JPH09178292A - 吸着ヒートポンプ - Google Patents
吸着ヒートポンプInfo
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- JPH09178292A JPH09178292A JP7321783A JP32178395A JPH09178292A JP H09178292 A JPH09178292 A JP H09178292A JP 7321783 A JP7321783 A JP 7321783A JP 32178395 A JP32178395 A JP 32178395A JP H09178292 A JPH09178292 A JP H09178292A
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Abstract
を提示する。 【解決手段】作動液体と、この作動液体の蒸気を吸着/
脱着する吸着剤が配備された吸/脱着部と、該吸/脱着
部に連結された、作動液体の蒸発/凝縮をおこなう蒸発
/凝縮部とを備えた吸着ヒートポンプにおいて、該吸着
剤は細孔径分布曲線における最大のピークを示す細孔直
径が1〜10nmの範囲にあり、かつ細孔径分布曲線に
おける最大のピークを示す細孔直径の±40%の細孔径
範囲に全細孔容積の60%以上が含まれる多孔体である
ことを特徴とする吸着ヒートポンプ。該吸着剤は、無機
酸化物、珪素の酸化物のメソ多孔体、メソポーラスモレ
キュラシーブなどが利用できる。
Description
能であり、かつ小型でも汲み上げ温度差が大きい吸着ヒ
ートポンプに関し、さらに詳しくは、体積当たりの汲み
上げ熱量、汲み上げ温度差が大きく、再生温度差の小さ
い吸着剤を用いた吸着ヒートポンプに関する。
ートポンプは、コンプレッサーなどの動力源を用いる必
要がなく、駆動エネルギーとして比較的低温度の熱エネ
ルギーが利用できる利点がある。例えば、自動車のエア
コンとしてヒートポンプを用いた場合、エンジンに負荷
をかけることなくエアコンの使用が可能であり、燃費や
動力性能の向上が期待される。また、電気自動車では、
大きな負荷の係るコンプレッサーの駆動が困難なため、
吸着ヒートポンプ式のエアコンの搭載が期待されてい
る。さらに、吸着ヒートポンプでは、作動媒体としてフ
ロンの替わりに水などの使用が可能であり、環境に優し
い熱システムと考えられている。
着剤を適宜選択し、蒸発部、凝縮部および吸着剤を有す
る吸着部を備えたものが知られている。この吸着ヒート
ポンプの原理を図6により説明する。吸着部1は作動液
体が吸着剤間の自由な移動可能空間を有し吸着剤(図示
せず)と該吸着剤の吸熱・脱熱を効率良くおこなう熱交
換器1’が配備されている。蒸発部2は作動液体の気化
をおこなう熱交換器2’を備え作動液体を保持する空間
を有する。凝縮部3は作動液体の凝縮をおこなう熱交換
器3’を備え作動液体を保持する空間を有する。吸着部
1と蒸発部2および凝縮部3との間にはバルブ4を介し
て導通管5が設けられ作動液体の移動を可能とし、蒸発
部2および凝縮部3との間もバルブ6を介して導通管7
により連通されている。この吸着ヒートポンプの作動
は、冷却モードを図6に基づいて説明する。まずバルブ
4を操作して蒸発部2と吸着部1との間の導通管5の通
路を開き、熱交換器2’にTa の温度の水を流し作動液
体を気化させ導通管5を通して吸着部1内の吸着剤に作
動液体を所定の吸着量に達するまで吸着させる。このと
き、作動液体の蒸発により蒸発部2内の熱交換器2’で
温度Ta の水が温度T coldまで低下(冷却)させること
ができる。一方、吸着部1内の熱交換器1’は温度Ta
の水を流すことにより吸着剤を冷却する。作動液体の吸
着量が所定量に達したらバルブ4を切り換え凝縮部3側
の導通管5を解放し、吸着部1に熱源温度Treg の温水
を流して昇温し、吸着剤から脱着した作動液体を凝縮部
3に導きTa の温度の水を熱交換器3’に流しで作動液
体を凝縮させる。脱着が終了した段階で1サイクルが完
了する。次にバルブ6を開いて導通管7を開き凝縮した
作動液体を蒸発部2に移す。移し終わったらバルブ6を
閉じ次の吸着工程を開始する。
状が多用されている。また、吸着剤の充填密度も、吸着
ヒートポンプ装置の大きさを規定する重要な指標とな
る。吸着式ヒートポンプの高性能化の重要な技術とし
て、高性能な吸着剤の開発がある。このヒートポンプ用
吸着剤の性能の指示として、汲み上げ熱量、汲み上げ温
度差、再生に必要な温度差などがあるが、これらは吸着
等温線の平衡関係から推測できることが知られている。
(渡辺藤雄、杉浦敏史、架谷昌信、丸茂千郷化学工学論
文集 第15巻第1号 pp38-43(1989) )
ンプ用の吸着剤としては、シリカゲル、活性アルミナ、
ゼオライト、活性炭などが検討されてきた。こららの吸
着剤は、各種の作動媒体との組み合わせでヒートポンプ
用吸着剤として適合性が評価される。例えば、ゼオライ
ト−水系では、汲み上げ温度差は大きく取れるが再生、
脱着がしにくく、再生温度差を大きく取らなければなら
ないという問題があった。活性アルミナもゼオライトと
類似した問題がある。また、シリカゲル−水系や活性炭
−水系では、100℃以下の比較的低い熱源により再生
可能であるが、吸脱着量差が小さく多量の吸着剤が必要
になり、装置が大きくなり、自動車への搭載が困難とい
う問題があった。
で、体積当たりの汲み上げ熱量、汲み上げ温度差が大き
く、再生温度差の小さい吸着剤を用いた吸着ヒートポン
プを提供することを目的とする。
プは、作動液体と、この作動液体の蒸気を吸着/脱着す
る吸着剤が配備された吸/脱着部と、該吸/脱着部に連
結された作動液体の蒸発/凝縮をおこなう蒸発/凝縮部
とを備えた吸着ヒートポンプにおいて、該吸着剤は細孔
径分布曲線における最大のピークを示す細孔直径が1〜
10nmの範囲にあり、かつ細孔径分布曲線における最
大のピークを示す細孔直径の±40%の細孔径範囲に全
細孔容積の60%以上が含まれる多孔体であることを特
徴とする。
蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧が0.2変化した
ときの吸着量変化の最大が0.1g/ml以上の部分を
もつことを特徴とする。該吸着剤は、無機酸化物または
珪素の酸化物からなる多孔体であることが好ましい。
の吸着ヒートポンプ装置を利用し、その装置の吸/脱着
部に本発明の特徴である吸着剤を使用することができ
る。公知の吸着ヒートポンプ装置のうち、好ましいもの
の一例として、前記「従来の技術」の項目で記載した、
図6に例示する吸着ヒートポンプ装置を挙げることがで
きるが、他の各種の装置も使用することができる。
明の特徴である吸着剤を使用するにあたっては、その吸
/脱着部での充填形態も、公知の各種の方式を利用する
ことができる。そのうち、特に好ましい充填形態の1、
2の例を挙げるとすれば、吸着剤をバインダーを用い
て吸/脱着部に固定する方式、吸着剤を吸/脱着部に
封入状態で充填する方式、などが考えられる。
最大のピークを示す細孔直径が1〜10nmの範囲にあ
る場合、水蒸気の吸着等温線の相対蒸気圧(P/P0 )
が0.12〜0.81の範囲で急激に吸着を起こすこと
がケルビン式から求められる。ここでケルビン式とは、
細孔半径(r)と吸着質が毛管凝縮を起こす相対蒸気圧
(P/P0 )の関係を示す式であり、数式1で表せる。
体の表面張力、Θは接触角、Rは気体定数、Tは絶対温
度である。ここで吸着質を水蒸気とすると、VL =1
8.05×10-6m3 /mol、γ=72.59×10
-3N/mとなり、さらにR=8.3143J/deg・
mol、Θ=0をあてはめると、数式1は次の数式2と
なる。
が1から10nmの範囲で変化したときの吸着等温線に
おける急激な吸着を起こす部分を計算で求めると図1の
グラフのようになり、P/P0 =0.12から0.81
の範囲にあることが分かる。
Pが20℃での水蒸気の飽和蒸気圧として、吸着剤の温
度(t)に変換したのが図2のグラフである。図2によ
り、細孔直径が1から10nmの場合、20から70℃
の比較的低温度の熱源の利用が可能であることが分か
る。次に、細孔径分布曲線における最大のピークを示す
細孔直径の±40%の細孔径範囲に全細孔容積の60%
以上が含まれる場合、吸着等温線の吸着の立ち上がりが
狭いP/P0 の範囲で起こるため、狭い温度差でヒート
ポンプの駆動が可能となる。
均一性が異なる二つの吸着剤A、Bにおいて、2nmの
±40%の範囲つまり1.2nmから2.8nmの範囲
の吸着容積が全細孔容積の70%である吸着剤Aと50
%である吸着剤Bを考える。この二つの吸着剤の水蒸気
の吸着等温線をシミュレートしたのが図4である。つま
り、細孔径分布がより均一な吸着剤Aでは、吸着等温線
の立ち上がりが急激である一方、吸着剤Bではゆるやか
になる。図4の横軸を、吸着剤の温度に変換したのが図
5である。図5に基づいて同じ汲み上げ熱量(V1 −V
2 )を得るための温度差を比較すると、吸着剤Aの温度
差(△T1 )の方が吸着剤Bの温度差(△T2 )よりも
狭い温度差により駆動が可能であることが分かる。
細孔径分布曲線における最大のピークを示す細孔直径の
±40%の細孔径範囲に全細孔容積の60%以上が含ま
れる細孔径分布を持つ多孔体の吸着剤を用いることによ
り、低温度でしかも狭い温度差の熱源によりヒートポン
プの駆動が可能となる。水蒸気吸着等温線において、相
対蒸気圧が0.2変化したときの吸着量変化の最大が
0.17g/ml以上の部分をもつこと。
孔体としては、たとえば、層状シリケートに界面活性剤
を作用させて合成したメソ多孔体が利用できる(T.Yana
gisawa ct.,Bull.Chem.Soc.Japn.,63 ,988-992(199
0))。このメソ多孔体は、2〜12nmの一定の周期
で湾曲したシリケートシ−トが凸部で上下結合した構造
をしており、そのシ−トの隙間には直径1〜10nmの
シリンダー状細孔が一定の周期で配列している。このメ
ソ多孔体のX線回折パターンは、2nm以上のd値を持
つ位置に、最大の強度を持つ回折ピークを含め、少なく
とも1つ以上のピークが観察される。また、その中にあ
るものは、六方構造を示す2〜4本の回折ピークが見ら
れ、その透過電子顕微鏡写真には、蜂の巣状の骨格構造
が観察される(S.Inagaki,et al.,J.Chem.Soc.,Chem.Co
mmu, No.8,680-682 (1993))。
ミセル構造を鋳型として合成したメソポーラスモレキュ
ラーシープ(MCM−41) がある(Kresge et al.,Nat
ure,359,710 (1992))。このMCM−41は、やはり直
径1〜10nmのシリンダー状細孔が規則的に配列した
構造をして、蜂の巣状の断面を呈するが、先の材料とは
細孔壁内の構造が異なる。このMCM−41のX線回折
パターンは、2nm以上のd値を持つ位置に、最大の強
度を持つ回折ピークを含め、少なくとも1つ以上のピー
クが観察される。
リカゲルのX線回折パターンには、明瞭な回折ピークは
観察されていない。X線回折ピークはそのピーク角度に
相当するd値の周期構造が材料中にあることを意味す
る。このことから、シリカゲルには、少なくともd=
0.15〜12nm(0.7<2θ<60°に相当)の
周期構造をもたない。つまり非晶質であることを示して
いる。それに対し、本発明の多孔体は、2nm以上のd
値に最強のピークを含む1つ以上のピークが存在し周期
構造を有している。
10nmの細孔が2nm以上の間隔で規則的に配列した
構造を反映したものである。その結果、従来のシリカゲ
ルの構造が不規則であるため構造中にある細孔の径も不
均一であるのに対し、本発明の多孔体は、構造の規則性
を反映して細孔は均一であることになる。本発明の多孔
体の使用形態としては、顆粒状が望ましい。顆粒状にす
る方法としては、圧粉する、液体と混合して乾燥させる
などの方法があるが、特に限定しない。また適当なバイ
ンダーを添加してもよい。
リカでもよいが、シリカにアルミニウム(Al)、チタニウ
ム(Ti)、マグネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)、ガリウ
ム(Ga)、ベリリウム(Be)、イットリウム(Y) 、ランタン
(La)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、バナジウム(V) 、ホウ素(B)
等が混ざったものでもよい。次に、層状ケイ酸塩からメ
ソ多孔体を合成する方法について述べる。
(NaHSi2O5・3H2O)が好ましい。また、他の層状ケイ酸
塩としてはジケイ酸ナトリウム結晶(Na2Si2O5)、マカ
タイト(Na2Si4O9・5H2O)、アイラアイト(Na2Si8O17
・xH2O)、マカディアイト(Na2Si14O29・xH2O)、ケニ
ヤアイト(Na2Si20O41・xH2O)等が代表的であるが、こ
れらに限定されない。
アンモニウム、ジメチルアルキルアンモニウム、アルキ
ルアンモニウム、ベンジルメチルアンモニウムの塩化
物、臭化物、ヨウ化物等がある。層状ケイ酸塩を、界面
活性剤を溶解させた溶媒に分散させる。溶媒としては、
水が好ましいが、水−アルコ−ル混合溶媒やその他の溶
媒でもよい。界面活性剤水溶液の濃度は、0.05〜1
Mが好ましい。層状ケイ酸塩の添加量は、0.1Mの界
面活性剤水溶液を1000mlに対し、たとえば、カネ
マイト5〜200gの割合が好ましい。この分散溶液を
30〜150℃で加熱する。加熱時間は3時間以上が好
ましい。加熱の際に、分散液を攪拌してもしなくてもよ
い。また、溶液のpHは特に調整しなくてもよいが、初
め10以上の高いpHで加熱した後に、9以下まで下げ
て更に加熱することにより、結晶性及び耐熱性の特に高
いメソ多孔体を得ることができる。分散液の加熱の後、
固形生成物を濾過して回収する。この固形生成物をきれ
いな水で繰り返し洗浄することにより、より耐熱性の高
いメソ多孔体を得ることができる。この固形生成物を乾
燥した後、550℃以上の温度で焼成、あるいは塩酸/
エタノール混合溶液で処理することにより、結晶中に取
り込まれた界面活性剤が除去され、メソ多孔体が生成す
る。焼成する時は、空気、酸素、窒素等の雰囲気で、1
時間以上加熱するのが好ましい。
微分した値(dV/dD)を細孔直径(D)に対しプロ
ットした曲線をいう。細孔径分布曲線は、例えば以下に
示す気体吸着法により作成される。この方法において最
も良く用いられる気体は窒素である。
℃)で窒素ガスを導入し、その吸着量を定容量法あるい
は重量法で求める。すなわち、多孔体の吸着剤に導入す
る窒素ガスの圧力を徐々に増加させ、各平衡圧に対する
窒素ガスの吸着量をプロットすることにより吸着等温線
を作成する。作成された吸着等温線から、例えばCranst
on-Inclay 法、Pollimore-Heal法の計算法を用いて、上
記の細孔径分布を求めることができる。
を示す細孔直径の±40%の直径範囲に全細孔容積の6
0%以上が含まれるというのは、次のように説明でき
る。例えば細孔径分布曲線における最大のピークが2.
7nmとすると、細孔直径が1.62〜3.78nmの
範囲にある細孔の容積の総計が、全細孔容積の60%以
上を占めているということである。具体的には、細孔径
分布曲線の細孔直径が1.62〜3.78nmの範囲の
積分値が、曲線の全積分値の60%以上を占めているこ
とである。
す細孔直径の±40%の細孔径範囲が全細孔容積の60
%未満の多孔体では、前述の吸着剤Bで説明した様に駆
動温度差が大きくなり効率良く駆動できないので吸着剤
としては好ましくない。本発明の吸着剤が使用できる吸
着ヒートポンプには、開放式と密閉方式があり、本発明
の吸着剤はこのいずれの方式の吸着ヒートポンプにも使
用できる。次に密閉式吸着ヒートポンプの原理の一例を
図6に示した。本発明のヒートポンプは吸着部1と蒸発
部2および凝縮部3にそれぞれを連通する導通管5およ
びバルブ4とから構成される。なお、蒸発部2と凝縮部
3との間にもバルブ6を介して導通管7が設けてあり連
続作動可能としている。バルブ4を切り替え、作動液体
を蒸気の状態で蒸発部2から導通管5を通り吸着部1へ
導き吸着剤に吸着させる。脱着は、吸着部1の熱交換器
1’に温度Treg の水を流して脱着した作動液体を導通
管5を通り凝縮部3へ送り凝縮する構造となっている。
温度Ta 、Treg (Ta <Treg )の低温および高温の
2熱源により、吸着剤の温度を上下させることにより、
吸、脱着サイクルを繰り返す。冷熱(Tcold)は蒸発部
2における吸熱を、温熱(Th )は吸着部1における吸
着熱を、それぞれ取り出すことにより得られヒートポン
プが作動する。
16) 日本化学工業(株)製の粉末ケイ酸ソーダ(SiO2 /
Na2 O=2.00)を700℃で6時間、空気中で焼
成し、ジ−ケイ酸ソーダ(δ−Na2 Si2 O 5 )に結
晶化させた。この結晶50gを500mlの水に分散さ
せ、3時間攪拌した。その後、濾過により固形分を回収
してカネマイト結晶を得た。乾燥重量で50gのカネマ
イトを0.1Mのヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロライド(C16H33N(CH3 )3 Cl)水溶液10
00mlに分散させ、70℃で3時間攪拌しながら加熱
した。加熱初期の分散液のpHは12.3であった。そ
の後70℃で加熱。攪拌しながら、2Nの塩酸を添加し
て、分散液のpHを8.5に下げた。その後70℃で3
時間加熱してから室温まで放冷した。固体生成物を一旦
濾過し、1000mlの脱イオン水中に分散させ攪拌し
た。この濾過、分散攪拌を5回繰り返してから60℃で
24時間乾燥した。この試料を、窒素ガス中450℃で
3時間加熱した後、空気中で550℃で6時間焼成する
ことによりメソ多孔体を得た。
ルアンモニウムクロライドの代わりにアルキル(Cn H
2N+1)鎖長の長さ(n)が異なる4種類のアルキルトリ
メチルアンモニウム(Cn H2N+1N(CH3 )3 )クロ
ライド(n=14)あるいはブロマイド(n=8,1
0,12)を用いて、計5種のメソ多孔体を製造した。
それぞれ用いたアルキルトリメチルアンモニウムのアル
キル鎖長の長さの数字(n)を付け、FMS/8、FM
S/10、FMS/12、FMS/14、FMS/16
と記号を付けた。
0,20) 上記のメソ多孔体の製造方法において、0.1モルのヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムクロライドに加え
て、メシチレン(C6 H3 (CH3 )3 )を添加した他
は、1と同じ条件でメソ多孔体の製造を行った。メシチ
レンの添加量は0.05、0.1、0.2モルの3条件
で製造を行った。それぞれ、FSM/M05,FSM/
M10,FSM/M20と記号を付けた。
過電子顕微鏡写真を測定した。X線回折は理学RAD−
B装置を用い、CuKαを線源として2度(2Θ)/分
でスキャンした。スリット幅は、1度−0.3mm−1
度である。結果を図7に示す。透過電子顕微鏡写真は、
JEOLJEM−200CXを用い。加速電圧は200
kVで測定した。結果を図8に示した。
に、FSM/12,FSM/14,FSM/16,FS
M/M05については、回折角度が10°以下に、六方
構造に指数付けされる3〜4本の回折ピークが観察され
た。一方、FSM/8,FSM/10,FSM/M10
については、回折角度がどが1〜2本の回折ピークが観
察された。また、FSM/M20については1°以上に
は明確なピークが見られなかった。これらのX線回折パ
ターンの結果から、これらのメソ多孔体は規則的な周期
構造持っていることが示される。
孔径の分布状態を示す透過電子顕微鏡写真を示した。こ
の写真図より細孔直径2.8nmの細孔が規則的に配列
し、ハニカム状の細孔構造が形成されていることが分か
る。 メソ多孔体の細孔径分布曲線 メソ多孔体の細孔径分布曲線を窒素吸着等温線から求め
た。窒素吸着等温線は以下のようにして測定した。装置
は、ガラス製の真空ラインに圧力センサー(MKS,Ba
ratron 127AA、レンジ1000mmHg)およびコント
ロールバルブ(MSK,248A)2個が接続されたも
のを用い、窒素ガスの真空ラインへの導入およびサンプ
ル管への導入が自動で行えるようになっている。メソ多
孔体サンプル約40mgをガラス製のサンプル管に入
れ、真空ラインに接続した。サンプル管を室温で約2時
間真空脱気した。到達真空度は、10-4mmHgであっ
た。サンプル管を液体窒素に漬け、真空ライン部に所定
圧の窒素ガスを導入する。圧力が安定した後、サンプル
管のコントロールバルブを開き、圧力が一定になった
後、平衡圧を記録する。平衡圧が0〜760mmHgの
範囲で16〜18点同じ操作を繰り返した。平衡までの
時間は、圧力により変化するが、20分から60分の範
囲であった。この平衡圧と圧力変化から求めた吸着量を
プロットすることにより、窒素吸着等温線を作成した。
結果を図9に示した。
y 法により、細孔径分布曲線を求めた。結果を図10に
示した。細孔径分布曲線における最大のピークを示す細
孔直径(中心細孔直径と呼ぶ)、全細孔容積、および中
心細孔直径の±40%の細孔径範囲に含まれる細孔容積
に対する割合を表1に示した。これらのメソ多孔体は、
中心細孔直径が1〜10nmの範囲にあり、かつ細孔径
分布曲線における最大のピークを示す細孔直径の±40
%の細孔径範囲に全径範囲に全細孔容積の60%以上が
含まれる。
販A型)、活性炭(クラレD7)、ゼオライト(ZSM
−5)の窒素吸着等温線を図11、細孔分布曲線を図1
2に示した。中心細孔直径、全細孔容積、および±40
%細孔率を表1に示した。シリカゲルと活性炭は中心細
孔直径は本発明の範囲にあるが、±40%細孔率が60
%未満であり、細孔径分布がブロードであった。また、
ゼオライトは、±40%細孔率が60%以上であるが、
中心細孔直径が0.5nmであり小さ過ぎた。
て、充填密度の向上を行った結果を説明する。
ルアンモニウムブロマイドあるいはヘキサデシルトリメ
チルアンモニウムクロライドを用いて製造したメソ多孔
体(FSM/10,FSM/16)の製造工程の最後の
窒素と空気中での焼成工程前の試料、つまり有機試薬が
多孔体の細孔中に残存した状態の試料を用いた。この粉
末試料を塩化ビニル製の袋に密閉して、静水圧プレスに
より500kg/m2〜9500kg/m2 の圧力で1
分間プレスした。この試料を乳鉢中で粉砕して、0.2
5mmおよび0.5mmの篩を通すことにより、粒径を
0.25〜0.5mmに揃えた。この試料を空気中55
0℃で6時間焼成して有機成分を除去した。この試料の
体積および重量をメスシリンダーおよび重量計で測定す
ることにより、充填密度を求めた。FSM/10の充填
密度を表2にFSM/16の充填密度を表3に示した。
度は0.78g/mlでプレス前の試料の2倍になっ
た。また、これらのプレス試料の細孔分布曲線を図13
に示した。これらのプレス試料はプレス前の試料と同様
に、シャープな細孔径分布を示すことが確認された。5
000kg/m2 でプレスしたFSM/10の中心細孔
直径は1.9nm、±40%細孔率は71%、6000
kg/m2でプレスしたFSM/16の中心細孔直径は
2.8nm、±40%細孔率は70%であった。
P 18を用いて測定した。試料はFSM/10を5000
kg/m2 でプレスし、0.25〜0.5mmに粒径を
揃えたもの(図14)、FSM/16を6000kg/
m2 でプレスし、0.25〜0.5mmに粒径を揃えた
もの(図15)、および比較として粒径0.1〜0.1
5mmの市販A型シリカゲルA(図16)を用い測定し
た。
じ試料について2回から4回の吸・脱着等温線を測定し
た。それぞれの測定の前に所定の温度および時間の前処
理を行い、その条件は図に記載した。FSM/10およ
びFSM/16については、図14および図15に示す
ように一回目の吸・脱着等温線に大きなヒステリシスが
見られたが、2回目以降は小さくなった、これは、一回
目の吸着により、これら吸着剤の表面が水和されたため
と思われる。2回目以降はほぼ同じ吸・脱着等温線を示
したので、2回目の吸・脱着等温線を以降の比較データ
とする。比較試料のシリカゲルAについては、図16に
示すように一回から三回目の吸着等温線において、ほぼ
同じ吸・脱着等温線を示した。
て、相対蒸気圧(P/P0)が0.2変化したときの吸着量
変化の最大値の単位重量あたり(g/g )および単位体積
当たり(g/ml)の値を示した。これら吸着剤の充填密度
および吸着量差を求めたP/P0の範囲も示した。また、文
献(渡辺藤雄、杉浦敏史、架谷昌信、丸茂千郷 化学工
学論文集 第15巻第1号 pp38-43(1989) )に水蒸気
吸着等温線の記載のある
も、比較として、同じデータを読み取り記載した。その
結果、本発明の吸着剤であるFSM/10およびFSM
/16については、単位体積あたりの吸着量変化が0.
17g/ml以上であり、ヒートポンプ吸着剤として優
れていることが示された。一方、比較試料および文献試
料については、いずれも0.17g/ml以下であっ
た。
量および、汲み上げ温度差を同じ計算方法で本発明の吸
着剤であるFSM/10およびFSM/16についてお
こなった結果を表5に示す。△Tは汲み上げ温度差を△
TC =Ta −Tcold、△Th =Th −Treg であり、q
2 −q1 は汲み上げ熱量とともに吸着ヒートポンプの稼
動性の指標となる値である。q1 、q2 は吸着開始時お
よび終了時の吸着量を表す、φ1 、φ2 はq 1 、q2 に
対応する吸着剤の使用可能圧力範囲を表す。
み上げ熱量と汲み上げ温度差がバランス良く大きく、ヒ
ートポンプ用吸着剤として優れていることが示された。
本発明の実施例であるFSM/10と、比較例であるシ
リカゲルAおよび構造活性炭Dの汲み上げ温度差を比較
すると、FSM/10で△Tc=15.9〔K〕、△T
h=22.5〔K〕であるに対して、シリカゲルAで△
Tc=6.1〔K〕、△Th=7.9〔K〕であり、構
造活性炭Dで△Tc=6.8〔K〕、△Th=8.4
〔K〕である。すなわち、上記実施例は上記両比較例の
2倍以上であり、本発明の吸着剤が汲み上げ熱量と汲み
上げ温度差のいずれにおいてもバランス良く大きい優れ
たヒートポンプ用吸着剤であることがわかる。
るメソ多孔体は、ヒートポンプ用吸着剤の性能指標とし
ての汲み上げ熱量が大きく汲み上げ温度差が大きく、再
生に必要な温度差などが優れており、低温度でしかも狭
い温度差の熱源によりヒートポンプの駆動が可能であ
り、この点からも吸着ヒートポンプの吸着剤として有用
である。
る。
気圧として吸着剤の温度に変換したときの吸着剤温度と
吸着量の関係を示すグラフである。
である。
レートしたグラフである。
グラフである。
ーンである。
鏡による粒子構造写真図である。
温線を表すグラフである。
曲線のグラフである。
ライト)の窒素吸着等温線を表すグラフである。
分布曲線のグラフである。
分布曲線のグラフである。
て前処理条件を変えて繰り返し測定した時の水蒸気吸着
等温線のグラフである。前処理条件:1.25℃で3時
間、2.25℃で3時間、3.25℃で3時間、4.7
0℃で3時間の条件である。吸着温度は25℃で皆同じ
である。
て前処理条件を変えて繰り返し測定した時の水蒸気吸着
等温線のグラフである。前処理条件:1.300℃で3
時間、2.25℃で3時間の条件である。吸着温度は2
5℃で皆同じである。
条件を変えて繰り返し測定した時の水蒸気吸着等温線の
グラフである。前処理条件:1.80℃3時間、2.2
5℃4時間、3.25℃4時間の条件である。吸着温度
は、1、2が25℃で3が20℃である。
バルブ5、7.導通管
Claims (6)
- 【請求項1】 作動液体と、この作動液体の蒸気を吸着
/脱着する吸着剤が配備された吸/脱着部と、該吸/脱
着部に連結された、作動液体の蒸発/凝縮をおこなう蒸
発/凝縮部とを備えた吸着ヒートポンプにおいて、 該吸着剤は細孔径分布曲線における最大のピークを示す
細孔直径が1〜10nmの範囲にあり、かつ細孔径分布
曲線における最大のピークを示す細孔直径の±40%の
細孔径範囲に全細孔容積の60%以上が含まれる多孔体
であることを特徴とする吸着ヒートポンプ。 - 【請求項2】 該吸着剤は、水蒸気吸着等温線におい
て、相対蒸気圧が0.2変化したときの吸着量変化の最
大が0.17g/ml以上の部分をもつ請求項1記載の
吸着ヒートポンプ。 - 【請求項3】 該吸着剤は、無機酸化物からなる請求項
1に記載の吸着ヒートポンプ。 - 【請求項4】 該吸着剤は、珪素の酸化物からなる請求
項1に記載の吸着ヒートポンプ。 - 【請求項5】 該珪素の酸化物はメソ多孔体である請求
項4に記載の吸着ヒートポンプ。 - 【請求項6】 該メソ多孔体はメソポーラスモレキュラ
ーシーブである請求項5記載の吸着ヒートポンプ。
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