
物支持盤の振動を振動検出素子で検出する場合に、被研
磨物支持盤上に振動検出素子を複数取り付けて選択可能
にしたので、振動検出素子の故障による交換の手間が軽
減できる。さらに他の本発明の研磨装置によれば、研磨
の際に被研磨物支持盤の位置を検出する変位検出器を有
しているので、研磨が進むにつれて研磨布と被研磨物の
摩擦力が変化して被研磨物支持盤の位置が変化し、その
変位の変化量により研磨の終点等を検出できる。この場
合、被研磨物支持盤の位置の変化量はバックグラウンド
ノイズとは振動周波数帯が異なるので、モータ等の振動
の影響を受けずにS/N比の良い検出が可能になる。
す構成図である。
装置に適用される研磨布の溝を示す平面図である。
いるヘッドを一部切断した斜視図である。
用して研磨する過程で振動検出素子によって検出された
振動周波数と振動強度の関係を示すスペクトルである。
を示す断面図である。
装置を使用して半導体装置の絶縁膜を研磨する第1例を
示す断面図である。
装置を使用して半導体装置の絶縁膜を研磨する第2例を
示す断面図である。
磨装置を使用して半導体装置の絶縁膜を研磨の推移の第
1例を示す断面図である。
磨装置を使用して半導体装置の絶縁膜を研磨の推移の第
2例を示す断面図である。
の振動検出素子から出力される振動の変化を示す波形図
である。
装置のヘッド部分を示す側面図である。
装置のヘッド部分を示す側面図である。
装置のヘッド部分を示す側面図である。
装置のヘッド部分を示す側面図である。
装置を示す側面図、図15(b) はその送信アンテナ及び
受信アンテナの配置関係を示す斜視図である。
の回路構成を示すブロック図である。
を示す側面図である。
の上側定盤の底面図である。
の信号系統を示すブロック図である。
に適用される複数のバンドパスフィルタの通過周波数と
信号透過率の関係の一例を示す図である。
の振動検出素子により検出された振動周波数と振動強度
の関係を示すスペクトルである。
研磨装置の側面図とその研磨装置の上側定盤の底面図で
ある。
研磨装置の上側定盤の縦方向の振動の第1例を示す側面
図である。
研磨装置の上側定盤の縦方向の振動の第2例を示す側面
図である。
適用される信号系統の2つの例を示すブロック図であ
る。
の研磨装置の側面図と平面図である。
による振動周波数と振動強度の関係を示すスペクトルで
ある。
置によるゴミによる異常信号とそれ以外の異常信号を示
すスペクトル図である。
置において、ヘッド内に吸音材を設けた例を示す部分断
面図である。
置において、振動検出素子の底部に振動体を取り付けた
例を示す部分断面図である。
置において、振動検出素子の底部に振動体を取り付けた
例を示す部分断面図である。
置において、振動検出素子と被検出物の間に振動伝達用
針を介在させた例を示す部分断面図である。
置において、振動検出素子に入力するノイズ振動を除去
する回路を設けた例を示す部分断面図である。
置において、振動検出素子に入力する振動周波数を変化
する回路を設けた例を示す部分断面図である。
置において、振動検出素子とその底面に取り付ける振動
板を複数設けた例を示す部分断面図である。
動検出素子の振動周波数と感度の関係を示す特性図であ
る。
置において検出された研磨固有振動の周波数と強度の関
係を示すスペクトルである。
置において検出された研磨固有振動のスペクトルの積分
値の時間経過による変化量を示す特性図である。
の研磨装置の側面図と、下側定盤及び研磨布を示す平面
図である。
置の信号系統を示すブロック図である。
置のコンピュータの信号処理を示すブロック図である。
磨装置においてサンプリングデータを平均して表示した
補正前の振動強度曲線と、補正された振動強度曲線を示
す図であり、図42(b) は、補正前と補正後のの振動強
度曲線の微分した曲線を示す図である。
磨装置において、上側定盤が研磨布の直径方向に移動す
る場合の上側定盤の回転中心と研磨布の回転中心の距離
rの変化を示す波形図、図43(b) は、その距離rを用
いた補正関数の波形図である。
態の研磨装置に使用される研磨布のバリエーションを示
す平面図である。
磨装置において、上側定盤の移動軌跡の第2の例を示す
平面図、図45(b) は、その移動軌跡における上側定盤
の回転中心と研磨布の回転中心の距離rの変化を示す波
形図である。
磨装置において、上側定盤の移動軌跡の第3の例を示す
平面図、図46(b) は、その移動軌跡における上側定盤
の回転中心と研磨布の回転中心の距離rの変化を示す波
形図である。
置において、上側定盤が研磨布上を移動しない場合の時
間的変化を示す振動強度曲線、図47(b) はその振動強
度曲線の微分曲線である。
の研磨装置の要部を示す断面図及び底面図である。
態の研磨装置のヘッドの底面の研磨による変化を示す底
面図である。
置において、研磨の進行による上側定盤の変位の変化量
を示す図である。
置において、研磨の進行による上側定盤の変位の変化量
と規準信号の比較を示す図である。
の研磨装置において、振動検出領域に突起を形成した状
態を示すヘッドの部分断面図である。
Claims (27)
- 【請求項1】研磨対象物を支持する第1の定盤と、 前記第1の定盤を回転させる第1の駆動機構と、 前記第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、 前記第2の定盤に張り付けられた研磨布と、 前記第1の定盤又は前記第2の定盤に取り付けられ、研
磨時の振動を検出する振動検出器と、 少なくとも前記第1の定盤と前記第2の定盤の一方の研
磨動作を制御する制御部と、 前記振動検出器により検出された振動強度を周波数分析
し、さらに該振動強度を時間毎に積分し、積分値の時間
的変化が基準値を下回った時、又は該積分値が基準値を
下回った時の何れかの時点で、前記第1の定盤、前記第
2の定盤の少なくとも一方を停止する研磨停止信号を前
記制御部に送る信号解析手段とを有することを特徴とす
る研磨装置。 - 【請求項2】前記第1の定盤の周囲には弾性体が形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。 - 【請求項3】前記研磨布の表面には溝又は孔が形成さ
れ、前記研磨布の内部には該表面の振動に共振する空洞
が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
の研磨装置。 - 【請求項4】前記振動検出器の出力端側には、中心周波
数の異なる複数のバンドパスフィルタが組合わせて接続
されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記
載の研磨装置。 - 【請求項5】研磨開始、研磨停止又は研磨の条件を満た
したか否かの判断をする信号解析部と、 前記振動検出器によって検出された研磨の振動情報を無
線送信する送信部と、 前記送信部から出力された無線信号を受信し、且つ該無
線信号の同調周波数の変動を参照周波数の範囲内に自動
的に保持する自動周波数制御機構を有するとともに、前
記信号解析部が受信データを要求する毎に前記送信機の
発振周波数を該自動周波数制御機構により受信する受信
部とを有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか
記載の研磨装置。 - 【請求項6】前記振動検出器は、縦方向又は円周方向の
振動を検出する素子であることを特徴とする請求項1乃
至5いずれか記載の研磨装置。 - 【請求項7】前記振動検出器は、前記第1の定盤の回転
中心に対して対称に複数個取り付けられ、複数の前記振
動検出器の出力信号の和又は差をとる演算器が複数の前
記振動検出器の出力端に接続されていることを特徴とす
る請求項1乃至6いずれか記載の研磨装置。 - 【請求項8】前記振動検出器で検出される振動周波数を
前記振動検出器の共振周波数に変換する振動変換手段
を、前記振動検出器に接続したことを特徴とする請求項
1乃至7いずれか記載の研磨装置。 - 【請求項9】研磨対象物は、インナーシートを介して前
記第1の定盤に支持され、 前記第1の定盤と前記インナーシートに形成された貫通
孔と、 前記貫通孔を通して前記研磨対象物と前記振動検出器の
双方に接触する振動伝達体とを有することを特徴とする
請求項1乃至8いずれか記載の研磨装置。 - 【請求項10】前記第2の定盤には、前記第2の定盤を
回転させる第2の駆動機構が接続されており、 前記第1の定盤は、前記振動検出器により検出しようと
する振動周波数と同じ第1の固有振動周波数を有すると
ともに、 前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構の少なくと
も一方が、前記第1の固有振動周波数と異なった第2の
固有振動周波数を有することを特徴とする請求項1乃至
9いずれか記載の研磨装置。 - 【請求項11】研磨対象物を支持する第1の定盤と、 前記第1の定盤を回転させる駆動機構と、 前記第1の定盤に対向して配置され、且つ内部に空洞が
形成された第2の定盤と、 前記第2の定盤に張り付けられた研磨布と、 前記第1の定盤又は前記第2の定盤に取り付けられ、研
磨時の振動信号を出力する振動検出器と、 少なくとも前記第1の定盤と前記第2の定盤の一方の研
磨動作を制御する制御部とを有することを特徴とする研
磨装置。 - 【請求項12】研磨対象物を支持する第1の定盤と、 前記第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、 前記第2の定盤に張り付けられる研磨布と、 前記第1の定盤又は前記第2の定盤に取付けられた振動
検出器と、 少なくとも前記第1の定盤又は前記第2の定盤を駆動す
る駆動機構と、 前記振動検出器が取付けられた側の前記第1の定盤又は
前記第2の定盤に取り付けられ、且つ前記振動検出器に
より検出された振動情報を無線送信する送信部と、 前記送信部から出力された無線信号を受信する受信部
と、 前記受信部に接続されて、受信した前記無線信号を解析
する信号解析部と、 前記信号解析部からの信号に基づいて、研磨停止又は研
磨条件の変更を指示する信号を少なくとも前記駆動機構
に出力する制御部と、 前記振動検出器が取り付けられた前記第1の定盤又は前
記第2の定盤の回転軸の周囲に取付けられ、且つ前記送
信部に接続された環状の送信アンテナと、 前記回転軸の延長上に取付けられ、且つ前記受信部に接
続される受信アンテナとを有することを特徴とする研磨
装置。 - 【請求項13】前記振動検出器の出力に基づく振動信号
の振幅レンジを広げるための対数アンプと、 前記受信部の出力側に接続されて前記受信部からの出力
信号を変換する逆対数アンプとを有することを特徴とす
る請求項12記載の研磨装置。 - 【請求項14】研磨対象物を支持する第1の定盤と、 前記第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、 前記第2の定盤に張り付けられる研磨布と、 前記第1の定盤を前記研磨布上の一定範囲内で周期的に
移動させる駆動手段と、 前記第1の定盤の振動強度又は前記駆動手段の駆動トル
クの値を、前記第1の定盤の位置成分を含む関数で割算
してその結果を研磨状態信号とし、該研磨状態信号の変
化を時間で微分し、その微分値に基づいて研磨終了を検
出する研磨終点検出手段とを有することを特徴とする研
磨装置。 - 【請求項15】研磨対象物を支持する定盤と、 前記定盤の周辺部を弾性体を介して支持し、且つ内部が
空洞の筐体と、 前記研磨対象物を研磨する研磨布と、 前記研磨布と前記研磨対象物の摩擦によって前記研磨布
の移動方向又は前記筐体の移動方向に引きずられる前記
定盤の前記筐体に対する相対位置を測定する変位検出器
とを有することを特徴とする研磨装置。 - 【請求項16】前記研磨布との摩擦によって平坦化され
る前記研磨対象物の平坦化速度と前記変位検出器の出力
信号とを対応させ、該出力信号の変化が該平坦化速度の
所定の範囲内又は所定の値に達した時を研磨終点として
判別する研磨終点判別手段を有することを特徴とする請
求項15記載の研磨装置。 - 【請求項17】研磨対象物を支持する第1の定盤と、該
第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、該第2
の定盤に張り付けられる研磨布とを使用して、該研磨対
象物を前記研磨布により研磨する研磨方法において、 振動検出器によって、前記第1の定盤又は前記第2の定
盤の研磨時の振動を検出し、 前記振動検出器から出力された振動強度を周波数分析
し、さらに該振動強度を時間毎に積分し、積分値の時間
的変化が基準値を下回った時、又は該積分値が基準値を
下回った時の何れかの時点で研磨を停止することを特徴
とする研磨方法。 - 【請求項18】前記積分値は、複数の振動強度の平均値
であることを特徴とする請求項17記載の研磨方法。 - 【請求項19】前記研磨対象物上に形成されて表面に凹
凸を有する膜を、前記研磨布によって平坦化することを
特徴とする請求項17又は18記載の研磨方法。 - 【請求項20】研磨開始から研磨停止までの時間が、設
定時間よりも短いか、或いは前記積分値の時間的変化が
指定値を越えて減少したかのいずれかにより、研磨布の
劣化を認識することを特徴とする請求項17乃至19い
ずれか記載の研磨方法。 - 【請求項21】研磨時間の際に、特定の振動周波数の振
動強度の減少率が他の振動周波数の振動強度の減少率に
比べて大きいことを検知して研磨条件を変更することを
特徴とする請求項17乃至20いずれか記載の研磨方
法。 - 【請求項22】前記振動検出器から出力された振動強度
信号又は振動スペクトルの変化に基づいて、研磨状態を
リアルタイムで分析して研磨終点を検出するか、研磨条
件を変更することを特徴とする請求項17乃至19いず
れか記載の研磨方法。 - 【請求項23】研磨対象物を支持する第1の定盤と、該
第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、該第2
の定盤に張り付けられた研磨布とを備えた研磨装置を用
いる研磨方法において、 駆動手段により、前記第1の定盤を前記研磨布上の一定
範囲内で周期的に移動させ、 前記第1の定盤の振動強度又は前記駆動手段の回転トル
クの値を、前記第1の定盤の位置成分を含む関数で割算
してその結果を研磨状態信号とし、該研磨状態信号の変
化を時間で微分し、その微分値に基づいて研磨を終了す
る工程を含むことを特徴とする研磨方法。 - 【請求項24】前記関数は、前記研磨布の回転中心から
の距離に比例する比例関数であることを特徴とする請求
項23記載の研磨装置。 - 【請求項25】前記研磨布において、略等密度に溝又は
孔が形成されている場合は、前記関数は、前記研磨布の
回転中心からの距離の二乗に比例する関数であることを
特徴とする請求項23記載の研磨方法。 - 【請求項26】前記関数には、前記第2の定盤の回転数
が含まれることを特徴とする請求項23記載の研磨方
法。 - 【請求項27】研磨対象物を支持する第1の定盤と、該
第1の定盤に対向して配置される第2の定盤と、該第2
の定盤に張り付けられる研磨布とを使用して、該研磨対
象物を前記研磨布により研磨する研磨方法において、 振動検出器によって、前記第1の定盤又は前記第2の定
盤の研磨時の振動を検出し、 前記振動検出器により検出された振動強度の異常を検出
し、該振動強度の異常検出時間が前記第2の定盤の回転
周期よりも短い場合に、前記第1の定盤と前記第2の定
盤の駆動を制御することを有することを特徴とする研磨
方法。
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