JPH09183158A - 円筒状ゴムシートの製造方法およびその装置 - Google Patents

円筒状ゴムシートの製造方法およびその装置

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JPH09183158A
JPH09183158A JP7353088A JP35308895A JPH09183158A JP H09183158 A JPH09183158 A JP H09183158A JP 7353088 A JP7353088 A JP 7353088A JP 35308895 A JP35308895 A JP 35308895A JP H09183158 A JPH09183158 A JP H09183158A
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rubber sheet
cylindrical
cutting
rubber
roll
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JP7353088A
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English (en)
Inventor
Katsunori Tanaka
克典 田中
Masahiko Hozoji
昌彦 宝蔵寺
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性の高い未加硫ゴムシートを裁断した後
に、同様に裁断した他の裁断面と接合して円筒状ゴムシ
ートを製造するに際し、接着力が大きくかつ経時による
変化が少なく、更に加硫後にクラック等の発生しない製
造方法を提供する。 【解決手段】 クロロプレンゴム、天然ゴム等結晶性の
高いゴムを主体とする未加硫ゴムシートを超音波カッタ
ー1により裁断した端部断面69と、同様に裁断した他
の端部断面とを圧接して接合することにより、円筒状ゴ
ムシート6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、未加硫ゴムシート
(未加硫ゴム組成物のシートをいう)を裁断し接合して
円筒形状を形成する円筒状ゴムシートの製造方法および
製造装置に関する。例えば伝動ベルトの製造工程は、円
筒状金型の外周に未加硫の被覆ゴム層、コード(抗張力
体)等を巻付け、つづけて底ゴム用の未加硫ゴムシート
を巻き付けた後に、加硫し輪切りして伝動ベルトを製造
する。この底ゴム用の未加硫ゴムシートの先端部をその
ゴムシートの幅方向に裁断し、円筒状金型に圧接しなが
ら一周巻付けた後に、このゴムシートの末端部(巻終わ
り部)を先端部と同様に裁断し、その末端部の裁断面を
上記先端部の裁断面に圧接して円筒状ゴムシートを形成
する。本発明はこの未加硫ゴムシートの裁断し円筒状を
成形するのに好適に利用される円筒状ゴムシートの製造
方法および製造装置を提供する。特に、伝動ゴムベルト
に使用される結晶性の高いゴム(例えば、クロロプレン
ゴム(デユポン社製 商品名・ネオプレンBS)、天然
ゴム)の未加硫ゴムシートより円筒状ゴムシートを製造
するとき有効である。
【0002】
【従来の技術】例えば、伝動ベルトの製造方法におい
て、底ゴム用未加硫ゴムシートを円筒状金型に巻き付け
て円筒状ゴムシートを作る従来の方法について図7およ
び図8により説明する。
【0003】ゴムシート2’は、離型フイルム11’を
挟んでロール状に卷かれたロール状ゴムシート10’と
して図示しないゴムシート掛け台に回転自在に架設さ
れ、離型フイルム11’を分離しながら矢印Yの方向に
送り出される(駆動装置については、図示せず)。ゴム
シート2’は、ガイドロール12’、ダンサーロール3
4’、検査台36’を経て送出しロール5’により裁断
台35’に送られる。ダンサーロール34’は、送り出
しロール5’の始動、停止時のゴムシート2’に掛かる
張力変化を緩衝する。検査台36’は、ゴムシート2’
の外観上の欠点を目視により検査するためにゴムシート
2’を平坦に支持する部分を有する。裁断台35’に送
り出されたゴムシート2’は、カッター1’により幅方
向に裁断される。カッター1として回転刃または直線状
カッター(商品名・オルファカッター)(回転刃等とも
いう)が使用され、ゴムシート2’を横断する方向(矢
印Yに直交する方向)に裁断する。接合力を向上させる
ために回転刃等により裁断した後、その裁断面をトルエ
ン等溶剤により活性化する。また、回転刃等を加熱して
裁断することもある。カットされた先端部を、手作業に
より円筒状金型3’の上面に誘導し、その円筒状金型
3’を回転させ一周巻き付ける。円筒状金型3’に巻き
付ける手順を図8に示す。
【0004】裁断されたゴムシート2’をその先端部の
稜線が円筒状金型3’の軸線と平行となるように、その
円筒状金型3’の上部にセットする(図8(a))。ス
テッチャーロール4’をゴムシート2’の上に置き、円
筒状金型3’を矢印Zの方向にゆっくり回転させてゴム
シート2’を円筒状金型3’の表面に、未加硫ゴムの粘
着性により貼りつける(図8(b))。予め円筒状金型
3’の外周長に合わせて裁断されたゴムシート2’の末
端部まで巻き付けた後に、その接合面をミシンロール4
1を使用して、手作業により圧接して未加硫の円筒状ゴ
ムシートを成形する(図8(c))。なお、伝動ベルト
製造工程においては、先ず、円筒状金型に被覆ゴム層
(帆布)、コード等を巻き付けた後に前記の底ゴム用未
加硫ゴムシートを巻き付け、更に加硫工程を経て輪切り
して仕上げるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の円筒状ゴムシートの製造方法では、次のよ
うな不都合がある。
【0006】伝動ベルトの製造工程において未加硫ゴム
をシートに成形した後に一定の仕掛かり期間をおいて次
の裁断工程に進む場合があり、また、ゴムシートを裁断
する工程と円筒状金型への巻付ける工程とが別工程であ
るため裁断後一定の時間を放置する場合がある。この場
合、クロロプレンゴム、天然ゴム等の結晶性の高いゴム
を主体とする未加硫ゴムシートを使用すると、この放置
期間に結晶化が進んで裁断面を接合することが困難にな
る。これらの未加硫ゴムシートに成形する際に結晶は一
度破壊されるので、シート成形直後は接合、積層などの
作業が容易であるが、時間が経つと再びゴムの結晶化が
進行し、接合し難くなると考えられる。ゴムシートの端
部接合点(ジョイント部)の接合力が弱くなると、加硫
後において接合部分にクラックを生じることがある。
【0007】未加硫ゴムシートの接合面を活性化するた
めに、前記のようにその接合面にトルエン等溶剤を塗布
する方法がある。しかし、その塗布手段により、例えば
布材により塗布する場合には、その裁断面に繊維等の異
物が付着し又は溶剤が残留して加硫後に接合面の割れの
原因となり、また手作業による工数の増加等の問題があ
る。
【0008】加熱した回転刃により裁断する場合は、裁
断されたゴムが冷却する間に結晶化が進捗して接合力が
低下するので、ゴムシートが冷却する前に接合する必要
があり、裁断工程と成形工程が連続しない場合(裁断と
接合との間に滞留時間がある場合)にはその加熱による
効果が期待できない。また、裁断した回転刃に熔けたゴ
ムが粘着する等により断面が荒らされる等の不都合があ
る。
【0009】直線刃はもとより回転刃により裁断する場
合に於いても、裁断時にゴムシートの幅方向(横方向)
の力が掛かり、ゴムシートを横方向に移動させることが
あり、シート末端部の裁断線が巻始めの先端部に一致し
なくなることがある(図9(a)のs、図9(b)角度
r参照)。また、裁断途中においても、ゴムシートの厚
さのバラツキ等によりゴムシートが部分的に強く押され
て、裁断線が部分的に歪むことがある(直線性を悪くす
る、図6(a)スキマ(ハ)参照)。そのため末端部を
突き合わせたときには、ゴムシートが傾斜して先端部が
重なったり、または長さが不足となる部分を生じること
がある。
【0010】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、接合力が大きくかつ経時による変化が少なく、更に
加硫後にクラック等の発生原因となる圧接面の異物、寸
法の不均一による歪等を生じない円筒状ゴムシートの製
造方法および製造装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の円筒状ゴムシートの製造方法は、クロロ
プレンゴムおよび天然ゴムの少なくとも一方を主体とす
る未加硫ゴムシートを超音波カッターにより裁断した先
端部断面と、同様に超音波カッターにより裁断した前記
未加硫ゴムシートの末端部断面とを圧接して接合するこ
とにより円筒状に形成する。
【0012】クロロプレンゴム等を主体とするとは、結
晶化速度の比較的早い未加硫ゴム組成物をいう。超音波
カッターにより未加硫ゴムシートを裁断する時には、刃
部が超高周期かつ小さい振幅で振動しながらゴムシート
に接触し切断するため、ゴムシートに横方向の大きな力
を掛けることがなくシートが横に動かないため、未加硫
ゴムシートの先端部を円筒状金型に取り付けるときズレ
を生じさせることがない。また振動により切断部分のゴ
ムの結晶は破壊されるが、刃部とゴムシートの摩擦は刃
先部に限られその部分のみ発熱する。従って、小部分の
発熱に留まり、切断後短時間で冷却するので裁断により
破壊した結晶が再結晶することなく非晶質のまま安定す
る。これにより裁断後比較的長期に裁断面の活性を維持
することができると推定される。
【0013】このように超音波カッターにより裁断した
未加硫ゴムシートは、裁断時に横ズレすることがなく、
裁断直後はもとより、一定の期間を放置した後において
も良好な接合力を有している。従って、未加硫ゴムシー
トの裁断、接合連続して円筒状ゴムシートを成形する場
合は勿論、予め多数の未加硫ゴムシートを裁断した後に
接合を連続して行う場合にあっても、良好な接合力を維
持できる。
【0014】請求項2記載に記載のように、前記円筒状
ゴムシートを、伝動ベルトの底ゴムとして使用すること
ができる。請求項2の伝動ベルトの製造方法では、底ゴ
ムに使用するクロロプレンゴム等を主体とする底ゴム用
の未加硫ゴムシートを、超音波カッターにより裁断し、
接合して円筒状ゴムシートを形成した後加硫することに
より、良好な接合強度を得ることができ、加硫後におい
てもその接合部にクラックが発生することがない。
【0015】請求項3に記載の本発明にかかる装置は、
クロロプレンゴムまたは天然ゴムの少なくとも一方を主
体とする未加硫ゴムシートを裁断し円筒状ゴムシートを
製造する装置であって、a)ロール状に巻取られたゴムシ
ートを巻戻し可能に架設するゴムシート掛け台と、駆動
手段により回転されかつ交換可能に軸支された円筒状金
型との間に、b)送出しロール、裁断台、および、円筒状
金型に平行でかつその円筒状金型に近接し離間する方向
に移動可能なステッチャーロール有し、c)前記裁断台の
上方に、未加硫ゴムシートを横断する方向に走行可能な
超音波カッターを設けている。ステッチャーロールは、
裁断台の先端(ゴムシートの移動方向の下流側)に、円
筒状金型に近接し離間する方向に移動可能に取り付けら
れることにより、ゴムシートを円筒状金型に圧接する。
超音波カッターで裁断された未加硫ゴムシートの先端部
をこのステッチャーロールと円筒状金型の間に誘導した
後、ステッチャーロールを円筒状金型に当接し、円筒状
金型を回転させることにより、機械的にゴムシートを円
筒状金型に巻き付けることができる。なお、超音波カッ
ターを使用することにより、前述の効果を得ることがで
きる。
【0016】請求項4に記載のように、送出しロール、
裁断台、ステッチャーロールおよび超音波カッターを、
円筒状金型に近接・離間する方向に移動可能な移動台に
搭載することができる。請求項4記載の装置によれば、
裁断台、送出しロールが、ステッチャーロールと一体と
なって移動するので、ゴムシートを保持する送出しロー
ルとステッチャーロールまでの距離が一定となり、ゴム
シートの先端の位置決め精度を上げることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る円筒状ゴムシ
ートの製造方法およびその装置についての実施の形態を
実施例、図に基づいて説明する。
【0018】本発明の円筒状ゴムシートの製造方法は、
前述の如く結晶化しやすいゴムを主体とする組成を有す
る未加硫ゴムシートを使用するとき効果的に適用できる
ので、まず、対象とするゴムの組成について説明する。
即ち、クロロプレンゴム、天然ゴム等について具体的な
商品名を入れて結晶化速度の遅速を示すと次のようにな
る。
【0019】 ゴム種 結晶化速度 ○クロロプレンゴム(デユポン社製・商標ネオプレン) 硫黄変成タイプ GS : 中程度 (5日) GRT: 遅い GT : 遅い GN : 中程度 メルカプタン変成タイプ W : 早い (1日) WHV: 早い WRT: 極めて遅い(40日) ○天然ゴム(NR) 中程度 ○スチレンブタジエンゴム(SBR) 結晶化しない (括弧内の日数は本発明の裁断・接合方法による裁断後、接合可能な日数を示 す。) なお、伝動ベルトには、上記ネオプレンGS,GRT,
GTが好ましく使用されるが、ネオプレンGSを配合す
る品種について特に有効である。従って、伝動ベルトの
製造に使用されるゴムを裁断し接合する際に、超音波カ
ッターを使用することに大きな意味がある。
【0020】以下に代表的なネオプレンGSを主体する
伝動ベルトの底ゴムに使用する未加硫ゴムシートを超音
波カッター、丸刃カッターおよび直刃カッター(商品名
・オルファカッター)により裁断した後、接合力(タッ
ク性ともいう)の変化を測定した。実験は裁断、接合の
みを行う。各カッターの概要は次のとおりである。
【0021】超音波カッター: 図4(a)に示すよう
に、エネルギーを供給するパワーサプライ24と、これ
を振動に変換するコンバーター23とブースター22を
有し、その先端部にホーン21を介して刃部25を備え
ている。刃部25は超硬質直刃(図4(b),図4
(c)参照)であって、振幅は最大50μm 、周波数
は20KHZ、切断速度は2m/分とした。
【0022】丸刃カッター: 図示しないが、刃物は超
硬質丸刃であって、刃物回転数は150rpm、切断速
度は最大4.3m/分であり、カット方向はアップカッ
ト、ダウンカットが可能である。
【0023】直刃カッター: 商品名オルファカッター
(商品番号11K/L型)を使用する。
【0024】試料は、前記ネオプレンGSを主体とする
組成物を混練りして厚さ4.8mm(通常2〜10m
m)のシートとして一辺60mmの正方形に切りとり、
接合面をカット角度30°に前記カッターにより切断し
て、ラップ代ゼロで突き合わせ、1000gの重りを5
分間載置して接合した。なお、裁断前の未加硫ゴムシー
トは、混練り直後のものと、混練り後10日経過したも
のを使用した。測定方法は、図5に示すように、試料5
4の一端を固定治具55にクリップして固定し、他の端
部を引張り治具51にクリップしてプルゲージ52に連
結する。プルゲージ52を矢印Tの方向に引っ張って、
ジョイント部53が破壊される時の最大荷重を測定す
る。
【0025】測定結果を表1に示す。試料数は5とし、
平均値で示し、単位はkg/cm2である。
【0026】
【表1】 裁断後 放置時間 押出し直後 押出し後10日 超音波 丸刃 オルファ 超音波 丸刃 オルファ 1時間 2.32 0.82 0.80 2.17 0.89 0.48 3日 2.18 0.79 0.55 0.86 0.71 0.41 5日 1.06 0.74 0.38 0.60 0.53 0.24 7日 0.85 0.37 0.32 0.60 − − この表1より明らかなように、押出し直後のゴムを超音
波カッターにより裁断したものは、裁断後3日を経過し
てもなお裁断直後の接合力の水準を保持し、丸刃、オル
ファにより裁断したものの2倍以上の接合力を有してい
る。押出し後10日のゴムについても、超音波カッター
により裁断したものは、1時間後においては、丸刃等に
より裁断した物の2倍以上の接合力を有し、以後も優位
の数値を示している。
【0027】本発明の円筒状ゴムシートの製造方法の効
果は、裁断面の直線性、平行性により評価することがで
きる。直線性の評価はゴムシートの裁断端部の直線性を
評価するもので、図6(a)に示すように裁断端部に直
定規56を当ててその間の最大隙間(ハ)を測定する。
平行性は裁断端部の上面稜線の側線との直交度、直線性
を見るものであって、裁断端部より約50mmの位置に
ゴムシートの側線に直交する基準線(イ)を表示して、
この基準線(イ)から裁断端部の上面稜線まで、ゴムシ
ート側線に平行に約10mmの間隔で平行線(ロ)を引
き、その平行線(ロ)の長さの最大、最少の差をもって
平行度とする。
【0028】丸刃カッター、超音波カッターについての
平行度、直線性の評価結果を表2に示す。試料は3〜7
点を測定したが平均値のみを記載する。なお、丸刃カッ
ターの回転は、アップカット(刃先を、カット面に対し
て上方向に回転するように当てる)とした。参考にダウ
ンカットでは裁断面にゴム屑が多く付着し、評価の対象
とならない。単位はmmである。
【0029】
【表2】 丸刃カッター 超音波カッター 断面外観 平行度 直線性 断面外観 平行度 直線性 △ 3.83 1.83 ○ 1.86 1.57 外観評価において○は平坦で、△はゴム屑が付着していた。
【0030】なお、裁断角度(図6(b)ではθ1およ
びθ2で示す)の精度については、約30°で裁断する
とき、超音波カッターによるときは殆ど差がない(1°
以下)が、丸刃カッターにおいてはこの角度は、2〜3
°のバラツキがみられた。これらのデータで読み取れる
ように、超音波カッターによる裁断面は平坦で直線性が
良いことが明かで、接合力の向上に優位である。角度の
測定はゴムシートの裁断端部を流れ方向垂直面で裁断
し、その投影写真(倍率約20倍)の角度を測定した。
以上のような予期しない効果により、超音波カッターに
よる裁断は、丸刃等による裁断に比して、裁断直後は勿
論一定時間経過後であっても、接合力の低下が少ない。
【0031】本発明の未加硫ゴムシート裁断装置の実施
の形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施
例の概略を説明する斜視図であり、図2はその側面図、
図3はその平面図である。
【0032】図1(a)に示す円筒状ゴムシートの製造
装置は、ゴムシート掛け台65とモータ31(駆動手
段)により回転され、交換可能に架台60(図2参照)
に軸支された円筒状金型3との間に、送り出しロール
5、裁断台35およびステッチャーロール4を円筒状金
型3に平行であって近接し離間可能に取り付けられ、そ
の裁断台35の上方に超音波カッター1が未加硫ゴムシ
ート2を横断する方向に走行可能に取り付けられてい
る。なお、伝動ベルトの製造工程における作業手順は、
まず円筒状金型3に被覆ゴム層、コード等を巻き付けた
後、底ゴム用の未加硫ゴムシート2を巻き付けて一つの
円筒状ゴムシート6を成形する。つづけて、この円筒状
ゴムシート6を巻き付けた円筒状金型3を架台60より
取り外して、加硫工程、輪切り工程へと進行する。図1
は、円筒状ゴムシート6の巻付けを完了し次のゴムシー
トの先端部69が裁断台35の上に準備された状態を示
す。
【0033】未加硫ゴムシート2は、離型フイルム11
を間に挟みながらロール状に巻取られてロール状ゴムシ
ート10として準備され、離型フイルム11を分離し巻
取りながら矢印Yの方向に送り出される。離型フイルム
11は、相互に粘着する性質を有する未加硫ゴムシート
2の粘着を防止するために、それをシートに成形する際
に挟み込まれたものである。未加硫ゴムシート2は更に
ダンサーロール34、検査台36を経て送り出しロール
5に供給される。ダンサーロール34は、送り出しロー
ル5の始動、停止時の未加硫ゴムシート2に掛かる張力
の変化を緩衝するものであり、検査台36は上面にコロ
64(図2参照)を備え、未加硫ゴムシート2を水平か
つ移動自在に支持して、その未加硫ゴムシート2の外観
を検査する用に供する。送り出しロール5は、円筒状金
型3への巻取りの進捗に合わせてゴムシート2を矢印Y
方向に送り出す。送り出しロール5、裁断台35、ステ
ッチャーロール4および超音波カッター1は、移動台3
9の上に一体として取り付けられている。裁断台35
は、超音波カッター1と共働して未加硫ゴムシート2を
必要な寸法に裁断する。超音波カッター1の直刃状の刃
部35(図4(a)参照、厚さ約0.5mm))は裁断
台35に横断して設けられたスリット(図示せず、幅2
〜3mm)に沿って走行する。
【0034】ステッチャーロール4は、巻付ける際には
移動台39により円筒状金型3の方向(矢印Xの方向)
に移動し、未加硫ゴムシート2を円筒状金型3に押し付
けて巻着ける機能を有する。巻付け開始時には未加硫ゴ
ムシート2の先端部69はステッチャーロール4と円筒
状金型3との接線上にあるように送り出しロール5によ
り調整する。送り出しロール5とステッチャーロール4
とは同一の移動台39に取り付けられていので、ステッ
チャーロール4の移動により、未加硫ゴムシート2の厚
さ、幅が変化することがない。未加硫ゴムシート2の先
端部69を円筒状金型3に圧着した後に、円筒状金型3
を矢印Zの方向に回転させて未加硫ゴムシート2を一周
巻き付ける。円筒状金型3のモータ31にロータリーエ
ンコーダ68(図3参照)が備えられて、送り出しロー
ル5の駆動モータ67(図3参照)の回転を制御してい
るので、両者は同調して回転する。この円筒状金型3と
送り出しロール5との速度調整の精度を向上させること
により、ステッチャーロール4のみを移動可能とするこ
ともできる(請求項3の製造装置)。未加硫ゴムシート
2を円筒状金型3に巻終えた末端部(ジョイント部7)
は、従来のようにミシンロールにより接合することもで
きるが、図1(b)に示すように円筒状金型3に当接で
きる圧接バー9により機械的な力により接合するのが好
ましい。
【0035】図2、図3は図1(a)に示した実施例
を、側面図、平面図で示したものであり、図1(a)に
より説明できなかった部分のみを追加説明する。図2に
おいて、円筒状金型3、移動台39および検査台36
は、架台60の上部に取り付けられている。ステッチャ
ーロール4、裁断台35、超音波カッター1および送り
出しロール5は移動台39の上部に載置されている。そ
の移動台39は、架台60に支持されたレール61にリ
ニア軸受62を介して摺動自在に取り付けられ、エアシ
リンダー63により移動される。ロール状ゴムシート1
0と、巻取りモータ66に駆動される離型フイルム11
は移動可能なゴムシート掛け台65に載せられ、円筒状
ゴムシート6(図1(a)参照)を所定の本数を完成す
るごとに入れ換えられる。ここで未加硫ゴムシート2
は、離型フイルム11の抗張力を利用して、巻取りモー
タ66により送り出される。ダンサーロール34は架台
60に取付けらられた支点67に支持されるフレームに
支持されて上下に移動できる。
【0036】図3は本実施例の平面図であり、円筒状金
型3の駆動用モータ31、そのシャフトに取り付けられ
るロータリーエンコーダー68、送り出しロール5の駆
動モータ67の位置関係を示す。
【0037】上記に説明した本発明の円筒状ゴムシート
の製造方法および製造装置を有効に活用できる製品とし
て、伝動ベルトがある。伝動ベルトは、その用途により
クロロプレンゴム、天然ゴムを配合した未加硫組成物を
加工、加硫して製造されることが多い。伝動ベルトには
種々の構成があるが、例えばローエッジベルトと呼ばれ
るベルトの製造工程においては、円筒状金型に被覆ゴム
層(外被布を含む)、心体用コードを巻き付けた後に、
底ゴム用未加硫ゴムシートを巻付け、加硫工程を経て、
加硫済みの円筒状ゴムシートを作成する。この円筒状ゴ
ムシートを輪切りしてリング状のベルトに仕上げる。こ
の結晶化速度の早い材料を使用するローエッジベルトの
成形工程においては、超音波カッターによる未加硫ゴム
シートの裁断・接合工程を含む円筒状ゴムシートの製造
装置を効果的に活用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の円筒状ゴムシートの製造方法およびそれに活用
される製造装置は、既に一部触れたが次のような優れた
効果がある。
【0039】(1) 本発明の円筒状ゴムシートの製造方法
によれば、特に耐熱性の要求される伝動ベルト等の製造
工程において、未加硫ゴムシートを裁断した後仕掛かり
品としてしばらく放置される場合であっても、大きな接
合力が得られるとともに、丸刃カッター等により裁断す
る場合よりも長期に接合力を維持することができる。そ
の結果、裁断面をトルエン等で拭く必要がなく、また、
裁断面が歪むことがないので、ジョイント部は強固であ
り寸法変化もない。また、製品となった後でクラック等
の問題を生じることがない。
【0040】(2) 請求項2記載の円筒状ゴムシートの製
造方法によれば、その製造工程において、伝動ベルトの
底ゴムとする未加硫ゴム組成物がシートに加工された後
または裁断された後に仕掛かり期間があっても、所定の
接合力を維持できるので、裁断工程と接合工程との仕掛
かり調整が容易であり、出来上がった伝動ベルトは走行
中に接合部にクラックを生じるような事故を生じること
がない。
【0041】(3) 請求項3記載の製造装置では、未加硫
ゴムシートを超音波カッターで切断するので、前記(1)
の効果を容易に得ることができる。また、円筒状金型に
近接し、離間するステッチャーロールを有することによ
り、従来手作業により行っていたゴムシート始端部を円
筒状金型に取り付ける作業を機械的に実施することがで
きる。
【0042】(4) 請求項4記載の製造装置では、送り出
しロール、裁断台、超音波カッターおよびステッチャー
ロールを一体として移動できるので、ステッチャーロー
ルの移動によりゴムシートに不要な張力を掛けることが
なく、未加硫ゴムシートの厚さ、幅等を変化させること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)本発明の実施例にかかる本装置の概
要を説明する斜視図で、図1(b)は、円筒状金型上で
ゴムシートを接合するジョイント部拡大図である。
【図2】本発明の円筒状ゴムシートの製造装置の実施例
を示す側面図である。
【図3】図2の円筒状ゴムシートの製造装置を示す平面
図である。
【図4】図4(a)は本発明に使用される超音波カッタ
ーのユニットの概略を示す正面図、図4(b)は刃部2
5の拡大図である正面図、図4(c)はその刃部25の
側面図である。
【図5】ゴムシートの接合力の測定方法を説明する斜視
図である。
【図6】図6(a)は裁断先端の直線性の測定方法を説
明する斜視図で、図6(b)は裁断角度の測定方法を示
す断面図である。
【図7】従来の円筒状ゴムシートの製造装置を説明する
斜視図である。
【図8】図8(a)〜(c)はそれぞれ従来の円筒状ゴ
ムシートの製造方法において、ゴムシートを裁断後、円
筒状金型に巻き付ける手順を説明する斜視図である。
【図9】図9(a)は従来の円筒状ゴムシートの製造方
法における接合部の欠陥を示す平面図、図9(b)はゴ
ムシートが傾斜してドラムに圧接された状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1:超音波カッター 2:未加硫ゴムシート 3:円筒状金型 4:ステッチャーロール 5:送り出しロール 6:円筒状ゴムシート 7:ジョイント部 10:ロール状ゴムシート 11:離型フイルム 22:ブースター 23:コンバーター 25:刃部 35:裁断台 36:検査台 39:移動台 65:ゴムシート掛け台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレンゴムおよび天然ゴムの少な
    くとも一方を主体とする未加硫ゴムシートを超音波カッ
    ターにより裁断した先端部断面と、同様に超音波カッタ
    ーにより裁断した前記未加硫ゴムシートの末端部断面と
    を圧接することにより接合して円筒状を形成することを
    特徴とする円筒状ゴムシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記円筒状ゴムシートが、伝動ベルトの
    底ゴムとして使用される請求項1記載の円筒状ゴムシー
    トの製造方法。
  3. 【請求項3】 クロロプレンゴムまたは天然ゴムの少な
    くとも一方を主体とする未加硫ゴムシートを裁断して円
    筒状ゴムシートを製造する装置であって、 ロール状に巻取られた未加硫ゴムシートを巻戻し可能に
    架設するゴムシート掛け台と、駆動手段により回転され
    かつ交換可能に軸支された円筒状金型との間に、 送出しロール、裁断台、および前記円筒状金型に平行で
    かつその円筒状金型に近接し離間する方向に移動可能な
    ステッチャーロールを有し、 前記裁断台の上方に、前記未加硫ゴムシートを横断する
    方向に走行可能な超音波カッターを設けたことを特徴と
    する円筒状ゴムシートの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記送出しロール、前記裁断台、前記ス
    テッチャーロールおよび前記超音波カッターが、前記円
    筒状金型に近接・離間する方向に移動可能な移動台に搭
    載されている請求項3記載の円筒状ゴムシートの製造装
    置。
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