JPH09162124A - 半導体処理方法 - Google Patents

半導体処理方法

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JPH09162124A
JPH09162124A JP34563295A JP34563295A JPH09162124A JP H09162124 A JPH09162124 A JP H09162124A JP 34563295 A JP34563295 A JP 34563295A JP 34563295 A JP34563295 A JP 34563295A JP H09162124 A JPH09162124 A JP H09162124A
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laser
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直人 楠本
Toru Takayama
徹 高山
Masahito Yonezawa
雅人 米澤
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体膜に対してレーザー処理を施す際の処
理工程に要する時間を短縮する。 【構成】 ヘリウム雰囲気中に半導体膜を配置して加熱
した後に、前記半導体膜の表面に対してレーザー光を照
射する。ヘリウム雰囲気としては、ヘリウム、またはヘ
リウムと水素、またはヘリウムと酸素、またはヘリウ
ム、水素、酸素の混合気体、またはこれらのプラズマ状
態を用いる。ヘリウムは熱伝導率が高いため、ヘリウム
雰囲気中での基板加熱は、空気等の他の気体の雰囲気よ
り短時間で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
レーザー光の照射による各種アニールや表面変質を行う
技術(一般にレーザープロセスと称される)に関する。
特にレーザー光の照射による半導体材料に対するアニー
ル技術に関する。例えば、レーザー光の照射によって非
晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変質させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザー光の照射によって半
導体膜、例えば非晶質珪素膜を結晶化させる技術が知ら
れている。また、珪素膜に対する不純物イオンの注入の
後にレーザー光を照射して、不純物イオンの注入によっ
て損傷を受けた結晶構造を修復させたり、注入された不
純物を活性化する技術が知られている。
【0003】レーザー光の照射によるアニール技術は、
試料全体を高温に加熱することがなく、高いアニール効
果が得られる。従って、近年アクティブマトリクス型の
LCD装置を作製するために必要とされるガラス基板上
への薄膜トランジスタの作製プロセスに利用されてい
る。
【0004】ガラス基板上に薄膜トランジスタを作製す
る際には、ガラス基板が耐える温度範囲内でアニールを
行う必要がある。レーザー照射によるアニールプロセス
は、被照射面の表面を瞬間的に溶融させることによって
アーニルが行われ、基板への熱ダメージはほとんどない
ものとすることができる。
【0005】従って、基板としてガラスを用いた場合の
アニール技術としては最適なものの一つとなる。
【0006】またレーザープロセスの顕著な有意点とし
て、プロセス時間が短いという特徴がある。
【0007】例えば、10cm各のガラス基板上に成膜
された非晶質珪素膜を加熱によって結晶化させる場合、
600℃の温度で12〜24時間以上必要とされる。
(なおこの場合、ガラス基板への熱ダメージの問題が生
じるがここではそれを無視する)
【0008】しかし、レーザー光の照射による方法で
は、数分間で非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成するこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しよとする課題】上述のようにレーザー光
の照射によるアニール技術は、プロセスを低温化するこ
とができるという意味で有用である。しかし、本発明者
らの研究によれば、ある程度の加熱を併用しないと、十
分なアニール効果や再現性が得られないことが判明して
いる。
【0010】このレーザー光の照射の際に必要とされる
加熱の温度は、普通の珪素半導体を利用した半導体装置
の作製プロセスで要求される800℃〜900℃以上と
いうような高温ではなく、100〜500℃程度で充分
なことが判明している。
【0011】一般にガラス基板は、600℃程度まで充
分に耐えることができるので、上記の加熱は特に問題と
なるものではない。
【0012】ここで問題となるのは、200℃にしろ3
00℃にしろ、試料(基板)を所定の温度にまで加熱
し、さらの一定の温度に安定するには、数百秒以上(数
分以上)の時間が必要とされるということである。
【0013】前述したようにレーザー光の照射によるプ
ロセス時間は数分である。従って、加熱時間はそれと同
じ位、またそれ以上の時間がかかるということになる。
【0014】大量生産を前提としたことを考えると、レ
ーザープロセスにおける分単位のプロセス時間の短縮
は、生産性を数十%の割合で高めることを意味する。
【0015】従って、上述のレーザープロセスにおける
加熱時間の短縮は、工業的に重要な事項となる。
【0016】本明細書で開示する発明は、レーザープロ
セスにおける加熱時間を含め、レーザー処理工程を短縮
できる技術を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は、ヘリウム雰囲気中に半導体膜を配
置して加熱した後に、前記半導体膜の表面に対してレー
ザー光を照射することを特徴とする。
【0018】ヘリウム雰囲気としては、ヘリウム、また
はヘリウムと水素、またはヘリウムと酸素、またはヘリ
ウム、水素、酸素の混合気体、またはこれらのプラズマ
状態を用いることができる。
【0019】また、ヘリウム雰囲気で半導体膜を加熱し
た後、窒素等の他の雰囲気で、半導体膜の表面にレーザ
ー照射を行ってもよい。
【0020】本発明の他の構成は、水素を含有するヘリ
ウム雰囲気中に配置された半導体膜を、所定の温度に加
熱しながら前記半導体膜の表面にレーザー光を照射する
ことを特徴とする。
【0021】特に水素を含有する雰囲気をフラズマ状態
とすることは好ましい。またヘリウム雰囲気に酸素を含
有させてもよい。
【0022】本発明の他の構成は、半導体膜の表面を酸
化雰囲気で処理した後に、ヘリウム雰囲気中にて前記半
導体膜をレーザーアニールすることを特徴とする。
【0023】特にヘリウム雰囲気に水素を含有させるこ
とは好ましい。また水素を含有するヘリウム雰囲気を、
プラズマ状態とすることは好ましい。
【0024】本明細書に開示する発明におけるレーザー
光としては、連続発振レーザー、パルスレーザー等を用
いることができる。特にパルス発振レーザーを用いるこ
とは好ましい。また半導体膜は特に非単結晶珪素膜に対
して、エキシマレーザー等のパルス発振レーザーを用い
ることは極めて好ましい。
【0025】また、酸化雰囲気として、酸素またはオゾ
ンまたはこれらの混合気体または酸素プラズマで構成す
ることができる。
【0026】また、プラズマを発生させる手段として
は、電磁エネルギー(一般的には高周波エネルギー)の
供給による方法を利用することが好ましい。
【0027】
【作用】雰囲気をヘリウム雰囲気または水素とヘリウム
の混合雰囲気として基板の昇温を行うことによって、基
板の温度、即ち被照射面である珪素膜の温度が安定する
までの加熱時間を大きく短縮することができる。これは
水素やヘリウムの熱電導率が窒素や酸素に比較して6〜
7倍高いことに起因する。
【0028】そして、このことにより、レーザープロセ
スにかかる時間を大きく短縮することができる。
【0029】また珪素膜に対するアニール工程におい
て、上記雰囲気に酸素を含有させることによって、レー
ザー光の照射時に珪素膜の表面に保護膜として機能する
酸化膜を形成しつつアニールを行うことができ、膜表面
の荒れを防ぐことができる。
【0030】また、上記酸素を含有した雰囲気において
珪素膜に対するアニールを行うことで、半導体膜の表面
に存在する有機物を酸素の作用によって分解除去するこ
とができ、アニール後に得られる珪素膜の膜質を高める
ことができる。
【0031】これは、レーザー光が照射される珪素膜表
面近傍において、レーザー光のエネルギーによって雰囲
気中の酸素が活性化あるいはオゾン化され、この活性化
された酸素分子または酸素原子またはオゾンによって、
珪素膜の表面に存在している有機物が分解除去されるか
らである。
【0032】また、ヘリウムに酸素または水素またはそ
の両方を含有させた雰囲気中で、電磁エネルギー例えば
高周波を印加してプラズマ状態とすることで、水素プラ
ズマや酸素プラズマの作用をヘリウムプラズマにより助
長させることができる。
【0033】特に、300〜600℃、さらに好ましく
は300〜350℃の加熱状態で水素プラズマ中でレー
ザアニールを行うことで、珪素膜の表面及び膜中に存在
する欠陥や不対結合手の補償を行うことができる。すな
わち、水素熱処理をレーザーアニールと同時に行うこと
ができるため、レーザープロセスをより短縮できる。ま
た、有機物の分解除去作用も奏する。
【0034】また、酸素プラズマにより、上記した酸素
雰囲気における作用である、有機物の分解除去や酸化膜
の形成を、より効率よく短時間で行うことができる。
【0035】また、ヘリウムに酸素や水素を含有させて
プラズマを発生させると、寿命の長いプラズマ状態のヘ
リウムにより、酸素や水素の活性が助長され、上記酸素
プラズマや水素プラズマの作用がより増大する。
【0036】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例では、実際にレーザー光の照射が
行われる装置内にガラス基板を搬入し、それから基板が
所定の温度まで昇温される時間を計測した例を示す。
【0037】図1に装置内に基板を搬入してからの経過
時間と基板温度との関係を示す。図1に示すデータを得
るのに利用したレーザー照射装置の構成を図2に示す。
なお図2に示す装置の詳細については実施例2で示す。
【0038】図1に示すデータは、雰囲気を窒素(N
2 )100%雰囲気とヘリウム(He)100%雰囲気
とにした場合、基板の加熱時間にどのような違いが出る
かを調べたものである。なお、データの採取において
は、基板の加熱条件と基板の種類は同じとし、雰囲気以
外に条件に違いがないようにした。また雰囲気圧力は常
圧として実験を行った。
【0039】図1から明らかなように、雰囲気としてヘ
リウムを用いた場合には、所定の温度(ここでは165
℃)に安定するのに600秒程度かかる。一方、雰囲気
として窒素を用いた場合には、所定の温度に達するのに
1000秒程度かかる。
【0040】すなわち、ヘリウム雰囲気の方が窒素雰囲
気より約4割程度加熱時間を短縮することができる。
【0041】窒素と酸素の熱電導率は、それぞれ260
(10 -4Wm-1-1) と267(10 -4Wm-1-1) である
から、雰囲気を空気とした場合の状態は、窒素雰囲気と
ほぼ同じと仮定できる。従って、窒素雰囲気の代わりに
雰囲気を空気とした場合も図1に示すデータと同様の結
果が得られると推定される。
【0042】なお、ヘリウムの熱伝導率1499(10 -4
Wm-1-1) よりもさらに高い熱電導率を有する基体と
して、水素(熱電導率は1815(10 -4Wm-1-1))を
挙げることができる。しかし、水素は爆発限界の関係か
ら、不活性雰囲気中においても3%以上混合することは
危険であり、熱電導率に関係する作用を得ることは困難
である。(この点ヘリウムは非常に安全である)
【0043】図1に示すデータは、常圧の場合である
が、減圧雰囲気とした場合はさらにその傾向が助長した
ものとなる。即ち、ヘリウムを用いることによる効果は
減圧雰囲気の方が高いものとなる。
【0044】なお、図1において、ヒーターに密着とい
うのは、ヒーターを有するステージ上に基板が配置され
た状態を示す。
【0045】〔実施例2〕実施例2では、実施例1で示
したデータを得るのに利用した、レーザー照射室の詳細
を説明する。
【0046】図2にレーザー照射装置の断面の概要を示
す。またその上面図を図3に示す。図2において、10
1はレーザー照射室である。レーザー照射室101は外
部から遮蔽され、減圧状態に保つこともできる構成とな
っている。
【0047】レーザー光はレーザー照射装置102で発
振され、光学系112により断面形状が線状に加工され
る。そしてミラー103で反射され、石英で構成された
窓104を介して被処理基板401に照射される。
【0048】レーザー発振装置102としては、XeC
lエキシマレーザー(波長308nm)を発振するもの
を用いる。他に、KrFエキシマレーザー(波長248
nm)を用いることができる。
【0049】被処理基板401は、台106上に設けら
れたステージ111上に配置され、台106内に設置さ
れたヒーターによって、所定の温度(室温〜700℃、
好ましくは100〜500℃)に保たれる。
【0050】台106は、移動機構107によって、線
状レーザー光の線方向に対して直角の方向に移動され、
被処理基板401上面に対しレーザービームを走査しな
がら照射することを可能としている。
【0051】レーザー照射室101は、真空排気ポンプ
108を備えており、必要に応じて内部を減圧状態また
は真空状態にすることができる。
【0052】レーザー照射室101は、気体供給部10
9を有している。気体供給部109は、図示しないガス
ボンベに接続されており、レーザー照射室内にヘリウム
ガスを供給する。
【0053】必要に応じて、酸素や他の不活性気体を導
入するための別の気体供給部110を設けてもよい。
【0054】レーザー照射室101は、ゲイトバルブ5
01を有し、他の処理室との接続を可能なものとしてい
る。また必要に応じて、ゲイトバルブ501を介して基
板(試料)の出し入れを行うことができる構成となって
いる。
【0055】図2及び図3に示す装置は、雰囲気をオゾ
ンを含有した雰囲気またはその減圧雰囲気とした状態
で、基板401上の非単結晶半導体膜に対してレーザー
光の照射を行うことができる。
【0056】このような構成により、ヘリウム雰囲気に
おける加熱を行うことができ、試料を加熱し始めてから
所定の温度に安定するまでの時間を、空気や窒素雰囲気
に比較して6割程度に短縮てきる。
【0057】〔実施例3〕本実施例は、実施例2に示し
たレーザー照射装置を用いてガラス基板上に薄膜トラン
ジスタを作製する場合の例を示す。
【0058】図4に、実施例の作製工程を示す。まず、
被処理基板401として127mm角のコーニング17
37ガラス基板を用意する。
【0059】そして基板401上に下地膜としての酸化
珪素膜402を2000Åの厚さに成膜する。成膜方法
は、プラズマCVD法を用いる。次に図示しない非晶質
珪素膜を500Åの厚さにプラズマCVD法により成膜
する。
【0060】次に10ppm程度の酢酸ニッケル水溶液
をスピンコート法により、非晶質珪素膜上に塗布し、ニ
ッケル元素が非晶質珪素膜の表面に接して保持された状
態とする。このニッケルを用いた結晶化技術の詳細につ
いては、特開平6−244104号に記載されている。
【0061】この状態において、600℃、4時間の加
熱処理を水素含有雰囲気(即ち還元雰囲気)中で行う。
この加熱処理により、非晶質珪素膜は結晶化し結晶性珪
素膜303(図4(A))へと変成される。
【0062】なお、最終的に膜中に残留するニッケル元
素の濃度は、1×1015〜5×1019原子/cm3 の範
囲内に収まることが望ましい。
【0063】このようにして結晶性珪素膜403が得ら
れる。次に得られた結晶性珪素膜403の結晶性をさら
に高めるために、エキシマレーザーを用いてレーザーア
ニールを行う。
【0064】レーザーアニールは図2に示す装置を用い
て行う。レーザーアニールを行うに当たっては、ヘリウ
ム雰囲気とし、大気圧下で処理を行う。大気圧以下、例
えば0.02〜0.5Torrとしてもよい。
【0065】ヘリウム雰囲気は、ヘリウム100%の
他、酸素(極力純度の高いものが望ましい)、水素、オ
ゾン、または他の不活性気体との混合気体を用いてもよ
い。また、酸素、水素、オゾンのうちの少なくとも2種
を、ヘリウムと混合させてもよい。
【0066】ここでは、ヘリウム80%、酸素20%の
雰囲気とする。
【0067】ここで被処理基板401は、100℃〜6
00℃、例えば350℃の温度に加熱される。被処理基
板401をステージに配置してから350℃に到達する
までに要する時間は、約1000秒であった。
【0068】この状態において、結晶性珪素膜403の
表面は、酸素により極薄い酸化珪素膜404が形成され
る。この酸化珪素膜404の膜厚は10〜100Å程度
である。この酸化珪素膜404は、不純物がほとんど混
入されない、極めて良質な膜である。
【0069】この状態でレーザー光の照射を行う。照射
される線状レーザー光は、照射面上で幅0.34mm×
長さ135mmの大きさを有する。エネルギー密度は1
00mJ/cm2 〜500mJ/cm2 、例えば260
mJ/cm2 とする。
【0070】このレーザー光の照射は、図2の台106
を2.5mm/sで一方向に移動させながら行う。こう
することで、線状レーザー光を走査させながら被照射面
に照射することができる。
【0071】レーザーの発振周波数は200Hzとす
る。上記の条件でレーザー光の照射を行うと、照射面の
一点において10〜50ショットのレーザー光が照射さ
れることになる。
【0072】上記の工程においては、酸素がレーザー光
によりオゾン化あるいは活性化され、オゾンや活性酸素
の作用によって、結晶性珪素膜の表面に付着していた有
機物を、揮発性酸化物として除去することができる。
【0073】また酸化珪素膜404は極めて薄いため、
複数回のパルスレーザー照射によりほとんどが飛散して
しまう。飛散した後に、雰囲気中の酸素により新たに極
薄い酸化珪素膜が形成されることもある。
【0074】この酸化珪素膜404の形成に際しては、
その膜中に珪素膜の表面に残存している有機物が取り込
まれた状態となる。従って、レーザー光の照射によって
酸化珪素膜が飛散してしまうことにより、有機物が珪素
膜中に取り込まれることを抑制することができる。
【0075】また、レーザー光照射後に酸素の作用によ
って形成される極薄い酸化膜は、レーザー光の照射時に
膜の内部から水素等が噴出して、膜の表面に凹凸が形成
されてしまうことを防ぐ役割も有している。
【0076】レーザーアニールの終了後は、結晶性珪素
膜403上面に酸化珪素膜が残ったり形成されたりし易
い。そこで次の工程に移る前に、HF水溶液やHFとH
22 の混合水溶液で、結晶性珪素膜403の上面を還
元させ、酸化珪素膜を除去することは好ましい。
【0077】このようにして結晶性珪素膜403に対
し、ヘリウム雰囲気420中にてレーザーアニールが施
され、その結晶性が向上される。(図4(B))
【0078】作製された結晶性珪素膜403は、結晶
性、膜質の均質性、また移動度等の電気的特性いずれも
優れたものとすることができる。
【0079】次に、レーザーアニールによってその結晶
性が助長された結晶性珪素膜403を用いて薄膜トラン
ジスタ(TFT)を作製する。まず結晶性珪素膜403
をエッチングして、島状領域405を形成する。この島
状領域405は後に薄膜トランジスタの活性層を構成す
ることとなる。
【0080】次に、ゲイト絶縁膜406となる酸化珪素
膜をプラズマCVD法によって厚さ1200Åの厚さに
成膜する。ここではこの酸化珪素膜を成膜するための原
料ガスとして、TEOSおよび酸素を用いる。
【0081】次に、ゲイト電極を作製する。ここではま
ず図示しないアルミニウム膜をスパッタ法により、60
00Åの厚さに成膜する。なおアルミニウム膜中にスカ
ンジウムまたは珪素を0.1〜2重量%含有させる。そ
してこのアルミニウム膜をエッチングして、ゲイト電極
407を形成する。(図4(C))
【0082】次にソース/ドレイン領域を形成するため
の不純物イオンの注入を行う。ここではNチャネル型の
TFTを作製するためにP(リン)イオンの注入をイオ
ンドーピング法によって行う。
【0083】このリンイオンの注入は、ゲイト電極40
7をマスクとして行われる。ドーピング条件は、ドーピ
ングガスとして、フォスフィン(PH3 )を用い、加速
電圧を80kV、ドーズ量を1×1015原子/cm2
して行う。また基板温度は室温とする。
【0084】このドーピング工程においては、自己整合
的にチャネル形成領域410と、N型の不純物領域であ
るソース領域408、さらにドレイン領域409が形成
される。(図4(D))
【0085】次に、ドーピングされた不純物を活性化す
るために、再び図1に示すレーザーアニール装置を用い
て、線状レーザー光によりレーザーアニールを行う。こ
こで前記した条件のヘリウム/酸素雰囲気中でレーザー
アニールを行う。
【0086】照射面におけるレーザー光のエネルギー密
度は、100mJ/cm2 〜350mJ/cm2 の範囲
で行う。ここでは160mJ/cm2 とする。
【0087】前述したように線状レーザービームを走査
させながら照射を行う。このようにして被照射物の一点
において20〜40ショットのレーザービームが照射さ
れるようにする。
【0088】このレーザーアニールにより、不純物が活
性化されると共に、先の不純物イオンの注入時における
損傷がアニールされる。このレーザーアニールの終了
後、窒素雰囲気中にて2時間、450℃の熱アニールを
行う。(図4(E))
【0089】次に層間絶縁膜411として酸化珪素膜を
プラズマCVD法で6000Åの厚さに成膜する。
【0090】さらに層間絶縁膜411にコンタクトホー
ルを形成し、金属材料、例えば、チタンとアルミニウム
の多層膜でもってソース電極412とドレイン電極41
3を形成する。
【0091】最後に、1気圧の水素雰囲気で、200〜
350℃の熱アニール処理を行い図4(F)に示す薄膜
トランジスタを完成させる。
【0092】このようにして、複数のNおよび/または
Pチャネル型の結晶性TFTが形成される。これらのT
FTは、Nチャネル型で70〜120cm2 /Vs、P
チャネル型で60〜90cm2 /Vsの移動度を有する
優れたものとすることができる。
【0093】〔比較例〕ここでは、実施例3で示したレ
ーザーアニール時の雰囲気を、ヘリウム以外の気体によ
り構成した場合の例を示す。
【0094】ここでは、 (A)空気 (B)酸素:窒素=20%:80% (C)窒素100% の3種類の雰囲気中でレーザー光の照射を行った場合の
例を示す。なお雰囲気は大気圧とし、雰囲気以外の条件
は実施例3と同じものとする。
【0095】それぞれの雰囲気での、被処理基板401
がレーザー照射室のステージに配置されてから、所定の
温度、ここでは350℃に到達して安定するまでに要す
る時間は、いずれも約1600秒前後であった。
【0096】また、空気雰囲気中で作製された結晶性珪
素膜は、実施例3に示すヘリウム/酸素雰囲気中で形成
されたものに比べてやや低い結晶性を有する。また、結
晶性が不均一なものとなる傾向が見られる。また移動度
が低く、しかも膜面内において移動度のバラツキが大き
い。さらに複数毎の基板を処理した場合、基板毎の膜特
性のバラツキが大きい。
【0097】これらの原因は、基板表面の有機物が十分
に除去されず、また空気中の不純物が膜中に混入するた
めと思われる。
【0098】酸素:窒素=20%:80%雰囲気で得ら
れる結晶性珪素膜は、空気雰囲気中に比較して、移動度
は向上し、実施例3のヘリウム:酸素=20%:80%
とほぼ同等の特性が得られる。しかし、前述のように基
板加熱時間は酸素/窒素雰囲気の方が長時間が必要とな
る。
【0099】また窒素100%雰囲気では、膜全体の結
晶性が低い。また移動度や膜質の面内均質性も低いもの
となってしまう。
【0100】また、酸素を含有したヘリウム雰囲気また
は窒素雰囲気で形成された結晶性珪素膜は、他の雰囲気
で作製されたものに比較して、同一エネルギー密度では
高い結晶性が得られる。
【0101】〔実施例4〕実施例4は、実施例2に示す
レーザー照射装置をマルチチャンバー方式の装置へと発
展させた構成を示す。
【0102】図5に、本実施例におけるレーザーアニー
ル装置の上面図を示す。ここでは、図5に示すマルチチ
ャンバー型のレーザーアニール装置を用いる。図5にお
けるA−A’断面を示す図が図2に相当する。
【0103】図5に示す装置は、ロード/アンロード室
506とレーザー照射室101と予備加熱室508と徐
冷室510とが、基板搬送室502を介して接続された
構成となっている。
【0104】各室は気密性を有しており、必要とする雰
囲気や圧力にすることができる。また各室は、ゲイトバ
ルブ501、511、509、507によって基板搬送
室502と連結されている。
【0105】図5に示す装置において、506はロード
/アンロード室であり、処理せんとする基板(試料)の
出し入れが行われる室である。処理せんとする基板は、
ロード/アンロード室506に多数枚(例えば20枚)
が収納されたカセット毎搬入される。
【0106】カセット毎搬入された基板は、基板搬送室
502内に配置されたロボットアーム505により、一
枚づつアライメント室503に移送される。
【0107】アライメント室503には、被処理基板5
04とロボットアーム505との位置関係を修正するた
めの、アライメント機構が配置されている。アライメン
ト室503は、ロード/アンロード室506とゲイトバ
ルブ507を介して接続されている。
【0108】アライメント室503において位置調整が
なされた基板504は、ロボットアーム505によって
予備加熱室508に移送される。移送後はゲイトバルブ
509を閉鎖し気密性を維持させる。なお、装置の動作
中は全ての室を同じ圧力とし、各室間における基板の移
送に際して圧力調整をしないで済むようにすることが望
ましい。
【0109】予備加熱室508においては、レーザーア
ニールされる基板を所定の温度まで予備的に加熱する。
これはレーザー照射室101において基板加熱に要する
時間を短縮させ、スループットの向上を図るためであ
る。
【0110】また、予備的に加熱させることで膜中の水
素を離脱させ、レーザー光の照射による効果を高めるた
めでもある。この水素を離脱させる効果はアニールする
膜として非晶質珪素膜を用いる場合に顕著なものとな
る。
【0111】予備加熱室508は、その内部が円筒状の
石英で構成されている。円筒状の石英はヒーターで囲ま
れていて、その内部を加熱できる構成となっている。
【0112】また予備加熱室508は、石英で構成され
た基板ホルダーを備えている。基板ホルダーには、基板
が多数枚収容可能なサセプターが備えられている。基板
ホルダーは、エレベーターにより上下される。また予備
加熱室508と、基板搬送室502とは、ゲイトバルブ
509によって連結されている。
【0113】また、予備加熱室508内に、気体供給部
や、排気用の真空ポンプを設けて、基板ホルダー内をヘ
リウム雰囲気として、基板を予備加熱することは極めて
有効である。
【0114】予備加熱をヘリウム雰囲気で行うことで、 予備加熱時間が空気雰囲気より短くなる。 空気雰囲気での珪素膜上面の酸化膜形成を防ぎ、空気
中の不純物が膜中に混入されない。 といった効果が得られる。
【0115】予備加熱室508において、所定の時間予
熱された基板は、ロボットアーム505によって基板搬
送室502に引き戻され、アライメント室503にて再
度アライメント調整がなされる。そしてロボットアーム
505によって、レーザー照射室101に移送される。
【0116】レーザー照射終了後、被処理基板504は
ロボットアーム505によって基板搬送室502に引き
出され、徐冷室510に移送される。
【0117】徐冷室510は、ゲイトバルブ511を介
して、基板搬送室502と接続されており、石英製のス
テージ上に配置された被処理基板が、ランプ、反射板か
らの赤外光を浴びながら、徐々に冷却される。
【0118】徐冷室510で徐冷された被処理基板は、
ロボットアーム505によって、ロード/アンロード室
506に移送され、カセット512に収納される。
【0119】こうして、1枚の基板に対するレーザーア
ニール工程が実施される。このようにして、上記工程を
繰り返すことにより、多数の基板に対して、連続的に一
枚づつ処理が行われる。
【0120】図5に示すレーザーアニール装置におい
て、レーザー照射室や予備加熱室のみならず、ロード/
アンロード室、基板搬送室、徐冷室にもヘリウムガスを
供給して、ヘリウム雰囲気とすることは有効である。こ
のようにすると被処理基板が空気に触れることがなくな
り、珪素膜中に空気中の不純物が混入することを防ぐこ
とができる。
【0121】〔実施例5〕本実施例は、非晶質珪素膜に
対してレーザーアニールを施し、結晶性珪素膜を得る構
成に関する。本実施例においても実施例3と同様に、図
2に示すレーザー照射装置を用いる。
【0122】まず、基板として127mm角、1.1m
m厚のコーニング1737基板を用意する。この基板上
にプラズマCVD法により酸化珪素膜を2000Åの厚
さに形成し、下地膜とする。
【0123】さらに公知のプラズマCVD法で非晶質珪
素膜を500Åの厚さに形成する。その後、この基板を
レーザー照射室101(図2)内に配置する。
【0124】基板が置かれたレーザー照射室101に、
ヘリウム80%、酸素20%の混合気体を気体供給部1
09より導入する。レーザー照射室101内の圧力を大
気圧、または減圧下例えば0.02〜0.5Torrに
保つ。なお基板の加熱温度は100〜600℃例えば3
50℃とする。
【0125】すると、雰囲気中の酸素により、基板上の
非晶質珪素膜はその表面が酸化され、10〜100Åの
酸化珪素膜が形成される。
【0126】同時に、非晶質珪素膜表面に付着した有機
物は活性化またはオゾン化した酸素により揮発性酸化物
となって除去される。
【0127】レーザー照射室101内をヘリウム雰囲気
とした状態で、台106を移動させながら、線状レーザ
ー光を非晶質珪素膜に照射する。
【0128】線状レーザー光は、照射面上で、幅0.3
4mm×長さ135mmの大きさを有する。エネルギー
密度は、100mJ/cm2 〜400mJ/cm2 、例
えば200mJ/cm2 とする。台106を2.5mm
/sで一方向に移動させながら行うことで、線状レーザ
ー光を走査させる。レーザーの発振周波数は200Hz
とする。
【0129】この場合、照射面の一点に注目すると、1
0〜50ショットのレーザー光が照射される。
【0130】このようにして、ヘリウム/酸素雰囲気中
で線状レーザー光を走査して照射することにより、非晶
質珪素膜は結晶化され、結晶性珪素膜となる。
【0131】作製された結晶性珪素膜は、清浄な膜質を
有し、かつ、結晶性、膜の均質性に優れたものとするこ
とができる。
【0132】〔実施例6〕本実施例は、ヘリウム雰囲気
でプラズマ発生させ、このプラズマ雰囲気中にてレーザ
ーアニールを行う例を示す。
【0133】実施例6で使用するレーザーアニール装置
の断面図を図6に示す。図6の上面図を図7に示す。図
6、図7において、図2、図3と同じものは、同符号で
示す。
【0134】レーザー照射室101に対して気体供給部
110から、ヘリウム、水素、酸素の混合気体を供給す
る。各気体の混合比は必要に応じて適宜設定する。ここ
では、ヘリウム77%、水素3%、酸素20%とした。
レーザー照射室101内の圧力は、真空排気ポンプ10
8により0.02〜0.03Torrに保たれる。ま
た、予備加熱室、徐冷室、基板搬送室も同様に減圧され
る。
【0135】実施例3と同様にして非晶質珪素膜が形成
された被処理基板401を、レーザー照射室101内の
ステージ上に配置する。すると基板は台106内に配設
されたヒーターにより加熱され、所定の温度、例えば3
50℃に到達する。
【0136】被処理基板401を、予備加熱をせずにレ
ーザー照射室内にて加熱した場合、約1000秒で35
0℃まで加熱される。
【0137】このとき、雰囲気中の酸素の作用により、
基板上の非晶質珪素膜はその表面が酸化され、10〜1
00Åの薄い酸化珪素膜が形成される。
【0138】次に、一対の電極601に、高周波電源6
02から高周波エネルギー(13.56MHz)を400W
の出力で印加する。すると、ヘリウム、酸素、水素いず
れもプラズマにより活性化される。特に活性化されたヘ
リウムは、活性状態が比較的長く保たれるため、この影
響で酸素や水素の活性も助長される。
【0139】酸素プラズマの作用により、基板表面に付
着した有機物は、衝撃により分離され、揮発性酸化物と
なって除去される。または、残存した有機物が薄い酸化
珪素膜中に取り込まれる。
【0140】また水素プラズマも有機物除去作用を有し
ている。酸素プラズマと水素プラズマとが除去作用をす
る対象は、異なる炭素の結合を有した有機物である。し
たがって、酸素プラズマと水素プラズマを形成すること
で、被処理基板の表面に存在する有機物の除去をより効
果的に行うことができる。
【0141】また、レーザー光の照射の際に、300℃
〜600℃、特に好ましくは300〜350℃程度の加
熱を行うことで、レーザー光の照射によるアニール効果
を助長するとともに、水素プラスマによる水素熱処理も
同時に行うことができる。これは、珪素膜の表面及び膜
中に存在する欠陥や不対結合手を補償する作用を奏す
る。
【0142】さらに、図6においては、一対の電極60
1がレーザー照射室の側面とほぼ同じ大きさで設けられ
ているため、プラズマはレーザー照射室内全体に形成さ
れる。したがって、酸素および水素のプラズマの作用に
より、レーザー照射室の内部に付着した有機物を除去
し、クリーニングできる。
【0143】また、上記の酸素プラスマ、水素プラズマ
の種々の作用は、プラズマ状態のヘリウムにより、それ
ぞれ助長される。
【0144】上記工程において、被処理基板の加熱を予
備加熱室で行なって、被処理基板をレーザー照射時の加
熱温度または加熱温度に近い温度に昇温させておくと、
レーザー照射室内に基板を配置してからレーザー照射が
可能となるまでの時間が大幅に短縮される。予備加熱の
温度は、必要に応じてレーザー照射時の加熱温度に対し
て高くしたり低くしたりする。
【0145】この場合、予備加熱室での加熱をヘリウム
雰囲気で行っておくと、予備加熱中に空気雰囲気による
酸化膜が珪素膜上面に形成されないため、レーザーアニ
ール後の珪素膜に空気中の不純物が混入することを防ぐ
ことができる。
【0146】また、工程の順序を、初めにレーザー照射
室内に酸素、水素、ヘリウム混合雰囲気のプラズマを形
成しておき、その状態のレーザー照射室内に予備加熱さ
れた被処理基板を搬入してレーザー処理を行うようにし
てもよい。このようにすると、レーザー照射室内での基
板加熱時間の短縮に加え、酸素プラズマの酸化作用によ
り、数秒〜数10秒という極めて短い時間で珪素膜上に
薄い酸化珪素膜を形成させてレーザー照射を行うことが
できる。したがって、レーザー照射工程をさらに短縮で
きる。
【0147】実施例6で示した工程は、ヘリウムと、水
素または酸素の何れか一方のみとの混合気体で行っても
よいことはいうまでもない。
【0148】〔実施例7〕本実施例は、1つのレーザー
照射室内において、ヘリウム雰囲気で昇温し、酸化雰囲
気に曝しながらレーザー照射を行う構成であって、ヘリ
ウム雰囲気に混入する酸化気体の量を極力少なくして、
ヘリウム雰囲気の熱伝導率の低下を極力少なくする構成
に関する。
【0149】図8に本実施例で示すレーザー照射装置の
横断面図を示す。図9には図8の上面図を示す。図8、
図9において、図2および図3と同一部分を表示する場
合には同符号を用いている。
【0150】図8、図9において、レーザー照射室10
1内に、気体供給部109よりヘリウムが供給され、1
00%ヘリウム雰囲気が形成される。
【0151】レーザー照射室101内には、フード80
1が線状レーザー光照射位置802の周囲近傍を囲んで
設けられている。
【0152】このレーザー照射室内に被処理基板401
が配置され、被処理基板はヘリウム雰囲気中で所定の温
度まで高速に加熱される。
【0153】被処理基板の加熱終了後、フード801内
に、気体供給部803より酸化気体として、オゾンまた
はオゾン含有気体としてオゾン/酸素混合気体、または
酸素が供給される。この構成により酸化気体が、被処理
基板上のレーザー光照射位置802の近傍にのみ供給さ
れ、部分的に酸化雰囲気を形成する。
【0154】酸化雰囲気の作用により、被処理基板上の
有機物が酸化除去される。また、被処理基板上の珪素膜
上面に100Å以下の厚さの酸化珪素膜が形成される。
この薄い酸化珪素膜が形成された状態でレーザーアニー
ルを行うことで、アニール後の結晶性珪素膜の結晶性や
均質性が向上する。
【0155】被処理基板が酸化気体に曝される時間は、
基板移動方向に対するフード801内部の大きさと台1
06の移動速度で制御できる。
【0156】レーザー照射工程が終了したら、フード8
01内への酸化気体の供給を停止する。
【0157】実施例7に示す構成においては、レーザー
照射室内は、真空排気ポンプ108により、レーザー照
射中または照射後に、所定の圧力を保ちながら排気され
る。そして、ヘリウムは常にまたは必要に応じてレーザ
ー照射室内に供給される。
【0158】他方、フードにより基板表面近傍に極微量
の酸化気体が供給され、部分的にのみ酸化雰囲気を形成
する。酸化気体の供給量は、ヘリウムの供給量よりはる
かに少ない量で充分である。
【0159】このことにより、酸化気体により被処理基
板上面を処理しているにもかかわらず、レーザー照射室
内のヘリウム雰囲気への酸化気体の混入量を極めて少な
くすることが可能となる。
【0160】その結果、1つの被処理基板の処理を終了
してレーザー照射室から取り出して、その直後に、次に
処理する被処理基板をレーザー照射室内に搬送しても、
ヘリウム雰囲気は100%近いヘリウム濃度で維持され
ている。したがって、酸化雰囲気によるレーザーアニー
ルの効果を充分に得ながら、ヘリウム雰囲気による高速
な昇温という効果を最大限に得ることできる。これによ
り複数基板を連続的に処理する場合において、高いスル
ープットを得ることができる。
【0161】実施例7の構成においては、フード801
内にオゾンを含まない純酸素のみを供給して、紫外光で
あるレーザー光を照射することで、フード内の酸素をオ
ゾン化し、被処理基板上面にオゾンを供給することも可
能である。特に、フード801の内部を、線幅が数mm
の線状レーザー光の周囲を囲む程度の小さい面積とすれ
ば、レーザー照射によりフード内部の酸素は十分にオゾ
ン化される。このようにすると、オゾン生成するための
装置を不要とすることもできる。
【0162】図8、図9に示すレーザー照射室の構成に
おいて、オゾンやオゾン含有気体をフード801の上方
から下方に向けて流れるように供給することで、レーザ
ー照射により被処理基板から飛翔する有機物や無機物が
レーザー照射窓104に付着することも防ぐことができ
る。加えて、フードの下端が被処理基板上面から数mm
程度と近接していれば、有機物や無機物のフード外部へ
の飛翔が妨げられる。したがって、レーザー照射室内の
洗浄工程も不要となる。
【0163】〔実施例8〕実施例8では、被処理基板を
酸化雰囲気で処理した後、ヘリウム雰囲気でレーザー光
の照射を行うための、他の構成に関する。
【0164】まず、1つの処理室内において、被処理基
板上面を、酸素、オゾンやオゾン含有気体、あるいは酸
素プラズマで酸化処理して、有機物の除去、薄い酸化膜
の形成を行なう。
【0165】次に、清浄な雰囲気を維持したまま被処理
基板をレーザー照射室に搬送し、ヘリウム雰囲気でレー
ザー照射を行う。
【0166】酸化処理する工程を、レーザー照射とは別
の容器内で行う場合、被処理基板を外気に曝さないよう
にし、清浄な雰囲気を維持する機能が必要となる。
【0167】例えば、酸化処理室とレーザー照射室と
を、ゲイトバルブを介して接続する、いわゆるマルチチ
ャンバー構成とする必要がある。基板を移動する際の室
間の清浄な雰囲気をヘリウム雰囲気とすると、レーザー
照射室内に基板搬入直後からヘリウム雰囲気による高速
な昇温が可能となるため、好ましい。
【0168】この場合、レーザー照射時の雰囲気をヘリ
ウムに水素または水素と酸素を含有した雰囲気、または
それらのプラズマ雰囲気とすると、水素熱処理も同時に
行うことができる。またこの場合は、基板を300〜6
00℃程度、特に好ましくは、300〜350℃に加熱
することが重要となる。
【0169】〔実施例9〕実施例9では、実施例8で示
した被処理基板の被照射部を酸化処理し、その後にレー
ザー光の照射を行う工程を、レーザー照射室内で行う構
成を示す。
【0170】図10に本実施例で示す装置の断面図を示
す。また図11に上面図を示す。図10、図11におい
て、図2および図3と同一部分を表示する場合には同符
号を用いている。
【0171】図10、図11に示すように、フード10
01は、レーザー光が走査されて照射される位置の手前
側に配置されている。即ち、移動機構107により搬送
される基板の、フード1001下部を通過した領域にレ
ーザー光照射位置1002がある構成となっている。
【0172】フード1001には、実施例7と同様に、
酸化気体として、オゾンまたはオゾン含有気体例えばオ
ゾンと酸素との混合気体、あるいは酸素が、気体供給部
1003より供給される。
【0173】また、気体供給部109、110より、ヘ
リウムや水素が供給され、レーザー照射室内はヘリウム
雰囲気となる。
【0174】このような構成とすると、レーザー照射室
内に搬入された被処理基板は、ヘリウム雰囲気の作用に
より高速に昇温され、所定の温度となる。
【0175】被処理基板の加熱終了後、フード1001
内に、気体供給部1003よりオゾン等の酸化気体が供
給される。すると、被処理基板上のレーザー光が照射さ
れる前の領域に、部分的に酸化雰囲気が形成される。
【0176】被処理基板上面は、まずフード1001下
で酸化処理されて、有機物が除去され、薄い酸化珪素膜
が形成される。この酸化処理された領域に対して、ヘリ
ウム雰囲気またはヘリウムと水素、あるいは他の気体と
の混合雰囲気中にてレーザー光が照射されるものとする
ことができる。
【0177】この場合、基板移動方向に対するフード1
001内部の大きさと台106の移動速度で、被処理基
板がオゾンに曝される時間を制御することができる。
【0178】実施例9の構成は、実施例7と同様に、酸
化処理を行いつつ、ヘリウム雰囲気の作用による高速な
昇温を、複数枚の基板の処理にわたっても同様に行なう
ことができ、高品質な結晶性珪素膜を高いスループット
で得ることができる。
【0179】さらにヘリウムに水素を混入して、300
〜600℃、好ましく300〜350℃で加熱すること
で、水素熱処理をも同時に行なうことができ、より高い
スループットを実現し、作製工程を短縮化できる。
【0180】〔実施例10〕実施例10では、レーザー
アニール時の試料加熱方法の他の構成を示す。図12に
本実施例で示す装置の断面図を示す。また図13に図1
2の上面図を示す。図12、図13において、図2およ
び図3と同一部分を表示する場合には同符号を用いてい
る。
【0181】実施例10では、図12、図13に示すよ
うに、ヘリウム雰囲気中において、試料である基板40
1をステージ111上のピン1201で支えることによ
り、基板401をステージ111上面には密着させず、
ステージ111上面から浮かせて配置する。すると、台
106内に設けられたヒーターで基板とステージとの間
のヘリウムまたはヘリウムと他の気体との混合気体が加
熱される。そして、加熱された気体により基板301が
加熱される。
【0182】このように、基板をヒータに対して所定の
間隙を有して配置し、基板の加熱を気体を介して行う。
このようにすることで、基板における熱の拡散が均一化
され、基板面内の温度分布をより均一なものとすること
ができる。その結果、レーザーアニール後に得られる結
晶性珪素膜の面内均質性を、向上させることができる。
【0183】この構成では、気体の比熱が高いと好まし
い結果が得られる。したがって比熱の高いヘリウムによ
る雰囲気は、極めて好ましい。
【0184】基板401とステージ111との間隙は、
0.1〜5.0mm程度、好ましくは0.5〜2.0m
m程度とする。この間隔により、加熱効率が向上する。
この間隔が広くなりすぎると、加熱効率が低下するので
注意が必要である。
【0185】ここでは、基板401をピンで支える構成
を図2、図3に対応する例で示したが、他の図6〜図1
1に対応する構成においても実施できることは明らかで
ある。
【0186】〔実施例11〕本実施例は、基板搬入直後
の加熱時のみをヘリウム雰囲気とし、レーザー照射時は
他の雰囲気とする構成に関する。
【0187】基板加熱時の雰囲気をヘリウム雰囲気とし
て、高速に昇温し、かつレーザ照射時の雰囲気をヘリウ
ム以外、例えば窒素または窒素に酸素や水素が混入され
た雰囲気が要求される場合もある。窒素雰囲気でレーザ
ーアニールすることにより、ヘリウム雰囲気に比較して
レーザー照射による膜表面のリッジ(荒れ)が少なくな
るという効果がある。
【0188】このような場合、例えば図2に示す装置を
用いて、気体供給部109よりヘリウムを導入してヘリ
ウム雰囲気とし、高速に昇温して基板加熱温度を所定の
温度に安定させる。その後、あるいは一度レーザ照射室
内を減圧状態としてから気体供給部110より窒素等の
気体を導入すれば、実現は可能である。
【0189】このとき、気体の導入によって基板温度が
低下しないように、導入される気体やレーザー照射室内
をある程度加熱しておく必要がある。
【0190】他方、気体の排気、供給は、レーザー照射
室の容積にもよるが、速くても数分〜10数分の時間を
要する。特に、基板を連続して処理する場合、基板1枚
毎に雰囲気を入れ換えていては、ヘリウム雰囲気による
高速昇温のメリットが薄れてしまう。
【0191】そこで、被処理基板の加熱を行う領域とレ
ーザー照射を行う領域で、あらかじめ異なる雰囲気を形
成し、双方の雰囲気間を被処理基板が移動するような構
成とする。
【0192】図14に本実施例で示すレーザー照射装置
の横断面図を示す。図14において、図2と同一部分を
表示する場合には同符号を用いている。
【0193】図14のレーザー照射装置は、被処理基板
の加熱を行う加熱室1401とレーザー照射室1402
間に、シャッター1403が設けられている。すなわ
ち、加熱室とレーザー照射室が隣接して設けられてい
る。
【0194】昇降手段1408は、被処理基板401
を、加熱室1401とレーザー照射室との間を移動させ
る。
【0195】シャッター1403が閉じているときは、
加熱室1401とレーザー照射室1402とで、双方の
雰囲気が極力混じらないように、互いに隔てられてい
る。
【0196】ステージ111は、加熱室へ基板が搬入さ
れる前は、ヒータを内部に有する台106と共に昇降手
段1408によって加熱室1401内に配置されてい
る。
【0197】加熱室1401は、気体供給部1404か
らヘリウムが導入され、ヘリウム雰囲気となる。また加
熱室1401内は真空排気ポンプ1405により、大気
圧または減圧、例えば0.02〜0.5Torrの所定
の圧力に維持される。
【0198】また、レーザー照射室1402は、気体供
給部1404からレーザー照射用雰囲気、例えば、窒
素、酸素、水素の混合気体が導入される。
【0199】レーザー照射室1402内の雰囲気を、窒
素と酸素の混合雰囲気とする場合、酸素は5〜50%
(大気圧)程度含有されていることが好ましい。5%以
下では酸素を加えることによる結晶性の向上や有機物の
除去等の効果は得づらくなる。また50%以上になる
と、窒素雰囲気を用いるメリットが薄れる。
【0200】窒素と水素の混合雰囲気とする場合、水素
は3%またはそれ以下含有されていることが好ましい。
水素が3%を越えると爆発する可能性がある。
【0201】窒素、水素、酸素の混合気体とする場合、
窒素に対する水素と酸素を合わせた気体の割合は3〜5
0%程度が好ましい。3%以下では混合の効果が得られ
ず、50%以上では窒素雰囲気を用いるメリットが薄れ
る。またこのとき水素は酸素の0.1〜10%程度が好
ましい。0.1%以下では水素を含有することの効果が
得られず、また10%を越えると爆発の危険がある。
【0202】またレーザー照射室1402内は真空排気
ポンプ1407により、大気圧または減圧、例えば0.
02〜0.5Torrの所定の圧力に維持される。
【0203】まず、被処理基板401は、基板搬送室か
らゲイトバルブ501を介して搬送され、加熱室140
1内のステージ111上に配置される。
【0204】ゲイトバルブ501を閉じた後、被処理基
板401は台106内のヒータにより加熱され、ヘリウ
ム雰囲気の作用により高速に昇温され、所定温度に安定
する。
【0205】次に、シャッター1403を開けて、所定
温度に安定した被処理基板401、およびステージ11
1、台106を、昇降手段1408によりレーザー照射
室1402に移動する。ここでは台106は、移動手段
107に固定され、水平方向の移動を可能とする。シャ
ッター1403は、被処理基板のレーザー照射室内に移
動後、直ちに閉じられる。
【0206】なお、レーザー照射室内の雰囲気を予め加
熱しておき、レーザー照射室内に移動されてきた基板の
温度を下げないようにすることは好ましい。
【0207】台106は、レーザー照射室1402内で
移動手段107により所定の速度で移動する。そして台
106、ステージ111上の被処理基板401に対し
て、酸素、水素を含有した窒素雰囲気中にて線状レーザ
ービームによるアニールが行われる。
【0208】レーザーアニールが終了後、台106は加
熱室の下部に移動する。そしてシャッター1403を開
けて、被処理基板を載せた台106を昇降手段1408
により再びヘリウム雰囲気の加熱室1401へ移動し、
シャッターを閉じる。その後、ゲイトバルブ501を介
して基板搬送室に移動する。
【0209】このような構成とすることにより、ヘリウ
ム雰囲気で基板を加熱昇温し、窒素雰囲気でレーザーア
ニールする工程を、より短時間で行うことができる。そ
して、ヘリウム雰囲気での高速昇温によるスループット
の向上と、ヘリウム以外の雰囲気でのレーザーアニール
による優れた膜質を、共に得ることができる。
【0210】なお、ここでは加熱室をレーザー照射室の
上に設け、基板の加熱室とレーザー照射室間の移動手段
として昇降手段を用いた構成を示した。しかし、加熱室
をシャッターを介してレーザー照射室の側部に設け、基
板(および台、ステージ)を水平方向に移動させてもよ
い。また、ロボットアーム等を用いて、加熱室とレーザ
ー照射室間で基板のみを搬送してもよい。
【0211】上記した、加熱室とレーザー照射室がシャ
ッターを介して隣接する構成においては、加熱室とレー
ザ照射室間で、台、ステージ、基板の移動により、両室
の雰囲気が若干混合する場合がある。
【0212】これを防ぐための方法として、基板を加熱
室からレーザー照射室へ移動する場合には、気体の供給
量や排気量を制御して、レーザー照射室内の圧力を加熱
室内の圧力より高く設定する。同様に、基板をレーザー
照射室から加熱室へ移動する場合には、加熱室の圧力を
レーザー照射室の圧力より高く設定する。これにより、
移動先の室内へ、移動前の室の雰囲気が混入することを
防ぐことができる。
【0213】この場合、移動前の室には移動先の室の雰
囲気が若干混入する。しかし、シャッターを閉じている
間に、移動前の室、すなわち現在基板が配置されていな
い室において、雰囲気を構成する気体が新たに供給され
ることにより雰囲気を維持することができる。
【0214】他の方法としては、レーザー照射室と加熱
室との間に、開閉可能なシャッターで両室から隔てられ
たバッファ室を設ける方法がある。すなわち、基板を一
方の室から他方の室への移動するに際し、一旦バッファ
室に基板(およびステージ、台)を移動してシャッター
を閉じ、バッファ室内を双方の室の雰囲気から遮蔽す
る。
【0215】バッファ室内に基板を載せた台が移動する
ことにより、移動前の室の雰囲気がバッファ室内に混入
する。バッファ室内は予め移動先の室の雰囲気と同じ雰
囲気としておいてもよい。
【0216】ここで、バッファ室内の雰囲気を、移動先
の室と同じ雰囲気となるように、気体をバッファ室内へ
導入する。このとき、真空排気ポンプで排気しながら圧
力を制御する。
【0217】このようにしてバッファ室内の雰囲気が移
動先の室の雰囲気と同雰囲気となったら、移動先の側の
シャッターを開けて、基板を載せた台を、移動先の室内
へ移動する。その後シャッターを閉じる。
【0218】このようにすると、レーザー照射室と加熱
室との間での基板の移動による雰囲気の混合を完全に防
ぐことができる。
【0219】本実施例において、レーザー処理前の基板
とレーザー処理後の基板を、同一室(加熱室1401)
を介してレーザー照射装置と基板搬送室間を移送する構
成とした。このようにすると装置構成は簡単であるが、
レーザー処理終了後に、基板を一旦加熱室に戻してから
基板搬送室に搬送させるため、加熱室から基板が搬送さ
れないと、新たに処理する基板を搬入することができな
い。
【0220】そこで、レーザー処理前の基板とレーザー
処理後の基板とが配置される室を異ならせて、基板の搬
出と搬入を異なる部屋で行ってもよい。すなわち、これ
からレーザー処理される基板をヘリウム雰囲気の第1の
室内に配置して高速昇温して加熱し、レーザー照射室内
でレーザ処理する。そして処理の終了した基板をヘリウ
ムまたは他の雰囲気の第2の室内に配置し、その後基板
を基板搬送室へ搬出する構成としてもよい。
【0221】このようにすることで、1つの被処理基板
をレーザー照射室で処理している間に、次の基板を加熱
しておくことができ、スループットが更に向上する。
【0222】本実施例において、レーザー照射室の構成
として、本明細書の他の実施例に示す他のレーザー照射
室の構成を使用することも可能である。
【0223】
【発明の効果】レーザー光の照射による半導体膜に対す
るアニール工程を、ヘリウム雰囲気で行うことにより、
半導体膜あるいは半導体膜が設けられた基板の加熱昇温
時間を短縮し、スループットを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置内に基板を搬入してからの経過時間と基
板温度との関係を示す図。
【図2】 実施例におけるレーザー照射室を示す図。
【図3】 図2の上面図。
【図4】 実施例の作製工程を示す図。
【図5】 実施例におけるレーザーアニール装置の上面
図。
【図6】 レーザー照射装置の例の横断面図。
【図7】 図6の上面図。
【図8】 レーザー照射装置の例の横断面図。
【図9】 図8の上面図。
【図10】レーザー照射装置の例の横断面図。
【図11】図10の上面図。
【図12】レーザー照射装置の例の横断面図。
【図13】図12の上面図。
【図14】レーザー照射装置の例の横断面図。
【符号の説明】
101 レーザー照射室 102 レーザー発振装置 103 ミラー 104 窓 106 台 107 移動機構 108 真空排気ポンプ 109、110 気体供給部 111 ステージ 112 光学系 401 基板 402 酸化珪素膜(下地膜) 403 結晶化珪素膜 404 酸化珪素膜 405 島状領域 406 ゲイト絶縁膜 407 ゲイト電極 408 ソース 409 ドレイン 410 チャネル形成領域 411 層間絶縁膜 412 ソース電極・配線 413 ドレイン電極・配線 420 ヘリウム雰囲気 501 ゲイトバルブ 502 基板搬送室 503 アライメント室 504 基板 505 ロボットアーム 506 ロード/アンロード室 507 ゲイトバルブ 508 予備加熱室 509 ゲイトバルブ 510 徐冷室 511 ゲイトバルブ 512 カセット 601 一対の電極 602 高周波電源 801 フード 802 レーザー光照射位置 803 気体供給部 1001 フード 1002 レーザー光照射位置 1003 気体供給部 1201 ピン 1401 加熱室 1402 レーザー照射室 1403 シャッター 1404、1406 気体供給部 1405、1407 真空排気ポンプ 1408 昇降手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 舜平 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘリウム雰囲気中に半導体膜を配置して所
    定の温度に安定するまで加熱した後に、前記半導体膜の
    表面に対してレーザー光を照射することを特徴とする半
    導体処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ヘリウム雰囲気
    は、ヘリウム、またはヘリウムと水素の混合雰囲気、ま
    たはヘリウムと酸素の混合雰囲気、またはヘリウムと水
    素と酸素の混合雰囲気であることを特徴とする半導体処
    理方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、レーザー光の照射は、
    ヘリウム以外の雰囲気で行われることを特徴とする半導
    体処理方法。
  4. 【請求項4】水素を含有するヘリウム雰囲気中に配置さ
    れた半導体膜を、所定の温度に加熱しながら前記半導体
    膜の表面にレーザー光を照射することを特徴とする半導
    体処理方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、ヘリウム雰囲気は、プ
    ラズマ状態であることを特徴とする半導体処理方法。
  6. 【請求項6】請求項4において、ヘリウム雰囲気は水素
    および/または酸素を含有していることを特徴とする半
    導体処理方法。
  7. 【請求項7】請求項4において、レーザー光の照射は半
    導体膜の温度が安定した状態で行われることを特徴とす
    る半導体処理方法。
  8. 【請求項8】気密室内において加熱された半導体膜に対
    してレーザー光を照射するプロセスであって、 前記気密室に半導体膜が形成された基板を搬入する工程
    と、 前記気密室をヘリウム雰囲気とし前記試料を所定の温度
    に安定するまで加熱する工程と、 前記半導体膜に対してレーザー光を照射する工程と、 を有することを特徴とする半導体処理方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、加熱が行われた雰囲気
    を利用してそのままレーザー光の照射を行い、 前記レーザー光の照射は前記雰囲気をプラズマ状態とし
    て行うことを特徴とする半導体処理方法。
  10. 【請求項10】請求項8において、ヘリウム雰囲気の気
    体を基板の裏面側にも行き渡らせることを特徴とする半
    導体処理方法。
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