JPH09167712A - 点火コイルの磁芯作成用治具および磁芯作成方法 - Google Patents

点火コイルの磁芯作成用治具および磁芯作成方法

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JPH09167712A
JPH09167712A JP32585595A JP32585595A JPH09167712A JP H09167712 A JPH09167712 A JP H09167712A JP 32585595 A JP32585595 A JP 32585595A JP 32585595 A JP32585595 A JP 32585595A JP H09167712 A JPH09167712 A JP H09167712A
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winding
magnetic core
foil
metal foil
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JP32585595A
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Inventor
Yoshiro Miyamoto
誠郎 宮本
Noriya Okamoto
典也 岡本
Kenji Kinoshita
健児 木下
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁芯としてのアモルファス合金箔の巻始めお
よび巻終わりを一様に且つ迅速にし、生産性、品質安定
性、安全性を上げる。 【解決手段】 箔供給側から供給されるアモルファス合
金箔51の端部を一対の巻芯半部材3で狭持してから、
両巻芯半部材3を一体的に回転させて、アモルファス合
金箔51を巻取り、巻取り完了後に、アモルファス合金
箔51を箔供給側から切断し、アモルファス合金箔51
の両端部から外側に向けて両巻芯半部材3を夫々引き抜
く。巻始めの反発力によって巻取りの乱れが生じるのを
防ぎ、径が大きくなってしまったり、端部が作業者の指
や腕等に当たって怪我をしたりするのを防ぐことができ
る。この際、各巻芯半部材3の先端部を位置決め部材5
の嵌入孔6に嵌入して位置決めし、アモルファス合金箔
51を狭持し易くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に使用さ
れる独立点火方式用の点火コイルの磁芯作成用治具およ
び磁芯作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の点火コイルは、図7の如く、磁
性体としての磁芯41と、この磁芯41に装着される一
次側巻床42と、この一次側巻床42に一次側巻線とし
てのエナメル線を巻回することによって形成される一次
コイル43と、一次コイル43が形成された一次側巻床
42の外側に嵌め込まれる二次側巻床44と、この二次
側巻床44に二次側巻線としてのエナメル線を巻回する
ことによって形成される二次コイル45とにより点火コ
イル本体46を形成し、この点火コイル本体46をケー
ス47内に収容することによって構成されている。
【0003】ここで、磁芯41は、一般に、厚さが0.
35〜0.5mmの電磁綱板を金型で打ち抜いた後、積
層して形成する方式のものや、電磁綱板を軸心周りに適
宜回数ロール状に巻密状とする方式のもの等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら独立
点火方式の点火コイルは内燃機関の上面より突出して取
り付けられるため、内燃機関の上面側にレイアウトされ
るインレットマニホールドのダクト等の部品との間に設
置スペースを巡っての問題が絶えなかった。そこで、最
近その対策として点火コイル全体をプラグホールの中に
設置しようとする試みがある。この場合、プラグホール
径を拡大して点火コイルを内燃機関内に嵌挿する方式
と、プラグホール径を変更せずに点火コイルの径を縮小
する方式の2通りが考えられる。
【0005】まず、プラグホール径を拡大して点火コイ
ルを内燃機関内に嵌挿する方式だと、例えば4バルブ方
式等の狭角バルブを使用する場合、プラグホールの周辺
のバルブの取付角度を変更せざるを得なくなる。そうす
ると、燃費や馬力等の特性が劣化してしまい、不都合で
ある。
【0006】そこで、点火コイルの径を縮小するための
技術として、図8の如く、磁芯41に関し、電磁綱板よ
りも比透磁率の高いFe−Si−B系等のアモルファス
合金箔51を、所定の供給ローラから供給し、これを治
具としての細径の心棒52の周りに適宜回数ロール状に
巻密状に形成する、といった提案例が提案されている。
このように、磁芯41として上記したアモルファス合金
箔を使用すると、比透磁率が高いために、従来の電磁綱
板よりなる磁芯と同等のインダクタンスを得るために必
要とされる磁芯の断面積を小さくでき、磁芯41のコン
パクト化を図ることができ、点火コイル全体の細径化を
図ることができる。
【0007】ところで、上記提案例では、硬度の高いア
モルファス合金箔51を巻芯52の周りに細径に巻取ろ
うとするため、巻始めにおいて弾性復元力が強く作用
し、アモルファス合金箔51の端部(エッジ)が反発し
て作業が困難となる。特に、アモルファス合金箔51の
端部は、カッティング後に研磨でもしない限り鋭いまま
であるため、この作業を人手で行う場合、端部が指や腕
に当たって怪我をするおそがあった。
【0008】また、アモルファス合金箔51は、供給ロ
ーラから供給されて巻芯52の周りに巻密状に形成した
後、既に磁芯41として巻取ったアモルファス合金箔5
1と供給ローラ側のアモルファス合金箔とを互いに切離
していた。このため、アモルファス合金箔51の切断時
に、供給ローラ側のアモルファス合金箔が弾性復元力に
よって供給ローラに巻戻ってしまう。そうすると、次回
の巻操作のときに、供給ローラからアモルファス合金箔
の端部を把持して再び引き出す作業が必要となる。そこ
で、かかる手間を軽減する方法が待ち望まれていた。
【0009】本発明は、上記課題に鑑み、磁芯としての
アモルファス合金箔の巻始めおよび巻終わりにおいて、
一様に且つ迅速に実施して生産性および品質安定性の向
上を図ることができ、また安全性を向上するための点火
コイルの磁芯作成用治具および磁芯作成方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、請求項1に
記載の通り、磁性体からなる金属箔を巻取って点火コイ
ルの磁芯を作成するための磁芯作成用治具であって、互
いに対を成して前記金属箔を巻取る巻芯を構成する一対
の巻芯半部材を有し、前記両巻芯半部材に、互いに他方
の巻芯半部材との間で前記金属箔の端部を狭持する狭持
面が形成されたものである。
【0011】具体的には、前記各巻芯半部材は、請求項
2に記載の通り、略柱状の棒材がほぼ一端部からほぼ他
端部にかけて斜めに分断された形状に形成され、前記各
巻芯半部材の分断面が前記狭持面とされたものである。
【0012】望ましくは、請求項3に記載の通り、前記
各巻芯半部材の基端部に、互いに他方の巻芯半部材の先
端部を位置決めする位置決め部材が固着される。
【0013】前記磁芯作成用治具を用いて前記金属箔を
巻取る磁芯作成方法としては、請求項4に記載のよう
に、(a) 箔供給側から供給される金属箔の端部を両巻芯
半部材の狭持面で狭持する工程と、(b) 前記両巻芯半部
材を一体的に中心軸周りに回転させて、前記金属箔を巻
取る工程と、(c) 前記金属箔の巻取り完了後に、前記金
属箔を箔供給側から切断する工程と、(d) 前記金属箔の
巻取り完了後に、前記金属箔の両端部から外側に向けて
両巻芯半部材を夫々引き抜く工程と、を備える。
【0014】ここで、(a) の工程においては、請求項5
に記載の通り、前記各巻芯半部材の先端部を、互いに他
方の巻芯半部材に固着された位置決め部材で位置決めす
れば、箔供給側から供給される金属箔の端部を前記両巻
芯半部材の狭持面に当接させながら、前記金属箔の端部
を両巻芯半部材の狭持面で押し付けて容易に狭持でき
る。
【0015】望ましくは、少なくとも前記(c) の工程に
おいては、請求項6に記載の通り、前記巻芯半部材の周
りに巻取られた前記金属箔の切断端部を所定の押え部材
で軸心方向に押えつける。
【0016】さらに望ましくは、少なくとも前記(c) の
工程以後においては、請求項7に記載の通り、箔供給側
に切断された前記金属箔の切断端部を前記磁芯作成用治
具の設置位置付近で所定の押え部材で押えつけて固定す
る。
【0017】さらに望ましくは、前記(b) の工程におい
て、請求項8に記載の通り、前記金属箔の張力を所定の
張力検出手段で検出するとともに、前記張力検出手段で
の検出結果に基づいて前記箔供給側の供給速度および前
記磁芯作成用治具の回転速度の少なくとも一方を所定の
張力調整手段で調整する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態は、例え
ば厚さ0.025mmのFe−Si−B系等のアモルフ
ァス合金箔51を巻取って直径が約10mmの磁芯を形
成する(図8参照)際に、細径の金属棒材を斜めに切欠
いた形状の一対の巻取具の間にアモルファス合金箔の端
部(エッジ)を挟み込んで止着し、このアモルファス合
金箔に張力(テンション)をかけながら、治具を回転さ
せてアモルファス合金箔をロール状に巻密状に形成する
ものである。
【0019】<磁芯作成用治具の構成>図1はこの実施
の形態の磁芯作成用治具A1を示す図である。なお、こ
の磁芯作成用治具A1は実際には図で示した長さに対し
てその直径が小さく設定されるが、理解の容易のために
実際より太く描写している。この磁芯作成用治具A1
は、図1の如く、第1の巻取具1と第2の巻取具2から
なり、各巻取具1,2は、略楔形状の巻芯半部材3と、
各巻芯半部材3の基端部に固着されて両巻取具1,2を
互いに位置決めするための位置決め部材5とを備えてい
る。
【0020】巻芯半部材3は、例えば直径3.5mm程
度の細径の1個の略円柱状の金属棒材について、そのほ
ぼ一端部からほぼ他端部にかけて斜めに分断した略楔形
状に形成されており、この巻芯半部材3の分断面4は、
平面状に平滑に形成され、アモルファス合金箔51の端
部を押えつけて狭持する狭持面として機能する。
【0021】位置決め部材5は、各巻芯半部材3より大
径の矩形部材であり、各巻芯半部材3の分断面4の基端
部に一体成形またはピン等の固着手段によって固着され
ている。各巻取具1,2の位置決め部材5には、他方の
巻取具1,2の巻芯半部材3の先端部を嵌入するための
嵌入孔6が形成されている。この嵌入孔6の孔壁面は、
他方の巻芯半部材3の先端部を軸方向に密接嵌入する形
状とされており、またかかる孔壁面の一面が各巻芯半部
材3の分断面4の一部を兼ねることで、両巻芯半部材3
の各分断面4同士が密接可能とされ、故にアモルファス
合金箔51を両分断面4で狭持可能とされる。
【0022】<磁芯作成装置の構成>上記磁芯作成用治
具A1は、図2および図3に示した磁芯作成装置A2に
よって使用される。この磁芯作成装置A2は、上述した
磁芯作成用治具A1が設置される箔巻取り機11と、こ
の箔巻取り機11にアモルファス合金箔51を供給する
箔供給機12とから構成される。
【0023】箔巻取り機11は、線材巻取り等の分野に
おいて一般的なものが用いられており、具体的には、磁
芯作成用治具A1の基端部を把持する支持チャック13
を支持台14上で回転自在に支持し、また、スライドベ
アリング機構15によって、後述の箔供給機本体20に
対して支持台14を巻取り方向に直交する方向(図3の
紙面に対し垂直な方向)に移動調整可能とした上で、支
持台14上に配置されてモータやシャフト(図示せず)
等の動力伝達部材等を備える回転装置16によって支持
チャック13を回転させる構造とされている。また、バ
ネ等を備えた電動アクチュエーター等よりなるライン速
度巻取りエッジコントロール装置(EPC)17(第1
の張力調整手段)によって、回転装置16の図示しない
シャフトと支持チャック13との間でアモルファス合金
箔51の張力(テンション)を調整するように構成され
ている。さらに、磁芯作成用治具A1の設置位置の上方
には、磁芯作成用治具A1上に巻き付けられたアモルフ
ァス合金箔51を押えつけるピンチローラ18(押え部
材)が配置されている。
【0024】また、箔供給機12は、箔供給機本体20
と、箔供給機本体20上でアモルファス合金箔の材料供
給ローラ21を回転支持する支持部材22と、この支持
部材22を回転する回転装置23と、支持部材22と箔
巻取り機11との間の中継領域においてアモルファス合
金箔51を中継搬送する第1〜第4の中継ローラ24a
〜24dと、支持部材22と箔巻取り機11との間の中
継領域においてアモルファス合金箔51の張力を検出す
るテンションセンサ25(張力検出手段)と、テンショ
ンセンサ25での検出結果に基づいて支持部材22の回
転を制限しアモルファス合金箔51の張力を調整するテ
ンション調整用ブレーキ26(第2の張力調整手段)
と、最も箔巻取り機11に近接した位置に配置された第
4の中継ローラ24dにおいてアモルファス合金箔51
を押えつけるピンチローラ28(押え部材)と、このピ
ンチローラ28の付近においてアモルファス合金箔51
の供給量(長さ)を測定するロータリエンコーダ29を
備えている。
【0025】これら箔巻取り機11および箔供給機12
の各部は、所定の制御部30によって制御される。図4
はこの制御部30を示すブロック図である。この制御部
30は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的
なコンピュータが使用され、その演算動作はすべて予め
格納されたソフトウェアによって実行されるものであっ
て、箔巻取り機11側の回転装置16および箔供給機1
2側の回転装置23を所定速度で同期回転させる回転制
御手段31と、テンションセンサ25での検出結果に基
づいてライン速度巻取りエッジコントロール装置17お
よびテンション調整用ブレーキ26を制御する張力制御
手段32と、アモルファス合金箔51の張力モードおよ
びこれに伴うテンションセンサ25の検出レンジを2系
統に切り替える切替手段33と、を備えている。
【0026】ここで、回転制御手段31の回転速度(ラ
イン速度)は、ベンチテストとして巻取ることを考慮し
て可変とし、具体的には、巻芯である磁芯作成用治具A
1の径で3.5π(mm/回転)、仕上げ径で10π
(mm/回転)となる。このように、巻き太りが小さい
ので、ライン速度の設定には、10π(mm/回転)を
最大値とすればよい。
【0027】また、回転制御手段31は、ロータリエン
コーダ29によって、一定の長さのアモルファス合金箔
51が供給された旨を検出した後に停止する機能を有し
ており、具体的には、箔巻取り機11におけるアモルフ
ァス合金箔51の巻取り量が5512mmになった時点
で回転装置16,23の回転を停止するよう設定してい
る。なお、ここでの停止条件としての巻取り量の算出根
拠は次の通りである。まず、治具A1の直径が3.5m
mであり、また、磁芯41の巻回後の望ましい直径が1
0mmであり、さらにアモルファス合金箔51の厚さが
0.025mmであることから、箔巻取り機11におけ
る巻き回数は、 (10−3.5)/0.025=260回転 となる。ここで、磁芯41として巻回されたアモルファ
ス合金箔51の単純平均外周は、 (3.5π+10π)/2=21.2mm であることから、概算巻取り量は、 21.2×260=5512mm であることがわかる。したがって、巻取り量を5512
mmに設定しておけば、アモルファス合金箔51の巻取
り径を10mmに設定できることになる。
【0028】切替手段33は、巻始めの方が巻終わりに
比べて強い張力を必要とするため、巻始め後の時間の経
過によって前半と後半の2時間帯にわけ、前半について
0〜10kgといった高い検出レンジでアモルファス合
金箔51の張力を検出し、後半については比較的弱い張
力で足りるため0〜5kgといった低い検出レンジでア
モルファス合金箔51の張力を検出しようとするためで
ある。かかる目的のため、切替手段33は、図示しない
昇降装置によってテンションセンサ25の近傍に配置さ
れた第2の中継ローラ24bを昇降させて強張力モード
(上昇位置)と弱張力モード(下降位置)とに切り替え
る張力切替機能と、この切り替えに応じてテンションセ
ンサ25の検出レンジを切り替える検出レンジ切替機能
とを有している。
【0029】張力制御手段32は、切替手段33で切り
替えられた夫々の張力モードにおいて、テンションセン
サ25によって検出されたアモルファス合金箔51の張
力が適正な張力であるか否かを判断し、張力が強過ぎる
場合は、ライン速度巻取りエッジコントロール装置17
によって回転装置16の回転速度を所定時間だけ若干遅
め、逆に張力が弱過ぎる場合は、テンション調整用ブレ
ーキ26によって回転装置23の回転速度を所定時間だ
け若干遅める機能を有している。なお、アモルファス合
金箔51の張力が所定値と大幅に相違して異常が発生す
る可能性が高いときは、併せてテンション異常警報を出
力する。さらに、材料切れの警報を出力してもよい。
【0030】<動作>上記構成において、磁芯作成用治
具A1への巻始めには、人手によって、各巻取具1,2
の巻芯半部材3の分断面4にアモルファス合金箔51の
端部を当接させながら、各巻芯半部材3の先端部を、互
いに他方の巻取具1,2の位置決め部材5の嵌入孔6に
嵌入し、図5のように両巻芯半部材3の分断面4をアモ
ルファス合金箔51の端部に押し付けて狭持する。そし
て、両巻取具1,2を中心軸周りに回転させて、アモル
ファス合金箔51の巻取りを開始する。この際、アモル
ファス合金箔51の巻取り精度を向上するため、巻始め
時を含む前半は第2の中継ローラ24bを上昇させて強
張力モードにし、テンションセンサ25の検出レンジを
0〜10kgスパンにして張力制御手段32で張力を調
整しながら磁芯作成用治具A1に対して密にロール巻き
する。また、ロータリエンコーダ29によって、一定量
のアモルファス合金箔51が供給されたら、切替手段3
3によって第2の中継ローラ24bを降下させるととも
にテンションセンサ25の検出レンジを0〜5kgスパ
ンに切り替え、張力制御手段32で張力を調整しながら
磁芯作成用治具A1に対して密にロール巻きする。
【0031】そして、ロータリエンコーダ29によっ
て、材料供給ローラ21からの供給量が5512mmに
なった旨を検出すると、上述したように磁芯作成用治具
A1での巻取り径が10mmになっているはずであるの
で、この時点で回転制御手段31は回転装置16による
巻取具1,2の回転、および回転装置23による材料供
給ローラ21の回転を自動停止する。この際、ピンチロ
ーラ18が磁芯作成用治具A1に向けて降下し、作成し
た磁芯41上のアモルファス合金箔51がピンチローラ
18で押えつけられる。また、材料供給ローラ21と箔
巻取り機11との間の第4の中継ローラ24dでも、ピ
ンチローラ28が降下し、アモルファス合金箔51がピ
ンチローラ28で押えつけられる。
【0032】しかる後、箔巻取り機11側と箔供給機1
2との間でアモルファス合金箔51を人手等または機械
的に切断機等によって切断する。このとき、第4の中継
ローラ24d上のアモルファス合金箔51は前述のよう
に既にピンチローラ28によって押えつけられているの
で、アモルファス合金箔51の材料供給ローラ21への
巻き戻しを防止できる。また、箔巻取り機11内でも、
ピンチローラ18によってアモルファス合金箔51を磁
芯作成用治具A1上に押えつけているので、径方向等へ
の巻崩れを防止できる。その後、人手によって、アモル
ファス合金箔51の巻終わり端部を粘着テープ等によっ
てロール状に止着した後、ピンチローラ18を上昇させ
て磁芯作成用治具A1から引き離し、磁芯作成用治具A
1をアモルファス合金箔51が巻き付けられた状態のま
ま支持チャック13より取り外し、その後、図6のよう
に巻取具1,2を軸方向にスライドさせてアモルファス
合金箔51からから夫々引き抜き、すべての作業が終了
する。
【0033】以上のように、一対の巻取具1,2によっ
てアモルファス合金箔51の端部を狭持してから巻取り
を開始しているので、巻始めの反発力によって巻取りの
乱れが生じるのを防止でき、その結果、径が大きくなっ
てしまったり、端部が作業者の指や腕等に当たって怪我
をしたりするのを防止できる。
【0034】また、巻終わり後の切断時に、材料供給ロ
ーラ21と箔巻取り機11の間の第4の中継ローラ24
dにおいてピンチローラ28でアモルファス合金箔51
を押えつけているので、切断後にアモルファス合金箔5
1が材料供給ローラ21に巻き戻るのを防止できる。し
たがって、次回の巻き操作の際に、スムーズにアモルフ
ァス合金箔51の端部をハンドリングすることができ
る。なお、次回の巻き操作の際には、人手によってアモ
ルファス合金箔51の端部を箔巻取り機11側へ引き出
した後、ピンチローラ28を上昇させ、アモルファス合
金箔51にピンチローラ28が接触しないようにして巻
取りを行えばよい。
【0035】なお、上記実施の形態では、磁気絶縁のた
め、アモルファス合金箔51の片面に絶縁性塗料を塗布
したり、渦磁界による損失を防止するため、磁芯41の
軸方向にスリットを形成してもよい。
【0036】また、磁芯作成用治具A1の巻芯半部材3
としては、略円柱状の棒材について斜めに分断した形状
としていたが、略角柱状や略楕円柱状の棒材について斜
めに分断した形状としてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1および請求項4に記載の発明に
よれば、一対の巻芯半部材によって金属箔の端部を狭持
してから巻取りを開始しているので、巻始めの反発力に
よって巻取りの乱れが生じるのを防止でき、その結果、
径が大きくなってしまったり、端部が作業者の指や腕等
に当たって怪我をしたりするのを防止できる。したがっ
て、磁芯としてのアモルファス合金箔の巻始めにおい
て、一様に且つ迅速に実施して生産性および品質安定性
の向上を図ることができ、また安全性を向上できる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、各巻芯半
部材を、略柱状の棒材がほぼ一端部からほぼ他端部にか
けて斜めに分断された形状に形成しているので、金属箔
を巻取って磁芯を形成した後に両巻芯半部材を除去する
際、金属箔の両端部から外側に向けて両巻芯半部材を夫
々引き抜くだけでよく、除去作業が極めて容易になる。
【0039】請求項3および請求項5に記載の発明によ
れば、箔供給側から供給される金属箔の端部を両巻芯半
部材の狭持面で狭持する際、各巻芯半部材の先端部を、
互いに他方の巻芯半部材側の位置決め部材で位置決めす
るだけでよく、金属箔の磁芯作成用治具への取付け作業
の効率が向上する。
【0040】請求項6に記載の発明によれば、少なくと
も箔切断時に、押え部材で金属箔を軸心方向に押えつけ
ているので、金属箔の径方向等への巻崩れを防止でき
る。
【0041】請求項7に記載の発明によれば、少なくと
も巻終わり後の切断時以降に、箔供給側に切断された金
属箔の切断端部を磁芯作成用治具の設置位置付近で押え
部材で押えつけて固定しているので、切断後に金属箔が
箔供給側に巻き戻るのを防止できる。したがって、次回
の巻き操作の際に、スムーズに金属箔の端部をハンドリ
ングすることができる。
【0042】請求項8に記載の発明によれば、適正な張
力調整を行って磁芯の品質を向上できる。この場合、一
対の巻芯半部材によって金属箔の端部を狭持して巻取っ
ているので、張力の強弱を変化させても、金属箔が磁芯
作成用治具から外れたり巻取り乱れたりするのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態の磁芯作成用治具を示
す斜視図である。
【図2】本発明の一の実施の形態の磁芯作成装置および
磁芯作成用治具を示す平面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態の磁芯作成装置および
磁芯作成用治具を示す断面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態の各部と制御部を示す
制御ブロック図である。
【図5】本発明の一の実施の形態の磁芯作成動作を示す
図である。
【図6】本発明の一の実施の形態の磁芯作成動作を示す
図である。
【図7】従来の技術の点火コイルを示す断面図である。
【図8】提案例の磁芯を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の巻取具 2 第2の巻取具 3 巻芯半部材 4 分断面 5 位置決め部材 6 嵌入孔 11 箔巻取り機 12 箔供給機 13 支持チャック 14 支持台 15 スライドベアリング機構 16 回転装置 17 エッジコントロール装置 18 ピンチローラ 20 箔供給機本体 21 材料供給ローラ 22 支持部材 23 回転装置 24a〜24d 中継ローラ 25 テンションセンサ 26 テンション調整用ブレーキ 28 ピンチローラ 29 ロータリエンコーダ 30 制御部 31 回転制御手段 32 張力制御手段 33 切替手段 A1 磁芯作成用治具 A2 磁芯作成装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる金属箔を巻取って点火コ
    イルの磁芯を作成するための磁芯作成用治具であって、 互いに対を成して前記金属箔を巻取る巻芯を構成する一
    対の巻芯半部材を有し、 前記両巻芯半部材に、互いに他方の巻芯半部材との間で
    前記金属箔の端部を狭持する狭持面が形成されたことを
    特徴とする磁芯作成用治具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁芯作成用治具であっ
    て、前記各巻芯半部材は、略柱状の棒材がほぼ一端部か
    らほぼ他端部にかけて斜めに分断された形状に形成さ
    れ、前記各巻芯半部材の分断面が前記狭持面とされたこ
    とを特徴とする磁芯作成用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の磁芯作
    成用治具であって、前記各巻芯半部材の基端部に、互い
    に他方の巻芯半部材の先端部を位置決めする位置決め部
    材が固着されたことを特徴とする磁芯作成用治具。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の磁芯作
    成用治具を用いて前記金属箔を巻取る、点火コイルの磁
    芯作成方法であって、 (a) 箔供給側から供給される金属箔の端部を両巻芯半部
    材の狭持面で狭持する工程と、 (b) 前記両巻芯半部材を一体的に中心軸周りに回転させ
    て、前記金属箔を巻取る工程と、 (c) 前記金属箔の巻取り完了後に、前記金属箔を箔供給
    側から切断する工程と、 (d) 前記金属箔の巻取り完了後に、前記金属箔の両端部
    から外側に向けて両巻芯半部材を夫々引き抜く工程と、 を備える点火コイルの磁芯作成方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の磁芯作成用治具を用い
    て前記金属箔を巻取る、点火コイルの磁芯作成方法であ
    って、 (a) 箔供給側から供給される金属箔の端部を前記両巻芯
    半部材の狭持面に当接させながら、前記各巻芯半部材の
    先端部を、互いに他方の巻芯半部材に固着された位置決
    め部材で位置決めし、前記金属箔の端部を両巻芯半部材
    の狭持面で押し付けて狭持する工程と、 (b) 前記両巻芯半部材を一体的に中心軸周りに回転させ
    て、前記金属箔を巻取る工程と、 (c) 前記金属箔の巻取り完了後に、前記金属箔を箔供給
    側から切断する工程と、 (d) 前記金属箔の巻取り完了後に、前記金属箔の両端部
    から外側に向けて両巻芯半部材を夫々引き抜く工程と、 を備える点火コイルの磁芯作成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の磁芯作
    成方法であって、少なくとも前記(c) の工程において、
    前記巻芯半部材の周りに巻取られた前記金属箔の切断端
    部を所定の押え部材で軸心方向に押えつけることを特徴
    とする点火コイルの磁芯作成方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の磁芯作
    成方法であって、少なくとも前記(c) の工程以後におい
    て、箔供給側に切断された前記金属箔の切断端部を前記
    磁芯作成用治具の設置位置付近で所定の押え部材で押え
    つけて固定することを特徴とする点火コイルの磁芯作成
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項4または請求項5に記載の磁芯作
    成方法であって、前記(b) の工程において、前記金属箔
    の張力を所定の張力検出手段で検出するとともに、前記
    張力検出手段での検出結果に基づいて前記箔供給側の供
    給速度および前記磁芯作成用治具の回転速度の少なくと
    も一方を所定の張力調整手段で調整することを特徴とす
    る点火コイルの磁芯作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103325566A (zh) * 2013-07-04 2013-09-25 艾柯电器(苏州)有限公司 变压器绕线用角撑条防开裂组合板

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