JPH09164935A - 3軸車のブレーキシステム - Google Patents

3軸車のブレーキシステム

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JPH09164935A
JPH09164935A JP34709395A JP34709395A JPH09164935A JP H09164935 A JPH09164935 A JP H09164935A JP 34709395 A JP34709395 A JP 34709395A JP 34709395 A JP34709395 A JP 34709395A JP H09164935 A JPH09164935 A JP H09164935A
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brake
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right wheels
shaft
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Takeshi Aoki
健 青木
Etsuro Ogawa
悦朗 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ABS/ASRを装備し、3系統のブレーキ作
動制御ラインを備えた3軸車において、ABS/ASR
の機能を保持した上で、1系統のブレーキ作動制御ライ
ンが失陥しても、残る2系統のブレーキ作動制御ライン
が常時確保され、6輪中の2軸又は4輪以上のブレーキ
が制動可能な状態に保持するようにした。 【解決手段】3軸車輪のそれぞれを制動制御する3系統
のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、後2
軸の第1軸R1,第2軸R2の何れか一方の軸の左右輪
のホイールブレーキ7b,7cに接続するブレーキ作動
圧配管10,11を他方の軸の左右輪のブレーキ作動圧
配管に対し逆方向にクロスし、3系統のブレーキ作動制
御ラインの1つのブレーキ作動制御ラインにデュアルリ
レーバルブ又はダブルチェックバルブ付リレーバルブ5
を備え、後2軸間の駆動トルク伝達系にインタアクスル
デフ20を設置し、ABS作動時に前記インタアクスル
デフ20の差動を禁止させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS(アンチロ
ック・ブレーキ・システム)/ASR(アンチスリップ
・レギュレーション・システム)を装備した3軸車にお
いて、ABS/ASRの機能を保持した上で、1系統の
ブレーキ作動制御ラインが失陥しても、残る2系統のブ
レーキ作動制御ラインが確保されるようにした3軸車の
ブレーキシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラックには、前1軸の操舵輪と後2軸
の後第1軸が駆動輪あるいは後第1軸及び後第2軸とも
駆動輪の3軸車や前2軸の前第1軸及び前第2軸が操舵
輪で後1軸が駆動輪の3軸車がある。そこで、前1軸,
後2軸の3軸車における3軸車輪のそれぞれを制動制御
する3系統のブレーキ作動制御ラインの1例としては、
操舵輪である前1軸の左右輪のホイールブレーキに接続
する第1系統と、後2軸の後第1軸及び後第2軸のそれ
ぞれの左輪のホイールブレーキに接続する第2系統と、
後2軸の後第1軸及び後第2軸のそれぞれの右輪のホイ
ールブレーキに接続する第3系統とのブレーキ作動圧配
管構成がある。
【0003】また、前2軸,後1軸の3軸車における3
軸車輪のそれぞれを制動制御する3系統のブレーキ作動
制御ラインの1例としては、操舵輪である前第1軸の左
右輪のホイールブレーキに接続する第1系統と、操舵輪
である前第2軸の左右輪のホイールブレーキに接続する
第2系統と、後1軸の左右輪のホイールブレーキに接続
する第3系統とのブレーキ作動圧配管構成がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブレーキ作
動圧配管構成の場合、1系統が失陥したときには最低3
軸中の1軸又は2輪が常時制動可能となるものであっ
て、ある程度の制動効果は確保されるものの、これにも
増して制動効果を向上させ安全性を確保することが課題
となっている。また、ABS(アンチロック・ブレーキ
・システム)/ASR(アンチスリップ・レギュレーシ
ョン・システム)を装備した3軸車においては、例え
ば、ABS装備車では後輪は左右輪に分岐されるが、1
系統失陥時に片輪側のみ制動となり車両移行等に影響を
及ぼすため、ABS/ASRの機能障害(ロックやトル
ク干渉)を回避することが課題になっている。
【0005】本発明の目的は、上記の課題に鑑みて、A
BS/ASRの機能を保持した上で、1系統のブレーキ
作動制御ラインが失陥しても、残る2系統のブレーキ作
動制御ラインが常時確保され、6輪中の2軸又は4輪以
上のブレーキが制動可能な状態に保持するようにしたこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成要旨は、ABSを装備した前1軸,後
2軸の3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動
制御する3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたもの
において、後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイール
ブレーキに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左
右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前
記3系統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作
動制御ラインにデュアルリレーバルブ又はダブルチェッ
クバルブ付リレーバルブを備え、後2軸間の駆動トルク
伝達系にインタアクスルデフを設置し、前記ABS作動
時に前記インタアクスルデフの差動を禁止させるように
したものである。
【0007】また、ABSを装備した前1軸,後2軸の
3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御す
る3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおい
て、後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレー
キに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪の
ブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系
統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御
ラインにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバル
ブ付リレーバルブを備え、前1軸の左右輪と後2軸の前
後何れかの1軸の左右輪との4輪にABSセンサを配置
し、ABS作動時の初期ではセレクトロー制御させ、車
速低下とともにセレクトハイ制御するようセレクトロー
制御及びセレクトハイ制御を車速の変化に応じて比率を
コンピュータにより自動変換させるようにしたものであ
る。
【0008】さらに、ABSを装備した前2軸,後1軸
の3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御
する3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにお
いて、後第1軸又は前第2軸の何れか一方の軸の左右輪
のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管を他
方の軸の左右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向にク
ロスし、前記3系統のブレーキ作動制御ラインの1つの
ブレーキ作動制御ラインにデュアルリレーバルブ又はダ
ブルチェックバルブ付リレーバルブを備え、前2軸の前
後何れかの1軸の左右輪と後1軸の左右輪との4輪にA
BSセンサを配置し、ABS作動時の初期ではセレクト
ロー制御させ、車速低下とともにセレクトハイ制御する
ようセレクトロー制御及びセレクトハイ制御を車速の変
化に応じて比率をコンピュータにより自動変換させるよ
うにしたものである。
【0009】また、ASRを装備した前1軸,後2軸の
3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御す
る3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおい
て、後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレー
キに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪の
ブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系
統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御
ラインにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバル
ブ付リレーバルブを備え、後2軸の前後何れかの1軸の
左右輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配
管にASR作動時にASR制御を中断するカットバルブ
を設置したものである。
【0010】さらに、ASRを装備した前2軸,後1軸
の3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御
する3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにお
いて、前第1軸の左右輪のホイールブレーキに接続する
ブレーキ配管と、前第2軸の左右輪と後1軸の左右輪の
ホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管を他方
の軸の左右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロ
スし、前記3系統のブレーキ作動制御ラインの1つのブ
レーキ作動制御ラインにデュアルリレーバルブ又はダブ
ルチェックバルブ付リレーバルブを備え、前記前第2軸
の左右輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧
配管にASR作動時にASR制御を中断するカットバル
ブを設置したものである。
【0011】また、ASRを装備した前1軸,後2軸の
3軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御す
る3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおい
て、後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレー
キに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪の
ブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系
統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御
ラインにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバル
ブ付リレーバルブを備え、後2軸の前後何れかの1軸の
左右輪にASR作動時に駆動トルクを切り離すフリーホ
イールハブを設置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 [請求項1に記載の発明に対応する実施形態]図1に示
すように、操舵輪の前1軸(F)と後第1軸(R1),
後第2軸(R2)の後2軸を備え、ABS(アンチロッ
ク・ブレーキ・システム)を装備した3軸車であって、
後第1軸(R1)が駆動輪あるいは後第1軸(R1)及
び後第2軸(R2)とも駆動輪である。7aは前1軸
(F)の左右輪のホイールブレーキであり、7bは後第
1軸(R1)の左右輪のホイールブレーキであり、7c
は後第2軸(R2)の左右輪のホイールブレーキであ
る。
【0013】前記3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
系統のブレーキ作動制御ラインは、第1エアタンク1と
接続するブレーキバルブ3からリレーバルブ4aとブレ
ーキブースタ6a(空油圧変換倍力装置)とを介して前
1軸(F)の左右輪のホイールブレーキ7aに接続され
ている第1シグナルライン(第1系統)と、ブレーキバ
ルブ3からリレーバルブ4bとブレーキブースタ6c
(空油圧変換倍力装置)とを介して後第1軸(R1)の
左輪のホイールブレーキ7bに接続されている第2シグ
ナルライン(第2系統)と、ブレーキバルブ3と第2エ
アタンク2と接続されているデュアルリレーバルブ5
(又はダブルチェックバルブ付リレーバルブ)とブレー
キブースタ6b(空油圧変換倍力装置)とを介して後第
1軸(R1)の右輪のホイールブレーキ7bに接続され
ている第3シグナルライン(第3系統)と、後第2軸の
左右輪のホイールブレーキ7cは第2シグナルライン
(第2系統)及び第3シグナルライン(第3系統)と接
続された構成である。
【0014】そして、前記後2軸の何れか一方の軸の左
右輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管
を他方の軸の左右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向
にクロスしたものである。すなわち、後第2軸(R2)
の左右輪のホイールブレーキ7cには、後第1軸(R
1)の右輪のホイールブレーキ7bに接続されているブ
レーキ作動圧配管10を後第2軸(R2)の左輪のホイ
ールブレーキ7cに接続し、後第1軸(R1)の左輪の
ホイールブレーキ7bに接続されているブレーキ作動圧
配管11を後第2軸(R2)の右輪のホイールブレーキ
7cに接続したものである。
【0015】前記はブレーキブースタ6a,6b,6c
(空油圧変換倍力装置)によるエアオーバハイドロリッ
クシステムであるが、ブレーキチェンバ8a,8b,8
cによるフルエアシステム(空気圧ブレーキ)において
も前記と同様な構成とすることが可能である。
【0016】さらに、後第1軸(R1)および後第2軸
(R2)間の駆動トルク伝達系にABS作動時に差動禁
止(ロックアップ)させるインタアクスルデフ20を設
置したものである。
【0017】このインタアクスルデフ20の機構は図2
に示すように、動力はプロペラシャフトを通じて後第1
軸(R1)のインタアクスルデフ20の差動歯車機構2
1に入り、後第1軸(R1)はドライブギヤ22を介し
て伝達され、後第2軸(R2)は、図略のエアシフトユ
ニットによって解除,ロック作動するスリーブ23を備
えたスルーシャフト24及びプロペラシャフト25を介
して伝達されるようになっている。このインタアクスル
デフ20の前記エアシフトユニットをABS作動時に前
記インタアクスルデフ20の差動を禁止させるようにし
たものである。
【0018】上記の構成において、例えば、シグナルラ
インの失陥個所D,E,F,Gとした場合、健全制動輪
○と失陥制動輪×との関係は図3に示すように、失陥個
所Dに対しては、後第1軸(R1)の左輪と後第2軸
(R2)の右輪の2輪が失陥制動輪×となるが、前1軸
(F)の左右輪と、後第1軸(R1)の右輪および後第
2軸(R2)の左輪との合計4輪は健全制動輪○であ
る。
【0019】同様に失陥個所Eに対しては、前1軸
(F)の左右輪の2輪が失陥制動輪×となるが、後第1
軸(R1)の左右輪と後第2軸(R2)の左右輪との合
計4輪は健全制動輪○である。また、失陥個所Fに対し
ては、後第1軸(R1)の左輪と後第2軸(R2)の右
輪の2輪が失陥制動輪×となるが、前1軸(F)の左右
輪と、後第1軸(R1)の右輪および後第2軸(R2)
の左輪との合計4輪は健全制動輪○である。さらに、失
陥個所Gに対しては、後第1軸(R1)の右輪および後
第2軸(R2)の左輪の2輪が失陥制動輪×となるが、
前1軸(F)の左右輪と、後第1軸(R1)の左輪およ
び後第2軸(R2)の右輪との合計4輪は健全制動輪○
である。
【0020】ところで、上記のような制動機能を有する
ABS装備車両では、例えば、左輪側の路面が低μ路で
右輪側の路面が高μ路のスプリット路を走行中に運転者
が制動操作を行った場合、左輪側が低μ路側のため車輪
がロック限界に到達するとABSが作動し、後第1軸
(R1)の左輪と後第2軸(R2)の右輪のブレーキが
ABSでON/OFFする。また、同時に右輪側は高μ
路のため、ABSは作動せず、後第2軸(R2)の低μ
路側の左輪はABS作動しない。従って、インタアクス
ルデフ20を設置していない場合はロックして引きずり
を起こす不都合が生じるが、インタアクスルデフ20を
設置していることにより次のような作用を行うのであ
る。
【0021】すなわち、前記左輪側が低μ路側のためA
BSが作動し、後第1軸(R1)の左輪と後第2軸(R
2)の右輪のブレーキがABSでON/OFFするAB
S作動と同時にインタアクスルデフ20が自動的に差動
禁止(ロックアップ)する。そして、後第1軸(R1)
の左輪のABS作動により回復し始めた駆動トルクがイ
ンタアクスルデフ20のロックのため1:1で後第1軸
(R1)から後第2軸(R2)へ伝達される。これによ
り、後第2軸(R2)の左輪へ駆動トルクが伝達され、
後第2軸(R2)の左輪のロックが起こりにくくなる。
【0022】後第1軸(R1)の左輪の車速が回復した
のち、ABSが作動を終了し、インタアクスルデフ20
を自動的に解除するのである。このように、スプリット
路を走行中おいてABSの機能を失うことなくロック引
きずりを回避して安定した走行を可能にするものであ
る。
【0023】[請求項2に記載の発明に対応する実施形
態]図4で示すように構成としては、図1の構成におい
て、後第1軸(R1)および後第2軸(R2)間の駆動
トルク伝達系にインタアクスルデフ20を設置していな
いものと同じ構成であり、前1軸(F)の左右輪7aと
後第2軸(R2)の左右輪7cとの4輪にABSセンサ
30a〜30dを配置し、ABS作動時の初期ではセレ
クトロー制御させ、車速低下とともにセレクトハイ制御
するようセレクトロー制御及びセレクトハイ制御を車速
の変化に応じて比率をコンピュータにより自動変換させ
るようにしたものである。尚、後軸用のABSセンサ3
0c,30dは後第1軸(R1)の左右輪7bに装着し
てもよい。
【0024】この場合のシグナルラインの失陥個所D,
E,F,Gとした場合の制動機能は図3で示す図1の配
管構成と同様である。
【0025】[請求項3に記載の発明に対応する実施形
態]図5において、操舵輪の前第1軸(F1),前第2
軸(F2)と駆動輪の後1軸(R1)を備えた3軸車で
ある。7aは前第1軸(F1)の左右輪のホイールブレ
ーキであり、7bは前第2軸(F2)の左右輪のホイー
ルブレーキであり、7cは後1軸(R1)の左右輪のホ
イールブレーキである。
【0026】前記3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
系統のブレーキ作動制御ラインは、第2エアタンク2と
接続されブレーキバルブ3からの信号圧で制御されるデ
ュアルリレーバルブ5(又はダブルチェックバルブ付リ
レーバルブ)とブレーキブースタ6a(空油圧変換倍力
装置)とを介して前第1軸(F1)の左右輪のホイール
ブレーキ7aに接続されている第1シグナルライン(第
1系統)と、第1エアタンク1と接続された前記ブレー
キバルブ3からリレーバルブ4bとブレーキブースタ6
b(空油圧変換倍力装置)とを介して前第2軸(F2)
の右輪のホイールブレーキ7bに接続されている第2シ
グナルライン(第2系統)と、ブレーキバルブ3からリ
レーバルブ4cとブレーキブースタ6c(空油圧変換倍
力装置)とを介して前第2軸(F2)の左輪のホイール
ブレーキ7bに接続されている第3シグナルライン(第
3系統)の構成である。
【0027】そして、後1軸又は前第2軸の何れか一方
の軸の左右輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作
動圧配管を他方の軸の左右輪のブレーキ作動圧配管に対
し逆方向にクロスしたものである。すなわち、図5にお
いては、後1軸(R)の左右輪のホイールブレーキ7c
には、前第2軸(F2)の右輪のホイールブレーキ7b
に接続されているブレーキ作動圧配管10を後1軸
(R)の左輪のホイールブレーキ7cに接続し、前第2
軸(F2)の左輪のホイールブレーキ7bに接続されて
いるブレーキ作動圧配管11を後1軸(R)の右輪のホ
イールブレーキ7cに接続したものである。
【0028】そして、前第1軸(F1)の左右輪7aと
後1軸(R)の左右輪7cとの4輪にABSセンサ30
a〜30dを配置し、ABS作動時の初期ではセレクト
ロー制御させ、車速低下とともにセレクトハイ制御する
ようセレクトロー制御及びセレクトハイ制御を車速の変
化に応じて比率をコンピュータにより自動変換させるよ
うにしたものである。
【0029】上記図5において、例えば、シグナルライ
ンの失陥個所D,E,F,Gとした場合、健全制動輪○
と失陥制動輪×との関係は図12に示すように、失陥個
所Dに対しては、前第2軸(F2)の右輪と後1軸
(R)の左輪の2輪が失陥制動輪×となるが、前第1軸
(F1)の左右輪と、前第2軸(F2)の左輪および後
1軸(R)の右輪との合計4輪は健全制動輪○である。
【0030】同様に失陥個所Eに対しては、前第2軸
(F2)の左輪と後1軸(R)の右輪の2輪が失陥制動
輪×となるが、前第1軸(F1)の左右輪と前第2軸
(F2)の右輪および後1軸(R)の左輪との合計4輪
は健全制動輪○である。また、失陥個所Fに対しては、
前第2軸(F2)の右輪と後1軸(R)の左輪の2輪が
失陥制動輪×となるが、前第1軸(F1)の左右輪と、
前第2軸(F2)の左輪および後1軸(R)の右輪との
合計4輪は健全制動輪○である。さらに、失陥個所Gに
対しては、前第1軸(F1)の左右輪の2輪が失陥制動
輪×となるが、前第2軸(F2)の左右輪と、後1軸
(R)の左右輪との合計4輪は健全制動輪○である。
【0031】そこで、上記図4及び図5の実施形態にお
いて、例えば、左輪側の路面が低μ路で右輪側の路面が
高μ路のスプリット路を走行中に運転者が制動操作を行
った場合、低μ路の左輪側のブレーキは車輪がロック限
界に到達するとABSによりON/OFFする。また、
同時に図4では後第2軸(R2)の右輪側,図5では後
1軸(R)の右輪側がABSでON/OFFされる。
【0032】図4の後第2軸(R2),図5の後1軸
(R)のABS制御は通常は独立制御であるが、図4で
は前1軸(F),図5では前第2軸(F2)の左右輪は
独立にブレーキがかかるためハンドルをとられる不都合
が発生するが、本発明では次のような作用によりこれを
回避する。
【0033】すなわち、初回のABSのON/OFF
時、つまり、車速の高い状態の時に図7で示すようにセ
レクトロー制御してハンドルとられを防止する。そし
て、車速が低下してきたところでセレクトローから独立
制御へレシオを自動的に徐々にセレクトハイ制御へ変換
(コンピュータソフトによる)し、適正な制動力を有効
に活用して停止距離が延びることなく停止するのであ
る。
【0034】[請求項4及び5に記載の発明に対応する
実施形態]図8(請求項4に対応)はASR(アンチス
リップ・レギュレーション・システム)を装備した前1
軸,後2軸の3軸車であって、ブレーキ作動圧配管構成
並びに制動機能は図1と実質的に同じである。また、図
9(請求項4に対応)はASR(アンチスリップ・レギ
ュレーション・システム)を装備した前2軸,後1軸の
3軸車であって、ブレーキ作動圧配管構成並びに制動機
能は図5と実質的に同じである。
【0035】前記図8においては、後第2軸(R2)の
左右輪のホイールブレーキ7cに接続するブレーキ作動
圧配管にASR作動時にASR制御を中断するカットバ
ルブ40を設置した構成であり、図9においては、前第
2軸(F2)の左右輪のホイールブレーキ7bに接続す
るブレーキ作動圧配管にASR作動時にASR制御を中
断するカットバルブ40を設置した構成である。そし
て、前記カットバルブ40はエアタンクと接続された配
管に設けられている制御バルブ41をASR制御信号に
基づいて開閉作動するようになっている。
【0036】前記カットバルブ40の構造は図10で示
すように、バルブボディ42に前記制御バルブ41から
の入力ポート43と、ブレーキブースタからの入力ポー
ト44と、ホイールブレーキへの出力ポート45とを有
し、バルブボディ42内には前記制御バルブ41から入
力ポート43に導入されたエア圧によって作動するピス
トン46と、このピストン46の作動によって前記ブレ
ーキブースタからの入力ポート44とホイールブレーキ
への出力ポート45との通路を開閉する弁軸47と、こ
の弁軸47のリターンスプリング48とが内設されてい
る。
【0037】上記の構成において、カットバルブ40が
ない場合には、駆動輪(図8は後第1軸R1、図9では
後1軸R)がスリップするとASRが作動し、空転して
いる方の車輪へブレーキをかける。これと同時にスリッ
プしていない図8では後第2軸(R2)のブレーキ作動
圧配管の接続している車輪に、また、図9では前第2軸
の(F2)のブレーキ作動圧配管の接続している車輪に
もブレーキがかかってしまうため前進力を損失し、車速
が低下して登坂中の場合では登坂走行に影響を及ぼす不
都合が生じる。
【0038】しかし、上記の構成による本発明による
と、前記スリップによりASRが作動し、空転している
方の車輪へブレーキをかけると同時に、カットバルブ4
0を作動させてスリップしていない図8では後第2軸
(R2)のブレーキ作動圧配管の接続している車輪、ま
た、図9では前第2軸の(F2)のブレーキ作動圧配管
の接続している車輪のブレーキ回路を遮断する。
【0039】これにより、スリップしている車輪にのみ
ASR作動することができ、前進力を保持し、登坂中の
場合では登坂走行の影響を回避することができる。
【0040】[請求項6に記載の発明に対応する実施形
態]図11はASR(アンチスリップ・レギュレーショ
ン・システム)を装備した前1軸,後2軸の3軸車であ
って、ブレーキ作動圧配管構成並びに制動機能は図1と
実質的に同じである。この図11おいては、後第2軸
(R2)の左右輪7cにASR作動時に駆動トルクを切
り離すフリーホイールハブ50を設置した構成である。
【0041】前記フリーホイールハブ50機構の1例と
しては図12で示すように、アクスルシャフトをデフ側
51aとハブ側51bとに分割し、それぞれにスプライ
ン52a,52bを設け、このスプライン52a,52
bにスリーブ53をスライド可能に嵌合する。
【0042】前記スリーブ53のスライド機構として
は、図12に示すようにアクスルシャフトのデフ側51
aとハブ側51bとを接続するためのスプリング54
と、図13に示すようにアクスルシャフトのデフ側51
aとハブ側51bとを切り離すためのエアシリンダ55
とから構成されており、エアシリンダ55はエアタンク
と接続されている配管に制御バルブ56が配置され、こ
の制御バルブ56をASR(ABSでもよい)の信号に
より制御するようにしたものである。尚、図12はアク
スルシャフトのデフ側51aとハブ側51bが接続され
た状態、図13は切り離された状態を示す。
【0043】上記の構成において、フリーホイールハブ
50がない場合には、後第1軸(R1)がスリップする
とASRが作動し、空転している方の車輪へブレーキを
かける。これと同時にスリップしていない後第2軸(R
2)のブレーキ作動圧配管の接続している車輪にもブレ
ーキがかかってしまう。これにより、後第1軸(R
1),後第2軸(R2)間の駆動トルクが伝達されるた
め、ブレーキONと駆動トルクが同時作動してトルク干
渉を起こす不具合が生じ、駆動輪のASR非作動車輪が
スリップし始めるなどのギクシャク動作をする。
【0044】しかしながら、上記の構成による本発明に
よると、前記スリップによりASRが作動し、空転して
いる方の車輪へブレーキをかけると同時に、後第2軸
(R2)のフリーホイールハブ50を自動的に作動させ
て図13で示すように、スリーブ53をシフト作動して
アクスルシャフトのデフ側51aとハブ側51bとを切
り離す。
【0045】これにより、後第1軸(R1),後第2軸
(R2)間の駆動トルクの伝達が遮断されるため、トル
ク干渉を起こすことがなくなり、駆動輪のASR非作動
車輪がスリップし始めるなどのギクシャク動作を回避
し、その結果、正常なASR制御が行われるのである。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、AB
S(アンチロック・ブレーキ・システム)/ASR(ア
ンチスリップ・レギュレーション・システム)を装備し
た前1軸,後2軸の3軸車あるいは前2軸,後1軸の3
軸車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する
3系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおい
て、1系統のブレーキ作動制御ラインが失陥しても、残
る2系統のブレーキ作動制御ラインが確保され、6輪中
の2軸又は4輪以上のブレーキが制動可能な状態を保持
し安全性を向上するとともに、ABS/ASRによる機
能障害を回避することができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をABSを装備した前1軸,後2軸の3
軸車に適用した全体系統図
【図2】インタアクスルデフの機構図
【図3】図1構成の失陥個所と失陥制動輪,健全制動輪
の関係を示す図
【図4】本発明をABSを装備した前1軸,後2軸の3
軸車に適用した全体系統図
【図5】本発明をABSを装備した前2軸,後1軸の3
軸車に適用した全体系統図
【図6】図5の構成の失陥個所と失陥制動輪,健全制動
輪の関係を示す図
【図7】図4及び図5の構成によるセレクトロー制御及
びセレクトハイ制御の概念を示すグラフ
【図8】本発明をASRを装備した前1軸,後2軸の3
軸車に適用した全体系統図
【図9】本発明をASRを装備した前2軸,後1軸の3
軸車のに適用した全体系統図
【図10】カットバルブの断面図
【図11】本発明をASRを装備した前1軸,後2軸の
3軸車に適用した全体系統図
【図12】フリーホイールハブの機構図(接続状態)
【図13】フリーホイールハブの機構図(切離し状態)
【符号の説明】
1 第1エアタンク 2 第2エアタンク 3 ブレーキバルブ 4a リレーバルブ 4b リレーバルブ 4c リレーバルブ 5 デュアルリレーバルブ 6a ブレーキブースタ 6b ブレーキブースタ 6c ブレーキブースタ 7a ホイールブレーキ 7b ホイールブレーキ 7c ホイールブレーキ 10 ブレーキ作動圧配管配管 11 ブレーキ作動圧配管配管 20 インタアクスルデフ 30a ABSセンサ 30b ABSセンサ 30c ABSセンサ 30d ABSセンサ 40 カットバルブ 50 フリーホイールハブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ABSを装備した前1軸,後2軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレーキに
    接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪のブレ
    ーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系統の
    ブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御ライ
    ンにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバルブ付
    リレーバルブを備え、後2軸間の駆動トルク伝達系にイ
    ンタアクスルデフを設置し、前記ABS作動時に前記イ
    ンタアクスルデフの差動を禁止させるようにしたことを
    特徴とする3軸車のブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 ABSを装備した前1軸,後2軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレーキに
    接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪のブレ
    ーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系統の
    ブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御ライ
    ンにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバルブ付
    リレーバルブを備え、前1軸の左右輪と後2軸の前後何
    れかの1軸の左右輪との4輪にABSセンサを配置し、
    ABS作動時の初期ではセレクトロー制御させ、車速低
    下とともにセレクトハイ制御するようセレクトロー制御
    及びセレクトハイ制御を車速の変化に応じて比率をコン
    ピュータにより自動変換させるようにしたことを特徴と
    する3軸車のブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 ABSを装備した前2軸,後1軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    後第1軸又は前第2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイ
    ールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸
    の左右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロス
    し、前記3系統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレ
    ーキ作動制御ラインにデュアルリレーバルブ又はダブル
    チェックバルブ付リレーバルブを備え、前2軸の前後何
    れかの1軸の左右輪と後1軸の左右輪との4輪にABS
    センサを配置し、ABS作動時の初期ではセレクトロー
    制御させ、車速低下とともにセレクトハイ制御するよう
    セレクトロー制御及びセレクトハイ制御を車速の変化に
    応じて比率をコンピュータにより自動変換させるように
    したことを特徴とする3軸車のブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 ASRを装備した前1軸,後2軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレーキに
    接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪のブレ
    ーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系統の
    ブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御ライ
    ンにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバルブ付
    リレーバルブを備え、後2軸の前後何れかの1軸の左右
    輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管に
    ASR作動時にASR制御を中断するカットバルブを設
    置したことを特徴とする3軸車のブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 ASRを装備した前2軸,後1軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    前第1軸の左右輪のホイールブレーキに接続するブレー
    キ配管と、前第2軸の左右輪と後1軸の左右輪のホイー
    ルブレーキに接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の
    左右輪のブレーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、
    前記3系統のブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ
    作動制御ラインにデュアルリレーバルブ又はダブルチェ
    ックバルブ付リレーバルブを備え、前記前第2軸の左右
    輪のホイールブレーキに接続するブレーキ作動圧配管に
    ASR作動時にASR制御を中断するカットバルブを設
    置したことを特徴とする3軸車のブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 ASRを装備した前1軸,後2軸の3軸
    車であって、この3軸車輪のそれぞれを制動制御する3
    系統のブレーキ作動制御ラインを備えたものにおいて、
    後2軸の何れか一方の軸の左右輪のホイールブレーキに
    接続するブレーキ作動圧配管を他方の軸の左右輪のブレ
    ーキ作動圧配管に対し逆方向にクロスし、前記3系統の
    ブレーキ作動制御ラインの1つのブレーキ作動制御ライ
    ンにデュアルリレーバルブ又はダブルチェックバルブ付
    リレーバルブを備え、後2軸の前後何れかの1軸の左右
    輪にASR作動時に駆動トルクを切り離すフリーホイー
    ルハブを設置したことを特徴とする3軸車のブレーキシ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118545057A (zh) * 2024-07-24 2024-08-27 比亚迪股份有限公司 车辆的控制方法、存储介质、控制器和车辆

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