JPH09155283A - 加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金属板 - Google Patents

加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金属板

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JPH09155283A
JPH09155283A JP31691295A JP31691295A JPH09155283A JP H09155283 A JPH09155283 A JP H09155283A JP 31691295 A JP31691295 A JP 31691295A JP 31691295 A JP31691295 A JP 31691295A JP H09155283 A JPH09155283 A JP H09155283A
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JP
Japan
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weight
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ptfe
pes
resin
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JP31691295A
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Kiwamu Yoshida
究 吉田
Kenji Ikishima
健司 壱岐島
Yoichiro Shintani
与一郎 新谷
Hiroyuki Eto
博之 衛藤
Shigeyoshi Sugiyama
茂好 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IGETA KOUBAN KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
IGETA KOUBAN KK
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美麗なメタリック外観と優れた耐熱非粘着性
と加工性を併せもつプレコート金属板を提供する。 【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と
ポリエーテルサルフォン(PES) を含む樹脂被膜の第1層
が、PTFEとPESの合計が100 重量部で、PTFEが5
〜25重量部、PES が75〜95重量部から構成され、第2層
がPTFEとPES の合計が100 重量部で、PTFEが52〜65重量
部、PES が35〜48重量部、そして3〜12重量部のアルミ
顔料から構成される。金属板は、10〜50mg/m2 の塗布型
クロメート処理が施されたステンレス鋼板であってもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性・耐熱非粘
着性に優れた樹脂被覆金属板に関する。特に調理・暖房
器具等の優れた耐熱非粘着性が要求される部位に用いる
のに好適である樹脂被覆金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の塗装鋼板におけるプレコート化の
動きにともなって、暖房器具、調理器具などのように耐
熱性や非粘着性を必要とする部位へもプレコート鋼板が
採用されつつある。この耐熱非粘着プレコート鋼板の現
在の主流は、ステンレス鋼板の表面にPES (ポリエーテ
ルサルフォン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)、着色顔料および光輝顔料からなる塗膜を形成した
ものである。
【0003】例えば、日新製鋼技報第67号には、PES-PT
FE系塗膜を用いた耐熱非粘着プレコート鋼板が紹介され
ている。図1は、このプレコート鋼板の被膜構成の模式
図であり、図中、ステンレス鋼板10の上にPTFE12を分散
配合したPES の耐熱樹脂被膜14が設けられおり、これに
はAl粉16がメタリック感、非粘着性を付与するために配
合されている。
【0004】また、特開昭61−138567号公報には、PES
やPPS(ポリフェニレンサルファイド) 等の耐熱樹脂層を
設けた後、PTFEと他の耐熱樹脂との混合物を主成分とす
る塗料を塗布焼付けし、さらにロール圧下する技術が開
示されている。
【0005】図2は、このプレコート鋼板の被膜構成の
模式図であり、図中、鋼板20の表面には第1樹脂被膜22
としてPPS 、PES 等の耐熱樹脂被膜が設けられ、必要に
より防錆顔料が配合される。この第1樹脂被膜22の上に
は第2樹脂被膜としてPTFE23を分散配合した耐熱樹脂被
膜24が設けられている。第2樹脂被膜24には光沢用顔料
26が配合されており、表面平滑化を図るためにロール圧
下が行われている。
【0006】また、特開平5−269430号公報には、特定
の下地処理を施した後、1層のPTFE−耐熱樹脂混合皮膜
を形成する技術が開示されている。
【0007】さらには、PES を主成分とする耐熱樹脂層
の上層にPES/PTFE=100/10〜100/100 の樹脂層を形成す
る耐熱非粘着プレコート鋼板が特開平6−91805 号公報
に記載されている。
【0008】図3は、このようなプレコート鋼板の樹脂
被膜の構成の模式図であり、図中、金属基板30の上に
は、PES +着色顔料または防錆顔料から成る第1樹脂被
膜32が、そしてその上にはPTFE粒子33を分散含有するPE
S 樹脂被膜34が設けられている。上層の着色顔料として
Alまたはパール粉36が0.1 〜30部が配合されている。上
層でのPES/PTFEの比は、100/10〜100/100 である。
【0009】図4は特開昭4−94768 号公報に開示され
たプレコート鋼板の被膜構成の模式図であり、母材であ
るステンレス鋼板またはめっき鋼板40の上にクロメート
被膜42を設け、次いでその上にPPS またはPES 樹脂被膜
44を設けたものである。上層の樹脂被膜44にはPTFE粒子
46、Al顔料48、さらに着色顔料49が分散配合されてい
る。
【0010】しかしながら、上記の従来技術では耐熱非
粘着性・加工性 (塗膜密着性) と美麗外観の高度なバラ
ンスを発現させることは困難であった。例えば、一般的
にメタリック感はアルミやその他金属顔料を添加するこ
とによって得られるが、アルミ顔料は偏平な形状を呈し
ているためその配向によってはメタリック感が得られ難
くなる場合がある。
【0011】PES-PTFE系のように、PTFEが上層に濃化す
ることによって耐熱非粘着性が発現する塗膜では、焼付
け (乾燥) 時に塗膜の流動を生じさせることによって低
表面自由エネルギー成分のPTFEが表面濃化する手法が採
られている。しかしこの塗膜の流動によってアルミ顔料
の配向が阻害されてメタリック感が発現し難くなった
り、着色顔料あるいは体質顔料添加による塗料粘度上昇
が塗膜のレベリング性を低下させることにより配向阻害
あるいはロール目と呼ばれる塗装欠陥が発生し易くな
る。
【0012】また、PTFEは非常に表面自由エネルギーが
小さいため、金属板や下地処理との界面にPTFEが存在す
ると、特に加工時の密着性低下を招く。PES-PTFE系塗料
は、PES のいわば海の中にPTFEが分散された状態になっ
ており、塗布時には比較的均一に塗膜内に分散している
PTFEが乾燥時 (約400 ℃) に分離・表面濃化するが、全
量が必ずしも表面濃化するわけではなく、耐熱非粘着性
を向上するべく塗料中のPTFE量を増大させると密着性低
下、ひいては加工性低下を招くことが多い。
【0013】従って従来の方法では、耐熱非粘着性・加
工性と美麗なメタリック外観とを全て高度にバランスさ
せることは非常に困難であり、いずれかの性能を若干犠
牲にしているのが実状であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、美麗なメタリック外観と優れた耐熱非粘着性と加工
性を同時に備えた樹脂被覆金属板であるプレコート金属
板を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題であるメタリック外観と耐熱非粘着性、加工性とを高
度にバランスさせるべく鋭意検討を行った結果、従来1
コート1ベーク方式であった塗膜設計を2コート2ベー
クにすることが非常に有効なことを見い出した。つま
り、1コート目は密着性と着色および下地の隠ぺいを主
眼において塗膜設計を行い、2コート目で耐熱非粘着性
およびメタリック感を発現させるのである。
【0016】さらに、このような観点に立って本発明者
等は塗料組成と各種性能との相関について検討を継続し
た結果、1コート目 (以下「下塗り塗膜」と称す) のPE
S/PTFEの重量比率を75/25 〜95/5にすることで、密着性
および加工性が著しく向上することを見い出した。
【0017】また、2コート目 (以下「上塗り塗膜」と
称す) に着色顔料を添加せず、若干量の体質顔料と樹脂
の重量合計100 部に対し3〜12重量部のアルミ顔料のみ
を添加することでアルミ顔料の配向制御が容易になり、
美しいメタリック外観が得られること、上塗り塗膜のPE
S/PTFEの重量比率を35/65 〜48/52 にすることで抜群の
耐熱非粘着性が得られることをも見い出したのである。
【0018】ここに、本発明は、いずれもポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)とポリエーテルサルフォン(PE
S) とを必須成分として含む第1樹脂被覆層と第2樹脂
被覆層とを、金属板、第1樹脂被覆層、そして第2樹脂
被覆層の順で設けた樹脂被覆金属板であって、前記第1
樹脂被覆層が、PTFEとPESの合計が100 重量部
で、PTFEが5〜25重量部で、PES が75〜95重量部であ
り、前記第2樹脂被覆層が、PTFEとPES の合計が100 重
量部で、PTFEが52〜65重量部で、PES が35〜48重量部で
あり、かつ3〜12重量部のアルミ顔料を含有することを
特徴とする、加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金
属板である。
【0019】本発明の好適態様によれば、前記金属板が
ステンレス板であって、この上に10mg/m2 以上50mg/m2
以下の塗布型クロメート処理を設け、次いでこのステン
レス板上に前記第1樹脂被覆層を設けるようにしてもよ
い。
【0020】かくして、本発明によれば、下塗り塗膜に
必要により着色顔料と特定量のPES-PTFEを含有した第1
樹脂被覆層を設け、さらに上塗り塗膜として特定量のPE
S 、PTFEおよびアルミ顔料を含有する第2樹脂被覆層を
設けることにより、耐熱非粘着性、加工性および美麗外
観を高度にバランスさせて具備したプレコート金属板が
得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本願発
明の実施形態をさらに具体的に説明する。
【0022】図5は、本発明にかかる被膜構成の模式図
であり、金属板50には PES+PTFE耐熱樹脂からなる第1
樹脂被覆層52、そして同じく PES+PTFE耐熱樹脂からな
る第2樹脂被覆層54が設けられている。本発明によれば
第1樹脂被覆層52のPES/PTFEの重量比は75/25 〜95/5、
好ましくは 85/15〜95/5 (ただし、PES +PTFE=100重
量部) であり、この少量含まれるPTFEにより曲げ加工時
の塗膜割れが防止され、加工性が改善されるのである。
もちろんこのPTFEの一部は表層に濃化して非粘着性が改
善される。また、第1樹脂被覆層表面に存在するPTFEと
第2樹脂被覆層中に存在するPTFEが焼付硬化時に溶融・
一体化することで層間密着性も向上する。
【0023】第2樹脂被覆層54のPES/PTFEの重量比は、
35/65 〜48/52 、好ましくは40/60〜46/54(ただし、PES
+PTFE=100 重量部) であって、Al顔料が3 〜12重量
部さらに配合されている。第2樹脂被覆層のPFTE量を多
くし、顔料濃度を低くすることで、PTFEの表面濃化を促
進するのである。
【0024】本発明の場合、第1、第2樹脂被覆層を分
離することで、着色層とメタリッククリアー層とを分離
でき、Al顔料の配向制御が容易となることから、これに
よってメタリック感が得やすくなるのである。
【0025】以下に本発明において各樹脂被覆層構造を
上述のように限定した理由についてその効果とともに説
明する。
【0026】金属板 本発明に使用され得る基材としては、炭素鋼板、ステン
レス鋼板、アルミ板、銅板、ニッケル板等あるいはその
上層に溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっき、電気亜
鉛めっき、電気亜鉛−ニッケル合金めっき、その他の亜
鉛系めっき、アルミ系めっきを施した材料が挙げられ
る。ただし、400 ℃で溶解しない基材であることが必須
条件である。PES-PTFE系塗膜において十分な耐熱非粘着
性を発現せしめるためには焼付け温度 (乾燥温度) が40
0 ℃以上必要となるためである。
【0027】このような融点が400 ℃以上のめっき鋼板
として好適なのは、溶融アルミめっき鋼板、55%Al−Zn
合金めっき鋼板、Al−Mn合金めっき鋼板等のアルミ系め
っき鋼板である。
【0028】また、基材として特に好適なのはステンレ
ス鋼板である。そのステンレス鋼板としてはフェライト
系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板が
挙げられ、その表面仕上げは特に限定されない。
【0029】下地処理 密着性のさらなる向上のために、燐酸亜鉛系あるいはク
ロメート系の下地処理を行うことが好ましい。ステンレ
ス鋼板やアルミ系めっき鋼板の下地処理として特に好適
なのは、塗布型クロメート処理である。塗布型クロメー
ト処理の種類は特に限定されるものではなく、市販の薬
液をそのままあるいは希釈して使用すればよい。
【0030】塗布型クロメート処理の付着量は10mg/m2
以上50mg/m2 以下と限定する。また燐酸亜鉛系処理の場
合にはその付着量は0.5 g/m2以上1.5 g/m2以下が好まし
い。いずれも上記範囲より付着量が少ない場合には密着
性が低下し、付着量が多すぎると加工時に下地処理皮膜
の凝集破壊が生じて加工性が低下するためである。
【0031】上述の理由により、特に好ましい付着量
は、塗布型クロメート処理では20mg/m2 以上40mg/m2
下であり、燐酸亜鉛処理では0.7 g/m2以上1.2 g/m2以下
である。
【0032】第1樹脂被覆層 (下塗り塗膜) 下塗り塗膜は樹脂、そして、必要に応じて着色顔料、体
質顔料で構成され、さらに場合によってはクロム酸系あ
るいは非クロム酸系の防錆顔料が併用され得る。
【0033】下塗り塗膜に使用される樹脂はポリエーテ
ルサルフォン(PES) とポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)であって、PES/PTFE=75/25 以上95/5以下の比率(PES
+PTFE合計量を100 重量部とする) で混合される。詳細
な原因は定かではないが、PES の比率が95超では加工性
が低下し (皮膜割れが発生し易くなる) 、PTFEの比率が
25超になると、基材や上塗り塗膜との密着性が低下する
ためである。好ましくは 85/15〜95/5である。
【0034】また下塗り塗膜で着色を施すため、着色顔
料を添加してもよい。着色顔料は十分な耐熱性を有する
無機顔料が好ましいが、その種類は目的とする色に応じ
て適宜選択され特に限定されない。例えば、酸化チタン
やカーボンブラック等が挙げられる。
【0035】さらに、密着性の強化や耐食性の強化のた
めにシリカ、カオリン、硫酸バリウム等の体質顔料や、
着色を損なわない程度の若干量の防錆顔料が併用可能で
ある。
【0036】また、添加量についても目的とする色に応
じて適宜調整されるため特に限定されないが、加工性・
隠ぺい性のバランスを考慮すると、着色顔料と体質顔料
の合計が、樹脂固形分100 重量部に対して20重量部以上
80重量部以下であることが好ましい。
【0037】下塗り塗膜の膜厚は特に限定されないが、
3μm以上20μm以下が望ましい。膜厚が3μm未満で
は十分な着色・隠ぺいが困難であり、20μm超にしても
隠ぺい性はそれ以上改善されないばかりか加工性が低下
するためである。同様の理由から、より好ましくは5μ
m以上15μm以下である。下塗り塗膜の塗装方法は特に
限定されない。浸漬法、溶剤スプレー法、静電噴霧法あ
るいはロールコート法のいずれを使用してもよい。
【0038】塗膜の乾燥温度は最高到達鋼板温度で200
℃以上330 ℃以下が望ましい。200℃未満であれば、塗
膜中の溶剤が十分に蒸発しない恐れがあり、330 ℃を超
えると融点が327 ℃であるPTFEが溶融し、表面に濃化し
易くなるため、上塗り塗膜との密着性が低下するためで
ある。
【0039】第2樹脂被覆層 (上塗り塗膜) 上塗り塗膜は、PES とPTFEおよび光輝顔料であるアルミ
顔料 (フレーク) を必須成分として含有し、その他若干
量の体質顔料や着色顔料が必要により適宜添加され得
る。
【0040】上塗り塗膜におけるPES/PTFE比率は35/65
以上48/52 以下 (全て重量部) に限定する。PES の比率
が48重量部より多い場合には十分な耐熱非粘着性が得ら
れず、35重量部未満では光輝顔料の分散が困難になり、
PTFEにより塗料の粘度が (低剪断速度における粘度) が
増大し、塗装の仕上がり (外観) も低下するためであ
る。より好ましい範囲は、PES/PTFE比率が重量比率で40
/60 以上46/54 以下である。
【0041】また、上塗り塗膜にはメタリック感を付与
するためにアルミ顔料 (光輝顔料)が添加される。この
添加量は3重量部以上12重量部以下と限定した。添加量
が3重量部未満では十分なメタリック感が発現し難く、
12重量部を超えると偏平な顔料が塗膜表面に突出し易く
なり塗膜にざらつき感が発生するだけでなく、耐熱非粘
着性も低下する。
【0042】さらに、若干の色調整や塗膜の密着性向上
のために着色顔料や体質顔料も添加され得る。これらの
添加量は樹脂の固形分重量100 重量部に対して10重量部
以下とする。添加量が10重量部を超えると塗料の溶融粘
度が上昇し、レベリング性、アルミフレークの配向性が
低下するだけでなく、PTFEの表面濃化が抑制され耐熱非
粘着性も低下するためである。
【0043】上塗り塗膜の膜厚は3μm以上15μm以下
が好ましい。膜厚が3μm未満では十分な耐熱非粘着性
が発現しないだけでなく、ざらつき感が発生する。ま
た、膜厚が15μmを超えると「ワキ」と呼ばれる塗膜欠
陥が発生し易くなり、加工性も低下する。より好ましい
範囲は5μm以上12μm以下である。上塗り塗膜の塗装
方法としてはロールコート法が好ましい。特に好ましい
方法としては3ロール方式のロールコート法が挙げられ
る。
【0044】さらに、上塗り塗膜の乾燥温度は最高到達
鋼板温度で少なくとも360 ℃以上である必要がある。36
0 ℃以下ではPTFEの溶融が十分に起こらず、耐熱非粘着
性が低下する。また、あまり焼付け温度が高いとPES の
熱分解が生じる可能性があるため440 ℃以下であること
が望ましい。より好ましい焼付け温度範囲は380 ℃以上
410 ℃以下である。
【0045】乾燥方式は、熱風乾燥方式でも誘導加熱方
式でも構わず特に限定されない。かくして、本発明にか
かる樹脂被覆金属板は、プレコート鋼板として利用で
き、メタリック感に優れるとともに、耐熱性非粘着性に
も優れた性能を発揮でき、暖房器具、調理器具等に特に
有利に利用できる。次に、実施例によって本発明の作用
効果についてさらに具体的に説明する。
【0046】
【実施例】板厚が0.5 mmのSUS430のIIB仕上げ材を供試
母材とし、その表面をアルカリにより洗浄した後、塗布
型クロメート処理を施した。クロメート薬液は日本パー
カライジング社製の「パルクロム290 」を使用し、ロー
ルコーターにて塗布した後、熱風オーブンで乾燥した。
乾燥条件は最高到達鋼板温度100 ℃で乾燥時間を20秒と
した。乾燥重量は5〜70mg/m2 で変化させた。
【0047】このクロメート層の上に組成を変化させた
下塗り塗料をロールコーターで塗布し、熱風オーブンで
乾燥し下塗り塗膜を得た。乾燥膜厚は1〜25μm、最高
到達鋼板温度は150 〜360 ℃で変化させ、乾燥時間50秒
とした。
【0048】さらに上記の下塗り塗膜に表1に示した組
成を備えた上塗り塗膜を設けた。上塗り塗膜の乾燥膜厚
は2〜20μmとし、最高到達鋼板温度は330 〜450 ℃に
なるよう150 秒間で焼付け乾燥した。このようにして得
られた樹脂被覆鋼板の組成を表2に示した。これらの各
種性能評価項目を下記に示した。
【0049】折曲げ加工性 (繰り返し曲げ) :サンプ
ルを90°曲げ (直角曲げ) した後、逆方向に直角曲げを
行い、さらに密着曲げを施した後曲げ加工部分をテープ
剥離し、塗膜の残存度合いで折曲げ加工性評価20℃およ
び5℃で評価した。 ○:塗膜剥離なし △:塗膜の一部剥離 ×:塗膜の全面剥離。
【0050】密着性:サンプル表面に10円玉を45°の
角度で押しつけて荷重5kgf で引っかき、塗膜の剥離状
態で密着性を20℃で評価した。 ○:塗膜剥離なし △:塗膜の一部剥離 ×:塗膜の全面剥離。
【0051】耐熱非粘着性:塗膜表面に(1) 牛乳、
(2) 醤油/砂糖=1/1の汚染物を滴下し、260 ℃×1
時間加熱した後ティッシュペーパーで拭き取り、その残
存度合いを次の3段階で評価した。 ○:ティッシュペーパーで拭き取れる。 △:ヘラで擦れば掻き取れる。 ×:ヘラで擦っても残る。
【0052】隠ぺい性評価:下地の隠ぺい性を目視評
価した。 ○:下地の透けがなく、均一な着色が施されている。 ×:着色が不均一で透け模様が認められる。
【0053】メタリック感評価:メタリック感を目視
にて評価した。 ○:均一で美しいメタリック感。 ×:アルミ顔料の配向が不均一でメタリック感の多い部
分と少ない部分あり。
【0054】ざらつき感評価:塗膜表面に指で触れ、
ざらつき感を次の3段階で評価した。 ○:ざらつき感なく平滑な表面。 △:若干ざらつき感あり。 ×:ざらつき感ひどく、塗膜光沢の低下が認められる。
【0055】各サンプルの性能評価結果を表3に示し
た。サンプルNo.1〜12までは本発明例であり、加工性、
密着性、耐熱非粘着性、隠ぺい性、メタリック外観およ
びざらつき感とも良好である。これに対して、No.13 〜
30までは比較例であり、上記性能のいずれかが劣った。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明によって、加工性、耐熱非粘着性
および外観に優れた樹脂被覆金属板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレコート鋼板の被膜構成の模式図である。
【図2】プレコート鋼板の被膜構成の模式図である。
【図3】プレコート鋼板の樹脂被膜の構成の模式図であ
る。
【図4】特開昭4−94768 号公報に開示されたプレコー
ト鋼板の被膜構成の模式図である。
【図5】本発明にかかる被膜構成の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 5/08 B05D 5/08 Z 7/24 302 7/24 302L 302R 303 303C B32B 15/08 B32B 15/08 G (72)発明者 新谷 与一郎 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内 (72)発明者 衛藤 博之 大阪府堺市出島西町2番地 イゲタ鋼板株 式会社内 (72)発明者 杉山 茂好 大阪府堺市出島西町2番地 イゲタ鋼板株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれもポリテトラフルオロエチレン
    (PTFE)とポリエーテルサルフォン(PES) とを必須成分
    として含む第1樹脂被覆層と第2樹脂被覆層とを、金属
    板、第1樹脂被覆層、そして第2樹脂被覆層の順で設け
    た樹脂被覆金属板であって、前記第1樹脂被覆層が、P
    TFEとPESの合計が100 重量部で、PTFEが5重量部
    以上25重量部以下で、PES が75重量部以上95重量部以下
    であり、前記第2樹脂被覆層が、PTFEとPES の合計が10
    0 重量部で、PTFEが52重量部以上65重量部以下で、PES
    が35重量部以上48重量部以下であり、かつ3重量部以上
    12重量部以下のアルミ顔料を含有することを特徴とす
    る、加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金属板。
  2. 【請求項2】 前記金属板がステンレス板であって、10
    mg/m2 以上50mg/m2以下の塗布型クロメート処理が施さ
    れた該ステンレス板上に前記第1樹脂被覆層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆金属
    板。
JP31691295A 1995-12-05 1995-12-05 加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金属板 Withdrawn JPH09155283A (ja)

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JP31691295A JPH09155283A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 加工性・耐熱非粘着性に優れた樹脂被覆金属板

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