JPH09173476A - 真のr波と心室細動との識別手段を有する植え込み可能な医学装置 - Google Patents

真のr波と心室細動との識別手段を有する植え込み可能な医学装置

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JPH09173476A
JPH09173476A JP8339004A JP33900496A JPH09173476A JP H09173476 A JPH09173476 A JP H09173476A JP 8339004 A JP8339004 A JP 8339004A JP 33900496 A JP33900496 A JP 33900496A JP H09173476 A JPH09173476 A JP H09173476A
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signal
delta
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intracardiac
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JP8339004A
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Kelly H Mcclure
エツチ マツククルアー ケリー
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Pacesetter Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植え込み可能な医学装置のR波事象検出シス
テムを、心臓内信号の“真の”(すなわち洞を出所とす
る)R波と心室細動波形との間の識別を行うことができ
るように改良する。 【解決手段】 入力として心臓内信号を受信するため、
また出力として第1のデルタ信号を発生するためのデル
タ変換器であって、R波およびVF波形の双方に応答す
る高周波デルタ変換器と、入力として心臓内信号を受信
するため、また出力として第2のデルタ信号を発生する
ためのデルタ変換器であって、VF波形にのみ応答する
低周波デルタ変換器と、前記第1および第2のデルタ信
号に基づいて差信号を決定するための手段と、前記差信
号を少なくとも予め定められたしきい信号と比較するた
め、また前記差信号が予め定められたしきい信号を越え
る時に事象検出信号を発生するための、前記決定手段に
接続されているコンパレータ手段とを含んでおり、それ
によって、VF波形が心臓内信号に存在する時には、事
象検出信号が発生されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心臓事象検出シス
テムを有する植え込み可能な医学装置の改良に関し、ま
た一層詳細には、真の(すなわち洞を出所とする)R波
と存在し得る心室細動波形との間の正確な識別を行うた
めのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のあらゆる植え込み可能なペースメ
ーカは、心臓事象を検出するための検出回路(以後“事
象検出器”と呼ぶ)を含んでおり、心臓の一方もしくは
双方のチャンバの活動が検出される。電気的心臓信号は
心臓内電位記録図すなわちIEGM(または簡単に電位
記録図EGM)と呼ばれ、また非常に速い比較的大きい
信号である。この信号の最も速い部分は内因性偏倚と呼
ばれ、またこれがペースメーカにより検出される。ペー
スメーカは心臓の内部からの心房または心室電位記録図
(EGM)の一方または双方の内因性偏倚部分を検出す
ることができる。心房EGMは表面ECGのP波と一致
しており、他方において心室EGMは表面ECGのR波
と一致している。説明を簡単にしまた一般的用法と一致
させるため、ここで使用されるP波およびR波という用
語はそれぞれ心房または心室電位記録図の内因性偏倚部
分と同意語である。
【0003】実際には、心臓信号は検出増幅器により事
象検出器において増幅され、またペースメーカの感度レ
ベルは検出増幅器の利得に比例している。心臓事象は、
検出増幅器からの増幅された心臓信号がしきいレベルを
越える時に検出される。ペースメーカの感度レベルおよ
びしきいレベルは、対象となる増幅された波(たとえば
R波またはP波)のみがしきいレベルを越えるように選
ばれている。しきいレベルを越える増幅されたEGM信
号に応答して、事象検出器が事象検出信号を発生する。
医師が手動で調節する方法および装置およびマイクロプ
ロセッサを使用する高度な方法および装置を含めて、感
度レベルおよびしきいレベルを選ぶための種々の方法お
よび装置が当該技術分野で知られている。
【0004】しかし問題点として、心室細動(VF)の
発作から、増幅された心臓信号が典型的に、VFを伴う
心臓内の急速な同期化されない電気的活動に起因して急
速かつ予測不可能な仕方でしきい値を越え始める。心臓
信号中のこのような急速かつ予測不可能な挙動はここで
はVF波形と呼ばれる。VF波形に応答して、事象検出
器は、たとい真のR波がIEGMのなかに存在しないと
しても、事象検出信号を急速に発生する。すなわち、V
F波形によるしきい交叉が心臓筋肉の同期収縮と一致し
ない。包括的な心臓脱分極(および相当する収縮)の波
形の代わりに、VF波形が検出リードに隣接する比較的
少数のセルにより惹起される。
【0005】これまで、実際のR波とVFに相当する信
号との間の識別を行うべく種々の試みがなされてきた。
ここで“レート検出システム”と呼ばれるこのようなシ
ステムの最も原始的なものは頻脈レートしきい(たとえ
ば200bpm)を越える事象検出信号を頻不整脈とし
て簡単に分類する。ここに参照により組み入れるものと
する米国特許第 4,181,133号、第 4,280,502号、第 4,6
86,989号、第 4,969,465号、第 5,103,822号および第
5,205,283号明細書はこのようなレート検出システムを
示している。
【0006】R波をVF波形(および頻不整脈)から識
別する他の試みはここに参照により組み入れるものとす
る米国特許第 4,880,005号明細書に示されている。米国
特許第 4,880,005号によれば、検出される信号のレー
ト、このようなレートの安定性、増されるレートの発作
の突然性および高いレートの持続性のような種々の因子
がモニタされる。
【0007】代替的に、いくつかの方法はVFまたは頻
不整脈を同定または予測するべくEGM波形の形態(ま
たは形状)を解析する。(参照により組み入れるものと
する米国特許第 4,442,459号、第 4,552,154号および第
4,630,204号明細書を見よ)。
【0008】他の方法は、R波とVF波形または頻不整
脈との間の識別を試みるため、複雑なアルゴリズムを使
用する(たとえば参照により組み入れるものとする米国
特許第 4,493,325号、第 4,830,006号、第 4,880,004
号、第 4,905,708号、第 5,188,105号および第 5,217,0
21号明細書を見よ)。
【0009】たとえば、IEGMの周波数成分が、R波
が生起すると期待される時間窓の間に解析され得る。R
波がこの時間窓の間に存在する場合には、非常に高い周
波数の成分がR波の高周波含有率に起因してIEGMの
なかに観測される。しかし、もしその代わりにVF波形
がこの時間窓の間にIEGMのなかに存在するならば、
比較的低い周波数の成分がIEGMのなかに観測され
る。数学的解析(たとえば高速フーリエ変換、FFT)
または他の周波数に基づくアルゴリズムを使用して、洞
リズムを表すIEGMと心室細動を表すIEGMとの間
の識別を行うことが可能である。
【0010】VFまたはVTを検出するのに使用される
他の方法は電気的活動に対する心臓内のいくつかの位置
のモニタリングである。R波が発生される時、電気的活
動は心拍ごとに繰り返される特定の順序でいくつかの位
置で生起する。VFの発作時には、この順序が変化し、
または予測不可能になり、こうして発生される事象検出
信号がVFに起因するものであることを指示する(たと
えば参照により組み入れるものとする米国特許第 4,79
0,317号明細書を見よ)。
【0011】事象検出出力の間の識別を行うのに使用さ
れる方法の最後の例は、参照により組み入れるものとす
る米国特許第 5,161,527号明細書に示されている。この
米国特許第 5,161,527号は、徐脈整調のための適切なレ
ートを決定するだけでなく生理学的な内因性の心臓リズ
ムを病的な内因性の心臓リズムから識別するのに少なく
とも新陳代謝指示センサを使用する。
【0012】前記の特許明細書に記載されている方法の
各々は、R波に相当する事象検出信号とVF波形または
心室頻脈(VT)の結果である事象検出信号との間の識
別を行うのに、本質的に逆向きに作用しなければならな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、“真の”(すなわち洞を出所とする)R波と心室細
動との間の識別を行うことのできる改良されたR波事象
検出システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば請求項1の特徴部分に記載の構成により解決される。
本発明は、心臓内電位記録図信号(以後簡単にIEGM
と呼ぶ)のR波を検出するのに植え込み可能なペースメ
ーカに使用するための心臓事象検出器を提供するもので
あり、このような検出は、FFTまたは他の複雑な変換
を必要とせずに、IEGM入力信号の周波数成分に基づ
いて、“真の”R波と心室細動との間の識別を行う。
【0015】R波およびVF波形の双方に応答して事象
検出信号を発生することによりR波を検出する前記の方
法と異なり、本発明はR波に応答してのみ検出信号を発
生し、またVF波形には実質的に感受性を有していな
い。
【0016】有利なことに、本発明はこのことを、高周
波デルタ変換器および低周波デルタ変換器の双方を通じ
てIEGMを主として処理し、また次いでそれらの間の
差を観測することにより達成する。高周波デルタ変換器
はR波およびVF波形に速く応答する。他方、低周波デ
ルタ変換器はR波には遅く応答するが、遅く変化するV
F波形には適切に応答する。本発明は、高周波変換器と
低周波変換器との間の大きい差が真のR波を指示し、ま
た高周波および低周波デルタ変換器が(ある許容差内
で)同一の大きさを含んでいる時に心室細動が存在して
いるという前提に基づいている。
【0017】本発明を理解するために、デルタ変換器の
作動およびデルタ変換器の設計時に考慮すべき因子を基
本的に理解することは有用であろう。
【0018】手短かに言うと、デルタ変換器は入力信号
がクロックサイクルの集合(またはクロックフェーズ)
の間に増大しているか減少しているかを指示する“デル
タ信号”を発生する。これは、現在の入力信号を以前の
入力信号と比較することにより達成される。現在の入力
信号が以前の入力信号よりも大きい場合には、増大ビッ
トがデルタ変換器の出力端に発生される。現在の入力信
号が以前の入力信号よりも小さい場合には、減少ビット
がデルタ変換器の出力端に発生される。
【0019】しかし、現在の入力信号が以前の入力信号
よりも“大きい”または“小さい”とみなされるために
は、現在の入力信号が以前の入力信号から少なくともス
テップだけ異なっていなければならない(すなわち現在
>(以前+1ステップ)または以前>(現在+1ステッ
プ))。ステップはデルタ変換器において定義される予
め定められた電圧差である。
【0020】現在の入力信号が以前の入力信号を1ステ
ップよりも小さい大きさだけ越える場合には(または以
前の入力信号が現在の入力信号を1ステップよりも小さ
い大きさだけ越える場合には)、デルタ変換器は、利用
される特定のデルタ変換器に関係して、増大ビット、減
少ビットもしくは中性ビットを発生する。
【0021】たとえば、1つの形式のデルタ変換器は、
もしデルタ変換器が以前のクロックサイクルの間に減少
ビットを発生したならば、以前の入力信号の1ステップ
以内しか変化しない現在の信号に応答して増大ビットを
発生し得る(およびその逆)。こうして、この典型的な
形式のデルタ変換器は、比較的平坦な入力信号、すなわ
ちクロックサイクルあたり1ステップ以上変化しない入
力信号に応答して、増大ビットの発生と減少ビットの発
生との間を交互する。
【0022】デルタ変換器はデルタサイクル(たとえば
8クロックサイクル)の間に増大ビットおよび減少ビッ
トを累積する。累積されたビットに応答して、デルタ変
換器はデルタサイクルの間に累積された増大および減少
ビットの指標としての符号付き信号である“デルタ信
号”を発生する。こうして、デルタ信号はデルタサイク
ルの間の入力信号の全体的な変化の指標である。
【0023】一般的に、デルタ信号がデルタサイクルの
間の入力信号の全体的な変化の指標ではない出力信号を
発生する因子として下記の3つがある。第1に、もしス
テップが過大であれば(すなわち入力信号中の変化より
も大きいならば)、デルタ変換器は(たとえば上記の典
型的なデルタ変換器の場合のように)増大ビットの発生
と減少ビットの発生との間を交互する。その結果とし
て、デルタ信号(近似的に等しい数の増大ビットおよび
減少ビットの指標である)は、たとい入力信号が各デル
タサイクルの間にかなり(しかしクロックサイクルあて
り1ステップよりも小さい大きさだけ)変化していると
しても、比較的平坦な入力信号を指示する。
【0024】第2に、もしステップが過小であれば、デ
ルタ変換器は入力信号に“追いつく”ことができない。
これは、各増大ビットが1ステップの増大(各減少ビッ
トに対しては逆)のみを表し得るためである。たとえ
ば、もし入力信号がクロックサイクルあたり2ステップ
のレートで増大しているならば、デルタ変換器はクロッ
クサイクルごとに増大ビットを発生する。しかし、デル
タサイクルの間に累積された増大ビットの指標であるデ
ルタ信号は入力信号がクロックサイクルあたりただ1つ
のステップだけ増大したことを指示する。従って、いく
つかのデルタサイクルにわたって、デルタ信号により指
示される入力信号中の変化はいくつかのデルタサイクル
にわたる入力信号中の実際の変化から(すなわち後方に
遅れて)大きく異なり得る。
【0025】第3に、もしステップが過度に遅いならば
(すなわちもしクロックサイクルが過度に長いなら
ば)、デルタ変換器は入力信号に“追いつく”ことがで
きない。入力信号がクロックサイクルあたり2ステップ
のレートで増大している上記の例を使用して、ステップ
サイズが倍増されまたクロックサイクルの長さが倍増さ
れたと仮定する。入力信号はこうしてまだクロックサイ
クルあたり2ステップのレートで増大しており、またデ
ルタ信号遅れの上記の問題は、たといステップサイズが
倍増されたとしても、同様に生起するであろう。しか
し、問題点として、クロックレートの増大はペースメー
カ内の電池の電流消費の増大の原因となる。従って、ク
ロックレートは、過度に遅いクロックレートにより惹起
される上記の問題を考慮に入れて、可能なかぎり遅く選
定されるべきである。
【0026】本発明はデルタ変換器の上記の特性を有利
に利用する。予め定められたステップおよび第1のクロ
ック信号(高周波のクロック信号)を使用して第1のデ
ルタ変換器を“同調”することにより、第1のデルタ変
換器はデルタサイクルにわたる速い入力信号(たとえば
R波)内の変化の指標である第1のデルタ信号を発生す
るようにされ得る。こうして、第1のデルタ変換器は高
周波デルタ変換器とも呼ばれ得るし、またR波およびよ
り遅いVF波形を正確に走査することができる。
【0027】第2のデルタ変換器は予め定められたステ
ップおよび第2のクロック信号(低周波のクロック信
号)を使用して同調される。第2のデルタ変換器は、入
力信号のスリューレートが遅いVFスリューレートを越
える時のみ第2のデルタ信号を発生し、またR波のより
速いスリューレートが存在している時には第2のデルタ
信号を発生しない。こうして、VF波形に応答して、低
周波デルタ変換器および高周波デルタ変換器は互いに実
質的に等しい第1および第2のデルタ信号を発生する。
しかし、R波に応答しては、低周波デルタ変換器は高周
波デルタ変換器により発生される第1のデルタ信号より
も実質的に小さい第2のデルタ信号を発生する。
【0028】なお注意すべきことは、同一の結果が、各
々が同一のクロック信号を使用するが異なるサイズのス
テップを有する第1および第2のデルタ変換器を使用し
て得られることである。この場合には、第1のデルタ変
換器は大きいステップを利用し、また第2のデルタ変換
器は小さいステップを利用する。大きいステップはVF
波形に応答して、またR波に応答して入力信号中の変化
(またはスリュー)を表すのに十分に大きい。小さいス
テップはVF波形に応答して入力信号中の変化(または
スリュー)を正確に表すのに十分に大きいが、R波に起
因する入力信号中の増大(またはスリュー)を表すのに
は小さ過ぎる。しかし、異なるクロック信号を使用する
前者のアプローチを以下に例により説明する。
【0029】第1および第2のデルタ信号はそれぞれ第
1および第2の積分された信号を発生する第1および第
2のカウンタで累積される(または有効に積分され
る)。周期的に、減算器が第1の積分された信号と第2
の積分された信号との間の差の指標である差信号を発生
する。VFの存在中は、第1および第2のデルタ信号が
上記のように実質的に等しいので、積分された信号は実
質的に等しい。こうして、VF波形が存在している時に
は、差信号は実質的に零である。
【0030】対照的に、積分された信号はR波に応答し
て異なる。なぜならば、第1および第2のデルタ信号が
上記のように異なるからである。従って、R波が存在し
ている時には、差信号は零ではない。
【0031】差信号は第1および第2のコンパレータに
与えられる。第1のコンパレータは差信号を高しきい信
号と比較し、また第2のコンパレータは差信号を低しき
い信号と比較する。差信号が高しきい信号もしくは低し
きい信号を越える場合には、第1または第2のコンパレ
ータはそれぞれ高または低検出信号を発生する。高しき
い信号は典型的に正の信号であり、また低しきい信号は
典型的に負の信号である。こうして、高および低しきい
信号は、差信号が(VF波形が入力信号中に存在してい
る時に、第1および第2の積分された信号が実質的に等
しいので、生起するような)高または低検出信号の発生
なしにとり得る信号レベルの窓を画定する。差信号が
(入力信号中のR波の存在に応答して生起するように)
大きい時には、高もしくは低検出信号がそれぞれ高また
は低しきい信号を越える差信号に応答して発生される。
高および低検出信号は高および/または低検出信号の発
生に応答して検出信号を発生する“オア”ゲートに接続
されている。
【0032】こうして、事象検出信号はR波に応答して
発生されるが、VF波形に応答しては発生されない。
【0033】要約すると、本発明はこうして、(1)第
1のデルタ信号を発生するべくIEGMに接続されてい
る高周波デルタ変換器と、(2)第2のデルタ信号を発
生するべくIEGMに接続されている低周波デルタ変換
器と、(3)第1のデルタ信号を積分するように、前記
高周波デルタ変換器に接続されている第1のカウンタ
と、(4)第2のデルタ信号を積分するように、前記低
周波デルタ変換器に接続されている第2のカウンタと、
(5)前記第1および第2の積分された信号の間の差信
号を発生するための減算器と、(6)前記しきい信号が
越えられている時に事象検出信号を発生するべく前記差
信号を少なくとも予め定められたしきい信号と比較する
ためのコンパレータ回路とを含んでいる装置として特徴
付けられる。
【0034】代替的な実施例では、本発明は、真のR波
の不存在時に生起する非零の差信号がVF波形の存在の
信頼できる指標であることが判明しているので、改良さ
れた心室細動検出器として特徴付けられ得る。
【0035】作動中、R波が存在している時には常に、
事象検出信号が発生される。この検出信号はVF波形が
存在している時には常に発生されない。
【0036】本発明は下記の過程を有する方法としても
特徴付けられる。すなわち(a)R波およびVF波形の
双方に応答するように第1のデルタ変換器を同調させる
過程と、(b)VF波形のみに応答するように第2のデ
ルタ変換器を同調させる過程と、(c)前記第1および
第2のデルタ変換器の双方への入力として心臓内信号を
受信し、また出力としてそれぞれ第1および第2のデル
タ信号を発生する過程と、(d)前記第1および第2の
デルタ信号に基づいて差信号を決定する過程と、(e)
前記差信号が少なくとも予め定められたしきい信号を越
える時には常に事象検出信号を発生する過程とを含んで
おり、それによって、VF波形が心臓内信号に存在する
時には、事象検出信号が発生されない。
【0037】デルタ変換器のクロック周波数は、高周波
変換器が過走査なしにR波に対して最大振幅信号を生ず
るレートで変換しているように同調され得る。他方にお
いて、低周波変換器は速いR波を変換しないように同調
され得る。
【0038】この仕方で、検出信号はR波が存在してい
る時には常に発生され、また検出信号は心室細動波形が
存在している時には常に発生されない。高周波および低
周波デルタ変換器が(ある許容細動内で)同一の大きさ
を含んでいる時には常に心室細動が存在していることは
明らかであろう。
【0039】このようにして、真のR波が心臓信号に存
在している時には常にR波を検出するが、心室細動波形
が存在している時にはR波を検出しない検出装置および
方法を提供することが本発明の特徴である。
【0040】このようなR波に応答して検出信号を発生
し、またこのような心室細動波形に応答して検出信号を
発生しないこのような装置および方法を提供することが
本発明の他の特徴である。
【0041】
【実施例】本発明の上記および他の実施態様、特徴およ
び利点は添付の図面を参照して行われる以下の詳細な説
明から一層明らかになろう。
【0042】いくつかの図面を通じて、対応する符号は
同一の構成要素を示す。
【0043】以下の説明は本発明を実施するために現在
考えられる最良の形態に関するものである。この説明は
本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の一
般的な原理を説明する目的で行われる。本発明の範囲は
特許請求の範囲を参照して決定されるものとする。
【0044】図1には、本発明が利用され得る形式の典
型的な心臓ペースメーカが示されている。
【0045】心臓事象検出器21および治療回路23
は、組み合わさって、患者の身体に植え込まれ、またリ
ード12を介して患者の心臓10に取付けられる植え込
み可能な装置25を成している。リード12は植え込み
可能な装置25と心臓10との間の電気的通信を行う。
リード12を通じて、心臓内の信号が心臓10から植え
込み可能な装置25内の心臓事象検出器21へ通信され
る。植え込み可能な装置25は、植え込み可能な電子式
ペースメーカの分野で知られているように、植え込み可
能な密封されたハウジングに収納されている。
【0046】心臓事象検出器21は心臓内信号を処理
し、また少なくとも1つの出力信号を発生する。この出
力信号はペースメーカのような治療回路23に送られ
る。治療回路23はリード12を介して心臓10に供給
される治療(典型的には刺激パルス)を制御する。代替
的に、第2のリードを設けて患者の心臓10に所望の治
療を(たとえばデュアルチャンバ刺激システムとして)
供給するのに使用することもできる。
【0047】一例として、図1の実施例では、本発明の
治療回路23は心臓ペースメーカを含んでいる(以下
“心臓ペースメーカ23”と呼ぶ)。しかし本発明が抗
頻脈ペースメーカ、カージオバーター、植え込み可能な
モニタリング装置、心臓刺激装置および細動除去装置に
使用するために適していることは理解されるべきであ
る。
【0048】心臓ペースメーカ23は制御回路20、パ
ルス発生回路22、メモリ24およびテレメトリ回路2
6を含んでいる。制御回路20は心臓事象検出器21か
らの出力信号を受信し、また、それに応答して、最適な
治療が心臓10に供給されているか否かを評価する。も
し供給されている治療が最適でないならば、制御回路2
0が必要な調節を行い、また心臓10に一層最適な治療
を供給する。一般に心臓10に供給される治療は、最適
な治療または最適に近い治療が心臓10に供給されるま
で、繰り返して調節され得る。
【0049】図2には、本発明の心臓事象検出器21の
ブロック図が示されている。図1のリード12は増幅器
30に接続されている。リード12は少なくとも1つの
電気導体(たとえば単極性リード)および好ましくは2
つの電気導体(たとえば双極性リード)を含んでいる。
リード12の遠位端で、第1の導体32がリードの尖端
(図示せず)に接続されている。リード12の近位端
で、第1の導体32は第1の接続点38において増幅器
30の非反転入力端36に接続されている。
【0050】単極性構成では、増幅器30の反転入力端
40は第2の接続点42において、戻り電極のように作
用する植え込み可能な装置25のハウジング(図1の2
9)に接続されている。こうして、非反転入力端と反転
入力端との間の電圧電位は“単極性”の心臓信号であ
る。
【0051】双極性構成では、リード12はリング電極
(図示せず)に接続されている第2の導体34を含んで
いる。第2の導体34は第2の接続点42において増幅
器30の反転入力端に接続されている。非反転入力端と
反転入力端との間の電圧電位は“双極性”の心臓信号で
ある。このような単極性および双極性のリードは心臓整
調の分野で知られている。
【0052】なお本発明は、いくつかの実施態様では、
心臓事象検出器21の一部分のみを含んでいてよい。他
の部分はフィルタリング回路、前置増幅器回路、心室細
動検出器、形態検出器などを含んでいる。このような他
の回路および検出器は当分野で知られており、また一般
に図1中に示されているような心臓事象検出器21に含
まれている。
【0053】増幅器30の出力端44は2つのデルタ変
換器、すなわち高周波デルタ変換器46および低周波デ
ルタ変換器48に接続されている。本発明に使用するの
に適したデルタ変換器は当分野でよく知られている。デ
ルタ変換器の作動は後で図5の説明に関連して述べる。
デルタ変換器46、48は増幅器出力端44から増幅さ
れたIEGM信号を受信する。高周波デルタ変換器46
は1kHzと32kHzとの間(たとえば16kHz)
の周波数を有する高周波クロック信号を発生するクロッ
ク回路52に接続されている。高周波デルタ変換器46
は高周波クロック信号によりクロックされ、それに応答
して、高周波デルタ変換器46は高い走査レート(たと
えば2000Hz)を有する。
【0054】クロック分周器54は、たとえば第1のク
ロック信号を1/4に分周することにより低周波クロッ
ク信号を発生する。低周波デルタ変換器48は低周波ク
ロック信号を使用してクロックされ、従って低い走査レ
ート(たとえば500Hz)を有する。こうして、高周
波デルタ変換器46は低周波デルタ変換器48がクロッ
クされるクロックレートの約4倍のクロックレートでク
ロックされる。しかしこの比は、正常な洞リズムの間の
高周波デルタ変換器および低周波デルタ変換器の大きさ
の差を最適化するように、プログラムされるまたは設定
されるものであってよい。
【0055】増幅されたIEGM信号および高周波クロ
ック信号に応答して、高周波デルタ変換器46は250
bpsと8000bpsとの間(たとえば8000bp
s)の直列ビットストリームの形態で第1のデルタ信号
を発生する。同様に、増幅されたIEGM信号および低
周波クロック信号に応答して、低周波デルタ変換器48
は50bpsと2000bpsとの間(たとえば200
0bps)の直列ビットストリームの形態で第2のデル
タ信号を発生する。
【0056】上記のデルタ変換器の代替例として、制御
装置(マイクロコントローラまたはマイクロプロセッ
サ)に接続されているアナログ‐ディジタル(A/D)
変換器が使用され得る。有利なことに、この代替例は心
臓整調システムにたとえば制御回路20(図1)の一部
としていずれにせよ利用されるA/D変換器および制御
装置を利用し得る。A/D変換器は増幅器30の出力端
44に接続されており、またアナログ信号である出力を
ディジタル信号に変換する。ディジタル信号は制御装置
に接続されている。制御装置の制御プログラムがデルタ
変換器の上記の機能を実行し、またそれに応答して第1
および第2のデルタ信号が発生される。
【0057】第1および第2のデルタ信号はそれぞれ第
1および第2の8ビット‐カウンタ56、58に接続さ
れている。第1および第2の8ビット‐カウンタ56、
58は高周波クロック信号によりクロックされ、また第
1および第2のデルタ信号を有効に積分する役割をす
る。積分された第1および第2のデルタ信号はそれぞれ
第1および第2の8ビット‐カウンタ56、58の第1
および第2の出力端57、59において第1および第2
の積分された信号として表される。代替的に、上記の制
御装置は制御プログラムに応答してカウンタの機能を行
い、また第1および第2の積分された信号を発生するこ
ともできる。
【0058】第1および第2の積分された信号は差信号
を発生する減算器60に接続されている。差信号は第1
および第2の積分された信号の間の大きさの相対的な差
の指標である8ビットの符号付きの信号である。減算器
60も高周波クロック信号によりクロックされる。代替
的に、減算器の機能は制御プログラムに応答して上記の
制御装置により行うこともできる。使用される時、制御
装置は差信号108(図3)を発生する。
【0059】減算器60からの差信号108は第1のコ
ンパレータ62に送られる。第1のコンパレータ62は
差信号をたとえば制御回路20(図1)により与えられ
ている高しきい信号66(+しきい設定)と比較する。
高しきい信号はメモリ24に記憶されている種々の制御
パラメータの1つであってよい。差信号108が高しき
い信号を越える場合には、高検出信号63が第1のコン
パレータ62により発生される。高しきい信号は正の信
号であり、またこうして、差信号108が正の符号を有
し、また高しきい信号を越える十分な大きさを有する時
に越えられる。
【0060】減算器60からの差信号108は第2のコ
ンパレータ64にも送られる。第2のコンパレータ64
は差信号をたとえば制御回路20(図1)により与えら
れている低しきい信号68(−しきい設定)と比較す
る。低しきい信号はメモリ24に記憶されている種々の
制御パラメータの1つであってよい。差信号108が低
しきい信号を越える場合には、低検出信号65が第2の
コンパレータ64により発生される。低しきい信号は負
の信号であり、またこうして、差信号108が負の符号
を有し、また低しきい信号を越える十分な大きさを有す
る時に越えられる。
【0061】差信号108は制御装置(たとえば制御回
路20)にも送られる。その目的は、真の心室細動を検
出する代替的な実施態様と結び付けて説明される。
【0062】このようにして、第1および第2のコンパ
レータ62、64は共に参照入力として高しきい信号
(+しきい設定)および低しきい信号(−しきい設定)
を有する窓コンパレータである。
【0063】代替的に、第1および第2のコンパレータ
62、64の機能は制御プログラムに応答して上記の制
御装置により行うこともできる。使用される時、制御装
置は高検出信号63および低検出信号65を発生する。
【0064】このようにして、高および低しきい信号6
6、68(図3、4の200、202)はVF波形の存
在時に高または低検出信号63、65を発生しないよう
に十分に小さい正および負の信号の大きさの窓(図4の
204)を形成する。もし差信号がそれぞれ正または負
の方向に高または低しきい信号を越えるならば、“真の
R波”が存在しており、また高または低検出信号63、
65が発生される。
【0065】高および低検出信号63、65は2入力
“オア”ゲート70のそれぞれの入力端に送られる。も
し高および低検出信号のいずれかまたは双方が発生され
るならば、“オア”ゲート70は、R波が検出されてい
ることを心臓ペースメーカ23内の他の回路(たとえば
制御回路20)に信号する事象検出信号を発生する。上
記の制御装置は制御プログラムに応答して“オア”ゲー
トの機能をも行い得る。この場合、検出信号は制御装置
により発生される。
【0066】このようにして、本発明は真のR波の存在
を正確に検出し、またVF波形をR波として検出しな
い。こうして有利なことに、本発明は、VF波形に応答
しての“誤った”事象検出信号の発生を免れている。
【0067】図3には、本発明の心臓事象検出器21で
発生される種々の信号のタイミングダイアグラムが示さ
れている。R波100は図3の左側に示されており、ま
たVF波形102は図3の右側に示されている。各波形
の下に心臓事象検出器21に存在する種々の他の信号が
示されている。第1の積分された信号104および第2
の積分された信号106はR波100に応答して発生さ
れるものとして示されている。時点ta から時点tb ま
で、積分された信号104、106の双方が大きさが等
しいものとして示されている。差信号108は(上記の
ような減算器60により)積分された信号に応答して発
生される。時点ta から時点tb まで、差信号は等しい
積分された信号に応答して実質的に零である。
【0068】しかし、第2の積分された信号が低周波ク
ロック信号に基づいて発生されるので、R波100の急
峻な上昇および下降(すなわち高いスリューレート)に
急速に応答することはできない。こうして、たとえば時
点tc から時点td まで、積分された信号は等しくな
く、従って非零の差信号が発生される。典型的に、差信
号108は高しきい信号200もしくは低しきい信号2
02を越えるピーク110を呈する。上記のように、差
信号がしきい信号のいずれかを越える時、検出信号(図
示せず)が発生され、またそれによりIEGM中のR波
100の生起を信号する。
【0069】VF波形102は同様に第1および第2の
積分された信号114、116を発生させる。しかし、
VF波形は比較的低いスリューレートを有するので、低
周波デルタ変換器がVF波形に一層よく応答し得る。そ
の結果、第1の積分された信号114と第2の積分され
た信号116との間の差はR波に応答した場合のそれよ
りも小さい。こうして、時点te から時点tf まで、非
零の差信号121が発生されるが、非零の差信号121
は高しきい信号200もしくは低しきい信号202を越
えるのに十分な大きさを有していない。その結果、検出
信号はIEGM中に存在するVF波形に応答しては発生
されない。
【0070】図4には、R波およびVF波形の双方を含
んでいる典型的なIEGMと、典型的なIEGMに応答
して図2の実施例により発生される典型的な差信号との
グラフが示されている。
【0071】時点to で心臓(図1)からのIEGMが
リード12(図1)を通じて上記の装置に接続される。
IEGMは上側の水平軸線206上に表されており、そ
の際に電圧はグラフ上の垂直変位として、また時間はグ
ラフ上の水平変位として示されている。時点to から時
点tfまでIEGMは典型的なR波208を含んでい
る。下側の水平軸線210上に、減算器60(図2)に
より発生される差信号が表されており、その際に電圧は
グラフ上の垂直変位として、また時間はグラフ上の水平
変位として示されている。図から見られるように、差信
号電圧は上側の水平軸線206上のIEGM中のR波ピ
ークの各々と一致する明白な正または負のスパイク21
2(またはピーク)を呈する。作動中、これらの電圧ピ
ークは差信号をして高もしくは低しきい信号200、2
02を越えさせ、このことは上記のように検出信号を発
生させる。
【0072】時点tf で、典型的なIEGMは典型的な
R波208の含有を終了し、また心室細動(VF)波形
214の含有を開始する。VF波形214に応答して、
差信号216は電圧ピークを呈することを終了し、その
代わりに下側の水平軸線210を中心とする電圧の窓2
04におさまる電圧レベルを維持する。このピークレス
信号216は検出信号を発生させない。
【0073】こうして、有利なことに、真のR波208
は事象検出信号を発生させるが、事象検出信号はVF波
形214が存在している時には発生されない。こうし
て、本発明は、VFを免れたR波事象検出器として特徴
付けられ得る。
【0074】代替的な実施例では、本発明は植え込み可
能なカーディオバータ、細動除去装置またはそれらの組
み合わせ装置に使用するための改良された心室細動検出
器として特徴付けられ得る。本発明は、VF波形の存在
の確実な指標として真のR波の不存在時に生起する非零
の差信号を定義する。換言すれば、VF波形は、図3お
よび図4中に示されているように、高もしくは低しきい
信号を越えない非零の差信号が存在している時に積極的
に指示される。
【0075】さらに本発明は、真のR波の不存在に一致
する静かなベースラインとして“零”差信号を定義す
る。たとえば、心臓収縮不全の間は、R波は発生され
ず、またベースラインは静かである。徐脈の間または心
臓が無能力である(また運動に応答して適切にその心臓
レートを上昇し得ない)時には、R波は非常に遅いレー
トで生起する。VFが存在していないので、ペースメー
カはそのタイミングサイクルの間に静かなベースライン
のみを検出する。本発明に従って、デルタ変換器は互い
に追跡し、また差信号はそれが静かなベースラインを走
査する間は零である。零差信号が制御装置により検出さ
れ、またショックではなく整調刺激が必要とされること
を指示する。
【0076】図5および図6には、第1の積分された信
号を発生するべく高周波デルタ変換器に対する(図2
の)心臓事象検出器21により通過されるフローチャー
トが示されている。代替的に、上記のように、ステップ
はその代わりに制御プログラムに応答して制御装置によ
り部分的または完全に通過されることもできる。
【0077】図5中に示されているように、心臓事象検
出器21は増幅器30(図2)からIEGMを受信する
こと(ブロック1002)により開始する(ブロック1
000)。システムは高周波デルタ変換器46もしくは
(制御装置と結び付けて使用される)A‐D変換器内
で、IEGMをディジタルに走査すること(ブロック1
004)により開始される。走査されたIEGMは高周
波デルタ変換器46もしくは制御装置の一部分であるメ
モリに蓄積され(ブロック1006)、またIEGMの
第2の走査が行われる(ブロック1008)。
【0078】もし現在のIEGMのサンプルが以前のI
EGMのサンプルよりも少なくとも1ステップだけ大き
いならば(ブロック1010)、高周波デルタ変換器ま
たは制御装置により、増大ビットが発生され(ブロック
1012)、IEGMが増大信号であることを指示す
る。もし現在のIEGMのサンプルが以前のIEGMの
サンプルよりも少なくとも1ステップだけ小さいならば
(ブロック1010)、減少ビットが発生され(ブロッ
ク1014)、IEGMが減少信号であることを指示す
る。最後に、もし現在のIEGMのサンプルが以前のI
EGMから1ステップよりも大きいステップだけ異なっ
ていないならば(ブロック1010)、高周波デルタ変
換器または制御装置は中間的状態を検出する(ブロック
1016)。
【0079】中間的状態は、使用される特定のデルタ変
換器または制御装置(制御プログラム)に関係して、増
大ビット、減少ビットもしくは中性ビットを発生するこ
とにより処理される。たとえば、高周波デルタ変換器4
6または制御装置は、現在のIEGMのサンプルが以前
のIEGMのサンプルから1ステップよりも大きいステ
ップだけ異なるまで、増大ビットの発生と減少ビットの
発生との間を交互し得る。
【0080】増大ビットもしくは減少ビットが発生され
る場合には、それは高周波デルタ変換器46または制御
装置内の第1のアキュムレータに加えられる(ブロック
1018)。第1のアキュムレータはアキュムレータに
加えられたビットの指標であるアキュムレータ信号を発
生する。増大ビットはアキュムレータ信号を増大させ、
また減少ビットはアキュムレータ信号を減少させる。そ
の結果、アキュムレータ信号は正の信号(減少ビットよ
りも多くの増大ビットがアキュムレータに加えられた
時)もしくは負の信号(増大ビットよりも多くの減少ビ
ットがアキュムレータに加えられた時)であり得る。ア
キュムレータ信号はたとえば4ビットのディジタル信号
であってよく、その際に4ビットの1つは符号(正また
は負)を指示し、また他の3つのビットはアキュムレー
タ信号の大きさを指示する。
【0081】次に、第1の反復カウンタ(高周波デルタ
変換器または制御装置の一部分でもある)がインクレメ
ントされ(ブロック1020)、またもし8つの反復が
第1の反復カウンタに記録されていないならば(ブロッ
ク1022)、高周波デルタ変換器または制御装置は次
のクロックサイクルまで待ち(ブロック1024)、ま
た最後のIEGMサンプルを蓄積するステップ(ブロッ
ク1006)およびそれに続くステップ(ブロック10
08ないし1022)に戻る。クロックサイクルが上記
の高周波クロック信号に応答して発生される。
【0082】図6は図5のフローチャートの続きであ
る。第1の反復カウンタが8つの反復を記録し終わった
後(図5のブロック1022)、第1のアキュムレータ
が読まれ(ブロック1026)、また第1のデルタ信号
が第1のアキュムレータ内の累積されたビットに応答し
て高周波デルタ変換器または制御装置により発生される
(ブロック1028)。第1のデルタ信号はデルタサイ
クルの間に全体として、IEGMが増大信号であったか
減少信号であったかを指示する。次に、高周波デルタ変
換器または制御装置が第1の反復カウンタをクリアーし
(ブロック1030)、第1のアキュムレータをクリア
ーし(ブロック1032)、また次のクロックサイクル
まで待つ(図5のブロック1024)。デルタ変換器ま
たは制御装置は次いでIEGMを蓄積するステップ(図
5のブロック1006)に戻り、また上記のように進行
し続ける(図5のブロック1006ないし1022)。
【0083】また第1のデルタ信号の発生(ブロック1
028)後に、第1のカウンタ56が第1のデルタ信号
に応答してインクレメントされる(ブロック103
4)。こうして、第1のカウンタ(または制御装置)は
第1のデルタ信号に応答して第1の積分された信号を発
生する(ブロック1036)。
【0084】上記のステップと同時に、並列のプロセス
が低周波デルタ変換器または制御装置により実行され
る。図7および図8中に見られるように、低周波デルタ
変換器または制御装置により通過されるステップは、低
周波デルタ変換器が低周波のクロック信号を利用し、従
ってクロックサイクルの間のより長い周期を待たなけれ
ばならない(ブロック1124)ことを例外として、上
記の高周波デルタ変換器により通過されるステップと実
質的に同一である。
【0085】低周波のクロック信号を使用する代わり
に、低周波デルタ変換器(または制御装置)は高周波の
クロック信号を利用し得るが、高周波デルタ変換器によ
り反復されるステップと類似してステップを反復する
(ブロック1106ないし1122)以前にいくつかの
(たとえば4つの)クロックサイクルを待つ。
【0086】第2のデルタ信号の発生(ブロック112
8)後に、第2のカウンタ58が低周波デルタ変換器4
8により発生される第2のデルタ信号に応答してインク
レメントされる(ブロック1134)。こうして、第2
のカウンタ(または制御装置)は第2のデルタ信号に応
答して第2の積分された信号を発生する(ブロック11
36)。
【0087】図9は図6および図8のフローチャートの
続きであり、第1の積分された信号と第2の積分された
信号との間の差信号を決定し、またしきい電圧の1つが
越される時に事象検出信号を発生するために心臓事象検
出器21により通過されるステップを示す。
【0088】図9中に示されているように、減算器(ま
たは制御装置)が第1の積分された信号を第2の積分さ
れた信号から差し引き(ブロック1038)、また差信
号を発生する(ブロック1040)。
【0089】第1のコンパレータが次いで差信号を高し
きい信号と比較する(ブロック1042)。差信号が高
しきい信号を越える場合には、高検出信号が発生され、
またそれに応答して“オア”ゲートが事象検出信号を発
生する(ブロック1044)。
【0090】また差信号は第2のコンパレータにより低
しきい信号と比較する(ブロック1046)、また差信
号が低しきい信号を越える場合には、低検出信号が第2
のコンパレータまたは制御装置により発生され、またそ
れに応答して“オア”ゲートが事象検出信号を発生する
(ブロック1048)。
【0091】次に、第1および第2のアキュムレータが
再び読まれ(ブロック1026および1126)、また
アキュムレータの読み取りに続くステップが上記のよう
に反復される(図6、図8および図9)。
【0092】この仕方で、R波が存在している時には常
に、事象検出信号が発生され、またVF波形が存在して
いる時には常に、事象検出信号が発生されない。心室細
動は、高速および低速のデルタ変換器/アキュムレータ
が(ある許容差内で)同一の大きさを含んでいることを
認識することにより観察され得る。
【0093】以上に本発明をその特定の実施例および応
用により説明してきたが、特許請求の範囲に記載されて
いる本発明の範囲内で種々の変形が当業者により行われ
得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】心臓事象検出器として本発明を利用する心臓ペ
ースメーカのブロック図。
【図2】図1に示されている心臓ペースメーカに使用可
能な本発明に従って構成された心臓事象検出器のブロッ
ク図。
【図3】図2の心臓事象検出器により発生される種々の
信号を示すタイミングダイアグラム。
【図4】R波およびVF波形の双方を含んでいる典型的
な信号内電位記録図(IEGM)を示し、また典型的な
IEGMに応答して図2の事象検出器により発生される
差信号を示すグラフ。
【図5】第1の積分された信号を発生するべく高周波デ
ルタ変換器に対する心臓事象検出器により通過されるス
テップを示すフローチャート。
【図6】図5の続きを示すフローチャート。
【図7】第2の積分された信号を発生するべく低周波デ
ルタ変換器に対する心臓事象検出器により通過されるス
テップを示すフローチャート。
【図8】図7の続きを示すフローチャート。
【図9】第1の積分された信号と第2の積分された信号
との間の差信号を決定し、また、窓コンパレータに基づ
いて、しきい電圧の1つが越えられる時に事象検出信号
を発生するため、心臓事象検出器により通過されるステ
ップを示すフローチャート。
【符号の説明】
10 心臓 12 リード 21 心臓事象検出器 23 治療回路 25 植え込み可能な装置 29 密封ハウジング 70 オアゲート

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓内信号の心室細動(VF)波形から
    R波を識別するための植え込み可能な医学装置におい
    て、入力として心臓内信号を受信するため、また出力と
    して第1のデルタ信号を発生するためのデルタ変換器で
    あって、R波およびVF波形の双方に応答する高周波デ
    ルタ変換器と、入力として心臓内信号を受信するため、
    また出力として第2のデルタ信号を発生するためのデル
    タ変換器であって、VF波形にのみ応答する低周波デル
    タ変換器と、前記第1および第2のデルタ信号に基づい
    て差信号を決定するための手段と、前記差信号を少なく
    とも予め定められたしきい信号と比較するため、また前
    記差信号が予め定められたしきい信号を越える時に事象
    検出信号を発生するための、前記決定手段に接続されて
    いるコンパレータ手段とを含んでおり、それによってV
    F波形が心臓内信号に存在する時には事象検出信号が発
    生されないようにすることを特徴とする真のR波と心室
    細動との識別手段を有する植え込み可能な医学装置。
  2. 【請求項2】 前記差決定手段が、第1のデルタ信号を
    積分するためまたその第1の積分された信号を発生する
    ための手段と、第2のデルタ信号を積分するため、また
    その第2の積分された信号を発生するための手段と、前
    記第1および第2の積分された信号に基づいて前記差信
    号を発生するための手段とを含んでいることを特徴とす
    る請求項1記載の植え込み可能な医学装置。
  3. 【請求項3】 前記差決定手段が、第1のデルタ信号を
    積分するように前記高周波デルタ変換器に接続されてい
    る第1のカウンタと、第2のデルタ信号を積分するよう
    に前記低周波デルタ変換器に接続されている第2のカウ
    ンタと、前記第1および第2のカウンタに接続されてお
    り前記第1および第2の積分された信号に基づいて差信
    号を発生する減算器とを含んでいることを特徴とする請
    求項1記載の植え込み可能な医学装置。
  4. 【請求項4】 前記の少なくとも予め定められたしきい
    信号が高しきい信号および低しきい信号を含んでおり、
    また前記コンパレータ手段が、前記差信号が前記高しき
    い信号を越える時点を検出するためまたその高検出信号
    を発生するための第1の検出手段と、前記差信号が前記
    低しきい信号を越える時点を検出するためまたその低検
    出信号を発生するための第2の検出手段と、前記第1お
    よび第2の検出手段に応答して高検出信号または低検出
    信号の1つが発生される時に事象検出信号を発生するた
    めの手段とを含んでいることを特徴とする請求項1記載
    の植え込み可能な医学装置。
  5. 【請求項5】 それぞれ前記の高周波および低周波デル
    タ変換器に対する高周波および低周波クロック信号を発
    生するためのタイミング手段を含んでおり、高周波クロ
    ック信号が低周波クロック信号の少なくとも2倍の周波
    数であることを特徴とする請求項1記載の植え込み可能
    な医学装置。
  6. 【請求項6】 植え込み可能な医学装置における心臓内
    信号の心室細動(VF)波形からR波を識別するための
    方法において、R波およびVF波形の双方に応答するよ
    うに第1のデルタ変換器を同調させる過程と、VF波形
    のみに応答するように第2のデルタ変換器を同調させる
    過程と、前記第1および第2のデルタ変換器の双方への
    入力として心臓内信号を受信しまた出力としてそれぞれ
    第1および第2のデルタ信号を発生する過程と、前記第
    1および第2のデルタ信号に基づいて差信号を決定する
    過程と、前記差信号が少なくとも予め定められたしきい
    信号を越える時には常に事象検出信号を発生する過程と
    を含んでおり、それによってVF波形が心臓内信号に存
    在する時には事象検出信号が発生されないようにするこ
    とを特徴とする植え込み可能な医学装置における心臓内
    信号の心室細動波形からR波を識別するための方法。
  7. 【請求項7】 差信号を検出する前記過程が、その第1
    の積分された信号を発生するべく前記第1のデルタ信号
    を積分する過程と、その第2の積分された信号を発生す
    るべく前記第2のデルタ信号を積分する過程と、前記第
    1および第2の積分された信号に基づいて前記差信号を
    発生する過程とを含んでいることを特徴とする請求項6
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 差信号を決定する前記過程が、前記第1
    のデルタ信号および高周波クロック信号に応答して第1
    の積分された信号を発生するように前記第1のデルタ信
    号をカウントする過程と、前記第2のデルタ信号および
    高周波クロック信号に応答して第2の積分された信号を
    発生するように前記第2のデルタ信号をカウントする過
    程と、前記第1および第2の積分された信号の間の前記
    差信号を決定する過程とを含んでいることを特徴とする
    請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記の少なくとも予め定められたしきい
    信号が高しきい信号および低しきい信号を含んでおり、
    また事象検出信号を発生する前記過程が、前記差信号が
    前記高しきい信号を越える時には常に高検出信号を発生
    する過程と、前記差信号が前記低しきい信号を越える時
    には常に低検出信号を発生する過程と、前記高検出信号
    または前記低検出信号の1つが発生される時には常に前
    記事象検出信号を発生する過程とを含んでいることを特
    徴とする請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 高周波および低周波のクロック信号を
    発生する過程を含んでおり、高周波クロック信号が低周
    波クロック信号の少なくとも2倍の周波数であることを
    特徴とする請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 植え込み可能な医学装置における心臓
    内信号の心室細動(VF)波形からR波を識別するため
    の方法において、(a)心臓内信号を受信する過程と、
    (b)第1の走査レートでR波およびVF波形の双方に
    応答する第1のデルタ変換器を使用して心臓内信号を走
    査する過程と、(c)第2の走査レートでVF波形に応
    答する第2のデルタ変換器を使用して心臓内信号を走査
    する過程と、(d)第1のデルタ変換器により走査され
    た心臓内信号が増大信号か減少信号かを決定する過程
    と、(e)第2のデルタ変換器により走査された心臓内
    信号が増大信号か減少信号かを決定する過程と、(f)
    過程(d)でなされた決定と過程(e)でなされた決定
    との間の差を評価する過程と、(g)過程(f)でなさ
    れた評価に応答して、もし前記差が少なくとも予め定め
    られた大きさの差であるならば、事象検出信号を発生す
    る過程とを含んでいることを特徴とする植え込み可能な
    医学装置における心臓内信号の心室細動波形からR波を
    識別するための方法。
  12. 【請求項12】 第1の走査レートが第2の走査レート
    よりも速いこと、また過程(d)での決定が、(d1)
    心臓内信号が増大信号である場合には第1のデルタ変換
    器で増大ビットを発生し、また心臓内信号が減少信号で
    ある場合には第1のデルタ変換器で減少ビットを発生す
    る過程と、(d2)第1のデルタ変換器で発生される増
    大ビットおよび減少ビットを第1のデルタ変換器で累積
    する過程と、(d3)過程(d1)および(d2)を予
    め定められた回数だけ反復する過程と、(d4)累積さ
    れた増大ビットおよび累積された減少ビットの指標であ
    る第1のデルタ信号を第1のデルタ変換器で発生する過
    程と、(d5)第1の予め定められた作動周期の間に過
    程(d3)および(d4)を反復する過程とを含んでい
    ることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 過程(e)での決定が、(e1)心臓
    内信号が増大信号である場合には第2のデルタ変換器で
    増大ビットを発生し、また心臓内信号が減少信号である
    場合には第2のデルタ変換器で減少ビットを発生する過
    程と、(e2)第2のデルタ変換器で発生される増大ビ
    ットおよび減少ビットを第2のデルタ変換器で累積する
    過程と、(e3)過程(e1)および(e2)を予め定
    められた回数だけ反復する過程と、(e4)累積された
    増大ビットおよび累積された減少ビットの指標である第
    2のデルタ信号を第2のデルタ変換器で発生する過程
    と、(e5)予め定められた作動周期の間に過程(e
    3)および(e4)を反復する過程とを含んでいること
    を特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 反復過程(d3)が過程(d1)およ
    び(d2)の各繰り返しの前に第1の予め定められたク
    ロックサイクルを待つ過程を含んでおり、また反復過程
    (e3)が過程(e1)および(e2)の各繰り返しの
    前に第2の予め定められたクロックサイクルを待つ過程
    を含んでいることを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 評価過程(f)が、(f1)第1の積
    分された信号を発生するように第1のデルタ信号に応答
    して第1のカウンタをインクレメントする過程と、(f
    2)第2の積分された信号を発生するように第2のデル
    タ信号に応答して第2のカウンタをインクレメントする
    過程と、(f3)第1の積分された信号と第2の積分さ
    れた信号との間の差に基づいて差信号を決定する過程と
    を含んでいることを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記の少なくとも予め定められた大き
    さが高しきい信号および低しきい信号を含んでおり、ま
    た事象検出信号発生過程(g)が、(g1)前記差信号
    が高しきい信号を越える場合に高検出信号を発生する過
    程と、(g2)前記差信号が低しきい信号を越える場合
    に低検出信号を発生する過程と、(g3)高検出信号ま
    たは低検出信号の1つに応答して事象検出信号を発生す
    る過程とを含んでいることを特徴とする請求項15記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 第1の走査レートが第1の走査レート
    の少なくとも2倍の速さであることを特徴とする請求項
    11記載の方法。
  18. 【請求項18】 増大ビット発生過程(d1)が、クロ
    ックサイクルの間に少なくとも第1の予め定められたス
    テップだけ増大するものとして第1のデルタ変換器で増
    大信号を定義する過程と、クロックサイクルの間に少な
    くとも第1の予め定められたステップだけ減少するもの
    として第1のデルタ変換器で減少信号を定義する過程と
    を含んでいることを特徴とする請求項13記載の方法。
  19. 【請求項19】 増大ビット発生過程(e1)が、クロ
    ックサイクルの間に前記第1の予め定められたステップ
    よりも小さい少なくとも第2の予め定められたステップ
    だけ増大するものとして第2のデルタ変換器で増大信号
    を定義する過程と、クロックサイクルの間に少なくとも
    第2の予め定められたステップだけ減少するものとして
    第2のデルタ変換器で減少信号を定義する過程とを含ん
    でいることを特徴とする請求項13記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記過程(b)での走査が、第1のA
    ‐D変換器を使用して心臓内信号を走査する過程を含ん
    でいることを特徴とする請求項11記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記過程(c)での走査が、第2のA
    ‐D変換器を使用して心臓内信号を走査する過程を含ん
    でいることを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 決定過程(d)が、(d1)心臓内信
    号が増大信号である時には制御装置で増大ビットを発生
    し、また心臓内信号が減少信号である時には制御装置で
    減少ビットを発生する過程と、(d2)制御装置で第1
    のアキュムレータに増大ビットおよび減少ビットを累積
    する過程と、(d3)過程(d1)および(d2)を予
    め定められた回数だけ反復する過程と、(d4)第1の
    アキュムレータで累積された増大ビットおよび累積され
    た減少ビットの指標である第1のデルタ信号を発生する
    過程と、(d5)予め定められた作動周期の間に過程
    (d3)および(d4)を反復する過程とを含んでいる
    ことを特徴とする請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 決定過程(e)が、(e1)心臓内信
    号が増大信号である時には制御装置で増大ビットを発生
    し、また心臓内信号が減少信号である時には制御装置で
    減少ビットを発生する過程と、(e2)制御装置で第2
    のアキュムレータに増大ビットおよび減少ビットを累積
    する過程と、(e3)過程(e1)および(e2)を予
    め定められた回数だけ反復する過程と、(e4)第2の
    アキュムレータで累積された増大ビットおよび累積され
    た減少ビットの指標である第1のデルタ信号を発生する
    過程と、(e5)予め定められた作動周期の間に過程
    (e3)および(e4)を反復する過程とを含んでいる
    ことを特徴とする請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 反復過程(d3)が過程(d1)およ
    び(d2)の各繰り返しの前に第1の予め定められたク
    ロックサイクルを待つ過程を含んでおり、また反復過程
    (e3)が過程(e1)および(e2)の各繰り返しの
    前に第2の予め定められたクロックサイクルを待つ過程
    を含んでいることを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 評価過程(f)が、(f1)第1の積
    分された信号を発生するように第1のデルタ信号に応答
    して第1のカウンタをインクレメントする過程と、(f
    2)第2の積分された信号を発生するように第2のデル
    タ信号に応答して第2のカウンタをインクレメントする
    過程と、(f3)第1の積分された信号と第2の積分さ
    れた信号との間の差に基づいて差信号を決定する過程と
    を含んでいることを特徴とする請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記の少なくとも予め定められた大き
    さが高しきい信号および低しきい信号を含んでおり、ま
    た事象検出信号発生過程(g)が(g1)前記差信号が
    高しきい信号を越える場合に高検出信号を発生する過程
    と、(g2)前記差信号が低しきい信号を越える場合に
    低検出信号を発生する過程と、(g3)高検出信号また
    は低検出信号の1つに応答して事象検出信号を発生する
    過程とを含んでいることを特徴とする請求項25記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 反復過程(d3)が過程(d1)およ
    び(d2)の各繰り返しの前に第1の予め定められたク
    ロックサイクルを待つ過程を含んでおり、また反復過程
    (e3)が過程(e1)および(e2)の各繰り返しの
    前に第2の予め定められたクロックサイクルを待つ過程
    を含んでいることを特徴とする請求項23記載の方法。
  28. 【請求項28】 心臓内信号のR波を検出するための方
    法であって、心臓内信号に存在する心室細動波形に応答
    してR波の検出を免れる方法において、(a)高周波信
    号が正確に走査されるように心臓内信号を第1のデルタ
    信号に変換する過程と、(b)低周波信号が正確に走査
    されるように心臓内信号を第2のデルタ信号に変換する
    過程と、(c)第1のカウントを発生するように第1の
    デルタ信号に応答して第1のカウンタ手段をインクレメ
    ントする過程と、(d)第2のカウントを発生するよう
    に第2のデルタ信号に応答して第2のカウンタ手段をイ
    ンクレメントする過程と、(e)第1および第2のカウ
    ントに基づいて差信号を決定する過程と、(f)前記差
    信号が予め定められた高しきい信号を越える時に高検出
    信号を発生する第1の比較手段を使用して差信号を予め
    定められた高しきい信号と比較する過程と、(g)予め
    定められた低しきい信号を越える前記差信号に応答して
    低検出信号を発生する第1の比較手段を使用して差信号
    を予め定められた高しきい信号と比較する過程と、
    (h)前記差信号が前記の高または低しきい信号の1つ
    を越える時には常に真のR波の指標である事象検出信号
    を発生する過程とを含んでおり、事象検出信号の不存在
    が、前記の高周波および低周波デルタ変換器が近似的に
    同一の大きさの第1および第2のデルタ信号を発生する
    ので、心室細動が存在していることを指示することを特
    徴とする心臓内信号のR波を検出するための方法。
  29. 【請求項29】 変換過程(a)が高周波クロック信号
    によりクロックされる高周波デルタ変換器を使用して心
    臓内信号を第1のデルタ信号に変換する過程を含んでお
    り、変換過程(b)が低周波クロック信号によりクロッ
    クされる低周波デルタ変換器を使用して心臓内信号を第
    2のデルタ信号に変換する過程を含んでいることを特徴
    とする請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 真のR波を検出するためまた心室細動
    波形が存在している時に誤ったR波を検出しないための
    植え込み可能な医学装置において、入力信号として心臓
    内信号を受信するための手段を有し高周波クロック信号
    に接続されるとともに心臓内信号および高周波クロック
    信号に応答して第1のデルタ信号を発生する高周波デル
    タ変換器と、心臓内信号を受信するべく構成されまた低
    周波クロック信号に接続されるとともに心臓内信号およ
    び低周波クロック信号に応答して第2のデルタ信号を発
    生する低周波デルタ変換器と、第1のデルタ信号を積分
    するための手段と、第2のデルタ信号を積分するための
    手段と、第1および第2の積分された信号の間の差の指
    標である差信号を発生するための手段と、 高しきい信
    号および低しきい信号を発生するための手段と、前記差
    信号を前記高しきい信号と比較し前記差信号が前記高し
    きい信号を越える場合には高検出信号を発生するための
    手段と、前記差信号を前記低しきい信号と比較し前記差
    信号が前記低しきい信号を越える場合には低検出信号を
    発生するための手段と、前記高検出信号または前記低検
    出信号が発生される時に事象検出信号を発生するための
    事象検出手段とを含んでおり、事象検出信号の不存在が
    前記の高周波および低周波デルタ変換器が近似的に同一
    の大きさの第1および第2のデルタ信号を発生するので
    心室細動が存在していることを指示し、それによって真
    のR波が存在している時に前記事象検出信号が発生され
    るようにすることを特徴とする真のR波を検出するため
    また心室細動波形が存在している時に誤ったR波を検出
    しないための植え込み可能な医学装置。
  31. 【請求項31】 前記高周波クロック信号の周波数が前
    記低周波クロック信号の少なくとも2倍であることを特
    徴とする請求項30記載の植え込み可能な医学装置。
  32. 【請求項32】 IEGMにおける真のR波を検出する
    ためまたVF波形に応答して誤ったR波を検出しないた
    めの植え込み可能な医学装置において、心臓内信号を受
    信するための手段と、第1の走査レートで心臓内信号を
    走査しまたこのような走査に応答して第1の走査される
    信号を発生するための手段と、第2の走査レートで心臓
    内信号を走査しまたこのような走査に応答して第2の走
    査される信号を発生するための手段と、第1の走査され
    る信号が増大信号であるか減少信号であるかを検出しま
    たこのような検出に応答して第1の検出信号を発生する
    ための手段と、第2の走査される信号が増大信号である
    か減少信号であるかを検出しまたこのような検出に応答
    して第2の検出信号を発生するための手段と、第1の検
    出信号と第2の検出信号との間の差を評価しまたこのよ
    うな評価に応答して評価信号を発生するための手段と、
    もし前記差が少なくとも予め定められた大きさの差であ
    れば前記評価信号に応答して検出信号を発生するための
    手段とを含んでいることを特徴とする植え込み可能な医
    学装置。
  33. 【請求項33】 心臓信号を受信しまた刺激パルスを患
    者の心臓に伝達するためのリード供給手段と、真のR内
    因性のを検出するための検出手段であって、R波および
    VF波形の双方に応答して第1の変換された信号を発生
    するための第1の変換手段と、VF波形のみに応答して
    第2の変換された信号を発生するための第2の変換手段
    と、前記の第1および第2の変換された信号に基づいて
    差信号を決定するための手段と、前記決定手段に接続さ
    れ、前記差信号が予め定められたしきい信号を越える時
    に真のR波を検出するための事象検出手段とを含んでい
    る検出手段と、VF波形に相当する前記の予め定められ
    たしきい信号を越えない非零の差信号を検出するための
    手段と、VF波形が検出される時に心臓へのショックパ
    ルスを発生するためのショック発生手段とを含んでお
    り、それによってVF波形が心臓内信号のなかに存在し
    ている時には事象検出信号が発生されないようにするこ
    とを特徴とする植え込み可能な医学装置。
  34. 【請求項34】 第1の変換手段が第1のデルタ変換器
    に相当し、また第2の変換手段が第2のデルタ変換器に
    相当することを特徴とする請求項33記載の植え込み可
    能な医学装置。
  35. 【請求項35】 第1の変換手段が第1のA‐D変換器
    に相当し、また第2の変換手段が第2のA‐D変換器に
    相当することを特徴とする請求項33記載の植え込み可
    能な医学装置。
  36. 【請求項36】 心臓信号を受信しまた刺激パルスを患
    者の心臓に伝達するためのリード供給手段と、真のR内
    因性のを検出するための検出手段であって、R波および
    VF波形の双方に応答して第1の変換された信号を発生
    するための第1の変換手段と、VF波形のみに応答して
    第2の変換された信号を発生するための第2の変換手段
    と、前記の第1および第2の変換された信号に基づいて
    差信号を決定するための手段と、前記決定手段に接続さ
    れるとともに前記差信号が予め定められたしきい信号を
    越える時に真のR波を検出するため非零の差信号が予め
    定められたしきい信号を越えない時にVF波形を検出す
    るためまた零の差信号が検出される時に心臓収縮不全に
    相当する真のR波の不存在を検出するための検出手段と
    を含んでいる検出手段と、真のR波の不存在時に刺激パ
    ルスを発生するためのパルス発生手段と、真のR波が検
    出される時にパルス発生手段を禁止するための禁止手段
    と、VF波形が検出される時に心臓へのショックパルス
    を発生するためのショック発生手段とを含んでおり、そ
    れによってVF波形が心臓内信号に存在している時には
    事象検出信号が発生されないようにすることを特徴とす
    る植え込み可能な医学装置。
  37. 【請求項37】 第1の変換手段が第1のデルタ変換器
    に相当し、また第2の変換手段が第2のデルタ変換器に
    相当することを特徴とする請求項36記載の植え込み可
    能な医学装置。
  38. 【請求項38】 第1の変換手段が第1のA‐D変換器
    に相当し、また第2の変換手段が第2のA‐D変換器に
    相当することを特徴とする請求項36記載の植え込み可
    能な医学装置。
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