JPH09172202A - 熱電素子 - Google Patents
熱電素子Info
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- JPH09172202A JPH09172202A JP7332409A JP33240995A JPH09172202A JP H09172202 A JPH09172202 A JP H09172202A JP 7332409 A JP7332409 A JP 7332409A JP 33240995 A JP33240995 A JP 33240995A JP H09172202 A JPH09172202 A JP H09172202A
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- Japan
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- thermoelectric element
- seebeck coefficient
- electric conductivity
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 性能指数が飛躍的に向上した熱電素子とする
こと。 【解決手段】 2種以上の合金を組み合わせて形成する
粉末焼結体であり、相対的に電気伝導度の大きい合金2
の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きい合金3が配
置された、熱電素子1としたこと。
こと。 【解決手段】 2種以上の合金を組み合わせて形成する
粉末焼結体であり、相対的に電気伝導度の大きい合金2
の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きい合金3が配
置された、熱電素子1としたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電素子に係るも
のであり、特に、性能指数が向上した熱電素子に関する
ものである。
のであり、特に、性能指数が向上した熱電素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】熱電素子は、ゼーベック効果、ペルチェ
効果等の熱電効果を有し、この熱電効果により、熱エネ
ルギーを電気エネルギーに変換し、或いは電気エネルギ
ーを熱エネルギーに変換し得る半導体素子である。この
熱電効果を利用して、熱電素子に電流を流し、熱電素子
の両端面間で温度勾配を生じさせ、冷却装置等に用いら
れる、いわゆるペルチェ素子が開発されている。これら
熱電素子の開発の中心は、熱電素子の最大温度差を増加
させて冷却能力を向上させることであり、そのため最大
吸熱量に正比例的に影響する性能指数Zを向上させるこ
とに帰着する。
効果等の熱電効果を有し、この熱電効果により、熱エネ
ルギーを電気エネルギーに変換し、或いは電気エネルギ
ーを熱エネルギーに変換し得る半導体素子である。この
熱電効果を利用して、熱電素子に電流を流し、熱電素子
の両端面間で温度勾配を生じさせ、冷却装置等に用いら
れる、いわゆるペルチェ素子が開発されている。これら
熱電素子の開発の中心は、熱電素子の最大温度差を増加
させて冷却能力を向上させることであり、そのため最大
吸熱量に正比例的に影響する性能指数Zを向上させるこ
とに帰着する。
【0003】性能指数Zは、数1のように表される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、αはゼーベック係数、σは電気伝
導度、κは熱伝導率である。
導度、κは熱伝導率である。
【0006】キャリアが電子であるN型熱電素子の代表
的な合金材料として、Bi2 Te3がある。このBi2
Te3 の性能指数Zを更に向上させる目的で、Teの一
部をSeで置換したBi−Te−Se系合金が近年注目
されている。また、キャリアが正孔であるP型熱電素子
についても、性能指数Zを更に向上させる目的で、Bi
2 Te3 合金のうちBiの一部をSbで置換したBi−
Sb−Te系合金が近年注目されている。
的な合金材料として、Bi2 Te3がある。このBi2
Te3 の性能指数Zを更に向上させる目的で、Teの一
部をSeで置換したBi−Te−Se系合金が近年注目
されている。また、キャリアが正孔であるP型熱電素子
についても、性能指数Zを更に向上させる目的で、Bi
2 Te3 合金のうちBiの一部をSbで置換したBi−
Sb−Te系合金が近年注目されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】Bi−Te−Se系合
金及び、Bi−Sb−Te系合金は、通常は、固溶体合
金の粉末焼結体として形成される。即ち、所定の組成比
で用意された各種金属(N型熱電素子の場合はBi,T
e,Se,P型熱電素子の場合はSb,Te,Bi)を
調合し、加熱溶融させて混合した後、粉末化し、圧縮、
焼結して成形する。このようにして、固溶体合金の粉末
焼結体が得られる。
金及び、Bi−Sb−Te系合金は、通常は、固溶体合
金の粉末焼結体として形成される。即ち、所定の組成比
で用意された各種金属(N型熱電素子の場合はBi,T
e,Se,P型熱電素子の場合はSb,Te,Bi)を
調合し、加熱溶融させて混合した後、粉末化し、圧縮、
焼結して成形する。このようにして、固溶体合金の粉末
焼結体が得られる。
【0008】このような固溶体合金の粉末焼結体の性能
指数を、比較例と共に、表1に示す。
指数を、比較例と共に、表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】ここで、n−Bi2 Te3 とは、N型熱電
素子として使用される合金を示し、p−Bi2 Te3 と
は、P型熱電素子として使用される合金を示す。
素子として使用される合金を示し、p−Bi2 Te3 と
は、P型熱電素子として使用される合金を示す。
【0011】上記表より明らかなように、Bi−Te−
Se系合金は、他の合金と比較して性能指数Zこそ大き
いものの、ゼーベック係数α(絶対値)はBi2 Se3
よりも小さく、また電気伝導率σはn−Bi2 Te3 よ
りも小さい。このためBi−Te−Se系合金にしたこ
とによる相乗的な効果は得られず、性能指数Zにおいて
も顕著な向上は望めない。又同様に、Bi−Sb−Te
系合金は、他の合金と比較して性能指数Zこそ大きいも
のの、ゼーベック係数αはp−Bi2 Se3 よりも小さ
く、電気伝導率σはSb2 Te3 よりも小さい。このた
めSb−Te−Bi系合金にしたことによる相乗的な効
果は得られず、性能指数Zにおいても顕著な向上は望め
ない。
Se系合金は、他の合金と比較して性能指数Zこそ大き
いものの、ゼーベック係数α(絶対値)はBi2 Se3
よりも小さく、また電気伝導率σはn−Bi2 Te3 よ
りも小さい。このためBi−Te−Se系合金にしたこ
とによる相乗的な効果は得られず、性能指数Zにおいて
も顕著な向上は望めない。又同様に、Bi−Sb−Te
系合金は、他の合金と比較して性能指数Zこそ大きいも
のの、ゼーベック係数αはp−Bi2 Se3 よりも小さ
く、電気伝導率σはSb2 Te3 よりも小さい。このた
めSb−Te−Bi系合金にしたことによる相乗的な効
果は得られず、性能指数Zにおいても顕著な向上は望め
ない。
【0012】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、熱電素子の性能指数を更に向上させることを技
術的課題とするものである。
であり、熱電素子の性能指数を更に向上させることを技
術的課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、2種以上の合金を組み合わせて形成する粉末焼結体
であり、相対的に電気伝導度の大きい合金の粒界に、相
対的にゼーベック係数の大きい合金が配置された、熱電
素子としたことである。
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、2種以上の合金を組み合わせて形成する粉末焼結体
であり、相対的に電気伝導度の大きい合金の粒界に、相
対的にゼーベック係数の大きい合金が配置された、熱電
素子としたことである。
【0014】上記構成とすることにより、1つの熱電素
子の内部において、電気伝導度の大きい部分と小さい部
分が存在することになる。電流は、電気伝導度が大きい
部分を選択的に通過するため、電気伝導度の大きい合金
の粒内を選択的に通過する。それ故、熱電素子全体とし
てみたときの電気伝導度は、電気伝導度の大きい粒子の
ものが支配的となり、電気伝導度を向上させることがで
きる。又、相対的に電気伝導度が小さい合金は、電気伝
導度が大きい合金の粒界に存在しているのみであるた
め、電流が電気伝導度の小さい合金を通過する部分はご
くわずかである。このため更に熱電素子の電気伝導度を
大きくすることができる。更に、相対的にゼーベック係
数が大きい合金は、ゼーベック係数の小さい合金の粒界
に配置されている。このため熱電素子の両端に配置され
る電極に接している合金は、相対的にゼーベック係数の
大きい合金である。ゼーベック係数は、両電極に接して
いる物質によって決定されるものであるため、本発明に
おける熱電素子のゼーベック係数は、相対的にゼーベッ
ク係数が大きい合金のものが支配的となる。このため、
ゼーベック係数も大きくすることができる。
子の内部において、電気伝導度の大きい部分と小さい部
分が存在することになる。電流は、電気伝導度が大きい
部分を選択的に通過するため、電気伝導度の大きい合金
の粒内を選択的に通過する。それ故、熱電素子全体とし
てみたときの電気伝導度は、電気伝導度の大きい粒子の
ものが支配的となり、電気伝導度を向上させることがで
きる。又、相対的に電気伝導度が小さい合金は、電気伝
導度が大きい合金の粒界に存在しているのみであるた
め、電流が電気伝導度の小さい合金を通過する部分はご
くわずかである。このため更に熱電素子の電気伝導度を
大きくすることができる。更に、相対的にゼーベック係
数が大きい合金は、ゼーベック係数の小さい合金の粒界
に配置されている。このため熱電素子の両端に配置され
る電極に接している合金は、相対的にゼーベック係数の
大きい合金である。ゼーベック係数は、両電極に接して
いる物質によって決定されるものであるため、本発明に
おける熱電素子のゼーベック係数は、相対的にゼーベッ
ク係数が大きい合金のものが支配的となる。このため、
ゼーベック係数も大きくすることができる。
【0015】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段は、前記相対的に
電気伝導度の大きい合金はBi2 Te3 であり、前記相
対的にゼーベック係数の大きい合金はBi2 Se3 であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の熱電素子とした
ことである。
の請求項2において講じた技術的手段は、前記相対的に
電気伝導度の大きい合金はBi2 Te3 であり、前記相
対的にゼーベック係数の大きい合金はBi2 Se3 であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の熱電素子とした
ことである。
【0016】上記構成とすることにより、N型熱電素子
全体としてみたときの電気伝導度はBi2 Te3 の有す
る電気伝導度に近くなり、ゼーベック係数はBi2 Se
3 の有するゼーベック係数に近くなる。このため電気伝
導度、ゼーベック係数ともに従来のBe−Te−Se系
合金の熱電素子よりも大きくなり、性能指数も従来のも
のと比較して飛躍的に向上する。
全体としてみたときの電気伝導度はBi2 Te3 の有す
る電気伝導度に近くなり、ゼーベック係数はBi2 Se
3 の有するゼーベック係数に近くなる。このため電気伝
導度、ゼーベック係数ともに従来のBe−Te−Se系
合金の熱電素子よりも大きくなり、性能指数も従来のも
のと比較して飛躍的に向上する。
【0017】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段は、前記相対的に
電気伝導度の大きい合金はSb2 Te3 であり、前記相
対的にゼーベック係数の大きい合金はBi2 Te3 であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の熱電素子とした
ことである。
の請求項3において講じた技術的手段は、前記相対的に
電気伝導度の大きい合金はSb2 Te3 であり、前記相
対的にゼーベック係数の大きい合金はBi2 Te3 であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の熱電素子とした
ことである。
【0018】上記構成とすることにより、P型熱電素子
全体としてみたときの電気伝導度はSb2 Te3 の有す
る電気伝導度に近くなり、ゼーベック係数はBi2 Te
3 の有するゼーベック係数に近くなる。このため電気伝
導度、ゼーベック係数ともに従来のSb−Te−Bi系
合金の熱電素子よりも大きくなり、性能指数も従来のも
のと比較して飛躍的に向上する。
全体としてみたときの電気伝導度はSb2 Te3 の有す
る電気伝導度に近くなり、ゼーベック係数はBi2 Te
3 の有するゼーベック係数に近くなる。このため電気伝
導度、ゼーベック係数ともに従来のSb−Te−Bi系
合金の熱電素子よりも大きくなり、性能指数も従来のも
のと比較して飛躍的に向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明のN型熱電素子の組織の断
面を示す図である。図において、N型熱電素子1は、比
較的大きな粒子で形成されるn−Bi2 Te3 合金粒子
2と、n−Bi2 Te3 合金粒子2の粒界に配置された
比較的小さな粒子で形成されるBi2 Se3 合金粒子3
からなる。このN型熱電素子1の製造方法については種
々の方法があるが、本実施形態においては、以下の方法
により製造した。即ち、公知の方法により、比較的大き
い粒径をもつn−Bi2 Te3 合金粒子及び、比較的小
さな粒径をもつBi2 Se3 合金粒子を製造する。その
後、これらを混合し、圧縮、焼結する。混合、圧縮の過
程において、比較的小さい粒径をもつBi2 Se3 合金
粒子は、比較的大きい粒径をもつn−Bi2 Te3 合金
粒子間に生じる隙間に入り込む。この状態で焼結を行う
ことにより、図1に示す構造のN型熱電素子1が製造で
きる。
面を示す図である。図において、N型熱電素子1は、比
較的大きな粒子で形成されるn−Bi2 Te3 合金粒子
2と、n−Bi2 Te3 合金粒子2の粒界に配置された
比較的小さな粒子で形成されるBi2 Se3 合金粒子3
からなる。このN型熱電素子1の製造方法については種
々の方法があるが、本実施形態においては、以下の方法
により製造した。即ち、公知の方法により、比較的大き
い粒径をもつn−Bi2 Te3 合金粒子及び、比較的小
さな粒径をもつBi2 Se3 合金粒子を製造する。その
後、これらを混合し、圧縮、焼結する。混合、圧縮の過
程において、比較的小さい粒径をもつBi2 Se3 合金
粒子は、比較的大きい粒径をもつn−Bi2 Te3 合金
粒子間に生じる隙間に入り込む。この状態で焼結を行う
ことにより、図1に示す構造のN型熱電素子1が製造で
きる。
【0021】図1に示すN型熱電素子1において、電流
を図示左方向から右方向に流すと、電流は、より電気伝
導度の良い部分を選択して流れる。即ち、比較的大きな
合金粒子であるn−Bi2 Te3 合金粒子2の粒内を選
択的に流れる。このため、本実施形態におけるN型熱電
素子の電気伝導度はn−Bi2 Te3 合金の電気伝導度
に近い値となり、従来のBi−Te−Se系合金の電気
伝導度よりも大きくなる。
を図示左方向から右方向に流すと、電流は、より電気伝
導度の良い部分を選択して流れる。即ち、比較的大きな
合金粒子であるn−Bi2 Te3 合金粒子2の粒内を選
択的に流れる。このため、本実施形態におけるN型熱電
素子の電気伝導度はn−Bi2 Te3 合金の電気伝導度
に近い値となり、従来のBi−Te−Se系合金の電気
伝導度よりも大きくなる。
【0022】又、n−Bi2 Te3 合金粒子2の表面
は、Bi2 Se3 合金粒子3に覆われている。このた
め、電極に接触する部分はBi2 Se3 合金粒子3であ
る。このため、電極との接触面の材質で決定されるゼー
ベック係数はBi2 Se3 のゼーベック係数に近い値と
なり、従来のBi−Te−Se系合金のゼーベック係数
よりも大きくなる。電気伝導度とゼーベック係数が向上
したことにより、性能指数が飛躍的に向上する。
は、Bi2 Se3 合金粒子3に覆われている。このた
め、電極に接触する部分はBi2 Se3 合金粒子3であ
る。このため、電極との接触面の材質で決定されるゼー
ベック係数はBi2 Se3 のゼーベック係数に近い値と
なり、従来のBi−Te−Se系合金のゼーベック係数
よりも大きくなる。電気伝導度とゼーベック係数が向上
したことにより、性能指数が飛躍的に向上する。
【0023】図2は、本発明のP型熱電素子の断面図で
ある。図において、P型熱電素子4は、比較的大きな粒
子で形成されるSb2 Te3 合金粒子5と、Sb2 Te
3 合金粒子5の粒界に形成されるp−Bi2 Te3 合金
6からなる。このP型熱電素子4の製造方法については
種々の方法があるが、本実施形態においては、以下の方
法により製造した。即ち、公知の方法により、比較的大
きい粒径をもつSb2Te3 合金粒子及び、比較的小さ
な粒径をもつp−Bi2 Te3 合金粒子を製造する。そ
の後、Sb2 Te3 合金粒子を圧縮してSb2 Te3 の
バルクとし、このSb2 Te3 のバルクを、加熱して液
状としたp−Bi2 Te3 液中に浸漬させる。すると、
Bi2 Te3 がSb2 Te3 のバルク中に拡散する。所
定時間浸漬後、バルクを引上げ、冷却する。このように
して、図2に示すP型熱電素子4が製造できる。
ある。図において、P型熱電素子4は、比較的大きな粒
子で形成されるSb2 Te3 合金粒子5と、Sb2 Te
3 合金粒子5の粒界に形成されるp−Bi2 Te3 合金
6からなる。このP型熱電素子4の製造方法については
種々の方法があるが、本実施形態においては、以下の方
法により製造した。即ち、公知の方法により、比較的大
きい粒径をもつSb2Te3 合金粒子及び、比較的小さ
な粒径をもつp−Bi2 Te3 合金粒子を製造する。そ
の後、Sb2 Te3 合金粒子を圧縮してSb2 Te3 の
バルクとし、このSb2 Te3 のバルクを、加熱して液
状としたp−Bi2 Te3 液中に浸漬させる。すると、
Bi2 Te3 がSb2 Te3 のバルク中に拡散する。所
定時間浸漬後、バルクを引上げ、冷却する。このように
して、図2に示すP型熱電素子4が製造できる。
【0024】図2に示すP型熱電素子4において、電流
を図示左方向から右方向に流すと、電流は、より電気伝
導度の大きい部分を選択して流れる。即ち、比較的大き
な合金粒子であるSb2 Te3 合金粒子5の粒内を選択
的に流れる。このため、本実施形態におけるP型熱電素
子の電気伝導度はSb2 Te3 合金の電気伝導度に近い
値となり、従来のBi−Sb−Te系合金の電気伝導度
よりも大きくなる。
を図示左方向から右方向に流すと、電流は、より電気伝
導度の大きい部分を選択して流れる。即ち、比較的大き
な合金粒子であるSb2 Te3 合金粒子5の粒内を選択
的に流れる。このため、本実施形態におけるP型熱電素
子の電気伝導度はSb2 Te3 合金の電気伝導度に近い
値となり、従来のBi−Sb−Te系合金の電気伝導度
よりも大きくなる。
【0025】又、Sb2 Te3 合金粒子5の表面は、p
−Bi2 Te3 合金に覆われている。このため、電極に
接触する部分はBi2 Te3 合金である。このため、電
極との接触面の材質で決定されるゼーベック係数はBi
2 Te3 のゼーベック係数に近い値となり、従来のBi
−Sb−Te系合金のゼーベック係数よりも大きくな
る。電気伝導度とゼーベック係数が向上したことによ
り、性能指数が飛躍的に向上する。
−Bi2 Te3 合金に覆われている。このため、電極に
接触する部分はBi2 Te3 合金である。このため、電
極との接触面の材質で決定されるゼーベック係数はBi
2 Te3 のゼーベック係数に近い値となり、従来のBi
−Sb−Te系合金のゼーベック係数よりも大きくな
る。電気伝導度とゼーベック係数が向上したことによ
り、性能指数が飛躍的に向上する。
【0026】以上、本発明を示す実施形態を説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、電気伝導度の大きい物質の表面にゼーベック係
数の大きい物質をコーティングしたものを焼結して熱電
素子を形成することも可能である。又、粉末状又は冷間
プレスした電気伝導率の大きい材料をゼーベック係数の
大きい材料の蒸気中に置くことで、拡散によりこのよう
な熱電素子を形成することも可能である。このように、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいては如何なる場合
も適用可能である。
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、電気伝導度の大きい物質の表面にゼーベック係
数の大きい物質をコーティングしたものを焼結して熱電
素子を形成することも可能である。又、粉末状又は冷間
プレスした電気伝導率の大きい材料をゼーベック係数の
大きい材料の蒸気中に置くことで、拡散によりこのよう
な熱電素子を形成することも可能である。このように、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいては如何なる場合
も適用可能である。
【0027】又、本実施形態においては、N型熱電素子
としての合金材料を、Bi2 Te3とBi2 Se3 、P
型熱電素子としての合金材料をSb2 Te3 とBi2 T
e3として示したが、これに限定されることはなく、例
えばN型熱電素子としての合金材料を,PbTeとGe
Te、P型熱電素子としての合金材料をPbTeとPb
Se、として、本実施形態と同様の組織構造とすること
により、同様の効果が得られる。
としての合金材料を、Bi2 Te3とBi2 Se3 、P
型熱電素子としての合金材料をSb2 Te3 とBi2 T
e3として示したが、これに限定されることはなく、例
えばN型熱電素子としての合金材料を,PbTeとGe
Te、P型熱電素子としての合金材料をPbTeとPb
Se、として、本実施形態と同様の組織構造とすること
により、同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
する。
【0029】相対的に電気伝導度の大きい合金の粒界
に、相対的にゼーベック係数の大きい合金を配置した熱
電素子とした。これにより、電気伝導度、ゼーベック係
数共に向上し、性能指数を飛躍的に向上させることがで
きる。
に、相対的にゼーベック係数の大きい合金を配置した熱
電素子とした。これにより、電気伝導度、ゼーベック係
数共に向上し、性能指数を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0030】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
る。
【0031】相対的に電気伝導度の大きいBi2 Te3
合金粒子の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きいB
i2 Se3 合金粒子を配置した熱電素子とした。これに
より、電気伝導度はBi2 Te3 合金に近くなり、ゼー
ベック係数はBi2 Se3 に近くなる。この両者の長所
を兼ね備えたN型熱電素子とするため、性能指数が飛躍
的に向上する。
合金粒子の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きいB
i2 Se3 合金粒子を配置した熱電素子とした。これに
より、電気伝導度はBi2 Te3 合金に近くなり、ゼー
ベック係数はBi2 Se3 に近くなる。この両者の長所
を兼ね備えたN型熱電素子とするため、性能指数が飛躍
的に向上する。
【0032】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
る。
【0033】相対的に電気伝導度の大きいSb2 Te3
合金粒子の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きいB
i2 Te3 合金粒子を配置した熱電素子とした。これに
より、電気伝導度はSb2 Te3 合金に近くなり、ゼー
ベック係数はBi2 Te3 に近くなる。この両者の長所
を兼ね備えたP型熱電素子とするため、性能指数が飛躍
的に向上する。
合金粒子の粒界に、相対的にゼーベック係数の大きいB
i2 Te3 合金粒子を配置した熱電素子とした。これに
より、電気伝導度はSb2 Te3 合金に近くなり、ゼー
ベック係数はBi2 Te3 に近くなる。この両者の長所
を兼ね備えたP型熱電素子とするため、性能指数が飛躍
的に向上する。
【0034】
1 N型熱電素子 2 n−Bi2 Te3 合金粒子 3 Bi2 Se3 合金粒子 4 P型熱電素子 5 Sb2 Te3 合金粒子 6 p−Bi2 Te3 合金
【図1】本実施形態における、N型熱電素子の内部の組
織構造を示す図である。
織構造を示す図である。
【図2】本実施形態における、P型熱電素子の断面図で
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 2種以上の合金を組み合わせて形成する
粉末焼結体であり、相対的に電気伝導度の大きい合金の
粒界に、相対的にゼーベック係数の大きい合金が配置さ
れた、熱電素子。 - 【請求項2】 前記相対的に電気伝導度の大きい合金は
Bi2 Te3 であり、前記相対的にゼーベック係数の大
きい合金はBi2 Se3 であることを特徴とする、請求
項1に記載の熱電素子。 - 【請求項3】 前記相対的に電気伝導度の大きい合金は
Sb2 Te3 であり、前記相対的にゼーベック係数の大
きい合金はBi2 Te3 であることを特徴とする、請求
項1に記載の熱電素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7332409A JPH09172202A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 熱電素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7332409A JPH09172202A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 熱電素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09172202A true JPH09172202A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18254651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7332409A Pending JPH09172202A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 熱電素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09172202A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002033527A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-31 | Asahi Kasei Corp | 熱電材料およびその製造方法 |
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| JP2008539600A (ja) * | 2005-04-28 | 2008-11-13 | クール シールド,インコーポレーテッド | 成形可能なペルチェ伝熱素子および同素子製造方法 |
| ITBO20110043A1 (it) * | 2011-02-02 | 2012-08-03 | Eonsudenergia Srl | Catalizzatore per la termolisi di rifiuti |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP7332409A patent/JPH09172202A/ja active Pending
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