JPH09169110A - 圧電ポンプ - Google Patents
圧電ポンプInfo
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- JPH09169110A JPH09169110A JP33073795A JP33073795A JPH09169110A JP H09169110 A JPH09169110 A JP H09169110A JP 33073795 A JP33073795 A JP 33073795A JP 33073795 A JP33073795 A JP 33073795A JP H09169110 A JPH09169110 A JP H09169110A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】鉛を含有するポンプ本体からなる圧電ポンプで
は、破壊靭性値が低く取り扱い時に破損し易いという問
題があった。 【解決手段】内部に流体の流通通路を有するポンプ本体
と、ポンプ本体の表面に形成された圧電振動体とからな
る圧電ポンプであって、ポンプ本体が、少なくとも鉛を
含有する圧電セラミックスからなる主成分と、Si3 N
4 、SiCのうちの少なくとも一種の添加成分とからな
り、添加成分を主成分100重量部に対して0.5〜
5.0重量部添加含有してなるものである。ここで、圧
電振動体が少なくとも鉛を含有する圧電セラミックスを
一対の電極で挟持してなるものである。また、ポンプ本
体の流通通路の内壁面に鉛拡散防止層を形成してなるも
のである。
は、破壊靭性値が低く取り扱い時に破損し易いという問
題があった。 【解決手段】内部に流体の流通通路を有するポンプ本体
と、ポンプ本体の表面に形成された圧電振動体とからな
る圧電ポンプであって、ポンプ本体が、少なくとも鉛を
含有する圧電セラミックスからなる主成分と、Si3 N
4 、SiCのうちの少なくとも一種の添加成分とからな
り、添加成分を主成分100重量部に対して0.5〜
5.0重量部添加含有してなるものである。ここで、圧
電振動体が少なくとも鉛を含有する圧電セラミックスを
一対の電極で挟持してなるものである。また、ポンプ本
体の流通通路の内壁面に鉛拡散防止層を形成してなるも
のである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば流体の移動
を制御する圧電ポンプに関するものであり、例えば、イ
ンクジェットヘッド、トナー供給路等に用いられる圧電
ポンプに関するものである。
を制御する圧電ポンプに関するものであり、例えば、イ
ンクジェットヘッド、トナー供給路等に用いられる圧電
ポンプに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、流体ポンプとしては、流体の流通通
路が形成されたポンプ本体に圧電素子を配置して構成さ
れている。このような圧電ポンプは、圧電素子が変形す
ることによりポンプ本体の流通通路に圧力が印加され、
通路内圧力を上昇させて流体を移動させている。このよ
うな圧電ポンプが用いられたものとして、例えば、イン
クジェットがある。
路が形成されたポンプ本体に圧電素子を配置して構成さ
れている。このような圧電ポンプは、圧電素子が変形す
ることによりポンプ本体の流通通路に圧力が印加され、
通路内圧力を上昇させて流体を移動させている。このよ
うな圧電ポンプが用いられたものとして、例えば、イン
クジェットがある。
【0003】従来、インクジェットヘッドとしては、例
えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウムのうちのいずれか一種類を主成分とするセラミ
ックスからなるポンプ本体の表面に、チタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスを電極により挟
持した圧電振動体を熱接合して形成したものが知られて
いる。このようなインクジェットヘッドは、駆動部とな
る圧電振動体を接着剤で張り付けた構造に比べて長期使
用による信頼性も高く、基板への力の伝達が効率よく行
われるなどの特徴を有している。
えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウムのうちのいずれか一種類を主成分とするセラミ
ックスからなるポンプ本体の表面に、チタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスを電極により挟
持した圧電振動体を熱接合して形成したものが知られて
いる。このようなインクジェットヘッドは、駆動部とな
る圧電振動体を接着剤で張り付けた構造に比べて長期使
用による信頼性も高く、基板への力の伝達が効率よく行
われるなどの特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化アルミニウム、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウムのうちのいずれか一
種類を主成分とするセラミックスからなるポンプ本体を
用いた圧電ポンプは、ポンプ本体のセラミックスの焼成
温度が約1400℃と高い。一方、圧電材料として用い
られるPZT系材料は焼成温度が1200〜1300℃
である。
化マグネシウム、酸化ジルコニウムのうちのいずれか一
種類を主成分とするセラミックスからなるポンプ本体を
用いた圧電ポンプは、ポンプ本体のセラミックスの焼成
温度が約1400℃と高い。一方、圧電材料として用い
られるPZT系材料は焼成温度が1200〜1300℃
である。
【0005】このため、ポンプ本体を約1400℃で焼
成した後に、このポンプ本体上に電極ペーストを塗布
し、この電極ペースト上に圧電セラミックスの厚膜を形
成し、さらに、この圧電セラミックス厚膜の表面に電極
ペーストを塗布後、再度1200〜1300℃で、焼成
するという少なくとも2つの焼成工程を必要とするた
め、コストの増大を招いており、さらにポンプ本体と圧
電セラミックス厚膜との線膨張係数が異なることによる
圧電セラミックス厚膜の剥離などが生じ、歩留まりが悪
くなるなどの問題があった。
成した後に、このポンプ本体上に電極ペーストを塗布
し、この電極ペースト上に圧電セラミックスの厚膜を形
成し、さらに、この圧電セラミックス厚膜の表面に電極
ペーストを塗布後、再度1200〜1300℃で、焼成
するという少なくとも2つの焼成工程を必要とするた
め、コストの増大を招いており、さらにポンプ本体と圧
電セラミックス厚膜との線膨張係数が異なることによる
圧電セラミックス厚膜の剥離などが生じ、歩留まりが悪
くなるなどの問題があった。
【0006】このような問題点を解決するために、ポン
プ本体をPZT系材料により形成し、このポンプ本体に
電極膜、PZT系材料による圧電厚膜、電極膜を形成
し、ポンプ本体と圧電厚膜とを一体焼成して圧電ポンプ
を製造することが考えられるが、ポンプ本体をPZT系
材料により形成したため、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウムなどを主成分とするポンプ
本体に比べ、機械的強度や靭性が低く、特にインクジェ
ットヘッドなどに応用するような小型な製品では、取扱
い時に破損し易く、歩留まりが悪くなるなどの問題があ
った。
プ本体をPZT系材料により形成し、このポンプ本体に
電極膜、PZT系材料による圧電厚膜、電極膜を形成
し、ポンプ本体と圧電厚膜とを一体焼成して圧電ポンプ
を製造することが考えられるが、ポンプ本体をPZT系
材料により形成したため、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウムなどを主成分とするポンプ
本体に比べ、機械的強度や靭性が低く、特にインクジェ
ットヘッドなどに応用するような小型な製品では、取扱
い時に破損し易く、歩留まりが悪くなるなどの問題があ
った。
【0007】さらに、ポンプ本体の流通通路を流通する
インクにポンプ本体材料の鉛が溶出し、インクの性能を
低下させたり、環境汚染の原因となる虞があった。
インクにポンプ本体材料の鉛が溶出し、インクの性能を
低下させたり、環境汚染の原因となる虞があった。
【0008】本発明は、取扱い時にポンプ本体の破損を
抑制し、歩留まりを向上することを目的とし、さらに焼
成などの製造工程を大幅に削減すること、さらにまたポ
ンプ本体から流体への鉛の漏出を防止することを目的と
する。
抑制し、歩留まりを向上することを目的とし、さらに焼
成などの製造工程を大幅に削減すること、さらにまたポ
ンプ本体から流体への鉛の漏出を防止することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電ポンプは、
内部に流体の流通通路を有するポンプ本体と、該ポンプ
本体の表面に形成された圧電振動体とからなる圧電ポン
プであって、前記ポンプ本体が、少なくとも鉛を含有す
る圧電セラミックスからなる主成分と、Si3N4 、S
iCのうちの少なくとも一種の添加成分とからなり、該
添加成分を前記主成分100重量部に対して0.5〜
5.0重量部添加含有するものである。圧電振動体が少
なくとも鉛を含有する圧電セラミックスを一対の電極で
挟持してなることが望ましい。また、ポンプ本体の流通
通路の内壁面に鉛拡散防止層を形成することが望まし
い。
内部に流体の流通通路を有するポンプ本体と、該ポンプ
本体の表面に形成された圧電振動体とからなる圧電ポン
プであって、前記ポンプ本体が、少なくとも鉛を含有す
る圧電セラミックスからなる主成分と、Si3N4 、S
iCのうちの少なくとも一種の添加成分とからなり、該
添加成分を前記主成分100重量部に対して0.5〜
5.0重量部添加含有するものである。圧電振動体が少
なくとも鉛を含有する圧電セラミックスを一対の電極で
挟持してなることが望ましい。また、ポンプ本体の流通
通路の内壁面に鉛拡散防止層を形成することが望まし
い。
【0010】このような圧電ポンプは、例えば、少なく
とも鉛を含有する圧電セラミックスと、Si3 N4 、S
iCの少なくとも一種類を含有するセラミックスグリー
ンシートを積層して、内部に流体の流通通路を有するポ
ンプ本体成形体を形成した後、このポンプ本体成形体の
表面に、電極材料を含有する電極ペーストを塗布し、さ
らに、この電極ペーストの表面に駆動部となる少なくと
も鉛を含有する圧電セラミックス成形体を積層し、この
圧電セラミックス成形体の表面に前記電極ペーストを塗
布し、その後、これらを一体に焼成した後、流通通路の
内壁面に鉛拡散防止層を形成して製造される。
とも鉛を含有する圧電セラミックスと、Si3 N4 、S
iCの少なくとも一種類を含有するセラミックスグリー
ンシートを積層して、内部に流体の流通通路を有するポ
ンプ本体成形体を形成した後、このポンプ本体成形体の
表面に、電極材料を含有する電極ペーストを塗布し、さ
らに、この電極ペーストの表面に駆動部となる少なくと
も鉛を含有する圧電セラミックス成形体を積層し、この
圧電セラミックス成形体の表面に前記電極ペーストを塗
布し、その後、これらを一体に焼成した後、流通通路の
内壁面に鉛拡散防止層を形成して製造される。
【0011】
【作用】本発明の圧電ポンプは、一対の電極に電圧を印
加することにより圧電振動体が変形し、ポンプ本体内の
流体の流通通路に圧力が印加され、流通通路内の流体が
加圧され、流体が移動する。
加することにより圧電振動体が変形し、ポンプ本体内の
流体の流通通路に圧力が印加され、流通通路内の流体が
加圧され、流体が移動する。
【0012】そして、ポンプ本体を少なくとも鉛を含有
する圧電セラミックス、例えばPZT系圧電材料からな
る主成分に対して、Si3 N4 、SiCの少なくとも一
種を所定量添加してなるセラミックスにより形成するこ
とで、ポンプ本体の機械的強度と靭性を向上し、破損し
難くなることから歩留まり向上が可能となる。
する圧電セラミックス、例えばPZT系圧電材料からな
る主成分に対して、Si3 N4 、SiCの少なくとも一
種を所定量添加してなるセラミックスにより形成するこ
とで、ポンプ本体の機械的強度と靭性を向上し、破損し
難くなることから歩留まり向上が可能となる。
【0013】また、ポンプ本体の流通通路の内壁面に鉛
拡散防止層を形成することにより、鉛を含有するポンプ
本体の鉛が流通通路内の流体に漏出することを阻止する
ことができる。
拡散防止層を形成することにより、鉛を含有するポンプ
本体の鉛が流通通路内の流体に漏出することを阻止する
ことができる。
【0014】さらに、本発明の圧電ポンプでは、ポンプ
本体と圧電振動体の圧電セラミックスをいずれもPZT
系からなる圧電セラミックス材料を主成分とするセラミ
ックより構成すれば、ポンプ本体と圧電振動体とを一体
焼成することができる。
本体と圧電振動体の圧電セラミックスをいずれもPZT
系からなる圧電セラミックス材料を主成分とするセラミ
ックより構成すれば、ポンプ本体と圧電振動体とを一体
焼成することができる。
【0015】
【実施例】本発明の圧電ポンプは、図1に示すように、
圧電振動体1と、ポンプ本体2により構成され、圧電振
動体1がポンプ本体2の上下の表面にそれぞれ形成され
ている。
圧電振動体1と、ポンプ本体2により構成され、圧電振
動体1がポンプ本体2の上下の表面にそれぞれ形成され
ている。
【0016】圧電振動体1は、圧電セラミックス3を一
対の電極4,5により挟持して構成されており、圧電セ
ラミックス3は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)を主成分とするペロブスカイト型複合酸化物からな
る圧電材料、例えば、PZTのPb,Zr,Tiの元素
の一部を、Sr,Ba等のアルカリ土類金属、Nb等の
周期律表第5a族元素、Bi,Sb等の周期律表第5b
族元素、Ni等の周期律表第8族元素、Zn,Te等に
より一部置換したもので形成されている。
対の電極4,5により挟持して構成されており、圧電セ
ラミックス3は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)を主成分とするペロブスカイト型複合酸化物からな
る圧電材料、例えば、PZTのPb,Zr,Tiの元素
の一部を、Sr,Ba等のアルカリ土類金属、Nb等の
周期律表第5a族元素、Bi,Sb等の周期律表第5b
族元素、Ni等の周期律表第8族元素、Zn,Te等に
より一部置換したもので形成されている。
【0017】また、ポンプ本体2はPbを含有する圧電
セラミックス、望ましくは、上述の圧電材料を主成分と
し、該主成分100重量部に対して、Si3 N4 、Si
Cのうちの少なくとも一種の粉末粒子を0.5〜5重量
部の割合、特に、1〜4重量部の割合で添加含有せしめ
た複合圧電セラミックスから構成されている。
セラミックス、望ましくは、上述の圧電材料を主成分と
し、該主成分100重量部に対して、Si3 N4 、Si
Cのうちの少なくとも一種の粉末粒子を0.5〜5重量
部の割合、特に、1〜4重量部の割合で添加含有せしめ
た複合圧電セラミックスから構成されている。
【0018】さらに、電極4,5は、例えば、銀、パラ
ジウム、白金、ニッケルのうちの少なくとも一種により
形成されている。
ジウム、白金、ニッケルのうちの少なくとも一種により
形成されている。
【0019】ポンプ本体2の内部には流体の流通通路6
が形成されており、圧電振動体1は、流通通路6の上方
及び下方のポンプ本体2表面に形成されている。
が形成されており、圧電振動体1は、流通通路6の上方
及び下方のポンプ本体2表面に形成されている。
【0020】そして、ポンプ本体2の流通通路6の内壁
面には、鉛拡散防止層7が形成されている。この鉛拡散
防止層7の厚みは50μm以下が好ましく、特に10μ
m以下が望ましい。この鉛拡散防止層7は、例えばフェ
ノール樹脂、メラミン樹脂のような高分子膜、或いはN
i,Crなどの金属、AlN,ZrO2 ,Al2 O3,
SiCなどのセラミック絶縁膜により形成されている
が、作製上の容易性及び耐久性という点からセラミック
ス絶縁膜が特に望ましい。
面には、鉛拡散防止層7が形成されている。この鉛拡散
防止層7の厚みは50μm以下が好ましく、特に10μ
m以下が望ましい。この鉛拡散防止層7は、例えばフェ
ノール樹脂、メラミン樹脂のような高分子膜、或いはN
i,Crなどの金属、AlN,ZrO2 ,Al2 O3,
SiCなどのセラミック絶縁膜により形成されている
が、作製上の容易性及び耐久性という点からセラミック
ス絶縁膜が特に望ましい。
【0021】圧電振動体1間には凹部8が形成されてお
り、この凹部8の深さdは、隣接する圧電振動体の駆動
の影響を少なくするために、圧電振動体1の一対の電極
4,5間の距離の2/3とされている。この凹部8の深
さdは、電極4,5間の距離の1/3〜1であっても良
い。
り、この凹部8の深さdは、隣接する圧電振動体の駆動
の影響を少なくするために、圧電振動体1の一対の電極
4,5間の距離の2/3とされている。この凹部8の深
さdは、電極4,5間の距離の1/3〜1であっても良
い。
【0022】また、圧電振動体1は、図2に示すよう
に、ポンプ本体2の流通通路6の上方および下方に、そ
れぞれ所定間隔を置いて2組ずつ配置されている。即
ち、1つの流通通路6の上方には上流側と下流側に第1
圧電振動体1a,1cが、また下方には上流側と下流側
に第2圧電振動体1b,1dとが所定間隔を置いて配置
されており、第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動
体1b,1dとがそれぞれ別個に変位できるように構成
されており、時間をずらして流通通路6を加圧すること
ができるように構成されている。
に、ポンプ本体2の流通通路6の上方および下方に、そ
れぞれ所定間隔を置いて2組ずつ配置されている。即
ち、1つの流通通路6の上方には上流側と下流側に第1
圧電振動体1a,1cが、また下方には上流側と下流側
に第2圧電振動体1b,1dとが所定間隔を置いて配置
されており、第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動
体1b,1dとがそれぞれ別個に変位できるように構成
されており、時間をずらして流通通路6を加圧すること
ができるように構成されている。
【0023】さらに、流体の流通通路6は、流体が逆流
することを防止するために、流通通路6の出口側のノズ
ル径が小さくされている。
することを防止するために、流通通路6の出口側のノズ
ル径が小さくされている。
【0024】本発明の圧電ポンプの製造は、先ず、上述
したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧
電材料に対し、Si3 N4 、SiCの少なくとも一種を
添加した複合圧電材料の粉末を調製し、これに微量の有
機バインダーを添加し、これを溶媒中に分散させてスラ
ーリーを作製する。このスラーリーを用いて、通常のシ
ート作製法、例えばドクターブレード法により例えば厚
さ50μmと15μmの2種類のグリーンシートを作製
する。
したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧
電材料に対し、Si3 N4 、SiCの少なくとも一種を
添加した複合圧電材料の粉末を調製し、これに微量の有
機バインダーを添加し、これを溶媒中に分散させてスラ
ーリーを作製する。このスラーリーを用いて、通常のシ
ート作製法、例えばドクターブレード法により例えば厚
さ50μmと15μmの2種類のグリーンシートを作製
する。
【0025】次に、厚さ50μmのグリーンシートを2
層積層し、図3(a)に示すごとく、流通通路を形成す
る部分を除き、隔壁成形体15を形成し、流通通路を形
成する部分については、電極ペーストと同じ成分で金属
が含まれない(焼成時に飛散する)ペーストを、公知の
厚膜手法、例えばスクリーン印刷、デイッピング、塗布
などして通路飛散体17を形成し、厚み15μmのグリ
ーンシートを上下両面に熱圧着する。
層積層し、図3(a)に示すごとく、流通通路を形成す
る部分を除き、隔壁成形体15を形成し、流通通路を形
成する部分については、電極ペーストと同じ成分で金属
が含まれない(焼成時に飛散する)ペーストを、公知の
厚膜手法、例えばスクリーン印刷、デイッピング、塗布
などして通路飛散体17を形成し、厚み15μmのグリ
ーンシートを上下両面に熱圧着する。
【0026】一方、図3(b)に示すように、圧電振動
成形体19を作製する。この圧電振動体成形体19は、
上述したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とす
る厚み25μmのグリーンシートに凹部を形成し、さら
に、電極ペーストを塗布して電極成形層21を形成後、
図3(a)に示した積層体上下に、積層し熱圧着してポ
ンプ成形体を作製する。
成形体19を作製する。この圧電振動体成形体19は、
上述したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とす
る厚み25μmのグリーンシートに凹部を形成し、さら
に、電極ペーストを塗布して電極成形層21を形成後、
図3(a)に示した積層体上下に、積層し熱圧着してポ
ンプ成形体を作製する。
【0027】次に、このポンプ成形体を鉛雰囲気におい
て、1100〜1300℃で一体焼成する。尚、このと
き、成形体の反りを防ぐために、数グラムの重りを乗せ
て、脱バイ、焼成を行う。焼成時には、金属が含まれな
いペーストは燃焼するため、流通通路6が形成されるこ
とになる。
て、1100〜1300℃で一体焼成する。尚、このと
き、成形体の反りを防ぐために、数グラムの重りを乗せ
て、脱バイ、焼成を行う。焼成時には、金属が含まれな
いペーストは燃焼するため、流通通路6が形成されるこ
とになる。
【0028】次に、図1に示したように、流通通路6の
内壁面に、溶媒中に溶解したZrあるいはAlなどの金
属アルコキシドを塗布し焼成することにより形成された
ZrO2 あるいはAl2 O3 などの絶縁膜からなる厚さ
約1μmの鉛拡散防止層7を形成する。
内壁面に、溶媒中に溶解したZrあるいはAlなどの金
属アルコキシドを塗布し焼成することにより形成された
ZrO2 あるいはAl2 O3 などの絶縁膜からなる厚さ
約1μmの鉛拡散防止層7を形成する。
【0029】そして、その後、電極4,5をそれぞれ外
部端子と接続し、電圧を印加して圧電振セラミックス3
を分極処理する。そのため外部端子から電極4,5に交
流電圧を印加した場合、圧電セラミックス3が変位し、
流通通路6中の流体が外に押し出されることになる。以
上のようにして本発明の圧電ポンプが作製される。
部端子と接続し、電圧を印加して圧電振セラミックス3
を分極処理する。そのため外部端子から電極4,5に交
流電圧を印加した場合、圧電セラミックス3が変位し、
流通通路6中の流体が外に押し出されることになる。以
上のようにして本発明の圧電ポンプが作製される。
【0030】尚、上記実施例では、圧電振動体の圧電セ
ラミックスをグリーンシートにより形成した実施例につ
いて説明したが、圧電セラミックスのペーストを塗布す
る、いわゆるスクリーン印刷による厚膜形成を行っても
よい。
ラミックスをグリーンシートにより形成した実施例につ
いて説明したが、圧電セラミックスのペーストを塗布す
る、いわゆるスクリーン印刷による厚膜形成を行っても
よい。
【0031】本発明の圧電ポンプは、流通通路6の一方
から流体を供給し、流通通路6の反対側から流体を噴出
する方式で、1つの流通通路6に対しそれぞれ別個に変
位できる第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動体1
b,1dを持ち、これらの圧電振動体により加圧する際
に、時間差を持たせ、駆動させる。
から流体を供給し、流通通路6の反対側から流体を噴出
する方式で、1つの流通通路6に対しそれぞれ別個に変
位できる第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動体1
b,1dを持ち、これらの圧電振動体により加圧する際
に、時間差を持たせ、駆動させる。
【0032】圧電ポンプの電圧印加方法について、図4
を用いて説明する。図4(a)のように、通常のパルス
電圧をOFFにした後も、変位の大きさは変化し続け
ながら徐々に減衰していき(リンギング)、変位が0に
なるまでには所定の時間を要する。そこで図4(b)の
ように、第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動体1
b,1dへの印加パルス電圧を交互に別の位相で印加す
ることにより、図4(c)のように、第1圧電振動体1
a,1cのパルス電圧のリンギングがなくなる前に、
第2圧電振動体1b,1dのパルス電圧をONにする
ことができ、連続的に変位が発生する状態にしておくこ
とができるため、流体の噴出サイクルをさらに早め、流
体噴出効率を向上することができる。
を用いて説明する。図4(a)のように、通常のパルス
電圧をOFFにした後も、変位の大きさは変化し続け
ながら徐々に減衰していき(リンギング)、変位が0に
なるまでには所定の時間を要する。そこで図4(b)の
ように、第1圧電振動体1a,1cと第2圧電振動体1
b,1dへの印加パルス電圧を交互に別の位相で印加す
ることにより、図4(c)のように、第1圧電振動体1
a,1cのパルス電圧のリンギングがなくなる前に、
第2圧電振動体1b,1dのパルス電圧をONにする
ことができ、連続的に変位が発生する状態にしておくこ
とができるため、流体の噴出サイクルをさらに早め、流
体噴出効率を向上することができる。
【0033】また、本発明の圧電ポンプでは、ポンプ本
体の主成分と圧電振動体の圧電セラミックスを同一組成
の材料を用い、ポンプ本体と圧電振動体とを一体焼成す
ることにより、製造工程の簡略化と歩留り向上によるコ
ストダウンを図ることができる。
体の主成分と圧電振動体の圧電セラミックスを同一組成
の材料を用い、ポンプ本体と圧電振動体とを一体焼成す
ることにより、製造工程の簡略化と歩留り向上によるコ
ストダウンを図ることができる。
【0034】さらに、圧電振動体が2つ以上構成された
圧電ポンプにおいて、圧電振動体1の間に凹部8を形成
することにより、隣接する圧電振動体1への干渉を防止
することができる。
圧電ポンプにおいて、圧電振動体1の間に凹部8を形成
することにより、隣接する圧電振動体1への干渉を防止
することができる。
【0035】そして、流通通路6の内面に鉛拡散防止層
7を形成することにより、鉛を含むポンプ本体と圧電振
動体を同時焼成した場合でも、ポンプ本体の鉛が流通通
路6内のインクに溶出することがない。
7を形成することにより、鉛を含むポンプ本体と圧電振
動体を同時焼成した場合でも、ポンプ本体の鉛が流通通
路6内のインクに溶出することがない。
【0036】本発明者は、Pb0.94Sr0.04Ba
0.02(Zn1/3 Sb2/3 )0.095 (Ni1/ 2 Te1/2 )
0.005 Zr0.47Ti0.45O3 +0.2重量%Nb2 O5
からなる主成分100重量部に対して、Si3 N4 また
はSiCの添加量を0〜5重量部添加含有した焼結体の
破壊靱性について、実験を行った。破壊靱性の測定は、
亀裂導入破壊試験法(SEPB)に従った。試料寸法は
縦3mm、横4mm、長さ36mmの角柱である。この
結果を図5に示す。
0.02(Zn1/3 Sb2/3 )0.095 (Ni1/ 2 Te1/2 )
0.005 Zr0.47Ti0.45O3 +0.2重量%Nb2 O5
からなる主成分100重量部に対して、Si3 N4 また
はSiCの添加量を0〜5重量部添加含有した焼結体の
破壊靱性について、実験を行った。破壊靱性の測定は、
亀裂導入破壊試験法(SEPB)に従った。試料寸法は
縦3mm、横4mm、長さ36mmの角柱である。この
結果を図5に示す。
【0037】この結果から明らかなように、Si
3 N4 ,SiCの添加量が圧電セラミックス100重量
部に対して0.5重量部未満の場合、添加による効果が
殆ど得られず、5重量部を越えると焼結性が悪くなり逆
に破壊靭性値は大幅に低下してしまう。従って、本発明
では、ポンプ本体をPbを含有する圧電セラミックス主
成分100重量部に対し、Si3 N4 ,SiCを0.5
〜5.0重量部添加含有せしめたのである。Si
3 N4 ,SiCの添加量は、1〜4重量部であることが
望ましい。特に、Si3 N4 を添加することが望まし
く、その添加量は1.5〜2.5重量部が望ましい。
3 N4 ,SiCの添加量が圧電セラミックス100重量
部に対して0.5重量部未満の場合、添加による効果が
殆ど得られず、5重量部を越えると焼結性が悪くなり逆
に破壊靭性値は大幅に低下してしまう。従って、本発明
では、ポンプ本体をPbを含有する圧電セラミックス主
成分100重量部に対し、Si3 N4 ,SiCを0.5
〜5.0重量部添加含有せしめたのである。Si
3 N4 ,SiCの添加量は、1〜4重量部であることが
望ましい。特に、Si3 N4 を添加することが望まし
く、その添加量は1.5〜2.5重量部が望ましい。
【0038】尚、本発明では、鉛を含有する圧電セラミ
ックスからなるポンプ本体を有する圧電ポンプであれば
良く、その製造方法はどのような方法でも良い。例え
ば、上記例では、圧電振動体およびポンプ本体を一体焼
成した場合について説明したが、ポンプ本体を焼成した
後、圧電振動体を焼き付けても良く、また、圧電振動体
を接着材等により接合しても良い。圧電振動体は圧電性
を有すれば良く、セラミック以外であっても良い。
ックスからなるポンプ本体を有する圧電ポンプであれば
良く、その製造方法はどのような方法でも良い。例え
ば、上記例では、圧電振動体およびポンプ本体を一体焼
成した場合について説明したが、ポンプ本体を焼成した
後、圧電振動体を焼き付けても良く、また、圧電振動体
を接着材等により接合しても良い。圧電振動体は圧電性
を有すれば良く、セラミック以外であっても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ポンプ
本体がPbを含有する圧電セラミックス主成分100重
量部に対し、Si3 N4 、SiCのうち少なくとも一種
を0.5〜5.0重量部添加含有する複合セラミックス
により構成したので、ポンプ本体の破壊靭性を大きく向
上させることができ、ポンプ本体の取り扱い時の破損を
抑制することができる。さらに、ポンプ本体を圧電振動
体の圧電セラミックスと同様の圧電セラミックスを主成
分として構成すれば、ポンプ本体と圧電振動体とを同時
焼成(一回の焼成で熱接合)させることができる。ま
た、ポンプ本体の流通通路の内壁面に鉛拡散防止層を形
成することで、ポンプ本体からの鉛の漏出を阻止するこ
とができる。
本体がPbを含有する圧電セラミックス主成分100重
量部に対し、Si3 N4 、SiCのうち少なくとも一種
を0.5〜5.0重量部添加含有する複合セラミックス
により構成したので、ポンプ本体の破壊靭性を大きく向
上させることができ、ポンプ本体の取り扱い時の破損を
抑制することができる。さらに、ポンプ本体を圧電振動
体の圧電セラミックスと同様の圧電セラミックスを主成
分として構成すれば、ポンプ本体と圧電振動体とを同時
焼成(一回の焼成で熱接合)させることができる。ま
た、ポンプ本体の流通通路の内壁面に鉛拡散防止層を形
成することで、ポンプ本体からの鉛の漏出を阻止するこ
とができる。
【図1】本発明の圧電ポンプを示す斜視図である。
【図2】図1の圧電ポンプをa−a線で切断した状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図3】本発明の圧電ポンプの製造方法を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】本発明の圧電ポンプの電圧印加とそれによる変
位との関係を示す図である。
位との関係を示す図である。
【図5】ポンプ本体において、セラミックス主成分に対
するSi3 N4 ,SiCの添加量と破壊靭性値との関係
を示すグラフである。
するSi3 N4 ,SiCの添加量と破壊靭性値との関係
を示すグラフである。
1・・・圧電振動体 4,5・・・電極 2・・・ポンプ本体 3・・・圧電セラミックス振動体 6・・・流通通路 7・・・鉛拡散防止層 8・・・凹部
Claims (3)
- 【請求項1】内部に流体の流通通路を有するポンプ本体
と、該ポンプ本体の表面に形成された圧電振動体とから
なる圧電ポンプであって、前記ポンプ本体が、少なくと
も鉛を含有する圧電セラミックスからなる主成分と、S
i3 N4 、SiCのうちの少なくとも一種の添加成分と
からなり、該添加成分を前記主成分100重量部に対し
て0.5〜5.0重量部添加含有してなることを特徴と
する圧電ポンプ。 - 【請求項2】圧電振動体が少なくとも鉛を含有する圧電
セラミックスを一対の電極で挟持してなる請求項1記載
の圧電ポンプ。 - 【請求項3】ポンプ本体の流通通路の内壁面に鉛拡散防
止層を形成してなることを特徴とする請求項1記載の圧
電ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33073795A JPH09169110A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧電ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33073795A JPH09169110A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧電ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09169110A true JPH09169110A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18236002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33073795A Pending JPH09169110A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧電ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09169110A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006076180A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Ibiden Co Ltd | インクジェットプリンタヘッド |
| WO2006035773A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Ngk Insulators, Ltd. | 液滴吐出圧電デバイス |
| JP2007118285A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Ibiden Co Ltd | インクジェット機構 |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP33073795A patent/JPH09169110A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006076180A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Ibiden Co Ltd | インクジェットプリンタヘッド |
| WO2006035773A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Ngk Insulators, Ltd. | 液滴吐出圧電デバイス |
| JPWO2006035773A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2008-05-15 | 日本碍子株式会社 | 液滴吐出圧電デバイス |
| US7588322B2 (en) | 2004-09-30 | 2009-09-15 | Ngk Insulators, Ltd. | Liquid drop discharge piezoelectric device |
| JP2007118285A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Ibiden Co Ltd | インクジェット機構 |
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