JPH09159680A - カンチレバーホルダー及びこれを用いた加熱装置、並びにこれを用いた加熱・形状計測装置 - Google Patents
カンチレバーホルダー及びこれを用いた加熱装置、並びにこれを用いた加熱・形状計測装置Info
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- JPH09159680A JPH09159680A JP7344501A JP34450195A JPH09159680A JP H09159680 A JPH09159680 A JP H09159680A JP 7344501 A JP7344501 A JP 7344501A JP 34450195 A JP34450195 A JP 34450195A JP H09159680 A JPH09159680 A JP H09159680A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料の原子、分子オーダーの微小領域を局所
的に加熱可能とする。 【構成】 カンチレバー1の支持体1aを板ばね4と基
板3の上面との間に挟持することにより、カンチレバー
1が保持される。基板3の上面には、ヒータとしての金
属パターン8が形成されている。パターン8に電流を流
すと、パターン8が発熱し、この熱が基板3、カンチレ
バー1の支持体1a、カンチレバー1の可撓性プレート
1bを介して探針1cに伝導され、探針1cの先端部が
加熱される。探針1cの先端部を介して試料表面の原
子、分子オーダーの微小領域が局所的に加熱される。
的に加熱可能とする。 【構成】 カンチレバー1の支持体1aを板ばね4と基
板3の上面との間に挟持することにより、カンチレバー
1が保持される。基板3の上面には、ヒータとしての金
属パターン8が形成されている。パターン8に電流を流
すと、パターン8が発熱し、この熱が基板3、カンチレ
バー1の支持体1a、カンチレバー1の可撓性プレート
1bを介して探針1cに伝導され、探針1cの先端部が
加熱される。探針1cの先端部を介して試料表面の原
子、分子オーダーの微小領域が局所的に加熱される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カンチレバーを用
いて試料表面を加熱する加熱装置及びこれに用いられる
カンチレバーホルダー、並びに、試料表面を加熱するこ
とができるのみならず試料表面の形状を計測することが
できる加熱・形状計測装置に関するものである。
いて試料表面を加熱する加熱装置及びこれに用いられる
カンチレバーホルダー、並びに、試料表面を加熱するこ
とができるのみならず試料表面の形状を計測することが
できる加熱・形状計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料を局所的に加熱しようとする場合、
例えば、レーザー光を照射して試料を加熱することが考
えられる。
例えば、レーザー光を照射して試料を加熱することが考
えられる。
【0003】しかし、レーザ光スポットの大きさは、回
折限界まで小さくしても、試料の原子、分子オーダーか
らみれば非常に大きいので、試料の原子、分子オーダー
の微小領域を局所的に加熱することはできない。
折限界まで小さくしても、試料の原子、分子オーダーか
らみれば非常に大きいので、試料の原子、分子オーダー
の微小領域を局所的に加熱することはできない。
【0004】なお、従来から、原子、分子オーダーの分
解能で試料(物質)の表面の形状を計測する装置とし
て、走査型原子間力顕微鏡が提供されている。走査型原
子間力顕微鏡では、支持体と、該支持体に一端が支持さ
れた可撓性プレートと、該可撓性プレートの先端側領域
に設けられた探針とを備えたカンチレバーが、プローブ
として用いられている。
解能で試料(物質)の表面の形状を計測する装置とし
て、走査型原子間力顕微鏡が提供されている。走査型原
子間力顕微鏡では、支持体と、該支持体に一端が支持さ
れた可撓性プレートと、該可撓性プレートの先端側領域
に設けられた探針とを備えたカンチレバーが、プローブ
として用いられている。
【0005】ところで、走査型原子間力顕微鏡で観察さ
れる試料の処理の1つに試料加熱がある。試料加熱によ
り、温度変化が起こり、試料の特性が変化する。特に生
物分野の生体高分子は活性状態の変化、有機物は相状態
が変化する。このように、試料加熱をしたまま走査型原
子間力顕微鏡で表面形状を観察することは様々な特性の
変化をとらえられる可能性があり重要である。
れる試料の処理の1つに試料加熱がある。試料加熱によ
り、温度変化が起こり、試料の特性が変化する。特に生
物分野の生体高分子は活性状態の変化、有機物は相状態
が変化する。このように、試料加熱をしたまま走査型原
子間力顕微鏡で表面形状を観察することは様々な特性の
変化をとらえられる可能性があり重要である。
【0006】しかし、従来の走査型原子間力顕微鏡で
は、試料表面の形状を測定することができるものの、試
料を局所的に加熱することはできなかった。
は、試料表面の形状を測定することができるものの、試
料を局所的に加熱することはできなかった。
【0007】また、走査型トンネル顕微鏡に関するもの
であるが、試料全体を加熱する方法が特開平6−748
80号公報に開示されている。しかし、この方法では、
試料全体を加熱することはできるものの、試料を局所的
に加熱することはできない。
であるが、試料全体を加熱する方法が特開平6−748
80号公報に開示されている。しかし、この方法では、
試料全体を加熱することはできるものの、試料を局所的
に加熱することはできない。
【0008】このように、従来は、試料を局所的に加熱
する手段がなかった。
する手段がなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
は、試料の原子、分子オーダーの微小領域を局所的に加
熱することができなかったので、例えば、生物試料の分
子レベルの領域の温度による性質の変化などを解明する
ことができなかった。
は、試料の原子、分子オーダーの微小領域を局所的に加
熱することができなかったので、例えば、生物試料の分
子レベルの領域の温度による性質の変化などを解明する
ことができなかった。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、試料の原子、分子オーダーの微小領域を局所
的に加熱することができる加熱装置及びこれに用いられ
るカンチレバーホルダーを提供することを目的とする。
たもので、試料の原子、分子オーダーの微小領域を局所
的に加熱することができる加熱装置及びこれに用いられ
るカンチレバーホルダーを提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、試料の原子、分子オーダ
ーの微小領域を局所的に加熱することができるととも
に、原子、分子オーダーの分解能で試料表面の形状を測
定することができる加熱・形状計測装置を提供すること
を目的とする。
ーの微小領域を局所的に加熱することができるととも
に、原子、分子オーダーの分解能で試料表面の形状を測
定することができる加熱・形状計測装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるカンチレバーホルダー
は、探針を有するカンチレバーを保持するカンチレバー
ホルダーにおいて、保持されたカンチレバーを加熱する
ヒータを備えたものである。
め、本発明の第1の態様によるカンチレバーホルダー
は、探針を有するカンチレバーを保持するカンチレバー
ホルダーにおいて、保持されたカンチレバーを加熱する
ヒータを備えたものである。
【0013】本発明の第2の態様によるカンチレバーホ
ルダーは、前記第1の態様によるカンチレバーホルダー
において、支持台と、該支持台との間に前記カンチレバ
ーを挟持する押さえ部材と、を備え、前記支持台又は前
記押さえ部材に前記ヒータを形成したものである。
ルダーは、前記第1の態様によるカンチレバーホルダー
において、支持台と、該支持台との間に前記カンチレバ
ーを挟持する押さえ部材と、を備え、前記支持台又は前
記押さえ部材に前記ヒータを形成したものである。
【0014】本発明の第3の態様によるカンチレバーホ
ルダーは、前記第1の態様によるカンチレバーホルダー
において、支持台と、前記カンチレバーに予め固定され
た支持板であって前記支持台に固定される支持板と、を
備え、前記支持板に前記ヒータを形成したものである。
ルダーは、前記第1の態様によるカンチレバーホルダー
において、支持台と、前記カンチレバーに予め固定され
た支持板であって前記支持台に固定される支持板と、を
備え、前記支持板に前記ヒータを形成したものである。
【0015】本発明の第4の態様によるカンチレバーホ
ルダーは、前記第1乃至第3のいずれかに記載のカンチ
レバーホルダーにおいて、保持された前記カンチレバー
以外の部分への、前記ヒータで発生した熱の伝導を軽減
させる断熱材を更に備えたものである。
ルダーは、前記第1乃至第3のいずれかに記載のカンチ
レバーホルダーにおいて、保持された前記カンチレバー
以外の部分への、前記ヒータで発生した熱の伝導を軽減
させる断熱材を更に備えたものである。
【0016】本発明の第5の態様による加熱装置は、探
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料
に対して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と
略垂直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移
動させる移動手段と、前記カンチレバーが撓んで前記探
針が前記試料表面に押し付けられた状態において、前記
試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表
面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、前記発
熱駆動手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を
備えたものである。
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料
に対して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と
略垂直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移
動させる移動手段と、前記カンチレバーが撓んで前記探
針が前記試料表面に押し付けられた状態において、前記
試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表
面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、前記発
熱駆動手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を
備えたものである。
【0017】本発明の第6の態様による加熱装置は、探
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、前記カンチレバーの撓みを検出する撓み検出手段
と、試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料
に対して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と
略垂直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移
動させる移動手段と、前記撓み検出手段からの検出信号
に基づいて前記カンチレバーの撓みが一定になるように
前記移動手段を制御しつつ、前記探針が前記試料表面の
所望の点に相対するか又は前記試料表面の所望の領域の
各点を順次走査するように前記移動手段を制御する手段
と、前記試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前
記試料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるよう
に、前記発熱駆動手段を制御する手段と、を備えたもの
である。
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、前記カンチレバーの撓みを検出する撓み検出手段
と、試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料
に対して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と
略垂直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移
動させる移動手段と、前記撓み検出手段からの検出信号
に基づいて前記カンチレバーの撓みが一定になるように
前記移動手段を制御しつつ、前記探針が前記試料表面の
所望の点に相対するか又は前記試料表面の所望の領域の
各点を順次走査するように前記移動手段を制御する手段
と、前記試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前
記試料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるよう
に、前記発熱駆動手段を制御する手段と、を備えたもの
である。
【0018】本発明の第7の態様による加熱装置は、探
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、前記カンチレバーを振動させる振動手段と、前記カ
ンチレバーの振動状態を検出する振動検出手段と、前記
試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料に対
して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と略垂
直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移動さ
せる移動手段と、前記振動検出手段からの検出信号に基
づいて前記カンチレバーの前記探針と前記試料表面との
間に作用する原子間力が一定になるように前記移動手段
を制御しつつ、前記探針が前記試料表面の所望の点に相
対するか又は前記試料表面の所望の領域の各点を順次走
査するように前記移動手段を制御する手段と、前記試料
表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表面の
所望の領域の各点が順次加熱されるように、前記発熱駆
動手段を制御する手段と、を備えたものである。
針を有するカンチレバーと、該カンチレバーを保持する
前記第1乃至第4の態様のいずかの態様によるカンチレ
バーホルダーと、前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段
と、前記カンチレバーを振動させる振動手段と、前記カ
ンチレバーの振動状態を検出する振動検出手段と、前記
試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料に対
して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と略垂
直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移動さ
せる移動手段と、前記振動検出手段からの検出信号に基
づいて前記カンチレバーの前記探針と前記試料表面との
間に作用する原子間力が一定になるように前記移動手段
を制御しつつ、前記探針が前記試料表面の所望の点に相
対するか又は前記試料表面の所望の領域の各点を順次走
査するように前記移動手段を制御する手段と、前記試料
表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表面の
所望の領域の各点が順次加熱されるように、前記発熱駆
動手段を制御する手段と、を備えたものである。
【0019】本発明の第8の態様による加熱・形状計測
装置は、前記第6又は第7の態様による加熱装置と、前
記試料表面と略平行な面の方向における前記探針の前記
試料表面に対する相対位置に応じた、前記試料表面と略
垂直な方向の前記探針の前記試料表面に対する相対位置
に関する情報を得る手段と、を備えたものである。
装置は、前記第6又は第7の態様による加熱装置と、前
記試料表面と略平行な面の方向における前記探針の前記
試料表面に対する相対位置に応じた、前記試料表面と略
垂直な方向の前記探針の前記試料表面に対する相対位置
に関する情報を得る手段と、を備えたものである。
【0020】前記第1乃至第4の態様によるカンチレバ
ーホルダーによれば、当該カンチレバーホルダーにカン
チレバーを保持させると、ヒータから発生した熱がカン
チレバーの探針の先端部に伝導され、該先端部が加熱さ
れる。したがって、探針の先端部を試料表面に接触させ
るか又は微小間隔で近接させることによって、探針の先
端部を介して試料表面を加熱することができる。このと
き、カンチレバーとして走査型原子間力顕微鏡で採用さ
れている探針の先端部が極めて先鋭に構成されたカンチ
レバーを用いることができるので、探針の先端部を介し
て試料表面の原子、分子オーダーの微小領域を局所的に
加熱することができる。また、走査型原子間力顕微鏡で
採用されているカンチレバーをそのまま用いることもで
きるので、特別なカンチレバーを用意する必要がなく、
コストの低減を図ることができる。
ーホルダーによれば、当該カンチレバーホルダーにカン
チレバーを保持させると、ヒータから発生した熱がカン
チレバーの探針の先端部に伝導され、該先端部が加熱さ
れる。したがって、探針の先端部を試料表面に接触させ
るか又は微小間隔で近接させることによって、探針の先
端部を介して試料表面を加熱することができる。このと
き、カンチレバーとして走査型原子間力顕微鏡で採用さ
れている探針の先端部が極めて先鋭に構成されたカンチ
レバーを用いることができるので、探針の先端部を介し
て試料表面の原子、分子オーダーの微小領域を局所的に
加熱することができる。また、走査型原子間力顕微鏡で
採用されているカンチレバーをそのまま用いることもで
きるので、特別なカンチレバーを用意する必要がなく、
コストの低減を図ることができる。
【0021】そして、前記第1乃至第4の態様によるカ
ンチレバーによれば、片持ち梁構造が採用されているの
で、前記第5乃至第7の態様のようにカンチレバーの撓
みを巧みに利用することによって、探針の先端部を試料
表面に接触させるか又は微小間隔で近接させることがで
きるのである。
ンチレバーによれば、片持ち梁構造が採用されているの
で、前記第5乃至第7の態様のようにカンチレバーの撓
みを巧みに利用することによって、探針の先端部を試料
表面に接触させるか又は微小間隔で近接させることがで
きるのである。
【0022】前記第1の態様によるカンチレバーホルダ
ーの具体的な構成は、特に限定されるものではなく、例
えば、第2の態様のように支持台と押さえ部材との間に
カンチレバーを挟持する構成を採用したり、前記第3の
態様のように予めカンチレバーに固定された支持板を用
いる構成を採用したりすることができる。前記第3の態
様によるカンチレバーホルダーはいわばプリマウント型
のホルダーであり、第3の態様によれば、カンチレバー
の位置決めが容易となってカンチレバーの交換等を簡単
に行うことができる。
ーの具体的な構成は、特に限定されるものではなく、例
えば、第2の態様のように支持台と押さえ部材との間に
カンチレバーを挟持する構成を採用したり、前記第3の
態様のように予めカンチレバーに固定された支持板を用
いる構成を採用したりすることができる。前記第3の態
様によるカンチレバーホルダーはいわばプリマウント型
のホルダーであり、第3の態様によれば、カンチレバー
の位置決めが容易となってカンチレバーの交換等を簡単
に行うことができる。
【0023】前記第4の態様によるカンチレバーホルダ
ーによれば、保持されたカンチレバー以外の部分への、
ヒータで発生した熱の伝導が、断熱材により軽減される
ので、ヒータで発生した熱が効率良くカンチレバーの探
針の先端部に伝導され、試料表面を効率良く加熱するこ
とができる。また、このように不要な熱伝導が断熱材に
より軽減されるので、カンチレバーホルダーの不要な部
分の加熱が軽減され、これによりカンチレバーホルダー
の熱変形が軽減される。このため、カンチレバーホルダ
ーの熱変形により引き起こされる意図しない探針の動き
を防止することができる。
ーによれば、保持されたカンチレバー以外の部分への、
ヒータで発生した熱の伝導が、断熱材により軽減される
ので、ヒータで発生した熱が効率良くカンチレバーの探
針の先端部に伝導され、試料表面を効率良く加熱するこ
とができる。また、このように不要な熱伝導が断熱材に
より軽減されるので、カンチレバーホルダーの不要な部
分の加熱が軽減され、これによりカンチレバーホルダー
の熱変形が軽減される。このため、カンチレバーホルダ
ーの熱変形により引き起こされる意図しない探針の動き
を防止することができる。
【0024】前記第5の態様による加熱装置では、カン
チレバーが撓んで探針が試料表面に押し付けられた状態
において、試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は
試料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、
制御手段により発熱駆動手段並びに移動手段が制御され
る。この場合、カンチレバーの撓みによって探針が試料
表面へ押し付けられるので、探針が確実に試料表面に接
触し、探針の先端部から試料表面への熱伝導が有効に行
われる。また、試料の表面の所望の領域を加熱するべく
探針を試料表面に対して走査した場合にも、カンチレバ
ーの撓みによって探針が試料表面の凹凸に追従するの
で、探針が確実に試料表面に接触し、探針の先端部から
試料表面への熱伝導が有効に行われる。
チレバーが撓んで探針が試料表面に押し付けられた状態
において、試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は
試料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、
制御手段により発熱駆動手段並びに移動手段が制御され
る。この場合、カンチレバーの撓みによって探針が試料
表面へ押し付けられるので、探針が確実に試料表面に接
触し、探針の先端部から試料表面への熱伝導が有効に行
われる。また、試料の表面の所望の領域を加熱するべく
探針を試料表面に対して走査した場合にも、カンチレバ
ーの撓みによって探針が試料表面の凹凸に追従するの
で、探針が確実に試料表面に接触し、探針の先端部から
試料表面への熱伝導が有効に行われる。
【0025】前記第6の態様による加熱装置では、カン
チレバーの撓みが一定になるように移動手段が制御され
つつ、探針が前記試料表面の所望の点に相対するか又は
試料表面の所望の領域の各点を順次走査するように移動
手段が制御される。また、試料表面の所望の点のみが加
熱されるか又は試料表面の所望の領域の各点が順次加熱
されるように、発熱駆動手段が制御される。したがっ
て、走査型原子間力顕微鏡におけるいわゆるコンタクト
モードと同様の探針の移動制御が実現されつつ、試料表
面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の所望の
領域の各点が順次加熱される。このため、試料表面の凹
凸に追従して探針と試料表面との接触状態を一定に保つ
ことができるので、試料表面の凹凸にかかわらず試料表
面の加熱量を一定にすることができる。また、コンタク
トモードと同様の探針の移動制御が実現されるので、前
記第8の態様による加熱・形状計測装置のように、相対
位置に関する情報を得ることによって、試料表面の加熱
と同時に、加熱前に又は加熱後に試料表面の凹凸の形状
データを得ることが可能となり、試料表面の加熱箇所を
決めたり、試料を観察したりする上で好ましい。
チレバーの撓みが一定になるように移動手段が制御され
つつ、探針が前記試料表面の所望の点に相対するか又は
試料表面の所望の領域の各点を順次走査するように移動
手段が制御される。また、試料表面の所望の点のみが加
熱されるか又は試料表面の所望の領域の各点が順次加熱
されるように、発熱駆動手段が制御される。したがっ
て、走査型原子間力顕微鏡におけるいわゆるコンタクト
モードと同様の探針の移動制御が実現されつつ、試料表
面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の所望の
領域の各点が順次加熱される。このため、試料表面の凹
凸に追従して探針と試料表面との接触状態を一定に保つ
ことができるので、試料表面の凹凸にかかわらず試料表
面の加熱量を一定にすることができる。また、コンタク
トモードと同様の探針の移動制御が実現されるので、前
記第8の態様による加熱・形状計測装置のように、相対
位置に関する情報を得ることによって、試料表面の加熱
と同時に、加熱前に又は加熱後に試料表面の凹凸の形状
データを得ることが可能となり、試料表面の加熱箇所を
決めたり、試料を観察したりする上で好ましい。
【0026】前記第7の態様による加熱装置では、カン
チレバーが振動手段により振動させられ、カンチレバー
の振動状態の検出信号に基づいて前記カンチレバーの前
記探針と前記試料表面との間に作用する原子間力が一定
になるように移動手段が制御されつつ、探針が試料表面
の所望の点に相対するか又は試料表面の所望の領域の各
点を順次走査するように移動手段が制御される。また、
試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の
所望の領域の各点が順次加熱されるように、発熱駆動手
段が制御される。したがって、原子間力顕微鏡における
所定モードと同様の探針の移動制御が実現されつつ、試
料表面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の所
望の領域の各点が順次加熱される。このため、試料表面
の凹凸に追従して探針の振動の中心と試料表面との間隔
を一定に保つことができるので、試料表面の凹凸にかか
わらず試料表面の加熱量を一定にすることができる。ま
た、走査型原子間力顕微鏡の所定モードと同様の探針の
移動制御が実現されるので、前記第8の態様による加熱
・形状計測装置のように、相対位置に関する情報を得る
ことによって、試料表面の加熱と同時に、加熱前に又は
加熱後に試料表面の凹凸の形状データを得ることが可能
となり、試料表面の加熱箇所を決めたり、試料を観察し
たりする上で好ましい。
チレバーが振動手段により振動させられ、カンチレバー
の振動状態の検出信号に基づいて前記カンチレバーの前
記探針と前記試料表面との間に作用する原子間力が一定
になるように移動手段が制御されつつ、探針が試料表面
の所望の点に相対するか又は試料表面の所望の領域の各
点を順次走査するように移動手段が制御される。また、
試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の
所望の領域の各点が順次加熱されるように、発熱駆動手
段が制御される。したがって、原子間力顕微鏡における
所定モードと同様の探針の移動制御が実現されつつ、試
料表面の所望の点のみが加熱されるか又は試料表面の所
望の領域の各点が順次加熱される。このため、試料表面
の凹凸に追従して探針の振動の中心と試料表面との間隔
を一定に保つことができるので、試料表面の凹凸にかか
わらず試料表面の加熱量を一定にすることができる。ま
た、走査型原子間力顕微鏡の所定モードと同様の探針の
移動制御が実現されるので、前記第8の態様による加熱
・形状計測装置のように、相対位置に関する情報を得る
ことによって、試料表面の加熱と同時に、加熱前に又は
加熱後に試料表面の凹凸の形状データを得ることが可能
となり、試料表面の加熱箇所を決めたり、試料を観察し
たりする上で好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカンチレバー
ホルダー、加熱装置及び加熱・形状計測装置について、
図面を参照して説明する。
ホルダー、加熱装置及び加熱・形状計測装置について、
図面を参照して説明する。
【0028】まず、本発明の一実施の形態によるカンチ
レバーホルダーについて、図1を参照して説明する。
レバーホルダーについて、図1を参照して説明する。
【0029】図1は本発明の一実施の形態によるカンチ
レバーホルダーを示す図であり、図1(a)はカンチレ
バー1を保持した状態を示す概略斜視図、図1(b)は
ヒータ8の部分を示す平面図である。
レバーホルダーを示す図であり、図1(a)はカンチレ
バー1を保持した状態を示す概略斜視図、図1(b)は
ヒータ8の部分を示す平面図である。
【0030】カンチレバー1は、支持体1aと、支持体
1aに一端が支持された可撓性プレート1bと、可撓性
プレート1bの先端側領域に設けられた探針1cとを備
えている。本実施の形態では、カンチレバー1として、
走査型原子間力顕微鏡用のものがそのまま用いられ、い
わゆるSi3N4レバー又はSiレバーとなっている。な
お、カンチレバー1の材質としては、熱伝導率の高いも
のが好ましいが、熱伝導度が比較的低くても、試料表面
の加熱温度範囲が低い場合や、後述するヒータ8の発熱
量を上げたりすれば、格別の支障はない。
1aに一端が支持された可撓性プレート1bと、可撓性
プレート1bの先端側領域に設けられた探針1cとを備
えている。本実施の形態では、カンチレバー1として、
走査型原子間力顕微鏡用のものがそのまま用いられ、い
わゆるSi3N4レバー又はSiレバーとなっている。な
お、カンチレバー1の材質としては、熱伝導率の高いも
のが好ましいが、熱伝導度が比較的低くても、試料表面
の加熱温度範囲が低い場合や、後述するヒータ8の発熱
量を上げたりすれば、格別の支障はない。
【0031】本実施の形態によるカンチレバーホルダー
は、図1に示すように、金属製等の板状の本体2と、本
体2上に固定された支持台としてのアルミナからなる基
板3と、基板3の上面との間にカンチレバー1の支持体
1aを挟持する押さえ部材としての板ばね4と、を備え
ている。板ばね4の一端側部分は、本体2上に固定され
たスペーサ部材5を介してねじ6にて本体2に固定され
ている。基板3は、カンチレバー1を保持したときに、
カンチレバー1の探針1c及び本体2が試料(図示せ
ず)に接触しないように例えば15度傾けてカンチレバ
ー1を保持できるように、基板3の上面が傾斜面となる
ように加工してある。なお、取り扱いを容易にするた
め、本体2の側部には取手7が設けられている。
は、図1に示すように、金属製等の板状の本体2と、本
体2上に固定された支持台としてのアルミナからなる基
板3と、基板3の上面との間にカンチレバー1の支持体
1aを挟持する押さえ部材としての板ばね4と、を備え
ている。板ばね4の一端側部分は、本体2上に固定され
たスペーサ部材5を介してねじ6にて本体2に固定され
ている。基板3は、カンチレバー1を保持したときに、
カンチレバー1の探針1c及び本体2が試料(図示せ
ず)に接触しないように例えば15度傾けてカンチレバ
ー1を保持できるように、基板3の上面が傾斜面となる
ように加工してある。なお、取り扱いを容易にするた
め、本体2の側部には取手7が設けられている。
【0032】本実施の形態では、図1(b)に示すよう
に、基板3の上面におけるカンチレバー1の保持部分の
周辺部には、ヒータとして、幅の狭い(例えば、20μ
mの幅の)金のパターン8がヘアピン状に形成されてい
る。金は体積抵抗率の低い材料であるが、その線幅を十
分に狭くして単位長さ当たりの抵抗を大きくすることに
よって、ヒータとして使用できるものである。このパタ
ーン8の両端には、パターン8に連続して、電極として
比較的面積の大きい金のパターン9a,9bが形成され
ている。これらの金のパターン8,9a,9bは、例え
ば、スクリーン印刷やリフトオフ法等により形成するこ
とができる。なお、パターン8のパターン形状は、図1
(b)に示す形状に限定されるものではない。電極パタ
ーン9a,9bには、それぞれワイヤボンディングによ
り、後述する発熱駆動回路に接続するための被覆付きの
金線10a,10bが接続されている。
に、基板3の上面におけるカンチレバー1の保持部分の
周辺部には、ヒータとして、幅の狭い(例えば、20μ
mの幅の)金のパターン8がヘアピン状に形成されてい
る。金は体積抵抗率の低い材料であるが、その線幅を十
分に狭くして単位長さ当たりの抵抗を大きくすることに
よって、ヒータとして使用できるものである。このパタ
ーン8の両端には、パターン8に連続して、電極として
比較的面積の大きい金のパターン9a,9bが形成され
ている。これらの金のパターン8,9a,9bは、例え
ば、スクリーン印刷やリフトオフ法等により形成するこ
とができる。なお、パターン8のパターン形状は、図1
(b)に示す形状に限定されるものではない。電極パタ
ーン9a,9bには、それぞれワイヤボンディングによ
り、後述する発熱駆動回路に接続するための被覆付きの
金線10a,10bが接続されている。
【0033】なお、前述したように、本実施の形態で
は、基板3がアルミナからなるが、基板3の材料は、例
えば、マイカ、窒化アルミニウム、ムライト、ステアタ
イトなどの他の熱伝導率の高い材料であってもよい。ま
た、本実施の形態ではヒータとして金のパターン8が用
いられているが、ヒータとしては、例えば、アルミニウ
ムなどの通常の配線パターンに用いられる材料からなる
幅の狭いパターンであってもよい。また、ヒータの材料
としては、クロメル、アルメル、ニクロム、タングステ
ン、酸化タングステン、白金、酸化ルテニウムなどの体
積抵抗率の高い材料であってもよい。この場合、必ずし
もパターンの幅を狭くする必要はない。ヒータの形成方
法は、スクリーン印刷法やリフトオフ法の他、スパッタ
法、CVD法、蒸着法、塗布法などを採用してもよい。
は、基板3がアルミナからなるが、基板3の材料は、例
えば、マイカ、窒化アルミニウム、ムライト、ステアタ
イトなどの他の熱伝導率の高い材料であってもよい。ま
た、本実施の形態ではヒータとして金のパターン8が用
いられているが、ヒータとしては、例えば、アルミニウ
ムなどの通常の配線パターンに用いられる材料からなる
幅の狭いパターンであってもよい。また、ヒータの材料
としては、クロメル、アルメル、ニクロム、タングステ
ン、酸化タングステン、白金、酸化ルテニウムなどの体
積抵抗率の高い材料であってもよい。この場合、必ずし
もパターンの幅を狭くする必要はない。ヒータの形成方
法は、スクリーン印刷法やリフトオフ法の他、スパッタ
法、CVD法、蒸着法、塗布法などを採用してもよい。
【0034】本実施の形態によるカンチレバーホルダー
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、ねじ6を緩め、ピンセット等でカ
ンチレバー1の支持体1aをつまんで、支持体1aを板
ばね4と基板3の上面との間に差し込み、ねじ6を締め
る。これにより、図1に示すように、カンチレバー1の
支持体1aが板ばね4と基板3との間に挟持され、カン
チレバー1が保持される。
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、ねじ6を緩め、ピンセット等でカ
ンチレバー1の支持体1aをつまんで、支持体1aを板
ばね4と基板3の上面との間に差し込み、ねじ6を締め
る。これにより、図1に示すように、カンチレバー1の
支持体1aが板ばね4と基板3との間に挟持され、カン
チレバー1が保持される。
【0035】そして、金線10a,10bを介してパタ
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
基板3、カンチレバー1の支持体1a、カンチレバー1
の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導され、探
針1cの先端部が加熱される。したがって、探針1cの
先端部を試料表面に接触させるか又は微小間隔で近接さ
せることによって、探針1cの先端部を介して試料表面
を加熱することができる。このとき、探針1cの先端部
は極めて先鋭に構成されているので、探針1cの先端部
を介して試料表面の原子、分子オーダーの微小領域を局
所的に加熱することができる。そして、カンチレバー1
は片持ち梁構造が採用されているので、後述するように
可撓性プレート1cの撓みを巧みに利用することによっ
て、探針1cの先端部を試料表面に接触させるか又は微
小間隔で近接させることができるのである。また、本実
施の形態によるカンチレバーホルダーは、走査型原子間
力顕微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用い
ることもできるので、特別なカンチレバーを用意する必
要がなく、コストの低減を図ることができる。
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
基板3、カンチレバー1の支持体1a、カンチレバー1
の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導され、探
針1cの先端部が加熱される。したがって、探針1cの
先端部を試料表面に接触させるか又は微小間隔で近接さ
せることによって、探針1cの先端部を介して試料表面
を加熱することができる。このとき、探針1cの先端部
は極めて先鋭に構成されているので、探針1cの先端部
を介して試料表面の原子、分子オーダーの微小領域を局
所的に加熱することができる。そして、カンチレバー1
は片持ち梁構造が採用されているので、後述するように
可撓性プレート1cの撓みを巧みに利用することによっ
て、探針1cの先端部を試料表面に接触させるか又は微
小間隔で近接させることができるのである。また、本実
施の形態によるカンチレバーホルダーは、走査型原子間
力顕微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用い
ることもできるので、特別なカンチレバーを用意する必
要がなく、コストの低減を図ることができる。
【0036】なお、本実施の形態では断熱材が設けられ
ていないが、例えば、図1において、板ばね4の下面に
断熱材を設けてもよい。この場合、パターン8で発生し
た熱が板ばね4には伝導しなくなり、その結果、パター
ン8で発生した熱が効率良くカンチレバー1の探針1c
の先端部に伝導され、試料表面を効率良く加熱すること
ができる。
ていないが、例えば、図1において、板ばね4の下面に
断熱材を設けてもよい。この場合、パターン8で発生し
た熱が板ばね4には伝導しなくなり、その結果、パター
ン8で発生した熱が効率良くカンチレバー1の探針1c
の先端部に伝導され、試料表面を効率良く加熱すること
ができる。
【0037】次に、本発明の他の実施の形態によるカン
チレバーホルダーについて、図2を参照して説明する。
チレバーホルダーについて、図2を参照して説明する。
【0038】図2は本実施の形態によるカンチレバーホ
ルダーを示す図であり、図2(a)はカンチレバー1を
保持した状態を示す概略斜視図、図2(b)は図2
(a)中のA−A線に沿った断面図、図2(c)はヒー
タ8の部分を示す平面図である。なお、図2において、
図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。
ルダーを示す図であり、図2(a)はカンチレバー1を
保持した状態を示す概略斜視図、図2(b)は図2
(a)中のA−A線に沿った断面図、図2(c)はヒー
タ8の部分を示す平面図である。なお、図2において、
図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。
【0039】本実施の形態では、本体2が図2に示すよ
うな形状を有しており、本体2の上面に形成された凹部
の底面が例えば15度の傾斜面2aとされ、この傾斜面
2aの部分が支持台に相当している。また、本実施の形
態では、図1中の板ばね4の代わりに、傾斜面2aとの
間にカンチレバー1の支持体1aを挟持する押さえ部材
として、アルミナからなる押さえ板20が設けられてい
る。押さえ板20の下面の一部(カンチレバー1の支持
体1aを挟持しない部分)と傾斜面2aとの間には、カ
ンチレバー1の支持体1aとほぼ同じ厚みを有する板状
の断熱材21が設けられている。断熱材21は傾斜面2
aに固定されている。押さえ板20は、断熱材21を介
してねじ22にて本体2に固定されている。
うな形状を有しており、本体2の上面に形成された凹部
の底面が例えば15度の傾斜面2aとされ、この傾斜面
2aの部分が支持台に相当している。また、本実施の形
態では、図1中の板ばね4の代わりに、傾斜面2aとの
間にカンチレバー1の支持体1aを挟持する押さえ部材
として、アルミナからなる押さえ板20が設けられてい
る。押さえ板20の下面の一部(カンチレバー1の支持
体1aを挟持しない部分)と傾斜面2aとの間には、カ
ンチレバー1の支持体1aとほぼ同じ厚みを有する板状
の断熱材21が設けられている。断熱材21は傾斜面2
aに固定されている。押さえ板20は、断熱材21を介
してねじ22にて本体2に固定されている。
【0040】そして、本実施の形態では、ヒータとして
のパターン8及び電極パターン9a,9bは、押さえ板
20の上面に形成されている。これらのパターン8,9
a,9bは、前述した実施の形態の場合と同様に形成す
ることができる。なお、押さえ板20の材料として、図
1中の基板3と同様に種々の材料を用いることができ
る。
のパターン8及び電極パターン9a,9bは、押さえ板
20の上面に形成されている。これらのパターン8,9
a,9bは、前述した実施の形態の場合と同様に形成す
ることができる。なお、押さえ板20の材料として、図
1中の基板3と同様に種々の材料を用いることができ
る。
【0041】本実施の形態によるカンチレバーホルダー
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、ねじ22を緩め、ピンセット等で
カンチレバー1の支持体1aをつまんで、支持体1aを
押さえ板20と傾斜面2aとの間に差し込み、ねじ22
を締める。これにより、図2に示すように、カンチレバ
ー1の支持体1aが押さえ板20の下面と傾斜面2aと
の間に挟持され、カンチレバー1が保持される。
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、ねじ22を緩め、ピンセット等で
カンチレバー1の支持体1aをつまんで、支持体1aを
押さえ板20と傾斜面2aとの間に差し込み、ねじ22
を締める。これにより、図2に示すように、カンチレバ
ー1の支持体1aが押さえ板20の下面と傾斜面2aと
の間に挟持され、カンチレバー1が保持される。
【0042】そして、金線10a,10bを介してパタ
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
押さえ板20、カンチレバー1の支持体1a、カンチレ
バー1の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導さ
れ、探針1cの先端部が加熱される。したがって、本実
施の形態によっても、前述した実施の形態と同様に、探
針1cの先端部を介して試料表面の原子、分子オーダー
の微小領域を局所的に加熱することができる。本実施の
形態によるカンチレバーホルダーも、走査型原子間力顕
微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用いるこ
ともできるので、特別なカンチレバーを用意する必要が
なく、コストの低減を図ることができる。
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
押さえ板20、カンチレバー1の支持体1a、カンチレ
バー1の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導さ
れ、探針1cの先端部が加熱される。したがって、本実
施の形態によっても、前述した実施の形態と同様に、探
針1cの先端部を介して試料表面の原子、分子オーダー
の微小領域を局所的に加熱することができる。本実施の
形態によるカンチレバーホルダーも、走査型原子間力顕
微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用いるこ
ともできるので、特別なカンチレバーを用意する必要が
なく、コストの低減を図ることができる。
【0043】また、本実施の形態では、パターン8で発
生した熱が断熱材21によって傾斜面2aへ伝導し難く
なり、その結果、パターン8で発生した熱が効率良くカ
ンチレバー1の探針1cの先端部に伝導され、試料表面
を効率良く加熱することができる。また、このように、
傾斜面2aへの不要な熱伝導が断熱材21により軽減さ
れるので、傾斜面2aの熱膨張等の熱変形が少なくな
り、意図しない探針1cの動きを防止することができ
る。
生した熱が断熱材21によって傾斜面2aへ伝導し難く
なり、その結果、パターン8で発生した熱が効率良くカ
ンチレバー1の探針1cの先端部に伝導され、試料表面
を効率良く加熱することができる。また、このように、
傾斜面2aへの不要な熱伝導が断熱材21により軽減さ
れるので、傾斜面2aの熱膨張等の熱変形が少なくな
り、意図しない探針1cの動きを防止することができ
る。
【0044】次に、本発明の更に他の実施の形態による
カンチレバーホルダーについて、図3を参照して説明す
る。
カンチレバーホルダーについて、図3を参照して説明す
る。
【0045】図3は本実施の形態によるカンチレバーホ
ルダーを示す図であり、図3(a)はカンチレバー1を
保持した状態を示す概略斜視図、図3(b)は図3
(a)中のB−B線に沿った断面図、図3(c)はヒー
タ8の部分を示す平面図である。なお、図3において、
図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。
ルダーを示す図であり、図3(a)はカンチレバー1を
保持した状態を示す概略斜視図、図3(b)は図3
(a)中のB−B線に沿った断面図、図3(c)はヒー
タ8の部分を示す平面図である。なお、図3において、
図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。
【0046】本実施の形態によるカンチレバーホルダー
は、図2中の押さえ板20の代わりに、カンチレバー1
の支持体1aに予め固定されたアルミナからなる支持板
30を備えている。具体的には、本実施の形態では、支
持板30の上面の一部がカンチレバー1の支持体の1a
の下面の一部に、銀ペースト等の比較的熱導電率が高い
接着剤で接着されている。支持板30の下面の全体と傾
斜面2aとの間には、板状の断熱材31が設けられてい
る。断熱材31は傾斜面2aに固定されている。押さえ
板20は、断熱材31を介してねじ32にて本体2に固
定されている。
は、図2中の押さえ板20の代わりに、カンチレバー1
の支持体1aに予め固定されたアルミナからなる支持板
30を備えている。具体的には、本実施の形態では、支
持板30の上面の一部がカンチレバー1の支持体の1a
の下面の一部に、銀ペースト等の比較的熱導電率が高い
接着剤で接着されている。支持板30の下面の全体と傾
斜面2aとの間には、板状の断熱材31が設けられてい
る。断熱材31は傾斜面2aに固定されている。押さえ
板20は、断熱材31を介してねじ32にて本体2に固
定されている。
【0047】そして、本実施の形態では、ヒータとして
のパターン8及び電極パターン9a,9bは、支持板3
0の上面に形成されている。これらのパターン8,9
a,9bは、前述した実施の形態の場合と同様に形成す
ることができる。なお、支持板30の材料として、図1
中の基板3と同様に種々の材料を用いることができる。
のパターン8及び電極パターン9a,9bは、支持板3
0の上面に形成されている。これらのパターン8,9
a,9bは、前述した実施の形態の場合と同様に形成す
ることができる。なお、支持板30の材料として、図1
中の基板3と同様に種々の材料を用いることができる。
【0048】本実施の形態によるカンチレバーホルダー
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、予めカンチレバー1に固定した支
持板30ごと取り付けたり取り替えたりする。この際、
ねじ32を一旦取り外し、ねじ32にて支持板30を、
断熱材31を介して本体2に固定する。これにより、図
3に示すように、カンチレバー1が保持される。本実施
の形態では、予めカンチレバー1を支持板30の所定位
置にプリマウントしておくことによって、カンチレバー
1の本体2に対する位置決めが容易となってカンチレバ
ー1の交換等を簡単に行うことができる。
によれば、カンチレバー1を新たに取り付けたり取り替
えたりする場合には、予めカンチレバー1に固定した支
持板30ごと取り付けたり取り替えたりする。この際、
ねじ32を一旦取り外し、ねじ32にて支持板30を、
断熱材31を介して本体2に固定する。これにより、図
3に示すように、カンチレバー1が保持される。本実施
の形態では、予めカンチレバー1を支持板30の所定位
置にプリマウントしておくことによって、カンチレバー
1の本体2に対する位置決めが容易となってカンチレバ
ー1の交換等を簡単に行うことができる。
【0049】そして、金線10a,10bを介してパタ
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
支持板30、カンチレバー1の支持体1a、カンチレバ
ー1の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導さ
れ、探針1cの先端部が加熱される。したがって、本実
施の形態によっても、前述した各実施の形態と同様に、
探針1cの先端部を介して試料表面の原子、分子オーダ
ーの微小領域を局所的に加熱することができる。本実施
の形態によるカンチレバーホルダーも、走査型原子間力
顕微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用いる
こともできるので、特別なカンチレバーを用意する必要
がなく、コストの低減を図ることができる。
ーン8に電流を流すと、パターン8が発熱し、この熱が
支持板30、カンチレバー1の支持体1a、カンチレバ
ー1の可撓性プレート1bを介して探針1cに伝導さ
れ、探針1cの先端部が加熱される。したがって、本実
施の形態によっても、前述した各実施の形態と同様に、
探針1cの先端部を介して試料表面の原子、分子オーダ
ーの微小領域を局所的に加熱することができる。本実施
の形態によるカンチレバーホルダーも、走査型原子間力
顕微鏡で採用されているカンチレバーをそのまま用いる
こともできるので、特別なカンチレバーを用意する必要
がなく、コストの低減を図ることができる。
【0050】また、本実施の形態では、パターン8で発
生した熱が断熱材31によって傾斜面2aへ伝導しなく
なり、その結果、パターン8で発生した熱が効率良くカ
ンチレバー1の探針1cの先端部に伝導され、試料表面
を効率良く加熱することができる。また、このように、
傾斜面2aへの不要な熱伝導が断熱材21により阻止さ
れるので、傾斜面2aの熱膨張等の熱変形がなくなり、
意図しない探針1cの動きを防止することができる。
生した熱が断熱材31によって傾斜面2aへ伝導しなく
なり、その結果、パターン8で発生した熱が効率良くカ
ンチレバー1の探針1cの先端部に伝導され、試料表面
を効率良く加熱することができる。また、このように、
傾斜面2aへの不要な熱伝導が断熱材21により阻止さ
れるので、傾斜面2aの熱膨張等の熱変形がなくなり、
意図しない探針1cの動きを防止することができる。
【0051】次に、以上説明した各カンチレバーホルダ
ーを用いた本発明の一実施の形態による加熱・形状計測
装置について、図4を参照して説明する。図4は、この
加熱・形状計測装置を模式的に示す概略構成図である。
ーを用いた本発明の一実施の形態による加熱・形状計測
装置について、図4を参照して説明する。図4は、この
加熱・形状計測装置を模式的に示す概略構成図である。
【0052】この加熱・形状計測装置は、前述したカン
チレバー1と、カンチレバー1を保持する図1に示すカ
ンチレバーホルダー(あるいは、図2又は図3に示すカ
ンチレバーホルダー)40と、該カンチレバーホルダー
40をX,Y,Z方向(X方向は図4の紙面に対して垂
直な方向、Y方向は図4中の左右方向、Z方向は図4中
の上下方向とし、XY平面が試料41の表面と略平行な
面となっている。)に移動させるカンチレバー移動装置
42と、該移動装置42を駆動する駆動回路43と、試
料41をX,Y,Z方向に粗動させる移動装置44と、
該移動装置44を駆動する駆動回路45と、試料41を
X,Y,Z方向に微動させる移動装置46と、該移動装
置46を駆動する駆動回路47と、カンチレバーホルダ
ー40の電極パターン9a,9b及び金線10a,10
bを介してパターン(ヒータ)8を通電して、カンチレ
バーホルダー40のパターン8を発熱駆動する発熱駆動
回路48と、カンチレバー1の可撓性プレート1bの撓
みを検出する撓み検出部49と、駆動回路43,45,
47,48を制御したり、撓み検出部49からの検出信
号を取り込んで所定の演算を行ったりするコンピュータ
等からなる演算・制御部50と、使用者が演算・制御部
に指令等を与えるためのキーボードやマウス等の入力装
置51と、得られた結果等を表示するCRT等の表示装
置52とを備えている。なお、移動装置46は、試料4
1の試料台も兼ねている。また、図4中、53は基台で
ある。
チレバー1と、カンチレバー1を保持する図1に示すカ
ンチレバーホルダー(あるいは、図2又は図3に示すカ
ンチレバーホルダー)40と、該カンチレバーホルダー
40をX,Y,Z方向(X方向は図4の紙面に対して垂
直な方向、Y方向は図4中の左右方向、Z方向は図4中
の上下方向とし、XY平面が試料41の表面と略平行な
面となっている。)に移動させるカンチレバー移動装置
42と、該移動装置42を駆動する駆動回路43と、試
料41をX,Y,Z方向に粗動させる移動装置44と、
該移動装置44を駆動する駆動回路45と、試料41を
X,Y,Z方向に微動させる移動装置46と、該移動装
置46を駆動する駆動回路47と、カンチレバーホルダ
ー40の電極パターン9a,9b及び金線10a,10
bを介してパターン(ヒータ)8を通電して、カンチレ
バーホルダー40のパターン8を発熱駆動する発熱駆動
回路48と、カンチレバー1の可撓性プレート1bの撓
みを検出する撓み検出部49と、駆動回路43,45,
47,48を制御したり、撓み検出部49からの検出信
号を取り込んで所定の演算を行ったりするコンピュータ
等からなる演算・制御部50と、使用者が演算・制御部
に指令等を与えるためのキーボードやマウス等の入力装
置51と、得られた結果等を表示するCRT等の表示装
置52とを備えている。なお、移動装置46は、試料4
1の試料台も兼ねている。また、図4中、53は基台で
ある。
【0053】なお、本実施の形態では、撓み検出部49
は、周知の光てこ法に従ってカンチレバー1の可撓性プ
レート1bの撓みを検出するように構成されており、具
体的には、例えば、可撓性プレート1bにレーザ光を照
射するHe−Neレーザ等からなるレーザ光源と、可撓
性プレート1bで反射されたレーザ光を検出するための
2分割フォトディテクタとで構成されている。もっと
も、撓み検出部49の構成は、このような構成に限定さ
れるものではなく、光てこ法によるものでなくてもよ
い。
は、周知の光てこ法に従ってカンチレバー1の可撓性プ
レート1bの撓みを検出するように構成されており、具
体的には、例えば、可撓性プレート1bにレーザ光を照
射するHe−Neレーザ等からなるレーザ光源と、可撓
性プレート1bで反射されたレーザ光を検出するための
2分割フォトディテクタとで構成されている。もっと
も、撓み検出部49の構成は、このような構成に限定さ
れるものではなく、光てこ法によるものでなくてもよ
い。
【0054】以上説明したような加熱・形状計測装置の
構成は、従来の走査型原子間力顕微鏡とほぼ同様である
が、カンチレバーホルダー40がヒータ8を有している
点、発熱駆動回路48を有している点、演算・制御部5
0による後述する加熱制御の点などにおいて、従来の走
査型原子間力顕微鏡と全く異なるものである。
構成は、従来の走査型原子間力顕微鏡とほぼ同様である
が、カンチレバーホルダー40がヒータ8を有している
点、発熱駆動回路48を有している点、演算・制御部5
0による後述する加熱制御の点などにおいて、従来の走
査型原子間力顕微鏡と全く異なるものである。
【0055】次に、前記加熱・形状計測装置の動作の一
例について、説明する。
例について、説明する。
【0056】前記加熱・形状計測装置の第1の加熱動作
では、入力装置51を介して使用者から入力された所定
の指令に応答して、演算・制御部50は、カンチレバー
1が撓んで探針1cが試料41の表面に押し付けられた
状態において、試料41の表面の所望の点のみが加熱さ
れるか又は試料41の表面の所望の領域の各点が順次加
熱されるように、駆動回路43,45,47,48を制
御する。
では、入力装置51を介して使用者から入力された所定
の指令に応答して、演算・制御部50は、カンチレバー
1が撓んで探針1cが試料41の表面に押し付けられた
状態において、試料41の表面の所望の点のみが加熱さ
れるか又は試料41の表面の所望の領域の各点が順次加
熱されるように、駆動回路43,45,47,48を制
御する。
【0057】具体的には、試料41の所望の点のみを加
熱する場合には、例えば、駆動回路45,47を介して
移動装置44,46を作動させることによって、探針1
cの先端部が試料41の表面の所望の点に対応するX,
Y方向の位置に到達するまで試料41をX,Y方向に移
動させ、その後試料41をZ方向に移動させ、カンチレ
バー1が撓んで探針1cの先端部が試料41の表面に押
し付けられた状態にする。また、その後に駆動回路48
を介してカンチレバーホルダー40のヒータ8を発熱さ
せるか、あるいは、予めヒータ8を発熱させておく。
熱する場合には、例えば、駆動回路45,47を介して
移動装置44,46を作動させることによって、探針1
cの先端部が試料41の表面の所望の点に対応するX,
Y方向の位置に到達するまで試料41をX,Y方向に移
動させ、その後試料41をZ方向に移動させ、カンチレ
バー1が撓んで探針1cの先端部が試料41の表面に押
し付けられた状態にする。また、その後に駆動回路48
を介してカンチレバーホルダー40のヒータ8を発熱さ
せるか、あるいは、予めヒータ8を発熱させておく。
【0058】また、試料41の所望の領域を加熱する場
合には、例えば、駆動回路45,47を介して移動装置
25,27を作動させることによって、探針1cの先端
部が試料41の表面の所望の領域に対応するX,Y方向
の位置に到達するまで試料41をX,Y方向に移動さ
せ、その後試料41をZ方向に移動させ、カンチレバー
1が撓んで探針1cの先端部が試料41の表面に押し付
けられた状態にする。その後、試料41のZ方向の位置
を保ったまま、駆動回路45,47を介して移動装置4
4,46を作動させることによって、探針1cの先端部
が試料41の表面の所望の領域を走査するように試料4
1をX,Y方向に移動させる。その走査中に、駆動回路
48を介してカンチレバーホルダー40のヒータ8を発
熱させる。
合には、例えば、駆動回路45,47を介して移動装置
25,27を作動させることによって、探針1cの先端
部が試料41の表面の所望の領域に対応するX,Y方向
の位置に到達するまで試料41をX,Y方向に移動さ
せ、その後試料41をZ方向に移動させ、カンチレバー
1が撓んで探針1cの先端部が試料41の表面に押し付
けられた状態にする。その後、試料41のZ方向の位置
を保ったまま、駆動回路45,47を介して移動装置4
4,46を作動させることによって、探針1cの先端部
が試料41の表面の所望の領域を走査するように試料4
1をX,Y方向に移動させる。その走査中に、駆動回路
48を介してカンチレバーホルダー40のヒータ8を発
熱させる。
【0059】以上説明した第1の加熱動作では、カンチ
レバー1の撓みによって探針1cが試料41の表面へ押
し付けられるので、探針1cが確実に試料41の表面に
接触し、探針1cの先端部から試料41の表面への熱伝
導が有効に行われる。また、試料41の表面の所望の領
域を加熱するべく探針1cを試料41の表面に対して走
査した場合にも、カンチレバー1の撓みによって探針1
cが試料41の表面の凹凸に追従するので、探針1cが
確実に試料41の表面に接触し、探針1cの先端部から
試料41の表面への熱伝導が有効に行われる。
レバー1の撓みによって探針1cが試料41の表面へ押
し付けられるので、探針1cが確実に試料41の表面に
接触し、探針1cの先端部から試料41の表面への熱伝
導が有効に行われる。また、試料41の表面の所望の領
域を加熱するべく探針1cを試料41の表面に対して走
査した場合にも、カンチレバー1の撓みによって探針1
cが試料41の表面の凹凸に追従するので、探針1cが
確実に試料41の表面に接触し、探針1cの先端部から
試料41の表面への熱伝導が有効に行われる。
【0060】なお、前記第1の加熱動作では、必ずしも
カンチレバー1の撓みを検出する必要がないので、第1
の加熱動作のみを行う場合には、撓み検出部49を取り
除いてもよい。
カンチレバー1の撓みを検出する必要がないので、第1
の加熱動作のみを行う場合には、撓み検出部49を取り
除いてもよい。
【0061】前記加熱・形状計測装置の第2の加熱動作
では、入力装置51を介して使用者から入力された所定
の指令に応答して、演算・制御部50は、撓み検出部4
9からの検出信号に基づいてカンチレバー1の撓みが一
定になるように試料41のZ方向の位置を駆動回路4
5,47及び移動装置44,46を介して制御しつつ、
探針1cが試料41の表面の所望の点に相対するか又は
試料41の表面の所望の領域の各点を順次走査するよう
に、試料41のX,Y方向の位置を駆動回路45,47
及び移動装置44,46を介して制御し、かつ、試料4
1の表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表
面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、発熱駆
動回路48を制御する。
では、入力装置51を介して使用者から入力された所定
の指令に応答して、演算・制御部50は、撓み検出部4
9からの検出信号に基づいてカンチレバー1の撓みが一
定になるように試料41のZ方向の位置を駆動回路4
5,47及び移動装置44,46を介して制御しつつ、
探針1cが試料41の表面の所望の点に相対するか又は
試料41の表面の所望の領域の各点を順次走査するよう
に、試料41のX,Y方向の位置を駆動回路45,47
及び移動装置44,46を介して制御し、かつ、試料4
1の表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試料表
面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、発熱駆
動回路48を制御する。
【0062】具体的には、第2の加熱動作では、まず、
移動装置42を用いてカンチレバー1の位置調整を行
う。この位置調整とは、撓み検出部49を構成するレー
ザ光源からのレーザ光をカンチレバー1の所定の位置に
照射し、カンチレバー1で反射した反射光を2分割フォ
トディテクタの所定の位置に入射するように、カンチレ
バー1の位置を調整することを言う。次に、駆動回路4
5,47を介して移動装置44,46を作動させること
によって、探針1cの先端部が試料41の表面の所望の
点又は所望の領域に対応するX,Y方向の位置に到達す
るまで試料41をX,Y方向に移動させる。その後、移
動装置44,46を用いて、カンチレバー1の探針1c
と試料41が接触するまで試料41をZ方向に移動させ
る。このとき、カンチレバー1の探針1cと試料41と
の接触は、カンチレバー1の撓みを撓み検出部49で検
出することにより達成することができる。試料41の表
面の所望の点のみを加熱する場合には、この接触状態に
おいて、駆動回路48を介してカンチレバー1のヒータ
8を発熱させ、その加熱を終了する。一方、試料41の
表面の所望の領域を加熱する場合には、試料41と探針
1cとの接触が達成された後に、移動装置46を用い
て、撓み検出部49で計測したカンチレバー1の撓みを
一定に保つように試料41をZ方向に上下させながら、
探針1cの先端部が試料41の表面の所望の領域を走査
するように試料41をX、Y方向に移動させる。その走
査中に、駆動回路48を介してカンチレバー1のヒータ
8を発熱させる。
移動装置42を用いてカンチレバー1の位置調整を行
う。この位置調整とは、撓み検出部49を構成するレー
ザ光源からのレーザ光をカンチレバー1の所定の位置に
照射し、カンチレバー1で反射した反射光を2分割フォ
トディテクタの所定の位置に入射するように、カンチレ
バー1の位置を調整することを言う。次に、駆動回路4
5,47を介して移動装置44,46を作動させること
によって、探針1cの先端部が試料41の表面の所望の
点又は所望の領域に対応するX,Y方向の位置に到達す
るまで試料41をX,Y方向に移動させる。その後、移
動装置44,46を用いて、カンチレバー1の探針1c
と試料41が接触するまで試料41をZ方向に移動させ
る。このとき、カンチレバー1の探針1cと試料41と
の接触は、カンチレバー1の撓みを撓み検出部49で検
出することにより達成することができる。試料41の表
面の所望の点のみを加熱する場合には、この接触状態に
おいて、駆動回路48を介してカンチレバー1のヒータ
8を発熱させ、その加熱を終了する。一方、試料41の
表面の所望の領域を加熱する場合には、試料41と探針
1cとの接触が達成された後に、移動装置46を用い
て、撓み検出部49で計測したカンチレバー1の撓みを
一定に保つように試料41をZ方向に上下させながら、
探針1cの先端部が試料41の表面の所望の領域を走査
するように試料41をX、Y方向に移動させる。その走
査中に、駆動回路48を介してカンチレバー1のヒータ
8を発熱させる。
【0063】以上説明した第2の加熱動作では、原子間
力顕微鏡におけるいわゆるコンタクトモードと同様の探
針1cの移動制御が実現されつつ、試料41の表面の所
望の点のみが加熱されるか又は試料41の表面の所望の
領域の各点が順次加熱されることになる。このため、試
料41の表面の凹凸に追従して探針1cと試料41の表
面との接触状態を一定に保つことができるので、試料4
1の表面の凹凸にかかわらず試料41の表面の加熱量を
一定にすることができる。
力顕微鏡におけるいわゆるコンタクトモードと同様の探
針1cの移動制御が実現されつつ、試料41の表面の所
望の点のみが加熱されるか又は試料41の表面の所望の
領域の各点が順次加熱されることになる。このため、試
料41の表面の凹凸に追従して探針1cと試料41の表
面との接触状態を一定に保つことができるので、試料4
1の表面の凹凸にかかわらず試料41の表面の加熱量を
一定にすることができる。
【0064】なお、例えば、探針1cによりいわゆるラ
スタースキャンを行う場合に、その走査順序に従ってパ
ルス状にヒータ8を発熱させると、試料41の表面の任
意の形状の領域を加熱することができる。
スタースキャンを行う場合に、その走査順序に従ってパ
ルス状にヒータ8を発熱させると、試料41の表面の任
意の形状の領域を加熱することができる。
【0065】前記加熱・形状計測装置の形状測定動作で
は、入力装置51を介して使用者から入力された所定の
指令に応答して、演算・制御部50は、前述した第2の
加熱動作の場合と同様に、撓み検出部49からの検出信
号に基づいてカンチレバー1の撓みが一定になるように
試料41のZ方向の位置を駆動回路45,47及び移動
装置44,46を介して制御しつつ、探針1cが試料4
1の表面の所望の領域の各点を順次走査するように、試
料41のX,Y方向の位置を駆動回路45,47及び移
動装置44,46を介して制御し、かつ、X,Y方向に
おける探針1cの試料41表面に対する相対位置に関す
る情報、すなわち、試料41の表面の形状データを得
る。
は、入力装置51を介して使用者から入力された所定の
指令に応答して、演算・制御部50は、前述した第2の
加熱動作の場合と同様に、撓み検出部49からの検出信
号に基づいてカンチレバー1の撓みが一定になるように
試料41のZ方向の位置を駆動回路45,47及び移動
装置44,46を介して制御しつつ、探針1cが試料4
1の表面の所望の領域の各点を順次走査するように、試
料41のX,Y方向の位置を駆動回路45,47及び移
動装置44,46を介して制御し、かつ、X,Y方向に
おける探針1cの試料41表面に対する相対位置に関す
る情報、すなわち、試料41の表面の形状データを得
る。
【0066】この形状測定動作は、従来の走査型原子間
力顕微鏡におけるコンタクトモードの動作と同一であ
る。
力顕微鏡におけるコンタクトモードの動作と同一であ
る。
【0067】なお、本実施の形態では、移動装置の位置
制御をオープンループ制御により行っているので、演算
・制御部50から出力される移動装置42,44,46
への制御信号が移動装置42,44,46の位置情報に
相当する。このため、演算・制御部50はこの制御信号
に基づき試料41の表面の形状データを、内部のメモリ
に記憶する。移動装置42,44,46の位置制御をフ
ィードバック制御により行う場合には、例えば、移動装
置42,44,46に位置検出器を設けておけばよい。
制御をオープンループ制御により行っているので、演算
・制御部50から出力される移動装置42,44,46
への制御信号が移動装置42,44,46の位置情報に
相当する。このため、演算・制御部50はこの制御信号
に基づき試料41の表面の形状データを、内部のメモリ
に記憶する。移動装置42,44,46の位置制御をフ
ィードバック制御により行う場合には、例えば、移動装
置42,44,46に位置検出器を設けておけばよい。
【0068】そして、本実施の形態では、演算・制御部
50は、前記形状データを処理して試料41の表面の凹
凸画像を、表示装置に表示させる。
50は、前記形状データを処理して試料41の表面の凹
凸画像を、表示装置に表示させる。
【0069】なお、探針1cの走査自体は前記第2の加
熱動作も前記形状測定動作も共通するので、これらの動
作を同時に行うこともできる。
熱動作も前記形状測定動作も共通するので、これらの動
作を同時に行うこともできる。
【0070】前記加熱・形状計測装置では、以上説明し
た各動作を行うので、次のような使用も可能となる。
た各動作を行うので、次のような使用も可能となる。
【0071】すなわち、前記第2の加熱動作と前記第3
の形状測定動作を同時に行うことにより、試料41の表
面の形状データの取得と試料41の表面の全面的又は局
所的な加熱とを同時に行うことができる。
の形状測定動作を同時に行うことにより、試料41の表
面の形状データの取得と試料41の表面の全面的又は局
所的な加熱とを同時に行うことができる。
【0072】また、前記形状測定動作により加熱前の試
料41の表面の形状データを取得し、この形状データに
基づいて加熱箇所を決め、その後に前記第2の加熱動作
によりその箇所を局所的に加熱することができる。すな
わち、前記形状測定動作で試料41の凹凸等の観察の結
果、特異点もしくは任意の位置で熱的反応を起こさせた
いような場合は、前記第2の加熱動作によりその位置を
局所的に加熱することが可能である。この場合、例え
ば、表示装置52に表示された加熱前の試料41の表面
の凹凸画像に対して、入力装置51としてのマウス等で
当該画像の一部を指摘することにより、その箇所が前記
第2の加熱動作により自動的に加熱されるような、ユー
ザーインターフェースを構築しておくことが、好まし
い。
料41の表面の形状データを取得し、この形状データに
基づいて加熱箇所を決め、その後に前記第2の加熱動作
によりその箇所を局所的に加熱することができる。すな
わち、前記形状測定動作で試料41の凹凸等の観察の結
果、特異点もしくは任意の位置で熱的反応を起こさせた
いような場合は、前記第2の加熱動作によりその位置を
局所的に加熱することが可能である。この場合、例え
ば、表示装置52に表示された加熱前の試料41の表面
の凹凸画像に対して、入力装置51としてのマウス等で
当該画像の一部を指摘することにより、その箇所が前記
第2の加熱動作により自動的に加熱されるような、ユー
ザーインターフェースを構築しておくことが、好まし
い。
【0073】さらに、前記形状測定動作により加熱前の
試料41の表面の形状データを取得し、前記第2の加熱
動作により試料41の表面を全面的又は局所的に加熱
し、その後再び前記形状測定動作により加熱後の試料4
1の表面の形状データを取得することによって、加熱前
後の試料41の表面の凹凸変化を観察することもでき
る。
試料41の表面の形状データを取得し、前記第2の加熱
動作により試料41の表面を全面的又は局所的に加熱
し、その後再び前記形状測定動作により加熱後の試料4
1の表面の形状データを取得することによって、加熱前
後の試料41の表面の凹凸変化を観察することもでき
る。
【0074】以上説明した実施の形態の加熱・形状計測
装置における前記第2の加熱動作及び前記形状計測動作
は、走査型原子間力顕微鏡におけるコンタクトモードに
よるものである。
装置における前記第2の加熱動作及び前記形状計測動作
は、走査型原子間力顕微鏡におけるコンタクトモードに
よるものである。
【0075】しかし、前述した加熱・形状計測装置を以
下のように変形することによって、走査型原子間力顕微
鏡における他の所定モードによる加熱動作及び形状計測
動作を実現することができる。
下のように変形することによって、走査型原子間力顕微
鏡における他の所定モードによる加熱動作及び形状計測
動作を実現することができる。
【0076】すなわち、図4において、カンチレバー1
を振動させる振動部と、カンチレバー1の振動状態を検
出する振動検出部と、を追加する。
を振動させる振動部と、カンチレバー1の振動状態を検
出する振動検出部と、を追加する。
【0077】前記振動部としては、例えば、カンチレバ
ー1の可撓性プレート1bの部分に設けたピエゾ素子
(図示せず)や、カンチレバーホルダー40とカンチレ
バー移動装置42との間に介在させたピエゾ素子(図示
せず)など、を採用することができる。このピエゾ素子
に交流電圧を印加することによって、カンチレバー1が
振動する。このときピエゾ素子に印加する交流電圧の周
波数は、カンチレバー1の固有周波数とわずかに異なる
周波数となるようにしておくことが、好ましい。
ー1の可撓性プレート1bの部分に設けたピエゾ素子
(図示せず)や、カンチレバーホルダー40とカンチレ
バー移動装置42との間に介在させたピエゾ素子(図示
せず)など、を採用することができる。このピエゾ素子
に交流電圧を印加することによって、カンチレバー1が
振動する。このときピエゾ素子に印加する交流電圧の周
波数は、カンチレバー1の固有周波数とわずかに異なる
周波数となるようにしておくことが、好ましい。
【0078】前記振動検出部としては、前記撓み検出部
49がレーザ光源及び2分割フォトディテクタとで構成
されているので、これをそのまま用いることができる。
もっとも、前記振動検出部として、例えば、カンチレバ
ー1の可撓性プレート1bの部分に設けたピエゾ抵抗を
採用することもでき、このピエゾ抵抗の抵抗変化から振
動状態を検出することができる。
49がレーザ光源及び2分割フォトディテクタとで構成
されているので、これをそのまま用いることができる。
もっとも、前記振動検出部として、例えば、カンチレバ
ー1の可撓性プレート1bの部分に設けたピエゾ抵抗を
採用することもでき、このピエゾ抵抗の抵抗変化から振
動状態を検出することができる。
【0079】そして、探針1cと試料41の表面との間
に作用する原子間力は試料41の表面と探針1cとの間
の距離に応じて変化し、前記原子間力に応じてカンチレ
バー1の共振周波数がシフトし、前記原子間力が変化す
ると前記振動検出部からの検出信号が変化する。したが
って、前記振動検出部からの検出信号に基づいて、前記
原子間力が一定になるように、試料41とカンチレバー
1との間の距離を相対的に上下方向に移動させる。この
ようにすると、試料41とカンチレバー1の振動の中心
との間の距離は一定になるため、試料41の表面の凹凸
にかかわらず試料表面の加熱量を一定にすることができ
るとともに、試料41の表面の形状データを得ることが
できる。
に作用する原子間力は試料41の表面と探針1cとの間
の距離に応じて変化し、前記原子間力に応じてカンチレ
バー1の共振周波数がシフトし、前記原子間力が変化す
ると前記振動検出部からの検出信号が変化する。したが
って、前記振動検出部からの検出信号に基づいて、前記
原子間力が一定になるように、試料41とカンチレバー
1との間の距離を相対的に上下方向に移動させる。この
ようにすると、試料41とカンチレバー1の振動の中心
との間の距離は一定になるため、試料41の表面の凹凸
にかかわらず試料表面の加熱量を一定にすることができ
るとともに、試料41の表面の形状データを得ることが
できる。
【0080】このようにして前述した加熱・形状計測装
置を、このようなモードによる加熱動作及び形状計測動
作を行うように変形しても、実質的に前述した加熱・形
状計測装置と同様である。
置を、このようなモードによる加熱動作及び形状計測動
作を行うように変形しても、実質的に前述した加熱・形
状計測装置と同様である。
【0081】以上、本発明の種々の実施の形態について
説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定される
ものではない。
説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定される
ものではない。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、試料の原子、分子オー
ダーの微小領域を局所的に加熱することが可能になる。
ダーの微小領域を局所的に加熱することが可能になる。
【0083】したがって、本発明によれば、以下のよう
な具体的な応用の効果が得られる。
な具体的な応用の効果が得られる。
【0084】生体試料の生きた環境での正常な機能を果
たすのは、30℃〜40℃である。生物の研究は、現在
分子レベルまでの解明が行われている。本発明によれ
は、分子レベルの分解能で30℃〜40℃の範囲で加熱
し、生物の活性状態を微細に観察することが可能であ
る。
たすのは、30℃〜40℃である。生物の研究は、現在
分子レベルまでの解明が行われている。本発明によれ
は、分子レベルの分解能で30℃〜40℃の範囲で加熱
し、生物の活性状態を微細に観察することが可能であ
る。
【0085】また、タンパクの活性を調整したり変性に
も温度が重要な要因である。したがって、本発明によれ
ば、分子量の大きなタンパクが局所的に加熱することに
より、分子レベルで結合状態を調べることができる。
も温度が重要な要因である。したがって、本発明によれ
ば、分子量の大きなタンパクが局所的に加熱することに
より、分子レベルで結合状態を調べることができる。
【0086】さらに、有機物質では、温度で結合状態が
変化する。したがって、分子量の大きな有機物質が局所
的に加熱できることは、分子鎖の結合状態を分子レベル
で変化させることができることになる。このため、本発
明は、ナノメーターオーダのリソグラフィにも応用可能
である。
変化する。したがって、分子量の大きな有機物質が局所
的に加熱できることは、分子鎖の結合状態を分子レベル
で変化させることができることになる。このため、本発
明は、ナノメーターオーダのリソグラフィにも応用可能
である。
【図1】本発明の一実施の形態によるカンチレバーホル
ダーを示す図であり、図1(a)はカンチレバーを保持
した状態を示す概略斜視図、図1(b)はヒータの部分
を示す平面図である。
ダーを示す図であり、図1(a)はカンチレバーを保持
した状態を示す概略斜視図、図1(b)はヒータの部分
を示す平面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態によるカンチレバーホ
ルダーを示す図であり、図2(a)はカンチレバーを保
持した状態を示す概略斜視図、図2(b)は図2(a)
中のA−A線に沿った断面図、図2(c)はヒータの部
分を示す平面図である。
ルダーを示す図であり、図2(a)はカンチレバーを保
持した状態を示す概略斜視図、図2(b)は図2(a)
中のA−A線に沿った断面図、図2(c)はヒータの部
分を示す平面図である。
【図3】本発明の更に他の実施の形態によるカンチレバ
ーホルダーを示す図であり、図3(a)はカンチレバー
を保持した状態を示す概略斜視図、図3(b)は図3
(a)中のB−B線に沿った断面図、図3(c)はヒー
タの部分を示す平面図である。
ーホルダーを示す図であり、図3(a)はカンチレバー
を保持した状態を示す概略斜視図、図3(b)は図3
(a)中のB−B線に沿った断面図、図3(c)はヒー
タの部分を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態による加熱・形状計測装
置を模式的に示す概略構成図である。
置を模式的に示す概略構成図である。
1 カンチレバー 1c 探針 2 本体 2a 傾斜面 3 基板 4 板ばね(押さえ部材) 6,22,32 ねじ 8 パターン(ヒータ) 9a,9b 電極パターン 20 押さえ板(押さえ部材) 21,31 断熱材 30 支持板 40 カンチレバーホルダー 42,44,46 移動装置 43,45,47 駆動回路 48 発熱駆動回路 49 撓み検出部 50 演算・制御部 51 入力装置 52 表示装置
Claims (8)
- 【請求項1】 探針を有するカンチレバーを保持するカ
ンチレバーホルダーにおいて、保持されたカンチレバー
を加熱するヒータを備えたことを特徴とするカンチレバ
ーホルダー。 - 【請求項2】 支持台と、該支持台との間に前記カンチ
レバーを挟持する押さえ部材と、を備え、前記支持台又
は前記押さえ部材に前記ヒータを形成したことを特徴と
する請求項1記載のカンチレバーホルダー。 - 【請求項3】 支持台と、前記カンチレバーに予め固定
された支持板であって前記支持台に固定される支持板
と、を備え、前記支持板に前記ヒータを形成したことを
特徴とする請求項1記載のカンチレバーホルダー。 - 【請求項4】 保持された前記カンチレバー以外の部分
への、前記ヒータで発生した熱の伝導を軽減させる断熱
材を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載のカンチレバーホルダー。 - 【請求項5】 探針を有するカンチレバーと、 該カンチレバーを保持する請求項1乃至4のいずれかに
記載のカンチレバーホルダーと、 前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段と、 試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料に対
して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と略垂
直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移動さ
せる移動手段と、 前記カンチレバーが撓んで前記探針が前記試料表面に押
し付けられた状態において、前記試料表面の所望の点の
みが加熱されるか又は前記試料表面の所望の領域の各点
が順次加熱されるように、前記発熱駆動手段及び前記移
動手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする加熱装置。 - 【請求項6】 探針を有するカンチレバーと、 該カンチレバーを保持する請求項1乃至4のいずれかに
記載のカンチレバーホルダーと、 前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段と、 前記カンチレバーの撓みを検出する撓み検出手段と、 試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料に対
して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と略垂
直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移動さ
せる移動手段と、 前記撓み検出手段からの検出信号に基づいて前記カンチ
レバーの撓みが一定になるように前記移動手段を制御し
つつ、前記探針が前記試料表面の所望の点に相対するか
又は前記試料表面の所望の領域の各点を順次走査するよ
うに前記移動手段を制御する手段と、 前記試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試
料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、前
記発熱駆動手段を制御する手段と、 を備えたことを特徴とする加熱装置。 - 【請求項7】 探針を有するカンチレバーと、 該カンチレバーを保持する請求項1乃至4のいずれかに
記載のカンチレバーホルダーと、 前記ヒータを発熱させる発熱駆動手段と、 前記カンチレバーを振動させる振動手段と、 前記カンチレバーの振動状態を検出する振動検出手段
と、 前記試料表面と略平行な面の方向に前記探針を前記試料
に対して相対的に移動させるとともに、前記試料表面と
略垂直な方向に前記探針を前記試料に対して相対的に移
動させる移動手段と、 前記振動検出手段からの検出信号に基づいて前記カンチ
レバーの前記探針と前記試料表面との間に作用する原子
間力が一定になるように前記移動手段を制御しつつ、前
記探針が前記試料表面の所望の点に相対するか又は前記
試料表面の所望の領域の各点を順次走査するように前記
移動手段を制御する手段と、 前記試料表面の所望の点のみが加熱されるか又は前記試
料表面の所望の領域の各点が順次加熱されるように、前
記発熱駆動手段を制御する手段と、 を備えたことを特徴とする加熱装置。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載の加熱装置と、 前記試料表面と略平行な面の方向における前記探針の前
記試料表面に対する相対位置に応じた、前記試料表面と
略垂直な方向の前記探針の前記試料表面に対する相対位
置に関する情報を得る手段と、 を備えたことを特徴とする加熱・形状計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7344501A JPH09159680A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | カンチレバーホルダー及びこれを用いた加熱装置、並びにこれを用いた加熱・形状計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7344501A JPH09159680A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | カンチレバーホルダー及びこれを用いた加熱装置、並びにこれを用いた加熱・形状計測装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09159680A true JPH09159680A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18369763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7344501A Pending JPH09159680A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | カンチレバーホルダー及びこれを用いた加熱装置、並びにこれを用いた加熱・形状計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09159680A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002357528A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Seiko Instruments Inc | Spmの物理特性測定方法、測定プログラム及び走査型プローブ顕微鏡装置 |
| JP2007510896A (ja) * | 2003-11-04 | 2007-04-26 | スイスプローブ アーゲー | カンチレバー組立品 |
| JP2008164631A (ja) * | 2008-03-07 | 2008-07-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 分析物測定方法および自動遺伝子検出装置 |
| WO2010027054A1 (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | カンチレバー加熱機構、それを用いたカンチレバーホルダ、及び、カンチレバー加熱方法 |
| JP2013019887A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | National Cheng Kung Univ | サーマル・プローブ |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP7344501A patent/JPH09159680A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002357528A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Seiko Instruments Inc | Spmの物理特性測定方法、測定プログラム及び走査型プローブ顕微鏡装置 |
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| JP4839220B2 (ja) * | 2003-11-04 | 2011-12-21 | ナノ ワールド アーゲー | カンチレバー組立品 |
| US8109135B2 (en) | 2003-11-04 | 2012-02-07 | Nano World Ag | Cantilever assembly |
| JP2008164631A (ja) * | 2008-03-07 | 2008-07-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 分析物測定方法および自動遺伝子検出装置 |
| WO2010027054A1 (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | カンチレバー加熱機構、それを用いたカンチレバーホルダ、及び、カンチレバー加熱方法 |
| JP2013019887A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | National Cheng Kung Univ | サーマル・プローブ |
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