JPH09165285A - 被覆粒状肥料 - Google Patents
被覆粒状肥料Info
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- JPH09165285A JPH09165285A JP7347722A JP34772295A JPH09165285A JP H09165285 A JPH09165285 A JP H09165285A JP 7347722 A JP7347722 A JP 7347722A JP 34772295 A JP34772295 A JP 34772295A JP H09165285 A JPH09165285 A JP H09165285A
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- fertilizer
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
- C05G5/00—Fertilisers characterised by their form
- C05G5/30—Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
- C05G5/37—Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 含水培地または水中での肥料成分の溶出開始
時期を調節すること、特に施肥した時点から比較的長期
間経過後に肥料成分が溶出開始するように調節すること
が可能で、長期間の保存安定性の良い被覆粒状肥料を提
供する。 【解決手段】 肥料粒子が、アルカリ水に可溶性のスチ
レン系モノマーと不飽和カルボン酸との共重合体又はそ
の誘導体、あるいはアルカリ水可溶性ロジン系樹脂、水
およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質、そ
してアルカリ物質の少なくとも三成分を主成分として含
む被覆層により被覆されている被覆粒状肥料。
時期を調節すること、特に施肥した時点から比較的長期
間経過後に肥料成分が溶出開始するように調節すること
が可能で、長期間の保存安定性の良い被覆粒状肥料を提
供する。 【解決手段】 肥料粒子が、アルカリ水に可溶性のスチ
レン系モノマーと不飽和カルボン酸との共重合体又はそ
の誘導体、あるいはアルカリ水可溶性ロジン系樹脂、水
およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質、そ
してアルカリ物質の少なくとも三成分を主成分として含
む被覆層により被覆されている被覆粒状肥料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水培地または水
中での肥料成分の溶出開始時期を調節すること、特に施
肥した時点から比較的長期間経過後に肥料成分が溶出開
始するように調節することが可能で、長期間の保存安定
性の良い被覆粒状肥料に関する。
中での肥料成分の溶出開始時期を調節すること、特に施
肥した時点から比較的長期間経過後に肥料成分が溶出開
始するように調節することが可能で、長期間の保存安定
性の良い被覆粒状肥料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、我が国の農業は、農業従事者の高
齢化や農村の過疎化により、農業労働力の脆弱化が進ん
でいる。そのために農作業の省力化の一つとして、施肥
の機械化や緩効性肥料の利用などが図られている。
齢化や農村の過疎化により、農業労働力の脆弱化が進ん
でいる。そのために農作業の省力化の一つとして、施肥
の機械化や緩効性肥料の利用などが図られている。
【0003】例えば、緩効性肥料として、α−オレフィ
ン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合物を
主成分とする被覆材料で被覆された肥料(特公昭60−
21952号公報参照)、オレフィン系樹脂とエチレン
−酢酸ビニル共重合体との混合物を主成分とし、更に界
面活性剤を含有する被覆材料で被覆された肥料(特公昭
60−37074号公報参照)、ポリオレフィン類等の
重合体を結合剤とし、それに水不溶性もしくは水難溶性
の無機粉体を50〜80重量%含有させた被膜で被覆さ
れた被覆肥料(特公昭60−3040号公報参照)、オ
レフィン系重合物、塩化ビニリデン系重合物、ジエン重
合物、ワックス類、石油樹脂等の製膜材と、肥料、土壌
改良剤、肥効促進剤、農業用薬剤等の農業資材の混合物
で被覆された粒状肥料が、更に製膜材で被覆されている
農材被覆粒状肥料(特開平3−60486参照)などが
提案されている。
ン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合物を
主成分とする被覆材料で被覆された肥料(特公昭60−
21952号公報参照)、オレフィン系樹脂とエチレン
−酢酸ビニル共重合体との混合物を主成分とし、更に界
面活性剤を含有する被覆材料で被覆された肥料(特公昭
60−37074号公報参照)、ポリオレフィン類等の
重合体を結合剤とし、それに水不溶性もしくは水難溶性
の無機粉体を50〜80重量%含有させた被膜で被覆さ
れた被覆肥料(特公昭60−3040号公報参照)、オ
レフィン系重合物、塩化ビニリデン系重合物、ジエン重
合物、ワックス類、石油樹脂等の製膜材と、肥料、土壌
改良剤、肥効促進剤、農業用薬剤等の農業資材の混合物
で被覆された粒状肥料が、更に製膜材で被覆されている
農材被覆粒状肥料(特開平3−60486参照)などが
提案されている。
【0004】これらの被覆肥料は、いずれも被膜の不完
全性から生じたピンホールやクラック、又は種々の添加
剤を加えて計画的に作られたピンホール、或いは被覆の
透水性又は透湿性を利用して、中の肥料成分を徐々に調
節して溶出させる形式のものであり、肥料成分の溶出速
度の調節型の被覆肥料である。
全性から生じたピンホールやクラック、又は種々の添加
剤を加えて計画的に作られたピンホール、或いは被覆の
透水性又は透湿性を利用して、中の肥料成分を徐々に調
節して溶出させる形式のものであり、肥料成分の溶出速
度の調節型の被覆肥料である。
【0005】ところで、植物の成長過程においては、時
期により必要とする肥料成分及びその量が異なる。例え
ば、水稲栽培においては、元肥から穂肥まで稲の生育に
合わせて4〜5回施肥することが必要である。即ち、そ
れぞれの植物の成長過程の特定の時期毎に、その時期に
必要な肥料を必要量だけ施し、その時期が過ぎた後は当
該肥料は与えず、そしてその後の別の時期に、同様にし
て必要な肥料成分を必要量だけ施すことが望ましい。
期により必要とする肥料成分及びその量が異なる。例え
ば、水稲栽培においては、元肥から穂肥まで稲の生育に
合わせて4〜5回施肥することが必要である。即ち、そ
れぞれの植物の成長過程の特定の時期毎に、その時期に
必要な肥料を必要量だけ施し、その時期が過ぎた後は当
該肥料は与えず、そしてその後の別の時期に、同様にし
て必要な肥料成分を必要量だけ施すことが望ましい。
【0006】しかしながら、前記のような従来の被覆肥
料は、肥料成分の溶出速度調節型のものであって、単に
肥料成分の溶出速度が変化しているに過ぎないものであ
り、従来の被覆肥料を最初に元肥として全部施肥した場
合には、例えば窒素成分が必要でない時期でも徐々に窒
素成分が溶出し、このため窒素成分が多量に必要となる
時期には不足するので追肥することが必要になる。従っ
て、従来の被覆肥料を使用した場合には、植物成長に必
要な全部の肥料を元肥として一回だけ施肥する方法で
は、植物の成長に適合した時期毎に、適切な肥料成分を
適切な量で順次施すことはできない。
料は、肥料成分の溶出速度調節型のものであって、単に
肥料成分の溶出速度が変化しているに過ぎないものであ
り、従来の被覆肥料を最初に元肥として全部施肥した場
合には、例えば窒素成分が必要でない時期でも徐々に窒
素成分が溶出し、このため窒素成分が多量に必要となる
時期には不足するので追肥することが必要になる。従っ
て、従来の被覆肥料を使用した場合には、植物成長に必
要な全部の肥料を元肥として一回だけ施肥する方法で
は、植物の成長に適合した時期毎に、適切な肥料成分を
適切な量で順次施すことはできない。
【0007】最近、前述の問題を解消するための被覆肥
料として、粒状肥料の表面に、アルカリ物質からなる第
一被覆層が形成され、該第一被覆層の表面に、オレフィ
ン系重合体とアルカリ水可溶性のイソブチレン−無水マ
レイン酸共重合体またはその変成体との混合物からなる
第二被覆層が形成されている被覆粒状肥料が提案されて
いる(特開平4−202078号公報参照)。
料として、粒状肥料の表面に、アルカリ物質からなる第
一被覆層が形成され、該第一被覆層の表面に、オレフィ
ン系重合体とアルカリ水可溶性のイソブチレン−無水マ
レイン酸共重合体またはその変成体との混合物からなる
第二被覆層が形成されている被覆粒状肥料が提案されて
いる(特開平4−202078号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のアルカリ水可溶
性のイソブチレン−無水マレイン酸共重合体またはその
変成体とアルカリ物質とを被覆材料として用いた被覆粒
状肥料は、比較的早い時期(20日間程度経過した後)
に肥料成分の溶出が開始する傾向があり、そのような目
的の被覆粒状肥料としては適しているが、施肥の時点か
ら長期間(たとえば、30日間以上)経過した後に肥料
成分の溶出を開始させる狙いを持った被覆粒状肥料とし
て製造することが難しい。
性のイソブチレン−無水マレイン酸共重合体またはその
変成体とアルカリ物質とを被覆材料として用いた被覆粒
状肥料は、比較的早い時期(20日間程度経過した後)
に肥料成分の溶出が開始する傾向があり、そのような目
的の被覆粒状肥料としては適しているが、施肥の時点か
ら長期間(たとえば、30日間以上)経過した後に肥料
成分の溶出を開始させる狙いを持った被覆粒状肥料とし
て製造することが難しい。
【0009】また、アルカリ水可溶性イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体またはその変成体とアルカリ物質
とを組合わせた被覆材料を用いた被覆粒状肥料は、被覆
対象の肥料成分の種類によっては、長期保存安定性が満
足できない結果が生じることがある。
水マレイン酸共重合体またはその変成体とアルカリ物質
とを組合わせた被覆材料を用いた被覆粒状肥料は、被覆
対象の肥料成分の種類によっては、長期保存安定性が満
足できない結果が生じることがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、肥料粒子が、
アルカリ水に可溶性のスチレン系モノマーと不飽和カル
ボン酸との共重合体又はその誘導体、水およびアルカリ
水のいずれにも不溶性の高分子物質、そしてアルカリ物
質の少なくとも三成分を主成分として含む被覆層により
被覆されていることを特徴とする被覆粒状肥料にある。
本発明はまた、肥料粒子が、アルカリ水可溶性のロジン
系樹脂、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分
子物質、そしてアルカリ物質の少なくとも三成分を主成
分として含む被覆層により被覆されていることを特徴と
する被覆粒状肥料にもある。本発明の被覆粒状肥料の被
覆材料は、アルカリ水に可溶性のスチレン系モノマーと
不飽和カルボン酸との共重合体又はその誘導体(あるい
はロジン系樹脂)の量が、該共重合体又はその誘導体
(あるいはロジン系樹脂)と水およびアルカリ水のいず
れにも不溶性の高分子物質との合計量の0.1〜50重
量%の範囲内にあり、アルカリ物質の量が上記共重合体
又はその誘導体(あるいはロジン系樹脂)の量の0.0
5〜5重量倍の範囲内にあることが望ましい。
アルカリ水に可溶性のスチレン系モノマーと不飽和カル
ボン酸との共重合体又はその誘導体、水およびアルカリ
水のいずれにも不溶性の高分子物質、そしてアルカリ物
質の少なくとも三成分を主成分として含む被覆層により
被覆されていることを特徴とする被覆粒状肥料にある。
本発明はまた、肥料粒子が、アルカリ水可溶性のロジン
系樹脂、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分
子物質、そしてアルカリ物質の少なくとも三成分を主成
分として含む被覆層により被覆されていることを特徴と
する被覆粒状肥料にもある。本発明の被覆粒状肥料の被
覆材料は、アルカリ水に可溶性のスチレン系モノマーと
不飽和カルボン酸との共重合体又はその誘導体(あるい
はロジン系樹脂)の量が、該共重合体又はその誘導体
(あるいはロジン系樹脂)と水およびアルカリ水のいず
れにも不溶性の高分子物質との合計量の0.1〜50重
量%の範囲内にあり、アルカリ物質の量が上記共重合体
又はその誘導体(あるいはロジン系樹脂)の量の0.0
5〜5重量倍の範囲内にあることが望ましい。
【0011】本発明の被覆粒状肥料は、被覆層が、アル
カリ物質と、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の
高分子物質とを主成分として含む肥料粒子に接して設け
られた第一被覆層、そして第一被覆層の外側に独立した
層として設けられたアルカリ水に可溶性のスチレン系モ
ノマーと不飽和カルボン酸との共重合体又はその誘導体
(あるいはロジン樹脂)と水およびアルカリ水のいずれ
にも不溶性の高分子物質とを主成分として含む第二被覆
層の二層を含む構成をとることが望ましい。なお、水お
よびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質は、オ
レフィン系重合体又は共重合体であることが望ましい。
カリ物質と、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の
高分子物質とを主成分として含む肥料粒子に接して設け
られた第一被覆層、そして第一被覆層の外側に独立した
層として設けられたアルカリ水に可溶性のスチレン系モ
ノマーと不飽和カルボン酸との共重合体又はその誘導体
(あるいはロジン樹脂)と水およびアルカリ水のいずれ
にも不溶性の高分子物質とを主成分として含む第二被覆
層の二層を含む構成をとることが望ましい。なお、水お
よびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質は、オ
レフィン系重合体又は共重合体であることが望ましい。
【0012】また、本発明の被覆粒状肥料において、上
記の被覆層の表面(肥料粒子に接していない側の表面)
の上に、オレフィン系重合体のような、水およびアルカ
リ水のいずれにも不溶性の高分子物質とを主成分とし、
アルカリ水可溶性高分子物質及びアルカリ物質のいずれ
をも含まない被覆材料からなる保護被覆層(最外表面被
覆層)が形成されていてもよい。
記の被覆層の表面(肥料粒子に接していない側の表面)
の上に、オレフィン系重合体のような、水およびアルカ
リ水のいずれにも不溶性の高分子物質とを主成分とし、
アルカリ水可溶性高分子物質及びアルカリ物質のいずれ
をも含まない被覆材料からなる保護被覆層(最外表面被
覆層)が形成されていてもよい。
【0013】本発明の被覆粒状肥料に用いる肥料粒子
は、従来公知の肥料粒子であればどのようなものであっ
てもよいが、本発明の被覆層の構成は、常温付近の温度
で空気中に放置した場合にアンモニアを放出する割合が
かなり少ないか、殆どない肥料粒子に対して特に有利で
ある。ただし、アンモニア放出性の肥料粒子を被覆する
場合には、本発明の被覆層と肥料粒子との間に、アルカ
リ水に可溶性の高分子物質を単独、あるいは他の高分子
物質(例、水にもアルカリ水にも溶解しない高分子物
質)との混合物からなる遮蔽層を設けることも出来る。
本発明の被覆粒状肥料の製造に用いる肥料粒子の具体例
としては、尿素、硝酸ソーダ、アルデヒド縮合尿素、イ
ソブチルアルデヒド縮合尿素等の窒素質肥料、熔成りん
肥、焼成りん肥、加工りん酸肥料、混合りん酸肥料、腐
食酸りん肥等のりん酸質肥料、硫酸加里、塩化加里、硫
酸加里苦土、重炭酸加里、けい酸加里肥料等の加里質肥
料、りん酸加里、硝酸加里などの化成肥料、有機質肥料
など、並びに、これらの肥料の混合物を、それ自体公知
の方法により造粒した肥料粒子を挙げることができる。
それらの肥料粒子の粒径は特に限定されないが、一般に
1〜4mmであることが好ましい。
は、従来公知の肥料粒子であればどのようなものであっ
てもよいが、本発明の被覆層の構成は、常温付近の温度
で空気中に放置した場合にアンモニアを放出する割合が
かなり少ないか、殆どない肥料粒子に対して特に有利で
ある。ただし、アンモニア放出性の肥料粒子を被覆する
場合には、本発明の被覆層と肥料粒子との間に、アルカ
リ水に可溶性の高分子物質を単独、あるいは他の高分子
物質(例、水にもアルカリ水にも溶解しない高分子物
質)との混合物からなる遮蔽層を設けることも出来る。
本発明の被覆粒状肥料の製造に用いる肥料粒子の具体例
としては、尿素、硝酸ソーダ、アルデヒド縮合尿素、イ
ソブチルアルデヒド縮合尿素等の窒素質肥料、熔成りん
肥、焼成りん肥、加工りん酸肥料、混合りん酸肥料、腐
食酸りん肥等のりん酸質肥料、硫酸加里、塩化加里、硫
酸加里苦土、重炭酸加里、けい酸加里肥料等の加里質肥
料、りん酸加里、硝酸加里などの化成肥料、有機質肥料
など、並びに、これらの肥料の混合物を、それ自体公知
の方法により造粒した肥料粒子を挙げることができる。
それらの肥料粒子の粒径は特に限定されないが、一般に
1〜4mmであることが好ましい。
【0014】本発明において使用されているアルカリ水
可溶性高分子物質は、アルカリ水可溶性のロジン系樹
脂、及び、スチレン系モノマーと不飽和カルボン酸との
共重合体又はその誘導体からなる群から選ばれた少なく
とも1種のアルカリ水可溶性高分子物質である。
可溶性高分子物質は、アルカリ水可溶性のロジン系樹
脂、及び、スチレン系モノマーと不飽和カルボン酸との
共重合体又はその誘導体からなる群から選ばれた少なく
とも1種のアルカリ水可溶性高分子物質である。
【0015】上記のアルカリ水可溶性高分子物質は、ア
ンモニア水(アンモニア濃度:8重量%)に対する溶解
度が 5〜80重量%、特に10〜60重量%程度であ
ることが好ましく、水(中性)には容易に溶解しないも
のであるか、または水との接触によっても殆ど膨潤しな
いものであることが、被覆粒状肥料の内部からの肥料成
分の早期溶出を防止し、しかも長期間の保存安定性を確
保する上で好ましい。
ンモニア水(アンモニア濃度:8重量%)に対する溶解
度が 5〜80重量%、特に10〜60重量%程度であ
ることが好ましく、水(中性)には容易に溶解しないも
のであるか、または水との接触によっても殆ど膨潤しな
いものであることが、被覆粒状肥料の内部からの肥料成
分の早期溶出を防止し、しかも長期間の保存安定性を確
保する上で好ましい。
【0016】前記のスチレン系モノマーと不飽和カルボ
ン酸との共重合体またはその誘導体はスチレン系モノマ
ー30〜70モル%、特に40〜60モル%と、不飽和
カルボン酸70〜30モル%、特に60〜40モル%と
の共重合体又はその誘導体であることが好ましい。な
お、前記アルカリ水可溶性高分子物質は、前記の両モノ
マー成分に代えて、他のモノマー成分(エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、アクリルニトリルなど)が一部
(全モノマー成分に対して好ましくは10モル%以下、
特に好ましくは5モル%以下の割合で)使用されていて
もよい。
ン酸との共重合体またはその誘導体はスチレン系モノマ
ー30〜70モル%、特に40〜60モル%と、不飽和
カルボン酸70〜30モル%、特に60〜40モル%と
の共重合体又はその誘導体であることが好ましい。な
お、前記アルカリ水可溶性高分子物質は、前記の両モノ
マー成分に代えて、他のモノマー成分(エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、アクリルニトリルなど)が一部
(全モノマー成分に対して好ましくは10モル%以下、
特に好ましくは5モル%以下の割合で)使用されていて
もよい。
【0017】前記の各共重合体の誘導体には、共重合体
中のカルボン酸がアルカリ金属等の塩を形成しているも
の、一部のカルボン酸(またはジカルボン酸)が低級ア
ルコールによって全部または一部エステル化されしてい
るもの、アミン化合物によって一部アミド化またはマレ
イミド化しているもの、天然樹脂で一部変成されている
もの、或いは、共重合体中のジカルボン酸が無水化され
ているものなどが包含される。
中のカルボン酸がアルカリ金属等の塩を形成しているも
の、一部のカルボン酸(またはジカルボン酸)が低級ア
ルコールによって全部または一部エステル化されしてい
るもの、アミン化合物によって一部アミド化またはマレ
イミド化しているもの、天然樹脂で一部変成されている
もの、或いは、共重合体中のジカルボン酸が無水化され
ているものなどが包含される。
【0018】前記のスチレン系モノマーとしては、スチ
レン、またはアルキル、ハロゲン、ニトロ基等の置換基
をベンゼン環に有するスチレン等を挙げることができ、
特に置換基を持たないスチレン、および置換基として低
級アルキル基を有するスチレンが好ましい。前記の不飽
和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸などの炭素−炭素不飽和基を
有するカルボン酸化合物を挙げることができ、特に、マ
レイン酸、無水マレイン酸が好ましい。
レン、またはアルキル、ハロゲン、ニトロ基等の置換基
をベンゼン環に有するスチレン等を挙げることができ、
特に置換基を持たないスチレン、および置換基として低
級アルキル基を有するスチレンが好ましい。前記の不飽
和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸などの炭素−炭素不飽和基を
有するカルボン酸化合物を挙げることができ、特に、マ
レイン酸、無水マレイン酸が好ましい。
【0019】前記のアルカリ水可溶性のロジン系樹脂と
しては、生松ヤニを水蒸気蒸留して得られたロジン樹脂
(樹脂酸を80〜97%含有している)を脂肪族アルコ
ールまたは不飽和アルコール等でエステル化したロジン
樹脂エステル化物、或いは無水マレイン酸、アクリル酸
などの不飽和カルボン酸化合物とオレフィン類(例え
ば、エチレン、プロピレン、イソブチレン等)との共重
合物を前記のロジン樹脂で一部変成したロジン変成樹脂
(例えば、ロジン変成マレイン酸樹脂)、特に、無水カ
ルボン酸系共重合体がロジン樹脂で変成されているロジ
ン変成マレイン酸樹脂(例えば、荒川化学工業株式会社
から「マルキード」との商品名で販売されているもの)
が好適である。
しては、生松ヤニを水蒸気蒸留して得られたロジン樹脂
(樹脂酸を80〜97%含有している)を脂肪族アルコ
ールまたは不飽和アルコール等でエステル化したロジン
樹脂エステル化物、或いは無水マレイン酸、アクリル酸
などの不飽和カルボン酸化合物とオレフィン類(例え
ば、エチレン、プロピレン、イソブチレン等)との共重
合物を前記のロジン樹脂で一部変成したロジン変成樹脂
(例えば、ロジン変成マレイン酸樹脂)、特に、無水カ
ルボン酸系共重合体がロジン樹脂で変成されているロジ
ン変成マレイン酸樹脂(例えば、荒川化学工業株式会社
から「マルキード」との商品名で販売されているもの)
が好適である。
【0020】本発明では、アルカリ水可溶性高分子物質
としては、ロジン変成マレイン酸樹脂、または、スチレ
ン(置換基を含まないもの)と無水マレイン酸との共重
合体またはその誘導体が、特に好ましい。
としては、ロジン変成マレイン酸樹脂、または、スチレ
ン(置換基を含まないもの)と無水マレイン酸との共重
合体またはその誘導体が、特に好ましい。
【0021】本発明において、上記のアルカリ水可溶性
高分子物質と併用される、水及びアルカリ水に溶解しな
い高分子物質の例としては、オレフィン重合体、オレフ
ィンを含む共重合体、ジエン系重合体、ワックス類、石
油樹脂類、天然樹脂、油脂及びその変成物を好適に挙げ
ることができる。本発明において、水およびアルカリ水
に溶解しない高分子物質とは、その高分子物質をフィル
ム状に成形して、水あるいはアルカリ水(前記のアンモ
ニア水など)に接する状態で放置しても少なくとも3ヵ
月、特に6ヵ月は、崩壊などのような形状上の変化が発
生しない高分子物質を意味する。
高分子物質と併用される、水及びアルカリ水に溶解しな
い高分子物質の例としては、オレフィン重合体、オレフ
ィンを含む共重合体、ジエン系重合体、ワックス類、石
油樹脂類、天然樹脂、油脂及びその変成物を好適に挙げ
ることができる。本発明において、水およびアルカリ水
に溶解しない高分子物質とは、その高分子物質をフィル
ム状に成形して、水あるいはアルカリ水(前記のアンモ
ニア水など)に接する状態で放置しても少なくとも3ヵ
月、特に6ヵ月は、崩壊などのような形状上の変化が発
生しない高分子物質を意味する。
【0022】上記のオレフィン重合体としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン、ブテン−エチレン共重合体、ブテン−
プロピレン共重合体、ポリスチレンなどを挙げることが
でき、オレフィンを含む共重合体としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリル酸エス
テル共重合体、エチレン−エチルメタクリル酸エステル
共重合体、プロピレン−エチルアクリル酸エステル共重
合体などを挙げることができ、更に、ジエン系重合体と
しては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロ
プレン、ブタジエン−スチレン共重合体、EPDM重合
体、イソプレン−スチレン共重合体を挙げることができ
る。
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン、ブテン−エチレン共重合体、ブテン−
プロピレン共重合体、ポリスチレンなどを挙げることが
でき、オレフィンを含む共重合体としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリル酸エス
テル共重合体、エチレン−エチルメタクリル酸エステル
共重合体、プロピレン−エチルアクリル酸エステル共重
合体などを挙げることができ、更に、ジエン系重合体と
しては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロ
プレン、ブタジエン−スチレン共重合体、EPDM重合
体、イソプレン−スチレン共重合体を挙げることができ
る。
【0023】前記のワックス類としては、融点が50〜
100℃、特に60〜90℃程度であるワックス類が好
ましく、例えば、蜜ロウ、木ロウ、パラフィン、クリス
タリンワックス、酸化ワックスなどを挙げることがで
き、天然樹脂とは、天然ゴム、ロジンなどを挙げること
ができ、更に、油脂及びその変成物は、硬化油、固形脂
肪酸、及びその金属塩などを挙げることができる。
100℃、特に60〜90℃程度であるワックス類が好
ましく、例えば、蜜ロウ、木ロウ、パラフィン、クリス
タリンワックス、酸化ワックスなどを挙げることがで
き、天然樹脂とは、天然ゴム、ロジンなどを挙げること
ができ、更に、油脂及びその変成物は、硬化油、固形脂
肪酸、及びその金属塩などを挙げることができる。
【0024】本発明において被覆層内に配合されている
アルカリ物質としては、水溶液中でアルカリ性を示す無
機または有機化合物のいずれであってもよく、特に常温
で固体(アルカリ物質の固体の平均粒子径が0.5〜1
0μm、特に0.8〜5μm程度の粉体であるが好まし
い)であり、水と穏やかに反応するアルカリ物質が好ま
しく、例えば、アルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化物、
若しくは酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、リン酸塩若し
くはケイ酸塩のような無機化合物、アルカリ金属の有機
酸塩、アルキルアミド類のような有機化合物を挙げるこ
とができる。前記のアルカリ物質の具体例としては、炭
酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどを好適に挙
げることができる。
アルカリ物質としては、水溶液中でアルカリ性を示す無
機または有機化合物のいずれであってもよく、特に常温
で固体(アルカリ物質の固体の平均粒子径が0.5〜1
0μm、特に0.8〜5μm程度の粉体であるが好まし
い)であり、水と穏やかに反応するアルカリ物質が好ま
しく、例えば、アルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化物、
若しくは酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、リン酸塩若し
くはケイ酸塩のような無機化合物、アルカリ金属の有機
酸塩、アルキルアミド類のような有機化合物を挙げるこ
とができる。前記のアルカリ物質の具体例としては、炭
酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどを好適に挙
げることができる。
【0025】本発明の被覆粒状肥料において、被覆層中
に含まれる前記アルカリ水可溶性高分子物質の配合量
(配合割合)は、被覆層中の高分子材料(アルカリ水可
溶性高分子物質と、水及びアルカリ水のいずれにも可溶
でない高分子物質との合計量)に対して、0.1〜50
重量%の量、特に0.2〜30重量%の量、さらに0.
5〜20重量%の量であることが好ましい。
に含まれる前記アルカリ水可溶性高分子物質の配合量
(配合割合)は、被覆層中の高分子材料(アルカリ水可
溶性高分子物質と、水及びアルカリ水のいずれにも可溶
でない高分子物質との合計量)に対して、0.1〜50
重量%の量、特に0.2〜30重量%の量、さらに0.
5〜20重量%の量であることが好ましい。
【0026】本発明において、前記アルカリ水可溶性高
分子物質の配合量が少なくなり過ぎると、被覆粒状肥料
から肥料成分が溶出するまでの期間が長くなり過ぎる場
合があり、また、前記の配合量が多くなり過ぎると肥料
成分の溶出が早くなり過ぎることがある。
分子物質の配合量が少なくなり過ぎると、被覆粒状肥料
から肥料成分が溶出するまでの期間が長くなり過ぎる場
合があり、また、前記の配合量が多くなり過ぎると肥料
成分の溶出が早くなり過ぎることがある。
【0027】本発明の被覆粒状肥料において、被覆層中
に含まれる前記のアルカリ物質の使用量(配合量)は、
被覆層中に含まれるアルカリ水可溶性高分子物質の配合
量の0.05〜5重量倍の量、特に0.1〜3重量倍の
量、さらに0.1〜1重量倍の量であることが好まし
い。本発明において、アルカリ水可溶性高分子物質の配
合量に対するアルカリ物質の配合量が少なくなると、ア
ルカリ水可溶性高分子物質が充分に溶解されにくくなる
ため、肥料の溶出開始時期が遅くなり過ぎたり、肥料の
溶出が開始した後の肥料の溶出速度が小さくなり過ぎる
傾向がある。
に含まれる前記のアルカリ物質の使用量(配合量)は、
被覆層中に含まれるアルカリ水可溶性高分子物質の配合
量の0.05〜5重量倍の量、特に0.1〜3重量倍の
量、さらに0.1〜1重量倍の量であることが好まし
い。本発明において、アルカリ水可溶性高分子物質の配
合量に対するアルカリ物質の配合量が少なくなると、ア
ルカリ水可溶性高分子物質が充分に溶解されにくくなる
ため、肥料の溶出開始時期が遅くなり過ぎたり、肥料の
溶出が開始した後の肥料の溶出速度が小さくなり過ぎる
傾向がある。
【0028】また、アルカリ水可溶性高分子物質の配合
量に対するアルカリ物質の配合量(配合割合)が大きく
なると、肥料の溶出が開始した後の肥料の溶出速度が大
きくなるが、ある程度より多くしても肥料の溶出速度が
大きくならず、被覆粒状肥料中の肥料成分の含有率が相
対的に低下する。
量に対するアルカリ物質の配合量(配合割合)が大きく
なると、肥料の溶出が開始した後の肥料の溶出速度が大
きくなるが、ある程度より多くしても肥料の溶出速度が
大きくならず、被覆粒状肥料中の肥料成分の含有率が相
対的に低下する。
【0029】本発明の被覆粒状肥料において、被覆層全
体の被覆量は、被覆される各粒状肥料に対して0.5〜
30重量%、特に1〜20重量%、さらに2〜15重量
%程度の割合(被覆率)となる量であることが好まし
い。又、本発明の被覆粒状肥料では、その被覆層全体の
厚さが、約30〜300μm、特に50〜150μm程
度であることが好ましい。
体の被覆量は、被覆される各粒状肥料に対して0.5〜
30重量%、特に1〜20重量%、さらに2〜15重量
%程度の割合(被覆率)となる量であることが好まし
い。又、本発明の被覆粒状肥料では、その被覆層全体の
厚さが、約30〜300μm、特に50〜150μm程
度であることが好ましい。
【0030】本発明の被覆粒状肥料は、種々の公知の粒
状肥料の被覆法で製造することができ、例えば、先ず、
熱風を供給して粒状肥料の流動層(又は噴流層)を形成
しながら、被覆材料の溶液(噴霧液)を噴霧して被覆材
料を粒状肥料に付着させ、そして被覆層の乾燥を行って
粒状肥料を被覆する方法(流動層法)、あるいは、傾斜
皿型造粒機に粒状肥料を投入し、熱風を送り込みなが
ら、被覆材料の溶液を散布して被覆材料を粒状肥料に付
着させ、そして被覆層の乾燥を行って粒状肥料を被覆す
る方法を挙げることができる。
状肥料の被覆法で製造することができ、例えば、先ず、
熱風を供給して粒状肥料の流動層(又は噴流層)を形成
しながら、被覆材料の溶液(噴霧液)を噴霧して被覆材
料を粒状肥料に付着させ、そして被覆層の乾燥を行って
粒状肥料を被覆する方法(流動層法)、あるいは、傾斜
皿型造粒機に粒状肥料を投入し、熱風を送り込みなが
ら、被覆材料の溶液を散布して被覆材料を粒状肥料に付
着させ、そして被覆層の乾燥を行って粒状肥料を被覆す
る方法を挙げることができる。
【0031】前記の被覆粒状肥料の製造は、例えば、図
1に示すような流動層形成装置1を用いて、流動層被覆
法で行うことが好ましい。この流動層形成装置1には、
肥料粒子供給用ホッパー2と粒状肥料供給ライン3が装
置の上方部分に連結されている。また、噴霧液a(アル
カリ水可溶性高分子物質及び他の高分子物質の混合物が
溶解しているポリマー溶液)の供給ライン4と、噴霧液
b(水およびアルカリ水のいずれにも溶解しない高分子
物質とアルカリ物質が分散しているスラリー溶液)の供
給ライン5と、各バルブで流路を切り換えることができ
るようにそれらの供給ラインが合流している噴霧液供給
ライン6及び噴霧ノズル7が連結して装置内の下部分に
設置されている。装置の下端部には流動層用気体供給ラ
イン8とその噴出ノズル9が備えられており、さらにク
ーラー10を経由した排ガスライン11が装置の頂部に
設けられている。そして、装置内の底部には、多孔板1
2が設けられている。
1に示すような流動層形成装置1を用いて、流動層被覆
法で行うことが好ましい。この流動層形成装置1には、
肥料粒子供給用ホッパー2と粒状肥料供給ライン3が装
置の上方部分に連結されている。また、噴霧液a(アル
カリ水可溶性高分子物質及び他の高分子物質の混合物が
溶解しているポリマー溶液)の供給ライン4と、噴霧液
b(水およびアルカリ水のいずれにも溶解しない高分子
物質とアルカリ物質が分散しているスラリー溶液)の供
給ライン5と、各バルブで流路を切り換えることができ
るようにそれらの供給ラインが合流している噴霧液供給
ライン6及び噴霧ノズル7が連結して装置内の下部分に
設置されている。装置の下端部には流動層用気体供給ラ
イン8とその噴出ノズル9が備えられており、さらにク
ーラー10を経由した排ガスライン11が装置の頂部に
設けられている。そして、装置内の底部には、多孔板1
2が設けられている。
【0032】本発明の被覆粒状肥料においては、前述の
ように多層の被覆層(例えば、高分子物質層とアルカリ
物質含有層とを、後者が肥料粒子側の表面に独立した層
となるようにそれぞれを独立させた構成、本発明の被覆
層と肥料粒子との間にアンモニアガスなどのアルカリ性
の気体の透過を阻止する高分子物質からなる遮蔽層を設
けた構成、本発明の被覆層の表面(外側表面)に、高分
子物質などからなる保護層を設けた構成などの2〜4層
構成)を有するものを含むことができる。本発明におけ
る多層の被覆粒状肥料は、本発明で規定した被覆層の厚
さが被覆層全体の厚さの20〜80%以上、特に30〜
60%程度であることが好ましい。それらの多層の被覆
層を有する被覆粒状肥料を製造するには、前述の被覆操
作を同一あるいは異なる噴霧液を用いて、1〜10回、
特に1〜5回繰り返して行えばよい。
ように多層の被覆層(例えば、高分子物質層とアルカリ
物質含有層とを、後者が肥料粒子側の表面に独立した層
となるようにそれぞれを独立させた構成、本発明の被覆
層と肥料粒子との間にアンモニアガスなどのアルカリ性
の気体の透過を阻止する高分子物質からなる遮蔽層を設
けた構成、本発明の被覆層の表面(外側表面)に、高分
子物質などからなる保護層を設けた構成などの2〜4層
構成)を有するものを含むことができる。本発明におけ
る多層の被覆粒状肥料は、本発明で規定した被覆層の厚
さが被覆層全体の厚さの20〜80%以上、特に30〜
60%程度であることが好ましい。それらの多層の被覆
層を有する被覆粒状肥料を製造するには、前述の被覆操
作を同一あるいは異なる噴霧液を用いて、1〜10回、
特に1〜5回繰り返して行えばよい。
【0033】前述の製法において使用する被覆材料の溶
液(噴霧液)を調製する際に使用される溶媒としては、
芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素など
の炭化水素溶媒類(ハロゲン化炭化水素溶媒類も含
む)、エステル溶媒類、エーテル溶媒類、アルコール溶
媒類、ケトン溶媒類、アミド溶媒類、或いは、それらの
混合溶媒を挙げることができる。
液(噴霧液)を調製する際に使用される溶媒としては、
芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素など
の炭化水素溶媒類(ハロゲン化炭化水素溶媒類も含
む)、エステル溶媒類、エーテル溶媒類、アルコール溶
媒類、ケトン溶媒類、アミド溶媒類、或いは、それらの
混合溶媒を挙げることができる。
【0034】前記の炭化水素溶媒類としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メチルナフタリン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒、石
油エーテル、リグロイン、n−ヘキサン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタン
等の脂肪族炭化水素溶媒、シクロペンタン、シクロヘキ
サン等の脂環式炭化水素溶媒などを挙げることができ
る。
ン、トルエン、キシレン、メチルナフタリン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒、石
油エーテル、リグロイン、n−ヘキサン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタン
等の脂肪族炭化水素溶媒、シクロペンタン、シクロヘキ
サン等の脂環式炭化水素溶媒などを挙げることができ
る。
【0035】前記のエーテル溶媒類としては、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどを挙げ
ることができ、アルコール溶媒類としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロ
ピルアルコールなどを挙げることができ、エステル溶媒
類としては酢酸エチル、ケトン溶媒類としては、メチル
エチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトンなど
を挙げることができ、更に、アミド溶媒類としては、N,
N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドな
どを挙げることができる。本発明の製法では、前記溶媒
として、芳香族炭化水素溶媒類1容量とケトン溶媒類
0.1〜10容量、特に0.5〜5容量との混合溶媒が
特に好ましい。
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどを挙げ
ることができ、アルコール溶媒類としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロ
ピルアルコールなどを挙げることができ、エステル溶媒
類としては酢酸エチル、ケトン溶媒類としては、メチル
エチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトンなど
を挙げることができ、更に、アミド溶媒類としては、N,
N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドな
どを挙げることができる。本発明の製法では、前記溶媒
として、芳香族炭化水素溶媒類1容量とケトン溶媒類
0.1〜10容量、特に0.5〜5容量との混合溶媒が
特に好ましい。
【0036】前記の噴霧液a(例えば、アルカリ性水可
溶性高分子物質及びその他の高分子物質を含有する溶
液)中に含有される高分子物質成分の配合割合は、特に
限定されるものではないが、噴霧液として供給及び噴霧
できる粘度を有するような濃度であることが好ましく、
特に1〜40重量%、更に2〜20重量%程度であるこ
とが好ましく、また、前記の噴霧液b(アルカリ物質の
スラリー溶液)中に含有されるアルカリ物質(粉体)の
配合割合は、約1〜40重量%、特に2〜20重量%で
あることが好ましい。なお、前記の噴霧液bは、アルカ
リ物質の他に、適当な他の高分子物質が含有されていて
もよい。
溶性高分子物質及びその他の高分子物質を含有する溶
液)中に含有される高分子物質成分の配合割合は、特に
限定されるものではないが、噴霧液として供給及び噴霧
できる粘度を有するような濃度であることが好ましく、
特に1〜40重量%、更に2〜20重量%程度であるこ
とが好ましく、また、前記の噴霧液b(アルカリ物質の
スラリー溶液)中に含有されるアルカリ物質(粉体)の
配合割合は、約1〜40重量%、特に2〜20重量%で
あることが好ましい。なお、前記の噴霧液bは、アルカ
リ物質の他に、適当な他の高分子物質が含有されていて
もよい。
【0037】前記の製法において、被覆温度は、40〜
80℃、特に40〜70℃程度であることが好ましく、
被覆温度を維持するには、流動層形成用気体を約60〜
100℃に加熱して供給することによって行うことがで
きる。前記の流動層形成用気体は、例えば、窒素ガス、
空気などの不活性気体を使用することができ、また、流
動層形成用気体の供給量は、被覆される粒状肥料の形
状、サイズ及び量、噴霧される噴霧液a及びbの組成と
量などによって適宜決めることができる。
80℃、特に40〜70℃程度であることが好ましく、
被覆温度を維持するには、流動層形成用気体を約60〜
100℃に加熱して供給することによって行うことがで
きる。前記の流動層形成用気体は、例えば、窒素ガス、
空気などの不活性気体を使用することができ、また、流
動層形成用気体の供給量は、被覆される粒状肥料の形
状、サイズ及び量、噴霧される噴霧液a及びbの組成と
量などによって適宜決めることができる。
【0038】前記の製法によって得られた被覆粒状肥料
は、前述の製法において噴霧液などに使用されていた溶
媒を実質的に含有していない状態にまで乾燥することが
好ましく、特に、噴霧液の供給を停止した後も流動層形
成用気体を1〜30分間供給し続けることが好ましい。
本発明の被覆粒状肥料上に形成された被覆層に含有され
る溶媒は、約1重量%以下、特に0.1重量%以下であ
ることが好ましい。
は、前述の製法において噴霧液などに使用されていた溶
媒を実質的に含有していない状態にまで乾燥することが
好ましく、特に、噴霧液の供給を停止した後も流動層形
成用気体を1〜30分間供給し続けることが好ましい。
本発明の被覆粒状肥料上に形成された被覆層に含有され
る溶媒は、約1重量%以下、特に0.1重量%以下であ
ることが好ましい。
【0039】
【実施例】次に本発明の被覆粒状粒子の被覆層の形成に
用いる噴霧液の調製に関する参考例および本発明の実施
例、そして比較例を示す。 [参考例1]水酸化カルシウム(日の丸工業株式会社
製、消石灰超微粉グレード、平均粒子径:約5μm)1
0.4kg、エチレン−酢酸ビニル共重合体(宇部興産
株式会社製、商品名:VZ−289)1.6kgを、ト
ルエン50重量%とメチルエチルケトン50重量%の混
合溶媒に70℃で溶解し、固形分が約10重量%である
第1補助被覆層形成液(噴霧液a:スラリー液)を調製
した。
用いる噴霧液の調製に関する参考例および本発明の実施
例、そして比較例を示す。 [参考例1]水酸化カルシウム(日の丸工業株式会社
製、消石灰超微粉グレード、平均粒子径:約5μm)1
0.4kg、エチレン−酢酸ビニル共重合体(宇部興産
株式会社製、商品名:VZ−289)1.6kgを、ト
ルエン50重量%とメチルエチルケトン50重量%の混
合溶媒に70℃で溶解し、固形分が約10重量%である
第1補助被覆層形成液(噴霧液a:スラリー液)を調製
した。
【0040】[参考例2]エチルアクリレート含有割合
18モル%であるエチレン−エチルアクリレート共重合
体(以下、EEA樹脂という。日本ユニカー株式会社
製、商品名:NUC−6170)41.5kg、ワック
ス(日本精蝋株式会社製、マイクロクリスタリンワック
ス、商品名:Hi−Mic−3090)41.5kg、
及び、スチレン−無水マレイン酸共重合体(ARCOケ
ミカル社製、商品名:SMAレジン−SMA1000)
10kgを、トルエン50重量%とメチルエチルケトン
50重量%の混合溶媒に80℃で溶解し、固形分を8重
量%含有する主被覆層形成液(噴霧液b:ポリマー溶
液)を調製した。
18モル%であるエチレン−エチルアクリレート共重合
体(以下、EEA樹脂という。日本ユニカー株式会社
製、商品名:NUC−6170)41.5kg、ワック
ス(日本精蝋株式会社製、マイクロクリスタリンワック
ス、商品名:Hi−Mic−3090)41.5kg、
及び、スチレン−無水マレイン酸共重合体(ARCOケ
ミカル社製、商品名:SMAレジン−SMA1000)
10kgを、トルエン50重量%とメチルエチルケトン
50重量%の混合溶媒に80℃で溶解し、固形分を8重
量%含有する主被覆層形成液(噴霧液b:ポリマー溶
液)を調製した。
【0041】[実施例1]図1に示すような噴霧液用の
噴霧ノズル7を有する塔径200mmの流動層形成装置
(噴流型)1内に、粒状肥料供給ライン3から平均粒径
2.3mmの粒状尿素1kgを投入し、80℃の熱風
(流動層用空気)を流動層用気体供給ライン8及びその
ノズル9から送風して粒状尿素を流動化すると共に80
℃に加温し、参考例1で調製した第1補助被膜層形成液
(噴霧液a)を供給ライン4(バルブ開)及び供給ライ
ン6経由にて供給速度30cc/分で供給し、その噴霧
液aを噴霧ノズル7から流動化した粒状尿素へ向かって
約5分間噴霧して、約80℃の被覆温度で粒状尿素に第
1補助被膜層(厚さ:10μm)を形成した。
噴霧ノズル7を有する塔径200mmの流動層形成装置
(噴流型)1内に、粒状肥料供給ライン3から平均粒径
2.3mmの粒状尿素1kgを投入し、80℃の熱風
(流動層用空気)を流動層用気体供給ライン8及びその
ノズル9から送風して粒状尿素を流動化すると共に80
℃に加温し、参考例1で調製した第1補助被膜層形成液
(噴霧液a)を供給ライン4(バルブ開)及び供給ライ
ン6経由にて供給速度30cc/分で供給し、その噴霧
液aを噴霧ノズル7から流動化した粒状尿素へ向かって
約5分間噴霧して、約80℃の被覆温度で粒状尿素に第
1補助被膜層(厚さ:10μm)を形成した。
【0042】続いて、前述のようにして第1補助被膜層
が形成された仮被覆粒状尿素を、前記の流動層形成装置
1に投入して流動層を形成し、参考例2で調製した主被
膜層形成液(噴霧液b)を供給ライン5(バルブ開)及
び供給ライン6経由にて供給速度100cc/分で供給
し、その噴霧液bを噴霧ノズル7から流動化している仮
被覆粒状尿素へ向かって約15分間噴霧して、仮被覆粒
状尿素をさらに被覆するほかは、前述の被覆操作と同様
にして、仮被覆粒状尿素の第1補助被覆層上に主被膜層
を形成して、二層被覆層(厚さ:90μm、及び、被覆
率:10.4重量%)を有する被覆粒状肥料Aを製造し
た。
が形成された仮被覆粒状尿素を、前記の流動層形成装置
1に投入して流動層を形成し、参考例2で調製した主被
膜層形成液(噴霧液b)を供給ライン5(バルブ開)及
び供給ライン6経由にて供給速度100cc/分で供給
し、その噴霧液bを噴霧ノズル7から流動化している仮
被覆粒状尿素へ向かって約15分間噴霧して、仮被覆粒
状尿素をさらに被覆するほかは、前述の被覆操作と同様
にして、仮被覆粒状尿素の第1補助被覆層上に主被膜層
を形成して、二層被覆層(厚さ:90μm、及び、被覆
率:10.4重量%)を有する被覆粒状肥料Aを製造し
た。
【0043】なお、前記の粒状尿素の被覆操作におい
て、流動層形成装置1の頂部の排ガス温度を55〜60
℃に維持した。得られた被覆粒状肥料は、尿素100重
量部当たり、第1補助被覆層が1.2重量部であり、主
被覆層が10.4重量部であり、アルカリ物質とアルカ
リ水可溶性高分子物質の重量比(消石灰/SMAレジ
ン)は100/100であった。
て、流動層形成装置1の頂部の排ガス温度を55〜60
℃に維持した。得られた被覆粒状肥料は、尿素100重
量部当たり、第1補助被覆層が1.2重量部であり、主
被覆層が10.4重量部であり、アルカリ物質とアルカ
リ水可溶性高分子物質の重量比(消石灰/SMAレジ
ン)は100/100であった。
【0044】得られた被覆粒状肥料Aについて、『尿素
の溶出試験法』〔農林水産省農業環境技術研究所発行
(S62.12.25.)の肥料分析法、中5.31溶
出率〕に準じて、そのまま第1の溶出試験を行った。そ
の結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料Aを50℃
で36日間、恒温槽に保管した後、被覆粒状肥料(前記
の恒温槽での保管は2年間の虐待試験を受けたことに相
当する)を取り出して前述と同様に第2の溶出試験を行
って、溶出率を測定した。その結果を表1に示す。それ
らの溶出試験によって得られた各溶出曲線を、図2に示
す。第2の溶出試験の結果は、第1の溶出試験の結果と
特性が異なることが見られなかった。
の溶出試験法』〔農林水産省農業環境技術研究所発行
(S62.12.25.)の肥料分析法、中5.31溶
出率〕に準じて、そのまま第1の溶出試験を行った。そ
の結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料Aを50℃
で36日間、恒温槽に保管した後、被覆粒状肥料(前記
の恒温槽での保管は2年間の虐待試験を受けたことに相
当する)を取り出して前述と同様に第2の溶出試験を行
って、溶出率を測定した。その結果を表1に示す。それ
らの溶出試験によって得られた各溶出曲線を、図2に示
す。第2の溶出試験の結果は、第1の溶出試験の結果と
特性が異なることが見られなかった。
【0045】
【表1】
【0046】[参考例3]スチレン−無水マレイン酸共
重合体の代わりに、イソブチレン無水マレイン酸共重合
体(クラレ株式会社製、商品名:BMポリマー BM3
0)を使用したほかは、参考例2と同様にして、主被覆
層形成液(噴霧液b’)を調製した。
重合体の代わりに、イソブチレン無水マレイン酸共重合
体(クラレ株式会社製、商品名:BMポリマー BM3
0)を使用したほかは、参考例2と同様にして、主被覆
層形成液(噴霧液b’)を調製した。
【0047】[比較例1]参考例2で調製した主被膜層
形成液(噴霧液b)の代わりに、参考例3で調製した主
被覆層形成液(噴霧液b’)を使用したほかは、実施例
1と同様に被覆操作を行って、二層被覆(厚さ:90μ
m、及び、被覆率:10.3重量%)の被覆粒状肥料B
を得た。
形成液(噴霧液b)の代わりに、参考例3で調製した主
被覆層形成液(噴霧液b’)を使用したほかは、実施例
1と同様に被覆操作を行って、二層被覆(厚さ:90μ
m、及び、被覆率:10.3重量%)の被覆粒状肥料B
を得た。
【0048】得られた被覆粒状肥料Bについて、前述の
『尿素の溶出試験法』に準じて、そのまま、第1の溶出
試験を行った。その結果を表2に示す。得られた被覆粒
状肥料Bを50℃で36日間、恒温槽に保管した後、被
覆粒状肥料(前記の恒温槽での保管は2年間の虐待試験
を受けたことに相当する)を取り出して前述と同様に第
2の溶出試験を行って、溶出率を測定した。その結果を
表2に示す。それらの溶出試験によって得られた溶出曲
線を、図3に示す。第2の溶出試験の結果は、第1の溶
出試験の結果と比較すると、溶出性能が早まることが見
られた。
『尿素の溶出試験法』に準じて、そのまま、第1の溶出
試験を行った。その結果を表2に示す。得られた被覆粒
状肥料Bを50℃で36日間、恒温槽に保管した後、被
覆粒状肥料(前記の恒温槽での保管は2年間の虐待試験
を受けたことに相当する)を取り出して前述と同様に第
2の溶出試験を行って、溶出率を測定した。その結果を
表2に示す。それらの溶出試験によって得られた溶出曲
線を、図3に示す。第2の溶出試験の結果は、第1の溶
出試験の結果と比較すると、溶出性能が早まることが見
られた。
【0049】
【表2】
【0050】[参考例4]さらに、エチルアクリレート
含有割合18モル%であるエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(参考例2と同じEEA樹脂)50.0k
g、ワックス(参考例2と同じマイクロクリスタリンワ
ックス)83.0kg、アルカリ水可溶性のロジン系樹
脂(荒川化学工業株式会社製、ロジン変成マレイン酸樹
脂、商品名:マルキードNo.31)23.3kg、及
び、水酸化カルシウム(参考例1と同じ消石灰超微粉グ
レード)5.0kgを、トルエン50重量%とメチルエ
チルケトン50重量%の混合溶媒に80℃で溶解し、固
形分を8重量%含有する主被覆層形成液(噴霧液c:ポ
リマー含有スラリー溶液)を調製した。
含有割合18モル%であるエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(参考例2と同じEEA樹脂)50.0k
g、ワックス(参考例2と同じマイクロクリスタリンワ
ックス)83.0kg、アルカリ水可溶性のロジン系樹
脂(荒川化学工業株式会社製、ロジン変成マレイン酸樹
脂、商品名:マルキードNo.31)23.3kg、及
び、水酸化カルシウム(参考例1と同じ消石灰超微粉グ
レード)5.0kgを、トルエン50重量%とメチルエ
チルケトン50重量%の混合溶媒に80℃で溶解し、固
形分を8重量%含有する主被覆層形成液(噴霧液c:ポ
リマー含有スラリー溶液)を調製した。
【0051】[実施例2]実施例1と同様の流動層形成
装置(噴流型)1内に粒状肥料供給ライン3から平均粒
径2.3mmの粒状尿素2kgを投入し、80℃の熱風
(流動層用空気)を流動層用気体供給ライン8及びその
ノズル9から送風して粒状尿素を流動化すると共に80
℃に加温し、一方、参考例4で調製した被覆層形成液
(噴霧液c)を供給ライン4(バルブ開)及び供給ライ
ン6経由にて供給速度70cc/分で供給し、その噴霧
液cを噴霧ノズル7から流動化した粒状尿素へ向かって
約31分間噴霧して、約80℃の被覆温度で粒状尿素に
主被膜層(厚さ:約80μm)を形成し、被覆粒状肥料
Cを製造した。
装置(噴流型)1内に粒状肥料供給ライン3から平均粒
径2.3mmの粒状尿素2kgを投入し、80℃の熱風
(流動層用空気)を流動層用気体供給ライン8及びその
ノズル9から送風して粒状尿素を流動化すると共に80
℃に加温し、一方、参考例4で調製した被覆層形成液
(噴霧液c)を供給ライン4(バルブ開)及び供給ライ
ン6経由にて供給速度70cc/分で供給し、その噴霧
液cを噴霧ノズル7から流動化した粒状尿素へ向かって
約31分間噴霧して、約80℃の被覆温度で粒状尿素に
主被膜層(厚さ:約80μm)を形成し、被覆粒状肥料
Cを製造した。
【0052】得られた被覆粒状肥料Cについて、前述の
『尿素の溶出試験法』に準じて、そのまま、第1の溶出
試験を行った。その結果を表3に示す。得られた被覆粒
状肥料Cの30重量部と、高度化成肥料(宇部化成肥料
製、N:P:K=7.5:23.5:23.5)の70
重量部とを混合して、その混合された肥料を50℃で3
0日間、恒温槽に保管した後、被覆粒状肥料Cのみを選
別して取り出して前述の第2の溶出試験を行って、溶出
率を測定した。その結果を表4に示す。
『尿素の溶出試験法』に準じて、そのまま、第1の溶出
試験を行った。その結果を表3に示す。得られた被覆粒
状肥料Cの30重量部と、高度化成肥料(宇部化成肥料
製、N:P:K=7.5:23.5:23.5)の70
重量部とを混合して、その混合された肥料を50℃で3
0日間、恒温槽に保管した後、被覆粒状肥料Cのみを選
別して取り出して前述の第2の溶出試験を行って、溶出
率を測定した。その結果を表4に示す。
【0053】第2の溶出試験において、被覆粒状肥料C
は高度化成肥料(アルカリ性ガスを発生し易い)と混合
されて、高温で長期間、塩基性ガスとの接触に曝された
のであるが、高度化成肥料と全く混合しなかった場合
(第1の溶出試験)と比較すると、両者の試験結果では
いずれの被覆粒状肥料のN成分溶出特性について特別な
差異が認められなかった。
は高度化成肥料(アルカリ性ガスを発生し易い)と混合
されて、高温で長期間、塩基性ガスとの接触に曝された
のであるが、高度化成肥料と全く混合しなかった場合
(第1の溶出試験)と比較すると、両者の試験結果では
いずれの被覆粒状肥料のN成分溶出特性について特別な
差異が認められなかった。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明の被覆粒状肥料は、肥料粒子の表
面上に、特殊なアルカリ水可溶性高分子物質、水やアル
カリ水に溶解しない高分子物質、そしてアルカリ物質と
を含む被覆材料が少なくとも配合されている被覆層を形
成したものであって、この特殊な被覆層を有する被覆粒
状肥料は、含水培地又は水中での肥料成分の溶出開始時
期を比較的長期間に調節できるものであり、しかも、こ
の被覆粒状肥料は長期間の保存安定性が特に良いもので
ある。
面上に、特殊なアルカリ水可溶性高分子物質、水やアル
カリ水に溶解しない高分子物質、そしてアルカリ物質と
を含む被覆材料が少なくとも配合されている被覆層を形
成したものであって、この特殊な被覆層を有する被覆粒
状肥料は、含水培地又は水中での肥料成分の溶出開始時
期を比較的長期間に調節できるものであり、しかも、こ
の被覆粒状肥料は長期間の保存安定性が特に良いもので
ある。
【図1】本発明の被覆粒状肥料の製造に有利に利用でき
る流動層形成装置(被覆装置)を示す。
る流動層形成装置(被覆装置)を示す。
【図2】実施例1で得た被覆粒状肥料Aの溶出試験によ
る溶出曲線である。
る溶出曲線である。
【図3】比較例1で得た被覆粒状肥料Bの溶出試験によ
る溶出曲線である。
る溶出曲線である。
【図4】実施例2で得た被覆粒状肥料Cの溶出試験によ
る溶出曲線である。
る溶出曲線である。
1 流動層形成装置 2 粒状肥料のホッパー 3 粒状肥料供給ライン 4 噴霧液aの供給ライン 5 噴霧液bの供給ライン 6 噴霧液供給ライン 7 噴霧ノズル 8 流動層用気体の供給ライン 9 流動層用気体の供給ノズル 10 排ガスクーラー 11 排ガスライン 12 多孔板 13 被覆肥料の抜き出しライン
フロントページの続き (72)発明者 片浦 亀生 山口県宇部市大字小串1987番地の10 宇部 興産株式会社統合事業所内
Claims (8)
- 【請求項1】 肥料粒子が、アルカリ水に可溶性のスチ
レン系モノマーと不飽和カルボン酸との共重合体又はそ
の誘導体、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高
分子物質、そしてアルカリ物質の少なくとも三成分を主
成分として含む被覆層により被覆されていることを特徴
とする被覆粒状肥料。 - 【請求項2】 被覆層が、アルカリ物質と、水およびア
ルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質とを主成分と
して含む肥料粒子に接して設けられた第一被覆層、そし
て第一被覆層の外側に独立した層として設けられたアル
カリ水に可溶性のスチレン系モノマーと不飽和カルボン
酸との共重合体又はその誘導体と水およびアルカリ水の
いずれにも不溶性の高分子物質とを主成分として含む第
二被覆層の二層を含む請求項1に記載の被覆粒状肥料。 - 【請求項3】 水及びアルカリ水のいずれにも不溶性の
高分子物質が、オレフィン系の重合体又は共重合体であ
る請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。 - 【請求項4】 アルカリ水に可溶性のスチレン系モノマ
ーと不飽和カルボン酸との共重合体又はその誘導体の量
が、該共重合体又はその誘導体と水およびアルカリ水の
いずれにも不溶性の高分子物質との合計量の0.1〜5
0重量%の範囲内にあり、アルカリ物質の量が上記共重
合体又はその誘導体の量の0.05〜5重量倍の範囲内
にある請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。 - 【請求項5】 肥料粒子が、アルカリ水可溶性のロジン
系樹脂、水およびアルカリ水のいずれにも不溶性の高分
子物質、そしてアルカリ物質の少なくとも三成分を主成
分として含む被覆層により被覆されていることを特徴と
する被覆粒状肥料。 - 【請求項6】 被覆層が、アルカリ物質と、水およびア
ルカリ水のいずれにも不溶性の高分子物質とを主成分と
して含む肥料粒子に接して設けられた第一被覆層、そし
て第一被覆層の外側に独立した層として設けられたアル
カリ水可溶性のロジン系樹脂と水およびアルカリ水のい
ずれにも不溶性の高分子物質とを主成分として含む第二
被覆層の二層を含む請求項5に記載の被覆粒状肥料。 - 【請求項7】 水及びアルカリ水のいずれにも不溶性の
高分子物質が、オレフィン系の重合体又は共重合体であ
る請求項5または6に記載の被覆粒状肥料。 - 【請求項8】 アルカリ水可溶性のロジン系樹脂の量
が、該ロジン系樹脂と水およびアルカリ水のいずれにも
不溶性の高分子物質との合計量の0.1〜50重量%の
範囲内にあり、アルカリ物質の量が上記ロジン系樹脂の
量の0.05〜5重量倍の範囲内にある請求項5または
6に記載の被覆粒状肥料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7347722A JPH09165285A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 被覆粒状肥料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7347722A JPH09165285A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 被覆粒状肥料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09165285A true JPH09165285A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18392151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7347722A Pending JPH09165285A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 被覆粒状肥料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09165285A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001519359A (ja) * | 1997-10-14 | 2001-10-23 | ハンツマン サーファクタンツ テクノロジー コーポレーション | 水溶液における不溶性材料の分散方法及び農業用調合物 |
| JP2014122136A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Central Glass Co Ltd | 被覆粒状肥料 |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP7347722A patent/JPH09165285A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001519359A (ja) * | 1997-10-14 | 2001-10-23 | ハンツマン サーファクタンツ テクノロジー コーポレーション | 水溶液における不溶性材料の分散方法及び農業用調合物 |
| JP2014122136A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Central Glass Co Ltd | 被覆粒状肥料 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031226 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040329 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050909 |