JPH09157329A - 置換アセチレン重合体の製造法 - Google Patents

置換アセチレン重合体の製造法

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JPH09157329A
JPH09157329A JP31927495A JP31927495A JPH09157329A JP H09157329 A JPH09157329 A JP H09157329A JP 31927495 A JP31927495 A JP 31927495A JP 31927495 A JP31927495 A JP 31927495A JP H09157329 A JPH09157329 A JP H09157329A
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polymer
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substituent
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JP31927495A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Miyatake
達也 宮竹
Yasuhisa Kishimoto
恭尚 岸本
Takao Ikariya
隆雄 碇屋
Ryoji Noyori
良治 野依
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Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
Original Assignee
Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子量分布が狹く、高分子高立体規則性の置
換アセチレン重合体を、調製容易な触媒系により効率的
に製造する。 【解決手段】 次式 【化1】 (Mは第VIII族元素、R1 は置換基を有してもよい炭化
水素基、L1 は炭素−炭素多重結合を有する有機化合
物、Xはハロゲン原子、nは1〜3の正数を示す)で表
わされる遷移金属錯体と窒素、リンまたはヒ素を含有す
る塩基性化合物の存在下に、次式 【化2】 (Rは置換基を有してもよい炭化水素基または複素環基
を示す)の置換アセチレン化合物を重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、置換アセチレン
重合体の製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、この発明は、アセチレン化合物を高効率で重合し、
分子量分布の狭い、高立体規則性の高分子量置換アセチ
レン重合体を製造することのできる新しい方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、アセチレン重合体
は、光学材料、導電性材料をはじめとして各種の機能性
材料に有用なものとして注目されている。また、アセチ
レン化合物からの重合体の製造に用いられる重合触媒と
しては、Ti化合物/有機アルミニウム系、鉄化合物/
有機アルミニウム系などのチーグラーナッタ系触媒、モ
リブデン・タングステン系触媒、ロジウム錯体系触媒な
どが知られている。
【0003】しかしながら、たとえばチーグラーナッタ
系触媒では直鎖状アルキル基を持つアセチレン化合物に
対しては高分子量の重合体を与えるが、1位分岐を有す
る置換基や芳香族基を有するアセチレン化合物に対して
は重合性能がないか、極めて低い分子量の重合体しか与
えないという制約がある。また、モリブデンあるいはタ
ングステン系触媒では1位分岐を有する置換基や芳香族
基を有するアセチレン化合物に対して重合能を有し、し
かもモリブデン系では特定の条件下で分子量分布が非常
に狭いアセチレン重合体を与えるが、立体規則性が低い
という問題がある。
【0004】一方、一部のロジウム錯体系触媒は芳香族
基を有するアセチレン化合物に対しては重合性能を有し
立体規則性の高い重合体を与えることが知られている
(たとえばJournal of Polymer Science: Parr A Polym
er Chemistry, 24巻、991ページ、1986年、特
開昭63−275613、特開昭63−275614)
が、この場合には、重合活性が充分でなく、得られた重
合体の分子量は小さくポリマー材料として使用するには
不適であった。また、ロジウム錯体系触媒としては、高
活性で高立体規則性、高分子量の重合体を得るための方
法として〔Rh(C8 12)Cl2 〕などの塩素含有ロ
ジウム錯体を用い、重合溶媒としてトリエチルアミンな
どの塩基性アミン化合物を用いる方法が開示されている
(“化学”46巻、759ページ、1991年)が、こ
の方法では分子量分布の広いアセチレン重合体しか得ら
れず、ポリマー中の残存塩素による加工時の腐食や、溶
媒として塩基性化合物を大量に用いることによる製造プ
ロセスの問題、ポリマーへの残存による毒性、臭気など
の問題など工業上多くの問題があった。さらには、分子
量分布の狭い高立体規則性、高分子量の重合体を得るた
めの方法として、たとえばRh(C=CC6 5 )(C
7 8 )〔P(C6 5 3 2 などのエチニル基を有
するロジウム錯体を用いる方法も開示されている(Jour
nal of the American Chemical Society,116巻、1
2131ページ、1994年)が、この方法では重合時
に使用されるロジウム錯体の開始剤としての効率が低い
ことや重合活性が充分でないこと、さらに、このロジウ
ム錯体の合成が複雑であるなどの工業上の問題があっ
た。
【0005】このような従来の方法によっては、容易に
合成できる錯体を用いてアセチレン化合物を高効率で重
合し、分子量分布の狭い高分子量立体規則性のアセチレ
ン重合体を得ることは難しいことから、これらの欠点を
克服することのできる新しい重合触媒とこれを用いた重
合方法の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するものとして、次式
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Mは周期律表第VIII族に属する遷
移金属元素、R1 は脂肪族、脂環族、芳香族または芳香
脂肪族の炭化水素基、L1 は炭素−炭素多重結合を有す
る有機化合物、nは1〜3の正の整数を示す)で表わさ
れる遷移金属錯体と、窒素、リンまたはヒ素を含有する
塩基性化合物の存在下、もしくは次式
【0009】
【化7】
【0010】(式中、Mは周期律表第VIII族に属する遷
移金属元素、L1 は炭素−炭素多重結合を有する有機化
合物、Xはハロゲン原子、m、lはいずれも1〜3の正
の整数を示し、かつm+l=2または3である)で表わ
される遷移金属錯体と
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R2 は脂肪族、脂環族、芳香族ま
たは芳香脂肪族の炭化水素基、Yは周期律表第I族のア
ルカリ金属を示す)で表わされるアルコラート化合物並
びに窒素、リンまたはヒ素を含有する塩基性化合物の存
在下に、次式
【0013】
【化9】
【0014】(式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪
族、脂環族、芳香族または芳香脂肪族の炭化水素基もし
くはヘテロ元素を有する複素環基を示す)で表されるア
セチレン化合物を重合することを特徴とする置換アセチ
レン重合体の製造方法を提供する。またこの発明は、上
記アセチレン化合物の重合に際し、アミン化合物を共存
させる方法をも提供する。
【0015】
【発明の実施の態様】上記のとおりの遷移金属錯体はそ
の合成が容易なものであって、この発明では、このよう
な容易に合成することができる遷移金属錯体を触媒成分
とすることにより、種々の置換基を有するアセチレン化
合物を、高効率で重合し、分子量分布の狭い高分子量高
立体規則性の置換アセチレン重合体を与える。
【0016】この場合の上記一般式で表される錯体化合
物における周期律表第VIII族の金属原子、Mとしては、
たとえば具体的には鉄、ルテニウム、オスミウム、コバ
ルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、
白金などが例示されるが、なかでもロジウムが特に好ま
しい。また、前記の遷移金属錯体とアルコラート化合物
を表わす一般式中のR1 およびR2 についてはいずれも
1価の炭化水素基として、脂肪酸、脂環族、芳香族また
は芳香脂肪酸の炭化水素基を示し、これらは適宜に置換
基を有していてもよい。
【0017】具体的には、たとえば、メチル、エチル、
イソプロピル、tert−ブチル等のアルキル基、ビニ
ル、アリル、エチニル、1−プロピル、3,3−ジメチ
ル−1−ブチニル等のアルケニル基、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘキセニル等の飽和または不飽
和の脂環式基、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル
等の芳香族基、ベンジル、2−フェニルエチニル等の芳
香脂肪酸基、あるいはこれらに置換基が結合したメトキ
シヘキシル、トリフルオロメチルシクロヘキシル、メチ
ルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2−(2−メ
トキシフェニル)エチニル、2−(2−トリフルオロメ
チルフェニル)エチニル、2−(4−メトキシフェニ
ル)エチニル、2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)エチニル等の置換炭化水素基などが挙げられる。
【0018】また、L1 は炭素−炭素多重結合を有する
有機化合物からなる配位子を表し、たとえば具体的には
アルキレン、アルキニレン、ジエン、シクロジエン、ト
リエン、シクロトリエン等の不飽和有機化合物などが挙
げられる。なかでもシクロオタジエン、ノルボルナジエ
ンなどのシクロジエンが好ましい。窒素、リンまたはヒ
素を有する塩基性化合物としては、具体的には、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、4(N,N
−ジメチル)アミノピリジン等のピリジン誘導体などの
アミン化合物;トリメチルホスフィン、トリエチルホス
フィン、トリイソプロピルホスフィン、ジメチルフェニ
ルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェ
ニルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタ
ン、2,3−ビス(ジフェニルホスフノ)ブタン、2,
2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフ
チル、2,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)−
1,1′−ビナフチルなどのリン化合物;ジメチルフェ
ニルヒ素、メチルジフェニルヒ素、トリフェニルヒ素な
どのヒ素化合物が挙げられ、なかでもリン化合物、たと
えばトリフェニルホスフィ等が特に好ましい。
【0019】また、この発明におけるアセチレン化合物
については、前記一般式におけるRの例として、置換基
を有してもよいアルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、シクロアルケニル基、アリール基、アラルキル
基、ヘテロ元素を含む複素環基等が挙げられる。より具
体例としては、この発明において用いられるアセチレン
化合物は、たとえば1−プロピン、1−ブチン、1−ペ
ンチン、1−ヘキシン、さらに置換基を有する3−メチ
ル−1−ブチン、3−メチル−1−ペンチン、3−メチ
ル−1−ヘキシンなどの1−アルキン;tert−ブチ
ルアセチレン、シクロヘキシルアセチレン;フェニルア
セチレンおよび2−メチルフェニルアセチレン、3−メ
チルフエニルアセチレン、4−メチルフェニルアセチレ
ン、2−メトキシフェニルアセチレン、3−メトキシフ
ェニルアセチレン、4−メトキシフェニルアセチレン、
2−トリフルオロメチルフェニルアセチレン、3−トリ
フルオロメチルフェニルアセチレン、4−トリフルオロ
メチルフェニルアセチレン、2−ニトロフェニルアセチ
レン、3−ニトロフェニルアセチレン、4−ニトロフェ
ニルアセチレン、2−クロロフェニルアセチレン、3−
クロロフェニルアセチレン、4−クロロフェニルアセチ
レン、2−シアノフェニルアセチレン、3−シアノフェ
ニルアセチレン、4−シアノフェニルアセチレン、2−
アミノフェニルアセチレン、3−アミノフェニルアセチ
レン、4−アミノフェニルアセチレン、2−ジメチルア
ミノフェニルアセチレン、3−ジメチルアミノフェニル
アセチレン、4−ジメチルアミノフェニルアセチレン、
2,3−ジメチルフェニルアセチレン、2,4−ジメチ
ルフェニルアセチレン、2,5−ジメチルフェニルアセ
チレン、2,6−ジメチルフェニルアセチレン、3,4
−ジメチルフェニルアセチレン、3,5−ジメチルフェ
ニルアセチレン,2,3−ジメトキシフェニルアセチレ
ン、2,4−ジメトキシフェニルアセチレン、2,5−
ジメトキシフェニルアセチレン、2,6−ジメトキシフ
ェニルアセチレン、3,4−ジメトキシフェニルアセチ
レン、3,5−ジメトキシフェニルアセチレン、2,
4,6−トリメチルフェニルアセチレン、2,4,6−
トリメトキシフェニルアセチレンなどの置換フェニルア
セチレン;1−ナフチルアセチレン、2−ナフチルアセ
チレン、1−アントラセニルアセチレン、2−アントラ
セニルアセチレン、9−アントラセニルアセチレン、1
−フェナンチルアセチレン等の多環芳香族アセチレン;
2−エチニルピリジン、3−エチニルピリジン、4−エ
チニルピリジン、4−エチニル−2−メチルピリジン、
4−エチニル−2,6−ジメチルピリジンなどのピリジ
ン誘導体;4−エチニルキノリン、2−エチニルピロー
ル、2−エチニルフラン、2−エチニルチオフェンなど
の化合物を挙げることができる。さらにフェニルアセチ
レンの芳香族環のオルト位、メタ位およびパラ位にメソ
ゲン基を構成単位として含む置換基をもつフェニルアセ
チレン化合物類も挙げることができる。
【0020】そしてこの発明の重合反応においては、触
媒と反応して触媒を失活させたり、アセチレン化合物と
反応してそれを変質させたりするものでなければ適宜な
溶媒を用いることができる。この溶媒としては、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素;トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素;塩化メチレンなど
のハロゲン含有炭化水素溶媒、メタノール、エタノール
などのアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶
媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸
イソプロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチルなどの
エステル系溶媒などを挙げることができる。
【0021】触媒としての前記の遷移金属錯体の使用量
は、いずれも場合も溶媒に対して、通常は1×10-5
10mol/lの範囲とし、重合温度は、−78℃〜1
30℃程度、好ましくは−30℃〜100℃の温度、重
合時間はおよそ1分から72時間、好ましくは1分から
24時間の範囲で重合を行うことができる。また前記ア
ルコラート化合物は、遷移金属錯体に対してモル比で
0.1〜10の範囲、好ましくは0.2〜2の範囲で添
加することができる。
【0022】前記の窒素、リンまたはヒ素を含有する塩
基性化合物についても、遷移金属錯体に対して、モル比
で、0.1〜10の範囲、好ましくは、0.2〜5の範
囲で使用することができる。また、反応系にアミン化合
物を共存させることにより、生成する置換アセチレン重
合体の分子量分布をさらに狹くすることが可能である。
この場合のアミン化合物としては、具体例として、メチ
ルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなどの脂
肪族1級アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチ
ルアミンなどの脂肪族2級アミン;トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイ
ソプロピルアミン、トリブチルアミンなどの脂肪族3級
アミン;アニリン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳
香族アミン;ピペリジン、2−メチルピリジン、4−メ
チルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2,6−ジ
メチルピリジン、2,6−tert−ブチルピリジン、
N−メチルピペリジン、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジンなどの含窒素複素環誘導体などが挙げられ
る。
【0023】これらのアミン化合物は遷移金属錯体の1
〜100倍モル量、より好ましくは2〜20倍モル量程
度加えることが望ましい。
【0024】
【実施例】以下実施例を示し、この発明の実施の形態に
ついてより具体的に説明する。なお、触媒の合成および
アセチレン化合物の重合操作はすべてアルゴン雰囲気下
で行った。また、用いた溶媒、試薬は精製後アルゴン雰
囲気下で保存したものを用いた。重合体の平均分子量、
分子量分布(Mw/Mn)はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC、ウォーターズ製品 Waters 4
86、Shodex KF 802、KF803,KF804カラ
ム系)を用いて測定した。重合体の 1H−NMRは日本
電子製品EX−207NMRスペクトロメータ(重水素
化クロロホルム溶媒)を用いて測定した。参考例1 〔Rh(nbd)Cl〕2 (nbd;2,5−ノルボル
ナジエン)155mg(0.34mmol)と塩化メチ
レン10mlの混合物に、室温で56mg(1mmo
l)の水酸化カリウムを7mlのメタノールに溶解した
溶液を加え、室温で4時間十分な攪拌を続けた。反応混
合液より減圧下で溶媒を除去した後、得られた黄色沈澱
物をメタノールで十分に洗浄した。〔Rh(OCH3
(nbd)〕2 錯体を収量70mgで得た。実施例1 80mlの三方コック付シュレンク管の内部を脱気し、
アルゴンで置換した後、参考例1で合成した金属錯体
6.8mg(0.015mmol)と、トリフェニルホ
スフィン9.4mg(0.036mmol)、そして溶
媒としてのテトラヒドロフラン3mlを投入し、−25
℃で磁気攪拌子で5分間攪拌を続け錯体触媒を十分に溶
解させた。−25℃で十分な攪拌下、フェニルアセチレ
ン0.165ml(1.5mmol)、テトラリン0.
165mlを1.6mlのテトラヒドロフランに溶解さ
せた溶液を添加し、重合を開始させた。室温で40分間
攪拌を続けた後、0.1mlの酢酸を加え重合を停止さ
せた。反応液を50mlのメタノール中に注ぎポリマー
を析出させた後、濾過によりポリマーを回収した。約5
時間室温で、減圧下に乾燥し、183mgの黄色ポリマ
ーを得た。数平均分子量13800、Mw/Mn=1.
33。このポリマーの 1H−NMRスペクトルはこのポ
リマーの主鎖が高い立体規則性を保有していることを示
していた。実施例2 ロジウム錯体とトリフェニルホスフィンに加えてN,N
−ジメチルアミノピリジン36.7mg(0.3mmo
l)を添加し、反応時間を10分にした以外は実施例1
と同様の操作でフェニルアセチレンの重合を行い、18
0mgの黄色ポリマーを得た。数平均分子量7100、
Mw/Mn=1.17。実施例1で得られたポリマーと
同様、このポリマーの 1H−NMRスペクトルはこのポ
リマーの主鎖が高い立体規則性を保有することを示して
いた。実施例3 80mlの三方コック付シュレンク管の内部を脱気し、
アルゴンで置換した後、〔Rh(nbd)Cl〕2 6.
9mg(0.015mmol)と、トリフェニルホスフ
ィン15.4mg(0.06mmol)、および4−
(N,N−ジメチル)アミノピリジン36.7mg
(0.3mmol)、そして溶媒としてのテトラヒドロ
フラン3mlを投入し、−25℃で磁気攪拌子で5分間
攪拌を続け錯体触媒を十分に溶解させた。−25℃で十
分な攪拌下、フェニルアセチレン0.165ml(1.
5mmol)、テトラリン0.165mlを1.6ml
のテトラヒドロフランに溶解させた溶液を添加した後、
濃度4.4mmol/gのCH3ONaのメタノール溶
液6.8mgを添加し重合を開始させた。室温で20分
間攪拌を続けた後、0.1mlの酢酸を加え重合を停止
させた。反応液を50mlのメタノール中に注ぎポリマ
ーを析出させた後、濾過によりポリマーを回収した。約
5時間室温、減圧下で乾燥黄色ポリマーを得た。数平均
分子量9620、Mw/Mn=1.10。このポリマー
1H−NMRスペクトルは実施例1と同様にこのポリ
マーの主鎖が高い立体規則性を保有していることを示し
ていた。実施例4 80mlの三方コック付シュレンク管の内部を脱気し、
アルゴンで置換した後、参考例1で合成した金属錯体
6.8mg(0.015mmol)と、トリフェニルホ
スフィン9.4mg(0.036mmol)、および4
−(N,N−ジメチル)アミノピリジン36.7mg
(0.3mmol)、そして溶媒としてのテトラヒドロ
フラン3mlを投入し、−25℃で磁気攪拌子で5分間
攪拌を続け錯体触媒を十分に溶解させた。−25℃で十
分な攪拌下、フェニルアセチレン0.165ml(1.
5mmol)、テトラリン0.165mlを1.6ml
のテトラヒドロフランに溶解させた溶液を添加し、重合
を開始させた。室温で10分間攪拌を続けた後、0.1
mlの反応液を抜取った。ガスクロマトグラフィーによ
り測定したモノマー転化率は100%であった。この反
応液に溶けて含まれているポリマーは数平均分子量77
00、Mw/Mn=1.15であった。この反応液には
さらにフェニルアセチレン0.165ml(1.5mm
ol)、を1.6mlのテトラヒドロフランに溶解させ
た溶液を室温で転化しさらに11分重合を行ったあと、
0.1mlの酢酸を加え重合を停止させた。反応液を5
0mlのメタノール中に注ぎポリマーを析出させた後、
濾過によりポリマーを回収した。矢雨5時間室温、減圧
下で乾燥し、358mgの黄色ポリマーを得た。数平均
分子量15800、Mw/Mn=1.28。実施例1で
得られたポリマーと同様、ポリマーの主鎖は高い立体規
則性を有していることを 1H−NMRスペクトルにより
確認した。実施例5 二回目に投入するモノマーをフェニルアセチレンの代わ
りに4−メトキシフェニルアセチレンを用いたこと、一
回目および二回目にモノマーを投入した後それぞれ12
分の重合時間で重合を行ったこと以外は実施例4と同様
の操作で重合を行った。二回目のモノマー投入前に分取
したポリマーの数平均分子量は8900、Mw/Mnは
1.12、最終的に得られたブロック共重合体の数平均
分子量は23600、Mw/Mn=1.28であった。
実施例1で得られたポリマーと同様、ポリマーの主鎖は
高い立体規則性を有していることを 1H−NMRスペク
トルにより確認した。実施例6 80mlの三方コック付シュレンク管の内部を脱気し、
アルゴンで置換した後、参考例1で合成した金属錯体
3.6mg(0.008mmol)と、トリフェニルホ
スフィン5.0mg(0.019mmol)、および4
−(N,N−ジメチル)アミノピリジン19.6mg
(0.16mmol)、そして溶媒としてのテトラヒド
ロフラン7.6mlを投入し、−25℃で磁気攪拌子で
5分間攪拌を続け錯体触媒を十分に溶解させた。室温で
十分な攪拌下、((4′−メトキシ(1,1′−ビフェ
ニル)−4−イル)オキシ)プロピル4−エチニルフェ
ニルエーテル143.3mg(0.4mmol)、テト
ラリン0.15mlを8.0mlのテトラヒドロフラン
に溶解させた溶液を添加し、重合を開始させた。室温で
78分間攪拌を続けた後、0.1mlの酢酸を加え重合
を停止させた。反応液を50mlのメタノール中に注ぎ
ポリマーを析出させた後、濾過によりポリマーを回収し
た。約5時間室温、減圧下で乾燥し、130.8mgの
褐色ポリマーを得た。数平均分子量6600、Mw/M
n=1.20。このポリマーの 1H−NMRスペクトル
はこのポリマーの主鎖が高い立体規則性を有しているこ
とを示していた。比較例1 実施例3においてCH3 ONaを添加しないこと以外は
同様な操作でフェニルアセチレンの重合を行ったが、重
合体は得られなかった。
【0025】
【発明の効果】この発明の方法により、分子量分布が狹
く、高分子量高立体規則性を有する置換アセチレン重合
体の効率的な製造が可能となる。このため、従来よりも
均一な組成の材料を提供することが可能となる。得られ
た重合体は高立体規則性を有するため光学材料、特に非
線型光学材料等としての応用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593182026 碇屋 隆雄 愛知県名古屋市千種区汁谷町8−1 茶屋 が坂コータース907号 (72)発明者 宮竹 達也 千葉県市原市押沼755番地1 ちはら台3 −32−1−1(3−701号) (72)発明者 岸本 恭尚 兵庫県神戸市垂水区塩屋町6−31−17 三 青荘 (72)発明者 碇屋 隆雄 愛知県名古屋市千種区汁谷町8−1 茶屋 が坂コータース907 (72)発明者 野依 良治 愛知県日進市梅森町新田135−417

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式 【化1】 (式中、Mは周期律表第VIII族に属する遷移金属元素、
    1 は置換基を有してもよい脂肪族、脂環族、芳香族ま
    たは芳香脂肪族の炭化水素基、L1 は炭素−炭素多重結
    合を有する有機化合物、nは1〜3の正の整数を示す)
    で表わされる遷移金属錯体と、窒素、リンまたはヒ素を
    含有する塩基性化合物の存在下に、次式 【化2】 (式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族、脂環族、
    芳香族または芳香脂肪族の炭化水素基もしくはヘテロ元
    素を有する複素環基を示す)で表されるアセチレン化合
    物を重合することを特徴とする置換アセチレン重合体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 次式 【化3】 (式中、Mは周期律表第VIII族に属する遷移金属元素、
    1 は炭素−炭素多重結合を有する有機化合物、Xはハ
    ロゲン原子、m、lはいずれも1〜3の正の整数を示
    し、かつm+l=2または3である)で表わされる遷移
    金属錯体と次式 【化4】 (式中、R2 は置換基を有してもよい脂肪族、脂環族、
    芳香族または芳香脂肪族の炭化水素基、Yは周期律表第
    I族のアルカリ金属を示す)で表わされるアルコラート
    化合物並びに窒素、リンまたはヒ素を含有する塩基性化
    合物の存在下に、次式 【化5】 (式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族、脂環族、
    芳香族または芳香脂肪族の炭化水素基もしくはヘテロ元
    素を有する複素環基を示す)で表されるアセチレン化合
    物を重合することを特徴とする置換アセチレン重合体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 アセチレン化合物を重合する際にアミン
    化合物を共存させることを特徴とする請求項1または2
    の置換アセチレン重合体の製造方法。
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