JPH09175492A - モーターボート用姿勢制御装置 - Google Patents

モーターボート用姿勢制御装置

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JPH09175492A
JPH09175492A JP33900095A JP33900095A JPH09175492A JP H09175492 A JPH09175492 A JP H09175492A JP 33900095 A JP33900095 A JP 33900095A JP 33900095 A JP33900095 A JP 33900095A JP H09175492 A JPH09175492 A JP H09175492A
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JP
Japan
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rotation speed
control device
steering nozzle
drive device
lower limit
Prior art date
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Pending
Application number
JP33900095A
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English (en)
Inventor
Yasuo Okada
康夫 岡田
Makoto Ogata
真 尾形
Kunihiko Kamio
国彦 神尾
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットル操作にトリム操作を連動させるこ
とにより、モーターボートのスムーズな走行を確保しう
る姿勢制御装置を提供すること。 【解決手段】 実質的に上下方向に揺動駆動可能なステ
アリングノズル6と、ポンプ駆動用エンジン5の回転数
を検出し、該回転数に応じてノズル駆動モータ17を駆
動せしめるコントローラ14とを備えており、前記ステ
アリングノズル6が、エンジン回転数が2000rpm
未満のときにはその揺動の下限位置に傾斜して該位置を
保持し、2000rpmを超えた時から1秒経過後に下
限位置から上方に揺動して停止し、2000rpmを下
回った時から1秒経過後に下限位置に向かって揺動して
停止するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモーターボート用姿
勢制御装置に関する。さらに詳しくは、いわゆるウォー
タージェット推進装置を備えたモーターボートの姿勢制
御装置であって、航行速度や速度変化に応じてウォータ
ージェット水流の噴射方向を上下に変化させることによ
って、たとえば加速や高速巡行等に好適な船体姿勢を選
択、設定し、スムーズな走行を可能ならしめたモーター
ボート用姿勢制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウォータージェット推進装置を備
えたモーターボートは、特公平4−64920号公報お
よび実公平6−15384号公報に開示されている。か
かるモーターボートは、一般に船体の下面に形成された
吸水部から推進用ポンプによって水を吸い込んで船体後
方に配設されたステアリングノズルの吐出部から噴射す
ることによって前進するものである。そして、ステアリ
ングノズルを水平方向に揺動させることによって水の噴
射方向を左右に変化させて操舵する。また、操舵とは別
にスロットルレバーを操作することによってエンジンの
回転数を変化させて船速を増減する。
【0003】また、このモーターボートにはトリム操作
用の機構が備わっている。トリム操作は前記推進用ポン
プの吐出部たるステアリングノズルの吐出方向を上下に
変化させて船体を前後に傾斜させることによって行う。
ステアリングノズルの吐出方向を水平からやや上方に向
けると噴射反力の鉛直方向成分によって、船体の重心近
傍を中心に船体後部が下がり、逆に船体前部が上がる。
吐出方向をやや下方に向けると噴射反力の鉛直方向成分
によって、船体後部が上がり、逆に船体前部が下がる。
かかるトリム操作は船体の姿勢を適正に保ち、走行速度
を上昇させたり、加速をスムーズに行ったり、乗り心地
を向上させるために行うものである。すなわち、船速に
応じた好適な船体姿勢をとるために調整するものであ
る。
【0004】したがって、運転者は通常モーターボート
を発進させて加速するときにはスロットルレバーを全開
操作するとともに、加速時の好適な船体姿勢をとるため
にチルトスイッチを操作して船体を前傾にする(船尾を
やや上げて船首をやや下げる)。ついで、船速が上昇し
た状態で航行するときには、できるかぎり高速にしてこ
れを維持するために再度チルトスイッチを操作して船体
を後傾にする(船尾をやや下げて船首をやや上げる)。
このトリム操作は、通常トリムメータを監視しつつ行
う。トリムメータは運転席に装備された、船体の前後傾
斜の程度を表示するメータである。
【0005】このように、従来のウォータージェットモ
ーターボートには、操舵機構、スロットル操作機構、ト
リム操作機構という、それぞれ異なる目的に応じた異な
る機構が備えられており、それぞれ手動で操作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】叙上のごとく、従来の
モーターボートでは、その発進から高速巡行にわたって
運転者がスロットル操作とトリム操作という別個の操作
を互いに連携しつつ、さらにトリムメータを監視しなが
ら操作している。さらに、迅速なトリム調整を可能にす
るためにステアリングノズルの揺動速度を速くしている
のが通常である。
【0007】したがって、アイドリングから発進すると
きおよび加速から高速巡行に移るときに、トリム操作の
タイミングが合わずにステアリングノズルが適切な位置
に向かないと、以下のごとくスムーズな走行は難しい。
【0008】つまり、加速時に船体を後傾にすると船体
と水面との接触面が減少し、スムーズな加速性能を得に
くい。一方、巡行時に船体を前傾にすると船体への水の
抵抗が大きくなって望む高速が出ないし、逆に後傾の程
度が大きすぎると吸水口が水面上に露出して水を吸引し
なくなって船速が低下する。船速が低下すれば船首が水
面に接触して再度加速され、再び船首が持ち上がり三た
び船首が接触する。かかる状態が繰り返されてしまうこ
ととなる。
【0009】本発明の目的は、スロットル操作にトリム
操作を連動させたり、ステアリングノズルを多段階に停
止させたりすることによって、モーターボートの主に加
速時と巡行時とのそれぞれに好適な船体姿勢が選定され
且つ設定され、それによってモーターボートのスムーズ
な走行を確保しうるモーターボート用姿勢制御装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一態様に係る
モーターボート用姿勢制御装置は、推進用ポンプの吐出
部に配設された実質的に上下方向に揺動駆動可能なステ
アリングノズルと、前記推進用ポンプ駆動用エンジンの
回転数を検出するための回転数検出手段とを備えてお
り、前記ステアリングノズルが、エンジン回転数が所定
回転数未満のときにはその揺動の下限位置に傾斜して該
位置を保持し、前記所定回転数以上のときには下限位置
から上方に揺動した位置に停止するように構成されてい
る。
【0011】また、本発明の第二態様に係るモーターボ
ート用姿勢制御装置は、推進用ポンプの吐出部に配設さ
れた実質的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノ
ズルと、前記推進用ポンプ駆動用エンジンの回転数を検
出するための回転数検出手段とを備えており、前記ステ
アリングノズルが、エンジン回転数が所定回転数未満の
ときにはその揺動の下限位置に傾斜して該位置を保持
し、前記所定回転数を超えた時から所定時間経過後に下
限位置から上方に揺動して停止し、前記所定回転数を下
回った時から所定時間経過後に下限位置に向かって揺動
して停止するように構成されている。
【0012】かかる特徴によって本発明のモーターボー
ト用姿勢制御装置(以下、単に姿勢制御装置という)
は、スロットル操作のみによって、また、とくにトリム
メータを監視する必要なく、加速時には船体を前傾させ
て接水面積を大きくしうるため、船体姿勢が適正となっ
て加速性能が向上し、また、高速巡行時には船体を後傾
させて接水面積を小さくしうるため、水の抵抗が少なく
最高速度が伸びるという作用を奏する。
【0013】ここで、推進用ポンプの吐出部に配設され
た実質的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノズ
ルと、前記推進用ポンプ駆動用エンジンの回転数を検出
するための回転数検出手段と、自動操作モードと手動操
作モードとの切替え手段とを備え、自動操作モードに切
り換えられたときは前記ステアリングノズルが、エンジ
ンの回転数が所定回転数未満かまたは以上かに応じて所
定方向に揺動するように構成するが、手動操作モードに
切り換えることにより、従来のモーターボートにおける
スロットル操作とトリム操作とを別々に手動によって行
うこともできるため、手動運転を楽しみたいというよう
な要望にも対応でき、さまざまな運転法を選択すること
ができる点で好ましい。
【0014】叙上の姿勢制御装置において、ステアリン
グノズル位置検出手段と、ステアリングノズルの上下揺
動駆動装置と、前記回転数検出手段からの信号に応じて
前記上下揺動駆動装置に駆動信号を送るための制御装置
とを備え、該制御装置を、回転数検出手段からの信号が
所定回転数以上から所定回転数未満に切り替わった時点
から所定時間後に上下揺動駆動装置に対してチルトダウ
ン信号を送り、回転数検出手段からの信号が所定回転数
未満から所定回転数以上に切り替わった時点から所定時
間後に上下揺動駆動装置に対してチルトアップ信号を送
るように構成し、前記ステアリングノズル位置検出手段
を、ステアリングノズルがその揺動の上限位置および下
限位置にあるときには上下揺動駆動装置に対して駆動停
止信号を送るように構成するのが、加速減速を短周期で
繰り返すときの船体姿勢の小刻みな変動を防止するとと
もに、従来の推進装置に簡易な構成を付加するだけで上
記作用効果を達成しうる点で好ましい。
【0015】さらに、かかる姿勢制御装置において、前
記制御装置を、回転数検出手段からの信号が所定回転数
未満から所定回転数以上に切り替わった時点から所定時
間後に上下揺動駆動装置に対してチルトアップ信号を送
り且つその時点から所定時間経過後に上下揺動駆動装置
の駆動を停止せしめるように構成するのが、船体の形状
に応じて自在に高速巡行時の船体の姿勢を設定しうる点
で好ましい。
【0016】また、本発明の第三態様に係るモーターボ
ート用姿勢制御装置は、推進用ポンプの吐出部に配設さ
れた実質的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノ
ズルと、該ステアリングノズルの上下揺動駆動装置と、
該上下揺動駆動装置を作動させるチルトスイッチと、前
記揺動の上限位置と下限位置とにそれぞれ配設された前
記上下揺動駆動装置の停止機構と、該上限および下限の
停止機構同士の間に間隔をおいて配設された、前記上下
揺動駆動装置を停止させるための少なくとも一個の中間
停止機構とを備えており、前記上下揺動駆動装置が前記
チルトスイッチの操作中に作動するように構成され、該
中間停止機構が前記チルトスイッチの操作中には作動可
能状態にあり、チルトスイッチの操作が停止された時に
は非作動状態に戻るように構成されている。
【0017】かかる特徴によって本第三態様の姿勢制御
装置は、チルトスイッチを操作することによって、いわ
ば小刻みにトリム変化をなしうる。すなわち、たとえチ
ルトスイッチを押し続けてもステアリングノズルは第一
の位置に停止し、ついでチルトスイッチ押圧を一端開放
したのちに再度チルトスイッチを押せばステアリングノ
ズルは次の位置まで変位して停止するという具合であ
る。その結果、とくにトリムメータを監視する必要な
く、船速に応じた細かいトリム調整が可能となる。さら
に、ステアリングノズルの揺動速度をさらに大きくする
ことも可能となる。
【0018】また、前記手動操作モードと自動操作モー
ドとの切換え手段をとくに備えた第一および第二の態様
の姿勢制御装置に対して、手動操作モードに切り換えら
れたときには上述のごとく、上下揺動駆動装置を前記チ
ルトスイッチの操作中に作動するように構成し、該中間
停止機構を前記チルトスイッチの操作中には作動可能状
態にあるように構成し、チルトスイッチの操作が停止さ
れた時には非作動状態に戻るように構成するのが、前述
の自動モード運転による作用効果と上述の手動モード運
転による作用効果とが併せて奏される点で好ましい。
【0019】また、叙上の中間停止機構を備えた姿勢制
御装置に対し、モード切替えスイッチを配設し、該モー
ド切替えスイッチによって前記中間停止機構が機能する
多段停止モードと前記中間停止機構が機能しない自由操
作モードとに切替えられるように構成するのが、さまざ
まな運転法を選択することができる点で好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】つぎに、添付の図面に示された実
施形態に基づいて本発明の姿勢制御装置を説明する。
【0021】図1は本発明の姿勢制御装置が適用される
モーターボートの動作の一例を示す側面断面図、図2は
本発明の姿勢制御装置の一実施形態を示す側面断面図、
図3は図2の姿勢制御装置の平面図、図4は図2の姿勢
制御装置の操作系統を示す系統図、図5は図2の姿勢制
御装置のマニュアルモードにおける動作例を示すフロー
チャート、図6は図2の姿勢制御装置のオートモードに
おける動作例を示すフローチャート、図7は本発明の姿
勢制御装置の他の実施形態を示す説明図、図8は図7に
おけるリミットスイッチの機能を示す説明図である。
【0022】図1に示すように、船体Bの後部の下面側
に推進装置1が設置されている。推進装置1は、ポンプ
を構成するケーシング2と、該ケーシング2内に配設さ
れたインペラー3と、プロペラシャフト4を介してイン
ペラー3を回転駆動するエンジン5と、ケーシング2の
吐出部に配設されたステアリングノズル6とから構成さ
れている。インペラー3の回転によって、船体B下面に
形成された吸水口Sから水が吸引され、ステアリングノ
ズル6の噴射口6aから噴射され、その反力によって船
体Bが前進する。7は操舵ハンドルであり、左右に回動
させることによってプッシュプルケーブルまたはプルケ
ーブル(いずれも図示せず)を介してステアリングノズ
ル6を左右に揺動させ(図3参照)、船体Bを左および
右に旋回させる。
【0023】図1において、(a)、(b)、(c)は
それぞれトリム操作による船体の異なる姿勢を示してい
る。トリム操作はチルトレバー16またはトリムスイッ
チ16a(図4参照)によって船体を前および後に傾斜
させることである。(a)はステアリングノズル6の方
向をほぼ船体Bの基線に一致させた状態で航行している
ところを示し、(b)はステアリングノズル6をその噴
射口6aがやや上方に向いた状態にして航行していると
ころを示し、(c)はステアリングノズル6をその噴射
口6aがやや下方に向いた状態にして航行しているとこ
ろを示している。したがって、(b)では噴射口2から
噴射された水流の反力の鉛直方向成分によって船尾がや
や沈み、逆に船首がやや上がっている。(c)では水流
の反力の鉛直方向成分によって船尾がやや上がり、逆に
船首がやや沈んでいる。(b)の状態では船体Bの接水
面積が小さいため、水の抵抗が小さく速度が伸びる。
(c)の状態では船体Bの接水面積が大きいため、水の
抵抗が大きく速度が伸びない。かかる傾向から、加速時
には(c)の姿勢が望ましく、高速巡行時には(b)の
姿勢が望ましい。
【0024】図2〜3には推進装置1の詳細が示されて
いる。図中エンジンは省略されている。8はインペラー
3の軸受であり、9は吸水口Sからステアリングノズル
6に至る水流の通路である。10はステアリングノズル
6の水平揺動軸であり、11はステアリングノズル6の
鉛直揺動軸である。
【0025】図4には姿勢制御装置1の操作系統が示さ
れている。図4中12は運転席に配設されたスロットル
レバーであり、エンジン5の回転数を変化させる手段で
ある。また、エンジン5中の破線で示すものはエンジン
5の点火機構(以下、イグナイターという)13であ
り、組み込まれたコンピュータによりエンジン回転数に
応じた点火タイミングの調整が可能である。そこで、こ
のコンピュータからエンジン回転数が所定回転数(たと
えば2000rpm)以上であるか未満であるかの信号
をコントローラ14に送信するように構成されている。
15はトリム操作の自動操作モードと手動操作モードと
を切り換えるための切替えスイッチである。
【0026】16はステアリングノズル6を鉛直揺動さ
せる(トリム操作)ためのチルトレバーであり、トリム
スイッチ16aが内蔵されている。該トリムスイッチ1
6aはコントローラ14に電気的に接続されている。
【0027】前記切替えスイッチ15を手動操作モード
にした状態(図5における「マニュアルモード」も併せ
て参照)では、チルトレバー16を傾倒操作することに
よってトリムスイッチ16aからコントローラ14に信
号が送られ、その信号に基づいてコントローラー14か
らノズル駆動モータ17に駆動信号が送られる。その結
果トリムスイッチ16aの指定した所定の揺動位置にス
テアリングノズル6が鉛直揺動させられる。図5中、
「チルトアップSW ON」とは、チルトレバー16を
チルトアップ(ステアリングノズルを上方へ揺動させ
る)に設定していることを示し、「チルトダウンSW
ON」とは、チルトレバー16をチルトダウン(ステア
リングノズルを下方へ揺動させる)に設定していること
を示している。また、「モータUP」とは、ノズル駆動
モータ17がステアリングノズル6を上方揺動させる方
向に回転する意味であり、「モータDOWN」とは、ス
テアリングノズル6を上方揺動させる方向に回転する意
味である。「オートSW OFF→ON」とは、切替え
スイッチ15が自動操作モードに切り替わったことを意
味する。
【0028】ステアリングノズル6の揺動位置(つまり
停止位置)として、上限位置、下限位置、ノーマル位
置、およびこれら各位置間に所定段階で停止位置が設け
られている。各位置はノズル駆動モータ17の回転量ま
たは回転時間を制御することによって設定される。本実
施形態では、ノーマル位置が水平方向(船体の基線方
向)であり、上限位置は吐出口6aがノーマル位置から
5°上方に向いた位置であり、下限位置は吐出口6aが
ノーマル位置から15°下方に向いた位置であり、ノー
マル位置と下限位置とのあいだはステアリングノズル6
が5°間隔で停止させられるように構成されている。
【0029】ノズル駆動モータ17には、上記停止位置
のうちのいずれかを基準としたノズル駆動モータ17の
回転量に基づいて、現時点でのステアリングノズル6の
停止位置を検知してコントローラ14に送信するための
停止位置検出機構18が設置されている。そして、コン
トローラ14は、トリムスイッチ16aの操作によって
ステアリングノズル6の停止位置が指定されると、現停
止位置との差をノズル駆動モータ17の回転量(または
回転時間)および回転方向に換算してノズル駆動モータ
17にその回転駆動信号を送る。19はステアリングノ
ズル6の停止位置を表示するトリムメータである。
【0030】このように、ステアリングノズル6の傾斜
度を変更することによって水流の噴射方向を変化させ、
その反力の鉛直方向成分によって船体を前傾にしたり後
傾にしてトリム調整を行う。なお、ノーマル位置は船体
の形状は水平方向(船体の基線方向)に限定されず、艇
の性能、性格および使用目的等に応じて設定すればよ
い。
【0031】そして、前記切替えスイッチ15を自動操
作モードに切り換えるとトリムスイッチ16aとコント
ローラ14との電気的接続が遮断され、ステアリングノ
ズル6の鉛直揺動はスロットルレバー12の操作に連動
するため、トリム操作を独立して行う必要はない。以
下、その動作を図6における「オートモード」を参照し
つつ説明する。
【0032】すなわち、たとえば停止状態にあるモータ
ーボート(エンジン5はアイドリング状態にある)を、
スロットルレバー12の操作によってエンジンの回転数
を増加させて加速する。なお、エンジン5のアイドリン
グ時には後述するようにステアリングノズル6がその揺
動下限位置にあるので、アイドリング状態から加速し始
めてある程度の時間は船体Bは前傾姿勢で加速される。
エンジン回転数の増加により、イグナイター13からコ
ントローラ14に対する信号がエンジン回転数2000
rpm未満である旨の信号(以下、低速信号という)か
ら2000rpm以上である旨の信号(以下、高速信号
という)に切り替わる。そうすると、切り替わった時点
から所定時間(たとえば1秒間)経過後にコントローラ
14からノズル駆動モータ17に対してステアリングノ
ズル6を上方へ揺動させる(以下、チルトアップとい
う)指令が送られる。ステアリングノズル6が上限位置
に至ればリミットスイッチ(図示しない)の作動によっ
てノズル駆動モータ17の回転が停止する。チルトアッ
プにより、船体Bがいわば後傾となって速度が伸びるこ
ととなる。本実施形態では、チルトアップによってステ
アリングノズル6が上限位置に至ったときにリミットス
イッチが働くようにされているが、さらにチルトアップ
時間を1.2秒に設定もしている。これは、加速後はと
くにステアリングノズル6が上限位置に達していなくと
もよく、水平方向近傍を向いていればよいからである。
また、トリムの上下作動角は使用範囲の最大範囲を想定
して決定されているので、必ずしも上限をベストポジシ
ョンに設定しなくてもよいのである。
【0033】なお、高速信号に切り替わってからチルト
アップするまでのあいだ1秒間を設定したのは、200
0rpm近傍の短周期の加速減速の繰り返し操作の可能
性を想定したものであり、したがって、とくに1秒間に
限定されることはなく、たとえば、艇の定員や性能等に
応じてこの時間を増減すればよい。
【0034】ついで、高速巡行から減速してエンジン回
転数が2000rpmを下回ると、イグナイター13か
らコントローラ14に対する信号が高速信号から低速信
号に切り替わる。そうすると、切り替わった時点から所
定時間(たとえば1秒間)経過後にコントローラ14か
らノズル駆動モータ17に対してステアリングノズル6
を下方へ揺動させる(以下、チルトダウンという)指令
が送られる。ステアリングノズル6が下限位置に至れば
リミットスイッチ(図示しない)の作動によってノズル
駆動モータ17の回転が停止する。信号の切り替わり時
点から1秒間待つ理由は上記したとおりである。なお、
このチルトダウンは次の加速操作に備えるためのもので
ある。また、チルトダウン中にチルトアップ信号が入力
された場合はチルトダウンが完了するまでチルトアップ
させない機構にされている。
【0035】つぎに、図7に示された制御回路を参照し
つつ他の実施形態に係る姿勢制御装置を説明する。この
装置は、手動によってトリム操作を行うものである。モ
ーターボートにこの装置のみを装備してもよく、また、
自動操作モードおよび手動操作モードの双方が可能な前
述の姿勢制御装置の手動操作モードに適用してもよい。
【0036】図中、21はチルトスイッチであり、その
UP側を押せば前記ノズル駆動モータ17(図4も併せ
て参照)が作動してステアリングノズル6を上方へ傾斜
するように揺動させ、そのDW側を押せばステアリング
ノズル6を下方へ傾斜するように揺動させる。22は前
記停止位置検出機構18(図4)と同様の機能を有する
トリムセンサーである。23は装置の操作を可能にせし
めるメインスイッチである。本装置はステアリングノズ
ル6の揺動位置を上限、下限および水平の三段階に設定
することができるものであり、かかる作用を実現するた
めの第一、第二、第三および第四の四個のリレイ31、
32、33、34および第四リレイ34の起動を遅らせ
るためのタイマー24が備えられている。
【0037】25はモード切替えスイッチであり、これ
を閉じると前記各リレイ31、32、33、34が有機
的に機能する多段停止モードとなり、開くと第四リレイ
34が機能しない自由操作モードに切替わる。26はモ
ード切替えスイッチ25をたとえば多段停止モードに切
り換えたときに点灯する表示ランプである。
【0038】自由操作モードとは公知のトリム操作によ
るもので、チルトスイッチ21を押圧操作している間だ
けノズル駆動モータ17が作動し、押圧操作を解除する
か、またはステアリングノズル6が上限位置もしくは下
限位置に至ったときにノズル駆動モータ17の作動が停
止するモードである。
【0039】すなわち、図7において以下のごとく作動
する。なお、ステアリングノズル6は最初に下限位置に
ある場合を考える。
【0040】 メインスイッチ23をONにする →
第一リレイ31がON。
【0041】 チルトスイッチ(UP)21をONに
する → 第二リレイ32がONとなり、ノズル駆動モ
ータ17がノズルUP方向に回転。
【0042】 上限リミットスイッチ27がON →
第二リレイ32がOFFとなって(アースされる)ノ
ズル駆動モータ17が回転停止。
【0043】 チルトスイッチ(DW)21をONに
する → 第三リレイ33がONとなり、ノズル駆動モ
ータ17がノズルDOWN方向に回転。
【0044】 下限リミットスイッチ28がON →
第三リレイ33がOFFとなって(アースされる)ノ
ズル駆動モータ17が回転停止。
【0045】かかる自由操作モードでは、ノズルの揺動
速度が大きいため、トリムメータ19(図4も併せて参
照)を見つつステアリングノズル6を正確に所望の位置
に停止させることがむずかしい。
【0046】一方、モード切替えスイッチ25を閉じて
多段停止モードに切り換えれば、たとえチルトスイッチ
21を押し続けてもステアリングノズル6は現停止位置
に最も近い停止位置に停止し、ついでチルトスイッチ2
1の押圧を一端開放したのちに再度チルトスイッチを押
せばステアリングノズル6は次の停止位置まで変位して
停止する。
【0047】すなわち、図7において以下のごとく作動
する。なお、ステアリングノズル6は最初に下限位置に
ある場合を考える。
【0048】 メインスイッチ23をONにする →
第一リレイ31がON。
【0049】 モード切替えスイッチ25をONにす
る → 表示ランプ26が点灯。
【0050】 チルトスイッチ(UP)21をONに
する → 第二リレイ32がONとなり、ノズル駆動モ
ータ17がノズルUP方向に回転すると同時にタイマー
24が作動し、所定時間後に第四リレイ34がONとな
る。
【0051】 水平リミットスイッチ29がON →
第一リレイ31がOFFとなって(アースされる)ノ
ズル駆動モータ17が回転停止。
【0052】 再度チルトスイッチ(UP)21をO
Nにする → タイマー24が作動して所定時間は第四
リレイ34がOFFになっているため、水平リミットス
イッチ29がONであっても、第一リレイ31がONと
なってノズル駆動モータ17がノズルUP方向に回転
し、ステアリングノズル6が水平リミットスイッチ29
の作動範囲を通過してからタイマー24が切れて第四リ
レイ34がONになる。
【0053】 上限リミットスイッチ27がON →
第二リレイ32がOFFとなって(アースされる)ノ
ズル駆動モータ17が回転停止。
【0054】 チルトスイッチ(DW)21をONに
する → 第三リレイ33がONとなり、ノズル駆動モ
ータ17がノズルDOWN方向に回転と同時にタイマー
24が作動し、所定時間後に第四リレイ34がONとな
る。
【0055】 水平リミットスイッチ29がON →
第一リレイ31がOFFとなって(アースされる)ノ
ズル駆動モータ17が回転停止。
【0056】 再度チルトスイッチ(DW)21をO
Nにする → タイマー24が作動して所定時間は第四
リレイ34がOFFになっているため、水平リミットス
イッチ29がONであっても、第一リレイ31がONと
なってノズル駆動モータ17がノズルDOWN方向に回
転し、ステアリングノズル6が水平リミットスイッチの
作動範囲を通過してからタイマー24が切れて第四リレ
イ34がONになる。
【0057】→ リミットスイッチ28がON → リ
レイ33がOFFとなって(アースされる)ノズル駆動
モータ17が回転停止。
【0058】叙上の結果、とくにトリムメータを監視す
る必要なく、小刻みにトリム変化をなしうる。この多段
停止モードにおいてタイマー24の機能は、ノズル駆動
モータ17へ送るチルトアップ信号およびチルトダウン
信号を所定時間後に通過させることである。図8に示す
ごとくこの所定時間T1 は、ステアリングノズル6が各
リミットスイッチの作動範囲Sを通過する時間T2 より
長くしている。それによって前述のごとく、チルトスイ
ッチ21を再操作することによって、水平リミットスイ
ッチ29が作動している間においてもノズル駆動モータ
を作動させうるのである。したがって、本発明ではとく
に上述のごとく揺動位置を三段階に限定することはな
く、上限および下限のリミットスイッチ27、28を含
めたリミットスイッチ同士の間隔Dを、設置すべき各リ
ミットスイッチの作動範囲Sよりも大きくしうる限り中
間リミットスイッチの増設が可能になる。言い換えれ
ば、四段階以上のステアリングノズル停止が可能とな
る。また、中間リミットスイッチのうちの一個として必
ずしも水平位置停止のためのリミットスイッチ(図7お
よび図8の29)を装備する必要はなく、前記リミット
スイッチ同士の間隔Dと各リミットスイッチの作動範囲
Sとの間の条件さえ充足すれば任意の位置に中間リミッ
トスイッチを増設することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の姿勢制御装置は、スロットル操
作にトリム操作が連動させられることにより、または、
ステアリングノズルの揺動が多段階になされることによ
り、モーターボートの加速時および巡行時等に好適な船
体姿勢が選定され且つ設定され、それによってモーター
ボートのスムーズな走行を確保しうる。
【0060】しかも、従来技術に対して簡易な構成を付
加することによって上記効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の姿勢制御装置が適用されるモーターボ
ートの動作の一例を示す側面断面図である。
【図2】本発明の姿勢制御装置の一実施形態を示す側面
断面図である。
【図3】図2の姿勢制御装置の平面図である。
【図4】図2の姿勢制御装置の操作系統を示す系統図で
ある。
【図5】図2の姿勢制御装置のマニュアルモードにおけ
る動作例を示すフローチャートである。
【図6】図2の姿勢制御装置のオートモードにおける動
作例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の姿勢制御装置の他の実施形態を示す説
明図である。
【図8】図7におけるリミットスイッチの機能を示す説
明図である。
【符号の説明】
1・・・推進装置 2・・・ケーシング 3・・・インペラー 5・・・エンジン 6・・・ステアリングノズル 6a・・噴射口 12・・・スロットルレバー 13・・・イグナイター 14・・・コントローラ 15・・・切替えスイッチ 16・・・チルトレバー 16a・・トリムスイッチ 17・・・ノズル駆動モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進用ポンプの吐出部に配設された実質
    的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノズルと、
    前記推進用ポンプ駆動用エンジンの回転数を検出するた
    めの回転数検出手段とを備えており、前記ステアリング
    ノズルが、エンジン回転数が所定回転数未満のときには
    その揺動の下限位置に傾斜して該位置を保持し、前記所
    定回転数以上のときには下限位置から上方に揺動した位
    置に停止するように構成されてなるモーターボート用姿
    勢制御装置。
  2. 【請求項2】 推進用ポンプの吐出部に配設された実質
    的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノズルと、
    前記推進用ポンプ駆動用エンジンの回転数を検出するた
    めの回転数検出手段とを備えており、前記ステアリング
    ノズルが、エンジン回転数が所定回転数未満のときには
    その揺動の下限位置に傾斜して該位置を保持し、前記所
    定回転数を超えた時から所定時間経過後に下限位置から
    上方に揺動して停止し、前記所定回転数を下回った時か
    ら所定時間経過後に下限位置に向かって揺動して停止す
    るように構成されてなるモーターボート用姿勢制御装
    置。
  3. 【請求項3】 推進用ポンプの吐出部に配設された実質
    的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノズルと、
    前記推進用ポンプ駆動用エンジンの回転数を検出するた
    めの回転数検出手段と、自動操作モードと手動操作モー
    ドとの切替え手段とを備えており、自動操作モードに切
    り換えられたときに前記ステアリングノズルが、エンジ
    ンの回転数が所定回転数未満かまたは以上かに応じて所
    定方向に揺動するように構成されてなる請求項1または
    2記載のモーターボート用姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 ステアリングノズル位置検出手段と、ス
    テアリングノズルの上下揺動駆動装置と、前記回転数検
    出手段からの信号に応じて前記上下揺動駆動装置に駆動
    信号を送るための制御装置とを備えており、該制御装置
    が、回転数検出手段からの信号が所定回転数以上から所
    定回転数未満に切り替わった時点から所定時間後に上下
    揺動駆動装置に対してチルトダウン信号を送り、回転数
    検出手段からの信号が所定回転数未満から所定回転数以
    上に切り替わった時点から所定時間後に上下揺動駆動装
    置に対してチルトアップ信号を送るように構成されてお
    り、前記ステアリングノズル位置検出手段が、ステアリ
    ングノズルがその揺動の上限位置および下限位置にある
    ときには上下揺動駆動装置に対して駆動停止信号を送る
    ように構成されてなる請求項1〜3のうちのいずれか一
    項に記載のモーターボート用姿勢制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置が、回転数検出手段からの
    信号が所定回転数未満から所定回転数以上に切り替わっ
    た時点から所定時間後に上下揺動駆動装置に対してチル
    トアップ信号を送り且つその時点から所定時間経過後に
    上下揺動駆動装置の駆動を停止せしめるように構成され
    てなる請求項4記載のモーターボート用姿勢制御装置。
  6. 【請求項6】 推進用ポンプの吐出部に配設された実質
    的に上下方向に揺動駆動可能なステアリングノズルと、
    該ステアリングノズルの上下揺動駆動装置と、該上下揺
    動駆動装置を作動させるチルトスイッチと、前記揺動の
    上限位置と下限位置とにそれぞれ配設された前記上下揺
    動駆動装置の停止機構と、該上限および下限の停止機構
    同士の間に間隔をおいて配設された、前記上下揺動駆動
    装置を停止させるための少なくとも一個の中間停止機構
    とを備えており、前記上下揺動駆動装置が前記チルトス
    イッチの操作中に作動するように構成され、該中間停止
    機構が前記チルトスイッチの操作中には作動可能状態に
    あり、チルトスイッチの操作が停止された時には非作動
    状態に戻るように構成されてなるモーターボート用姿勢
    制御装置。
  7. 【請求項7】 ステアリングノズルの上下揺動駆動装置
    と、該上下揺動駆動装置を作動させるチルトスイッチ
    と、前記揺動の上限位置と下限位置とにそれぞれ配設さ
    れた前記上下揺動駆動装置の停止機構と、該上限および
    下限の停止機構同士の間に間隔をおいて配設された、前
    記上下揺動駆動装置を停止させるための少なくとも一個
    の中間停止機構とを備えており、手動モードに切り換え
    られたときには、前記上下揺動駆動装置が前記チルトス
    イッチの操作中に作動するように構成され、該中間停止
    機構が前記チルトスイッチの操作中には作動可能状態に
    あり、チルトスイッチの操作が停止された時には非作動
    状態に戻るように構成されてなる請求項3記載のモータ
    ーボート用姿勢制御装置。
  8. 【請求項8】 モード切替えスイッチが配設されてお
    り、該モード切替えスイッチによって前記中間停止機構
    が機能する多段停止モードと前記中間停止機構が機能し
    ない自由モードとに切替えられるように構成されてなる
    請求項6または7記載のモーターボート用姿勢制御装
    置。
JP33900095A 1995-12-26 1995-12-26 モーターボート用姿勢制御装置 Pending JPH09175492A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02237893A (ja) * 1989-03-10 1990-09-20 Showa Mfg Co Ltd ボート用推進ユニットのトリム角制御方法
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