JPH09157720A - 溶銑の脱硫方法 - Google Patents
溶銑の脱硫方法Info
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- JPH09157720A JPH09157720A JP34496995A JP34496995A JPH09157720A JP H09157720 A JPH09157720 A JP H09157720A JP 34496995 A JP34496995 A JP 34496995A JP 34496995 A JP34496995 A JP 34496995A JP H09157720 A JPH09157720 A JP H09157720A
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Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶銑の脱硫処理を短時間で効率よく行い、極
低硫溶銑を得る。 【構成】 複数の脱硫剤充填ワイヤ11,21を用いる
溶銑の脱硫処理工程において、それぞれのワイヤ11,
21の投入速度を変えるか、或いは脱硫剤充填ワイヤの
シース材として融点が異なる金属材料を使用することに
より、溶銑31中での反応サイトを垂直方向に分布させ
る。 【効果】 脱硫反応の反応界面積を増加することがで
き、極低硫域まで効率よい脱硫処理が可能となる。
低硫溶銑を得る。 【構成】 複数の脱硫剤充填ワイヤ11,21を用いる
溶銑の脱硫処理工程において、それぞれのワイヤ11,
21の投入速度を変えるか、或いは脱硫剤充填ワイヤの
シース材として融点が異なる金属材料を使用することに
より、溶銑31中での反応サイトを垂直方向に分布させ
る。 【効果】 脱硫反応の反応界面積を増加することがで
き、極低硫域まで効率よい脱硫処理が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に目標硫黄濃度30
ppm以下の極低硫溶銑の製造に適した溶銑脱硫方法に
関する。
ppm以下の極低硫溶銑の製造に適した溶銑脱硫方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】硫黄濃度を20ppm以下に下げた極低
硫鋼を製造する一般的な方法では、溶銑段階で30pp
m以下まで脱硫し、2次精錬工程で仕上げ脱硫してい
る。2次精錬工程では、鋼中の酸素濃度が高く、脱硫効
率が低くなりがちであるため、迅速な脱硫処理が困難で
ある。そこで、溶銑段階で可能な限り低い硫黄濃度まで
脱硫することが望ましい。溶銑の脱硫に使用される脱硫
剤は、石灰系、カルシウムカーバイド、ソーダ灰等から
選択されたものを主成分としている。しかし、従来の脱
硫剤には、種々の欠点がある。たとえば、石灰系の脱硫
剤は、最も安価であるが、主成分の石灰が溶銑温度で固
体であり、処理時間が長くなる傾向がある。カルシウム
カーバイドは、不純物として含まれるPが有毒なフォス
フィンを生成し、環境上問題がある。ソーダ灰は、蒸気
圧が高く、処理中に多量の白煙を生じる上、溶銑温度が
著しく低下する。しかも、カルシウムカーバイド、ソー
ダ灰に由来する脱硫スラグは、リサイクルが困難であ
り、スラグ処理の点でも難がある。これらの脱硫剤に代
わるものとして、マグネシウム系の脱硫剤が近年注目さ
れている。マグネシウム系脱硫剤は、一般に石灰とマグ
ネシウムとの混合粉体として使用され、ガスインジェク
ションやワイヤフィーダにより溶銑中へ供給されてい
る。マグネシウム系脱硫剤は、高い脱硫効率が期待でき
る上、処理後の生成スラグの主成分がCaO−MgO系
であるため、スラグ処理、再利用が容易であり、環境上
の問題も少ないという利点がある。
硫鋼を製造する一般的な方法では、溶銑段階で30pp
m以下まで脱硫し、2次精錬工程で仕上げ脱硫してい
る。2次精錬工程では、鋼中の酸素濃度が高く、脱硫効
率が低くなりがちであるため、迅速な脱硫処理が困難で
ある。そこで、溶銑段階で可能な限り低い硫黄濃度まで
脱硫することが望ましい。溶銑の脱硫に使用される脱硫
剤は、石灰系、カルシウムカーバイド、ソーダ灰等から
選択されたものを主成分としている。しかし、従来の脱
硫剤には、種々の欠点がある。たとえば、石灰系の脱硫
剤は、最も安価であるが、主成分の石灰が溶銑温度で固
体であり、処理時間が長くなる傾向がある。カルシウム
カーバイドは、不純物として含まれるPが有毒なフォス
フィンを生成し、環境上問題がある。ソーダ灰は、蒸気
圧が高く、処理中に多量の白煙を生じる上、溶銑温度が
著しく低下する。しかも、カルシウムカーバイド、ソー
ダ灰に由来する脱硫スラグは、リサイクルが困難であ
り、スラグ処理の点でも難がある。これらの脱硫剤に代
わるものとして、マグネシウム系の脱硫剤が近年注目さ
れている。マグネシウム系脱硫剤は、一般に石灰とマグ
ネシウムとの混合粉体として使用され、ガスインジェク
ションやワイヤフィーダにより溶銑中へ供給されてい
る。マグネシウム系脱硫剤は、高い脱硫効率が期待でき
る上、処理後の生成スラグの主成分がCaO−MgO系
であるため、スラグ処理、再利用が容易であり、環境上
の問題も少ないという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マグネシウム系脱硫剤
のみならず、従来の脱硫剤を用いた場合においても、脱
硫処理の末期、具体的には硫黄濃度が30ppmを下回
る濃度域においては脱硫効率が低下し、極低硫溶銑を安
定的に得るには長い処理時間と多量の脱硫剤を必要とし
ていた。このため、極低硫域における脱硫効率を如何に
高めるかが、生産性良く極低硫溶銑を製造する上で重要
な課題になる。本発明は、このような課題に応えるべく
案出されたものであり、溶銑内部における脱硫反応サイ
トを垂直方向に分布させることにより、少量の脱硫剤で
効率よく且つ短い処理時間で目標硫黄濃度30ppm以
下の極低硫溶銑を得ることを目的とする。
のみならず、従来の脱硫剤を用いた場合においても、脱
硫処理の末期、具体的には硫黄濃度が30ppmを下回
る濃度域においては脱硫効率が低下し、極低硫溶銑を安
定的に得るには長い処理時間と多量の脱硫剤を必要とし
ていた。このため、極低硫域における脱硫効率を如何に
高めるかが、生産性良く極低硫溶銑を製造する上で重要
な課題になる。本発明は、このような課題に応えるべく
案出されたものであり、溶銑内部における脱硫反応サイ
トを垂直方向に分布させることにより、少量の脱硫剤で
効率よく且つ短い処理時間で目標硫黄濃度30ppm以
下の極低硫溶銑を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成するため、容器内の溶銑に複数の脱硫剤充填ワイヤを
供給して溶銑を脱硫する際、ワイヤの投入速度を2種以
上に設定し、溶銑中における反応サイトを垂直方向に分
布させることを特徴とする。また、脱硫剤充填ワイヤの
シースとして融点が異なる2種以上の金属を使用し、融
点の相違に基づいて溶銑中における反応サイトを垂直方
向に分布させることもできる。
成するため、容器内の溶銑に複数の脱硫剤充填ワイヤを
供給して溶銑を脱硫する際、ワイヤの投入速度を2種以
上に設定し、溶銑中における反応サイトを垂直方向に分
布させることを特徴とする。また、脱硫剤充填ワイヤの
シースとして融点が異なる2種以上の金属を使用し、融
点の相違に基づいて溶銑中における反応サイトを垂直方
向に分布させることもできる。
【0005】
【作用】化学反応速度論的に検討すると、低硫黄濃度域
においては、硫黄原子の溶銑中の移動が反応を律速する
ことに反応速度低下の原因があるものと考えられる。硫
黄原子の移動が反応を律速しているとき、それ以上反応
速度を大きくするためには、反応サイトまでの距離を短
くするか、反応サイトの数そのものを増やすのが有効で
ある。そこで、本発明においては、溶銑中の推定硫黄濃
度が30ppmを下回る濃度域において、脱硫反応の起
こるサイトを深さ方向に多様化させる。具体的には、投
入する脱硫剤充填ワイヤの投入速度をワイヤごとに別々
に設定し、反応の起こる深さをワイヤごとに個別にコン
トロールし、溶銑鍋の全領域で反応を起こさせる。この
場合、早い速度で供給されたワイヤは深い位置で、遅い
速度で供給されたワイヤは浅い位置で脱硫反応を起こ
す。また、脱硫反応の開始及び進行に伴って溶銑全体が
撹拌されるため、強化された撹拌によって脱硫反応が溶
銑全体に均等に行き渡る。更に、脱硫効率を上げるた
め、不活性ガス,窒素等の撹拌用ガスを溶銑に吹込んで
も良い。或いは、脱硫剤を被覆するシース材として、融
点が異なる2種以上の金属材料を選択使用することも有
効である。この場合、同一の投入速度でもシース材の融
点が異なることにより反応の起こる位置が変わり、同様
の効果が得られる。この場合にはワイヤの投入速度を変
える場合と異なり、脱硫剤の供給速度を変える必要がな
い。
においては、硫黄原子の溶銑中の移動が反応を律速する
ことに反応速度低下の原因があるものと考えられる。硫
黄原子の移動が反応を律速しているとき、それ以上反応
速度を大きくするためには、反応サイトまでの距離を短
くするか、反応サイトの数そのものを増やすのが有効で
ある。そこで、本発明においては、溶銑中の推定硫黄濃
度が30ppmを下回る濃度域において、脱硫反応の起
こるサイトを深さ方向に多様化させる。具体的には、投
入する脱硫剤充填ワイヤの投入速度をワイヤごとに別々
に設定し、反応の起こる深さをワイヤごとに個別にコン
トロールし、溶銑鍋の全領域で反応を起こさせる。この
場合、早い速度で供給されたワイヤは深い位置で、遅い
速度で供給されたワイヤは浅い位置で脱硫反応を起こ
す。また、脱硫反応の開始及び進行に伴って溶銑全体が
撹拌されるため、強化された撹拌によって脱硫反応が溶
銑全体に均等に行き渡る。更に、脱硫効率を上げるた
め、不活性ガス,窒素等の撹拌用ガスを溶銑に吹込んで
も良い。或いは、脱硫剤を被覆するシース材として、融
点が異なる2種以上の金属材料を選択使用することも有
効である。この場合、同一の投入速度でもシース材の融
点が異なることにより反応の起こる位置が変わり、同様
の効果が得られる。この場合にはワイヤの投入速度を変
える場合と異なり、脱硫剤の供給速度を変える必要がな
い。
【0006】
【実施の形態】本発明に従った溶銑脱硫は、たとえば図
1に示すような形態で実施される。ワイヤフィーダ1
0,20を用いて、処理容器30中の溶銑31に複数の
脱硫剤充填ワイヤ21,22を投入し、溶銑31を脱硫
処理する。脱硫剤充填ワイヤ21,22は、それぞれの
ペイオフリール12,22から送り出され、ガイド1
3,23を経て溶銑31中に送り込まれる。溶銑31中
で脱硫剤充填ワイヤ21,22のシースが溶融し、脱硫
剤14,24が溶銑31中に分散される。初期のワイヤ
投入本数は、通常、反応効率を最大にする脱硫剤供給速
度・脱硫剤中のマグネシウム配合量をもとに考慮されて
おり、2本以上であることが一般的である。そこで、脱
硫反応サイトを溶銑の深さ方向に分布させる手段として
は、次の二つの方法が考えられる。
1に示すような形態で実施される。ワイヤフィーダ1
0,20を用いて、処理容器30中の溶銑31に複数の
脱硫剤充填ワイヤ21,22を投入し、溶銑31を脱硫
処理する。脱硫剤充填ワイヤ21,22は、それぞれの
ペイオフリール12,22から送り出され、ガイド1
3,23を経て溶銑31中に送り込まれる。溶銑31中
で脱硫剤充填ワイヤ21,22のシースが溶融し、脱硫
剤14,24が溶銑31中に分散される。初期のワイヤ
投入本数は、通常、反応効率を最大にする脱硫剤供給速
度・脱硫剤中のマグネシウム配合量をもとに考慮されて
おり、2本以上であることが一般的である。そこで、脱
硫反応サイトを溶銑の深さ方向に分布させる手段として
は、次の二つの方法が考えられる。
【0007】第一には、ワイヤ11,21の投入速度を
個別に設定する方法が考えられる。脱硫剤,シース材,
ワイヤ外径,脱硫剤充填量等が同一の場合、投入から反
応が開始されるまでに要する時間は一定であるため、反
応の起こる深さはワイヤ投入速度により一義的に決定さ
れる。これにより反応の起こる深さ方向位置が複数箇所
になり、溶銑21中の全領域で脱硫反応が生起する。第
二の方法では、同一の投入速度で、シース材の材質を変
える。シース材としては通常低炭素鋼が用いられるが、
融点の異なる他の材質を用いることにより、シース材の
溶解に要する時間が変化する。たとえば、低融点のシー
ス材を用いた場合には、浅い位置で反応を起こす。低融
点のシース材としては、ワイヤへの加工が容易で、強度
が十分であるとともに脱硫工程以降の製鋼プロセスで残
留濃度の制御が可能なアルミニウム系合金が良い。
個別に設定する方法が考えられる。脱硫剤,シース材,
ワイヤ外径,脱硫剤充填量等が同一の場合、投入から反
応が開始されるまでに要する時間は一定であるため、反
応の起こる深さはワイヤ投入速度により一義的に決定さ
れる。これにより反応の起こる深さ方向位置が複数箇所
になり、溶銑21中の全領域で脱硫反応が生起する。第
二の方法では、同一の投入速度で、シース材の材質を変
える。シース材としては通常低炭素鋼が用いられるが、
融点の異なる他の材質を用いることにより、シース材の
溶解に要する時間が変化する。たとえば、低融点のシー
ス材を用いた場合には、浅い位置で反応を起こす。低融
点のシース材としては、ワイヤへの加工が容易で、強度
が十分であるとともに脱硫工程以降の製鋼プロセスで残
留濃度の制御が可能なアルミニウム系合金が良い。
【0008】
実施例1:高炉溶銑90トンを断面積5.4m2 の処理
容器に装入し、マグネシウム濃度50重量%,石灰50
重量%の組成をもつ脱硫剤を低炭素鋼製のシース材で被
覆した脱硫剤充填ワイヤを投入し、脱硫処理を実施し
た。このときの処理条件を表1に示す。初期投入本数は
2本とし、ワイヤの投入速度については、マグネシウム
純分の供給速度が0.11kg/分・トンとなるように
設定した。この場合、1本の脱硫剤充填ワイヤを80m
/分で、他方の脱硫剤充填ワイヤを40m/分で投入し
た。脱硫処理中に溶銑中[S]濃度を連続的に測定し
た。溶銑中[S]濃度は、図2に示すようにほぼ直線的
に低下し、投入開始後約8分で20ppmまで低下し
た。
容器に装入し、マグネシウム濃度50重量%,石灰50
重量%の組成をもつ脱硫剤を低炭素鋼製のシース材で被
覆した脱硫剤充填ワイヤを投入し、脱硫処理を実施し
た。このときの処理条件を表1に示す。初期投入本数は
2本とし、ワイヤの投入速度については、マグネシウム
純分の供給速度が0.11kg/分・トンとなるように
設定した。この場合、1本の脱硫剤充填ワイヤを80m
/分で、他方の脱硫剤充填ワイヤを40m/分で投入し
た。脱硫処理中に溶銑中[S]濃度を連続的に測定し
た。溶銑中[S]濃度は、図2に示すようにほぼ直線的
に低下し、投入開始後約8分で20ppmまで低下し
た。
【0009】実施例2:基本的には実施例1と同じ溶銑
に対し、1本は低炭素鋼シースのワイヤを、もう1本は
アルミニウム合金シースのワイヤを投入した。ワイヤの
投入速度はいずれも60m/分とし、マグネシウム純分
の供給速度が実施例1と同じになるように設定した。溶
銑中[S]濃度は、経時変化を図3に示すように、やは
り20ppmまでほぼ直線的に低下したが、ごく初期に
おける脱硫速度が実施例1よりも大きかった。そのた
め、投入開始後約7分で溶銑中[S]濃度が20ppm
に到達した。
に対し、1本は低炭素鋼シースのワイヤを、もう1本は
アルミニウム合金シースのワイヤを投入した。ワイヤの
投入速度はいずれも60m/分とし、マグネシウム純分
の供給速度が実施例1と同じになるように設定した。溶
銑中[S]濃度は、経時変化を図3に示すように、やは
り20ppmまでほぼ直線的に低下したが、ごく初期に
おける脱硫速度が実施例1よりも大きかった。そのた
め、投入開始後約7分で溶銑中[S]濃度が20ppm
に到達した。
【0010】比較例:実施例1と同じ初期条件で2本の
ワイヤ投入速度を共にに60m/分として投入を行っ
た。このときの溶銑中[S]濃度は、経時変化を図4に
示すように、50ppmまではほぼ直線的に低下した
が、その後脱硫速度が低下した。そして、投入開始後1
0分の時点で30ppmまで低下したに止まった。以上
の操業諸元を表1に、脱硫処理結果をまとめて表2に示
す。表2に示したように、実施例1,2の条件で非常に
効率よい脱硫処理が実現できることが確認された。
ワイヤ投入速度を共にに60m/分として投入を行っ
た。このときの溶銑中[S]濃度は、経時変化を図4に
示すように、50ppmまではほぼ直線的に低下した
が、その後脱硫速度が低下した。そして、投入開始後1
0分の時点で30ppmまで低下したに止まった。以上
の操業諸元を表1に、脱硫処理結果をまとめて表2に示
す。表2に示したように、実施例1,2の条件で非常に
効率よい脱硫処理が実現できることが確認された。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の脱硫方
法では、脱硫剤充填ワイヤの投入速度を変え、或いは脱
硫剤充填ワイヤのシース材として融点が異なる金属材料
を使用することにより、溶銑の深さ方向に関して脱硫反
応サイトを分散させている。これにより、溶銑全体に脱
硫反応が行き渡り、溶銑中[S]濃度が低くなった領域
でも脱硫反応が円滑且つ迅速に進行する。その結果、硫
黄濃度が30ppm以下の溶銑を短時間で製造すること
ができる。
法では、脱硫剤充填ワイヤの投入速度を変え、或いは脱
硫剤充填ワイヤのシース材として融点が異なる金属材料
を使用することにより、溶銑の深さ方向に関して脱硫反
応サイトを分散させている。これにより、溶銑全体に脱
硫反応が行き渡り、溶銑中[S]濃度が低くなった領域
でも脱硫反応が円滑且つ迅速に進行する。その結果、硫
黄濃度が30ppm以下の溶銑を短時間で製造すること
ができる。
【図1】 本発明に係る脱硫処理実施形態の一例
【図2】 実施例1における溶銑中[S]濃度の経時変
化
化
【図3】 実施例2における溶銑中[S]濃度の経時変
化
化
【図4】 比較例における溶銑中[S]濃度の経時変化
10,20:ワイヤフィーダ 11,21:脱硫剤充
填ワイヤ 12,22:ペイオフリール 13,2
3:ガイド 14,24:脱硫剤充填ワイヤから溶銑
に要求された脱硫剤 30:処理容器 31:溶銑
填ワイヤ 12,22:ペイオフリール 13,2
3:ガイド 14,24:脱硫剤充填ワイヤから溶銑
に要求された脱硫剤 30:処理容器 31:溶銑
フロントページの続き (72)発明者 平間 潤 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 日 新製鋼株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 容器内の溶銑に複数の脱硫剤充填ワイヤ
を供給して溶銑を脱硫する際、ワイヤの投入速度を2種
以上に設定し、溶銑中における反応サイトを垂直方向に
分布させることを特徴とする溶銑の脱硫方法。 - 【請求項2】 容器内の溶銑に複数の脱硫剤充填ワイヤ
を供給して溶銑を脱硫する際、脱硫剤充填ワイヤのシー
スとして融点が異なる2種以上の金属を使用し、融点の
相違に基づいて溶銑中における反応サイトを垂直方向に
分布させることを特徴とする溶銑の脱硫方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34496995A JPH09157720A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 溶銑の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34496995A JPH09157720A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 溶銑の脱硫方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09157720A true JPH09157720A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18373391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34496995A Withdrawn JPH09157720A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 溶銑の脱硫方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09157720A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008133490A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Jfe Steel Kk | 溶銑の脱硫方法 |
-
1995
- 1995-12-06 JP JP34496995A patent/JPH09157720A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008133490A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Jfe Steel Kk | 溶銑の脱硫方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |