JPH0916237A - 長尺材の加工データ作成方法及び装置 - Google Patents

長尺材の加工データ作成方法及び装置

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JPH0916237A
JPH0916237A JP18473595A JP18473595A JPH0916237A JP H0916237 A JPH0916237 A JP H0916237A JP 18473595 A JP18473595 A JP 18473595A JP 18473595 A JP18473595 A JP 18473595A JP H0916237 A JPH0916237 A JP H0916237A
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龍彦 増田
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寛之 北村
Hiroshi Kawachi
博司 川地
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一明 芹沢
Kunihide Hayashi
久仁英 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サッシ窓などを構成する長尺材において、加
工寸法の変更を容易にできるNCデータ作成方法を提供
する。 【構成】 長尺材を互いに位置を変えない基本形状パタ
ーンでまとめて左、右端、中間加工グループ20,3
0,40に区分し、左端加工グループ20の各基本形状
パターンは機械加工原点と一致した原点21を基準とし
た座標系で定義し、中間及び右端加工グループ30,4
0は,原点21とX軸方向のみの座標を違えた別の原点
31,41を基準としたローカル座標系で定義し、原点
21と原点31,41間の原点シフト量SM,L(Lは
全長:実測値)を与えて、ローカル座標系を機械座標系
に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、窓枠や戸枠、そうし
た枠に嵌めこまれる障子、戸、網戸といった建具を構成
するアルミ、あるいは他の材質の枠材、框材のような長
尺材を加工する場合に用いて好適な加工データ作成方
法、装置に関し、詳しくは、加工寸法を同じくする加工
形状を有し、その全長が異なる長尺材の加工を行うとき
の加工データ変更を容易に行いうる加工データ作成方
法、装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような枠材は、例えばアルミサッ
シの窓枠の場合、図10に示すように、左右の竪枠20
1,202の上下端部、及び中間部に切欠部201a,
201b,201cを設け、上下端部の切欠部201
a,201bには、上下枠203,204端部を嵌めこ
み、中間部の切欠部201cには横枠205端部を嵌め
こみ、この上下枠203,204端部と横枠205端部
に、竪枠201,202の壁部201dに設けたネジ孔
206を介して取付ねじ207を螺合して、窓枠200
を枠組みしている。こうした窓枠200では、建物の窓
開口部に合わせてその縦横のサイズが決定されるので、
竪枠201,202、横枠205、上下枠203,20
4が、夫々同じ断面形状、断面寸法を持つ型材であっ
て、枠組した窓枠の全体の大きさのみが異なるという場
合が多い。このような場合、大きい窓枠と小さい窓枠と
では、夫々の窓枠を構成する前記各枠は、その全長と、
端部、中間部の切欠部の長手方向位置は異なるが、切欠
部やその切欠部に形成されるねじ孔の加工寸法、切欠部
に対するねじ孔の位置などは、組み合わされる枠の断面
形状、断面寸法が変わらないために全く同じになる。従
来、長尺材に切欠部やねじ孔などの加工を行う場合に
は、工作機械の1つの加工原点を基準として、各切欠部
やねじ孔の座標を入力し、工作機械の工具と長尺材の相
対位置関係を制御し、加工していた。一方、長尺材では
ないが、同一形状の加工を同一ワークに対して、異なる
位置、異なる方向に多数加工するような場合に好適なN
Cデータ作成方法として、基本形状に対して、その加工
寸法を独立した座標系で定義し、このローカル座標系
と、機械座標系との間の、X、Y(及びZ)方向と、図
形の回転方向角度のシフト量を与えることにより、実際
の加工においては、ローカル座標系を機械座標系に変換
して加工を行うようにしたものがある(特開昭60−5
5411号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来技術では、
工作機械の1つの加工原点を基準として、長尺材の多数
の切欠部や、これに関連するねじ孔位置の座標を別々に
入力して、これに基づいて加工していたので、前記のよ
うに切欠部や、ねじ孔の寸法、切欠部に対するねじ孔位
置が同じで、長尺材の長手寸法や、切欠部の長手位置が
異なるのみ、というような場合には、長尺材の全長の長
短にあわせて、その都度、多くの加工部分の多数の座標
を入力変更せねばならず、そうした加工データの入力に
手間取る問題があった。後者の技術では、独立したロー
カル座標系と機械座標系のシフト量を変更するだけで、
ワークの異なる位置に同一加工を行い得るNCデータが
得られるので、データ入力が容易であるが、それでも、
前記技術では、少なくとも、X、Y及び、回転方向の3
つのシフト量を与えねばならず、長尺材のように長手方
向の位置のみが異なるワークに対しては、この技術にお
いても、未だデータ入力の煩雑さが残る問題がある。こ
の発明の課題は、同一加工形状を有する、長さの異なる
長尺材に対する加工データの変更を容易にする加工デー
タの作成方法、及びその作成方法を実施する加工データ
作成装置を提供することにある。また、サッシ材におい
ては、前述のように、竪枠に上下枠が枠組みされるの
で、上下枠の長手端部の切欠部寸法は、端部からの寸法
が正確でないと、枠組したときに端部がうまく枠組みさ
れない問題がある。本願の他の課題は、このような問題
を生じないように、加工データを容易に変更できる作成
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決の為に、
請求項1では、サッシ窓を構成する枠材、框材等の長尺
材を加工するに際し、長尺材に対して行われる加工部分
を、互いに位置関係が不変な加工部分ごとに左、右端加
工グループ、中間加工グループに区分し、各加工グルー
プにおける加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを違
えた別々の原点を基準とするローカル座標系で定義し、
機械の加工原点を左右端加工グループのいずれか一方の
座標系の原点と一致させ、その原点と各座標系との間の
長手方向の原点シフト量を与えて各加工グループの加工
位置を決定することを特徴とする。また、請求項2で
は、サッシ窓を構成する枠材、框材等の長尺材を加工す
るに際し、長尺材に対して行われる加工部分を、互いに
位置関係が不変な加工部分ごとに、左、右端加工グルー
プ、中間加工グループに区分し、各加工グループにおけ
る加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを違えた別々
の原点を基準としたローカル座標系で定義し、機械の加
工原点を左右端加工グループのいずれか一方の座標系の
原点と一致させ、他方の端加工グループの端面を含む面
内にその他方の端加工グループの座標系の原点を位置さ
せ、中間加工グループが加工基準とする端加工グループ
の原点と中間加工グループの長手方向の原点シフト量を
与え、前記他方の端加工グループの座標系と加工原点の
座標系との間の原点シフト量には、長尺材の長手方向の
実寸法を与えて各加工グループの加工位置を決定するこ
とを特徴とする。請求項3のように、請求項1,2の中
間加工グループはさらに2グループに区分されてもよ
い。請求項4では、サッシ窓を構成する枠材、框材等の
長尺材に対して行われる多種の加工の基本形状パターン
を記憶する形状パターン記憶部と、長尺材の加工グルー
プを左右端加工グループ、中間加工グループに区分し
て、各加工グループにおける加工形状を前記基本形状パ
ターンから選択するパターン選択手段と、各加工グルー
プで選択された基本形状パターンに夫々長尺材の長手方
向にのみ位置を違えて設定される別々の原点を基準とし
たローカル座標系で実加工用の寸法を定義する寸法入力
手段と、前記各加工グループで選択された基本形状パタ
ーンとそれに対する実加工用の加工寸法を、各加工グル
ープごとに記憶したグループデータ記憶部が複数集合し
て構成される長尺材の図番単位の加工データ記憶部と、
左、または右端加工グループの原点と一致した機械の加
工原点と他のローカル座標系間の長手方向の原点シフト
量を与える原点シフト量入力手段とを備えたことを特徴
とする。
【0005】
【作用】本願請求項1の方法では、長尺材の、互いに位
置関係が一定の加工部分をグループとし、そのグループ
での加工形状を、長尺材の長手方向座標のみが異なる原
点を夫々基準としたローカル座標系で定義したので、異
なる長手寸法のワークに対して、同一形状の加工を行う
ときの加工データの変更が、長尺材の長手方向のみの座
標系間の原点シフト量を与えるだけでよく、データ入力
の手間がない。請求項2では、長尺材の左右端加工グル
ープは、夫々各端面を基準で加工を行うことになり、長
尺材に長手方向の切断誤差があっても、左右端加工グル
ープの加工を行うときには、夫々端面からの寸法が正確
となる。請求項4では、長尺材に対する加工データを、
図番単位で記憶しているので、一旦、加工グループの基
本形状パターンに対する加工データを入力した後は、図
番指定をするだけで、直ちにその加工に必要なデータを
NC装置に提供でき、段取変えが極めて容易である。
【0006】
【実施例】図1に示すように、NC制御装置1は、工作
機械2を直接制御する、EIAコード(Gコード)で動
作する汎用NC装置3と、汎用NC装置3に設けられた
プログラマブルコントローラ4(以下、NC側PC4:
主に通信を制御する)を介して汎用NC装置3との間
で、データ、指令等をやり取りするようにI/O通信ま
たは、それに準じた通信ケーブル5で接続された汎用プ
ログラマブルコントローラ6(以下、汎用PC6)と、
汎用PC6とデータ授受可能に通信ケーブル7を介して
接続された入力表示手段8とを備えている。この入力表
示手段8は、一般のキーボードとディスプレイの組合わ
せと異なり、本願では、汎用PC6からの情報を画面に
表示し、また、汎用PC6への入力を、画面から行うこ
とのできるタッチパネル式のものである。加工の為の工
作機械2は、平面図により図7に示される。この工作機
械2は、主軸2aが垂直下方を向いた竪型のマシニング
センタで、X軸方向(ワーク長手方向)とY軸方向(ワ
ーク幅方向)とZ軸方向(上下方向、図7で紙面に垂直
な方向)の直交3軸方向に、主軸2a、すなわち、工具
Tが移動するようになっている。データ作成装置は、入
力表示手段8と汎用PC6とで構成される。
【0007】このNC制御装置で扱われるワークは、図
10に示すような、枠組みされてサッシ窓枠200を構
成する左右の竪枠201,202、上下枠203,20
4、横枠205あるいは、この窓枠200にはめこまれ
る障子の上下框、左右竪框となどいった長尺材であり、
その加工形状は、例えば竪枠201について説明する
と、図9のように、長手方向両端、中間に設けられ、上
下枠203,204端部、横枠205端部が嵌まり込む
ように断面の折曲片部201e,201e(図8)を削
除した切欠部201a,201b,201cや、竪枠2
01を介して上下枠203,204や横枠205のねじ
溝に止めねじ207をねじ込むために、竪枠201の壁
部201dに設けた多数のねじ孔206などから成って
いる。
【0008】このようなワークを加工するために、ワー
クの加工形状を分類し、一つの工具で行いうる加工の基
本的な形状毎に一まとめにして、いくつかの基本形状パ
ターンとして、汎用PC6のRAM内の形状パターン記
憶部25に記憶してある。基本形状パターンは、図2に
示すような形状、孔あけ、あるいは、パターン1,3,
4,6,11,12の加工後において、そのR部分にス
ロッタ加工を施すためのスロッタ加工などに分類されて
いる。
【0009】このようなワークの加工部分は、枠組され
る相手の枠材が同じであれば、切欠きと、ねじ孔の相対
位置関係は同じである。そのため、互いに相対位置関係
を変えない関係にある加工部分をまとめて、図7に示す
ように、左、右端加工グループ20,30と、中間加工
グループ40とに区分している。そして各加工グループ
に含まれるいくつかの基本形状パターンに対する実寸法
は、各加工グループで共通の原点を基準とした独立した
座標系で定義されるようにしてある。すなわち、図7の
ワークでは、左端加工グループ20に属する基本形状パ
ターンは、パターン1(上側切欠き),パターン3(下
側切欠き),パターン51(スロッタ加工)、パターン
63(孔あけ)であり、これらは、機械の加工原点と一
致した原点21基準の座標系で定義され、その機械の加
工原点21は、枠材の左端面200Lを含む平面内に位
置している。また、右端加工グループ30には、パター
ン4,6,51,64が属し、これらは、機械の加工原
点21とワーク長手方向(X軸方向)の座標のみをずら
した原点31を基準とするローカル座標系で定義され、
原点31は枠材の右端面200Rを含む平面内に位置し
ている。また、中間加工グループ40は、パターン1
1,12、51、63が含まれ、これらも、機械の加工
原点21とワーク長手方向座標のみをずらした原点41
を基準とするローカル座標系で定義されるようになって
いる。尚、中間加工グループ40は、本実施例では、左
端加工グループ20の原点21からのシフト量SMが与
えられる左端基準加工グループのみを示したが、この他
に、右端加工グループ30の原点31からのシフト量A
が与えられる中間加工グループ(図7の部分45のよう
な角孔部と、ねじ孔)があるときには、これも、別の原
点46を基準としたローカル座標系で記述される。
【0010】汎用PC6内のRAMには、図3に示すデ
ータの入出力に関する制御プログラムが記憶してあり、
この制御プログラムにより、上述のワークに対する加工
データを作成するようになっている。制御プログラムの
各制御ステップは、機能実現手段を示し、ステップS3
は、その型材に共通のデータ(型材の厚み、幅、全長な
ど)を入力する手段、ステップS4は、前記加工グルー
プを選択する加工グループ選択手段で、中間加工グルー
プ40を選択すると、機械の加工原点21からのX軸方
向の原点シフト量SMを入力するようになっていて、座
標系間の原点シフト量入力手段も兼ねている。もちろ
ん、中間加工グループにワークの右端を基準とした右端
加工基準グループがあれば、右端の座標系の原点41か
らの原点シフト量Aが入力されることはいうまでもな
い。また、ステップS5は、加工パターン選択手段で、
前述の基本形状パターンから、選択した加工グループに
含まれる基本形状パターンを選択する手段である。ま
た、ステップS7は、選択した基本形状パターンに対し
て、切削条件、工具選択を含んで、実際の加工寸法を設
定する寸法入力手段である。これらの入力は、すべて前
記タッチパネル8の画面上から行われる。また、ステッ
プS8、S9は、画面から入力されたデータを変数デー
タ記憶部のどこに格納するのかを、後述のデータ変換テ
ーブルを参照し、所定の格納位置に格納する、データ格
納指令手段である。また、ステップS14は、加工に先
立って、後述の変数データを複数加工パターン分(ここ
では、3パターン)をNC側PC4へ送る送信手段、ス
テップS15は、NC側で加工を開始した後、NC側か
らの要求で、加工パターン変数データを、1パターンず
つ図番データが終わるまで送り出す送信手段である。
【0011】汎用PC6のRAM内には、製品図番単位
の加工データ記憶部10が複数設けてある。各加工デー
タ記憶部10は、図5に示すように、その先頭から図番
データ記憶部11、その図番のワークの共通データ記憶
部12、どの加工グループにどの基本形状パターンが含
まれるかを管理し、加工グループの区切りを行うグルー
プ管理データ記憶部13、左端加工グループデータ記憶
部14、中間加工グループデータ記憶部15、右端部加
工データ記憶部16が、順に並んでいる。各加工グルー
プデータ記憶部14,15,16は、基本形状パターン
に対する変数データを各基本形状パターンと対応して記
憶した複数の変数データ記憶部17から構成される。
【0012】汎用PC6は、タッチパネル8との間での
データのやり取りを行うための表示入力バッファ50を
備えている。このバッフア50の多数のデータ格納位置
a,b,c,d,e…は、タッチパネル8に表示される
各種の基本形状パターンに対する寸法、各種データの入
力、表示位置と1対1で対応しており、データ格納位置
が表示位置を示すデータとなっている。また、汎用PC
6のRAM内には、このバッファ50の格納位置と、前
述の変数データ記憶部17におけるデータ格納位置との
対応関係を示すデータ変換テーブル51が設けてある。
データ変換テーブル51には、バッファ50の格納位置
に先頭から格納されたデータが、変数データ記憶部17
の先頭番地(変数データの先頭は、必ずパターン種別に
設定してある)から順に、どのようなデータサイズで記
憶されるのか(即ち、格納位置)などがデータ種別コー
ドで記述して前記バッファの格納位置と対応づけてあ
る。従って、データ入力の際に、前記フローチャートの
ステップS8において、画面上のある位置に入力された
データは、これと対応したバッファ50の格納位置に格
納され、ここでデータ変換テーブル51を参照すること
により、データサイズの小さいものは、変数データ記憶
部17のメモリ単位(16bit)を複数に区切るよう
に順に格納され、記憶エリアを節約して、すなわち、R
AMに記憶するのに適した形で格納されるようになって
いる。また、このように格納されたデータを読みだすと
きにも、読出指定された加工パターンがどのパターンか
により、そのパターンに対応したデータ変換テーブル5
1を参照することで、その変数データ記憶部17の先頭
番地の最初の8bitの加工パターン種別データの次の
4bitが工具番号、その次が基準、グループの判別デ
ータであるというように、変数データ記憶部にメモリを
できるだけ節約して記憶してある情報を切り出して、こ
の切り出したデータをバッファ50の対応する格納位置
へ、表示に適した形式として格納するようになってい
る。従って、基準形状パターンの形状の差によるデータ
の並び順、データの占める記憶エリアの大きさ等、変数
データの構造が異なっても、各基本形状パターンごとに
準備したデータ変換テーブル51を参照することによ
り、変数記憶エリアでの記憶形式と、バッファ50での
記憶形式との間でデータの変更が行われるので、各基本
形状パターンに対応して、そのようなデータ変更の為の
プログラムを多数準備する必要はない。なお、このデー
タ変更テーブル51は、図1に示すメンテナンス用パソ
コン52により書き替えでき、これによって、新たな基
本形状パターンの追加があっても、その追加した基本形
状パターン用のテーブルを準備すれば、データ変換の為
のプログラムを手直しすることなく、新たなパターンに
よるデータ記憶と参照ができる。
【0013】そして、制御プログラムに含まれる表示プ
ログラムを、表示命令に表示位置と表示内容(バッファ
50のデータ格納位置に格納されたデータ)をパラメー
タとして記述しておくことにより、バッファ50を先頭
から順に読み出しながら、バッファ50のデータ格納位
置の示す表示位置データとその格納内容とを、表示プロ
グラムの前記パラメータに適用すれば、対応する画面上
の位置に対応する格納データが表示されるので、各基本
形状パターンの形状の差による変数データの並び順(デ
ータ構造)が異なっていても、表示プログラムを全く共
通のものとすることができることになる。
【0014】次に、汎用NC装置3には、前記各基本形
状パターンと対応して、切削条件、工具条件、その加工
パターンを加工するのに必要な寸法、原点のシフト量な
ど、前記タッチパルから変数データとして入力され、実
際の加工を行うのに必要なデータを変数として記述した
加工プログラムが、基本形状パターンと同じ数だけ、E
IMコード(Gコード)を用いたマクロプログラムとし
て記述され、これらは、加工プログラム記憶部55に記
憶されている。また、汎用NC装置3内には、やはりマ
クロプログラムで記述され、送られてきた変数データ
が、ワークを加工するのに妥当な値かどうか、すなわ
ち、共通データとして与えられるワーク幅寸法よりY軸
方向の切り込み寸法がおおきくはないか、あるいは、ワ
ークの高さ寸法に対してZ方向の切削深さが大きくない
か、ねじ孔のピッチがワーク幅を越えていないかなどの
判別を行うようになっている、データのチェックプログ
ラム56が設けてある。この判別は、加工に先立って行
われ、万一、加工に不都合なデータがあると、そのデー
タによる加工を中止し、不良品がでないようにすると共
に、作業者に注意を促すようになっている。
【0015】主に通信を司るNC側PC4には、変数デ
ータ格納バッファ60が設けてある。この格納バッファ
60には、前記汎用PC6から送信されてきた複数の加
工パターン単位の変数データが記憶される。汎用NC装
置3の制御プログラムは、図4(a)に示される。ステ
ップS21は起動指令の有無判別ステップ、ステップ2
2はデータ読出ステップ、ステップ23は前記チェック
プログラムによるデータチェックステップ、ステップS
24は、変数を対応するパターン加工プログラムに適用
し、必要であれば、ローカル座標系を機械座標系に変換
する変数データの適用ステップ、ステップ25は機械へ
の制御指令出力ステップ、ステップ26は加工終了判別
ステップである。
【0016】NC側PC4の制御プログラムを図4
(b)に示す。ステップS27は、汎用NC装置3で読
み出された結果、バッファ60内変数データが加工パタ
ーン1つ分減ったかどうかを判別するデータ格納状態検
知ステップ、ステップS28は加工パターン1つ分減っ
たときに、汎用PC6に次の加工パターン1つ分の加工
データの要求を出すデータ要求ステップ、ステップS2
9は汎用PC6からのデータを受信する受信ステップで
ある。本願では、このように、汎用NC装置3が変数デ
ータ格納バッファ60に格納されたデータを参照して、
マクロプログラムにより機械を制御する一方で、NC側
PC4により、変数データの減り具合を見ながら、汎用
PC6に次のデータを要求しているので、機械制御とデ
ータ転送が同時に行われ、その結果、データ転送の時
に、機械制御を止めるようにしている従来装置に比べ、
円滑なデータ転送が行われ、また、変数データのみを汎
用PC6からNC装置3側へ送る構成としたので、従来
のように、マクロプログラムを伝達する方式に比べ、デ
ータ量を少なくでき、伝達時間が短縮される。
【0017】次に図3,図4により作用を説明する。デ
ータ入力では、ステップS1,S2を経て、ステップS
3で加工ワークに対する図番と、型材データ(厚さ、
幅、全長など)を入力する。次に、加工グループを選択
する。図7のワークでは、左端加工グループ20、右端
加工グループ30、中間加工グループ40の3つである
ので、各加工グループにおいて、ステップS5でその加
工グループに属する基本形状パターンを選択する。例え
ば左端加工グループ20では、まず、パターン1が選択
され、そのパターンがタッチパネル8上に表示され、そ
の画面上のデータ入力、表示位置をタッチして、そこ
へ、データを直接入力する。データ入力時には、タッチ
パネル8の表示画面がキーボード画面に切り替わり、そ
のキーボード画面から入力が行われる。パターン1で
は、切欠きの寸法A、B、C、工具No,機械の加工原
点21に対する基準か、そうでないか、工具径、工具種
別などといった工具データや、図示しないが、各軸方向
の切削速度などの切削条件も入力される。寸法は、原点
(ここでは機械の加工原点と一致)21を基準に入力さ
れる。このように入力された各データは、入力表示バッ
ファ50の対応する格納位置に格納され、パターン1の
データ変換テーブル51を参照して、左端加工グループ
データ記憶部14のパターン1用変数データ記憶部17
に、データ形式をデータ格納に適した形式にして、前述
のように順に格納していく。左端加工グループ20に属
する他の加工パターン(パターン3,63、51)に対
しても、ステップ10を経て同様にデータ入力され、図
5に示すように左端加工グループデータ記憶部14に順
に記憶される。そして、ステップS11を経て、残る加
工グループ30,40について、同様の作業を繰り返
す。中間加工グループ40を選択するとき、前記機械の
加工原点21からの原点シフト量SMの入力が促され、
その上で、ローカル原点41を基準とした寸法入力が行
われる。この原点シフト量SMも、変数データとして中
間加工グループデータ記憶部15に記憶される。こうし
て1つの図番についての複数の加工グループ20,3
0,40に対する複数の基本形状パターンの変数データ
を入力し終えた後、ステップS12で他の図番入力があ
れば、ステップS1へ戻って入力を繰り返す。
【0018】次に、型材の長手方向のデータのみが異な
るワークについて、変数データを作成する場合について
説明する。ステップS2でデータ変更を選択して、ステ
ップS16で、作成しようとするワークと長手方向のみ
の関係が異なり、加工グループの基本形状パターンの変
数データが同じワークの図番をタッチパネル8から入力
する。そして、ローカル座標系で記述されている加工グ
ループと、加工原点21と一致している座標系で記述さ
れている加工グループ(ここでは左端加工グループ2
0)の間の長手方向の原点シフト量を変更し、その上
で、新たな図番を付して、加工データ記憶部に追加、記
憶する。このように、前に記憶したワークと加工グルー
プの基本形状パターンが同じで、その変数データも同じ
ワークであって、各加工グループ間の長手方向関係が異
なるだけのワークについて、変数データを作成するとき
には、前のデータを読みだして、加工原点21との間の
長手方向の原点シフト量のみを変更するだけで良く、デ
ータ変更がきわめて容易となる。
【0019】次に、ステップS2でデータ送信を選択し
て、ステップS13で加工対象となるワークの図番を入
力する。これにより、該当する図番データを加工データ
記憶部から選択し、図5に示す共通データ、グループ管
理データ、これに続く、加工グループデータが読みださ
れる。図番データ1を例に取ると、加工グループデータ
の読出しは、ここでは図5に示す左端加工グループデー
タ20の先頭から、順に、パターン1用変数データ、パ
ターン3用変数データ、パターン63用変数データの、
3つのパターン変数データのセットが、NC側PC4へ
送信される。NC側PC4は、図4(b)のステップS
29で前記データを受信し、バッファ60へ後納する。
【0020】そして、汎用NC装置3が起動されると、
図4(a)のステップ22でバッファ60内のデータを
順に読出す。バッファ60内には、ワークの全長、幅等
の共通データがあるので、これらの共通データを用い
て、変数データが妥当な値であるかどうかなどのデータ
チェックがステップS23で行われる。そして、変数デ
ータをパターンに対応した加工パターンプログラムの変
数記述部に適用する。そして、パターンごとにステップ
S25で機械制御指令が出される。NC装置3がこうし
て機械制御を行っている間に、NC側PC4は、そのバ
ッファ60内の変数データがパターン1つ分だけ減った
かどうかを判別し、1つ分減っていれば、次のパターン
1つ分の変数データを汎用PC6に要求する。この要求
を受けて、汎用PC6からは、次のパターン51用変数
データが送り出される。このように、NC装置3が加工
制御を行っていると同時に、変数パターンを次々とNC
側PC4へ送りこむので、従来のようにデータを待つ
間、加工を停止する必要がなく円滑な加工が行い得る。
【0021】次に、中間加工グループ40の変数データ
が送られてくると、加工原点21と一致した座標系でな
いローカル座標系で記述されているので、その変数デー
タには、原点からのシフト量SMも加味され、ステップ
S24でローカル座標系から、加工原点を基準とした機
械座標系への座標変換が行われる。また、右端部加工グ
ループ30も、原点31を基準としたローカル座標系で
記述してあるが、右端加工グループの加工をする前に、
与えられた全長Lを基に、工具をワークの右端部よりさ
らに右側位置に移動させ、その後左へ移動させて工具を
右端面に当接させ、この時に工具、ワーク、ワークテー
ブル、機械本体、主軸ヘッドを介して電気的に閉じる回
路により、その工具のX軸方向位置からワーク全長を検
出し、このワーク全長の実寸法を、原点シフト量として
右端加工グループ30の加工の時に適用する。これによ
り、ワーク全長に多少のバラツキがあっても、右端加工
グループ30の加工基準は、実際のワークの右端面20
0Rを基準に行われるので、そのX軸方向の切り込み深
さが確実に保証される。そして、これらのパターンにつ
いてもステップS25で機械制御指令が出され、1つの
図番についてのすべての加工が終了するとステップS2
6を経て加工が終了する。尚、右端加工グループ30
も、実寸法を測ることなく、加工原点21からのX軸方
向の原点シフト量として全長Lを適用して、ローカル座
標系から機械座標系への変換を行ってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、サッシ
材の如き長尺材において、互いに位置関係が不変な加工
形状をまとめて、長尺材の左、右端加工グループと中間
加工グループに区分し、端加工グループの一方の座標系
を機械座標系と一致させ、各加工グループを夫々長尺材
の長手方向座標のみを違えた別々の原点を基準とするロ
ーカル座標系で定義し、機械座標系と一致した座標系
と、他の座標系との間の長手方向の原点シフト量を与え
て、各加工グループの加工位置を決定するようにしたの
で、長尺材の端部から中間加工グループまでの距離が異
なるワークに対してのデータ設定の際には、原点シフト
量のみを変更入力すればよく、従来のように、X、Y,
回転方向と3つのシフトデータを必要とするものに比
べ、データ変更作業が極めて容易となる。また、機械原
点を含まない端部加工グループの座標系と、機械原点を
含む端部加工グループとの距離に、長尺材の長手実寸法
を適用するものでは、その加工データによって加工した
ときには、左右端部加工グループの加工形状が、それぞ
れ端面基準で行われ、長尺材の長さに切断誤差があって
も、端面からの切り込み量に誤差を生じることがなく、
枠として組んだときに、正確に組上がる利点がある。ま
た、一旦、1つの図番が付与される長尺材について、左
右、中間加工グループの寸法データ、各座標系間の原点
シフト量を入力すると、それらのデータは、図番単位で
まとめて記憶されるようにしたので、ある図番の長尺材
を加工しようとするとき、その図番を入力するのみで、
加工に必要な加工データをNC装置に提供でき、段取り
変えが極めて容易となり、加工能率を上げることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】NC制御装置の全体ブロック図である。
【図2】基本形状パターンの説明図である。
【図3】汎用PC装置の制御フローチャートである。
【図4】汎用NC装置と、NC側PCの制御フローチャ
ートである。
【図5】加工データ記憶部における、図番毎の変数デー
タの格納構造を示す図である。
【図6】データ変換テーブルの作用説明図である。
【図7】加工ワークと、加工機械及び、座標関係、加工
グループの別を示す図である。
【図8】図7のVIII視図である。
【図9】図XのIX視図である。
【図10】サッシ窓枠の正面図である。
【符号の説明】
1 NC制御装置 2 工作機械 3 汎用NC装置 4 NC側プログラマブルコントローラ 6 汎用プログラマブルコントローラ 8 入力表示手段 10 加工データ記憶部 14,15,16 グループデータ記憶部 17 変数データ記憶部 20 左端加工グループ 21 機械加工原点 25 形状パターン記憶部 30 右端加工グループ 31 原点(右端加工グループの) 40 中間加工グループ 41 原点(中間加工グループの) 55 加工プログラム記憶部 60 変数データ格納バッファ SM 原点シフト量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 久仁英 愛知県豊川市蔵子2丁目9−8

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ窓を構成する枠材、框材等の長尺
    材を加工するに際し、長尺材に対して行われる加工部分
    を、互いに位置関係が不変な加工部分ごとに左、右端加
    工グループ、中間加工グループに区分し、各加工グルー
    プにおける加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを違
    えた別々の原点を基準とするローカル座標系で定義し、
    機械の加工原点を左右端加工グループのいずれか一方の
    座標系の原点と一致させ、その原点と各座標系との間の
    長手方向の原点シフト量を与えて各加工グループの加工
    位置を決定することを特徴とする長尺材の加工データ作
    成方法。
  2. 【請求項2】 サッシ窓を構成する枠材、框材等の長尺
    材を加工するに際し、長尺材に対して行われる加工部分
    を、互いに位置関係が不変な加工部分ごとに、左、右端
    加工グループ、中間加工グループに区分し、各加工グル
    ープにおける加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを
    違えた別々の原点を基準としたローカル座標系で定義
    し、機械の加工原点を左右端加工グループのいずれか一
    方の座標系の原点と一致させ、他方の端加工グループの
    端面を含む面内にその他方の端加工グループの座標系の
    原点を位置させ、中間加工グループが加工基準とする端
    加工グループの原点と中間加工グループの長手方向の原
    点シフト量を与え、前記他方の端加工グループの座標系
    と加工原点の座標系との間の原点シフト量には、長尺材
    の長手方向の実寸法を与えて各加工グループの加工位置
    を決定することを特徴とする長尺材の加工データ作成方
    法。
  3. 【請求項3】 中間加工グループは更に、左端加工グル
    ープの原点を基準とする左端基準加工グループと、右端
    加工グループの原点を基準とする右端基準加工グループ
    とに区分してあることを特徴とする請求項2記載の長尺
    材の加工データ作成方法。
  4. 【請求項4】 サッシ窓を構成する枠材、框材等の長尺
    材に対して行われる多種の加工の基本形状パターンを記
    憶する形状パターン記憶部と、長尺材の加工グループを
    左右端加工グループ、中間加工グループに区分して、各
    加工グループにおける加工形状を前記基本形状パターン
    から選択するパターン選択手段と、各加工グループで選
    択された基本形状パターンに夫々長尺材の長手方向にの
    み位置を違えて設定される別々の原点を基準としたロー
    カル座標系で実加工用の寸法を定義する寸法入力手段
    と、前記各加工グループで選択された基本形状パターン
    とそれに対する実加工用の加工寸法を、各加工グループ
    ごとに記憶したグループデータ記憶部が複数集合して構
    成される長尺材の図番単位の加工データ記憶部と、左、
    または右端加工グループの原点と一致した機械の加工原
    点と他のローカル座標系間の長手方向の原点シフト量を
    与える原点シフト量入力手段とを備えたことを特徴とす
    る長尺材の加工データ作成装置。
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