JPH09157174A - カルシウム製剤 - Google Patents

カルシウム製剤

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JPH09157174A
JPH09157174A JP32175095A JP32175095A JPH09157174A JP H09157174 A JPH09157174 A JP H09157174A JP 32175095 A JP32175095 A JP 32175095A JP 32175095 A JP32175095 A JP 32175095A JP H09157174 A JPH09157174 A JP H09157174A
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calcium
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Kazuhiro Kusano
和裕 草野
Atsuko Hayano
敦子 早野
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バイオアベイラビリティーの優れたカルシウム
製剤を提供する。 【解決手段】バイオアベイラビリティーの優れたカルシ
ウム化合物であるアスコルビン酸カルシウムを、カルシ
ウム換算量にして、配合されるカルシウム化合物総量の
8%以上配合することにより、バイオアベイラビリティ
ーの優れたカルシウム製剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスコルビン酸カ
ルシウムを含有するカルシウム製剤に関するものであっ
て吸収性およびバイオアベイラビリティーに優れたカル
シウム製剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】カルシウムが人間を含む哺乳動物の骨や
歯の形成に不可欠の成分であるのみならず、種々の生命
現象を支える重要な栄養素の1つであることはいまや広
く知られている。とくに、近年、カルシウムの摂取・吸
収量が少ないことが、骨粗鬆症の大きな原因となってい
ることさらにカルシウム不足は、高血圧、動脈硬化、関
節痛、糖尿病、免疫病、肥満などの疾患を招く原因とな
ることも指摘されている。ところが、カルシウムは、ビ
タミンDや蛋白質などの吸収促進作用を有する成分と同
時に摂取しない場合の人体への吸収率がきわめて低く、
単体での服用によって所要量のカルシウムを摂取するこ
とは困難な状況にある。通常、成人の一日当りのカルシ
ウムの所要量は、600mgであるといわれているが、食
品や飲料に含まれるカルシウムは摂食により、そのすべ
てが人体に吸収されるわけではなく、カルシウムの所要
量を日常の食事のみで補うには、大量のカルシウム含有
食品を摂らなければならないことになる。
【0003】ところが、現代の食生活の変化に伴い食物
からのカルシウム摂取量はむしろ減少しており、特に女
性において、カルシウム欠乏によって生じる精神的なイ
ライラや不眠症、ひいては骨粗鬆症等の上記疾患が増加
する傾向にある。このため、食物以外からも積極的にカ
ルシウムを補給できるような栄養補助食品としてのカル
シウム製剤や医薬品、例えばカルシウム塩を含有する錠
剤又は顆粒剤が開発され市販されている。これらのカル
シウム補強を目的にした製剤においては、カルシウムの
吸収促進剤としてビタミンD等のビタミン類やアミノ酸
等を配合することによるカルシウムの吸収の増強がはか
られている。しかしながら、活性ビタミンDはカルシウ
ムの腸管からの吸収を助けるものであると同時に、副甲
状腺ホルモンと共同して骨からカルシウムを遊離するの
で、ビタミンDを過剰に摂取した場合、高カルシウム血
症、尿毒症、さらに骨軟化症などの障害がもたらされる
ことが知られている。また、アミノ酸も大量摂取により
高尿酸血症等の副作用が懸念されるため配合量の範囲は
限定される。一方、これら医薬品や栄養補助食品に用い
られているカルシウム化合物には数多くのものがあり、
中には吸収率の良さを嘔うものもあるが、一般的にはカ
ルシウムの吸収率(成人で10〜32%)に差はないと
いわれており、より高いカルシウム吸収率をもつものが
求められている。カルシウム剤は、このようにカルシウ
ムの吸収率の問題もあるが、長期間服用しないと骨量増
加などの骨への効果がみられないという問題がある。す
なわち、カルシウム剤を服用しても早期には効果の実感
が得られず、このことがカルシウム剤を根気よく服用す
ることを難しくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高いバイオ
アベイラビリティーを有するカルシウム製剤を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記理由から、自体が吸
収性がよく高いバイオアベイラビリティーを有するカル
シウム化合物を検索することによりカルシウムの吸収率
が高く、しかも服用により効果感が得られるカルシウム
剤を開発すべく種々検討した結果、通常ビタミンC剤と
して使用されているアスコルビン酸カルシウムが意外に
も高いカルシウム吸収率を示すことを見いだし、さらに
検討した結果、本発明を完成させた。すなわち、本発明
はカルシウム換算量にして、配合カルシウム総量の8%
以上に相当するアスコルビン酸カルシウムを含有するこ
とを特徴とするカルシウム製剤である。アスコルビン酸
カルシウムは、アスコルビン酸(ビタミンC)としても
働き、ビタミンCとしての効果(しみ、そばかす、日焼
け・かぶれによる色素沈着の緩和など)が得られること
が既に知られているので、本発明製剤ではカルシウムの
生体利用率がよいという以外に、ビタミンC効果によっ
て服用動機が高められ、薬剤摂取のコンプライアンスが
改善されるという利点がある。医薬品製造指針では、カ
ルシウムとして1日量300〜700mgを目安としてカ
ルシウム剤を摂取するよう勧めている。後述の実験例で
示すようにアスコルビン酸カルシウムは高い吸収性を示
し(炭酸カルシウムの倍)、また持続性も良く、さらに
は吸収後の骨への移行性も高いので、アスコルビン酸カ
ルシウムのみでもカルシウム補給の目的は達せられる。
ただし、アスコルビン酸カルシウムについては、アスコ
ルビン酸としての作用もあるため過剰により服用者によ
っては尿路結石を誘発する恐れがあるためビタミンC主
薬基準の1日最大量(アスコルビン酸として2,000m
g、アスコルビン酸カルシウムとして2,420.66m
g)を1日投与最大量として、ビタミンCとしての効果
が期待出来る量であるビタミン基準の佐薬の最大量(ア
スコルビン酸として500mg、アスコルビン酸カルシウ
ムとして605.16mg)を1日投与最小量とする範囲
から適宜選択して用いればよい。すなわち、カルシウム
としては約56.7mg〜227mg/日の範囲となるように
投与量を設定すればよい。従って、1日量カルシウム3
00〜700mgを満たすように他のカルシウム化合物を
配合するが、製剤中のアスコルビン酸カルシウムの配合
量としては、カルシウム量に換算して製剤中に配合され
るカルシウム総量の8%以上、好ましくは、約8〜76
%、さらに好ましくは約10〜40%に相当する量が適
宜選択される。
【0006】本発明で用いるカルシウム化合物として
は、通常カルシウムとして用いられているたとえば、炭
酸カルシウム、りん酸水素カルシウム、乳酸カルシウ
ム、グルコン酸カルシウム等あるいはカキ殻、貝類、サ
ンゴ等由来の貝カルシウム、カニ、エビなどの甲殻類、
コンブ、ヒジキ、ワカメなどの藻類、哺乳動物などの
骨、あるいは卵の殻などを原料としたものが挙げられ
る。また、製剤中の配合量としては、カルシウム塩の配
合性や味の点を考慮してアスコルビン酸カルシウムを含
む全カルシウム塩として、一般に製剤重量の約1〜60
重量%、好ましくは約10〜40重量%から適宜選択す
ればよいが、厳密に制限されるものではなく、カプセル
剤あるいは被覆製剤とする場合に60重量%を越える配
合量で製剤してもよい。配合剤の場合、アスコルビン酸
カルシウムと共に配合されているカルシウム化合物の吸
収率を高めるためビタミンDを配合することや、骨密度
を高めるといわれるトチュウを配合してもよい。
【0007】本発明製剤は、常法に従い散剤,顆粒剤,
丸剤,錠剤,カプセル剤,チュアブル錠など固形あるい
は水剤、シロップ剤,等の液状の経口製剤として適宜調
剤される。なお、本発明製剤をチュアブル錠として製す
る場合、例えば特開平5−306229号記載の方法を
用いることが好ましい。本発明製剤には、上記のカルシ
ウム必須成分に加えて、必要に応じて、製剤技術上一般
に用いられる種々の添加剤を配合することができる。か
かる添加剤としては、例えば、製剤技術上許容される賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、保存
剤、安定化剤、着色剤、矯味剤等を例示することができ
る。ここで、賦形剤としては、通常の製剤技術において
用いられているものであればよく、例えばトウモロコシ
デンプン、微結晶セルロース、乳糖、白糖、ブドウ糖、
粉末還元麦芽糖水飴、果糖、D−ソルビトール及びD−
マンニトールが挙げられる。
【0008】結合剤としては、例えば、アカシア末、ア
ラビアゴム、ゼラチン、トラガントガム、部分α化デン
プン、ポリビニルピロリドン等を用いることができる。
その使用量は、一般に、製剤全重量を基準として約1〜
10重量%であることができる。崩壊剤としては、例え
ば低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシ
メチルセルロース,クロスカルメロースナトリウム(ア
クチゾル),デンプン,結晶セルロース,ヒドロキシプ
ロピルスターチなどが用いられる。その使用量は、通
常、製剤全重量の約2〜10%重量%であることができ
る。滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、軽質無水ケイ酸、硬化植物油等が挙げられ
るが、好ましくはステアリン酸マグネシウム、軽質無水
ケイ酸及び硬化植物油を用いることができる。その使用
量は厳密に制限されるものではなく、製剤技術上通常用
いられる量であればよいが、一般には、製剤全重量を基
準として約0.2〜3重量%、好ましくは約0.5〜2重
量%であることができる。コーティング剤としては、例
えばヒドロキシプロピルメチルセルロース,ヒドロキシ
プロピルセルロース,ポリビニルアセタールジエチルア
ミノアセテート,セルロースアセテートトリメリテート
(CAT),ポリビニルアセテートフタレート,セラッ
クなどが用いられる。
【0009】着色剤としては、例えば、タール色素、レ
ーキ色素、ベンガラ、銅クロロフイル、リボフラビン、
コーヒー、ココア、カルミン等が挙げられる。その使用
量は厳密に制限されるものではないが、製剤全重量を基
準として約0.05〜0.3重量%であることができる。
矯味剤としては、甘味料、酸味料、着香料等を適宜組合
せて用いることができる。ここで、甘味料としては、例
えば、アスパルテーム、サッカリン、ステビア等が挙げ
られるが、好ましくはアスパルテームを用いることがで
きる。その使用量は厳密に制限されるものではないが、
製剤全重量を基準として約0.01〜3重量%であるこ
とができる。また、酸味料としては、例えば、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、マレイン酸
等が挙げられるが、好ましくはアジピン酸及びクエン酸
を用いることができる。その使用量は厳密に制限される
ものではないが、製剤全重量を基準として約0.01〜
10重量%であることができる。更に、着香料として
は、例えばレモンフレーバー、オレンジフレーバー、ア
ップルフレーバー、ストロベリーフレーバー、メロンフ
レーバー、ペパーミントフレーバー等が挙げられるが、
好ましくはレモンフレーバーを用いることができる。そ
の使用量は厳密に制限されるものではないが、製剤全重
量を基準として約0.05〜2重量%であることができ
る。
【0010】本発明製剤には、カルシウム塩以外の金属
塩及びアスコルビン酸以外の各種のビタミンを配合する
こともできる。ここで配合し得る金属塩としては、フマ
ル酸第一鉄、硫酸第一鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、
コハク酸第一鉄、グルクロン酸第一鉄、オロトン酸第一
鉄、アミノ酢酸第一鉄、ポリマレテル鉄、溶性ピロリン
酸第二鉄、乾燥水酸化第一鉄ゲル等の有機又は無機鉄
塩;炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム等のマグネシ
ウム塩を例示することができるが、好ましくは、鉄塩と
してフマル酸第一鉄及び溶性ピロリン酸第二鉄、マグネ
シウム塩として炭酸マグネシウムを用いることができ、
これらの金属塩の1種又は2種以上を適宜組合せて配合
することができる。また、ビタミンとしては、ビタミン
A、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、シアノ
コバラミン、ビタミンD、ビタミンE、ニコチン酸アミ
ド、パントテン酸カルシウム、葉酸等又はこれらの誘導
体を例示することができ、好ましくは、ビタミンD及び
ビタミンE又はこれらの誘導体を用いることができる。
これらのビタミンは、1種又は2種以上を適宜組合せて
配合することができる。以上の金属塩及びビタミンのそ
れぞれの配合量は厳密に制限されるものではなく、配合
する目的に合わせて適宜選択することができるが、一般
に、製剤全重量を基準として約0.05〜10重量%で
あることができる。
【0011】本発明製剤を錠剤として製する場合は、通
常の製剤化技術に従って調製することができるが、例え
ば、以下の調製法がある。全構成成分を均一に混合した
のち、常法に従って直接打錠することにより本発明製剤
を得る。あるいは配合されるべき矯味剤及び滑沢剤を除
く他の構成成分を均一に混合したのち、結合剤の1部を
水に溶解して得られた水溶液を用いて常法に従って造粒
する。得られた顆粒を乾燥した後、粉砕し、得られた粉
末に必要に応じて矯味剤を加えて混合する。得られた混
合物に滑沢剤を加えてさらに混合し常法に従って打錠す
れば、本発明錠剤を製造することができる。本発明製剤
をチュアブル錠として製する場合は上記結合剤として、
低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを用いることが好
ましく、この方法によればカルシウム塩の微粉末化や粒
子径の調整を行なうことなく、また、キャッピングやラ
ミネーション等の打錠障害をおこすこともなく良好にチ
ュアブル錠が得られる。上記により得られる錠剤の大き
さは特に制限されるものではなく、カルシウム化合物の
投与量や1回服用時の服用数量によつて適宜選択するこ
とができるが、例えば、1回1錠の服用とする場合に
は、チュアブル錠では直径が約10〜24mm、好ましく
は約10〜22mm、特に好ましくは約10〜20mmであ
ることができ、1錠の重量が約0.4〜3g、好ましく
は約0.6〜2g、特に好ましくは約1〜2gであるこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、参考例、実施例
ならびに実験例によって、更に詳細に説明するが、本発
明がこれらの記載によって何ら限定されるものでないこ
とは言うまでもない。 参考例1 炭酸カルシウム(45CaCO3)の調製 塩化カルシウム(CaCl2)を2.775g秤り0.1N
−塩酸で全量を100mlとした。この溶液(10mg Ca
/ml)の40mlに40μCi に相当する45CaCl2溶液
を21.22μl 添加した。これに10%炭酸ナトリウ
ム溶液を過剰量(40ml)加え、15分間放置後、沈殿
した45CaCO3を3000rpmで10分間遠心分離し、
得られた残渣をデシケータ中で一昼夜乾燥させ、更に約
30分間乾燥器中(100℃)で乾燥させた。この方法
により約10μCi/250mgの45CaCO3(Ca量とし
て100mg)を調製した。なお、反応の当量関係は以下
の式に従う。
【0013】参考例2 アスコルビン酸カルシウム(
45CaAsA)の調製 アスコルビン酸1gを1mlの脱イオン水に懸濁し、これ
に参考例1で調製した45CaCO3粉末0.28gを加
え、全体が溶解するよう水を追加して40℃で撹拌溶解
させた。この溶液を、少量の脱イオン水を洗浄水とし
て、洗浄ろ過してから、約2mlまで減圧濃縮した。濃縮
液に同量のメタノールを滴下しつつ、10℃以下まで徐
々に冷却し終末点前で種晶1mgを加え、45CaAsAを析
出させた。この結晶を焼結フィルター付きガラスろ過器
でろ過し冷メタノールで洗浄した後、50℃以下で真空
乾燥し粉末としたものを45CaAsAとして用いた。cold
のCaCO3を用いて合成したCaAsAのNMRスペクト
ルは標品(武田薬品工業販売)のそれと完全に一致した。
この方法で約10μCi/1066mgの45CaAsA(Ca
量として100mg)が調製された。
【0014】実験例 (1)投与および動物の処置 上記参考例1及び2で調製されたカルシウム化合物を用
いて、以下の6種類の投与溶液を調製した。各投与溶液
に対応する実験群は( )に示す通りである。なお、45
CaCl2溶液は市販の45CaCl2溶液を水で希釈して用い
た。 1.45CaAsA溶液 0.5μCi/ 5mg Ca/ml (低投与群) 1.0μCi/10mg Ca/ml (高投与群) 2.45CaCl2溶液 0.5μCi/ 5mg Ca/ml (低投与群) 1.0μCi/10mg Ca/ml (高投与群) 3.45CaCO3溶液 0.5μCi/ 5mg Ca/ml (低投与群) 1.0μCi/10mg Ca/ml (高投与群) 体重250g前後の10週齢のウイスター系雄ラットを
用い、1群5匹として投与溶液をそれぞれ投与した。ラ
ットは実験開始の一昼夜(16〜17時間)前より絶食
させ、投与2時間前より摂水も妨げた状態にしておい
た。45CaCl2群及び45CaAsA群に対しては、上記投
与溶液を胃ゾンデを用いて正確に1ml経口投与し、直ち
にボールマンケージに軽く拘束(ステンレス棒でラット
の周囲に柵を作る程度)した。45CaCO3群について
は、水にほとんど溶解しないため参考例1で調製した1
2.5mgおよび25mgの45CaCO3(それぞれ0.5μC
i/5mg Caおよび1.0μCi/10mg Caに相当)を
それぞれ小試験管に正確に秤り、脱イオン水0.8mlで
懸濁させた後、シリンジで全量をとり素早く経口投与し
た。その後、小試験管及びシリンジ内に残存した45Ca
CO3を0.2ml脱イオン水で洗浄しこれを再度経口投与
した。投与終了後、小試験管及びシリンジ内に残存した
45CaCO3を測定し、正味の投与量を算出した。
【0015】(2)薬動力学的性質(Pharmacokinetic
properties)の解析 1.45Caの血中動態45 Caの血中動態より、各カルシウム化合物の体内吸収
性が評価され得るものと考え、以下の計算式に基づき本
解析をコンピューターで行った。 見かけの吸収率(%)=(投与時の全放射能−糞中の放
射能)/投与時の全放射能×100 体内保留率(%)=(投与時の全放射能−糞及び尿中の
放射能)/投与時の全放射能×100 各カルシウム化合物の高投与量および低投与量における
結果を〔図1〕および〔図2〕にそれぞれ示す。〔図
1〕に示すとおり、高投与量では3化合物ともに投与後
1時間で血中濃度は最大に達し、アスコルビン酸カルシ
ウムと塩化カルシウムはほぼ同様の値であったが、炭酸
カルシウムの最大値は両化合物に比べ半分以下であっ
た。投与後1時間より塩化カルシウムは急激に血中より
消失し、炭酸カルシウムも漸次減少し10時間後以降は
両者ほぼ同様に低値で34時間目まで推移した。一方、
アスコルビン酸カルシウムでは投与後1〜3時間までは
ほとんど変化はなく、その後10時間目までゆっくりと
減少していき、24時間で塩化カルシウム及び炭酸カル
シウムとほぼ同じ値に達した。〔図2〕に示すとおり、
低投与量においても、3化合物ともに投与後1時間で最
大値に達したが、アスコルビン酸カルシウムが最も高い
血中濃度と持続性を示した。一方、塩化カルシウムと炭
酸カルシウムの最大血中濃度はほぼ同等であり、その後
の血中濃度推移もほぼ等しいものであった。これらの結
果より、3種の化合物の中ではアスコルビン酸カルシウ
ムが投与量の多少にかかわらず最も吸収性が高く、ま
た、血中での持続性が高い化合物であることが示唆され
ていた。また、塩化カルシウムは高用量で投与された場
合に高い吸収性を示すが、低投与量ではアスコルビン酸
カルシウムほどの高吸収性は示さなかった。
【0016】2.カルシウム化合物の薬動力学的性質と
生物学的利用能 各カルシウム化合物の薬物動力学的性質と生物学的利用
能の結果〔表1〕〜〔表4〕に示した。〔図1〕および
〔図2〕からも明らかのように、アスコルビン酸カルシ
ウムのAUC(血中濃度曲線下面積:総吸収量を反映す
る)は両投与量ともに3種のカルシウム化合物の中では
最も高くその高吸収性が薬動力学的解析によっても裏付
けられた。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】 血中滞留時間(MRT)及び血中最高濃度到達時間(T
max)に有意な差異は認められなかったが、血中最高濃
度(Cmax)は、高投与量ではCaAsA=CaCl2>Ca
CO3、低投与量ではCaAsA>CaCl2>CaCO3であ
り、アスコルビン酸カルシウムは塩化カルシウムと等し
いか優る腸管吸収性をもつとの結果が得られた。また、
生物学的利用能の面では、両投与量ともにCaAsA>C
aCl2>CaCO3の結果であり、アスコルビン酸カルシ
ウムは特に高投与量で他のカルシウム化合物に比べ高い
バイオアベラビリテイを発揮するものと推察される。
【0021】3.45Caの大腿骨及び腎臓への分布と尿
中排泄 各カルシウム化合物の大腿骨及び腎臓への分布と尿中排
泄の結果を〔表5〕〜〔表7〕に示した。カルシウムが
積極的に吸収、利用される大腿骨においてアスコルビン
酸カルシウムは高投与量、低投与量ともに高い取り込み
が認められ、次いで塩化カルシウム、炭酸カルシウムの
順であった、また、カルシウムの積極的な取り込み臓器
でない腎臓では3化合物間でほとんど差異は認められな
かった。一方、尿中へのカルシウム排泄は高投与量でア
スコルビン酸カルシウム>塩化カルシウム>炭酸カルシ
ウムの順であり、低投与量ではアスコルビン酸カルシウ
ム>炭酸カルシウム>塩化カルシウムの順であり高吸収
性を示したアスコルビン酸カルシウムが最も高い排泄量
を示したが、特に異常と思われるような排泄量ではなか
った。
【0022】
【表5】
【表6】
【0023】
【表7】
【0024】
【実施例】 実施例1 9錠中 沈降炭酸カルシウム 936.5mg(Caとして375mg) コレカルシフェロール 0.005mg(200 IU) アスコルビン酸カルシウム 2,420mg(Caとして227mg) 部分α化デンプン 116mg コーンスターチ 297mg ステアリン酸マグネシウム 30mg 結晶セルロース 適量 合計 4,230mg アスコルビン酸カルシウムから結晶セルロースまでの7
成分をとり、常法に従い素錠を製する。1錠あたり47
0mgとする。
【0025】実施例2 6錠中 アスコルビン酸カルシウム 1,100mg (Caとして103.2mg) 沈降炭酸カルシウム 1,240.4mg(Caとして496.7mg) コレカルシフェロール 0.01mg(400 IU) 部分αデンプン 84.6mg コーンスターチ 216.4mg ステアリン酸マグネシウム 20mg L−HPC 257.99mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 68.6mg 酸化チタン 12.0mg 合計 3,000mg アスコルビン酸カルシウムから低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース(LHPC)までの7成分をとり、常法
に従い素錠を製し、コーティング剤としてヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースと酸化チタンを用い、自体公知
の錠剤の製法によりフィルムコーティング錠を製する。
1錠あたり500mgとする。
【0026】実施例3 6錠中 アスコルビン酸カルシウム 605mg (Caとして56.7mg) ボレイ末 1,474.6mg(Caとして543.2mg) エルゴカルシフェロール 0.01mg(400 IU) トチゥウエキス 60mg (原生薬換算600mg) 部分α化デンプン 79.2mg コーンスターチ 202.6mg ステアリン酸マグネシウム 20mg L−HPC 適量 合計 2,820mg アスコルビン酸カルシウムから低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロースまでの8成分をとり、常法に従い素錠を
製する。1錠あたり470mgとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】各カルシウム化合物の高投与量における45Ca
の血中動態を示す。
【図2】各カルシウム化合物の低投与量における45Ca
の血中動態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (A61K 31/375 35:56 31:59)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルシウム換算量にして、配合カルシウム
    総量の8%以上に相当するアスコルビン酸カルシウムを
    含有することを特徴とするカルシウム製剤。
JP32175095A 1995-12-11 1995-12-11 カルシウム製剤 Withdrawn JPH09157174A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6485742B1 (en) 1999-04-05 2002-11-26 Basf Aktiengesellschaft Process for producing coated preparation and its use

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