JPH09181043A - 半導体基板のエッチング方法 - Google Patents

半導体基板のエッチング方法

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JPH09181043A
JPH09181043A JP8330299A JP33029996A JPH09181043A JP H09181043 A JPH09181043 A JP H09181043A JP 8330299 A JP8330299 A JP 8330299A JP 33029996 A JP33029996 A JP 33029996A JP H09181043 A JPH09181043 A JP H09181043A
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semiconductor substrate
etching
semiconductor
groove
opening
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JP8330299A
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D Crippe Jerry
ジェリー・ディー・クリペ
L White Jerry
ジェリー・エル・ホワイト
E Deakosuta Carl
カール・イー・デアコスタ
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10PGENERIC PROCESSES OR APPARATUS FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10P50/00Etching of wafers, substrates or parts of devices
    • H10P50/60Wet etching
    • H10P50/64Wet etching of semiconductor materials
    • H10P50/642Chemical etching
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10PGENERIC PROCESSES OR APPARATUS FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10P50/00Etching of wafers, substrates or parts of devices
    • H10P50/69Etching of wafers, substrates or parts of devices using masks for semiconductor materials
    • H10P50/691Etching of wafers, substrates or parts of devices using masks for semiconductor materials for Group V materials or Group III-V materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一半導体基板から異なる形状またはサイズ
の半導体ダイを分断可能とする半導体基板のエッチング
方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板(11)のエッチング方法
は、半導体基板(11)を薄くする段階(102)、半
導体基板(11)に支持層(30)を設ける段階(10
3)、半導体基板(11)上にエッチング・マスク(2
8)を設ける段階(104)、およびフッ化水素酸、硝
酸、燐酸、硫酸、および湿潤剤から成るエッチャント混
合液を周囲温度より低い温度で用いて半導体基板(1
1)にエッチングを行う段階を含む。この方法は、1回
のエッチング工程(105)および1つのエッチング・
マスク(28)を用いて、同一幅(15,17)を有す
るが深さ(16,18)および方位が異なる複数の溝
(12,13)を形成することができる。この方法を用
いると、半導体基板(11)から、異なるサイズおよび
形状の半導体ダイを分断することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に半導体素
子の製造方法に関し、更に特定すれば半導体のエッチン
グ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大量生産プロセスでは、半導体ダイの分
断(singulation) は半導体基板を個々の半導体ダイに機
械的に切断(saw) することによって行われている。他の
分断技法には、エッチング・プロセスを機械的な切断技
法と組み合わせたもの、機械的スクライブおよびブレ−
ク(mechanical scribe and break) 技法、および超音波
技法が含まれる。しかしながら、これら機械的分断技法
は全て、物理的に半導体ダイを損傷する恐れがある。
【0003】更に、これらの分断技法は、単一の半導体
基板から、1つの形状およびサイズの半導体ダイを切断
できるに過ぎない。半導体基板が1つ以上の形状または
サイズの半導体ダイを有する場合、半導体ウエハから切
断できるのは、これらの形状およびサイズの内1つだけ
である。他の形状またはサイズを有する半導体ダイは、
同一半導体基板から切断することができず、廃棄され
る。
【0004】その上、これら従来技術の分断技法は、周
囲が曲線状の半導体ダイ、即ち、周囲が丸い半導体ダイ
を製造するのには適していない。機械的切断のような従
来の分断技法は、半導体基板において、曲線状ではなく
直線状の線即ち経路を切断するのに適したものである。
【0005】異なる形状の半導体ダイを分断するために
レーザ技法が用いられているが、レーザによって発生す
る熱は半導体ダイに熱応力を生じ、損傷を与える。ま
た、レーザ技法は、半導体ダイ上に表面汚染即ちスラグ
(slag)を生じる。この結果、スラグを除去するために、
プロセス工程の追加が必要となり、ダイ分断プロセスの
サイクル・タイムが増大することになる。
【0006】エッチングによるダイ分断技法は、半導体
ダイに機械的な損傷を与えることはない。しかしなが
ら、半導体基板をエッチングするために用いられている
従来のドライおよびウエット・エッチャント(etchant)
は、ダイの分断に適用されると、多くの別の問題を引き
起こす。例えば、従来の半導体基板の厚さのため、従来
のエッチング・プロセスは、半導体ダイを分断するため
に使用されると、非常に時間を浪費する。加えて、半導
体基板内に非常に深くエッチングする場合、従来のエッ
チング・プロセスは、半導体基板内に、大量のアンダー
カット(undercut)を生じる。その結果、従来のエッチン
グ・プロセスでは、アンダーカットされ廃棄される半導
体基板の部分が大きいので、コスト効率的ではない。
【0007】半導体基板内に深溝(deep trench) を微細
加工する、即ち、形成するための従来技術のウエット・
エッチャントは、結晶方位または半導体基板によって異
なる。その結果、所与のウエット・エッチャントを用い
て、結晶方位が変更した場合、深溝プロファイル(deep
trench profile) は異なるものとなる。異なる結晶方位
上でも深溝プロファイルが同一であることを望む場合、
異なるエッチャントを使用しなければならない。その結
果、深溝を半導体基板内に微細加工する、即ち、形成す
るための従来技術のウエット・エッチャントの使用は限
定されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、半導体基
板をエッチングする改良された方法が必要とされてい
る。この方法は、生産性が高く、価格効率的で、しかも
既存の半導体プロセス・フローに容易に統合できなけれ
ばならない。また、この方法は、単一半導体基板から異
なる形状またはサイズの半導体ダイを分断可能でなけれ
ばならない。加えて、この方法は、半導体基板の結晶方
位には独立でなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体基板
のエッチング方法は、半導体基板を薄くする段階、半導
体基板に支持層を設ける段階、半導体基板上にエッチン
グ・マスクを設ける段階、およびフッ化水素酸、硝酸、
燐酸、硫酸、および湿潤剤から成るエッチャント混合液
を周囲温度より低い温度で用いて半導体基板にエッチン
グを行う段階を含む。この方法は、1回のエッチング工
程および1つのエッチング・マスクを用いて、同一幅を
有するが深さおよび方位が異なる複数の溝を形成するこ
とができる。この方法を用いると、半導体基板から、異
なるサイズおよび形状の半導体ダイを分断することが可
能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】これより、図面を参照しながら本
発明を詳細に説明する。図1は、本発明による半導体基
板エッチング方法の概要を示す。図1が示す方法100
は、工程101から開始し、ここで半導体基板内または
基板上に少なくとも1つの半導体素子を作成する。好適
実施例では、半導体基板は、例えば、シリコン基板また
はガリウム砒素基板のような、半導体物質から成る。半
導体素子の作成には、例えば、イオン注入プロセス、熱
アニール処置、リソグラフィ・プロセス、金属スパッタ
リング技法、および化学蒸着プロセスのような、従来の
半導体製造技法を用いる。
【0011】方法100は、工程102,103に進
み、それぞれ、半導体基板を薄くし、半導体基板の支持
層を設ける。半導体素子を半導体基板の第1面に作成す
る本発明の一実施例では、工程102における半導体基
板の薄化は第2面から行う。第2面は、半導体基板の第
1面の逆側である。半導体基板の薄化には、最初に半導
体基板を機械的に研磨し、次いでウエット・エッチング
を行うという、従来からの技法が用いられる。しかし、
薄化技法は、これに限定される訳ではない。好適実施例
では、半導体基板は直径100ミリメートル(mm)で
あり、約575ミクロンの厚さから、約150ミクロン
の厚さに薄くする。
【0012】工程103の支持層は、半導体基板の第1
または第2面を支持することができる。支持層を用いて
半導体基板に対する支持を与え、半導体基板を強化す
る。この支持層によって、半導体基板の破壊(breaking)
や破砕(fracture)が生じる確率を低下させる。支持層の
形成には、従来の技法を用いる。したがって、支持層
は、接着剤と、例えば、ポリマ、ポリイミド、ワック
ス、シアノアクリレート、シリコン、シリコーン、ポリ
ウレタン、ポリスルホン、またはその他の適切な材料の
ような厚い基板とによって構成することができるが、エ
ポキシで構成することが好ましい。
【0013】方法100は続いて工程104に進み、半
導体基板上に、パターニングされたマスク層、即ち、エ
ッチング・マスクを設ける。工程103の支持層が半導
体基板を第1面から支持する本発明の好適実施例では、
工程104のエッチング・マスクは、半導体基板の第2
表面上に、配置、堆積、または形成される。エッチング
・マスクの形成は、従来のプロセスを用いて行われる。
【0014】最後に、方法100の工程105におい
て、工程104のエッチング・マスクを用いて半導体基
板にエッチング・パターンを規定しつつ、半導体基板に
エッチングを行う。したがって、工程104のエッチン
グ・マスクは、工程105で用いるエッチャントには実
質的に抵抗力のある物質で構成しなければならない。好
適実施例では、半導体基板にウエット・エッチャントを
投与するフロー・ノズルを有するエッチング・ツール(e
tch tool) において、図1の工程105を実施すること
ができる。例えば、Villach, AustriaのSemiconductor
Equipment Zubehor (SEZ) は、型番RST100を有す
るフロー・ノズル・エッチング・ツールを製造してい
る。方法100の更に詳細について、図2および図3を
参照しながら、より明確に説明する。
【0015】後続の図面を参照すると、図2は、本発明
による半導体素子の拡大平面図を示す。半導体素子10
は、開口25,26を有するパターン・マスク層、即
ち、エッチング・マスク28を有するものとして、図示
されている。図1の工程104に示したように、エッチ
ング・マスク28を半導体基板11の表面19上に配置
する。これは、図3により明確に示されている。図2に
おいて、エッチング・マスク28は開口25,26,3
2を有し、それぞれ表面19の部分14,24,34を
露出させる。開口25は円形即ち曲線状周囲27と幅2
2とを有する。開口26は、幅22よりも狭い幅23を
有する。開口32は開口26と同様のサイズおよび形状
を有するが、開口32は開口26に対して垂直となって
いる。
【0016】図面の詳細な説明を続ける。図3は、本発
明による半導体素子の、図2の線3−3に沿った拡大断
面図を示す。図1の工程101,102において説明し
たように、図3は、表面19に対向する表面20と厚さ
21とを有する薄くした半導体基板11を示し、厚さ2
1は約100ないし200ミクロンであることが好まし
い。表面19または20内または表面19または20上
に、少なくとも1つの半導体素子を作成する。加えて、
図1の工程103において説明したように、図3は、半
導体基板11の表面20を支持する支持層30を図示す
る。更に、図1の工程104において説明し、図2に示
したように、図3は、半導体基板11の表面19上にあ
るエッチング・マスク28も図示する。
【0017】上述のように、エッチング・マスク28は
エッチャントと共に用いて、半導体基板11に、エッチ
ング・パターンを形成即ち作成する。即ち、エッチング
・マスク28の開口25,26が、それぞれ溝12,1
3のサイズおよび位置を決定する。好ましくは、ウエッ
ト等方性エッチャントが、開口25によって露出されて
いる半導体基板11の部分14を除去することによって
溝12を形成し、このウエット等方性エッチャントを更
に用いて、開口26によって露出されている半導体基板
11の部分24を除去することにより、同時に溝13を
形成する。溝12,13は、幅15,17、および深さ
16,18をそれぞれ有する。
【0018】図1の工程105では、図3のエッチング
・マスク28をアンダーカット(undercut)する。好適実
施例では、エッチング・マスク28は、溝12,13の
アンダーカット処理の間、その形状を実質的に保持する
剛性物質で構成されている。したがって、エッチング・
マスク28は、クローム、窒化チタン、窒化チタン・タ
ングステン、フォトレジスト、またはニッケル・クロー
ムを含むがこれらには限定されない、適切な硬質のマス
ク材料で構成することができる。しかしながら、エッチ
ング・マスク28は、窒化シリコンまたは金で構成する
ことが好ましい。
【0019】工程105のウエット等方性エッチャント
は、フッ化水素酸、硝酸、燐酸、硫酸、および湿潤剤の
混合物から成ることが好ましい。湿潤剤は、例えば、オ
クチラミン(octylamine)から成ることが好ましい。他の
好適実施例では、混合液の構成要素の体積比は、フッ化
水素酸、硝酸、燐酸、硫酸、および湿潤剤に対して、そ
れぞれ約1:1:0.3:0.3:0.0001ないし
1:1:0.7:0.7:0.05の範囲である。言い
換えると、好適実施例では、湿潤剤とその他の化学薬品
との間の体積比は、約0.0001ないし0.05の間
で変動してもよい。加えて、好適実施例では、燐酸とそ
の他の化学薬品との間の体積比は約0.3から0.7ま
で変動してもよく、硫酸とその他の化学薬品との間の体
積比も約0.3から0.7まで変動してもよいが、燐酸
の体積と硫酸の体積との間の比率は1:1のままである
ことが好ましい。
【0020】上述の好適な体積比によれば、フッ化水素
酸、硝酸、燐酸、および硫酸は、それぞれ、49パーセ
ント(%)、70%、85%、および96%の好適なア
ッセイ数(assay number)を有する。燐酸と硫酸の体積比
が双方共0.3である場合、これらの体積比が双方とも
0.7である場合と比較して、シリコンのエッチング速
度は上昇する。工程105のエッチング・プロセスが継
続するに連れて、フッ化水素酸が枯渇してくる可能性が
ある。したがって、エッチャントの混合液にフッ化水素
酸を更に追加してもよいが、上述の初期体積比が変化す
ることになる。好適実施例では、毎分約500ないし
1,700回転の速度で、半導体基板11をその中心を
軸として回転させ、エッチング混合液の投与速度は毎分
約0.5ないし2.0リットルとする。上述のように、
エッチング混合液の投与は、噴霧ノズルではなく、フロ
ー・ノズルによって行い、より均一なエッチングを行う
ことが好ましい。好適実施例では、フロー・ノズルは、
エッチング混合液を半導体基板11の半径方向に投与す
ることが好ましい。半導体基板11が、直径100mm
のウエハである場合、フロー・ノズルは、半導体基板1
1の中心から約±23mmにわたって、0.1mmずつ
増分しながら、揺動することが好ましい。方法100に
おける工程105のエッチング・プロセスは、その期間
が約1ないし3分であること好ましい。
【0021】工程105のエッチング・プロセスにおけ
る他の特徴は、エッチング混合液を周囲温度未満、即
ち、摂氏約25度(℃)未満に冷却することである。即
ち、半導体基板11に溝12,13をエッチングする前
に、エッチング混合液を約18℃未満に冷却することが
好ましい。約18℃未満の温度において、好適な基板回
転速度、フロー・ノズル投与速度、および半径方向投与
パターンを用いる場合、工程105における半導体基板
11のシリコン・エッチング速度は、毎分約25ないし
100ミクロンであることが好ましい。
【0022】工程105において用いた混合液はウエッ
ト等方性エッチャントであるが、工程105では実質的
に異方性エッチングが行われる。溝12,13の実質的
に異方性である特性は、半導体11の回転、エッチャン
ト混合液の好適な投与速度、およびエッチャント混合液
の好適な周囲温度未満の温度によるものである。このよ
うに、本発明の異方性特性によって、工程105におい
てアンダーカットされる半導体基板11の量が減少する
ので、従来技術のエッチング技法と比較して、それほど
多くの半導体基板を浪費することがない。
【0023】工程105のエッチャント混合液はエッチ
ング・マスク28をアンダーカットするために、溝12
の幅15および溝13の幅17が、それぞれ開口25の
幅22および開口26の幅23より大きくなることは理
解されよう。幅15,17は好ましくはほぼ等しいこと
を注記しておく。また、開口25の幅22は開口26の
幅23よりも広いので、溝12の深さ16は溝13の深
さ18よりも深くなることも注記しておく。言い換えれ
ば、溝の深さは、エッチング・マスクの開口のサイズに
比例するが、溝の幅はエッチング・マスクの開口のサイ
ズには比例しないことが好ましく、溝の深さにも比例し
ないことが好ましい。したがって、異なるサイズの開口
を有する単一のエッチング・マスクおよび単一のエッチ
ング工程を用いて、単一の半導体基板内に、複数の異な
る深さを有する複数の溝を同時に形成することができ
る。
【0024】また、本発明の工程105は、半導体基板
11の結晶方位には独立である。したがって、工程10
5では、ほぼ同様のプロファイルを有し、90度に方位
付けられた、即ち、互いに垂直な深溝をエッチングする
ことができる。図2に示す開口32は、開口26に垂直
であり、サイズはこれと同様である。したがって、工程
105では、実質的に同様のプロファイルを有し、互い
に垂直な深溝を、半導体基板11の部分34,24に形
成する。従来技術のウエット・エッチング化学薬品に
は、互いに垂直で深さが20ミクロン以上の深溝を形成
する多様性(versatility) または柔軟性を有するものは
ない。尚、図2では、互いに90度に方位付けて形成す
る溝を図示するが、異なる方位の溝でも、本発明の方法
100を用いて同様に作成可能であることを、当業者は
わかるであろう。
【0025】単一のエッチング・マスクおよび方法10
0における単一のエッチング工程を用いた深さが異なる
溝の形成は、次の物理的および化学的機構によって説明
されると考えられる。まず、硝酸によってシリコン基板
を酸化させ、シリコン基板の表面上に境界層を形成す
る。第2に、酸化されたシリコン即ち酸化シリコンの溶
解またはエッチングを、フッ化水素酸によって行う。酸
化シリコンをエッチングするには、フッ化水素酸は硝酸
境界層を通過しなければならない。シリコンのエッチン
グ速度は、シリコン基板表面へのフッ化水素酸および硝
酸の流速によって異なる。エッチング工程の間シリコン
基板は回転しているので、フッ化水素酸および硝酸のシ
リコン表面上での流速は上昇し、これら酸の有効粘度は
減少する。粘度が低い程、硝酸の境界層は薄くなり、こ
のため、フッ化水素酸はより素速く境界層を通過可能と
なる。エッチング混合液の硫酸および燐酸は、半導体基
板上の薄い硝酸境界層を維持するのに役立つと考えられ
ている。結果的に、シリコンのエッチング速度即ち反応
速度は、工程105のエッチング・プロセスの間半導体
基板を回転させることによって上昇する。
【0026】流速の増大、ならびにフッ化水素酸および
硝酸の粘度低下と共に、エッチング・プロセスの間基板
を回転させることによって、個々のエッチャントおよび
出力反応分子(output reactant molecules) がウエハと
接触する時間期間は大幅に短縮するので、基板表面の加
熱が減少する。その結果、発熱性化学反応による熱暴走
(thermal runaway) に一般的に関連する問題は、本発明
のエッチング・プロセスによって軽減される。
【0027】エッチング・マスク28における開口を広
くすると、溝の中のエッチング混合液の流速が上昇し、
流速の上昇によって溝内のアンダーカットの形成が減少
し、より深い溝が得られる。開口25は開口26よりも
広いので、エッチング混合液が開口25を通過する場合
の流速は、開口26を通過する場合よりも高い。したが
って、溝12は開口25の下にあり、溝13は開口26
の下にあるので、溝12は溝13と比較して、アンダー
カットが少ない。以下に掲げる開口25,26の好適な
サイズを用いると、より大きなエッチング・マスク開口
とより小さなアンダーカットにより、より小さなエッチ
ング・マスク開口とより大きなアンダーカットから形成
される溝と、ほぼ同一幅を有する溝が好適に形成され
る。結果的に、より深い溝12の幅15は、好ましく
は、より浅い溝13の幅17とほぼ等しい。
【0028】好適実施例では、開口25の幅22は約1
8ないし22ミクロン幅であり、開口26の幅23は約
13ないし17ミクロン幅である。したがって、図1の
工程105が完了した後、図3における幅15,17は
約150ないし250ミクロン幅であり、深さ16は深
さ約100ないし200ミクロンであり、深さ18は深
さ約25ないし125ミクロンである。溝12,13の
深さと幅との間のアスペクト比(aspect ratio)は、約
0.5ないし1.2であることが好ましい。
【0029】図3に示した実施例では、溝12の深さ
は、半導体基板11の厚さに等しい。したがって、図1
の工程105のエッチング・プロセスは、半導体基板1
1の表面19から表面20まで等方性ウエット・エッチ
ングを行うことによって、半導体基板11を貫通するこ
とが好ましい。本好適実施例では、溝12の形成により
支持層30の一部が露出し、したがって、半導体基板1
1から半導体ダイ31を、分断、分離、または単離する
ことになる。半導体ダイ31は少なくとも1つの半導体
素子を収容している。
【0030】工程105の後、従来のプロセスを用い
て、エッチング・マスク28を除去する。支持層30
は、除去してもよいし、半導体ダイ31の後続の処理の
間、半導体基板11の表面20上に残しておいてもよ
い。
【0031】したがって、図1の方法100を用いる
と、半導体ダイに力学的応力を与えることなく、半導体
基板から半導体ダイを分断することができる。その結
果、方法100は、従来技術の機械的分断技法と比較し
て、半導体ダイに物理的な損傷を加えることがない。
【0032】開口25の概略的な形状がエッチング・マ
スク28から半導体基板11に転位されることは理解さ
れよう。したがって、開口25が曲線状周囲27を有す
るので、半導体ダイ31の周囲29も円形即ち曲線部分
を有することになる。このことから、異なる形状、サイ
ズ、構成、および幾何学的形状の半導体ダイを、半導体
基板11から分断可能であることを、当業者は認めよ
う。
【0033】半導体ダイ31の周囲29は、曲線状また
は円形として、従来の矩形ダイの恒温問題(isothermic
problems) を解消し、半導体ダイ31からの熱消散を改
善することが好ましい。熱消散を改善すると、コンピュ
ータ・シミュレーションでは、半導体ダイ31内の半導
体素子の接合温度を25℃以上低下させ得ることが予測
された。その結果、周囲を曲線状または円形にすること
により、半導体ダイ31の信頼性を向上させることがで
き、半導体ダイ31内の集積回路の動作速度を上昇させ
ることができる。コンピュータ・シミュレーションで
は、円形半導体ダイを使用した場合、回路速度が50M
Hzまで高くなったことが示された。
【0034】上述のエッチャント混合液は、<100>
結晶方位または<111>結晶方位を有するシリコン基
板上で使用することができる。しかしながら、例えば、
深溝をエッチングする際に使用される水酸化ナトリウム
のような、従来技術のエッチング用化学薬品は、シリコ
ン基板の結晶方位に依存する。結果的に、工程105の
エッチャント混合液は、従来技術のエッチャント混合液
と比較して、高い柔軟性がある。上述のように、本発明
は、第2溝とは異なる方位を有する第1溝を同時に形成
することが可能であり、この場合、第1溝は第2溝と実
質的に同様のプロファイルを有する。
【0035】更に、従来技術のエッチング用化学薬品は
非常に発熱性が高く、表面加熱効果による熱暴走という
問題に対処しなければならない。かかる従来技術のエッ
チング用化学薬品の例には、水酸化ナトリウム、ならび
にフッ化水素酸、硝酸、および酢酸の混合液が含まれる
が、これらに限定されるわけではない。従来技術のフッ
化水素酸、硝酸、および酢酸の混合液では、酢酸を用い
て硝酸境界層を制御するが、酢酸の方が高い温度で分解
する。その結果、従来技術の混合液における酢酸は、エ
ッチング・プロセスが進展するにつれて、その有効性を
失っていく。発熱性反応のために、従来技術のエッチャ
ントは過剰な量のアンダーカットおよび点食(pitting)
を生じるという問題がある。本発明では、周囲温度より
低い温度のエッチャントを使用するので、表面加熱効
果、その他の温度に関係する問題、および界面活性剤に
関連する問題の解決に役立つ。
【0036】上述のように、方法100の工程105に
対する好適なエッチング時間は、約1ないし3分であ
り、これは、従来のダイ分断のための機械的な切断技法
よりもかなり速い。従来技術の機械的切断技法は、各経
路即ち「けがき線(scribe lines)」に沿って個々に切断
する。しかしながら、本発明の工程105は、一度に全
「けがき線」をエッチングする。したがって、本発明の
半導体ダイ分断技法は、ダイ分断に必要なサイクル・タ
イムを短縮する。
【0037】以上の説明から、本発明によれば、従来技
術の欠点を克服する改良された半導体基板のエッチング
方法が提供されたことは明白である。本発明は、周囲温
度以下のエッチャント混合液を使用し、単一のウエット
・エッチング工程を用いて半導体ダイを分断することが
でき、しかも単一マスク層および単一エッチング工程を
用いて、同一幅を有するが深さおよび方位が異なる溝を
作成することができる。本発明は、ダイ分断の間半導体
ダイに機械的損傷を与えるという問題を解消し、従来技
術のウエット・エッチャントを用いた場合に発生するア
ンダーカットの量減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体基板エッチング方法の概要
を示す図。
【図2】本発明による半導体素子を示す拡大平面図。
【図3】図2の基準線3−3に沿った、半導体素子を示
す拡大断面図。
【符号の説明】
10 半導体素子 11 半導体基板 12,13 溝 15,17 幅 16,18 深さ 25,26,32 開口 28 エッチング・マスク 30 支持層 31 半導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール・イー・デアコスタ アメリカ合衆国アリゾナ州メサ、イース ト・エル・モロ・サークル3216

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板のエッチング方法であって:半
    導体基板(11)を用意する段階;前記半導体基板(1
    1)上にエッチング・マスク(28)を設け、前記半導
    体基板(11)の一部を露出させる段階;および周囲よ
    り低い温度で、前記半導体基板(11)にウエット・エ
    ッチングを行う段階;から成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】半導体素子を製造する方法であって:半導
    体基板(11)内に第1の溝および第2の溝を同時に形
    成する段階であって、前記第1の溝は前記第2の溝の第
    2の深さよりも深い第1の深さを有するように形成する
    段階;から成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】半導体素子の製造方法であって:第2面と
    対向する第1面を有する半導体基板(11)を用意する
    段階;前記半導体基板(11)を薄くする段階;前記半
    導体基板(11)の第2面に、支持層(30)を設ける
    段階;前記半導体基板(11)の第1面に、パターニン
    グされたマスク層(28)を配する段階であって、前記
    パターニングされたマスク層(28)は、前記第1面の
    第1部分を露出させる第1開口と、前記第1表面の第2
    部分を露出させる第2開口とを有し、前記第1開口は前
    記第2開口よりも広い、前記マスク層(28)を配する
    前記段階;およびフッ化水素酸、硝酸、燐酸、硫酸、お
    よび湿潤剤から成る混合液を用いて、前記半導体基板
    (11)の第1面の前記第1および第2部分をエッチン
    グして、前記パターニングされたマスク層(28)の第
    1開口下に配置され第1の深さを有する第1の溝と、前
    記パターニングされたマスク層(28)の第2開口下に
    配置され第2の深さを有する第2の溝とを形成する段階
    であって、前記第1の深さを前記第2の深さよりも深く
    し、前記混合液の温度を摂氏18度未満とする前記段
    階;から成ることを特徴とする方法。
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