JPH0915370A - 原子炉格納容器冷却設備 - Google Patents
原子炉格納容器冷却設備Info
- Publication number
- JPH0915370A JPH0915370A JP7163313A JP16331395A JPH0915370A JP H0915370 A JPH0915370 A JP H0915370A JP 7163313 A JP7163313 A JP 7163313A JP 16331395 A JP16331395 A JP 16331395A JP H0915370 A JPH0915370 A JP H0915370A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- containment vessel
- reactor containment
- steel
- fan
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】事故時に、原子炉格納容器を効果的に冷却する
ことにより崩壊熱の除去を行い、かつ漏出する放射性物
質の環境への放出を最小限に止どめる原子炉格納容器冷
却設備を提供する。 【構成】鋼製格納容器1とそれを覆っている構造物2と
の間に形成されるアニュラス部3,吸気口5,排気口
6,フィルタ4,ファン7より構成される。格納容器内
の温度が異常に上昇するような事故が万一発生した場合
には、自動または運転員の操作によりファン7を回転さ
せる。ファン7によってアニュラス部3に送り込まれる
大流量の空気は鋼製格納容器1を効果的に冷却する。ア
ニュラス部3に漏出してくる放射性物質は排気口6に設
置したフィルタ4により除去される。
ことにより崩壊熱の除去を行い、かつ漏出する放射性物
質の環境への放出を最小限に止どめる原子炉格納容器冷
却設備を提供する。 【構成】鋼製格納容器1とそれを覆っている構造物2と
の間に形成されるアニュラス部3,吸気口5,排気口
6,フィルタ4,ファン7より構成される。格納容器内
の温度が異常に上昇するような事故が万一発生した場合
には、自動または運転員の操作によりファン7を回転さ
せる。ファン7によってアニュラス部3に送り込まれる
大流量の空気は鋼製格納容器1を効果的に冷却する。ア
ニュラス部3に漏出してくる放射性物質は排気口6に設
置したフィルタ4により除去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電プラントの格
納容器冷却設備に関する。
納容器冷却設備に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの格納容器冷却設備
に関する従来技術の例として、特開昭63−118692号およ
び特開平5−256977号公報を取り上げて説明する。
に関する従来技術の例として、特開昭63−118692号およ
び特開平5−256977号公報を取り上げて説明する。
【0003】特開昭63−118692号公報に記載されている
原子炉格納容器冷却設備は、鋼製格納容器と鋼製格納容
器を取り囲む構造物,鋼製格納容器と構造物の間隙であ
るアニュラス部,外部空気を導入する数本の配管と加熱
された空気を大気へ排出する数本の配管により構成され
ている。万一、原子炉格納容器の温度が異常に上昇する
ような事故が発生した場合、格納容器内の熱が鋼製格納
容器を介してアニュラス部の空気に伝達される。加熱さ
れた空気は大気との間に比重差を生じ浮力が発生、加熱
空気は排出用配管を通して大気中へ排出され、新たな空
気が吸入用配管を通してアニュラス部に流入する。すな
わち、動的機器を用いない自然通風による冷却が達成さ
れる。
原子炉格納容器冷却設備は、鋼製格納容器と鋼製格納容
器を取り囲む構造物,鋼製格納容器と構造物の間隙であ
るアニュラス部,外部空気を導入する数本の配管と加熱
された空気を大気へ排出する数本の配管により構成され
ている。万一、原子炉格納容器の温度が異常に上昇する
ような事故が発生した場合、格納容器内の熱が鋼製格納
容器を介してアニュラス部の空気に伝達される。加熱さ
れた空気は大気との間に比重差を生じ浮力が発生、加熱
空気は排出用配管を通して大気中へ排出され、新たな空
気が吸入用配管を通してアニュラス部に流入する。すな
わち、動的機器を用いない自然通風による冷却が達成さ
れる。
【0004】特開平5−256977 号公報に記載されている
非常用ガス処理設備は、鋼製格納容器と鋼製格納容器を
覆っている空洞型構造物,空洞型構造物に設けられた側
部吸入口と上部排出口,上部排出口に取付けたフィルタ
により構成されている。この設備でも特開昭63−118692
号公報の設備のように動的機器を用いない自然通風が達
成され、加熱空気が上部排出口のフィルタを通過する際
に漏出した放射性物質を除去する。この設備は静的にア
ニュラス部の放射性物質を除去することを主な目的とし
ているが、公報の中で格納容器の自然通風による冷却も
できるとしている。
非常用ガス処理設備は、鋼製格納容器と鋼製格納容器を
覆っている空洞型構造物,空洞型構造物に設けられた側
部吸入口と上部排出口,上部排出口に取付けたフィルタ
により構成されている。この設備でも特開昭63−118692
号公報の設備のように動的機器を用いない自然通風が達
成され、加熱空気が上部排出口のフィルタを通過する際
に漏出した放射性物質を除去する。この設備は静的にア
ニュラス部の放射性物質を除去することを主な目的とし
ているが、公報の中で格納容器の自然通風による冷却も
できるとしている。
【0005】また、既設のBWRには事故時にドライウ
ェルとウェットウェルおよび原子炉建屋の空気を処理す
る非常用ガス処理設備(SGTS)が設置されている。
ェルとウェットウェルおよび原子炉建屋の空気を処理す
る非常用ガス処理設備(SGTS)が設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−118692号公
報の原子炉格納容器冷却設備の場合、アニュラス部の空
気を何ら処理せずに大気へ放出しており、通常、PCV
から許容範囲内で漏洩が認められている放射性物質をそ
のまま環境へ飛散させてしまう恐れがある。また、自然
通風のため大きな冷却能力は期待できない。そのため、
十分な冷却能力を得るためには格納容器の大型化が必要
となる。
報の原子炉格納容器冷却設備の場合、アニュラス部の空
気を何ら処理せずに大気へ放出しており、通常、PCV
から許容範囲内で漏洩が認められている放射性物質をそ
のまま環境へ飛散させてしまう恐れがある。また、自然
通風のため大きな冷却能力は期待できない。そのため、
十分な冷却能力を得るためには格納容器の大型化が必要
となる。
【0007】特開平5−256977 号公報の非常用ガス処理
設備の場合、排出口に設けたフィルタが自然力による気
流に対し大きな抵抗となる。加熱空気の浮力がフィルタ
の通過抵抗に打ち勝てない場合、ガス処理は行えず、格
納容器の冷却も行えない。特開平5−256977 号公報では
解決策として、上部排出口を高くし煙突効果を大きくし
て目的を達成するとしている。しかし、上部排出口を高
くすると、構造上の強度を大きくしなければならず建設
コスト増加の要因となる。また、特開昭63−118692号公
報の原子炉格納容器冷却設備に比べフィルタの抵抗分、
空気流量が減少するのは確実であり、格納容器の冷却に
関してはあまり期待できない。
設備の場合、排出口に設けたフィルタが自然力による気
流に対し大きな抵抗となる。加熱空気の浮力がフィルタ
の通過抵抗に打ち勝てない場合、ガス処理は行えず、格
納容器の冷却も行えない。特開平5−256977 号公報では
解決策として、上部排出口を高くし煙突効果を大きくし
て目的を達成するとしている。しかし、上部排出口を高
くすると、構造上の強度を大きくしなければならず建設
コスト増加の要因となる。また、特開昭63−118692号公
報の原子炉格納容器冷却設備に比べフィルタの抵抗分、
空気流量が減少するのは確実であり、格納容器の冷却に
関してはあまり期待できない。
【0008】また、既設のBWRにある非常用ガス処理
設備は、ガス浄化のためのものであり、格納容器の冷却
は考えられていない。
設備は、ガス浄化のためのものであり、格納容器の冷却
は考えられていない。
【0009】本発明の目的は、事故時に、原子炉格納容
器を効果的に冷却することにより崩壊熱の除去を行い、
かつ漏出する放射性物質の環境への放出を最小限に止ど
める原子炉格納容器冷却設備を提供することにある。
器を効果的に冷却することにより崩壊熱の除去を行い、
かつ漏出する放射性物質の環境への放出を最小限に止ど
める原子炉格納容器冷却設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 (1)鋼製原子炉格納容器,鋼製原子炉格納容器を一定
の間隔を保って覆っている構造物,構造物側部にある吸
気口と上部にある排気口により構成される原子炉格納容
器冷却設備において、排気口に放射性物質除去用のフィ
ルタを取付け、吸気口に強制的に空気を流入させるファ
ンを設置すること。
の間隔を保って覆っている構造物,構造物側部にある吸
気口と上部にある排気口により構成される原子炉格納容
器冷却設備において、排気口に放射性物質除去用のフィ
ルタを取付け、吸気口に強制的に空気を流入させるファ
ンを設置すること。
【0011】(2)(1)において各吸気口のファン手
前に流路遮断装置を設置すること。 (3)鋼製原子炉格納容器,鋼製原子炉格納容器を一定
の間隔を保って覆っている構造物,構造物側部にある吸
気口と上部にある排気口により構成される原子炉格納容
器冷却設備において、排気口に放射性物質除去用のフィ
ルタと強制的に空気を排出するファンを設置し、鋼製原
子炉格納容器と構造物との間隙であるアニュラス部に変
流板を設けること。
前に流路遮断装置を設置すること。 (3)鋼製原子炉格納容器,鋼製原子炉格納容器を一定
の間隔を保って覆っている構造物,構造物側部にある吸
気口と上部にある排気口により構成される原子炉格納容
器冷却設備において、排気口に放射性物質除去用のフィ
ルタと強制的に空気を排出するファンを設置し、鋼製原
子炉格納容器と構造物との間隙であるアニュラス部に変
流板を設けること。
【0012】(4)鋼製原子炉格納容器,鋼製原子炉格
納容器を一定の間隔を保って覆っている構造物,構造物
側部にある吸気口,吸気口に設置した強制的に空気を流
入させるファンおよび流路遮断装置により構成される原
子炉格納容器冷却設備において、流入した空気を非常用
ガス処理設備を通して排気すること。
納容器を一定の間隔を保って覆っている構造物,構造物
側部にある吸気口,吸気口に設置した強制的に空気を流
入させるファンおよび流路遮断装置により構成される原
子炉格納容器冷却設備において、流入した空気を非常用
ガス処理設備を通して排気すること。
【0013】(5)(1)において鋼製原子炉格納容器
上部に格納容器外スプレを設置すること。
上部に格納容器外スプレを設置すること。
【0014】(6)(3)において鋼製原子炉格納容器
上部に格納容器外スプレを設置すること。
上部に格納容器外スプレを設置すること。
【0015】(7)(4)において鋼製原子炉格納容器
上部に格納容器外スプレを設置すること。
上部に格納容器外スプレを設置すること。
【0016】
【作用】吸気口にファンを設置した本発明では、ファン
の回転により空気を強制的にアニュラス部に流入させ
る。流入した空気は鋼製格納容器外表面から熱を奪い加
熱空気となって排気口のフィルタを通して大気中に放出
される。漏出した放射性物質は加熱空気がフィルタを通
過する際に除去される。吸気口に設置された流路遮断装
置はファンが回転していないときは閉じられており、吸
気口から放射性物質が飛散するのを防いでいる。
の回転により空気を強制的にアニュラス部に流入させ
る。流入した空気は鋼製格納容器外表面から熱を奪い加
熱空気となって排気口のフィルタを通して大気中に放出
される。漏出した放射性物質は加熱空気がフィルタを通
過する際に除去される。吸気口に設置された流路遮断装
置はファンが回転していないときは閉じられており、吸
気口から放射性物質が飛散するのを防いでいる。
【0017】一方、排気口にファンを設置した本発明で
は、空気を排出することによってアニュラス部が負圧と
なり、吸気口から新たな空気が流入する。このとき流入
する空気の流れを変流板によって鋼製格納容器全体に広
げることにより効果的に格納容器を冷却することができ
る。漏出した放射性物質は排気口のフィルタにより除去
される。
は、空気を排出することによってアニュラス部が負圧と
なり、吸気口から新たな空気が流入する。このとき流入
する空気の流れを変流板によって鋼製格納容器全体に広
げることにより効果的に格納容器を冷却することができ
る。漏出した放射性物質は排気口のフィルタにより除去
される。
【0018】また、格納容器外スプレから格納容器に水
をスプレすることにより、格納容器外表面に液膜が形成
される。この液膜表面から空気が熱を奪い、格納容器が
冷却される。
をスプレすることにより、格納容器外表面に液膜が形成
される。この液膜表面から空気が熱を奪い、格納容器が
冷却される。
【0019】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。
る。
【0020】図1に示す原子炉格納容器冷却設備は、鋼
製原子炉格納容器1,鋼製原子炉格納容器を取り囲む構
造物2,吸気口5,排気口6,ファン7,流路遮断装置
8,フィルタ4により構成されている。
製原子炉格納容器1,鋼製原子炉格納容器を取り囲む構
造物2,吸気口5,排気口6,ファン7,流路遮断装置
8,フィルタ4により構成されている。
【0021】原子力発電プラントには多重に安全設備が
備えられているが、万一、複数の安全設備が同時に作動
しないといったことが起これば炉心損傷のような設計基
準を超えた事象に至る。この場合、格納容器内の温度が
異常に上昇し、格納容器の健全性が保てなくなる可能性
がある。
備えられているが、万一、複数の安全設備が同時に作動
しないといったことが起これば炉心損傷のような設計基
準を超えた事象に至る。この場合、格納容器内の温度が
異常に上昇し、格納容器の健全性が保てなくなる可能性
がある。
【0022】本実施例では、格納容器内の温度が異常に
上昇したとき、自動または運転員の操作によりファン7
を回転させ、流路遮断装置8を開放する。ファンによっ
て強制的に流入してきた空気は、アニュラス部3を通過
する際に鋼製格納容器1の表面から格納容器内の熱を奪
う。ファンを使用していることにより自然通風に比べ確
実に空気流量を増やすことができ、鋼製格納容器1を効
果的に冷却することができる。このようにして加熱され
た空気は排気口6を通して大気中へ放出される。このと
き加熱空気に含まれる放射性物質はフィルタ4により除
去される。
上昇したとき、自動または運転員の操作によりファン7
を回転させ、流路遮断装置8を開放する。ファンによっ
て強制的に流入してきた空気は、アニュラス部3を通過
する際に鋼製格納容器1の表面から格納容器内の熱を奪
う。ファンを使用していることにより自然通風に比べ確
実に空気流量を増やすことができ、鋼製格納容器1を効
果的に冷却することができる。このようにして加熱され
た空気は排気口6を通して大気中へ放出される。このと
き加熱空気に含まれる放射性物質はフィルタ4により除
去される。
【0023】ここで、強制対流による冷却性能がどれだ
け向上するか説明する。管内流での代表的な無次元熱伝
達率Nu(Dittus−Boelterの式)は、Nu=0.023・Re08・
Pr04,Re:レイノルズ数,Pr:プラントル数,Re
数は空気流速に比例し、空気側の熱伝達率は流速の0.
8 乗に比例すると考えられる。格納容器壁からの放熱
は格納容器内の凝縮熱伝達率hc,格納容器壁の熱伝導
率λ,厚みδおよび空気側の対流熱伝達率haで決まる
熱通過率に比例する。熱通過率Uは、U=1/〔(1/
hc)+(δ/λ)+(1/ha)〕で表される。しかし、
haは他の二つに比べて十分小さいため、U≒haとな
る。したがって、熱通過率は流速の0.8乗に比例して
増大することになり、流速を自然通風の2倍にできた場
合には放熱量は約1.7倍に、流速を5倍にできた場合
には放熱量は3.6倍になる。
け向上するか説明する。管内流での代表的な無次元熱伝
達率Nu(Dittus−Boelterの式)は、Nu=0.023・Re08・
Pr04,Re:レイノルズ数,Pr:プラントル数,Re
数は空気流速に比例し、空気側の熱伝達率は流速の0.
8 乗に比例すると考えられる。格納容器壁からの放熱
は格納容器内の凝縮熱伝達率hc,格納容器壁の熱伝導
率λ,厚みδおよび空気側の対流熱伝達率haで決まる
熱通過率に比例する。熱通過率Uは、U=1/〔(1/
hc)+(δ/λ)+(1/ha)〕で表される。しかし、
haは他の二つに比べて十分小さいため、U≒haとな
る。したがって、熱通過率は流速の0.8乗に比例して
増大することになり、流速を自然通風の2倍にできた場
合には放熱量は約1.7倍に、流速を5倍にできた場合
には放熱量は3.6倍になる。
【0024】次に、流路遮断装置8の役割について説明
する。本実施例のように複数の吸気口、すなわち、複数
のファンを設置した場合、全てのファンが正常に作動す
れば何ら問題はない。しかし、仮にファン7aは正常に
作動し、ファン7bが作動しない場合を考える。このと
き吸気口5aから流入した空気は排気口6には流れず、
抵抗の少ない吸気口5bを通って大気中へ放出され、ア
ニュラス部3にある放射性物質を環境に飛散させる可能
性がある。よって、ファン7bが作動しないときは流路
遮断装置8bを閉じることにより吸気口5bからアニュ
ラス部の空気が放出されるのを防ぐことができる。
する。本実施例のように複数の吸気口、すなわち、複数
のファンを設置した場合、全てのファンが正常に作動す
れば何ら問題はない。しかし、仮にファン7aは正常に
作動し、ファン7bが作動しない場合を考える。このと
き吸気口5aから流入した空気は排気口6には流れず、
抵抗の少ない吸気口5bを通って大気中へ放出され、ア
ニュラス部3にある放射性物質を環境に飛散させる可能
性がある。よって、ファン7bが作動しないときは流路
遮断装置8bを閉じることにより吸気口5bからアニュ
ラス部の空気が放出されるのを防ぐことができる。
【0025】続いて、ファン7および流路遮断装置8の
動作時期について説明する。通常運転時、ファン7は停
止しており、流路遮断装置8は閉じられている。事故が
発生し、格納容器の温度が異常に上昇しているのが検知
されたときには、自動または運転員の操作により、まず
ファン7を回転させる。流路遮断装置8はファン7が回
転しているときのみ開放できるものとする。流路遮断装
置が開放した後に、万一、ファンが停止した場合には自
動的に流路遮断装置が閉じるようになっている。自動的
に閉じなければ手動により行う。
動作時期について説明する。通常運転時、ファン7は停
止しており、流路遮断装置8は閉じられている。事故が
発生し、格納容器の温度が異常に上昇しているのが検知
されたときには、自動または運転員の操作により、まず
ファン7を回転させる。流路遮断装置8はファン7が回
転しているときのみ開放できるものとする。流路遮断装
置が開放した後に、万一、ファンが停止した場合には自
動的に流路遮断装置が閉じるようになっている。自動的
に閉じなければ手動により行う。
【0026】次に本発明の第2実施例を図4を用いて説
明する。
明する。
【0027】本実施例が第1実施例と異なる点は、ファ
ン7が吸気口5ではなく排気口6に設置していること
と、アニュラス部3の吸気口5の近い場所に流入空気の
流れを変える変流板9を設けていることである。ファン
7が作動することによりアニュラス部3の空気が強制的
に排出される。すると、アニュラス部が負圧となるので
吸気口5から新たな低温の空気が流入する。この低温の
空気により格納容器内の熱の除去が行われる。
ン7が吸気口5ではなく排気口6に設置していること
と、アニュラス部3の吸気口5の近い場所に流入空気の
流れを変える変流板9を設けていることである。ファン
7が作動することによりアニュラス部3の空気が強制的
に排出される。すると、アニュラス部が負圧となるので
吸気口5から新たな低温の空気が流入する。この低温の
空気により格納容器内の熱の除去が行われる。
【0028】ここで、変流板9の効果について図3,図
4を用いて説明する。図3,図4は格納容器外表面を展
開した図で、吸気口5が4つ設けられている場合の模式
図である。本実施例では、排気口6に設置されたファン
7による吸引力によって吸気口5から空気が流入する。
このため変流板が無い場合、図3に示すように流入した
空気は吸気口から排気口に向かって直線的に流れる。こ
のように空気が流れると、図3の斜線で示す領域が伝熱
面として有効に活用されない。そこで、図4のような逆
ハの字型の変流板をアニュラス部の吸気口近くに取付け
る。流入した空気の一部は逆ハの字の変流板の間を通っ
て直線的に流れる。残りの空気は変流板により流路を曲
げられ、図3の斜線で示した伝熱面として有効に活用さ
れていなかった領域に流れる。つまり、変流板によって
鋼製格納容器1の外側表面の全体が伝熱面として作用
し、冷却能力が向上する。
4を用いて説明する。図3,図4は格納容器外表面を展
開した図で、吸気口5が4つ設けられている場合の模式
図である。本実施例では、排気口6に設置されたファン
7による吸引力によって吸気口5から空気が流入する。
このため変流板が無い場合、図3に示すように流入した
空気は吸気口から排気口に向かって直線的に流れる。こ
のように空気が流れると、図3の斜線で示す領域が伝熱
面として有効に活用されない。そこで、図4のような逆
ハの字型の変流板をアニュラス部の吸気口近くに取付け
る。流入した空気の一部は逆ハの字の変流板の間を通っ
て直線的に流れる。残りの空気は変流板により流路を曲
げられ、図3の斜線で示した伝熱面として有効に活用さ
れていなかった領域に流れる。つまり、変流板によって
鋼製格納容器1の外側表面の全体が伝熱面として作用
し、冷却能力が向上する。
【0029】次に、本発明の第3実施例を図5を用いて
説明する。
説明する。
【0030】本実施例が第1実施例と異なる点は、原子
炉建屋に排気口が無く、流入した空気の排気を既設のB
WRに設置されている非常用ガス処理設備を利用したこ
とである。この非常用ガス処理設備は、排気ファン1
2,フィルタ13,排気塔14より構成されている。流
入した空気の排気に従来よりある設備を利用することに
よって、コスト増を抑えることができる。
炉建屋に排気口が無く、流入した空気の排気を既設のB
WRに設置されている非常用ガス処理設備を利用したこ
とである。この非常用ガス処理設備は、排気ファン1
2,フィルタ13,排気塔14より構成されている。流
入した空気の排気に従来よりある設備を利用することに
よって、コスト増を抑えることができる。
【0031】次に本発明の第4実施例を図6を用いて説
明する。
明する。
【0032】本実施例は第1実施例にさらに格納容器外
スプレを設置したものである。事故時に格納容器外スプ
レから水をスプレすることにより、格納容器外表面を水
液膜により冷却する。液膜は、液膜表面上を流れる空気
によって冷却される。このようにして、水冷と空冷を併
用し、格納容器を効果的に冷却する。同様に、第2実施
例および第3実施例に格納容器外スプレを設置しても効
果的な冷却性能が得られる。
スプレを設置したものである。事故時に格納容器外スプ
レから水をスプレすることにより、格納容器外表面を水
液膜により冷却する。液膜は、液膜表面上を流れる空気
によって冷却される。このようにして、水冷と空冷を併
用し、格納容器を効果的に冷却する。同様に、第2実施
例および第3実施例に格納容器外スプレを設置しても効
果的な冷却性能が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明の原子炉格納容器冷却設備は、事
故時に、ファンにより送り込まれる大流量の空気により
効果的に崩壊熱の除去を行うことができ、かつ漏出する
放射性物質の環境への放出を最小限に止どめることがで
きる。
故時に、ファンにより送り込まれる大流量の空気により
効果的に崩壊熱の除去を行うことができ、かつ漏出する
放射性物質の環境への放出を最小限に止どめることがで
きる。
【図1】本発明による第1実施例の原子炉格納容器冷却
設備の断面図。
設備の断面図。
【図2】本発明による第2実施例の原子炉格納容器冷却
設備の断面図。
設備の断面図。
【図3】変流板がない場合の空気流れの説明図。
【図4】変流板がある場合の空気流れの説明図。
【図5】本発明による第3実施例の原子炉格納容器冷却
設備の系統図。
設備の系統図。
【図6】本発明による第4実施例の原子炉格納容器冷却
設備の系統図。
設備の系統図。
1…鋼製格納容器、2…構造物、3…アニュラス部、4
…フィルタ、5a,5b…吸気口、6…排気口、7a,
7b…ファン、8a,8b…流路遮断装置。
…フィルタ、5a,5b…吸気口、6…排気口、7a,
7b…ファン、8a,8b…流路遮断装置。
Claims (7)
- 【請求項1】鋼製原子炉格納容器,前記鋼製原子炉格納
容器を一定の間隔を保って覆っている構造物,前記構造
物の側部にある吸気口,前記構造物の上部にある排気口
により構成される原子炉格納容器冷却設備において、前
記排気口に放射性物質除去用のフィルタを取付け、前記
吸気口に強制的に空気を流入させるファンを設置したこ
とを特徴とする原子炉格納容器冷却設備。 - 【請求項2】請求項1において、前記各吸気口のファン
手前に流路遮断装置を設置した原子炉格納容器冷却設
備。 - 【請求項3】鋼製原子炉格納容器,前記鋼製原子炉格納
容器を一定の間隔を保って覆っている構造物,前記構造
物の側部にある吸気口,前記構造物の上部にある排気口
により構成される原子炉格納容器冷却設備において、前
記排気口に放射性物質除去用のフィルタと強制的に空気
を排出するファンを設置し、前記鋼製原子炉格納容器と
前記構造物との間隙であるアニュラス部に変流板を設け
た原子炉格納容器冷却設備。 - 【請求項4】鋼製原子炉格納容器,前記鋼製原子炉格納
容器を一定の間隔を保って覆っている構造物,前記構造
物の側部にある吸気口,前記吸気口に設置した強制的に
空気を流入させるファンおよび流路遮断装置により構成
される原子炉格納容器冷却設備において、流入した空気
を非常用ガス処理設備を通して排気する原子炉格納容器
冷却設備。 - 【請求項5】請求項1において、前記鋼製格納容器上部
に格納容器外スプレを設置した原子炉格納容器冷却設
備。 - 【請求項6】請求項3において、前記鋼製格納容器上部
に格納容器外スプレを設置した原子炉格納容器冷却設
備。 - 【請求項7】請求項4において、前記鋼製格納容器上部
に格納容器外スプレを設置した原子炉格納容器冷却設
備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7163313A JPH0915370A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 原子炉格納容器冷却設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7163313A JPH0915370A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 原子炉格納容器冷却設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0915370A true JPH0915370A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15771466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7163313A Pending JPH0915370A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 原子炉格納容器冷却設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0915370A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107578827A (zh) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 国家电力投资集团公司 | 安全壳冷却系统 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP7163313A patent/JPH0915370A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107578827A (zh) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 国家电力投资集团公司 | 安全壳冷却系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR950009881B1 (ko) | 원자로 설비 | |
| EP0393805B1 (en) | Passive containment cooling apparatus and method | |
| CN209729521U (zh) | 一种应用于大型核电厂堆坑区域的热量排出系统 | |
| NL9500450A (nl) | Passieve luchtkoeling van vloeibaar metaal-gekoelde reactor met dubbel vat-lek opneemvermogen. | |
| US5215708A (en) | Reactor building assembly and method of operation | |
| JP3078916B2 (ja) | 原子炉、その格納容器受動的冷却装置、並びに放射線漏洩減少方法及び装置 | |
| EP1583105A2 (en) | Pressure suppression and decontamination apparatus and method for reactor container | |
| JPH0319519B2 (ja) | ||
| US4416850A (en) | System for cooling the atmosphere in a primary containment vessel in nuclear reactor and removing water-soluble gases and dusts floating therein | |
| JPH0915370A (ja) | 原子炉格納容器冷却設備 | |
| WO2017026558A1 (ko) | 방사성 물질 여과 장치 | |
| JP4398640B2 (ja) | 原子炉格納容器冷却設備 | |
| US4129627A (en) | Tornado protected cooling tower | |
| JP2004226217A (ja) | 放射性物質乾式貯蔵施設 | |
| JP2963728B2 (ja) | 放出放射能低減装置 | |
| JP4340521B2 (ja) | 原子炉建屋 | |
| JP2006162559A (ja) | 原子炉格納容器の過圧防止方法および装置 | |
| JP7261776B2 (ja) | 原子炉格納容器ベントシステム | |
| JPH05256977A (ja) | 非常用ガス処理設備 | |
| Pakhomov et al. | Fire protection system for sodium equipment rooms of BN reactors: operating experience and development trends | |
| Heics et al. | Ontario hydro research division tritium laboratory: design and operating experience | |
| JP3091519B2 (ja) | 原子力発電所タービン建屋換気空調設備 | |
| JP2000193794A (ja) | 放射性物質乾式貯蔵設備 | |
| JPH1039080A (ja) | 原子炉格納容器の冷却設備 | |
| JP2004108795A (ja) | 放射性物質貯蔵方法および放射性物質貯蔵施設 |