JPH09182452A - 3レベルインバータ装置 - Google Patents

3レベルインバータ装置

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Publication number
JPH09182452A
JPH09182452A JP7336882A JP33688295A JPH09182452A JP H09182452 A JPH09182452 A JP H09182452A JP 7336882 A JP7336882 A JP 7336882A JP 33688295 A JP33688295 A JP 33688295A JP H09182452 A JPH09182452 A JP H09182452A
Authority
JP
Japan
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pwm
switching
pwm mode
mode
voltage
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Pending
Application number
JP7336882A
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English (en)
Inventor
Taichiro Tsuchiya
多一郎 土谷
Hideo Okayama
秀夫 岡山
Masato Koyama
正人 小山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧ベクトルPWM方式において、異なるP
WMモード間の切換を円滑に実行できる3レベルインバ
ータ装置は知られていなかった。 【解決手段】 出力周波数指令f*がPWMモード切換
周波数f1に達して第1の切換許可信号が出力される
と、その時点のPWM周期Nc′に対応して切換えた場
合の切換え直後のPWM周期Ncを求め、これが切換判
定条件を満足するか否かを判断し、満足する場合は当該
PWM周期Ncへの移行を実行し、非同期PWMモード
から同期PWMモードへの切換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルス幅変調
(PWM)により出力電圧が制御される3レベルインバ
ータ装置の、特に複数のPWMモード間のPWMモード
切換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インバータのPWM方式の1つと
して、変調信号である三角波と基準信号である正弦波と
を比較してPWM信号を作成する、いわゆる三角波比較
PWM方式が知られている。図28はPWM信号作成方
法の概要を示す波形図である。図28(1)において、
正弦波は基準信号を示し、三角波は変調信号を示してい
る。正弦波と三角波との大きさを比較することで得られ
るPWM信号は図28(2)のように、例えば正弦波が
三角波より大きい範囲ではオン信号、また三角波が正弦
波より大きい範囲ではオフ信号である。そして、このP
WM信号がインバータを構成する各スイッチング素子へ
オン、オフ信号として与えられる。
【0003】ところで、PWM方式は変調信号と基準信
号との関係により非同期PWMモードと同期PWMモー
ドとに分類される。例えば三角波比較PWM方式の場
合、非同期PWMモードでは変調信号の周波数は基準信
号の周波数によらず一定であり、同期PWMモードでは
変調信号の周波数は基準信号の周波数の整数倍である。
この非同期PWMモードでは、変調信号と基準信号との
周波数比が十分に大きくないと、インバータの出力電圧
に低次の高調波が発生したり、電流リップルが増加する
などの不具合が発生する。また、インバータに使用する
半導体スイッチング素子の特性やインバータの損失など
の理由により、一般に変調信号の周波数には上限が設け
られている。したがって、変調信号と基準信号との周波
数比が十分に大きくとれない場合には、非同期PWMモ
ードと同期PWMモードとを組み合わせてインバータを
駆動している。つまり、インバータの出力周波数が低周
波領域の場合には非同期PWMモードで駆動し、高周波
領域の場合には同期PWMモードに切換て駆動してい
る。
【0004】非同期PWMモードと同期PWMモードと
を組み合わせてインバータを駆動する場合、非同期PW
Mモードから同期PWMモードへのPWMモード切換時
点には、変調信号の周波数が大幅に減少する。変調信号
の周波数にこのような偏差がある場合、基準信号と変調
信号との位相偏差を考慮せずに非同期PWMモードから
同期PWMモードへのPWMモード切換を行うと、変調
信号である三角波の波形に不連続が生じることがある。
この不連続はインバータの出力電圧に電圧変化を生じさ
せ、その結果として電流リップルが増大し過電流を生じ
させることになる。
【0005】このような波形不連続を生じさせないため
の方法としては、例えば、特公平6−32561号公報
に示されているように、非同期PWMモードの変調信号
の位相と同期PWMモードの変調信号の位相とを検出
し、これら2つの位相の一致点で非同期PWMモードか
ら同期PWMモードへのPWMモード切換を行う方法が
知られている。
【0006】一方、最近では、直流電源の正極と負極と
の間に中性点出力端子を備え、3レベルの電圧を出力可
能とするいわゆる3レベルインバータが開発され、2レ
ベルインバータに比較して、出力電圧の高調波を低減で
きることからその用途の拡大が図られている。そして、
この場合、例えば、特開平5−211775号公報に示
されているように、上述した三角波比較PWM方式に替
わって、各相のスイッチング状態に対応して定まるいわ
ゆる電圧ベクトルの概念を導入してPWM制御を行う方
式が新たに適用されている。
【0007】ところで、この電圧ベクトルPWM方式に
おいても、その出力周波数に関連して、前述したスイッ
チング素子やインバータの損失などを考慮すると、非同
期PWMモードと同期PWMモードとを組み合わせた制
御構成が要請される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この場合、その異なる
PWMモード間の切換えにあたっては、従来の三角波比
較PWM方式のときとは違った方式が必要となる。この
発明は、以上の要求に応えるためになされたもので、電
圧ベクトルPWM方式において、異なるPWMモード間
の切換えを円滑に制御できる3レベルインバータ装置を
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る3
レベルインバータ装置は、中性点出力端子を有する直流
電源の正極と負極との間に、順次、第1ないし第4のス
イッチング素子を直列接続するとともに、上記第1と第
2のスイッチング素子の接続点および第3と第4のスイ
ッチング素子の接続点をダイオードを介して上記中性点
出力端子に接続してなり、上記第2と第3のスイッチン
グ素子の接続点をインバータの出力端子とする3レベル
インバータを3相分設け、上記各相のスイッチング素子
のスイッチング状態に対応して定まる電圧ベクトルを、
周期毎に与えられる電圧指令ベクトルに応じて順次パル
ス幅変調(PWM)により出力することにより電圧を制
御する3レベルインバータ装置であって、上記PWM周
期が電圧指令ベクトルの周波数によらず一定である非同
期PWMモードと上記PWM周期の逆数が電圧指令ベク
トルの周波数の整数倍となるように当該PWM周期が変
化する同期PWMモードとを備え、上記電圧指令ベクト
ルの周波数に応じて、上記非同期PWMモードと同期P
WMモードとの間、または互いに異なる同期PWMモー
ドの間のPWMモード切換を行うように構成されたもの
において、上記電圧指令ベクトルの周波数が所定の切換
基準値に達したとき切換信号を出力する手段、および上
記切換信号が出力された時点のPWM周期における最後
の電圧ベクトルと、切換えた場合の切換え直後のPWM
周期における最初の電圧ベクトルとが同一のスイッチン
グ状態にあるかまたは一対のスイッチング動作で移行可
能なスイッチング状態にあるという切換判定条件のもと
でPWMモードの切換えを実行する手段を備えたもので
ある。
【0010】請求項2の発明に係る3レベルインバータ
装置は、請求項1において、電圧ベクトルの座標系に、
位相角を等分割してなる6つの区間と、これら各区間内
に電圧ベクトルの互いに隣接する3つの接点を結んでな
る4つの領域とを設定し、PWMモード毎に電圧指令ベ
クトルが取り得る上記区間および領域に応じて各PWM
周期における電圧ベクトルの出力順序を予め決定し、こ
れら電圧ベクトルおよびその出力順序を記憶する手段を
備え、上記記憶された電圧ベクトルおよびその出力順序
に基づき、PWMモードの切換判定条件の判断を行うよ
うにしたものである。
【0011】請求項3の発明に係る3レベルインバータ
装置は、請求項2において、非同期PWMモードまたは
同期PWMモードである第1のPWMモードから同期P
WMモードである第2のPWMモードへ切換える場合に
おいて、切換信号が出力された時点の上記第1のPWM
モードのPWM周期における電圧指令ベクトルの位相角
θ1を検出する手段、上記位相角θ1との差が所定値以内
の位相角θ2を有する上記第2のPWMモードのPWM
周期を選択する手段、および上記選択された第2のPW
MモードのPWM周期と上記第1のPWMモードのPW
M周期とが切換判定条件を満足するか否かを判断する手
段を備えたものである。
【0012】請求項4の発明に係る3レベルインバータ
装置は、請求項2において、同期PWMモードから非同
期PWMモードへ切換える場合において、上記同期PW
Mモードの各PWM周期の最初と最後の電圧ベクトルに
中性点電圧ベクトル(直流電源の中性点出力端子に電流
の出入を生じさせる電圧ベクトル)を配し、上記非同期
PWMモードの各PWM周期の最初と最後の電圧ベクト
ルに零電圧ベクトル(すべての線間電圧が零となる電圧
ベクトル)を配するようにしておき、切換信号が出力さ
れた時点の上記同期PWMモードのPWM周期との間で
切換判定条件を満足する上記非同期PWMモードのPW
M周期を選択し、この選択された上記非同期PWMモー
ドのPWM周期へ切換えを実行する手段を備えたもので
ある。
【0013】請求項5の発明に係る3レベルインバータ
装置は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、異なる
PWMモードへ切換えるための切換信号を出力する場合
の電圧指令ベクトルの周波数の切換基準値として、上記
電圧指令ベクトルの周波数の増加時に設定する値より減
少時に設定する値を小さくしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1における3
レベルインバータ装置の構成図である。図1において、
1は電圧指令ベクトル発生手段、2はマイクロコンピュ
ータ、3はクロック信号発生手段、4および5はカウン
タ、6は電圧ベクトル選択手段、7はスイッチング信号
作成手段、8は3レベルインバータである。
【0015】まず、3レベルインバータの電圧ベクトル
について説明する。図2は図1に示した3レベルインバ
ータ8の回路構成図である。図2において直流電源9の
電圧をE、平滑コンデンサ10および11の電圧をそれ
ぞれE/2とする。また、U相のスイッチング素子12
〜15をSW1〜SW4と呼ぶことにすると、例えばU
相の出力端子22から出力される相電圧Vu は、SW1
とSW2とがオン、SW3とSW4とがオフの場合はV
u =E、SW2とSW3とがオン、SW1とSW4がオ
フの場合はVu =E/2、SW3とSW4とがオン、S
W1とSW2とがオフの場合はVu =0である。なお、
この関係はV相とW相とについても同様である。ここ
で、例えばVu =E、Vv =E/2、Vw =0というス
イッチング状態を(E,E/2,0)と表現し、これを
Eで正規化した(1,1/2,0)を電圧ベクトルと呼
ぶ。また、前述したようにU相、V相およびW相の各相
が3つの電圧値をとり得るので、3レベルインバータ8
が出力可能な電圧ベクトルの数は3×3×3=27個で
ある。
【0016】そして、3レベルインバータ8が出力可能
な電圧ベクトルを極座標を用いて図示すると、図3のよ
うな正六角形が得られる。図3において、24個の正三
角形の頂点が電圧ベクトルである。ここで、(0,0,
0)、(1/2,1/2,1/2)および(1,1,
1)の3つの電圧ベクトルは、すべての線間電圧が零と
なるため零電圧ベクトルと呼ぶことにする。
【0017】また、例えば電圧ベクトル(1/2,0,
0)と(1,1/2,1/2)との線間電圧はいずれも
Vuv=E/2、Vvw=0、Vwu=−E/2となり同じで
あるが、充放電される平滑コンデンサが異なる。すなわ
ち電圧ベクトル(1/2,0,0)を出力すると、図2
において平滑コンデンサ11が充放電され、電圧ベクト
ル(1,1/2,1/2)を出力すると、平滑コンデン
サ10が充放電される。したがって、これらの電圧ベク
トルを出力すると、平滑コンデンサ10および11の相
互接続点である中性点出力端子Nに電流の出入が生じそ
の電位が変化する。そこで、これらの電圧ベクトルを中
性点電圧ベクトルと呼ぶことにする。中性点電圧ベクト
ルはこれら2個の電圧ベクトルを含めて12個存在す
る。
【0018】次に、この電圧ベクトルに基づいて3レベ
ルインバータ8をPWM方式で駆動する電圧ベクトルP
WM方式について説明する。まず、図3に示した正六角
形は図4のように60゜ごとの6区間に分けられる。区
間はNd(Nd=1〜6)で表す。また、1つの区間は
4つの正三角形の領域に分けることができる。領域はN
r(Nr=1〜4)で表す。図5に各区間の領域1〜4
を示す。また、図6に区間1のみを示す。図6に示すよ
うに電圧指令ベクトルV* が3つの電圧ベクトルV1
[=(1/2,0,0)または(1,1/2,1/
2)]、V4 [=(1/2,1/2,0)または(1,
1,1/2)]、V3 [=(1,1/2,0)]を頂点
とする領域3にある場合は、以下に述べるように、PW
M周期毎にこれら3つの電圧ベクトルを所定の時間配分
で出力することにより3レベルインバータ8の出力電圧
の制御を行うことができる。
【0019】ここで、電圧指令ベクトルV* は振幅k、
実軸からの角度θを用いてベクトル表示されており、角
周波数ωで回転するものと仮定する。
【0020】あるPWM周期Tにおいて電圧指令ベクト
ルが描く円弧軌跡と、前述の3つの電圧ベクトルを用い
て出力された合成ベクトルが描く軌跡が等しくなる条件
は式(1)で表される。
【0021】
【数1】
【0022】式(1)においてt1 、t4 およびt3
は、それぞれ電圧ベクトルV1 、V4およびV3 の持続
時間である。また、これら3つの電圧ベクトルの持続時
間の総和がPWM周期Tに等しいという条件から式
(2)が得られる。
【0023】
【数2】
【0024】式(1)および式(2)より、これら3つ
の電圧ベクトルの持続時間を求めると式(3)が得られ
る。
【0025】
【数3】
【0026】同様にして、電圧指令ベクトルが他の区間
にある場合にも、そのとき電圧指令ベクトルが位置する
領域の各頂点をなす3つの電圧ベクトルを選択し、その
持続時間を求めることが可能である。
【0027】図1の動作を順を追って説明する。なお、
ここでは、非同期PWMモードと15パルス同期PWM
モード間のPWMモード切換を例に挙げて説明を行うこ
ととする。図7に動作のフローチャートを示す。
【0028】まず、電圧指令ベクトル発生手段1はA/
Dコンバータ1a、ROM(リードオンリーメモリー)
1b、V/Fコンバータ1c、カウンタ1dで構成され
る。アナログ値である出力周波数指令f* を、A/Dコ
ンバータ1aに入力して得たディジタル値を、v/fパ
ターンが記憶されたROM1bに入力すると、電圧指令
ベクトルの振幅kのディジタル値がROM1bから出力
される。一方、アナログ値である出力周波数指令f* を
V/Fコンバータ1cに入力し、周波数が出力周波数指
令f* の振幅に比例するパルス列に変換した後、カウン
タ1dに入力すると出力周波数指令の時間積分が行わ
れ、電圧指令ベクトルの位相θのディジタル値が出力さ
れる。なお、このような電圧指令ベクトルの発生方法
は、誘導電動機をv/f一定制御する場合によく使用さ
れている。
【0029】マイクロコンピュータ2では、ステップS
T1として、電圧指令ベクトル発生手段1から電圧指令
ベクトルを入力し、当該電圧指令ベクトルが図4に示し
た6つの区間のうちいずれの区間に含まれるのかについ
て判定する。また、電圧指令ベクトルの位相θを区間N
d(=1〜6)内における位相θ1 、すなわちθ=60
゜×(Nd−1)+θ1 という形に変形する。そして、
以下の処理では、位相は各区間内における位相θ1 を扱
うことにする。また、ここでは、図5に示したように各
区間ごとに定義される4つの領域において、当該電圧指
令ベクトルがいずれの領域に含まれるのかについても判
定する。
【0030】ステップST2では、PWMモードの決定
を行う。ステップST2の詳細なフローチャートを図8
に示す。なお、PWMモードはNpで表す。非同期PW
Mモードと15パルス同期PWMモード間のPWMモー
ド切換を行うPWMモード切換周波数f1 は予め設定し
ておき、このf1 と出力周波数指令f* とを比較して、
f* <f1 であれば非同期PWMモード(Np=1)、
f* ≧f1 であれば15パルス同期PWMモード(Np
=2)とする。このNpの変更が切換信号である第1の
PWMモード切換許可信号の出力に相当する。なお、出
力周波数指令f* は図1に示すような方法で得ること
も、また電圧指令ベクトルの位相θの微分から得ること
もできる。
【0031】ここで、電圧ベクトルPWM方式の非同期
PWMモードと同期PWMモードについて説明する。
【0032】まず、非同期PWMモードについて説明す
る。非同期PWMモードにおいては、三角波比較PWM
方式の場合と同様に、PWM周期Tは出力周波数指令に
関係なく常に一定である。したがって、非同期PWMモ
ードでは、1つの区間に含まれる周期の数は出力周波数
指令によって変化する。例えば、出力周波数指令が高く
なると1つの区間に含まれる周期の数は減少する。
【0033】図9、10は非同期PWMモードにおける
電圧ベクトルの出力順序の一例を示すもので、図9
(1)〜(3)が区間Nd=1〜3、図10(1)〜
(3)が区間Nd=4〜6に対応しており、また、いず
れの区間においても、電圧指令ベクトルが領域Nr=1
に存在するものとしている。したがって、各PWM周期
には、必ず零電圧ベクトルV0が存在することになる
が、これを各PWM周期の最初と最後に配している。そ
して、この零電圧ベクトルV0として、電圧ベクトル
(0,0,0)、(1/2,1/2,1/2)、(1,
1,1)のいずれかを図9、10に示すように選定する
ことにより、4つのPWM周期を1サイクルとして同一
の出力電圧波形を繰り返す形態となる。
【0034】図11は、図9、10の電圧波形を出力す
るときの各相のスイッチング素子SW1〜SW4の動作
状態(オン、オフ)を示すもので、図から判るように、
この4周期1サイクルですべてのスイッチング素子SW
がそれぞれオン、オフ動作を1回行うことになる。この
結果、各スイッチング素子SWの動作負担が均等化さ
れ、インバータとして特性が安定し、寿命的にも有利と
なる。また、この非同期PWMモードでは、前述した通
り、1つの区間に含まれる周期の数は定まっていない
が、たとえ、1サイクルの途中の周期で隣接する区間に
入っても、各周期の最初と最後を零電圧ベクトルとして
いるので、移行がスムーズになされる。
【0035】次に、同期PWMモードについて、15パ
ルス同期PWMモードを例に挙げて説明する。15パル
ス同期PWMモードとは、3レベルインバータ8を構成
するスイッチング素子のスイッチング周波数が、出力周
波数指令の15倍となる同期PWMモードのことであ
る。同期PWMモードでは、1つの区間に含まれる周期
の数が決まっている。15パルス同期PWMモードで
は、1つの区間に5つの周期が含まれる。また、同期P
WMモードのPWM周期T1 の逆数は出力周波数指令の
整数倍となるように変化する。15パルス同期PWMモ
ードでは、PWM周期T1 の逆数は出力周波数指令の3
0倍になる。
【0036】図12、13は15パルス同期PWMモー
ドにおける電圧ベクトルの出力順序の一例を示すもの
で、各周期の領域が電圧指令ベクトルの振幅kによって
変化することから、ここでは図12(1)に示すよう
に、想定される振幅k1〜k5の5つのケースにつき、そ
れぞれ図12(2)、(3)および図13(1)〜
(3)に図示している。これらの図から判るように、各
周期の最初と最後の電圧ベクトルに中性点電圧ベクトル
を配している。これによって、電圧指令ベクトルの振幅
kの如何にかかわらず、換言すれば電圧指令ベクトルが
どの領域を通過する場合であっても、第i番目(i=1
〜5)の周期同士ではその最初と最後の電圧ベクトルは
互いに同一となる。
【0037】図14、15は各区間毎の15パルス同期
PWMモードにおける電圧ベクトルの出力順序を示すも
のである。これらは、いずれも電圧指令ベクトルが領域
1のみを通過する場合(k=k1に相当)について示し
ているが、図12、13で説明した通り、電圧指令ベク
トルが領域1以外の領域を通過する場合(k=k2〜k5
に相当)にも、各区間毎における第i番目(i=1〜
5)の周期同士ではその最初と最後の電圧ベクトルは互
いに同一となる。なお、図14、15において、Ncは
1つの区間内におけるPWM周期の順位(周期番号)を
示す。
【0038】また、以上の図から判るように、あるPW
M周期の最後の電圧ベクトルとその次のPWM周期の最
初の電圧ベクトルとが同一となるようにしているが、こ
れはインバータに適用するスイッチング素子の最小オン
時間および最小オフ時間の制限に引っかからないように
するためである。即ち、GTO(ゲートターンオフサイ
リスタ)のように比較的スイッチング速度の遅い素子で
は、最小オン時間と最小オフ時間が数10μs〜100
μs程度あり、これらの時間を考慮しないでスイッチン
グを行うと素子が破壊にいたる場合がある。スイッチン
グ素子にGTOを適用したインバータ装置では、PWM
回路の後段に最小オン時間および最小オフ時間を確保す
る回路を設けており、これらの時間より細いパルスを出
力しないようにしている。したがって、出力パルス指令
が最小オン時間や最小オフ時間より細いパルスである
と、指令通りのパルスは出力されずインバータの出力波
形が歪んでしまう。本特許におけるPWM方式では、あ
るPWM周期の最後に出力する電圧ベクトルと、その次
のPWM周期の最初に出力する電圧ベクトルとを同じに
しておき、可能な限り細いパルスを出力しないようにし
ている訳である。
【0039】ところで、PWM周期は、例えばクロック
信号発生手段3から出力するクロック信号を利用して作
成することができる。まず、予め設定されたカウント数
をカウントするとリセットし、またカウントを繰り返す
ようなカウンタを用意する。図1ではカウンタ4に相当
する。そして、このカウンタ4でクロック信号をカウン
トする。このとき、カウンタ4のリセット信号の周期が
PWM周期になるようにカウント数を設定すれば、この
リセット信号をPWM周期に利用することができる。例
えばクロック信号の周波数が10MHzであり、所望の
PWM周期が500μsの場合には、カウンタ4のカウ
ンタリセット値を5000に設定する。すると、カウン
タ4から出力されるリセット信号の周期は、PWM周期
と一致する。非同期PWMモードの場合には、出力周波
数指令によらずPWM周期が一定であるから、カウンタ
4のカウンタリセット値も一定でよい。同期PWMモー
ドの場合には、出力周波数指令の逆数がPWM周期の整
数倍になるようにPWM周期が変化するので、カウンタ
4のカウンタリセット値も出力周波数指令に応じて変化
させる必要がある。なお、カウンタ4のカウンタリセッ
ト値はマイクロコンピュータから与えられる。
【0040】また、カウンタ4のリセット信号をカウン
トすれば、各PWMモードにおける周期番号を決定する
こともできる。すなわち、非同期PWMモードの場合に
は、カウント数が4でリセットし、またカウントを繰り
返すようなカウンタを用意する。図1ではカウンタ5に
相当する。このときのカウント数をNcとすれば、Nc
は1→2→3→4→1というように変化する。そして、
このNcと非同期PWMモードにおける周期番号を対応
させておけば、Ncから各PWMモードにおける周期番
号を決定することができる。また、15パルス同期PW
Mモードの場合には、カウント数が5でリセットし、ま
たカウントを繰り返すようなカウンタを用意すれば、N
cと周期番号を対応させることができる。
【0041】なお、カウンタ5としては、カウンタリセ
ット値を任意に変更でき、またカウント値をプリセット
できるものを使用すれば、後述する複数のPWMモード
間のPWMモード切換に対応することができる。
【0042】この3レベルインバータ装置では、出力す
る電圧ベクトルの出力順序は電圧ベクトル選択手段6に
予め用意されている。電圧ベクトル選択手段6にはRO
Mを用いている。そして、電圧ベクトルは区間Nd、領
域Nr、PWMモードNp、周期番号Ncの4つの値を
アドレスとして、読み出しが可能な形態で格納されてい
る。
【0043】次にステップST3(図7)では、θ1 を
もとに15パルス同期PWMモードにおける位相θ2 を
決定する。即ち、ステップST2(図8)でNp=1→
2となって第1のPWMモード切換許可信号が出力され
ると、その時点(非同期PWMモード)の電圧指令ベク
トルの位相θ1に近い15パルス同期PWMモードにお
ける位相θ2を求め、その周期番号Ncを決定する。そ
の詳細なフローチャートを図16に示す。前述したよう
に15パルス同期PWMモードでは、1つの区間に5つ
のPWM周期が含まれる。つまり、1つの区間には5つ
のθ2 がある。このθ2 は、例えば式(4)から求めら
れる。式(4)においてnは同期PWMモードのパルス
数を表すための変数であり、15パルス同期PWMモー
ドの場合はn=3となる。また、mは1つの区間に含ま
れる周期の数を表す変数であり、15パルス同期PWM
モードの場合はm=5である。すなわち、周期番号Nc
=mである。そして、式(4)を用いると、15パルス
同期PWMモードにおけるθ2 は6゜(Nc=1)、1
8゜(Nc=2)、30゜(Nc=3)、42゜(Nc
=4)、54゜(Nc=5)というように求めることが
できる。そして、例えばθ1 =5゜の場合にはθ2 =6
゜と決定される。
【0044】
【数4】
【0045】ステップST4(図7)では、PWMモー
ド切換の可否を判定する。このステップST4におい
て、PWMモード切換が許可されると第2のPWMモー
ド切換許可信号が出力される。ここでは、PWMモード
切換判定方法について、ステップST2において非同期
PWMモードから15パルス同期PWMモードへの第1
のPWMモード切換許可信号が出力され、このとき電圧
指令ベクトルが区間1、領域1のθ1 =5゜にあり、ス
テップST3においてθ2 =6゜と決定した場合を例に
挙げて説明する。
【0046】電圧ベクトルPWM方式では、電圧指令ベ
クトルが与えられてからスイッチング信号が作成される
までの一連の動作はPWM周期に同期しているので、P
WMモード切換判定もPWM周期に同期して行われる。
つまり、PWMモード切換を行うタイミングは、PWM
周期と一致する。
【0047】前述したように同期PWMモードでは、パ
ルス数と区間に対応して各周期の最初と最後に出力する
電圧ベクトルは予め決められている。この例では15パ
ルス、区間1、θ2 =6゜(Nc=1)であるので、図
14(1)からPWMモード切換を行った場合、最初に
出力する電圧ベクトルは(1,1/2,1/2)である
ことが判る。また、第1のPWMモード切換許可信号が
出力される直前のPWMモード、つまり非同期PWMモ
ードにおいて最後に出力した電圧ベクトルは、零電圧ベ
クトル(0,0,0)、(1/2,1/2,1/2)、
(1,1,1)のいずれかである(図9、10参照)。
【0048】非同期PWMモードから同期PWMモード
への滑らかなPWMモード切換を行うためには、PWM
モード切換時における出力電圧の変動を最小限に抑制す
る必要がある。そして、出力電圧の変動を最小限に抑制
するために、PWMモード切換直前の電圧ベクトルとP
WMモード切換直後の電圧ベクトルとが同じである場
合、またはPWMモード切換直前の電圧ベクトルからP
WMモード切換直後の電圧ベクトルへの移行が、一対の
スイッチング動作によって可能である場合に第2のPW
Mモード切換許可信号を出力するというPWMモード切
換判定条件を設定する。ここで一対のスイッチング動作
とは、あるスイッチング素子のオン(オフ)動作と、そ
れと対を為すスイッチング素子のオフ(オン)動作のこ
とである。対を為して動作するスイッチング素子はSW
1とSW3、またはSW2とSW4である。したがっ
て、スイッチング状態0から1/2への移行はSW4の
オフ動作とSW2のオン動作、スイッチング状態1から
1/2への移行はSW1のオフ動作とSW3のオン動作
というようにそれぞれ一対のスイッチング動作によって
可能である。しかし、スイッチング状態0から1への移
行はSW4のオフ動作とSW2のオン動作、およびSW
3のオフ動作とSW1のオン動作というように二対のス
イッチング動作が必要であり、スイッチング状態は0→
1/2→1というように移行する(図11参照)。
【0049】ここで扱っている例では、前述した通りP
WMモード切換直後の電圧ベクトルは(1,1/2,1
/2)である。また、PWMモード切換直前の電圧ベク
トルは3つの零電圧ベクトルのいずれかである。これら
3つの零電圧ベクトルのうち、例えば(1,1,1)か
ら(1,1/2,1/2)への移行は、(1,1,1)
→(1,1,1/2)→(1,1/2,1/2)という
ように二対のスイッチング動作が必要である。この考え
を他の零電圧ベクトルについても試行すると、PWMモ
ード切換判定条件を満たすことができる零電圧ベクトル
は、(1/2,1/2,1/2)のみであることが分か
る。また、これを3レベルインバータ8のスイッチング
状態で考えると、(1/2,1/2,1/2)に対応す
るスイッチング状態から(1,1/2,1/2)に対応
するスイッチング状態へは、U相のみスイッチング状態
を1/2から1へ変更することによって移行することが
できる。つまり、前述したようなPWMモード切換判定
条件を設定することにより、PWMモード切換の際、ス
イッチング素子のスイッチング回数を最小限に抑制する
ことができ、結果としてスイッチング素子におけるスイ
ッチング損失の増加を抑制することができる。
【0050】前述したPWMモード切換判定条件と等価
な条件の1つとして、PWMモード切換直前の電圧ベク
トルとPWMモード切換直後の電圧ベクトルの要素の差
の絶対値の総和が0、または1/2であるという条件が
挙げられる。この条件を具体例を用いて説明する。例え
ばPWMモード切換直前の電圧ベクトルが(1,1,
1)であり、PWMモード切換直後の電圧ベクトルが
(1,1/2,1/2)である場合、電圧ベクトルの要
素の差はU相が0、V相が1/2、W相が1/2とな
る。そして、これらの絶対値の総和は0+1/2+1/
2=1となる。したがって、この場合にはPWMモード
切換判定条件を満たすことができない。これに対してP
WMモード切換直前の電圧ベクトルが(1/2,1/
2,1/2)で、PWMモード切換直後の電圧ベクトル
が(1,1/2,1/2)の場合、電圧ベクトルの要素
の差はU相が−1/2、V相が0、W相が0となり、こ
れらの絶対値の総和は1/2+0+0=1/2となる。
したがって、この場合にはPWMモード切換判定条件を
満たすことができ、第2のPWMモード切換許可信号が
出力される。このように、PWMモード切換直前の電圧
ベクトルとPWMモード切換直後の電圧ベクトルの要素
の差の絶対値の総和が0、または1/2である場合に第
2のPWMモード切換許可信号を出力するというPWM
モード切換判定条件を設定し、PWMモード切換の可否
を判定することも可能である。
【0051】さて、図12、13で説明したように、電
圧指令ベクトルが区間1を通過する場合、15パルス同
期PWMモードの5つの各周期において、最初に出力す
る電圧ベクトルは、その通過する領域にかかわらず、そ
れぞれ周期1が(1,1/2,1/2)、周期2が(1
/2,0,0)、周期3が(1,1/2,1/2)、周
期4が(1/2,1/2,0)、周期5が(1,1,1
/2)という中性点電圧ベクトルである。したがって、
前述のPWMモード切換判定条件に従えば、直前の非同
期PWMモードにおいて最後に出力した零電圧ベクトル
が(0,0,0)の場合には周期2への移行、(1/
2,1/2,1/2)の場合には周期1、3および4へ
の移行、(1,1,1)の場合には周期5への移行が許
可される。そして、これらのタイミングに非同期PWM
モードから15パルス同期PWMモードへの第1のPW
Mモード切換許可信号が出力された場合には、第2のP
WMモード切換許可信号も出力され、PWMモード切換
を実行することができる。
【0052】前述したようなPWMモード切換判定を、
この3レベルインバータ装置ではソフトウェアによって
実現している。その詳細なフローチャートを図17に示
す。ここでNc’は、第1のPWMモード切換許可信号
が出される直前のPWM周期の周期番号を示す。したが
って、この例では非同期PWMモードにおいて最後に出
力した零電圧ベクトルが(0,0,0)の場合にはN
c’=4、(1/2,1/2,1/2)の場合にはN
c’=1または3、(1、1、1)の場合にはNc’=
2となる(図9、10参照)。図17において、例え
ば、Nc′=2(最後の電圧ベクトルが(1,1,
1))としてステップST4−A−5でYESとなった
場合、2つのステップST4−A−6とST4−A−7
とで切換可否の判断をしている。これは、図14、15
に示すように、区間Nd=1,3,5における周期Nc
=5と、区間Nd=2,4,6における周期Nc=2と
が共に、各相の電圧が(1)と(1)と(1/2)とを
組合わせてなる電圧ベクトルを最初に配していることか
らも容易に理解できるところである。ステップST4−
A−14とST4−A−15についても全く同様であ
る。このように、図17に示すフローチャートにより、
すべての区間における非同期PWMモードから15パル
ス同期PWMモードへのPWMモードの切換の可否を判
定することができる。
【0053】非同期PWMモードから15パルス同期P
WMモードへのPWMモード切換が許可された場合、す
なわち第1および第2のPWMモード切換許可信号が出
力された場合には、カウンタ4およびカウンタ5のカウ
ンタリセット値の設定を変更する。また、周期番号はN
cを初期値、すなわちカウンタ5のプリセット値はNc
としてカウントを開始する。
【0054】PWMモード切換が禁止された場合、すな
わち第2のPWMモード切換許可信号が出力されなかっ
た場合には、引き続き非同期PWMモードとなる。この
とき、Np=1、Nc=Nc’+1となる。
【0055】次に、同期PWMモードから非同期PWM
モードへのPWMモード切換について説明する。ここで
は、電圧指令ベクトルが区間1を通過する場合の15パ
ルス同期PWMモードから非同期PWMモードへのPW
Mモード切換を例に挙げる。
【0056】同期PWMモードから非同期PWMモード
への滑らかなPWMモード切換を行うためにも、PWM
モード切換時における出力電圧の変動を最小限に抑制す
る必要がある。したがって、このPWMモード切換にお
いても、PWMモード切換直前の電圧ベクトルとPWM
モード切換直後の電圧ベクトルとが同じである場合、ま
たはPWMモード切換直前の電圧ベクトルからPWMモ
ード切換直後の電圧ベクトルへの移行が一対のスイッチ
ング動作によって可能である場合に第2のPWMモード
切換許可信号を出力するというPWMモード切換判定条
件を設定する。
【0057】図14(1)に示したように、電圧指令ベ
クトルが区間1を通過する場合、15パルス同期PWM
モードの5つの各周期において、最後に出力する電圧ベ
クトルは周期1が(1/2,0,0)、周期2が(1,
1/2,1/2)、周期3が(1/2,1/2,0)、
周期4が(1,1,1/2)、周期5が(1/2,1/
2,0)という中性点電圧ベクトルである。前述のPW
Mモード切換判定条件に従えば、直前の15パルス同期
PWMモードが周期1の場合には(0,0,0)、周期
2、3および5の場合には(1/2,1/2,1/
2)、周期4の場合には(1,1,1)を最初に出力す
る非同期PWMモードへの移行が許可されることにな
る。15パルス同期PWMモードから非同期PWMモー
ドへの第1のPWMモード切換許可信号が出力される
と、前述した零電圧ベクトルを最初に出力する非同期P
WMモードへのPWMモード切換を行うことができる。
【0058】15パルス同期PWMモードから非同期P
WMモードへのPWMモード切換可否の判定も、非同期
PWMモードから15パルス同期PWMモードへのPW
Mモード切換の場合と同様に、ソフトウェアによって実
現している。その詳細なフローチャートを図18に示
す。なお、図18に示すフローチャートは、図9、10
および図14、15に基づき、すべての区間における1
5パルス同期PWMモードから非同期PWMモードへの
PWMモード切換の可否を判定することができるものと
なっている。また、同図からも判るように、15パルス
同期PWMモードから非同期PWMモードへのPWMモ
ード切換においては、PWMモード切換が禁止される場
合はなく、必ず行うことができる。
【0059】以上で説明した双方向のPWMモードの切
換方法は、非同期PWMモードと15パルス以外のパル
ス数の同期PWMモードとの間のPWMモード切換の場
合においても同様な考え方によって適用できる。
【0060】次にステップST5(図7)では、出力す
る各電圧ベクトルの持続時間を演算する。なお、演算は
式(1)と式(2)とに基づいて行なっている。ところ
で、PWM周期とカウンタ4のカウント数とは対応して
いるので、持続時間もカウント数として扱うことができ
る。したがって、出力する各電圧ベクトルの持続時間
は、カウンタ4のカウンタリセット値を用いて持続時間
信号に変換することができる。
【0061】ステップST6では、区間信号Nd、領域
信号Nr、PWMモード信号Np、周期番号Nc、およ
び出力する各電圧ベクトルの持続時間信号を出力する。
【0062】電圧ベクトル選択手段6では、区間信号N
d、領域信号Nr、PWMモード信号Np、および周期
番号Ncに基づいて、非同期PWMモードまたは15パ
ルス同期PWMモードにおいて出力する電圧ベクトルを
ROMから読み出し、各電圧ベクトルの持続時間信号を
用いてPWM信号を作成し、このPWM信号を出力す
る。スイッチング信号作成手段7では、電圧ベクトル選
択手段6から出力されるPWM信号に基づいて、3レベ
ルインバータ8を構成するスイッチング素子を駆動する
スイッチング信号を作成し、このスイッチング信号によ
って3レベルインバータ8を駆動している。
【0063】実施の形態2.上記本発明の実施の形態1
においては、非同期PWMモードと同期PWMモードと
の間のPWMモード切換方法について説明したが、ある
パルス数の同期PWMモードとそれと異なるパルス数の
同期PWMモードとの間のPWMモード切換も同様な方
法によって行なうことができる。ここでは、区間1にお
ける、15パルス同期PWMモードと9パルス同期PW
Mモードとの間のPWMモード切換を例に挙げて説明す
る。
【0064】まず、図19、20に9パルス同期PWM
モードにおける電圧ベクトルの出力順序を示す。図1
9、20は電圧指令ベクトルが図6に示した区間1の領
域2、3および4を通過する場合であるが、図12、1
3により15パルス同期PWMモードで説明した場合と
同様、各周期の最初と最後の電圧ベクトルについては、
領域の如何にかかわらず、同一となる。9パルス同期P
WMモードでは、1つの区間には3つの周期が含まれ
る。また、θ2 は式(4)を用いれば10゜、30゜お
よび50°のように求められる。なお、15パルス同期
PWMモードにおける電圧ベクトルの出力順序は既に図
14、15に示した。
【0065】あるパルス数の同期PWMモードとそれと
異なるパルス数の同期PWMモードとの間のPWMモー
ド切換時にも、PWMモード切換時における出力電圧の
変動を最小限に抑制する必要がある。したがって、PW
Mモード切換時における出力電圧の変動を最小限に抑制
するために、PWMモード切換直前の電圧ベクトルとP
WMモード切換直後の電圧ベクトルとが同じである場
合、またはPWMモード切換直前の電圧ベクトルからP
WMモード切換直後の電圧ベクトルへの移行が一対のス
イッチング動作によって可能である場合に第2のPWM
モード切換許可信号を出力するというPWMモード切換
判定条件を設定する。
【0066】また、あるパルス数の同期PWMモードと
それと異なるパルス数の同期PWMモードとの間のPW
Mモード切換時には、出力電圧の連続性を保つために、
θ2の連続性、即ち、θ1とθ2との差を所定値内に抑え
ることについても考慮する必要がある。したがって、P
WMモード切換判定条件としては、前述の条件に加え
て、このθ2の連続性についても考慮したものを設定す
る。
【0067】このPWMモード切換判定条件に従うと、
例に挙げた15パルス同期PWMモードから9パルス同
期PWMモードへのPWMモード切換では、15パルス
同期PWMモードの周期1(Nc′=1)から9パルス
同期PWMモードの周期1(Nc=1)、15パルス同
期PWMモードの周期2(Nc′=2)から9パルス同
期PWMモードの周期2(Nc=2)、および15パル
ス同期PWMモードの周期3(Nc′=3)から9パル
ス同期PWMモードの周期3(Nc=3)への移行が許
可される。また、9パルス同期PWMモードから15パ
ルス同期PWMモードへのPWMモード切換は、9パル
ス同期PWMモードの周期1(Nc′=1)から15パ
ルス同期PWMモードの周期3(Nc=3)への移行が
許可される。そして、これらのタイミングに15パルス
同期PWMモードから9パルス同期PWMモード、また
は9パルス同期PWMモードから15パルス同期PWM
モードへの第1のPWMモード切換許可信号が出力され
ると、第2のPWMモード切換許可信号も出力され、そ
れぞれPWMモード切換を実行することができる。
【0068】15パルス同期PWMモードと9パルス同
期PWMモードとの間のPWMモード切換を行うことが
できる3レベルインバータ装置を、図1と同様な構成に
より実現するためには以下の設定を行えばよい。まず、
15パルス同期PWMモードと9パルス同期PWMモー
ドとの間のPWMモード切換周波数f2 を設定する。こ
のf2 と出力周波数指令f* とを比較して、f* <f2
であれば15パルス同期PWMモード(Np=2)、f
* ≧f2 であれば9パルス同期PWMモード(Np=
3)とする。前述したように、9パルス同期PWMモー
ドにおけるθ2 は10゜(Nc=1)、30゜(Nc=
2)、50゜(Nc=3)である。
【0069】15パルス同期PWMモードから9パルス
同期PWMモードへのPWMモード切換可否の判定は図
21のフローチャートに、また9パルス同期PWMモー
ドから15パルス同期PWMモードへのPWMモード切
換可否の判定は図22のフローチャートに従って行うこ
とができる。なお、図14、15および図19、20を
見れば判る通り、図21、22のフローチャートによ
り、すべての区間における、15パルス同期PWMモー
ドと9パルス同期PWMモードとの間のPWMモード切
換の可否を判定することができる。
【0070】そして、電圧ベクトル選択手段6には、1
5パルスおよび9パルス同期PWMモードにおける電圧
ベクトルの出力順序を予め記憶させておけばよい。
【0071】実施の形態3.上記本発明の実施の形態1
においては、非同期PWMモードと同期PWMモードと
の間のPWMモード切換方法について、また、実施の形
態2においては、あるパルス数の同期PWMモードとそ
れと異なるパルス数の同期PWMモードとの間のPWM
モード切換方法についてそれぞれ説明した。これらを組
み合わせることにより、例えば出力周波数指令に対して
非同期PWMモードと15パルス同期PWMモードとの
間および15パルス同期PWMモードと9パルス同期P
WMモードとの間のPWMモード切換を順次行うような
3レベルインバータ装置を、図1と同様な構成で実現す
ることもできる。すなわち、図1の構成要素において、
実施の形態1で説明した設定に、実施の形態2で説明し
た設定を追加すればよい。
【0072】15パルスおよび9パルス以外のパルス数
の同期PWMモードが追加された場合にも、同様な設定
を行えば、出力周波数指令に対して順次PWMモード切
換を行うような3レベルインバータ装置を、図1と同様
な構成で実現することもできる。
【0073】実施の形態4.本発明の実施の形態1〜3
の説明における同期PWMモードは、式(4)によって
θ2 を求めることができるパルス数の同期PWMモード
である。複数の同期PWMモード間のPWMモード切換
では、出力周波数指令f* の増加に伴ってパルス数を減
少させる。つまり、出力周波数指令f* が大きい領域に
おいては、式(4)によってはθ2 を求めることができ
ないパルス数の同期PWMモード、例えば3パルス以下
の同期PWMモードへのPWMモード切換を行うことに
なる。このような同期PWMモードについても、前述し
たような同期PWMモードと同様に扱うことができ、P
WMモード切換についても、前述したようなPWMモー
ド切換判定条件に従って行うことができる。
【0074】ここでは、3パルスおよび1パルス同期P
WMモードについて説明する。3レベルインバータにお
ける3パルスおよび1パルス同期PWMモードは、詳細
は省略するが、2レベルインバータにおける3パルスお
よび1パルス同期PWMモードを基準にして説明するこ
とができる。即ち、2レベルインバータで許可されてい
た、例えば、(1,0,0)→(1,1,0)への移行
が3レベルインバータでは許可されず、3レベルインバ
ータにおいては、これを(1,0,0)→(1,1/
2,0)→(1,1,0)という形での移行に変える。
このようにして設定された、3レベルインバータにおけ
る3パルス同期PWMモードの電圧ベクトルの出力順序
を図23に示す。1つの区間に含まれる周期の数は2、
すなわちNc=2である。θ2 については、0゜≦θ1
<30゜と30゜≦θ1 <60゜の範囲で1個づつ、例
えば15゜(Nc=1)、45゜(Nc=2)を選択す
ればよい。また、図24に、1パルス同期PWMモード
の、電圧ベクトルの出力順序を示す。図23と図24と
を比較すると、1パルス同期PWMモードは、3パルス
同期PWMモードにおいて中性点電圧ベクトルを省略し
たものであることが分かる。1パルス同期PWMモード
の場合もNc=2である。
【0075】実施の形態5.本発明の実施の形態1〜3
において、PWMモード切換周波数は、加速時(出力周
波数指令増加時)のPWMモード切換周波数より、減速
時(出力周波数指令減少時)のPWMモード切換周波数
の方を低く設定する、つまりヒステリシス幅を設定する
ことも可能である。このようなPWMモード切換周波数
を設定した例を図25に示す。図25において、f1 は
非同期PWMモードから15パルス同期PWMモード、
f1'は15パルス同期PWMモードから非同期PWMモ
ード、f2 は15パルス同期PWMモードから9パルス
同期PWMモード、そしてf2’は9パルス同期PWM
モードから15パルス同期PWMモードへのPWMモー
ド切換周波数である。例えば、加速時において、非同期
PWMモードから15パルス同期PWMモードへの第1
のPWMモード切換許可信号、すなわちNp=2は出力
周波数指令がf1 になったときに出力される。減速時
には、15パルス同期PWMモードから非同期PWMモ
ードへの第1のPWMモード切換許可信号、すなわちN
p=1は出力周波数指令がf1 のときには出力されず、
f1'になったときに出力される。なお、ヒステリシス幅
(f1 −f1')および(f2 −f2')は任意に設定でき
る。このフローチャートを図26に示す。なお、フロー
チャート中では、Hysという変数を用いてヒステリシ
スを表現している。
【0076】PWMモード切換周波数にヒステリシス幅
がない場合には、例えば出力周波数指令が非同期PWM
モードと15パルス同期PWMモードのPWMモード切
換周波数付近になると、PWMモードが不必要に変化す
る、いわゆるチャタリングという現象が起こる可能性が
ある。前述したようなヒステリシス幅を設定しておく
と、出力周波数指令がPWMモード切換周波数付近であ
る場合にも、PWMモードが不必要に変化しないのでチ
ャタリングは起こらず、PWMモードの円滑な切換が可
能となる。
【0077】実施の形態6.本発明の実施の形態1〜3
において、同期PWMモードにおける位相θ2 は式
(4)を用いて決定している。このθ2 の決定方法で
は、例えば非同期PWMモードから15パルス同期PW
MモードへのPWMモード切換時に、電圧指令ベクトル
の位相θ1 =1゜の場合にはθ2 =6゜となり、θ1 に
対する位相差が大きくなる。本発明の3レベルインバー
タ装置においては、PWMモード切換時の位相差を小さ
くすることも可能で、以下にその方法について説明す
る。
【0078】非同期PWMモードから15パルス同期P
WMモードへのPWMモード切換時の電圧指令ベクトル
の位相がθ1 =1°であれば、PWMモード切換直後の
15パルス同期PWMモードにおける位相はθ2 =1°
とする。つまり、このθ2 の決定方法では、PWMモー
ド切換時の電圧指令ベクトルの位相と同期PWMモード
における位相との差をなくすことできる。また、15パ
ルス同期PWMモードの場合には、1周期の位相増加分
Δθ=12°であるから、以降の各周期ではPWM周期
ごとにΔθを加え、θ2 =13°、25°、37°、4
9°となる。
【0079】ここで、式(4)に従って、切換後の位相
θ2を決める場合と、この実施の形態6で説明したよう
にθ2=θ1とする場合との他の要素に与える影響につき
説明する。図27は、電圧指令ベクトルの振幅kがk=
k′の9パルス同期PWMモードである。同図(1)は
式(4)に従って位相を決めた場合、同図(2)は式
(4)に従わずθ2=θ1とする場合である。式(4)に
従って位相を決めれば、電圧指令ベクトルは周期1では
Nr=2、周期2ではNr=3、周期3ではNr=4に
必ず含まれるので、PWMパターン(電圧ベクトルの出
力順序)は1通りでよいことが分かる。したがって、こ
の場合には各区間の各PWM周期において最初に出力す
る電圧ベクトルは予め決まっている。
【0080】これに対して式(4)に従わない図27
(2)の場合には、電圧指令ベクトルは周期1ではNr
=2,周期2ではNr=2,周期3ではNr=4に含ま
れるので、これに対応したPWMパターンが別途必要で
ある。また、位相が例えば15°,35°,55°であ
る場合には、電圧指令ベクトルは周期1ではNr=2、
周期2ではNr=4、周期3ではNr=4に含まれるの
で、これに対応したPWMパターンが必要である。つま
り、式(4)に従って同期PWMモードにおける位相を
決定しないと、複数のPWMパターンが必要になる。そ
して、これらの場合には、各区間の各PWM周期におい
て最初に出力する電圧ベクトルが異なってしまう。この
ように複数のPWMパターンを持っておく必要がある方
法は、ROMの必要記憶量を増大させ、PWMモード切
換判定条件の複雑化を招いてしまう。式(4)に従って
同期PWMモードにおける位相を決定することは、これ
らの問題点を回避できるというメリットがある。なお、
上記各実施の形態では、いわゆるV/f一定制御方式を
適用した場合について説明したが、この発明は適用上、
必ずしもこの制御方式に限られるものではない。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る3
レベルインバータ装置は、電圧指令ベクトルの周波数が
所定の切換基準値に達したとき切換信号を出力する手
段、および上記切換信号が出力された時点のPWM周期
における最後の電圧ベクトルと、切換えた場合の切換え
直後のPWM周期における最初の電圧ベクトルとが同一
のスイッチング状態にあるかまたは一対のスイッチング
動作で移行可能なスイッチング状態にあるという切換判
定条件のもとでPWMモードの切換えを実行する手段を
備えたので、電圧ベクトルPWM方式においても、異な
るPWMモード間の切換が円滑になされる。
【0082】また、請求項2の発明に係る3レベルイン
バータ装置は、電圧ベクトルの座標系に、位相角を等分
割してなる6つの区間と、これら各区間内に電圧ベクト
ルの互いに隣接する3つの接点を結んでなる4つの領域
とを設定し、PWMモード毎に電圧指令ベクトルが取り
得る上記区間および領域に応じて各PWM周期における
電圧ベクトルの出力順序を予め決定し、これら電圧ベク
トルおよびその出力順序を記憶する手段を備え、上記記
憶された電圧ベクトルおよびその出力順序に基づき、P
WMモードの切換判定条件の判断を行うようにしたの
で、記憶内容に従ってPWM周期や区間、領域の判別を
行えば足り、制御動作の中で個々に切換判定条件自体の
演算を行う必要がなくなり、確実で高速度の制御特性が
得られる。
【0083】また、請求項3の発明に係る3レベルイン
バータ装置は、非同期PWMモードまたは同期PWMモ
ードである第1のPWMモードから同期PWMモードで
ある第2のPWMモードへ切換える場合において、切換
信号が出力された時点の上記第1のPWMモードのPW
M周期における電圧指令ベクトルの位相角θ1を検出す
る手段、上記位相角θ1との差が所定値以内の位相角θ2
を有する上記第2のPWMモードのPWM周期を選択す
る手段、および上記選択された第2のPWMモードのP
WM周期と上記第1のPWMモードのPWM周期とが切
換判定条件を満足するか否かを判断する手段を備えたの
で、予め記憶しておくべき電圧ベクトルの出力順序のパ
ターンの種類を最小限にでき、簡便迅速な制御動作で第
1のPWMモードから第2のPWMモードへの切換が可
能となる。
【0084】また、請求項4の発明に係る3レベルイン
バータ装置は、同期PWMモードから非同期PWMモー
ドへ切換える場合において、上記同期PWMモードの各
PWM周期の最初と最後の電圧ベクトルに中性点電圧ベ
クトル(直流電源の中性点出力端子に電流の出入を生じ
させる電圧ベクトル)を配し、上記非同期PWMモード
の各PWM周期の最初と最後の電圧ベクトルに零電圧ベ
クトル(すべての線間電圧が零となる電圧ベクトル)を
配するようにしておき、切換信号が出力された時点の上
記同期PWMモードのPWM周期との間で切換判定条件
を満足する上記非同期PWMモードのPWM周期を選択
し、この選択された上記非同期PWMモードのPWM周
期へ切換えを実行する手段を備えたので、切換後のPW
M周期の選択が迅速確実にでき、同期PWMモードから
非同期PWMモードへの切換が高速になされる。
【0085】また、請求項5の発明に係る3レベルイン
バータ装置は、異なるPWMモードへ切換えるための切
換信号を出力する場合の電圧指令ベクトルの周波数の切
換基準値として、上記電圧指令ベクトルの周波数の増加
時に設定する値より減少時に設定する値を小さくしたの
で、切換時の不必要なチャタリングが起こらず、PWM
モードの切換が円滑になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における3レベルインバータ装置の構
成図である。
【図2】 3レベルインバータの回路構成図である。
【図3】 3レベルインバータの電圧ベクトルを示す図
である。
【図4】 電圧指令ベクトルの区間を示す図である。
【図5】 電圧指令ベクトルの領域を示す図である。
【図6】 電圧ベクトルに基づいたPWM方式の原理を
示す図である。
【図7】 マイクロコンピュータ2の動作のフローチャ
ートを示す図である。
【図8】 PWMモード決定方法のフローチャートを示
す図である。
【図9】 非同期PWMモード(区間1,2,3)にお
ける電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図10】 非同期PWMモード(区間4,5,6)に
おける電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図11】 スイッチング素子の動作状態と出力電圧波
形とを説明する図である。
【図12】 15パルス同期PWMモードの区間1で、
電圧指令ベクトルの振幅kが変化した場合の電圧ベクト
ルの出力順序を示す図である。
【図13】 15パルス同期PWMモードの区間1で、
電圧指令ベクトルの振幅kが変化した場合の電圧ベクト
ルの出力順序を示す図である。
【図14】 15パルス同期PWMモード(区間1,
2,3)の電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図15】 15パルス同期PWMモード(区間4,
5,6)の電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図16】 15パルス同期PWMモードにおける位相
θ2の決定方法のフローチャートである。
【図17】 非同期PWMモードから15パルス同期P
WMモードへのPWMモード切換判定のフローチャート
を示す図である。
【図18】 15パルス同期PWMモードから非同期P
WMモードへのPWMモード切換判定のフローチャート
を示す図である。
【図19】 9パルス同期PWMモード(区間1,2,
3)の電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図20】 9パルス同期PWMモード(区間4,5,
6)の電圧ベクトルの出力順序を示す図である。
【図21】 15パルス同期PWMモードから9パルス
同期PWMモードへのPWMモード切換判定のフローチ
ャートを示す図である。
【図22】 9パルス同期PWMモードから15パルス
同期PWMモードへのPWMモード切換判定のフローチ
ャートを示す図である。
【図23】 3パルス同期PWMモードの電圧ベクトル
の出力順序を示す図である。
【図24】 1パルス同期PWMモードの電圧ベクトル
の出力順序を示す図である。
【図25】 PWMモード切換周波数のヒステリシス幅
を示す図である。
【図26】 PWMモード切換周波数にヒステリシス幅
がある場合のPWMモード決定方法のフローチャートを
示す図である。
【図27】 PWMモード切換後の位相θ2を決定する
2種類の方法について説明する図である。
【図28】 三角波比較PWM方式の原理を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電圧指令ベクトル発生手段、2 マイクロコンピュ
ータ、3 クロック信号発生手段、4,5 カウンタ、
6 電圧ベクトル選択手段、7 スイッチング信号作成
手段、8 3レベルインバータ、9 直流電源、10,
11 平滑コンデンサ、12〜15,23〜26,34
〜37 スイッチング素子、22,33,44 出力端
子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性点出力端子を有する直流電源の正極
    と負極との間に、順次、第1ないし第4のスイッチング
    素子を直列接続するとともに、上記第1と第2のスイッ
    チング素子の接続点および第3と第4のスイッチング素
    子の接続点をダイオードを介して上記中性点出力端子に
    接続してなり、上記第2と第3のスイッチング素子の接
    続点をインバータの出力端子とする3レベルインバータ
    を3相分設け、上記各相のスイッチング素子のスイッチ
    ング状態に対応して定まる電圧ベクトルを、周期毎に与
    えられる電圧指令ベクトルに応じて順次パルス幅変調
    (PWM)により出力することにより電圧を制御する3
    レベルインバータ装置であって、上記PWM周期が電圧
    指令ベクトルの周波数によらず一定である非同期PWM
    モードと上記PWM周期の逆数が電圧指令ベクトルの周
    波数の整数倍となるように当該PWM周期が変化する同
    期PWMモードとを備え、上記電圧指令ベクトルの周波
    数に応じて、上記非同期PWMモードと同期PWMモー
    ドとの間、または互いに異なる同期PWMモードの間の
    PWMモード切換を行うように構成されたものにおい
    て、 上記電圧指令ベクトルの周波数が所定の切換基準値に達
    したとき切換信号を出力する手段、および上記切換信号
    が出力された時点のPWM周期における最後の電圧ベク
    トルと、切換えた場合の切換え直後のPWM周期におけ
    る最初の電圧ベクトルとが同一のスイッチング状態にあ
    るかまたは一対のスイッチング動作で移行可能なスイッ
    チング状態にあるという切換判定条件のもとでPWMモ
    ードの切換えを実行する手段を備えたことを特徴とする
    3レベルインバータ装置。
  2. 【請求項2】 電圧ベクトルの座標系に、位相角を等分
    割してなる6つの区間と、これら各区間内に電圧ベクト
    ルの互いに隣接する3つの接点を結んでなる4つの領域
    とを設定し、PWMモード毎に電圧指令ベクトルが取り
    得る上記区間および領域に応じて各PWM周期における
    電圧ベクトルの出力順序を予め決定し、これら電圧ベク
    トルおよびその出力順序を記憶する手段を備え、上記記
    憶された電圧ベクトルおよびその出力順序に基づき、P
    WMモードの切換判定条件の判断を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の3レベルインバータ装置。
  3. 【請求項3】 非同期PWMモードまたは同期PWMモ
    ードである第1のPWMモードから同期PWMモードで
    ある第2のPWMモードへ切換える場合において、切換
    信号が出力された時点の上記第1のPWMモードのPW
    M周期における電圧指令ベクトルの位相角θ1を検出す
    る手段、上記位相角θ1との差が所定値以内の位相角θ2
    を有する上記第2のPWMモードのPWM周期を選択す
    る手段、および上記選択された第2のPWMモードのP
    WM周期と上記第1のPWMモードのPWM周期とが切
    換判定条件を満足するか否かを判断する手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の3レベルインバータ装
    置。
  4. 【請求項4】 同期PWMモードから非同期PWMモー
    ドへ切換える場合において、上記同期PWMモードの各
    PWM周期の最初と最後の電圧ベクトルに中性点電圧ベ
    クトル(直流電源の中性点出力端子に電流の出入を生じ
    させる電圧ベクトル)を配し、上記非同期PWMモード
    の各PWM周期の最初と最後の電圧ベクトルに零電圧ベ
    クトル(すべての線間電圧が零となる電圧ベクトル)を
    配するようにしておき、切換信号が出力された時点の上
    記同期PWMモードのPWM周期との間で切換判定条件
    を満足する上記非同期PWMモードのPWM周期を選択
    し、この選択された上記非同期PWMモードのPWM周
    期へ切換えを実行する手段を備えたことを特徴とする請
    求項2記載の3レベルインバータ装置。
  5. 【請求項5】 異なるPWMモードへ切換えるための切
    換信号を出力する場合の電圧指令ベクトルの周波数の切
    換基準値として、上記電圧指令ベクトルの周波数の増加
    時に設定する値より減少時に設定する値を小さくしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の3
    レベルインバータ装置。
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