JPH09165431A - 水溶性又は水分散性のグラフトポリマー及びこれより成る化粧品学における助剤 - Google Patents

水溶性又は水分散性のグラフトポリマー及びこれより成る化粧品学における助剤

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JPH09165431A JP8295243A JP29524396A JPH09165431A JP H09165431 A JPH09165431 A JP H09165431A JP 8295243 A JP8295243 A JP 8295243A JP 29524396 A JP29524396 A JP 29524396A JP H09165431 A JPH09165431 A JP H09165431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性及び/又は水分散性のグラフトポリマ
ー 【解決手段】 末端イソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマーと遊離アミノ基を有する蛋白質から成
る、水溶性又は水分散性のグラフトポリマー及びその塩
を提供する。 【作用効果】 この新規グラフトポリマーは、化粧品学
における助剤として、殊に増大された洗い流し特性を有
する髪のセット用組成物として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性又は水分散
性のグラフトポリマー、その製造及び化粧品学における
その使用に関する。
【0002】水溶性又は水分散性のポリマー、例えばポ
リエステル、ポリアミド又はポリウレタンは、それらの
低粘度の故に、益々重要になってきている。例えば、共
重合した形のカルボキシ−含有ジオールを有する水溶性
のポリウレタンは公知であり、これらは米国特許第34
12054号及び第3658939号明細書において開
示されている。これらは接着剤として、かつコーティン
グ組成物として、かつ印刷用インク中で使用されてい
る。スルホネート及び/又はカルボキシレート基を含有
する水分散性のウレタンは、ドイツ特許第157061
5号より公知である。これらは、例えば、コーティング
用に、そして、織物、皮革、紙、木材及び金属の含浸用
に使用される。米国特許第4300580号、米国特許
第3734874号、ドイツ特許第2633418号及
び国際特許(WO)第89−07118号は、NaSO
基を有し、縮合反応により形成された主鎖を有し、そ
して、エステル基の加水分解により一層短い部分に分解
し得るポリエステルを開示している。
【0003】さらに、無水マレイン酸及び無水トリメリ
ット酸が水溶性エステルを製造するために使用できるこ
とが知られている。無水基はカルボキシル基を提供し、
これはアミン、金属水酸化物及び金属の炭酸塩で中和す
ることによりカルボン酸塩に交換され、そのことにより
水に対する溶解性を生ずる。ドイツ特許第263716
7号及び米国特許第3523998号から、ポリマー成
分としてのポリカルボン酸及びそれらの無水物は、ポリ
エステルを水溶性にさせるのに貢献しうることが知られ
ている。ドイツ特許第2144878号は、消化された
カゼイン、水分散性のポリウレタン及びホルムアルデヒ
ドの反応生成物であるポリウレタンを記載している。使
用されているポリウレタン成分は、それ自体、ポリウレ
タンプレポリマーとタウリンナトリウム溶液との反応か
ら得られるラテックスである。このラテックスは比較的
小さい分子量であり、そして低含量のイオノゲニック又
はイオン性の基を有している。なぜならば、これは、タ
ウリンに由来するスルホネート基以外のイオノゲニック
又はイオン性の基を有しないからである。この結果、こ
のラテックスから得られるフィルムは、分散剤がなけれ
ば水に溶解しない。生成したラテックスは、次いでカゼ
イン及びホルムアミドと反応させて、上述の反応生成物
を形成させる。ドイツ特許第2261056号は、アル
コール官能性のポリマーを蛋白質及びイソシアネートと
反応させて形成されるポリマーを記載している。
【0004】これらの高度に架橋されたポリマーは、水
溶性でもなければ又水分散性でもなく、それゆえ、皮革
のコーティング用組成物として及び靴底の製造のために
適している。
【0005】しかしながら、こられのポリマーの化粧品
学における使用は、今日まで記載されていない。
【0006】化粧品学において、フィルム形成ポリマー
は、髪をセットし、型づくりそしてその形態を改善する
ために使用されている。ヘアトリートメント組成物は、
一般にアルコール中、又はアルコールと水との混合物中
にフィルム形成体を含む溶液から成る。
【0007】米国特許第4743673号は、ポリマー
骨格中にカルボキシル基を有する親水性のポリウレタン
ポリマーを記載している。これらのポリウレタンは、ア
ルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール
又は線状のポリエステルジオールであってもよい、ポリ
オール成分から、ヒドロキシ又はアミノ基を有するカル
ボン酸エステル成分から、及び有機イソシアネート又は
イソシアネート前駆体から合成される。それゆえ、この
ポリウレタンは、ポリマー骨格に結合しており、引続き
水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような強塩基と
30から60分間環流加熱することにより加水分解され
る、エステル基を含有している。カルボキシレート基を
酸型に転換し、アンモニアで中和させると、この溶液か
らフィルムが得られる。このフィルムはもはや水には溶
解しないが、低級脂肪族アルコール及び他の溶媒中にの
み溶解させることができる。環流時における強塩基での
処理に基づきとりわけポリオール成分としてポリエステ
ルジオールが使用されるときには、カルボン酸エステル
成分のエステル基のみならず、ポリウレタン鎖中に存在
するエステル基の加水分解が起る。それゆえ、ポリウレ
タン鎖は開裂し、ポリウレタンの分子量の劇的な減少を
生ずる。正確に言えば、ヘアースプレー中におけるポリ
ウレタンの使用は言及されていない;しかしながら、こ
れらのポリウレタンから得られる膜は、髪化粧学のため
には実際には使用できない。なぜならば、これらは水に
不溶性であるか、又は余りに小さな分子量を有し、その
結果不十分な固定効果しか有しないからである。
【0008】ドイツ特許第4225045号は、水溶性
又は水分散性の、陰イオン性のポリウレタンを髪のセッ
ト用の組成物として使用することを記載している。これ
らのポリウレタンは、 a) 1分子当り2個以上の活性水素原子を有する化合
物少なくとも一種 b) 酸基又は塩基を有するジオール少なくとも一種及
び c) ジイソシアネート少なくとも一種 から合成される。
【0009】これらは、少なくとも15℃のガラス転移
温度と12〜150の間の酸価を有する。成分a)とし
ては、好適にはポリエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール及びポリエステロールが使用される。成分
b)として好適なものは、ジメチロールプロパン酸、無
水ピロメリット酸とネオペンチルグリコールとの縮合生
成物及び5−ナトリウム−スルホネートイソフタル酸と
ネオペンチルグリコールとの縮合生成物である。
【0010】ドイツ特許第4241118号は、化粧品
及び医薬調製物中における助剤として、陽イオン性のポ
リウレタン及びポリウレアを使用することを記載してい
る。これらは、髪のセット用組成物におけるフィルム形
成物として特に使用されており、そして a) 1分子当り2個以上の活性水素原子を有する化合
物一種以上と予めすでに反応させることのできたジイソ
シアネート少なくとも一種及び b) ジオール、第一級又は第二級のアミノアルコー
ル、第一級又は第二級のジアミン又は第一級又は第二級
のトリアミンであって、1以上の第三級、第四級又はプ
ロトン化された第三級アミノの窒素原子を有するもの、
少なくとも一種 から合成されている。
【0011】このポリマーは、少なくとも25℃のガラ
ス転移温度及び、第4級化されていない又はプロトン化
された化合物に基づいて、50から200のアミノ価を
有している。
【0012】ヨーロッパ特許第619111号は、髪の
セット用の組成物におけるカルボキシレート基を有する
ポリウレタンの使用を記載している。カルボキシレート
基を提供するために、これらのポリウレタンは次式
【0013】
【化1】
【0014】[式中、Rは水素又はC原子数1〜20の
アルキルである]で表わされる化合物を含有している。
水中で、又は、水と極性有機溶媒との混合物中でポリウ
レタンを可溶とさせるため、このカルボキシル基の少な
くともいくつかは有機又は無機塩基で中和されている。
【0015】髪のセット用組成物は、一般には水−アル
コール性の溶液の形態でスプレーにより髪に適用され
る。溶媒が蒸発した後で、髪は残留するポリマーが相互
接触する個所で所望の形状に維持される。このポリマー
は、髪から洗い流すことができる程度に十分に親水性で
なけらばならないが、このポリマーにより処理された髪
がその形状を維持できるように疎水性でなくてはなら
ず、その結果高い大気圧湿度の条件下においてさえも個
々の毛髪は互いに粘着しない。また髪のセット効果を最
大にさせるために、比較的高分子量(K値>25)かつ
比較的高いガラス転移温度(少なくとも15℃)のポリ
マーを使用することが望ましい。しかしながら、これら
の要件を満たすポリマーは低親水性であり、その結果、
これらは洗い流すことが困難であり、そしてアルコール
に富んだ処方物の形態でのみ使用しうる。
【0016】髪のセット用組成物を処方する際に、更に
考慮すべきことは、揮発性有機化合物(VOCs)の大
気中へ放散をチェックすることに関する環境条項のため
に、アルコール及びスプレー用高圧ガスの含量を減少が
必要となるということである。
【0017】これらの相反する要件は、上述の刊行物中
に記載されているポリマーにより一部のみが満足され
る。例えば、一方でドイツ特許第4225045号、ド
イツ特許第4241118号及びヨーロッパ特許第61
9111号に記載されているポリマーは、それらの高分
子量のゆえに所望のセット効果を有していない。しかし
ながら、他方で、これらは十分に洗い流すことができ
ず、80%以上のVOC含量をもつ処方物中でのみ使用
可能である。また、米国特許第4743673号に記載
されたポリマーは水に不溶であり、それ故に洗い流すこ
とができないか、又はあまりに低分子量の故、必要なセ
ット効果を有していない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、一方では髪のセット用組成物として使用することが
でき、他方では増大した洗い流し特性(再分散性)及び
良好な生物分解性を有する、ヘアートリートメント組成
物を提供することである。これらのヘアートリートメン
ト組成物は、また、低いVOC含量(<60%)を有す
るべきである。
【0019】
【課題を解決するための手段】我々は、驚くべきこと
に、この課題が末端イソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーと遊離アミノ基を有する蛋白質の反応生成
物で表わされる水溶性又は水−分散性のグラフトポリマ
ーにより達成されることを見出した。
【0020】それ故、本発明は、 A)末端イソシアネート基を有する水溶性又は水−分散
性のウレタンプレポリマー及び B)遊離アミノ基を有する蛋白質 から成る水溶性又は水−分散性のグラフトポリマー及び
それらの塩を提供する。
【0021】蛋白質B)は、その遊離アミノ基を介して
ウレタンプレポリマーの末端イソシアネート基と反応
し、その結果、蛋白質は尿素基によりポリウレタンに結
合される。結果として、新規なポリウレタンは蛋白質に
由来する末端基を有する。
【0022】水中における良好な分散性を得るために、
A)対B)の割合は、A)中のNCO当量の含量がB)
中のN当量の含量より低くなるように選ばれる。
【0023】適当な蛋白質B)は、極く一般的には、遊
離アミノ側鎖を有するすべての蛋白質である。純粋な蛋
白質及び異なる蛋白質の両方を使用できる。他の適当な
候補は、蛋白質の分解生成物、例えば、部分的に加水分
解された蛋白質である。分解生成物は、例えばプロテア
ーゼによる酵素分解、又は塩基又は酸による開裂のよう
な化学的分解により得ることができる。
【0024】使用される蛋白質B)は、好適にはカゼイ
ン及びそれらの加水分解生成物である。
【0025】蛋白質B)は、一般的には、水性又は水−
アルコール性溶液として、塩基を添加して又は添加する
ことなく、ポリウレタンプレポリマーA)と反応させ
る。
【0026】蛋白質溶液とポリウレタンプレポリマー
A)との反応は、一般には7以上のpHで実施される。
【0027】A)との反応のために、付加的に塩基とし
て第三級アミン、殊にトリエタノールアミン、エチルジ
エタノールアミン又はジエチルエタノールアミンを含有
する蛋白質溶液を使用するのが好ましい。第三級アミン
の機能は、蛋白質のカルボキシル機能を中和することで
ある。
【0028】本発明で使用し得るポリウレタンプレポリ
マーA)は既知である;これらは、ポリマー鎖に結合し
たイオノゲニック又はイオン性の基を有するポリウレタ
ンであるので、ポリウレタンは水に溶解性又は分散性で
ある。これらの基は、好適にはカルボキシレート基及び
/又はスルホネート基及び/又は窒素含有基である。こ
のようなポリマーの例は、米国特許第3475206号
及び同第3412054号及びドイツ特許第15806
15号に記載されている。しかしながら、ドイツ特許第
4225045号、ドイツ特許第4241118号及び
ヨーロッパ特許第619111号に記載されたポリウレ
タンを使用するのが好ましい。これらのポリマーを以下
に詳細に記載する: 1.a)1分子当り2個以上の活性水素原子を有する化合
物少なくとも一種 b)1分子当り2個以上の活性水素原子及び少なくとも
1個の酸基、第三級アミン基又はイオノゲニック又はイ
オン性の基を有する化合物少なくとも一種及び c)ジイソシアネート少なくとも一種 から成る水溶性又は水分散性の陰イオン性ポリウレタン
で、NCO当量対活性水素当量の割合が1:1〜1.
2:1(即ち、c):(a)+b)の割合)であるも
の。
【0029】成分a)は、特にそれぞれの場合において
3000までの数平均分子量を有する、ジオール、ジア
ミン、ポリウレタンジオール、ポリエーテルジオール又
はこれらの混合物を含むものであり、前記化合物の3モ
ル%までをトリオール又はトリアミンにより置換えるこ
とが可能である。
【0030】使用できるジオールの例は、エチレングリ
コール、プロピオングリコール、ブチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、3000までの分子量を有す
るポリエチレングリコールのようなポリエーテルロー
ル、3000までの数平均分子量を有するエチレンオキ
シドとプロピレンオキシドのブロック共重合体、又はエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレンオキ
シドのブロック共重合体であって、これらの共重合した
形態のアルキレンオキシドはランダムに分布しているか
又はブロックの形状で含まれているものである。エチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ジ−、トリ
−、テトラ−、ペンタ−又はヘキサエチレングリコール
が好ましい。使用できる他のジオールは、次式:
【0031】
【化2】
【0032】[式中、Yは二価から四価アルコールの基
であり、nは1〜50であり、mは1〜4である]で及
び次式:
【0033】
【化3】
【0034】[式中、R及びRはH、炭素数1〜5
のアルキル又はアリール(好適にはフェニル)であり、
Rはジオール(炭素数2〜8のアルキレン基)の基であ
り、そしてn及びmは1〜30である]で示されるポリ
(α−ヒドロキシカルボン酸)ジオールである。
【0035】成分a)として使用できる他の化合物は、
次式:
【0036】
【化4】
【0037】[式中、R及びRは同一又は異なって
おり、そして炭素数1〜4のアルキル、ベンジル又はフ
ェニル、好適にはメチルで有り、基Xは、同一又は異な
るものであって、OH又はNHであり、mは2〜10
であり、そしてnは3〜50である]で示されるシリコ
ン化合物である。
【0038】これらのシリコン化合物は、成分a)及び
b)の全重量に基づき50重量%までの量で使用するこ
とができる。
【0039】成分b)は特に、ジメチロールプロパン酸
又は次式:
【0040】
【化5】
【0041】[式中、Rはそれぞれにおいて、炭素数2
〜18のアルキレン鎖であり、MeはNa又はKであ
る]で示される化合物を含む。
【0042】成分c)は、特には、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び/又は
トリレンジイソシアネートである。
【0043】ポリウレタンプレポリマーA)は、a)群
又はb)群の化合物とc)群の化合物とを、不活性大気
圧下、不活性溶媒中で70〜130℃において反応させ
ることにより得ることができる。所望により、比較的高
分子量のポリウレタンを製造するために、鎖延長剤の存
在下でこの反応を実施することができる。この反応にお
いて、各成分はNCO当量対OH当量の割合が1以上と
なるように、そして1.2までとなるような量で使用さ
れる。この割合は、公的には1.02〜1.12の範囲に
ある。ポリウレタンの酸価は、組成物について測定さ
れ、成分a)+b)の混合物中の成分b)の化合物の濃
度により測定される。このポリウレタンは、15〜10
0のフィッケンチャーの値(25℃及びpH7にて、N
−メチルピロリドン中の0.1重量%の溶液として測
定)を有し、好適には20〜50である。
【0044】これらのポリマー及びそれらの製造は、よ
り詳細にはドイツ特許第4225045号中に記載され
ており、これはここでは参考とされる。
【0045】2.a)1分子当り2個以上の活性水素原子
を有する化合物と予めすでに反応させることのできたジ
イソシアネート少なくとも一種及び b)ジオール、第一級又は第二級アミノアルコール、第
一級又は第二級ジアミン又は1以上の第三級、第四級又
はプロトン化された第三級アミンの窒素原子を有する第
一級又は第二級トリアミンの少なくとも一種 から成り、非四級化又はプロトン化された化合物に基づ
いて50〜200のアミン価を有する、水溶性又は水−
分散性の陽イオン性のポリウレタン及びポリウレア及び
それらの塩。
【0046】好適なジイソシアネートは、上記1.に示
されたものである。2個以上の活性水素原子を有する化
合物は、ジオール、アミノアルコール、ジアミン、ポリ
エステロール、ポリアミド−ジアミン及びポリエーテロ
ールである。適当なジオールは、上記1.に示されたも
のである。
【0047】適当なアミノアルコールの例は、2−アミ
ノエタノール、2−(N−メチルアミノ)エタノール、
3−アミノプロパノール及び4−アミノブタノールであ
る。
【0048】適当なジアミンの例は、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、1,4−ジアミノブタン及び
1,6−ジアミノヘキサン及びポリアルキレンオキシド
をアンモニアでアミノ化して製造できるα,ω−ジアミ
ンである。
【0049】ポリエステロールの例は、フタル酸とジエ
チレングリコール、イソフタル酸と1,4−ブタンジオ
ール、イソフタル酸/アジピン酸と1,6−ヘキサンジ
オール及びアジピン酸とエチレングリコールのそれぞれ
の反応生成物である。使用できる活性H原子を有する他
の化合物は、少なくとも5モル%の次式:
【0050】
【化6】
【0051】のポリ(酪酸ジオールエステル)、次式I
I:
【0052】
【化7】
【0053】のポリ(ε−カプロラクトンジオール)又
は次式III:
【0054】
【化8】
【0055】のポリアミド−ジアミンであり、式中のR
はC原子数2〜8のアルキレン、C−原子数5〜8のシ
クロアルキレン又はフェニレンであり、R及びR
C−原子数2〜8のアルキレンであり、RはC−原子
数1〜4のアルキル、フェニル又はC−原子数7〜10
のフェニルアルキルであり、そしてn及びmはそれぞれ
1〜30の数である。
【0056】好適な化合物(b)は、一般式IV〜X
I:
【0057】
【化9】
【0058】[式中、R及びRはC−原子数2〜8
のアルキレンであり、R,R及びRはC−原子数
1〜4のアルキル、フェニル又はC−原子数7〜10の
フェニルアルキルであり、R及びRは水素又はC−
原子数1〜4のアルキルであり、そしてX( )は塩素、
臭素、沃素、C−原子数1〜4のアルキルスルフェート
又はスルフェートの化学量論量の半分のものである]の
ものである。
【0059】ポリウレタンは、上記の1.に記載されて
いるようにして製造される。
【0060】これらのポリマー及びその製法の詳細は、
ドイツ特許第4241118号に記載されており、それ
は、全体として、ここにおいて参考とされる。
【0061】3.a)次式:
【0062】
【化10】
【0063】[式中、Rは水素原子又はC−原子数1〜
20のアルキル基を示す]の2,2−ヒドロキシメチル
−置換されたカルボン酸(これはポリウレタン1g当り
ポリウレタン中に存在する0.35〜2.25ミリ当量
のカルボキシル基に対して十分な量で使用される) b)ポリウレタン重量に基づいて10〜90重量%の、
2個以上の活性水素原子を有しない有機化合物1種以上
及び c)有機ジイソシアネート1種以上 から成る、カルボキシレート基を有する線状ポリウレタ
ン。
【0064】このポリウレタン中に存在するカルボキシ
ル基は、最終的には少なくともその一部は適当な塩基で
中和されている。これらのポリマー及びその製法の詳細
はヨーロッパ特許第619111号に記載されており、
これは、全体として参考のために取入れられる。
【0065】ポリウレタンプレポリマーを製造する際
に、末端イソシアネート基を有するポリウレタンプレポ
リマーを得るためにジイソシアネート基を過剰に使用し
なければならないことは明らかである。本発明で使用さ
れるポリマーは、好適には15〜100、特には20〜
50のK値を有する。
【0066】本発明によるグラフトポリマーは、ポリウ
レタンプレポリマーA)を蛋白質B)と反応させて製造
される。反応は、ポリウレタン重合をアミンで停止させ
るための先行文献から公知のように実施される。存在す
るイソシアネート基は、最終的にはアミン、例えば2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノールの添加により不
活性化される。
【0067】蛋白質は、蛋白質の反応性を増大させるた
めに、7.0以上のpHを有する水性又は水−アルコー
ル溶液の形態で使用される。このpHは、慣用の方法
で、例えばNaOH又はKOHのようなアルカリ金属水
酸化物、又は好適にはトリエチルアミンのような第三級
アミン、C−原子数1〜6のアルキルジエタノールアミ
ン、例えばメチル−又はエチルジエタノールアミン又は
ジ−C原子数1〜6のアルキルエタノールアミンを使用
して作られる。
【0068】本発明のグラフトポリマーは、織物、紙及
び皮革の製造のための及び化粧品学及び医薬品における
助剤として使用することができる。これらは、特に髪を
セットするための組織物として使用される髪の化粧品学
における使用に適している。加えて、これらはクリーム
中において、及び錠剤のコーティング及び結合のために
使用することもできる。
【0069】本発明は、これらの新規なポリウレタンを
含むヘアートリートメント組成物をも提供する。一般
に、この組成物は、組成物の全重量に基づいて、0.2
〜20重量%の量でポリウレタンを含有する。
【0070】本発明により製造されるヘアートリートメ
ント組成物は、通常は水分散物又は水−アルコール溶液
の形態で存在する。適当なアルコールの例は、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール又はポリグリコール(例えば2
00の分子量を有する)である。
【0071】本発明により得られるヘアートリートメン
ト組成物は、付加的に、一般に慣用の化粧品の助剤、例
えばグリセロール及びグリコールのような可塑剤;シリ
コーン;エモリエント;芳香剤;UV吸収剤;着色剤;
濃化剤;静電気防止剤;櫛ですく能力の増加剤;保存剤
及び泡安定剤を含む。
【0072】ヘアースプレーとして処方されるときは、
本発明の組成物は十分量の高圧ガス、例えばプロパン、
ブタン、イソブタン又はジメチルエーテルのような低沸
点の炭化水素又はエーテルを含有する。高圧ガスとし
て、窒素、空気又は二酸化炭素のような圧縮ガスを使用
することもできる。高圧ガスの量は、VOC含量におけ
る不必要な増加を生じないようにするために、可能な限
り低く保たれる。一般に、これは組成物の全量に基づい
て40重量%以上とはならない。
【0073】本発明のグラフトポリマーに加えて、ヘア
ートリートメント組成物は、さらに、一般には全重量に
基づいて0.1〜10重量%の量で、他のセット用ポリ
マーを含むことができる。
【0074】本発明によるポリウレタン及び組成物は、
一方では髪に所望のセット効果を与え、他方ではこのポ
リマーは先行技術のポリマーよりも一層容易に洗い流す
ことができる(再分散可能)という利点を有している。
さらに、これらの組成物はヘアースプレーとして調製さ
れるときでさえも、60重量%以下のVOC含量を有す
るヘアートリートメント組成物として製造することがで
きる。
【0075】
【実施例】以下の実施例は、本発明を表わす。
【0076】例1 ポリウレタンの製造 撹拌機、滴下漏斗、温度計、環流凝縮器及び窒素気下で
作動させるための装置を備えた4頸フラスコに、ポリエ
ステルジオール(Mw=1000g/モル;イソフタル
酸、アジピン酸及びヘキサンジオールから製造)0.5
モル、ポリエチレングリコール(Mw 1500)0.
05及びメチルエチルケトン中のジメチロールプロパン
酸1.25モルを加え、80℃に加熱し、そして攪拌し
ながら溶解させた。溶解が完了したら直ちに、反応混合
物を約50℃に冷却した。次いで、イソホロンジイソシ
アネート1.9モルを撹拌しながら滴加し、その間に反
応温度が上昇した。内部温度を90℃にしながら、混合
物中のイソシアネート基の含量が実質的に一定になるま
で、反応混合物を撹拌した。次いで、この反応混合物を
大気温度まで冷却させ、そこで、カゼイン116.5g
をカゼイン/トリエタノールアミンの15%濃度の水溶
液として(12:1 W:W)滴加した。次に、イソシ
アネート基が最早検出されなくなるまで、この反応混合
物を室温で撹拌した。次に、反応混合物に水を添加し、
反応生成物を2−アミノ−2−メチルプロパノールで中
和した。さらに、真空中40℃でメチルエチルケトンを
留去すると、グラフトポリマー(第IV表を参照)の水
分散物が得られ、これを以下の例2に記載された試験の
ために使用した。乾燥生成物は、スプレー乾燥(80
℃、真空時)により得ることができる。
【0077】本発明の他のポリウレタンは、同様にして
製造された。
【0078】例2 55重量%のVOC含有率の手動ポンプスプレー調製物: 例1により得られたグラフトポリマー(固体含量) 5重量% 水 40重量% エタノール 55重量% 香料、表面活性剤 十分量 このようにして調製したヘアースプレーについて、その
セット効果を試験した。
【0079】カール保持=高い大気圧湿度(90%)に
おける巻毛の形状の髪のストランドのセット効果:カー
ル保持は、髪のセット効果を測定するものである。これ
は、約15cmの長さの髪に慣用の水性パーマにより形
成される髪の巻毛に関するモデル試験で測定され、これ
は表中の樹脂の5重量%濃度(スプレー)溶液をスプレ
ーし、10cmの距離から4秒間部分的に(95%の程
度まで)中和した。吊り下げた巻毛を雰囲気的にコント
ロールされた室(25℃、90%の相対大気圧湿度)中
で5時間処理し、巻毛の相対的な脱形状(伸び)を元の
形状に基づいて測定した。高い値は、高いセット効果を
意味する;すなわち、100%は吊るした巻毛が元の形
状を完全に保持していることを意味するのに対して、0
%は完全に伸張した髪を意味する。
【0080】曲げ強度 測定は、10個の異なるストランドのほぼ同じ重量(2
g)及び長さ(24cm)の毛髪について実施した。髪
は中部ヨーロッパの褐色の毛髪である。髪のストランド
をエタノール/HO 1:1の溶液中に1時間置き、
次にテキサポン(Texapon)NSO溶液(10%
固体)で2回シャンプーをし、40℃で水でリンスし
た。髪の濡れたストランドを櫛ですき、室温で空気中乾
燥させた。乾燥後、髪のストランドの重量を測定し、3
%濃度の膜形成体のエタノール液に浸たし、複数の浸漬
及びストランドの取出しにより均一な分布が確保され
る。
【0081】過剰の膜形成溶液を、親指と人差指で圧縮
して除き、次に毛髪を注意深く濾紙の間で圧迫し、重量
の増加を0.4〜0.5gとした。髪のストランドは、
次に円形の横断面(circnlar cross−s
ection)を有するように形づくった。これを20
℃、及び75%の相対大気圧湿度にコントロールされた
雰囲気の小室にて乾燥させた。12時間後に、ストラン
ドを小室から取出し、直ちに硬さ測定を行った。髪のス
トランドを、互いに9cmの距離で水平に配置された2
個のシリンダー状のロール(直径6ミリ)の上に置い
た。正確に、2個の接触点の中央にシリンダー状のロー
ル(直径6ミリ)を上方から髪のストランド上に、一定
の増大する力でもって、ストランドがこわれるまで圧縮
させた。破壊が生じるまでの必要な力を、必要な重量を
測定することにより、測定した。髪のストランドが破壊
した後に、それは解き放され、その結果、これは再び伸
張する。この力は、ストランドが2度目に破壊されるま
で、連続的に再び増加された。
【0082】本発明による個々のグラフトポリマー(I
からVII)のセット効果は表中に示されている。
【0083】
【表1】
【0084】*) 反応後に、グラフトポリマーを2−
アミノ−2−メチルプロパノール又は乳酸のいずれかに
より中和した。
【0085】**)プレポリマーの全重量に基づく重量
%(カラム2−8) ポリ(エステルジオール)=イソフタル酸、アジピン酸
及び 1,6−ヘキサンジオールのポリエステルジオール;M
w=1000 PEG E1500=ポリエチレングルコール;Mw=
1500 DMPA=1,1−ジメチロールプロパン酸 MDEA=N−メチルジエタノールアミン IPDI=イソホロンジイソシアネート HDI=ヘキサメチレンジイソシアネート H−Si2111=シリコンジオール、Mw=860、
Th.ゴールドシュミット社から カゼイン、アルカリ−溶解性、メルクから
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/10 C08G 18/10 (72)発明者 ペーター ヘッセル ドイツ連邦共和国 シッファーシュタット ビルケンヴェーク 10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A) 末端イソシアネート基を有する水溶
    性又は水分散性のポリウレタンプレポリマー及び B)遊離アミノ基を有する蛋白質から成る水溶性又は水
    分散性のグラフトポリマー又はその塩。
  2. 【請求項2】 蛋白質B)としてカゼイン又はカゼイン
    の加水分解生成物が使用されている、請求項1に記載さ
    れたグラフトポリマー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    されたグラフトポリマーより成る、化粧品学における助
    剤。
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