JPH0916921A - 磁気抵抗素子の試験装置及びその試験方法 - Google Patents

磁気抵抗素子の試験装置及びその試験方法

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JPH0916921A
JPH0916921A JP7163255A JP16325595A JPH0916921A JP H0916921 A JPH0916921 A JP H0916921A JP 7163255 A JP7163255 A JP 7163255A JP 16325595 A JP16325595 A JP 16325595A JP H0916921 A JPH0916921 A JP H0916921A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetoresistive element
resistance
unit
magnetic
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Application number
JP7163255A
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English (en)
Inventor
Takeo Ogawa
武男 小川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗素子の試験装置に関し、磁界発生系
から抵抗測定系へ誘導しようとする電圧に影響されるこ
となく、抵抗測定をすること、及び、試験の自動化を図
る。 【構成】 コイル電流印加部11からの直流電流に基づ
いて磁界を発生するコイル部12と、磁界雰囲気中に置
かれたMR素子10に電流を供給する測定電流印加部1
3と、MR素子10の抵抗を測定する電圧測定部14、
印加部11の出力を調整して磁界の強さを変化させ、磁
界を変化させてから一定時間経過後に、電圧測定部14
に対して抵抗測定を許可する制御部15と、制御部15
の許可後、このMR素子10の良否を判定する良否判定
部19Aを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク用の磁気
ヘッドに使用する磁気抵抗素子の試験装置及びその試験
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置の大容量化の要
求に伴い、単位長さ当たりの記録ビット数である線記録
密度を上げるために、単位長さ当たりの記録トラック本
数であるトラック密度の向上が図られている。トラック
密度を向上させるためには、磁気ヘッドの単位コア幅当
たりの再生出力を向上させる必要がある。そのため、再
生出力用の磁気ヘッドの数倍の出力が期待でき、MR
(Magneto−Resistive)膜よりも大きな抵抗変化を示
すGMR(Giant Magneto−Resistive)ヘッドが有
望である。
【0003】磁気ヘッドは、一軸磁気異方性を有する強
磁性薄膜に外部から磁界が印加されると、磁化回転によ
って電気抵抗が変化する磁気抵抗効果(Magneto−Res
istive Effect )を利用するものである。そこで、こ
のような磁気ヘッドに使用する磁気抵抗素子の特性試験
を自動的かつ高精度に行うことができる試験装置が必要
となる。
【0004】図17は従来例に係る磁気抵抗素子(以下M
R素子という)の試験装置の構成図を示している。図17
において、1は交流電流を出力する交流電流源、2は交
流電流を入力して交番磁界を発生するヘルムホルツコイ
ル、3はコイル2に流れる交流電流を検出するための電
流値検出用の抵抗、4は抵抗3に現れた電圧を測定し、
コイル2で発生された磁界Hの強さに比例する電圧Vh
を出力する電圧測定部、5はMR素子10に電流を供給
する定電流源、6はMR素子10の両端に現れる電圧を
測定して、MR素子10の抵抗に比例した電圧VRを出
力する電圧測定部、7は電圧Vh及びVRに基づいてM
R素子10の磁界H対抵抗Rの特性を表示するオシロス
コープである。
【0005】次に、MR素子10の試験方法について説
明する。図17において、まず、交流電流源1からヘルム
ホルツコイル2に交流電流を出力して、ヘルムホルツコ
イル2に交番磁界を発生させる。この磁界内にMR素子
10をセットする。また、このコイル2に流れる交流電
流は抵抗3によって検出され、電圧測定部4は抵抗3に
現れた電圧を測定し、電圧Vhをオシロスコープ7に出
力する。
【0006】さらに、定電流源5からMR素子10に電
流(センス電流)が供給された状態で、電圧測定部6は
MR素子10の両端に現れる電圧を測定して、電圧VR
をオシロスコープ7に出力する。これにより、オシロス
コープ7は電圧Vh及びVRに基づいてMR素子10の
磁界H対抵抗Rの波形を表示する。このとき、試験者は
オシロスコープ7の縦軸(Y)をMR素子10の抵抗変
化とし、横軸(X)を磁界変化としたときに、この波形
が示す線型状態からMR素子10の良否判定を行ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘルム
ホルツコイル2で発生された交番磁界(磁束φ)が、M
R素子10の端子と電圧測定部6とを接続する配線に鎖
交して、起電力V=−dφ/dtを誘導する。このた
め、電圧測定部6がMR素子10の両端に現れた電圧
と、この起電力Vとを加算して測定してしまうので、M
R素子10の抵抗に比例した正確な電圧VRを電圧測定
部6からオシロスコープ7へ出力することができなくな
る。
【0008】これにより、オシロスコープ7において、
MR素子10の磁界H対抵抗Rの波形を正確に表示する
ことができないので、MR素子を精度良く試験すること
が困難となるという問題がある。なお、従来装置ではオ
シロスコープ7に直接,電圧VhやVRを出力している
ので、MR素子10の磁界H対抵抗Rのデータ保存がで
きず、数値化による品質管理を行うことが困難となる。
また、MR素子10の良否判定が観測者に依存されるの
で、試験精度が低下する恐れがある。
【0009】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、磁界発生系から抵抗測定系へ誘導
しようとする電圧に影響されることなく、抵抗測定をす
ること、及び、試験の自動化を図ることが可能となる磁
気抵抗素子の試験装置及びその試験方法の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気抵抗素子の
第1の試験装置は、その実施例を図1に示すように、直
流電源に基づいて磁界を発生する手段と、前記磁界中で
磁気抵抗素子の電気抵抗を測定する測定手段と、前記直
流電源の出力を調整し前記磁界の強さを変化させてから
一定時間経過後に、前記測定手段に対して抵抗測定を許
可する制御手段と、前記制御手段の許可後、前記磁気抵
抗素子の良否を判定する判定手段とを備えていることを
特徴とする。
【0011】本発明の第2の試験装置は、図6に示すよ
うに前記測定手段によって得られた磁気抵抗素子の実測
値から、前記磁気抵抗素子の端子を短絡したときに得ら
れる測定系のオフセット値を差し引いて前記磁気抵抗素
子の抵抗測定値を補正する補正手段を設けていることを
特徴とする。本発明の第3の試験装置は、図8に示すよ
うに前記磁気抵抗素子に与えられた磁界変化に対する該
磁気抵抗素子の抵抗変化を示す磁気特性を求め、前記磁
気特性の良否を判定する判定手段を設けていることを特
徴とする。
【0012】本発明の第4の試験装置は、図12に示すよ
うに前記磁界中で複数の磁気抵抗素子を載置する手段
と、前記載置手段に載置された磁気抵抗素子を各々選択
して前記測定手段に接続する手段とを設けていることを
特徴とする。本発明の第5の試験装置は、図14に示すよ
うに前記磁気抵抗素子を撮像する撮像手段と、前記撮像
手段から得られる個体識別情報を認識し、前記識別され
た磁気抵抗素子と該磁気抵抗素子の磁気特性と対応付け
る手段とを設けていることを特徴とする。
【0013】本発明の第6の試験装置は、図16に示すよ
うに、前記磁界発生手段によって発生された磁界を検出
する磁気検出素子を設け、前記磁気検出素子の磁界検出
量に従って前記制御手段が磁界発生手段をフィードバッ
ク制御することを特徴とする。本発明の第1の試験方法
は、磁気抵抗素子に磁界を与え、前記磁界を変化させて
から一定時間経過後に、前記磁気抵抗素子の抵抗測定を
し、前記抵抗測定結果から前記磁気抵抗素子の良否を判
定することを特徴とする。
【0014】本発明の第2の試験方法は、前記磁気抵抗
素子に磁界を与えて良否を判定する前に、予め、磁界を
与えずに前記磁気抵抗素子の電気抵抗を測定し、前記磁
気抵抗素子の測定抵抗値と前記磁気抵抗素子の試験仕分
け基準値とを比較することを特徴とする。本発明の第1
及び第2の試験方法において、前記磁気抵抗素子の良否
を判定は、磁界の強さが増加する方向に磁界を変化さ
せ、その後、該磁界の強さが減少する方向に磁界を変化
させたときに得られる磁気特性の直線性を評価すること
を特徴とし、上記目的を達成する。
【0015】
【作 用】本発明の試験装置の動作を説明する。まず、
磁界発生手段は従来例のような交流による交番磁界では
なく、直流電源に基づいて単一の磁界を発生する。そし
て、制御手段は、直流電源の出力を調整し、この磁界が
変化してから一定時間経過後に、測定手段に対して抵抗
測定を許可している。この結果、測定手段は制御手段か
らの許可を受けてこの磁界雰囲気中に置かれた磁気抵抗
素子の抵抗を測定する。そして、判定手段は、制御手段
の許可後に、磁気抵抗素子の良否を判定する。
【0016】このように本発明によれば、磁界を変化さ
せてから一定時間経過後に、磁気抵抗素子の抵抗測定が
許可されるので、磁界(磁束φ)が変化している期間,
すなわち、起電力V=−dφ/dtが生じるような間で
は抵抗測定が禁止され、この起電力Vの影響が無くなっ
たときに、磁気抵抗素子の抵抗が測定されるようにな
る。
【0017】これにより、磁界を変化させたときの測定
誤差が実測値に含まれなくなるので、磁気抵抗素子の良
否を精度良く判定できる(第1の試験方法)。本発明の
第2の試験装置によれば、補正手段によって、磁気抵抗
素子の実測値から測定系のオフセット値が差し引かれ、
磁気抵抗素子の抵抗値が補正できるので、磁気抵抗素子
を高精度に良否判定できる。
【0018】本発明の第3の試験装置によれば、磁気抵
抗素子に与えた磁界変化に対する該磁気抵抗素子の抵抗
変化の特性が判定手段によって求められ、磁気特性の直
線性が評価されるので、測定者に依存されることなく、
客観的な良否判定を行うことができる。本発明の第4の
試験装置によれば、磁界中の複数の磁気抵抗素子が接続
手段によって選択され、ここで選択された1つの磁気抵
抗素子が測定手段に接続されるので、磁界雰囲気中に載
置された複数の磁気抵抗素子を連続して試験を行うこと
ができる。
【0019】本発明の第5の試験装置によれば、撮像手
段によって磁気抵抗素子が撮像され、この撮像手段から
得られた個体識別情報が対応付け手段によって認識さ
れ、ここで認識された磁気抵抗素子と、該磁気抵抗素子
の磁気特性とが対応付けられるので、磁気抵抗素子の試
験管理が自動化できる。本発明の第6の試験装置によれ
ば、磁界発生手段が発生した磁界は、磁気検出素子によ
って検出され、磁気検出素子によって検出された磁界量
に従って制御手段が磁界発生手段をリアルタイムにフィ
ードバック制御できるので、磁界発生手段に流れる電流
と磁界の関係を予め較正しなくても済むようになる。
【0020】本発明の第2の試験方法では、磁気抵抗素
子に磁界を与えて良否を判定する前に、予め、磁界を与
えずにこの磁気抵抗素子の電気抵抗を測定し、この磁気
抵抗素子の測定抵抗値とこの磁気抵抗素子の試験仕分け
基準値とを比較しているので、試験仕分け基準値に満た
ない磁気抵抗素子は磁界を与えた抵抗測定を行わないよ
うにすることができ、試験時間の短縮化が図られる。
【0021】本発明の第1及び第2の試験方法におい
て、磁界の強さを増加する方向に磁界変化させ、その
後、該磁界の強さを減少する方向に磁界を変化させたと
きに得られる磁気抵抗素子の磁気特性を評価しているの
で、磁気抵抗素子の直線性によって性能が判断できる。
【0022】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図1〜16は本発明の実施例に係る磁気
抵抗素子の試験装置及びその試験方法の説明図である。 (1)第1の実施例の説明 図1は、本発明の第1の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。図1において、11は直流電
流を出力するコイル電流印加部であり、直流電源の一例
である。コイル電流印加部11は予め較正された磁界−
電流対応テーブルに基づいて直流電流を出力するように
している。この磁界−電流対応テーブルを図4(A)に
示している。本実施例では、20〔Oe〕のピッチで±
100 〔Oe〕の磁界を発生させるために、200 〔mA〕
のピッチで±1000〔mA〕の電流を供給する。
【0023】12はコイル電流印加部11からの直流電
流を入力して磁界を発生するコイル部であり、磁界発生
手段の一例である。コイル部12には空芯のヘルムホル
ツコイルを使用する。13は磁界雰囲気中に置かれたM
R素子10に電流(センス電流)を印加する測定電流印
加部である。なお、MR素子10については図2におい
て説明する。
【0024】14はMR素子10の抵抗を測定する電圧
測定部である。15はMR素子10の良否を試験すると
きに、コイル電流印加部11の出力を調整して磁界の強
さを変化させ、この磁界を変化させてから一定時間経過
後に、電圧測定部14に対して抵抗測定を許可する制御
部であり、制御手段の一例である。なお、制御部15は
図4(A)に示すような磁界−電流対応テーブルに基づ
いてコイル電流印加部11の出力を制御している。
【0025】16は制御部15によって求められたMR
素子10の磁界対抵抗特性のデータを格納するデータ保
存部、17はこの特性データに基づいてMR素子10の
磁界対抵抗特性を表示する表示部である。19Aは磁界対
抵抗特性からMR素子10の良否を判定する良否判定部
である。MR素子10は図2(A)に示すようなMRヘ
ッド200 の再生ヘッド側に設けられている。図2(A)
において、Aは磁気ディスクの情報を読み取る再生ヘッ
ドであり、201 は基板であり、202 は基板上に形成され
た下部シールド膜であり、MR素子10は下部シールド
膜202 上に形成されている。また、MR素子10の両側
に引出し端子203 が設けられている。本実施例ではこの
端子203 に電流を供給し、両端に現れる電圧を測定す
る。なお、Bは磁気ディスクに情報を記録する記録ヘッ
ドであり、204 は上部ギャップ膜であり、MR素子10
の上部に形成されている。205 はライトコイルであり、
ライトギャップ膜により絶縁されている。206 は上部コ
アである。
【0026】また、MR素子10は、その断面を図2
(B)に示すように、数nm程度の膜厚のCoNiFe
膜10Aと、Cu膜10Bと、CoNiFe膜10Cと、Fe
−Mn膜10Dとを順次積層した構造を有している。次
に、図3を参照しながら本実施例の試験装置の動作を説
明する。例えば、図2(A)に示したようなMRヘッド
200 のMR素子10を試験する場合、図3において、ま
ず、ステップP1で測定電流印加部13からMR素子1
0へセンス電流を出力する。この電流は好ましくは直流
が良い。
【0027】次いで、MR素子10に与えるべき磁界の
強さを+方向に変化させるために、まず、ステップP2
でコイル部12で発生する磁界Hを最小値(MIN:初
期磁界)にセットする。そして、ステップP3で制御部
15は、磁界用の電流を通電するようにコイル電流印加
部11の出力を調整する。ここで、コイル部12で発生
した磁界の強さが変化する。
【0028】次に、ステップP4でこの磁界が変化して
から一定時間待つ(WAIT)。本実施例では10ms
程度の安定時間を設定している。そして、一定時間経過
後に、ステップP5で制御部15からの抵抗測定の許可
を受けた電圧測定部14が、この磁界雰囲気中に置かれ
たMR素子10の抵抗を測定する。そして、ステップP
6では制御部15が初期磁界Hに磁界変化量を加算し、
ここで加算したデータ(D1)をデータ保存部16に格
納する。その後、制御部15はステップP7で磁界Hが
最大値(MAX)になったか否かを判断する。ここで、
磁界Hが最大値になった場合(YES)には、ステップP
8に移行する。磁界Hが最大値になっていない場合(N
O)には、ステップP3に戻って磁界を変化させては、
一定時間経過後に、MR素子10の抵抗を測定する処理
を繰り返す。これにより、磁界Hは階段状に増加して行
く。
【0029】そして、ステップP7で磁界Hが最大値に
なった場合には、MR素子10に与えるべき磁界の強さ
を−方向に変化させるために、ステップP8で制御部1
5は、磁界用の電流を減少するようにコイル電流印加部
11の出力を調整する。コイル部12で発生した磁界の
強さが減少の方向に転ずる。次に、ステップP9でこの
磁界が変化してから10msだけ待つ(WAIT)。そ
して、一定時間経過後に、ステップP10で制御部15か
らの抵抗測定の許可を受けた電圧測定部14が、この磁
界雰囲気中に置かれたMR素子10の抵抗を測定する。
【0030】そして、ステップP11では制御部15が最
大磁界Hから磁界変化量を減算し、この減算したデータ
をデータ保存部16に格納する。その後、制御部15は
ステップP12で磁界Hが最小値になったか否かを判断す
る。ここで、磁界Hが最小値になった場合(YES)に
は、ステップP13に移行する。磁界Hが最小値になって
いない場合(NO)には、ステップP8に戻って磁界を
変化させては、一定時間経過後に、MR素子10の抵抗
を測定する処理を繰り返す。これにより、磁界Hの最小
値→最大値→最小値へと、1周期分の測定データが収集
できる。
【0031】そして、ステップP12で磁界Hが最小値に
なった場合には、ステップP13でMR素子10に供給し
ていたセンス電流をオフする。なお、複数回の周期デー
タを収集し、その平均値や最大変化値を算出すること
で、試験精度が向上する。その後、ステップP14で測定
結果を表示部17は表示する。例えば、表示部17は図
4(B)に示すようなMR素子10の磁界対抵抗特性
(磁気特性)を表示する。表示部17は制御部15から
の表示データ(D2)に基づいて磁気特性を表示する。
図4(B)において、縦軸はMR素子10の抵抗R
〔Ω〕であり、横軸は磁界H〔Oe〕であり、最小値M
IN→0→最大値MAXを示している。実線はMR素子
10のR−H特性を示している。特性は、直線性の良い
ものほど良好である。
【0032】そして、ステップP15で良否判定部19Aは
MR素子10の良否判定をする。通常のMR素子では磁
界の変化と、ほぼ比例した状態で抵抗変化を起こす。こ
の抵抗変化が基準値以内であるか否かを求めることによ
り素子の良否判定を行う。例えば、最大磁界における抵
抗値(最大抵抗値)を求め、次に、最小磁界における抵
抗値(最小抵抗値)を求める。このとき、抵抗変化量
(最大抵抗値)−(最小抵抗値)が、抵抗変化基準最小
値<抵抗変化量<抵抗変化基準最大値でないとき、その
素子を不良とする。
【0033】また、良否判定部19Aは図5(A)〜
(C)に示すようなMR素子10のR−H特性を有する
ものは不良として判断する。図5(A)はこのR−H特
性が直線にならずに途中で折れ曲がっており、直線性の
悪い例を示している。図5(B)はR−H特性が楕円状
になっており、直線性の悪い例を示している。図5
(C)はR−H特性が途中でクロスしており、直線性の
悪い例を示している。このようなMR素子10が再生ヘ
ッドとして使用されると、均一な情報の読取りができな
い。
【0034】このようにして、本発明の第1の実施例に
係るMR素子の試験装置によれば、コイル電流印加部1
1は磁界Hを段階的に変化させ、この磁界Hが変化され
てから10ms経過後に、制御部15は電圧測定部14
に対してMR素子10の抵抗測定を許可しているので、
磁界(磁束φ)が変化している期間,すなわち、起電力
V=−dφ/dtが生じるような間では抵抗測定が禁止
され、この起電力Vの影響が無くなったときに、MR素
子10の抵抗が測定できる。従って、磁界変化中の測定
誤差が実測値に含まれなくなり、精度良くMR素子10
の良否が判定できる。
【0035】例えば、図5(A)に示したような不良を
検出するためには、磁界を0から+方向に変化させたと
きの抵抗変化量と、磁界Hを0から−方向に変化させた
ときの抵抗変化量との差を求めることで、MR素子10
の良否が判定できる。その時の計算式は、 |(最大抵抗値−磁界0時の抵抗値)−(磁界0時の抵
抗値−最小抵抗値)| となる。この計算値が0に近いほど素子性能は良好であ
り、基準値を越えた場合を不良とする。
【0036】また、図5(B)に示したような不良を検
出するためには、磁界Hを−方向から+方向に変化させ
たときと、磁界Hを+方向から−方向に変化させたとき
の波形を比較する方法である。この方法では、まず、磁
界を−方向から+方向に変化させたときの磁界0の抵抗
値(R0+)を求め、次に、磁界を+方向から−方向に
変化させたときの磁界0の抵抗値(R0−)を求める。
そして、 |(R0+)−(R0−)| が0に近いほど素子性能は良好となり、基準値を越えた
場合を不良とする。
【0037】さらに、図5(C)に示したような不良を
検出するためには、R−H特性(グラフ)の直線性を求
めることで、MR素子10の良否を判定する。この判定
方法については、図10, 11を参照しながら、第3の実施
例において詳述する。 (2)第2の実施例の説明 図6は、本発明の第2の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。第2の実施例では第1の実施
例に対してMR素子10の抵抗値を補正するためのデー
タ補正部18が設けられるものである。
【0038】本発明の第2の試験装置は、図6に示すよ
うにコイル電流印加部11、コイル部12、測定電流印
加部13、電圧測定部14、制御部15、データ保存部
16、表示部17、データ補正部18及び良否判定部19
Aから成る。なお、第1の実施例と同じ記号及び同じ名
称のものは、同じ機能を有するため、その説明を省略す
る。
【0039】データ補正部18は補正手段を構成するも
のであり、電圧測定部14によって得られたMR素子1
0の実測値から、MR素子10の端子を短絡したときに
得られる測定系のオフセット値を差し引いてMR素子1
0の抵抗値を補正する。図7(A)はデータ補正部18
が取得する補正データの内容図である。この補正データ
(D3)は次のように取得する。図6において、予め、
被試験対象となるMR素子10の代わりに銅板等の導体
でMR素子10の端子(接続部)を短絡する。次に、実
際のR−H特性を得るための抵抗測定のときと同様に、
同一の周期で磁界Hを20〔Oe〕のピッチで±100
〔Oe〕まで変化させ、この磁界変化により発生した電
圧を電圧測定部14で測定し、この測定結果を補正デー
タD3としてデータ保存部16に格納して置く。この補
正データはコイル部12や配線等の測定系のオフセット
値に等しくなる。本実施例では、磁界Hを20〔Oe〕
のピッチで±100 〔Oe〕まで変化させたときに、50,
40, 30, 20, 10, 0 10, 20, 30, 40, 50 〔mV〕の補
正データが得られた。
【0040】そして、実際の抵抗測定では図7(B)に
示すように磁界を−100 〔Oe〕〜0〜+100 〔Oe〕
の範囲で変化させたときに、実測値として150, 190, 23
0, 270, 310, 350, 410, 470, 530, 590, 650 〔mV〕
が得られたものとすれば、補正後の測定データは、各々
の実測値から補正データを差し引くことによって、100,
150, 200, 250, 300, 350, 400, 450, 500, 550, 600
〔mV〕となる。
【0041】このように本発明の第2の実施例に係るM
Rヘッド試験装置では、データ補正部18によって、M
R素子10の実測値150, 190, 230, 270, 310, 350, 41
0, 470, 530, 590, 650 〔mV〕から測定系のオフセッ
ト値50, 40, 30, 20, 10, 010, 20, 30, 40, 50 〔m
V〕が差し引かれ、MR素子10の測定データが補正で
きるので、コイル部12や配線等の測定系のオフセット
値を取り除いた高信頼度のR−H特性が得られる。ま
た、高い精度のR−H特性が得られるのでMR素子10
の良否判定精度が向上し、高信頼度の試験装置が提供で
きる。
【0042】(3)第3の実施例の説明 図8は、本発明の第3の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。第3の実施例では第1の実施
例の良否判定部19Aに対して機能向上を図った良否判定
部19Bが設けられている。また、第3の実施例ではMR
素子10に磁界Hを与えて良否を判定する前に、予め、
磁界Hを与えずにMR素子10の電気抵抗を測定し、こ
のMR素子10の測定抵抗値とこのMR素子10の試験
仕分け基準値とを比較するものである(第2の試験方
法)。
【0043】本発明の第3の試験装置は、図8に示すよ
うにコイル電流印加部11、コイル部12、測定電流印
加部13、電圧測定部14、制御部15、データ保存部
16、表示部17及び良否判定部19Bから成る。なお、
第1,2の実施例と同じ記号及び同じ名称のものは、同
じ機能を有するため、その説明を省略する。良否判定部
19Bは他の判定手段を構成するものであり、MR素子1
0に与えた磁界変化に対する該MR素子10の抵抗変化
を示す磁界対抵抗特性を求め、磁界対抵抗特性の直線性
を評価する。良否判定部19BはMR素子10の事前チェ
ックを行うために、磁界Hを与えずに電流測定部14が
MR素子10の抵抗測定をすると、良否判定部19BはM
R素子10の抵抗の測定結果値とMR素子10の試験仕
分け基準値を比較する。良否判定部19Bの制御フローチ
ャートは図10, 11に示されている。
【0044】次に、図9〜11を参照しながら本実施例の
試験装置の動作を説明する。図9において、まず、ステ
ップP1で測定電流印加部13からMR素子10へセン
ス電流を出力する。次に、MR素子10の事前チェック
を行うために、ステップP2では磁界Hを与えずに電流
測定部14がMR素子10の抵抗測定をする。そして、
ステップP3で良否判定部19AはMR素子10の抵抗の
測定結果値とMR素子10の試験仕分け基準値を比較す
る。この際に、この測定結果値が試験仕分け基準値に満
たない場合(NO)には、ステップP15に移行する。測
定結果値が試験仕分け基準値を満たしている場合(YE
S)には、ステップP4に移行する。この比較によっ
て、抵抗値が基準範囲外にあるものが除かれる。
【0045】ステップP4では、第1の実施例と同様に
MR素子10に与えるべき磁界の強さを+方向に変化さ
せる(往路)ために、磁界Hを最小値(MIN)にセッ
トし、ステップP5で制御部15は、磁界用の電流を増
加するようにコイル電流印加部11の出力を調整する。
次に、ステップP6でこの磁界が変化してから第1の実
施例と同様に10msだけ待ち、そして、一定時間経過
後に、ステップP7で制御部15からの抵抗測定の許可
を受けた電圧測定部14が、この磁界雰囲気中に置かれ
たMR素子10の抵抗を測定する。
【0046】そして、ステップP8では制御部15が初
期磁界Hに磁界変化量を加算し、ここで加算したデータ
(D1)をデータ保存部16に格納する。その後、制御
部15はステップP9で磁界Hが最大値(MAX)にな
ったか否かを判断する。ここで、磁界Hが最大値になっ
た場合(YES)には、ステップP10に移行する。磁界H
が最大値になっていない場合(NO)には、ステップP
5に戻って磁界を変化させては、一定時間経過後に、M
R素子10の抵抗を測定する処理を繰り返す。これによ
り、第1の実施例と同様に磁界Hは階段状に増加して行
く。
【0047】そして、ステップP11で磁界Hが最大値に
なった場合には、MR素子10に与えるべき磁界の強さ
を−方向に変化させる(復路)ために、ステップP10で
制御部15は、磁界用の電流を減少するようにコイル電
流印加部11の出力を調整する。コイル部12で発生し
た磁界の強さが減少の方向に転ずる。次に、ステップP
11でこの磁界が変化してから10msだけ待つ(WAI
T)。そして、一定時間経過後に、ステップP12で制御
部15からの抵抗測定の許可を受けた電圧測定部14
が、この磁界雰囲気中に置かれたMR素子10の抵抗を
測定する。
【0048】そして、ステップP13では制御部15が最
大磁界Hから磁界変化量を減算し、この減算したデータ
をデータ保存部16に格納する。その後、制御部15は
ステップP14で磁界Hが最小値になったか否かを判断す
る。ここで、磁界Hが最小値になった場合(YES)に
は、ステップP15に移行する。磁界Hが最小値になって
いない場合(NO)には、ステップP10に戻って磁界を
変化させては、一定時間経過後に、MR素子10の抵抗
を測定する処理を繰り返す。
【0049】そして、ステップP14で磁界Hが最小値に
なった場合には、ステップP15でMR素子10に供給し
ていたセンス電流をオフする。その後、ステップP16で
測定結果を表示部17は表示する。そして、ステップP
17で良否判定部19BはMR素子10の良否判定をする。
例えば、良否判定部19Bは図10の良否判定フローチャー
ト(サブルーチン)に移行して、まず、ステップP71で
データ保存部16から磁界Hが最小値(MIN)となる
データを読出す。次に、ステップP72で良否判定値とし
てαを設定する。そして、良否判定部19BはステップP
73で磁界Hのときの抵抗値をAと置き、ステップP74で
は磁界Hを増加したときの抵抗値をBと置く。そして、
良否判定部19BはステップP75で磁界Hを2倍にしたと
きの抵抗値をCと置く。
【0050】その後、良否判定部19BはステップP76で
(B−A)−α<(C−B)<(B−A)+αを満たす
か否かを判定する。ここで、(B−A)−αは抵抗変化
基準最小値であり、(C−B)は抵抗変化量であり、
(B−A)+αは抵抗変化基準最大値をそれぞれ示して
いる。なお、(B−A)−α<(C−B)<(B−A)
+αを満たさない場合(NO)には、ステップP79に移
行して不良とする。
【0051】また、(B−A)−α<(C−B)<(B
−A)+αを満たす場合(YES)には、ステップP77に
移行して磁界Hを2倍に変化した値が最大値(MAX)
になったか否かを判断する。これが最大値になった場合
(YES)にはステップP711に移行する。これが最大値
にならない場合(NO)には、ステップP73に戻って磁
界の強さを+方向に変化させたとき(往路時)の判定を
続ける。この結果、往路時の抵抗値の判定を終えると、
ステップP711 に移行して、良否判定部19Bは復路時の
データを読み出して、磁界Hのときの抵抗値をAと置
き、ステップP712 では磁界Hを減少したときの抵抗値
をBと置く。そして、良否判定部19BはステップP713
で磁界Hを2倍減少したときの抵抗値をCと置く。
【0052】その後、良否判定部19BはステップP714
で(A−B)−α<(B−C)<(A−B)+αを満た
すか否かを判定する。ここで、(A−B)−αは復路時
の抵抗変化基準最小値であり、(B−C)は復路時の抵
抗変化量であり、(A−B)+αは復路時の抵抗変化基
準最大値をそれぞれ示している。なお、(A−B)−α
<(B−C)<(A−B)+αを満たさない場合(N
O)には、ステップP79に移行して不良とする。
【0053】また、(A−B)−α<(B−C)<(A
−B)+αを満たす場合(YES)には、ステップP715
に移行して磁界Hを2倍変化させた値が最小値(MI
N)になったか否かを判断する。これが最小値になって
復路時の判定を全てパスした場合(YES)にはステップ
P717 に移行して良品とする。これが最小値にならずに
復路時の判定をすべてパスしていない場合(NO)に
は、ステップP716 に移行して磁界の強さを−方向に変
化させたとき(復路時)の判定を続ける。その後、図9
のフローチャート(メインルーチン)に復帰する。
【0054】このようにして、本発明の第3の実施例に
係るMRヘッド試験装置によれば、MR素子10の試験
に先立ち、予め、測定電流印加部13及び電流測定部1
4によってステップP2,P3でMR素子10に磁界を
与えずに抵抗測定をし、このときの測定結果値とMR素
子10の試験仕分け基準値を良否判定部19Bが比較して
いるので、試験仕分け基準値に満たないMR素子10は
磁界Hを与えた抵抗測定を行わないようにすることがで
き、事前チェックでパスしたMR素子10のみを試験す
れば良くなり、全体の試験時間の短縮化が図られる。
【0055】また、良否判定部19BによってステップP
71〜P717 でMR素子10に与えた磁界変化に対する該
MR素子10の抵抗変化の特性が求められ、磁界対抵抗
特性の直線性が評価されるので、観測者に依存されるこ
となく、客観的に良否判定が行えるようになる。この他
にも、MR素子10の良否を判定する方法として、磁界
Hの最小値と最大値等の2箇所の測定抵抗値から平均増
加量を求め、これを実測値と比較しても良い。また、2
箇所の測定抵抗値から直線の方程式(y=ax+b)を
算出し他の測定点がその方程式に当てはまるかを求め
て、直線性を評価しても良い。
【0056】(4)第4の実施例の説明 図12は、本発明の第4の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。第4の実施例では第1の実施
例と異なり、同一の磁界雰囲気内に複数のMR素子10
をセットして順次試験を行うものである。本発明の第4
の試験装置は、図12に示すようにコイル電流印加部1
1、コイル部12、測定電流印加部13、電圧測定部1
4、制御部15、データ保存部16、表示部17、良否
判定部19B、接続部20及び端子切り換え部21から成
る。なお、第1〜3の実施例と同じ記号及び同じ名称の
ものは、同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0057】接続部20はコイル部12によって発生さ
れた磁界中で、例えば、3つのMR素子10を載置する
手段であり、MR素子10の端子と端子切り換え部21
とを接続する。端子切り換え部21は接続部20に載置
された3つのMR素子10の各々の端子を選択して測定
電流印加部13及び電圧測定部14に接続するものであ
り、接続手段の一例である。端子切り換え部21は制御
部15からの切り換え制御信号によって出力制御する。
【0058】次に、図13を参照しながら本実施例の試験
装置の動作を説明する。例えば、3つのMR素子10を
接続部20にセットした状態で、図13において、まず、
ステップP1で端子切り換え部21は第1番目のMR素
子10を選択して測定電流印加部13及び電圧測定部1
4に接続する。そして、ステップP2でMR素子10に
与えるべき磁界の強さを+方向に変化させる(往路)た
めに、磁界Hを最小値(MIN)にセットし、ステップ
P3で測定電流印加部13から第1番目のMR素子10
へセンス電流を出力する。次に、ステップP4では、制
御部15は、磁界用の電流を増加するようにコイル電流
印加部11の出力を調整する。次に、ステップP5でこ
の磁界が変化してから第1の実施例と同様に10msだ
け待ち、そして、一定時間経過後に、ステップP6で制
御部15からの抵抗測定の許可を受けた電圧測定部14
が、この磁界雰囲気中に置かれた第1番目のMR素子1
0の抵抗を測定する。
【0059】そして、ステップP7では制御部15が初
期磁界Hに磁界変化量を加算し、ここで加算したデータ
をデータ保存部16に格納する。その後、制御部15は
ステップP8で磁界Hが最大値(MAX)になったか否
かを判断する。ここで、磁界Hが最大値になった場合
(YES)には、ステップP9に移行する。磁界Hが最大
値になっていない場合(NO)には、ステップP4に戻
って磁界を変化させては、一定時間経過後に、MR素子
10の抵抗を測定する処理を繰り返す。これにより、磁
界Hは第1の実施例と同様に階段状に増加して行く。
【0060】そして、ステップP8で磁界Hが最大値に
なった場合には、MR素子10に与えるべき磁界の強さ
を−方向に変化させる(復路)ために、ステップP9で
制御部15は、磁界用の電流を減少するようにコイル電
流印加部11の出力を調整する。コイル部12で発生し
た磁界の強さは減少の方向に転ずる。次に、ステップP
10でこの磁界が変化してから10msだけ待つ(WAI
T)。そして、一定時間経過後に、ステップP11で制御
部15からの抵抗測定の許可を受けた電圧測定部14
が、この磁界雰囲気中に置かれた第1番目のMR素子1
0の抵抗を測定する。
【0061】そして、ステップP12では制御部15が最
大磁界Hから磁界変化量を減算し、この減算したデータ
をデータ保存部16に格納する。その後、制御部15は
ステップP13で磁界Hが最小値になったか否かを判断す
る。ここで、磁界Hが最小値になった場合(YES)に
は、ステップP14に移行する。磁界Hが最小値になって
いない場合(NO)には、ステップP9に戻って磁界を
変化させては、一定時間経過後に、第1番目のMR素子
10の抵抗を測定する処理を繰り返す。
【0062】そして、ステップP13で磁界Hが最小値に
なった場合には、ステップP14で第1番目のMR素子1
0に供給していたセンス電流をオフする。その後、ステ
ップP15で測定結果をデータ保存部16にファイリング
したり、表示部17でR−H特性を表示する。そして、
ステップP16で制御部15はMR素子10の素子番号が
最大(MAX)になったか否かを判断する。MR素子1
0を全部測定した場合(YES)には、測定を終了し、M
R素子10を全部測定していない場合(NO)には、ス
テップP17に移行して素子番号をインクリメントする。
【0063】そして、ステップP18では端子切り換え部
21は第2番目のMR素子10を選択して測定電流印加
部13及び電圧測定部14に接続する。そして、ステッ
プP2で第2番目のMR素子10に与えるべき磁界の強
さを+方向に変化させる(往路)ために、磁界Hを最小
値(MIN)にセットし、ステップP3で測定電流印加
部13から第2番目のMR素子10へセンス電流を出力
する。これ以降、MR素子10を全部測定するまで、ス
テップP4〜P15を繰り返す。これにより、3つのMR
素子10を順次切り換えて試験ができる。
【0064】このように第3の実施例に係るMRヘッド
試験装置によれば、コイル部12下の接続部20に載置
された3つのMR素子10が端子切り換え部21によっ
て選択され、ここで選択された1つのMR素子10の端
子が測定電流印加部13及び電圧測定部14に接続され
るので、磁界雰囲気中にセットされた3つのMR素子1
0を連続して試験ができる。したがって、複数のMR素
子10の一括試験が可能となるので、MR素子の試験効
率が向上する。なお、複数のMR素子10と試験結果を
一致させることが煩雑となるときには、次の実施例のよ
うな構成を採ると良い。
【0065】(5)第5の実施例の説明 図14は、本発明の第5の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。第5の実施例では第1の実施
例と異なり、各MR素子10に印字された素子番号(個
体識別情報)を認識して試験を行うものである。本発明
の第5の試験装置は、図14に示すようにコイル電流印加
部11、コイル部12、測定電流印加部13、電圧測定
部14、制御部15、データ保存部16、表示部17、
良否判定部19B、接続部20、端子切り換え部21、C
CDカメラ22、文字認識部23及びデータ編集部24
から成る。なお、第1〜4の実施例と同じ記号及び同じ
名称のものは、同じ機能を有するため、その説明を省略
する。
【0066】CCDカメラ22は各MR素子10に印字
された素子番号を撮像し、画像信号を出力するものであ
り、撮像手段の一例である。文字認識部23及びデータ
編集部24は対応付ける手段を構成するものである。文
字認識部23は画像信号を入力してMR素子10の素子
番号を認識して識別信号を出力する。データ編集部24
は識別信号を入力してMR素子10と、このMR素子1
0の磁界対抵抗特性と対応付けている。
【0067】次に、図15を参照しながら本実施例の試験
装置の動作を説明する。例えば、3つのMR素子10を
接続部20にセットした状態で、図15において、まず、
ステップP1でCCDカメラ22は第1番目のMR素子
10の素子番号を撮像する。そして、画像信号を文字認
識部23に出力し、文字認識部23は第1番目に試験さ
れるMR素子10を認識する。ここで、文字認識部23
は識別信号を制御部15に出力する。すると、制御部1
5は端子切り換え部21に切り換え信号を出力する。そ
して、端子切り換え部21は第4の実施例と同様に、第
1番目のMR素子10と測定電流印加部13及び電圧測
定部14に接続する。
【0068】これ以後のステップP2〜P14の制御内容
は第4の実施例と同様であるので、その説明を省略す
る。そして、ステップP15では測定結果をMR素子10
の番号毎にデータ保存部16にファイリングする。この
とき、データ編集部24は識別信号を入力してMR素子
10と、このMR素子10の磁界対抵抗特性と対応付け
てデータ保存部16にファイリングする。
【0069】また、ステップP16で制御部15は文字認
識部23からの認識信号に基づいて試験素子が有るか否
かを判断する。試験素子がある場合(YES)には、第4
の実施例と同様に端子切り換え部21によって、他のM
R素子10を選択して測定電流印加部13及び電圧測定
部14に接続する。そして、ステップP16で他の試験素
子が無い場合(NO)には、試験処理を終了する。これ
により、複数のMR素子10の番号を認識しながら、M
R素子10を順次切り換えて試験ができる。
【0070】このように本発明の第5の実施例に係るM
Rヘッド試験装置では、CCDカメラ22によってMR
素子10が撮像され、このCCDカメラ22から文字認
識部23に転送された画像信号からMR素子10の番号
が認識され、ここで認識されたMR素子10と、このM
R素子10の磁界対抵抗特性とがデータ編集部24で対
応付けられるので、複数のMR素子10を取り扱う場合
でも、人手に頼ることなく、MR素子10の試験管理が
自動化できる。従って、編集機能付きの自動試験装置が
提供できる。
【0071】(6)第6の実施例の説明 図16は、本発明の第6の実施例に係るMRヘッド試験装
置の構成図を示している。第6の実施例では第1の実施
例と異なり、磁界検出用に磁気検出素子が設けられてい
る。また、本発明の第6の試験装置はMRヘッド200 の
記録ヘッドの試験を行うものである。
【0072】図16において、31は直流電流を出力する
磁界発生用電流源、32は磁界発生用電流源31からの
直流電流を入力して磁界を発生する磁界発生コイル、3
3は磁界雰囲気中に置かれたMRヘッド200 の再生ヘッ
ドに電流(センス電流)を印加する抵抗測定用電流源、
34はMRヘッド200 の再生ヘッドの抵抗を測定する電
圧測定部である。
【0073】35は再生ヘッドの良否を試験するとき
に、磁界発生用電流源31の出力をフィードバック制御
して磁界の強さを変化させ、この磁界変化が安定した後
に、電圧測定部34に対して抵抗測定を許可する制御部
である。36は制御部35によって求められたMRヘッ
ド200 の再生ヘッドの磁界対抵抗特性のデータを格納す
るデータ保存部、37はこの特性データに基づいて再生
ヘッドの磁界対抵抗特性を表示する表示部、38は磁界
発生コイル32によって発生された磁界Hを検出した
り、記録ヘッドで発生された磁界を検出する磁気検出素
子(ホール素子)、39は磁気検出素子38の検出信号
を入力して磁界を検出する磁界検出回路、40はMRヘ
ッド200 の記録ヘッドに電流を供給するライトコイル印
加電流源である。この電流源40は交流源でも直流源で
も良い。
【0074】本実施例の試験装置の動作を説明する。例
えば、MRヘッド200 の再生ヘッド部を試験するとき
に、磁界発生コイル32は磁界発生用電流源31に基づ
いて磁界を発生する。そして、抵抗測定用電流源33か
らMRヘッド200 の再生ヘッドに電流(センス電流)を
印加する。この状態で、制御部35は、電流源31の出
力を調整して磁界の強さを変化させる。ここで、制御部
35は磁界Hのフィードバック制御を実行する。まず、
磁界発生コイル32によって発生された磁界Hが磁気検
出素子38によって検出されると、磁気検出素子38か
ら磁界検出回路39に検出信号が出力され、この検出信
号が,例えば、二値化されて制御部35に出力される。
そして、制御部35は磁界Hが一定になるように磁界発
生用電流源31の出力をフィードバック制御する。
【0075】この磁界変化が安定した後に、制御部35
は電圧測定部34に抵抗測定を許可する。この結果、電
圧測定部34は制御部35からの出力イネーブル(許
可)を受けて、この磁界雰囲気中に置かれたMRヘッド
200 の再生ヘッドの測定結果を制御部35に出力するよ
うになる。また、MRヘッド200 の記録ヘッド部を試験
するときには、ライトコイル印加電流源40からMRヘ
ッド200 の記録ヘッドへ電流を流す。この状態で、ま
ず、記録ヘッドによって発生された磁界が磁気検出素子
38によって検出されると、磁気検出素子38から磁界
検出回路39に検出信号が出力され、この検出信号が,
例えば、二値化されて制御部35に出力される。そし
て、制御部35は記録ヘッドの良否を判定する。
【0076】このように本発明の第6の実施例に係るM
Rヘッド試験装置によれば、磁界発生コイル32が発生
した磁界を磁気検出素子38によって検出するので、制
御部35によって、磁界Hをフィードバック制御するこ
とができる。また、磁界変化後の一義的な待ち時間に依
存することなく、制御部35は電圧測定部34に対して
リアルタイムに抵抗測定が許可できる。このため、コイ
ル32に流す電流と磁界の関係を予め較正しなくても済
むようになる。また、第1の実施例のような磁界−電流
補正テーブルに基づいた一方的な磁界制御に頼らなくて
も済む。
【0077】これにより、磁界を変化させたときの測定
誤差が実測値に含まれなくなるので、第1の実施例と同
様にMRヘッド200 の再生ヘッドの良否を精度良く判定
できる。また、記録ヘッドのDC試験やAC試験ができ
る。なお、本発明の各実施例では磁界対抵抗特性をディ
スプレイ等の表示部で観測する場合について説明した
が、表示部に代えてオシロスコープで観測しても良い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気抵抗
素子の試験装置によれば、磁界を変化させてから一定時
間経過後に、磁気抵抗素子の抵抗測定が許可されるの
で、磁界が変化している期間では抵抗測定が禁止され、
この誘導起電力の影響が無くなったときに、磁気抵抗素
子の抵抗が測定できる。
【0079】本発明の他の試験装置によれば、磁気抵抗
素子の抵抗値が補正できるので、高精度な良否判定を行
うことができる。また、磁気抵抗素子の磁気特性が求め
られ、この特性の直線性が評価されるので、測定者に依
存されることなく、客観的に良否判定を行うことができ
る。さらに、本発明の他の試験装置によれば、磁界雰囲
気中にセットされた複数の磁気抵抗素子を連続して試験
ができる。また、画像認識された磁気抵抗素子と、この
磁気抵抗素子の磁気特性とが対応付けられるので、試験
管理が自動化できる。
【0080】本発明の他の試験装置によれば、磁界をフ
ィードバック制御しているので、磁界発生手段に流れる
電流と磁界の関係を予め較正しなくても済むようにな
る。本発明の試験方法では、試験仕分け基準値に満たな
い磁気抵抗素子は磁界を与えた抵抗測定を行わないの
で、試験時間の短縮化が図られる。また、磁界の強さを
増減したときの磁気特性を評価することによって、磁気
抵抗素子の直線性が判断できる。
【0081】これにより、GMRヘッド等に使用する磁
気抵抗素子の特性試験を自動的かつ高精度に行うことが
できる試験装置の提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るMR素子の試験装
置の構成図である。
【図2】本発明の各実施例に係るMR素子の構成図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例に係る試験装置の制御フ
ローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例に係る磁界対電流の対応
テーブル及び抵抗R−磁界H特性図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る良否判定時のR−
H特性図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るMR素子の試験装
置の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る補正データ及びデ
ータ保存部の測定データの内容図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係るMR素子の試験装
置の構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る試験装置の制御フ
ローチャート(メインルーチン)である。
【図10】本発明の各実施例に係る試験装置の良否判定フ
ローチャート(その1)である。
【図11】本発明の各実施例に係る試験装置の良否判定フ
ローチャート(その2)である。
【図12】本発明の第4の実施例に係るMR素子の一括試
験装置の構成図である。
【図13】本発明の第4の実施例に係る試験装置の制御フ
ローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施例に係るMR素子の試験装
置の構成図である。
【図15】本発明の第5の実施例に係る試験装置の制御フ
ローチャートである。
【図16】本発明の第6の実施例に係るMRヘッドの試験
装置の構成図である。
【図17】従来例に係るMR素子の試験装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1…交流電源、2,12…コイル(部)、3…電流値検
出抵抗、5…定電流源、7…オシロスコープ、11…コ
イル電流印加部、13…測定電流印加部、4,6,1
4,34…電圧測定部、15,35…制御部、16,3
6…データ保存部、17,37…表示部、18…データ
補正部、19A,19B…良否判定部、20…接続部、21
…端子切り換え部、22…CCDカメラ、23…文字認
識部、24…データ編集部、31…磁界発生用電流源、
32…磁界発生コイル、33…抵抗測定用電流源、38
…磁気検出素子、39…磁界検出回路、40…ライトコ
イル印加電流源。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に基づいて磁界を発生する手段
    と、 前記磁界中で磁気抵抗素子の電気抵抗を測定する測定手
    段と、 前記直流電源の出力を調整し前記磁界の強さを変化させ
    てから一定時間経過後に、前記測定手段に対して抵抗測
    定を許可する制御手段と、 前記制御手段の許可後、前記磁気抵抗素子の良否を判定
    する判定手段とを備えていることを特徴とする磁気抵抗
    素子の試験装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段によって得られた磁気抵抗
    素子の実測値から、前記磁気抵抗素子の端子を短絡した
    ときに得られる測定系のオフセット値を差し引いて前記
    磁気抵抗素子の抵抗測定値を補正する補正手段を設けて
    いることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子の試
    験装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗素子に与えられた磁界変化
    に対する該磁気抵抗素子の抵抗変化を示す磁気特性を求
    め、前記磁気特性の良否を判定する判定手段を設けてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子の試験
    装置。
  4. 【請求項4】 前記磁界中で複数の磁気抵抗素子を載置
    する手段と、 前記載置手段に載置された磁気抵抗素子を各々選択して
    前記測定手段に接続する手段とを設けていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気抵抗素子の試験装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗素子を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段から得られる個体識別情報を認識し、
    前記識別された磁気抵抗素子と該磁気抵抗素子の磁気特
    性と対応付ける手段とを設けていることを特徴とする請
    求項1記載の磁気抵抗素子の試験装置。
  6. 【請求項6】 前記磁界発生手段によって発生された磁
    界を検出する磁気検出素子を設け、前記磁気検出素子が
    検出した磁界量に従って前記制御手段が磁界発生手段を
    フィードバック制御することを特徴とする請求項1記載
    の磁気抵抗素子の試験装置。
  7. 【請求項7】 磁気抵抗素子に磁界を与え、前記磁界を
    変化させてから一定時間経過後に、前記磁気抵抗素子の
    抵抗測定をし、前記抵抗測定結果から前記磁気抵抗素子
    の良否を判定することを特徴とする磁気抵抗素子の試験
    方法。
  8. 【請求項8】 前記磁気抵抗素子に磁界を与えて良否を
    判定する前に、予め、磁界を与えずに前記磁気抵抗素子
    の電気抵抗を測定し、前記磁気抵抗素子の測定抵抗値と
    前記磁気抵抗素子の試験仕分け基準値とを比較すること
    を特徴とする請求項7記載の磁気抵抗素子の試験方法。
  9. 【請求項9】 前記磁気抵抗素子の良否を判定は、磁界
    の強さが増加する方向に磁界を変化させ、その後、該磁
    界の強さが減少する方向に磁界を変化させたときに得ら
    れる磁気特性の直線性を評価することを特徴とする請求
    項7記載の磁気抵抗素子の試験方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440794B1 (ko) * 1997-05-23 2004-09-18 삼성전자주식회사 자기저항 헤드의 자기저항 센서 고유저항 측정 방법
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