JPH0915106A - ブロック状構造物の健全度評価装置 - Google Patents
ブロック状構造物の健全度評価装置Info
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- JPH0915106A JPH0915106A JP7160234A JP16023495A JPH0915106A JP H0915106 A JPH0915106 A JP H0915106A JP 7160234 A JP7160234 A JP 7160234A JP 16023495 A JP16023495 A JP 16023495A JP H0915106 A JPH0915106 A JP H0915106A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブロック状構造物の転倒に対する健全度を評
価する場合に、短い一定時間の常時微動を測定するだけ
で、健全度を評価するR値など、その構造物の転倒に対
する健全度を評価するのに必要な値を求める装置を提供
する。 【構成】 対象とする構造物の上端面に転倒に対する健
全度を評価したい方向に測線をとり、その測線の両端2
カ所に水平方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ
を置き、短い一定時間の常時微動を測定し、測定した常
時微動を利用して、ブロック状構造物の転倒に対する健
全度を評価するR値など、その構造物の転倒に対する健
全度を評価する値を求める装置であって、振動を検出す
るセンサと、検出した振動データをA/D変換して記録
するA/D変換・記録部と、A/D変換した振動データ
からその構造物の転倒に対する健全度を評価する処理部
と、求めた健全度を出力する出力部とを有することを特
徴とする。
価する場合に、短い一定時間の常時微動を測定するだけ
で、健全度を評価するR値など、その構造物の転倒に対
する健全度を評価するのに必要な値を求める装置を提供
する。 【構成】 対象とする構造物の上端面に転倒に対する健
全度を評価したい方向に測線をとり、その測線の両端2
カ所に水平方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ
を置き、短い一定時間の常時微動を測定し、測定した常
時微動を利用して、ブロック状構造物の転倒に対する健
全度を評価するR値など、その構造物の転倒に対する健
全度を評価する値を求める装置であって、振動を検出す
るセンサと、検出した振動データをA/D変換して記録
するA/D変換・記録部と、A/D変換した振動データ
からその構造物の転倒に対する健全度を評価する処理部
と、求めた健全度を出力する出力部とを有することを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロック状構造物の上
端面において、短い一定時間の常時微動を測定すること
で、該構造物の転倒に対する健全度を評価する装置に関
する。
端面において、短い一定時間の常時微動を測定すること
で、該構造物の転倒に対する健全度を評価する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】橋脚をはじめとするブロック状構造物の
転倒に対する健全度を評価する上で、構造物の基礎地盤
の状態を的確に把握することは重要である。現在実施さ
れている検査方法は、まず、全数について目視検査を行
い、その評価結果から転倒の危険性の高いものを選び出
し、30kg程度の重錘を該構造物に当てることによっ
て衝撃を与え、その衝撃によって生じる振動から該構造
物の固有振動数を計測し、予め求められている固有振動
数の標準値と比較することで該構造物の転倒に対する健
全度を評価してきた。
転倒に対する健全度を評価する上で、構造物の基礎地盤
の状態を的確に把握することは重要である。現在実施さ
れている検査方法は、まず、全数について目視検査を行
い、その評価結果から転倒の危険性の高いものを選び出
し、30kg程度の重錘を該構造物に当てることによっ
て衝撃を与え、その衝撃によって生じる振動から該構造
物の固有振動数を計測し、予め求められている固有振動
数の標準値と比較することで該構造物の転倒に対する健
全度を評価してきた。
【0003】しかし、目視検査は検査員の技量に左右さ
れるものであるし、当然、目視検査にかからない変状も
存在する。また、重錘を構造物に当てて固有振動数を計
測する方法は、該構造物に無用の損傷を与える危険性が
高いばかりでなく、作業者自身にも高所からの重錘つり
下げ作業など危険な作業が伴う。
れるものであるし、当然、目視検査にかからない変状も
存在する。また、重錘を構造物に当てて固有振動数を計
測する方法は、該構造物に無用の損傷を与える危険性が
高いばかりでなく、作業者自身にも高所からの重錘つり
下げ作業など危険な作業が伴う。
【0004】さらに、この方法での評価精度に関する問
題点としては、予め求められている固有振動数の標準値
の算出過程における前提条件が、その構造物とどの程度
一致しているのかが不明である点や、測定された固有振
動数の標準値からの乖離が、転倒の危険性の高さとどう
結びつくのかが不明である点など、評価方法の本質に関
わる問題点がある。
題点としては、予め求められている固有振動数の標準値
の算出過程における前提条件が、その構造物とどの程度
一致しているのかが不明である点や、測定された固有振
動数の標準値からの乖離が、転倒の危険性の高さとどう
結びつくのかが不明である点など、評価方法の本質に関
わる問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の項でも述
べたように、全数検査は、検査員の技量に左右される目
視検査に頼っている上、重錘を構造物に当てて固有振動
数を計測する方法は、重錘つり下げ作業などの高所危険
作業を伴うとともに、評価方法の本質に関わる評価精度
に対する問題点があった。
べたように、全数検査は、検査員の技量に左右される目
視検査に頼っている上、重錘を構造物に当てて固有振動
数を計測する方法は、重錘つり下げ作業などの高所危険
作業を伴うとともに、評価方法の本質に関わる評価精度
に対する問題点があった。
【0006】本発明は、前記のような従来の技術の問題
点を解決するもので、ブロック状構造物の転倒に対する
健全度を評価する装置について、全数を対象とすること
ができ、検査員の技量に左右されない、重錘つり下げ作
業などの高所危険作業のない、評価精度の高い装置を提
供することである。
点を解決するもので、ブロック状構造物の転倒に対する
健全度を評価する装置について、全数を対象とすること
ができ、検査員の技量に左右されない、重錘つり下げ作
業などの高所危険作業のない、評価精度の高い装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブロック状の
構造体から成り立っている構造物の転倒に対する健全度
を評価する場合に、対象とする構造物の上端面に転倒に
対する健全度を評価したい方向に測線をとり、その測線
の両端2カ所に水平方向と鉛直方向の常時微動を検出す
るセンサを置き、短い一定時間の常時微動を同時測定
し、測定した常時微動を利用して、ブロック状構造物の
転倒に対する健全度を評価するR値など、該構造物の転
倒に対する健全度を評価する値を求めることを特徴とす
る装置であって、振動を検出するセンサと、検出した振
動データをA/D変換して記録するA/D変換・記録部
と、A/D変換した振動データからその構造物の転倒に
対する健全度を評価する処理部と、求めた健全度を出力
する出力部とを有することを特徴とする。
構造体から成り立っている構造物の転倒に対する健全度
を評価する場合に、対象とする構造物の上端面に転倒に
対する健全度を評価したい方向に測線をとり、その測線
の両端2カ所に水平方向と鉛直方向の常時微動を検出す
るセンサを置き、短い一定時間の常時微動を同時測定
し、測定した常時微動を利用して、ブロック状構造物の
転倒に対する健全度を評価するR値など、該構造物の転
倒に対する健全度を評価する値を求めることを特徴とす
る装置であって、振動を検出するセンサと、検出した振
動データをA/D変換して記録するA/D変換・記録部
と、A/D変換した振動データからその構造物の転倒に
対する健全度を評価する処理部と、求めた健全度を出力
する出力部とを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】図2は、ブロック状構造物のロッキング振動の
振動形態を示したものである。ここに、1はブロック状
構造物、2はロッキング振動の回転中心位置、3は水平
方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサである。図
2に示すj=1、2は常時微動測定点を示し、H1 、H
2 はそれぞれ測定点1、2で観測される常時微動の水平
方向の振幅、V1 、V2 はそれぞれ測定点1、2で観測
される常時微動の鉛直方向の振幅を表す。また、測定点
1と2の水平距離をBとする。
振動形態を示したものである。ここに、1はブロック状
構造物、2はロッキング振動の回転中心位置、3は水平
方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサである。図
2に示すj=1、2は常時微動測定点を示し、H1 、H
2 はそれぞれ測定点1、2で観測される常時微動の水平
方向の振幅、V1 、V2 はそれぞれ測定点1、2で観測
される常時微動の鉛直方向の振幅を表す。また、測定点
1と2の水平距離をBとする。
【0009】従来のブロック状構造物の健全度評価の考
え方は、該構造物の固有振動数の低下で健全度を判断し
ようとするものである。分かり易い考え方ではあるが、
実際の橋脚をはじめとするブロック状構造物の振動に
は、さまざまな振動が関与しており、転倒の危険性に直
接関わる振動を見極めるのは容易ではない。また、比較
すべき基準となる固有振動数が明確に求められていない
と、正確な判断を下すことは難しい。
え方は、該構造物の固有振動数の低下で健全度を判断し
ようとするものである。分かり易い考え方ではあるが、
実際の橋脚をはじめとするブロック状構造物の振動に
は、さまざまな振動が関与しており、転倒の危険性に直
接関わる振動を見極めるのは容易ではない。また、比較
すべき基準となる固有振動数が明確に求められていない
と、正確な判断を下すことは難しい。
【0010】本発明は、ブロック状構造物のロッキング
振動に着目している。転倒の危険性の高いブロック状構
造物ほど、ロッキング振動が支配的になる。したがっ
て、全体振動の中に占めるロッキング振動の割合を正確
に見積もることができれば、対象とする構造物の大きさ
に関わらず、絶対的な判断が可能となる。
振動に着目している。転倒の危険性の高いブロック状構
造物ほど、ロッキング振動が支配的になる。したがっ
て、全体振動の中に占めるロッキング振動の割合を正確
に見積もることができれば、対象とする構造物の大きさ
に関わらず、絶対的な判断が可能となる。
【0011】図2に示す構造物上で観測されるHj とV
j は、それぞれ(式1)、(式2)で示すように、ロッ
キング振動の水平方向の振幅Hrjと鉛直方向の振幅
Vrj、ならびにそれ以外の振動の水平方向の振幅Hnjと
鉛直方向の振幅Vnjに分けて考えることができる。ここ
に、これら振幅の値の正負は、図2の紙面右方向、同下
方向を正とする。Bj 、Lj は、それぞれj点からのロ
ッキング中心までの水平距離と鉛直距離で、振幅の正負
と同じ方向の正負を持つ。θはロッキング振動の回転角
振幅(ラジアン)で、時計回りを正とする。 Hj =Hrj+Hn =Lj θ+Hn (式1) Vj =Vrj+Vn =−Bj θ+Vn (式2)
j は、それぞれ(式1)、(式2)で示すように、ロッ
キング振動の水平方向の振幅Hrjと鉛直方向の振幅
Vrj、ならびにそれ以外の振動の水平方向の振幅Hnjと
鉛直方向の振幅Vnjに分けて考えることができる。ここ
に、これら振幅の値の正負は、図2の紙面右方向、同下
方向を正とする。Bj 、Lj は、それぞれj点からのロ
ッキング中心までの水平距離と鉛直距離で、振幅の正負
と同じ方向の正負を持つ。θはロッキング振動の回転角
振幅(ラジアン)で、時計回りを正とする。 Hj =Hrj+Hn =Lj θ+Hn (式1) Vj =Vrj+Vn =−Bj θ+Vn (式2)
【0012】ブロック状構造物の転倒に対する健全度を
評価するR値は、(式3)のように算出される。ここ
に、添字iは常時微動波形データのi番目の値であるこ
とを示し、Σはiをステップ数として、短い一定時間測
定した常時微動波形データのサンプル数の総和をとると
いう意味である。以下も同様である。 R=Σ(θi 2 )/Σ(Vni 2 ) =Σ{(V1i−V2i)2 }/Σ{(B2 V1i−B1 V2i)2 } (式3) R>1は、ロッキング振動が全体振動の5割超を占める
状態であることを示している。
評価するR値は、(式3)のように算出される。ここ
に、添字iは常時微動波形データのi番目の値であるこ
とを示し、Σはiをステップ数として、短い一定時間測
定した常時微動波形データのサンプル数の総和をとると
いう意味である。以下も同様である。 R=Σ(θi 2 )/Σ(Vni 2 ) =Σ{(V1i−V2i)2 }/Σ{(B2 V1i−B1 V2i)2 } (式3) R>1は、ロッキング振動が全体振動の5割超を占める
状態であることを示している。
【0013】(式1)から、(式4)が求まる。 V1 −V2 =−(B1 −B2 )θ=−Bθ (式4) Σ(θi Vni)=0と考えられるから、(式1)と(式
4)から、(式5)、(式6)が導かれる。 B1 =[Σ{V1i(V1i−V2i)}/Σ{(V1i−V2i)2 }]×B (式5) B2 =[Σ{V2i(V1i−V2i)}/Σ{(V1i−V2i)2 }]×B (式6) よって、(式5)、(式6)から、該構造物の中心線か
らのロッキング中心の右側への偏心量eは、(式7)の
ように求まる。 e=(B1 +B2 )/2 (式7) 同様に、Σ(θi Hni)=0と考えられるから、(式
2)と(式4)から、(式8)、(式9)が導かれる。 L1 =[Σ{H1i(V1i−V2i)}/Σ{V1i(V1i−V2i)}] ×(−B) (式8) L2 =[Σ{H2i(V1i−V2i)}/Σ{V2i(V1i−V2i)}] ×(−B) (式9) 通常、L1 とL2 は同じ値になるはずであり、両者の相
違は推定精度の高さを示す。ここでは、両者を平均した
ものをロッキング中心の該構造物の上端面からの深さL
とする。ここで求められたロッキング中止の偏心量eや
深さLは、該構造物の転倒に対する安定性を判断する重
要な指標になる。
4)から、(式5)、(式6)が導かれる。 B1 =[Σ{V1i(V1i−V2i)}/Σ{(V1i−V2i)2 }]×B (式5) B2 =[Σ{V2i(V1i−V2i)}/Σ{(V1i−V2i)2 }]×B (式6) よって、(式5)、(式6)から、該構造物の中心線か
らのロッキング中心の右側への偏心量eは、(式7)の
ように求まる。 e=(B1 +B2 )/2 (式7) 同様に、Σ(θi Hni)=0と考えられるから、(式
2)と(式4)から、(式8)、(式9)が導かれる。 L1 =[Σ{H1i(V1i−V2i)}/Σ{V1i(V1i−V2i)}] ×(−B) (式8) L2 =[Σ{H2i(V1i−V2i)}/Σ{V2i(V1i−V2i)}] ×(−B) (式9) 通常、L1 とL2 は同じ値になるはずであり、両者の相
違は推定精度の高さを示す。ここでは、両者を平均した
ものをロッキング中心の該構造物の上端面からの深さL
とする。ここで求められたロッキング中止の偏心量eや
深さLは、該構造物の転倒に対する安定性を判断する重
要な指標になる。
【0014】一方、ロッキング振動以外の振動の水平方
向の振動Hn は、ロッキング振動の水平方向の振動Hr
の入力と考えることができる。したがって、それぞれの
振動のスペクトルをそれぞれS(Hn )、S(Hr )で
表すと、両者のスペクトル比S(Hr )/S(Hn )
は、該構造物の地震応答特性、すなわち、伝達関数と見
なすことができる。よって、卓越するピーク振動数は、
ロッキング振動の振動数と考えることができる。さら
に、この振動数において、Hr とVr の相関が極めて高
くなっている。したがって、両者のスペクトルのコヒー
レンス関数を求めることによって、相関度の高い振動数
を抽出でき、それをロッキング振動の振動数と考えるこ
とができる。
向の振動Hn は、ロッキング振動の水平方向の振動Hr
の入力と考えることができる。したがって、それぞれの
振動のスペクトルをそれぞれS(Hn )、S(Hr )で
表すと、両者のスペクトル比S(Hr )/S(Hn )
は、該構造物の地震応答特性、すなわち、伝達関数と見
なすことができる。よって、卓越するピーク振動数は、
ロッキング振動の振動数と考えることができる。さら
に、この振動数において、Hr とVr の相関が極めて高
くなっている。したがって、両者のスペクトルのコヒー
レンス関数を求めることによって、相関度の高い振動数
を抽出でき、それをロッキング振動の振動数と考えるこ
とができる。
【0015】また、ロッキング振動以外の振動の水平方
向の振動Hn とロッキング振動以外の振動の鉛直方向の
振動Vn は、該構造物がたっている基礎地盤の性質に依
存した振動である。したがって、それぞれの振動のスペ
クトルをそれぞれS(Hn )、S(Vn )で表すと、両
者のスペクトル比S(Hn )/S(Vn )は、該基礎地
盤の地震応答特性、すなわち、伝達関数と見なすことが
できる。よって、卓越するピーク振動数は、該基礎地盤
の卓越振動数を表し、そのピークが応答倍率を表してい
る。
向の振動Hn とロッキング振動以外の振動の鉛直方向の
振動Vn は、該構造物がたっている基礎地盤の性質に依
存した振動である。したがって、それぞれの振動のスペ
クトルをそれぞれS(Hn )、S(Vn )で表すと、両
者のスペクトル比S(Hn )/S(Vn )は、該基礎地
盤の地震応答特性、すなわち、伝達関数と見なすことが
できる。よって、卓越するピーク振動数は、該基礎地盤
の卓越振動数を表し、そのピークが応答倍率を表してい
る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の1実施例で、1はブロック
状構造物、2はロッキング振動の回転中心位置、3は水
平方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ、4は基
礎地盤、5はケーブル、6はA/D変換ならびに記録媒
体への波形記録部、7は記録媒体あるいはケーブル、8
は波形データからR値やe、Lなどを求める波形処理
部、9は表示部である。
状構造物、2はロッキング振動の回転中心位置、3は水
平方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ、4は基
礎地盤、5はケーブル、6はA/D変換ならびに記録媒
体への波形記録部、7は記録媒体あるいはケーブル、8
は波形データからR値やe、Lなどを求める波形処理
部、9は表示部である。
【0017】図3は、本発明を用いて測定した橋梁の全
体図で、4は基礎地盤、10は桁、11は橋台、12は
橋脚、13は木杭である。
体図で、4は基礎地盤、10は桁、11は橋台、12は
橋脚、13は木杭である。
【0018】図4は、図3に示した測定した橋梁の1P
と2PのR値とロッキング中心位置を表したものであ
る。
と2PのR値とロッキング中心位置を表したものであ
る。
【0019】図5は、図3に示した測定した橋梁の1P
と2Pの固有振動数を本発明と従来の技術で求めたもの
を比較したものである。
と2Pの固有振動数を本発明と従来の技術で求めたもの
を比較したものである。
【0020】この橋梁は、過去に変状履歴はないが、1
Pは流水路中にあり、橋脚基礎が露出するほど洗掘され
ている。測定は、各橋脚の橋軸直角方向の転倒に対する
健全度を求めるように行った。本発明により各橋脚で測
定したのは約41秒間の常時微動で、健全度判定の結
果、図4に示すように、1PのR値が1を越えて要注意
と判断された。一方、2Pは健全と判断され、現状を反
映した結果となった。いずれの橋脚も、ロッキング中心
の偏心量は小さく、また、深さは橋脚底面付近にあるこ
とが分かった。図5に、本発明により得られた橋脚の固
有振動数と、従来の技術である橋脚に衝撃を与えて得ら
れた固有振動数を比較して示す。両者は極めてよく一致
していることが分かる。
Pは流水路中にあり、橋脚基礎が露出するほど洗掘され
ている。測定は、各橋脚の橋軸直角方向の転倒に対する
健全度を求めるように行った。本発明により各橋脚で測
定したのは約41秒間の常時微動で、健全度判定の結
果、図4に示すように、1PのR値が1を越えて要注意
と判断された。一方、2Pは健全と判断され、現状を反
映した結果となった。いずれの橋脚も、ロッキング中心
の偏心量は小さく、また、深さは橋脚底面付近にあるこ
とが分かった。図5に、本発明により得られた橋脚の固
有振動数と、従来の技術である橋脚に衝撃を与えて得ら
れた固有振動数を比較して示す。両者は極めてよく一致
していることが分かる。
【0021】以上のように、本発明は、従来の技術を十
分に満たしているだけでなく、該構造物のロッキング振
動に着目して健全度を判断しているので、固有振動数の
変化だけに着目している従来の技術では得られなかった
的確な判定を下すことができる。
分に満たしているだけでなく、該構造物のロッキング振
動に着目して健全度を判断しているので、固有振動数の
変化だけに着目している従来の技術では得られなかった
的確な判定を下すことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明により、重錘をつり下げるなどの
高所危険作業の必要がなくなり、測定対象のブロック状
構造物の上端面に転倒に対する健全度を評価したい方向
に測線をとり、その測線の両端2カ所に水平方向と鉛直
方向の常時微動を検出するセンサを置き、短い一定時間
の常時微動を測定するだけで、該構造物の転倒に対する
健全度を的確に評価することができる。本発明から得ら
れる情報量は多く、固有振動数の変化だけに頼って健全
度を判断する従来の技術に付きまとう不安感が完全に払
拭できる。短時間のうちに常時微動測定から健全度判定
まで行われるので、多くの場所の健全度判定をこなすこ
とができ、全数検査が可能になる。
高所危険作業の必要がなくなり、測定対象のブロック状
構造物の上端面に転倒に対する健全度を評価したい方向
に測線をとり、その測線の両端2カ所に水平方向と鉛直
方向の常時微動を検出するセンサを置き、短い一定時間
の常時微動を測定するだけで、該構造物の転倒に対する
健全度を的確に評価することができる。本発明から得ら
れる情報量は多く、固有振動数の変化だけに頼って健全
度を判断する従来の技術に付きまとう不安感が完全に払
拭できる。短時間のうちに常時微動測定から健全度判定
まで行われるので、多くの場所の健全度判定をこなすこ
とができ、全数検査が可能になる。
【図1】本発明の1実施例である。
【図2】ブロック状構造物のロッキング振動の振動形態
である。
である。
【図3】本発明を用いて測定した橋梁の全体図である。
【図4】測定した橋梁の橋脚のR値、ロッキング中心位
置である。
置である。
【図5】本発明により得られた橋脚の固有振動数と、従
来の技術である橋脚に衝撃を与えて得られた固有振動数
の比較である。
来の技術である橋脚に衝撃を与えて得られた固有振動数
の比較である。
1 ブロック状構造物 2 ロッキング振動の回転中心位置 3 水平方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ 4 基礎地盤 5 ケーブル 6 A/D変換ならびに記録媒体への波形記録部 7 記録媒体あるいはケーブル 8 波形データからR値やe、Lなどを求める波形処理
部 9 表示部 10 桁 11 橋台 12 橋脚 13 木杭
部 9 表示部 10 桁 11 橋台 12 橋脚 13 木杭
Claims (5)
- 【請求項1】ブロック状の構造体から成り立っている構
造物の転倒に対する健全度を評価する場合に、対象とす
る構造物の上端面に転倒に対する健全度を評価したい方
向に測線をとり、その測線の両端2カ所において、水平
方向と鉛直方向の常時微動を短い一定時間同時測定し、
測定した常時微動から求めた該構造物の振動をロッキン
グ振動の成分rとそれ以外の振動の成分nに分け、R=
(r/n)2 で算定されるR値が1を越えたことで、該
構造物の転倒に対する健全度が十分でないと評価し、R
値が大きくなるほど該構造物の転倒に対する危険性が高
いと評価する装置であって、振動を検出するセンサと、
検出した振動データをA/D変換して記録するA/D変
換・記録部と、A/D変換した振動データから該構造物
の転倒に対する健全度を評価する処理部と、求めた健全
度を出力する出力部とを有することを特徴とするブロッ
ク状構造物の健全度評価装置。 - 【請求項2】測定した常時微動から該構造物のロッキン
グ振動の回転中心位置の鉛直中心線からの偏心量や上端
面からの深さを求め、それらの値の大きさによって該構
造物の安定性を評価することを特徴とする請求項1のブ
ロック状構造物の健全度評価装置。 - 【請求項3】測定した常時微動から求めたロッキング振
動の水平成分スペクトルとそれ以外の振動の水平成分ス
ペクトルの比のピークからロッキング振動数を読み取る
ことを特徴とする請求項1または請求項2のブロック状
構造物の健全度評価装置。 - 【請求項4】測定した常時微動から求めたロッキング振
動の水平成分スペクトルとロッキング振動の鉛直成分ス
ペクトルのコヒーレンス関数において、相関度の高い振
動数を該構造物のロッキング振動数とすることを特徴と
する請求項1または請求項2または請求項3のブロック
状構造物の健全度評価装置。 - 【請求項5】測定した常時微動から求めたロッキング振
動以外の振動の水平成分スペクトルをロッキング振動以
外の振動の鉛直方向スペクトルで除すことにより、該構
造物の基礎地盤の地震動特性を把握することを特徴とす
る請求項1または請求項2または請求項3または請求項
4のブロック状構造物の健全度評価装置。
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|---|---|---|---|
| JP16023495A JP3475313B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ブロック状構造物の健全度評価装置 |
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| JPH0915106A true JPH0915106A (ja) | 1997-01-17 |
| JP3475313B2 JP3475313B2 (ja) | 2003-12-08 |
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| JP (1) | JP3475313B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-06-27 JP JP16023495A patent/JP3475313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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