JPH0917627A - 超電導コイル用巻枠 - Google Patents
超電導コイル用巻枠Info
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- JPH0917627A JPH0917627A JP10226396A JP10226396A JPH0917627A JP H0917627 A JPH0917627 A JP H0917627A JP 10226396 A JP10226396 A JP 10226396A JP 10226396 A JP10226396 A JP 10226396A JP H0917627 A JPH0917627 A JP H0917627A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】極低温下で、かつ外力が加わる条件で使用され
た場合でも超電導コイルのクエンチ発生を抑制できる超
電導コイル用巻枠を提供する。 【構成】超電導コイル用の巻枠21が、高強度化処理さ
れたポリエチレン繊維と高弾性率を有するアルミナ繊維
とを混合したロービングストランドを軸心線に対して±
35度から90度の範囲に配向させた繊維強化プラスチ
ック材料で形成されている。
た場合でも超電導コイルのクエンチ発生を抑制できる超
電導コイル用巻枠を提供する。 【構成】超電導コイル用の巻枠21が、高強度化処理さ
れたポリエチレン繊維と高弾性率を有するアルミナ繊維
とを混合したロービングストランドを軸心線に対して±
35度から90度の範囲に配向させた繊維強化プラスチ
ック材料で形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導コイル用巻
枠に関する。
枠に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導コイル装置を構造的に分類する
と、幾つかのタイプに大別される。巻枠を備えたものも
1つのタイプとして分類できる。このタイプの超電導コ
イル装置は、大電流用のものが多く、巻枠の外周に超電
導体を直に巻き付けて超電導コイルを形成したものや、
巻枠の外周に超電導体を巻き付けて最内層のコイル要素
を形成するとともに、この最内層のコイル要素の外側に
スペーサを介して順次コイル要素を形成し、これらで複
数層構成の超電導コイルを形成したものなどが知られて
いる。そして、交流用やパルス用のものでは、巻枠に渦
電流を発生させないために、巻枠としてエポキシ樹脂を
マトリックスとしたガラス繊維強化プラスチック(以
後、GFRPと略称する。)製のものが用いられてい
る。
と、幾つかのタイプに大別される。巻枠を備えたものも
1つのタイプとして分類できる。このタイプの超電導コ
イル装置は、大電流用のものが多く、巻枠の外周に超電
導体を直に巻き付けて超電導コイルを形成したものや、
巻枠の外周に超電導体を巻き付けて最内層のコイル要素
を形成するとともに、この最内層のコイル要素の外側に
スペーサを介して順次コイル要素を形成し、これらで複
数層構成の超電導コイルを形成したものなどが知られて
いる。そして、交流用やパルス用のものでは、巻枠に渦
電流を発生させないために、巻枠としてエポキシ樹脂を
マトリックスとしたガラス繊維強化プラスチック(以
後、GFRPと略称する。)製のものが用いられてい
る。
【0003】このような超電導コイル装置は、超電導コ
イルを形成している超電導体を超電導転移温度以下の温
度に保つために、全体を液体ヘリウムで代表される極低
温液体中に浸漬した状態で使用される。
イルを形成している超電導体を超電導転移温度以下の温
度に保つために、全体を液体ヘリウムで代表される極低
温液体中に浸漬した状態で使用される。
【0004】しかしながら、GFRP製の巻枠を備えた
従来の超電導コイル装置にあっては次のような問題があ
った。
従来の超電導コイル装置にあっては次のような問題があ
った。
【0005】すなわち、図3(a) に示すように、GFR
P製の巻枠1に超電導体2を巻き付けて超電導コイル3
を形成してなる超電導コイル装置4を極低温液体中に浸
漬すると、巻枠1を構成しているガラス繊維およびエポ
キシ樹脂が正の熱膨張係数を有しているため、巻枠1は
図中太矢印AおよびBで示すように軸方向に収縮すると
ともに半径方向にも収縮する。
P製の巻枠1に超電導体2を巻き付けて超電導コイル3
を形成してなる超電導コイル装置4を極低温液体中に浸
漬すると、巻枠1を構成しているガラス繊維およびエポ
キシ樹脂が正の熱膨張係数を有しているため、巻枠1は
図中太矢印AおよびBで示すように軸方向に収縮すると
ともに半径方向にも収縮する。
【0006】一方、超電導コイル3を構成している超電
導体2も正の熱膨張係数を有する金属材で形成されてい
る。このため、超電導コイル3は、図3(a) 中太矢印C
およびDで示すように、軸方向に収縮するとともに半径
方向に収縮する。
導体2も正の熱膨張係数を有する金属材で形成されてい
る。このため、超電導コイル3は、図3(a) 中太矢印C
およびDで示すように、軸方向に収縮するとともに半径
方向に収縮する。
【0007】このように、超電導コイル装置4を極低温
液体中に単に浸漬した状態では、巻枠1および超電導コ
イル3が同じ形態に熱収縮するので、両者間の結合状態
に緩みが生じるようなことはない。
液体中に単に浸漬した状態では、巻枠1および超電導コ
イル3が同じ形態に熱収縮するので、両者間の結合状態
に緩みが生じるようなことはない。
【0008】しかし、極低温に冷却している状態で、超
電導コイル3に電流を流すと、この電流による電磁力に
よって、超電導コイル3は図3(b) 中に太矢印C′およ
びEで示すように、軸方向の収縮量が一層増し、半径方
向には逆に膨張する。このため、巻枠1に対する超電導
コイル3の固定状態に緩みが生じる。
電導コイル3に電流を流すと、この電流による電磁力に
よって、超電導コイル3は図3(b) 中に太矢印C′およ
びEで示すように、軸方向の収縮量が一層増し、半径方
向には逆に膨張する。このため、巻枠1に対する超電導
コイル3の固定状態に緩みが生じる。
【0009】緩みが生じると、通電している間に超電導
コイル3の全体あるいは一部が動き易くなる。僅かでも
動くと、それに伴なって摩擦熱が発生する。液体ヘリウ
ムで代表される極低温液体は比熱が極めて小さいので、
摩擦熱を極低温液体で速やかに吸収することが困難とな
り、この結果として超電導体2が常電導転移(クエン
チ)してしまう問題があった。
コイル3の全体あるいは一部が動き易くなる。僅かでも
動くと、それに伴なって摩擦熱が発生する。液体ヘリウ
ムで代表される極低温液体は比熱が極めて小さいので、
摩擦熱を極低温液体で速やかに吸収することが困難とな
り、この結果として超電導体2が常電導転移(クエン
チ)してしまう問題があった。
【0010】そこで、この問題を解決するために、最近
では高強度ポリエチレン繊維(以後、DFと略称す
る。)で強化されたプラスチック(以後、DFRPと略
称する。)で巻枠を形成することが試みられている。
では高強度ポリエチレン繊維(以後、DFと略称す
る。)で強化されたプラスチック(以後、DFRPと略
称する。)で巻枠を形成することが試みられている。
【0011】DFは、通常のガラス繊維やセラミック繊
維とは異なり、低温になるにしたがって繊維方向に伸長
するという特異な性質を持っている。すなわち、このD
Fによって強化されたDFRP系成形体は、図4中に一
重の丸印で示すように、繊維方向には負の熱膨張係数を
示す。
維とは異なり、低温になるにしたがって繊維方向に伸長
するという特異な性質を持っている。すなわち、このD
Fによって強化されたDFRP系成形体は、図4中に一
重の丸印で示すように、繊維方向には負の熱膨張係数を
示す。
【0012】このDFのロービングストランドを、たと
えばマトリックスとなるエポキシ樹脂を含ませながら回
転しているマンドレルに螺旋巻付け法で巻付け、図5
(a) に示すような筒状のDFRP系成形体5を形成した
場合、このDFRP系成形体5の周方向および軸方向の
温度による寸法変化は、図5(b) に示すように、マンド
レルの軸心線に対するロービングストランドの巻角度θ
によって左右される。
えばマトリックスとなるエポキシ樹脂を含ませながら回
転しているマンドレルに螺旋巻付け法で巻付け、図5
(a) に示すような筒状のDFRP系成形体5を形成した
場合、このDFRP系成形体5の周方向および軸方向の
温度による寸法変化は、図5(b) に示すように、マンド
レルの軸心線に対するロービングストランドの巻角度θ
によって左右される。
【0013】ここで、螺旋巻付け法では、|θ|が 0゜
から90゜の範囲にあり、マンドレルの軸心線からロービ
ングストランドに対して時計方向に測定するか、あるい
は反時計方向に測定するかによってθの符号がプラスあ
るいはマイナスになる。
から90゜の範囲にあり、マンドレルの軸心線からロービ
ングストランドに対して時計方向に測定するか、あるい
は反時計方向に測定するかによってθの符号がプラスあ
るいはマイナスになる。
【0014】螺旋巻付け法では、回転するマンドレルの
端から端に向けてたとえば巻角度θ=+75 ゜でロービン
グストランドを螺旋巻きし、それから反対方向には巻角
度θ=-75 ゜で螺旋巻きし、このようにして繰返し複数
回巻く。このような巻き方は、通常、“±75゜巻き”あ
るいは“±75゜の巻角度θで巻かれる”と呼ばれてい
る。
端から端に向けてたとえば巻角度θ=+75 ゜でロービン
グストランドを螺旋巻きし、それから反対方向には巻角
度θ=-75 ゜で螺旋巻きし、このようにして繰返し複数
回巻く。このような巻き方は、通常、“±75゜巻き”あ
るいは“±75゜の巻角度θで巻かれる”と呼ばれてい
る。
【0015】図6には温度による寸法変化(熱膨脹係
数)と巻角度θとの関係が示されている。なお、これら
のデータは、図5(b) に示される螺旋巻付け法でロービ
ングストランドを図5(a) に示されるように筒状に巻い
て形成された複数の成形体から得たものである。
数)と巻角度θとの関係が示されている。なお、これら
のデータは、図5(b) に示される螺旋巻付け法でロービ
ングストランドを図5(a) に示されるように筒状に巻い
て形成された複数の成形体から得たものである。
【0016】図中、XaはDFRP系成形体の軸方向の
熱膨張係数を示し、XcはDFRP系成形体の周方向の
熱膨張係数を示している。また、この図6には、GFR
P系成形体の軸方向の熱膨張係数がZaで、同じくGF
RP系成形体の周方向の熱膨張係数がZcで示され、さ
らにADFRP系成形体(AF:DFが50:50の割合で
混合;なお、ADFRP,AFの定義は後述する。)の
軸方向の熱膨張係数がYaで、同じくADFRP系成形
体の周方向の熱膨張係数がYcで示されている。
熱膨張係数を示し、XcはDFRP系成形体の周方向の
熱膨張係数を示している。また、この図6には、GFR
P系成形体の軸方向の熱膨張係数がZaで、同じくGF
RP系成形体の周方向の熱膨張係数がZcで示され、さ
らにADFRP系成形体(AF:DFが50:50の割合で
混合;なお、ADFRP,AFの定義は後述する。)の
軸方向の熱膨張係数がYaで、同じくADFRP系成形
体の周方向の熱膨張係数がYcで示されている。
【0017】図6から判るように、DFRP系成形体の
場合は、使用するマトリックスが正の熱膨張係数を有し
ていても、DFの特性により、巻角度θがほぼ40度か
ら90度の範囲では、周方向の熱膨張係数が小さな正の
値から大きな負の値となり、逆に軸方向の熱膨張係数が
小さな負の値から大きな正の値となる。したがって、巻
角度θが上記範囲に設定されたDFRP系成形体では、
低温になるにしたがって周方向には大きく伸長(膨張)
し、軸方向には大きく収縮することになる。
場合は、使用するマトリックスが正の熱膨張係数を有し
ていても、DFの特性により、巻角度θがほぼ40度か
ら90度の範囲では、周方向の熱膨張係数が小さな正の
値から大きな負の値となり、逆に軸方向の熱膨張係数が
小さな負の値から大きな正の値となる。したがって、巻
角度θが上記範囲に設定されたDFRP系成形体では、
低温になるにしたがって周方向には大きく伸長(膨張)
し、軸方向には大きく収縮することになる。
【0018】これに対して、GFRP系成形体の場合に
は、GF自身がどの方向に対しても正の熱膨張係数を有
しているため、巻角度θを如何なる値に設定しても、周
方向および軸方向の熱膨張係数が正となり、DFRP系
成形体のような特性は得られない。
は、GF自身がどの方向に対しても正の熱膨張係数を有
しているため、巻角度θを如何なる値に設定しても、周
方向および軸方向の熱膨張係数が正となり、DFRP系
成形体のような特性は得られない。
【0019】上述したDFRP系成形体の特性を生か
し、このDFRP系成形体で巻枠を形成すると、巻枠に
クエンチを防ぐための理想的な特性を発揮させることが
できる。
し、このDFRP系成形体で巻枠を形成すると、巻枠に
クエンチを防ぐための理想的な特性を発揮させることが
できる。
【0020】すなわち、図7(a) に示すように、巻角度
θが前記範囲に設定されたDFRP系の巻枠11に超電
導体12を巻き付けて超電導コイル13を形成してなる
超電導コイル装置14を極低温液体中に浸漬すると、巻
枠11は図中太矢印JおよびKで示すように軸方向に収
縮するとともに周方向に膨張する。一方、超電導コイル
13は、図中太矢印CおよびDで示すように、軸方向に
収縮するとともに周方向に収縮する。
θが前記範囲に設定されたDFRP系の巻枠11に超電
導体12を巻き付けて超電導コイル13を形成してなる
超電導コイル装置14を極低温液体中に浸漬すると、巻
枠11は図中太矢印JおよびKで示すように軸方向に収
縮するとともに周方向に膨張する。一方、超電導コイル
13は、図中太矢印CおよびDで示すように、軸方向に
収縮するとともに周方向に収縮する。
【0021】このように、巻枠11と超電導コイル13
とは周方向には逆関係に膨張、収縮する。このため、極
低温液体中に浸漬された状態下では、巻枠11と超電導
コイル13との結合強さが大幅に強化された状態とな
る。
とは周方向には逆関係に膨張、収縮する。このため、極
低温液体中に浸漬された状態下では、巻枠11と超電導
コイル13との結合強さが大幅に強化された状態とな
る。
【0022】超電導コイル13を極低温に冷却している
状態で、超電導コイル13に電流を流すと、この電流に
よる電磁力によって、超電導コイル13は図7(b) に太
矢印C′およびEで示すように、軸方向の収縮量が一層
増し、周方向には逆に膨張する。
状態で、超電導コイル13に電流を流すと、この電流に
よる電磁力によって、超電導コイル13は図7(b) に太
矢印C′およびEで示すように、軸方向の収縮量が一層
増し、周方向には逆に膨張する。
【0023】しかし、極低温液体中に浸漬された段階で
巻枠11と超電導コイル13との結合強さが大幅に強化
されているので、超電導コイル13が収縮、膨張して
も、巻枠11と超電導コイル13との結合強さは、製作
時と同程度の状態に戻るだけである。したがって、巻枠
11と超電導コイル13との結合状態に緩みが生じるよ
うなことはなく、超電導体12の動きが原因で起こるク
エンチの発生を抑えることが可能となる。
巻枠11と超電導コイル13との結合強さが大幅に強化
されているので、超電導コイル13が収縮、膨張して
も、巻枠11と超電導コイル13との結合強さは、製作
時と同程度の状態に戻るだけである。したがって、巻枠
11と超電導コイル13との結合状態に緩みが生じるよ
うなことはなく、超電導体12の動きが原因で起こるク
エンチの発生を抑えることが可能となる。
【0024】しかし、DFRP単独よりなる巻枠を備え
た超電導コイル装置にあっても次のような問題があっ
た。
た超電導コイル装置にあっても次のような問題があっ
た。
【0025】たとえば、超電導コイル装置の応用例とし
て特開平2−168525号公報に示されているような
超電導限流装置に適用した場合を例にとる。超電導限流
装置は、超電導体のクエンチを有効に利用するもので、
巻枠の外周に超電導体を無誘導巻に巻き付け、これを限
流素子としている。そして、限流素子を線路に直列に接
続し、この限流素子に流れる線路電流が超電導体の臨界
電流を越えたとき、限流素子を構成している超電導体を
クエンチさせ、このクエンチに伴う超電導体の急激な抵
抗値増加で限流装置としての機能を発揮させている。
て特開平2−168525号公報に示されているような
超電導限流装置に適用した場合を例にとる。超電導限流
装置は、超電導体のクエンチを有効に利用するもので、
巻枠の外周に超電導体を無誘導巻に巻き付け、これを限
流素子としている。そして、限流素子を線路に直列に接
続し、この限流素子に流れる線路電流が超電導体の臨界
電流を越えたとき、限流素子を構成している超電導体を
クエンチさせ、このクエンチに伴う超電導体の急激な抵
抗値増加で限流装置としての機能を発揮させている。
【0026】このように、超電導限流装置に適用した場
合、クエンチが発生した瞬間、超電導体が抵抗体となる
ので、その抵抗値と通電電流とによって決まる大きなジ
ュール熱が発生する。このジュール熱によって液体ヘリ
ウムで代表される極低温液体が急激に蒸発し、巻枠の周
辺に高圧力のガス領域が発生する。この領域の圧力は局
所的に 10kg/cm2 にも達し、巻枠に対して大きな外力と
して作用する。
合、クエンチが発生した瞬間、超電導体が抵抗体となる
ので、その抵抗値と通電電流とによって決まる大きなジ
ュール熱が発生する。このジュール熱によって液体ヘリ
ウムで代表される極低温液体が急激に蒸発し、巻枠の周
辺に高圧力のガス領域が発生する。この領域の圧力は局
所的に 10kg/cm2 にも達し、巻枠に対して大きな外力と
して作用する。
【0027】DFRPの弾性係数は、限流耐量性に見合
うに十分とはいえない。このため、上記のように大きな
外力を受けると、巻枠が弾性変形する。巻枠が弾性変形
すると、この変形時に超電導体がそれまでの安定位置か
ら位置ずれする。この結果、超電導体を超電導転移させ
た後に再び通電したときに超電導体が次の安定位置へと
動き易い。超電導体が動くと、前述のように摩擦熱が発
生し、この摩擦熱は超電導体をクエンチさせる原因とな
る。この現象が繰り返されるため、限流要素に通電可能
な電流値、つまり限流要素の定格電流値が必然的に小さ
い値に抑えられてしまうことになる。
うに十分とはいえない。このため、上記のように大きな
外力を受けると、巻枠が弾性変形する。巻枠が弾性変形
すると、この変形時に超電導体がそれまでの安定位置か
ら位置ずれする。この結果、超電導体を超電導転移させ
た後に再び通電したときに超電導体が次の安定位置へと
動き易い。超電導体が動くと、前述のように摩擦熱が発
生し、この摩擦熱は超電導体をクエンチさせる原因とな
る。この現象が繰り返されるため、限流要素に通電可能
な電流値、つまり限流要素の定格電流値が必然的に小さ
い値に抑えられてしまうことになる。
【0028】このように、DFRP単独よりなる巻枠を
備えた超電導コイル装置にあっては、超電導限流装置な
どのように、巻枠に大きな外力が加わる用途に適用した
場合には、DFRPの弾性係数が小さいことが原因し、
DFRP製の巻枠が備えているクエンチ防止機能を有効
に活かすことができない問題があった。
備えた超電導コイル装置にあっては、超電導限流装置な
どのように、巻枠に大きな外力が加わる用途に適用した
場合には、DFRPの弾性係数が小さいことが原因し、
DFRP製の巻枠が備えているクエンチ防止機能を有効
に活かすことができない問題があった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、GFRP
製の巻枠やDFRP製の巻枠をにあっては、本質的に超
電導コイルの不安定性を回避できない問題があった。
製の巻枠やDFRP製の巻枠をにあっては、本質的に超
電導コイルの不安定性を回避できない問題があった。
【0030】そこで本発明は、上述した不具合を解消で
きる超電導コイル用巻枠を提供することを目的としてい
る。
きる超電導コイル用巻枠を提供することを目的としてい
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、マトリックス樹脂と繊維方向に負の熱膨
張係数を示すポリエチレン繊維と該ポリエチレン繊維よ
り弾性係数の大きい強化材とを含む繊維強化プラスチッ
ク材料で形成された超電導コイル用巻枠であって、巻枠
の軸心線に対して前記ポリエチレン繊維が±35度〜90度
の範囲に配向されていることを特徴としている。
に、本発明は、マトリックス樹脂と繊維方向に負の熱膨
張係数を示すポリエチレン繊維と該ポリエチレン繊維よ
り弾性係数の大きい強化材とを含む繊維強化プラスチッ
ク材料で形成された超電導コイル用巻枠であって、巻枠
の軸心線に対して前記ポリエチレン繊維が±35度〜90度
の範囲に配向されていることを特徴としている。
【0032】なお、前記ポリエチレン繊維は、強度が少
なくとも1.32GPa以上で、弾性係数が少なくとも23.9
GPa以上の特性を備えていることが好ましい。
なくとも1.32GPa以上で、弾性係数が少なくとも23.9
GPa以上の特性を備えていることが好ましい。
【0033】また、前記強化材は、強度が少なくとも12
00MPa以上で、弾性係数が少なくとも120 GPa以上
の特性を備えたアルミナ繊維であることが好ましい。
00MPa以上で、弾性係数が少なくとも120 GPa以上
の特性を備えたアルミナ繊維であることが好ましい。
【0034】また、前記アルミナ繊維は、前記ポリエチ
レン繊維との混合比率が、 5:95〜75:25、好ましくは
10:90〜65:35の範囲で前記繊維強化プラスチック中に
含まれていることが好ましい。
レン繊維との混合比率が、 5:95〜75:25、好ましくは
10:90〜65:35の範囲で前記繊維強化プラスチック中に
含まれていることが好ましい。
【0035】また、巻枠は、外周面部に超電導体を収容
固定するための螺旋溝を備えていることが好ましい。
固定するための螺旋溝を備えていることが好ましい。
【0036】また、巻枠は、さらに外周面部に超電導体
を冷却する極低温液を案内するための通路を備えている
ことが好ましい。
を冷却する極低温液を案内するための通路を備えている
ことが好ましい。
【0037】本発明で使用する繊維強化プラスチック材
料は、熱膨張率がマイナスのポリエチレン繊維のロービ
ングストランド、一方向強化繊維シートまたはファブリ
ックシート等とポリエチレン繊維よりも弾性係数が大き
い強化材(以下では“HMA”と略称する)を含んでい
る。
料は、熱膨張率がマイナスのポリエチレン繊維のロービ
ングストランド、一方向強化繊維シートまたはファブリ
ックシート等とポリエチレン繊維よりも弾性係数が大き
い強化材(以下では“HMA”と略称する)を含んでい
る。
【0038】かかる繊維強化プラスチック材料において
は、ポリエチレン繊維と巻枠の軸心線との角度、つまり
巻角度θは後述する範囲に設定される。
は、ポリエチレン繊維と巻枠の軸心線との角度、つまり
巻角度θは後述する範囲に設定される。
【0039】HMAの形態は、フィラメント、短繊維お
よび粒子からなるグループから選択することができる。
HMAの例としては、アルミナ、炭素、シリカ、ジルコ
ニア、炭化ケイ素、チタニアおよび窒化ケイ素を挙げる
ことができる。好ましくは高張力アルミナ繊維、より好
ましくは強度が少なくとも1200MPa以上、弾性係数が
少なくとも120 GPa以上のアルミナ繊維(AF)であ
る。
よび粒子からなるグループから選択することができる。
HMAの例としては、アルミナ、炭素、シリカ、ジルコ
ニア、炭化ケイ素、チタニアおよび窒化ケイ素を挙げる
ことができる。好ましくは高張力アルミナ繊維、より好
ましくは強度が少なくとも1200MPa以上、弾性係数が
少なくとも120 GPa以上のアルミナ繊維(AF)であ
る。
【0040】アルミナ短繊維または粒子をHMAとして
使用する場合は、DFを一方向強化繊維シートまたはフ
ァブリックシートに成形し、アルミナ短繊維または粒子
を含むマトリックス樹脂を含浸させ、巻枠の軸心線の回
りに円筒形に巻き付ける。
使用する場合は、DFを一方向強化繊維シートまたはフ
ァブリックシートに成形し、アルミナ短繊維または粒子
を含むマトリックス樹脂を含浸させ、巻枠の軸心線の回
りに円筒形に巻き付ける。
【0041】高張力アルミナ繊維、つまりAFをHMA
として使用する場合は、DFおよびAFを、巻枠の軸心
線の回りに巻き付け、マトリックス樹脂を含浸させたロ
ービングストランドの形態にすることができる。DFと
AFとのコンビネーションは、どんな方法によっても、
たとえばフィラメントユニットまたはヤーンユニットに
混合されたDFおよびAFから事前に形成されたロービ
ングストランドを巻き付けることによって、あるいはD
FおよびAFの各ロービングストタンドを交互に巻き付
け、両ロービングストランドの層を交互に形成すること
によって実現することができる。
として使用する場合は、DFおよびAFを、巻枠の軸心
線の回りに巻き付け、マトリックス樹脂を含浸させたロ
ービングストランドの形態にすることができる。DFと
AFとのコンビネーションは、どんな方法によっても、
たとえばフィラメントユニットまたはヤーンユニットに
混合されたDFおよびAFから事前に形成されたロービ
ングストランドを巻き付けることによって、あるいはD
FおよびAFの各ロービングストタンドを交互に巻き付
け、両ロービングストランドの層を交互に形成すること
によって実現することができる。
【0042】ロービングストランド中でのAFとDFの
混合比は、AFおよびDFの特性を最大限に発揮させる
ために、 5:95〜75:25、好ましくは10:90〜65:35の
範囲にする。
混合比は、AFおよびDFの特性を最大限に発揮させる
ために、 5:95〜75:25、好ましくは10:90〜65:35の
範囲にする。
【0043】図6から判るように、DFおよびAFの、
またはは少なくともDFのロービングストランドを、±
35°〜90°、好ましくは±43°〜90°、より好ましくは
±80°〜90°の範囲の巻角度θで巻枠の軸心線回りに巻
き付けることが必要である。ロービングストランドを回
転マンドレルに(したがって巻枠の軸心線の回りに)巻
き付ける方法は特に限定されるわけではなく、巻角度θ
がマンドレルの両端を除いては±35°〜90°の範囲で一
定である従来の螺旋巻付け法によってロービングストラ
ンドを巻き付けることができる。
またはは少なくともDFのロービングストランドを、±
35°〜90°、好ましくは±43°〜90°、より好ましくは
±80°〜90°の範囲の巻角度θで巻枠の軸心線回りに巻
き付けることが必要である。ロービングストランドを回
転マンドレルに(したがって巻枠の軸心線の回りに)巻
き付ける方法は特に限定されるわけではなく、巻角度θ
がマンドレルの両端を除いては±35°〜90°の範囲で一
定である従来の螺旋巻付け法によってロービングストラ
ンドを巻き付けることができる。
【0044】ロービングストランドにはマンドレルへの
巻き付けの直前にマトリックス樹脂を含浸させることも
できるし(湿式巻き付け)、部分硬化マトリックス樹脂
を予備含浸させることもできる(乾式巻き付け)。ロー
ビングストランドの位置決めは、たとえば回転マンドレ
ルの前方に配置されたフィーダアームによって行うこと
ができる。フィーダアームは一定速度でマンドレルの全
長にわたってマンドレルの軸心線に対して平行に往復運
動させられる。
巻き付けの直前にマトリックス樹脂を含浸させることも
できるし(湿式巻き付け)、部分硬化マトリックス樹脂
を予備含浸させることもできる(乾式巻き付け)。ロー
ビングストランドの位置決めは、たとえば回転マンドレ
ルの前方に配置されたフィーダアームによって行うこと
ができる。フィーダアームは一定速度でマンドレルの全
長にわたってマンドレルの軸心線に対して平行に往復運
動させられる。
【0045】巻き付け工程が終了すると、固定具全体を
炉の中で硬化させ、その後にマンドレルを除去する。こ
のようにして得られた円筒形成形体を機械加工し、両端
にフランジを形成し、その結果として超電導コイル用巻
枠が得られることになる。
炉の中で硬化させ、その後にマンドレルを除去する。こ
のようにして得られた円筒形成形体を機械加工し、両端
にフランジを形成し、その結果として超電導コイル用巻
枠が得られることになる。
【0046】DFの調製には特に制限があるわけではな
く、DFは市販のものを購入することもできるし、たと
えば特開昭56−15408号公報や特開昭58−52
28号公報に記述されているような、周知の方法によっ
て製造することもできる。たとえば、重量平均分子量が
少なくとも100,000 以上、好ましくは少なくとも1,000,
000 以上の塑性高分子量ポリエチレンをデカリンに溶解
させて紡糸液を形成し、その紡糸液を紡糸ノズルから空
気中または水中に押し出し、冷却してデカリン含有ゲル
繊維を形成する。次に、このゲル繊維を単段または多段
延伸によって総延伸率30〜40で延伸して希望のDFを得
る。このようにして得られたDFは、強度が少なくとも
1.32GPa以上、弾性係数が少なくとも23.9GPa以上
である。
く、DFは市販のものを購入することもできるし、たと
えば特開昭56−15408号公報や特開昭58−52
28号公報に記述されているような、周知の方法によっ
て製造することもできる。たとえば、重量平均分子量が
少なくとも100,000 以上、好ましくは少なくとも1,000,
000 以上の塑性高分子量ポリエチレンをデカリンに溶解
させて紡糸液を形成し、その紡糸液を紡糸ノズルから空
気中または水中に押し出し、冷却してデカリン含有ゲル
繊維を形成する。次に、このゲル繊維を単段または多段
延伸によって総延伸率30〜40で延伸して希望のDFを得
る。このようにして得られたDFは、強度が少なくとも
1.32GPa以上、弾性係数が少なくとも23.9GPa以上
である。
【0047】前述のように、DFは温度低下とともに繊
維の長手方向に膨張するという独特の特性を有してお
り、通常のガラス繊維またはセラミック繊維の場合とは
異なっている。
維の長手方向に膨張するという独特の特性を有してお
り、通常のガラス繊維またはセラミック繊維の場合とは
異なっている。
【0048】一方、たとえばAFはGFおよびDFに比
べて弾性係数が非常に大きい。AFの材料は、高純度A
l2 O3 (純度99.5wt%以上、αタイプ結晶構造を有す
るアルミナ)、Al2 O3 −SiO2 (純度80〜85wt
%、γまたはδタイプ結晶構造を有するアルミナ)およ
びAl2 O3 −B2 O3 (純度80〜85wt%)のいずれで
もよい。
べて弾性係数が非常に大きい。AFの材料は、高純度A
l2 O3 (純度99.5wt%以上、αタイプ結晶構造を有す
るアルミナ)、Al2 O3 −SiO2 (純度80〜85wt
%、γまたはδタイプ結晶構造を有するアルミナ)およ
びAl2 O3 −B2 O3 (純度80〜85wt%)のいずれで
もよい。
【0049】特性の極めて優れた巻枠を得るためには、
αタイプ結晶構造を有する高純度Al2 O3 を採用する
のが望ましい。取り扱いの観点からは、γまたはδタイ
プ結晶構造を有するAl2 O3 −SiO2 が好ましい。
αタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強度が少な
くとも1500MPa以上、好ましくは少なくとも1800MP
a以上、弾性係数が少なくとも300 GPa以上、好まし
くは少なくとも330 GPa以上有していることが望まし
い。γタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強度が
少なくとも1500MPa以上、好ましくは少なくとも1800
MPa以上、弾性係数が少なくとも200 GPa以上、好
ましくは少なくとも210 GPa以上有していることが望
ましい。δタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強
度が少なくとも1300MPa以上、好ましくは少なくとも
1600MPa以上、弾性係数が少なくとも150 GPa以
上、好ましくは少なくとも160 GPa以上有しているこ
とが望ましい。
αタイプ結晶構造を有する高純度Al2 O3 を採用する
のが望ましい。取り扱いの観点からは、γまたはδタイ
プ結晶構造を有するAl2 O3 −SiO2 が好ましい。
αタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強度が少な
くとも1500MPa以上、好ましくは少なくとも1800MP
a以上、弾性係数が少なくとも300 GPa以上、好まし
くは少なくとも330 GPa以上有していることが望まし
い。γタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強度が
少なくとも1500MPa以上、好ましくは少なくとも1800
MPa以上、弾性係数が少なくとも200 GPa以上、好
ましくは少なくとも210 GPa以上有していることが望
ましい。δタイプ結晶構造を有するアルミナ繊維は、強
度が少なくとも1300MPa以上、好ましくは少なくとも
1600MPa以上、弾性係数が少なくとも150 GPa以
上、好ましくは少なくとも160 GPa以上有しているこ
とが望ましい。
【0050】好ましい巻枠は、上記のようなマトリック
ス中にDFおよびAFのロービングスタンドを含んだ繊
維強化プラスチック材料製である。したがって、かかる
巻枠は、弾性係数が大きいために外部応力による歪みを
起こし難いというAFRPの特性を有するとともに、極
低温まで冷却されたときに周方向に膨張するDFRPの
特性も兼ね備えている。したがって、この巻枠は、たと
え極低温において外部応力を受けた場合でも、クエンチ
の発生を防止するという機能を満足に発揮することがで
きる。
ス中にDFおよびAFのロービングスタンドを含んだ繊
維強化プラスチック材料製である。したがって、かかる
巻枠は、弾性係数が大きいために外部応力による歪みを
起こし難いというAFRPの特性を有するとともに、極
低温まで冷却されたときに周方向に膨張するDFRPの
特性も兼ね備えている。したがって、この巻枠は、たと
え極低温において外部応力を受けた場合でも、クエンチ
の発生を防止するという機能を満足に発揮することがで
きる。
【0051】マトリックス樹脂としては、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂およびウレタンアセテート樹脂を挙げること
ができる。最も好ましいのはエポキシ樹脂である。
脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂およびウレタンアセテート樹脂を挙げること
ができる。最も好ましいのはエポキシ樹脂である。
【0052】巻枠中のおける繊維の体積分率(Vf)は
好ましくは25%〜85%、より好ましくは35%〜75%であ
る。
好ましくは25%〜85%、より好ましくは35%〜75%であ
る。
【0053】上記の条件下で得られた巻枠は、周方向弾
性係数が少なくとも20GPa以上、好ましくは少なくと
も30GPa以上備えている。これは、本発明によって、
超電導コイル用高弾性巻枠を得ることが可能になること
を意味している。
性係数が少なくとも20GPa以上、好ましくは少なくと
も30GPa以上備えている。これは、本発明によって、
超電導コイル用高弾性巻枠を得ることが可能になること
を意味している。
【0054】巻枠は好ましくは外縁に、巻枠に超電導体
を巻き付けておくための螺旋形溝および/または超電導
体を冷却するために極低温液を案内する縦方向流路を備
えている。
を巻き付けておくための螺旋形溝および/または超電導
体を冷却するために極低温液を案内する縦方向流路を備
えている。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。
実施形態を説明する。
【0056】図1には本発明の一実施形態に係る巻枠を
組込んだ超電導コイル装置が示されている。
組込んだ超電導コイル装置が示されている。
【0057】この超電導コイル装置は、大きく分けて、
巻枠21と、この巻枠21に超電導体22を巻き付けて
形成された超電導コイル23とで構成されている。
巻枠21と、この巻枠21に超電導体22を巻き付けて
形成された超電導コイル23とで構成されている。
【0058】巻枠21は、AFとDFとのロービングス
トランドをエポキシ樹脂をマトリックスとして巻回して
強化された筒状のプラスチック成形体(以後、ADFR
Pと略称する。)で形成されたもので、両端部にフラン
ジ24a,24bを有するとともに、フランジ24a,
24b間に位置する部分の外面に螺旋溝25を備えてい
る。また、フランジ24a,24b間に位置する部分の
外面には、螺旋溝25より深く、かつ軸方向に延びる流
路溝26が周方向に複数形成されており、さらにフラン
ジ24a,24bには各流路溝26の端部に通じる孔2
7が形成されている。
トランドをエポキシ樹脂をマトリックスとして巻回して
強化された筒状のプラスチック成形体(以後、ADFR
Pと略称する。)で形成されたもので、両端部にフラン
ジ24a,24bを有するとともに、フランジ24a,
24b間に位置する部分の外面に螺旋溝25を備えてい
る。また、フランジ24a,24b間に位置する部分の
外面には、螺旋溝25より深く、かつ軸方向に延びる流
路溝26が周方向に複数形成されており、さらにフラン
ジ24a,24bには各流路溝26の端部に通じる孔2
7が形成されている。
【0059】超電導体22は、一部が螺旋溝25に嵌入
する形態で一定のテンションでソレノイド状に巻き付け
られている。
する形態で一定のテンションでソレノイド状に巻き付け
られている。
【0060】ここで、具体的な例について説明する。
【0061】[実施例1]まず、巻枠21を構成してい
るADFRPのフイラメントとして、AFとDF(商品
名、ダイニーマ、SK−60、東洋紡績株式会社製)を
用意するとともに、マトリックスとしてエポキシ樹脂を
用意し、図5(b) に示すように、AFとDFとをAF/
DF=40/60(体積比)でヤーン混合し、このロー
ビングストランドにエポキシ樹脂を含浸させながら螺旋
巻付け法で巻角度θを±75度に設定してマンドレルに巻
き付け、円筒状体を形成した。
るADFRPのフイラメントとして、AFとDF(商品
名、ダイニーマ、SK−60、東洋紡績株式会社製)を
用意するとともに、マトリックスとしてエポキシ樹脂を
用意し、図5(b) に示すように、AFとDFとをAF/
DF=40/60(体積比)でヤーン混合し、このロー
ビングストランドにエポキシ樹脂を含浸させながら螺旋
巻付け法で巻角度θを±75度に設定してマンドレルに巻
き付け、円筒状体を形成した。
【0062】この円筒状体を100 ℃で 2時間保持した後
に、130 ℃で 3 時間保持して硬化させ、図5(a) に示
すような円筒状のADFRP成形体を得た。このときの
Vfは 65 %であった。
に、130 ℃で 3 時間保持して硬化させ、図5(a) に示
すような円筒状のADFRP成形体を得た。このときの
Vfは 65 %であった。
【0063】このADFRP成形体の室温から液体窒素
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ+700με、73GPaであった。
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ+700με、73GPaであった。
【0064】次に、このADFRP成形体の両端部に機
械加工によってフランジ24a,24bを形成するとと
もにフランジ24a,24b間に位置する部分の外面に
螺旋溝25を形成し、続いて軸方向に延びる流路溝26
を周方向に複数形成し、さらにフランジ24a,24b
に各流路溝26の端部に通じる孔27を設けた。
械加工によってフランジ24a,24bを形成するとと
もにフランジ24a,24b間に位置する部分の外面に
螺旋溝25を形成し、続いて軸方向に延びる流路溝26
を周方向に複数形成し、さらにフランジ24a,24b
に各流路溝26の端部に通じる孔27を設けた。
【0065】このようにして、内径 210mm,外径 220
mm,軸方向長さ 400mmの巻枠21を得た。この巻枠
21の螺旋溝25で固定されるように、線径2.5 mmの
超電導体22を一定のテンションで巻き付けて超電導コ
イル装置を完成させた。
mm,軸方向長さ 400mmの巻枠21を得た。この巻枠
21の螺旋溝25で固定されるように、線径2.5 mmの
超電導体22を一定のテンションで巻き付けて超電導コ
イル装置を完成させた。
【0066】ここで、巻枠の室温から液体窒素温度の範
囲にわたっての周方向熱歪みおよび周方向弾性係数の測
定例を説明する。
囲にわたっての周方向熱歪みおよび周方向弾性係数の測
定例を説明する。
【0067】1.周方向熱歪み 歪み計を巻枠の外縁に取り付け、ブリッジボックスまた
は記録器に接続する。この巻枠を液体窒素に浸漬し、平
衡状態にさせ、その状態で熱歪みの値を記録器から読み
取る。
は記録器に接続する。この巻枠を液体窒素に浸漬し、平
衡状態にさせ、その状態で熱歪みの値を記録器から読み
取る。
【0068】2.周方向弾性係数(または周方向ヤング
係数) 単方向繊維強化プラスチック材(以下では“UD−FP
P”と略称する)製のプレートを、円筒形巻枠の製造の
場合と同じ条件(マトリックス樹脂、DFおよびHMA
の種類、HMAとDFの混合比、ファイバ体積分率等)
のもとで製造し、引張試験機によって室温におけるプレ
ートの繊維縦方向ヤング係数(EL )、繊維横方向ヤン
グ係数(ET )、剛性係数GLT)、繊維縦方向ポアソン
比(vL)、繊維横方向ポアソン比(vT )を調べる。
これらの測定値を以下の公式(植村、J,PPn.Aero Space
Sci.24,496(1976) 参照)に代入することによって、円
筒形巻枠の周方向弾性係数またはヤング係数(Ey )を
計算する。
係数) 単方向繊維強化プラスチック材(以下では“UD−FP
P”と略称する)製のプレートを、円筒形巻枠の製造の
場合と同じ条件(マトリックス樹脂、DFおよびHMA
の種類、HMAとDFの混合比、ファイバ体積分率等)
のもとで製造し、引張試験機によって室温におけるプレ
ートの繊維縦方向ヤング係数(EL )、繊維横方向ヤン
グ係数(ET )、剛性係数GLT)、繊維縦方向ポアソン
比(vL)、繊維横方向ポアソン比(vT )を調べる。
これらの測定値を以下の公式(植村、J,PPn.Aero Space
Sci.24,496(1976) 参照)に代入することによって、円
筒形巻枠の周方向弾性係数またはヤング係数(Ey )を
計算する。
【0069】 1/Ey =1/Ey −Ψ2 Gxy 1/Ey =m4 /EL +l4 /ET +(1/GLT−2VL /EL )l2 m2 1/Gxy=4[(1+VL )/EL +(1+VT )/ET ]l2 m2 +(l2 −m2 )/GLT Ψ=2[l2 /ET −m2 /EL +(1/GLT−2VL /EL )(l2 −m2 ) /2]lm l=cos θ m=sin θ ここに、Gxyは円筒形巻枠の剛性係数、θは巻角度であ
る。
る。
【0070】[実施例2]実施例1と同様な組成および
方法で、マンドレルの軸心線に対するロービングストラ
ンドの巻角度θを±85度に設定して円筒状体を形成し
た。この円筒状体を実施例1と同様に硬化させて円筒状
のADFRP成形体を得た。
方法で、マンドレルの軸心線に対するロービングストラ
ンドの巻角度θを±85度に設定して円筒状体を形成し
た。この円筒状体を実施例1と同様に硬化させて円筒状
のADFRP成形体を得た。
【0071】このADFRP成形体の室温から液体窒素
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ+400με、92GPaであった。
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ+400με、92GPaであった。
【0072】このADFRP成形体の両端部に機械加工
によってフランジ24a,24bを形成するとともにフ
ランジ24a,24b間に位置する部分の外面に螺旋溝
25を形成し、続いて軸方向に延びる流路溝26を周方
向に複数形成し、さらにフランジ24a,24bに各流
路溝26の端部に通じる孔27を設けた。
によってフランジ24a,24bを形成するとともにフ
ランジ24a,24b間に位置する部分の外面に螺旋溝
25を形成し、続いて軸方向に延びる流路溝26を周方
向に複数形成し、さらにフランジ24a,24bに各流
路溝26の端部に通じる孔27を設けた。
【0073】このようにして、内径 210mm,外径 220
mm,軸方向長さ 400mmの巻枠21を得た。この巻枠
21の螺旋溝25内に収容固定されるように、線径2.5
mmの超電導体22を一定のテンションで巻き付けて超
電導コイル装置を完成させた。 [比較例1]実施例
1,2で用いたDFと同じDFを用意するとともに、マ
トリックスとしてエポキシ樹脂を用意し、DFのロービ
ングストランドにエポキシ樹脂を含浸させながら螺旋巻
付け法で巻角度θを±60度に設定してマンドレルに巻き
付け、円筒状体を形成した。この円筒状体を実施例1,
2と同様に硬化させて円筒状のDFRP成形体を得た。
mm,軸方向長さ 400mmの巻枠21を得た。この巻枠
21の螺旋溝25内に収容固定されるように、線径2.5
mmの超電導体22を一定のテンションで巻き付けて超
電導コイル装置を完成させた。 [比較例1]実施例
1,2で用いたDFと同じDFを用意するとともに、マ
トリックスとしてエポキシ樹脂を用意し、DFのロービ
ングストランドにエポキシ樹脂を含浸させながら螺旋巻
付け法で巻角度θを±60度に設定してマンドレルに巻き
付け、円筒状体を形成した。この円筒状体を実施例1,
2と同様に硬化させて円筒状のDFRP成形体を得た。
【0074】このDFRP成形体の室温から液体窒素温
度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定し
たところ、それぞれ+2000 με、11GPaであった。
度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定し
たところ、それぞれ+2000 με、11GPaであった。
【0075】このDFRP成形体の両端部にフランジを
形成するとともにフランジ間に位置する部分の外面に螺
旋溝を形成し、また軸方向に延びる流路溝を周方向に複
数形成し、さらにフランジに各流路溝の端部に通じる孔
を設けた。
形成するとともにフランジ間に位置する部分の外面に螺
旋溝を形成し、また軸方向に延びる流路溝を周方向に複
数形成し、さらにフランジに各流路溝の端部に通じる孔
を設けた。
【0076】このようにして、実施例1,2と同一寸
法、同一形状のDFRP製の巻枠を得た。この巻枠の螺
旋溝で固定されるように、線径2.5 mmの超電導体を一
定のテンションで巻き付けて超電導コイル装置を完成さ
せた。
法、同一形状のDFRP製の巻枠を得た。この巻枠の螺
旋溝で固定されるように、線径2.5 mmの超電導体を一
定のテンションで巻き付けて超電導コイル装置を完成さ
せた。
【0077】[比較例2]実施例1と同様な組成および
方法で、マンドレルの軸心線に対するロービングストラ
ンドの巻角度θを±30度に設定して円筒状体を形成し
た。この円筒状体を実施例1と同様に硬化させて円筒状
のADFRP成形体を得た。
方法で、マンドレルの軸心線に対するロービングストラ
ンドの巻角度θを±30度に設定して円筒状体を形成し
た。この円筒状体を実施例1と同様に硬化させて円筒状
のADFRP成形体を得た。
【0078】このADFRP成形体の室温から液体窒素
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ-5400 με、11GPaであった。
温度にわたる周方向熱歪みおよび周方向弾性係数を測定
したところ、それぞれ-5400 με、11GPaであった。
【0079】このADFRP成形体の両端部にフランジ
を形成するとともにフランジ間に位置する部分の外面に
螺旋溝を形成し、また軸方向に延びる流路溝を周方向に
複数形成し、さらにフランジに各流路溝の端部に通じる
孔を設けた。
を形成するとともにフランジ間に位置する部分の外面に
螺旋溝を形成し、また軸方向に延びる流路溝を周方向に
複数形成し、さらにフランジに各流路溝の端部に通じる
孔を設けた。
【0080】このようにして、実施例1,2と同一寸
法、同一形状のADFRP製の巻枠を得た。この巻枠の
螺旋溝で固定されるように、線径2.5 mmの超電導体を
一定のテンションで巻き付けて超電導コイル装置を完成
させた。
法、同一形状のADFRP製の巻枠を得た。この巻枠の
螺旋溝で固定されるように、線径2.5 mmの超電導体を
一定のテンションで巻き付けて超電導コイル装置を完成
させた。
【0081】以上のようにして得られた4つの超電導コ
イル装置を液体ヘリウム中に浸漬し、トレーニング法に
よってそれぞれのクエンチ電流の変化を測定してみた。
イル装置を液体ヘリウム中に浸漬し、トレーニング法に
よってそれぞれのクエンチ電流の変化を測定してみた。
【0082】これらの測定結果を図2に示す。
【0083】図2中、□印は上述した実施例1(θ=±
75゜)の結果を示し、塗潰し□印は実施例2(θ=±85
゜)の結果を示し、○印は比較例1の結果を示し、●印
は比較例2の結果を示している。
75゜)の結果を示し、塗潰し□印は実施例2(θ=±85
゜)の結果を示し、○印は比較例1の結果を示し、●印
は比較例2の結果を示している。
【0084】DFRP製の巻枠を用いた比較例1では、
トレーニング回数を増やしても通電電流の上限を1800A
以上に向上させることはできなかった。
トレーニング回数を増やしても通電電流の上限を1800A
以上に向上させることはできなかった。
【0085】これに対して、ADFRP製の巻枠を用い
た実施例1では約30回のトレーニングによって比較例1
より30%大きい2400Aまで通電することが可能となっ
た。これは、AFの添加によって巻枠の弾性率が向上
し、外力によるADFRP巻枠の歪がDFRP巻枠のそ
れに比べて1/2 程度に低下し、これによって超電導体が
動き難くなったことによる。したがって、超電導限流装
置などのように、巻枠に大きな外力が加わる用途に適用
した場合であっても、DFRPが備えているクエンチ防
止機能を活用することが可能となる。
た実施例1では約30回のトレーニングによって比較例1
より30%大きい2400Aまで通電することが可能となっ
た。これは、AFの添加によって巻枠の弾性率が向上
し、外力によるADFRP巻枠の歪がDFRP巻枠のそ
れに比べて1/2 程度に低下し、これによって超電導体が
動き難くなったことによる。したがって、超電導限流装
置などのように、巻枠に大きな外力が加わる用途に適用
した場合であっても、DFRPが備えているクエンチ防
止機能を活用することが可能となる。
【0086】また、実施例2では2600Aとさらに高い値
まで通電することができた。これは、巻角度θを大きく
することにより、巻枠の剛性が向上し、ひいてはコイル
のより高度の安定化につながったものと考えられる。
まで通電することができた。これは、巻角度θを大きく
することにより、巻枠の剛性が向上し、ひいてはコイル
のより高度の安定化につながったものと考えられる。
【0087】また、比較例2の場合には、巻角度θが小
さいために、DFRPが備えているクエンチ防止機能を
活用することができず、比較例1で示したDFRP巻枠
に近い特性しか得られなかった。
さいために、DFRPが備えているクエンチ防止機能を
活用することができず、比較例1で示したDFRP巻枠
に近い特性しか得られなかった。
【0088】図示されていないが、ロービングストラン
ドの巻角度θをほぼ±35度にしてADFRP成形体を形
成した場合には、上述した実施例1,2に近い特性が得
られることを確認している。
ドの巻角度θをほぼ±35度にしてADFRP成形体を形
成した場合には、上述した実施例1,2に近い特性が得
られることを確認している。
【0089】なお、本発明は上述した例に限定されるも
のではない。上述した例では、フランジを含めた巻枠全
体をADFRPで形成しているが、加工性の点を考慮に
入れて螺旋溝25および流路溝26の形成される部分を
AFRP層あるいはGFRP層で形成し、これより内側
の、いわゆる巻枠本体となる部分をADFRPで形成す
るようにしてもよい。また、使用例も超電導限流装置に
限定されるものではない。
のではない。上述した例では、フランジを含めた巻枠全
体をADFRPで形成しているが、加工性の点を考慮に
入れて螺旋溝25および流路溝26の形成される部分を
AFRP層あるいはGFRP層で形成し、これより内側
の、いわゆる巻枠本体となる部分をADFRPで形成す
るようにしてもよい。また、使用例も超電導限流装置に
限定されるものではない。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極低温下で、かつ外力が加わる条件下において使用され
た場合でも巻枠の変形を最小限度に抑えることができの
で、超電導コイル本体を強固に固定でき、もってクエン
チの発生抑制に寄与できる。
極低温下で、かつ外力が加わる条件下において使用され
た場合でも巻枠の変形を最小限度に抑えることができの
で、超電導コイル本体を強固に固定でき、もってクエン
チの発生抑制に寄与できる。
【図1】(a) は本発明の一実施形態例に係る巻枠を組込
んだ超電導コイル装置の縦断面図で、(b) は(a) におけ
るA−A線切断矢視図
んだ超電導コイル装置の縦断面図で、(b) は(a) におけ
るA−A線切断矢視図
【図2】同超電導コイル装置のクエンチ特性を従来装置
の特性と比較して示す図
の特性と比較して示す図
【図3】従来のGFRP製の巻枠を用いた超電導コイル
装置の問題点を説明するための図
装置の問題点を説明するための図
【図4】高強度化処理されたポリエチレン繊維および各
種繊維よりなる繊維強化プラスチック成形体の熱収縮量
(ただし、金属はそれ自体の特性)を示す図
種繊維よりなる繊維強化プラスチック成形体の熱収縮量
(ただし、金属はそれ自体の特性)を示す図
【図5】(a) はDFRP成形体あるいはADFRP成形
体の一例を示す斜視図で、(b)は同成形体を製作すると
きに巻角度を説明するための図
体の一例を示す斜視図で、(b)は同成形体を製作すると
きに巻角度を説明するための図
【図6】ADFRP成形体、DFRP成形体およびGF
RP成形体の巻角度と熱膨張係数との関係を示す図
RP成形体の巻角度と熱膨張係数との関係を示す図
【図7】DFRP製の巻枠を用いた超電導コイル装置の
低温下における作用を説明するための図
低温下における作用を説明するための図
21…巻枠 22…超電導体 23…超電導コイル 25…螺旋溝 26…流路溝 27…孔
フロントページの続き (72)発明者 中出 雅彦 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 大熊 武 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 田崎 賢司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 矢澤 孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 前田 秀明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 米田 えり子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 野村 俊自 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 鹿島 俊弘 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 山中 淳彦 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】マトリックス樹脂と繊維方向に負の熱膨張
係数を示すポリエチレン繊維と該ポリエチレン繊維より
弾性係数の大きい強化材とを含む繊維強化プラスチック
材料で形成された巻枠であって、巻枠の軸心線に対して
前記ポリエチレン繊維が±35度〜90度の範囲に配向され
ていることを特徴とする超電導コイル用巻枠。 - 【請求項2】前記ポリエチレン繊維は、強度が少なくと
も1.32GPa以上で、弾性係数が少なくとも23.9GPa
以上の特性を備えていることを特徴とする請求項1に記
載の超電導コイル用巻枠。 - 【請求項3】前記強化材は、強度が少なくとも1200MP
a以上で、弾性係数が少なくとも120 GPa以上の特性
を備えたアルミナ繊維であることを特徴とする請求項1
に記載の超電導コイル用巻枠。 - 【請求項4】前記アルミナ繊維は、前記ポリエチレン繊
維との混合比率が、 5:95〜75:25、好ましくは10:90
〜65:35の範囲で前記繊維強化プラスチック中に含まれ
ていることを特徴とする請求項3に記載の超電導コイル
用巻枠。 - 【請求項5】外周面部に超電導体を収容固定するための
螺旋溝を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
超電導コイル用巻枠。 - 【請求項6】外周面部に超電導体を冷却する極低温液を
案内するための通路を備えていることを特徴とする請求
項1に記載の超電導コイル用巻枠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10226396A JPH0917627A (ja) | 1995-04-24 | 1996-04-24 | 超電導コイル用巻枠 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9876295 | 1995-04-24 | ||
| JP7-98762 | 1995-04-24 | ||
| JP10226396A JPH0917627A (ja) | 1995-04-24 | 1996-04-24 | 超電導コイル用巻枠 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0917627A true JPH0917627A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=26439872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10226396A Pending JPH0917627A (ja) | 1995-04-24 | 1996-04-24 | 超電導コイル用巻枠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0917627A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130138231A (ko) * | 2010-09-06 | 2013-12-18 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 고온 초전도체(hts) 코일 |
| CN108109835A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-01 | 合肥博微田村电气有限公司 | 空心线圈绕制装置及方法 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10226396A patent/JPH0917627A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130138231A (ko) * | 2010-09-06 | 2013-12-18 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 고온 초전도체(hts) 코일 |
| CN108109835A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-01 | 合肥博微田村电气有限公司 | 空心线圈绕制装置及方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |