JPH09156404A - 車両用座席 - Google Patents

車両用座席

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JPH09156404A
JPH09156404A JP31826795A JP31826795A JPH09156404A JP H09156404 A JPH09156404 A JP H09156404A JP 31826795 A JP31826795 A JP 31826795A JP 31826795 A JP31826795 A JP 31826795A JP H09156404 A JPH09156404 A JP H09156404A
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JP
Japan
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vehicle
cushion portion
vehicle seat
slide
width direction
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Application number
JP31826795A
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English (en)
Inventor
Kazuto Kato
和人 加藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用座席を車幅方向外側へ回転できなが
ら、スライド調整ができ且つ一般的なシートとの作り分
けを容易とする。 【解決手段】 フレーム27及びパッド29からなるク
ッション部23及びバックレスト部25を備え、クッシ
ョン部23のフレーム27の左右両側を左右のスライド
装置39,41で前後方向へスライド可能に支持した車
両用座席21において、左右のスライド装置39,41
毎に設けられ、該スライド装置39,41を独立にスラ
イド駆動する駆動手段53,55を設け、クッション部
23のフレーム27を前記一方のスライド装置39に対
し一つの回転軸67により回転自在に取り付け、且つ少
なくとも他方のスライド装置41に対し前後方向へ係合
しつつ前記回転軸67中心の回転による車幅方向移動を
許容する回転ガイド機構69により結合したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
用座席に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用座席として、例えば図1
8、図19に示すようなものがある(実開昭62−92
937号公報参照)。
【0003】この車両座席1は、自動車3の乗降口5に
向かって回転可能に支持され、車両の乗降性を改善する
ものである。即ち、車両用座席1はフロントシートを示
しており、クッション部7とバックレスト部9とからな
っている。クッション部7のフレーム11はその後部の
車幅方向外側がピン13を介して車体のサイドシル15
側に回転自在に支持されている。又、フレーム11の車
幅方向内側前後には移動用の転輪17が設けられてい
る。そして、自動車3のドアが開かれた時等に車両用座
席1は図示しないコントローラの制御によるアクチュエ
ータの駆動等によってピン13を中心にして車幅方向外
側へ回転し、乗員の乗降性を改善することができるので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造であると、クッション部7のフレーム11を
サイドシル15側に直接支持する構造であるため、シー
トスライド装置が取り付けられない他、車体側への取り
付け方が一般的なシートと大きく異なるため、一般的な
シートとの作り分けが難しいという問題があった。
【0005】そこで、この発明は、シートスライド装置
が取り付けられ、一般的なシートとの作り分けも容易で
あるという車両用座席の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、フレーム及びパッドからなるクッ
ション部及びバックレスト部を備え、前記クッション部
のフレームの左右両側を左右のスライド装置で前後方向
へスライド可能に支持した車両用座席において、前記左
右のスライド装置毎に設けられ、該スライド装置を独立
にスライド駆動する駆動手段を設け、前記クッション部
のフレームを前記一方ののスライド装置に対し回転自在
に取り付け、且つ少なくとも他方のスライド装置に対し
前後方向へ係合しつつ前記回転軸中心の回転による車幅
方向移動を許容する回転ガイド機構により結合したこと
を特徴とする。
【0007】そして、車幅方向内側のスライド装置を車
幅方向外側のスライド装置に対して相対的に駆動する
と、クッション部のフレームがスライド装置から回転ガ
イド機構を介し前後方向への係合力を受ける。従って、
クッション部のフレームは回転軸を中心に車幅方向外側
へ向くように回転する。この時、クッション部のフレー
ムは回転ガイド機構を介してスライド装置に対し車幅方
向移動が許容される。従って、クッション部及びバック
レスト部全体を回転させて車幅方向外側へ向けることが
できる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
座席であって、前記回転ガイド機構は、前記スライド装
置とクッション部のフレームとの一方に取り付けられた
湾曲状のガイドレールと、該ガイドレールに係合し他方
に取り付けられたガイドピンとよりなることを特徴とす
る。
【0009】そして、車幅方向内外側のスライド装置が
相対的に駆動された時、湾曲状のガイドレールとガイド
ピンとによりスライド装置とクッション部のフレームと
の間に係合力を付与することができる。これによって、
クッション部のフレームはスライド装置に対し回転軸を
中心に回転することができ、前記ガイドピンと湾曲状の
ガイドレールとは車幅方向へ相対的に移動することがで
きる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
車両用座席であって、前記クッション部の座面角を変更
可能な支持手段を設け、前記クッション部が前記回転を
行うとき該クッション部の座面角を減少させることを特
徴とする。
【0011】そして、クッション部が車幅方向外側へ回
転する時、クッション部の座面角を支持手段によって減
少させることができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項3記載の車両用
座席であって、前記支持手段は、前記クッション部の後
端を上昇させ又は前端を下降させるシートリフタ機構で
あることを特徴とする。
【0013】そして、クッション部が車幅方向外側へ向
くように回転する時、シートリフタ機構によってクッシ
ョン部の後端を上昇させ、又は前端を下降させることに
よってクッション部の座面角を減少させることができ
る。
【0014】請求項5の発明は、請求項4記載の車両用
座席であって、前記シートリフタ機構は、前記クッショ
ン部の後端の上昇又は前端の下降を車幅方向内側を同外
側よりも少なくすることを特徴とする。
【0015】そして、クッション部が車幅方向外側へ向
くように回転する時、シートリフタ機構は、クッション
部の後端の上昇又は前端の下降を車幅方向内側を同外側
よりも少なくするように行なうことができる。従って、
クッション部の車幅方向の傾きを抑制することができ
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項3記載の車両用
座席であって、前記支持手段は、前記ガイドレールを車
幅方向へ傾けることにより構成したことを特徴とする。
【0017】そして、クッション部が車幅方向へ向くよ
うに回転する時、ガイドレールの傾きによってクッショ
ン部の座面角を減少させることができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の車両用座席であって、前記クッション部及び
バックレスト部は後席のものであり、前記バックレスト
部は、前記クッション部に対してヒンジで連結され、前
記バックレスト部を、前記クッション部の回転時に該ク
ッション部に対して起き上がらせる上下左右のガイドを
介して車体側のバックボードに支持したことを特徴とす
る。
【0019】そして、後席のクッション部が車幅方向外
側へ向くように回転する時、上下左右のガイドを介して
バックレスト部をクッション部に対し起き上がらせるこ
とができる。
【0020】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の車両用座席であって、前記クッション部のフ
レームを、前記スライド装置に固定する解除自在なロッ
ク機構を設けたことを特徴とする。
【0021】そして、クッション部を車幅方向外側へ向
けるように回転させない時には、ロック機構によってク
ッション部のフレームをスライド装置に固定することが
でき、クッション部のスライド装置に対する位置決めを
確実に行なうことができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の車両用座席であって、乗員が操作するスライ
ドスイッチを設け、自動車ドアの開閉を検知するドアス
イッチを設け、前記スライドスイッチからの信号により
前記左右のスライド装置を同期させてスライド駆動する
と共に、前記ドアスイッチからのドア開の信号により車
幅方向内側のスライド装置と同外側のスライド装置とを
相対的に駆動するよう前記駆動手段を制御する制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0023】そして、乗員がスライドスイッチを操作し
た時には、制御手段による駆動手段の制御によって左右
のスライド装置が同期してスライド駆動し、シートスラ
イド調整を行なうことができる。又、ドアスイッチから
ドア開の信号が入力されると、制御手段による駆動手段
の制御により車幅方向内側のスライド装置と同外側のス
ライド装置とが相対的に駆動され、クッション部が車幅
方向外側へ向くように自動的に駆動することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0025】(第1実施形態)図1は、この発明の第1
実施形態に係る車両用座席の透視斜視図を示している。
この車両用座席21は、自動車のフロントシートを示し
ており、クッション部23とバックレスト部25とを備
えている。前記クッション部23は着座した乗員の臀部
を支持するもので、フレームとしてのクッションフレー
ム27と、パッドとしてのクッションパッド29とから
なっている。前記バックレスト部25はフレームとして
のバックレストフレーム31と、パッドとしてのバック
レストパッド33とからなっている。バックレストフレ
ーム31は、前記クッションフレーム27に対しリクラ
イニングデバイス35を介して回転支持され、リクライ
ニング可能となっている。又、バックレスト部25の上
部には同じくフレーム及びパッドからなるヘッドレスト
37が取り付けられている。
【0026】前記クッションフレーム27は車幅方向の
左右両側が左右のスライド装置39,41で車体前後方
向へスライド可能に支持されている。このようなクッシ
ョンフレーム27のスライド装置39,41に対する支
持の詳細を拡大して斜視図で示したのが図2である。こ
の図2のように前記クッションフレーム27は矩形枠状
を呈し、左右中央部に2本のサポート部27a,27b
を有し、これらサポート部27a,27bの前部に制御
手段としてのコントローラ43が取り付けられている。
【0027】前記スライド装置39,41はロアレール
45とアッパーレール47とからなり、両レール45,
47は前後に相対的にスライドできるようになってい
る。前記ロアレール45は前後のブラケット49,51
により車体側に支持され、前方側が若干高くなるように
支持されている。前記左右のスライド装置39,41に
は該スライド装置39,41を独立にスライド駆動する
駆動手段としてリードスクリュー機構53,55が設け
られている。該リードスクリュー機構53,55は、リ
ードスクリュー57、ナット59、ポジションセンサを
内蔵したギアボックス61、モータ63とを備えてい
る。リードスクリュー57の一端側はロアレール45に
取り付けられた軸受65によって回転自在に支持され、
他端側は同じくロアレール45に取り付けられたギアボ
ックス61に連動連結されている。モータ63は、ギア
ボックス61に連動連結され、前記コントローラ43に
よって制御されるようになっている。前記ナット59は
リードスクリュー57に螺合し、アッパーレール47に
取り付けられている。
【0028】前記クッションフレーム27は、前記左右
スライド装置39,41のうち車幅方向外側のスライド
装置39に対し一つの回転軸により回転自在に取り付け
られている。即ち、一つの回転軸として回転ピン67が
クッションフレーム27の車幅方向外側後部に設けられ
たものである。この回転ピン67周辺の詳細は後述す
る。又、前記クッションフレーム27は車幅方向内側の
スライド装置41に対して回転ガイド機構69,71に
より結合されている。又、この実施形態では、車幅方向
外側のスライド装置39に対し、クッションフレーム2
7の前部側が回転ガイド機構73によって結合されてい
る。従って、回転ガイド機構69,71によってクッシ
ョンフレーム27はスライド装置41に対し前後方向へ
係合しつつ回転ピン67中心の回転による車幅方向移動
を許容することができるようになっている。即ち、回転
ガイド機構69,71はアッパーレール47に固定され
た湾曲したガイドレール75,77を有している。又、
クッションフレーム27にはガイドピン79,81が取
り付けられ、各ガイドピン79,81の下端に設けられ
たスライダ83,85を介してガイドレール75,77
にスライド自在に係合している。前記回転ガイド機構7
3も略同一構成となっている。但し、湾曲したガイドレ
ール87は、クッションフレーム27側に固定され、図
示しないガイドピンはアッパーレール47側に固定され
ている。そして、車幅方向内側のガイドレール75,7
7はクッションフレーム27が車幅方向外側へ向くよう
に回転した時、スライド装置41のアッパーレール47
に対してはみ出さないように車幅方向外側内向きに突設
され、回転ガイド機構73のガイドレール87はクッシ
ョンフレーム27からはみ出さないように車幅方向内側
向きに突設されている。又、この実施形態では、前記ク
ッションフレーム27を前記スライド装置39に固定す
る解除自在なロック機構89が設けられている。このロ
ック機構89等の詳細は後述する。
【0029】前記回転ピン67周囲の詳細は図3の拡大
側面図のようになっている。即ち、前記回転ピン67
は、クッションフレーム27の下面側に突設され、その
先端67aは球状となっている。又、スライド装置39
のアッパーレール47上に球状軸受91が設けられ、前
記ガイドピン67の先端67aを支持している。従っ
て、回転ピン67の先端67aと、球状軸受91とによ
ってボールジョイントを構成している。こうして、クッ
ションフレーム27は回転ピン67が球状軸受91に対
して相対回転することにより回転ピン67を中心にスラ
イド装置39のアッパーレール47に対して回転し、車
幅方向外側へ向くことができる。
【0030】前記ロック機構89等の詳細は図4,図5
のようになっている。図4は、平面図であり、図5は縦
断面図である。これら図4,図5のようにロック機構8
9は、ソレノイド93とロックレバー95とを備えてい
る。前記ソレノイド93はスライド装置41のアッパー
レール47から立設されたロック支持ブラケット97の
外側に固定されている。前記ロックレバー95は前記ロ
ック支持ブラケット97に取り付けられたレバー支持部
材99に回転自在に支持されている。このロックレバー
95の一端側にはロック凹部101が設けられ、前記ガ
イドピン79に係合している。尚、ガイドピン79の下
端には前記のようにスライダ83が固定され、ガイドレ
ール75にスライド自在に嵌合している。前記ロックレ
バー95の他端側にはソレノイド93のロッド93aが
回転自在に結合され、ロッド93aにはリターンスプリ
ング93bが取り付けられている。
【0031】尚、図示はしないが、自動車ドアのアーム
レスト部等には乗員が操作するスライドスイッチが設け
られ、その操作信号が前記コントローラ43に入力され
るようになっている。又、自動車ドアにはドアスイッチ
が設けられ、自動車ドアの開閉信号がコントローラ43
に入力されるようになっている。
【0032】そして、左右のモータ63の同期した駆動
によってギアボックス61を介し、左右のリードスクリ
ュー57を同期して回転させると、ナット59がリード
スクリュー57に対して前進又は後進し、左右のスライ
ド装置39,41のアッパーレール47をロアレール4
5に対し前後へスライドさせることができる。これによ
って、回転ガイド機構69,71、73、及びガイドピ
ン79,81を介してクッションフレーム27が前後方
向へスライドし、車両用座席21を正規の状態で前後へ
スライド調整することができる。この時、ロック機構8
9が働いており、ロックレバー95がガイドピン79に
係合していることによりクッションフレーム27がスラ
イド装置41にロックされ、回転ピン67を中心とした
回転が阻止されている。従って、スライド装置39,4
1によるスライド調整を確実に行なうことができる。
【0033】次に、ソレノイド93を作動させてロッド
93aを介しロックレバー95の他端側を引くとロック
レバー95はレバー支持部材99を中心にして回転し、
一端側のロック凹部101がガイドピン79から外れ、
ロック機構89によるロックが解除される。この状態に
おいて、例えば車幅方向内側のモータ63のみを駆動す
ることによってスライド装置41のアッパーレール47
を前方へスライドさせると、ガイドレール75,77か
らスライダ83,85を介してガイドピン79,81に
前方への係合力が付与され、クッションフレーム27の
車幅方向内側の部分が前方へ移動しようとする。これに
よってクッションフレーム27は、回転ピン67を中心
にして車幅方向外側へ回転する。この時、ガイドピン7
9,81はガイドレール75,77から係合力を付与さ
れたままガイドレール75,77の湾曲によりスライダ
83,85を介してガイドレール75,77に沿って車
幅方向外側へ移動することができる。同時に回転ガイド
機構73のガイドレール87も図示しないガイドピンの
スライダに対してその湾曲により車幅方向外側へ移動す
ることができる。従って、クッションフレーム27は回
転ピン67を中心にして無理なく回転することができ
る。
【0034】次に図6の制御フローチャートを用いて更
に説明する。
【0035】通常の状態、即ち乗員が車両用座席21に
着座し、ステップS31においてドアが開いていないと
判断された場合には、左右一対のスライド装置39,4
1は同期して作動し、乗員によるシートスライドスイッ
チの操作に従って、車両用座席21が全体に前後移動す
る。この時のロアレール45に対するアッパーレール4
7の位置は、ギアボックス61内のポジションセンサに
より検出され、コントローラ43に入力されるようにな
っている。
【0036】乗員の降車又は乗車のために自動車ドアが
開かれると、ステップS31はYESの判断が行なわ
れ、ステップS2においてシートスライドの現在位置、
即ち前記左右ロアレール45に対する左右アッパーレー
ル47の位置が記憶される。
【0037】次いで、ステップS3では、車両用座席2
1を回転させるために、回転ロック解除が行なわれる。
この回転ロック解除はコントローラ43からロック機構
89のソレノイド93に解除信号が送られ、ソレノイド
93の上記動作によって行なわれる。
【0038】次いで、ステップS4では、左右シートス
ライドをそれぞれ所定位置に移動させる。車両用座席2
1がスライド装置39,41の調整によって前方或いは
後方へ移動して定位置に無い時に車両用座席21を回転
ピン67を中心にして回転させても、乗降口に対し車両
用座席21が若干ずれており乗降動作の容易さを若干損
なう恐れがある。このステップS4の実行によって車両
用座席21を回転させる時には、常に一定した位置で行
なうようにする。従って、コントローラ43から左右ス
ライド装置39,41の左右モータ63に信号が送ら
れ、車両用座席21は定位置に移動する。又、同時に左
右スライド装置39,41が定位置となったらその位置
において車幅方向内側のスライド装置41を同外側のス
ライド装置39に対し相対的に前方へ駆動する。これに
よって上記のようにクッションフレーム27は回転ピン
67を中心にして車幅方向外側へ回転し、車両用座席2
1を車幅方向外側へ向けることができる。従って、乗員
の降車或いは乗車動作を極めて容易に行なわせることが
できる。
【0039】尚シートスライドの所定位置の移動は、シ
ートスライド装置39,41の定位置への移動と回転の
ための移動とが同時に起こる場合もあり、車幅方向内側
のスライド装置41が前方側へスライドし、同外側のス
ライド装置39が後方側へスライドする状態も存在す
る。又、車幅方向外側のスライド装置39が当初から定
位置にあればそのスライド装置39は固定され、車幅方
向内側のスライド装置41のみが前方側へ移動する。更
に、車幅方向外側のスライド装置39が定位置より後側
にあれば、そのスライド装置39が前方の定位置へ移動
すると共に内側のスライド装置41が前方へ移動する状
態も存在する。
【0040】ステップS5では、ドアが閉じたか否かの
判断が行なわれ、ドアが閉じられていなければ現状態を
維持し、閉じられていればステップS6へ移行し、左右
シートスライドを記憶位置に復帰させる。即ち、コント
ローラ43から左右スライド装置39,41のモータ6
3に信号が送られ、ステップS2で記憶した位置、即ち
乗員が自ら調整したスライド位置に自動的に復帰させ
る。
【0041】次いで、ステップS7では、シートスライ
ドが記憶位置に復帰したかどうかの判断が行なわれ、復
帰していなければ復帰するまでモータ63が駆動され、
復帰したと判断されればステップS8へ移行し、回転ロ
ック作動が行なわれる。即ち、コントローラ43からソ
レノイド93に信号が送られ、ソレノイド93がOFF
となる。これによってリターンスプリング93bがロッ
ド93aを戻し、ロックレバー95によるガイドピン7
9のロックを行ない、上記のようにクッションフレーム
27をスライド装置41に対しロックするのである。
【0042】図7は、上記のようにして回転させた車両
用座席21の状態を示している。この図7のように回転
前の方向Pはスライド装置39,41に沿った方向とな
っている。これに対し、クッションフレーム27が回転
ピン67を中心にしてθだけ回転すると、車両用座席2
1は矢印Qの方向に向き、回転後の状態となる。
【0043】図8,図9は前記作用を模式的に示したも
のである。図8(a)はクッションフレーム27より下
の部分を平面で示したもの、(b)は側面で示したも
の、図9は回転後の状態を平面で示したものである。こ
の図8(a),(b)の状態はロック機構が働いた通常
の状態であり、図9は降車或いは乗車時の状態である。
即ち、クッションフレーム27は通常の状態からθだけ
回転しているのである。
【0044】このように、この発明の第1実施形態によ
れば、車両用座席21を車幅方向外側へ回転させ、乗員
の乗降を極めて容易に行なわせることができ、且つスラ
イド装置39,41によって乗員の操作によるシートス
ライドをも行なうことができる。更に、クッションフレ
ーム27はスライド装置39,41上に支持されている
ため、一般的な車両用座席としても簡単に構成すること
ができ、作り分けが容易となる。
【0045】尚、上記実施形態では、クッションフレー
ム27をその車幅方向外側後部においてスライド装置3
9に回転自在に支持したが、図10のように構成するこ
ともできる。
【0046】即ち、図10の(a)はクッションフレー
ム27を車幅方向内側の後部においてスライド装置41
のアッパーレール47に回転ピン67によって回転自在
に支持したものである。この場合、車幅方向内側の回転
ガイド機構69及び同外側後部の回転ガイド機構71は
ガイドレール75,77がスライド装置39,41のア
ッパーレール47に固定されたものであり、車幅方向外
側前方の回転ガイド機構73はガイドレール87がクッ
ションフレーム27側に固定されたものである。
【0047】図10(b)はクッションフレーム27の
車幅方向外側の前後中間部が回転ピン67によってスラ
イド装置39のアッパーレール47に回転自在に支持さ
れたものである。そして、車幅方向内側前部の回転ガイ
ド機構69、同外側後部の回転ガイド機構71のガイド
レール75,77が左右スライド装置39,41のアッ
パーレール47に固定され、車幅方向内側後部の回転ガ
イド機構73、同外側前部の回転ガイド機構73のガイ
ドレール87がクッションフレーム27に固定されたも
のである。
【0048】そして、これら図10(a),(b)の構
造においても、回転ピン67を中心にしてクッションフ
レーム27を角度θ回転させることができ、上記同様の
作用効果を奏することができる。
【0049】尚、上記実施形態では、スライド装置3
9,41をモータ63の駆動による電動のものに適用し
ているが、手動のものであっても同様の効果を得ること
ができる。又、ロック機構89を特に設けなくても左右
のスライド装置39,41が同期している場合には機構
的に車両用座席21が大きく回転したり、スライド装置
39,41に対し前後に動いたりすることはない。
【0050】(第2実施形態)図11,図12は、第2
実施形態を示している。図11は模式的な一部省略側面
図、図12は同作用説明図である。この実施形態では、
クッション部の座面角を変更可能な支持手段を設けてい
る。これによってクッション部が車幅方向外側へ回転す
る時、クッション部の座面角を減少させることができ
る。即ち、支持手段としてはシートリフタ機構103が
用いられ、クッションフレーム27の前端左右は前端リ
フタ105で支持され、後部左右は後端リフタ107で
支持されている。従って車両用座席21が車幅方向外側
へ回転する時、後端リフタ107を大きく制御してクッ
ションフレーム27の後部を大きく上昇させるなどして
クッション部の座面角を減少させることができる。この
ような座面角の減少によって車両用座席21に対する乗
降性は更に向上する。
【0051】又、前記のようにロアレール45は前方側
が高くなるように向かい角が付けられているため、左右
のスライド装置39,41が前後に相対移動すると、ク
ッションフレーム27の左右間の支持に段差が生じ、車
両用座席21が車幅方向に傾く恐れがある。これに対し
て、図12の(a)の車幅方向内側の前端リフタ10
5、後端リフタ107のリフト量を同(b)の外側の前
端リフタ105、後端リフタ107のリフト量よりも少
なく制御することによって、クッションフレーム27の
左右間の高さを同一高さhにすることができ、左右方向
の傾きもなくなって乗降性が更に向上する。
【0052】同時にクッション部回転時にバックレスト
部も略垂直に近くなるように制御することにより、乗降
性を更に改善することができる。
【0053】図13,図14は座面角を減少させる支持
手段としてガイドレールを傾けて構成したものである。
図13(a)は、車幅方向内側のスライド装置41を示
し、(b)は同外側のスライド装置39を示している。
図14は車体前方側から見た模式図である。これら図1
3,図14のように車幅方向内側のガイドレール75,
77はアッパーレール47から車幅方向外側へ下降傾斜
するように傾けて設けられ、車幅方向外側のガイドレー
ル87は車幅方向内側上方へ向くように傾けて設けられ
ている。従って、前記のように左右スライド装置39,
41の相対移動によりクッションフレーム27が車幅方
向外側へ回転すると、ガイドレール75,77,87の
案内によって、図14のように左右スライド装置39,
41とクッションフレーム27との相対高さが変化し、
座面角を小さくして乗降性を改善することができる。
【0054】(第3実施形態)図15,図16は第3実
施形態を示している。
【0055】この実施形態では、車両用座席109を後
席のものとして構成したものである。即ち、後席は左右
の車両用座席109と中央の座席111とからなってい
る。左右の車両用座席109は同一構成である。左側の
車両用座席109について説明すると、車両用座席10
9はクッション部113とバックレスト部115とから
なっており、全体的には前記車両用座席21と略同一構
成である。但し、この車両用座席109ではクッション
フレーム27とバックレストフレーム31とがリクライ
ニングデバイスではなく、ヒンジ117で連結されたも
のである。そして、クッション部113の前記同様な回
転時にクッション部113に対しバックレスト部115
を起き上がらせる上下左右のガイド119を介し車体側
のバックボード121に支持されている。即ち、バック
ボード121には固定ピン123が突設され、この固定
ピン123に左右方向のガイドプレート125がその左
右ガイド溝127によって係合している。ガイドプレー
ト125の左右両端は、バックレストフレーム31に設
けられた上下ガイド溝131にスライド自在に嵌合して
いる。又、ガイドプレート125はその曲率をバックレ
スト部115がクッション部113と共に一体に車幅方
向外側へ回転する時の回転曲率よりも大きくしている。
従って、クッション部113が第1実施形態と同様に車
幅方向外側へ回転する時、ガイドプレート125は左右
ガイド溝127によって固定ピン123にガイドされ、
且つバックレストフレーム31は上下ガイド溝131を
介してガイドプレート125にガイドされる。従って、
クッション部113の前記回転に伴ってバックレスト部
115はガイドプレート125の案内によりヒンジ11
7を介して起き上がるようにガイドされ、図17(a)
の固定時に対し(b)の回転時状態となり、後席の乗降
性を改善することができる。尚、前述の実施例ではモー
タを用いてシートを駆動したが、これに限らず手動によ
り操作を行なうことができるのはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
によれば、乗降時に車両用座席を車幅方向外側へ回転さ
せることができ、乗降性を改善することができながら、
スライド装置によってスライド調整をすることもでき
る。又、クッション部を車体側に直接回転支持する構成
ではなく、スライド装置に支持する構成であるため、一
般的なシートとしても簡単に構成することができ、作り
分けが極めて容易である。
【0057】請求項2の発明では、クッション部の回転
を湾曲状のガイドレールとガイドピンとにより行なうこ
とができ、確実な回転を行なわせることができる。
【0058】請求項3の発明では、クッション部の回転
に際して座面角を減少させ、乗降性を更に向上すること
ができる。
【0059】請求項4の発明では、シートリフタ機構の
機構によって座面角を確実に減少させることができる。
【0060】請求項5の発明では、クッション部の回転
に際して、車幅方向の傾きを抑制し、乗降性を更に向上
することができる。
【0061】請求項6の発明では、ガイドレールの傾き
によって座面角を減少させることができ、構造が極めて
簡単である。
【0062】請求項7の発明では、後席においてクッシ
ョン部が回転する時、バックレスト部を起き上がらせる
ようにガイドすることができ、後席の乗降性を更に改善
することができる。
【0063】請求項8の発明では、ロック機構によって
クッション部をスライド装置にロックすることができ、
安定したスライド調整を行なうことができる。
【0064】請求項9の発明では、ドア開閉に応じてク
ッション部を自動的に回転させることができ、乗降性が
更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る車両用座席の透
視斜視図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る要部の拡大斜視
図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係り、回転ピン回り
の拡大側面図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係り、ロック機構回
りの拡大平面図である。
【図5】この発明の第1実施形態に係り、ロック機構回
りの縦断面図である。
【図6】この発明の第1実施形態に係るフローチャート
である。
【図7】この発明の第1実施形態に係る作用説明の斜視
図である。
【図8】この発明の第1実施形態に係り、(a)は一部
省略平面模式図、(b)は一部省略模式側面図である。
【図9】この発明の第1実施形態に係る作用説明の一部
省略平面模式図である。
【図10】この発明の第1実施形態の変形例に係り、
(a)はクッションフレームの反対側後部を支持した一
部省略平面模式図、(b)はクッションフレームの中間
部を支持した一部省略平面模式図である。
【図11】この発明の第2実施形態に係る一部省略側面
模式図である。
【図12】この発明の第2実施形態に係る作用説明に係
り、(a)は車幅方向内側の一部省略側面模式図、
(b)は同外側の一部省略側面模式図である。
【図13】この発明の第2実施形態に係る変形例であ
り、(a)は車幅方向内側の一部省略側面模式図、
(b)は同外側の一部省略側面模式図である。
【図14】この発明の第2実施形態の変形に係る作用説
明に係る一部省略正面模式図である。
【図15】この発明の第3実施形態に係る車両用座席の
一部透視斜視図である。
【図16】この発明の第3実施形態に係る要部を示し、
(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図17】この発明の第3実施形態に係る車両用座席で
あり、(a)は固定時の斜視図、(b)は回転時の斜視
図である。
【図18】従来例に係る車両用座席を自動車にセットし
た状態の斜視図である。
【図19】従来例に係り、(a)はクッションフレーム
の支持状態を示す斜視図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
21,109 車両用座席 23,113 クッション部 25,115 バックレスト部 27 クッションフレーム(フレーム) 29 クッションパッド(パッド) 31 バックレストフレーム(フレーム) 33 バックレストパッド(パッド) 39,41 スライド装置 43 コントローラ(制御装置) 53,55 リードスクリュー機構(駆動手段) 69,71,71 回転ガイド機構 75,77,87 ガイドレール 89 ロック機構 67 回転ピン(回転軸) 103 シートリフタ機構 119 ガイド 121 バックボード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム及びパッドからなるクッション
    部及びバックレスト部を備え、前記クッション部のフレ
    ームの左右両側を左右のスライド装置で前後方向へスラ
    イド可能に支持した車両用座席において、 前記左右のスライド装置毎に設けられ、該スライド装置
    を独立にスライド駆動する駆動手段を設け、 前記クッション部のフレームを前記一方のスライド装置
    に対し回転自在に取り付け、且つ少なくとも他方のスラ
    イド装置に対し前後方向へ係合しつつ前記回転軸中心の
    回転による車幅方向移動を許容する回転ガイド機構によ
    り結合したことを特徴とする車両用座席。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用座席であって、 前記回転ガイド機構は、前記スライド装置とクッション
    部のフレームとの一方に取り付けられた湾曲状のガイド
    レールと、該ガイドレールに係合し他方に取り付けられ
    たガイドピンとよりなることを特徴とする車両用座席。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用座席であっ
    て、 前記クッション部の座面角を変更可能な支持手段を設
    け、 前記クッション部が前記回転を行うとき該クッション部
    の座面角を減少させることを特徴とする車両用座席。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用座席であって、 前記支持手段は、前記クッション部の後端を上昇させ又
    は前端を下降させるシートリフタ機構であることを特徴
    とする車両用座席。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両用座席であって、 前記シートリフタ機構は、前記クッション部の後端の上
    昇又は前端の下降を車幅方向内側を同外側よりも少なく
    することを特徴とする車両用座席。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の車両用座席であって、 前記支持手段は、前記ガイドレールを車幅方向へ傾ける
    ことにより構成したことを特徴とする車両用座席。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用
    座席であって、 前記クッション部及びバックレスト部は後席のものであ
    り、 前記バックレスト部は、前記クッション部に対してヒン
    ジで連結され、 前記バックレスト部を、前記クッション部の回転時に該
    クッション部に対して起き上がらせる上下左右のガイド
    を介して車体側のバックボードに支持したことを特徴と
    する車両用座席。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の車両用
    座席であって、 前記クッション部のフレームを、前記スライド装置に固
    定する解除自在なロック機構を設けたことを特徴とする
    車両用座席。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の車両用
    座席であって、 乗員が操作するスライドスイッチを設け、 自動車ドアの開閉を検知するドアスイッチを設け、 前記スライドスイッチからの信号により前記左右のスラ
    イド装置を同期させてスライド駆動すると共に、前記ド
    アスイッチからのドア開の信号により車幅方向内側のス
    ライド装置と同外側のスライド装置とを相対的に駆動す
    るよう前記駆動手段を制御する制御手段を設けたことを
    特徴とする車両用座席。
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