JPH09159703A - 任意区間波形を用いた波形解析法 - Google Patents

任意区間波形を用いた波形解析法

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JPH09159703A
JPH09159703A JP34703195A JP34703195A JPH09159703A JP H09159703 A JPH09159703 A JP H09159703A JP 34703195 A JP34703195 A JP 34703195A JP 34703195 A JP34703195 A JP 34703195A JP H09159703 A JPH09159703 A JP H09159703A
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sine
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cosine
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Takayoshi Hirata
能睦 平田
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】分析区間、分析周波数を任意に設定でき、雑
音による影響の少ない高精度の波形分析を行なうことが
でき、波形の補間や予測にも用いることのできる波形解
析法を提供すること。 【構 成】分析対象波形と正弦波形、余弦波形の積和お
よび正弦波形と余弦波形の積和等から求まる5つの値を
用いて所定周期の正弦波成分を求め、分析波形から正弦
波成分を差し引いて得られる残差波形のパワーが極小と
なる周期を求めて、正弦波成分の検出と除去を繰り返す
波形解析法で、合成波形により補間および予測を行なう
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】分析の区間と周波数(周期)を任
意に選ぶことのできる自由度の大きい一般調和解析に関
するもので、欠落した波形の補間、クリップ(飽和)波
形の修復、波形予測など、波形処理を必要とする科学技
術の広い分野において利用することができる。
【0002】
【従来の技術】フーリエ変換(DFT、FFT)で代表
される調和解析は、連続した1つの区間波形を分析対象
とし、分析結果は調和関係にある正弦波成分により表わ
される。従って、フーリエ逆変換で与えられる波形は分
析した区間の波形の繰り返しになり、その区間以外のと
ころの波形については何の情報も提供することはできな
い。一般調和解析として知られているプロニー法は、波
形を実際に構成している正弦波成分を検出するものであ
り、その合成波形によれば波形の修復や予測は原理的に
可能であるが、波形を構成する正弦波の数が既知でなけ
ればならないことと、雑音の影響を受けやすいという問
題があり、実用となっていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】分析波形の区間と周波
数(周期)を任意に選ぶことが可能で、雑音による影響
の少ない一般調和解析法であって、且つ、波形の補間や
予測の手段としても用いることのできる波形解析法を提
供すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、波形データと所定周期の正弦波形の積、
前記波形データと前記所定周期の余弦波形の積、前記正
弦波形と前記余弦波形の積、前記正弦波形の二乗値およ
び前記余弦波形の二乗値のそれぞれを所定区間にわたっ
て加算した5つの値で与えられる正弦波形の振幅と余弦
波形の振幅を用いて、前記波形データの前記所定区間に
含まれる前記所定周期の正弦波成分を求め、前記波形デ
ータから前記正弦波成分を差し引いて残差波形を求め、
前記残差波形の二乗値を前記所定区間にわたって加算し
て得られる残差量に関して、前記所定周期を変数とした
ときに前記残差量が極小となる極小点周期を求めるこ
と、前記極小点周期の1つの周期を所定周期としたとき
に求まる前記5つの値で与えられる正弦波形の振幅と余
弦波形の振幅を用いて、前記波形データの前記所定区間
に含まれる第1の正弦波成分を求めること、前記波形デ
ータから前記第1の正弦波成分を差し引いて第1の残差
波形を求めること、前記波形データを前記第1の残差波
形に置き換えて、前記極小点周期の他の1つの周期を所
定周期としたときに求まる前記5つの値で与えられる正
弦波形の振幅と余弦波形の振幅を用いて、前記第1の残
差波形の前記所定区間に含まれる第2の正弦波成分を求
めること、以下同様にして、前記極小点周期の1つを用
いて一般に第(N−1)の残差波形から第Nの正弦波成
分を求めることを特徴とする任意区間波形を用いた波形
解析法をその手段とするものであり、前記所定区間を波
形データの欠損した区間を除いた区間とするとき、前記
第1ないし第Nの正弦波成分を用いた合成波形により、
前記波形データの欠損した区間を補間あるいは予測する
ことを手段とする。
【0005】
【作用】以下、数式を用いて本発明の作用を説明する。
波形データをW(m)(m=1,2,…,M)、所定周
期をTで表わすと、波形データと所定周期の正弦波形の
積を所定区間Rにわたって加算した値p(T)は、
【数1】 波形データと所定周期の余弦波形の積を所定区間Rにわ
たって加算した値q(T)は、
【数2】 所定周期の正弦波形と余弦波形の積を所定区間Rにわた
って加算した値D(T)は、
【数3】 所定周期の正弦波形の二乗値を所定区間Rにわたって加
算した値A(T)は、
【数4】 所定周期の余弦波形の二乗値を所定区間Rにわたって加
算した値B(T)は、
【数5】 と表わされる。ただし、上記各式の和(サムメーショ
ン)は、所定区間Rが例えばm=aからb、cからd、
eからfであるとすれば、形式的に次式で表わされる部
分区間の和を表わすものとする。
【数6】
【0006】上記の5つの値で与えられる正弦波形の振
幅X(T)、余弦波形の振幅Y(T)は、それぞれ
【数7】 と表わされ、波形データW(m)の所定区間Rに含まれ
る所定周期Tの正弦波成分S(m,T)は、
【数8】 となり、残差波形R(m;T)は、
【数9】 と表わされる。従って、残差量E(T)は、
【数10】 となる。ただしWは所定区間RでのW(m)の二乗値の
和を表わす。
【0007】ここで波形データは1つの正弦波で表わせ
るものとして、
【数11】 とすると、任意の所定区間に対して
【数12】 が得られ、この場合に残差量は0となる。波形データが
複数の正弦波の和で表わされる場合は、
【数13】 とすると、所定区間Rが正弦波の周期に比べて十分大き
く、K>K>K>…あるいはK
…とすれば、
【数14】 と表わされる。dとdはmに関して平均値が0の変
動量であるのに対して、A(T)とB(T)は漸近
線がKm/2で表わされる一様増加関数なので、所定
区間が十分に大きければT=TあるいはTでE
(T)は極小となり、X(T)とY(T)を用いれ
ば、(数13)の右辺第1項の正弦波は、
【数15】 なる近似式で与えられる。
【0008】一般に、(数13)で表わされるような波
形データを構成する正弦波成分が分析し得る場合は、T
=T、T、T、…あるいはT、T
、…でE(T)は極小となる。そこでW(m)から
(数15)の右辺で表わされる第1の正弦波成分S
(m,T)を差し引いて第1の残差波形R(m;
)を求め、(数1)と(数2)のW(m)をR
(m;T)に置き換え、T=Tとし、(数3)ない
し(数5)でT=Tとして与えられる5つの値を求
め、T=Tとして、(数7)により振幅X(T)と
Y(T)を求め、第2の正弦波成分S(m,T)を
求める。すなわち、
【数16】 そこで更に、R(m;T)からS(m,T)を差し
引いて第2の残差波形R(m;T,T)を求め、同
様にしてTを周期とする第3の正弦波成分S(m,T
)をR(m;T,T)から求める、という手順を
検出された極小点周期について繰り返し、W(m)から
一般に非調和な関係の正弦波成分を求めることができ
る。なお、上記の演算で用いるT、T、T、…
は、極小点周期として求められた値を表わし、(数1
3)に示された周期そのものを用いるのでないことは言
うまでもないことである。
【0009】極小点周期の正弦波成分の主要なものを波
形データから除いた残差波形R(m;T,T,…,
)を新たな波形データとして、請求項1の方法をこ
の新たな波形データに適用し、極小点周期を求め、正弦
波成分を求める、という手法により、最初の分析では求
められないような小振幅の正弦波成分を検出することが
できるが、この手法は請求項1の方法を繰り返し用いる
ものである。
【0010】特別な場合として、波形データW(m)
(m=1,2,…,M)、所定周期Tに対して、所定区
間Rをm=1からnTあるいはm=M−nT+1からM
とすると、A(T)=B(T)=nT/2、D(T)=
0となる。ただし きないので、欠落した波形の補間やクリップ波形の修復
に用いることはできないが、予測やスペクトル分析に利
用できる。
【0011】次に、本発明による欠落した波形の補間お
よびクリップ波形の修復について説明する。図1は、
(1)がm=aからbおよびcからdでデータの欠落し
た波形、(2)が同じくm=aからbおよびcからdで
クリップされた波形を表わす。前述の所定区間Rをこれ
らm=aからbおよびcからdの区間を除いたm=1か
らMまでとすれば、元の波形W(m)(図において点線
で示された部分を含んだ波形)は、前述の第1ないし第
Nの正弦波成分の合成により表わすことができ、W
(m)が有限個の正弦波成分の合成で表わされる波形
(概周期波形)の場合、W(m)と合成波形の差は次式
で示されるものとなる。
【数17】 ただしε>0であり、Nが大きくなればεは0に近づ
く。従って、合成波形のm=aからbおよびcからdの
部分を用いて欠損の生じた部分を補正すれば、高い精度
で元の波形を復元することができる。なお、合成波形を
m>Mの領域に外挿すれば、それはW(m)の予測にな
るが、これは補間の特別な場合と考えることもできる。
【0012】
【実施例】図2は、本発明による波形分析結果の一例を
示すものである。同図において(a)は5つの正弦波で
構成された波形W(m)、(b)はW(m)の区間m=
1から512を用いて波形分析を行なって得られた5つ
の正弦波を合成した波形、およびその外挿波形(m>5
12)である。(c)はW(m)のスペクトル、(d)
は合成波形のスペクトル、(e)は比較のために示した
FFTによるW(m)のスペクトル分析結果である。
【0013】図3は、本発明が雑音による影響の少ない
一般調和解析法であることを証する波形分析結果の例を
示すものである。同図の(a)は図1の波形W(m)に
白色雑音を付加した波形、(b)は、(a)の区間m=
1から512を用いて波形分析を行なって得られた5つ
の正弦波を合成した波形、およびその外挿波形(m>5
12)である。(c)はW(m)のスペクトル、(d)
は合成波形のスペクトル、(e)は比較のために示した
FFTによる(a)のm=1から512までの波形のス
ペクトル分析結果である。
【0014】上記図2および図3の波形分析において、
所定周期Tは2から128の整数で与え、極小点周期2
3、29、37、67、121が得られた。W(m)の
5つの正弦波の周期は23、29、37、67、120
である。
【0015】なお、極小点周期の検出は一般に次のよう
にして行なうことができる。所定周期Tをu、u
…、uとすると、uからuを第1の帯域、u
k+1、からu2kを第2の帯域とするようなk個の周
期を一組とした帯域を作り、各帯域ごとにE(T)が最
小となる周期を求めてこれを極小点周期とする。ただし
最小となる周期が帯域の端にある場合は次の帯域を含め
た帯域で最小となる周期を求めるものとする。kを最大
pにすると、極小は所定周期全体での最小を与えるもの
となる。正弦波検出の数を一定とすると、kが小
【0016】図4は、本発明による任意区間波形を用い
た波形分析法を信号補間に利用した実施例のブロック図
である。同図において、1は信号の欠落部を検出する検
出回路、2は信号の欠落時点を基点としてゲート回路6
および8の制御と波形分析合成部7において信号欠落区
間を除いた所定区間Rの設定を行なう制御部、3はAD
変換器、4は信号の欠落部が分析波形1フレームの中間
に位置するように信号を遅らせる遅延回路、5は波形1
フレーム分の遅れを与える遅延回路、9はDA変換器を
表わす。本発明による波形分析法は7の波形分析合成部
において用いられるが、その信号処理に要する時間は波
形1フレーム分の時間内とする。上記の構成により、7
において分析合成されて欠落部分の補間された1フレー
ム分の波形は、ゲート回路8において、遅延回路5を経
てきた信号波形のその欠落のある波形1フレーム分の代
りとして挿入され、DA変換部9に送られてアナログ波
形として出力される。図4の構成を移動無線電話に利用
した場合の具体的数値例をあげれば、サンプリング周波
数8kHz、4の遅延時間5ms、5の遅延時間32m
s、波形1フレームの長さ32ms(データ数25
6)、分析合成に用いる正弦波数Nは20ないし30
で、補間可能な欠落区間の長さは最大で約15msであ
る。なお、演算量を減らすため、E(T)の極小点周期
を求める代りにX(T)の二乗とY(T)の二乗の和が
極大となる極大点周期を用いることもできるが、この場
合は周期が大きくなると誤差が増すことになる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、分析区間、分析周波数
を任意に設定でき、雑音による影響の少ない高精度の波
形分析が可能となり、これを用いれば、欠損の生じた波
形の補間や修復あるいは予測を行なうことができるとい
う効果がある。また、本発明により、一連の波形データ
から不等間隔あるいはランダムに抽出したデータを用い
て波形分析を行なうことができるので、低サンプリング
周波数で通常生じる折り返し雑音の影響をほとんど受け
ずに、比較的少ない数のデータを用いて長周期の正弦波
成分を分析することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)はデータの欠落した波形、(2)はデー
タがクリップされた波形を示す図であり、点線は元の波
形を示す。
【図2】本発明による波形分析結果の例を示す図であ
る。(a)は波形W(m)、(b)はW(m)の分析合
成波形、(c)はW(m)のスペクトル、(d)は合成
波形のスペクトル、(e)はFFTによるW(m)の分
析スペクトル。
【図3】本発明による雑音の付加した波形分析結果の例
を示す図である。(a)はW(m)に白色雑音を付加し
た波形、(b)は(a)の分析合成波形、(c)はW
(m)のスペクトル、(d)は合成波形のスペクトル、
(e)はFFTによる(a)の分析スペクトル。
【図4】本発明による任意区間波形を用いた波形分析法
を信号補間に利用した実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1 検出回路 2 制御部 3 AD変換器 4、5 遅延回路 6、8 ゲート回路 7 波形分析合成部 9 DA変換器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】上記の5つの値で与えられる正弦波形の振
幅X(T)、余弦波形の振幅Y(T)は、それぞれ
【数7】 と表わされ、波形データW(m)の所定区間Rに含まれ
る所定周期Tの正弦波成分S(m,T)は、
【数8】
【数9】
【数10】 となる。ただしWは所定区間RでのW(m)の二乗値の
和を表わす。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形データと所定周期の正弦波形の積、前
    記波形データと前記所定周期の余弦波形の積、前記正弦
    波形と前記余弦波形の積、前記正弦波形の二乗値および
    前記余弦波形の二乗値のそれぞれを所定区間にわたって
    加算した5つの値で与えられる正弦波形の振幅と余弦波
    形の振幅を用いて、前記波形データの前記所定区間に含
    まれる前記所定周期の正弦波成分を求め、前記波形デー
    タから前記正弦波成分を差し引いて残差波形を求め、前
    記残差波形の二乗値を前記所定区間にわたって加算して
    得られる残差量に関して、前記所定周期を変数としたと
    きに前記残差量が極小となる極小点周期を求めること、
    前記極小点周期の1つの周期を所定周期としたときに求
    まる前記5つの値で与えられる正弦波形の振幅と余弦波
    形の振幅を用いて、前記波形データの前記所定区間に含
    まれる第1の正弦波成分を求めること、前記波形データ
    から前記第1の正弦波成分を差し引いて第1の残差波形
    を求めること、前記波形データを前記第1の残差波形に
    置き換えて、前記極小点周期の他の1つの周期を所定周
    期としたときに求まる前記5つの値で与えられる正弦波
    形の振幅と余弦波形の振幅を用いて、前記第1の残差波
    形の前記所定区間に含まれる第2の正弦波成分を求める
    こと、以下同様にして、前記極小点周期の1つを用いて
    一般に第(N−1)の残差波形から第Nの正弦波成分を
    求めることを特徴とする任意区間波形を用いた波形解析
    法。
  2. 【請求項2】前記所定区間は波形データの欠損した区間
    を除いた区間であり、前記第1ないし第Nの正弦波成分
    を用いた合成波形により前記波形データの欠損した区間
    を補間あるいは予測するものである請求項1に記載の任
    意区間波形を用いた波形解析法。
JP34703195A 1995-12-05 1995-12-05 任意区間波形を用いた波形解析法 Pending JPH09159703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011002429A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Fujitsu Ten Ltd レーダ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011002429A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Fujitsu Ten Ltd レーダ装置

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