JPH09150731A - 液圧ブレーキ制御装置 - Google Patents

液圧ブレーキ制御装置

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JPH09150731A
JPH09150731A JP31420495A JP31420495A JPH09150731A JP H09150731 A JPH09150731 A JP H09150731A JP 31420495 A JP31420495 A JP 31420495A JP 31420495 A JP31420495 A JP 31420495A JP H09150731 A JPH09150731 A JP H09150731A
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JP
Japan
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pressure
hydraulic
valve
control device
master cylinder
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Application number
JP31420495A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Okubo
勝康 大久保
Fumiaki Kawabata
文昭 川畑
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は液圧ブレーキ制御装置に関し、ホイ
ールシリンダ圧の応答性に優れた液圧ブレーキ制御装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 高圧通路24と油圧制御バルブ16のマ
スタシリンダ圧ポート18とを連通させる増圧通路44
には常閉の増圧弁46が、低圧通路38とマスタシリン
ダ圧ポート18とを連通させる減圧通路40には常閉の
減圧弁40が、それぞれ配設されている。液圧制御によ
りホイールシリンダ圧を上昇させる際には、増圧弁46
を開状態とすることによりリニアソレノイド64による
圧力上昇の遅れを補償する。また、ホイールシリンダ圧
を減少させる際には、減圧弁40を開状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ制御
装置に係わり、特に、ホイールシリンダ圧の応答性に優
れた液圧ブレーキ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等に用いられるブレーキ
装置として、液圧ブレーキ制御装置が知られている。液
圧ブレーキ制御装置は、マスタシリンダとホイールシリ
ンダとの間に配設された油圧制御装置を備えている。液
圧ブレーキ制御装置は、マスタシリンダの圧力が油圧制
御装置により増圧されてホイールシリンダに供給される
通常ブレーキ状態、及び、電子制御装置から油圧制御装
置に供給される制御信号に応じてホイールシリンダに圧
力が供給される制御ブレーキ状態のいずれかの状態で動
作する。いずれの状態においても、ホイールシリンダへ
は高圧源の圧力が導入される。
【0003】かかる機能を有する液圧ブレーキ制御装置
として、特開平7−2088号に開示される液圧ブレー
キ装置が知られている。上記従来の装置は、スプール弁
とスプール弁を移動させるリニアソレノイドとを有する
油圧制御装置を備えている。この油圧制御装置は、マス
タリシンダから供給された圧力がスプールの一端側から
作用し、出力ポートからフィードバックされた圧力が反
力ピンを介してスプールの他端側から作用するように構
成されている。かかる構成によれば、スプールに作用す
る力の釣り合いにより、マスタシリンダ圧が反力ピンの
断面積とスプールの断面積との比に応じた倍力比で増圧
されて出力ポートに出力される。従って、マスタシリン
ダとスプール弁とが連通された状態で通常ブレーキ状態
が実現される。更に、上記油圧制御装置は、スプール
を、マスタシリンダからの圧力が作用するのと同じ側か
ら押圧するリニアソレノイドを備えている。かかるリニ
アソレノイドによる押圧力と上述の如く出力ポートから
フィードバックされた圧力とが釣り合うことにより、出
力ポートにリニアソレノイドの発生する力に応じた圧力
が出力される。従って、マスタシリンダとスプール弁と
の間を遮断させた状態でリニアソレノイドへの駆動電流
を制御することにより制御ブレーキ状態が実現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液圧ブレー
キ装置が制御ブレーキ状態で動作される場合、リニアソ
レノイドにはホイールシリンダ圧の目標値に応じた電流
が供給される。かかる電流が供給されると、ホイールシ
リンダ圧は目標値に集束し、所望のブレーキ力を得るこ
とができる。しかしながら、リニアソレノイドに供給さ
れる電流が急激に変化された場合、リニアソレノイドの
時間応答特性に起因して、リニアソレノイドの発生する
力がその電流の変化に追従し得ない場合がある。このた
め、ABS、TRC、VSC等のブレーキ制御において
ホイールシリンダ圧を急増させる必要がある場合、ホイ
ールシリンダ圧の目標値に対して、上記液圧ブレーキ装
置により実現されるブレーキ圧に遅れが生ずることがあ
る。この点で、上記従来の液圧ブレーキ装置は、ホイー
ルシリンダ圧の目標値に対する良好な追従性を得る上で
必ずしも最適な構成ではなかったことになる。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ホイールシリンダ圧の応答性を向上し得る液圧
ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
記載の如く、パイロットポートに供給される液圧により
変位するスプールを備えると共に高圧源から供給された
圧力を該スプールの変位量に応じて圧力をホイールシリ
ンダに供給する液圧制御装置と、前記スプールの変位量
に応じて前記ホイールシリンダと連通される高圧源とを
有する液圧ブレーキ制御装置において、前記高圧源と前
記パイロットポートとを連通する高圧供給通路と、該高
圧供給通路の連通状態を制御する電磁開閉弁と、を備え
た液圧ブレーキ制御装置により達成される。
【0007】本発明において、電磁開閉弁が開状態とさ
れると、高圧源の圧力は高圧供給通路を介して液圧制御
装置のパイロットポートに供給される。パイロットポー
トに供給された圧力によりスプールに変位が生ずる。液
圧制御装置はかかるスプールの変位に応じた圧力をホイ
ールシリンダに供給する。従って、電磁開閉弁が開状態
とされることによりホイールシリンダの圧力が増大され
る。一方、電磁開閉弁が閉状態とされた場合には、高圧
源の圧力は液圧制御装置のパイロットポートに供給され
ない。従って、かかる場合にはホイールシリンダの圧力
は増大されない。
【0008】また、上記の目的は請求項2記載の如く、
請求項1記載の液圧ブレーキ制御装置において、前記液
圧制御装置の前記パイロットポートに供給された圧力を
減少させる減圧手段を更に備えることによっても達成さ
れる。
【0009】本発明において、減圧手段は液圧制御装置
のパイロットポートに供給された圧力を減少させる。パ
イロットポートに供給された圧力が減少されると、スプ
ールの変位量は減少される。スプールの変位量が減少さ
れるとホイールシリンダに供給される圧力が減少され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である液
圧ブレーキ制御装置のシステム構成図を示す。マスタシ
リンダ10はタンデム型シリンダであり、独立した2つ
の加圧室を備えている。マスタシリンダ10にはブレー
キペダル12が接続されている。マスタシリンダ10の
各加圧室には、ブレーキペダル12の踏み込み操作に応
じて、互いに等しい液圧が発生される。マスタシリンダ
10の一方の加圧室は、マスタシリンダ通路14を介し
て油圧制御バルブ16のマスタシリンダ圧ポート18に
接続されている。また、マスタシリンダ10の他方の加
圧室は図示しないマスタシリンダ通路を介して別の油圧
制御バルブに接続されている。
【0011】マスタシリンダ通路14には常開の電磁制
御弁であるマスタシリンダカット弁20が配設されてい
る。マスタシリンダ通路14のマスタシリンダ10とマ
スタシリンダカット弁20との間の部位には圧力計21
が配設されている。圧力計21によりブレーキ操作力が
検出される。なお、圧力計21の代わりに、踏力センサ
等のペダル踏力の検出が可能なセンサを設けてもよい。
【0012】油圧制御バルブ16の高圧供給ポート22
は高圧通路24を介してポンプ26の吐出口に接続され
ている。高圧通路24のポンプ26の吐出口近傍にはア
キュムレータ28が配設されており、圧力計29の検出
圧に基づいて、ポンプ26の駆動・非駆動を制御するこ
とにより、ブレーキフルードが所定の圧力下でアキュム
レータ28に蓄えられる。高圧通路24のアキュムレー
タ28の配設部位と油圧制御バルブ16との間の部位に
は、ポンプ26から油圧制御バルブに向かう方向の流れ
のみを許容するチェックバルブ30が配設されている。
ポンプ26の吸入口はポンプ通路32を介してリザーバ
34に接続されている。
【0013】油圧制御バルブ16の低圧ポート36は低
圧通路38を介してリザーバ34に接続されている。低
圧通路38は減圧通路40を介して、マスタシリンダ通
路14のマスタシリンダカット弁20と油圧制御弁16
との間に接続されている。以下、マスタシリンダ通路1
4と減圧通路40との接続部位を減圧通路分岐部14a
と称す。減圧通路40には常閉の電磁開閉弁である減圧
弁42が配設されている。
【0014】高圧通路24のチェックバルブ30と油圧
制御バルブ16との間の部位は、増圧通路44を介し
て、マスタシリンダ通路14の減圧通路分岐部14aと
油圧制御バルブ16との間の部位に接続されている。増
圧通路44には常閉の電磁開閉弁である増圧弁46が配
設されている。
【0015】油圧制御バルブ16の制御液圧ポート48
は、ホイールシリンダ通路50を介してホイールシリン
ダ52に接続されている。また、油圧制御バルブ16の
マスタシリンダ連通ポート54はマスタシリンダ連通通
路56を介してホイールシリンダ通路50に接続されて
いる。ホイールシリンダ連通通路56にはマスタシリン
ダ連通ポート54からホイールシリンダ通路50へ向か
う方向の流れのみを許容するチェックバルブ58が配設
されている。
【0016】次に、図2を参照して油圧制御バルブ16
の構成を説明する。図2は油圧制御バルブ16の断面図
である。油圧制御バルブ16は、ハウジング60、スプ
ール62、及び、リニアソレノイド64を備えている。
スプール62は円筒状の部材であり、軸方向の両端部に
設けられた大径部62a及び62bと、中間部に設けら
れた小径部62cとを備えている。スプール62はその
大径部62a、62bが、ハウジング60の内部に設け
られたシリンダ部66に液密かつ摺動可能に嵌挿される
ことによりシリンダ部66の内部に配設されている。
【0017】シリンダ部66の内周面の軸方向中央部に
は開口68が設けられている。開口68は油路70によ
り制御液圧ポート48に接続されている。シリンダ部6
6の、開口68とスプール62を挟んで径方向反対側の
内周面には、開口72及び74が設けられている。開口
72、74は、スプール62が図2に2点鎖線で示す如
くシリンダ部66内の左方に位置する状態では、開口7
2がスプール62の小径部62cに対向してシリンダ部
66の内部に露出されると共に開口74がスプール62
の大径部62bにより閉鎖されるように、かつ、スプー
ル62が図2に実線で示す如くシリンダ部66内の右方
に位置する状態では、開口72がスプール62の大径部
62aにより閉鎖されると共に開口74がスプール62
の小径部62cに対向してシリンダ部66の内部に露出
されるように、配置されている。開口72は油路76を
介して低圧ポート36に接続されている。また、開口7
4は油路78を介して高圧供給ポート22に接続されて
いる。
【0018】シリンダ部66の内周面の図2中左側端部
には、開口80及び82が互いに径方向に対向して設け
られている。開口80は油路84を介してマスタシリン
ダ圧ポート18に接続されており、また、開口82は油
路86を介してマスタシリンダ連通ポート54に接続さ
れている。
【0019】ハウジング60内のシリンダ部66の図2
中右方には反力室88が形成されている。反力室88は
貫通孔90を介してシリンダ部66と連通している。貫
通孔90には反力ピン92が摺動可能に嵌挿されてい
る。反力ピン92は反力室88に配設されたスプリング
94によりスプール62の一端面(図2中右端面)に向
けて押圧されている。また、反力室88は油路98を介
して油路70に連通している。
【0020】ハウジング60の図2中左端部にはリニア
ソレノイド64が設けられている。リニアソレノイド6
4は、その内部に備えるコイル100に供給される電流
に応じた力で、プランジャ102を図2中右方へ向けて
押圧する。かかる押圧力は、ロッド104を介してスプ
ール62を図2中右方へ向けて押圧する力として作用す
る。
【0021】上述した油圧制御バルブ16の構成によれ
ば、マスタシリンダ圧ポート18に圧力が付与される
と、スプール62は図2中右方へ変位して図中に実線で
示す状態となる。この場合、低圧ポート36と制御液圧
ポート48との間が遮断される一方、高圧供給ポート2
2と制御液圧ポート48とが連通される。このため、油
路70の圧力は上昇され、かかる圧力は油路98を介し
て反力ピン92への押圧力として作用する。かかる押圧
力により、反力ピン92はスプール62を図2中左方へ
向けて押圧する。このため、スプール62はマスタシリ
ンダ圧ポート18に供給された圧力により生ずる図2に
おける右方向への押圧力と、前述した反力ピン92によ
る左方向への押圧力とが釣り合った時、低圧ポート36
及び高圧供給ポート22のいずれもが制御液圧ポート4
8から遮断された位置に静止する。
【0022】マスタシリンダ圧ポート18に付与される
圧力をPi、シリンダ部66の断面積をAs、制御液圧
ポート48から出力される圧力、すなわち、油路70の
圧力をPo、反力ピン92の断面積をApとすると、ス
プール62に作用する軸方向の力の釣合いより(1)式
が成立する。 Pi×As=Po×Ap (1) (1)式より(2)式が得られる。 Po=Pi×(As/Ap) (2) (2)式に示す如く、マスタシリンダ圧ポート18に付
与された圧力は(As/Ap)倍に増幅されて制御液圧
ポート48に出力される。
【0023】マスタシリンダ圧ポート18が大気圧に開
放された状態で、リニアソレノイド64が図3中右方へ
向かう押圧力を発揮すると、マスタシリンダ圧が昇圧さ
れた場合と同様に、スプール62は図2中右方へ変位す
る。この場合、スプール62は、リニアソレノイド64
の発する押圧力と、反力ピン92から入力される油圧反
力とが釣り合った時、低圧ポート36及び高圧供給ポー
ト22のいずれもが制御液圧ポート48から遮断された
位置に静止する。リニアソレノイド64が発する押圧力
をFs とすると、反力ピン92の断面積Ap を用いて、
油路70の圧力Po は次式の如く表すことができる。 Po =Fs ×(1/Ap ) (3) (3)式に示す如く、マスタシリンダ圧が昇圧されてい
ない場合においても、ホイールシリンダ圧を昇圧するこ
とができる。
【0024】上述した油圧制御バルブ16、マスタシリ
ンダカット弁20、減圧弁42、増圧弁46、及び、ポ
ンプモータ21は電子制御装置(以下、ECUと称す)
59により制御される。ECU59は公知のABS、T
RC、VSC等の液圧制御を実行する必要がない場合に
は、マスタシリンダカット弁10、減圧弁42、及び増
圧弁46のそれぞれのソレノイドを非励磁状態とすると
共に油圧制御バルブ16のリニアソレノイド64のコイ
ル100への通電が停止された状態とする。かかる状態
では、マスタシリンダ10と油圧制御バルブ16のマス
タシリンダ圧ポート18とが連通し、また、油圧制御バ
ルブ16のリニアソレノイド64は力を発生しない。こ
のため、マスタシリンダ圧ポート18に付与されたマス
タシリンダ圧は上述の如く昇圧されて制御液圧ポート4
8に出力される。かかる圧力がホイールシリンダ通路5
0を介してホイールシリンダ52に付与される。これに
より、ブレーキペダルの踏力が増圧されてホイールシリ
ンダに付与される通常のブレーキ動作が実現される。
【0025】一方、ABS、TRC、VSC等マスタシ
リンダの圧力に関わらず液圧制御を実行する必要がある
場合には、ECU59はマスタシリンダカット弁20の
ソレノイドを励磁状態としてマスタシリンダ10と油圧
制御バルブ16のマスタシリンダ圧ポート18とを遮断
すると共に、油圧制御バルブ16のリニアソレノイド6
4のコイル100に電流を供給する。リニアソレノイド
64はかかる電流に応じた力を発生し、ホイールシリン
ダ52には(3)式に示す如き圧力が付与される。従っ
て、ホイールシリンダ圧の目標値に応じてリニアソレノ
イド64の発生する力を制御することにより、ホイール
シリンダ圧を目標値に一致するように制御することがで
きる。このように、リニアソレノイド64の発生する力
はコイル100に供給する電流により制御することがで
きる。
【0026】しかしながら、コイル100への供給電流
が急激に変化された場合には、リニアソレノイド64の
時間応答特性に起因して、リニアソレノイド64が発生
する力にコイル100への供給電流に対する遅れが生ず
る。このため、ホイールシリンダ52の圧力にはかかる
供給電流に対する遅れが生ずる。図3は、リニアソレノ
イド64によりホイールシリンダ圧を制御した場合の、
ホイールシリンダ圧の目標値の変化に対するホイールシ
リンダ圧の時間応答を示す。図3に示す如く、ホイール
シリンダ圧の目標値が急激に変化された場合、リニアソ
レノイド64のみによりホイールシリンダ圧を制御した
のでは、ホイールシリンダ圧の時間応答(図中に実線で
示す)に、目標値(図中に破線で示す)の立ち上がり部
(時刻t1までの期間)において目標値に対する遅れが
生ずることになる。
【0027】これに対して、本実施例の液圧ブレーキ制
御装置においては、減圧弁42のソレノイドの非励磁状
態を維持しつつ、目標油圧の立ち上がり時点から時刻t
1までの間、増圧弁46のソレノイドを励磁状態とする
こととしている。増圧弁46のソレノイドが励磁状態と
されると増圧弁46は開状態とされる。このため、アキ
ュムレータ28の圧力が油圧制御バルブ16のマスタシ
リンダ圧ポート18に付与される。かかる圧力は油圧制
御バルブ16のリニアソレノイド64が発生する力と共
にホイールシリンダ圧を上昇させる力として作用する。
これにより、リニアソレノイド64の応答特性に起因す
るホイールシリンダ圧の立ち上がりの遅れが補償され
る。この場合、リニアソレノイドは目標ホイールシリン
ダ圧に応じて駆動電流が決定されるため、駆動力を大き
くすることが難しいのに対して、増圧弁46のソレノイ
ドへの駆動電流は目標ホイールシリンダ圧に依存しない
ため、駆動力を大きくして応答性を向上させることが可
能とされている。
【0028】図4は、かかる補償を行なうことにより得
られるホイールシリンダ圧の時間変化を示し、図5はそ
の際にアキュムレータ28により補償された圧力の時間
変化を示す。図4に示す如く、本実施例の液圧ブレーキ
制御装置によれば、目標値への追従性が良好なホイール
シリンダ圧の時間応答を得ることができる。
【0029】上述の如く、本実施例の液圧ブレーキ制御
装置は、例えば緊急ブレーキ時などホイールシリンダ圧
を急増圧させたい場合に、高圧源であるアキュムレータ
28の圧力を油圧制御バルブ16のマスタシリンダ圧ポ
ート18に導入するものである。この場合、ブレーキ操
作力検出手段である圧力計21により検出されるブレー
キ操作力が通常ブレーキ力を越えていれば、緊急ブレー
キ状態であると判定することができる。緊急ブレーキ時
のホイールシリンダ圧の急増圧要求に対しては、増圧弁
46のソレノイドを励磁状態に維持し、急増圧要求が解
除された後に、増圧弁46のソレノイドを消磁すること
としてもよい。
【0030】ホイールシリンダ圧を減圧させる場合に
は、増圧バルブ46のソレノイドを非励磁状態、減圧バ
ルブ42のソレノイドを励磁状態とすることにより、油
圧制御バルブ16のマスタシリンダ圧ポート18がリザ
ーバ34と連通すると共にアキュムレータ28とは遮断
された状態とする。これにより、マスタシリンダ圧ポー
ト18の圧力は速やかに減少され、従って、ホイールシ
リンダ圧も速やかに減少される。
【0031】なお、高圧供給ポート22に高圧を付与す
るポンプ26あるいはアキュムレータ28等の失陥によ
り、高圧供給ポート22へのブレーキフルードの供給が
停止されたような場合には、マスタシリンダ圧が昇圧さ
れてスプール62が図3中右方に移動しても制御液圧ポ
ート48の圧力は上昇されない。かかる場合には、マス
タシリンダ圧ポート18に付与された圧力はバイパス通
路56を介して制御液圧ポート60cに出力される。こ
れにより、上述の如きポンプ26あるいはアキュムレー
タ28等の失陥時にもマスタシリンダ圧に相等する圧力
がホイールシリンダに付与されることとなり、液圧ブレ
ーキ制御装置の安全性が向上されている。
【0032】また、本実施例の液圧ブレーキ制御装置に
おいては、ホイールシリンダ圧の昇圧時に、リニアソレ
ノイド64のコイル100への通電と共に、増圧バルブ
46のソレノイドを励磁状態とすることにより、ホイー
ルシリンダ圧を急増させることが可能である。また、通
常の昇圧時においても、アキュムレータ28による昇圧
をリニアソレノイド64による昇圧と併用することによ
り、リニアソレノイド64に必要とされる出力を低減さ
せることができる。これにより、リニアソレノイドの小
型化が可能とされ、従って、油圧制御バルブ16の小型
化及び低コスト化が可能とされている。
【0033】なお、上記実施例の液圧ブレーキ制御装置
において、アキュムレータ28の圧力を一定に保つアキ
ュムレータ圧制御手段を備えてもよい。また、アキュム
レータ28の圧力を油圧制御バルブ16のマスタシリン
ダ圧ポート18に導入する場合に、一定に保たれた、あ
るいは、別途検出されたアキュムレータ圧と目標ホイー
ルシリンダ圧とからリニアソレノイド64への通電量を
求めるリニアソレノイド通電量決定手段を備えてもよ
い。
【0034】図6は上記実施例の液圧ブレーキ制御装置
を車両の4輪に装着した際のシステム構成図である。油
圧制御バルブ16a、16b、16c、16dはそれぞ
れホイールシリンダ通路50a、50b、50c、50
d及びバイパス通路56a、56b、56c、56dを
介してホイールシリンダ52a、52b、52c、52
dに接続されている。ホイールシリンダ52a、52
b、52c、52dはそれぞれ、左前輪、右後輪、右前
輪、左後輪に装着されている。マスタシリンダ10の一
方の圧力室に接続された通路200は、油圧制御バルブ
16aに至るマスタシリンダ通路14a及び油圧制御バ
ルブ16bに至るマスタシリンダ通路14bに分岐され
ている。また、マスタシリンダ10の他方の圧力室に接
続された通路210は、油圧制御バルブ16cに至るマ
スタシリンダ通路14c及び油圧制御バルブ16dに至
るマスタシリンダ通路14dに分岐されている。また、
ポンプ26及びアキュムレータ28は4つの油圧回路に
共通に用いられている。上述の如く、ブレーキ装置の油
圧配管を2系統に分けることにより、マスタシリンダ1
0の2つ圧力室からの油圧系統の一方に故障が生じた場
合にも、前輪左右の少なくとも一方に装着されたホイー
ルシリンダが正常に動作することが保証されている。こ
れにより、液圧ブレーキ制御装置の安全性が向上されて
いる。
【0035】ECU59は、車輪速センサ142a、1
42b、142c、142dにより検出された各車輪の
回転数と、図示しない車速センサにより検出された車両
の走行速度とから、各車輪のスリップ状態を検出する。
ECU59はかかる各車輪のスリップ状態等からAB
S、TRC、VSCなどのブレーキ制御が必要であると
判断すると、ECU59内に記憶された、それぞれの制
御方式に応じたアルゴリズムに基づき各車輪のホイール
シリンダ圧の制御を行なうことにより、上記したいずれ
かのブレーキ制御を実現する。この際、各車輪のホイー
ルシリンダ圧の制御は、図1を参照して述べた方法によ
り行なわれる。このため、上述の如く、各ホイールシリ
ンダ圧は指令値に対して遅れを伴うことなく追従し、そ
の結果、ECU59により実現されるブレーキ制御の制
御性能が向上されている。
【0036】なお、上記実施例においては、アキュムレ
ータ28の圧力を油圧制御バルブ16のマスタシリンダ
圧ポート18に導入することにより、ホイールシリンダ
圧の目標値に対する遅れを補償することとしているが、
更に、油圧制御バルブ16のリニアソレノイド64の駆
動初期の電流値を目標ホイールシリンダ圧に応じた値よ
りも大きく設定することによっても上記した本願課題を
解決することができる。
【0037】また、本実施例の液圧ブレーキ制御装置に
おいては、上述の如く、ホイールシリンダ圧の制御を、
リニアソレノイド64の制御により行なえると共に、増
圧バルブ46及び減圧バルブ42の励磁状態を切り替え
て、油圧制御バルブ16のマスタシリンダ圧ポート18
とアキュムレータ28とを連通させることによる増圧、
及び、マスタシリンダ圧ポート18とリザーバ38とを
連通させることによる減圧を切り換えることによっても
行なうことができる。この場合、ホイールシリンダ圧は
オン・オフ的に制御されることになるため、ホイールシ
リンダ圧を連続的に制御することはできない。しかし、
ABS制御の如く、ホイールシリンダ圧を連続的に変化
させる必要のない場合には、ホイールシリンダ圧の制御
は上述の如く、増圧及び減圧の切替えによるもので十分
であり、リニアソレノイド64による制御は必要とされ
ない。従って、かかる場合には、油圧制御バルブ16か
らリニアソレノイド64を廃止することにより、油圧制
御バルブの低コスト化を図ることができる。
【0038】図7は上述の如くリニアソレノイドが廃止
された油圧制御バルブ140の断面図である。図7に示
す油圧制御バルブ140はリニアソレノイドが廃止され
た点を除いて図2に示す油圧制御バルブ16とその構成
・動作は同様であるため、同一の構成部分に同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0039】油圧制御バルブ140が図1あるいは図6
に示す液圧ブレーキ制御装置に適用された場合には、E
CU59はマスタシリンダカット弁20のソレノイドを
励磁することによりマスタシリンダ10とマスタシリン
ダ圧ポート18とを遮断させた状態で、上述の如く、増
圧弁46及び減圧弁42のソレノイドの励磁状態を切り
換えることによりホイールシリンダ圧の制御を行なう。
【0040】なお、上記実施例においては、油圧制御バ
ルブ16が上記した液圧制御装置に、マスタシリンダ圧
ポート18が上記したパイロットポートに、ポンプ26
及びアキュムレータ28が上記した高圧源に、通路44
が上記した高圧供給通路に、増圧バルブ46が上記した
電磁開閉弁に、通路40及び減圧弁42が上記した減圧
手段に、それぞれ相当している。
【0041】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、高圧源の圧力を液圧制御装置のパイロットポートに
付与することにより、ホイールシリンダ圧を上昇させる
ことができる。これにより、ホイールシリンダ圧の目標
値に対する応答性を向上させることができる。
【0042】また、請求項2記載の発明によれば、減圧
手段により、液圧制御装置のパイロットポートに付与さ
れる圧力を減少させることができる。従って、高圧源に
よるスプール駆動力の増加と減圧手段によるスプール駆
動力の減少とを切り換えて制御することにより、液圧制
御装置にスプールを電気的に駆動する手段を備えること
なくホイールシリンダ圧の制御を行なうことができる。
これにより、液圧制御装置を小型化することができ、従
って、液圧ブレーキ制御装置の小型化・低コスト化を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ制御装置
のシステム構成図である。
【図2】本実施例の液圧ブレーキ制御装置に適用される
油圧制御バルブの一実施例の断面図である。
【図3】油圧制御バルブのリニアソレノイドによりホイ
ールシリンダ圧の制御を行なった場合のホイールシリン
ダ圧の時間応答を示す図である。
【図4】本実施例の液圧ブレーキ制御装置におけるホイ
ールシリンダ圧の時間応答を示す図である。
【図5】本実施例の液圧ブレーキ制御装置におけるアキ
ュムレータによる増圧量の時間応答を図4に対応して示
す図である。
【図6】本実施例の液圧ブレーキ制御装置を車両の4輪
に装着した場合のシステム構成図である。
【図7】本実施例の液圧ブレーキ制御装置に適用される
油圧制御バルブの第2の実施例の断面図である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 16、140 油圧制御バルブ 20 マスタシリンダカット弁 26 ポンプ 28 アキュムレータ 42 減圧弁 46 増圧弁 52 ホイールシリンダ 62 スプール 64 リニアソレノイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロットポートに供給される液圧によ
    り変位するスプールを備えると共に該スプールの変位量
    に応じた圧力をホイールシリンダに供給する液圧制御装
    置と、前記スプールの変位量に応じて前記ホイールシリ
    ンダと連通される高圧源とを有する液圧ブレーキ制御装
    置において、 前記高圧源と前記パイロットポートとを連通する高圧供
    給通路と、 該高圧供給通路の連通状態を制御する電磁開閉弁と、を
    備えることを特徴とする液圧ブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記液圧制御装置の前記パイロットポー
    トに供給された圧力を減少させる圧力減少手段を更に備
    えることを特徴とする請求項1記載の液圧ブレーキ制御
    装置。
JP31420495A 1995-12-01 1995-12-01 液圧ブレーキ制御装置 Pending JPH09150731A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006905A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Advics:Kk 車両のブレーキ液圧制御装置

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JP2008006905A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Advics:Kk 車両のブレーキ液圧制御装置

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