JPH09157182A - 新規な潰瘍性大腸炎治療剤 - Google Patents

新規な潰瘍性大腸炎治療剤

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JPH09157182A
JPH09157182A JP7347458A JP34745895A JPH09157182A JP H09157182 A JPH09157182 A JP H09157182A JP 7347458 A JP7347458 A JP 7347458A JP 34745895 A JP34745895 A JP 34745895A JP H09157182 A JPH09157182 A JP H09157182A
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JP
Japan
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ulcerative colitis
therapeutic agent
receptor
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JP7347458A
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Yoshinori Arai
吉典 新井
Hitoshi Takanashi
均 高梨
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Sanofi Aventis KK
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Hoechst Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 哺乳動物のIL−1受容体、その細胞外部分
からなる可溶性断片またはその断片を有効成分とする潰
瘍性大腸炎治療剤を提供する。 【解決手段】 本発明は、哺乳動物のIL−1受容体、
その細胞外部分からなる可溶性断片またはその断片を有
効成分とする潰瘍性大腸炎治療剤に関する。本発明の潰
瘍性大腸炎治療剤は、大腸炎に伴う腸管の短縮に対して
抑制作用があり、潰瘍性大腸炎患者の病状の改善に有効
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潰瘍性大腸炎を予
防及び治療する薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】潰瘍性大腸炎は、下痢、下血、病変部位
のびらん及び腸管の収縮などの症状によって特徴づけら
れる原因不明の特発性炎症性腸疾患である。また、本疾
病においては、症例の多くが慢性化し、血便などの臨床
症状が認められる活動期と臨床症状が一見消失する非活
動期とを繰り返す事が知られている。本疾病は、近年の
食生活を始めとする生活環境の欧米化に伴い、年々増加
する傾向にある。しかしながら、今までのところ充分な
治療法は確立しておらず、重症例では最終的に外科的療
法に頼らざるを得ないのが現状であり、本邦では厚生省
により難病の指定を受けている。保存的療法としては、
軽症、中等症ではサラゾスルファピリジンとステロイド
剤をそれぞれ経口剤、坐剤あるいは注腸剤として投与す
る方法がある。重症例では適切な全身管理のもとにステ
ロイドを静脈内に大量投与する方法が行われている(佐
々木巌ら,医薬ジャーナル,vol.28,p37−4
1,(1992))。
【0003】しかしながら、サラゾスルファピリジンに
は悪心、頭痛、発熱、発疹、溶血性貧血、表皮剥脱、顆
粒球減少、線維性肺胞炎、頭痛、膵炎及び男子不妊症な
どの副作用があり(Allegayerら,Gastr
ointestinal pharmacology,
vol.21,p643−658,(1992))、ス
テロイド剤についても様々な重篤な副作用が知られてい
る(柏崎禎夫ら,総合臨床,vol.43,p1725
−1729,(1994))。既存の療法は潰瘍性大腸
炎の治療剤として充分とはいえず、従来の治療薬よりも
さらに効果が優れ、かつ、安全性の高い治療薬が求めら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は潰瘍性大腸炎治療に対して優れた効果を有し、安全性
の高い新たな治療薬として用いることのできるタンパク
質を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は哺乳動物のイン
ターロイキン1受容体又は生理活性部分を包含するその
断片を有効成分とする潰瘍性大腸炎治療剤に関する。本
発明は、インターロイキン1受容体の断片が可溶性断片
である潰瘍性大腸炎治療剤に関する。本発明は、インタ
ーロイキン1受容体又は生理活性部分を包含するその断
片がヒトのインターロイキン1受容体又はその断片であ
る潰瘍性大腸炎治療剤に関する。本発明は、ヒトのイン
ターロイキン1受容体の可溶性断片がヒトのI型インタ
ーロイキン1受容体の可溶性断片である潰瘍性大腸炎治
療剤に関する。発発明は、ヒトI型インターロイキン1
受容体の可溶性断片が配列表配列番号1の1番目から3
12番目のアミノ酸よりなるタンパク質である潰瘍性大
腸炎治療剤に関する。また、本発明は、哺乳動物のイン
ターロイキン1受容体又は生理活性部分を包含するその
断片を有効成分とする潰瘍性大腸炎治療剤を製造するた
めの、哺乳動物のインターロイキン1受容体又は生理活
性部分を包含するその断片の使用に関する。さらに、本
発明は哺乳動物のインターロイキン1受容体又は生理活
性部分を包含するその断片の有効量を潰瘍性大腸炎患者
に投与することからなる潰瘍性大腸炎を治療する方法に
も関する。
【0006】インターロイキン1(以下、interl
eukin−1:IL−1と略すこともある。)は、非
常に多くの細胞に対して様々な活性を示し、急性炎症反
応以外にも生体の恒常性を含む種々の反応において重要
な役割を果たしていることが明らかにされている(Op
penheim,J.J.et al.,Immuno
l Today vol.7,p.45−56,198
6)。
【0007】1984年、マウスのIL−1のcDNA
がクローニングされて以来(Lomedico,P.
T.et al.,Nature, vol.312,
p.458−467,1984)、ヒト、ウサギ、ラッ
ト IL−1のcDNAがクローニングされ、その構造
が明らかにされた。IL−1は、約250個のアミノ酸
から成り、成熟分子の分子量は、17.5kD、糖が付
いていない単純蛋白質である。IL−1は、通常の分泌
蛋白質とは異なり、シグナルペプチドを欠いているた
め、細胞外への放出機構は、十分に明らかにされていな
い。いずれの動物種においてもIL−1には二つの分子
種が存在することが明らかになり、アルファー型(α
型)及びベータ型(β型)に分類される。IL−1 α
とIL−1 β間でのアミノ酸配列における相同性は約
25%しかないが、動物種が異なっていても、同型のI
L−1間では、60−70%と相同性が高い。IL−1
αとIL−1 βは、同じレセプターに結合し、ほぼ
同じような生物活性を示す。
【0008】IL−1は、単球、マクロファージ及びそ
の類縁細胞(ランゲルハンス細胞等)が細菌、エンドト
キシン(LPS)、補体結合免疫複合体、補体成分(C
3a,C5a)、インターフェロン(IFN)、腫瘍壊
死因子(TNF)、コロニー刺激因子(CSF)、トラ
ンスフォーミング増殖因子(transforming
growth factor−b(TGF−b))、
ウイルスなど様々な刺激により産生される。また、ケラ
チノサイト(keratinocyte)、NK細胞、
T細胞、B細胞、血管内皮細胞、メサンギウム(mes
angium)細胞、滑膜細胞、アストログリア(as
troglia)、好中球、繊維芽細胞等もIL−1を
産生する。従って、きわめて多くの細胞がIL−1を産
生しており、炎症時と非炎症時におけるIL−1産生細
胞も異なっている。
【0009】一方、潰瘍性大腸炎の病態の増悪化にIL
−1が深く関与していると考えられている。活動期の潰
瘍性大腸炎患者の生検粘膜組織においては、非活動期の
生検粘膜組織と比較して、IL−1のmRNAの検出率
が有意に高いことが報告されている(Isaacsら,
Gastroenterology,vol.103,
p1587−1595,(1992))。また、活動期
の潰瘍性大腸炎患者の生検粘膜組織から得たマクロファ
ージを培養した場合、非活動期の組織から得たマクロフ
ァージを培養した場合と比較して、培養液中へのIL−
1の放出量が高いことが固相酵素免疫測定法を用いた検
討により明らかとなっており、活動期の潰瘍性大腸炎患
者のマクロファージのIL−1産生能が亢進しているこ
とが示されている(Mahidaら,Gut,vol.
30,p835−838,(1989))。すなわち、
IL−1が免疫応答に加え、炎症反応に密接に関与して
いることから、このような活動期の潰瘍性大腸炎患者に
おけるIL−1産生能の亢進が、潰瘍性大腸炎の病態の
増悪化に深く関与していると考えられおり、過剰に産生
されたIL−1の活性を阻害することで潰瘍性大腸炎を
治療できる可能性が示唆されている(Dinarell
oら,TiPS,vol.14,p155−159,
(1993))。
【0010】IL−1の活性阻害剤としてはIL−1受
容体アンタゴニスト(以下、IL−1RAと略記するこ
ともある。)、抗IL−1抗体及びIL−1受容体(以
下、IL−1Rと略記することもある。)などが候補に
挙げられる。このうちIL−1RAに関しては、Com
inelliら(Gas troenterolog
y,vol.103,p5−71,(1992))、T
homasら(Agents and action
s,vol.34,p187−190,(199
1))、McCaffertyら(Eicosanoi
ds,vol.5,p121−125,(1992))
及びMcCallら(Gastroenterolog
y,vol.106,p960−972,(199
4))により、潰瘍性大腸炎動物モデルに対する治療効
果が報告されている。一方、抗IL−1抗体及びIL−
1Rについては、IL−1を特異的に阻害することより
IL−1を原因と考えられる潰瘍性大腸炎に対し有効に
作用するであろうと仮定されてはいたものの、未だかつ
て実際には確認されていない(Sartor,Gast
roenterology,vol.106,p.53
3−539,(1994))。
【0011】このIL−1RA、抗IL−1抗体及びI
L−1Rの3者のうち、IL−1RAは生体内の組織中
の細胞表面上のIL−1RにIL−1と競合的に結合す
ることで、IL−1の活性を阻害するが、抗IL−1抗
体及びIL−1Rは組織中のIL−1と直接結合するこ
とで、IL−1の活性を阻害する(Dinarello
ら,Blood Purif,vol.11,p118
−127,(1993))。細胞表面のIL−1Rは生
体中のほとんどの臓器に存在することから(Dinar
ello,Blood,vol.77,p1627−1
652,(1991))、IL−1RAを投与した場合
に、他の臓器に捕獲されて、疾患部位に到達し得ない可
能性が考えられる。さらに、このことから他の臓器に対
する副作用等の影響があると考えられる。一方、IL−
1などのサイトカインは局所で作用することが特徴とさ
れており、この特徴がホルモンと大きく異なる性質であ
ると考えられている(西田淳二,分子血液学,p167
−227,高久史麿編集,南江堂,(1991))。従
って、IL−1産生能が亢進している部位は疾患部位に
限定されているものと考えられる。このため、抗IL−
1抗体及びIL−1Rを投与した場合には疾患部位に特
異的に作用する事が考えられ、この両者はIL−1RA
よりも有用性が高いものと考えられる。このうち、抗I
L−1抗体には、その由来に関わらず、投与に際して常
に抗原性の問題が生ずるのに対して、IL−1Rはもと
もとヒトの体内に存在しているものであり、抗原性の問
題はほとんどないものと考えられる。
【0012】このため本発明者らは、IL−1活性阻害
剤の内、IL−1Rが潰瘍性大腸炎に対して最も治療効
果を有すると考え、鋭意研究した結果、IL−1R,そ
の細胞外部分からなるタンパク質である可溶性IL−1
R及びIL−1Rの少なくとも生理活性を保持する断片
が、潰瘍性大腸炎に対して治療効果を有することを発見
し、本発明を完成した。
【0013】本発明のIL−1Rは、ヒト、サル、マウ
ス等の哺乳動物の体内に存在するものである。特に好ま
しいヒトIL−1Rは、配列表配列番号1に示される5
69個のアミノ酸より成る。好ましくは、その生理活性
を保持する可溶性の断片である。可溶性の断片として
は、IL−1Rの細胞外部分が挙げられる。好ましい可
溶性断片の例は、配列表配列番号1において1番目から
319番目のアミノ酸よりなるタンパク質である。更に
好ましくは、1番目から312番目のアミノ酸よりなる
可溶性のタンパク質である(以下、shuIL−1Rと
略記)。このshuIL−1Rは、公知のタンパク質で
あり、特開平5−339294号に記載されている。I
L−1受容体には、分子量約80,000のI型と、分
子量約68,000のII型の2種類が知られている。
活性型のIL−1のα型、β型のいずれのもの、親和性
の差はあるものの、I型、II型のいずれの受容体にも
結合できることも知られている。I型IL−1R及びそ
の可溶性断片は、哺乳動物の白血球から精製することも
できるが、遺伝子工学的に生産することが適当である。
遺伝子工学的製造法は前記の特許公報に記載されてい
る。本発明のIL−1Rは具体的には動物細胞(チャイ
ニーズハムスター卵巣細胞:CHO細胞)により産生さ
れているため、生体内と同様に糖鎖を有することから、
抗原性を原因とする副作用がないうえ、薬物量や投与方
法をコントロールし易い。
【0014】本発明のタンパク質は、潰瘍性大腸炎治療
剤として有用であり、その投与方法としては静脈内及び
筋肉内投与が可能であり、静脈内投与の場合は通常の静
脈内注射の他点滴静注が可能である。本発明の潰瘍性大
腸炎治療剤には、製薬上許容される担体を配合すること
ができる。注射用製剤としては、例えば注射用粉末製剤
とすることができる。その場合は適当な水溶性賦形剤例
えばマンニトール、ショ糖、乳糖、マルトース、ブドウ
糖、フルクトース等の1種または2種以上を加えて水で
溶解し、バイアルまたはアンプルに分注した後凍結乾燥
し密封して製剤とすることができる。臨床における成人
1日当りの投与量は、投与法、患者の年令、体重、症状
等によって異なるが、通常はshuIL−1Rとして1
〜15mgの範囲である。
【0015】潰瘍性大腸炎に対する本タンパク質の治療
効果は、デキストラン硫酸誘導マウス潰瘍性大腸炎モデ
ルに対する本タンパク質の治療効果を調べることによっ
て立証される。潰瘍性大腸炎に対する動物モデルには、
ラットの直腸に酢酸やトリニトロベンゼンスルホン酸を
注入して誘発する大腸炎モデル、ウサギに免疫複合体を
静脈内投与させて誘発する大腸炎モデルあるいは本発明
で用いたデキストラン硫酸誘導マウスモデルなどが知ら
れている(黒江清朗ら,医学のあゆみ,vol.16
6,p63−66(1993))。このうち、本発明で
用いたデキストラン硫酸誘導マウスモデルはヒトの病態
を反映した最も優れた動物モデルであるとみなされてい
る(Okayasuら,Gastroenterolo
gy,vol.98,p694−702(199
2))。
【0016】ヒトの慢性の潰瘍性大腸炎においては、炎
症、浮腫、筋肉性肥大、線維性組織及び脂質の沈着など
の原因により、結腸が短縮することが知られている(S
umnerら,Immunological Dise
ase(second edition),Littl
e,Brown and Company,Bosto
n,vol.II,p1346−1366(197
1))。実際の臨床で行われるX線検査においても、大
腸の短縮が認められており、診断の重要な指標として用
いられている(白鳥常男ら,潰瘍性大腸炎,南江堂,p
119−146(1984))。また、潰瘍性大腸炎の
病態生理において重要な役割を果たす事が知られている
ロイコトリエンの作用の一つに、平滑筋の収縮があげら
れており、この作用の結果、腸管の短縮が生じ、腸内の
内容物が腸中を移行する時間が短くなることにより、下
痢の症状が増悪すると考えられている(Ciancio
ら,Ann.N.Y.Acad Sci.,vol.6
64,p210−221(1992))。
【0017】本発明のタンパク質は種特異性を示し、ヒ
トの可溶性IL−1Rはマウス等の齧歯類では作用しな
いことが明らかとなっている。このため本発明では組換
え型マウス可溶性IL−1レセプター(タイプI)(以
下rmuIL−1Rと略記)を投与して抑制効果を検討
した。その結果から、本タンパク質は、潰瘍性大腸炎発
症抑制効果の1つの指針である腸管の長さの短縮を有意
に抑制した。なお、本発明で用いたデキストラン硫酸誘
導マウスモデルは、潰瘍性大腸炎に対してだけでなく、
同じ炎症性腸疾患に分類されているクローン病に対して
も、その病態を反映した動物モデルであるといわれてい
る(黒江清朗ら,医学のあみ,vol.166,p63
−66(1993))。従って今回得られた成績から、
本発明のタンパク質はクローン病の治療剤としても有効
であると考えられる。従って、本発明は哺乳動物のイン
ターロイキン1受容体又は生理活性部分を包含するその
断片を有効成分とするクローン病治療剤に関する。ま
た、本発明は哺乳動物のインターロイキン1受容体又は
生理活性部分を包含するその断片の有効量をクローン病
患者に投与することからなるクローン病を治療する方法
にも関する。
【0018】以下に、本発明の効果を、実施例を示して
具体的に説明する。
【実施例】
【0019】実施例1 デキストラン硫酸誘導マウス潰
瘍性大腸炎モデルによる試験 9週齢雌性CBA/Jマウス(日本チャールスリバー社
より購入)に3%デキストラン硫酸(以下DSSと略
記,分子量:54,000,塩水港精糖社より購入)溶
液を飲料水として10日間自由に摂取させ、潰瘍性大腸
炎モデルを作製した。DSS摂取開始から10日間にわ
たり、1mg/kg/day及び0.2mg/kg/d
ayのマウスの可溶性IL−1Rを静脈内に投与した
(以下DSS+rmuIL−1群と表記)。なお、rm
uIL−1Rは特開平5−339294に記載されてい
る方法に従い、同タンパク質をコードするDNA配列
(特開平5−339294の配列表配列番号3)をCH
O細胞において発現させることにより調製した。なお、
マウスの病態モデルを用いたため、種特異性の関係か
ら、マウスのIL−1Rを用いた。rmuIL−1Rを
必要濃度に希釈する際にはリン酸塩緩衝液(以下PBS
と略記)を用いた。また、DSSを摂取させ、PBSの
みを静脈内に投与したマウス(以下、DSS+PBS群
と表記)を疾病発症対照群とし、DSSを含まない蒸留
水を飲料水として自由に摂取させ、PBSのみを連日静
脈内投与したマウス(以下、蒸留水+PBS群と表記)
を疾病未発症対照群とした。なお、1群あたり10匹と
してこの実験を行った。DSS飲水開始後10日目にマ
ウスを屠殺し、大腸の腸管の長さを測定し、大腸炎に伴
って生じる腸管の短縮に対する抑制効果を観察した。結
果を表1に示した。なお、表中の**印は対象のDSS
+PBS群に対してp<0.01であることを示す。
【0020】
【表1】
【0021】ダネットの多重比較検定法(Dunnet
te two−tailed method)(両側検
定)を用いた統計学的処理による評価では、疾病発症対
照群(DSS+PBS群)では、疾病未発症群(蒸留水
+PBS群)と比較して腸管の著しい短縮が認められ
た。DSS+PBS群と比較してDSS+rmuIL−
1R群ではこの腸管短縮に対する有意な抑制が認められ
た(P<0.01)。すなわち、rmuIL−1Rの1
mg/kg/day,0.2mg/kg/dayで大腸
炎に伴う腸管短縮に対する有意な抑制効果が認められ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明は潰瘍性大腸炎の新規な治療剤を
提供するものである。これにより有効かつ副作用の少な
い潰瘍性大腸炎治療方法が可能となる。
【0023】
【配列表】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物のインターロイキン1受容体
    又は生理活性部分を包含するその断片を有効成分とする
    潰瘍性大腸炎治療剤。
  2. 【請求項2】 インターロイキン1受容体の断片が可
    溶性断片である請求項1に記載の潰瘍性大腸炎治療剤。
  3. 【請求項3】 インターロイキン1受容体又は生理活
    性部分を包含するその断片がヒトのインターロイキン1
    受容体又はその断片である請求項1又は2に記載の潰瘍
    性大腸炎治療剤。
  4. 【請求項4】 ヒトのインターロイキン1受容体の可
    溶性断片がヒトのI型インターロイキン1受容体の可溶
    性断片である請求項3に記載の潰瘍性大腸炎治療剤。
  5. 【請求項5】 ヒトのI型インターロイキン1受容体
    の可溶性断片が配列表配列番号1の1番目から312番
    目のアミノ酸よりなるタンパク質である請求項4に記載
    の潰瘍性大腸炎治療剤。
JP7347458A 1995-12-06 1995-12-06 新規な潰瘍性大腸炎治療剤 Pending JPH09157182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6653333B2 (en) 2000-01-31 2003-11-25 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Remedies or preventives for digestive diseases containing diaminotrifluoromethylpyridine derivatives

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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