JPH09178374A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH09178374A
JPH09178374A JP33463595A JP33463595A JPH09178374A JP H09178374 A JPH09178374 A JP H09178374A JP 33463595 A JP33463595 A JP 33463595A JP 33463595 A JP33463595 A JP 33463595A JP H09178374 A JPH09178374 A JP H09178374A
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JP
Japan
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heat
flow path
heat transfer
medium
cooled
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Withdrawn
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JP33463595A
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English (en)
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Hidenori Awata
秀則 粟田
Takaaki Asakura
隆晃 朝倉
Morio Kikuchi
守夫 菊地
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LIQUID GAS KK
Original Assignee
LIQUID GAS KK
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Publication date
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱媒体の凝固を防ぎ、気化後の冷熱も効率よ
く回収できるよな構造の低温液化ガス用熱交換器を提供
する。 【解決手段】 低温液化ガスを流す第一流路Aと、被冷
却媒体を流す第二流路を有し、前記低温液化ガスの冷熱
を伝熱隔壁9,10を介して前記被冷却媒体に伝達する
熱交換器において、前記第一流路Aの上手側の伝熱隔壁
9を、下手側の伝熱隔壁10と比べて熱抵抗を大きく構
成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温液化ガスの冷
熱を伝熱隔壁を介して被冷却媒体に伝達する熱交換器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱交換器は、低温液化ガス流路及
び伝熱隔壁の形状、構造及び伝熱特性が上手側から下手
側に至るまで同一に構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の熱交換器で
は、低温液化ガスとして液化天然ガス(沸点約−160
℃)を用い、被冷却媒体としてR13等のフロンを使用
する場合は、被冷却媒体の凝固点が低温液化ガスの沸点
より低いため、被冷却媒体の凝固の問題は生じないが、
フロンの代替物として低温でも流動性を持つような被冷
却媒体がない現在、低温液化ガスとして液化天然ガスを
用いる場合や、液化窒素(沸点約−196℃)を用いる
場合は、フロン代替物としての被冷却媒体の凝固点が低
温液化ガスの沸点より高くなる傾向にある。この場合、
被冷却媒体をその凝固点以上の目標温度に冷却しようと
する時であっても、被冷却媒体が熱交換器の伝熱隔壁表
面からの距離により温度勾配を生じるため、熱交換器の
伝熱隔壁表面での温度が被冷却媒体の凝固点よりも低く
なり、伝熱隔壁表面近くで被冷却媒体が凝固するという
問題が生じる。そして、時間の経過とともに被冷却媒体
の凝固が伝熱隔壁表面において進行していくことにな
る。この凝固の進行によって、その流路が狭められて圧
力損失が増大し、被冷却媒体の循環不良を招くという問
題がある。さらに、被冷却媒体の流速が低下してくる
と、流路の閉塞も起こり得る。そのようなことが起こる
と、設備を完全に停止して加熱しなければならないの
で、かなりの損害となる。一方、低温液化ガスが気液混
相である場合の気化による冷熱の放出と、気化後の熱移
動による冷熱の放出では、冷熱の熱量が大きく異なるた
め、熱交換器の伝熱隔壁を低温液化ガス流路上手側から
下手側に至るまで同一構造とすると、気化後の冷熱を十
分回収するために大きな伝熱面積が必要となり、スペー
スとコストの面で不経済である。そこで、本発明の目的
は、このような低温液化ガス用熱交換器において、被冷
却媒体の凝固を防ぎ、気化後の冷熱も効率よく回収でき
るよな構造の熱交換器を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 (構成1)本発明の熱交換器の第1の特徴構成は、低温
液化ガスを流す第一流路と、被冷却媒体を流す第二流路
を有し、前記低温液化ガスの冷熱を伝熱隔壁を介して前
記被冷却媒体に伝達する熱交換器において、前記第一流
路の上手側の伝熱隔壁を、下手側の伝熱隔壁と比べて熱
抵抗を大きく構成してある点にある。
【0005】(作用・効果)一般的に、被冷却媒体は伝
熱隔壁との接触面から冷熱を受け、その冷熱は伝熱隔壁
表面から遠方に向かって次第に被冷却媒体中を拡散して
いくものである。ここで、熱交換器の低温液化ガス流路
上手側においては、低温液化ガスの気化に伴う潜熱の放
出により、被冷却媒体は伝熱隔壁との接触面から一定面
積、一定時間当たりに多量の冷熱を受けることとなる。
従って、伝熱隔壁表面付近の被冷却媒体が、拡散により
放出する冷熱以上の冷熱を伝熱隔壁表面から受け続ける
と、伝熱隔壁表面付近の被冷却媒体の温度は下がり続
け、やがて、被冷却媒体は伝熱隔壁表面で凝固する場合
が生ずる。一方、被冷却媒体中を拡散する冷熱の拡散速
度は、被冷却媒体の熱容量、対流や流れにおける攪拌の
程度等、伝熱隔壁に沿って流れる被冷却媒体の条件に依
存する。従って、本発明の特徴構成を採れば、低温液化
ガス流路上手側の伝熱隔壁の熱抵抗を大きくすることに
より、伝熱隔壁表面を通じて被冷却媒体に与えられる一
定面積、一定時間当たりの冷熱の熱量がより少なくな
り、「伝熱隔壁表面付近の被冷却媒体が、拡散により放
出する冷熱以上の冷熱を伝熱隔壁表面から受け続け、や
がて凝固する」という事態を起こりにくくすることがで
き、かつ、低温液化ガス流路下手側の伝熱隔壁の熱抵抗
を小さくしてあることにより、気化後の低温液化ガスが
有する冷熱を効率良く被冷却媒体に伝達できる。
【0006】(構成2)本発明の熱交換器の第2の特徴
構成は、低温液化ガスを流す第一流路と、被冷却媒体を
流す第二流路を有し、前記低温液化ガスの冷熱を伝熱隔
壁を介して前記被冷却媒体に伝達する熱交換器におい
て、前記第一流路の上手側の伝熱隔壁を三層構造とし、
前記伝熱隔壁の中間層を他の層よりも熱伝導率の小さい
材質で構成することにより、前記下手側の伝熱隔壁と比
べて熱抵抗を大きく構成してある点にある。
【0007】(作用・効果)本発明の特徴構成を採れ
ば、構成1による作用効果を有しつつ、且つ、低温液化
ガス流路上手側の伝熱隔壁の外層を低温脆性の低い材
質、例えばステンレス等の金属材料等で構成すれば、中
間層として低温脆性が高い材質のものを使用しても低温
脆性の低い外層で両側から保持されるため、熱衝撃によ
る脆性破壊から生じる剥離等の問題がなく、中間層の材
質の選択の幅を広げることができる。又、中間層に繊維
材料等を使用すれば、熱応力を緩和して熱交換器の耐久
性を向上させることができることとなる。
【0008】(構成3)本発明の熱交換器の第三の特徴
構成は、低温液化ガスを流す第一流路と、被冷却媒体を
流す第二流路を有し、前記低温液化ガスの冷熱を伝熱隔
壁を介して前記被冷却媒体に伝達する熱交換器におい
て、前記第一流路の上手側の伝熱隔壁の前記第二流路側
表面に突出部を設けると共に、前記第一流路側表面を平
滑に形成し、前記第一流路の下手側の伝熱隔壁の前記第
一流路側表面に突出部を形成してある点にある。
【0009】(作用・効果)本発明の特徴構成によれ
ば、低温液化ガス流路上手側においては、伝熱隔壁の一
部が被冷却媒体流路に突出する構造となる。ここで、こ
の突出部は伝熱隔壁の有する冷熱をこの突出部から被冷
却媒体に放出するものである。これにより、突出部を除
いた伝熱隔壁の表面からそれに接触する被冷却媒体に冷
熱が供給されると共に、この突出部から伝熱隔壁が有す
る冷熱を、突出部の高さ分距離を隔てた所に位置する被
冷却媒体に直接供給することとなる。その結果、被冷却
媒体側の伝熱隔壁表面を円滑に形成する場合と比べて被
冷却媒体への冷熱の拡散が効率良く行われ、被冷却媒体
の温度のばらつきが小さくなる。従って、本発明の特徴
構成を採用すると、主に被冷却媒体の伝熱隔壁表面から
の距離に従い温度勾配が生じることに起因する、伝熱隔
壁表面における被冷却媒体の凝固という問題を生じにく
くすることができ、かつ、下手側においては、伝熱隔壁
の低温液化ガス流路側表面に突出部を形成してあること
により伝熱隔壁と低温液化ガスとの接触面積が増加し、
気化後の低温液化ガスの熱伝達率の低下を補い、それが
有する冷熱を効率良く被冷却媒体に伝達できる。
【0010】(構成4)本発明の熱交換器の第四の特徴
構成は、構成3の熱交換器において、突出部が伝熱隔壁
から突設されるフィンである点にある。 (作用・効果)本発明の特徴構成を採れば、突出部がフ
ィンであるためにより大きな表面積を確保でき、高い冷
熱の放出効果が期待できる。更に、構造が簡単で安価に
本発明の熱交換器を提供できる。又、フィンがリブ構造
となり管の強度向上を図ることもできる。
【0011】(構成5)本発明の熱交換器の第五の特徴
構成は、低温液化ガスを流す第一流路と、被冷却媒体を
流す第二流路のうち、一方を内側の管内に形成し、他方
を内側の管外で外側の管内に形成してある二重管式の熱
交換器であって、前記第一流路及び前記第二流路の流れ
が同方向であり、前記第一流路の上手側における内側の
管内を第一流路とすると共に内側の管外で外側の管内を
第二流路とし、前記第一流路の下手側における内側の管
外で外側の管内を第一流路とすると共に内側の管内を第
二流路とし、前記第一流路の上手側及び下手側の前記内
側の管の外表面に突出部を形成してある点にある。
【0012】(作用・効果)本発明の特徴構成を採れ
ば、低温液化ガスと被冷却媒体が同一方向に流れるた
め、低温液化ガスの気化により大量の冷熱が放出される
低温液化ガス流路上手側において温度が高い状態の被冷
却媒体を冷却し、気化後の低温液化ガスの有する比較的
少ない冷熱の放出により既に大幅に冷却された被冷却媒
体を緩やかに冷却するため、より被冷却媒体の凝固を起
こりにくくすることができる。更に、内管外壁に突出部
を有する二重管としているので、構造的に製作し易く、
安価に本発明の熱交換器を提供できることとなる。
【0013】(構成6)本発明の熱交換器の第六の特徴
構成は、構成5の熱交換器において、突出部が前記内側
の管の外表面から突設されるフィンである点にある。
【0014】(作用・効果)本発明の特徴構成を採れ
ば、構成5の発明が有する効果を有しつつ、且つ、構成
4の発明により構成3の発明に付加された効果と同様の
効果を有する熱交換器を提供できることとなる。
【0015】(構成7)本発明の熱交換器の第七の特徴
構成は、構成5又は構成6の熱交換器において、前記第
一流路の上手側の前記内側の管を下手側の前記内側の管
と比べて、熱抵抗を大きく構成してある点にある。
【0016】(作用・効果)本発明の特徴構成を採れ
ば、構成5又は構成6の熱交換器における作用効果と共
に構成1の熱交換器における作用効果を併せ持つことと
なり、低温液化ガス流路上手側の伝熱隔壁表面に被冷却
媒体が凝固しにくく、且つ、低温液化ガス流路下手側で
気化後の低温液化ガスの有する冷熱を効率良く被冷却媒
体に伝達できる熱交換器を提供できることとなる。
【0017】(構成8)本発明の熱交換器の第八の特徴
構成は、構成5及び構成6の熱交換器において、前記第
一流路の上手側の前記内側の管を熱伝導率の互いに異な
る材料から成る熱伝導率の大きい層及び熱伝導率の小さ
い層を含む2層又は3層以上の層で構成すると共に、前
記内側の管の前記第二流路側の層を前記熱伝導率の大き
い層で構成することにより、前記第一流路の上手側の前
記内側の管を下手側の前記内側の管と比べて熱抵抗を大
きく構成してある点にある。
【0018】(作用・効果)本発明の特徴構成を採れ
ば、低温液化ガスの気化により大量の冷熱が放出される
低温液化ガス流路上手側においては、伝熱隔壁の層のう
ち、熱伝導率の小さい層が、一定時間、一定面積当たり
の伝熱隔壁から放出される冷熱の量を制限するととも
に、伝熱隔壁の被冷却媒体に接する層の熱伝導率が大き
く、且つ、その熱伝導率が大きい層に冷熱放出作用を行
うフィン等が延設されているので、伝熱隔壁の被冷却媒
体に接する層の熱伝導率が高いことによりフィン等の冷
熱放出作用をより有効に生かすことができ、より効率的
に冷熱を被冷却媒体に拡散することができることとな
る。その結果、低温液化ガス流路上手側の伝熱隔壁表面
において被冷却媒体がより凝固しにくくなり、且つ、構
成5又は構成6により生ずる作用効果を併せ持つ熱交換
器を提供できることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示す様に、低温液
化ガスとしての液化窒素の持つ冷熱を被冷却媒体に伝達
するに、主として液化窒素の沸騰域において熱交換を行
う沸騰域用熱交換部分1と、その沸騰域用熱交換部分1
の下手側で主として液化窒素が気化した後の熱交換を受
け持つガス域用熱交換部分2とを、それぞれ内側の管
9,10と外側の管21,22とから成る二重管で形成
することにより熱交換器を構成してある。液化窒素と被
冷却媒体を同一方向に流すにおいて、前記沸騰域用熱交
換部分1では、液化窒素を流す第一流路Aを内側の管9
内に形成すると共に、被冷却媒体を流す第二流路Bを内
側の管9外で外側の管21内に形成し、前記ガス域用熱
交換部分2では、前記第二流路Bを内側の管10内に形
成すると共に、前記第一流路Aを内側の管10外で外側
の管22内に形成し、更に、前記沸騰域用熱交換部分1
と、前記ガス域用熱交換部分2との間に、前記沸騰域用
熱交換部分1の外側の管21と前記ガス域用熱交換部分
2の内側の管10とを連通接続する第一接続管部18を
設けると共に、前記沸騰域用熱交換部分1の内側の管9
と前記ガス域用熱交換部分2の外側の管22とを連通接
続する第二接続管部13を設けて流路切替配管部3を構
成してある。液化窒素と被冷却媒体との間で熱交換を行
う伝熱隔壁としての内側の管9,10の外周部に、管軸
方向に沿った縦フィン7,8を、径方向外方に突設して
ある。前記沸騰域用熱交換部分1における内側の管9
は、熱伝導率の大きい材料としてステンレス(SUS)
を、熱伝導率の小さい材料としてフッ素樹脂を使用し、
内外ステンレス層4,6間にフッ素樹脂層5を挟在させ
て一体化した三層構造の管材から形成すると共に、前記
ガス域用熱交換部分2における内側の管10は、ステン
レスの単層構造の管材から形成し、上手側である沸騰域
用熱交換部分1の伝熱隔壁9を、下手側であるガス域用
熱交換部分2の伝熱隔壁10と比べて熱抵抗を大きくし
てある。そして、第一流路Aは、液化窒素入口部11、
沸騰域用熱交換部分1の内側の管9内、第二接続管部1
3、ガス域用熱交換部分2の内側の管10外で外側の管
22内、窒素ガス出口部15で構成される。一方、第二
流路Bは、被冷却媒体入口部16、沸騰域用熱交換部分
1の内側の管9外で外側の管21内、第一接続管部1
8、ガス域用熱交換部分2の内側の管10内、被冷却媒
体出口部20で構成される。次に、本願発明の熱交換器
における作用を説明する。一般に、熱交換器に流入され
た液化窒素は沸騰し、強制対流しつつ潜熱である冷熱を
放出し伝熱隔壁に伝達する。沸騰の開始により熱伝達率
が急上昇し、飽和沸騰域に入るとほぼ一定になる。強制
対流蒸発域に入ると熱伝達率はクオリティと共に増大す
る傾向を示すが、やがて完全に気化した後は窒素ガスか
らの冷熱の移動による冷熱の放出となるため、熱伝達率
は急低下する。液化窒素が液化窒素入口部11から約−
196℃の飽和液体で熱交換器の沸騰域用熱交換部分1
に流入されると、内側の管9の液化窒素に接する内側ス
テンレス層4はSUS304ステンレスの熱伝導率が1
6.3W/mKと大きいので、即座に液化窒素の気化に
より発生する大量の冷熱を受け、その結果、液化窒素と
同程度の温度になり、フッ素樹脂層5に冷熱を伝熱す
る。フッ素樹脂層5は、フッ素樹脂の熱伝導率が0.1
86W/mKでSUS304ステンレスの16.3W/
mKと比較すると1/100に近いことから、僅かな厚
みでも大きな伝熱抵抗となり、被冷却媒体に接する外側
ステンレス層6へ伝達する一定面積、一定時間当たりの
冷熱を小さくする。その結果、フッ素樹脂層5内部で大
きな温度勾配を生じ、外側ステンレス層6の温度を被冷
却媒体の凝固温度以上とすることを可能にしている。更
に、内側の管9の外周部に突設されたフィン7が外側ス
テンレス層6の有する冷熱を外側ステンレス層6からフ
ィン7の高さ分距離を隔てた所に位置する被冷却媒体に
まで直接供給するため、被冷却媒体への冷熱の拡散がよ
り効率良く行われ、その結果、主に被冷却媒体の伝熱隔
壁表面からの距離に従い温度勾配が生じることに起因す
る、伝熱隔壁表面における被冷却媒体の凝固という問題
をより生じにくくすることができる。一方、気化後の窒
素ガスは、熱交換器のガス域用熱交換部分2に入り、熱
伝導率の大きいステンレスの単層構造である伝熱隔壁1
0、及び、伝熱効率を上げるためのフィン8によって熱
伝達率の低下を補われながら低温液化ガスが未だ有する
冷熱を被冷却媒体に有効に伝達する。その他、本実施の
形態における熱交換器には、外管にベローズ23を設け
ており、内管と外管の温度差により生じた歪みを吸収し
ている。尚、本実施の形態の熱交換器には、熱伝導率の
小さい層5の材料としてフッ素樹脂を使用しているが、
特に−196℃程度での耐低温性を有し、必要な温度勾
配をつけるのに適当な熱伝導率を有するものであれば、
フッ素樹脂以外でも使用可能である。例えば、グラスフ
ァイバーやロックウールから成る繊維材料で熱伝導率の
小さい層を形成しても良い。更に、内側の管9,10外
周部に管軸方向に沿った縦フィン7,8を設けている
が、縦フィンに限られるものでなく、特に、沸騰域用熱
交換部分1を縦フィンとし、且つ、ガス域用熱交換部分
2を管軸方向に直行する直交フィンとしても良い。フィ
ン7,8の他、ロッドやいぼ状のものであっても良く、
それらを突出部と総称する。低温液化ガス流路上手側で
あっても、低温液化ガスの流れと被冷却媒体の流れが同
一方向である場合の低温液化ガス入口部の直近は、被冷
却媒体の温度が未だ高いため、低温液化ガス入口部の直
近においては被冷却媒体の凝固が問題とならない場合も
ある。そのため、本実施の形態においては、第一流路A
の上手側であっても液化窒素入口部11の直近にはフィ
ンを設けていない。
【0020】図4は、本発明の別の実施の形態であり、
請求項2及び請求項4の発明を、液化窒素及び被冷却媒
体を同一方向に流す二重管式の熱交換器に採用したもの
である。液化窒素の持つ冷熱を被冷却媒体に伝達する
に、主として液化窒素の沸騰域において熱交換を行う沸
騰域用熱交換部分1と、その沸騰域用熱交換部分1の下
手側で主として液化窒素が気化した後の熱交換を受け持
つガス域用熱交換部分2とを、それぞれ内側の管9,1
0と外側の管21,22とから成る二重管で形成するこ
とにより熱交換器を構成してある。液化窒素と被冷却媒
体を同一方向に流すにおいて、前記沸騰域用熱交換部分
1及び前記ガス域用熱交換部分2共に、液化窒素を流す
第一流路Aを内側の管9,10内に形成し、被冷却媒体
を流す第二流路Bを内側の管9,10外で外側の管2
1,22内に形成し、更に、前記沸騰域用熱交換部分1
と、前記ガス域用熱交換部分2との間は、前記沸騰域用
熱交換部分1の内側の管9と前記ガス域用熱交換部分2
の内側の管10とを連通接続すると共に、前記沸騰域用
熱交換部分1の外側の管21と前記ガス域用熱交換部分
2の外側の管22とを連通接続してある。液化窒素と被
冷却媒体との間で熱交換を行う伝熱隔壁としての内側の
管9,10のうち、前記沸騰域用熱交換部分1の内側の
管9の外周部に、管軸方向に沿った縦フィン 7を、径方
向外方に突設し、前記ガス域用熱交換部分2の内側の管
10の内周部に、管軸方向に沿った縦フィン8を、径方
向内方に突設してある。更に、前記沸騰域用熱交換部分
1における内側の管9は、内外ステンレス層4,6間に
フッ素樹脂層5を挟在させて一体化した三層構造の管材
から形成すると共に、前記ガス域用熱交換部分2におけ
る内側の管10は、ステンレスの単層構造の管材から形
成し、上手側である沸騰域用熱交換部分1の伝熱隔壁9
を、下手側であるガス域用熱交換部分2の伝熱隔壁10
と比べて熱抵抗を大きくしてある。そして、第一流路A
は、液化窒素入口部11、沸騰域用熱交換部分1の内側
の管9内、ガス域用熱交換部分2の内側の管10内、窒
素ガス出口部15で構成される。一方、第二流路Bは、
被冷却媒体入口部16、沸騰域用熱交換部分1の内側の
管9外で外側の管21内、ガス域用熱交換部分2の内側
の管10外で外側の管22内、被冷却媒体出口部20で
構成される。その他の点は、前記の実施の形態に示すも
のと同様である。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器
【図2】熱交換器の沸騰域用部分の断面図
【図3】熱交換器のガス用部分の断面図
【図4】本発明の別の実施の形態
【符号の説明】
A 第一流路 B 第二流路 4 他の層 5 中間層 6 他の層 7 突出部 8 突出部 9 伝熱隔壁 10 伝熱隔壁 21 外側の管 22 外側の管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液化ガスを流す第一流路 (A) と、
    被冷却媒体を流す第二流路 (B) を有し、前記低温液化
    ガスの冷熱を伝熱隔壁(9),(10)を介して前記被冷
    却媒体に伝達する熱交換器において、前記第一流路
    (A) の上手側の伝熱隔壁(9)を、下手側の伝熱隔壁
    (10)と比べて熱抵抗を大きく構成してある熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 前記第一流路 (A) の上手側の伝熱隔壁
    (9)を三層構造とし、前記伝熱隔壁(9)の中間層
    (5)を他の層(4),(6)よりも熱伝導率の小さい材
    質で構成することにより、前記下手側の伝熱隔壁(1
    0)と比べて熱抵抗を大きく構成してある請求項1記載
    の熱交換器。
  3. 【請求項3】 低温液化ガスを流す第一流路 (A) と、
    被冷却媒体を流す第二流路 (B) を有し、前記低温液化
    ガスの冷熱を伝熱隔壁(9),(10)を介して前記被冷
    却媒体に伝達する熱交換器において、前記第一流路
    (A) の上手側の伝熱隔壁(9)の前記第二流路 (B)
    側表面に突出部(7)を設けると共に、前記第一流路
    (A) 側表面を平滑に形成し、前記第一流路 (A) の下
    手側の伝熱隔壁(10)の前記第一流路 (A) 側表面に
    突出部(8)を形成してある熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記突出部(7),(8)が伝熱隔壁
    (9),(10)から突設されるフィン(7),(8)であ
    る請求項3記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 低温液化ガスを流す第一流路 (A) と、
    被冷却媒体を流す第二流路 (B) のうち、一方を内側の
    管(9),(10)内に形成し、他方を内側の管(9),
    (10)外で外側の管(21),(22)内に形成してあ
    る二重管式の熱交換器であって、前記第一流路 (A) 及
    び前記第二流路 (B) の流れが同方向であり、前記第一
    流路 (A) の上手側における内側の管(9)内を第一流
    路 (A)とすると共に内側の管(9)外で外側の管(2
    1)内を第二流路 (B) とし、前記第一流路 (A) の下
    手側における内側の管(10)外で外側の管(22)内
    を第一流路 (A) とすると共に内側の管(10)内を第
    二流路 (B) とし、前記第一流路 (A) の上手側及び下
    手側の前記内側の管(9),(10)の外表面に突出部
    (7),(8)を形成してある熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記突出部(7),(8)が前記内側の管
    (9),(10)の外表面から突設されるフィン(7),
    (8)である請求項5記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第一流路 (A) の上手側の前記内側
    の管(9)を下手側の前記内側の管(10)と比べて、
    熱抵抗を大きく構成してある請求項5及び請求項6記載
    の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記第一流路 (A) の上手側の前記内側
    の管(9)を熱伝導率の互いに異なる材料から成る熱伝
    導率の大きい層及び熱伝導率の小さい層を含む2層又は
    3層以上の層で構成すると共に、前記内側の管(9)の
    前記第二流路(B) 側の層(6)を前記熱伝導率の大き
    い層で構成することにより、前記第一流路 (A) の上手
    側の前記内側の管(9)を下手側の前記内側の管(1
    0)と比べて熱抵抗を大きく構成してある請求項5又は
    請求項6記載の熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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