JPH09167548A - 限流装置 - Google Patents

限流装置

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JPH09167548A
JPH09167548A JP32844995A JP32844995A JPH09167548A JP H09167548 A JPH09167548 A JP H09167548A JP 32844995 A JP32844995 A JP 32844995A JP 32844995 A JP32844995 A JP 32844995A JP H09167548 A JPH09167548 A JP H09167548A
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JP
Japan
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gto thyristor
voltage
circuit
current
gto
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Application number
JP32844995A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kurioka
英明 栗岡
Takashi Ganji
崇 元治
Masaru Isozaki
優 磯崎
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Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Electric Power Co Inc, Fuji Electric Co Ltd filed Critical Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】GTOサイリスタがターンオフするときに発生
するスパイク電圧のピーク値を小さくしてGTOサイリ
スタの許容電流を上げる。 【解決手段】逆接続された2つのGTOサイリスタ装置
7,70のそれぞれのGTOサイリスタ3に設けられる
コンデンサとこれに直接接続されるダイオードと抵抗の
並列回路からなる従来のスナバ回路に代えて、ダイオー
ドと抵抗を省いたスナバコンデンサ24だけのスナバ回
路を採用することによって、GTOサイリスタ3がター
ンオフするときに発生するスパイク電圧のピーク値が小
さくなってGTOサイリスタ3,30の許容電流を大き
く設定することができ、更に部品点数が少なくなること
から装置の信頼性の向上とコストダウンが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配電系統に短絡
事故が発生した際に、短絡電流を制限して系統を保護す
るための限流装置、又は、直流系統における直流電流を
高速に遮断するための直流高速遮断器などの、一般にゲ
ートターンオフサイリスタ、略してGTOサイリスタと
呼ばれる自己消弧形半導体素子を用いた限流装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】配電系統では定格容量に対して短絡容量
が非常に大きいために、短絡電流の定格電流に対する比
率が大きいという特徴を持つことが多く、そのためにこ
の配電系統の保護のために設置する遮断器は大きな遮断
容量を持つものが必要とされその結果遮断器が高価なも
のにならざるを得ないという問題がある。
【0003】このようなことから短絡電流が最大値に達
する前に限流し限流された電流を遮断器で遮断し短絡部
を回路から切り離して配電系統を保護するという方式が
採用される場合がある。図10は自己消弧形半導体素子
の1種であるGTOサイリスタを用いた限流装置を設け
た遮断装置とその周辺の回路図である。この図におい
て、交流電源1と負荷6との間に限流装置110と遮断
器5とからなる遮断装置が直列に挿入されており、配電
系統に設置された限流装置とこれに関連する部分を模擬
的に示すものである。
【0004】限流装置110は、互いに極性を反対方向
に並列接続、いわゆる逆並列接続された2つのGTOサ
イリスタ3,30、これらGTOサイリスタ3,30そ
れぞれのスナバ回路2,20、これらに並列接続された
n O素子からなる避雷素子4からなっている。なお、
限流装置110にはGTOサイリスタ3,30と並列に
高速開閉器が接続されていて、常時はこの高速開閉器を
通って電源1から負荷6に負荷電流が供給されGTOサ
イリスタ3,30はいずれもオフの状態にある。この図
では限流動作のためにGTOサイリスタ3,30がオン
になってから後の現象について説明するので高速開閉器
の図示は省略してある。
【0005】スナバ回路2はコンデンサ21にダイオー
ド22と抵抗23との並列回路が直列に接続されたもの
でGTOサイリスタ3に並列に接続されている。このよ
うなスナバ回路2はGTOサイリスタのスナバ回路とし
て一般に採用されている構成である。スナバ回路2のそ
れぞれの回路素子の役割を簡単に説明すると、コンデン
サ21はターンオフ時にGTOサイリスタ3に流れる負
荷電流を一時的に転流させてGTOサイリスタ3の端子
間電圧の異常な上昇を抑制するため、ダイオード22は
逆電圧がかかっているときのコンデンサ21の充電を阻
止するため、抵抗23はダイオード22に流れる電流が
零点を切って逆方向に僅か流れたときの異常電圧を抑制
するためである。
【0006】負荷6側の短絡部200で短絡が発生し短
絡電流が流れた場合の限流装置110の限流動作につい
て以下に説明する。なお、電流の方向は左から右、した
がってGTOサイリスタ3が導通状態にあるものとす
る。 (1) 図示しない短絡検出装置が短絡電流を検出する。 (2) 検出結果に基づいて図示しない制御装置がオフ信号
を発しその結果GTOサイリスタ3がターンオフを開始
しその電流iAKが減少し始める。 (3) 回路に流れている電流はGTOサイリスタ3の電流
AKが減衰する短い時間では一定と見なして良いほどに
変化しないので、GTOサイリスタ3の電流iAKの減衰
分がスナバ回路2に転流してダイオード22を介してコ
ンデンサ21を充電しコンデンサ21の端子電圧、すな
わちGTOサイリスタ3の端子間電圧vAKが上昇する。 (4) 電圧vAKが避雷素子4の制限電圧に達したところで
避雷素子4が導通状態になってスナバ回路2に流れてい
た電流がこの避雷素子4に転流し、ここでエネルギーが
消費されて電流が減少し始めこれ以上短絡電流が増大す
ることのない限流作用が働く。避雷素子4の制限電圧は
交流電源1の電圧波高値よりも高く設定されているので
交流電源1から続流が流れて避雷素子4が導通状態を維
持することはない。電圧vAKが避雷素子4の制限電圧よ
り小さくなったとき避雷素子4には漏れ電流だけが流れ
る。ここまでの現象は1ミリ秒以下の短時間に終了す
る。 (5) この後、遮断器5をオフにして負荷6を含めて短絡
部200を電源から切り離す。一般に遮断器5はオフ指
令の信号が出されてから実際にオフになるのにはサイク
ル単位、すなわち、数10ミリ秒かかるのが実際であ
る。
【0007】定常状態ではGTOサイリスタ3,30は
交互に導通状態になって負荷電流の流れに支障はない。
GTOサイリスタ3,30の導通状態では1V程度の電
圧降下があってこれによる損失が発生するので、これを
回避するために限流装置110に並列に高速の機械式ス
イッチを設けて、定常時にはこれに電流を流して限流装
置110はオフ状態にしておき、短絡電流が検出された
ときにGTOサイリスタ3又は30にオン信号を発して
オンの状態にした後、高速スイッチを先ず遮断して短絡
電流を限流装置110に転流させ、そのあと上記の限流
作用を行わせる。
【0008】図11はGTOサイリスタ3がオフ信号を
受けて電流が減衰しスナバ回路2に転流するときのGT
Oサイリスタ3に流れる電流iAKと その端子間電圧v
AKの時間的変化を示す波形図である。この図において、
横軸の時間軸はμsec レベルの速い変化を図示したもの
であり、この時間軸の範囲では短絡電流は殆ど変化しな
いと考えてよい。
【0009】オフ信号を受けてGTOサイリスタ3の電
流iAKが急激に減少し前述のように減衰した分が図10
のスナバ回路2に転流するが、このスナバ回路2及びこ
れとGTOサイリスタ3との接続回路の漂遊インダクタ
ンスがあるために電流の急激な立ち上がりによって電圧
が発生し電圧vAKの波形に最大値VSPのピークが発生す
る。このピーク電圧は前述の漂遊インダクタンスによる
ものだけでなく、ダイオード22のオフ状態からオン状
態に移る間に発生する数100V程度の過渡順電圧も含
まれる。なお、電圧vAKが上昇を開始する時点t1 から
最大値VSPが生ずる時点tS までの時間はゲート電流や
電流iAKの値によっても異なるが数μsec である。
【0010】このようにGTOサイリスタ3のオフ信号
を受けた直後に発生するピーク電圧のことをスパイク電
圧と呼ばれるがこのスパイク電圧をvSPとしたときこの
電圧vSPは次式によって求められる。このスパイク電圧
SPの最大値が前述のピーク電圧VSPである。 vSP=( diS / dt)(LS +LC +LD ) +VDF‥‥
‥‥‥‥‥‥(1) ここで、 iS ;スナバ電流 LS ;スナバ回路の回路配線インダクタンス LC ;コンデンサ21の内部インダクタンス LD ;ダイオード22の寄生インダクタンス VDF;ダイオード22の過渡順電圧 ターンオフ動作時のGTOサイリスタ3に発生する損失
はこの電圧vSPと電流iAKとの積になり、この値によっ
てGTOサイリスタ3の許容電流が決まるという関係が
ある。したがって、スパイク電圧vSPはなるべく小さい
ことが望ましく特にそのピーク電圧VSPが小さいことが
望まれ、このピーク電圧VSPが大きいとターンオフ電流
最大値が小さくなるという特性があることから、特にこ
のピーク電圧VSPの低減が重要である。
【0011】なお、図の破線は避雷素子4がないとした
ときの電圧vAKの上昇を表しており、避雷素子4がある
ために電圧vAKは図示のように飽和する波形となる。図
12は図10とは異なる従来の限流装置を設けた遮断装
置とその周辺の回路図である。この図の図10と異なる
点は、図10の限流装置110ではそれぞれの極のGT
Oサイリスタの数は1個で構成されているのに対して、
図12では2つのGTOサイリスタが直列接続されて構
成されている点である。GTOサイリスタを直列接続す
るのは、電源1の電圧に対して1つのGTOサイリスタ
では耐電圧が足りないからである。一般の半導体装置で
は、1つの半導体素子が系統の電圧に耐えるだけの耐圧
値を持たないときにはこのように複数個の半導体素子を
直列接続して装置が構成される。この図の半導体素子の
直列数が2という値は、直列数が複数であることの代表
例として採用したものであって直列数が2であることに
こだわるものではない。
【0012】複数個の半導体素子を直列接続すると、オ
フのときにそれぞれの素子の電圧分担を均一にするため
に均圧回路25が設けられる。限流装置120は互いに
逆極性の同じ回路構成の2つのGTOサイリスタ装置
7,70、避雷器4及び高速開閉器8からなっている。
前述のように図10では高速開閉器8の図示を省いたが
この図では図示してある。
【0013】高速開閉器8が設けられている限流装置1
20を持つ遮断装置の動作は次のようになる。なお、動
作開始前では、高速開閉器8がオン、限流装置120の
GTOサイリスタは全てオフの状態にあって、短絡電流
は高速開閉器8に流れた状態にある。 (1) 図示しない短絡検出装置が短絡電流を検出する。 (2) 検出結果に基づいて図示しない制御装置がオン信号
を発しその結果GTOサイリスタ3がターンオンの状態
になる。 (3) 高速開閉器8をオフにする。その結果、高速開閉器
8に流れていた負荷電流がGTOサイリスタ3に転流す
る。このとき、高速開閉器8の極間にはGTOサイリス
タのオン電圧である数ボルトがかかるだけなのでアーク
が発生することはなく、開極とともに直ちにオフにな
る。 (4) 図示しない制御装置がオフ信号を発しその結果GT
Oサイリスタ3がターンオフを開始しその電流iAKが減
少し始める。以後は図10の場合と同じ現象となる。
【0014】GTOサイリスタ装置7は2つの単位GT
Oサイリスタ装置71,72が直列接続されてなってい
る。単位GTOサイリスタ装置71,72の構成は均圧
回路25を除けば基本的に図10のGTOサイリスタ3
とスナバ回路2の並列回路と同じである。GTOサイリ
スタ装置71はGTOサイリスタ3、スナバ回路2の他
に均圧回路25がこれらに並列に接続されている。単位
GTOサイリスタ装置72も単位GTOサイリスタ装置
71と同じ回路構成なので回路素子の符号の図示と重複
する説明を省く。
【0015】実際の装置ではGTOサイリスタを始めと
してそれぞれの回路素子の特性には僅かな相違があり、
また、漂遊キャパシタンスや漂遊インダクタンスの相違
などもあって、ターンオン時及びターンオフ時の高速に
電圧や電流が変化する現象においては複数個が直列接続
された構成であることによる特有な現象があるが、この
ような特性の相違を無視すれば、図12のようにGTO
サイリスタの複数個が直列接続された構成の場合でもタ
ーンオフ時の電圧、電流の変化は図11に示すものと同
じである。したがって、図10、図11で述べたスパイ
ク電圧vSPの低減が重要であることに変わりはない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、より小
さな値が望まれるスパイク電圧vSP、特にそのピーク値
SPはスナバ回路の配線や素子の漂遊インダクタンスに
よるものとダイオードの過渡順電圧によるものであり、
スナバ回路の構成によってGTOサイリスタの許容電流
が決定されているといっても過言ではない。
【0017】この発明の目的はこのような点が考慮され
たもので、スパイク電圧を低減してGTOサイリスタの
許容電流をより大きくすることのできるスナバ回路を設
けた限流装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、1つのGTOサイリスタとこのG
TOサイリスタに並列に接続されたスナバ回路を備えた
単位GTOサイリスタ装置の、1つ又は直列接続の少な
くとも2つで構成されたGTOサイリスタ装置の2つ
が、互いに逆極性に並列接続され、この並列回路に避雷
素子が並列接続されてなる限流装置において、スナバ回
路をスナバコンデンサだけで構成することによって、コ
ンデンサにダイオードと抵抗の並列回路が直列に接続さ
れた従来のスナバ回路の場合に比べてダイオードと抵抗
がなくなることから、回路構成が簡単になって漂遊イン
ダクタンスも減少してスパイク電圧のピーク値が小さく
なり、かつ部品点数が少なくなる。
【0019】また、逆並列接続された2つのGTOサイ
リスタを備えた単位GTOサイリスタ装置の、1つ又は
直列接続の少なくとも2つで構成されたGTOサイリス
タ装置において、単位GTOサイリスタ装置を構成する
2つの逆並列接続されたGTOサイリスタに並列に1つ
のスナバコンデンサを設けることによって、従来の限流
装置が逆並列接続された2つのGTOサイリスタごとに
設けられていたスナバ回路の代わりに、これら2つのG
TOサイリスタに共通に一つのスナバコンデンサで良く
なるので、前述の作用の他に部品点数が更に少なくな
る。
【0020】また、これら前述の限流装置のGTOサイ
リスタ装置が、少なくとも2つの単位GTOサイリスタ
装置が直列接続されてなり、それぞれの単位GTOサイ
リスタ装置ごとにスナバコンデンサが設けられる代わり
に、少なくとも2つの直列接続された単位GTOサイリ
スタ装置ごとに1つのスナバコンデンサを設けることに
よって、GTOサイリスタのターンオフ時間の違いから
生ずるスナバコンデンサの分担電圧の不平衡を低減又は
無くすことができ、また、スナバコンデンサの数が減る
ので更に部品点数が少なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下この発明を実施例に基づいて
説明する。
【0022】
【実施例1】図1はこの発明の第1の実施例を示す限流
装置とその周辺の回路図であり、図10と共通の回路要
素に対しては同じ符号を付けて重複する説明を省く。こ
の図の図10と異なる点は、図3のスナバ回路2,20
の代わりにただ1つのスナバコンデンサ24だけが設け
られている点である。このスナバコンデンサ24はGT
Oサイリスタ3、30それぞれのターンオフ時に動作す
るものである。
【0023】図10における従来のスナバ回路2のそれ
ぞれの回路素子の役割について記載したが、限流装置に
おいては、GTOサイリスタ3に対して逆極性の電圧が
印加されているときにはGTOサイリスタ30が必ずオ
ンの状態になっているか、前述のようにGTOサイリス
タ30がターンオンの状態からターンオフする限流動作
が行われるので、コンデンサ21が逆充電することを考
慮する必要なく、したがってダイオード22も不要であ
り、そのため抵抗23も不要である。
【0024】このように限流装置100に特有のGTO
サイリスタ3,30の使用方法から図1に示すようにス
ナバ回路としてはスナバコンデンサ24だけでよいこと
になる。なお、スナバコンデンサ24はGTOサイリス
タ3,30に共用されるものである。このことは、図1
0のスナバ回路2,20をそれぞれ1つのコンデンサに
置き換えたとき、これら2つのコンデンサは並列接続に
なっているので、これらを1つのコンデンサで置き換え
ても何ら差し支えがないということから、図1に示すよ
うに1つのスナバコンデンサ24でよい訳である。
【0025】スナバ回路としてスナバコンデンサ24だ
けとすることによって、スナバ回路が簡素化されて回路
素子の数が減るとともに、この回路の配線インダクタン
スL S が減少するとともに図10のダイオード22の過
渡順電圧VDFもなく寄生インダクタンスLD もなくな
る。したがって、(1)式で示す従来のスナバ回路2で
のスパイク電圧vSPに対して図1のスパイク電圧vSP
次式となる。 vSP=( diS / dt) (LS +LC )‥‥‥(2) (1)式との比較から明らかなように、図1の構成での
スパイク電圧vSPは図10のそれよりも小さくなる。
【0026】図2はGTOサイリスタ3がオフ信号を受
けて電流が減衰し短絡電流がスナバコンデンサ24に転
流するときの電流iAKと電圧vAKの変化を示す波形図で
あり、図11と同じことについては説明を省略する。こ
の図において、GTOサイリスタ3間の端子電圧vAK
立ち上がり部のスパイク電圧vSPとそのピーク値VSP
図11のそれよりも小さくなっていることが示されてい
る。
【0027】一般にGTOサイリスタの最大ターンオフ
電流はピーク電圧値VSPが小さいほど大きいという関係
があることが知られている。したがって、前述のように
ピーク電圧値VSPが低減したことによって同じGTOサ
イリスタを使用する場合には従来に比べて電流許容値の
大きな限流装置とすることができ、また、所要の電流許
容値を得るためには、場合によるが電流容量が1ランク
下のGTOサイリスタ、したがってより安価なGTOサ
イリスタの使用が可能になる。
【0028】
【実施例2】図3はこの発明の第2の実施例を示す限流
装置とその周辺の回路図であり、図12と同じ回路要素
には同じ符号を付けて重複する説明を省く。この図の図
12との違いは、図12のそれぞれの単位GTOサイリ
スタ装置71,72のスナバ回路2に代えて図3のそれ
ぞれの単位GTOサイリスタ装置71A,72Aでは1
つのスナバコンデンサ24Aを設けた点である。その目
的と効果は前述の第1の実施例と同じである。
【0029】
【実施例3】図4はこの発明の第3の実施例を示す限流
装置が設けられた遮断装置とその周辺の回路図であり、
図3と同じ回路要素には同じ符号を付けて重複する説明
を省く。この図の図3との違いは、図3の単位GTOサ
イリスタ装置71AとGTOサイリスタ装置70Aの符
号を付けない同じ負荷側の単位GTOサイリスタ装置と
を一組にした単位GTOサイリスタ装置71B、及び、
単位GTOサイリスタ装置72AとGTOサイリスタ装
置70Aの符号を付けない同じ電源側の単位GTOサイ
リスタ装置とを一組にした単位GTOサイリスタ装置7
2Bとし、それぞれの単位GTOサイリスタ装置71
B,72Bに共通のスナバコンデンサ24Bを設けたこ
とである。それぞれの単位GTOサイリスタ装置71
B,72Bは図1の限流装置100の避雷素子4を除い
た回路構成と同じである。このような構成を採用するこ
とによってスナバコンデンサ24Bを逆並列接続の2つ
のGTOサイリスタに共通にできるのでその数は図3の
回路構成に比べて半分になる。
【0030】
【実施例4】図5はこの発明の第4の実施例を示す限流
装置が設けられた遮断装置とその周辺の回路図であり、
図4と同じ回路要素には同じ符号を付けて重複する説明
を省く。図5が図4と異なる点は、スナバコンデンサ2
4Cを2つの単位GTOサイリスタ装置71C,72C
に共通に1つだけ設けた点である。すなわち、単位GT
Oサイリスタ装置71C,72Cは図4の単位GTOサ
イリスタ装置71B,72Bに対してスナバコンデンサ
24Bがなくて単にGTOサイリスタ3、30と均圧回
路25の並列回路からなっており、代わりにGTOサイ
リスタ装置71C,72Cの直列回路に並列に1つのス
ナバコンデンサ24Cを設けてある。
【0031】スナバコンデンサ24Cは図4のスナバコ
ンデンサ24Bに対して2倍の電圧を負担するからその
電圧定格も2倍の電圧のものが使用されるが、このよう
に直列接続された複数の単位GTOサイリスタ装置71
C,72Cに並列に1つのスナバコンデンサを設ける構
成は、それぞれのGTOサイリスタ装置71C,72C
の電圧分担が均一になるという利点がある。すなわち、
図4の実施例3は、図1の実施例1あるいは図3の実施
例2と同様な、スナバ回路をスナバコンデンサだけから
構成したので、スパイク電圧のピーク値が小さくなり、
GTOサイリスタの許容電流を大きく設定でき、かつ部
品点数が少なくなるという効果に加えて、上記したよう
に、スナバコンデンサを逆並列接続の2つのGTOサイ
リスタに共通にできるので、その数が図3の実施例2の
回路構成に比べて半分になるという効果を奏するもので
あるが、GTOサイリスタに特性上の違いがあるとスナ
バコンデンサ24Bに充電される電圧がそれぞれの単位
GTOサイリスタ装置に対応するスナバコンデンサごと
に違いが出てきて電圧分担が不平衡になるという問題が
ある。この点を更に改良するのが図5の実施例4であ
る。この点について以下に更に詳しく説明する。
【0032】図6は図4の実施例3の直列接続された2
つの単位GTOサイリスタ装置の回路図、図7はそれぞ
れの単位GTOサイリスタ装置の分担電圧の時間的変化
を示す波形図であり、図6では逆極性のGTOサイリス
タ30の表示は省略してある。したがって、図3のGT
Oサイリスタ装置71A,72Aとも共通の図になって
いる。図6において、GTOサイリスタ装置71Bの端
子間電圧をvAK1 、GTOサイリスタ装置72Bのをv
AK2 とし、GTOサイリスタ装置71BのGTOサイリ
スタ3のターンオフ開始時点t1 に対してGTOサイリ
スタ装置72BのGTOサイリスタのターンオフ開始時
点t2 が僅かの時間(Δt)だけ遅いものとする。
【0033】図7は前述の図2と類似であり電流波形は
省略してある。この図において、単位GTOサイリスタ
装置71BのGTOサイリスタ3は時点t1 でターンオ
フ動作を開始し電圧vAK1 が上昇し、図示のようにスパ
イク電圧が生ずる。一方、GTOサイリスタ装置72B
のGTOサイリスタは時点t1 から時間Δtだけ遅れた
時点t2 にターンオフ動作を開始して電圧vAK2 は上昇
し、電圧vAK1 と同じように途中にスパイク電圧を発生
させながら電圧vAK1 と平行して更に電圧上昇する。破
線で示すのは図4の避雷素子4が動作しないとしたとき
の電圧上昇線であり、実際には電圧vAK1 と電圧vAK2
との和としての電圧vAKが避雷素子4の制限電圧を越え
るたために、短絡電流は単位GTOサイリスタ装置71
B,72Bから避雷素子4に転流してスナバコンデンサ
24Bへの充電電流が減少し、殆どなくなるために図の
実線のように電圧vAK1 、電圧vAK2 ともに飽和する。
このときの飽和電圧は電圧上昇時の双方の間の電圧差が
そのまま残るために異なる値、すわなち、電圧vAK1
飽和値に対して電圧vAK2 の飽和値が小さくなり、同じ
でなくなる。この電圧差は均一回路25を介した放電に
よって解消されるのであるが、このときの時定数は避雷
素子4が動作を開始するまでの時間に比べて充分大きい
ので前述の現象の範囲では無視できる。
【0034】このような電圧vAK1 、電圧vAK2 の飽和
電圧の不平衡が生ずる場合は、GTOサイリスタ3とそ
の直列接続数はこの飽和電圧の高い値を基に選定され
る。実際のGTOサイリスタ装置の製作にあたっては、
GTOサイリスタの特性を選定して直列接続される素子
はターンオフ時間がなるべく同じものを選び出すなどの
対策がとられる。
【0035】図8は図5の実施例4の直列接続された2
つの単位GTOサイリスタ装置の回路図、図9は図8の
それぞれの単位GTOサイリスタ装置の分担電圧の時間
的変化を示す波形図であり、それぞれ図6、図7と類似
なので重複する説明は省く。図8、図9において、単位
GTOサイリスタ装置71C,72Cに共通に1つのス
ナバコンデンサ24Cを設けた回路構成としたことか
ら、単位GTOサイリスタ装置71CのGTOサイリス
タ3だけが時点t1 からターンオフ動作を開始しその分
担電圧VAK1 が上昇を開始したとき、このGTOサイリ
スタ3に流れていた電流はスナバコンデンサ24Cへ転
流を開始する。したがって単位GTOサイリスタ装置7
2CのGTOサイリスタに流れる電流もGTOサイリス
タ3とともに小さくなる。単位GTOサイリスタ装置7
2CのGTOサイリスタがターンオフ動作を開始する時
点t2 になり更に時間が経過してもこのGTOサイリス
タに流れる電流は小さくなっているので単位GTOサイ
リスタ装置72Cの電圧vAK 2 は小さく実質的に零と見
なせる。単位GTOサイリスタ装置72Cが実質的にオ
フとなる時点t3 以後は単位GTOサイリスタ装置71
C,72Cがともにオフの状態になるのでそれぞれの単
位GTOサイリスタ装置71C,72Cは均圧回路25
によって同じ電圧を負担することになって電圧vAK1
電圧vAK2 とは図9のように同じ値となる。したがっ
て、図7に示すように2つの単位GTOサイリスタ装置
の電圧vAK1 、電圧vAK2 に差が生じて電圧分担が不均
衡になるということはない。
【0036】実施例4はこのようにターンオフ後の単位
GTOサイリスタ装置の電圧分担が平衡するという利点
を持っているが、代わりに、時点t1 から時点t3 まで
の期間はGTOサイリスタ装置71Cだけが電圧を負担
し、この間の電圧はスナバコンデンサ24Cの静電容量
やその回路の漂遊インダクタンスで決まるので、実施例
3に比べて大きなスパイク電圧が発生する可能性があ
る。したがって、実施例3と実施例4の選択は総合的に
判断して決定される。
【0037】実施例4は実施例2の回路構成の限流装置
に対しても適用が可能である。すなわち、図3の限流装
置において、GTOサイリスタ装置7Aと70Aに共通
に1つのスナバコンデンサを設ける回路構成によって実
施例4と同じ作用効果を得ることができる。例えば、G
TOサイリスタ装置が8つの単位GTOサイリスタ装置
が直列接続されて構成されているとした場合、実施例4
にしたがってスナバコンデンサを設ける構成としては、
8つの単位GTOサイリスタ装置に共通に1つだけ設
ける、4つの単位GTOサイリスタ装置ごとに1つ、
すなわち、2つのスナバコンデンサを設ける、2つの
単位GTOサイリスタ装置ごとに1つ、すなわち、4つ
のスナバコンデンサを設ける、の3種類の構成が考えら
れる。これらの選択も前述のような実施例4の利点と欠
点との双方を総合的に考慮して決定される。なお、例え
ば、8つの単位GTOサイリスタ装置を3つと5つに分
けてそれぞれに1つずつのスナバコンデンサを設けると
いうような構成は原理的には可能であるが実際的ではな
い。ただ、例えば転位GTOサイリスタ装置の数が7の
場合には、3と4に分割するなど、異なる数に分割する
構成を採用せざるを得ない場合もある。
【0038】
【発明の効果】この発明は前述のように、スナバ回路
を、コンデンサにダイオードと抵抗の並列回路を直列に
接続した従来のスナバ回路に代えて、1つのスナバコン
デンサだけで構成することによって、ダイオードと抵抗
がなくなることから、スパイク電圧のうちのダイオード
に起因する成分とダイオードや抵抗の回路の配線インダ
クタンスによって生ずる成分とがなくなってそのピーク
値が小さくなり、その結果、GTOサイリスタの許容電
流を大きく設定できるという効果が得られる。また、ス
ナバ回路のダイオードと抵抗が不要になることから限流
装置の部品点数が減り、限流装置の信頼性の向上とコス
トダウンとの両方の効果も得ることができる。 GTO
サイリスタ装置が複数の直列接続された単位GTOサイ
リスタ装置からなる場合には、それぞれの単位GTOサ
イリスタ装置ごとにスナバコンデンサを設ければよい。
逆並列接続された2つのGTOサイリスタが1つの単位
GTOサイリスタ装置を構成する場合にも2つのGTO
サイリスタに共通に1つのスナバコンデンサを設けるだ
けでよいので更に部品点数が少なくなる。
【0039】また、複数の直列接続された単位GTOサ
イリスタ装置に共通に一つのスナバコンデンサを並列接
続する構成を採用することによって、このスナバコンデ
ンサを共有する単位GTOサイリスタ装置を構成するG
TOサイリスタの間にターンオフ時間のばらつきがあっ
てもそれぞれのGTOサイリスタのターンオフ後の分担
電圧が平衡するという効果が得られるとともに、スナバ
コンデンサの数が減って更に限流装置の部品点数が少な
くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す限流装置を備え
た遮断装置とその周辺の回路図
【図2】図1の限流装置におけるターンオフ時のGTO
サイリスタの端子電圧と電流の時間的変化を示す波形図
【図3】この発明の第2の実施例を示す限流装置を備え
た遮断装置とその周辺の回路図
【図4】この発明の第3の実施例を示す限流装置を備え
た遮断装置とその周辺の回路図
【図5】この発明の第4の実施例を示す限流装置を備え
た遮断装置とその周辺の回路図
【図6】図4の2つの単位GTOサイリスタ装置の回路
【図7】図6の2つの単位GTOサイリスタ装置の分担
電圧の時間的変化を示す波形図
【図8】図5の2つの単位GTOサイリスタ装置の回路
【図9】図8の2つの単位GTOサイリスタ装置の分担
電圧の時間的変化を示す波形図
【図10】従来の限流装置を備えた遮断装置とその周辺
の回路図
【図11】図10の限流装置におけるターンオフ時のG
TOサイリスタの端子電圧と電流の時間的変化を示す波
形図
【図12】図10とは別の従来の限流装置を備えた遮断
装置とその周辺の回路図
【符号の説明】
1…交電源、100,100A,100B,100C,
110,120…限流装置、2,20…スナバ回路、2
4A,24B,24C…スナバコンデンサ、3,30…
GTOサイリスタ、4…避雷素子、5…遮断器、6…負
荷、7,70,7A,70A…GTOサイリスタ装置、
71A,72A,71B,72B,71C,72C…単
位GTOサイリスタ装置、8…高速開閉器、200…短
絡位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 3/155 H02M 3/155 R 7/515 9181−5H 7/515 D H03K 17/725 9561−5K H03K 17/725 C (72)発明者 磯崎 優 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのGTOサイリスタとこのGTOサイ
    リスタに並列に接続されたスナバ回路を備えた単位GT
    Oサイリスタ装置の、1つ又は直列接続の少なくとも2
    つで構成されたGTOサイリスタ装置の2つが、互いに
    逆極性に並列接続され、この並列回路に避雷素子が並列
    接続されてなる限流装置において、スナバ回路がスナバ
    コンデンサだけからなることを特徴とする限流装置。
  2. 【請求項2】逆並列接続された2つのGTOサイリスタ
    を備えた単位GTOサイリスタ装置の、1つ又は直列接
    続の少なくとも2つで構成されたGTOサイリスタ装置
    において、単位GTOサイリスタ装置を構成する2つの
    逆並列接続されたGTOサイリスタに並列に1つのスナ
    バコンデンサが設けられてなることを特徴とする限流装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の限流装置のGTOサ
    イリスタ装置が、少なくとも2つの単位GTOサイリス
    タ装置が直列接続されてなり、それぞれの単位GTOサ
    イリスタ装置ごとにスナバコンデンサが設けられる代わ
    りに、少なくとも2つの直列接続された単位GTOサイ
    リスタ装置ごとに1つのスナバコンデンサが設けられて
    なることを特徴とする限流装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101505054A (zh) * 2008-02-07 2009-08-12 Y.Y.L株式会社 断路器
EP2569793A1 (en) 2010-05-11 2013-03-20 ABB Technology AG A high voltage dc breaker apparatus

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