JPH09174012A - 廃棄物処分場における遮水シートの保護構造 - Google Patents
廃棄物処分場における遮水シートの保護構造Info
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- JPH09174012A JPH09174012A JP34367195A JP34367195A JPH09174012A JP H09174012 A JPH09174012 A JP H09174012A JP 34367195 A JP34367195 A JP 34367195A JP 34367195 A JP34367195 A JP 34367195A JP H09174012 A JPH09174012 A JP H09174012A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 斜面部分に敷設した遮水シートに過大な引張
り荷重を生じさせることがなく、入手が容易でしかも廃
棄物の安定化をも図ることが可能な、古タタミの代替物
による廃棄物処分場における遮水シートの保護構造を提
供する。 【解決手段】 廃棄物処分場10の法面13に敷設され
た遮水シート11を保護するための保護構造12であっ
て、ヘチマ構造の網状マット19を表面に固着した複数
の網状マット付シート14を、網状マット19が上面側
に位置し、かつ法面13における各接続部分15におい
て上流側に位置する網状マット付シートの下端部分16
を下流側に位置する網状マット付シートの上端部分17
の上面に重ねて配置し、この網状マット付シートの上端
部分を、敷設した遮水シートに、例えば両面接着テープ
22を用いて仮止めしつつ、遮水シート11の表面を覆
って屋根瓦状に連続配設する。
り荷重を生じさせることがなく、入手が容易でしかも廃
棄物の安定化をも図ることが可能な、古タタミの代替物
による廃棄物処分場における遮水シートの保護構造を提
供する。 【解決手段】 廃棄物処分場10の法面13に敷設され
た遮水シート11を保護するための保護構造12であっ
て、ヘチマ構造の網状マット19を表面に固着した複数
の網状マット付シート14を、網状マット19が上面側
に位置し、かつ法面13における各接続部分15におい
て上流側に位置する網状マット付シートの下端部分16
を下流側に位置する網状マット付シートの上端部分17
の上面に重ねて配置し、この網状マット付シートの上端
部分を、敷設した遮水シートに、例えば両面接着テープ
22を用いて仮止めしつつ、遮水シート11の表面を覆
って屋根瓦状に連続配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物処分場に
おける遮水シートの保護構造に関し、特に、廃棄物最終
処分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するた
めの遮水シートの保護構造に関する。
おける遮水シートの保護構造に関し、特に、廃棄物最終
処分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するた
めの遮水シートの保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄するため
の施設である埋立型の廃棄物処分場として、例えば山間
部に形成されている凹部を整地して利用するものや、山
間部や平野部等に新たに凹部を掘削形成して埋立処分場
とするものなどが知られているが、このような廃棄物最
終処分場では、処分場に投棄された廃棄物から浸出する
汚水が地中に浸透して周囲の地盤を汚染するのを防止す
るために、これらの処分場の底面および斜面(全面)に
遮水工を施工することが義務づけられている。
の施設である埋立型の廃棄物処分場として、例えば山間
部に形成されている凹部を整地して利用するものや、山
間部や平野部等に新たに凹部を掘削形成して埋立処分場
とするものなどが知られているが、このような廃棄物最
終処分場では、処分場に投棄された廃棄物から浸出する
汚水が地中に浸透して周囲の地盤を汚染するのを防止す
るために、これらの処分場の底面および斜面(全面)に
遮水工を施工することが義務づけられている。
【0003】そして、このような遮水工として、従来よ
り、確実性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成
樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを処分場の底面およ
び斜面(全面)に敷設するとともに、例えば廃棄物中の
突起物との接触などによりこれらの遮水シートが損傷す
るのを防止するために、一般に、敷設した遮水シートの
表面に、例えば厚さ30〜50cm程度の砂質土等から
からなる保護砂や、保護マットをさらに敷設して、廃棄
物が投棄される際に、かかる廃棄物と遮水シートとの間
にこれらの保護砂や保護マットが介装し、廃棄物と遮水
シートとが直接接触するのを回避するようにする構成が
採用されている。
り、確実性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成
樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを処分場の底面およ
び斜面(全面)に敷設するとともに、例えば廃棄物中の
突起物との接触などによりこれらの遮水シートが損傷す
るのを防止するために、一般に、敷設した遮水シートの
表面に、例えば厚さ30〜50cm程度の砂質土等から
からなる保護砂や、保護マットをさらに敷設して、廃棄
物が投棄される際に、かかる廃棄物と遮水シートとの間
にこれらの保護砂や保護マットが介装し、廃棄物と遮水
シートとが直接接触するのを回避するようにする構成が
採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の保護砂や保護マットにより遮水シートを保護する方
法によれば、特に廃棄物処分場の外周部分などに位置す
る、周囲の地盤へのすり付け部分を構成する斜面部分に
おいては、いずれも、投棄された廃棄物の圧縮沈下に伴
って、遮水シートが、これらの保護砂や保護マットを介
して下方に引っぱり込まれるような形となり、遮水シー
トに過大な引張り荷重が作用することになってたるみや
破損が生じやすくなるという課題があった。
来の保護砂や保護マットにより遮水シートを保護する方
法によれば、特に廃棄物処分場の外周部分などに位置す
る、周囲の地盤へのすり付け部分を構成する斜面部分に
おいては、いずれも、投棄された廃棄物の圧縮沈下に伴
って、遮水シートが、これらの保護砂や保護マットを介
して下方に引っぱり込まれるような形となり、遮水シー
トに過大な引張り荷重が作用することになってたるみや
破損が生じやすくなるという課題があった。
【0005】一方、こような斜面部分に敷設された遮水
シートを保護するための、遮水シートを下方に引っぱり
込みにくいような材料として、古タタミを使用し、廃棄
物が斜面部分に沿って堆積されてくるのに伴って、順次
これを敷設してゆく方法も考えられているが、これは応
急的な処置に過ぎず、十分な量の古タタミを調達するの
が困難であることに加えて、古タタミ自体が廃棄物とな
るため処分場の安定化を阻害する原因となるという課題
があった。
シートを保護するための、遮水シートを下方に引っぱり
込みにくいような材料として、古タタミを使用し、廃棄
物が斜面部分に沿って堆積されてくるのに伴って、順次
これを敷設してゆく方法も考えられているが、これは応
急的な処置に過ぎず、十分な量の古タタミを調達するの
が困難であることに加えて、古タタミ自体が廃棄物とな
るため処分場の安定化を阻害する原因となるという課題
があった。
【0006】そこで、この発明は、上記従来の課題に着
目してなされたもので、斜面部分に敷設した遮水シート
に過大な引張り荷重を生じさせることがなく、入手が容
易でしかも廃棄物の安定化をも図ることが可能な、古タ
タミの代替物による廃棄物処分場における遮水シートの
保護構造を提供することを目的とするものである。
目してなされたもので、斜面部分に敷設した遮水シート
に過大な引張り荷重を生じさせることがなく、入手が容
易でしかも廃棄物の安定化をも図ることが可能な、古タ
タミの代替物による廃棄物処分場における遮水シートの
保護構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、廃棄物処
分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するため
の保護構造であって、多数の線条が不規則な多数のルー
プをなして絡み合うヘチマ構造を網状マットとして表面
に固着した複数の網状マット付シートを、前記網状マッ
トが上面側に位置するようにした状態で、かつ前記斜面
部分における傾斜方向の各接続部分において上流側に位
置する網状マット付シートの下端部分を下流側に位置す
る網状マット付シートの上端部分の上面に重ねて配置す
るとともに、この網状マット付シートの上端部分を敷設
した遮水シートに各々仮止めしつつ、前記遮水シートの
表面を覆って屋根瓦状に連続配設することを特徴とする
廃棄物処分場における遮水シートの保護構造にある。
達成するためになされたもので、その要旨は、廃棄物処
分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するため
の保護構造であって、多数の線条が不規則な多数のルー
プをなして絡み合うヘチマ構造を網状マットとして表面
に固着した複数の網状マット付シートを、前記網状マッ
トが上面側に位置するようにした状態で、かつ前記斜面
部分における傾斜方向の各接続部分において上流側に位
置する網状マット付シートの下端部分を下流側に位置す
る網状マット付シートの上端部分の上面に重ねて配置す
るとともに、この網状マット付シートの上端部分を敷設
した遮水シートに各々仮止めしつつ、前記遮水シートの
表面を覆って屋根瓦状に連続配設することを特徴とする
廃棄物処分場における遮水シートの保護構造にある。
【0008】なお、上記記載における網状マットは、例
えば耐食性に富んだ金属製や樹脂製の多数の連続線条に
より構成され、連続線条の太さや強度、目付等を調整す
ることにより、所望の圧縮強度及び空隙率を得て、廃棄
物等による上載荷重により潰されることなく、これに抵
抗しつつ遮水シートの上面に所定の厚さの空隙を保持す
るものである。
えば耐食性に富んだ金属製や樹脂製の多数の連続線条に
より構成され、連続線条の太さや強度、目付等を調整す
ることにより、所望の圧縮強度及び空隙率を得て、廃棄
物等による上載荷重により潰されることなく、これに抵
抗しつつ遮水シートの上面に所定の厚さの空隙を保持す
るものである。
【0009】また、上記記載において、仮止めとは、網
状マット付シートが熱溶着等により遮水シートに一体と
して固着されることがなく、所定の大きさの引張り荷重
等が負荷されると、その固定状態が容易に解除されるよ
うな、一時的な固定状況を意味し、例えば、接着剤や接
着テープ等を用いることにより、容易に仮止め状態とす
ることができる。なお、固定状態が解除される所定の大
きさの荷重は、廃棄物の種類や斜面部分の勾配等に応じ
て適宜設計されるもので、かかる設計荷重に応じて、各
種の接着剤や接着テープ等による仮止めのための手段や
固定強度が選定されることになる。
状マット付シートが熱溶着等により遮水シートに一体と
して固着されることがなく、所定の大きさの引張り荷重
等が負荷されると、その固定状態が容易に解除されるよ
うな、一時的な固定状況を意味し、例えば、接着剤や接
着テープ等を用いることにより、容易に仮止め状態とす
ることができる。なお、固定状態が解除される所定の大
きさの荷重は、廃棄物の種類や斜面部分の勾配等に応じ
て適宜設計されるもので、かかる設計荷重に応じて、各
種の接着剤や接着テープ等による仮止めのための手段や
固定強度が選定されることになる。
【0010】そして、この発明の遮水シートの保護構造
は、前記各網状マット付シートが、これの表面を覆う防
砂用シートを備えていることが好ましい。
は、前記各網状マット付シートが、これの表面を覆う防
砂用シートを備えていることが好ましい。
【0011】ここで、防砂用シートは、例えば目の細か
い格子状にあんだ網の目状のシート部材からなるもの
で、網状マットによる空隙が目詰りするのを防止すべ
く、廃棄物や堆積土砂からの粒径の大きな砂粒分や個形
分が、網状マットへ侵入しようとするのを防止するもの
である。
い格子状にあんだ網の目状のシート部材からなるもの
で、網状マットによる空隙が目詰りするのを防止すべ
く、廃棄物や堆積土砂からの粒径の大きな砂粒分や個形
分が、網状マットへ侵入しようとするのを防止するもの
である。
【0012】そして、この発明の遮水シートの保護構造
によれば、網状マット付シートは、多数の連続線条が不
規則な多数のループをなして絡み合うヘチマ構造によっ
て相当の厚さを保持することにより、遮水シートと廃棄
物との直接の接触を回避して遮水シートの破損を防止す
る。
によれば、網状マット付シートは、多数の連続線条が不
規則な多数のループをなして絡み合うヘチマ構造によっ
て相当の厚さを保持することにより、遮水シートと廃棄
物との直接の接触を回避して遮水シートの破損を防止す
る。
【0013】また、複数の網状マット付シートが、各網
状マット付シートの上端部分を遮水シートに仮止めしつ
つ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設され
ているので、投棄された廃棄物が圧密等により沈下する
場合でも、この沈下する廃棄物の引き込み荷重によって
網状マット付シートの固定が容易に解除され、網状マッ
ト付シートは、遮水シートを引き込むことなくその表面
に沿ってスムースに下方にスライド移動することにより
(遮水シートが引き込まれない理由は、網状マットと廃
棄物とは、網状マットの凹凸により摩擦力が大きく、遮
水シートと網状マット付シートとは、シートとシートの
接触であるため摩擦力が小さいからである。)、遮水シ
ートに過度の引張り荷重によるたるみや損傷が生じるの
を回避する。なお、接続部分の重ねしろを十分にとって
おくことにより、固定状態が解除されて、下流側の網状
マット付シートのみが下方にスライド移動する場合で
も、所定の重ねしろを確保して、遮水シートを屋根瓦状
に覆った状態を容易に保持することができる。また、こ
のような仮止め手段により、斜面部分の傾斜が急勾配で
ある場合でも、廃棄物が堆積してくるまでの間、各網状
マット付シートを斜面部分に沿って容易に仮止め固定し
ておくことができる。
状マット付シートの上端部分を遮水シートに仮止めしつ
つ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設され
ているので、投棄された廃棄物が圧密等により沈下する
場合でも、この沈下する廃棄物の引き込み荷重によって
網状マット付シートの固定が容易に解除され、網状マッ
ト付シートは、遮水シートを引き込むことなくその表面
に沿ってスムースに下方にスライド移動することにより
(遮水シートが引き込まれない理由は、網状マットと廃
棄物とは、網状マットの凹凸により摩擦力が大きく、遮
水シートと網状マット付シートとは、シートとシートの
接触であるため摩擦力が小さいからである。)、遮水シ
ートに過度の引張り荷重によるたるみや損傷が生じるの
を回避する。なお、接続部分の重ねしろを十分にとって
おくことにより、固定状態が解除されて、下流側の網状
マット付シートのみが下方にスライド移動する場合で
も、所定の重ねしろを確保して、遮水シートを屋根瓦状
に覆った状態を容易に保持することができる。また、こ
のような仮止め手段により、斜面部分の傾斜が急勾配で
ある場合でも、廃棄物が堆積してくるまでの間、各網状
マット付シートを斜面部分に沿って容易に仮止め固定し
ておくことができる。
【0014】さらに、網状マット付シートは、屋根瓦状
に連続配設されているので、廃棄物等を通過してこの網
状マット付シートに至った浸透水や雨水は、空中を自然
落下して家屋の屋根瓦上に降り注がれた雨水がその傾斜
面に沿って流下して樋に至り排水される場合と略同様
に、各網状マット付シートの背面側に回り込むことな
く、重力の作用によって、遮水シートに沿って速やかに
流下して行き、例えば処分場の底面部に布設された排水
管等を介して排出処理されることになる。すなわち、こ
の発明の遮水シートの保護構造は、屋根瓦状に配設した
網状マット付シートの遮水機能によって、遮水シートと
ともに2重の遮水効果を果たすことになる。
に連続配設されているので、廃棄物等を通過してこの網
状マット付シートに至った浸透水や雨水は、空中を自然
落下して家屋の屋根瓦上に降り注がれた雨水がその傾斜
面に沿って流下して樋に至り排水される場合と略同様
に、各網状マット付シートの背面側に回り込むことな
く、重力の作用によって、遮水シートに沿って速やかに
流下して行き、例えば処分場の底面部に布設された排水
管等を介して排出処理されることになる。すなわち、こ
の発明の遮水シートの保護構造は、屋根瓦状に配設した
網状マット付シートの遮水機能によって、遮水シートと
ともに2重の遮水効果を果たすことになる。
【0015】さらにまた、多数の連続線条が不規則な多
数のループをなして絡み合うヘチマ構造としての網状マ
ットにより、廃棄物の底面部分には、遮水シートに沿っ
て相当の厚さの空隙部分が形成保持されることになるの
で、この空隙部分が地下水の排水層や、ガス抜き層ある
いは空気の供給層として機能することにより、廃棄物の
安定化を図ることもできる。
数のループをなして絡み合うヘチマ構造としての網状マ
ットにより、廃棄物の底面部分には、遮水シートに沿っ
て相当の厚さの空隙部分が形成保持されることになるの
で、この空隙部分が地下水の排水層や、ガス抜き層ある
いは空気の供給層として機能することにより、廃棄物の
安定化を図ることもできる。
【0016】そして、この発明の遮水シートの保護構造
は、網状マット付シートに、これの表面を覆う防砂用シ
ートを取り付けれておけば、網状マットが目詰りするの
を防止して空隙を長期間保持することにより、上記遮水
機能や、廃棄物を安定化する機能を長期間発揮させるこ
とができる。
は、網状マット付シートに、これの表面を覆う防砂用シ
ートを取り付けれておけば、網状マットが目詰りするの
を防止して空隙を長期間保持することにより、上記遮水
機能や、廃棄物を安定化する機能を長期間発揮させるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の好ましい実施の
形態すなわち一実施例について、添付図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、この発明の遮水シートの保護
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場10を示す破断略
示断面図である。すなわち、この廃棄物処分場10は、
例えば山間部等における広大な敷地を凹状に掘削形成し
てなるもので、その凹部底面には、遮水シート11を敷
設して、廃棄物処分場10に投棄した廃棄物30から浸
出する汚水等が処分場から漏出して周囲の地盤に拡散し
ないようにするための遮水工が施されている。
形態すなわち一実施例について、添付図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、この発明の遮水シートの保護
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場10を示す破断略
示断面図である。すなわち、この廃棄物処分場10は、
例えば山間部等における広大な敷地を凹状に掘削形成し
てなるもので、その凹部底面には、遮水シート11を敷
設して、廃棄物処分場10に投棄した廃棄物30から浸
出する汚水等が処分場から漏出して周囲の地盤に拡散し
ないようにするための遮水工が施されている。
【0018】そして、この実施例の遮水シートの保護構
造12は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられるもので、複数の網状マ
ット付シート14を、これの網状樹脂マット19を上面
側に位置させた状態で、かつ法面13におけるこれらの
網状マット付シート14の傾斜方向の各接続部分15に
おいて、傾斜方向上流側の網状マット付シート14の下
端部分16を、傾斜方向下流側の網状マット付シート1
4の上端部分17の上面に重ねて配置し、また、各シー
ト14の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつ
つ、遮水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設
することにより構成される。
造12は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられるもので、複数の網状マ
ット付シート14を、これの網状樹脂マット19を上面
側に位置させた状態で、かつ法面13におけるこれらの
網状マット付シート14の傾斜方向の各接続部分15に
おいて、傾斜方向上流側の網状マット付シート14の下
端部分16を、傾斜方向下流側の網状マット付シート1
4の上端部分17の上面に重ねて配置し、また、各シー
ト14の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつ
つ、遮水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設
することにより構成される。
【0019】ここで、廃棄物処分場10の法面13を覆
って敷設される遮水シート11は、軟質の合成樹脂系あ
るいはゴム系のシート部材で、例えば幅2〜8m程度の
運搬や施工に適した大きさのものを、砂質土やモルタ
ル、織布等の下地材18により下地処理された法面13
上に敷設した後、熱溶着などによって縦横に接合一体化
されることにより法面13の全体を水密に覆うものであ
る。なお、かかる遮水シート11や下地材18は、処分
場10の底面部分まで延長敷設されて、廃棄物処分場1
0の底面全域を覆うようにして施工されるものである。
って敷設される遮水シート11は、軟質の合成樹脂系あ
るいはゴム系のシート部材で、例えば幅2〜8m程度の
運搬や施工に適した大きさのものを、砂質土やモルタ
ル、織布等の下地材18により下地処理された法面13
上に敷設した後、熱溶着などによって縦横に接合一体化
されることにより法面13の全体を水密に覆うものであ
る。なお、かかる遮水シート11や下地材18は、処分
場10の底面部分まで延長敷設されて、廃棄物処分場1
0の底面全域を覆うようにして施工されるものである。
【0020】一方、かかる法面13に敷設した遮水シー
ト11を保護するための、この実施例の保護構造12を
構成する網状マット付シート14は、図2(a)及び
(b)に拡大して示すように、長さ及び幅が2〜10m
×1〜2m程度の大きさの、厚さ1mm以上の合成樹脂
からなるシート片20の表面に、同様の大きさの網状樹
脂マット19を、例えば溶着等により固着して、予め工
場製作等により、入手が容易な部材として大量に製造す
ることができるものである。また、網状樹脂マット19
は、耐食性に優れた多数の連続樹脂線条が不規則な多数
のループをなして絡み合う、厚さ1〜5cm程度のマッ
ト状のヘチマ構造からなるもので、この樹脂線状が溶融
状態から固化して強度を発揮し、所望の圧縮強度及び空
隙率を有することになる。さらに、この実施例では、網
状樹脂マット19の表面には、これを覆うようにして、
粒径の大きな砂粒分や個形分が網状樹脂マット19へ侵
入しようとするのを防止して、これの空隙が目詰りする
のを防止するための防砂用シート21が取り付られてい
る。
ト11を保護するための、この実施例の保護構造12を
構成する網状マット付シート14は、図2(a)及び
(b)に拡大して示すように、長さ及び幅が2〜10m
×1〜2m程度の大きさの、厚さ1mm以上の合成樹脂
からなるシート片20の表面に、同様の大きさの網状樹
脂マット19を、例えば溶着等により固着して、予め工
場製作等により、入手が容易な部材として大量に製造す
ることができるものである。また、網状樹脂マット19
は、耐食性に優れた多数の連続樹脂線条が不規則な多数
のループをなして絡み合う、厚さ1〜5cm程度のマッ
ト状のヘチマ構造からなるもので、この樹脂線状が溶融
状態から固化して強度を発揮し、所望の圧縮強度及び空
隙率を有することになる。さらに、この実施例では、網
状樹脂マット19の表面には、これを覆うようにして、
粒径の大きな砂粒分や個形分が網状樹脂マット19へ侵
入しようとするのを防止して、これの空隙が目詰りする
のを防止するための防砂用シート21が取り付られてい
る。
【0021】そして、このようにして製作された網状マ
ット付シート14は、遮水シート11の敷設現場まで運
搬されたに後、処分場に投棄される廃棄物30が順次堆
積してゆくのに伴って、斜面部分の下方から上方へ向か
って、例えば覆土31が完了したところから、順次屋根
瓦状に設置されて行くことになる。すなわち、上述のよ
うに、網状樹脂マット19を上面側に位置させた状態
で、傾斜方向上流側の網状マット付シート14の下端部
分16を、傾斜方向下流側の網状マット付シート14の
上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シート1
4の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつつ、遮
水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設してゆ
く。
ット付シート14は、遮水シート11の敷設現場まで運
搬されたに後、処分場に投棄される廃棄物30が順次堆
積してゆくのに伴って、斜面部分の下方から上方へ向か
って、例えば覆土31が完了したところから、順次屋根
瓦状に設置されて行くことになる。すなわち、上述のよ
うに、網状樹脂マット19を上面側に位置させた状態
で、傾斜方向上流側の網状マット付シート14の下端部
分16を、傾斜方向下流側の網状マット付シート14の
上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シート1
4の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつつ、遮
水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設してゆ
く。
【0022】ここで、網状マット付シート14の上端部
分17の仮止めは、例えば両面接着テープ22を用いて
当該上端部分17を遮水シート11に貼着することによ
り、遮水シート11を覆いつつ容易に施工することがで
きる。また、この仮止め固定状態によって、堆積した廃
棄物30の圧密沈下により網状マット付シート14に下
方へ向かう所定の大きさの引張り荷重等が負荷された場
合に、その固定状態が容易に解除されるようになってい
る。
分17の仮止めは、例えば両面接着テープ22を用いて
当該上端部分17を遮水シート11に貼着することによ
り、遮水シート11を覆いつつ容易に施工することがで
きる。また、この仮止め固定状態によって、堆積した廃
棄物30の圧密沈下により網状マット付シート14に下
方へ向かう所定の大きさの引張り荷重等が負荷された場
合に、その固定状態が容易に解除されるようになってい
る。
【0023】なお、これらの網状マット付シート14の
傾斜方向と交差する方向、すなわち水平方向ないしは横
方向への接続部分は、隣接する網状マット付シート14
の側端部分を単に重ね合わせて構成しても良く、また溶
着等により接続一体化して構成することもできる。ま
た、保護構造12を設けた法面13より下方の、廃棄物
処分場10の底面部分には、保護構造12の下端部から
延長して、遮水シート11を覆って不織布からなる保護
材23が設けられている(図1参照)。
傾斜方向と交差する方向、すなわち水平方向ないしは横
方向への接続部分は、隣接する網状マット付シート14
の側端部分を単に重ね合わせて構成しても良く、また溶
着等により接続一体化して構成することもできる。ま
た、保護構造12を設けた法面13より下方の、廃棄物
処分場10の底面部分には、保護構造12の下端部から
延長して、遮水シート11を覆って不織布からなる保護
材23が設けられている(図1参照)。
【0024】そして、このようにして設置されたこの実
施例の遮水シート11の保護構造12によれば、相当の
厚さを有し、入手が容易な網状マット付シート14が遮
水シート11と廃棄物30との間に介装することによ
り、遮水シート11の破損を防止するとともに、廃棄物
30の底面部分には、地下水や浸透水の排水層や、ガス
抜き層あるいは空気の供給層としての空隙部分が保持さ
れて、廃棄物の安定化が図られることになる。
施例の遮水シート11の保護構造12によれば、相当の
厚さを有し、入手が容易な網状マット付シート14が遮
水シート11と廃棄物30との間に介装することによ
り、遮水シート11の破損を防止するとともに、廃棄物
30の底面部分には、地下水や浸透水の排水層や、ガス
抜き層あるいは空気の供給層としての空隙部分が保持さ
れて、廃棄物の安定化が図られることになる。
【0025】また、複数の網状マット付シート14が、
法面13の傾斜方向に沿って屋根瓦状に連続配設されて
いることにより、遮水シート11とともに2重の遮水効
果を得ることができるとともに、各網状マット付シート
14が遮水シート11に仮止めされていることにより、
投棄した廃棄物30が圧密沈下等を生じる場合でも、遮
水シート11に過度の引張り荷重によるたるみや損傷が
生じるのを回避することができる。
法面13の傾斜方向に沿って屋根瓦状に連続配設されて
いることにより、遮水シート11とともに2重の遮水効
果を得ることができるとともに、各網状マット付シート
14が遮水シート11に仮止めされていることにより、
投棄した廃棄物30が圧密沈下等を生じる場合でも、遮
水シート11に過度の引張り荷重によるたるみや損傷が
生じるのを回避することができる。
【0026】なお、この発明は、上記実施例の実施の態
様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載さ
れた構成の範囲内において、種々変更して採用すること
ができる。例えば、必ずしも網状マット付シート14の
表面に防砂用シート21を設ける必要はなく、また、各
網状マット付シート14は、廃棄物30の投棄や覆土3
1が完了したところから順次設置してゆく場合に限定さ
れず、予め法面13の全域に取り付けておくことによ
り、この網状マット付シート14によって紫外線や風雨
等から遮水シート11を防護するようにすることもでき
る。さらに、この発明は、凹状の処分場10を周囲の地
盤にすり付けるための法面13に限定されることなく、
その他の斜面部分に対しても採用することができる。
様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載さ
れた構成の範囲内において、種々変更して採用すること
ができる。例えば、必ずしも網状マット付シート14の
表面に防砂用シート21を設ける必要はなく、また、各
網状マット付シート14は、廃棄物30の投棄や覆土3
1が完了したところから順次設置してゆく場合に限定さ
れず、予め法面13の全域に取り付けておくことによ
り、この網状マット付シート14によって紫外線や風雨
等から遮水シート11を防護するようにすることもでき
る。さらに、この発明は、凹状の処分場10を周囲の地
盤にすり付けるための法面13に限定されることなく、
その他の斜面部分に対しても採用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
廃棄物処分場における遮水シートの敷設構造によれば、
入手が容易な網状マット付シートを、斜面部分におい
て、遮水シートの表面に仮止め固定しながら屋根瓦状に
連続配設することにより構成されるので、斜面部分に敷
設した遮水シートに過大な引張り荷重を生じさせること
なく、これのたるみや損傷を容易に回避することができ
るとともに、遮水機能を高め、また投棄された廃棄物の
安定化をも容易に図ることができる。
廃棄物処分場における遮水シートの敷設構造によれば、
入手が容易な網状マット付シートを、斜面部分におい
て、遮水シートの表面に仮止め固定しながら屋根瓦状に
連続配設することにより構成されるので、斜面部分に敷
設した遮水シートに過大な引張り荷重を生じさせること
なく、これのたるみや損傷を容易に回避することができ
るとともに、遮水機能を高め、また投棄された廃棄物の
安定化をも容易に図ることができる。
【図1】この発明の一実施例にかかる遮水シートの保護
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示す破断
略示断面図である。
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示す破断
略示断面図である。
【図2】(a)は、図1の埋立型の廃棄物処分場の斜面
部分の構成を拡大して示す略示断面図、(b)は、網状
マット付シートの具体的構成を例示する略示断面図であ
る。
部分の構成を拡大して示す略示断面図、(b)は、網状
マット付シートの具体的構成を例示する略示断面図であ
る。
10 廃棄物処分場 11 遮水シート 12 遮水シートの保護構造 13 法面(斜面部分) 14 網状マット付シート 15 接続部分 16 下端部分 17 上端部分 18 下地材 19 網状樹脂マット(網状マット) 20 シート片 21 防砂用シート 22 両面接着テープ(仮止め手段) 23 保護材 30 廃棄物 31 覆土
Claims (2)
- 【請求項1】 廃棄物処分場の斜面部分に敷設される遮
水シートを保護するための保護構造であって、多数の線
条が不規則な多数のループをなして絡み合うヘチマ構造
を網状マットとして表面に固着した複数の網状マット付
シートを、前記網状マットが上面側に位置するようにし
た状態で、かつ前記斜面部分における傾斜方向の各接続
部分において上流側に位置する網状マット付シートの下
端部分を下流側に位置する網状マット付シートの上端部
分の上面に重ねて配置するとともに、この網状マット付
シートの上端部分を敷設した遮水シートに各々仮止めし
つつ、前記遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配
設することを特徴とする廃棄物処分場における遮水シー
トの保護構造。 - 【請求項2】 前記各網状マット付シートには、これの
表面を覆う防砂用シートが取り付けられていることを特
徴とする請求項1に記載の遮水シートの保護構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34367195A JPH09174012A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 廃棄物処分場における遮水シートの保護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34367195A JPH09174012A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 廃棄物処分場における遮水シートの保護構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09174012A true JPH09174012A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18363346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34367195A Pending JPH09174012A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 廃棄物処分場における遮水シートの保護構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09174012A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000202390A (ja) * | 1999-01-12 | 2000-07-25 | Takiron Co Ltd | 廃棄物処分場の遮水構造 |
| JP2008188500A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Ohbayashi Corp | 遮水構造及び遮水構造の施工方法 |
| JP2009281022A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Taiyo Kogyo Corp | 遮水シートの延出端部同士の接合方法 |
| JP2013128900A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Masataka Nagano | 被処理物の処理装置と処理方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34367195A patent/JPH09174012A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000202390A (ja) * | 1999-01-12 | 2000-07-25 | Takiron Co Ltd | 廃棄物処分場の遮水構造 |
| JP2008188500A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Ohbayashi Corp | 遮水構造及び遮水構造の施工方法 |
| JP2009281022A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Taiyo Kogyo Corp | 遮水シートの延出端部同士の接合方法 |
| JP2013128900A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Masataka Nagano | 被処理物の処理装置と処理方法 |
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