JPH09164941A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JPH09164941A
JPH09164941A JP7326046A JP32604695A JPH09164941A JP H09164941 A JPH09164941 A JP H09164941A JP 7326046 A JP7326046 A JP 7326046A JP 32604695 A JP32604695 A JP 32604695A JP H09164941 A JPH09164941 A JP H09164941A
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JP
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pressure
hydraulic
hydraulic pressure
chamber
control
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JP7326046A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Okubo
勝康 大久保
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は車両においてブレーキ液圧を倍力す
る装置として好適な液圧ブレーキ装置に関し、大きな倍
力比を得ることを目的とする。 【解決手段】 マスタシリンダ12が発生する駆動液圧
M またはリニアソレノイド82が発する電磁力Fに応
じて変位する第1スプール58を設ける。第1スプール
58の位置に応じて選択的にポンプ34またはリザーバ
タンク22に導通される制御液圧室60を設ける。制御
液圧室60に生ずる制御液圧PC に応じて変位する第2
スプール70を設ける。第2スプール70の位置に応じ
て選択的にポンプ34またはリザーバタンク22に導通
される倍力液圧ポート46を設ける。倍力液圧ポート4
6をホイルシリンダ52に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ装置
に係り、特に車両においてブレーキ液圧を倍力する装置
として好適な液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−2087号
に開示される如く、マスタシリンダ圧に応じて変位し
て、高圧源または低圧源の一方を制御液圧ポートに導通
させる制御弁を備える液圧ブレーキ装置が知られてい
る。上記従来の装置において、制御液圧ポートは、自動
車用ブレーキ装置の構成要素であるホイルシリンダに連
通されている。従って、ホイルシリンダには、制御液圧
ポートに生ずる制御液圧が導かれる。
【0003】上述した制御弁は、マスタシリンダ圧と制
御液圧との差圧に応じて作動するピストンを備えてい
る。以下、マスタシリンダ圧の付勢力に起因してピスト
ンに生ずる変位を増圧方向の変位と、また、制御液圧の
付勢力に起因してピストンに生ずる変位を減圧方向の変
位と称す。上述した制御弁は、ピストンの増圧方向への
変位が所定量を超える場合にピストンと当接するボール
弁を備えている。ボール弁は、ピストンの増圧方向への
変位が所定量以下である場合には弁座に着座し、ピスト
ンの増圧方向への変位が所定量を超える場合には弁座か
ら離座した状態となる。
【0004】上述した制御弁は、制御液圧ポートと高圧
源とを連通する高圧源通路、および制御液圧ポートと低
圧源とを連通する低圧源通路を備えている。高圧源通路
は、ボール弁が弁座に着座することにより遮断状態とさ
れ、ボール弁が弁座から離座することにより導通状態と
される。一方、低圧源通路は、ボール弁がピストンと当
接することにより遮断され、ボール弁がピストンから離
間することにより導通状態とされる。従って、上述した
制御弁によれば、ピストンが増圧方向に所定量を超えて
変位する場合には、制御液圧ポートが高圧源に導通する
状態が形成され、ピストンの増圧方向への変位が所定量
を超えない場合には、制御液圧ポートが低圧源に導通す
る状態が形成される。
【0005】上記従来の装置において、マスタシリンダ
圧が昇圧されると、ピストンは増圧方向に変位する。ピ
ストンの増圧方向の変位が所定量を超えると、低圧源通
路が遮断状態となると共に、高圧源通路が導通状態とな
る。かかる状態が形成されると、制御液圧ポートには高
圧源から高圧のブレーキ油圧が導かれ、ホイルシリンダ
圧の昇圧が開始される。ホイルシリンダ圧の上昇が継続
されると、やがてピストンは減圧方向に変位し始める。
ピストンの減圧方向への変位が所定量に達すると、低圧
源通路と高圧源通路とが共に遮断状態となる。かかる状
態が形成されると、制御液圧ポートは高圧源からも低圧
源からも遮断された状態となり、ホイルシリンダ圧の保
持が図られる。また、ピストンの減圧方向への変位が更
に継続されると、低圧源通路が導通状態となり、制御液
圧の減圧が図られる。この結果、制御液圧は、マスタシ
リンダ圧を所定の倍力比で倍力した圧力に制御されるこ
とになる。従って、上記従来の装置によれば、マスタシ
リンダ圧に対して所定の倍力比を有するホイルシリンダ
圧を発生させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
て、マスタシリンダ圧に対するホイルシリンダ圧の倍力
比は、ピストンがマスタシリンダ圧を受圧する面積と、
ピストンが制御液圧を受圧する面積との比によって決定
される。上述した制御弁の構造によれば、マスタシリン
ダ圧の受圧面が大きいほど、また、制御液圧の受圧面が
小さいほど、大きな倍力比を得ることができる。
【0007】しかしながら、制御弁の体格上の制約か
ら、マスタシリンダ圧の受圧面を無制限に大きくするこ
とはできない。また、ピストンの加工上の制約等から制
御液圧の受圧面を無制限に小さくすることはできない。
このため、従来の制御弁においては、倍力比に関する設
計上の自由度が、上述した制約を満たす範囲内に制限さ
れていた。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、装置の大型化を伴うことなく大きな倍力比の確
保を可能とする液圧ブレーキ装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、外部より入力される駆動力を駆動源と
して高圧源と低圧源とを選択的に制御液圧室に連通し、
該制御液圧室に、前記駆動力に応じた制御液圧を発生さ
せる制御弁と、前記制御液圧を駆動源として高圧源と低
圧源とを選択的に倍力液圧室に連通し、該倍力液圧室
に、前記制御液圧に応じた液圧を発生させる倍力弁と、
を備える液圧ブレーキ装置により達成される。
【0010】本発明において、前記制御弁に駆動力が入
力されると、制御液圧室に、駆動力に応じた制御液圧が
発生する。制御液圧は、駆動力の所定倍力比(以下、第
1倍力比と称す)に制御される。制御液圧室に導かれる
制御液圧は、前記倍力弁において駆動源として作用す
る。倍力弁に制御液圧が入力されると、倍力液圧室に
は、制御液圧の所定倍力比(以下、第2倍力比と称す)
に制御された倍力液圧が発生する。上記の如く発生する
倍力液圧は、駆動力に対して、第1倍力比と第2倍力比
との乗算値に相当する倍力比を有している。
【0011】また、請求項2に記載する如く、上記請求
項1記載の液圧ブレーキ装置において、前記制御弁に、
前記駆動力として、その内圧を入力する駆動液圧室と、
前記制御液圧室の内圧が、前記駆動液圧室の内圧に比し
て低圧である場合に、前記制御液圧室と前記駆動液圧室
とを連通する第1連通手段と、前記倍力液圧室の内圧
が、前記制御液圧室の内圧に比して低圧である場合に、
前記倍力液圧室と前記制御液圧室とを連通する第2連通
手段と、を備える液圧ブレーキ装置は、制御弁または倍
力弁の一方の失陥に対するフェールセーフ機能を確保す
るうえで有効である。
【0012】本発明において、制御弁には、前記駆動液
圧室の内圧が駆動力として入力される。制御弁および倍
力弁が共に正常に機能する場合、駆動液圧室の内圧に対
して第1倍力比を有する液圧が制御弁の制御液圧室に発
生し、更に、制御液圧室の内圧に対して第2倍力比を有
する液圧が倍力弁の倍力液圧室に発生する。前記第1連
通手段、および前記第2連通手段は、かかる状況下では
共に遮断状態とされる。前記制御弁に失陥が生ずると、
制御液圧室の内圧が昇圧されない事態が生ずる。かかる
状況下で駆動液圧室の内圧が昇圧されると、制御液圧室
の内圧が駆動液圧室の内圧に比して低圧となり、第1連
通手段が導通状態となる。この場合、倍力弁の倍力液圧
室には、駆動液圧の内圧に対して第2倍力比を有する液
圧が発生する。また、前記倍力弁に失陥が生ずると、倍
力液圧室の内圧が昇圧されない事態が生ずる。かかる状
況下で駆動液圧室の内圧が昇圧されると、制御液圧室の
内圧が昇圧されるに伴って、倍力液圧室の内圧が、制御
液圧室の内圧に比して低圧となる。その結果、第2連通
手段が導通状態となり、倍力液圧室に、駆動液圧の内圧
に対して第1倍力比を有する液圧が発生する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の液圧
ブレーキ装置のシステム構成図を示す。尚、図1は、自
動車のブレーキ装置の一輪分の構成を示す。図1におい
て、ブレーキペダル10は、車室内運転席のフットスペ
ースに配設される。ブレーキペダル10には、マスタシ
リンダ12が連結されている。マスタシリンダ12は、
内部に2つの油圧室を備えるタンデム型のシリンダであ
り、それぞれの油圧室には、独立した油圧回路が連通さ
れている。それらの油圧回路は、共に2つの車輪のホイ
ルシリンダのブレーキ油圧を制御すべく構成されてい
る。尚、それらの油圧回路は、構成において異なるとこ
ろがないため、図1には、一方の油圧回路の構成のみを
示す。
【0014】マスタシリンダ12の油圧室には、マスタ
シリンダ通路14が連通している。マスタシリンダ通路
14の途中には、第1制御弁16が配設されている。第
1制御弁16は、駆動信号が供給された場合に閉弁状態
となる2位置の電磁弁であり、常態では開弁状態に維持
されている。マスタシリンダ通路14は、第1制御弁1
6の下流側で後述する液圧制御弁18のマスタシリンダ
圧ポート20に連通している。
【0015】マスタシリンダ12の上部には、リザーバ
タンク22が配設されている。マスタシリンダ12の油
圧室からブレーキフルードが流出し、マスタシリンダ1
2内のブレーキフルードが不足する状態となると、リザ
ーバタンク22からマスタシリンダ12へ適宜ブレーキ
フルードが補充される。
【0016】リザーバタンク22には、低圧源通路24
および高圧源通路26が連通している。低圧源通路24
は、その途中から第1低圧源通路24aと第2低圧源通
路24bとに分岐されている。第1低圧源通路24a、
および第2低圧源通路24bは、それぞれ後述する液圧
制御弁18の第1低圧源ポート28、または第2低圧源
ポート30に連通している。また、低圧源通路24は、
第2制御弁32を介して上述したマスタシリンダ通路1
4に連通されている。第2制御弁32は、第1制御弁1
6の下流側と低圧源通路24とを連通する位置に配設さ
れている。第2制御弁32は、駆動信号が供給された場
合に開弁状態となる2位置の電磁弁であり、常態では閉
弁状態に維持されている。
【0017】高圧源通路26は、その途中にポンプ3
4、逆止弁36、およびアキュムレータ38を備えてい
る。高圧源通路26は、その途中から第1高圧源通路2
6aと第2高圧源通路26bとに分岐されている。第1
高圧源通路26a、および第2高圧源通路26bは、そ
れぞれ後述する液圧制御弁18の第1高圧源ポート4
0、または第2高圧源ポート42に連通している。
【0018】ポンプ34は、リザーバタンク22内に貯
留されるブレーキフルードを汲み上げて逆止弁36側へ
圧送する。逆止弁36は、ポンプ34側から第1及び第
2高圧源ポート40,42側へ向かう流体の流れのみを
許容する一方向弁である。また、アキュムレータ38
は、ポンプ34の吐出圧を蓄圧すると共に、その吐出圧
の脈動を吸収する。従って、ポンプ34の作動が開始さ
れると、液圧制御弁18の第1及び第2高圧源ポート4
0,42には、高圧の液圧が安定した状態で供給され
る。
【0019】液圧制御弁18は、マスタシリンダ圧ポー
ト20、第1及び第2低圧源ポート28,30、および
第1及び第2高圧源ポート40,42が形成されたハウ
ジング44を備えている。ハウジング44には、また、
倍力液圧出力ポート46、および、マスタシリンダ圧出
力ポート48が形成されている。倍力液圧出力ポート4
6およびマスタシリンダ圧出力ポート48は、共に切替
え弁50を介してホイルシリンダ52に連通している。
切替え弁50は、倍力液圧ポート46とマスタシリンダ
圧出力ポート48とのうち、高い液圧が発生している何
れか一方のポートをホイルシリンダ52に連通する。
【0020】液圧制御弁18のハウジング44には、マ
スタシリンダ圧ポート20およびマスタシリンダ圧出力
ポート48に連通する駆動液圧室54が形成されてい
る。マスタシリンダ圧ポート20およびマスタシリンダ
圧ポート48は、常に駆動液圧室54と導通した状態に
維持される。従って、マスタシリンダ圧出力ポート48
には、常にマスタシリンダ圧ポート20に導かれるのと
等圧の液圧が導かれる。以下、かかる液圧を駆動液圧P
M と称す。
【0021】ハウジング44には、駆動液圧室54に開
口するように第1スプール室56が形成されている。第
1スプール室56には、第1スプール58が摺動可能に
収納されている。第1スプール58は、図1における左
右方向を長手方向とするほぼ円柱状の部材であり、長手
方向のほぼ中央部に相当する位置に、環状溝58aを備
えている。尚、以下の説明においては、第1スプール5
8が、図1における左側の変位端に位置する状態を変位
が“0”の状態と称す。
【0022】第1低圧源ポート28および第1高圧源ポ
ート40は、それぞれ第1スプール室56に開口してい
る。また、ハウジング44の内部には、第1スプール室
56と隣接する位置に制御液圧室60が形成されている
と共に、第1スプール室56と制御液圧室60とを連通
する制御液圧通路62が形成されている。
【0023】制御液圧通路62は、第1スプール58の
位置に関わらず、常に環状溝58aに開口する位置に設
けられている。第1低圧源ポート28は、第1スプール
58の変位が“0”の状態から、その変位が第1の所定
量に到達するまでの間、環状溝58aに開口する位置に
設けられている。また、第1高圧源ポート40は、第1
スプール58の変位量が第2の所定量(第1の所定量<
第2の所定量)を超える領域で環状溝58aに開口する
位置に設けられている。
【0024】上記の構成によれば、第1スプール58の
変位量が第1の所定量に満たない領域では、制御液圧通
路62が、第1低圧源ポート28に導通する状態が形成
される。また、第1スプール58の変位量が第2の所定
量を超える領域では、制御液圧通路62が、第1高圧源
ポート40に導通する状態が形成される。更に、第1ス
プール58の変位量が第1の所定量以上、かつ、第2の
所定量以下である場合は、制御液圧通路62が、第1低
圧源ポート28および第1高圧源ポート40の双方から
遮断された状態となる。
【0025】制御液圧通路62が開口する制御液圧室6
0の内部には、反力ピン64およびスプリング66が配
設されている。反力ピン64は、その一端が第1スプー
ル室56内で第1スプール58に当接するように、か
つ、その他端が制御反力室60内でスプリング66に当
接するように、第1スプール室56と制御液圧室60と
の間に、液密かつ摺動可能に配設されている。かかる構
成によれば、第1スプール58は、反力ピン64によっ
て、制御液圧室60の内圧(以下、制御液圧PCと称
す)とスプリング66の付勢力とに応じた力で変位
“0”の方向へ押圧される。尚、スプリング66の付勢
力は僅かであるため、以下の説明では、便宜上スプリン
グ66の付勢力を無視する。
【0026】ハウジング44には、制御液圧室66と隣
接する位置に、第2スプール室68が形成されている。
第2スプール室68には、第1スプール58と同様の環
状溝70aを備える第2スプールが摺動可能に収納され
ている。第2スプール室68と制御液圧室60とは、図
1における第2スプール70の左側端面に制御液圧P C
が導かれるように、液圧通路72を介して連通されてい
る。尚、以下の説明においては、第2スプール70が、
図1における左側の変位端に位置する状態を変位が
“0”の状態と称す。
【0027】上述した第2低圧源ポート30、第2高圧
源ポート42、および倍力液圧ポート46は、それぞれ
第2スプール室68に開口している。また、ハウジング
44の内部には、第2スプール室68と隣接する位置に
油圧反力室74が形成されていると共に、第2スプール
室68と倍力液圧ポート46とを連通する反力液圧通路
76が形成されている。
【0028】倍力液圧ポート46は、第2スプール70
の位置に関わらず、常に環状溝70aに開口する位置に
設けられている。第2低圧源ポート30は、第2スプー
ル70の変位が“0”の状態から、その変位が第3の所
定量に到達するまでの間、環状溝70aに開口する位置
に設けられている。また、第2高圧源ポート42は、第
2スプール70の変位量が第4の所定量(第3の所定量
<第4の所定量)を超える領域で環状溝70aに開口す
る位置に設けられている。
【0029】上記の構成によれば、第2スプール70の
変位量が第3の所定量に満たない領域では、倍力液圧ポ
ート46が、第2低圧源ポート30に導通する状態が形
成される。また、第2スプール70の変位量が第4の所
定量を超える領域では、倍力液圧ポート46が、第2高
圧源ポート42に導通する状態が形成される。更に、第
2スプール70の変位量が第3の所定量以上、かつ、第
4の所定量以下である場合は、倍力液圧ポート46が、
第2低圧源ポート30および第2高圧源ポート42の双
方から遮断された状態となる。尚、第3の所定量および
第4の所定量は、それぞれ上述した第1の所定量および
第2の所定量と同一の値でも、また、異なる値でもよ
い。
【0030】第2スプール室68と油圧反力室74との
間には、反力ピン78およびスプリング80が配設され
ている。反力ピン78は、その一端が第2スプール室6
8内で第2スプール70に当接するように、かつ、その
他端が油圧反力室74内でスプリング80に当接するよ
うに、油圧反力室74の内部に、液密かつ摺動可能に配
設されている。かかる構成によれば、第2スプール70
は、反力ピン78によって、油圧反力室60の内圧、す
なわち倍力液圧ポート46に導かれる液圧(以下、倍力
液圧PA と称す)とスプリング80の付勢力とに応じた
力で変位“0”の方向へ押圧されることになる。尚、ス
プリング80の付勢力は僅かであるため、以下の説明に
おいては、便宜上スプリング80の付勢力を無視する。
【0031】液圧制御弁18は、制御液圧室54と隣接
する位置に、リニアソレノイド82を備えている。リニ
アソレノイド82は、電磁コイル84およびプランジャ
86を備えている。プランジャ86は、磁性体で構成さ
れた部材であり、リニアソレノイド82の内部を、その
軸方向、すなわち、図1における左右方向に摺動するこ
とができる。プランジャ86は、図1に示す如く、その
先端が第1スプール58の端面に当接するように配設さ
れている。
【0032】電磁コイル84に電流を流通させると、プ
ランジャ86には電磁コイル84を流通する電流値に応
じた電磁力が作用する。リニアソレノイド82は、上記
の電磁力が図1において右向きに作用するように構成さ
れている。かかる推力Fは、第1スプール58を、その
変位量が増す方向に押圧する力として作用する。
【0033】本実施例の液圧ブレーキ装置は、ブレー
キペダル10が踏み込まれている場合に、マスタシリン
ダ圧に応じたホイルシリンダ圧を発生させる通常モー
ド、ブレーキペダル10が踏み込まれている場合に、
マスタシリンダ圧に比してホイルシリンダ圧を低圧に制
御する減圧制御モード、ブレーキペダル10が踏み込
まれていない場合に、所望のホイルシリンダ圧を発生さ
せる自動増圧モード、の3モードを実現する。
【0034】上述した通常モードは、第1制御弁16お
よび第2制御弁32を共に常態とすること、すなわち、
第1制御弁16を開弁状態、第2制御弁32を閉弁状態
とすることで実現される。かかる状況下でブレーキペダ
ル10が踏み込まれると、マスタシリンダ12から流出
したブレーキフルードは、第1の制御弁16を介してマ
スタシリンダ圧ポート20から液圧制御弁18の駆動液
圧室54に流入する。駆動液圧室54にブレーキフルー
ドが流入すると、第1スプール58には、駆動液圧PM
に応じた押圧力が付与される。第1スプール58の断面
積をAS1とすると、かかる押圧力は“PM ・AS1”と表
すことができる。
【0035】上記の押圧力PM ・AS1が作用すると、第
1スプール58には、図1における右向きの変位が生ず
る。第1スプール58の変位量が第1の所定量に満たな
い間は、制御液圧通路62が第1低圧源ポート28に導
通しているため、制御液圧P C は、ほぼ大気圧に維持さ
れる。この場合、第1スプール58に制御油圧PC に起
因する反力は伝達されない。
【0036】第1スプール58の変位量が第2の所定量
を超えると、制御液圧通路62が第1高圧源ポート40
と導通し、ポンプ34の吐出圧が制御液圧室60に供給
され始める。その結果、制御液圧PC が上昇して、第1
スプール58を変位量の減少する方向に押圧する油圧反
力が発生する。反力ピン64の断面積をAR1とすると、
かかる油圧反力は“PC ・AR1”と表すことができる。
【0037】押圧力“PM ・AS1”と反力“PC
R1”との間に、PM ・AS1>PC ・A R1の関係が成立
する場合は、第1スプール58は変位量が増加する方
向、すなわち、制御液圧室60を第1高圧源ポート40
に導通させる方向へ変位する。その結果、制御液圧PC
が増加してPM ・AS1<PC ・AR1なる関係が成立する
状態となると、第1スプール58は変位量の減少する方
向へ、すなわち、制御液圧室60を第1低圧源ポート2
8に導通させる方向へ変位する。かかる作動が繰り返し
行われることにより、制御液圧PC は、駆動液圧PM
対して、PM ・AS1=PC ・AR1なる関係が成立する値
に制御される。上記の関係式を整理すると、制御液圧P
C と、駆動液圧PM との関係は、次式の如く表すことが
できる。
【0038】 PC =(AS1/AR1)・PM ・・・(1) 上記の如く制御液圧PC が昇圧されると、第2スプール
70には、駆動液圧P M に応じた押圧力が付与される。
第2スプール70の断面積をAS2とすると、かかる押圧
力は“Pc ・AS2”と表すことができる。上記の押圧力
c ・AS2が作用すると、第2スプール70には、図1
における右向きの変位が生ずる。第2スプール70の変
位量が第3の所定量に満たない間は、倍力液圧ポート4
6が第2低圧源ポート30に導通しているため、倍力液
圧PA は、ほぼ大気圧に維持される。この場合、第2ス
プール70に倍力液圧PA に起因する油圧反力は伝達さ
れない。
【0039】第2スプール70の変位量が第4の所定量
を超えると、倍力液圧ポート46が第2高圧源ポート4
2と導通し、ポンプ34の吐出圧がホイルシリンダ5
2、および油圧反力室74に供給され始める。その結
果、倍力液圧PA が上昇して、第2スプール70を、そ
の変位量が減少する方向に押圧する油圧反力が発生す
る。反力ピン78の断面積をAR2とすると、かかる油圧
反力は“PA ・AR2”と表すことができる。
【0040】押圧力“PC ・AS2”と反力“PA
R2”との間に、PC ・AS2>PA ・A R2の関係が成立
する場合、第2スプール70は変位量が増加する方向、
すなわち、倍力液圧ポート46を第2高圧源ポート42
に導通させる方向へ変位する。その結果、倍力液圧PA
が増加してPC ・AS2<PA ・AR2なる関係が成立する
状態となると、第2スプール70は変位量の減少する方
向へ、すなわち、倍力液圧ポート46を第2低圧源ポー
ト30に導通させる方向へ変位する。かかる作動が繰り
返し行われることにより、倍力液圧PA は、制御液圧P
C に対して、PC ・AS2=PA ・AR2なる関係が成立す
る値に制御される。上記の関係式を整理すると、制御液
圧PC と、倍力液圧PA との関係は次式の如く表すこと
ができる。
【0041】 PA =(AS2/AR2)・PC ・・・(2) 上記(1)式の関係を、上記(2)式に代入すると、駆
動液圧PM と、倍力液圧PA との関係を次式の如く表す
ことができる。 PA =(AS2/AR2)・(AS1/AR1)・PM ・・・(3) 上記(3)式に示す如く、液圧制御装置18によれば、
通常モードにおいて、(AS2/AR2)・(AS1/AR1
なる倍力比で駆動液圧PM を増幅することができる。液
圧制御弁18が、第1スプール58のみで液圧の増幅を
図るとすれば、増幅比は(AS1/AR1)となる。この場
合、大きな増幅比を得るためには、AS1を大きく、か
つ、AR1を小さくする必要がある。また、液圧制御弁1
8が、第2スプール70のみで液圧の増幅を図るとすれ
ば、増幅比は(AS2/AR2)となる。この場合、大きな
増幅比を得るためには、AS2を大きく、かつ、AR2を小
さくする必要がある。AS1,AS2を大きく確保するため
には、液圧制御弁18に大きな径を確保する必要があ
る。また、AR1,AR2を小さくするためには、反力ピン
64,78を微細に加工することが必要である。一方、
本実施例の液圧制御弁18の如く、第1スプール58と
第2スプール70とを用いて液圧の増幅を図る構成によ
れば、AS1,AS2をさほど大きくすることなく、かつ、
R1,AR2をさほど小さくすることなく、十分に大きな
倍力比を得ることができる。この点、本実施例の液圧制
御弁18は、体格上および加工上の不利益を伴うことな
く、倍力比に関して高い自由度を確保し得るという効果
を有していることになる。
【0042】上述した減圧制御モードは、ブレーキペダ
ル10が踏み込まれた状態で、第1制御弁16および第
2制御弁32に、共に駆動信号を供給すること、すなわ
ち、第1制御弁16を閉弁状態、第2制御弁32を開弁
状態とすることで実現される。かかる状況下では、マス
タシリンダ12とマスタシリンダ圧ポート20とが遮断
された状態となるため、ブレーキ踏力に応じた液圧が駆
動液圧室54に導かれることはない。更に、マスタシリ
ンダ圧ポート20と低圧源通路24とが導通状態となる
ため、駆動液圧室54の液圧がほぼ大気に開放される。
かかる状況下で電磁コイル84に電流を供給すれば、後
述の如く、ホイルシリンダ圧を電磁コイル84の発する
電磁力Fに対応する液圧に制御することができる。
【0043】また、上述した自動増圧モードは、ブレー
キペダル10が踏み込まれていない状態で、電磁コイル
84に適当な電流を流通させることにより実現される。
ブレーキペダル10が踏み込まれていない場合は、第1
制御弁16および第2制御弁32に駆動信号を供給する
までもなく、駆動液圧室54の液圧は、ほぼ大気圧に開
放されている。従って、かかる状況下では、電磁コイル
84に所望の電流を供給すれば、減圧制御モードの場合
と同様に、ホイルシリンダ圧を、電磁コイル84の発す
る電磁力Fに対応した液圧に制御することができる。
【0044】減圧制御モード、若しくは自動ブレーキモ
ードにおいて、駆動液圧室54が大気に開放された状態
でリニアソレノイド82の電磁コイル84に適当な電流
が供給されると、プランジャ86を介して、第1スプー
ル58に電磁力Fを伝達することができる。第1スプー
ル58に電磁力Fが付与されると、制御液圧PC は、次
式に示す関係が成立するように制御される。
【0045】 F=PC ・AR1 ・・・(4) その結果、倍力液圧ポート46には、次式で表される倍
力液圧PA が発生する。 PA ={AS2/(AR1・AR2)}・F ・・・(5) 上記(5)式に示す如く、液圧制御装置18によれば、
減圧制御モードおよび自動ブレーキモードにおいて、
{AS2/(AR1・AR2)}なる倍力比で押圧力Fを増幅
することができる。かかる倍力比は、液圧制御弁18
が、第1スプール58または第2スプール70のみで液
圧の増幅を図る場合に得られる倍力比、すなわち“1/
R1”または“1/AR2”、に比して大きな値である。
従って、本実施例の液圧制御弁18によれば、第1スプ
ール58または第2スプール70のみで液圧の増幅を図
る装置に比して小さな電磁力Fで、十分なホイルシリン
ダ圧を確保することができる。
【0046】このため、本実施例の液圧制御弁18によ
れば、リニアソレノイド82の小型化および省電力化
と、大きなホイルシリンダ圧の確保とを両立することが
できる。この点、本実施例の液圧制御弁18は、径方向
の体格を大きくすることなく、第1スプール58または
第2スプール70のみで液圧の増幅を図る装置に比して
大きな倍力比を確保し得るという利益を有していること
になる。
【0047】上述の如く、本実施例の液圧ブレーキ装置
は、ポンプ34の吐出圧をホイルシリンダ52に導くこ
とで倍力液圧PA の昇圧を図る構成である。このため、
ポンプ34等の高圧源に失陥が生じた場合、または第1
若しくは第2スプール58,70に失陥が生じた場合
は、倍力液圧PA が正常に昇圧されない事態を生ずる。
かかる状況下でブレーキペダル10が踏み込まれるた場
合は、駆動液圧PM が倍力液圧PA に比して高圧とな
る。
【0048】上述の如く、駆動液圧PM が倍力液圧PA
に比して高圧となる場合、切替え弁50は、倍力液圧ポ
ート46に代えて、マスタシリンダ圧出力ポート48を
ホイルシリンダ52に導通させる。切替え弁50の状態
が上記の如く切り替わると、マスタシリンダ12からホ
イルシリンダ52に、直接ブレーキフルードを供給する
ことが可能となる。このため、本実施例の液圧ブレーキ
装置によれば、上述した失陥が発生した状況下において
も、確実にホイルシリンダ圧を昇圧することができる。
【0049】図2は、本実施例の第2実施例である液圧
ブレーキ装置に用いられる液圧制御弁90の断面図を示
す。本実施例の液圧ブレーキ装置は、図1に示す液圧ブ
レーキ装置において、第1および第2制御弁16,32
を廃止し、かつ、液圧制御弁18に代えて液圧制御弁9
0を用いることにより実現される。尚、図2において、
上記図1に示される構成部分と同一の部分については、
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】液圧制御弁90は、フォースモータ92を
備えている。フォースモータ92には、電磁コイル94
およびプランジャ96が収納されている。プランジャ9
6は、その一端(図2における右端)が第1スプールに
当接するように配設されている。フォースモータ92
は、電磁コイル94を流れる電流の向きに応じて、プラ
ンジャ96に対して、図2中右向き又は左向きの電磁力
Fが作用するように構成されている。
【0051】フォースモータ92を挟んで、ハウジング
44の反対側には、マスタシリンダ圧ポート20および
マスタシリンダ圧出力ポート48に連通する駆動液圧室
98が形成されている。フォースモータ92のプランジ
ャ96は、その端部(図2における左端)が駆動液圧室
98に露出するように配設されている。
【0052】本実施例の液圧ブレーキ装置において、ブ
レーキペダル10が踏み込まれると、プランジャ98を
介して、第1スプール58が、駆動液圧PM に応じた押
圧力で図2中右方へ向けて押圧される。この場合、本実
施例の液圧ブレーキ装置によっても、上記図1に示す装
置と同様に、通常ブレーキモードが実現される。
【0053】本実施例の液圧ブレーキ装置において、ブ
レーキペダル10が踏み込まれていない状況下で、フォ
ースモータ92が図2において右向きに押圧力Fを発生
すると、第1スプール58が、その押圧力Fにより図2
中右向きに押圧される。この場合、本実施例の液圧ブレ
ーキ装置によっても、上記図1に示す装置と同様に、自
動ブレーキモードが実現される。
【0054】本実施例の液圧ブレーキ装置において、ブ
レーキペダル10が踏み込まれている状況下で、フォー
スモータ92が図2において左向きに押圧力を発生する
と、駆動液圧PM に起因する押圧力から、フォースモー
タ92の発する押圧力を減じた力がプランジャ96に伝
達される。この場合、駆動液圧PM および目標ホイルシ
リンダ圧に応じてフォースモータ92を制御することに
より、上述した減圧制御モードが実現される。
【0055】上述の如く、本実施例の液圧ブレーキ装置
によっても、上記図1に示す液圧ブレーキ装置と同様に
ブレーキ液圧を制御することができる。尚、液圧制御弁
90は、第1スプール58と第2スプール70とを用い
てブレーキ液圧を倍力する点で、上述した液圧制御弁1
8と同様である。従って、本実施例の液圧ブレーキ装置
によっても、上記図1に示す液圧ブレーキ装置が有する
優れた効果を、同様に享受することができる。
【0056】図3は、本実施例の第3実施例である液圧
ブレーキ装置に用いられる液圧制御弁100の断面図を
示す。本実施例の液圧ブレーキ装置は、図1に示す液圧
ブレーキ装置において、液圧制御弁18に代えて液圧制
御弁100を用いることにより実現される。尚、図3に
おいて、上記図1に示される構成部分と同一の部分につ
いては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0057】液圧制御弁100は、マスタシリンダ圧ポ
ート20と制御液圧室60とを連通する第1連通路10
2、および制御液圧通路62と倍力液圧ポート46とを
連通する第2連通路104を備えている。第1連通路1
02には、マスタシリンダ圧ポート20から制御液圧室
60へ向かう流れのみを許容する第1逆止弁106が配
設されている。また、第2連通路104には、制御液圧
通路62から倍力液圧ポート46へ向かう流れのみを許
容する第2連通路104が配設されている。
【0058】上記図1に示す液圧制御弁18において、
第1スプール58に失陥が生ずると、駆動液圧PM が昇
圧しても制御液圧Pc が倍力されない事態を生ずる。制
御液圧PC が昇圧されなければ、倍力液圧PA が昇圧さ
れることはない。従って、上述した液圧制御弁18によ
れば、第1スプール58が正常に機能しない場合には、
第2スプール70が正常に機能する場合であっても駆動
液圧PM に比して高圧のホイルシリンダ圧を発生させる
ことができない。
【0059】本実施例に液圧制御弁100において、駆
動液圧PM が制御液圧PC に比して高圧となると、第1
連通路102を通ってブレーキフルードが制御液圧室6
0に流入する。このため、液圧制御弁100によれば、
第1スプール58が失陥している場合であっても、制御
液圧PC を駆動液圧PM と同等に昇圧することができ
る。この場合、第2スプール70が正常に機能するとす
れば、倍力液圧ポート46には、PA =(AS2/AR2
・PM で表される液圧が発生する。このように、液圧制
御弁100によれば、第1スプール58が正常に機能し
ない場合であっても、第2スプール70が正常に機能す
る場合には、正常時に比して倍力比が小さくはなるもの
の倍力機能を維持することができる。
【0060】また、上記図1に示す液圧制御弁18にお
いて、第2スプール58に失陥が生じた場合は、制御液
圧PC が昇圧されても倍力液圧PA が倍力されない事態
が生ずる。このため、液圧制御弁18によれば、第1ス
プール58が正常に機能する場合であっても、第2スプ
ール70が正常に機能しない場合には、駆動液圧PM
比して高圧のホイルシリンダ圧を発生させることができ
ない。
【0061】本実施例に液圧制御弁100において、制
御液圧PC が倍力液圧PA に比して高圧となると、第2
連通路102を通ってブレーキフルードが倍力液圧ポー
ト46に流入する。このため、液圧制御弁100によれ
ば、第2スプール58が失陥している場合であっても、
倍力液圧PA を制御液圧PC と同等に昇圧することがで
きる。この場合、第1スプール58が正常に機能すると
すれば、倍力液圧ポート46には、PA =(AS1
R1)・PM で表される液圧が発生する。このように、
液圧制御弁100によれば、第2スプール70が正常に
機能しない場合であっても、第1スプール58が正常に
機能する場合には、正常時に比して倍力比が小さくはな
るものの倍力機能を維持することができる。
【0062】上述の如く、図3に示す液圧制御弁100
によれば、第1スプール58および第2スプール70の
双方が正常に機能する場合のみならず、何れか一方が正
常に機能する場合には、倍力機能を維持して、駆動液圧
M に比して高圧のホイルシリンダ圧を発生させること
ができる。従って、本実施例の液圧ブレーキ装置によれ
ば、上述した第1および第2実施例の装置が奏する効果
を享受することができると共に、それらの装置に比し
て、更に優れたフェールセーフ能力を得ることができ
る。
【0063】ところで、上述した第3実施例は、液圧制
御弁100の構造として、リニアソレノイド82を用い
る構造を採用しているが、液圧制御弁100の構造はこ
れに限定されるものではなく、上記図2に示す液圧制御
弁90の如く、フォースモータ92を用いる構造として
もよい。
【0064】尚、上述した第1乃至第3実施例において
は、マスタシリンダ12により発生される駆動液圧
M 、および、リニアソレノイド18またはフォースモ
ータ92が発生する電磁力が前記請求項1記載の駆動力
に、高圧源通路26に含まれる構成要素が前記請求項1
記載の高圧源に、リザーバタンク22および低圧源通路
24,24a,24bが前記請求項1記載の低圧源に、
それぞれ相当している。また、上述した第1乃至第3実
施例においては、第1スプール58により液圧を倍力す
る機構が前記請求項1記載の制御弁に、第2スプール7
0により液圧を倍力する機構が前記請求項1記載の倍力
弁に、また、倍力液圧ポート46が前記請求項1記載の
倍力液圧室に、それぞれ相当している。更に、上述した
第3実施例においては、第1連通路102および第1逆
止弁106が前記請求項2記載の第1連通手段に、第2
連通路104および第2逆止弁108が前記請求項2記
載の第2連通手段に、それぞれ相当している。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、制御弁に入力される駆動力を、制御弁および倍力弁
で増幅することができる。従って、本発明に係る液圧ブ
レーキ装置によれば、駆動力に対して大きな倍力比を有
する液圧を発生させることができる。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば、制御
弁および倍力弁の一方に失陥が生じた場合には、駆動液
圧室の内圧が、正常に機能する何れかの弁機構に倍力さ
れて倍力液圧室に導かれる。このため、本発明に係る液
圧ブレーキ装置によれば、制御弁および倍力弁の一方に
失陥が生じた場合においても、倍力機能を維持すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置のシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の第2実施例の液圧ブレーキ装置に用い
られる液圧制御弁の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の液圧ブレーキ装置に用い
られる液圧制御弁の断面図である。
【符号の説明】
14 マスタシリンダ通路 18,90,100 液圧制御弁 20 マスタシリンダ圧ポート 24 低圧源通路 28 第1低圧源ポート 30 第2低圧源ポート 34 ポンプ 38 アキュムレータ 40 第1高圧源ポート 42 第2高圧源ポート 46 倍力液圧ポート 54 駆動液圧液圧室 58 第1スプール 60 制御液圧室 62 制御液圧通路 70 第2スプール 74 油圧反力室 82 リニアソレノイド 92 フォースモータ 102 第1連通路 104 第2連通路 106 第1逆止弁 108 第2逆止弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より入力される駆動力を駆動源とし
    て高圧源と低圧源とを選択的に制御液圧室に連通し、該
    制御液圧室に、前記駆動力に応じた制御液圧を発生させ
    る制御弁と、 前記制御液圧を駆動源として高圧源と低圧源とを選択的
    に倍力液圧室に連通し、該倍力液圧室に、前記制御液圧
    に応じた液圧を発生させる倍力弁と、 を備えることを特徴とする液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液圧ブレーキ装置におい
    て、 前記制御弁に、前記駆動力として、その内圧を入力する
    駆動液圧室と、 前記制御液圧室の内圧が、前記駆動液圧室の内圧に比し
    て低圧である場合に、前記制御液圧室と前記駆動液圧室
    とを連通する第1連通手段と、 前記倍力液圧室の内圧が、前記制御液圧室の内圧に比し
    て低圧である場合に、前記倍力液圧室と前記制御液圧室
    とを連通する第2連通手段と、 を備えることを特徴とする液圧ブレーキ装置。
JP7326046A 1995-12-14 1995-12-14 液圧ブレーキ装置 Pending JPH09164941A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001030627A1 (en) * 1999-10-27 2001-05-03 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Vehicle braking system and vehicle braking device
CN104442764A (zh) * 2014-10-15 2015-03-25 奇瑞汽车股份有限公司 一种基于双电机驱动的制动力补偿调节装置

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