JPH09173445A - 自動腹膜透析装置 - Google Patents

自動腹膜透析装置

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JPH09173445A
JPH09173445A JP7341759A JP34175995A JPH09173445A JP H09173445 A JPH09173445 A JP H09173445A JP 7341759 A JP7341759 A JP 7341759A JP 34175995 A JP34175995 A JP 34175995A JP H09173445 A JPH09173445 A JP H09173445A
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JP
Japan
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dialysate
container
drainage
dialysis
patient
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JP7341759A
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English (en)
Inventor
Sadaji Takagi
貞治 高木
Kazuyuki Ito
和之 伊藤
Toshio Sawairi
利夫 澤入
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Nikkiso Co Ltd
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Research Development Corp of Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は在宅治療を行うにも好適
で、安全確実に透析治療を行うことのできる自動腹膜透
析装置を提供することにある。 【解決手段】 透析液を収容した透析液容器と、透析後
の排液を収容する排液収容容器を備え、この排液収容容
器の外部を減圧にすることにより前記排液を排液収容容
器内に強制収容させる排液吸引手段と、透析液容器内の
透析液をカテーテルを介して患者の腹腔内に供給する第
1流通手段と、透析後の排液を前記排液収容容器内に供
給する第2流通手段と、前記第1流通手段および第2流
通手段の動作を制御する制御手段とを備えてなることを
特徴とする自動腹膜透析装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動腹膜透析装置
に関し、更に詳しくは、たとえば就寝中に腹膜を利用し
た透析を行い、日常生活を円滑に行うことのできる自動
腹膜透析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腎不全患者には人工腎臓を使用し
た人工透析治療が行われていた。この人工透析治療は、
患者に頻繁な病院への通院を強制し、しかも人工透析装
置に患者を長時間に渡って拘束するので、患者の日常生
活が著しく制限されるという大きな欠点があった。
【0003】この欠点を克服する透析療法として、近
年、患者自身の腹膜を利用して透析を行う腹膜透析法、
中でも在宅治療が可能であり、治療のために患者の拘束
される時間の短い連続携行式腹膜透析法(Continuous A
mbulatory Peritoneal Dialysis 、以下「CAPD」と
略称することがある。)が注目されるに至った。
【0004】このCAPDは、通常、外科手術により患
者の腹腔に留置されたカテーテルを通じて透析液容器か
ら所定の透析液を患者の腹腔内に注入し、注入した透析
液を腹腔内に所定時間貯留させた後に、腹腔内の透析後
の排液を前記カテーテルを通じて排出し、排液容器に収
容することにより行われる。
【0005】しかしながら、患者は、このような一連の
操作を一日に4回程度実施する必要があり、しかも、そ
れに伴う容器交換等の作業は煩雑である上に、時間を要
する作業であった。このような作業は、患者、特に社会
復帰している患者にとって、かなりの労力的、精神的負
担になっていた。また、容器交換等の作業が煩雑である
ことより、いきおい患者は容器の交換操作を粗雑に行う
ようになり、その結果、例えば細菌の混入により腹膜炎
を起こす等の問題が生じることがあった。
【0006】このようなCAPDの欠点を回避するべく
発展した腹膜透析方法として、連続的サイクリング腹膜
透析法(Continuous Cyclic Peritoneal Dialysis 、以
下、「CCPD」と略称することがある。)が、特に注
目されている。
【0007】このCCPDは、前記容器交換等の作業
を、自動腹膜透析装置を用いて夜間の患者の就寝中に自
動的に行わせる方法である。
【0008】このCCPDは、一般に、外科手術により
患者の腹腔に留置されたカテーテルを通じ、透析液容器
から所定の透析液を患者の腹腔内に注入する注入フェー
ズと、注入した透析液を腹腔中に所定時間貯留させる貯
留フェーズと、次に透析液をカテーテルから排出させる
排液フェーズとを含み、典型的には毎日の睡眠時間中に
実施される。例えば、就寝中の例えば8時間は前記注入
フェーズ、貯留フェーズおよび排液フェーズを1サイク
ルとして3サイクルが行われ、最後に注入された透析液
は次回の処置まで例えば16時間は腹腔中に透析液が貯
留され、次回の就寝時に排液される。
【0009】この自動腹膜透析装置を用いたCCPD療
法によると、容器交換の回数が少なくなる等、患者の行
うべき作業が簡易化することにより、患者はより健康な
者に近い社会生活を営むことができ、腹膜炎を誘発する
透析容器と透析液流通管との接続やカテーテルと透析液
流通管との接続の際の細菌混入の危険性が減少し、さら
に、患者は比較的注意力をもって作業に臨むことができ
るようになるといった利点がある。
【0010】従来、CCPDに採用されている自動腹膜
透析装置においては、患者の腹腔内への透析液の注入お
よび腹腔内からの透析液の排出は、多くの場合CAPD
療法におけるのと同様に、自然落差を利用して行われて
いた。
【0011】この透析液の注入排液に必要な落差は、通
常、患者に応じて、注入に1,000〜1500mmA
q程度、排液に−400〜−1,000mmAq程度で
あると言われている。すなわち、患者から1,000m
m〜1500mm程度高い位置に所定量の透析液を収容
した透析液容器を配置し、その落差を利用して前記透析
液の患者の腹腔内に注入し、患者から400〜1,00
0mm程低い位置に空の排液容器を配置して、その落差
を利用して腹腔内からの透析液の排液を行なっていた。
【0012】しかしながら、自然落差を利用した注入排
液には、自然落差を確保する必要があるので装置全体
が大型化する、排液のための落差を確保する必要か
ら、患者に対してベットの使用が強制されるといった問
題点があった。前記の問題は、ベットでの就寝習慣の
ある欧米では大きな問題ではないが、畳上の布団での就
寝習慣を有する日本においては重大な問題である。
【0013】排液のための落差を必要とせず、畳上での
使用も可能である装置が知られている。例えば特開平7
−24062号公報には、透析液の注入はローラーポン
プにより行い、透析液の排出は収縮した蛇腹形状の容器
の復元力を利用して行う透析液交換装置が開示されてい
る。
【0014】しかしながら、前記ローラーポンプは強制
的に液を吐出するポンプであることから、睡眠中の患者
の寝返り等により透析液流通管が折れ曲がったり、ある
いは押しつぶされたりしてチューブに閉塞等が生じた場
合に、チューブ内の圧力が急上昇し、チューブが破損さ
れる恐れがある。これを回避する手段として、注液量の
経時的変化を監視したり、またはチューブ内の圧力変化
を監視することにより異常を検知し、警報を発するよう
に構成する方法等が考え得るが、チューブが閉塞した場
合におけるチューブの内圧上昇は瞬時におこるため、警
報出力時点あるいはローラーポンプ停止時点においては
既にチューブが圧力上昇により破損している可能性も高
い。さらに、圧力を監視するためにチューブを切断して
圧力計を設けることは、細菌感染を防止する観点から好
ましくなく、チューブを切断せずにチューブ外部から内
圧を検出するのも非常に困難であり、さらに内圧の異常
な急上昇を瞬時に検出するのは事実上不可能である。
【0015】一方、蛇腹形状の容器の復元力を利用した
透析液の排出方法は、収縮した容器が元に戻る復元力が
一定ではないという問題がある。すなわち、この復元に
よる吸引力はバネと同様に収縮の程度に依存することか
ら、解放直後には強力な吸引力を示し、復元するに従っ
て吸引力が減少するが、例えばカテーテルに大網が詰ま
り易い患者等、患者によっては、最初から弱い吸引力で
透析液を排出することが要求される場合もあり、このよ
うな患者には使用することができない。この場合には、
蛇腹形状の容器の伸縮度や材質等を適宜に変更すること
も考えられるが、それに応じて排液可能な量も大きく変
化することから微妙な調整が困難であると言う問題を有
する。
【0016】さらに、蛇腹形状の容器は、排液容器とは
別個に設けられるため、容器間を連絡する配管系が複雑
化するという問題、さらに、この配管系内の透析液の流
通を制御するためのバルブ数が増加し、騒音が増加する
という問題もある。このようなバルブの代表例として、
ソレノイドピンチバルブに類似したバルブを挙げること
ができるが、このピンチバルブはチューブの外側に力を
加えて前記チューブを押しつぶすためにかなりの騒音を
発する。したがって、このようなバルブ数はできる限り
少ない方が良い。さらに、収縮容器等のディスポ容器を
増加することは、治療に要する費用を増加させる原因と
なる。
【0017】排液に落差を必要としない他の装置の例と
して、複式のチャンバーを交互に容積変化させるポンプ
を使用して腹腔内への透析液の注入および排出を行い、
かつ前記ポンプにより透析液に印加される圧力をコンピ
ュータにより制御する装置が知られている。この装置に
おいては、ポンプにより透析液に印加される圧力を従来
の自然落差による圧力に合わせることにより、前記ロー
ラーポンプの場合のようにチューブが破損する恐れは小
さい。
【0018】しかしながら、この従来の装置は、複式の
チャンバーを備えてなることから、チャンバーの動きに
連動するバルブが必要である。これにより、装置の回路
が複雑化し、またチャンバーの動きに連動させてバルブ
を開閉制御するために騒音が発生するという問題があ
る。この騒音は、日中においては問題がない程度の音量
であっても、患者の枕元に設置され、しかも患者の就寝
中に作動することを考慮すると重大な問題である。
【0019】しかも、この装置においては、薄膜をコン
ピューターの制御により変形させ、これにより前記チャ
ンバー内の容積を変化させている。すなわち、薄膜が透
析液に接触する状態に設けられている。CCPDに使用
される腹膜透析装置においては、細菌の感染等を防止す
るために、透析液を充填した透析液容器とカテーテルと
を連絡する流通路は閉鎖系とし、外部と接触しないよう
に構成することが重要であり、また流通路を形成するチ
ューブ等は原則使い捨てである。
【0020】しかしながら、ポンプ内の前記薄膜は非常
に破れ易く、透析中に破れた場合には患者の生命にかか
わる問題を起こしかねない。また、このような薄膜を有
するチャンバー自体を使い捨てにするため、必然的に治
療費がかさむという問題もある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、患
者の就寝中においても確実に、かつ自動的に透析操作を
行うことのできる自動腹膜透析装置を提供することにあ
る。
【0022】この発明の他の目的は、患者自身が操作し
ても細菌による汚染を生じることがなく、確実に透析操
作を実施することのできる自動腹膜透析装置を提供する
ことにある。
【0023】この発明の他の目的は、患者が布団就寝で
あるとベット就寝であるとを問わず、すなわち、患者の
横たわる位置に関係なく安全に、かつ確実に腹膜透析を
行うことのできる自動腹膜透析装置を提供することにあ
る。
【0024】この発明の他の目的は、騒音を発せず、患
者の安眠を妨げずに安全に、しかも確実に自動腹膜透析
を行うことのできる自動腹膜透析装置を提供することに
ある。
【0025】この発明の他の目的は、複雑な回路の取り
回しや特別なディスポーザブル部品を必要とせずに、上
記目的のいずれかまたは全てを達成することのできる自
動腹膜透析装置を提供することにある。
【0026】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、透析液を収容した透析
液容器と、透析後の排液を収容する排液収容容器を備
え、この排液収容容器の外部を減圧にすることにより前
記排液を排液収容容器内に強制収容させる排液吸引手段
と、落差により透析液容器内の透析液をカテーテルを介
して患者の腹腔内に供給する第1流通手段と、透析後の
排液を前記排液収容容器内に供給する第2流通手段と、
前記第1流通手段および第2流通手段の動作を制御する
制御手段とを備えてなることを特徴とする自動腹膜透析
装置であり、請求項2に記載の発明は、透析液を収容し
た主透析液容器と、透析後の排液を収容する排液収容容
器を備え、この排液収容容器の外部を減圧にすることに
より前記排液を排液収容容器内に強制収容させる排液吸
引手段と、透析液を収容した予備透析液容器と、落差に
より主透析液容器内の透析液をカテーテルを介して患者
の腹腔内に供給する第1流通手段と、透析後の排液を前
記排液収容容器内に供給する第2流通手段と、落差によ
り予備透析液容器内の透析液を空の主透析容器内に供給
する第3流通手段と、前記第1流通手段、第2流通手段
および第3流通手段の動作を制御する制御手段とを備え
てなることを特徴とする自動腹膜透析装置であり、請求
項3に記載の発明は、前記排液吸引手段が、前記排液収
容容器を収容する収納容器と、前記収納容器の内部を減
圧する減圧手段と、前記減圧手段の制御を行う減圧制御
手段とを有してなる前記請求項1または請求項2に記載
の自動腹膜透析装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の自動腹膜透析装置は、
透析液容器と、排液収容容器と、排液吸引手段と、第1
流通手段と、第2流通手段と、制御手段とを有する。
【0028】前記透析液容器は、所定量の透析液を収容
し、収容した透析液を落差により排出することができる
ように形成されてなる。好適な透析液容器は、所定量の
透析液を収容でき、かつ柔軟な部材で扁平な形状に形成
され、透析液排出口を有する容器である。前記透析液容
器は、使用する透析液の量によって一個または複数個用
いることができる。
【0029】前記排液容器は、透析後の排液を収納可能
に形成されてなる。好適な排液容器としては、透析後の
排液を収納し、かつ袋状に形成された容器を挙げること
ができる。より好適な排液容器としては、透析後の排液
を収納し、容易に変形するような材質、例えばポリ塩化
ビニル等の合成樹脂で形成された扁平の袋状容器を挙げ
ることができる。
【0030】前記排液吸引手段は、透析後の透析液を排
液として前記排液容器内に吸引し、収容する手段であ
り、排液容器収容室と、減圧手段と、減圧制御手段とを
有する。
【0031】前記排液容器収容室は、前記排液容器を収
納可能に形成されてなる。
【0032】好適な排液容器収容室は、前記排液容器を
収納可能にし、かつ硬質の材料で耐圧に形成されてな
る。前記材質の好適な例としては、軽量性、製造の容易
性、耐圧性等の観点より、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂等を挙げることができる。
【0033】前記減圧手段は、前記排液容器収容室内を
減圧する手段である。好適な減圧手段は、前記排液容器
収容室内を減圧可能な容積式ポンプと、排液収容容器内
が過度に減圧されるのを防止する圧力開放手段とを有す
る。
【0034】前記容積式ポンプとしては、例えば、エア
コンプレッサ、エアポンプ、ローラポンプ、シリンジポ
ンプ、フィンガー式ポンプ、チュービングポンプ等が挙
げられる。これらの中でも、低騒音であるローラポンプ
および低騒音エアポンプ等が好ましい。
【0035】前記圧力開放手段は、前記排液収容容器内
が過度に減圧されるのを防止できるように形成されてな
り、例えば、電磁弁等を挙げることができる。
【0036】前記減圧手段の動作は、前記排液収容容器
内の減圧状態が最適になるように減圧制御手段により制
御される。
【0037】前記減圧制御手段は、前記排液容器収容室
内の圧力を測定する圧力計測手段と、前記圧力計測手段
から出力される圧力計測データを入力し、この圧力計測
データに基づき前記排液容器収容室内の圧力が所定の値
になるように、前記減圧手段特に容積式ポンプに圧力制
御信号を発する制御演算部とを有する。
【0038】前記所定圧力は、−1,000〜−400
[mmAq]であり、好ましくは−800〜−600
[mmAq]である。
【0039】前記制御演算部は、前記排液容器収容室内
の圧力が何らかの異常により所定値を外れた場合に開放
指令信号を前記圧力開放手段に発して、前記排液容器収
容室を開放状態にする。
【0040】前記第1流通手段は、前記透析液容器内の
透析液を患者の腹腔内に供給可能に形成されてなる。好
適な第1流通手段は、前記透析液容器内の透析液を患者
の腹腔内に供給することのできる供給管を有してなる。
より好適な第1流通手段は、前記透析液容器内の透析液
を患者の腹腔内に供給可能な供給管と、前記供給管を遮
断または連通させる、1個または複数のバルブを有して
なる。
【0041】また、透析液容器収容室内に複数の透析液
容器が収容されている場合には、好適な第1流通手段
は、各透析液容器に接続された各支管に接続可能な分岐
管を備えた供給管と、透析液容器毎に透析液を供給管に
流通させる切り替えバルブと、供給管中を流れる透析液
の流量を調整する1個または複数のバルブとを有する。
【0042】前記第2流通手段は、透析後の排液を前記
排液容器に吸引可能に形成されてなる。好適な第2流通
手段は、前記透析後の排液を前記排液容器に供給するこ
とのできる排出管を有してなる。より好適な第2流通手
段は、前記透析後の排液を前記排液容器に供給すること
のできる排出管と、前記排出管を遮断または連通させ
る、1個または複数のバルブを有してなる。
【0043】なお、第1流通手段における供給管の一部
と第2流通手段における排出管の一部とを共用するのが
好ましい。すなわち、第1流通手段における供給管の途
中で分岐させ、その分岐点から排液容器までを管体で接
続し、第1流通手段における供給管の一部と前記分岐点
から排液容器までの管体を第2流通手段における排出管
とするのが好ましい。このように第1流通手段における
供給管の一部を第2流通手段における排出管の一部にす
るときには、供給管の途中に切り替えバルブを設けて流
路を切り替えることができるようにするのが良い。
【0044】前記制御手段は、前記第1流通手段および
第2流通手段の動作を制御可能に形成されてなる。好適
な制御手段は、前記第1流通手段および第2流通手段に
おけるバルブの動作を制御する制御演算部を有してな
る。
【0045】この発明の自動腹膜透析装置においては、
前記制御手段における制御演算部と前記減圧制御手段に
おける制御演算部とを1つの制御演算部に代用させた
り、各々につき制御演算部を設置させたりすることがで
きる。
【0046】この発明の好適な自動腹膜透析装置は、主
透析液容器と、予備透析液容器と、排液収容容器と、排
液吸引手段と、第1流通手段と、第2流通手段と、第3
流通手段と、制御手段とを有する。
【0047】好適な自動腹膜透析装置における主透析液
容器は、所定量の透析液を収容し、収容した透析液を落
差により排出することができるように形成されてなる。
好適な透析液容器は、所定量の透析液を収容でき、かつ
柔軟な部材で扁平な形状に形成され、透析液排出口を有
する容器である。前記主透析液容器は、使用する透析液
の量によって一個または複数個用いることができる。こ
の発明においては、一個用いることが好ましい。
【0048】好適な自動腹膜透析装置における予備透析
液容器は、所定量の透析液を収容し、収容した透析液を
落差により前記主透析容器に排出することができるよう
に形成されてなる。好適な透析液容器は、所定量の透析
液を収容でき、かつ柔軟な部材で扁平な形状に形成さ
れ、透析液排出口を有する容器である。前記主透析液容
器は、使用する透析液の量によって一個または複数個用
いることができる。この発明においては、複数個用いる
ことが好ましい。
【0049】好適な自動腹膜透析装置における排液収容
容器、排液吸引手段、第1流通手段、および第2流通手
段は、前述したのと同様である。
【0050】好適な自動腹膜透析装置における第3流通
手段は、前記予備透析液容器内の透析液を前記主透析液
容器内に供給可能に形成されてなる。好適な第3流通手
段は、前記予備透析液容器内の透析液を前記主透析液容
器内に供給することのできる供給管を有してなる。より
好適な第3流通手段は、前記予備透析液容器内の透析液
を前記主透析液容に供給可能な供給管と、前記供給管を
遮断または連通させる、1個または複数のバルブを有し
てなる。
【0051】なお、第1流通手段における供給管の一部
と第3流通手段における供給管の一部とを共用するのが
好ましい。すなわち、第1流通手段における供給管の途
中で分岐させ、その分岐点から前記排液容器までを管体
で接続し、第1流通手段における供給管の一部を第3流
通手段における供給管とするのが好ましい。このように
第1流通手段における供給管の一部を第3流通手段にお
ける供給管の一部にするときには、供給管の途中に切り
替えバルブを設けて流路を切り替えることができるよう
にするのが良い。
【0052】好適な自動腹膜透析装置における制御手段
は、前記第1流通手段、第2流通手段および第3流通手
段の動作を制御可能に形成されてなる。好適な制御手段
は、前記第1流通手段、第2流通手段および第3流通手
段におけるバルブの動作を制御する制御演算部を有して
なる。
【0053】この発明の好適な自動腹膜透析装置におい
ては、前記制御手段における制御演算部と前記減圧制御
手段における制御演算部とを1つの制御演算部に代用さ
せたり、各々につき制御演算部を設置させたりすること
ができる。
【0054】この発明の腹膜透析装置の作用を説明す
る。
【0055】一定容量の透析液を収容した主透析液容器
を透析液容器収容室内に収容し、主透析液容器と第1流
通手段とを接続する。また、一定容量の透析液を収容し
た予備透析液容器と第1流通手段とを接続する。より具
体的には主透析液容器および予備透析液容器を第1流通
手段における供給管に接続する。複数の透析液容器を透
析液容器収容室内に収容する場合には、供給管に設けら
れた各支管と各透析液容器とを接続する。
【0056】空の排液容器を排液容器収容室内に収容
し、排液容器と第2流通手段とを接続する。より具体的
には、排液容器を第2流通手段における排出管に接続す
る。
【0057】前記第1流通手段および第2流通手段の先
端部を腹膜内に設置する。第1流通手段における供給管
の一部を第2流通手段における排出管の一部と共用する
ときには、第1供給手段における供給管の先端部を腹膜
内に設置する。なお、第1流通手段の先端部および第2
流通手段の先端部、あるいは第1流通手段における供給
管の一部が第2流通手段の排出管と共用するときには、
供給管の先端部に、カテーテルが設けられるのが、好ま
しい。
【0058】前記接続作業の終了後、制御演算部を作動
させる。制御演算部の作動後、制御演算部から指令信号
が出力されて供給管の途中に設けられた開閉バルブおよ
びバルブが開放されることにより、前記透析液容器内の
透析液が第1流通手段における供給管を通って患者の腹
腔内に供給される。
【0059】一方、前記制御演算部は、圧力制御手段に
減圧制御信号を出力する。圧力制御手段は減圧手段を駆
動することにより、前記排液容器収容室内を所定の減圧
状態にする。
【0060】所定時間をかけた腹膜透析処理の後、制御
演算部から出力される指令信号を受けた減圧制御手段に
よりバルブを開放状態とし、排出管を連通状態にするこ
とにより、排出管を通じて腹膜内の排液が排液容器に吸
引される。この吸引の言動力は、排液容器収容室内を減
圧にすることによる。
【0061】
【実施例】以下、この発明について実施例を用いて詳細
に説明する。尚、この発明が以下に示す実施例により何
ら限定されないことは言うまでもない。 装置の構成 図1に、この発明の一実施例である自動腹膜透析装置の
構成の概略を示した。この自動腹膜透析装置は、第1透
析液容器1と、排液収容容器2と、容器収容室3と、減
圧手段4と、透析液流通管5と、第1分岐管6と、第2
分岐管7と、3本の支管7a,7b,7cと、第1〜第
6常閉バルブ9,10、11、12、13、14と、3
基の第2透析液容器8a,8b,8cと、制御演算部1
5と、警報手段16と、入力手段17と、出力表示手段
18とを備える。
【0062】前記第1透析液容器1は、所定量の透析液
を収容可能な容器である。通常この第1透析液容器1は
扁平な袋状に形成されている。第1透析液容器1は患者
の配置位置よりも高い、所定の高さに配置される。患者
よりも高い位置にこの第1透析液容器1を配置すること
により、自然落差を利用して第1透析液容器1患者に透
析液を、過大な圧力をかけずに供給することができる。
なお、この第1透析液容器1には、第1透析液容器側コ
ネクタ19を先端部に備えた導出管20が設けられてい
る。
【0063】この第1透析液容器1は、透析液加熱手段
である2基のパネルヒータ21に挟まれた状態に配置さ
れている。このパネルヒータ21は前記制御演算部15
から出力される動作指令信号によって、パネルヒータ2
1に通電される電流量が制御され、通電量によって第1
透析液容器1内の透析液を加熱したり、あるいは加熱を
停止したりする。透析液の加熱温度としては、患者の体
温に近い温度であることが好ましく、例えば35〜39
℃程度であることが好ましい。この加熱温度を正確に制
御するために、透析液の温度の検出が可能な温度測定手
段22が設けられている。
【0064】温度測定手段22としては、温度を電気的
信号に変換することができる限り特に制限はなく、例え
ばサーミスタや熱電対を好適に採用することができる。
この実施例の装置においては、このパネルヒータ21の
一方の壁面に、温度測定手段挿入孔(図示しない。)が
設けられており、外部から挿入された温度測定手段22
の温度検知部が前記第1透析液容器1に接触した状態に
位置するようになっている。
【0065】温度測定手段22は、前記第1透析液容器
1の内部の透析液の温度を正確に測定し、温度測定デー
タを前記制御演算部15に対して出力する。
【0066】制御演算部15は、この温度測定データを
入力して第1透析液容器1の最適な加熱条件を算出し、
その結果に基づいて前記パネルヒータ21への電力の供
給を制御する。
【0067】また、この実施例の装置においては、この
第1透析液容器1の重量を計測し、その重量計測データ
を前記制御演算部15に対して出力する第1重量計測手
段23aが設けられている。
【0068】制御演算部15は、この第1重量計測手段
23aが出力する重量計測データを解析することによ
り、第1透析液容器1から継続的に透析液が導出されて
いるかを監視し、第1透析液容器1から導出された透析
液量を算出し、または第2透析液容器8a,8b,8c
から第1透析液容器1に移送された透析液量を算出した
りする。さらに、その透析液量の変化が異常であると判
断した場合には、警報手段16に対して警報を発する動
作指令信号を出力する。
【0069】この実施例における第1透析液容器1は、
この発明における透析液容器または主透析液容器に相当
する。
【0070】前記排液収容容器2は、袋状に形成された
容器である。この発明における排液収容容器2の材質や
形状としては、外部の減圧に応じ、内容積を増大させる
変形を生じ得る限り特に限定はないが、容易に変形する
ように柔らかい材質、例えばポリ塩化ビニル等の材質よ
りなる扁平の袋状であることが好ましい。
【0071】この排液収容容器の最大液収容量として
は、実行する透析の回数、一回の透析に使用する透析液
の量、および除水量などに応じて適宜に決定することが
できるが、通常13〜20リットルであり、好ましくは
15〜17リットルである。
【0072】この排液収容容器2には、排液収容容器側
コネクタ24を先端部に備えた排液導入管25が設けら
れている。また、排液導入管25における前記排液収容
容器側コネクタ24と排液収容容器2との間には、外周
から押圧力を受けても容易に変形しない硬質部材製のシ
ール用部材(図示しない。)が装着されている。この排
液収容容器2は、容器収容室3内に収納される。
【0073】前記容器収容室3は、その内部に前記排液
収容容器2を気密に収容する容器である。この容器収容
室3には排液収容容器2を内部に収容するための開口部
が形成されており(図示しない。)、この開口部から前
記排液収容容器2を内部に収容した後に、開口部を蓋部
材(図示しない。)で気密に覆蓋する。このとき、前記
排液導入管25は、その先端を外部に突出した状態のま
まに、シール機構によりシールされる。すなわち、前記
導入管25に設けられた前記シール用部材と容器収容室
3に設けられたシール部との間で気密にシールされ、前
記容器収容室3内の気密性が確保される。
【0074】この容器収容室3は、硬質の材料で耐圧に
形成されてなるのが好ましい。それ自身が容易に変形し
ない方が、前記排液収容容器2を収容する空間内を所定
の減圧状態に維持してもこの容器収容室3が変形あるい
は破壊されることが防止される。
【0075】また、容器収容室3の材質としては、透明
な材質であることが好ましい。透明な材質で容器収容室
3を形成すると、内部に収容した排液収容容器2の圧力
変形および排液収容容器2内に収容される排液の量を外
部から観察することができる。外部から排液収容容器2
の圧力変形が観察することができると、患者や家族は装
置の表示等に加えて、視覚的に装置の正常な作動を確認
することができ、精神的に安定した状態で透析療法を受
けることができる利点がある。また、透明の材質でこの
容器収容室3を形成するのに代えて、容器収容室3の壁
面の一部に透明の窓を形成することにより、外部から観
察可能にしても良い。
【0076】この容器収容室3の材質の好適な例として
は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げるこ
とができる。
【0077】前記減圧手段4は、前記容器収容室3の排
液収容容器2を収容した内部空間26を減圧する作用を
有する。この実施例における減圧手段4は、前記内部空
間26に連通する排気管27および前記排気管27に設
けられた容積式ポンプ28を有する。前記容積式ポンプ
28としては、排液収容容器を収容した内部空間内を減
圧状態にすることができる限り特に制限はなく、容積式
のポンプ、例えばエアーコンプレッサ、エアーポンプ、
ローラポンプ、シリンジポンプ、フィンガー式ポンプ、
チュービングポンプ等を好適に採用することができる。
これらの中でも、患者の近傍に配置されることを考慮す
ると、作動音の小さいものを採用することが望ましい。
かかる観点から、前記各種の減圧手段の中でも、特にロ
ーラポンプ、フィンガー式ポンプ等を特に好ましく採用
することができる。
【0078】前記減圧手段4の動作は、前記容器収容室
3内の減圧状態が最適になるように減圧制御手段により
制御される。
【0079】減圧制御手段は、前記容器収容室3におけ
る内部空間26内の圧力を計測する圧力計測手段29
と、圧力計測手段29から出力される圧力計測データを
入力し、この圧力計測データに基づき前記内部空間26
内の圧力が所定の値になるように、前記減圧手段4特に
容積式ポンプ28に圧力制御信号を発する前記制御演算
部15とを有する。
【0080】この減圧制御手段により、通常、前記容器
収容室3内の圧力は、CAPDで用いられる排液ヘッド
による吸引力と同程度の吸引力を生じる圧力に制御され
る。具体的には、前記容器収容室3内の圧力は、通常−
1,500〜−400mmAq、好ましくは−800〜
−600mmAqに制御される。このような範囲内に前
記容器収容室3内の圧力を制御すると、カテーテルに大
網が詰まり易い患者等であっても安心して自動腹膜透析
を行うことができる。
【0081】前記圧力計測手段29としては、圧力を電
気的信号に変換する機能を有する限り特に制限はない
が、圧力トランスデューサー等のそれ自体従来から公知
の計測手段を採用することができる。
【0082】前記制御演算部15は、この圧力計測手段
29から出力される圧力計測データを入力して演算処理
し、その結果に応じ、前記減圧手段4に対してオンオフ
の制御、または回転数の制御等を行う圧力制御信号を出
力する。この圧力制御信号の出力は、間欠的であっても
良いし、連続的であっても良い。
【0083】前記容器収容室3は、さらに、緊急圧力開
放用の圧力開放手段30を有する。前記圧力開放手段3
0は、前記収納容器の前記内部空間に連通する空気流通
管31と、前記空気流通管31に装着されたバルブ32
と、このバルブ32の開閉を制御する制御演算部15と
からなる。前記バルブ32は常閉のバルブであるが、何
らかの異常により前記容器収容室3内の圧力が所定値以
下になった場合には、前記制御演算部15からの開放指
令信号を入力することにより開放状態になる。
【0084】このような、圧力開放手段30を設けるこ
とにより、前記容器収容室3内が異常な減圧状態になる
事故を防止することができる。前記バルブとしては、電
気的信号により起動あるいは開閉制御可能である限り特
に制限はなく、例えばソレノイドバルブを好適に採用す
ることができる。
【0085】この自動腹膜透析装置においては、この排
液収容容器2の重量を計測し、その重量計測データを前
記制御演算部15に対して出力する第2重量計測手段2
3bが設けられている。制御演算部15は、入力する重
量計測データに基づいて、患者の腹腔内から透析後の排
液が連続的に前記排液収容容器2内に導入されているか
を監視し、排液収容容器2からの液漏れが発生していな
いかを監視し、患者の腹腔内から排出された透析液の排
液量を算出する。制御演算部15は、その計測する重量
の変化が異常であると判断した場合には、警報手段16
に対して動作指令信号を出力する。
【0086】この実施例における前記容器収容室3およ
び前記減圧手段4は、この発明における排液吸引手段の
主要部を構成する。
【0087】前記透析液流通管5は、その一端部には前
記第1透析液容器側コネクタ19に接続可能な第1コネ
クタ33が設けられ、他端部には患者の腹腔に外科手術
により留置されたカテーテル34のカテーテル側コネク
タ35に接続可能な第2コネクタ36が設けられ、前記
一端部と他端部との途中には、二つの常閉バルブ、すな
わち、前記一端部側の第1常閉バルブ9、および前記他
端側の第2常閉バルブ10が装着されている。この透析
液流通管5、第1常閉バルブ9および第2常閉バルブ1
0は、この発明における第1流通手段の主要部を構成す
る。
【0088】透析液流通管5は、前記第1常閉バルブ9
と第2常閉バルブ10との間に第1分岐管6が分岐する
分岐点Aを有し、前記一端部と前記第1バルブ9との間
に第2分岐管7が分岐する分岐点Bを有する。
【0089】前記第1分岐管6は、その先端部に前記排
液収容容器側コネクタ24に接続可能な第3コネクタ3
7を有する。前記第2分岐管7は、前記透析液流通管5
から分岐した後、さらに分岐点Cにおいて3本の支管7
a,7b,7cに分岐する。支管7a,7b,7cの先
端それぞれには第4コネクタ38が設けられる。
【0090】前記第1分岐管6における前記分岐点Aと
第3コネクタ37との間には第3常閉バルブ11が装着
される。
【0091】3基の第2透析液容器8a,8b,8c
は、それぞれ内部に透析液を収容した袋状の容器であ
り、それぞれ先端部に前記第4コネクタ38に結合可能
な第2透析液容器側コネクタ40を有する導出管39
a,39b,39cを備える。第2透析液容器8a,8
b,8cそれぞれに結合されている各導出管39a,3
9b,39cの途中には、第4〜第6常閉バルブ12,
13,14がそれぞれ設けられている。
【0092】これらの第2透析液容器8a〜8cは、前
記第1透析液容器1の配置される位置に対し、通常30
0〜800mm高い位置に配置され、好ましくは300
〜500mm高い位置に配置される。この第2透析液容
器8a,8b,8cの配置される位置が、この範囲内で
あると、この第2透析液容器8a,8b,8cと前記第
1透析液容器1とを連通することにより、容易に第2透
析液容器8a,8b,8c内の透析液を前記第1透析液
容器1内に移送することができる。
【0093】この実施例においては、前記第2透析液容
器8a,8b,8cには、互いに濃度が同じである透析
液が収容されている。これらの第2透析液容器8a,8
b,8cは、この発明における予備透析液容器に相当す
る。
【0094】前記第1〜第6常閉バルブ9,10,1
1,12,13,14は、常時は閉鎖状態となっている
のであるが、前記制御演算部15からの動作制御信号を
入力することにより開放状態になる。
【0095】この実施例における第1〜第6常閉バルブ
9,10,11,12,13,14は、全てチューブを
外部から挟持することにより流路を遮断するソレノイド
ピンチバルブである。流路の開閉を制御するためのバル
ブとして、このソレノイドピンチバルブのように、内部
の透析液に接触せずに流路の開閉が可能であるバルブを
採用すると細菌混入の危険性を著しく低減することがで
きる。中でも、作動音の小さいバルブが好ましく、例え
ばロータリー式のピンチバルブを特に好適に採用するこ
とができる。
【0096】前記カテーテル34、透析液流通路5の一
部、第1分岐管6、第1常閉バルブ9、第2常閉バルブ
10および第3常閉バルブ11は、この発明における第
2流通手段の主要部を構成する。前記第2分岐管7、3
本の支管7a,7b,7c,3本の導出管39a,39
b,39c、第4〜第6常閉バルブ12,13,14
は、この発明における第3流通手段の主要部を構成す
る。
【0097】前記制御演算部15は、第1重量計測手段
23aから出力される第1透析液容器1の重量計測デー
タ、第2重量計測手段23bから出力される排液収容容
器2の重量計測データ、温度測定手段22から出力され
る温度測定データ、および前記圧力計測手段29から出
力される圧力計測データを入力し、これらの各種のデー
タに基づく各種の演算、演算結果と内部記憶装置に格納
されている情報との比較による各種の判定または各部の
動作状態の監視等を行う。また、一定のフローに従い、
または前記判定または監視の結果に基づいて、前記第1
〜第6常閉バルブ9,10,11,12,13,14に
動作制御信号を出力し、パネルヒータ21に動作指令信
号を出力し、前記減圧手段4に圧力制御信号を出力し、
これらの制御を行う。さらに、所定の異常状態が発生し
たと判定したときには、前記圧力開放手段30に開放指
令信号を出力して異常な減圧状態を回避し、および/ま
たは警報手段16に動作指令信号を出力して警報を発令
させる。
【0098】前記警報手段16は、異常状態が発生した
場合には前記制御演算部15からの動作指令信号を受け
て警報を発する。警報は視覚的あるいは聴覚的信号をも
って行われ、場合によっては視覚的警報と聴覚的警報と
の両方が実行される。例えば、この警報手段には、流通
路異常を示すために点滅可能な赤ランプ、流通路異常を
示す警報音の発生可能な警報音発生装置、合成音声によ
り流通路異常を発令する音声合成装置と合成音声を発生
可能なスピーカとの組み合わせなどが含まれる。
【0099】前記入力手段17は、例えば、透析液の注
入量、透析回数、透析時間など、透析に必要な諸条件等
を前記制御演算部15に入力することのできる、例えば
キイボードなどである。
【0100】前記出力表示手段18は、制御演算部15
の制御を受けつつ透析状態や各種の指示内容などを表示
するようになっており、例えばCRT装置、液晶表示装
置あるいは各種のランプ類およびこれらの組み合わせを
挙げることができる。
【0101】装置の操作および動作 以上構成の自動腹膜透析装置は次のようにして操作さ
れ、また動作する。
【0102】この自動腹膜透析装置を用いて患者の就寝
中に3回の透析を行い、3回目の透析が終了してから、
4回目の透析液を患者の腹腔内に注入し、次の就寝時ま
ではその透析液を腹腔内に貯留したままにする場合につ
いて説明する。
【0103】(1) 透析液容器の接続、排液収容容器の接
続等(準備) この自動腹膜透析装置の用いたCCPDを行うには、先
ず、前記入力手段17より、透析回数、透析液の注入量
などの透析操作に必要な諸データを制御演算手段15に
入力する。
【0104】次に、透析液が充填された第1透析液容器
1、第2透析液容器8a,8b,8cおよび空の排液収
容容器2がこの装置に装着される。すなわち、透析液が
充填された第1透析液容器1は、前記パネルヒータ21
に挟持されるように配置され、前記第1透析液容器側コ
ネクタ19が第1コネクタ33に接続される。3個の第
2透析液容器8a,8b,8cは、前記第1透析液容器
1が配置される位置よりも高い位置に配置され、前記第
2透析液容器側コネクタ40が前記第4コネクタ38に
接続される。排液収容容器2は容器収容室3の内部に配
置され、排液収容容器側コネクタ24が第3コネクタ3
7に接続される。この接続の際には、第1〜第6常閉バ
ルブ9,10,11,12,13,14は全て閉鎖状態
になっている。
【0105】これらの接続が完了すると、第1重量計測
手段23aおよび第2重量計測手段23bにより、第1
透析液容器1および排液収容容器2の重量の計測が開始
される。これら第1重量計測手段23aおよび第2重量
計測手段23bは、制御演算部15に対し、重量計測デ
ータを継続的に出力する。制御演算部15は入力される
重量計測データを用いて前記第1透析液容器1および排
液収容容器2の重量の時間あたりの変化量を算出する。
【0106】そして、第1〜第6常閉バルブ9,10,
11,12,13,14は全て閉鎖状態になっている状
態において、前記第1透析液容器1および排液収容容器
2の重量に変化が生じていないことを確認する。接続後
に所定時間が経過した後も重量に変化が認められるとき
は、制御演算部15は、透析液の漏れが発生し、または
第1〜第6常閉バルブ9,10,11,12,13,1
4による流路の閉鎖が完全でないと判断し、接続が不良
である等の表示を出力表示手段18に表示させ、および
/または警報手段16に警報を発するように動作指令信
号を出力する。一方、制御演算部15が、接続が良好で
あり、液漏れ等の異常が発生していないと判断した場合
には、前記出力表示手段18に、接続完了等の表示を行
わせる動作指令信号を出力する。
【0107】(2) 第1洗浄操作およびプライミング操作 第1透析液容器1内に収容されている透析液の温度はパ
ネルヒータ21および温度測定手段22を含むヒータユ
ニットならびに制御演算部15により監視され、また予
め設定された所定の温度に維持される。
【0108】すなわち、温度測定手段22から出力され
る温度測定データが制御演算部15に入力され、制御演
算部15において、入力手段17により予め入力されて
いる設定温度と前記温度測定データに基づく測定温度と
を比較し、測定温度が所定の範囲内に維持されている
か、あるいは所定の温度範囲から外れているかを判定す
る。
【0109】制御演算部15は、測定温度が所定の設定
温度範囲内にあると判定するときには出力表示手段で例
えば緑色ランプを点灯させるなどして、第1透析液容器
1内の透析液の温度が適正範囲内に管理されていること
を示す。一方、測定温度が所定の設定温度範囲内にない
と判定する場合には、出力表示手段で例えば赤色ランプ
を点滅させるなどして、第1透析液容器1内の透析液の
温度が所定の温度範囲内にないことを示すとともに、第
1透析液容器1内の透析液の温度が予め設定した温度よ
りも高いと判断した場合には、パネルヒータ21による
加熱を停止させ、あるいはパネルヒータ21における通
電量を減少させることにより透析液の温度を低下させ、
第1透析液容器1内の透析液の温度が予め設定した温度
よりも低いと判断した場合には、パネルヒータ21にお
ける通電量を高めるか、あるいは通電時間を更に延長さ
せるかして、透析液を更に加熱する。
【0110】このような判定および判定の結果に基づく
制御がなされることにより第1透析液容器1内の透析液
が所定の温度に維持される。また、この自動腹膜透析装
置においては、第1透析液容器1に透析液が存在すると
きには、その透析液が第2透析液バッグ8a,8b,8
cのいずれかから移送された透析液であっても、上記と
同様に前記パネルヒータ21、温度測定手段22、制御
演算部15により第1透析液容器1内の透析液が所定の
温度に維持される。
【0111】さらに、制御演算部15は、前記第1透析
液容器1内の透析液の温度が所定の温度範囲を超えた結
果、加熱を停止させる信号を出力し、さらに所定時間経
過したにもかかわらず温度が更に上昇している等の異常
事態が発生した場合には、前記警報手段16に動作指令
信号を出力する。警報手段16はその動作指令信号を入
力してアラーム音や音声による警報を出力する。
【0112】この自動腹膜透析装置によりCCPDを実
施する際には、以下のようにしてコネクタ部分の洗浄を
行うと共にプライミング操作を行う。
【0113】すなわち、制御演算部15からの動作制御
信号を入力することにより第2常閉バルブ10を閉鎖状
態にしたまま、他の常閉バルブ9,11,12,13、
14を開放状態にする。
【0114】この実施例装置においては、第1透析液容
器1および第2透析液容器8a,8b,8cのいずれも
が、排液収容容器2よりも高い位置に配置されているか
ら、落差により、第1透析液容器1および第2透析液容
器8a,8b,8c内の透析液が透析液流通管5、第1
分岐管6、第2分岐管7および支管7a,7b,7cを
通じて排液収容容器2に落下し、流通する。この透析液
の流通により第1透析液容器側コネクタ19と第1コネ
クタ33との接続部分、第2透析液容器側コネクタ40
と第4コネクタ38との接続部分、排液収容容器内コネ
クタ24と第3コネクタ37との接続部分における細菌
や汚れ物質が洗い流される。
【0115】この洗浄操作中、第1透析液容器1および
第2透析液容器8a,8b,8cのいずれからも透析液
が排出されることになる。
【0116】この自動腹膜透析装置においては、第1重
量計測手段23aは透析液の導出に伴う第1透析液容器
1の重量変化を継続的に計測し、第2重量計測手段23
bは排液収容容器の重量変化を継続的に計測し、それぞ
れ、計測データを継続的に制御演算部15に出力してい
る。
【0117】制御演算部15では、第1重量計測手段2
3aからの入力される計測データに基づいて第1透析液
容器1から排出された透析液量を算出し、また、この第
1透析液容器1から排出された透析液量、および前記第
1重量計測手段23aから入力される計測データに基づ
いて前記第2透析液容器8a,8b,8cから排出され
た透析液量を算出する。
【0118】そして、第1透析液容器1から排出される
透析液量と、第2透析液容器8a,8b,8cから排出
される透析液量とを比較し、その比率が予め設定された
所定の範囲内である場合にはそのまま洗浄操作を継続
し、第2透析液容器8a,8b,8cから排出される透
析液量が過剰である場合には、動作制御信号を出力し
て、第4〜第6常閉バルブ12〜14を閉鎖状態にし、
前記第1透析液容器1からのみ透析液が排出されるよう
にする。一方、第1透析液容器1から排出する透析液量
が過剰である場合には、動作制御信号を出力して第1常
閉バルブ9、第4〜第6常閉バルブ12〜14を閉鎖状
態にするとともに、警報手段16に対し、前記第2透析
液容器8a,8b,8cの配置位置が適正でない等の警
報を出力するよう動作指令信号を出力する。
【0119】制御演算部15は、この洗浄操作に必要以
上の透析液が使用されることのないように、第2重量計
測手段23bおよび第1重量計測手段23aからそれぞ
れ入力される重量計測データに基づく所定の演算を行
い、第1透析液容器1から所定量の透析液が排出され、
第2透析液容器8a,8b,8cから予め設定された量
の透析液が排出されたと判断した時点で全ての第1〜第
5常閉バルブ14a〜14dを閉鎖状態にする。
【0120】(3) 第1回目の透析操作 (3-1) 排液の排出 透析を開始する場合、前回の透析のために患者の腹腔内
に貯留している除水後の透析液(「透析後透析液」また
は「排液」と称することがある。)を排出する必要があ
る。そのために、新たに透析を開始する前に、腹腔内の
除水後の透析液を排液収容容器2内に収容する。
【0121】すなわち、制御演算部15は、減圧手段4
に対し動作制御信号を出力して容積式ポンプ28を動作
させる。容積式ポンプ28の動作により前記排液収容容
器2の収容された容器収容室3内の空気が排出され、排
液収容容器2の外部は減圧状態になる。
【0122】このとき、排液収容容器2の外部の圧力は
次のようにして適正な圧力範囲内に制御される。すなわ
ち、この自動腹膜透析装置における圧力計測手段29
は、容器収容室3の内部であって排液収容容器2の外側
の内部空間26内の圧力を計測し、前記制御演算部15
に対して圧力計測データを出力する。制御演算部15
は、この圧力計測データに基づき所定の演算を行い、前
記内部空間26内の圧力が設定した圧力の範囲内である
か否かを判定する。その結果、所定の圧力範囲よりも高
い圧力であると判定した場合、すなわち所定の減圧が達
成されていないと判定した場合には、前記減圧手段4に
対して減圧制御信号を出力し、排気を継続して行わせ、
あるいは排気速度を増加させる。一方、所定の範囲の圧
力範囲内であると判定した場合には、前記減圧手段4に
対して減圧制御信号を出力し、排気を停止し、あるいは
排気速度を減速させる。
【0123】制御演算部15による、このような判断お
よび制御が継続的になされることにより排液収容容器2
の外部環境は所定の減圧状態に維持される。
【0124】また、排液収容容器2が収容される容器収
容室3内の圧力が、予め設定された許容範囲内の圧力よ
りも過剰に低下し、前記制御演算部15が減圧手段4に
対して排気を停止する減圧制御信号を出力したにもかか
わらず、減圧手段4による排気が停止しないといった異
常事態が発生した場合には、制御演算部15は、圧力計
測手段29から入力する圧力計測データを基に、その異
常事態の発生を検知し、警報手段16に対し警報を出力
する動作指令信号を出力すると同時に、圧力開放手段3
0に対し開放指令信号を出力する。この開放指令信号を
受けた圧力開放手段30は、バルブ32を開放し、容器
収容室3内に空気を導入する。このようにして容器収容
室3内の更なる減圧が回避され、この異常な減圧状態の
発生による被害を最小限に押さえることができ、例え
ば、患者の腹腔内壁に損傷を与える等の最悪の事態の発
生を回避することができる。
【0125】このように、排液収容容器2の外部が所定
の減圧状態に維持されている状態において、患者の腹腔
内に貯留された透析液の排出が行われる。
【0126】制御演算部15の出力する動作制御信号を
入力して、第1常閉バルブ9、第4〜第6常閉バルブ1
2〜14を閉鎖状態にする一方、前記第2常閉バルブ1
0および前記第3常閉バルブ11を開放状態にする。そ
うすると、排液収容容器2の外部が減圧状態になってい
るので、患者の体内に貯留していた透析後の排液は、大
気圧による押圧力によりカテーテル34、透析液流通路
5の一部、および第1分岐管6内を流れ、排液収容容器
2内に強制的に収容される。
【0127】この透析後の排液が前記カテーテル側コネ
クタ35および第2コネクタ36の接続部分を流れ、こ
れらのコネクタに付着する細菌が洗い流される。
【0128】透析後の透析液の排出は、腹腔内に貯留し
ていた透析後の透析液すなわち排液の全量が排液収容容
器2内に排出されるまで継続される。この間、上述の通
り排液収容容器2の外部環境は所定の減圧状態に維持さ
れる。
【0129】患者の腹腔内から透析後透析液の全量が排
出されたことの判断は次のようにして行われる。
【0130】すなわち、腹腔内で透析を行うと体液が除
水されて注入した量以上の透析後透析液が腹腔内に貯留
される。この除水量は、患者の年齢、体重、腎臓の機能
の程度等により様々であるが、医学的経験から、患者毎
の除水量が推定することができる。そこで、予め入力手
段17を介して制御演算部15内の記憶装置に、その患
者の推定除水量を記憶させておく。あるいは、予め入力
手段17を介して、その患者の年齢、性別、病歴等を入
力することにより制御演算部15内でその患者の除水量
を推定値として算出し、制御演算部15内の記憶部に推
定除水量を記憶させておく。腹腔内に現実に注入された
透析液量は、第1重量計測手段23aから出力される計
測データから算出され、制御演算部15内の記憶装置に
注入透析液量として記憶されている。
【0131】一方、腹腔から排液収容容器2に収容され
る透析後透析液の量は、第2重量計測手段23bおよび
制御演算部15により監視され、制御演算部15は、入
力する計測データにより排液収容容器2に収容された液
量が患者の前記除水量と記憶されている注入透析液量と
の合計にほぼ等しいと判断した場合に透析後の透析液
(排液)の全量を回収したと判断する。そして、第2常
閉バルブ10および第3常閉バルブに対し動作制御信号
を出力し、第2常閉バルブ10および第3常閉バルブ1
1を閉鎖状態にする。
【0132】以上のようにして、排液の排出が行なわ
れ、同時に細菌等による汚染の危険性のある部分の洗浄
操作とプライミング操作とが達成される。
【0133】(3-2) 透析液の注入 第1透析液容器1内の透析液の腹腔内への注入が次のよ
うにして行われる。
【0134】すなわち、制御演算部15から動作制御信
号が第1常閉バルブ9および第2常閉バルブ10に出力
されて、第1常閉バルブ9および第2常閉バルブ10が
開放状態になる。このとき、第3常閉バルブ11、およ
び第4〜第6常閉バルブ12〜14は閉鎖状態のままで
ある。
【0135】この状態は、この発明における第1流通手
段が動作された状態である。すなわち、第1透析液容器
1の導出管20と患者のカテーテル34とが一つの流路
で連絡される。
【0136】第1透析液容器1は、患者の位置よりも高
い位置に配置されているので、第1透析液容器1内か
ら、所定温度に加温された透析液が、透析液流通路5お
よびカテーテル34を介して腹腔内に供給される。
【0137】このときにおいても、第1重量計測手段2
3aは第1透析液容器1の重量を継続的に計測してお
り、その計測データを制御演算部15に出力している。
そして、制御演算部15では、前述したのと同様にし
て、第1透析液容器1内の透析液の重量減少速度を演算
しており、重量減少速度が所定の閾値以下もしくは閾値
以上になり、あるいは0になっていないか否かを判定す
る。そして、正常な重量減少速度でもって透析液が腹腔
内に供給されていると判定すると、動作指令信号を出力
して、例えば出力表示手段17における正常動作を示す
例えば「緑ランプ」を点灯させる。
【0138】もし第1透析液容器1から導出された透析
液量が腹腔に注入するべく定められた透析液量になって
いないにもかかわらず、所定の重量減少速度が所定の閾
値以下もしくは閾値以上になり、あるいは0になったな
らば、それを検知した制御演算部15は、動作指令信号
を警報手段16に出力して患者に注意を喚起する。患者
はこの警報を受けて、透析液流通路が折れ曲がっていな
いか、あるいは第1透析液容器1内に残存する量と出力
表示手段が表示する注入量とが一致しているか等を検査
し、可能であれば異常原因を除去する。
【0139】不通状態が解消すると、第1重量計測手段
23aから出力される重量計測データにより制御演算部
15は不通状態が解消されたことを認識し、警報を停止
させ、あるいは透析液の注入が正常に行われていること
を示す表示を出力表示手段に表示させる。
【0140】制御演算部15は、第1重量計測手段23
aから継続的に入力される重量計測データにより、第1
透析液容器1内の透析液が全量排出され、または所定量
を残して排出されたことを確認して、透析液の注入完了
と判断する。透析液の注入完了と判断した制御演算部1
5は、出力表示手段18に注入完了の表示を実行させ、
第1常閉バルブ9および第2常閉バルブ10に動作制御
信号を出力して、これらの常閉バルブを閉鎖状態に切り
替える。
【0141】以上のようにして、第1透析液容器1内の
透析液の腹腔内への注入が完了する。
【0142】腹腔内に注入された透析液は所定時間その
まま腹腔内に貯留され、腹膜透析が行われる。
【0143】(3-3) 第1透析液容器1への透析液の補充 前述したように透析液を患者の腹腔内に貯留することに
より腹膜透析を行っている間に、3個の第2透析液容器
8a,8b,8cの内の例えば第2透析液容器8aの透
析液が第1透析液容器1内へ移送される。
【0144】制御演算部15からの動作指令信号を入力
することにより第4常閉バルブ12が開放状態にされ、
第1〜3常閉バルブ9〜11、第5常閉バルブ13およ
び第6常閉バルブ14は閉鎖状態にされる。すると、第
2透析液容器8a内の透析液が自然落差により第1透析
液容器1内に移送される。
【0145】第2透析液容器8aから第1透析液容器1
への透析液の移送は、第1重量計測手段23aにより監
視される。
【0146】第2透析液容器8a内の透析液を第1透析
液容器1内に移送している間においても、第1重量計測
手段23aは第1透析液容器1の重量を計測している。
そして計測された計測データは制御演算部15に出力さ
れ、制御演算部15は入力する計測データに基づいて、
第1透析液容器1の重量増加速度を演算する。そして、
前述したのと同様の手法によって、第2透析液容器8a
から第2分岐管7を介して第1透析液容器1までの流路
に不通状態が発生しているか否かを監視し、不通状態発
生と判断するときには、制御演算部15は、警報手段1
6に動作指令信号を出力することにより警報を出させ、
あるいは出力表示手段18に警告表示を行わせる。
【0147】第1重量計測手段23aから出力される計
測データを入力する制御演算部15は重量計測データを
積算することにより第1透析液容器1内に収容された透
析液量を算出し、予め設定された透析液量と算出された
透析液量が一致すると、第1透析液容器1内に所定量の
透析液が移送されたと判定し、動作指令信号を出力して
第4常閉バルブ12を閉鎖状態に切り変える。
【0148】また、第1重量計測手段23aから出力さ
れる計測データを入力する制御演算部15は、重量計測
データを積算することにより第1透析液容器1内に収容
された透析液量を算出し、予め設定された透析液量に対
し算出された透析液量が不足すると、第2透析液容器8
a中の全ての透析液が第1透析液容器1内に移送された
後に、判定すると、動作指令信号を出力して第5常閉バ
ルブ8bおよび/または第6常閉バルブ8cを開放状態
に切り変え、第4常閉バルブ8aを閉鎖状態に切り替え
て、第2透析液容器8bおよび/または第2透析液容器
8cから透析液を第1透析液容器1に移送する。
【0149】なお、透析を開始する当初に第1透析液容
器1内に収容されていた透析液と第2透析液容器8a,
8b,8c内の透析液とは、その成分が同一であっても
相違していても良い。透析の目的、患者の状態等に応じ
て第2透析液容器8a,8b,8c内の透析液の組成を
第1透析液容器1内の透析液の組成と異ならせても良
い。
【0150】上述した通り、このようにして第1透析液
容器1に移送された透析液についても、パネルヒータ2
1、温度測定手段22および制御演算部15による温度
制御が行われる。
【0151】(4) 第2回目以後の透析 第2透析液容器8a内から第1透析液容器1内への透析
液の移送が完了し、かつ所定時間の腹膜透析が完了する
と、第2回目の透析が行われる。
【0152】第2回目の透析操作をする場合において
も、第1回目の透析操作により腹腔内に貯留された透析
後透析液を排液収容容器2に排出する必要がある。この
透析後透析液の排出動作、透析後透析液全量の排出の確
認、排出中の減圧状態の監視等は、第1回目の透析操作
におけるのと同様にして行われる。
【0153】透析後透析液の排液収容容器2への排出が
完了すると、所定温度に加熱された第1透析液容器1内
の透析液が、腹腔内に注入される。この第1透析液容器
1からの腹腔内への透析液の注入操作、注入中における
流通路における流通状態の監視等も、第1回目の透析液
の注入と同様にして行われる。
【0154】第2回目の透析のために第1透析液容器1
から腹腔内に、所定温度に維持された透析液が注入され
ると、所定の時間第2回目の透析が行われる。
【0155】この第2回目の透析が行われているとき
に、第2透析液容器8b内に収容されている透析液が第
1透析液容器1内に移送される。この第1透析液容器1
内への透析液の移送も、前記第1回目の透析における透
析液の移送と同様に行われる。
【0156】第2透析液容器8b内から第1透析液容器
1内への透析液の移送が完了し、第1透析液容器1内の
透析液が所定の温度にまで加熱、維持されると、第3回
目の透析が行われる。
【0157】第3回目の透析操作をする場合において
も、第2回目の透析操作により腹腔内に貯留している透
析後透析液を排液収容容器2に排出する必要がある。こ
の透析後透析液の排出は、第1回目の透析操作における
のと同様である。
【0158】透析後透析液の排液収容容器2への排出が
完了すると、所定温度に維持された第1透析液容器1内
の透析液が腹腔内に注入される。この第1透析液容器1
からの腹腔内への透析液の注入も、第1回目の透析液の
注入と同じ操作により行われる。
【0159】第3回目の透析のために第1透析液容器1
から腹腔内に所定温度の透析液が注入されると、所定の
時間第3回目の透析が行われる。この第3回目の透析が
行われているときにも、第2透析液容器8c内に収容さ
れている透析液が第1透析液容器1内に移送される。こ
の第3回目の透析における第1透析液容器1内への透析
液の移送も、第1回目の透析における透析液の移送と同
様に行われる。
【0160】第4回目の透析操作をする場合において
も、第3回目の透析操作により腹腔内に貯留している透
析後透析液を排液収容容器2に排出する必要がある。こ
の透析後透析液の排出は、第1回目の透析操作における
のと同様である。
【0161】透析後透析液の排液収容容器2への排出が
完了すると、第1透析液容器1内の透析液が腹腔内に注
入される。この第1透析液容器1からの腹腔内への透析
液の注入も、第1回目の透析液の注入と同じ操作により
行われる。
【0162】第4回目の透析のために第1透析液容器1
から腹腔内に透析液の注入が完了する時点が患者の起床
時期になるように、第1回目の透析から第4回目の透析
のために第1透析液容器1から腹腔内に透析液の注入完
了までの時間が調整される。
【0163】患者のほぼ起床時には第4回目の透析のた
めに第1透析液容器1から腹腔内に透析液の注入が完了
している。患者は、カテーテル側コネクタ35を第2コ
ネクタ36から外し、キャップをカテーテル側コネクタ
35に装着する。この状態では、患者は、自動腹膜透析
装置からは自由な状態になっているので、日常生活をほ
ぼ支障なく営むことができる。そして、患者が日常生活
を営んでいる間に、腹腔内に貯留した透析液によって透
析が行われる。
【0164】この第2回目以後の透析操作においても、
前記第1重量計測手段23aおよび制御演算部15によ
って、第2透析液容器8b,8cから第1透析液容器1
への透析液の移送中における流路の不通状態が監視さ
れ、不通状態発生と判定されるときには、前述したよう
な警報が発令される。
【0165】この第2回目以後の透析操作においても、
腹腔内に貯留されている透析後透析液を排液収容容器2
に排出する際に、第2重量計測手段23bおよび制御演
算部15により、前述したのと同様にして、腹腔内に貯
留する透析後透析液全量が排出されたか否かが判定さ
れ、全量が排出されたと確認されてから、第1透析液容
器1内の透析液が腹腔内に注入される。
【0166】この第2回目以後の透析操作においても、
腹腔内に貯留されている透析後透析液を排液収容容器2
に排出する際に、第2重量計測手段23bおよび制御演
算部15により、前述したのと同様にして、カテーテル
先端部から排液収容容器2までの流通状態が監視され、
流通異常が発生したときには警報手段16により警報が
発令されるようになっている。
【0167】この第2回目以後の透析操作において、第
2透析液容器8b,8cから第1透析液容器1に透析液
を移送している間、第1重量計測手段23aは第1透析
液容器1の重量を計測し続けており、前述したのと同様
にして、第2透析液容器8b,8cから第1透析液容器
1までの流路における流通状態を監視し、流路に不通状
態が発生するとそれを検知して警報手段16にて警報を
発令し、所定量の透析液が第1透析液容器1に移送され
たことを確認すると、移送操作を停止するようになって
いる。
【0168】この自動腹膜透析装置においては、1回の
透析毎に、腹膜に注入する透析液の量が制御演算部15
における記憶装置に記憶され、また、排液収容容器2に
収容された後透析液の量が制御演算部15における記憶
装置に記憶される。制御演算部15では、毎回の透析終
了時には、透析後透析液量から、腹膜に注入した透析液
量を減算し、除水量を算出する。算出された毎回の除水
量が記憶装置に記憶させる一方、制御演算部15は除水
量を示すデータを出力表示手段18に出力することによ
り、出力表示手段18にて毎回の透析による除水量を表
示させる。更に、1日4回の透析が完了した時点で、4
回の透析による除水量を加算して1日の除水量を算出し
て、それを記憶装置に記憶させる一方、1日の除水量を
示すデータを出力表示手段18に出力することにより、
出力表示手段18にて1日の除水量を表示させる。所望
の場合には、出力表示手段18において、毎回の透析結
果としての除水量、1日の除水量、さらには過去のある
時点から現在までの透析結果としての除水量を、一覧表
あるいはグラフィック表示などでプリントアウトし、あ
るいはCRT画面に表示することができる。
【0169】
【発明の効果】この発明の自動腹膜透析装置において
は、透析液の腹腔内への注入は、自然落差を利用して行
われる。したがって、チューブ等が就寝中の患者の寝返
り等により折れ曲がったり、押しつぶされたりすること
により閉塞した場合であっても、ローラーポンプ等によ
る強制的な注入におけるようにチューブの内圧が急上昇
しチューブが破損するといった危険性がない。一方、腹
腔内からの透析後透析液の排出は、排液収容容器の外部
を減圧することにより吸引力を利用して行われる。した
がって、自然落差を利用して腹腔から排液収容容器に透
析後透析液を排出する場合のように、排液収容容器を患
者の体の位置よりもかなり低い位置に配置する必要はな
い。
【0170】したがって、この発明によると、装置全体
を小型にまとめることができ、また、バッグを患者の体
よりも低い位置にするために患者をベッドに寝かせる必
要が全くなく、例えば畳に敷いた布団に患者を寝かせた
ままでCCPD療法を行うことができる自動腹膜透析装
置を提供することができる。
【0171】また、この発明の自動腹膜透析装置におい
ては、腹腔内からの透析後透析液の排出は、収容容器の
外部を減圧することにより吸引力を利用して行われるこ
とから、チューブ等の透析液の流通路が就寝中の患者の
寝返り等により折れ曲がったり、押しつぶされたりする
ことにより閉塞した場合であっても、ローラーポンプ等
による強制排出の場合のような急激な内圧の減少が発生
しない。したがって、チューブの閉塞が短時間の場合に
は、ローラーポンプにより強制排出する場合のように、
ポンプの逆回転等の操作をしなくても、通常の排出状態
に復帰させることができる。したがって、この発明の自
動腹膜透析装置によると、装置構成が簡単であり、小型
化可能な自動腹膜透析装置を提供することができる。
【0172】この発明によると、複式のポンプを使用し
た場合のような頻繁なバルブの切り換えが不要であり、
作動音が極めて小さい自動腹膜透析装置を提供すること
ができる。
【0173】以上総括すると、この発明によると、在宅
治療に好適な自動腹膜透析装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例の構成の概略を示す
説明図である。
【符号の説明】
1・・・第1透析液容器1、2・・・排液収容容器、3
・・・容器収容室、4・・・減圧手段、5・・・透析液
流通管、6・・・第1分岐管、7・・・第2分岐管、7
a,7b,7c・・・支管、8a,8b,8c・・・第
2透析液容器、9・・・第1常閉バルブ、10・・・第
2常閉バルブ、11・・・第3常閉バルブ、12・・・
第4常閉バルブ、13・・・第5常閉バルブ、14・・
第6常閉バルブ、15・・・制御演算部、16・・・警
報手段、17・・・入力手段、18・・・出力表示手
段、19・・・第1透析液容器1側コネクタ、20・・
・導出管、21・・・パネルヒータ、22・・・温度測
定手段、23a・・・第1重量計測手段、23b・・・
第2重量計測手段、24・・・収容容器側コネクタ、2
5・・・導入管、26・・・内部空間、27・・・排気
管、28・・・容積式ポンプ、29・・・圧力計測手
段、30・・・圧力開放手段、31・・・空気流通管、
32・・・バルブ、33・・・第1コネクタ、34・・
・カテーテル、35・・・カテーテル側コネクタ、36
・・・第2コネクタ、37・・・第3コネクタ、38・
・・第4コネクタ、39a,39b,39c・・・導出
管、40・・・第2透析液容器側コネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤入 利夫 静岡県榛原郡榛原町静谷498−1 日機装 株式会社静岡製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析液を収容した透析液容器と、透析後
    の排液を収容する排液収容容器を備え、この排液収容容
    器の外部を減圧にすることにより前記排液を排液収容容
    器内に強制収容させる排液吸引手段と、落差により透析
    液容器内の透析液をカテーテルを介して患者の腹腔内に
    供給する第1流通手段と、透析後の排液を前記排液収容
    容器内に供給する第2流通手段と、前記第1流通手段お
    よび第2流通手段の動作を制御する制御手段とを備えて
    なることを特徴とする自動腹膜透析装置。
  2. 【請求項2】 透析液を収容した主透析液容器と、透析
    後の排液を収容する排液収容容器を備え、この排液収容
    容器の外部を減圧にすることにより前記排液を排液収容
    容器内に強制収容させる排液吸引手段と、透析液を収容
    した予備透析液容器と、落差により主透析液容器内の透
    析液をカテーテルを介して患者の腹腔内に供給する第1
    流通手段と、透析後の排液を前記排液収容容器内に供給
    する第2流通手段と、落差により予備透析液容器内の透
    析液を空の主透析容器内に供給する第3流通手段と、前
    記第1流通手段、第2流通手段および第3流通手段の動
    作を制御する制御手段とを備えてなることを特徴とする
    自動腹膜透析装置。
  3. 【請求項3】 前記排液吸引手段が、前記排液収容容器
    を収容する収納容器と、前記収納容器の内部を減圧する
    減圧手段と、前記減圧手段の制御を行う減圧制御手段と
    を有してなる前記請求項1または請求項2に記載の自動
    腹膜透析装置。
JP7341759A 1995-12-27 1995-12-27 自動腹膜透析装置 Withdrawn JPH09173445A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218037A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Jms Co Ltd 腹膜灌流装置とその駆動プログラム

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JP2006218037A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Jms Co Ltd 腹膜灌流装置とその駆動プログラム

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