JPH09154197A - 電磁駆動装置 - Google Patents

電磁駆動装置

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Publication number
JPH09154197A
JPH09154197A JP31334495A JP31334495A JPH09154197A JP H09154197 A JPH09154197 A JP H09154197A JP 31334495 A JP31334495 A JP 31334495A JP 31334495 A JP31334495 A JP 31334495A JP H09154197 A JPH09154197 A JP H09154197A
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JP
Japan
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voice coil
coil
conductor ring
speaker
magnetic gap
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JP31334495A
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Masao Fujihira
正男 藤平
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光学ピックアップのレンズ駆動装
置やスピーカ等に用いられる、磁気ギャップ内に配され
たコイルに駆動電流を流すことによって駆動力を得る電
磁駆動装置に関するものであり、常に一定の駆動力を得
ることが可能な電磁駆動装置を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 本発明の電磁駆動装置は、被駆動体と結
合されるコイルボビンと、このコイルボビンが挿入され
る磁気ギャップを有する磁気回路とを備え、上記コイル
ボビンの磁気ギャップと対向する位置にコイル及び無端
状の導体リングが設けられていることを特徴とするもの
である。この電磁駆動装置では、コイルに駆動電流を供
給して駆動したときに、必要以上の動きを抑えるような
制動力が導体リングによって生じるので、コイルの必要
以上の動きが抑制され、常に一定の駆動力を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ピックアップ
のレンズ駆動装置やスピーカ等に用いられる、磁気ギャ
ップ内に配されたコイルに駆動電流を流すことによって
駆動力を得る電磁駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁駆動装置は、磁気ギャップ内に配さ
れたコイルに駆動電流を流すことによって駆動力を得る
装置であり、光学ピックアップのレンズ駆動装置やスピ
ーカ等に用いられている。
【0003】電磁駆動装置を適用した装置であるスピー
カは、例えば、図23に示すように、主に、磁気ギャッ
プを有する磁気回路101と、磁気ギャップ内に配され
たボイスコイルを有するボイスコイル部102と、ボイ
スコイル部102に取り付けられた漏斗状の振動板10
3と、磁気回路101に取り付けられた漏斗状のフレー
ム104とから構成される。
【0004】上記磁気回路101は、円柱状のセンター
ポール105が中央に形成されたヨーク106と、ヨー
ク106上に固着された円環状のマグネット107と、
マグネット107上に固着された円環状のプレート10
8とから構成される。この磁気回路101では、図23
中矢印Aに示すようにマグネット107からプレート1
08及びヨーク106を通るような磁束が生じており、
また、プレート108とセンターポール105の間に磁
気ギャップgが形成されている。
【0005】一方、ボイスコイル部102は、ボイスコ
イル部102を拡大した斜視図である図24、及びその
断面図である図25に示すように、円筒状のコイルボビ
ン109と、コイルボビン109に巻回されたボイスコ
イル110と、ボイスコイル110から導出された錦糸
線111とから構成される。このボイスコイル部102
は、図23に示すように、一様な磁場が生じている磁気
ギャップg内にボイスコイル110が位置するように、
且つ、フレーム104に対して揺動自在となるように、
ダンパ112によってフレーム104に取り付けられて
いる。また、ボイスコイル110から導出された錦糸線
111は、フレーム104に取り付けられた入力端子1
13に接続されている。
【0006】そして、振動板103は、内周部分がボイ
スコイル部102のコイルボビン109に固着されてお
り、外周部分がフレーム104に揺動自在に取り付けら
れている。
【0007】このようなスピーカを駆動する際には、入
力端子113から錦糸線111を介してボイスコイル1
10に、音響信号に基づいた駆動電流を供給する。そし
て、ボイスコイル110に駆動電流が流れると、一様な
磁場中に配されているボイスコイル110に、フレミン
グ左手の法則に従って磁気ギャップgに対して垂直方向
の駆動力が生じる。そして、この駆動力によってボイス
コイル部102が振動し、これに伴って、ボイスコイル
部102に取り付けられた振動板103が振動し、この
結果、音響信号に基づいた再生音が出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
スピーカを駆動したとき、上述したようにボイスコイル
は磁気ギャップに対して垂直に動くが、常に一定の駆動
力を得るためには、ボイスコイルの動きに関わらず、常
に一定の磁場がボイスコイルに印加されていることが必
要である。すなわち、ボイスコイル部の振幅が大きくな
り、ボイスコイルが磁気ギャップよりも上にまで動いて
しまったり、或いは、ボイスコイルが磁気ギャップより
も下にまで動いてしまうと、ボイスコイルに印加される
磁場が弱くなり、駆動力が変化してしまう。
【0009】従来、このような駆動力の変化を防ぐ方法
としては、ボイスコイルの巻幅を十分に大きくする方法
か、或いは、逆にボイスコイルの巻幅を十分に小さくす
る方法が用いられている。
【0010】ボイスコイルの巻幅を十分に大きくとる方
法では、ボイスコイル部の振幅が大きくなっても、磁気
ギャップの全ての範囲にわたって常にボイスコイルが存
在するように、プレートの厚みに対してボイスコイルの
巻幅を十分に大きくとる。このようにボイスコイルの巻
幅を十分に大きくとった場合には、磁気ギャップに生じ
る磁場全体が常にボイスコイルの一部に印加され、ボイ
スコイル部が大きく動いても、常に一定の磁場がボイス
コイルに印加される。
【0011】しかし、ボイスコイルの巻幅を大きくする
と、ボイスコイルの有効長、すなわち実際に磁場が印加
される部分のボイスコイルの長さが、ボイスコイル全体
の長さに対して短くなってしまう。したがって、得られ
る駆動力の割に、ボイスコイル全体の重さが増大してし
まうこととなる。しかも、ボイスコイルの巻幅を大きく
とるにはボイスコイル全体の長さを長くする必要がある
ため、ボイスコイルの抵抗を同じとするならば、抵抗の
小さい太い線材を用いる必要があり、更にボイスコイル
重量の増大を招いてしまう。このように、ボイスコイル
の巻幅を大きくとると、ボイスコイルの重さが増大して
しまい、その結果、感度が大幅に低下してしまうという
問題が生じる。
【0012】一方、ボイスコイルの巻幅を十分に小さく
とる方法では、ボイスコイル部の振幅が大きくなって
も、磁気ギャップ内に常にボイスコイル全体が存在する
ように、プレートの厚みに対してボイスコイルの巻幅を
十分に小さくとる。このようにボイスコイルの巻幅を十
分に小さくとった場合には、磁気ギャップ内に一様に生
じている磁場が常にボイスコイル全体に印加され、ボイ
スコイル部が大きく動いても、常に一定の磁場がボイス
コイルに印加される。
【0013】しかし、ボイスコイルの巻幅を小さくする
と、ボイスコイルに印加される磁場が小さくなるため、
得られる駆動力が大幅に減少してしまう。したがって、
ボイスコイルの巻幅を小さくした場合も、感度が大幅に
低下してしまうという問題が生じる。
【0014】このように、従来の方法では、ボイスコイ
ルの巻幅を大きくしたときも、ボイスコイルの巻幅を小
さくしたときも、感度が大幅に低下してしまう。したが
って、従来の方法では、感度を維持するために、ボイス
コイルにより大きな磁場が印加されるように磁気回路を
大きくしなければならなかった。このように、従来の方
法では、感度を維持するために製造コストの高い大型の
磁気回路を用いる必要があり、そのため、小型化及び低
価格化を進めることが難しかった。
【0015】なお、以上の説明では、スピーカを例に挙
げたが、このような問題は、磁気ギャップ内に配された
コイルに駆動電流を流すことによって駆動力を得る電磁
駆動装置において一般に言えることであり、例えば、光
学ピックアップのレンズ駆動装置等においても、同様な
問題が生じている。
【0016】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、コイルの動きに関わらず常に一
定の駆動力を得ることが可能で、しかも、高感度で小型
化及び低価格化を進めることが可能な電磁駆動装置を提
供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る電磁駆動装置は、被駆動体
と結合されるコイルボビンと、このコイルボビンが挿入
される磁気ギャップを有する磁気回路とを備え、上記コ
イルボビンの磁気ギャップと対向する位置にコイル及び
無端状の導体リングが設けられていることを特徴とする
ものである。ここで、被駆動体としては、例えば、振動
板や対物レンズが挙げられる。
【0018】なお、この電磁駆動装置は、導体リングと
して、コイルの上側においてコイルボビンを周回するよ
うに設けられた第1の導体リングと、コイルの下側にお
いてコイルボビンを周回するように設けられた第2の導
体リングとを備えるものであってもよい。
【0019】また、この電磁駆動装置は、コイルボビン
が導電材料からなり、このコイルボビンが前記導体リン
グを兼ねているものであってもよい。このとき、導体リ
ングは、例えば、コイルの上側及び下側に設けられてい
てもよいし、或いは、磁気ギャップの略中心に設けられ
ていてもよい。
【0020】このような本発明に係る電磁駆動装置で
は、コイルに駆動電流を供給して駆動したときに、必要
以上の動きを抑えるような制動力が導体リングによって
生じる。したがって、この電磁駆動装置では、コイルに
駆動電流を供給して駆動したときに、必要以上の動きが
抑制される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状や材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
【0022】なお、以下の説明において、第1〜3の実
施の形態では、本発明に係る電磁駆動装置をスピーカに
適用した例について説明し、第4の実施の形態では、本
発明に係る電磁駆動装置を光ピックアップのレンズ駆動
装置に適用した例について説明する。ただし、本発明
は、磁気ギャップ内に配されたコイルに駆動電流を流す
ことによって駆動力を得る電磁駆動装置に広く適用可能
であり、本発明の適用範囲は、以下に説明するようなス
ピーカやレンズ駆動装置に限定されるものではない。
【0023】第1の実施の形態 本実施の形態に係るスピーカの横断面図を図1に示す。
図1に示すように、本実施の形態に係るスピーカは、コ
ーン型スピーカであり、主に、磁気ギャップを有する磁
気回路1と、ボイスコイルが配されたボイスコイル部2
と、磁気回路1に取り付けられた漏斗状のフレーム3
と、磁気回路1及びボイスコイル部2に取り付けられた
漏斗状の振動板4とから構成される。
【0024】上記磁気回路1は、円柱状のセンターポー
ル5が中央に形成されたヨーク6と、ヨーク6上に固着
されたマグネット7と、マグネット7上に固着されたプ
レート8とを備えている。ここで、マグネット7及びプ
レート8は、円環状に形成されており、中央に開口部が
設けられている。そして、マグネット7及びプレート8
の開口部の内径は、センターポール5の外径よりも大き
く形成されており、また、プレート8の開口部の内径
は、マグネット7の開口部の内径よりも小さく形成され
ている。このようなヨーク6、マグネット7及びプレー
ト8は、中心軸が一致するように配されており、これに
より、プレート8とセンターポール5の間に磁気ギャッ
プg1が形成される。
【0025】そして、このような磁気回路1のプレート
8の上面には、漏斗状に形成されたフレーム3が固着さ
れている。ここで、フレーム3には入力端子9が取り付
けてあり、スピーカを駆動する際には、この入力端子9
から駆動電流が入力される。
【0026】一方、ボイスコイル部2は、ボイスコイル
部2を拡大した斜視図である図2、及びその断面図であ
る図3に示すように、紙、金属箔又はフィルム等からな
る円筒状のコイルボビン10と、コイルボビン10に巻
回された銅、アルミニウム又は銅クラッドアルミニウム
等の線材からなるボイスコイル11と、ボイスコイル1
1の上側においてコイルボビン10を周回するように設
けられた第1の導体リング12と、ボイスコイル11の
下側においてコイルボビン10を周回するように設けら
れた第2の導体リング13と、ボイスコイル11の巻き
始め及び巻き終わりからそれぞれ導出された2つの錦糸
線14とを備えている。
【0027】ここで、コイルボビン10は、内径がセン
ターポール5の外径よりも大きく形成され、且つ、外径
がプレート8の開口部の内径よりも小さく形成される。
そして、このようなコイルボビン10を周回するように
設けられた第1の導体リング12及び第2の導体リング
13は、アルミニウム箔等の導電性の材料からなり、コ
イルボビン10に1ターンだけ、ショートするように巻
回されている。
【0028】なお、コイルボビン10には、一般に、図
4に示すような、スパイラル状に薄い紙を円筒状に巻い
たタイプのコイルボビン10aや、図5に示すような、
短冊片状の材料を丸めて両端をつき合わせたタイプのコ
イルボビン10bや、図6に示すような、導電性材料を
円筒状に加工したタイプの誘電型スピーカ用のコイルボ
ビン10c等があるが、本実施の形態では、どのような
タイプのコイルボビンを用いてもよい。
【0029】そして、このようなボイスコイル部2は、
図1に示すように、中心軸が一致するようにセンターポ
ール5に差し込まれた上で、ダンパ15によってフレー
ム3に対して揺動自在に保持されている。ここで、ボイ
スコイル部2は、スピーカを駆動していない状態のと
き、ボイスコイル11の中心が磁気ギャップg1のほぼ
中心に位置し、第1の導体リング12が磁気ギャップg
1よりも上側に位置し、第2の導体リング13が磁気ギ
ャップg1よりも下側に位置するように、ダンパ15に
よって保持されている。
【0030】また、ボイスコイル11から導出された錦
糸線14は、フレーム3に取り付けられた入力端子9に
接続されており、音響信号を再生する際には、この入力
端子9から錦糸線14を介して駆動電流がボイスコイル
11に供給される。
【0031】そして、このようなボイスコイル部2に
は、振動板4が取り付けられている。ここで、振動板4
は漏斗状に形成されており、その内周部分がボイスコイ
ル部2のコイルボビン10の上部に接着剤等によって固
着されている。また、この振動板4の外周部分には、フ
レーム3に対して振動板4が揺動自在となるようにエッ
ジ16が設けられており、このエッジ16の外周がガス
ケット17を用いてフレーム3に取り付けられている。
そして、この振動板4の中央部には、ボイスコイル部2
及びセンターポール5を覆うように、防塵用のキャップ
18が取り付けられている。
【0032】つぎに、以上のような構成を有するスピー
カの製造方法について説明する。
【0033】上記スピーカを作製する際には、先ず、図
7に示すように、ヨーク6と、マグネット7と、プレー
ト8とを固着して、磁気回路1を作製する。
【0034】ここで、磁気回路1の作製は、先ず、ヨー
ク6の上面に接着剤を塗布し、この接着剤によってヨー
ク6の上面にマグネット7を固着する。ここで、ヨーク
6の上面には、マグネット7の位置決めのためのマグネ
ットガイド6aを予め形成しておく。ここで、マグネッ
トガイド6aは、外径がマグネット7の開口部の内径と
ほぼ一致し、且つ、中心がセンターポール5の中心と一
致するような凸部として形成しておく。そして、このマ
グネットガイド6aにマグネット7を嵌合させた上でヨ
ーク6とマグネット7を固着する。これにより、センタ
ーポール5の中心軸と、マグネット7の中心軸とが一致
した状態で、ヨーク6とマグネット7が固着される。
【0035】その後、更にマグネット7の上面に接着剤
を塗布し、この接着剤によってマグネット7の上面にプ
レート8を固着する。ここで、マグネット7とプレート
8の固着には、プレート8の中心軸と、センターポール
5の中心軸とが一致するように、内径がセンターポール
5の外径と略一致し、外径がプレート8の開口部の内径
と略一致した円筒形のガイド部材であるギャップガイド
を用いる。すなわち、センターポール5にギャップガイ
ドを差し込み、この上からプレート8を差し込むことに
より、プレート8の中心軸と、センターポール5の中心
軸とが一致することとなる。そして、このように、プレ
ート8の中心軸と、センターポール5の中心軸とを一致
させた上で、上述したように、マグネット7とプレート
8を接着剤によって固着し、その後、ギャップガイドを
取り外す。
【0036】以上の工程により、図7に示したような、
ヨーク6、マグネット7及びプレート8が固着された磁
気回路1が完成する。
【0037】次に、以上のように作製された磁気回路1
のプレート8の上面に、漏斗状のフレーム3を取り付
け、その後、図1に示したように、ボイスコイル部2を
組み込む。ここで、磁気回路1にボイスコイル部2を組
み込む際には、図8に示すように、磁気回路1によって
形成された磁気ギャップg1内の所定の位置にボイスコ
イル11が配されるように、ボイスコイルスペーサ19
を使用する。ここで、ボイスコイルスペーサ19は、ボ
イスコイル部2を所定の位置に配するためのガイド部材
であり、外径がボイスコイル部2の内径に略一致し、且
つ、内径がセンターポール5の外径に略一致した円筒部
を有している。そして、磁気回路1にボイスコイル部2
を組み込む際は、ボイスコイルスペーサ19をセンター
ポール5に差し込み、この上からボイスコイル部2を差
し込んだ状態で行う。これにより、センターポール5の
中心軸と、ボイスコイル部2の中心軸とが一致し、磁気
回路1によって形成された磁気ギャップg1内の所定の
位置にボイスコイル11が配されることとなる。
【0038】そして、このようにボイスコイルスペーサ
19によってボイスコイル部2の位置決めが成された状
態で、先ず、磁気回路1に対してボイスコイル部2が揺
動自在に保持されるように、ダンパ15を取り付ける。
ここで、ダンパ15の取り付けは、ダンパ15の内周
を、ボイスコイル部2のコイルボビン10の外周に接着
するとともに、ダンパ15の外周を、フレーム3の内側
に接着することによって行う。
【0039】次に、フレーム3に対してボイスコイル部
2が揺動自在となるように、外周部にエッジ16が形成
された振動板4を取り付ける。ここで、振動板4の取り
付けは、振動板4の内周を、ボイスコイル部2のコイル
ボビン10の外周に接着するとともに、振動板4のエッ
ジ16の外周を、フレーム3の内側に接着することによ
って行う。なお、このような振動板4には、通常は紙が
用いられ、紙からなるこのような振動板4は、一般にコ
ーン紙と呼ばれている。
【0040】そして、以上の工程によってボイスコイル
部2及び振動板4の取り付けが完了したら、センターポ
ール5とボイスコイル部2の間に配されていたボイスコ
イルスペーサ19を取り去る。その後、振動板4の開口
部を覆うように、すなわちボイスコイル部2及びセンタ
ーポール5を覆うように、キャップ18を振動板に貼り
付けるとともに、ボイスコイル部2のボイスコイル11
から導出された錦糸線14を、フレーム3に取り付けら
れた入力端子9に半田付けする。そして、最後にマグネ
ット7を着磁することにより、本実施の形態に係るスピ
ーカが完成する。
【0041】つぎに、以上のようなスピーカの動作につ
いて説明する。
【0042】スピーカを駆動する際には、入力端子9か
ら錦糸線14を介してボイスコイル11に、音響信号に
基づいた駆動電流を供給する。そして、ボイスコイル1
1に駆動電流が流れると、ボイスコイル11は磁場中に
配されているので、ボイスコイル部2がフレミング左手
の法則に従って上下に振動する。そして、ボイスコイル
部2には振動板4が取り付けられているので、ボイスコ
イル部2が振動すると、振動板4もボイスコイル部2と
共に振動し、この振動板4の振動によって音響信号に基
づいた再生音が出力される。
【0043】このとき、従来のスピーカでは、ボイスコ
イルに大きな駆動電流が流れると、ボイスコイル部の振
動の振幅が大きくなり、ボイスコイルが磁気ギャップの
外に至るまでボイスコイル部を振動させてしまうような
駆動力が生じる。しかも、ボイスコイルが磁気ギャップ
から外れるときには、ボイスコイル部に慣性力が発生し
ているため、磁気ギャップからボイスコイルが更に外れ
る方向に力が働く。そして、従来のスピーカでは、この
ようにボイスコイルが磁気ギャップから外れた場合に
は、スピーカの支持系のスチフネス、すなわちダンパの
スチフネス及びエッジのスチフネスにより、ボイスコイ
ルが磁気ギャップの中に戻るようになっており、これに
より、ボイスコイル部の振動が維持されるようになって
いた。
【0044】これに対して、本実施の形態に係るスピー
カでは、ボイスコイル11が磁気ギャップg1から下方
に外れそうになったときには、第1の導体リング12が
磁気ギャップg1の中に入り、この第1の導体リング1
2に電流が流れる。ここで、第1の導体リング12はコ
イルボビン10を周回しショートするように設けられて
いるので、ボイスコイル部2を上方に動かそうとする制
動力が働く。
【0045】同様に、ボイスコイル11が磁気ギャップ
g1から上方に外れそうになったときには、第2の導体
リング13が磁気ギャップg1の中に入り、この第2の
導体リング13に電流が流れる。ここで、第2の導体リ
ング13はコイルボビン10を周回しショートするよう
に設けられているので、ボイスコイル部2を下方に動か
そうとする制動力が働く。
【0046】具体的には、例えば、厚みが30μmの第
1の導体リング12及び第2の導体リング13を設けた
φ65mm口径の全帯域スピーカにおいて、ボイスコイ
ル部2の振動速度は、8.14×10-1m/s、第1の
導体リング12及び第2の導体リング13の抵抗は、
0.96×10-2Ωであり、このとき、最低共振周波数
f0における第1の導体リング12又は第2の導体リン
グ13による制動力は、0.41Nとなり、最低共振周
波数f0におけるボイスコイル11による駆動力は、
0.55Nとなる。このように、ボイスコイル11によ
る駆動力に対して、第1の導体リング12又は第2の導
体リング13による制動力は十分に大きく、ボイスコイ
ル11の動き、すなわちボイスコイル部2及び振動板4
の動きは、第1の導体リング12又は第2の導体リング
13によって制動されることとなる。
【0047】このように、本実施の形態に係るスピーカ
では、ボイスコイル11が磁気ギャップg1から外れそ
うになったときに、第1の導体リング12又は第2の導
体リング13によって、ボイスコイル部2の振動に対し
て制動力が働くため、ボイスコイル11が磁気ギャップ
g1から外れてしまうような過振動が防止される。した
がって、本実施の形態に係るスピーカでは、ボイスコイ
ル部2の振動が非常にスムーズに行われ、その結果、特
に低域での音の歪みが大幅に軽減される。
【0048】なお、スピーカを駆動したときに、ボイス
コイル部2からの発熱が問題になることがあるが、本実
施の形態に係るスピーカにおいて、第1の導体リング1
2や第2の導体リング13がこのような発熱に大きな影
響を与えることはない。これは、第1の導体リング12
や第2の導体リング13は抵抗が非常に小さいため熱を
殆ど発生せず、ボイスコイル部2における発熱は、従来
のスピーカと同様に、ボイスコイル11からの発熱だけ
と見なすことができるからである。
【0049】つぎに、以上のようなスピーカの特性を評
価した結果について説明する。
【0050】特性の評価は、本実施の形態に係るφ65
mm口径のスピーカと、従来のφ65mm口径のスピー
カとについて、2Wの入力を行ったときのインピーダン
ス、歪み率及び出力音圧レベルの周波数特性を、JIS
測定箱を用いて測定して行った。これらの特性の測定結
果を図9〜図11に示す。ここで、図9は、ボイスコイ
ルの巻幅を3.2mmとした本実施の形態に係るスピー
カの特性の測定結果であり、図10は、ボイスコイルの
巻幅を6.5mmとした本実施の形態に係るスピーカの
特性の測定結果であり、図11は、従来のスピーカの特
性の測定結果である。これらの測定結果から、本実施の
形態に係るスピーカは、従来のスピーカに比べて、特に
低域での歪み、すなわち最低共振周波数f0近辺におけ
る歪みが減少しており、音質が改善されていることが分
かる。
【0051】なお、以上の説明では、ボイスコイル部2
に第1の導体リング12及び第2の導体リング13を設
けたが、第1の導体リング12と第2の導体リング13
のうちの一方だけをボイスコイル部2に設けるようにし
てもよい。すなわち、図12に示すように、ボイスコイ
ル部2に第1の導体リング12だけを設け、第2の導体
リングを設けないようにしてもよい。このようなスピー
カでは、ボイスコイル11が磁気ギャップg1から下方
に外れそうになったときに、第1の導体リング12によ
ってボイスコイル部2を上方に動かそうとする制動力が
働き、本発明の効果が得られる。同様に、図13に示す
ように、ボイスコイル部2に第2の導体リング13だけ
を設け、第2の導体リングを設けないようにしてもよ
い。このようなスピーカでは、ボイスコイル11が磁気
ギャップg1から上方に外れそうになったときに、第2
の導体リング13によってボイスコイル部2を下方に動
かそうとする制動力が働き、本発明の効果が得られる。
【0052】第2の実施の形態 上記第1の実施の形態に係るスピーカでは、ボイスコイ
ル部に導体リングを設けたが、コイルボビンを導電材料
で形成し、該コイルボビンが導体リングを兼ねるように
してもよい。そこで、以下、コイルボビンが導体リング
を兼ねたタイプのスピーカについて説明する。
【0053】なお、以下の説明において、第1の実施の
形態に係るスピーカと同様な部材については、第1の実
施の形態に係るスピーカと同じ符号を付しており、詳細
な説明を略している。
【0054】本実施の形態に係るスピーカの横断面図を
図14に示す。この図14に示すように、本実施の形態
に係るスピーカは、第1の実施の形態に係るスピーカと
同様なコーン型スピーカであり、ボイスコイル部以外の
構成は、第1の実施の形態に係るスピーカと同様であ
る。
【0055】このスピーカにおいて、ボイスコイル部3
0は、ボイスコイル部30を拡大した斜視図である図1
5、及びその断面図である図16に示すように、アルミ
ニウム箔等の導電性材料からなる略円筒状のコイルボビ
ン31と、コイルボビン31に巻回されたボイスコイル
32と、ボイスコイル32の巻き始め及び巻き終わりか
らそれぞれ導出された2つの錦糸線33とを備えてい
る。
【0056】ここで、コイルボビン31は、ボイスコイ
ル32が巻回された部分にスリット31aが形成されて
おり、また、ボイスコイル32が巻回された部分の上部
にもスリット31bが形成されている。そして、これら
のスリット31a,31bにより、ボイスコイル32の
上側においてコイルボビン31が周回するように成され
た第1の導体リング部31cと、ボイスコイル32の下
側においてコイルボビン31が周回するように成された
第2の導体リング部31dとが形成されている。すなわ
ち、このコイルボビン31は、ボイスコイル32の上側
に形成された第1の導体リング部31cにおいて、コイ
ルボビン31がショートするように1ターン化されてお
り、同様に、ボイスコイル32の下側に形成された第2
の導体リング部31dにおいて、コイルボビン31がシ
ョートするように1ターン化されている。
【0057】なお、このようなコイルボビン31は、例
えば、導電材料を円筒形にプレス成形し、その後、スリ
ット31a,31bの部分を打ち抜くことにより、容易
に作製することができる。
【0058】このような本実施の形態に係るスピーカで
は、コイルボビン31に形成された第1の導体リング部
31cが、第1の実施の形態に係るスピーカの第1の導
体リング12と同様に機能し、また、コイルボビン31
に形成された第2の導体リング部31dが、第1の実施
の形態に係るスピーカの第2の導体リング13と同様に
機能する。
【0059】したがって、本実施の形態に係るスピーカ
においても、ボイスコイル32が磁気ギャップg1から
外れそうになったときにボイスコイル部30に対して制
動力が働き、ボイスコイル32が磁気ギャップg1から
外れてしまうような過振動が防止される。したがって、
本実施の形態に係るスピーカでも、ボイスコイル部30
の振動が非常にスムーズに行われ、その結果、特に低域
での音の歪みが大幅に軽減される。
【0060】また、本実施の形態に係るスピーカでは、
第1の導体リングや第2の導体リングを新たに設ける必
要がないため、第1の実施の形態に係るスピーカに比べ
て、コイルボビン部の重さを軽くすることができる。し
たがって、本実施の形態に係るスピーカでは、より高い
感度を得ることが可能となる。
【0061】第3の実施の形態 上記第2の実施の形態に係るスピーカでは、ボイスコイ
ルの上下に第1の導体リング部及び第2の導体リング部
を設けたが、ボイスコイルに導体リング部を1箇所だけ
設けるようにしてもよい。そこで、以下、コイルボビン
に導体リングを1箇所だけ設けたタイプのスピーカにつ
いて説明する。
【0062】なお、以下の説明において、第1の実施の
形態に係るスピーカと同様な部材については、第1の実
施の形態に係るスピーカと同じ符号を付しており、詳細
な説明を略している。
【0063】本実施の形態に係るスピーカの横断面図を
図17に示す。この図17に示すように、本実施の形態
に係るスピーカは、第1の実施の形態に係るスピーカと
同様なコーン型スピーカであり、ボイスコイル部以外の
構成は、第1の実施の形態に係るスピーカと同様であ
る。
【0064】このスピーカにおいて、ボイスコイル部4
0は、ボイスコイル部40を拡大した斜視図である図1
8、及びその断面図である図19に示すように、アルミ
ニウム箔等の導電性材料からなる略円筒状のコイルボビ
ン41と、コイルボビン41に巻回されたボイスコイル
42と、ボイスコイル42の巻き始め及び巻き終わりか
らそれぞれ導出された2つの錦糸線43とを備えてい
る。
【0065】ここで、コイルボビン41は、ボイスコイ
ル42が巻回された部分の中央に、図20に示すよう
に、コイルボビン41が周回するように成された導体リ
ング部41aが形成されており、この導体リング部41
aを残して、その上下にスリット41bが形成されてい
る。すなわち、このコイルボビン41は、ボイスコイル
42が巻回された部分の中央に形成された導体リング部
41aにおいて、コイルボビン41がショートするよう
に1ターン化されている。
【0066】このような本実施の形態に係るスピーカで
は、ボイスコイル部40が振動すると、コイルボビン4
1に設けられた導体リング部41aに電流が流れ、これ
により、ボイスコイル部40の振動に対して制動力が発
生する。そして、本実施の形態に係るスピーカでは、こ
の制動力によってボイスコイル部40の不要な過振動が
抑えられ、その結果、特に低域での音の歪みが軽減され
る。
【0067】第4の実施の形態 本実施の形態に係るレンズ駆動装置について、斜視図を
図21に示すとともに、その横断面図を図22に示す。
これらの図に示すように、本実施の形態に係るレンズ駆
動装置は、このレンズ駆動装置が組み込まれる光学ピッ
クアップへの取り付け部となる取付基板50と、円弧状
に湾曲形成された扇形の一対の外周側ヨーク51a,5
1bと、外周側ヨーク51a,51bよりも小さな円弧
状に湾曲形成された扇形の一対の内周側ヨーク52a,
52bと、内周側ヨーク52a,52bと同様な円弧状
に湾曲形成された扇形の一対のマグネット53a,53
bとから構成された磁気回路54を備えている。
【0068】この磁気回路54において、外周側ヨーク
51a,51bと内周側ヨーク52a,52bは、外周
側ヨーク51a,51bが外側となり、内周側ヨーク5
2a,52bが内側となるように、取付基板50上に配
設されている。また、外周側ヨーク51a,51bと内
周側ヨーク52a,52bは、一方の外周側ヨーク51
aと一方の内周側ヨーク52aの間に磁気ギャップG1
が形成されるとともに、他方の外周側ヨーク51bと他
方の内周側ヨーク52bの間に磁気ギャップG2が形成
されるように、それぞれ相対向するように配されてい
る。ここで、外周側ヨーク51a,51bは、取付基板
50に直接取り付けられており、内周側ヨーク52a,
52bは、マグネット53a,53bを介して取付基板
50に取り付けられている。すなわち、内周側ヨーク5
2a,52bの部分は、取付基板50の上にマグネット
53a,53bが配設され、これらのマグネット53
a,53bの上にそれぞれ内周側ヨーク52a,52b
が配設されている。
【0069】以上のような磁気回路54では、マグネッ
ト53aから内周側ヨーク52a及び外周側ヨーク51
aを通るような磁束が生じており、また、マグネット5
3bから内周側ヨーク52b及び外周側ヨーク51bを
通るような磁束が生じている。そして、外周側ヨーク5
1aと内周側ヨーク52aの間に磁気ギャップG1が形
成されており、外周側ヨーク51bと内周側ヨーク52
bの間に磁気ギャップG2が形成されている。
【0070】また、レンズ駆動装置は、上述のような磁
気回路54の中心において取付基板50上に植立された
円柱状の支軸55と、対物レンズ56が取り付けられた
略円筒状のレンズ駆動部57とを備えている。
【0071】ここで、レンズ駆動部57には、支軸55
に対応した円形の開口部と、一対の内周側ヨーク52
a,52bにそれぞれ対応した扇形の開口部が形成され
ている。また、レンズ駆動部57の外周面には、フォー
カス駆動用コイル58が巻回されており、また、フォー
カス駆動用コイル58の上側には第1の導体リング59
が設けられ、フォーカス駆動用コイル58の下側には第
2の導体リング60が設けられている。ここで、第1の
導体リング59及び第2の導体リング60は、アルミニ
ウム箔等の導電性の材料からなり、レンズ駆動部57を
1ターンしてショートするように設けられている。
【0072】そして、レンズ駆動部57は、支軸55の
中心軸とレンズ駆動部57の中心軸とが一致し、且つ扇
形の開口部内に内周側ヨーク52a,52bが配される
ように、円形の開口部が支軸55に差し込まれており、
これにより、支軸55に対して軸方向に摺動可能となる
ように保持されている。ここで、レンズ駆動部57は、
このレンズ駆動装置を駆動していない状態のときに、フ
ォーカス駆動用コイル58が磁気ギャップG1,G2の
ほぼ中央に位置し、第1の導体リング59が磁気ギャッ
プG1,G2よりも上側に位置し、第2の導体リング6
0が磁気ギャップG1,G2よりも下側に位置するよう
に配される。また、このレンズ駆動部57は、弾性変位
可能なゴム材等からなる支持部材(図示せず)により、
このレンズ駆動装置が組み込まれる光学ピックアップの
光軸と、レンズ駆動部57に取り付けられた対物レンズ
56の光軸とが一致するように保持される。
【0073】以上のような構成のレンズ駆動装置を駆動
する際、すなわち対物レンズ56を支軸55の軸方向に
移動させてフォーカス制御を行う際には、フォーカス駆
動用コイル58に駆動電流を供給する。そして、フォー
カス駆動用コイル58に駆動電流が流れると、フォーカ
ス駆動用コイル58は磁気ギャップG1,G2内に配さ
れているので、レンズ駆動部57がフレミング左手の法
則に従って支軸66の軸方向に移動し、これにより、フ
ォーカス制御が行われる。
【0074】このとき、フォーカス駆動用コイル58に
供給される駆動電流が大きいと、フォーカス駆動用コイ
ル58が磁気ギャップG1,G2の外に至るまでレンズ
駆動部57を動かそうとするような大きな駆動力が発生
する。
【0075】しかし、本実施の形態に係るレンズ駆動装
置では、フォーカス駆動用コイル58が磁気ギャップG
1,G2から下方に外れそうになったときには、第1の
導体リング59が磁気ギャップG1,G2の中に入り、
この第1の導体リング59に電流が流れ、これにより、
レンズ駆動部57を上方に動かそうとする制動力が働
く。同様に、フォーカス駆動用コイル58が磁気ギャッ
プG1,G2から上方に外れそうになったときには、第
2の導体リング60が磁気ギャップG1,G2の中に入
り、この第2の導体リング60に電流が流れ、これによ
り、レンズ駆動部57を下方に動かそうとする制動力が
働く。
【0076】したがって、本実施の形態に係るレンズ駆
動装置では、フォーカス駆動用コイル58が磁気ギャッ
プG1,G2から外れそうになったときに、第1の導体
リング59又は第2の導体リング60によって制動力が
働くため、フォーカス駆動用コイル58が磁気ギャップ
G1,G2から外れてしまうようなことが防止される。
したがって、本実施の形態に係るレンズ駆動装置では、
フォーカス駆動用コイル58による必要以上の動きが抑
制され、その結果、より高精度にレンズを駆動すること
が可能となる。
【0077】なお、以上の説明では、フォーカス制御を
中心に説明してきたが、本発明は、トラッキング制御を
行うレンズ駆動装置等にも同様に適用できる。すなわ
ち、本発明は、例えば、上述のようなフォーカス駆動用
コイルの他に、レンズ駆動部にトラッキング駆動用コイ
ルが支軸の軸方向に巻回されたタイプのレンズ駆動装置
にも適用できる。このようなレンズ駆動装置に本発明を
適用する際には、例えば、レンズ駆動部に、トラッキン
グ駆動用コイルを支軸の軸方向に巻回するとともに、こ
のトラッキング駆動用コイルの両側において支軸の軸方
向に周回する導体リングを設ければよい。
【0078】そして、このようなレンズ駆動装置でトラ
ッキング制御を行う際には、トラッキング駆動用コイル
に駆動電流を供給する。これにより、レンズ駆動部が支
軸の軸回り方向に回動し、トラッキング制御が行われ
る。そして、このようなレンズ駆動装置でも、上述のレ
ンズ駆動装置でのフォーカス制御のときと同様に、トラ
ッキング駆動用コイルが磁気ギャップから外れそうにな
ったときに、導体リングによって制動力が働くため、ト
ラッキング駆動用コイルが磁気ギャップから外れてしま
うようなことが防止される。したがって、トラッキング
制御を行うレンズ駆動装置に本発明を適用することによ
り、トラッキング駆動用コイルによる必要以上の動きが
抑制され、その結果、より高精度にレンズを駆動するこ
とが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る電磁駆動装置では、コイルに駆動電流を供給して
駆動したときに、必要以上の動きを抑えるような制動力
が導体リングによって生じる。したがって、この電磁駆
動装置では、コイルに駆動電流を供給して駆動したとき
に、必要以上の動きが抑制される。
【0080】したがって、例えば、本発明に係る電磁駆
動装置をスピーカに適用したときには、ボイスコイルに
よる必要以上の動きが抑制され、その結果、特に低域で
の音の歪みが軽減され、音質が改善される。
【0081】また、例えば、本発明に係る電磁駆動装置
を光学ピックアップのレンズ駆動装置に適用したときに
は、フォーカス駆動用コイルやトラッキング駆動用コイ
ル等による必要以上の動きが抑制され、その結果、より
高精度にレンズを駆動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスピーカの一構成例を示す横
断面図である。
【図2】図1に示したスピーカに用いられるボイスコイ
ル部を示す斜視図である。
【図3】図2に示したボイスコイル部の横断面図であ
る。
【図4】コイルボビンの一例を示す斜視図である。
【図5】コイルボビンの他の例を示す斜視図である。
【図6】コイルボビンの他の例を示す斜視図である。
【図7】磁気回路を作製した状態を示す横断面図であ
る。
【図8】磁気回路にボイスコイル部を組み込む様子を示
す横断面図である。
【図9】ボイスコイルの巻幅が3.2mmの第1の実施
の形態に係るスピーカの特性を測定した結果を示す図で
ある。
【図10】ボイスコイルの巻幅が6.5mmの第1の実
施の形態に係るスピーカの特性を測定した結果を示す図
である。
【図11】従来のスピーカの特性を測定した結果を示す
図である。
【図12】本発明を適用したスピーカの他の構成例を示
す横断面図である。
【図13】本発明を適用したスピーカの他の構成例を示
す横断面図である。
【図14】本発明を適用したスピーカの他の構成例を示
す横断面図である。
【図15】図14に示したスピーカに用いられるボイス
コイル部を示す斜視図である。
【図16】図15に示したボイスコイル部の横断面図で
ある。
【図17】本発明を適用したスピーカの他の構成例を示
す横断面図である。
【図18】図17に示したスピーカに用いられるボイス
コイル部を示す斜視図である。
【図19】図18に示したボイスコイル部の横断面図で
ある。
【図20】図18に示したボイスコイル部のコイルボビ
ンを示す斜視図である。
【図21】本発明を適用したレンズ駆動装置の一構成例
を示す斜視図である。
【図22】図21に示したレンズ駆動装置の横断面図で
ある。
【図23】従来のスピーカの一構成例を示す横断面図で
ある。
【図24】図23に示したスピーカに用いられるボイス
コイル部を示す斜視図である。
【図25】図24に示したボイスコイル部の横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気回路 2 ボイスコイル部 3 フレーム 4 振動板 5 センターポール 6 ヨーク 7 マグネット 8 プレート 9 入力端子 10 コイルボビン 11 ボイスコイル 12 第1の導体リング 13 第2の導体リング 14 錦糸線 15 ダンパ 16 エッジ 17 ガスケット 18 キャップ g1 磁気ギャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動体と結合されるコイルボビンと、
    このコイルボビンが挿入される磁気ギャップを有する磁
    気回路とを備え、 上記コイルボビンの磁気ギャップと対向する位置にコイ
    ル及び無端状の導体リングが設けられていることを特徴
    とする電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記被駆動体が振動板であることを特徴
    とする請求項1記載の電磁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記被駆動体が対物レンズであることを
    特徴とする請求項1記載の電磁駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記導体リングとして、コイルの上側に
    おいてコイルボビンを周回するように設けられた第1の
    導体リングと、コイルの下側においてコイルボビンを周
    回するように設けられた第2の導体リングとを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルボビンが導電材料からなり、
    このコイルボビンが前記導体リングを兼ねていることを
    特徴とする請求項1記載の電磁駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記導体リングが、コイルの上側及び下
    側に設けられていることを特徴とする請求項5記載の電
    磁駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記導体リングが、磁気ギャップの略中
    心に設けられていることを特徴とする請求項5記載の電
    磁駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113163309A (zh) * 2021-05-26 2021-07-23 海宁市西米尼科技有限公司 一种有音圈加强环的扬声器
WO2023179495A1 (zh) * 2022-03-21 2023-09-28 维沃移动通信有限公司 声学模组及电子设备

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