JPH09158529A - 油圧式制震ダンパー - Google Patents

油圧式制震ダンパー

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JPH09158529A
JPH09158529A JP34000795A JP34000795A JPH09158529A JP H09158529 A JPH09158529 A JP H09158529A JP 34000795 A JP34000795 A JP 34000795A JP 34000795 A JP34000795 A JP 34000795A JP H09158529 A JPH09158529 A JP H09158529A
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淳 山田
Yuji Kotake
祐治 小竹
Keizo Kubodera
敬蔵 久保寺
Mitsuo Sakamoto
光雄 坂本
Shunichi Yamada
俊一 山田
Haruhiko Kurino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく、容積も小さく、コストも安
い油圧式制震ダンパーを提供する。 【解決手段】シリンダ1,2の前端より入口孔1aを穿
設し、入口孔1aの奥側に入口孔1aよりも拡径した油
圧室1bを形成し、シリンダの入口孔1aを液密に貫通
してピストン3を装着し、ピストン3に油圧室1bの内
面と液密に摺動する膨出部3aを形成して該膨出部3a
によって油圧室1bを一対の油圧分室1c,1dに区画
し、両油圧分室1c,1dに油を封入し、両油圧分室1
c,1dを連結する流路を設けて該流路に流量制限器4
を設け、シリンダ1,2の後端に建物に固定するための
シリンダ側ピンジョイントを設け、シリンダ1,2の前
端より外方に突出したピストン3の後端にピストン側ピ
ンジョイントを設けた油圧式制震ダンパーにおいて、両
ピンジョイントとしてボールジョイント2c,6,7;
9,10,11を用いたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のすじかい等
に取り付けて地震時の荷重を軽減するための油圧式制震
ダンパーに関し、特に該ダンパーの建物への取付け部の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧式制震ダンパーは軸力のみを
支持するように構成されており、すなわちダンパー両端
の建物への取付け部の構造としては、任意の方向へのダ
ンパーの回転を許容して軸力のみを支持するように、ピ
ンジョイントが用いられている。従来このピンジョイン
トとしてはクレビスジョイントが用いられており、また
クレビスジョイントの潤滑としては、グリスや固体潤滑
剤が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにクレビスジョ
イントは部品点数が多く、容積も大きく、コストも高い
という問題点があった。またグリスや固体潤滑剤は品質
の劣化や固着などを招くおそれがあり、長期使用におけ
るダンパーとしての信頼性を損なうおそれがあるという
問題点もあった。したがって本発明は、部品点数が少な
く、容積も小さく、コストも安い油圧式制震ダンパーを
提供することを課題とする。本発明はまた、長期にわた
ってダンパーとしての信頼性を損なうおそれのない油圧
式制震ダンパーを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、シリンダの
前端より入口孔を穿設し、該入口孔の奥側に入口孔より
も拡径した油圧室を形成し、シリンダの入口孔を液密に
貫通してピストンを装着し、該ピストンに油圧室の内面
と液密に摺動する膨出部を形成して該膨出部によって油
圧室を一対の油圧分室に区画し、両油圧分室に油を封入
し、両油圧分室を連結する流路を設けて該流路に流量制
限器を設け、シリンダの後端に建物に固定するためのシ
リンダ側ピンジョイントを設け、シリンダの前端より外
方に突出したピストンの後端にピストン側ピンジョイン
トを設けた油圧式制震ダンパーにおいて、両ピンジョイ
ントとしてボールジョイントを用いたことを特徴とする
油圧式制震ダンパーである。その際、シリンダの油圧室
よりも奥側に奥孔を設けて、この奥孔においてもピスト
ンとの摺動を支承することが好ましい。
【0005】本発明はまた、シリンダの前端より入口孔
と奥孔とを穿設し、該入口孔と奥孔との中間に両孔より
も拡径した油圧室を形成し、シリンダの入口孔を液密に
貫通し奥孔と液密に摺動するようにピストンを装着し、
該ピストンに油圧室の内面と液密に摺動する膨出部を形
成して該膨出部によって油圧室を一対の油圧分室に区画
し、両油圧分室に油を封入し、両油圧分室を連結する流
路を設けて該流路に流量制限器を設け、シリンダの後端
に建物に固定するためのシリンダ側ピンジョイントを設
け、シリンダの前端より外方に突出したピストンの後端
にピストン側ピンジョイントを設けた油圧式制震ダンパ
ーにおいて、シリンダの奥孔のうちピストンの前端より
も奥側の空間に油と同一又は異なる潤滑油を封入して潤
滑油室となし、該潤滑油室にアキュムレータを接続し、
潤滑油室の潤滑油によってシリンダ側ピンジョイントの
摺動面に給油し、ピストンを貫通する流路を設けて潤滑
油室の潤滑油によってピストン側ピンジョイントの摺動
面に給油したことを特徴とする油圧式制震ダンパーであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1は本発明の第1実施例を示し、この実
施例の油圧式制震ダンパーはシリンダ本体1とシリンダ
部材2とを有し、これらシリンダ本体1とシリンダ部材
2によってシリンダが形成されている。シリンダ本体1
は袋ナット状に形成され、シリンダ本体1の前側、すな
わち図面右側に入口孔1aが形成され、中央内面に油圧
室1bが形成されている。シリンダ本体1の後側、すな
わち図面左側にはシリンダ部材2が液密に螺着されてお
り、シリンダ部材2の前側に奥孔2aが形成されてい
る。油圧室1bの内径は入口孔1aの内径よりも大き
く、且つ奥孔2aの内径よりも大きい。
【0007】シリンダの内部にはピストン3が装着され
ている。ピストン3の外面はシリンダの入口孔1a及び
奥孔2aと液密に摺動するように形成されており、ピス
トン3の後端、すなわち図面右端はシリンダの前端より
も外方に突出している。ピストン3の中間部にはシリン
ダの油圧室1bの内面と液密に摺動する膨出部3aが形
成されており、この膨出部3aによって油圧室1bは右
油圧分室1cと左油圧分室1dとに区画されている。両
油圧分室1c,1dには油が封入されており、両油圧分
室1c,1dを連結する流路には流量制限器4が設けら
れている。シリンダの奥孔2aのうち、ピストン3の前
端、すなわち図面左端よりも奥側の空間は、油圧室1b
に封入した油と同一の油を封入した潤滑油室2bとなっ
ており、この潤滑油室2bにはアキュムレータ5が接続
されている。
【0008】シリンダ部材2の後側には部分凹球面状の
玉受け面2cが形成されており、この玉受け面2cは奥
孔2aと連通している。シリンダ部材2の後端には内面
を部分凹球面状に形成した球受けナット6が螺着されて
おり、この球受けナット6とシリンダ部材の球受け面2
cによって、シリンダ側ボールスタッド7の部分凸球面
状の頭部が回転自在に挟持されている。シリンダ側ボー
ルスタッド7の底部にはベースプレート8が螺着されて
いる。他方、ピストン3の後端にはピストン側ボールス
タッド9が螺着されており、このボールスタッド9の部
分凸球面状の頭部は、球受け台座10と、この球受け台
座10に螺着した球受けナット11とによって回転自在
に挟持されている。ピストン3の内部には貫通孔3bが
形成されており、ピストン側ボールスタッド9の内部に
も貫通孔9aが形成されている。
【0009】本実施例は以上のように形成されており、
地震時にシリンダとピストンとが相互に接近する方向の
荷重が作用すると、左油圧分室1dの油が流量制限器4
を通って右油圧分室1cに流入する。逆にシリンダとピ
ストンとが相互に離隔する方向の荷重が作用すると、右
油圧分室1cの油が流量制限器4を通って左油圧分室1
dに流入し、こうして地震荷重を減衰することができ
る。しかして本実施例のダンパーでは、このダンパーを
建物に取り付ける取り付け部にボールジョイントが用い
られているから、部品点数が少なく、容積も小さく、コ
ストも安い油圧式制震ダンパーとなっている。
【0010】またシリンダ側ボールスタッド7の摺動面
には潤滑油室2bの潤滑油が供給されており、ピストン
側ボールスタッド9の摺動面にも、ピストンの貫通孔3
bとピストン側ボールスタッドの貫通孔9aとを通じ
て、潤滑油室2bの潤滑油が供給されているから、長期
にわたって安定した性能を保持することができる。なお
シリンダに対してピストンが接近し、あるいは離隔する
に従って、潤滑油室2bの容量は変動するが、この容量
の変動はアキュムレータ5によって吸収される。アキュ
ムレータ5はまた、温度変化による潤滑油の体積変動も
吸収している。また当然に潤滑油の給油範囲は、Oリン
グや球シールなどによって油漏れが生じないようにシー
ルされている。また本実施例では地震荷重を吸収するた
めの油圧室1c内の油と同じ油を潤滑油として用いてい
るが、両者を別の油とすることもできる。
【0011】図2、図3及び図4はそれぞれ第2、第3
及び第4実施例を示す。上記第1実施例ではシリンダ側
のボールジョイントがメスで、ピストン側のボールジョ
イントがオスの構成としていたが、第2実施例はシリン
ダ側、ピストン側ともオスとし、第3実施例ではシリン
ダ側をオス、ピストン側をメスとし、第4実施例ではシ
リンダ側、ピストン側ともメスとしたものである。
【0012】すなわち第2実施例では、ピストン側のボ
ールジョイントは第1実施例と同様であるが、シリンダ
側ボールスタッド7がシリンダ部材2の後端に螺着され
ており、このボールスタッド7の頭部を、球受け台座1
0とこの球受け台座10に螺着した球受けナット11と
によって回転自在に挟持している。そしてシリンダ側ボ
ールスタッド7の摺動部に給油するために、シリンダ側
ボールスタッド7の内部にも貫通孔7aが形成されてい
る。また第3実施例では、シリンダ側のボールジョイン
トは第2実施例と同様であるが、球受け台座10がピス
トン3の後端に螺着されており、この球受け台座10と
これに螺着した球受けナット11とによって、ピストン
側ボールスタッド9の頭部を回転自在に挟持している。
そしてピストン側ボールスタッド9には貫通孔は設けら
れていない。また第4実施例では、シリンダ側のボール
ジョイントは第1実施例と同様に形成され、ピストン側
のボールジョイントは第3実施例と同様に形成されてい
る。これらの第2、第3あるいは第4実施例によって
も、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0013】次に図5は第5実施例の要部を示す。上記
第1〜第4実施例ではピンジョイントとしてボールジョ
イントを用いているが、この第5実施例では従来例と同
様にクレビスジョイントを用いたものである。すなわち
ピストン3の後端にクレビスメス部材20が螺着されて
おり、このクレビスメス部材20にシャフト21が固定
されており、シャフト21の外面に部分凸球面状の球面
滑り軸受け22が外嵌して固定されている。球面滑り軸
受け22の外面には部分凹球面状の球面滑り部材23が
回転自在に係合しており、この球面滑り部材23はクレ
ビスオス部材24に固定されている。クレビスメス部材
20、シャフト21及び球面滑り軸受け22の内部には
給油経路25が穿設されており、こうして球面滑り軸受
け22と球面滑り部材23との摺動面に潤滑油室2bの
潤滑油が供給されている。以上の構成は、シリンダ側の
ピンジョイントにも用いられている。
【0014】この第5実施例では、ピンジョイントとし
てクレビスジョイントを用いているから、部品点数、容
積あるいはコストの面でボールジョイントを用いた第1
〜第4実施例に劣る可能性があるが、球面滑り軸受け2
2と球面滑り部材23との摺動面に潤滑油室2bの潤滑
油が常時供給されているから、長期にわたって安定した
性能を保持することができる。
【0015】次に図6は第6実施例を示す。この第6実
施例は、シリンダ側ボールスタッド7とピストン側ボー
ルスタッド9とに、各別のアキュムレータ5,5を取り
付けて、それぞれに潤滑を行ったものである。上記第1
〜5実施例ではピストン3に貫通孔3bを設けて、シリ
ンダ側ボールスタッド7とピストン側ボールスタッド9
とを同一の潤滑油によって潤滑していた。この構成では
潤滑油室2bにも潤滑油が充満することとなり、潤滑油
室2bの容積はピストン3の移動に伴って大幅に変化す
るから、アキュムレータ5も大容量を持つ必要がある。
しかるにこの第6実施例によれば、アキュムレータ5を
2個必要とすることになるが、それぞれのアキュムレー
タ5,5によって潤滑油が供給される部分の容積は、ピ
ストン3の移動に拘わらず一定である。したがって各ア
キュムレータ5,5を十分に小型化することができる。
【0016】なお上記各実施例において、潤滑油による
潤滑が十分に行われるように、ボールスタッド7,9の
部分凸球面と、これを支承する部材の部分凹球面とのい
ずれか一方又は双方に、図6に示すように潤滑油溝12
を刻設することが好ましい。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、部品点数
が少なく、容積も小さく、コストも安い油圧式制震ダン
パーが得られ、また長期の使用にわたってダンパーとし
ての信頼性を損なうおそれのない油圧式制震ダンパーが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図
【図2】第2実施例を示す断面図
【図3】第3実施例を示す断面図
【図4】第4実施例を示す断面図
【図5】第5実施例を示す要部断面図
【図6】第6実施例を示す断面図
【符号の説明】
1…シリンダ本体 1a…入口孔 1b…油圧室 1c…右油圧分室 1d…左油圧分室 2…シリンダ部材 2a…奥孔 2b…潤滑油室 2c…玉受け面 3…ピストン 3a…膨出部 3b…貫通孔 4…流量制限器 5…アキュムレータ 6…球受けナット 7…シリンダ側ボー
ルスタッド 7a…貫通孔 8…ベースプレート 9…ピストン側ボールスタッド 9a…貫通孔 10…球受け台座 11…球受けナット 12…潤滑油溝 20…クレビスメス部材 21…シャフト 22…球面滑り軸受け 23…球面滑り部材 24…クレビスオス部材 25…給油経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保寺 敬蔵 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 坂本 光雄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 山田 俊一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 栗野 治彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダの前端より入口孔を穿設し、該入
    口孔の奥側に入口孔よりも拡径した油圧室を形成し、シ
    リンダの前記入口孔を液密に貫通してピストンを装着
    し、該ピストンに前記油圧室の内面と液密に摺動する膨
    出部を形成して該膨出部によって前記油圧室を一対の油
    圧分室に区画し、両油圧分室に油を封入し、両油圧分室
    を連結する流路を設けて該流路に流量制限器を設け、前
    記シリンダの後端に建物に固定するためのシリンダ側ピ
    ンジョイントを設け、前記シリンダの前端より外方に突
    出した前記ピストンの後端にピストン側ピンジョイント
    を設けた油圧式制震ダンパーにおいて、 前記両ピンジョイントとしてボールジョイントを用いた
    ことを特徴とする油圧式制震ダンパー。
  2. 【請求項2】前記シリンダ側ボールジョイントとピスト
    ン側ボールジョイントの摺動面に、それぞれのアキュム
    レータからの潤滑油を給油した、請求項1記載の油圧式
    制震ダンパー。
  3. 【請求項3】シリンダの前端より入口孔と奥孔とを穿設
    し、該入口孔と奥孔との中間に両孔よりも拡径した油圧
    室を形成し、シリンダの前記入口孔を液密に貫通し奥孔
    と液密に摺動するようにピストンを装着し、該ピストン
    に前記油圧室の内面と液密に摺動する膨出部を形成して
    該膨出部によって前記油圧室を一対の油圧分室に区画
    し、両油圧分室に油を封入し、両油圧分室を連結する流
    路を設けて該流路に流量制限器を設け、前記シリンダの
    後端に建物に固定するためのシリンダ側ピンジョイント
    を設け、前記シリンダの前端より外方に突出した前記ピ
    ストンの後端にピストン側ピンジョイントを設けた油圧
    式制震ダンパーにおいて、 シリンダの前記奥孔のうち前記ピストンの前端よりも奥
    側の空間に前記油と同一又は異なる潤滑油を封入して潤
    滑油室となし、該潤滑油室にアキュムレータを接続し、
    前記潤滑油室の潤滑油によって前記シリンダ側ピンジョ
    イントの摺動面に給油し、前記ピストンを貫通する流路
    を設けて前記潤滑油室の潤滑油によって前記ピストン側
    ピンジョイントの摺動面に給油したことを特徴とする油
    圧式制震ダンパー。
  4. 【請求項4】前記両ピンジョイントとしてボールジョイ
    ントを用いた請求項3記載の油圧式制震ダンパー。
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