JPH09178697A - pHセンサ - Google Patents
pHセンサInfo
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- JPH09178697A JPH09178697A JP7353719A JP35371995A JPH09178697A JP H09178697 A JPH09178697 A JP H09178697A JP 7353719 A JP7353719 A JP 7353719A JP 35371995 A JP35371995 A JP 35371995A JP H09178697 A JPH09178697 A JP H09178697A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 pH−ISFETを用いたpHセンサにおい
て検出電圧の各種要因によるドリフトの影響を抑制して
測定精度を向上させる。 【解決手段】 細管1内に検知部が細管先端部から露出
するように測定用pH−ISFET5を装着すると共
に、細管先端部に測定用pH−ISFET5と液絡可能
にpH緩衝液を保持する保液部4を設け、この保液部に
参照用pH−ISFET6及び擬似比較電極7を装着す
る。この擬似比較電極に対する測定用pH−ISFET
5及び参照用pH−ISFET6の検知電圧の電圧差を
検出させるように、測定用pH−ISFET5、参照用
pH−ISFET6及び擬似比較電極7からリード線5
a、6a、7aを細管1の外部へ導出する。
て検出電圧の各種要因によるドリフトの影響を抑制して
測定精度を向上させる。 【解決手段】 細管1内に検知部が細管先端部から露出
するように測定用pH−ISFET5を装着すると共
に、細管先端部に測定用pH−ISFET5と液絡可能
にpH緩衝液を保持する保液部4を設け、この保液部に
参照用pH−ISFET6及び擬似比較電極7を装着す
る。この擬似比較電極に対する測定用pH−ISFET
5及び参照用pH−ISFET6の検知電圧の電圧差を
検出させるように、測定用pH−ISFET5、参照用
pH−ISFET6及び擬似比較電極7からリード線5
a、6a、7aを細管1の外部へ導出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用或はその他
の化学技術分野で用いられるpH感応性のISFETで
あるpH−ISFET(ion sensitive
FET)を用いたpHセンサに関するものである。
の化学技術分野で用いられるpH感応性のISFETで
あるpH−ISFET(ion sensitive
FET)を用いたpHセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のISFETを用いたpHの測定
方法は、IEEE Trans−Biomed−En
g.21、 481−7(1974)により始めて提案さ
れた。この場合、測定用電極としては、半導体であるp
H−ISFETを用いたのに対して、比較電極としては
銀/塩化銀電極、飽和カロメル電極等の古典的な液絡式
電極、つまり金属をべースとする電極を使用していた。
したがって、pH−ISFET及び比較電極の電位の経
時的ドリフト特性、各種誘導ノイズに対する感受性、さ
らには温度特性が互に異ることにより、pH検知信号の
経時的ドリフトが大きく、各種誘導ノイズの影響も受け
易く、温度補償も困難である等の問題点を有していた。
特に、生体内でのpH測定では、体外で事前の校正を実
施しても体外と体内の測定環境が異なるために、これら
の問題が顕著になり、信頼性の高い測定は困難であっ
た。
方法は、IEEE Trans−Biomed−En
g.21、 481−7(1974)により始めて提案さ
れた。この場合、測定用電極としては、半導体であるp
H−ISFETを用いたのに対して、比較電極としては
銀/塩化銀電極、飽和カロメル電極等の古典的な液絡式
電極、つまり金属をべースとする電極を使用していた。
したがって、pH−ISFET及び比較電極の電位の経
時的ドリフト特性、各種誘導ノイズに対する感受性、さ
らには温度特性が互に異ることにより、pH検知信号の
経時的ドリフトが大きく、各種誘導ノイズの影響も受け
易く、温度補償も困難である等の問題点を有していた。
特に、生体内でのpH測定では、体外で事前の校正を実
施しても体外と体内の測定環境が異なるために、これら
の問題が顕著になり、信頼性の高い測定は困難であっ
た。
【0003】そこで、特開昭54−81897号公報に
より、比較電極としてイオン不感応性のゲートを有する
ISFETを採用したpHセンサが提案された。このp
Hセンサは、pH−ISFET、イオン不感応性FET
及び疑似比較電極をいずれも被測定溶液に浸漬して、疑
似比較電極に対するpH−ISFET及びイオン不感応
性FETの検知電圧の差動電圧を測定するもので、測定
用及び参照用電極の双方にFETを用いたことにより、
前述の金属電極との組合わせの場合に比べて経時的ドリ
フト特性、誘導ノイズの感受性及び温度特性が類似し、
したがって差動検出によりこれらの要因を相殺すること
が原理的には可能になる。
より、比較電極としてイオン不感応性のゲートを有する
ISFETを採用したpHセンサが提案された。このp
Hセンサは、pH−ISFET、イオン不感応性FET
及び疑似比較電極をいずれも被測定溶液に浸漬して、疑
似比較電極に対するpH−ISFET及びイオン不感応
性FETの検知電圧の差動電圧を測定するもので、測定
用及び参照用電極の双方にFETを用いたことにより、
前述の金属電極との組合わせの場合に比べて経時的ドリ
フト特性、誘導ノイズの感受性及び温度特性が類似し、
したがって差動検出によりこれらの要因を相殺すること
が原理的には可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常p
H−ISFETのpH感応性ゲートは、窒化珪素や5酸
化タンタル等の無機物薄膜であるのに対してイオン不感
応性ゲートとしてはバリレンやテフロン等の疎水性高分
子薄膜が用いられており(電気化学50、64−71
(1982))したがって双方の経時的ドリフト特性、
誘導ノイズ感受性及び温度特性を高精度に揃えることは
困難である。また、双方のゲート膜の製膜工程も異なる
ためにFET特性も変化することにより、双方の前述の
諸特性を揃えることは一層困難になる。さらに、疎水性
高分子をゲートとするイオン不感応性FETは、被測定
溶液のイオン強度に感応することからも問題がある。つ
まり、pHの差動検出方式であっても経時的ドリフト、
各種誘導ノイズ、温度変化等による電位ドリフトを精度
良く補償することは依然困難であった。特に、生体内で
の測定に対しては体外の測定結果で校正しようとしても
測定環境が大きく異なり、各種ドリフトの補償は一層困
難であった。
H−ISFETのpH感応性ゲートは、窒化珪素や5酸
化タンタル等の無機物薄膜であるのに対してイオン不感
応性ゲートとしてはバリレンやテフロン等の疎水性高分
子薄膜が用いられており(電気化学50、64−71
(1982))したがって双方の経時的ドリフト特性、
誘導ノイズ感受性及び温度特性を高精度に揃えることは
困難である。また、双方のゲート膜の製膜工程も異なる
ためにFET特性も変化することにより、双方の前述の
諸特性を揃えることは一層困難になる。さらに、疎水性
高分子をゲートとするイオン不感応性FETは、被測定
溶液のイオン強度に感応することからも問題がある。つ
まり、pHの差動検出方式であっても経時的ドリフト、
各種誘導ノイズ、温度変化等による電位ドリフトを精度
良く補償することは依然困難であった。特に、生体内で
の測定に対しては体外の測定結果で校正しようとしても
測定環境が大きく異なり、各種ドリフトの補償は一層困
難であった。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて、検出電
圧の各種要因によるドリフトの影響を抑制して測定精度
を向上させ得るpH−ISFETを用いたpHセンサを
提供することを目的とする。
圧の各種要因によるドリフトの影響を抑制して測定精度
を向上させ得るpH−ISFETを用いたpHセンサを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、細管内に検知部が細管先端部から露出す
るように測定用pH−ISFETを装着すると共に、細
管先端部に測定用pH−ISFETと液絡可能にpH緩
衝液を保持する保液部を設け、この保液部に参照用pH
−ISFET及び擬似比較電極を装着し、この擬似比較
電極に対する測定用pH−ISFET及び参照用pH−
ISFETの検知電圧の電圧差を検出させるように、測
定用pH−ISFET、参照用pH−ISFET及び擬
似比較電極からリード線を細管外に導出したことを特徴
とする。
成するために、細管内に検知部が細管先端部から露出す
るように測定用pH−ISFETを装着すると共に、細
管先端部に測定用pH−ISFETと液絡可能にpH緩
衝液を保持する保液部を設け、この保液部に参照用pH
−ISFET及び擬似比較電極を装着し、この擬似比較
電極に対する測定用pH−ISFET及び参照用pH−
ISFETの検知電圧の電圧差を検出させるように、測
定用pH−ISFET、参照用pH−ISFET及び擬
似比較電極からリード線を細管外に導出したことを特徴
とする。
【0007】測定時に、測定用pH−ISFETは、擬
似比較電極に対して被測定液のpHに対応したレベルの
電圧を検知する。一方、参照用pH−ISFETは、p
H緩衝液のpH緩衝作用で被測定液のpHには不感であ
り、pH緩衝液のpHのみを検知する。誘導電圧もしく
温度が変動すると、双方のpH−ISFETの検知電圧
は、同方向へ同電圧レベルだけ変動し、双方のpH−I
SFETの検知電圧の差動出力は変動しない。さらに、
双方ともpH−ISFETであり、その経時的ドリフト
特性は類似するために、この種のドリフトも容易に相殺
される。
似比較電極に対して被測定液のpHに対応したレベルの
電圧を検知する。一方、参照用pH−ISFETは、p
H緩衝液のpH緩衝作用で被測定液のpHには不感であ
り、pH緩衝液のpHのみを検知する。誘導電圧もしく
温度が変動すると、双方のpH−ISFETの検知電圧
は、同方向へ同電圧レベルだけ変動し、双方のpH−I
SFETの検知電圧の差動出力は変動しない。さらに、
双方ともpH−ISFETであり、その経時的ドリフト
特性は類似するために、この種のドリフトも容易に相殺
される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2を基に本発明の一実
施形態によるpHセンサを説明する。図1において、細
管1の内部には、その先端部に装着され、かつ液絡口2
が穿孔された合成樹脂製ホルダ3から先端部の検知部5
bを細管外へ露出させた室温で約60mV/pH程度の
pH感度を有する測定用pH−ISFET5と、液絡口
2を通してpH−ISFET5と液絡可能なほぼ同一の
pH感度を有する同タイプの参照用pH−ISFET6
と、擬似比較電極7とが装着されている。
施形態によるpHセンサを説明する。図1において、細
管1の内部には、その先端部に装着され、かつ液絡口2
が穿孔された合成樹脂製ホルダ3から先端部の検知部5
bを細管外へ露出させた室温で約60mV/pH程度の
pH感度を有する測定用pH−ISFET5と、液絡口
2を通してpH−ISFET5と液絡可能なほぼ同一の
pH感度を有する同タイプの参照用pH−ISFET6
と、擬似比較電極7とが装着されている。
【0009】この擬似比較電極からは電極電圧測定用リ
ード線7aが、また測定用pH−ISFET5及び参照
用pH−ISFET6からはそれぞれのドレイン及びソ
ース用リード線5a、6a(いずれも簡単のために1本
で示す)が導出されて、細管後端部のソケット8に接続
している。細管1の途中には、pH−ISFET6及び
擬似比較電極7を支持し、かつリード線5a、6aを通
過させる合成樹脂製ホルダ3aが液密状態に装着されて
いる。
ード線7aが、また測定用pH−ISFET5及び参照
用pH−ISFET6からはそれぞれのドレイン及びソ
ース用リード線5a、6a(いずれも簡単のために1本
で示す)が導出されて、細管後端部のソケット8に接続
している。細管1の途中には、pH−ISFET6及び
擬似比較電極7を支持し、かつリード線5a、6aを通
過させる合成樹脂製ホルダ3aが液密状態に装着されて
いる。
【0010】このホルダ及び実質上の細管先端部となる
合成樹脂製ホルダ3間には、充填されたリン酸塩、クエ
ン酸塩等の周知の定pHのpH緩衝溶液を保持する保液
部4が形成されている。これらのpH緩衝溶液には、電
気抵抗を減らすために塩化カリウム等の電解質を添加し
ても良い。また、液絡口2からpH緩衝溶液が僅かづつ
漏出し、被測定液を汚染させることが懸念される場合、
pH緩衝溶液としては、より緩衝能の弱い溶液、例えば
乳酸リンゲル液、生理食塩水等を用いることもできる。
擬似比較電極7は、これらの溶液に溶解しないAg/A
gCl線或は白金、金、銀、炭素等により製作する。
合成樹脂製ホルダ3間には、充填されたリン酸塩、クエ
ン酸塩等の周知の定pHのpH緩衝溶液を保持する保液
部4が形成されている。これらのpH緩衝溶液には、電
気抵抗を減らすために塩化カリウム等の電解質を添加し
ても良い。また、液絡口2からpH緩衝溶液が僅かづつ
漏出し、被測定液を汚染させることが懸念される場合、
pH緩衝溶液としては、より緩衝能の弱い溶液、例えば
乳酸リンゲル液、生理食塩水等を用いることもできる。
擬似比較電極7は、これらの溶液に溶解しないAg/A
gCl線或は白金、金、銀、炭素等により製作する。
【0011】このように構成されたpHセンサ9には、
図2に説明する測定器本体を接続することにより、pH
測定装置として実施できる。即ち、この測定器本体は、
ソケット8に接続するコネクタ11と、双方のpH−I
SFET5、6に同一の定電流を供給する定電流回路1
2、12aと、擬似比較電極7を基準とする双方のソー
ス電位を検出する演算増幅器13、13aと、これらの
出力電圧信号の差電圧を差動増幅式に検出する演算増幅
器14と、その出力電圧信号をディジタル化して取込
み、メモリ16と協働して下記の式(1)に従いpH値
を演算するCPU15と、pH値を数値表示もしくはプ
リントアウトさせる出力部17とを備えている。
図2に説明する測定器本体を接続することにより、pH
測定装置として実施できる。即ち、この測定器本体は、
ソケット8に接続するコネクタ11と、双方のpH−I
SFET5、6に同一の定電流を供給する定電流回路1
2、12aと、擬似比較電極7を基準とする双方のソー
ス電位を検出する演算増幅器13、13aと、これらの
出力電圧信号の差電圧を差動増幅式に検出する演算増幅
器14と、その出力電圧信号をディジタル化して取込
み、メモリ16と協働して下記の式(1)に従いpH値
を演算するCPU15と、pH値を数値表示もしくはプ
リントアウトさせる出力部17とを備えている。
【0012】 pH=pHo +(ΔV−ΔVo )/S ………(1)
【0013】ここで、pHo はpH緩衝溶液のpH値、
ΔVo は校正時のVS −VSR、ΔVは測定時のVS −V
SR、Sは予め確認してあるpHセンサ9のpH感度(m
V/pH)である。尚、VS 及びVSRはそれぞれ測定用
及び参照用pH−ISFET5、6のソース電位であ
る。
ΔVo は校正時のVS −VSR、ΔVは測定時のVS −V
SR、Sは予め確認してあるpHセンサ9のpH感度(m
V/pH)である。尚、VS 及びVSRはそれぞれ測定用
及び参照用pH−ISFET5、6のソース電位であ
る。
【0014】メモリ16には、pHo 及びSを予め設定
しておく。CPU15は、測定に際して校正指令信号に
応答して校正状態でΔVo を検出してメモリ16に格納
させる。校正用溶液としては通常保液部に充填されてい
るのと同一のpH緩衝溶液を用いるか、或は異った緩衝
溶液を用いることもできる。測定用pH−ISFET5
の検知部5bを校正用液に浸漬させた状態で、参照用p
H−ISFET6は液絡口2を通して校正用液に対して
液絡され、擬似比較電極7に対してはpH−ISFET
5と同程度の誘導雑音電圧が惹起され、温度も同程度と
なる。擬似比較電極7に対してはpH−ISFET5、
6には校正用液に対してほぼ同じ入力条件で検知を行
う。演算増幅器14には双方のpH−ISFET5、6
のスレショールド電圧等の特性の差及び校正溶液と保液
部に充填されたpH緩衝溶液のpHの差に起因して電圧
ΔVo が検出される。
しておく。CPU15は、測定に際して校正指令信号に
応答して校正状態でΔVo を検出してメモリ16に格納
させる。校正用溶液としては通常保液部に充填されてい
るのと同一のpH緩衝溶液を用いるか、或は異った緩衝
溶液を用いることもできる。測定用pH−ISFET5
の検知部5bを校正用液に浸漬させた状態で、参照用p
H−ISFET6は液絡口2を通して校正用液に対して
液絡され、擬似比較電極7に対してはpH−ISFET
5と同程度の誘導雑音電圧が惹起され、温度も同程度と
なる。擬似比較電極7に対してはpH−ISFET5、
6には校正用液に対してほぼ同じ入力条件で検知を行
う。演算増幅器14には双方のpH−ISFET5、6
のスレショールド電圧等の特性の差及び校正溶液と保液
部に充填されたpH緩衝溶液のpHの差に起因して電圧
ΔVo が検出される。
【0015】次いで、測定用pH−ISFET5の検知
部5bを被測定液に浸漬させると、参照用pH−ISF
ET6にはpH−ISFET5と同程度の誘導雑音電圧
が惹起され、温度も同程度となるが、pH緩衝溶液によ
り被測定液のpHに対しては不感となる。校正時或は測
定中にpH−FET5、6の誘導雑音電圧が変動した
り、温度が変動しても同タイプのFET特性であること
により、演算増幅器13、13aで検出される誘導雑音
電圧は連動して変動し、演算増幅器14では両者の変動
が相殺された状態でpH−ISFET5の検知した被測
定液のpHに相当するΔVが高精度で検出される。CP
U15は測定指令信号に応答して式(1)の演算を行
い、被測定液体のpH値を出力させる。さらに、校正時
或は測定中に進行するpH−ISFET5、6の検出電
圧の経時的ドリフトも演算増幅器14で相殺されて増幅
される。
部5bを被測定液に浸漬させると、参照用pH−ISF
ET6にはpH−ISFET5と同程度の誘導雑音電圧
が惹起され、温度も同程度となるが、pH緩衝溶液によ
り被測定液のpHに対しては不感となる。校正時或は測
定中にpH−FET5、6の誘導雑音電圧が変動した
り、温度が変動しても同タイプのFET特性であること
により、演算増幅器13、13aで検出される誘導雑音
電圧は連動して変動し、演算増幅器14では両者の変動
が相殺された状態でpH−ISFET5の検知した被測
定液のpHに相当するΔVが高精度で検出される。CP
U15は測定指令信号に応答して式(1)の演算を行
い、被測定液体のpH値を出力させる。さらに、校正時
或は測定中に進行するpH−ISFET5、6の検出電
圧の経時的ドリフトも演算増幅器14で相殺されて増幅
される。
【0016】尚、別の実施形態として、液絡部は前述の
穿孔式に代えて、多孔性ガラスや多孔性高分子膜にする
等の変形が可能である。細管は用途によっては可撓性に
したり、長い寸法にすることもできる。測定用pH−I
SFET5と液絡可能な保液部としては、内部に参照用
pH−ISFET6と、擬似比較電極7とが挿入され、
かつpH緩衝液を保持した親水性高分子ゲルにすること
もできる。
穿孔式に代えて、多孔性ガラスや多孔性高分子膜にする
等の変形が可能である。細管は用途によっては可撓性に
したり、長い寸法にすることもできる。測定用pH−I
SFET5と液絡可能な保液部としては、内部に参照用
pH−ISFET6と、擬似比較電極7とが挿入され、
かつpH緩衝液を保持した親水性高分子ゲルにすること
もできる。
【0017】
【実施例】イヌの胃内のpHについて試験測定するため
に、実施例として図1における細管1を外径2.5m
m、長さ150cmのテトラフロロエチレンカテーテル
とし、その先端部に同様な構造で測定用pH−ISFE
T、参照用pH−ISFET及び疑似比較電極を装着し
てpHセンサを構成すると共に、図2に示す測定器本体
に接続した。また、疑似比較電極には表面を塩素化した
銀線を用い、pH緩衝液の保液部4は0.9%食塩を含
有するpH6.86のリン酸緩衝液とし、測定用及び参
照用pH−ISFETのpH感度はいずれも37℃で5
7mV/pHのものにした。
に、実施例として図1における細管1を外径2.5m
m、長さ150cmのテトラフロロエチレンカテーテル
とし、その先端部に同様な構造で測定用pH−ISFE
T、参照用pH−ISFET及び疑似比較電極を装着し
てpHセンサを構成すると共に、図2に示す測定器本体
に接続した。また、疑似比較電極には表面を塩素化した
銀線を用い、pH緩衝液の保液部4は0.9%食塩を含
有するpH6.86のリン酸緩衝液とし、測定用及び参
照用pH−ISFETのpH感度はいずれも37℃で5
7mV/pHのものにした。
【0018】イヌの胃内に内視鏡を挿入し、そのチャネ
ル孔より校正に用いるのと同じ0.9%食塩含有のリン
酸緩衝溶液を予め注入した。体外でゼロ点校正後のこの
実施例によるpHセンサを同じ内視鏡チャンネルを経由
させて胃内に挿入し、疑似比較電極に対する測定用pH
−ISFETのソース電位Vs 及び参照用pH−ISF
ETのソース電位Vsr並にその差動電圧ΔV、ΔVo を
測定し、下記の表1の結果を得た。尚、試験#1、2、
及び3はそれぞれ異る日に実施した。
ル孔より校正に用いるのと同じ0.9%食塩含有のリン
酸緩衝溶液を予め注入した。体外でゼロ点校正後のこの
実施例によるpHセンサを同じ内視鏡チャンネルを経由
させて胃内に挿入し、疑似比較電極に対する測定用pH
−ISFETのソース電位Vs 及び参照用pH−ISF
ETのソース電位Vsr並にその差動電圧ΔV、ΔVo を
測定し、下記の表1の結果を得た。尚、試験#1、2、
及び3はそれぞれ異る日に実施した。
【0019】
【表1】
【0020】体外での校正時のVsr及びVs は経時的に
10mV弱ドリフトしているが、ΔVo はほぼ一定に留
まっている。一方、胃内では生体誘導によるドリフトが
生じ、1回目の試験ではVsrは1198mVから116
9mVと29mV(0.51pHに相当)変化した。し
かしながら、Vs も1453mVから1425mVと2
8mVドリフトするために、ΔVo は256mVであ
り、校正時とほぼ同じであり、同一pHの被試験液に対
してほぼ同一pH値が検知された。
10mV弱ドリフトしているが、ΔVo はほぼ一定に留
まっている。一方、胃内では生体誘導によるドリフトが
生じ、1回目の試験ではVsrは1198mVから116
9mVと29mV(0.51pHに相当)変化した。し
かしながら、Vs も1453mVから1425mVと2
8mVドリフトするために、ΔVo は256mVであ
り、校正時とほぼ同じであり、同一pHの被試験液に対
してほぼ同一pH値が検知された。
【0021】つまり、従来のように銀/塩化銀の比較電
極と測定用pH−ISFETからなるpHセンサで測定
すると、胃内のpHは28/57=0.49pHの測定
誤差を生じる可能性があるのに対し、本発明の差動方式
による誤差は僅か(256−255)/57=0.01
8pHになる。同様にして2回目及び3回目の試験から
も胃内外の誤差は、僅か留まることが確認できた。
極と測定用pH−ISFETからなるpHセンサで測定
すると、胃内のpHは28/57=0.49pHの測定
誤差を生じる可能性があるのに対し、本発明の差動方式
による誤差は僅か(256−255)/57=0.01
8pHになる。同様にして2回目及び3回目の試験から
も胃内外の誤差は、僅か留まることが確認できた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、擬似比較電極に対する
測定用pH−ISFET及び参照用pH−ISFETの
双方の検知電圧のレベル差をpH検知信号とすることに
より、校正時と測定時とでの誘導雑音或は温度の相違等
或は測定中でのこれらの変動に起因する電位のドリフト
を抑制でき、信頼度の高いpH測定が可能になる。医療
用だけでなく、一般化学分野にも利用可能である。
測定用pH−ISFET及び参照用pH−ISFETの
双方の検知電圧のレベル差をpH検知信号とすることに
より、校正時と測定時とでの誘導雑音或は温度の相違等
或は測定中でのこれらの変動に起因する電位のドリフト
を抑制でき、信頼度の高いpH測定が可能になる。医療
用だけでなく、一般化学分野にも利用可能である。
【図1】本発明の実施形態によるpHセンサの縦断面図
である。
である。
【図2】同pHセンサに後続する測定装置本体の構成を
示す図である。
示す図である。
1 細管 2 液絡口 4 保液部 5 測定用pH−ISFET 6 参照用pH−ISFET 7 擬似比較電極
Claims (1)
- 【請求項1】 細管内に検知部が前記細管先端部から露
出するように測定用pH−ISFETを装着すると共
に、前記細管先端部に前記測定用pH−ISFETと液
絡可能にpH緩衝液を保持する保液部を設け、この保液
部に参照用pH−ISFET及び擬似比較電極を装着
し、 この擬似比較電極に対する前記測定用pH−ISFET
及び前記参照用pH−ISFETの検知電圧の電圧差を
検出させるように、前記測定用pH−ISFET、前記
参照用pH−ISFET及び前記擬似比較電極からリー
ド線を前記細管外に導出したことを特徴とするpHセン
サ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353719A JPH09178697A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | pHセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353719A JPH09178697A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | pHセンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09178697A true JPH09178697A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18432762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7353719A Pending JPH09178697A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | pHセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09178697A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2341235A (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-08 | Eastman Kodak Co | Apparatus for referencing potentiometric measurements of a liquid |
| JP2006132989A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Okayama Univ | pH測定装置及びpH測定方法 |
| US8815078B2 (en) | 2009-08-25 | 2014-08-26 | National University Corporation Okayama University | pH or concentration measuring device and pH or concentration measuring method |
| CN113945620A (zh) * | 2020-07-17 | 2022-01-18 | 罗伯特·博世有限公司 | 采用差动传感器的闭环pH控制 |
| CN114624302A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-06-14 | 湘潭大学 | 高灵敏度在片集成伪参比栅极的pH传感器及其制备方法 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP7353719A patent/JPH09178697A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2341235A (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-08 | Eastman Kodak Co | Apparatus for referencing potentiometric measurements of a liquid |
| GB2341235B (en) * | 1998-09-01 | 2002-11-06 | Eastman Kodak Co | Apparatus for referencing potentiometric measurements of a solution |
| JP2006132989A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Okayama Univ | pH測定装置及びpH測定方法 |
| US8815078B2 (en) | 2009-08-25 | 2014-08-26 | National University Corporation Okayama University | pH or concentration measuring device and pH or concentration measuring method |
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| CN114624302B (zh) * | 2022-03-28 | 2024-01-26 | 湘潭大学 | 高灵敏度在片集成伪参比栅极的pH传感器及其制备方法 |
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