JPH09164536A - シリコーンゴム製人体の体表の色分け多層構造 体の製造方法。 - Google Patents

シリコーンゴム製人体の体表の色分け多層構造 体の製造方法。

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JPH09164536A
JPH09164536A JP7352457A JP35245795A JPH09164536A JP H09164536 A JPH09164536 A JP H09164536A JP 7352457 A JP7352457 A JP 7352457A JP 35245795 A JP35245795 A JP 35245795A JP H09164536 A JPH09164536 A JP H09164536A
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JP7352457A
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Hirohiko Yoshida
裕彦 吉田
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温にてプレス型内で硬化させる、シリコー
ンゴム製の手、脚、乳房などの人体の体表の一部の複製
品を、自然感のある美しい色調を表現させる為に、その
内部を製作者の意図した多層構造体に容易かつ確実に製
作させること。 【解決手段】 複製品に使用する材料の室温硬化型のシ
リコーンゴムに触媒として用いる硬化剤に硬化促進剤な
どを適量混合させることにより、硬化速度を調整して、
プレス型内で表層より製作者の任意の色、形状、厚さ、
にして填入後、硬化させながら、次々に積み重ねて多層
構造体を成形させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシリコーンゴム製
の手指などの人体の一部の複製品が従来品よりも、より
自然感のある色調になる様に多層構造体の製造法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリコーンゴム等を用いて人
体の一部の補綴用の複製品を作る技術は医療技術として
も、既に確立し行われてきたものであるが、液状のシリ
コーンゴムに着色材を用いて色付けし、触媒を加えてか
ら、あらかじめ正常の形態を有する人体の一部を型取り
して、更に一部を修正を加えるなどして、人体の体表の
形状を忠実に再現して作られた原型に対して作られた石
膏の母型プレス型に充填し型を閉じて圧力をかけて硬化
させた後、複製品のバリ等を取り除き、必要に応じて着
色を施し自然な色調を再現しようとするものであった
が、その複製品の形状の表現とは別に自然感あふれる色
調の表現には高度の技術を要し、術者の熟練と感に頼る
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来方法では複製
品に施す表面的な着色に頼らずに、プレス成形時に部分
的に適切な色付けをされたシリコーンゴムを区分してプ
レス型内に填入することをもって、色調表現を行おうと
しても、触媒を混合した液状のシリコーンゴムが室温で
硬化する為には約3時間〜24時間を要する為にプレス
型内においてシリコーンゴムがが硬化するまでに意図し
た部位より移動したり、またある程度の厚みに盛り上げ
た部分が液ダレをして所定の位置よりズレることがあっ
た。更にプレス型を閉じて加圧して硬化させる為にその
圧力によって思わぬ位置に色がズレることもたびたびあ
った。特に手及び指の複製品の自然感の再現の為には、
既存の玩具等の成形品にあった様な基本的な肌色に対し
て爪等が表面的に着色されたものでは決して表現しえる
ものではなく、正確に色分け区分けされた層による色調
表現が重要である。しかしその正確に色分け区分けされ
た層による多層構造体を従来的な方法で成形する為に
は、所定の位置に填入した層が流動性がなくなりある程
度硬化が進み次ぎの層を積み重ねられる様になるまで、
液ダレを修正しながら硬化を待たなければならならない
が、それを全ての層に行うには、膨大な時間を必要とす
るので事実上不可能である。本発明はこれらの欠点をを
除くためになされるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】触媒により室温で混和後
数分で流動性がなくなり、更に数分で硬化する様に液状
シリコーンゴムを設定する。それを色分け区分けしてプ
レス型内の所定の位置に填入する。その後、硬化させな
がら色順に積み重ねて多層構造体を成形させる。以上の
製造方法からなるシリコーンゴム製人体の体表の色分け
多層構造体の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明による手指の複製品の製造
工程の一例を図を用いて説明すると、まず最初に手指の
形態を有する原型に対して作られた、第1図に示すテノ
コウ側及び、第2図に示すテノヒラ側の母型プレス型を
製作して、両方の母型プレス型が合わさった状態は第3
図の示す様になり、その側面の断面は第4図の示す通り
とする。そして使用する液状シリコーンゴムに、あらか
じめ下記の各層ごとに必要な所定の着色を施す。そして
その液状シリコーンゴムに対して触媒により室温で混和
後数分で流動性がなくなり、更に数分で硬化する様に設
定して1層づつ硬化させながら以下の色の順番に填入し
てゆく。テノコウ側においては、次ぎの通りである。 (イ)第5図の示す様に、テノコウ側の母型プレス型の
表面にある爪の形状を示す部分に対して生体とほぼ同じ
厚みの乳白色反透明の、爪を表現する層(1)を填入す
る。 (ロ)次ぎに第6図に示す様に、同母型プレス型の、爪
を表現する層(1)の表皮側から見て1層深部に、爪内
部のピンク色を帯びた層(2)及び爪の付け根付近にあ
る白色の、爪の半月を表現する層(3)を填入する。 (ハ)次ぎに第7図に示す様に、同母型プレス型の上記
の、爪を表現する層(1)、爪内部のピンク色を帯びた
層(2)、爪の半月を表現する層(3)を完全に覆って
テノコウ側全体の色よりも、指尖部の赤みを帯びた層
(4)を填入する。 (ニ)次ぎに第8図に示す様に、同母型プレス型の上記
の、爪を表現する層(1)、指尖部の赤みを帯びた層
(4)以外の表層にあって、コゲ茶色のごく薄い、皮膚
の日焼けやカサつきなどを表現する層(5)を填入す
る。 (ホ)次ぎに第9図の示す様に、同母型プレス型の上記
の、皮膚の日焼けやカサつきなどを表現する層(5)の
表皮側から見て一層深部にあってその、皮膚の日焼けや
カサつきなどを表現する層(5)を覆い指尖部を除く、
全体の血液による赤みを表現する層(6)を填入する。 (ヘ)次ぎに第10図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、全体の血液による赤みを表現する層(6)の部分
的に一層深部にあって、指手の関節部の赤みを強調する
層(7)(7)と更に同色のテノコウ側からテノヒラ側
に移行する側面部の色が徐々に移行する様に、側面部の
赤みを調整する層(8)(8)を填入する。 (ト)次ぎに第11図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、皮膚の日焼けやカサつきなどを表現する層
(5)、全体の血液による赤みを表現する層(6)、手
指の関節部の赤みを強調する層(7)(7)と更に、側
面の赤みを調整する層(8)(8)の最深部にあり、一
般的に言う、いろじろ、あさぐろ、きいろ、などの個人
的あるいは人種的な肌色差を表現し更にそこのある毛細
血管の存在を模倣表現の赤色の短く刻まれた繊維を適量
混合したヒトの、基本的な肌色を表現する層(9)を填
入する。 (チ)次ぎに第12図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、基本的な肌色を表現する層(9)の部分的に一層
深部にあって皮膚の下の青みを帯びたすじ状の、皮静脈
の走行を表現する層(10)を填入する。 以上テノコウ側の母型プレス型内には上記の様な順番に
次々に色分けした層を填入し1層ごとに硬化させながら
積み重ねて多層構造体を成形させる。更にテノヒラ側に
おいては、以下の通りである。 (リ)第13図の示す様に、テノヒラ側の母型プレス型
の表面には手指関節部の屈曲によって生じる皮線と呼ば
れる一次性のシワを示す盛り上がりがあり、テノヒラ側
全体の色よりも赤茶色を帯びて線状に走行している。そ
れを明確にするためにその上に、皮線を表現する層(1
1)(11)を填入する。 (ヌ)次ぎに第14図に示す様に、同母型プレス型の表
層にあって指尖からほぼ中央部までの徐々に厚みが薄く
なる様にした、指尖部の赤みを表現する層(12)及び
表層にあって凹凸を付けた中央部から指の付け根まで
の、指尖部より赤みを抑えた層(13)を填入する。 (ル)次ぎに第15図に示す様に、同母型プレス型内に
おいて各皮線付近の深部を交差する様に走行する半透明
の紫色の皮静脈の、掌側静脈の走行を表現する層(1
4)(14)(14)を填入する。 (ヲ)次ぎに第16図に示す様に、同母型プレス型内に
おいて上記の、皮線を表現する層(11)(11)、指
尖部の赤みを表現する層(12)、指尖部より赤みを抑
えた層(13)、掌側静脈の走行を表現する層(14)
(14)(14)の最深部にあり反透明の肌色に少し赤
みを混ぜた色でテノヒラ側の、最深部全体を覆う層(1
5)を填入する。 以上テノヒラ側の母型プレス型内には上記の様な順番に
次々に色分けした層を填入し1層ごとに硬化させながら
積み重ねて多層構造体を成形させる。そして最後に両方
の母型プレス型が合わさった状態で残っている空隙すな
わちテノヒラ側とテノコウ側の両方の最深部に対して、
基本的な肌色を表現する層(9)で使用した液状シリコ
ーンゴムを各々両方の母型プレス型に十二分に満たして
型を閉じて硬化させた後、型を開いて第17図に示す複
製品を取り出し、その第17図上のbb′、cc′、d
d′線による断面は第18図、第19図、第20図とな
る。
【0006】
【実施例】使用するシリコーンゴムは、信越化学工業株
式会社のKE1300T及び同社の速効性硬化剤のCL
A−4、更に硬化促進剤のX−93−405を使用す
る。このKE1300Tと言うシリコーンゴムは本来、
室温で硬化する寸法精度の高い工業用の型取り用シリコ
ーンゴムであるが、2液性で、硬化反応形式が付加タイ
プであり、反応副生物を生じず、着色剤により色付けが
可能であるなど、顔や身体のプロテーゼ用の医療用シリ
コーンゴム(Thackray社のシルスキン)とほぼ
同等の性質を有し成形品の材料としても使用できる。こ
のKE1300Tに対して規定量の10%のCLA−4
を混和した場合の硬化に要する時間はメーカーの発表値
では25℃においては8時間であるが、硬化を促進する
目的で更にX−93−405の量を任意に調整して添加
することにより硬化時間を数分にまで短縮することがで
きる。第21図はこのKE1300Tに対して規定量の
10%のCLA−4と更に添加するX−93−405の
差により混和後、流動性がなくなるまでの時間を計測し
その結果を表にまとめたものである。この様な急速な硬
化反応は工業用の型取り用シリコーンゴムには通常求め
られていないが、歯科において精密な歯型を取る為のシ
リコーンゴム系の印象材などには多く利用されている。
本発明はこの様に急速な硬化反応を用いて成形品の材料
として使用可能な液状シリコーンゴムの硬化時間を任意
に設定するものである。そして第21図の示す様にX−
93−405の添加量を増やしていくと、急激に流動性
がなくなるまでの時間が短縮される。触媒を加えた液状
シリコーンゴムが完全な硬化を得る為には混和後、流動
性がなくなくまでに要した時間に更に1〜3倍程度の時
間を要するが、プレス型内の所定の位置に対しての液状
シリコーンゴムの填入操作が可能なのは液状シリコーン
ゴムが流動性を有する間のみである。したがってその間
にプレス型内の所定の位置に填入操作を終了して、ある
程度硬化を進行させながら次ぎの層を積み重ねられる状
態になるのを待って、次の操作を行う。この様に本発明
は、あらかじめ所定の着色がなされた室温硬化型の液状
シリコーンゴムに対して本来数時間以上を要した硬化時
間を触媒により室温で混和後数分で流動性がなくなり、
更に数分で硬化する様にその液状シリコーンゴムを設定
する。それを色分け区分けしてプレス型内の所定の位置
に填入する。その後、型を開いたままの状態で1層ごと
に硬化させながら、次々と色順に積み重ねて多層構造体
を成形させる。以上の様な構成でこれを使用して作られ
る手指の複製品の製造工程は次の通りである。使用する
母型プレス型は、生体を直接型取りして、それに修正を
加えたもので、ロウなどで作製された原型を、メス型と
して再現して、生体の表面的特徴を細部にいたるまで表
現しえるものを使用する。母型表面に使用する材料は、
医科では石膏が一般的であるが、ある程度の機械的強度
と寸法安定性を有する、エポキシ、ポリエステル、ウレ
タンなどの樹脂を使用してもよい。母型プレス形の形状
は2面割りで、第1図に示すテノコウ側及び、第2図に
示すテノヒラ側の母型プレス型で、両方の母型プレス型
が合わさった状態は第3図の示す様になり、その側面の
断面は第4図の示す通りとする。まず最初に石膏の母型
プレス型の表面にはシリコーンゴムが接着しない様にワ
セリンなどの離型剤を塗布しておく。次に下記に示す多
層構造体を構成する各層ごとに必要な、着色剤により所
定の色付けがなされた液状シリコーンゴムを用意する。
そして、その液状シリコーンゴムに触媒により室温で混
和後数分で流動性がなくなり、更に数分で硬化する様に
設定するが、仮に混和後流動性がなくなるまでの時間を
10分に設定するとプレス型内の所定の位置に填入され
た液状シリコーンゴムが液ダレ等を起こしやすく、本来
の発明の目的を達成しがたくなりまた、流動性がなくな
るまでの時間を1分に設定すると操作時間を充分に確保
できず填入操作の途中で硬化する可能性もある。したが
って、この実施例においては混和後流動性がなくなるま
での時間を基本的に5分程度(X−93−405をKE
−1300Tに対して6%程度の添加)とする。そし
て、1層づつ硬化させながら以下の色の順番に填入して
ゆく。テノコウ側においては、次の通りである。 (イ)第5図の示す様に、テノコウ側の母型プレス型の
表面にある爪の形状を示す部分に対して生体とほぼ同じ
厚みの乳白色反透明の、爪を表現する層(1)を填入す
る。この層は表層にあって、多の層とくびれて皿状にな
っているので容易に区別して填入できる。 (ロ)次ぎに第6図に示す様に、同母型プレス型の、爪
を表現する層(1)の表皮側から見て1層深部に、爪内
部のピンク色を帯びた層(2)及び爪の付け根付近にあ
る白色の、爪の半月を表現する層(3)を填入する。こ
の、爪内部のピンク色を帯びた層(2)と爪の半月を表
現す層(3)は爪を表現する層(1)を完全に覆ってし
まうがはみ出さないように注意して填入する。 (ハ)次ぎに第7図に示す様に、同母型プレス型の上記
の、爪を表現する層(1)、爪内部のピンク色を帯びた
層(2)、爪の半月を表現する層(3)を完全に覆って
テノコウ側全体の色よりも、指尖部の赤みを帯びた層
(4)を填入する。 (ニ)次ぎに第8図に示す様に、同母型プレス型の上記
の、爪を表現する層(1)、指尖部の赤みを帯びた層
(4)以外の表層にあって、コゲ茶色のごく薄い、皮膚
の日焼けやカサつきなどを表現する層(5)を填入す
る。填入にはヘラ等を用いずに術者の指先に少量の液状
シリコーンゴムをとって薄くのばす様に広げてゆく。 (ホ)次ぎに第9図の示す様に、同母型プレス型の上記
の、皮膚の日焼けやカサつきなどを表現する層(5)の
表皮側から見て一層深部にあってその、皮膚の日焼けや
カサつきなどを表現する層(5)を覆い指尖部を除く、
全体の血液による赤みを表現する層(6)を填入する。
この層も、爪内部のピンク色を帯びた層(2)ほどでは
ないが、薄いのでやはりヘラ等を用いずに指先で均等に
のばす様に塗り広げてゆく。 (ヘ)次ぎに第10図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、全体の血液による赤みを表現する層(6)の部分
的に一層深部にあって、指手の関節部の赤みを強調する
層(7)(7)と更に同色のテノコウ側からテノヒラ側
に移行する側面部の色が徐々に移行する様に、側面部の
赤み調整する層(8)(8)を填入する。この側面部の
赤みを調整する層(8)(8)は側面部にあるので、や
や硬化速度を早めに設定して填入後の液ダレに注意す
る。 (ト)次ぎに第11図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、皮膚の日焼けやカサつきなどを表現する層
(5)、全体の血液による赤みを表現する層(6)、手
指の関節部の赤みを強調する層(7)(7)と更に、側
面の赤みを調整する層(8)(8)の最深部にあり、一
般的に言う、いろじろ、あさぐろ、きいろ、などの個人
的あるいは人種的な肌色差を表現し更にそこのある毛細
血管の存在を模倣表現の赤色の短く刻まれた繊維を適量
混合したヒトの、基本的な肌色を表現する層(9)を填
入する。この層は後述する様に2度に区分けされて填入
される。 (チ)次ぎに第12図の示す様に、同母型プレス型の上
記の、基本的な肌色を表現する層(9)の部分的に一層
深部にあって皮膚の下の青みを帯びたすじ状の、皮静脈
の走行を表現する層(10)を填入する。 以上テノコウ側の母型プレス型内には上記の様な順番に
次々に色分けした層を填入し1層ごとに硬化させながら
積み重ねて多層構造体を成形させる。更にテノヒラ側に
おいては、以下の通りである。 (リ)第13図の示す様に、テノヒラ側の母型プレス型
の表面には手指関節部の屈曲によって生じる皮線と呼ば
れる一次性のシワを示す盛り上がりがあり、テノヒラ側
全体の色よりも赤茶色を帯びて線状に走行している。そ
れを明確にするためにその上に、皮線を表現する層(1
1)(11)を填入する。この層は各関節部の屈曲によ
り現れるシワを表現するものであるが関節部が伸展して
いるときには、赤茶色っぽく又、屈曲しているときには
焦げ茶色っぽくなる。更に屈曲度が大きくなるとシワ自
体が深くなり色分けする必要もなくなると思われるので
生体の特徴を考慮して液状シリコーンゴムを着色してか
ら填入する。填入の際は、液ダレをしない様に硬化速度
をはやめに設定して母型プレス型の表面にある皮線の上
に重ねる様に竹串等を用いて細く筋状にすばやく填入す
る。 (ヌ)次ぎに第14図に示す様に、同母型プレス型の表
層にあって指尖からほぼ中央部までの徐々に厚みが薄く
なる様にした、指尖部の赤みを表現する層(12)及び
表層にあって凹凸を付けた中央部から指の付け根まで
の、指尖部より赤みを抑えた層(13)を填入する。こ
の層の凹凸の形状はこの層を填入した後流動性がなくな
る直前に歯ブラジ等の毛先でたたく様にしてその形状を
与える。 (ル)次ぎに第15図に示す様に、同母型プレス型内に
おいて各皮線付近の深部を交差する様に走行する半透明
の紫色の皮静脈の、掌側静脈の走行を表現する層(1
4)(14)(14)を填入する。この掌側静脈の走行
を表現する層(14)も、皮線を表現する層(11)と
同様に、生体の特徴をよく観察して数、位置などを決定
する。 (ヲ)次ぎに第16図に示す様に、同母型プレス型内に
おいて上記の、皮線を表現する層(11)(11)、指
尖部の赤みを表現する層(12)、指尖部より赤みを抑
えた層(13)、掌側静脈の走行を表現する層(14)
(14)(14)の最深部にあり反透明の肌色に少し赤
みを混ぜた色でテノヒラ側の、最深部全体を覆う層(1
5)を填入する。 以上テノヒラ側の母型プレス型内には上記の様な順番に
次々に色分けした層を填入し1層ごとに硬化させながら
積み重ねて多層構造体を形成させる。そして最後に両方
の母型プレス型が合わっさ状態で残っている空隙すなわ
ちテノヒラ側とテノコウ側の両方の最深部に対して基本
的な肌色を表現する層(9)で使用した液状シリコーン
ゴムを各々両方の母型プレス型に十二分に満たして型を
閉じて硬化させる。この操作においては特に硬化速度を
早めずに充分な操作時間をもたせる。これにより母型プ
レス型内は完全に液状シリコーンゴムで満たされる。ま
た皮静脈の走行を表現する層(10)はこの区分けして
填入された、基本的な肌色を表現する層(9)によって
第18図に示す様に、基本的な肌色を表現する層(9)
の内部に存在することになる。その後、型を開いて第1
7図に示す複製品を取り出し、バリ等を取り除き完成す
る。そして、その第17図上のbb′、cc′、dd′
線による断面は第18図、第19図、第20図の示す様
になり、複製品内部は多層構造を成形する。以上、本実
施例は夏季に行ったが冬季においては室温の低下に伴
い、硬化速度は遅くなくるのでX−93−405の添加
量を多めに設定する必要があると予想される。なお各層
の填入操作に関しては完全な硬化を待つ必要はない。な
ぜならば、完全に硬化した層の上に次の層を積み重ねる
と、層間の接着力が著しく低下し結果的に完成した複製
品内の各層間で剥離がおこる可能性があるからである。
【0007】
【効果】上記の様にして製造された手指の複製品は、各
層の適切な色付けにより、たとえば爪は半透明な一定の
厚みの内部に健康なピンク色と白い半月を映し、又日焼
けした表皮の色を透過して、静脈の走行や、毛細血管を
流れる血液の色の皮膚表皮への部分的な透過やテノコウ
側の指の各関節部(指のフシ)の赤らみや、更にその内
部から映し出される個人的な肌色の違いや、そこにある
毛細血管の生命感あふれる赤らみなどが表皮を通して微
妙に表現され全体の色調が自然感のある生き々とした肌
色として感じられる。この方法を用いれば、術者が意図
的に着色した部分が不用意にズレることはない。硬化速
度も製作される製品の大きさ、人体の部位の違いによる
難易度、製作者の熟練度などによっても調節すればよ
い。個々の生体における色調の変化も、一部の層の色付
けを変えることによって表現される。たとえば夏季と冬
季の皮膚の日焼けによる色調の差は、皮膚の日焼けやカ
サつきを表現する層(5)の濃さを変えることによって
表現され、血の気のひいた青ざめた肌色と熱っぽく赤み
を帯びた肌色の差は、全体の赤みを表現する層(6)の
濃さと、基本的な肌色を表現する層(9)の中の繊維の
量を変えることにより個々の肌の状態を、より細かく忠
実に表現できる。同様の方法で手、足及びその指の複製
品も作れるし、明確な色分けを必要とする他の部位、た
とえば乳房と乳輪などの色分けにも応用できる。又、特
に明確な色分けを必要としない、他の体表についても、
テノコウ側の色調表現で用いた、皮膚の日焼けやカサつ
きを表現する層(5)、全体の赤みを表現する層
(6)、手指の関節部の赤みを強調する層(7)、基本
的な肌色を表現する層(9)、皮静脈の走行を表現する
層(10)をもって多層構造体を形成すれば、今までな
い美しい色調を表現できる。したがって、この方法を医
療用シリコーンゴムに導入し、人体への安全性を確認
し、法的な認可を取れば、医療技術の進歩に貢献できる
はずである。又、この多層構造は、表層からの厚さが、
2〜3ミリで、充分に美しい色調表現が可能である。し
たがって、軽量化を図る為に、内部を中空にでき、又そ
の空隙を利用して関節機能を有する機械的構造物を入れ
ることも可能であるし、更にそれらを電気的に制御でき
れば、将来の技術的進歩にも充分に対応できる。又工業
用シリコーンゴムでも機械的強度を有する工業的なプレ
ス型にて量産品を作りえれば、今までにない人体のリア
ルな複製品を作れ、マネキン人形の製造、玩具、アクセ
リー等に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた実施例を製作する為の母型プレ
ス型(テノコウ側)の斜視図である。
【図2】本発明を用いた実施例を製作する為の母型プレ
ス型(テノヒラ側)の斜視図である。
【図3】テノコウ側とテノヒラ側の2つの母型プレス型
が合わさった状態での斜視図である。
【図4】第3図上のaa′線による断面図である。
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】本発明を用いた実施例の母型プレス型内にお
ける製造工程を示す平面図である。
【図17】本発明を用いた実施例の斜視図である。
【図18】第17図上のbb′線による断面図である。
【図19】第17図上のcc′線による断面図である。
【図20】第17図上のdd′線による断面図である。
【図21】実施例に用いた型取り用シリコーンゴムの流
動性がなくなるまでの時間の変化を示す表である。
【符号の説明】
1 爪を表現する層 2 爪内部のピンク色を帯びた層 3 爪の半月を表現する層 4 指尖部の赤みを帯びた層 5 皮膚の日焼けやカサつきなどを表現する層 6 全体の血液による赤みを表現する層 7 手指の関節部の赤みを強調する層 8 側面の赤みを調整する層 9 基本的な肌色を表現する層 10 皮静脈の走行を表現する層 11 皮線を表現する層 12 指尖部の赤みを表現する層 13 指尖部より赤みを抑えた層 14 掌側静脈の走行を表現する層 15 最深部全体を覆う層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 25/20 B32B 25/20 // B29K 83:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒により室温で混和後数分で、流動性が
    なくなり、更に数分で硬化する様に設定された液状シリ
    コーンゴムを色分け区分してプレス型内の所定の位置に
    填入した後、硬化させながら色順に積み重ねて多層構造
    体を成形させることを特徴とするシリコーンゴム製人体
    の体表の色分け多層構造体の製造方法。
JP7352457A 1995-12-18 1995-12-18 シリコーンゴム製人体の体表の色分け多層構造 体の製造方法。 Pending JPH09164536A (ja)

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