JPH0917880A - 半導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き込み方法 - Google Patents

半導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き込み方法

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JPH0917880A
JPH0917880A JP8062777A JP6277796A JPH0917880A JP H0917880 A JPH0917880 A JP H0917880A JP 8062777 A JP8062777 A JP 8062777A JP 6277796 A JP6277796 A JP 6277796A JP H0917880 A JPH0917880 A JP H0917880A
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memory cell
potential
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Toshihiko Mori
俊彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない素子数で、小さな面積で構成し得
る新規なメモリセルからなる半導体記憶装置および該半
導体記憶装置の駆動方法の提供を目的とする。 【解決手段】 メモリセルは、1つのコレクタ電極およ
び第1および第2のエミッタ電極を有し、ベース・エミ
ッタ間電流電圧特性にN型負性微分特性を示し、該N型
負性微分特性におけるピーク電流部までの領域ではゲイ
ンが相対的に小さく、且つ、該N型負性微分特性におけ
るバレー電流部以後の領域ではゲインが相対的に大きな
特性を有するダブルエミッタ構造のトランジスタを備
え、該トランジスタの第1のエミッタ電極はグランド線
に接続され、該トランジスタの第2のエミッタ電極はワ
ード線に接続され、且つ、該トランジスタのコレクタ電
極はビット線に接続されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SRAM(Static
Random Access Memory)等に好適な記憶装置に係り、よ
り詳細にはメモリセルとして負性微分特性およびしきい
値特性を有するRHET/RBT等のトランジスタを用
いた記憶装置とその情報読み出し方法、情報書き込み方
法に関する。
【0002】近年、半導体メモリの大規模化が進み、今
日では256Mbit のDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory) や64Mbit のSRAMの開発が試みられて
いる。しかしながら、現状のメモリセル構造では高密度
化に限界があり、より高密度化することができる新規な
半導体メモリセルの開発が望まれており、さらに、該高
密度化が可能なメモリセルを安定して駆動することが要
望されている。
【0003】
【従来の技術】一般に、DRAMのメモリセルは情報を
記憶するためのFET(Field EffectTransister)の接
合容量を利用したコンデンサとこのコンデンサに対する
情報の書き込み、読み出しを行うためのFETから構成
されている。一方、SRAMは、フリップフロップ形の
メモリセル構造からなり、通常6個のFETを用いて構
成されている。すなわち、従来のSRAMのメモリセル
は少なくとも6個分のFETの面積を必要とするため、
微細化を進めるには限界があった。
【0004】そして、従来、より少ない素子数で、小さ
な面積で構成し得るメモリセルを備えて構成された半導
体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ読み取り並
びにデータ書き込み方法を提供するものとして、特開平
5−234361号公報および特開平5−235291
号公報が提案されている。これらの公報に記載された半
導体記憶装置のメモリセルは、ダブルエミッタ構造のト
ランジスタにおける負性微分特性を有する2つのベース
・エミッタ接合部によって、双安定状態が得られるよう
になっており、この2つの安定状態に対してそれぞれデ
ータ“1”および“0”を割り当てるようになってい
る。そして、この従来のメモリセルは、ビット線,ワー
ド線およびグランド線のそれぞれに対して個別に電圧を
印加したとしても、双安定状態(データ“1”および
“0”)が崩れることはなく、また、データ保持時にお
いては、しきい値特性を有するベース・コレクタ接合部
を流れる電流も存在しない。
【0005】そして、上記メモリセルは、ビット線およ
びワード線(グランド線)に対して所定の電圧が同時に
印加された場合、記憶状態(安定状態)に応じてしきい
値特性のベース・コレクタ接合部を流れる電流が発生し
たり、また、一方の安定状態を他方の安定状態に切り換
えることができるようになっている。これにより、特定
のメモリセルに対して選択的に情報を書き込んだり、或
いは、情報を読み出したりすることが可能な半導体記憶
装置(SRAM)を構成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、1つのメモリセルを1つのダブルエミッタ構造のト
ランジスタにより構成して、より高い集積化(高密度
化)を可能としたSRAMが提案されている。この従来
のSRAMセルでは、読み取りの際ビット線に流れる電
流量は、ピーク電流以下でないと破壊読み出しとなるた
め、この電流量がスピード(読み出し速度)を律則する
ことになる。一方、消費電力を決めているのがバレー電
流であるが、共鳴トンネルのピーク対バレー比がスピー
ド消費電力積を決定することになる。
【0007】また、前述したダブルエミッタ構造のトラ
ンジスタを用いたSRAMセルでは、メモリセル(トラ
ンジスタ)の順方向および逆方向の各耐圧を越えるだけ
の電位差をコレクタ・エミッタ間に加えることにより書
き込みを行うようになっている。従って、耐圧は低い方
が好ましく、例えば、周辺に同じトランジスタを用いる
場合には、耐圧が大きい方が良いため問題となる。
【0008】さらに、特開平5−234361号公報お
よび特開平5−235291号公報で提案されたSRA
Mセルは、マルチエミッタ共鳴トンネルホットエレクト
ロントランジスタ(ME−RHET)であり、室温動作
は可能ではあるが、性能を最大限に出すためには、低温
動作が必須となる。また、バイポーラ系のトランジスタ
で、ME−RHETと同様の特性を持っていれば、室温
動作が可能となるが、例えば、HBTにおいて、ベース
・エミッタ間に負性微分特性を持たせる方法として、R
BTが知られている。しかしながら、RBTに対して、
SRAMを構成する場合に要求される順逆両方向で対称
的な負性微分特性を持たせることは極めて困難である。
【0009】さらに、ME−RHETでは、ベース・エ
ミッタ接合が順逆の両バイアスでコンダクティブである
ため、二つのエミッタのうち、高い電位にバイアスされ
た方のエミッタがベース中で散乱を受けてエネルギーを
失った電子の引き抜きを行うベース電極として働くこと
ができるが、バイポーラの場合は逆バイアスでは基本的
にはコンダクティブではない。これを解決する方法とし
て、エミッタの濃度を上げて、ツェナートンネルにより
引き抜く、マルチエミッタHBTが知られているが、高
濃度にドープされた場所に、共鳴トンネルバリアを埋め
込むことは、高いP/V比を得ることが難しくなる。
【0010】本発明の目的は、より少ない素子数で、小
さな面積で構成し得る新規なメモリセルからなる半導体
記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ
読み取り並びにデータ書き込み方法を提供することにあ
る。さらに、本発明の他の目的は、室温動作が可能な素
子(トランジスタ)によりメモリセルを構成して、より
少ない素子数で、小さな面積で構成し得る新規なメモリ
セルからなる半導体記憶装置および該半導体記憶装置の
データ保持、データ読み取り並びにデータ書き込み方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、ビット線BLと、該ビット線BLに交差するワー
ド線WLおよびグランド線GLと、該ビット線BLと該
ワード線WLおよび該グランド線GLとの交差個所に設
けられたメモリセルMCとを備えた半導体記憶装置であ
って、前記メモリセルMCは、1つのコレクタ電極Cお
よび第1および第2のエミッタ電極E1,E2を有し、
ベース・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分特性を
示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部までの
領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型負性微
分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲインが相
対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造のトラン
ジスタTrを備え、前記トランジスタTrの第1のエミ
ッタ電極E1は前記グランド線GLに接続され、該トラ
ンジスタTrの第2のエミッタ電極E2は前記ワード線
WLに接続され、且つ、該トランジスタTrのコレクタ
電極Cは前記ビット線BLに接続されるようになってい
ることを特徴とする半導体記憶装置が提供される。
【0012】本発明の第2の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該メモリセルMCを構成するトランジスタTrの第1ま
たは第2のエミッタ電極E1,E2のどちらか一方のエ
ミッタ電極に対して前記N型負性微分特性のバレーにバ
イアスされるような電位VWmidを与え、そして、前記ビ
ット線BLに、グランドに対して該トランジスタTrに
ゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D
3の逆耐圧電圧Vrbrよりも高い電位VBmidを与えるよ
うにすることを特徴とする半導体記憶装置のデータ保持
方法が提供される。
【0013】本発明の第3の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該メモリセルMCを構成するトランジスタTrにゲイン
が充分でるような電位VBhigh を対応する前記ビット線
BLに与えた状態において、前記二つの安定な動作点S
1,S2の内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作
点S1ではゲインが低く、且つ、該ベースの電位が高い
側の第2の安定動作点S2ではゲインが高くなってお
り、そして、該メモリセルMCに対して当該メモリセル
に記憶されたデータが破壊されない程度に対応するワー
ド線に対して、データ保持時よりも高い電位VWhigh を
与えて、該ビット線BLに流れる電流の二つの状態によ
り差を検出してデータを読み取るようにしたことを特徴
とする半導体記憶装置のデータ読み取り方法が提供され
る。
【0014】本発明の第4の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が
低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行
うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMCに対応
するビット線BLに対してデータ保持時よりも低い電位
VBlowを与え、対応するワード線WLに対して前記二つ
の安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位
VWhigh を与え、さらに、当該ワード線WLをデータ保
持時の電位VWmidに戻し、そして、該二つの安定な動作
点S1,S2の内、ベースの電位が高い側の第2の安定
動作点S2へのデータ書き込みを行うメモリセルMCに
対しては、該メモリセルMCに対応するビット線BLに
対してデータ保持時の電位VBmidを保持したまま、対応
するワード線WLに対して前記二つの安定な動作点S
1,S2が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与え、さ
らに、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに
戻して所定のデータを書き込むようにしたことを特徴と
する半導体記憶装置のデータ書き込み方法が提供され
る。
【0015】本発明の第5の形態によれば、前記各メモ
リセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合
層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース
・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路に
よって生成される二つの安定な動作点S1,S2を有
し、前記ビット線BLに対するデータ保持時の電位VBm
idを保持したまま、任意の1本のワード線WLに対して
当該ワード線WLに接続された複数のメモリセルMCの
該二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な低
い電位VWlowを与え、さらに、当該ワード線WLをデー
タ保持時の電位VWmidに戻すことにより、該複数のメモ
リセルMCを前記二つの安定な動作点S1,S2の内、
ベースの電位の高い側の安定点S2へのデータ書き込み
を行い、該ベースの電位の高い側の安定点S2へのデー
タ書き込みを行った複数のメモリセルMCの内、前記二
つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位の低い
側の安定点S1へのデータ書き込みを行う必要のあるメ
モリセルに接続されたビット線BLに対してデータ保持
時よりも低い電位VBlowを与え、そして、前記任意の1
本のワード線WLに対して前記二つの安定な動作点S
1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与え、
さらに、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmid
に戻して所定のデータを書き込むようにしたことを特徴
とする半導体記憶装置のデータ書き込み方法が提供され
る。
【0016】本発明の第6の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が
低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行
うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMCに対応
するビット線BLに対してデータ保持時よりも低い電位
VBlowを与え、該二つの安定な動作点S1,S2の内、
ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S2へのデー
タ書き込みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリ
セルMCに対応するビット線BLに対してデータ保持時
の電位VBmidを与え、そして、前記ワード線WLに対し
て前記二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分
な低い電位VWlowを与え、さらに、該ワード線WLをデ
ータ保持時の電位VWmidに戻して所定のデータを書き込
むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置のデータ
書き込み方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態の半導体記憶
装置によれば、メモリセルMCは、ダブルエミッタ構造
のトランジスタTrとして構成され、1つのコレクタ電
極Cおよび第1および第2のエミッタ電極E1,E2を
有し、ベース・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分
特性を示している。このN型負性微分特性におけるピー
ク電流部までの領域ではゲインが相対的に小さく、且
つ、該N型負性微分特性におけるバレー電流部以後の領
域ではゲインが相対的に大きくなっている。トランジス
タTrの第1のエミッタ電極E1はグランド線GLに接
続され、第2のエミッタ電極E2はワード線WLに接続
され、そして、コレクタ電極Cは前記ビット線BLに接
続されるている。
【0018】本発明の第2の形態の半導体記憶装置のデ
ータ保持方法によれば、メモリセルMCを構成するトラ
ンジスタTrの第1または第2のエミッタ電極E1,E
2のどちらか一方のエミッタ電極に対してN型負性微分
特性のバレーにバイアスされるような電位VWmidを与え
る。そして、ビット線BLに、グランドに対してトラン
ジスタTrにゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コ
レクタ接合D3の逆耐圧電圧Vrbrよりも高い電位VBm
idを与えるようにすることでデータ保持をおこなうよう
になっている。
【0019】本発明の第3の形態の半導体記憶装置のデ
ータ読み取り方法によれば、メモリセルMCを構成する
トランジスタTrにゲインが充分でるような電位VBhig
h を対応するビット線BLに与えた状態において、二つ
の安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が低い側
の第1の安定動作点S1ではゲインが低くなるように、
且つ、該ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S2
ではゲインが高くなるようにする。そして、メモリセル
MCに対して当該メモリセルに記憶されたデータが破壊
されない程度に対応するワード線に対して、データ保持
時よりも高い電位VWhigh を与えて、これにより、ビッ
ト線BLに流れる電流の二つの状態により差を検出して
データを読み取るようになっている。
【0020】本発明の第4の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ベースの電位が低い側の第
1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行うメモリセ
ルMCに対しては、該メモリセルMCに対応するビット
線BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与
える。さらに、対応するワード線WLに対して二つの安
定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWh
igh を与えた後、該ワード線WLをデータ保持時の電位
VWmidに戻す。そして、ベースの電位が高い側の第2の
安定動作点S2へのデータ書き込みを行うメモリセルM
Cに対しては、メモリセルMCに対応するビット線BL
に対してデータ保持時の電位VBmidを保持したまま、対
応するワード線WLに対して前記二つの安定な動作点S
1,S2が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与える。
さらに、該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに
戻して所定のデータを書き込むようになっている。
【0021】本発明の第5の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ビット線BLに対するデー
タ保持時の電位VBmidを保持したまま、任意の1本のワ
ード線WLに対して該ワード線WLに接続された複数の
メモリセルMCの該二つの安定な動作点S1,S2が崩
れるのに十分な低い電位VWlowを与え、さらに、該ワー
ド線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す。これによ
り、複数のメモリセルMCに対して二つの安定な動作点
S1,S2の内、ベースの電位の高い側の安定点S2へ
のデータ書き込みを行う。さらに、安定点S2へのデー
タ書き込みを行った複数のメモリセルMCの内、ベース
の電位の低い側の安定点S1へのデータ書き込みを行う
必要のあるメモリセルに接続されたビット線BLに対し
てデータ保持時よりも低い電位VBlowを与える。その
後、任意の1本のワード線WLに対して前記二つの安定
な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWhig
h を与え、さらに、当該ワード線WLをデータ保持時の
電位VWmidに戻す。これにより、各メモリセルMCに対
して所定のデータを書き込むようになっている。
【0022】本発明の第6の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ベースの電位が低い側の第
1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行うメモリセ
ルMCに対しては、該メモリセルMCに対応するビット
線BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与
え、また、ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S
2へのデータ書き込みを行うメモリセルMCに対して
は、該メモリセルMCに対応するビット線BLに対して
データ保持時の電位VBmidを与える。そして、ワード線
WLに対して二つの安定な動作点S1,S2が崩れるの
に十分な低い電位VWlowを与え、さらに、該ワード線W
Lをデータ保持時の電位VWmidに戻す。これにより、各
メモリセルMCに対して所定のデータを書き込むように
なっている。
【0023】ところで、高濃度にドープされたnp接合
(n+ p+ 接合)は、エサキトンネルダイオードで知ら
れる様に、順方向には負性微分が現われ、逆方向は先に
述べたツェナートンネルできなるような電流が流れる。
従って、pnp接合(p+ n + p+ 接合は、順逆両方向
に、負性微分特性が現われる。従って、高濃度のnチャ
ネル型のエミッタ、高濃度のpチャネル型のベースから
なる、HBTのエミッタの上に、さらに、高濃度のpチ
ャネル型層を設けたHBTでは、エミッタ・ベース間に
順逆両方向で負性微分を持ち、SRAMのメモリセルと
して使用することの可能な特性が得られる。そして、二
つのエミッタ間に適当な電圧を加えることで双安定が実
現され、これにより、1ビット(S1またはS2)の記
憶ができる。
【0024】しかしながら、前述した従来技術(特開平
5−234361号公報等)における読み込み書き込み
動作では、メモリセル(トランジスタ)の順逆の各耐圧
を超えるだけの電位差をベース・コレクタ間に加えるこ
とで行っている。バイポーラトランジスタの場合、ベー
ス・コレクタ間の逆バイアスの場合は耐圧はバンドギャ
ップでほぼ決まる値で、GaAs系の場合で約1.4ボ
ルト,InGaAs系で約0.8ボルトであるが、順方
向では、アバランシェで決まるので、ゆうに10ボルト
を越える電圧をかける必要があり非現実である。これに
対しては、以下に記載の方法を用いることにより読み書
きができる。
【0025】本発明の半導体記憶装置は、N型負性微分
の2度目の立ち上がりまでの電圧範囲においては、エミ
ッタ電流の成分は、ホールの逆注入であるからエミッタ
からの少数キャリアの注入はない。そこで、読み取りの
際には、コレクタに正の電位を加えると、二つの安定点
の内、エミッタ側の共鳴バリアに加わる電圧が低い側の
安定点S1ではコレクタ電流は流れず、高い側の安定点
S2ではコレクタ電流が流れるので、この差の検出によ
って読み取ることでどちらの状態にいるかを検知でする
ことがきる。
【0026】実際には、その差を大きくするために、ワ
ード線に保持の時より高い電位を与えることで、動作点
でのエミッタからの注入電流量を増やすことができる。
さらに、この方法を用いると、コレクタにはピーク電流
より大きな電流を原理的に流すことができ、これまでの
ダブルエミッタRHETメモリの問題点であった、読み
だしの際のスピードを決めているピーク電流と、消費電
力を決めているバレー電流のトレードオフから逃れるこ
とができる。
【0027】また、書き込みに対しても、S2の書き込
みの際には、コレクタはコレクタベース・コレクタ接合
が負性微分特性に影響を与えないような電圧に設定、す
なわち、ゲインもでなければ、逆耐圧を越える電圧にも
ならないようにする(実際的には、グランドと同じ電位
(0ボルト)にすればよい)。そして、最初に設定した
二つのベース・エミッタ接合のN型負性微分特性のいわ
ゆるピーク電流の違いにより、一度、ワード線の電位を
下げて、再び上げてやる動作を行った時の単安定双安定
の遷移の際に、MOBILEの動作原理のように、安定
点が、一義的にS2に定まる。一方、S1の書き込みの
際には、コレクタベース・コレクタ接合の逆耐圧のしき
い値を越えることにより流れ込む電流により、ワード線
の電位を上げて、再び下げてやる動作を行った時の単安
定から双安定への遷移の際に、安定点が一義的にS1に
定まる。このように、コレクタに加わる電圧によって書
き込まれる情報を決定できる。その際には、少なくと
も、周辺回路の動作マージンに深くかかわっている順方
向に無関係に書き込みができる。
【0028】さらに、S2の書き込みの際には、コレク
タ電圧を保持と同じ値とし、S1の書き込みの際には、
コレクタ電圧を保持時より低い値にし、ワード線の電位
を保持時より低い値にする。その後、ワード線の電位を
保持時より高い電位に振ってから、保持の電位に戻すよ
うにすれば、ワード線のドライバー側がに対してS1,
S2のそれぞれを書き込むための選択信号を与えること
なく所定のデータを書き込むことができる。
【0029】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る半
導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、デ
ータ読み取り並びにデータ書き込み方法の各実施例を説
明する。図1は本発明に係る半導体記憶装置におけるメ
モリセルの等価回路を示す図である。同図において、参
照符号BLはビット線,WLはワード線,GLはグラン
ド線,そして,MCはメモリセルを示している。
【0030】メモリセルMCは、ビット線BLと、該ビ
ット線BLに交差するワード線WLおよびグランド線G
Lとの交差個所に設けられ、1つのコレクタ電極Cおよ
び第1および第2のエミッタ電極E1,E2を有するダ
ブルエミッタ構造のトランジスタTrとして構成されて
いる。このメモリセルMCを構成するトランジスタTr
は、ベース・エミッタ間の電流電圧特性にN型負性微分
特性を示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部
までの領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型
負性微分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲイ
ンが相対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造の
トランジスタとして形成されている。
【0031】図1に示されるように、トランジスタ(例
えば、マルチエミッタエサキトンネルヘテロ接合トラン
ジスタ:ME−EHBT)Trの第1のエミッタ電極E
1はグランド線GLに接続され、第2のエミッタ電極E
2はワード線WLに接続され、且つ、コレクタ電極Cは
ビット線BLに接続されている。なお、以下の記載で
は、ベース・第1エミッタ接合B−E1をD1とし、ベ
ース・第2エミッタ接合B−E2をD2とし、そして、
ベース・コレクタ接合B−CをD3として説明する。
【0032】図2は本発明に係る半導体記憶装置におけ
るメモリセルの立体構造を示す斜視図である。図2に示
されるように、ワード線WLおよびグランド線GLは、
ビット線BLに交差するようにして2本一対で平行の信
号配線層として配設され、該ワード線WLおよびグラン
ド線GLの信号配線層とビット線BLの信号配線層との
間にはメモリセルMC用の層が設けられている。すなわ
ち、ビット線BLとワード線WLおよびグランド線GL
との間に所定のしきい値電圧Vthで電流を流す特性を有
するベース・コレクタ接合D3がその一面においてビッ
ト線BLに電気的に接触して形成され、ベース・コレク
タ接合D3の他面と前記グランド線GLとの間にベース
・第1エミッタ接合D1が電気的に接触して形成され、
かつ、ベース・コレクタ接合D3の他面と前記列ワード
線WLとの間にベース・第2エミッタ接合D2が電気的
に接触して積層状に形成されている。
【0033】ここで、メモリセルMCを構成するトラン
ジスタTrは、以下に示す層構造により形成されてい
る。 (ME−HBT) [ドーピング濃度] [厚さ] 基板:Fe-doped In P(半導体層) 1)バッファー層: i−In Al As 200nm 2)サブコレクタ層: n++−In Ga As 5×1018 350nm 3)コレクタ層: n−In Ga As 5×1016 300nm 4)ベース層: p++−In Ga As 3×1019 80nm 5)エミッタ層: n++−In Al As 3×1018 150nm p++−In Ga As N×1019 200nm 図3は本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの第
1実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図で
あり、また、図4は本発明の半導体記憶装置におけるメ
モリセルの第2実施例の層構造およびそのエネルギバン
ドを示す図である。ここで、図3および図4における参
照符号(a)はそれぞれME−RBT(マルチエミッタ
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ:例えば、マルチエ
ミッタエサキトンネルヘテロ接合バイポーラトランジス
タ(ME−EHBT))により構成したメモリセルの各層
構造の断面図を示し、また、参照符号(b)はそれぞれ
ME−RBTのエネルギバンド図である。
【0034】図3のメモリセルは、上記の層構造におい
て、パラメータNを、N=3に設定したものに対応し、
また、図4のメモリセルは、上記の層構造において、パ
ラメータNを、N=4に設定したものに対応している。
図から明らかなように、ME−RBTによるメモリセル
は、Fe-doped In P基板(100)上に、順次バッフ
ァー層、サブコレクタ層、コレクタ層、ベース層、およ
び、エミッタ層を積層して構成されている。
【0035】まず、図3に示す第1実施例は、層構造の
パラメータをN=3とした場合であり、特に、エミッタ
層における厚さが200nmのp++−In Ga As のドー
ピング濃度を3×1019としたものである。すなわち、
メモリセルMCを構成するトランジスタTrを、高濃度
にドープされたマルチエミッタヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの第1のエミッタ層(エミッタ層におけるn
++−In Al As 層)の上にさらに、該第1のエミッタ
層とは異なる導電型で且つ高濃度にドープされた第2の
エミッタ層(エミッタ層におけるP++−In Ga As
層)を有するマルチエミッタエサキトンネルヘテロ接合
トランジスタとして構成するようになっている。
【0036】また、図4に示す第2実施例は、層構造の
パラメータをN=4とした場合であり、特に、エミッタ
層における厚さが200nmのp++−In Ga As のドー
ピング濃度を4×1019としたものである。すなわち、
メモリセルMCを構成するトランジスタTrにおいて、
第2のエミッタ層(エミッタ層におけるP++−In Ga
As 層)におけるドーピング濃度を、該第2のエミッタ
層がpチャネル型の場合には高くなるようにしている。
なお、第2のエミッタ層がnチャネル型の場合には、該
第2のエミッタ層のドーピング濃度を低くなるようにし
ている。
【0037】図5は本発明に係る半導体記憶装置(SR
AM)の一構成例を示すブロック回路図である。同図に
おいて、参照符号1はビットアドレスデコーダ、2はワ
ードアドレスデコーダ、そして、3はセンス回路を示し
ている。この図5に示すSRAMは、図1のメモリセル
MCを複数個マトリクス状に配置して構成されている。
【0038】すなわち、図5に示されるように、本実施
例のSRAMは、複数のビット線(ビット線群)BL
1,BL2,…と、該ビット線に対して垂直に交差し、
且つ、互いに平行に配置された複数のワード線(ワード
線群)WL1,WL2,…およびグランド線(グランド
線群)GL1,GL2,…と、これら各ビット線BL
1,BL2,…と各ワード線WL1,WL2,…および
各グランド線GL1,GL2,…との交差個所にそれぞ
れ設けられた複数のメモリセルMC1,MC2,…とを
備えている。
【0039】さらに、本実施例のSRAMは、ビット線
BL1,BL2,…が接続され該各ビット線に対してア
ドレス信号(ビットアドレス信号)を供給するビット線
アドレスデコーダ1および各メモリセルMC1,MC
2,…の記憶情報を検出するセンス回路3と、ワード線
WL1,WL2,…が接続され該各ワード線に対してア
ドレス信号(ワードアドレス信号)を供給するワード線
アドレスデコーダ2とが設けられている。ここで、グラ
ンド線GL1,GL2,…は、それぞれ接地(GND)
されている。
【0040】図6は本発明に係る半導体記憶装置(SR
AM)の一例の立体構成を示す斜視図であり、図7は図
6のSRAMの平面配置を示す図である。図6および図
7に示されるように、本実施例のSRAMにおいては、
ビット線BL1〜BL5が平行に配置され、これらビッ
ト線BL1〜BL5に対して電気的に非接触で直行する
各2本一対のワード線およびグランド線WL1,GL1
〜WL5,GL5が配置されている。これらビット線B
L1〜BL5とワード線およびグランド線WL1,GL
1〜WL5,GL5の各交差個所にはそれぞれベース・
第1エミッタ接合D1,ベース・第2エミッタ接合D2
およびベース・コレクタ接合D3を有するメモリセルM
C(図1参照)が設けられている。
【0041】このように、図6および図7に示す実施例
では、各ワード線WL1,WL2,…と各グランド線G
L1,GL2,…が1本ずつ交互に配置されている。こ
れにより、1つのメモリセルMCをベース・エミッタ接
合部2個程度の面積に形成することができ、高密度化が
可能となる。図8は本発明に係る半導体記憶装置(SR
AM)の他の例の立体構成を示す斜視図であり、図9は
図8のSRAMの平面配置を示す図である。
【0042】図8および図9に示されるように、本実施
例のSRAMは、ワード線WL1,WL2,…およびグ
ランド線GL1,GL2,…が2本ずつ交互に配置され
ている。図10は本発明に係る半導体記憶装置(SRA
M)のさらに他の例の立体構成を示す斜視図であり、図
11は図10のSRAMの平面配置を示す図である。
【0043】図10および図11に示されるように、本
実施例のSRAMは、図8および図9に示す実施例にお
いて、隣接する2本のグランド線GL1,GL2;GL
3,GL4;…を1本として形成するようになってい
る。このように、隣接する2本のグランド線GL1,G
L2;GL3,GL4;…を1本として形成することに
より、同じ面積でSRAMを製造下場合にはグランド線
に流す電流値を大きくすることができ、或いは、グラン
ド線に必要な配線領域を低減してより一層の高密度化が
可能となる。
【0044】以上、図6〜図11を参照して説明した各
実施例において、メモリセルMCへのデータの書込み
は、必要なビットアドレスデータおよびワードアドレス
データをそれぞれビットアドレスデコーダ1およびワー
ドアドレスデコーダ2与えて所定のアドレスを選択して
実行される。このように、各メモリセルMCがアドレス
選択性を持つため、任意のアドレスのメモリセルMCに
データを書き込んだり、或いは、読み出したりすること
ができる。なお、各メモリセルMCにおけるビット線B
Lおよびワード線WLへの印加電圧態様および書込み時
の動作等は、以下に図12〜図31を参照して説明す
る。
【0045】図12は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルを説明するための接合特性を示す図であり、
同図(a)はn+ p+ 接合(エサキダイオード)の電流
−電圧特性を示す図であり、また、同図(b)はp+ n
+ p+ 接合の電流−電圧特性を示す図である。図12
(a)に示されるように、n+ p+ 接合では、1つのピ
ークおよび1つのバレーを有するN字型の特性(N型負
性微分特性)が現れ、また、図12(b)に示されるよ
うに、p+ n+ p+ 接合では、2つのピークおよび2つ
のバレーを有する特性が現れる。
【0046】図13は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの保持状態の一例を説明するための図であ
る。図13において、参照符号S1およびS2は二つの
安定な動作点、IE1-B(IE1)は第1のエミッタE1か
らベースBへ流れる電流、IE1 -Cは第1のエミッタE1
からコレクタCへ流れる電流、そして、IB-E2はベース
Bから第2のエミッタE2へ流れる電流を示している。
ここで、ビット線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc およ
びワード線WLの電圧(第2のエミッタ電圧)V E2は、
それぞれ、Vc =VBmid=0ボルト、VE2=VWmidであ
る。
【0047】すなわち、図13に示されるように、本実
施例のメモリセルの保持状態の一例において、メモリセ
ルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層D
1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・エ
ミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によっ
て生成される二つの安定な動作点S1,S2を有してい
る。そして、メモリセルMCを構成するトランジスタT
rの第1または第2のエミッタ電極E1,E2のどちら
か一方のエミッタ電極(具体的には、第2のエミッタ電
極E2:VE2)に対して前述したN型負性微分特性のバ
レーにバイアスされるような電位(VWmid)を与え、さ
らに、ビット線BL(Vc)に、グランド(GND)に対
して該トランジスタTrにゲインが出ない程度で、且
つ、ベース・コレクタ接合D3の逆耐圧電圧(Vrbr)
よりも高い電位(VBmid)を与えるようにして、メモリ
セルMCに書き込まれたデータの保持を行う。ここで、
ビット線BLに与える電位(VBmid)は、グランドと同
じ電位(0ボルト)となっている。
【0048】図14および図15は本発明の半導体記憶
装置におけるメモリセルの読み出し動作の一例(その1
〜その3)を説明するための図である。ここで、前述し
たように、メモリセルMCは、第1および第2のベース
・エミッタ接合層D1,D2を備え、且つ、該第1およ
び第2のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース層
との直列回路によって生成される二つの安定な動作点S
1,S2を有している。
【0049】まず、図14(a)に示されるように、メ
モリセルMCを構成するトランジスタ(ME−HBT,
ME−EHBT)Trにゲインが充分でるような電位
(VBhigh)を対応するビット線BLに与えた状態(Vc
=VBhigh)においては、二つの安定な動作点S1,S2
の内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作点(S
1)ではゲインが低く、且つ、ベースの電位が高い側の
第2の安定動作点(S2)ではゲインが高くなってい
る。そして、図14(b)に示されるように、メモリセ
ルMCに対して当該メモリセルに記憶されたデータが破
壊されない程度に対応するワード線WLに対して、デー
タ保持時よりも高い電位(VWhigh)を与えて(VE2=V
Whigh)、該ビット線(BL)に流れる電流(コレクタ電
流)の二つ状態により差を検出してデータを読み取る。
【0050】ここで、図14(a)はビット線BLだけ
が選択された場合、図14(b)はワード線WLだけが
選択された場合、そして、図15はビット線BLおよび
ワード線WLの両方が選択された場合に対応している。
すなわち、ビット線BLだけ、または、ワード線WLだ
け、或いは、ビット線BLおよびワード線WLの両方を
選択することにより、二つの安定な動作点S1,S2の
内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作点S1では
ゲインを低く、且つ、ベースの電位が高い側の第2の安
定動作点S2ではゲインを高く設定し、メモリセルMC
を構成するトランジスタTrに対して記憶されたデータ
が破壊されない程度に対応するワード線WL(第2のエ
ミッタ電圧VE2)に対して、データ保持時よりも高い電
位(VE2=VWhigh)を与えて、該ビット線BLに流れる
電流の二つの状態により差を検出してデータを読み取る
ようになっている。
【0051】図16は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルを説明するための濃度が薄い場合および濃い
場合の接合特性を示す図であり、同図(a)はドーピン
グ濃度が薄い場合(図4に示すエミッタ層におけるP++
−In Ga As 層(第2のエミッタ層)のドーピング濃
度が薄い場合)のn+ p+ 接合特性を示し、また、同図
(b)はドーピング濃度が濃い場合(第2のエミッタ層
のドーピング濃度が濃い場合)のn+ p+ 接合特性を示
している。すなわち、ドーピング濃度が濃い場合の方が
薄い場合よりもN字型の特性(N型負性微分特性)のピ
ークが高くなることが判る。
【0052】本実施例においては、メモリセルMCを構
成するトランジスタTrにおいて、第2のエミッタ層
(図4のエミッタ層におけるP++−In Ga As 層)の
ドーピング濃度を、該第2のエミッタ層がpチャネル型
の場合には高くなるようにするまた、第2のエミッタ層
がnチャネル型の場合には、該第2のエミッタ層のドー
ピング濃度を低くなるようにする。
【0053】図17は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの保持状態の他の例を説明するための図であ
る。図17に示されるように、メモリセルMCを構成す
るトランジスタTrは、第1のエミッタ電極E1の順方
向のピーク電流Ipf1 よりも、前記第2のエミッタ電極
E2の逆方向のピーク電流Ipr2 が大きくなるような負
性微分特性Ipf1 <Ipr2 を有している。このような特
性を有するトランジスタTrの第1または第2のエミッ
タ電極E1,E2のどちらか一方のエミッタ電極(具体
的には、第2のエミッタ電極E2:VE2)に対して前述
したN型負性微分特性のバレーにバイアスされるような
電位(VWmid)を与え、さらに、ビット線BL(Vc)
に、グランド(GND)に対して該トランジスタTrに
ゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D
3の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高い電位(VBmid)を
与えるようにして、メモリセルMCに書き込まれたデー
タの保持を行うようになっている。なお、ビット線BL
に与える電位(VBmid)は、グランドと同じ電位(0ボ
ルト)とすることができる。
【0054】図18〜図19は本発明の半導体記憶装置
におけるメモリセルの読み出し動作の他の例(その1〜
その3)を説明するための図である。ここで、図18〜
図19に示す実施例において、メモリセルMCを構成す
るトランジスタTrは、第1のエミッタ電極E1の順方
向のピーク電流Ipf1 よりも、前記第2のエミッタ電極
E2の逆方向のピーク電流Ipr2 が大きくなるような負
性微分特性Ipf1 <Ipr2 を有している。また、前述し
たように、メモリセルMCは、第1および第2のベース
・エミッタ接合層D1,D2を備え、且つ、該第1およ
び第2のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース層
との直列回路によって生成される二つの安定な動作点S
1,S2を有している。
【0055】まず、図18(a)に示されるように、メ
モリセルMCを構成するトランジスタTrにゲインが充
分でるような電位VBhigh を対応するビット線BLに与
えた状態(Vc =VBhigh)においては、二つの安定な動
作点S1,S2の内、ベースの電位が低い側の第1の安
定動作点S1ではゲインが低く、且つ、ベースの電位が
高い側の第2の安定動作点S2ではゲインが高くなって
いる。そして、図18(b)に示されるように、メモリ
セルMCに対して当該メモリセルに記憶されたデータが
破壊されない程度に対応するワード線WLに対して、デ
ータ保持時よりも高い電位VWhigh を与えて(VE2=V
Whigh)、該ビット線BLに流れる電流(コレクタ電流)
の二つ状態により差を検出してデータを読み取るように
なっている。
【0056】なお、図18(a)はビット線BLだけが
選択された場合、図18(b)はワード線WLだけが選
択された場合、そして、図19はビット線BLおよびワ
ード線WLの両方が選択された場合に対応している。図
20〜図23は本発明の半導体記憶装置におけるメモリ
セルの書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(そ
の1〜その7)を説明するための図であり、ベースの電
位の高い側の安定点S2への書き込み処理を示すもので
ある。ここで、メモリセルMCは、第1および第2のベ
ース・エミッタ接合層D1,D2を備えており、該第1
および第2のベース・エミッタ接合層D1,D2とベー
ス層との直列回路によって生成される二つの安定な動作
点S1,S2を有している(図21(a)参照)。な
お、各図において、参照符号IB-c はメモリセルMCを
構成するトランジスタ(ME−RBT,ME−ERB
T)のベースBからコレクタCに向かって流れる電流を
示し、IE1-BはメモリセルMCの第1のエミッタE1か
らベースBに向かって流れる電流を示し、IB-E2はメモ
リセルMCのベースBから第2のエミッタE2に向かっ
て流れる電流を示し、そして、IE1-cはメモリセルMC
の第1のエミッタE1からコレクタCに向かって流れる
電流を示している。さらに、参照符号VE2は第2のエミ
ッタE2の電圧(ワード線WLの電位)を示し、また、
Vc はメモリセルMCのコレクタCの電圧(ビット線B
Lの電位)を示している。
【0057】まず、図20(a)に示されるように、メ
モリセルに書き込まれたデータは、S1またはS2の何
れか一方のデータである。そして、図20(b)に示さ
れるように、このS1またはS2の何れかのデータを保
持しているメモリセルMCにおいて、ワード線WLに対
して該メモリセルMCの二つの安定な動作点(S1,S
2)が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与える(VE2
=VWlow)。これにより、S1およびS2の双安定状態
がS0だけの単安定状態となる。ここで、ビット線BL
には、データ保持時の電位VBmidを印加しておく(Vc
=VBmid=0ボルト)。
【0058】その後、図21(b)に示されるように、
ビット線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc =VBmid=0
ボルトとしたまま、ワード線WLをデータ保持時の電位
VWmidに戻す(VE2=VWmid)。これにより、メモリセ
ルMC(ワード線WLに接続された全てのメモリセル)
に対してS2の書き込みが行われる。なお、図21
(a)は、ワード線WLの電圧(第2のエミッタE2電
圧)VE2が、低電圧VWlowから保持電圧VWmidに向かう
過渡状態(VWlow<VE2<VWmid)を示している。
【0059】次いで、図22(b)に示されるように、
ワード線WLに対して二つの安定な動作点(S1,S
2)が崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与える(V
E2=VWhigh)。なお、図22(a)は、ワード線WLの
電圧VE2が、データ保持時の電圧VWmidから高電圧VWh
igh に向かう過渡状態(VWmid<VE2<VWhigh)を示し
ている。
【0060】そして、図23に示されるように、ワード
線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す(VE2=VWm
id)。これにより、メモリセルMCに対してデータS2
の書き込みを行うことができる。図24〜図27は本発
明の半導体記憶装置におけるメモリセルの書き込み動作
の一例での他方の書き込み処理(その1〜その7)を説
明するための図であり、ベースの電位の低い側の安定点
S1への書き込み処理を示すものである。
【0061】まず、図24(a)に示されるように、メ
モリセルに書き込まれたデータは、S1またはS2の何
れか一方のデータである。このS1またはS2の何れか
のデータを保持しているメモリセルMCに対して、ビッ
ト線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc に対してデータ保
持時よりも低い電位VBlowを与え(Vc =VBlow)、そ
して、図24(b)に示されるように、ワード線WLを
データ保持時の電位VWmidからより低い電位VWlowとし
(VE2=VWlow)、その後、図25(b)に示されるよ
うに、ワード線WLを再びデータ保持時の電位VWmidに
戻す(VE2=VWmid)。これにより、メモリセルMC
(ワード線WLに接続された全てのメモリセル)に対し
てS2の書き込みが行われる。なお、図25(a)は、
ワード線WLの電圧VE2が、低電圧VWlowからデータ保
持時の電圧VWmidに向かう過渡状態(VWlow<VE2<V
Wmid) を示している。
【0062】さらに、図26(b)に示されるように、
ワード線WLに対して該メモリセルMCの二つの安定な
動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な高い電位VWh
ighを与える(VE2=VWhigh)。なお、図26(a)
は、ワード線WLの電圧VE2が、データ保持時の電圧V
Wmidから高電圧VWhigh に向かう過渡状態(VWmid<V
E2<VWhigh)を示している。
【0063】そして、図27に示されるように、ワード
線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す(VE2=VWm
id)。これにより、メモリセルMCに対してデータS1
の書き込みを行うことができる。すなわち、上述したS
1およびS2の書き込みを組み合わせることにより、各
メモリセルMCに対して所定のデータ(S1またはS
2)を書き込むことができる。そして、この書き込み処
理は、メモリセルMCを構成しているトランジスタのコ
レクタに対してピーク電流よりも大きな電流を原理的に
流すことができるため、読み出し動作の速度を規定して
いるピーク電流および消費電力を規定しているバレー電
流)のトレードオンから逃れることが可能となる。
【0064】以下、図20〜図27を参照して説明した
メモリセルへの書き込み(S1,S2の書き込み)処理
を適用した半導体記憶装置におけるメモリセルMCの書
き換え動作の例を説明する。図28は本発明の半導体記
憶装置におけるメモリセルの書き換えを行わないビット
での動作の一例を説明するための図であり、図29は本
発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの書き換えを
行うビットでの動作の一例を説明するための図である。
ここで、各メモリセルMCは、第1および第2のベース
・エミッタ接合層D1,D2を備え、且つ、該第1およ
び第2のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース層
との直列回路によって生成される二つの安定な動作点S
1,S2を有している。なお、図28およ図29におい
て、参照符号(a)は記憶情報がS2の場合を示し、ま
た、(b)は記憶情報がS1の場合を示している。
【0065】まず、図28(a)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S2(二つの安定な動作点の内、ベースの電位が高い側
の第2の安定動作点)の場合、ビット線BLの電圧VBL
(メモリセルMCのコレクタ電圧Vc)を時間T0 〜T3
で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、また、ワー
ド線WLの電圧VWL(メモリセルMCの第2のエミッタ
電圧VE2)を時間T1で中間電圧VWmidから高電圧VWhi
gh として、読み出し動作を行う。さらに、ワード線電
圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmidから低電圧VWlowと
した後、再び中間電圧VWmidとして、それまでメモリセ
ルMCに記憶されていたのと同じ記憶情報S2をそのま
ま書き込む。
【0066】一方、図28(b)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S1(二つの安定な動作点の内、ベースの電位が低い側
の第1の安定動作点)の場合、ビット線電圧VBLを時間
T0 〜T3 で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、
また、ワード線電圧VWLを時間T1 で中間電圧VWmidか
ら高電圧VWhigh として、読み出し動作を行う。さら
に、ワード線電圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmidから
低電圧VWlowとした後、再び中間電圧VWmidとし、ま
た、時間T6 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし
た後、再び中間電圧VWmidとして、それまでメモリセル
MCに記憶されていたのと同じ記憶情報S1をそのまま
書き込む。
【0067】ここで、図28(a)および(b)から明
らかなように、記憶情報がS2の場合、ビット線電流I
BL(ビット線BLを流れる電流)は、時間T1 において
大きく流れることになるが、記憶情報がS1の場合に
は、ビット線電流IBLは時間T1 においては流れずに時
間T5 において瞬間的に流れるだけである。次に、図2
9(a)に示されるように、書き換えをするビットでの
動作において、記憶情報がS2(S2書き込み)の場
合、ワード線電圧VWL(VE2)を時間T1 で中間電圧V
Wmidから高電圧VWhigh として、読み出し動作を行い、
さらに、ワード線電圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmid
から低電圧VWlowとした後、再び中間電圧VWmidとし
て、それまで記憶されていた情報S1とは逆の記憶情報
S2の書き込みを行う。
【0068】一方、図29(b)に示されるように、書
き換えをするビットでの動作において、記憶情報がS1
(S1書き込み)の場合、ワード線電圧VWLを時間T1
で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし、時間T4 で
中間電圧VWmidから低電圧VWlowとし、そして、時間T
6 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とした後、再び
中間電圧VWmidとする。さらに、ビット線電圧VBLを時
間T6 で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とした後、
再び中間電圧VBmidとして、それまで記憶されていた情
報S2とは逆の記憶情報S1の書き込みを行う。ここ
で、図29(a)および(b)から明らかなように、記
憶情報がS1の場合には、ビット線電流IBLは時間T5
において瞬間的に流れる。
【0069】ここで、図28および図29を参照して説
明した実施例において、メモリセルMCの内、任意の1
本のワード線に接続されたメモリセルMCの数が、所定
のデータに対応したデータ書き込みを行うビット数より
も少ない場合には、該所定のデータに対応したデータ書
き込みを行わないメモリセルの情報を一度読み込んでお
き(時間T1)、書き込みのタイミングにおいて該読み込
んでおいた情報を書き込むようになっている。
【0070】このように、本実施例では、まず、図28
(a)および図29(a)に示されるように、ビット線
BLの電位VBL(メモリセルMCのコレクタ電圧Vc)を
保持したまま、任意の1本のワード線WLに対して該ワ
ード線WLに接続された複数のメモリセルMCの二つの
安定な動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な低い電
位VWlowを与え(VWL(VE2)=VWlow:時間T4)、さ
らに、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに
戻すことにより、該複数のメモリセルMCを二つの安定
な動作点(S1,S2)の内、ベースの電位の高い側の
安定点S2へのデータ書き込みを行う。すなわち、S2
の書き込みを行う際には、メモリセルMCのコレクタに
対して、コレクタベース・コレクタ接合が負性微分特性
に影響を与えないような電圧を印加し、換言すると、ゲ
インもでなければ、逆耐圧を越える電圧にもならないよ
うな電圧を印加する(実際には、グランドと同じ電位に
すればよい)。これにより、最初に設定した2つのベー
ス・エミッタ接合のN型負性微分特性のいわゆるピーク
電流の違いで、一度、ワード線の電位を下げて、再び上
げてやる動作を行った時の単安定双安定の遷移の際に、
MOBILEの動作原理のように、安定点が一義的にS
2に定まることになる。
【0071】さらに、ベースの電位の高い側の安定点S
2へのデータ書き込みを行った複数のメモリセルMCの
内、ベースの電位の低い側の安定点S1へのデータ書き
込みを行う必要のあるメモリセルに接続されたビット線
BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与え
(VBL(Vc)=VBlow:時間T6)、そして、上記任意の
1本のワード線WLに対して前記二つの安定な動作点が
崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与え(VWL
(VE2)=VWhigh :時間T6)、さらに、当該ワード線
WLをデータ保持時の電位VWmidに戻して(VWL
(VE2)=VWmid:時間T7)所定のデータを書き込むよ
うになっている。すなわち、S1の書き込みを行う際に
は、コレクタベース・コレクタ接合の逆耐圧のしきい値
を越えることで流れ込む電流により、実効的にピーク電
流に大小が以前と逆になるため、一度、ワード線の電位
を下げて、再び上げてやる動作を行った時の単安定双安
定の遷移の際に、MOBILEの動作原理のように、安
定点が一義的にS1に定まる。このように、本実施例に
よれば、メモリセルMCのコレクタに加わる電圧によっ
て書き込まれる情報を決定することができる。その際に
は、少なくとも、周辺回路の動作マージンに深くかかわ
っている順方向の特性に無関係に書き込みを行うことが
できる。
【0072】図30は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの書き換えを行わないビットでの動作の他の
例を説明するための図であり、図31は本発明の半導体
記憶装置におけるメモリセルの書き換えを行うビットで
の動作の他の例を説明するための図である。ここで、各
メモリセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ
接合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベ
ース・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回
路によって生成される二つの安定な動作点S1,S2を
有している。なお、図30およ図31において、参照符
号(a)は記憶情報がS2の場合を示し、また、(b)
は記憶情報がS1の場合を示している。
【0073】まず、図30(a)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S2の場合、ビット線電圧VBL(メモリセルMCのコレ
クタ電圧Vc)を時間T0 〜T3 で中間電圧VBmidから高
電圧VBhigh とし、また、ワード線WLの電圧VWL(メ
モリセルMCの第2のエミッタ電圧VE2)を時間T1で
中間電圧VWmidから高電圧VWhigh として、読み出し動
作を行う。さらに、ワード線電圧VWLを時間T5 で中間
電圧VWmidから高電圧VWhigh とした後、再び中間電圧
VWmidとして、それまでメモリセルMCに記憶されてい
たのと同じ記憶情報S2をそのまま書き込む。
【0074】一方、図30(b)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S1の場合、ビット線電圧VBLを時間T0 〜T3 で中間
電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、また、ワード線電
圧VWLを時間T1 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh
として、読み出し動作を行う。さらに、ワード線電圧V
WLを時間T4 で中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした
後、時間T5 で高電圧VWhigh とし、その後、再び中間
電圧VWmidとして、それまでメモリセルMCに記憶され
ていたのと同じ記憶情報S1をそのまま書き込む。
【0075】ここで、図30(a)および(b)から明
らかなように、記憶情報がS2の場合、ビット線電流I
BLは、時間T1 において大きく流れることになるが、記
憶情報がS1の場合には、ビット線電流IBLは時間T1
においては流れずに時間T5において瞬間的に流れるだ
けである。次に、図31(a)に示されるように、書き
換えをするビットでの動作において、記憶情報がS2
(S2書き込み)の場合、ワード線電圧VWL(VE2)を
時間T1 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh として、
読み出し動作を行い、さらに、ワード線電圧VWLを時間
T4 で中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした後、時間
T5 で高電圧VWhigh とし、その後、再び中間電圧VWm
idとして、それまで記憶されていた情報S1とは逆の記
憶情報S2の書き込みを行う。
【0076】一方、図31(b)に示されるように、書
き換えをするビットでの動作において、記憶情報がS1
(S1書き込み)の場合、ワード線電圧VWLを時間T1
で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし、時間T4 で
中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした後、時間T5 で
高電圧VWhigh とし、その後、再び中間電圧VWmidとす
る。さらに、ビット線電圧VBLを時間T3 〜T6 で中間
電圧VBmidから低電圧VBlowとした後、再び中間電圧V
Bmidとして、それまで記憶されていた情報S2とは逆の
記憶情報S1の書き込みを行う。ここで、図31(a)
および(b)から明らかなように、記憶情報がS1の場
合には、ビット線電流IBLは時間T5 において瞬間的に
流れる。
【0077】ここで、図30および図31を参照して説
明した実施例において、メモリセルMCの内、任意の1
本のワード線に接続されたメモリセルMCの数が、所定
のデータに対応したデータ書き込みを行うビット数より
も少ない場合には、該所定のデータに対応したデータ書
き込みを行わないメモリセルの情報を一度読み込んでお
き(時間T1)、書き込みのタイミングにおいて該読み込
んでおいた情報を書き込むようになっている。
【0078】このように、本実施例では、まず、図30
(b)および図31(b)に示されるように、ベースの
電位が低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込
みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMC
に対応するビット線BLに対してデータ保持時よりも低
い電位VBlow(時間T3 〜T6 )を与える。一方、図3
0(a)および図31(a)に示されるように、ベース
の電位が高い側の第2の安定動作点S2へのデータ書き
込みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリセルM
Cに対応するビット線BLに対してデータ保持時の電位
VBmid(時間T3 〜T6 )を与える。
【0079】そして、この状態において、図30(a),
(b)および図31(a),(b)に示されるように、ワ
ード線WLに対して二つの安定な動作点(S1,S2)
が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与え(時間T4)、
その後、データ保持時よりも高い電位VWhigh を与え
(時間T5)、さらに、該ワード線WLをデータ保持時の
電位VWmidに戻して(時間T6)所定のデータを書き込む
ようになっている。
【0080】このように、本実施例では、S2の書き込
みの際には、ビット線BLの電位VBL(メモリセルMC
のコレクタ電圧Vc)をデータ保持時と同じ電位(VBmi
d)とし、また、S1の書き込みの際には、コレクタ電
圧Vc をデータ保持時よりも低い値(VBlow)にしてお
く。そして、この状態で、ワード線の電位を保持時より
低い値VWlowからデータ保持時よりも高い電位VWhigh
とし、さらに、データ保持時の電位VWmidに戻すことに
よって、選択信号を与えることなく、S1およびS2の
それぞれの書き込みを行うことができる。
【0081】図32は図4に示すメモリセルの読み出し
動作を説明するための図であり、同図(a)は以下の説
明に使用するエサキトンネルの簡略化された特性を示
し、また、同図(b)はメモリセルの読み出し動作を説
明するための図を示している。ここで、メモリセルMC
は、第1および第2のベース・エミッタ接合層D1,D
2を備え、且つ、該第1および第2のベース・エミッタ
接合層D1,D2とベース層との直列回路によって生成
される二つの安定な動作点S1,S2を有している。な
お、以下の説明では、第1 のエミタE1はグランドに接
続されているものとする。
【0082】図32(b)に示されるように、ビット線
BLおよびワード線WLの両方を選択する場合には、二
つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が低い
側の第1の安定動作点S1ではゲインを低く、且つ、ベ
ースの電位が高い側の第2の安定動作点S2ではゲイン
を高く設定し、メモリセルMCを構成するトランジスタ
Trに対して記憶されたデータが破壊されない程度に対
応するワード線WL(第2のエミッタ電圧VE2)に対し
て、データ保持時よりも高い電位(VE2=VWhigh)を与
えて、該ビット線BLに流れる電流の二つの状態により
差を検出してデータを読み取るようになっている。
【0083】図33〜図35は図4に示すメモリセルに
よる読み出し動作(その1〜その3)の改良の必要性を
説明するための図である。まず、図33に示されるよう
に、メモリセルMCを構成するトランジスタ(ME−H
BT,ME−EHBT)Trにゲインが充分でるような
電位(VBhigh)を対応するビット線BLに与えた状態
(Vc =VBhigh)においては、二つの安定な動作点S
1,S2の内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作
点(S1)ではゲインが低く、且つ、ベースの電位が高
い側の第2の安定動作点(S2)ではゲインが高くなっ
ている。
【0084】そして、図34に示されるように、コレク
タ電流の差を大きくするために、ワード線に対して十分
に高い電位を与えると、メモリセルに記憶されたデータ
が破壊されてしまう危険があった。そこで、メモリセル
MCに対しては、当該メモリセルに記憶されたデータが
破壊されない程度に対応するワード線WLに対して、デ
ータ保持時よりも高い電位を与え、該ビット線(BL)
に流れる電流(コレクタ電流)の二つ状態により差を検
出してデータを読み取るようになっている(図14(b)
参照)。
【0085】このように、例えば、図4に示す層構造を
有するメモリセルを使用してSRAMを構成した場合、
トランジスタは、ベース・エミッタ間電圧がバレー電圧
よりも高くなってからゲインを出力するため、読み取り
の際には、コレクタに正の電位を加えると、二つの安定
点の内、エミッタ側の共鳴バリアに加わる電圧が低い側
の安定点(S1)ではコレクタ電流は流れず、高い側の
安定点(S2)ではコレクタ電流が流れる。そして、こ
のコレクタ電流の差を検出することにより、当該メモリ
セルが二つの安定点のどちらの状態であるか(蓄えられ
たデータが“0”か“1”か)を読み取ることができる
ようになっている。
【0086】実際には、上記コレクタ電流の差を大きく
するために、ワード線に対して保持の時よりも高い電位
を与えることで、動作点(S2)でのエミッタからの注
入電流量を増やすようにしているが、順方向および逆方
向でのバレー後の立ち上がり電圧に差は無いため、ワー
ド線にかけられる電圧は、一方の安定点(S1)の状態
が破壊されない程度、すなわち、他方の安定点(S2)
側においても、エミッタ電流が逆方向のピーク電流を越
えない程度までしかバイアスをかけられなかった。
【0087】従って、コレクタに電圧をかけてゲインが
出ることで、バイアス点が高電圧側にシフト(ΔV)し
(バイアス点はベース電流とエミッタ2の電流が等しく
なる点)、そのシフト分で注入電流量が増える分(EX
P(ΔV/nkB T)倍)に相当する分だけ(Ip2×
EXP(ΔV/nkB T)×(1−hFE/hFEとなる。
なお、ΔVはピーク電圧よりは低く、エサキトンネルの
ピーク電圧は0.1V程度であり、n値(上記の式の
(ΔV/nkB T)における定数n)は、実際には2に
近いことから、ゲインが無限大としてもたかだか10倍
以下の改善でしかなかった。
【0088】図35はビット線BLおよびワード線WL
の両方が選択された場合を示し、ビット線BLおよびワ
ード線WLの両方を選択することにより、二つの安定な
動作点S1,S2の内、ベースの電位が低い側の第1の
安定動作点S1ではゲインを低く、且つ、ベースの電位
が高い側の第2の安定動作点S2ではゲインを高く設定
し、メモリセルMCを構成するトランジスタTrに対し
て記憶されたデータが破壊されない程度に対応するワー
ド線WL(第2のエミッタ電圧VE2)に対して、データ
保持時よりも高い電位(VE2=VWhigh)を与えて、該ビ
ット線BLに流れる電流の二つの状態により差を検出し
てデータを読み取ることができる。
【0089】しかしながら、例えば、ビット線およびワ
ード線の電位を十分に上げて読み取り処理を行い、その
後、ビット線の電位を下げてからワード線の電位を下げ
てしまうとメモリセルに書き込まれたデータを破壊して
しまうことにもなりかねない。或いは、後述するよう
に、読み取り時のビット線およびワード線に与える電位
のシーケンスを所定の順番で行わないと、十分なゲイン
を得ることができない。
【0090】これを数式を用いて示すと、以下のように
なる。
【0091】
【数1】
【0092】
【数2】
【0093】従って、例えば、図4に示す層構造を有す
るメモリセルを使用した場合の読み出し動作は、U/(k
B T)=3のとき、IE1→c(VS2)≒e2 ×IP2≒ 7.4
×I P2……(A)となり、U/(kB T)=4+ln((3/4
-U/(4kB T)) のとき、IE1→ C (VS2)≒ 3.8×IP2……
(B)となり、そして、U/(kB T)=3+ln((3/4-U
/(4kB T)) のとき、IE1→C (VS2)≒ 1.9×IP2……
(C)となる。
【0094】そこで、本実施例では、メモリセルMCを
構成するトランジスタTrの層構造を改良し、例えば、
次のような層構造として形成する。具体的に、トランジ
スタTrの第2のエミッタ層をp++−In AlAs によ
り形成することにより、第1のエミッタ電極E1におけ
る順方向のバレー後の電流の立ち上がる電圧Vrlより
も、第2のエミッタ電極E2における逆方向のバレー後
の電流の立ち上がる電圧Vr2が高くなるようになって
いる。すなわち、トランジスタTrは、第2のエミッタ
層E2のバンドギャップが、該トランジスタTrのベー
ス層のバンドギッャプより大きくなるようにして形成さ
れ、これにより、Vr1<Vr2となるようにされてい
る。ここで、共鳴準位形成層は、P/V比(ピーク値と
バレー値との比)を増大するために第1のエミッタ層と
第2のエミッタ層との間に設けられている。すなわち、
バンドギャップのより大きな半導体層を用いて、より高
いピーク電流密度を保つために共鳴準位形成層を第1の
エミッタ層と第2のエミッタ層の間に挿入し、該共鳴準
位形成層による電子準位の共鳴トンネル効果を利用する
ようになっている。
【0095】 (ME−HBT) [ドーピング濃度] [厚さ] 基板:Fe-doped In P(半導体層) 1)バッファー層: i−In Al As 200nm 2)サブコレクタ層: n++−In Ga As 5×1018 350nm 3)コレクタ層: n−In Ga As 5×1016 300nm 4)ベース層: p++−In Ga As 3×1019 80nm 5)第1のエミッタ層: n++−In AlAs 3×1018 100nm 6)共鳴準位形成層: i−InGaAs 4nm i−InAlAs 2nm i−InGaAs 4nm 7)第2のエミッタ層: p++−In AlAs 3×1019 100nm 8)エミッタコンタクト層:p++−In Ga As 3×1019 100nm 図36は本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第3実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。ここで、図36(a)はME−RBT(マルチ
エミッタヘテロ接合バイポーラトランジスタ:例えば、
マルチエミッタエサキトンネルヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(ME−EHBT))により構成したメモリセ
ルの各層構造の断面図を示し、また、図36(b)はそ
れぞれME−RBTのエネルギバンド図である。
【0096】図36のメモリセル(ME−RBT)は、
Fe-doped In P基板(100)上に、順次バッファー
層、サブコレクタ層、コレクタ層、ベース層、第1のエ
ミッタ層、共鳴準位形成層、第2のエミッタ層、およ
び、エミッタコンタクト層を積層して構成されている。
図36に示す第3実施例は、図4との比較から明らかな
ように、第1および第2のエミッタ層をIn AlAs に
より構成し、ベース層の上に、厚さが100nmでドーピ
ング濃度が3×1018のn++−In AlAs による第1
のエミッタ層を形成し、さらに、厚さが4nmのi−In
GaAs,厚さ2nmのi−InAlAs,および, 厚さが4
nmのi−InGaAs による共鳴準位形成層を形成し、
その上に、厚さが100nmでドーピング濃度が3×10
19のp++−In AlAs による第2のエミッタ層を形成
する。すなわち、メモリセルMCを構成するトランジス
タTrを、高濃度にドープされたマルチエミッタヘテロ
接合バイポーラトランジスタの第1のエミッタ層(エミ
ッタ層におけるn++−In AlAs 層)の上にさらに、
該第1のエミッタ層とは異なる導電型で且つ高濃度にド
ープされた第2のエミッタ層(エミッタ層におけるP++
−In AlAs 層)を共鳴準位形成層(i−InGaA
s,i−InAlAs,i−InGaAs の積層部)を介し
て設けたマルチエミッタエサキトンネルヘテロ接合トラ
ンジスタとして構成するようになっている。
【0097】図37は図36のメモリセルの特性を示す
図である。同図において、参照符号Vrlはn++−In
AlAs/p++−In Ga As 接合の特性(第1のエミッ
タ/ベース間の特性)を示し、また、Vr2はn++−I
n AlAs/i−InGaAs/i−InAlAs/i−In
GaAs/p++−In Al As 接合の特性(第1のエミッ
タ/共鳴準位形成層/第2のエミッタ間の特性)を示し
ている。
【0098】このように、本実施例のメモリセル(トラ
ンジスタTr)は、第1のエミッタ電極E1における順
方向のバレー後の電流の立ち上がる電圧Vrlよりも、
第2のエミッタ電極E2における逆方向のバレー後の電
流の立ち上がる電圧Vr2が高くなるようなN型負性微
分特性を有している。図38は図36に示すメモリセル
の読み出し動作(ビット線およびワード線の制御シーケ
ンスを規定しない場合)を説明するための図であり、同
図(a)は以下の説明に使用するエサキトンネルの簡略
化された特性を示し、また、同図(b)はメモリセルの
読み出し動作を説明するための図を示している。ここ
で、メモリセルMCは、第1および第2のベース・エミ
ッタ接合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2
のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直
列回路によって生成される二つの安定な動作点S1,S
2を有している。なお、以下の説明では、第1 のエミタ
E1はグランドに接続されているものとする。
【0099】図38(b)に示されるように、本実施例
では、マルチエミッタE−HBTの特性として、順方向
のバレー後の電流の立ち上がる電圧(Vrl)よりも、
逆方向のバレー後の電流の立ち上がる電圧(Vr2)が
高くなるようなN型負性微分特性(Vrl<Vr2)を
有しているように設計することで、読み取り動作のため
にビット線に正の電圧を加え、ワード線の電圧を高くし
た際の状態において、安定点S2でのゲインの出方にか
かわらず、安定点S1においてはまだ逆方向のバレー後
の電流が立ち上がっていないようにすることができる。
【0100】すなわち、読み取り動作のためにビット線
に正の電圧を加えてワード線の電圧を高くした状態は、
バレー領域にあるため、S1の状態は破壊されず、S1
の状態を考えずに電圧を決定することができる。換言す
ると、S2の状態において、ベース電流が逆方向のピー
ク電流を越さない程度にワード線の電位を高くし、外部
に取り出せる電流としては、原理的には、そのようなバ
イアス点での電流ゲインをhFEとし、逆方向のピーク電
流をIP2とした時に、IP2×hFEとなり、電流ゲインが
大きければその改善はゲインに比例して大きくなる。
【0101】エキサトンネルダイオードの特性における
バレー電流の立ち上がり電圧は、P型半導体のバンドギ
ャップでほぼ決まるため、トランジスタ(Tr)の第2
のエミッタ層のバンドギャップが当該トランジスタ(T
r)のベース層のバンドギャップより大きくなるように
して形成すればよい。さらに、バンドギャップの大きな
材料は、一般的に、電子の有効質量が大きくトンネルし
にくいため、ピーク電流密度が下がる傾向になる。そこ
で、1992年の固体素子コンファレンスのLD−12
の論文に記載の共鳴インターバンドトンネルの概念を導
入する方法が考えられる。幸いなことに、この構造は、
同じ濃度のPN接合でのエサキトンネル効果のピーク電
流密度を上げるだけでなく、現在しられている負性微分
特性のP/V比として最も高い値を得ている構造であ
る。
【0102】上述した本実施例の層構造(例えば、図3
6に示す層構造)を有するトランジスタをSRAMのメ
モリセルMCとして使用した場合を、数式を用いて示す
と、以下のようになる。
【0103】
【数3】
【0104】
【数4】
【0105】従って、例えば、図36に示す層構造を有
するメモリセルを使用した場合の読み出し動作は、U/
(kB T)=4のとき、IE1→c(VS2)≒e3 ×IP2≒2
0.0×IP2……(A')となり、U/(kB T)=4+ln
((1-U/(4kB T)) のとき、IE1→ C (VS2)≒ 5.7×IP2
……(B')となり、そして、U/(kB T)=3+ln((1
-U/(4kB T)) のとき、IE1→C (VS2)≒ 2.9×IP2……
(C')となる。従って、図4に示す層構造を有するメモ
リセルを使用した場合(式(A)〜(C))と比較する
と、ゲインを大幅に増大することが可能である。具体的
に、例えば、U/(k B T)=4[U/(kB T)=3]の
とき、 7.4×IP2:(A) が20.0×IP2:(A')と約 2.7倍
となることが判る。
【0106】図39は、図36に示すメモリセルの読み
出し動作(ビット線およびワード線の制御シーケンスを
規定する場合)を説明するための図である。本実施例の
読み取り動作としては、まず、ビット線(BL)に対し
てトランジスタにゲインが充分でるような電位(VBhig
h)を与えた後、ワード線(WL)に対してデータ保持時
よりも高い電位(VWhigh)を与え、そして、データの読
み取りを行う。さらに、データの読み取りの後、ワード
線の電位を下げ、それから、ビット線の電位を下げるよ
うにする。これにより、メモリセルに書き込まれたデー
タを破壊することなく、十分なゲインにより読み取り処
理を行うことができる。すなわち、原理的には、IP2の
電流ゲイン倍までコレクタ電流を流すことができる。
【0107】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、より少ない素子数で、小さな面積で構成し得る新規
なメモリセルからなる半導体記憶装置および該半導体記
憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き
込み方法を提供することができる。さらに、本発明によ
れば、室温動作が可能な素子(トランジスタ)によりメ
モリセルを構成して、より少ない素子数で、小さな面積
で構成し得る新規なメモリセルからなる半導体記憶装置
および該半導体記憶装置のデータ保持、データ読み取り
並びにデータ書き込み方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置におけるメモリセ
ルの等価回路を示す図である。
【図2】本発明に係る半導体記憶装置におけるメモリセ
ルの立体構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第1実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図4】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第2実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図5】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の一
構成例を示すブロック回路図である。
【図6】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の一
例の立体構成を示す斜視図である。
【図7】図6の半導体記憶装置(SRAM)の平面配置
を示す図である。
【図8】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の他
の例の立体構成を示す斜視図である。
【図9】図8の半導体記憶装置(SRAM)の平面配置
を示す図である。
【図10】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の
さらに他の例の立体構成を示す斜視図である。
【図11】図10の半導体記憶装置(SRAM)の平面
配置を示す図である。
【図12】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
を説明するための接合特性を示す図である。
【図13】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の保持状態の一例を説明するための図である。
【図14】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の一例(その1,その2)を説明するた
めの図である。
【図15】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の一例(その3)を説明するための図で
ある。
【図16】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
を説明するための濃度が薄い場合および濃い場合の接合
特性を示す図である。
【図17】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の保持状態の他の例を説明するための図である。
【図18】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の他の例(その1,その2)を説明する
ための図である。
【図19】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の他の例(その3)を説明するための図
である。
【図20】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図21】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
3,その4)を説明するための図である。
【図22】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
5,その6)を説明するための図である。
【図23】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
7)を説明するための図である。
【図24】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図25】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
3,その4)を説明するための図である。
【図26】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
5,その6)を説明するための図である。
【図27】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
7)を説明するための図である。
【図28】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行わないビットでの動作の一例を説明する
ための図である。
【図29】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行うビットでの動作の一例を説明するため
の図である。
【図30】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行わないビットでの動作の他の例を説明す
るための図である。
【図31】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行うビットでの動作の他の例を説明するた
めの図である。
【図32】図4に示すメモリセルの読み出し動作を説明
するための図である。
【図33】図4に示すメモリセルによる読み出し動作
(その1)の改良の必要性を説明するための図である。
【図34】図4に示すメモリセルによる読み出し動作
(その2)の改良の必要性を説明するための図である。
【図35】図4に示すメモリセルによる読み出し動作
(その3)の改良の必要性を説明するための図である。
【図36】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の第3実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す
図である。
【図37】図36のメモリセルの特性を示す図である。
【図38】図36に示すメモリセルの読み出し動作(ビ
ット線およびワード線の制御シーケンスを規定しない場
合)を説明するための図である。
【図39】図36に示すメモリセルの読み出し動作(ビ
ット線およびワード線の制御シーケンスを規定する場
合)を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ビットアドレスデコーダ 2…ワードアドレスレコーダ 3…センス回路 B…ベース BL…ビット線 C…コレクタ D1…ベース・第1エミッタ接合(B−E1) D2…ベース・第2エミッタ接合(B−E2) D3…ベース・コレクタ接合(B−C) E1…第1のエミッタ E2…第2のエミッタ GND…接地電位 GL…グランド線 IB-c …メモリセルのベースからコレクタに向かって流
れる電流 IE1-B…メモリセルの第1のエミッタからベースに向か
って流れる電流 IB-E2…メモリセルのベースから第2のエミッタに向か
って流れる電流 IE1-c…メモリセルの第1のエミッタからコレクタに向
かって流れる電流 Ipf1 …メモリセルの第1のエミッタ電極の順方向のピ
ーク電流 Ipr2 …メモリセルの第2のエミッタ電極の逆方向のピ
ーク電流 MC…メモリセル VE2…メモリセルの第2のエミッタの電圧(ワード線の
電位) Vc …メモリセルのコレクタの電圧(ビット線の電位) WL…ワード線

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線(BL)と、該ビット線(B
    L)に交差するワード線(WL)およびグランド線(G
    L)と、該ビット線(BL)と該ワード線(WL)およ
    び該グランド線(GL)との交差個所に設けられたメモ
    リセル(MC)とを備えた半導体記憶装置であって、 前記メモリセル(MC)は、1つのコレクタ電極(C)
    および第1および第2のエミッタ電極(E1,E2)を
    有し、ベース・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分
    特性を示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部
    までの領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型
    負性微分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲイ
    ンが相対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造の
    トランジスタ(Tr)を備え、 前記トランジスタ(Tr)の第1のエミッタ電極(E
    1)は前記グランド線(GL)に接続され、該トランジ
    スタ(Tr)の第2のエミッタ電極(E2)は前記ワー
    ド線(WL)に接続され、且つ、該トランジスタ(T
    r)のコレクタ電極(C)は前記ビット線(BL)に接
    続されるようになっていることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 前記トランジスタ(Tr)は、高濃度に
    ドープされたマルチエミッタヘテロ接合バイポーラトラ
    ンジスタの第1のエミッタ層の上にさらに、該第1のエ
    ミッタ層とは異なる導電型で且つ高濃度にドープされた
    第2のエミッタ層を有するマルチエミッタエサキトンネ
    ルヘテロ接合トランジスタであることを特徴とする請求
    項1の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のエミッタ層はn型のInAl
    Asにより形成され、そして、前記第2のエミッタ層は
    p型のInGaAsにより形成されていることを特徴と
    する請求項2の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタ(Tr)は、前記第1
    のエミッタ電極(E1)の順方向のピーク電流(Ipf1)
    よりも、前記第2のエミッタ電極(E2)の逆方向のピ
    ーク電流(Ipr2)が大きくなるような負性微分特性(Ip
    f1<Ipr2)を有していることを特徴とする請求項1の半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記トランジスタ(Tr)は、前記第1
    のエミッタ電極(E1)のエミッタ・ベース接合部の面
    積が、前記第2のエミッタ電極(E2)のエミッタ・ベ
    ース接合部より小さくなるようにして形成されているこ
    とを特徴とする請求項4の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記トランジスタ(Tr)は、前記第2
    のエミッタ層におけるドーピング濃度を、該第2のエミ
    ッタ層がpチャネル型の場合には高く、nチャネル型の
    場合には低くなるようにして形成されていることを特徴
    とする請求項4の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記トランジスタ(Tr)は、前記第1
    のエミッタ電極(E1)における順方向のバレー後の電
    流の立ち上がる電圧(Vrl)よりも、前記第2のエミ
    ッタ電極(E2)における逆方向のバレー後の電流の立
    ち上がる電圧(Vr2)が高くなるようなN型負性微分
    特性(Vrl<Vr2)を有していることを特長とする
    請求項1の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記トランジスタ(Tr)は、前記第2
    のエミッタ層のバンドギャップが、該トランジスタ(T
    r)のベース層のバンドギッャプより大きくなるように
    して形成されていることを特長とする請求項7の半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記トランジスタ(Tr)は、バンドギ
    ャップのより大きな半導体層を用いて、より高いピーク
    電流密度を保つために共鳴準位形成層を第1のエミッタ
    層と第2のエミッタ層の間に挿入し、該共鳴準位形成層
    による電子準位の共鳴トンネル効果を利用するようにな
    っていることを特徴とする請求項7の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記共鳴準位形成層は、ノンドープの
    InGaAs/InAlAs/InGaAsにより形成
    され、前記第1のエミッタ層はn型のInAlAsによ
    り形成され、前記第2のエミッタ層はp型のInAlA
    sにより形成され、そして、該第1のエミッタ層の下に
    設けられたベース層はp型のInGaAsにより形成さ
    れていることを特徴とする請求項8の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセル(MC)は、前記ビッ
    ト線(BL)と、該ビット線(BL)に垂直で且つ互い
    に平行に配置された前記ワード線(WL)および前記グ
    ランド線(GL)との交差部に挟まれて形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の半
    導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記ビット線は、複数のビット線群
    (BL1,BL2,…)として構成され、前記ワード線
    および前記グランド線は、該ビット線群(BL1,BL
    2,…)に対して垂直に交差し、且つ、互いに平行に配
    置された複数のワード線群(WL1,WL2,…)およ
    びグランド線群(GL1,GL2,…)として構成さ
    れ、そして、前記メモリセルは、該各ビット線(BL
    1,BL2,…)と該各ワード線(WL1,WL2,
    …)および該各グランド線(GL1,GL2,…)との
    交差個所にそれぞれ設けられた複数のメモリセル(MC
    1,MC2,…)より成るメモリセルアレイとして構成
    され、 前記半導体記憶装置は、さらに、 前記ビット線群(BL1,BL2,…)に対してアドレ
    ス信号を供給するビット線アドレスデコーダ(1)と、 前記ワード線群(WL1,WL2,…)に対してアドレ
    ス信号を供給するワード線アドレスデコーダ(2)と、 前記ビット線群(BL1,BL2,…)から前記各メモ
    リセル(MC1,MC2,…)の記憶情報を検出するセ
    ンス回路(3)とを具備することを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記ワード線群(WL1,WL2,
    …)と前記グランド線群(GL1,GL2,…)は1本
    ずつ交互に配置されていることを特徴とする請求項12
    の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記ワード線群(WL1,WL2,
    …)と前記グランド線群(GL1,GL2,…)は2本
    ずつ交互に配置されていることを特徴とする請求項12
    の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記グランド線群(GL1,GL2,
    …)の隣接する2本を1本として形成するようにしたこ
    とを特徴とする請求項14の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)のデータを保持する方法で
    あって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該メモリセル(MC)を構成するトランジスタ(Tr)
    の第1または第2のエミッタ電極(E1,E2)のどち
    らか一方のエミッタ電極に対して前記N型負性微分特性
    のバレーにバイアスされるような電位(VWmid)を与
    え、そして、 前記ビット線(BL)に、グランドに対して該トランジ
    スタ(Tr)にゲインが出ない程度で、且つ、ベース・
    コレクタ接合(D3)の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高
    い電位(VBmid)を与えるようにすることを特徴とする
    半導体記憶装置のデータ保持方法。
  17. 【請求項17】 前記ビット線(BL)に与える電位
    を、前記グランドと同じ電位としたことを特徴とする請
    求項16の半導体記憶装置のデータ保持方法。
  18. 【請求項18】 請求項4に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)のデータを保持する方法で
    あって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該メモリセル(MC)を構成するトランジスタ(Tr)
    の第1または第2のエミッタ電極(E1,E2)のどち
    らか一方のエミッタ電極に対して前記N型負性微分特性
    のバレーにバイアスされるような電位(VWmid)を与
    え、そして、 前記ビット線(BL)に、グランドに対して該トランジ
    スタ(Tr)にゲインが出ない程度で、且つ、ベース・
    コレクタ接合(D3)の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高
    い電位(VBmid)を与えるようにすることを特徴とする
    半導体記憶装置のデータ保持方法。
  19. 【請求項19】 前記ビット線(BL)に与える電位
    を、前記グランドと同じ電位としたことを特徴とする請
    求項18の半導体記憶装置のデータ保持方法。
  20. 【請求項20】 請求項4に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)からデータを読み取る方法
    であって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該メモリセル(MC)を構成するトランジスタ(Tr)
    にゲインが充分でるような電位(VBhigh)を対応する前
    記ビット線(BL)に与えた状態において、前記二つの
    安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電位が低い
    側の第1の安定動作点(S1)ではゲインが低く、且
    つ、該ベースの電位が高い側の第2の安定動作点(S
    2)ではゲインが高くなっており、そして、 該メモリセル(MC)に対して当該メモリセルに記憶さ
    れたデータが破壊されない程度に対応するワード線に対
    して、データ保持時よりも高い電位(VWhigh)を与え
    て、該ビット線(BL)に流れる電流の二つの状態によ
    り差を検出してデータを読み取るようにしたことを特徴
    とする半導体記憶装置のデータ読み取り方法。
  21. 【請求項21】 データの読み取り処理を始める場合に
    は、前記ビット線(BL)に対して前記トランジスタに
    ゲインが充分でるような電位(VBhigh)を与えた後、前
    記ワード線(WL)に対して前記データ保持時よりも高
    い電位(VWhigh)を与え、且つ、データの読み取り処理
    を終わる場合には、前記ワード線の電位を下げた後、前
    記ビット線の電位を下げるようにしたことを特徴とする
    請求項20の半導体記憶装置のデータ読み取り方法。
  22. 【請求項22】 請求項4に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)にデータを書き込む方法で
    あって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が低い側の第1の安定動作点(S1)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、対応するワー
    ド線(WL)に対して前記二つの安定な動作点(S1,
    S2)が崩れるのに十分な高い電位(VWhigh)を与え、
    さらに、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位
    (VWmid)に戻し、そして、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が高い側の第2の安定動作点(S2)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時の電位(VBmid)を保持したまま、対応するワー
    ド線(WL)に対して前記二つの安定な動作点(S1,
    S2)が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)を与え、
    さらに、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位
    (VWmid)に戻して所定のデータを書き込むようにした
    ことを特徴とする半導体記憶装置のデータ書き込み方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項4に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)が並べられたメモリセルア
    レイにデータを書き込む方法であって、 前記各メモリセル(MC)は、第1および第2のベース
    ・エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1
    および第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)と
    ベース層との直列回路によって生成される二つの安定な
    動作点(S1,S2)を有し、 前記ビット線(BL)に対するデータ保持時の電位(V
    Bmid)を保持したまま、任意の1本のワード線(WL)
    に対して当該ワード線(WL)に接続された複数のメモ
    リセル(MC)の該二つの安定な動作点(S1,S2)
    が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)を与え、さら
    に、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位(VWm
    id)に戻すことにより、該複数のメモリセル(MC)を
    前記二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの
    電位の高い側の安定点(S2)へのデータ書き込みを行
    い、 該ベースの電位の高い側の安定点(S2)へのデータ書
    き込みを行った複数のメモリセル(MC)の内、前記二
    つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電位の
    低い側の安定点(S1)へのデータ書き込みを行う必要
    のあるメモリセルに接続されたビット線(BL)に対し
    てデータ保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、そし
    て、 前記任意の1本のワード線(WL)に対して前記二つの
    安定な動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な高い電
    位(VWhigh)を与え、さらに、当該ワード線(WL)を
    データ保持時の電位(VWmid)に戻して所定のデータを
    書き込むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置の
    データ書き込み方法。
  24. 【請求項24】 請求項4に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)にデータを書き込む方法で
    あって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が低い側の第1の安定動作点(S1)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が高い側の第2の安定動作点(S2)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時の電位(VBmid)を与え、そして、 前記ワード線(WL)に対して前記二つの安定な動作点
    (S1,S2)が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)
    を与え、さらに、該ワード線(WL)をデータ保持時の
    電位(VWmid)に戻して所定のデータを書き込むように
    したことを特徴とする半導体記憶装置のデータ書き込み
    方法。
  25. 【請求項25】 前記メモリセル(MC)の内、任意の
    1本のワード線に接続されたメモリセル(MC)の数
    が、前記所定のデータに対応したデータ書き込みを行う
    ビット数よりも少ない場合には、該所定のデータに対応
    したデータ書き込みを行わないメモリセルの情報を一度
    読み込んでおき、書き込みのタイミングにおいて該読み
    込んでおいた情報を書き込むようにしたことを特徴とす
    る請求項19または20の半導体記憶装置のデータを書
    き込み方法。
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