JPH09173382A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

Info

Publication number
JPH09173382A
JPH09173382A JP8275114A JP27511496A JPH09173382A JP H09173382 A JPH09173382 A JP H09173382A JP 8275114 A JP8275114 A JP 8275114A JP 27511496 A JP27511496 A JP 27511496A JP H09173382 A JPH09173382 A JP H09173382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
area
woven fabric
absorbent article
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8275114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3537610B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Torimae
安宏 鳥前
Tetsuya Masuki
哲也 舛木
Tetsuji Kito
哲治 鬼頭
Jun Sasaki
純 佐々木
Manabu Kaneda
学 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP27511496A priority Critical patent/JP3537610B2/ja
Publication of JPH09173382A publication Critical patent/JPH09173382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3537610B2 publication Critical patent/JP3537610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィット性が良好で防漏性に優れ、着用時に
ムレることがなく、更には、風合いにも優れた吸収性物
品を提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面材2と、液不透過性の裏
面材4と、該表面材2及び該裏面材4の間に介在された
吸収体3とからなり、実質的に縦長に形成され、着用時
に着用者の腹側に位置する腹側部Aと背側に位置する背
側部Bとに区分されており、該背側部Bの左右両側縁部
に吸収性物品止着用の止着部6が設けられており、上記
裏面材4は、微多孔質樹脂膜4aと不織布4bとを積層
したシート材により形成されており、上記止着部6は、
メカニカルホックのオス型シートを用いて形成されてお
り、上記裏面材3の不織布4b面に直接当接させて止着
するようになされている、ことを特徴とする吸収性物
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ての吸収性
物品に関し、さらに詳細には、フィット性及びムレ防止
性に優れ、更には風合いのよい、幼児用おむつや大人用
失禁用ブリーフ等の使い捨ての吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】幼児用
おむつや大人用のブリーフ等のような使い捨て吸収性物
品は商業的に広く普及しており、再使用可能な布製おむ
つ等と徐々に入れ代わっている。このような吸収性物品
の代表的な構成としては、液透過性の表面材と、液不透
過性の裏面材と、該表面材及び該裏面材の間に介在され
た吸収体とからなり、実質的に縦長に形成され、着用時
に着用者の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側
部とに区分されており、該背側部の左右両側縁部に吸収
性物品止着用の止着部が設けられている。そして、上記
の吸収性物品においては、特に「防漏性」、「ムレ防止
性」及び「風合い」が良好なことが要求されている。
【0003】上記「防漏性」を向上させるために、吸収
性物品の止着機能を向上させる必要があり、この点に関
する技術が多数提案されている。特に、排泄行為を確認
すべく、使用中に吸収体が変化しているかどうか(吸収
体の装着状態が正常かとか、排泄体液の吸収能に未だ余
裕があるか等)をチェックするためには、一度装着した
吸収性物品を再開放及び再止着することが必要であるた
め、止着機能を向上させることが要求されている。ここ
で、従来の吸収性物品における止着システムは、粘着剤
を有する接着テープにより形成されてなる止着部を、裏
面材の表面に積層された補強用のランディング部材に、
粘着させることにより、構成されていた。
【0004】しかし、このような止着システムを有する
従来の使い捨ておむつは、止着性を確実に(使用中に剥
がれることがないように)すると再剥離・再止着が困難
となるという問題があり、止着性が確実で且つ再剥離・
再止着を可能にするためには、ランディング部材の強度
を高くし、併せて裏面材の強度も高くしなければなら
ず、裏面材が硬く且つ粗くなり、風合いや、装着時のフ
ィット性が悪くなるという問題もある。また、裏面材に
積層する上記ランディング部材が大きいと、装着時のフ
ィット性が劣ったり、コストが高くなったりするため、
必要最小の大きさとされているが、逆に、小さいと、装
着時の止着ミスでランディング部材の設けられていない
裏面材表面に接着テープを貼り合わせやすく、再止着す
べく剥離を試みた時や装着中の着用者の動きで該接着テ
ープに応力がかかった時に、裏面材が破れるという問題
がある。
【0005】また、「ムレ防止性」は、幼児はもとより
大人においても、吸収性物品を装着していると、吸収体
に吸収された排泄体液や、吸収性物品で覆われている肌
からの発散体液によって、該吸収性物品内部が高湿度と
なってムレてしまい、体質によってはカブレてしまうこ
とから要求されている性能である。上記の要求を満足す
るために、従来より、裏面材として用いることができる
フィルム(シート)について種々提案されている。例え
ば、特公平5−38011号公報においては、特定の結
晶性ポリマー(ポリプロピレン等)と特定の化合物(鉱
物油等)とを溶融混練し、シート成形(冷却)過程で相
分離を起こさせ、そのシートを延伸することにより得ら
れる微多孔シートが提案されている。しかし、この提案
における微多孔シートは液防漏性に劣り、特に尿等低表
面張力液の防漏性に著しく劣るという問題がある。
【0006】また、特開平2−47031号公報におい
ては、結晶性樹脂を溶融押出しロールで加圧冷却し、該
フィルムを熱処理、延伸、熱処理して得られる微多孔性
フィルムが、特開平2−75151号公報においては、
結晶性ポリプロピレン樹脂を特定の条件でフィルム成形
し、これを特定の条件で延伸することにより得られる微
多孔質フィルムが、更に、特開平5−331306号公
報においては、ポリプロピレンとポリエチレンとを必須
成分とする多孔質フィルムが提案されている。しかし、
これらの提案にかかるフィルムは、いずれも尿等低表面
張力液に対する防漏性に優れているものの、引張、引き
裂き強度が弱く、且つ、硬くて風合いが悪いため、この
ままでは吸収性物品の裏面材として使用できないもので
あった。
【0007】また、「風合い」は、幼児の肌が柔軟であ
り、ちょっとした圧力や擦れる動きに対しても敏感であ
ることから要求されているが、上述の如く、排泄行為の
確認のために、おむつの再剥離・再止着を行うためには
特別な補強材を裏面材表面に配する必要があり、該補強
材を配した場合には、風合いが悪くなるなど、従来提案
されているものでは、上記の「防漏性」及び「ムレ防止
性」と共に、「風合い」をも満足するものは提案されて
いないのが現状である。
【0008】要するに、使い捨ておむつなどの吸収性物
品においては、「防漏性」「ムレ防止性」及び「風合
い」に優れることが要求されており、これらの要求を満
足するべく、特別の補強材を取り付けなくても柔軟で破
れず且つ液体防漏性を有しながら透湿性が高い裏面材を
有し、再剥離、再止着出来る止着機能を備えており、更
には、肌に接する部分(吸収性物品においては、表面
材、裏面材ともに吸収体と接する面と反対の面)は柔軟
で肌との接触面積をなるべく少なく保つ機能を備えた吸
収性物品が望まれているが、従来提案されているもので
はこれらの要求を十分に満足していないのが現状であ
る。
【0009】従って、本発明の目的は、フィット性が良
好で防漏性に優れ、着用時にムレることがなく、更に
は、風合いにも優れた吸収性物品を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解消すべく鋭意検討した結果、吸収性物品を止着する
止着部としてメカニカルホックのオス型シートを用い、
該止着部を裏面材の表面に直接当接させることにより吸
収性物品の止着を行えるようにした吸収性物品が上記目
的を達成しうることを知見した。
【0011】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面材と、液不透過性の裏面材と、該
表面材及び該裏面材の間に介在された吸収体とからな
り、実質的に縦長に形成され、着用時に着用者の腹側に
位置する腹側部と背側に位置する背側部とに区分されて
おり、該背側部の左右両側縁部に吸収性物品止着用の止
着部が設けられている吸収性物品において、上記裏面材
は、微多孔質樹脂膜と不織布とを積層したシート材によ
り形成されており、上記止着部は、メカニカルホックの
オス型シートを用いて形成されており、上記裏面材の不
織布面に直接当接させて止着するようになされている、
ことを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0012】また、本発明は、上記微多孔質樹脂膜と上
記不織布とは、部分的に接着されて積層されており、着
用時に着用者のウエストに位置するウエスト部及び脚周
りに位置するレッグ部、並びに上記止着部を当接させる
ランディング領域からなる高強度領域における、上記微
多孔質樹脂膜と上記不織布との接着パターンは、連続し
た線状接着部を形成してなる連続の線状パターンであ
り、該高強度領域以外の領域における接着パターンは、
多数の点状接着部を非連続で形成してなる非連続の点状
パターンである上記吸収性物品を提供するものである。
【0013】また、本発明は、上記線状パターンにおけ
る上記線状接着部の線幅が、0.2〜3mmであり、上
記高強度領域における接着部分の面積と非接着部分の面
積との比(接着部分の面積:非接着部分の面積)が5:
95〜70:30であり、上記点状パターンにおける各
点状接着部の面積が0.05〜5mm2 であり、上記高
強度領域以外の領域部分における接着部分の面積と非接
着部分の面積との比(接着部分の面積:非接着部分の面
積)が1:99〜40:60である上記吸収性物品を提
供するものである。
【0014】また、本発明は、上記微多孔質樹脂膜が結
晶性ポリオレフィン樹脂により形成されており、上記不
織布がポリオレフィン系フィラメントにより形成されて
いる上記吸収性物品を提供するものである。また、本発
明は、上記不織布が、混合された互いに融着しにくい少
なくとも2種の熱融着性繊維からなり、同種の繊維同士
は、それらの交点において各繊維が強融着されており、
該交点が全体に亘って存在する不織布である上記吸収性
物品を提供するものである。更に、本発明は、上記不織
布が、芯成分と鞘成分とが同種の樹脂成分で且つ鞘成分
の方が低融点である、芯/鞘構造を有する熱融着性複合
繊維を含む構成繊維からなり、該熱融着性複合繊維の含
有量が構成繊維中50wt%以上である不織布である上
記吸収性物品を提供するものである。
【0015】また、本発明においては、上記微多孔質樹
脂膜と上記不織布とは、熱融着により接着されて積層さ
れている上記吸収性物品を提供するものである。
【0016】また、本発明は、上記裏面材における、着
用時に着用者のウエストに位置するウエスト部及び脚周
りに位置するレッグ部、並びに上記止着部を当接させる
ランディング領域からなる高強度領域以外の領域の透湿
度が、0.8g/100cm 2 ・Hr以上である上記吸
収性物品を提供するものである。
【0017】ここで、上記「メカニカルホック」とは、
基材シート上に多数の円弧状のメス型係合部を形成する
ようにフィラメントが配されてなり、該円弧状のメス型
係合部内に空間が形成されるように、該メス型係合部の
少なくとも一端は基材シートと接着されており且つ50
%以上のメス型係合部は、その両端が基材シートと接着
されてなる構成のメス型シート、及び基材シート上に無
数の鈎型、錨型等の突起状のオス型係合部が配されてな
るオス型シートからなり、該オス型シートとメス型シー
トとを当接させることにより、剥離自在に接着されるよ
うになされた止着具をいう。なお、上記メカニカルホッ
クは、上記メス型シートとして通常の不織布などの繊維
シートを用いることもできるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、先ず、本発明の吸収性物品
において用いられる微多孔質樹脂膜及び不織布について
説明する。
【0019】本発明において用いられる上記微多孔質樹
脂膜としては、液防漏性を有し、透湿性の樹脂膜であれ
ば、その組成等は特に制限されず、従来公知のものを適
宜用いることができる例えば、前述の特開平2−470
31号公報、特開平2−75151号公報、特開平5−
331306号公報等に記載されている樹脂膜も使用す
ることができる。尚、これらの公報に記載の樹脂膜を用
いる場合には、膜厚が下記する範囲である薄い樹脂膜に
成形して用いるのが、引張引き裂き強度が積層する不織
布で補強されることから、好ましい。また、上記微多孔
質樹脂膜の膜厚は、好ましくは5〜100μm、更に好
ましくは10〜40μmであり、透湿度は、好ましくは
0.8g/100cm2 ・Hr以上、更に好ましくは
1.0〜3.0g/100cm2 ・Hrであり、防漏性
は、表面張力が45dyne/cmの人工尿を水圧35
g/cm2 で試験(後述する実施例における防漏性の試
験の欄参照)した際に、好ましくは30分以上、更に好
ましくは60分以上、最も好ましくは120分以上であ
る。
【0020】本発明においては、特に、下記の微多孔質
樹脂膜が好ましく用いられる。結晶性高密度ポリエチレ
ン樹脂、結晶性ポリプロピレン樹脂等の結晶性ポリオレ
フィン樹脂、中でも、ホモの結晶性ポリプロピレン樹
脂、特にメルトインデックスが5以下のホモの結晶性ポ
リプロピレン樹脂からなる微多孔質樹脂膜。尚、上記微
多孔質樹脂膜には、従来の開孔の為に用いられる充填
剤、可塑剤等の添加剤は含まれず、必要に応じて上記特
定の結晶性ポリオレフィン樹脂の安定化の為に用いられ
る少量の安定剤(酸化防止剤等)及び着色または隠蔽の
為に用いられる少量の着色剤、隠蔽材等のみが含まれ
る。この微多孔質樹脂膜は、上記結晶性ポリオレフィン
樹脂を、従来から熱可塑性樹脂のフィルム成形法として
知られているインフレーション成形法、Tダイ法等によ
りフィルム成形し、得られたフィルムを熱処理し(以
下、この工程を「熱処理(1)工程」という)、次いで
延伸し(以下、この工程を「延伸工程」という)、更に
熱処理する(以下、この工程を「熱処理(2)工程」と
いう)ことにより得ることができる。
【0021】上記フィルム成形の条件は、例えば上記イ
ンフレーション成形法を用いた場合には、ドラフト比が
好ましくは20以上、更に好ましくは40以上であり、
ブロー比が好ましくは1.2〜0.7、更に好ましくは
1.1〜0.8であり、フィルム引き取り速度が好まし
くは5〜100m/min、更に好ましくは10〜50
m/minであり、成形温度が融点より好ましくは30
〜100℃高い温度、更に好ましくは50〜80℃高い
温度である。尚、上記ドラフト比及び上記ブロー比はそ
れぞれ下記の式で表される値をいう。 ドラフト比=フィルム引き取り速度/ダイから押し出さ
れる樹脂の線速度 ブロー比=成形されたフィルムの径/ダイリップ(樹脂
吐出部)径
【0022】また、上記熱処理(1)工程は、後に行わ
れる延伸工程での微細孔形成を容易にする。上記熱処理
(1)工程は、従来公知の如何なる方法によっても実施
することができ、例えば、加熱されたロールや金属板に
シートを接触させる方法、シートを空気や不活性ガス中
で加熱する方法やシートを芯体上に巻取り、これを気相
中で加熱する方法等が採用できる。
【0023】上記熱処理(1)工程における条件(温度
/時間)は、用いられる結晶性ポリオレフィンの種類に
よって異なるが、温度は好ましくは融点より80〜10
℃低い温度であり、時間は好ましくは10sec〜10
Hrである。
【0024】また、上記延伸工程においては、上記熱処
理(1)工程で熱処理されたフィルムに延伸を行い、微
細孔を有するフィルム(以下、「多孔質フィルム」とい
う)を形成する。上記延伸工程における延伸方法は特に
制限されず、従来から知られているロール式延伸法、テ
ンター式延伸法等により実施することができる。また、
上記延伸工程における延伸条件(延伸温度/延伸倍率)
は、用いられる結晶性ポリオレフィン樹脂の種類及び目
標透湿度等によって異なるが、延伸温度は好ましくは融
点より130〜50℃低い温度であり、延伸倍率は好ま
しくは50〜500%である(ここで、延伸倍率50%
とは、例えば、延伸前の長さ100に対し、延伸後の長
さが150となることをいう)。
【0025】また、上記熱処理(2)工程においては、
更に上記多孔質フィルムを熱処理する。上記熱処理
(2)工程における温度は、用いられる結晶性ポリオレ
フィン樹脂の種類によって異なり、上記延伸温度より1
0℃以上高い温度〜融点より10℃低い温度が好まし
い。上記熱処理(2)工程においては、熱処理(2)後
の上記多孔質フィルムの長さが該熱処理(2)前の長さ
の好ましくは5〜50%、更に好ましくは10〜40%
減少するように張力を制御しながら行うのが好ましい。
【0026】また、本発明において用いられる上記不織
布としては、通常使い捨ておむつなどの吸収性物品に用
いられるものであればとくに制限無く用いることができ
るが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド等熱可塑性樹脂の単
独樹脂から成形されるフィラメント;コア/シェル、サ
イドバイサイド構造等を有する複合フィラメントを用
い、通常の溶融紡糸により、フィラメントを必要に応じ
て延伸し、クリンピング処理し、切断した短繊維を熱、
接着剤等で点接着するか、又は水流、針等で交絡させて
なる不織布、即ち、湿式法、乾式法、スパーンレース法
又はスパンボンド法等により形成されてなる不織布など
が用いられる。また、多層フィラメントを成形した後、
該多層フィラメントを外力によって分割した分割フィラ
メントからなる不織布を用いることもできる。更に、メ
ルトブローン成形法により直接成形される不織布を用い
ることもできる。
【0027】上述した不織布の中でも、高弾性樹脂をコ
アにし、低弾性及び/又は低融点樹脂をシェルに用いた
コア/シェル型の複合フィラメントを用いてなる不織布
が風合い及び弾力性が良好で、上記微多孔質樹脂膜と積
層させる際に熱融着させるだけでよいため、生産性、安
全性及びコストから好ましい。この際用いられる上記複
合フィラメントとしては、コア/シェルが、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)、
ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)/ポリプロピレン(PP)である、
ポリオレフィン系フィラメントが挙げられる。
【0028】また、上記不織布に用いられる上記フィラ
メントは、得られる不織布の柔軟性及び風合いから、そ
の太さが細い程好ましく、特に好ましい太さは3デニー
ル以下であり、下限は特に制限されないが0.1デニー
ル位までである。これ未満であると製造が困難である。
また、上記不織布の坪量は、5〜200g/m2 が好ま
しく、10〜50g/m2 が特に好ましく、また、見か
け厚さ(測定サンプルを定盤と10cm×10cmのプ
レートとの間に置き、該プレートに0.5gf/cm2
かけた時の厚さである。尚、測定は、キーエンス製 商
品名「PA−1830」を用いて行った。)は、15〜
700μmが好ましく、特に好ましくは30〜400μ
mである。
【0029】また、本発明においては、上記不織布とし
て、混合された互いに融着しにくい少なくとも2種の熱
融着性繊維からなる不織布(以下、「不織布A」という
場合にはこの不織布を指す)を用いることもできる。こ
こで、上記の「互いに融着しにくい」とは、同種の熱融
着成分同士であれば融着する条件であっても、融着しな
いか、又は融着するが同種の熱融着成分同士が融着した
場合の融着力と比較して融着力の小さい状態をいう。
【0030】上記不織布Aにおいて用いられる上記の互
いに融着しにくい2種の熱融着性繊維としては、互いに
融着しにくいものであれば特に制限なく用いることがで
きるが、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造
を有する繊維、ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を
有する繊維、及び 融点ポリエステルを鞘成分とする芯
鞘構造を有する繊維からなる群より選択される繊維が好
ましく挙げられる。
【0031】即ち、例えば上記2種の繊維の一方(以
下、「繊維A」という)として低融点ポリプロピレンを
鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維を用いた場合には、
上記2種の繊維の他方(以下、「繊維B」という)とし
てポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、
及び低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有す
る繊維の何れかを用いるのが好ましい。また、特に、繊
維Aとして、得られる不織布に、シール性、及び強度を
付与するために、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする
芯鞘構造を有する繊維を用い、繊維Bとして、得られる
不織布に、好風合い、及び強度を付与するために、ポリ
エチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維を用いる
のが好ましい。
【0032】上記低融点ポリプロピレンを鞘成分とする
芯鞘構造を有する繊維において鞘成分として用いられる
上記低融点ポリプロピレンとしては、公知の低融点ポリ
プロピレンが特に制限なく用いられるが、その融点は1
30〜150℃であるのが好ましい。また、芯成分とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(融点250〜27
0℃)、ポリプロピレン(融点150〜170℃)等が
挙げられる。上記鞘成分と芯成分との割合は、上記鞘成
分を30〜70重量部とし、上記芯成分を70〜30重
量部とするのが好ましく、高い融着強度を得るために
は、特に上記鞘成分を50〜70重量部とし、上記芯成
分を50〜30重量部とするのが好ましい。このような
低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する
繊維としては、SP繊維〔例えば、商品名「NBF(S
P)」大和紡績株式会社製〕、TPC繊維(例えば、商
品名「TPC」チッソ株式会社製)、PR−P(例え
ば、商品名「PR」宇部日東化成株式会社製)等の市販
品を用いることもできる。
【0033】上記ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造
を有する繊維において鞘成分として用いられる上記ポリ
エチレンとしては、融点が120〜140℃のものを用
いるのが好ましい。芯成分としては、ポリエチレンテレ
フタレート(融点250〜270℃)、ポリプロピレン
(融点150〜170℃)等が挙げられる。上記鞘成分
と芯成分との割合は、上記鞘成分を30〜70重量部と
し、上記芯成分を70〜30重量部とするのが好まし
く、高い融着強度を得るためには、特に上記鞘成分を5
0〜70重量部とし、上記芯成分を50〜30重量部と
するのが好ましい。このようなポリエチレンを鞘成分と
する芯鞘構造を有する繊維としては、F6繊維〔例え
ば、商品名「TJ04CE」帝人株式会社製)、ETC
繊維(例えば、商品名「ETC」チッソポリプロ社
製)、SH繊維(例えば、商品名「NBF(SH)」大
和紡積株式会社製〕等の市販品を用いることもできる。
【0034】上記低融点ポリエステルを鞘成分とする芯
鞘構造を有する繊維において鞘成分として用いられる上
記低融点ポリエステルとしては、低融点ポリエステルで
あれば特に制限なく用いることができるが、その融点
は、100〜150℃であるのが好ましい。芯成分とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(融点250〜27
0℃)、ポリプロピレン(融点150〜170℃)等が
挙げられる。上記鞘成分と芯成分との割合は、上記鞘成
分を40〜90重量部とし、上記芯成分を60〜10重
量部とするのが好ましく、上記鞘成分を50〜90重量
部とし、上記芯成分を50〜10重量部とするのが更に
好ましい。このような低融点ポリエステルを鞘成分とす
る芯鞘構造を有する繊維としては、ELK繊維(例え
ば、商品名「ELK」)やTBF繊維(例えば、商品名
「TBF」)(いずれも帝人株式会社製)、メルティ繊
維(例えば、商品名「メルティ4080」ユニチカ株式
会社製)等の市販品を用いることもできる。
【0035】上記繊維Aに用いられる繊維及び上記繊維
Bに用いられる繊維の太さ(繊度)は、それぞれ同じで
も異なっていても良く、具体的には、2〜15d(デニ
ール)であるのが好ましく、3〜6dであるのが更に好
ましい。上記太さが2d未満であると、得られる不織布
を機械的ファスナーの凹部材をして用いた場合に凸部材
のはまり込む空隙が減少し、更には同種の繊維同士の交
点1個当たりの接着強度(融着強度)が低下し、上記凹
部材として用いた場合の凸部材との係合力が減少するの
で、好ましくない。また15dを超えると、交点1個当
たりの接着強度は大きくなるが、繊維の剛性が大きくな
るため、上記凹部材として用いた場合に凸部材の引っ掛
かりが低下するため好ましくない。また、各繊維の長さ
も同じでも異なっていても良く、具体的には、40〜8
0mmであるのが好ましい。
【0036】また、上記繊維Aと上記繊維Bとの配合割
合は、それぞれに用いられる繊維により任意であるが、
上記繊維Aと上記繊維Bとの合計量を100重量部とし
た場合に繊維Aを30〜70重量部とするのが好まし
い。尚、この配合割合は、後述する繊維Cを用いる場合
も同様である。更に具体的には、上記繊維Aとして上記
低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する
繊維を用い、上記繊維Bとしてポリエチレンを鞘成分と
する芯鞘構造を有する繊維を用いた場合には、該繊維A
と該繊維Bとの合計量を100重量部とした場合に繊維
Aを30〜70重量部とするのが好ましい。この場合
に、上記繊維Aの配合割合が30重量部未満であるか又
は70重量部を超えると、繊維の自由度が減少し、単一
の繊維からなる不織布と変わらなくなるので、好ましく
ない。
【0037】また、上記不織布Aには、更に、上記の2
種の繊維、即ち繊維A及び繊維Bの何れとも融着しにく
い繊維(以下、「繊維C」という)を加えることもでき
る。上記繊維Cは、上記の低融点ポリプロピレンを鞘成
分とする芯鞘構造を有する繊維、上記のポリエチレンを
鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、及び上記の低融点
ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維から
なる群より選択される繊維が好ましく用いられる。即
ち、例えば、繊維Aとして上記の低融点ポリプロピレン
を鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維を用い、繊維Bと
して上記のポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有す
る繊維を用いた場合には、上記繊維Cとしては、上記の
低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊
維を用いるのが好ましい。このように、3成分系(上記
の3種の繊維を混合した系)とすることにより、得られ
る不織布Aにおいて、適度な繊維密度を保ったまま、2
成分系よりもさらに繊維の自由度を上げることができ
る。
【0038】また、上記繊維Cの太さ及び長さは、上記
繊維A及びBの説明において説明した範囲で適宜選択で
きる。
【0039】また、上記繊維Cを用いる場合の該繊維C
の配合割合は、繊維A〜Cの総重量100重量部に対し
て、繊維C20〜40重量部とするのが好ましい。更に
具体的には、上記繊維Aとして上記低融点ポリプロピレ
ンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維を用い、上記繊
維Bとしてポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有す
る繊維を用い、繊維Cとして低融点ポリエステルを鞘成
分とする芯鞘構造を有する繊維を用いた場合には、総重
量部100に対して、繊維20〜40重量部とするのが
好ましい。
【0040】尚、本発明においては、更に、上記の3種
の繊維の何れとも融着しにくい繊維を所望の種類加える
こともできる。
【0041】上記の各繊維を混合してなる上記不織布A
の坪量は20〜50g/m2 であるのが好ましく、繊維
密度は、0.01〜0.05g/cm3 であるのが好ま
しい。
【0042】そして、上記不織布Aは、上記の各繊維に
おける同種の繊維同士が、それらの交点において各繊維
が強融着されており、該交点が全体(不織布全体)に亘
って存在する(均一に存在する)。この点(上記不織布
Aにおける各繊維の構造)について、図1及び図2を参
照して説明する。ここで、図1は、不織布Aの一形態に
おける各繊維の構造を模式的に示す模式図であり、図2
は、図1に示す不織布Aに機械的ファスナーの凸部材の
係合部を絡ませた状態を示す模式図である。尚、以下の
説明においては、繊維A及び繊維Bからなる2成分系に
ついて説明するが、3成分系又はそれ以上の繊維を含有
する系についても同様の説明が適用される。
【0043】図1に示す形態の上記不織布A101は、
互いに融着しにくい繊維Aと繊維Bとを混合しなる。そ
して、上記不織布A101において、上記繊維Aは、各
繊維A同士の交点aで、また、上記繊維Bは各繊維B同
士の交点bで、それぞれ同種の繊維同士(繊維Aと繊維
A又は繊維Bと繊維B)が強融着されている。また、上
記交点は、不織布A101全体に亘って、略均一に存在
している。ここで、「略均一に」とは、不織布A101
全体に満遍なく平均的に存在していることを意味する。
また、坪当たりの上記交点の数(上記交点a及びbの合
計数)は、好ましくは2.5×106 〜1.0×108
個/m2 である。また、「強融着」とは、同種の熱融着
成分同士の融着であって、単糸融着力が3gf以上のも
のをいう。尚、上記単糸融着力とは、以下の測定法に従
って測定されるものである。
【0044】<単糸融着力の測定方法>図3(a)に示
すような中央部に正方形状の切り込み〔図3(a)の一
点鎖線で示す部分〕が入れられた型紙41に、2つの単
繊維42、42’をそれぞれ直交させて且つ交点が上記
の正方形状の切り込みの中央に位置するように載置し、
接着剤にて該単繊維42、42’を該型紙41に接着す
る。次いで、この単繊維42、42’が貼り着けられた
型紙41に、加工温度143℃の温風を、風速2.3m
/secで、12sec吹き付けて熱処理を行う。熱処
理されて各単繊維が熱接着された型紙41を図3(b)
に示す点線に沿って切断し、図3(c)に示すように各
単繊維42、42’の端部がそれぞれ接着された正方形
状の切片43、43’を得る。次に、各切片43、4
3’をそれぞれ図3(c)に示す矢印方向に50mm/
minの速度で引っ張り、上記交点の強力を測定し、こ
れを単糸融着力とする。
【0045】また、図1に示すように、上記不織布A1
01は、それぞれ同種の繊維からなる同種繊維網目A’
及びB’、即ち上記繊維A及び交点aで囲まれた同種繊
維網目A’及び繊維B及び交点bで囲まれた同種繊維網
目B’が形成されている。また、異種繊維、即ち繊維A
及び繊維Bが重なり合って各繊維A及びBが融着されず
に交差された非融着交点c及び弱融着されて形成された
弱融着交点dが多数形成されている。ここで、「弱融
着」とは、異種の熱融着成分同士の融着であって、単糸
融着力が2gf以下のものをいう。
【0046】更に、上記交点a及びb並びに上記非融着
交点c及び/又は上記弱融着交点dを含んで形成された
網目C’が、変形・拡開自在となされている。詳しく
は、上記網目C’は、同種繊維網目A’及び同種繊維網
目B’、即ち異種繊維により形成された網目の一部づつ
が重なり合うことにより構成されており、上記交点a及
びb並びに上記非融着交点c又は上記弱融着交点dを含
んで形成されている。
【0047】上記不織布Aは、上記非融着交点cが存在
するので各繊維A及びBの自由度が高く、また、上記弱
融着交点dは、わずかな応力で容易に外れて、例えば機
械的ファスナーの凹部材として使用する際には上記非融
着交点cと同様に作用するため、各繊維A及びBの自由
度が高い。従って、各同種繊維網目A’及びB’が変形
自在であり、更に、上記網目C’は、変形のみならず、
拡開も自在である。即ち、通常の不織布と同じか又はそ
れ以上に繊維密度を高くして、繊維間距離Lを通常の不
織布と同じか又はそれ以下としても、各繊維A及びBの
自由度が高いため、上記網目C’が自由に変形・拡開す
る。換言すると、上記不織布Aは、上述の如く形成され
ているので、通常の不織布と同じか又はそれ以上に繊維
密度を高くしても、同種繊維網目における繊維間距離
〔ここで、該「繊維間距離」とは、融着されている同種
の繊維間の距離(図1に示すL’)を意味する〕は、通
常の不織布に比して大きくなる。例えば、繊維Aと繊維
Bとの配合割合が1:1である本発明の不織布との繊維
間距離は、繊維密度を同じにした単一繊維からなる通常
の不織布繊維間距離に比してほぼ2倍程度になる。
【0048】従って、上記不織布Aは、繊維間距離が十
分にあり、上記同種繊維網目A’及びB’が変形自在で
あり、更に上記網目C’が変形・拡開自在であるため、
図2に示すように、オス型シートのオス型係合部10が
スムーズに各繊維A−A、B−B及びA−B間の空間、
即ち、上記同種繊維網目A’及びB’ひいては上記網目
C’内の空間に入り込み、繊維A,Bと係合される。特
に、上記網目C’の自由度が高く、変形・拡開自在であ
るため、上記係合部10が上記網目C’内の空間に入り
込みやすく、その結果、各繊維と容易に係合される。ま
た、図2に示すように、単一繊維からなる不織布と比較
して、各構成繊維の自由度が高いため、オス型係合部1
0一つに複数の繊維が絡むことも可能であり、剥離力強
度が、単一繊維からなる不織布等に比して一層向上され
ると共に、凸部材を剥離させた際の毛羽立ちも少なくな
る。
【0049】更に、繊維A又は繊維Bとして融着強度の
高い繊維(例えば、鞘成分の割合の大きな繊維等)を用
いれば、凸部材を接着させた際の剥離力強度も高くする
ことができる。また、上記繊維間距離Lは、用いる繊維
の種類及び数、配合割合並びに繊維密度により異なる
が、上記不織布Aにおいては、好ましくは50〜800
μmである。
【0050】また、上記不織布Aの引張強度は、MD方
向(製造時の機械の流れ方向)においては1000g重
/50mm以上であり、CD方向(MD方向に対して垂
直な方向)においては200g重/50mm以上である
のが好ましい。ここで、上記引張強度は、それぞれ下記
の測定法により測定されるものである。引張強度;測定
装置として、オリエンテック(株)製、「テンシロンR
TA−100」を使用し、サンプルとして不織布を20
0×50mmにカットしたものを用意した。そして、該
サンプルを、チャック間距離を75mm、引張り速度3
00mm/minの条件で引張り、サンプルが破断する
ときの応力を測定し、これを引張強度とした。尚、測定
はMD方向及びCD方向の両方について各10回行い、
平均値を測定値とした。
【0051】上記不織布Aは、下記の如くして製造する
ことができる。即ち、不織布Aが上記繊維A及び上記繊
維Bの2種からなる2成分系の場合には、常法に従っ
て、上記各繊維を混合して繊維ウェブを形成した後、1
30〜150℃の熱風を、風速1〜2m/sで5〜10
(sec)時間、該繊維ウェブに吹きつけるエアースル
ー方式により、容易に得ることができる。また、不織布
Aが3種以上の繊維からなる場合には、A、B、Cの3
種からなるウエブを形成した後、2成分系と同様にエア
ースルー方式により処理することにより容易に得ること
ができる。また、エンボス処理などの通常の不織布を得
る方法によっても、容易に上記不織布Aを得ることがで
きる。
【0052】また、本発明においては、特定の熱融着性
複合繊維を、特定の含有量で含んでなる構成繊維からな
る不織布(以下、「不織布B」という場合にはこの不織
布を指す)を用いることもできる。
【0053】上記不織布Bにおいて用いられる上記の特
定の熱融着性複合繊維は、芯成分と鞘成分とが同種の樹
脂成分で且つ鞘成分の方が低融点である、芯/鞘構造を
有する熱融着性複合繊維である。ここで、上記の「同種
の樹脂成分」とは、鞘成分と芯成分とが、それぞれを構
成する樹脂成分の構造が類似(主たる構造が一致)して
おり、相溶性の良いものであることを意味する。芯成分
と鞘成分との組み合わせとしては、具体的には、芯成分
としてポリプロピレン(PP)を用い、鞘成分として低
融点PPを用いる組み合わせ、芯成分としてポリエチレ
ンテレフタレート(PET)を用い、鞘成分として低融
点PETを用いた組み合わせ等が挙げられるが、これら
にはに限られず、芯成分と鞘成分との界面強度≧融着点
強度>3gfを満たすような芯成分と鞘成分との組み合
わせであれば好ましく用いられる。また、上記の「同種
の樹脂成分」には、樹脂混合物(いわゆるブレンド物)
も含まれる。従って、芯成分をPETとし、鞘成分をP
ETを主成分とする樹脂混合物としたり、芯成分をPP
とし、鞘成分をPPを主成分とする樹脂混合物とするこ
ともできる。この際用いられるPETを主成分とする樹
脂混合物としては、PET100重量部にポリエチレン
(PE)を100重量部以下の割合で配合してなる樹脂
混合物等が挙げられる。また、PPを主成分とする樹脂
混合物としては、PP100重量部にPEを2〜8重量
部配合してなる樹脂混合物等が挙げられる。また、上記
芯成分として上述の樹脂(例えば、PP、PET)の樹
脂混合物を用いることもできる。上記熱融着性複合繊維
における上記芯成分と上記鞘成分との構成割合(重量
比)は、20〜80:80〜20であるのが好ましく、
20〜40:80〜60がより好ましい。
【0054】また、鞘成分の融点は、芯成分の融点より
も、10〜120℃低いのが好ましく、具体的には、芯
成分の融点は、125〜260℃であり、鞘成分の融点
は、90〜150℃であるのが好ましい。上記熱融着性
複合繊維の具体例としては、芯成分が融点150〜17
0℃のポリプロピレンであり、鞘成分が融点130〜1
50℃(ただし、芯成分の融点よりも低い)の低融点ポ
リプロピレンであるPP/PP芯/鞘繊維;芯成分が融
点120〜140℃のポリエチレンであり、鞘成分が融
点90〜120℃のポリエチレンであるPE/PE芯/
鞘繊維;芯成分が融点250〜270℃のポリエチレン
テレフタレートであり、鞘成分が融点70〜180℃の
低融点ポリエチレンテレフタレートであるPET/PE
T芯/鞘繊維等が挙げられる。
【0055】上記PP/PP芯鞘繊維において鞘成分と
して用いられる上記低融点ポリプロピレンとしては、公
知の低融点ポリプロピレンが特に制限なく用いられる。
該PP/PP芯鞘繊維において、上記鞘成分と上記芯成
分との割合は、上記鞘成分を30〜70重量部とし、上
記芯成分を70〜30重量部とするのが好ましく、高い
融着強度を得るためには、特に上記鞘成分を40〜60
重量部とし、上記芯成分を60〜40重量部とするのが
好ましい。このようなPP/PP芯鞘繊維としては、T
PC繊維(例えば、商品名「TPC」チッソ株式会社
製)、PR−P(例えば、商品名「PR」宇部日東化成
株式会社製)等の市販品を用いることもできる。
【0056】上記PE/PE芯鞘繊維において鞘成分と
して用いられるポリエチレンとしては、通常公知のもの
が特に制限なく用いられる。上記PE/PE芯鞘繊維に
おいて、上記鞘成分と上記芯成分との割合は、上記鞘成
分を30〜70重量部とし、上記芯成分を70〜30重
量部とするのが好ましく、高い融着強度を得るために
は、特に上記鞘成分を40〜60重量部とし、上記芯成
分を60〜40重量部とするのが好ましい。
【0057】上記PET/PET芯鞘繊維において鞘成
分として用いられる上記低融点ポリエステルとしては、
低融点ポリエステルであれば特に制限なく用いることが
できる。また、上記PET/PET芯鞘繊維において上
記鞘成分と芯成分との割合は、上記鞘成分を40〜90
重量部とし、上記芯成分を60〜10重量部とするのが
好ましく、上記鞘成分を50〜90重量部とし、上記芯
成分を50〜10重量部とするのが更に好ましい。この
ような低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有
する繊維としては、ELK繊維(例えば、商品名「EL
K」)やTBF繊維(例えば、商品名「TBF」)(い
ずれも帝人株式会社製)、メルティ繊維(例えば、商品
名「メルティ4080」ユニチカ株式会社製)等の市販
品を用いることもできる。
【0058】また、上記熱融着性複合繊維の繊度は、2
〜12d(デニール)であるのが好ましく、4〜10d
であるのが更に好ましい。更に、上記熱融着性複合繊維
の長さは、3〜10cmであるのが好ましく、4〜8c
mであるのが更に好ましい。
【0059】また、上記熱融着性複合繊維は、その融着
点強度が3gf以上であるのが好ましく、5gf以上で
あるのが更に好ましい(大きければ大きいほど好まし
い)。また、芯成分と鞘成分との界面強度は、上記熱融
着性複合繊維同士の交点における融着点強度よりも大き
いのが好ましい。上記融着点強度が、3gf未満である
と、機械的ファスナーの凹部材として用いた場合に、凸
部材を剥離させるときに、各構成繊維の融着点の破壊が
生じ、毛羽立ちの原因となるので、好ましくない。尚、
上記融着点強度は、上述した単糸融着力と同様に測定さ
れるものである。
【0060】また、上記熱融着性複合繊維の上記の特定
の含有量は、構成繊維全体中50wt%以上、好ましく
は70〜100wt%である。50wt%未満である
と、各構成繊維間の融着点強度が不足して、本発明の不
織布を機械的ファスナーの凹部材として用いた場合に毛
羽立ちが生じてしまう。即ち、本発明の不織布を構成す
る上記構成繊維は、その全てが上記熱融着性複合繊維に
より構成されていてもよいが、上記熱融着性複合繊維が
全体の50wt%以上含まれていればこれと他の繊維と
を混合した繊維混合物でもよい。この際用いられる上記
の他の繊維としては、通常のポリエステル繊維、通常の
ポリプロピレン繊維、通常のレーヨン繊維、通常のアク
リル繊維、通常のコットン繊維、通常のナイロン繊維、
通常のPP/PE(芯/鞘)構造の複合繊維、通常のP
ET/PE(芯/鞘)構造の複合繊維、通常のポリビニ
ルアルコール(PVA)繊維等が挙げられる。
【0061】次に、上記構成繊維からなる上記不織布B
について説明する。上記不織布Bは、上記構成繊維から
なる不織布であるが、該不織布Bにおいて、上記熱融着
性複合繊維は、各熱融着性複合繊維同士間の交点で融着
されているのが好ましい。ここで、上記「各熱融着性複
合繊維同士間の交点で融着されている」とは、該交点の
みで融着されていること及び該交点の全てにおいて融着
されていることを意味するものではなく、「少なくとも
該交点(交点の一部)において融着されている」ことを
意味するものである。
【0062】また、上記不織布Bは、上記構成繊維から
なるウエブを熱処理して得られるものであり、該熱処理
によるウエブの面積収縮率が10%未満であるのが好ま
しい(0%が理想であり、小さいほど好ましい)。上記
面積収縮率が10%を超えると、収縮による繊維のへた
り、不織布の硬化が生じ、本発明の不織布を機械的ファ
スナーの凹部材として用いた場合に凸部材が入りこむ空
間が維持できず、また剥離力も小さくなるので、好まし
くない。
【0063】また、上記面積収縮率は、下記の如くして
調節することができる。即ち、繊維成形時の延伸倍率を
下げる方法、芯成分の樹脂成分として剛性の高いものを
用いる方法、鞘成分の樹脂成分として融点の低いものを
用いる方法、熱処理時に分子内に歪みが生じづらい樹脂
を構成繊維の樹脂成分として用いる方法などを行うこと
により調節できる。また、熱処理温度を低く設定し、風
量を上げる等、不織布加工上の条件を調節することによ
っても調節できる。
【0064】また、上記面積収縮率は下記のごとくして
測定されるものである。 〔面積収縮率の測定法〕目付30g/m2 のウェブを作
製(縦45cm×横30cm)し、該ウェブのほぼ中央
部において、縦方向及び横方向にそれぞれ20cmの間
隔で2点マークする。このマークしたウェブを120℃
の熱風で1分間の加熱処理を行い、熱処理後の縦方向及
び横方向の2点のマーク間の距離(2点間距離)を測定
する。そして、得られた測定値を下記数式〔数1〕に代
入して面積収縮率を求める
【0065】
【数1】
【0066】また、上記不織布Bの引張強度は、MD方
向(製造時の機械の流れ方向)においては1000g重
/50mm以上であり、CD方向(MD方向に対して垂
直な方向)においては200g重/50mm以上である
のが好ましい。ここで、上記引張強度は、下記の測定法
により測定されるものである。引張強度;測定装置とし
て、オリエンテック(株)製、「テンシロンRTA−1
00」を使用し、サンプルとして不織布を200×50
mmにカットしたものを用意した。そして、該サンプル
を、チャック間距離を75mm、引張り速度300mm
/minの条件で引張り、サンプルが破断するときの応
力を測定し、これを引張強度とした。尚、測定はMD方
向及びCD方向の両方について各10回行い、平均値を
測定値とした。
【0067】また、上記不織布Bの坪量は20〜50g
/m2 であるのが好ましく、繊維密度は、0.01〜
0.05g/cm3 であるのが好ましい。
【0068】上記不織布Bは、下記の如くして製造する
ことができる。即ち、上記構成繊維により、ウェブを常
法に従って作成し、得られたウェブをからなる通常の熱
処理することにより、容易に得ることができる。
【0069】また、本発明においては、上記微多孔質樹
脂膜が上記結晶性ポリオレフィン樹脂により形成されて
おり、且つ上記不織布が上記ポリオレフィン系フィラメ
ントにより形成されているか、上記不織布が不織布Aで
あるか、又は上記不織布が不織布Bであるのが特に好ま
しい。
【0070】以下、添付図面を参照して本発明の吸収性
物品について更に詳述する。図4は、本発明の吸収性物
品の1形態としての使い捨ておむつを示す一部破断斜視
図であり、図5は、図4に示す使い捨ておむつの展開図
を裏面シート側からみた平面図である。図6(a)及び
(b)は、図4に示す使い捨ておむつに用いられる裏面
材の断面を模式的に示す拡大断面図であり、図7は、図
6に示す裏面材の接着パターンを示した平面図であり、
図8は、図7のVIII−VIII拡大断面図であり、図9
(a)及び(b)は、メカニカルホックのオス型シート
の断面を模式的に示す拡大断面図である。
【0071】図4及び図5に示す吸収性物品としての使
い捨ておむつ1は、液透過性の表面材2と、液不透過性
の裏面材4と、該表面材2及び該裏面材4の間に介在さ
れた吸収体3とからなり、実質的に縦長に形成され、着
用時に着用者の腹側に位置する腹側部Aと背側に位置す
る背側部Bとに区分されており、該背側部Bの左右両側
縁部5a,5bに吸収性物品止着用の止着部6が設けら
れている。
【0072】更に詳述すると、上記腹側部Aには、おむ
つ止着時に上記止着部6と当接させるランディング領域
9が設けられており、また、該腹側部Aと上記背側部B
との間には着用時に着用者の股下に位置する股下部Cが
形成されている。
【0073】また、裏面材4及び表面材2は、吸収体3
より長く且つ幅広に形成されており、該吸収体3の周縁
において該裏面材4と該表面材2とが接着されて、両面
材間に吸収体3が介在されている。また、該吸収体3、
該裏面材4及び該表面材2は、それぞれ、中央部が括れ
た形状に形成されており、これにより、上記腹側部A及
び上記背側部Bよりも幅の狭い股下部Cが形成されてい
る。また、着用時に着用者のウエストに位置するウエス
ト部7と脚周りに位置するレッグ部8とには、それぞれ
弾性部材7a,8aが配されており、これにより、防漏
機能が更に向上されている。このような構成は、従来公
知の使い捨ておむつ等の吸収性物品と同様である。
【0074】上記表面材2及び上記吸収体3としては、
通常使い捨ておむつなどの吸収性物品に用いられるもの
が特に制限無く用いられる。また、上記弾性部材7a,
8aとしても、バンドや伸縮性のあるゴム等の通常使い
捨ておむつなどの吸収性物品に用いられるものを特に制
限無く用いることができる。
【0075】而して、本形態の使い捨ておむつ1におい
ては、上記裏面材4が、上記微多孔質樹脂膜4aと上記
不織布4bとを積層したシート材により形成されてお
り、上記止着部6は、メカニカルホックのオス型シート
を用いて形成されており、上記裏面材4の不織布4b面
に直接当接させて止着するようになされている。
【0076】更に詳述すると、裏面材4は、透湿性で液
防漏性を備えていることが必要であり、更に、引き裂き
強度と風合いとの両方を満足するために、不織布4bが
表面に位置するように配されており、上記止着部6が裏
面材4のどこにでも貼りつけられるようになされている
ことが好ましい。具体的には、上記裏面材4は、図6
(a)に示すように、1枚の微多孔質樹脂膜4aと1枚
の不織布4bとを重ね合わせた構成とするか、又は図6
(b)に示すように、微多孔質樹脂膜4aの表裏両面に
それぞれ不織布4bを重ね合わせた構成等とすることが
できる。尚、図6(a)に示す構成においては、微多孔
質樹脂膜4aが吸収体3側に位置し、また不織布4bが
表面側に位置するようにする必要がある。
【0077】また、上記微多孔質樹脂膜4aと上記不織
布4bとは、図7に示すように、部分的に接着されて積
層されている。全面が接着されていると、透湿性が低下
するか又は全く無くなると共に、曲げ剛性が高くなり、
ゴワゴワして風合いが極度に悪くなる場合があるので、
本形態の如く部分的に接着されているのが好ましい。
【0078】そして、図4〜8に示すように、着用時に
着用者のウエストに位置する上記ウエスト部7及び脚周
りに位置する上記レッグ部8、並びに上記止着部6を当
接させる上記ランディング領域9からなる高強度領域1
0における、上記微多孔質樹脂膜4aと上記不織布4b
との接着パターンは、連続した線状接着部4cを形成し
てなる連続の線状パターンであり、該高強度領域10以
外の領域10aにおける接着パターンは、多数の点状接
着部4c’を非連続で形成してなる非連続の点状パター
ンである。上記高強度領域10においては、上記線状パ
ターンで接着されていることにより、止着具を貼着させ
るため又は弾性部材を取り付けるために十分な強度が発
現されている。ここで、図5に示すように、上記ウエス
ト部7の長さL1 と上記使い捨ておむつの長さLとの比
(L1 /L)は、0.02〜0.1であるのが好まし
く、上記レッグ部8の長さL2 上記使い捨ておむつの長
さLとの比(L2 /L)は、0.02〜0.1であるの
が好ましく、上記ランディング領域の長さL3 上記使い
捨ておむつの長さLとの比(L3 /L)は、0.05〜
0.25であるのが好ましい。尚、後述するように、裏
面材の製造方法によっては、高強度領域においても上記
点状接着部が形成される場合があるが、本発明において
は、上記線状接着部が形成されている箇所は、全て上記
高強度領域に該当する。
【0079】上記線状パターンの好ましい例としては、
上記止着部の止着強度、止着時の操作性、更には柔軟性
を考慮すると、亀甲状、菱形状、三角形状、円形状等及
びこれらの形状が2種以上の混成された形状にパターン
が形成されているのが好ましい。本形態においては、図
7に示すように、亀甲状のパターンとなされている。そ
して、本発明においては、シート引張強度及び引き裂き
強度、並びに上記止着部の止着性及び風合いから、亀甲
状又は上記の混成された形状とするのが好ましい。
【0080】また、上記点状パターンは、風合いを良好
にするためになされたものであり、シートの幅方向に平
行又は垂直に点在するよりも、図7に示すように、斜め
方向に向けて点在するように、各点状接着部が配されて
いる方が、引き裂き強度と風合いとから好ましい。ま
た、点状接着部の形状は特に制限されないが、風合いか
ら、円形、菱形、亀甲型等が好ましい。
【0081】また、上記線状パターンにおける上記線状
接着部4cの線幅は、好ましくは0.2〜3mm、更に
好ましくは0.5〜1.5mmであり、上記高強度領域
10における接着部分(上記線状接着部4cの形成され
た部分)の面積と非接着部分(上記線状接着部4c及び
上記点状接着部4c’のいずれによっても接着されてい
ない部分)の面積との比(接着部分の面積:非接着部分
の面積)は、好ましくは5:95〜70:30、更に好
ましくは20:80〜40:60である。上記線幅が
0.2mm未満であると、接着力が不足し、3mmを超
えると、柔軟性が低下するので好ましくない。また、上
記接着部分の面積比が5未満であると、積層体の保形性
が不足し、70を超えると、接着面積は増すものの、風
合いが悪くなり、更には透湿度も低下する場合があるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。また、上記点状パ
ターンにおける各点状接着部4c’の面積は、好ましく
は0.05〜5mm2 、更に好ましくは0.5〜2mm
2 であり、上記高強度領域10以外の領域10aにおけ
る接着部分(上記点状接着部4c’の形成された部分)
の面積と非接着部分(上記点状接着部4c’の形成され
ていない部分)の面積との比(接着部分の面積:非接着
部分の面積)は、好ましくは1:99〜40:60、更
に好ましくは5:95〜20:80である。上記面積が
0.05mm2未満であると、接着することが困難であ
り、5mm2 を超えると、接着した硬い部分が大きく、
風合が悪くなるので好ましくない。また、上記接着部分
の面積が1未満であると、積層体の接着力が不足し、4
0を超えると、風合が悪くなるので好ましくない。
【0082】また、上記微多孔質樹脂膜4aと上記不織
布4bとは、接着剤やホットメルト接着剤等の通常の接
着方法により、接着することができるが、生産性、安全
性及びコスト、並びにシートの柔軟性低下を防止して風
合いを良好にする観点から熱融着により接着されて積層
されているのが好ましい。熱融着の方法は特に制限され
ないが、一般に用いられている熱ロール法、高周波法、
超音波法等が用いられるが、中でも生産性から熱ロール
法が好ましい。また、上記高強度領域10とそれ以外の
領域10aとは、同時に熱融着させることもできるが、
製造時に位置合わせをしなければならない関係上、先に
上記点状パターンで熱融着を全面に施し、次いで、上記
高強度領域に該当する部位に該点状パターンに重ねて、
上記線状パターンで熱融着して、上記高強度領域10を
形成すると同時にそれ以外の領域10aを形成するのが
好ましい。即ち、この2段階法で熱融着を行うことによ
り、上記点状パターンを吸収性物品製造のオフラインで
施し、上記線状パターンをインラインで施す方法を採る
こともできる。このように、点状パターンに重ねて、線
状パターンを形成した場合における接着部分の面積(上
記線状接着部4c又は上記点状接着部4c’の形成され
た部分)の面積と非接着部分(上記線状接着部4c及び
上記点状接着部4c’のいずれによっても接着されてい
ない部分)の面積との比(接着部分の面積:非接着部分
の面積)は、好ましくは10:90〜80:20、更に
好ましくは20:80〜50:50である。
【0083】また、上記高強度領域10以外の領域10
aを形成する際には、微多孔質樹脂膜4aと不織布4b
とが両者の界面で良好に点状に接着されるよう、接着を
熱融着により行う場合、微多孔質樹脂膜側から加熱する
のが好ましい。また、上記高強度領域10を形成する際
には、線状の接着部を設けるため、不織布のメカニカル
ホックのメス型シートとしての機能を損なわないよう
に、不織布側から加熱するのが好ましい。
【0084】また、上記高強度領域10以外の領域10
aの透湿度は、好ましくは0.8g/100cm2 ・H
r以上、更に好ましくは1.0〜3.0g/100cm
2 ・Hrであり、防漏性は、表面張力が45dyne/
cmの人工尿で水圧35g/cm2 の時、好ましくは3
0分以上、更に好ましくは60分以上、最も好ましくは
120分以上である。また、上記裏面材4の見かけ厚さ
(上記不織布4bの見かけ厚さと同じ)は、好ましくは
20〜700μm、更に好ましくは30〜400μmで
ある。尚、該裏面材4において、接着点間が2cm2 よ
り大きい時は、接着されていない厚い部分の値を見かけ
厚さとした。
【0085】また、上記止着部6を形成する上記メカニ
カルホックのオス型シートとしては、図9(a)及び
(b)に示すシートが挙げられる。図9(a)に示すオ
ス型シートは、基材シート6b上に錨型のオス型係合部
6aが多数配されてなり、図9(b)に示すオス型シー
トは、基材シート6b’上に釣型のオス型係合部6a’
が多数配されている。オス型係合部6a、6a’及び基
材シート6b、6b’の形成材料は、特に制限されない
が、生産性及びコスト面から熱可塑性樹脂により形成さ
れているのが好ましい。この際用いることができる熱可
塑性樹脂の好ましい具体例としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられ
る。また、オス型係合部6a、6a’の材質と基材シー
ト6b、6b’の材質とは、同質素材でも、異なってい
てもよい。また、オス型係合部6a、6a’と基材シー
ト6b、6b’とは、一体成形されていてもよく、ま
た、別々に成形された後接着されていてもよいが、生産
性、コスト面から一体成形されているのが好ましい。ま
た、上記オス型係合部の形成密度は、25〜250個/
cm2 であるのが好ましい。また、該オス型シートは、
そのオス型係合部が形成されていない面が、上記背側部
の左右両側縁部に、接着剤を介して、又は熱融着され
て、接着・固定されて、上記止着部を形成している。
【0086】尚、本発明の吸収性物品は上述の形態のも
のには何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、ランディ
ング領域の境界ははっきり区別しなくてもよく、むし
ろ、上記線状パターンが形成された部分(即ち高強度領
域)と上記点状パターンが配されてなる該高強度領域以
外の領域との境界をぼかして、線状パターンから点状パ
ターンに徐々に変化していくように形成することもで
き、このように形成した場合には、止着部から裏面材へ
の応力が分散して装着性が更に良好となる。また、上記
メカニカルホックのオス型シートとしては、上述した機
能を有するものであれば、その形状などに制限されず
に、通常公知のメカニカルホック(例えば、「マジック
テープ」登録商標)が、その開示されている技術の呼称
に関係なく用いられる。
【0087】
【実施例】次いで、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0088】〔実施例1〕先ず、微多孔質樹脂膜として
の微多孔質ポリプロピレン樹脂膜を下記の如くして製造
した。ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス=0.
4、mp=169℃、チッソ(株)製のホモポリマー)
を、ダイリップ径200mm、ダイリップクリアランス
1mmのサーキュラーダイを付けた50mm単軸押出機
(L/D=28)にて、250℃でドラフト比=40、
ブロー比=1.0にて厚さ25μmのチューブ状のフィ
ルムを成形し、該フィルムの一端を切開して1枚のフィ
ルムとして巻き取り、フィルムを得た。得られたフィル
ムを100℃のオーブン中で2Hr加熱して、熱処理を
行った。次いで、径500mmの余熱ロール(2本)、
径100mmの延伸ロール(2本)、径500mmの熱
処理ロール(2本)及び径500mmの冷却ロール(2
本)からなる働き幅1500mmのロール延伸機を用
い、フィルム供給速度2m/minで2.0倍に延伸
し、次いで熱処理して25%収縮させて熱固定すること
により、微多孔質ポリプロピレン樹脂膜を得た。この
際、ロール表面温度は、余熱ロールを50℃、延伸ロー
ルを50℃、熱処理ロールを120℃、冷却ロールを2
7℃とした。得られた微多孔性ポリプロピレン樹脂膜
は、均一に白化し、厚さ21〜22μmであった。
【0089】また、不織布を下記の如くして製造した。
mp161℃のポリプロピレンをコアに、mp148℃
の低融点ポリプロピレンをシェルとして、コア/シェル
の断面積比が60/40で、2デニールの複合フィラメ
ントを製造し、得られた複合フィラメントを38mmに
カットした後、カード機で22g/m2 のウェブを形成
し、更にヒートロールを通して見かけ厚さ290μmの
不織布とした。
【0090】得られた微多孔質ポリプロピレン樹脂膜4
aと不織布4bとを用いて、図3(a)に示す裏面材4
を製造した。即ち、微多孔質ポリプロピレン樹脂膜4a
と不織布4bとを各々350mm幅にスリットし、径1
00mm、働き幅600mmのエンボスロール/バック
ロールからなる部分ヒートシール機に、微多孔質ポリプ
ロピレン樹脂膜4aがエンボスロール側になるようにし
て通して、点状接着部4c’を形成した。この際、上記
エンボスロールとしては、径1mm,高さ0.5mmの
円柱状の突起が各々の円柱の間隔が2mmでロール回転
方向に斜め(45度)に点在して配されたものを用い、
また、該エンボスロールの表面温度は154℃とし、バ
ックロール(ペーパーロール)との線圧を33kg/c
m、搬送速度を30m/minとして処理を行った。得
られたシートは見かけ厚さ300μmであり、接着部分
の面積/非接着部分の面積=20/80であった。
【0091】次ぎに、この点状接着部が形成されたシー
トを、径160mm、働き幅600mmのエンボスロー
ル/バックロールからなる部分ヒートシール機に、不織
布4bがエンボスロール側になるようにして通した。エ
ンボスロールとしては、ロール回転方向に60mm、幅
方向に220mmの間に、幅1mm、1辺の長さが5m
mの凸状亀甲パターンを彫刻した鉄製ロールを用い、該
エンボスロールの表面温度を154℃、バックロール
(ペーパーロール)との線圧を33kg/cm、搬送速
度を30m/minとして処理して、所定位置に直線状
接着部4cが形成されてなる裏面材の連続シートを得
た。得られた裏面材の連続シートは、そのMD方向に5
00mm毎に上記直線状接着部4cが形成されてランデ
ィング領域9が形成されており、また、ウエスト部及び
レッグ部も所定位置に形成されていた。そして、該ラン
ディング領域9の大きさは、MD方向に60mmで、C
D方向の中央部に220mm幅であった。該ランディン
グ領域9の見かけ厚さは、280μm、接着部分の面積
/非接着部分の面積=22/78であった。但し、先に
施した点状接着と合わせると、接着部分の面積/非接着
部分の面積=約38/62であった。
【0092】得られた裏面材について、下記の如くし
て、透湿度、防漏性、引き裂き強度及び風合いを評価し
たところ、高強度領域以外の領域(点状接着部のみ形成
されている領域)部位の透湿度は1.6g/100cm
2 ・Hrであり、防漏性は180分より大きく、引き裂
き強度は700gf/mmより大きく、風合いは◎であ
った。 <評価法> (1)透湿度;JIS Z0208に準拠して測定し
た。 (2)防漏性;シートを径3cmのシリンダー端部にシ
リコーンゴムバッキン付リングで固定し、シート通気面
を径3cmとした。次いで、シリンダーに人工尿を35
cmの高さまで入れ、上記シリンダー端部からシートを
通して液滴が漏れてくる迄の時間を測定した。上記人工
尿としては、尿素1.94重量%、塩化ナトリウム0.
795重量%、硫酸マグネシウム0.110重量%、塩
化カルシウム0.062重量%、硫酸カリウム0.19
7重量%及び赤色2号(染料)0.010重量%を含有
してなり、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
で表面張力を45dyne/cmに調整したものを用い
た。 (3)引き裂き強度;延伸方向(MD方向)に30mm
幅×60mm長さの試験片を作成し、該試験片の長手方
向の一端における幅方向中央から長手方向に沿って内部
へ向けて30mmの切込みを入れ、次いで、切込みによ
り分離された上記一端の両方が裏表になるように引張試
験機に取り付け引張速度300mm/分で引き裂き、平
均応力を求めた。 (4)風合い;裏面材を指触感触により下記基準に従っ
て評価した。 ◎;柔軟で風合いが非常に良好 ○;柔軟で風合いが良好 △;やや硬く風合いがやや悪い ×;硬く風合いが悪い
【0093】上記裏面材(幅300mm、長さ500m
m)と、上記のメカニカルホックのオス型シート(20
mm×20mm)とを用い、図1に示す本発明の吸収性
物品としての使い捨ておむつを製造した。尚、表面材2
は通常使い捨ておむつに一般に用いられている不織布シ
ートを、吸収体3は通常使い捨ておむつに一般に用いら
れているパルプと吸収性ポリマーとの混合積繊シートを
用いた。上記メカニカルホックのオス型シートとして
は、住友スリーエム(株)から入手したミネソタ マイ
ニング アンド マニュファクチュアリング カンパニ
ー(3M)社製の商品名,「メカニカルファスナーフッ
クCS−200(900PPI)」(錨型突起を約12
0個/cm2 有し、基材シート裏面に粘着剤が設けられ
たもの)を用いた。得られた使い捨ておむつは、従来の
裏面材、止着テープを使用したおむつに比して、尿漏れ
がなく、特に付け剥がしを繰り返しても止着性に優れ、
フィット性、風合いに優れていた。
【0094】〔実施例2〕上記不織布として、下記する
不織布A’を用いた以外は実施例1と同様にして、使い
捨ておむつを作成した。また、用いた不織布A’につい
て下記の各試験を行った。その結果、タック力及び剥離
力は、それぞれ、83gf及び160gfであり、毛羽
立ちは、2級であった。得られた使い捨ておむつは、従
来の裏面材、止着テープを使用したおむつに比して、尿
漏れがなく、特に付け剥がしを繰り返しても止着性に優
れ、フィット性、風合いに優れていた。
【0095】不織布A’;下記繊維A及び繊維Bを下記
の配合量で用い、下記の製造法に従って、不織布の製造
を行い、これを不織布A’とした。 繊維A;ポリエチレンテレフタレート(PET)を芯成
分とし、ポリエチレン(PE)を鞘成分とする芯鞘構造
を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘
成分=40/60、繊維の大きさ4d×51mm;繊維
Aの配合量=50重量部 繊維B;PETを芯成分とし、ポリプロピレン(PP)
を鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分
との重量比:芯成分/鞘成分=50/50、繊維の大き
さ4d×51mm;繊維Bの配合量=50重量部 製造法;上記配合割合で繊維Aと繊維Bとが混合されて
なるカードウエブを作り、得られたカードウェブを14
2℃、風速1〜2m/secの熱風で6sec処理し、
坪量27g/m2 の不織布を得た。
【0096】次いで、得られた不織布について、下記の
各試験を行い評価した。その結果、タック力及び剥離力
は、それぞれ、83gf及び160gfであり、剪断力
は、2160gfであり、また、毛羽立ちは、2級であ
った。
【0097】(タック力)図10に示すように、得られ
た不織布4bに凸部材20(30×30mm)(図11
参照)(「CS−200 900PPI」商品名、3M
製)を圧着し、垂直方向(矢印方向)に凸部材20が設
けられた台紙22を300mm/minで引張り、凸部
材20が不織布4bから離れたときの引張力を求め、こ
れをタック力とした。圧着は、不織布4b上に凸部材2
0を置き、16.7gf/cm2 の静荷重を10秒間か
けることによって行った。尚、上記凸部材20は、図1
1に示すように、台紙22の一面上に両面テープ23を
介して固定されており、該台紙22の他面上における該
凸部材20と対向する位置には剥離角度を0°に保つた
めに両面テープ23を介してアクリル板21が固定され
ている。また、上記不織布4bは、図12に示すよう
に、アクリル板3上に両面テープ2を介して固定して用
いた。
【0098】(剥離力)不織布4bを5cm×5cmに
裁断し、上記不織布4bを両面テープを用いてメリーズ
パンツ〔商品名、花王(株)製の使い捨ておむつ〕の外
層不織布(裏面シート)上に貼り付けた。また、3cm
×3cmの凸部材を用意し、該凸部材の裏面側を3cm
×3cmの台紙に貼り付け、更に該台紙上に該凸部材と
同じ大きさの基材フィルムを貼り付けて、一方の端部側
において、台紙のみからなる部分が幅10mmで形成さ
れてなる凸部材サンプル20’を作成した。次いで、図
13に示すように、凸部材サンプル20’をその一端部
20aを10mm(台紙のみにより形成されている部分
を)残して上記不織布4b上に静置し、該凸部材サンプ
ル20’上に1kgのローラーを1往復させて、該凸部
材サンプル20’を該不織布4bに圧着させた。その
後、上記一端部20aを持って、矢印方向(凸部材サン
プル20’の長手方向と同じ方向)に該凸部材サンプル
20’を300mm/minで引っ張り、凸部材サンプ
ル20’が不織布4bより剥離されるのに必要な力を測
定した。同様の操作を10回繰り返し、その平均値を剥
離力とした。尚、測定データのデータ処理には、オリエ
ンテック(株)剥離試験モードデータ処理ソフト〔商品
名「MP−100P」(MS−DOS)Ver.43.
1〕を用い、その中の「5点平均荷重の値」にて剥離力
を評価した。尚、上記台紙及び基材フィルムとしては、
上記凸部材を固定できるものであれば任意である。
【0099】(毛羽立ち)剥離力測定後の不織布4bの
表面を目視することにより、その毛羽立ちを5段階にて
評価した。 1級;毛羽立ちなし 2級;毛羽立ち小 3級;毛羽立ち中 4級;毛羽立ち大 5級;不織布破壊
【0100】〔実施例3〕上記不織布として、下記する
不織布B’を用いた以外は実施例1と同様にして、使い
捨ておむつを作成した。また、用いた不織布B’につい
て実施例2と同様に試験を行った。その結果、タック力
及び剥離力は、それぞれ、86gf及び120gfであ
り、毛羽立ちは、1級であった。得られた使い捨ておむ
つは、従来の裏面材、止着テープを使用したおむつに比
して、尿漏れがなく、特に付け剥がしを繰り返しても止
着性に優れ、フィット性、風合いに優れていた。
【0101】不織布B’;芯成分として融点162℃の
PPを用い、鞘成分として融点143℃のPPを用いて
なる低熱収縮性、高融着点強度の熱融着性複合繊維10
0wt%により、ウェブを形成し、得られたウェブを1
46℃の熱風で30秒間熱処理して、本発明の不織布を
得た。尚、上記熱融着性複合繊維において、芯成分と鞘
成分との重量比は、60:40であり、繊度は4dであ
り、繊維長は、51mmであった。また、得られた不織布
の目付は、40g/m2 であった。
【0102】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、フィット性が良
好で防漏性に優れ、着用時にムレることがなく、更に
は、風合いにも優れたものである。
【0103】更に詳細には、本発明の吸収性物品に用い
られる裏面材は、透湿性を有し、シート強度及び尿等低
表面張力液の防漏性に優れ、風合いが良好で、繰り返し
止着/剥離が可能である。また、ランディング領域以外
の部位に止着部を貼着しても再止着/再剥離の際に裏面
材が破れたりせず、また、熱融着により製造することも
可能で生産性にも優れている。また、上記裏面材は、微
多孔質樹脂膜と不織布との積層体であるため、液防漏性
を有しながら透湿性を有し、引張、引き裂き強度が大き
く、且つ、表面が柔軟で肌との接触面積が少なく、ま
た、不織布がメカニカクホックのメス型の機能を呈する
ので、メカニカルホックのオス型シートからなる止着部
を裏面材のどこにでも貼り付けられるため、装着者の体
形に合わせて、無理な締め付けをすることなく且つフィ
ット性よく装着させることが可能である。更に、裏面材
を割と薄くしても、特別な補強をすることなく、フィッ
ト性良く、しっかりと止着でき、容易に再剥離/再止着
可能である。
【0104】従って、本発明の使い捨ておむつは、特別
の補強材を取り付けなくても柔軟で破れず、液体防漏性
を有しながら透湿性が高い裏面材を有し、再剥離、再止
着出来る止着機能を備えており、更には、肌に接する部
分(吸収性物品においては、表面材、裏面材ともに吸収
体と接する面と反対の面)は柔軟で肌との接触面積をな
るべく少なく保つ機能を備えたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明において好ましく用いられる不
織布における各繊維の構造を模式的に示す模式図であ
る。
【図2】図2は、図1に示す不織布にオス型係合部を絡
ませた状態を示す模式図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、それぞれ単糸融着力
(融着点強度)の測定方法を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の吸収性物品の1形態としての
使い捨ておむつを示す一部破断斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す使い捨ておむつの展開図を
裏面シート側からみた平面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、図4に示す使い捨て
おむつに用いられる裏面材の断面を模式的に示す拡大断
面図である。
【図7】図7は、図6に示す裏面材の接着パターンを示
した平面図である。
【図8】図8は、図7のVIII−VIII拡大断面図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、メカニカルホックの
オス型シートの断面を模式的に示す拡大断面図である。
【図10】図10は、タック力の測定法を示す概略図で
ある。
【図11】図11は、タック力を測定する際の機械的フ
ァスナーの凸部材の取り付け法を示す概略図である。
【図12】図12は、タック力を測定する際の不織布の
取り付け法を示す概略図である。
【図13】図13は、剥離力の測定法を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 吸収性物品(おむつ) 2 表面材 3 吸収体 4 裏面材 4a 微多孔質樹脂膜 4b 不織布 5a,5b 背側部の側縁部 6 止着部 6a,6a’ オス型係合部 6b,6b’ 基材シート 7 ウエスト部 8 レッグ部 9 ランディング領域 10 高強度領域 10a 高強度領域以外の部位 A 腹側部 B 背側部 C 股下部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 A61F 13/18 320 350 (72)発明者 佐々木 純 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 金田 学 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面材と、液不透過性の裏面
    材と、該表面材及び該裏面材の間に介在された吸収体と
    からなり、実質的に縦長に形成され、着用時に着用者の
    腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とに区分
    されており、該背側部の左右両側縁部に吸収性物品止着
    用の止着部が設けられている吸収性物品において、 上記裏面材は、微多孔質樹脂膜と不織布とを積層したシ
    ート材により形成されており、 上記止着部は、メカニカルホックのオス型シートを用い
    て形成されており、上記裏面材の不織布面に直接当接さ
    せて止着するようになされている、 ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記微多孔質樹脂膜と上記不織布とは、
    部分的に接着されて積層されており、 着用時に着用者のウエストに位置するウエスト部及び脚
    周りに位置するレッグ部、並びに上記止着部を当接させ
    るランディング領域からなる高強度領域における、上記
    微多孔質樹脂膜と上記不織布との接着パターンは、連続
    した線状接着部を形成してなる連続の線状パターンであ
    り、該高強度領域以外の領域における接着パターンは、
    多数の点状接着部を非連続で形成してなる非連続の点状
    パターンであることを特徴とする請求項1記載の吸収性
    物品。
  3. 【請求項3】 上記線状パターンにおける上記線状接着
    部の線幅が、0.2〜3mmであり、上記高強度領域に
    おける接着部分の面積と非接着部分の面積との比(接着
    部分の面積:非接着部分の面積)が5:95〜70:3
    0であり、上記点状パターンにおける各点状接着部の面
    積が0.05〜5mm2 であり、上記高強度領域以外の
    領域における接着部分の面積と非接着部分の面積との比
    (接着部分の面積:非接着部分の面積)が1:99〜4
    0:60、であることを特徴とする請求項2記載の吸収
    性物品。
  4. 【請求項4】 上記微多孔質樹脂膜が結晶性ポリオレフ
    ィン樹脂により形成されており、上記不織布がポリオレ
    フィン系フィラメントにより形成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 上記不織布が、混合された互いに融着し
    にくい少なくとも2種の熱融着性繊維からなり、同種の
    繊維同士は、それらの交点において各繊維が強融着され
    ており、該交点が全体に亘って存在する不織布であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性
    物品。
  6. 【請求項6】 上記不織布が、芯成分と鞘成分とが同種
    の樹脂成分で且つ鞘成分の方が低融点である、芯/鞘構
    造を有する熱融着性複合繊維を含む構成繊維からなり、
    該熱融着性複合繊維の含有量が構成繊維中50wt%以
    上である不織布であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 【請求項7】 上記微多孔質樹脂膜と上記不織布とは、
    熱融着により接着されて積層されていることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 【請求項8】 上記裏面材における、着用時に着用者の
    ウエストに位置するウエスト部及び脚周りに位置するレ
    ッグ部、並びに上記止着部を当接させるランディング領
    域からなる高強度領域以外の領域の透湿度が、0.8g
    /100cm 2 ・Hr以上であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の吸収性物品。
JP27511496A 1995-10-27 1996-10-17 吸収性物品 Expired - Fee Related JP3537610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27511496A JP3537610B2 (ja) 1995-10-27 1996-10-17 吸収性物品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28094895 1995-10-27
JP7-280948 1995-10-27
JP27511496A JP3537610B2 (ja) 1995-10-27 1996-10-17 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09173382A true JPH09173382A (ja) 1997-07-08
JP3537610B2 JP3537610B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=26551325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27511496A Expired - Fee Related JP3537610B2 (ja) 1995-10-27 1996-10-17 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3537610B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001087309A (ja) * 1999-09-28 2001-04-03 Daio Paper Corp 使い捨て紙おむつ
WO2007114362A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-11 Daio Paper Corporation 展開型吸収性物品および吸収性物品用裏面シートの製造方法
JP2010507417A (ja) * 2006-10-27 2010-03-11 パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト 改善された止着システムを有する吸収性失禁用品
JP2013031379A (ja) * 2011-07-29 2013-02-14 Unicharm Corp ペット用吸収性物品
US8556878B2 (en) 2007-08-02 2013-10-15 Paul Hartmann Aktiengesellschaft Absorbing disposable incontinence diaper
JP2017210706A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 花王株式会社 不織布製品の製造方法
CN116808270A (zh) * 2022-08-12 2023-09-29 江苏锦琪昶新材料有限公司 一种一次性高透气复合纤维材料、制造方法、装置和卫生用品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5280276B2 (ja) * 2009-03-31 2013-09-04 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001087309A (ja) * 1999-09-28 2001-04-03 Daio Paper Corp 使い捨て紙おむつ
WO2007114362A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-11 Daio Paper Corporation 展開型吸収性物品および吸収性物品用裏面シートの製造方法
JPWO2007114362A1 (ja) * 2006-03-31 2009-08-20 大王製紙株式会社 展開型吸収性物品
JP2010507417A (ja) * 2006-10-27 2010-03-11 パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト 改善された止着システムを有する吸収性失禁用品
US8708990B2 (en) 2006-10-27 2014-04-29 Paul Hartmann Ag Absorbent incontinence article with improved closure system
US8771249B2 (en) 2006-10-27 2014-07-08 Paul Hartmann Ag Absorbent incontinence article with improved closure system
US8784398B2 (en) 2006-10-27 2014-07-22 Paul Hartmann Ag Absorbent incontinence article with improved closure system
US8556878B2 (en) 2007-08-02 2013-10-15 Paul Hartmann Aktiengesellschaft Absorbing disposable incontinence diaper
JP2013031379A (ja) * 2011-07-29 2013-02-14 Unicharm Corp ペット用吸収性物品
JP2017210706A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 花王株式会社 不織布製品の製造方法
CN116808270A (zh) * 2022-08-12 2023-09-29 江苏锦琪昶新材料有限公司 一种一次性高透气复合纤维材料、制造方法、装置和卫生用品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3537610B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11607352B2 (en) Method for producing absorbent article having stretchable region with high peeling strength
US6218593B1 (en) Absorbent article
RU2756259C1 (ru) Экологически безопасная абсорбирующая структура
US5423789A (en) Garment with selectable fasteners
US5776123A (en) Garment with tactile position indicators
US10799401B2 (en) Absorbent article and method for producing same
JP2006511303A (ja) 前部及び後部耳が形成された吸収性物品
JP2005514244A (ja) 伸縮性ウエブとそれを製造する装置及び伸縮性ウエブを含む使い捨て吸収物品
WO2013084977A1 (ja) 透液性不織布
WO2015146452A1 (ja) 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品
JP2009507556A (ja) 吸収用品ならびに接合パターンを含むラミネート
MX2008013701A (es) Articulos absorbentes desechables con costuras reforzadas.
US11045360B2 (en) Underpants-type disposable diaper
JP2002538941A (ja) 吸収物品
JP2001513455A (ja) 積層体に孔をあけるための方法
JP5475459B2 (ja) 肌に優しいおむつ
JP4795605B2 (ja) 使い捨て吸収性物品用の接着封止テープタブ、複合テープおよび吸収性物品
JP6709550B2 (ja) 吸収性物品及びその製造方法
JP3537610B2 (ja) 吸収性物品
JP2007268219A (ja) 面ファスナーの雌材シートおよびこれを用いた吸収性物品
JP5743414B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP3839013B2 (ja) 透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品
JP2003500166A (ja) 通気可能な複合材料シートを用いた吸収性物品
JP6219449B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
EP0875227A1 (en) Adhesive-free female fastening portion for a mechanical fastening device

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040317

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees