JPH09159463A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH09159463A
JPH09159463A JP7346687A JP34668795A JPH09159463A JP H09159463 A JPH09159463 A JP H09159463A JP 7346687 A JP7346687 A JP 7346687A JP 34668795 A JP34668795 A JP 34668795A JP H09159463 A JPH09159463 A JP H09159463A
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vibrator
vibration
axis
electrode
axis direction
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JP7346687A
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Nobuo Kurata
信夫 倉田
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット成分の影響を受けることなくセン
サの感度向上を図る。 【解決手段】 この発明は、x軸方向の振動子幅wxと
z軸方向の振動子幅wzとを近似させて共振周波数fx
と共振周波数fzとの同調化を図る従来の角速度センサ
と、その着想自体が異なる。つまり、従来は、両共振周
波数の同調化を通してz軸方向の検出振動を励起し易く
し、その上でx軸振動の漏れによるオフセット成分の影
響を排除することがなされていた。しかし、本発明の角
速度センサ10では、そもそも第1振動子21,第2振
動子22の振動子幅wxと振動子幅wzとを異なる幅と
して両共振周波数の同調化を止め、非同調とする。そし
て、このようにすることで、振動子のx軸方向の振動を
z軸方向に実質的に漏れなくし、z軸方向の検出振動成
分が僅かであっても、当該検出振動成分を、電極面積が
拡張された第1電極24,26で感度よく検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶基板から形成
され、振動子を基部から突出して備える角速度センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の角速度センサでは、角速
度算出に当たり、そのセンサ素子を構成する振動子をx
z平面におけるx軸に沿って定常の振動状態に置く。そ
して、この振動状態にある振動子にxz平面と直交する
y軸回りに回転角速度が加わると、当該振動子には定常
の振動方向と交差してz軸方向にコリオリの力が作用
し、コリオリの力に起因して新たに励起したz軸方向の
振動(検出振動)がx軸方向の定常の振動に加わる。こ
のため、振動子は全体として楕円運動を起こすので、こ
の楕円運動におけるz軸方向の振動成分(検出振動成
分)を電気信号(交流電圧)として取り出すことが行な
われている。この場合、上記の楕円運動はその運動の周
期がx軸方向の定常振動に依存することから、z軸方向
の検出振動成分は、x軸方向の振動と位相の相関がある
振動成分となり、その位相はx軸方向の定常振動に依存
して定まる。そして、この検出振動成分を取り出した電
気信号の周波数も、その位相はx軸方向の定常振動に依
存して定まり、コリオリの力に起因して新たに励起した
z軸方向の振動の周波数となる。
【0003】ところで、y軸回りの回転角速度に基づく
コリオリの力は、x軸方向の振動の振幅(つまり、周波
数が同一である場合、振幅が大きいほうが速度が大き
く、また、コリオリの力は速度に比例する)に比例した
大きさを示し、z軸方向の振動を引き起こす。よって、
コリオリの力、延いてはこの力を振動子に作用させる回
転角速度の検出感度を高めるには、x軸方向の振幅を大
きくし、振動子のx軸方向の振動の共振周波数とz軸方
向の共振周波数をできるだけ近似させて両共振周波数の
同調化を図ることが望ましい。従って、従来は、x軸,
z軸の共振周波数を近似させるために、往々にして振動
子のxz平面における断面形状を正方形にすることが行
なわれていた。
【0004】このように正方断面化等によりx軸,z軸
の共振周波数の同調化を図ると、このx軸,z軸の振動
モードも近似する。よって、振動子をx軸方向に定常の
振動状態に置くと、この振動がz軸方向に漏れて、振動
子には、当初置かれたx軸方向の定常振動にこの漏れに
起因する漏れ振動が加わる。このため、y軸回りに回転
角速度が加わっていないにも拘らず、この漏れ振動のz
軸方向に沿った振動成分(オフセット成分)が検出され
てしまい、このオフセット成分がy軸回りに回転角速度
が加わったときのz軸方向の検出振動に重畳する。つま
り、共振振動数の同調化を図れば振動子にy軸回りの回
転角速度が加わったことによるz軸方向の検出振動も励
起し易くなるが、検出振動の検出に悪影響を及ぼすオフ
セット成分も無視できなくなる。従って、センサの感度
向上には、オフセット成分の低減が有効であるため、種
々の技術が提案されている。
【0005】例えば、特開昭60−49216には、振
動子の振動状態を検出するために対向して配置された二
つの圧電素子(検出用圧電素子)から得られる信号のう
ち、一方の圧電素子からの信号の位相反転をする技術が
提案されている。この技術によれば、当該信号に含まれ
るコリオリの力に起因したz軸方向の検出振動成分につ
いては、対向する二つの検出用圧電素子に逆位相で現わ
れるので、位相反転により同位相とする。その一方、オ
フセット成分については、当該成分は対向する二つの検
出用圧電素子にx軸方向の振動とは位相の相関がない信
号として現われるので、位相反転により逆位相とし、両
信号の加算合成時にオフセット成分を低減させることが
行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報で提案された角速度センサにあっても、以下にそ
の理由と共に記すようにセンサの検出感度が低下すると
いう問題が起きた。
【0007】振動子にy軸回りに回転角速度が加わって
いない状態において現われる上記の漏れ振動は、振動子
におけるx軸方向の振動と位相の関係がないと思われて
いたが、実際にはこのx軸方向の振動の所定関係にある
ことが実験的に確認されるに至った。この様子を図をも
って説明すると、図7に示すように、振動子100をx
軸方向に沿った定常の振動状態に置くと、振動子100
の振動は、z軸方向への漏れ振動がx軸方向の定常振動
に加わることで次第に変遷し、やがて振動子100は、
定常の振動とされた際の振動方向(x軸方向)から所定
角度θだけずれた軸(以下、この軸を振動変遷軸x0と
いう)を長軸とする偏平の楕円運動を起こす(図7
(b))。この場合、振動変遷軸x0は、漏れ振動の漏
れの方向によって定まる。
【0008】また、この楕円運動はその運動の周期がx
軸方向の定常振動に依存することから、この楕円運動に
ついて検出方向たるz軸方向で得られる振動成分、即ち
オフセット成分は、上記した検出振動成分と同様に、x
軸方向の振動と位相の相関がある振動成分として、二つ
の検出用圧電素子102,104には、コリオリの力に
起因したz軸方向の検出振動成分と同様に逆位相で現わ
れる。このため、位相反転による逆位相化を経た加算合
成によっては、検出振動成分が打ち消されてしまうの
で、このオフセット成分を打ち消すことはできない。ま
してや、二つの検出用圧電素子102,104から得ら
れる信号について位相反転を行なわないとすれば、検出
振動成分の検出ができないことから、位相反転によらず
に加算或いは減算合成してもオフセット成分を打ち消す
こともできない。また、漏れ振動に起因する振動子の楕
円運動の長軸と検出方向たるz軸とが斜めに交差するこ
とから、オフセット成分は大きな値として検出される。
【0009】なお、漏れ振動の漏れの方向やx軸方向の
定常振動との位相の関係を示す角度θは、振動子の材
質,組成や環境温度により定まることも実験的に判明し
た。また、振動子自体が逆圧電・圧電効果を奏する水晶
等から形成した場合でも上記したオフセット成分による
感度低下が起きるが、水晶は、励起された振動の周波数
が温度によらずほぼ一定であるという優れた周波数−温
度特性を有するため、水晶を振動子に用いることが望ま
れている。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、オフセット成分の影響を受けることなくセンサの
感度向上を図ることをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、第1の発明の角速度センサ
は、水晶基板から形成され、振動子を基部から突出して
備える角速度センサであって、前記振動子表面に設けら
れ、前記振動子に第1の軸に沿った定常振動を励起する
励振電極と、前記振動子表面に設けられ、前記第1の軸
に直交する第2の軸に沿って前記振動子に励起された振
動を検出し、該検出した振動に応じた出力を生成する検
出電極とを備え、前記振動子は、前記定常振動の状態に
置かれた前記振動子に前記第1と第2の軸とに直交する
第3の軸回りの回転角速度が加わっていない非検出状態
において、前記第1の軸に沿った定常振動が前記第2の
軸の方向に実質的に漏れない程度に前記第1の軸方向の
共振周波数と前記第2の軸方向の共振周波数とが非同調
となるよう、前記第1の軸に沿った振動子幅と前記第2
の軸に沿った振動子幅とが相違して形成されており、前
記励振電極と検出電極の一方は、前記振動子の基部側に
設けられ、他方は前記振動子の先端側に設けられてい
る。
【0012】上記構成を有する第1の発明の角速度セン
サは、上記課題を達成するための着想自体が従来と異な
る。つまり、従来は、振動子についての第1軸(以下、
便宜上x軸という)の軸方向の振動の共振周波数(以
下、便宜上fxと記す)と第2の軸(以下、便宜上z軸
という)の軸方向の共振周波数(以下、便宜上fzと記
す)の同調化を図り、これをもつてz軸方向の検出振動
を励起し易くし、その上で生じたオフセット成分の影響
を排除することがなされていた。しかし、この第1の発
明の角速度センサでは、そもそも振動子のx軸方向の振
動の共振周波数fxとz軸方向の共振周波数fzとの同
調化を図ることを止め、この両共振周波数を非同調とす
る。そして、このようにすることで、定常振動の状態に
置かれた振動子に第3の軸(以下、便宜上y軸という)
の軸回りの回転角速度が加わっていない非検出状態にお
いて、振動子のx軸方向の定常振動をz軸方向に実質的
に漏れなくし、この非同調化で生じる弊害、即ちz軸方
向の検出振動が励起しにくくなることに、以下のように
対処する。
【0013】この第1の発明の角速度センサでは、非検
出状態において振動子のx軸方向の定常振動がz軸方向
に実質的に漏れない程度にx軸方向の共振周波数fxと
z軸方向の共振周波数fzとを非同調とするに当たり、
x軸に沿った振動子幅(以下、便宜上wxと記す)とz
軸に沿った振動子幅(以下、便宜上wzと記す)とを相
違させた。この場合、振動子は一端が固定された梁と仮
定できるので、その1次の振動モードにおいて共振周波
数fxと共振周波数fzとを非同調とするには、共振周
波数fxを数万から数十万Hzとした場合に両共振周波
数の差がその0.1%程度であればよく、この差が0.
05〜2.0%の範囲にあればよいと考えられる。
【0014】また、x軸方向の定常振動がz軸方向に実
質的に漏れない程度とは、振動子に加わったy軸回りの
回転角速度の検出値を何らかの制御パラメータとした場
合に、当該制御に支障がない程度であればよい。例え
ば、回転角速度の検出値に数%の誤差が許容されれば、
x軸方向の定常振動の漏れに起因する検出値の変動がこ
の範囲で納まればよい。
【0015】そして、水晶は、その結晶構成上、その結
晶軸たるx軸とz軸とではその結晶軸におけるクリスタ
ルインピーダンス(Cix,Ciz)が相違するので
(Ciz≒2〜3Cix)、このことを考慮して上記の
ように1次の振動モードにおいて共振周波数fxと共振
周波数fzとを非同調とするには、水晶の結晶軸(x
軸,z軸)を上記した振動におけるx軸,z軸と一致さ
せた場合、x軸に沿った振動子幅wxとz軸に沿った振
動子幅wzは、両者の比の値(振動子幅wx/振動子幅
wz)が4倍程度であればよい。従って、振動子の基部
側又は先端側のいずれかに設けられた励振電極と検出電
極を、いずれも電極面積が広い電極とすることができ
る。このため、以下の理由から、z軸方向の検出振動が
励起しにくくても支障はない。
【0016】z軸方向の検出振動が励起しにくくても、
振動子にy軸回りの回転角速度が加わわれば、水晶から
なる振動子にはz軸方向にコリオリの力が作用し、振動
子は僅かな振幅ではあるがz軸方向に振動する。この
際、x軸方向の定常振動のz軸方向への漏れは実質的に
ないことから、このz軸方向の振動は、オフセット成分
を実質的に含まず、回転角速度に基づく検出振動だけと
なる。そして、回転角速度に基づく検出振動たるz軸方
向の振動により、振動子は、水晶自体の有する圧電効果
を発揮して僅かな電荷の変化をもたらし、この電荷の変
化は広い電極面積の検出電極で感度よく捕らえられる。
このため、第1の発明の角速度センサによれば、実質的
に回転角速度に基づく検出振動のみを検出するので、オ
フセット成分の影響を受けることなくセンサ感度を向上
させることができる。
【0017】また、以下に記すように、振動子における
励振電極と検出電極の位置によらず、センサ感度を向上
させることができる。
【0018】一般に、水晶基板から振動子を形成するに
は、湿式エッチングの手法が用いられる。この場合、水
晶基板をいずれのカット面(xカット面,zカット面)
をエッチングするにしても、エッチングできる水晶基板
の厚みは0.3〜0.5mmに制限される。よって、共
振周波数fxと共振周波数fzの同調化を行なっていた
従来の振動子では、振動のx軸に沿った振動子幅wxと
z軸に沿った振動子幅wzは、上記の寸法(0.3〜
0.5mm)となる。このため、励振電極と検出電極と
は、この振動子幅において形成されるので、その電極面
積は狭い。従って、振動子をx軸方向に定常振動させる
ためには励振電極を応力歪みの大きな振動子の基部側に
設置せざるを得ず、検出電極は振動子の先端側とされて
いた。このように検出電極が先端側に位置すると、先端
部は応力歪みが基部側に比べて小さいことから、電極面
積が狭いことと相俟って、検出電極による検出感度が低
くなりがちであった。
【0019】しかし、第1の発明の角速度センサでは、
電極面積を広くできることから、励振電極を振動子の先
端側に設けても、振動子をx軸方向に支障なく定常振動
させることができる。そして、検出電極を、応力歪みの
大きな振動子の基部側に広い電極面積をもって配置でき
るので、振動子にy軸回りの回転角速度が加わった時の
z軸方向の振動振幅が僅かでも、高い感度で当該振動の
状態、即ち回転角速度に基づく検出振動を検出でき、セ
ンサ感度を向上させることができる。特に、xカット面
で水晶基板をエッチングして振動子を形成し、既述した
ように水晶の結晶軸(x軸,z軸)と振動におけるx
軸,z軸とを一致させた場合には、結晶軸たるx軸クリ
スタルインピーダンスCixが小さいために、振動子を
容易にx軸方向に定常振動させることができる。このた
め、振動子にy軸回りの回転角速度が加わった時には、
振動子をz軸方向に若干でも大きな振幅で振動させるこ
とができるので、よりセンサ感度を向上させることがで
きる。
【0020】また、従来と同様に励振電極を振動子の基
部側に設置し検出電極を先端側に設置した場合でも、広
い電極面積により振動子をx軸方向に大きな振幅で定常
振動させることができる。よって、振動子にy軸回りの
回転角速度が加わった時には、やはり振動子をz軸方向
に若干でも大きな振幅で振動させることができるので、
よりセンサ感度を向上させることができる。
【0021】上記した構成のセンサ素子において、前記
振動子は、前記先端側が前記基部側に比して前記第2の
軸の方向に沿った振動が起き易く形成されている。
【0022】この構成のセンサ素子では、振動子にy軸
回りの回転角速度が加わって振動子にコリオリの力が作
用すると、振動子は、その先端側がz軸(第2の軸)の
方向に基部側より大きな振幅で振動する。このため、振
動子の先端側に検出電極を設けた場合には、この振動
(検出振動)を検出することで、センサ感度を向上させ
ることができる。
【0023】この場合、振動子の先端側をその基部側に
比してz軸の方向に沿った振動が起き易くするには、振
動子の先端側におけるx軸に沿った振動子幅wxを基部
側の振動子幅wxより狭くしたり、これに加えて、振動
子の先端側におけるz軸に沿った振動子幅wzを基部側
の振動子幅wzより狭くしたりすればよい。
【0024】このように、振動子の基部側と先端側でそ
の振動子幅に差を持たせた場合には、共振周波数fxと
共振周波数fzとの差を際だって大きくすることもでき
る。例えば、共振周波数fxを共振周波数fzのほぼ半
分(fx≒fz/2)することもできる。この場合であ
っても、両共振周波数を非同調とできる。しかも、先端
側はz軸に沿った振動が起き易いことに加え、2次の振
動モードにおいてx軸方向とz軸方向の振動の共振を図
ることができる。よって、この場合には、振動子にy軸
回りの回転角速度が加わって振動子にコリオリの力が作
用すると、2次の振動モードの共振により、振動子の先
端側におけるz軸方向の振動(検出振動)の振幅は、基
部側におけるx軸方向の振動振幅に応じて大きくなる。
このため、振動子の先端側に検出電極を設けると、この
振動(検出振動)を大きな振幅で検出できるので、セン
サ感度を向上させることができる。
【0025】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような態様を採る
ことも可能である。第1の態様は、上記構成のいずれか
の角速度センサであって、前記振動子と対となりその形
状が同じとされた第2振動子を有し、該第2振動子を、
前記振動子に励起した前記第1の軸に沿った振動が伝播
して逆向きに前記第1の軸に沿って振動するよう前記基
部から突出して備え、前記第2振動子表面に設けられ、
前記第1の軸に沿って前記第2振動子に励起された振動
を検出し、該検出した振動に応じた出力を生成する第2
検出電極と、前記第2の軸に沿って前記第2振動子に励
起された振動を検出し、該検出した振動に応じた出力を
生成する第3検出電極と、前記第2検出電極の検出出力
に応じて前記励振電極への通電を制御する励振制御手段
と、前記第3検出電極の検出出力と前記検出電極の検出
出力とを合成し、前記第1と第2の軸と直交する第3の
軸回りの回転角速度に応じた出力を生成する角速度出力
生成手段とを有する。
【0026】この態様の角速度センサでは、基部から突
出した第2振動子に、振動子(以下、説明の便宜上第1
振動子という)に励起したx軸(第1の軸)方向の振動
を伝播させ、この第2振動子をx軸方向に逆向きに振動
させる。換言すれば、この第1,第2振動子で音叉振動
子が形成される。そして、第1,第2振動子にy軸(第
3の軸)回りの回転角速度が加わると、第1,第2振動
子はコリオリの力を逆向きに受ける。この場合、第1,
第2振動子では、x軸方向の振動の漏れがないことか
ら、僅かな振幅で互いに逆向きにz軸方向に振動する。
しかし、この僅かな振幅のz軸方向の振動(検出振動)
は、電極面積の広いそれぞれの検出電極で電荷の変化と
して感度よく捕らえられる。
【0027】しかも、この態様の角速度センサでは、第
1振動子とは逆向きにx軸方向に振動する第2振動子の
当該振動を第2検出電極で検出し、励振制御手段により
その検出出力に応じて第1振動子の励振電極への通電を
制御する。このため、第1振動子はもとより、その振動
が伝播する第2振動子をも、安定してx軸方向に沿って
逆向きに振動させることができる。よって、第1,第2
振動子にy軸回りの回転角速度が加わった時には、これ
により両振動子に起きるz軸方向の振動(検出振動)
を、僅かではあっても安定した振幅の振動とする。そし
て、角速度出力生成手段では、第1振動子について検出
電極が検出した検出振動の検出出力と第2振動子につい
て第3検出電極が検出した検出振動の検出出力とを合成
するので、振動子に加わった横加速度等の外乱を相殺す
ることができる。このため、両振動子から角速度出力生
成手段で得た出力は回転角速度のみが反映し、オフセッ
ト成分はもとより横加速度等の外乱の影響を受けないの
で、よりセンサ感度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、実施例における角速度セ
ンサ10の全体構成とこのセンサに用いられるセンサ素
子20の外観とを示す概略構成図である。
【0029】図示するように、角速度センサ10は、セ
ンサ素子20をその主要な構成部材として備え、このセ
ンサ素子20は、第1振動子21と第2振動子22とを
共通する基部23から平行に突出して備え、両振動子を
直交座標軸平面におけるxy平面に存在させる。センサ
素子20は、板厚0.2mmの水晶基板に結晶のxカッ
ト面をエッチング面とする湿式エッチングを施して形成
されたものである。このため、基部23から平行に突出
した第1振動子21と第2振動子22とで水晶基板から
なる音叉振動子が形成され、一方の振動子に励起した振
動は、他方の振動子にその振動の向きを逆にして伝播さ
れる。この場合、第1振動子21,第2振動子22の幅
は、振動子のx軸方向の共振周波数fxが10万Hz程
度となるよう定められ、上記の板厚の約4倍に相当する
0.8mmとされている。
【0030】このセンサ素子20では、両振動子をxy
平面に存在させたので、上記した振動子の幅方向が振動
子の振動方向を表わすx軸と一致し、厚み方向がz軸と
一致する。このため、上記の振動子幅が振動のx軸に沿
った振動子幅wxとなり、振動子の厚み(板厚)がz軸
に沿った振動子幅wzとなるので、振動子幅wxは振動
子幅wzの約4倍の広さとなる。また、xカット面を利
用していることから、水晶の結晶軸(x軸,z軸)と振
動方向を表わすx軸,z軸とは一致する。
【0031】そして、上記したようにx軸方向の振動子
幅wxとz軸方向の振動子幅wzとが上記したように相
違し、結晶軸と振動の軸とが一致し、また振動子幅wz
が上記したような値であることから、第1振動子21,
第2振動子22のz軸方向の共振周波数fzは、共振周
波数fxとその約0.1%程度低い約99900Hzで
ある。よって、第1振動子21,第2振動子22では、
共振周波数fxと共振周波数fzとに約0.1%の差が
あることから両振動数は非同調の関係にあり、これら振
動子にx軸方向に励起した振動は、z軸方向に実質的に
漏れることはない。
【0032】上記した共振周波数を有する第1振動子2
1は、基部23側に形成された第1電極24と振動子の
長手方向(y軸方向)略中央に形成された第2電極25
とを有する。第1電極24は、図1の2−2線拡大断面
図である図2に模式的に示すように、振動子の表裏面
(xy平面と平行な面)にそれぞれ形成された平行電極
24a,24a’と平行電極24b,24b’とからな
り、それぞれの電極を振動子を挟んで対向させている。
この場合、この各平行電極は、振動子幅wxが振動子幅
wzの約4倍の広さであることから、振動子幅wxと振
動子幅wzとがほぼ等しくされた従来の正方断面振動子
における電極よりその電極面積が約4〜8倍程度広く形
成される。そして、平行電極24aと平行電極24a’
とが、および平行電極24bと平行電極24b’とがそ
れぞれ電極対をなし、第1振動子21のz軸方向の振動
を検出するための検出電極対とされる。この検出電極対
をなすそれぞれの平行電極24a,24a’,24b,
24b’は、振動検出側のインピーダンス変換回路41
に接続されている。つまり、応力歪みの大きな振動子基
部側の第1電極24が検出電極となる。なお、図2に
は、第2電極25に至る導電ラインは図示が省略されて
いる。
【0033】第2電極25は、図1の3−3線拡大断面
図である図3に模式的に示すように、振動子の表裏面に
対向して形成された平面電極25a,25bと振動子側
面から表裏面にかけて形成され互いに対向する側面電極
25a’,25b’とからなる。この場合、この平面電
極25a,25bは、第1電極24における電極と同
様、従来の正方断面振動子における電極よりその電極面
積が約4〜8倍程度広く形成される。そして、平面電極
25aと側面電極25a’とが、および平面電極25b
と側面電極25b’とがそれぞれの電極対をなし、第1
振動子21をx軸方向に励振させるための励振電極対と
される。この場合、平面電極25aと平面電極25bと
は、振動子表面に形成された導電ラインにより導通され
てその極性は同一とされており、励振電極対をなす平面
電極25a,25bと側面電極25a’,25b’と
は、励振側の発振回路36に接続されている。つまり、
応力歪みの比較的小さい振動子先端側(振動子中央)の
第2電極25が励振電極となる。
【0034】第2振動子22も、第1振動子21と同一
の電極構成を有する第1電極26と第2電極27とを備
え、第1電極26を検出用とし、第2電極27を第1振
動子21の第2電極25による励振状態を制御するため
のフィードバック用電極とする。このため、第1電極2
6は、上記したように振動検出側のインピーダンス変換
回路41と接続されており、第2電極27は、励振側の
インピーダンス変換回路31に接続されている。
【0035】上記した電極構成により、第1振動子2
1,第2振動子22は次のような振動挙動を起こす。第
1振動子21の第2電極25には発振回路36から交流
電圧が印加され、その周波数は共振周波数fxである。
このため、平面電極25a,25bは同じ極性で側面電
極25a’,25b’はこれと逆の極性となるので、第
1振動子21は、水晶自体の逆圧電効果によりx軸方向
に振動(励振)する。この際、平面電極25a,25b
は既述したように従来より約4〜8倍程度の電極面積を
有するので、第2電極25が応力歪みの比較的小さい振
動子中央に位置しても、第1振動子21はx軸方向に支
障なく振動する。しかも、本実施例では、既述したよう
にクリスタルインピーダンスの小さな結晶軸(x軸)を
振動方向の軸(x軸)と一致させているので、第1振動
子21はこのx軸方向に自励振し易くなり、このことと
相俟って第1振動子21は容易にx軸方向に振動を起こ
す。
【0036】この第1振動子21に励起したx軸方向の
振動は、基部23を経て第2振動子22に伝播し、これ
ら振動子は音叉振動子を形成するので、第2振動子22
は、第1振動子21とは逆向きにx軸方向に振動する。
このため、この逆向きに励起された第2振動子22のx
軸方向の振動は、水晶の応力歪みを生じさせ、水晶自体
の圧電効果により、第2電極27からなるフィードバッ
ク用電極を経て電荷の変化に変換される。この電荷の変
化は、励振側のインピーダンス変換回路31に入力さ
れ、第2振動子22延いては第1振動子21のx軸方向
の振動状態を表わす電気信号となる。
【0037】一方、第1振動子21の第1電極24は、
この第1振動子21に現われた振動のz軸方向の振動成
分を水晶自体の圧電効果により電荷の変化として捕ら
え、振動検出側のインピーダンス変換回路41に出力す
る。そして、この電荷の変化は、第1振動子21のz軸
方向の振動状態を表わす電気信号(交流電圧)となる。
この場合、第1電極24における平行電極24a,24
a’,24b,24b’は既述したように従来より約4
〜8倍程度の電極面積を有するので、第1振動子21の
z軸方向の振動成分が僅かな振幅の振動成分であって
も、この第1電極24により感度よく捕らえられる。第
2振動子22についても同様である。
【0038】このセンサ素子20を用いた角速度センサ
10は、第1振動子21,第2振動子22をx軸方向に
定常的な振動状態に置くための励振側回路30と、角速
度検出用の信号を得るための検出側回路40とを有す
る。
【0039】励振側回路30は、第2振動子22のx軸
方向の振動状態を表わす第2電極27(フィードバック
用電極)の出力に基づき第1振動子21の励振状態を制
御するため、インピーダンス変換回路31とバッファ回
路32と直流カットコンデンサ33と復調回路34と増
幅回路35とを備える。このため、第2電極27(フィ
ードバック用電極)の出力は、インピーダンス変換を受
けた後にその直流成分が除去され、その後の復調・増幅
を経て発振回路36に入力される。この際、発振回路3
6には、第1振動子21のx軸方向の振動の共振周波数
fxを中心とした所定幅の周波数の電気信号が入力され
る。そして、励振側回路30の発振回路36は、第2電
極27(フィードバック用電極)から得た第2振動子2
2のx軸方向の振動状態を表わす電気信号に基づいて、
第1振動子21の第2電極25に共振周波数fxの交流
電圧を印加する。よって、角速度センサ10は、発振回
路36による第2電極25の交流電圧印加を経て第1振
動子21を水晶の逆圧電効果によりx軸方向に振動さ
せ、この交流電圧の印加を第2電極27(フィードバッ
ク用電極)が検出した第2振動子22のx軸方向の振動
状態に基づいて制御することで、第1振動子21をx軸
方向に共振周波数fxで定常的に振動させる。
【0040】検出側回路40は、センサ素子20に加わ
った角速度に応じたセンサ出力を第1振動子21の第1
電極24および第2振動子22の第1電極26からの出
力に基づいて求めるため、インピーダンス変換回路41
と増幅回路42と位相回路43と同期検波回路44と積
分回路45と増幅回路46とを備える。このため、第1
電極24,第1電極26から得られた出力は、インピー
ダンス変換を受けた後に増幅され、それぞれの位相が位
相回路43で整えられ、同期検波回路44では、交流電
圧である電気信号の負の部分を反転して正電圧とされ整
流される。そして、積分回路45にて、正電圧化された
電気信号が整流電圧の電気信号とされ、この整流電圧の
電気信号の出力レベルが増幅回路46で増幅されてセン
サ出力として出力される。この場合、同期検波回路44
には、同期を採るべき参照信号として、発振回路36の
出力が入力される。なお、位相回路43では、位相反転
による逆位相を行なって、第1電極24,第1電極26
からの両電気信号が同位相に揃えられる。
【0041】以下に第1振動子21,第2振動子22の
振動の様子と、両振動子にz軸回りの回転角速度が作用
したときのその回転角速度の検出の様子について、上記
各回路の動作と併せて説明する。
【0042】励振側回路30の発振回路36から第1振
動子21の第2電極25に交流電圧を印加すると、平面
電極25a,25bには同じ極性で側面電極25a’,
25b’にはこれと逆の極性の電荷がかかるので、第1
振動子21は、水晶自体の逆圧電効果により電圧に応じ
てx軸方向に振動する。この際の振幅は、印加された電
圧で定まる。そして、このx軸方向の振動は第2振動子
22に伝播し、第2振動子22は既述したように逆向き
にx軸方向に振動する。この場合、平面電極25a,2
5bの電極面積の拡張並びに結晶軸(x軸)と振動方向
の軸(x軸)との一致から、第1振動子21はもとより
第2振動子22は、x軸方向に何の支障もなく上記振動
を起こす。しかも、このように両振動子がその振動の向
きを逆にx軸方向に振動している場合、振動子について
の共振周波数fxと共振周波数fzとが非同調の関係に
あることから、これら振動子にx軸方向に励起した振動
は、z軸方向に実質的に漏れることはない。
【0043】また、第2振動子22のx軸方向の振動状
態は、水晶自体の圧電効果により、第2電極27を介し
て当該振動状態が反映した電気信号として励振側回路3
0のインピーダンス変換回路31に送り出され、発振回
路36に入力される。そして、この発振回路36による
第2電極25への交流電圧の印加は、第2電極27が検
出した第2振動子22のx軸方向の振動状態に基づいて
一定レベルに制御されることになり、第1振動子21
は、x軸方向に定常的に共振周波数fxで振動する。第
2振動子22は、第1振動子21の振動の伝播を引き続
き受けて、第1振動子21とは逆向きにx軸方向に定常
的に振動する。
【0044】そして、こうしてx軸方向に振動している
第1振動子21,第2振動子22に、y軸の回りに回転
角速度ωが加わると、両振動子に式F=2mV・ωで表
わされるコリオリの力Fが、x軸と直交する方向に作用
する。この場合、第1振動子21,第2振動子22のx
軸方向の振動方向が逆であることから、コリオリの力F
は、第1振動子21と第2振動子22で逆向きに作用す
る。ここで、mは振動部分の質量、Vは振動部分の速度
である。振動部分の速度Vは、式V=Aω・cos ωtで
表わされる。なお、回転角速度ωが一定のときには、振
動子のx軸方向の振動の振幅Aに比例する。
【0045】このようにしてコリオリの力Fが作用する
と、第1振動子21,第2振動子22は、振動変遷軸x
0を長軸とする楕円運動とコリオリの力Fに起因する振
動とにより、全体として新たな楕円運動を起こす。そし
て、応力歪みが大きな振動子基部側の第1電極24,2
6は、この新たな楕円運動についてのz軸方向の振動成
分を、水晶自体の圧電効果により電気信号として捕ら
え、これを検出側回路40に出力する。この場合、第1
振動子21,第2振動子22のx軸方向の振動の漏れが
ないことと、第1電極24,26におけるそれぞれの平
行電極はその電極面積の拡張がなされていることから、
第1電極24,26では回転角速度にのみ基づくz軸方
向の振動成分(検出振動成分)のみを感度よく捕らえ
る。このため、本実施例の角速度センサ10によれば、
x軸振動の漏れに起因するオフセット成分の影響を受け
ることがなくなり、センサ感度を向上させることができ
る。
【0046】なお、このセンサ出力は図示しない演算装
置に出力され、この演算装置にて、センサ出力と回転角
速度とを予め対応付けたマップが参照されて、回転角速
度が演算される。そして、このセンサ出力にはオフセッ
ト成分が含まれておらず検出振動成分のみが反映してい
るので、正確な回転角速度を求めることができる。
【0047】また、本実施例の角速度センサ10では、
第1振動子21と第2振動子22とで音叉振動子を形成
してこの両振動子をx軸方向に逆向きに振動させ、第2
振動子のx軸方向の振動を第2電極27で検出し、その
検出出力に応じて第1振動子21の第1電極24への通
電を制御する。このため、第1振動子21はもとより、
その振動が伝播する第2振動子22をも、安定してx軸
方向に沿って逆向きに同一振幅で振動させることができ
る。よって、第1振動子21,第2振動子22にy軸回
りの回転角速度が加わった時には、これにより両振動子
に起きるz軸方向の振動(検出振動)を、僅かではあっ
ても安定した振幅の振動とすると共に、センサ素子20
に加わった外乱、例えば横加速度に起因する外乱成分
を、第1電極24,26の検出出力に同位相で含ませ
る。このため、角速度センサ10によれば、オフセット
成分と共にこの外乱成分をも回転角速度演算のためのセ
ンサ出力に含ませないので、センサの感度をより向上す
ることができる。
【0048】次に、変形例について説明する。この変形
例のセンサ素子20Aは、図4に示すように、第1振動
子21A,第2振動子22Aを有し、各振動子では、基
部23Aの側で振動子幅wxが広くされ、振動子のほぼ
中央より先端側で振動子幅wxがその約半分の幅に狭く
されている。第1振動子21Aは、その基部側に励振電
極たる第2電極25を有し、振動子幅wxが狭くされた
先端側のほぼ中央に検出電極たる第1電極24を有す
る。また、第2振動子22Aは、その基部側にフィード
バック用電極たる第2電極27を有し、先端側には検出
電極たる第1電極26を有する。そして、これら電極
は、上記したセンサ素子20の場合と同様に、インピー
ダンス変換回路41,発振回路36と接続されている。
【0049】この変形例では、各振動子の基部側と先端
側で上記のようにその振動子幅に差を持たせたること
で、共振周波数fxと共振周波数fzとの差を際だって
大きくすることもできる。例えば、共振周波数fxを共
振周波数fzのほぼ半分(fx≒fz/2)とし、両共
振周波数を非同調とした。しかも、図5に示すように、
各振動子の先端側はその振動子幅wxが狭いことに起因
してz軸に沿った振動が起き易いことに加え、fx≒f
z/2であることから、2次の振動モードにおいてx軸
方向とz軸方向の振動の共振を図ることができる。よっ
て、この変形例の場合には、各振動子にy軸回りの回転
角速度が加わって振動子にコリオリの力が作用すると、
2次の振動モードの共振により、第1振動子21A,第
2振動子22Aの先端側におけるz軸方向の振動(検出
振動)の振幅は、基部側におけるx軸方向の振動振幅に
応じて大きくなる。このため、振動子先端側の検出電極
たる第1電極24,26では拡張された電極面積でこの
振動(検出振動)を大きな振幅で検出できるので、セン
サ感度を向上させることができる。
【0050】また、この変形例では、検出電極たる第1
電極24,26がz軸に沿った振動が起き易い振動子先
端側に位置し、図5に示すように、この振動子先端側で
は基部側との境界で屈曲するようにしてz軸方向の振動
が起きる。このため、この屈曲による応力歪みが第1電
極24,26の検出出力に反映されるので、電極面積の
拡張と相俟ってセンサ感度を向上させることができる。
【0051】上記の変形例におけるセンサ素子20A
を、更に変形することができる。つまり、図6に示すよ
うに、振動子幅wxが狭くされた振動子の先端側のz軸
方向の振動子幅wzを基部側の振動子幅wzより狭くす
る。このように変形すれば、検出電極たる第1電極2
4,26が設けられた各振動子の先端側をよりz軸に沿
って振動しやすくできるので、第1電極24,26では
この振動(検出振動)をより大きな振幅で検出できるこ
とになり、センサ感度をより向上させることができる。
【0052】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、図
1に示したセンサ素子20における第1振動子21,第
2振動子22の第1電極24,26と第2電極25,2
7の電極構成はこのままであるが、第1電極24を振動
子励振用の電極とし第1電極26をフィードバック用電
極とし第2電極25,27を検出用電極としたセンサ素
子20とすることもできる。この場合には、上記各電極
を構成する平行電極,平面電極および側面電極とインピ
ーダンス変換回路41,発振回路36との接続の仕方を
変えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の角速度センサ10の全体構成とこのセ
ンサに用いられるセンサ素子20の外観とを示す概略構
成図。
【図2】図1の2−2線拡大断面図。
【図3】図1の3−3線拡大断面図。
【図4】変形例のセンサ素子20Aの概略斜視図。
【図5】変形例のセンサ素子20Aにおけるz軸方向の
振動の様子を説明する説明図。
【図6】更にこのセンサ素子20Aの変形例を説明する
説明図。
【図7】従来の角速度センサでの問題点を、振動子の運
動の挙動と共に説明するための説明図。
【符号の説明】
10…角速度センサ 20…センサ素子 20A…センサ素子 21,21A…第1振動子 22,22A…第2振動子 23,23A…基部 24,26…第1電極 25,27…第2電極 30…励振側回路 36…発振回路 40…検出側回路 44…同期検波回路 ω…回転角速度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶基板から形成され、振動子を基部か
    ら突出して備える角速度センサであって、 前記振動子表面に設けられ、前記振動子に第1の軸に沿
    った定常振動を励起する励振電極と、 前記振動子表面に設けられ、前記第1の軸に直交する第
    2の軸に沿って前記振動子に励起された振動を検出し、
    該検出した振動に応じた出力を生成する検出電極とを備
    え、 前記振動子は、前記定常振動の状態に置かれた前記振動
    子に前記第1と第2の軸とに直交する第3の軸回りの回
    転角速度が加わっていない非検出状態において、前記第
    1の軸に沿った定常振動が前記第2の軸の方向に実質的
    に漏れない程度に前記第1の軸方向の共振周波数と前記
    第2の軸方向の共振周波数とが非同調となるよう、前記
    第1の軸に沿った振動子幅と前記第2の軸に沿った振動
    子幅とが相違して形成されており、 前記励振電極と検出電極の一方は、前記振動子の基部側
    に設けられ、他方は前記振動子の先端側に設けられてい
    る角速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の角速度センサであって、 前記振動子は、前記先端側が前記基部側に比して前記第
    2の軸の方向に沿った振動が起き易く形成されている。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007064746A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kyocera Kinseki Corp 慣性センサ素子
JP2010060361A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Murata Mfg Co Ltd 音叉型振動子、音叉型振動子の製造方法および角速度センサ

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