JPH09173082A - ロドサーマス マリナスの熱安定性アルカリホスファターゼ - Google Patents
ロドサーマス マリナスの熱安定性アルカリホスファターゼInfo
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- JPH09173082A JPH09173082A JP8284045A JP28404596A JPH09173082A JP H09173082 A JPH09173082 A JP H09173082A JP 8284045 A JP8284045 A JP 8284045A JP 28404596 A JP28404596 A JP 28404596A JP H09173082 A JPH09173082 A JP H09173082A
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Abstract
マリナスのアルカリホスファターゼの酵素活性部分とそ
のアミノ酸配列において少なくとも75% 相同である熱安
定性アルカリホスファターゼの酵素活性部分を提供する
ものである。
Description
リナスの熱安定性アルカリホスファターゼに関する。
の末端からリン酸基を除去するために行われるごく普通
の生化学的手法に使用される。たとえば、子牛腸のアル
カリホスファターゼは、このようなリン酸基を除くため
に使用される熱不安定性酵素であり、高熱に曝されるこ
とにより不活化される。この熱不安定性は、アルカリホ
スファターゼを次の操作の前に反応混合物から除去する
必要がないので有利である。
んぱく質またはDNA 標識物の検出のための非- 放射性マ
ーカーとしても使用される。これはたんぱく質またはDN
A オリゴヌクレオチドと結合してこれらの標識物の検出
の助けとなる。酵素熱安定性は50 bp より大きいDNA の
標識化に使用するのに望ましく、貯蔵の間に酵素の安定
性を向上するための他の用途にも有用である。
カリホスファターゼが知られている:イェーおよびトレ
ラ( Yeh and Trela) (1976) “ サーマス アクアティ
カス由来の代表的アルカリホスファターゼの精製および
特性決定( Purification andCharacterization of a Re
pressible Alkaline Phosphatase from Thermus aquati
cus)" J. Biol. Chem. 251 : 3134-3139 ;ハルトッグ
およびダニエル( Hartog and Daniel )(1992) “サー
マス種菌株 Rt41A由来のアルカリホスファターゼ(An Al
kaline Phosphatase from Thermus sp Strain Rt41A)"
Int. J. Biochem. 24 : 1657 - 1660 ; シャッフェル
およびヒューレット( Schaffel and Hulett)(1978)“
バチルス リチェニホルミス由来のアルカリホスファタ
ーゼ( Alkaline Phosphatase from Bacillus lichenifo
rmis)" Biochimica et Biophysica Acta 526 : 457-46
7 ; ヒューレット- カウリングおよびキャンベル( Hul
ett-Cowling and Campbell)(1971) “ バチルス リ
チェニホルミス由来のアルカリホスファターゼの精製お
よび性質( Purification and Properties of an Alkali
ne Phosphatase of Bacillus licheniformis)" Bioche
m. 10: 1364 - 1371。
ス マリナス(Rhodothermus marinus)から新規アルカリ
ホスファターゼを単離および精製した。この酵素は高pH
適合性( 〜10.8)を有し、そして65℃で24時間インキュ
ベーション後でさえもその活性の60% を維持する熱安定
性である。この酵素はまた、6M尿素中65℃で一晩インキ
ュベーションすることを含む他の変性条件にも耐性があ
る。この酵素のより高いpHの適合性は非常に有利であ
る。この高pH適合性およびしたがって高pHでの安定性
は、たとえば酵素をストレプタビジンとともに使用する
場合に、非- 放射性検出システムにおける酵素の使用を
強化する。さらに、高pH適合性により、この酵素がアル
カリ性pHで発光形へ迅速に転化するジオキセタン基質と
ともに使用するのに適するようになる。
た、酵素を核酸プローブへ直接架橋した後で、厳しい条
件下で、すなわち高い温度下で重大な酵素活性の損失が
なくこのような標識化プローブをハイブリッド化し次い
で洗浄することができるようになる点でも有利である。
は、pHが10.5以上、たとえば10.8以上の最適pHを有し、
また少なくとも65℃の温度にも耐性がある( すなわち、
この温度でその活性の少なくとも10% を維持する)ロド
サーマス マリナスに存在する熱安定性アルカリホスフ
ァターゼの酵素活性部分を特徴とするものである。
たは他の分子たとえばp-ニトロフェニルホスフェート(p
NPP)からリン酸基を除去する活性を有するたんぱく質ま
たはそのフラグメントを単に意味する。“ アルカリホ
スファターゼ" は、pH7 以上で活性であるもの、そして
本発明では以下に列挙した条件を用いて10.0以上の最適
pHを有するものである。当業者であれば、最適pHが緩衝
液の条件および基質濃度に依存することはわかるであろ
う。
以上、好ましくは5 または10時間加熱後にその活性が少
なくとも10% を維持するものを意味する。
の一実施例を提供するが、約10.8の最適pHを有するアル
カリホスファターゼが天然に存在しそして単離すること
ができるという事実を知った当業者であれば、容易に細
胞抽出物をスクリーニングしてこのような活性の存在を
確認することができ、そしてここに記載した標準的方法
でこのような酵素部分を単離しそして精製することがで
きる。
リナスのアルカリホスファターゼの酵素活性部分と少な
くとも75% 相同の他の酵素的に活性の熱安定性アルカリ
ホスファターゼ( 配列番号 4) を包含する。75% 相同と
は、熱安定性アルカリホスファターゼが多くて25% まで
ロドサーマス マリナスのものと異なったアミノ酸配列
を有することができ、そしてロドサーマス マリナスの
アルカリホスファターゼの酵素活性部分と実質的に同じ
酵素活性( すなわち、分子からリン酸基を除去すること
のできる能力)を維持することを意味する。このような
差は保守的交換、付加、欠失、および同義コドン以外の
置換を含む。好ましい実施態様において、アルカリホス
ファターゼのアミノ酸配列はロドサーマス マリナスの
アルカリホスファターゼの酵素活性部分と比較した10個
未満の保守的アミノ酸交換または10個未満のアミノ酸付
加を含む。実質的に同じ酵素効率とは、ロドサーマス
マリナスの熱安定性アルカリホスファターゼの酵素活性
部分の活性の少なくとも50% を意味する。
るのが好ましく、すなわちこれが天然に生じる環境から
単離される。一般にはこのような環境は細菌細胞内にあ
り、そしてたんぱく質は細胞における存在と比べて少な
くとも10- 倍または100-倍豊富な細胞の細胞壁および/
またはその細胞膜から単離される。より好ましくは、こ
れが実質的に均質の調製物であるように、すなわちこれ
が調製物におけるたんぱく質性物質の主な種であるよう
に、1000-10,000-倍またはそれ以上豊富である。さらに
好ましくは、たんぱく質はただ一つの種であり、すなわ
ちサンプルにおけるたんぱく質性物質の少なくとも95%
を表す。このようなたんぱく質は、これが天然に産生す
る細菌細胞から調製されるか、またはこれが天然に産生
しない細菌または他の細胞、たとえば大腸菌において高
いたんぱく質発現レベルを起こさせるための標準的組換
えDNA 方法を用いて調製されうる。このような組換えた
んぱく質の粗製抽出物は精製たんぱく質の定義の範囲内
である。
たんぱく質またはそのフラグメントをミクロ配列化し、
望ましい生物たとえばロドサーマス マリナスの核酸か
ら生じるクローンのライブラリーのためのプローブとし
て有用なオリゴヌクレオチドを調製し、そしてこのよう
なプローブでそのライブラリーをスクリーニングしてた
んぱく質をコードするDNA のフラグメントを単離するこ
とにより、直ちにクローン化されうる。これに代わり、
たんぱく質に対する抗体を作り、どのクローンがこの抗
体により識別される抗原決定基を発現するかを確認する
ために発現ライブラリーをスクリーニングしてもよい。
他の標準技術は、請求の範囲に記載のたんぱく質をコー
ドするような遺伝子を単離するために当業者に公知のも
のである。このような遺伝子は組換えアルカリホスファ
ターゼをコードする。
は前記性質を有する組換えアルカリホスファターゼ、お
よびこのような組換えDNA を含む核酸をコードする細胞
を特徴とするものである。このようなホスファターゼを
コードする同等遺伝子は標準的技術を用いてクローン化
される。
または核酸の標識化において、および様々な分子バイオ
ロジー技術において前記酵素を使用するための方法を特
徴とするものである。すなわち、本発明の酵素は標準ラ
ベル化反応および診断分析に使用されうる。これらはま
た、リン酸基の除去が望ましい分子バイオロジー技術に
おいても使用される。
実施態様の以下の記載および特許請求の範囲から明らか
であろう。
ルカリホスファターゼ 以下はロドサーマス マリナスアルカリホスファターゼ
の単離および特性決定の例である。これは本発明を限定
するものではない。
株、ATCC 43812は、アルフレッドソンら( Alfredsson e
t al. ) (1988) “Rhodothermus marinus, gen. nov.,
sp. nov., a Thermophilic, Halophilic Bacterium fr
om Submarine Hot Springs in Iceland" J. Gen. Micro
biology 134, 299-306 に記載のように65℃にて好気性
条件下で増殖した。連続流れ遠心分離により細胞を採取
し、-80 ℃で貯蔵した。
を、p-ニトロフェニルホスフェート(pNPP)をp-ニトロフ
ェノールへ転化し続いて405 nmで分光分析によりモニタ
ーした。1 単位は、1 分間にp-ニトロフェノールの1 μ
モルを放出するのに必要な酵素の量として定義される。
すべての検定は、特記しないかぎり、100 mM CAPS (3-
(シクロヘキシルアミノ)-1-プロパンスルホン酸) pH 10
、15% グリセロール、1mM MgCl2 および6mM pNPPにお
いて37℃で行われた。
リス-HCl pH 7.4 、50mM NaCl 、1mM MgCl2 および0.1%
トリトンX-100(最終容量100ml)に懸濁させ、そして超音
波により溶菌した。溶菌物を遠心分離して細胞破壊物を
除き透明にし、最終NaCl濃度350mMへ補給し、そして25m
Mトリス-HCl pH7.4および350mM NaClで平衡化したDE 52
陰イオン交換樹脂( ワットマン(Whatman);細胞1g当た
り樹脂4g) においてクロマトグラフィーを行った。アル
カリホスファターゼ活性の大部分は、塩濃度を100mMま
で低めるために25mMトリス-HCl pH7.4において希釈され
た流れにおいて現れた。希釈した流れを、25mMトリス-H
Cl pH7.4および100mM NaClで平衡化したヘパリン- セフ
ァロース( Heparin Sepharose )CL-6B 樹脂( ファルマ
シア( Pharmacia))へ施した。アルカリホスファターゼ
活性は樹脂と結合しなかった。流れを次いで、25mMトリ
ス-HCl pH7.4および100mM NaClで平衡化したQ-セファロ
ースFFカラム( ファルマシア)へ施した。カラムを25mM
トリス-HCl pH7.4において100-350mM NaClまでの直線状
勾配で展開した。アルカリホスファターゼは〜250mM Na
Clで溶出した。適当なフラクションをプールして、1mM
MgCl2 へ補給し、そして25mMトリス-HCl pH7.4および10
mM NaCl ( 緩衝液A)で平衡化したヒドロキシルアパタイ
ト( バイオ- ラド(BIO-RAD) )において溶解した。酵素
活性が100%緩衝液Aから100%緩衝液B (50mM Naホスフェ
ート、pH7.0)までの直線状勾配で溶出した。アルカリホ
スファターゼ活性を含むフラクションをプールし、セン
トリプレプ(Centriprep)-30 濃縮器( アミコン( Amico
n) )において50mMトリス-HCl pH 9.3および25mM NaCl
( 緩衝液A)で平衡化し、そして緩衝液 Aで平衡化したQ-
セファロース FF カラムへ施した。酵素活性は、緩衝液
A における25 -600mM NaClまでの直線状勾配で溶出し
た。プールしたフラクションを、前記した25mMトリス-H
Cl pH7.4および25mM NaCl へ交換し、同じ緩衝液におい
てDEAE- セファセル( Sephacel)カラム( ファルマシ
ア)へ施した。アルカリホスファターゼは25mMトリス-H
Clにおいて25 - 300mM NaCl からの直線状勾配で溶出し
た。適当なDEAE- セファセルフラクションを集め、セン
トリプレプ-30 装置において25mMトリス-HCl、25mM NaC
l および50mM MgCl2へ交換し、100 ℃で10分間加熱し
た。不溶性の熱変成たんぱく質を遠心分離により除去し
た。
GEによる調製物の分析により、酵素サブユニットがほぼ
55,000ダルトンの見掛け上の分子量で移動する二つの密
接した間隔のポリペプチドに相当することが明らかにな
った( 図1)。使用するゲルはバイオ- ラッド社からミニ
- プロテイン( Mini-Protein)IIレディ- ゲル( Ready
Gel),カタログ番号161 - 0902として入手されるもの
で、製造業者の手引き書にしたがって使用された。酵素
活性を示す二つのたんぱく質バンドの存在は、同じたん
ぱく質のイソ酵素、酵素の翻訳後修飾形、部分的たんぱ
く質分解または場合により精製方法よる人為的産物を表
す。後者が本当であるなら、当業者は、二つのポリペプ
チドを得るかまたは得られないかもしれない他の手段で
酵素を精製してもよいことが分かる。
れるように粗製細胞溶解物の350 倍以上の精製を表す。
酵素調製物はさらに、最適酵素活性の温度およびpHを測
定することにより特性決定された。最適酵素活性の温度
を測定するために、貯蔵アルカリホスファターゼ( 0.32
mg/ml) を、25mMトリス-HCl pH 7.4 、25mM NaCl およ
び1mM MgCl2 において250 倍に希釈し、指示された温度
で標準条件( 前記参照)下に活性を検定した。結果を図
2 に示す。最適酵素活性のpHを測定するために、貯蔵ア
ルカリホスファターゼを、25mMトリス-HCl pH 7.4 、25
mM NaCl および1mM MgCl2 において200 倍に希釈した。
酵素検定は、いずれかの0.1M CAPS 、1mM MgCl2 および
6mM pNPP、またはエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、1mM MgCl2 および6mM pNPP
の各々0.1Mにおいて37℃で指示されたpH値で行われた(
前記)。結果を図4 に示す。65℃での酵素安定性を測定
するために、貯蔵アルカリホスファターゼを、25mMトリ
ス-HCl pH 7.4 、25mM NaCl 、1mM MgCl2 および 15%グ
リセロールにおいて20倍に希釈し、65℃で指示された時
間インキュベーションした。サンプルをさらに10倍に希
釈した後、標準条件下で活性検定を行った。結果を図3
に示す。
ットDNA の非- 同位体検出に使用した( 図5)。標的DNA
( λ- Hind III) を、TE + 0.2M NaOHにおいて変性し、
様々な量(0.01 ng、0.05 ng 、0.1 ng、0.5 ng、1 ng、
5 ng、10ng)でナイロン膜(バイオダイン( Biodyne )
A; パル( Pall) )にスポットし、80℃で1 時間焼成す
ることにより定着した。400mMNaCl 、4%カゼインおよび
50mM MgCl2を補給したECL ゴールドハイブリッド化緩衝
液( アマーシャム( Amersham) )において65℃で1.5-2
時間予備ハイブリッド化した。プローブは、ロドサーマ
ス マリナスアルカリホスファターゼをλ- Hind III D
NAへ架橋することにより調製された。熱変性プローブ(1
0mM Naホスフェート pH5.5中、10ng/ μl ) 、アルカリ
ホスファターゼ(10mM Naホスフェート pH5.5中、60ng/
μl ) およびグルタルアルデヒド(1.5%)の等量( 一般的
には各々10μl )を混合し、37℃で45分間インキュベー
ションした。酵素/ プローブ複合物を予備ハイブリッド
化反応物へ直接添加(10ngプローブ/ ハイブリッド化緩
衝液 ml)) し、65℃で一晩ハイブリッド化した。ハイブ
リッド化に続いて膜を以下のもので洗浄した:2X SSC、
25mMトリス-HCl pH7.4 、10mM MgCl2、0.1% SDS (室温
で3 x 5 分);0.2X SSC, 25mMトリスpH 7.4、10mM MgC
l2( 37℃で3 x 5 分); 0.1M CAPS pH10 、15% グリセロ
ール、2mM MgCl2(室温で30分間) 。洗浄してから、膜
を、膜1cm2当たり〜20μl CDP-スター(Star)基質( ト
ロピックス( Tropix) )とともに食品密閉バッグ(seal-
a-meal bag) に入れ、1 分間オートラジオグラフィーフ
ィルムへ暴露した。
ターゼのクローニング 標準的方法を用いて、ゲノムDNA をロドサーマス マリ
ナスから単離した。クロモゾームDNA に部分的Sau 3AI
消化を受けさせ、低融点アガロースにおいてゲル電気泳
動により溶解した。4-9 kbの範囲のフラグメントをゲル
から単離し、すでにBamHI で消化されそして脱ホスホリ
ル化されたp ブルースクリプト(pBluescript) SK+ ( ス
トラタジーン( Stratagene) )へ結合した。結合後、DN
A を超官能性大腸菌株 XL2- ブルーMRF ´( ストラタジ
ーン)へ形質転換し、そして100μg /ml アンピシリ
ン、50μg /ml BCIP( 5-ブロモ-4- クロロ-3- インドリ
ルホスフェート、クロモゲンインジケーター) および5m
M IPTG( イソプロピル- β-D-チオガラクトピラノシド)
を含む LB 寒天培地に塗布した。プレートを37℃にて
一晩インキュベーションした。単一の青いコロニー(pBR
M1) がほぼ6000個の形質転換体として観察された。
アルカリホスファターゼ活性をコードするほぼ6kb の挿
入部が示された。空のp ブルースクリプトベクターで行
われた平行研究では酵素活性はほとんど見られなかっ
た。アルカリホスファターゼ活性は、100 ℃で10分間の
加熱後に酵素活性の75% 以上を維持しているので、熱安
定性であることがわかった。SDS-PAGEに続いて正常化さ
れた細胞溶解物において行われたゲル比色分析では、酵
素活性が見掛けの分子量〜46,000ダルトンで移動するポ
リペプチドへ局部化することが示された。pBRM1 を大腸
菌 CC118 [ara D139 Δ( ara,leu) 7697 Δlac X74
phoA Δ20 galE galK thi rpsE rpoB arg Eam recA1]
へ形質転換し、そして BCIP インジケータープレートに
おいて増殖した。この大腸菌株は、アルカリホスファタ
ーゼ(pho A) 遺伝子における欠失を含む。青いコロニー
の発生は、クローン化酵素が天然大腸菌アルカリホスフ
ァターゼ(BAP) と区別されることを示す。
ける6 kb挿入部のほぼ1/2 が酵素活性に影響を与えるこ
となく失われることが示された。〜3kb の挿入部を含む
より小さいクローンを、pBRM1/ Kpn Iとして消化した(
配列番号 1。図7 参照)。DNA 配列決定を促進するため
に、pBRM1/ KpnI をSacII で消化して0.45、1.9 および
0.5 kbフラグメントを得、個々に pブルースクリプトへ
サブクローンした。
3) Nat. Genet. 3:266-72)により、〜1kb の挿入部がア
ルカリホスファターゼをコードせず、したがって欠失さ
れたことが示された。pBRM1/ KpnI をHind III/Kpn Iで
消化して、1.8kb フラグメントを放出し、これを次いで
pUC19 へサブクローンした。得られたクローンを pCRM
1.8として消化した( 配列番号 2。図8 参照)。
および精製 組換えプラスミド pBRM1.8を含む大腸菌株 JM109の一晩
培養物を、LB + 100μg / mlアンピシリンにおいて1:40
に希釈し、そしてA600が1.30に達するまで37℃で振盪し
ながら増殖した。培養を、2.5mM IPTGの添加により始
め、次いでさらに18時間インキュベーションした。細胞
を4 ℃で20分間 6000Xg で遠心分離することによりペレ
ット化し、-80 ℃で貯蔵した。凍結細胞(12g) を溶か
し、溶菌緩衝液(25mM トリスHCl pH 7.4、50mM NaCl 、
1mM MgCl2 、1mM EDTA、0.05% トリトン X-100および1m
g/mlリソチーム)60 ml に再懸濁した。再懸濁物を時々
4 ℃にて45分間攪拌し、超音波処理して粘度を下げ、4
℃にて30分間70,000Xgで遠心分離することにより透明化
した。上澄みを最終濃度50 mM MgClへ補給し、80℃で20
分間加熱すると熱不安定なたんぱく質が沈殿し、これを
次いで前記のように遠心分離により除去した。上澄み
を、緩衝液 A(25mM トリスHCl pH 7.4、20mM NaCl、1mM
MgCl2)で1:1 に希釈して塩濃度を低下させ、そしてDE
52 陰イオン交換樹脂( ワットマン)においてクロマト
グラフィーにかけた。カラムを、緩衝液A における20-5
00mM NaCl の6 カラム容量直線状勾配で展開した。アル
カリホスファターゼ活性が〜180mM NaClで溶出した。適
当なフラクションをプールし、25mMトリスHCl pH 7.4お
よび50mM NaCl ( 緩衝液B)で平衡化したヒドロキシルア
パタイトカラム( バイオ- ゲル HTP; バイオラド)へ施
した。カラムを緩衝液B の2 カラム容量で洗浄して残留
MgCl2 を除去し、次いで緩衝液A から150mM Naホスフェ
ート pH7.0 へ8 カラム容量直線状勾配で展開した。ア
ルカリホスファターゼはホスフェート濃度〜40mMで溶出
した。プールしたフラクションを緩衝液B で1:1に希釈
し、Q-セファロースFF 陰イオン交換カラム( ファルマ
シア)へ施した。カラムを緩衝液B で洗浄し、残留ホス
フェートを除去し、そして緩衝液A において20-500mM N
aCl の10- カラム容量直線状勾配で展開した。酵素活性
は〜250mMNaClで溶出することがわかった。最終生成物
は、SDS-PAGEにより測定されると90%以上の純度であり
〜3000ユニット/ mgの比活性であることがわかった。ク
ローン化たんぱく質は、ロドサーマス マリナスから単
離された天然たんぱく質のものより低い見掛け分子量を
有する。両方のたんぱく質のアミノ酸末端のたんぱく質
配列決定により、ロドサーマス マリナスから単離され
た成熟アルカリホスファターゼの大部分がセリン残基22
で開始し( 配列番号 4、図9 参照) 、一方大腸菌から単
離されたたんぱく質はグルタミン残基21で開始すること
が明らかであった。したがって、両方のたんぱく質の間
の明らかなな分子量における差はクローン化たんぱく質
のアミノ酸末端において先端を切ったこと(truncation)
によるものではない。アルカリホスファターゼが大腸菌
および他の細菌においてペリプラズミ酵素であるので、
これらの残基のアミノ酸上流は、シグナルペプチドとし
て機能すると思われる。
リホスファターゼで標識化されたDNAプローブ クローン化アルカリホスファターゼを、ヒトゲノムDNA
の同位体検出に使用した( 図6)。N-ras 遺伝子は、サザ
ンブロット分析により全ヒトゲノムDNA の0.1μg サン
プルにおいて簡単に検出される。ブロットは、1.0%アガ
ロースゲルによりゲノムDNA のHind III消化物を分画
し、続いて10 X SSC緩衝液を用いてハイボンド(Hybond)
N 膜( アマーシャム)へ毛管移植することにより作られ
た。400mMNaCl、4%カゼインおよび20mM MgCl2を補給し
た変性ECL ゴールドハイブリッド化緩衝液( アマーシャ
ムから、6M尿素の代わりに2M尿素、0.4% SDSの代わりに
0.2% SDS )において、膜を1.5 - 2 時間予備ハイブリ
ッド化した。プローブは、クローン化ロドサーマス マ
リナスアルカリホスファターゼをN-ras DNA へ架橋する
ことにより作られた。熱変性プローブ( 水中、10ng/m
l)、使用直前に希釈されたクローン化アルカリホスファ
ターゼ(10 mM MES緩衝液 pH 5.0 中、40ng/ml )および
ホルムアルデヒド( 水中、2%)の等量( 一般的には各々
10μl )を混合し、37℃で30分間インキュベーションし
た。プローブを予備ハイブリッド化反応物( ハイブリッ
ド化緩衝液 5ng/ml)へ直接添加し、50℃で一晩ハイブリ
ッド化した。ハイブリッド化に続いて、膜を以下のよう
にして洗浄した:1 回リンスし、次いで55℃まで予備加
熱した以下の緩衝液で2 x 10分洗浄した( 洗浄は室温に
て振盪器の台上で行った);100mM Naホスフェート pH
7.0 、150 mM NaCl 、2M尿素、0.4% SDS、10mM MgCl2。
続いて1 回リンスし、次いで55℃まで予備加熱した以下
の緩衝液で2 x 5 分洗浄した( 室温で洗浄);100mM Na
ホスフェート pH7.0 、150 mM NaCl 、10mM MgCl2。最
後のリンスを室温にて50mMトリス pH 10、100 mM NaCl
、2mM MgCl2 で行った。膜を、膜 1cm2 当たり20μl
のCDP-スター基質( トロピックス( Tropix))を入れた密
閉プラスチックバッグに入れ、オートラジオグラフィー
フィルムへ2 時間曝した。
核酸の検出のための多数の非- 同位体方法において幾つ
かの潜在的用途がある。たとえば、この酵素の高い最適
pHによりアルカリpHでは発光形へ迅速に転化するジオキ
セタン基質に好適なものとなる。核酸ハイブリッド化に
おけるように、陽性に帯電した膜においてアルカリホス
ファターゼと結合したストレプタビジンを用いる場合、
バックグラウンドを低下させるために、9.5 以上のpHが
好ましい。さらに、このアルカリホスファターゼの高い
熱安定性により核酸プローブへの直接の架橋に有用にな
る。ハイブリッド化およびその後に続く洗浄を、厳しい
条件下( すなわち高い温度またはたとえば6M尿素のよう
な変性因子の存在下)に、酵素活性を損なうことなく行
うことができる。
ゼは、精製の間に同じように反応するかもしれない( ま
たはしないかもしれない)。活性の高いpH最適値は、精
製自体には利用することはできないが、しかしスクリー
ニングについて以下を参照する。高温最適値は、中程度
の温度で増殖する宿主たとえば大腸菌へクローニング後
に酵素を精製することにおいて有用である。大腸菌から
の抽出物を熱処理して高温で変性する全てのたんぱく質
を沈殿させることができるであろう。
これらの温度で良好に増殖する新規生物を単離すること
を試みることによりこのような酵素の発見のチャンスを
増すことができる。また、高いpHに耐性のある微生物を
選択することもできる。さらに、アルカリホスファター
ゼが望ましいと分かっていると、化合物 5- ブロモ-4-
クロロ-3- インドリルホスフェート( BCIP) の使用によ
りアルカリホスファターゼ活性について、生物または組
換えクローンのライブラリーをスクリーニングすること
ができる。この化合物からリン酸基を除去すると青色が
得られ、活性をスクリーニングするのに非常に都合がよ
くなる。次いでpH活性曲線を作り、リン酸基除去活性が
アルカリホスファターゼであったかどうかを調べるよう
にしてもよい。
ファターゼのSDS-PAGEゲルの再現である。レーン1 は、
分子量マーカーを表す。レーン2 、3 、4 および5 はそ
れぞれ精製たんぱく質の0.4 、0.8 、1.6 および3.2 μ
g を表す。
て示される。比活性( μ/ mg)はy 軸において示され
る。
℃( 時間)におけるインキュベーションがx 軸において
示される。初期活性パーセントはy 軸において示され
る。
CAPS 、1mM MgCl2 および6 mMpNPP において検定され
た酵素活性を示す。黒塗りのダイヤモンド形は各々0.1M
のエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、1mM MgCl2および6 mM pNPP において検定
された酵素活性を示す。x 軸においてpHが示される。比
活性( μ/ mg) はy 軸において示される。
ゼを用いたドットブロットDNAの様々な量(0.01 ng、0.0
5ng、0.1 ngおよび0.5ng 、 1 ng 、5 ng、10 ng )の
非- 同位体検出を表す。
スファターゼで標識化したN-ras DNA フラグメントでプ
ローブしたヒトゲノムDNA のサザンブロットを表す。全
DNA の四つの量を充填した:1.0 、0.5 、 0.2、 0.1μ
g 。標識DNA は0.5 、0.25、0.1 、0.05 pg に相当す
る。
域を有するロドサーマス マリナス由来のゲノムDNA の
配列である( 配列番号 1) 。
ス由来のアルカリホスファターゼおよび側枝領域を含む
ゲノムDNA の1.8kb セグメントを有するプラスミドpCRM
1.8 の配列を表す( 配列番号 2) 。
ぱく質配列( 455 アミノ酸)(配列番号 4) および相当
する核酸配列(1368 bp)(配列番号 3) を表す。最初の20
個のアミノ酸配列は、大腸菌において単一配列として機
能すると推定される。アミノ酸配列の下線の部分は大腸
菌から単離されたクローン化酵素のたんぱく質配列化に
より変化した。
Claims (9)
- 【請求項1】 ホスファターゼがロドサーマス マリナ
ス( Rhodothermus marinus) のアルカリホスファターゼ
の酵素活性部分とそのアミノ酸配列において少なくとも
75% 相同である酵素活性熱安定性アルカリホスファター
ゼまたはその部分。 - 【請求項2】 前記ホスファターゼのアミノ酸配列がロ
ドサーマス マリナスの前記ホスファターゼと比べて10
個未満の保守的アミノ酸交換を含む請求項1のアルカリ
ホスファターゼ。 - 【請求項3】 前記ホスファターゼのアミノ酸配列がロ
ドサーマス マリナスの前記ホスファターゼと比べて10
個未満の追加のアミノ酸を含む請求項1 のアルカリホス
ファターゼ。 - 【請求項4】 SDS-PAGEにより測定されると約45,000-5
5,000 の見掛け上のサブユニット分子量を有し、そして
65℃で1 時間加熱に対して安定なロドサーマス マリナ
スに存在する熱安定性アルカリホスファターゼの精製さ
れた酵素活性部分。 - 【請求項5】 請求項1-4 のいずれか1 の熱安定性アル
カリホスファターゼをコードする精製された核酸。 - 【請求項6】 請求項5 の核酸を含む細胞。
- 【請求項7】 SDS-PAGEゲルにより測定されると約45,0
00-55,000 の見掛け上のサブユニット分子量を有し、そ
して65℃で1 時間加熱に対して安定なロドサーマス マ
リナス由来の組換えアルカリホスファターゼ。 - 【請求項8】 65℃で1 時間の加熱に対して安定な熱安
定性アルカリホスファターゼで標識化された核酸、たん
ぱく質、または抗体を提供する工程を含むサンプルにお
ける核酸またはたんぱく質を検出する方法。 - 【請求項9】 65℃で1 時間の加熱に対して安定なロド
サーマス マリナス由来の熱安定性アルカリホスファタ
ーゼで標識化された核酸、たんぱく質または抗体を提供
する工程を含むサンプルにおける核酸またはたんぱく質
を検出する方法。
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